JPH08229276A - 洗濯機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗濯兼脱水槽内にて、コスト高を招くことな
く及び洗濯兼脱水槽の内容積を狭くすることなく、積極
的に水を上下に循環できる洗濯機を提供する。 【構成】 回転翼４に水管が一体的に形成されている。
洗い及びすすぎ時の回転翼４の回転において、水管の入
口９から水管内に水が入るとともに入った水は水管を通
って出口１０から上方へ吐出され、水は回転翼４により
かき混ぜられるとともに上下に積極的に循環し、撹拌水
流と上下水流とが生じる。よって、高洗浄効果が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は全自動洗濯機及び二槽式
洗濯機等の洗濯機に関する。

【０００２】

【従来の技術】特開平１−１４６５８４号公報に示され
る全自動洗濯機においては、回転翼の回転時、その裏羽
根で回転翼の周囲に水を押し出している。押し出された
水は、その勢いで、洗濯兼脱水槽の内壁に形成されてい
る循環路を通して上方へ向かい、循環路の出口から噴出
して洗濯兼脱水槽内の下方へ落ちる。このようにして洗
剤を含んだ水が洗濯兼脱水槽内を上下に積極的に循環す
ることにより、洗浄効果の向上が果たされる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、洗濯兼脱水槽
の内壁に沿った循環路が必要であるため、洗濯機のコス
ト高を招いている。また、循環路の分だけ洗濯兼脱水槽
の内容積が狭くなっている。

【０００４】本発明は、コスト高を招くことなく及び洗
濯兼脱水槽の内容積を狭くすることなく、積極的に水を
上下に循環して高洗浄効果を得ることができる洗濯機を
提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の洗濯機は、洗濯
槽と、この洗濯槽内に配置された回転翼と、この回転翼
の回転時に水を受け入れる方向に向いた入口、及びこの
受け入れた水を上方へ吐出させる出口を有する、上記回
転翼に形成された水路と、からなる。

【０００６】

【作用】洗い時に回転翼が回転すると、回転翼に形成さ
れた水路において、入口から水が入るとともに入った水
が出口から上方へ吐出される。これにより、洗濯槽内に
て水の上下循環による上下水流が積極的に生じ、高洗浄
効果が得られる。

【０００７】この場合、従来のように槽の内壁に沿った
大きな循環路を設ける必要がないから、コスト高が抑制
されている。更に、大きな循環路が槽内に出っ張るよう
なこともないから、槽の内容積が狭くなることもない。

【０００８】

【実施例】本発明の一実施例の全自動洗濯機を、図面に
基づいて説明する。洗濯機の外枠（図示しない）内に外
槽１が吊り下げ支持されており、この外槽１内に洗濯兼
脱水槽２が回転自在に支持されている。洗濯兼脱水槽２
は周囲側壁に多数の脱水穴３が形成されている。更に、
洗濯兼脱水槽２の内底部に回転翼４が配置されている。
洗い及びすすぎ時は、回転翼４のみが回転（周期的に反
転）して衣類が水とともにかき混ぜられる。脱水時は、
洗濯兼脱水槽２と回転翼４が同時に高速回転し、衣類の
脱水が行われる。

【０００９】上記回転翼４には第１、第２、第３、第４
の水管（水路）５、６、７、８が一体的に形成されてい
る。これら水管はいずれも、入口９が回転翼４の下側周
囲にて回転翼外周のほぼ接線方向に向いている。出口１
０は回転翼４の中央にて上方向に向いている。そして、
いずれの水管も、図示の如く円弧状に湾曲しており、且
つ上方へ突出していて回転翼４の翼部を構成している。

【００１０】この場合、洗い及びすすぎ時の回転翼４の
回転において、回転翼４が方向（図４）に回転する
と、第２及び第４水管６、８の入口９が、水を積極的に
受け入れる方向に向いた状態となる。即ち、第２及び第
４水管６、８において、入口９から水が入るとともに入
った水は出口１０から上方へ吐出され、結局水は回転翼
４によりかき混ぜられるとともに上下に積極的に循環
し、撹拌水流と上下水流とが生じ、高洗浄効果が得られ
る。

【００１１】また、回転翼４が反転して方向に回転す
ると、今度は第１及び第３水管５、７の入口９が、水を
積極的に受け入れる方向に向いた状態となる。即ち、第
１及び第３水管５、７において、入口９から水が入ると
ともに入った水は出口１０から上方へ吐出され、この場
合も水は回転翼４によりかき混ぜられるとともに上下に
積極的に循環し、撹拌水流と上下水流とが生じ、高洗浄
効果が得られる。

【００１２】

【発明の効果】本発明の洗濯機によれば、上下水流を積
極的に生じることができ、高洗浄効果を得ることができ
る。更に、高洗浄効果を得るための構成として、回転翼
の回転時に水を受け入れる方向に向いた入口、及びこの
受け入れた水を上方へ吐出させる出口を有する水路を、
回転翼に一体的に形成するだけでよく、従来のように洗
濯槽の内壁に沿った大きな循環路を設ける必要がないか
ら、コスト高を抑制できる。更に、大きな循環路が洗濯
槽内に出っ張るようなこともないから、槽の内容積が狭
くなることもない。更に、従来のように上方へ向かった
水をその後落下させる（落下した水が槽内の水に当った
ときに騒音が生じる）構成でないから、静音化を達成で
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例の全自動洗濯機の要部断面図であ
る。

【図２】同洗濯機の回転翼の側面図である。

【図３】同回転翼の上面図である。

【図４】同回転翼の下面図である。

【符号の説明】 ２ 洗濯兼脱水槽 ４ 回転翼 ５ 第１水管（水路） ６ 第２水管（水路） ７ 第３水管（水路） ８ 第４水管（水路） ９ 水管の入口 １０ 水管の出口

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗濯槽と、この洗濯槽内に配置された回
   転翼と、この回転翼の回転時に水を受け入れる方向に向
   いた入口、及びこの受け入れた水を上方へ吐出させる出
   口を有する、上記回転翼に形成された水路と、からなる
   ことを特徴とする洗濯機。