JPH08218909A - エンジンおよび自動変速機の制御装置 - Google Patents
エンジンおよび自動変速機の制御装置Info
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- JPH08218909A JPH08218909A JP7044840A JP4484095A JPH08218909A JP H08218909 A JPH08218909 A JP H08218909A JP 7044840 A JP7044840 A JP 7044840A JP 4484095 A JP4484095 A JP 4484095A JP H08218909 A JPH08218909 A JP H08218909A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- torque
- power
- control
- engine
- state
- Prior art date
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- Pending
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H59/00—Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
- F16H59/14—Inputs being a function of torque or torque demand
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動変速機での変速途中にパワーオン状態へ
の変更があった場合にも適正にトルクダウン制御を実行
してショックを防止する。 【構成】 変速が実行されていることを検出する変速検
出手段101と、変速途中でのパワーオン状態への切り
換えを検出するパワーオン検出手段102と、変速途中
にパワーオン状態に切り換えられたことが検出された場
合にエンジントルクの低減制御を指示するトルクダウン
指示手段103と、このトルクダウン指示手段103に
よるエンジントルク低減制御の指示時点からの経過時間
を検出するカウンタ手段104と、このカウンタ手段1
04によって検出された時間が予め定めた時間になった
場合にトルクダウン指示手段103からの指示に基づく
トルク低減制御の終了を指示する終了指示手段105と
を備えている。
の変更があった場合にも適正にトルクダウン制御を実行
してショックを防止する。 【構成】 変速が実行されていることを検出する変速検
出手段101と、変速途中でのパワーオン状態への切り
換えを検出するパワーオン検出手段102と、変速途中
にパワーオン状態に切り換えられたことが検出された場
合にエンジントルクの低減制御を指示するトルクダウン
指示手段103と、このトルクダウン指示手段103に
よるエンジントルク低減制御の指示時点からの経過時間
を検出するカウンタ手段104と、このカウンタ手段1
04によって検出された時間が予め定めた時間になった
場合にトルクダウン指示手段103からの指示に基づく
トルク低減制御の終了を指示する終了指示手段105と
を備えている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動変速機での変速
途中にエンジントルクを低減させる制御を行う制御装置
に関するものである。
途中にエンジントルクを低減させる制御を行う制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機の変速途中にエンジンでの点
火時期を遅らせるなどのことによるトルクダウン制御を
行っていることは周知のとおりである。これは、自動変
速機での回転変化が生じるイナーシャ相において自動変
速機に入力されるトルクを低下させてクラッチなどの摩
擦係合装置にかかる負荷を低減するとともに、変速ショ
ックを緩和するためである。したがってこの種のいわゆ
るトルクダウン制御は、アクセルペダルを踏み込んだパ
ワーオン状態での変速の際に、通常、実行することとし
ている。
火時期を遅らせるなどのことによるトルクダウン制御を
行っていることは周知のとおりである。これは、自動変
速機での回転変化が生じるイナーシャ相において自動変
速機に入力されるトルクを低下させてクラッチなどの摩
擦係合装置にかかる負荷を低減するとともに、変速ショ
ックを緩和するためである。したがってこの種のいわゆ
るトルクダウン制御は、アクセルペダルを踏み込んだパ
ワーオン状態での変速の際に、通常、実行することとし
ている。
【0003】しかしながら変速が実行されている間、ス
ロットル開度が一定に維持されるとは限らないのであっ
て、アクセルペダルが踏み込まれたりあるいは反対に戻
されたりして自動変速機に入力されるトルクが変化する
場合がある。そのため例えばパワーオフ状態であること
に応じた変速を実行している際にアクセルペダルが踏み
込まれてパワーオン状態になると、エンジンのいわゆる
吹き上がりが生じることがある。そこで特開平4−34
5539号公報に記載された発明では、パワーオフ状態
でのクラッチ・ツウ・クラッチ変速の際に、基本的には
アンダラップ制御によって変速を実行し、その途中でパ
ワーオン状態が検出された場合には、エンジントルクを
低減させる制御を実行してエンジンの吹き上がりを防止
することとしている。
ロットル開度が一定に維持されるとは限らないのであっ
て、アクセルペダルが踏み込まれたりあるいは反対に戻
されたりして自動変速機に入力されるトルクが変化する
場合がある。そのため例えばパワーオフ状態であること
に応じた変速を実行している際にアクセルペダルが踏み
込まれてパワーオン状態になると、エンジンのいわゆる
吹き上がりが生じることがある。そこで特開平4−34
5539号公報に記載された発明では、パワーオフ状態
でのクラッチ・ツウ・クラッチ変速の際に、基本的には
アンダラップ制御によって変速を実行し、その途中でパ
ワーオン状態が検出された場合には、エンジントルクを
低減させる制御を実行してエンジンの吹き上がりを防止
することとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したエンジントル
クの低減制御は、変速中に自動変速機に入力されるトル
クを低下させて変速ショックを防止するなどのために実
行するのであるから、変速の終了と共にトルクダウン制
御を終了するのが通常である。そのためトルクダウンの
終了は、自動変速機の入力回転数などの回転数に基づい
て判断することになる。しかしながらこのような終了判
断は、判断の基礎となる回転数が自動変速機の内部で生
じている変速状況を正確に反映していることを前提とし
ているが、この前提が全ての自動変速機について成り立
つ訳ではないのであり、その前提が成立しない自動変速
機については、変速過渡時のトルクダウン制御を適正に
行い得ない場合がある。
クの低減制御は、変速中に自動変速機に入力されるトル
クを低下させて変速ショックを防止するなどのために実
行するのであるから、変速の終了と共にトルクダウン制
御を終了するのが通常である。そのためトルクダウンの
終了は、自動変速機の入力回転数などの回転数に基づい
て判断することになる。しかしながらこのような終了判
断は、判断の基礎となる回転数が自動変速機の内部で生
じている変速状況を正確に反映していることを前提とし
ているが、この前提が全ての自動変速機について成り立
つ訳ではないのであり、その前提が成立しない自動変速
機については、変速過渡時のトルクダウン制御を適正に
行い得ない場合がある。
【0005】すなわち例えば入力回転要素を一方向クラ
ッチによって他の回転要素に連結させている自動変速機
では、パワーオン状態で変速が実行され、それに伴って
エンジンのトルクダウン制御がされている場合に、アク
セルペダルを戻してパワーオフ状態になると、その一方
向クラッチが解放状態になり、その入力回転要素の回転
数が急激に低下する。したがってこの入力回転要素はそ
の変速段を形成している他の回転要素あるいは歯車機構
に対して連結されていずにフリーな状態になっているの
で、その回転数は自動変速機の変速途中の状況を反映す
るものとはならない。
ッチによって他の回転要素に連結させている自動変速機
では、パワーオン状態で変速が実行され、それに伴って
エンジンのトルクダウン制御がされている場合に、アク
セルペダルを戻してパワーオフ状態になると、その一方
向クラッチが解放状態になり、その入力回転要素の回転
数が急激に低下する。したがってこの入力回転要素はそ
の変速段を形成している他の回転要素あるいは歯車機構
に対して連結されていずにフリーな状態になっているの
で、その回転数は自動変速機の変速途中の状況を反映す
るものとはならない。
【0006】そのため変速の進行状況をこの入力回転要
素の回転数によって判断している自動変速機の制御装置
では、例えばアップシフトの途中でパワーオフとするこ
とにより、実際の変速の終了より早い時点で変速の終了
を判断してしまう。したがってトルクダウン制御を実行
している場合には、変速が終了する以前にトルクダウン
制御を終了してしまう。さらに一旦、パワーオフとした
後に、再度アクセルペダルが踏み込まれてパワーオン状
態となった場合には、再度、変速開始信号が出力される
訳ではないので、エンジンのトルクダウン制御を行うこ
とができず、変速ショックが悪化するなどの可能性があ
る。
素の回転数によって判断している自動変速機の制御装置
では、例えばアップシフトの途中でパワーオフとするこ
とにより、実際の変速の終了より早い時点で変速の終了
を判断してしまう。したがってトルクダウン制御を実行
している場合には、変速が終了する以前にトルクダウン
制御を終了してしまう。さらに一旦、パワーオフとした
後に、再度アクセルペダルが踏み込まれてパワーオン状
態となった場合には、再度、変速開始信号が出力される
訳ではないので、エンジンのトルクダウン制御を行うこ
とができず、変速ショックが悪化するなどの可能性があ
る。
【0007】一方、上記の公報に記載された発明では、
変速中にパワーオンとなることによってトルクダウン制
御を実行することとしているが、変速の状況を回転数に
基づいて判断しているのであれば、入力回転要素の回転
数が自動変速機で進行している変速の状況を反映してい
ないので、再開したトルクダウン制御終了を判断できな
い。すなわち従来の制御装置では、変速途中で一旦トル
クダウン制御を終了すると、これを再開することは、実
質上、極めて困難であり、変速途中でパワーオフからパ
ワーオンに切り換えられた場合には、変速ショックが悪
化する可能性が多分にあった。
変速中にパワーオンとなることによってトルクダウン制
御を実行することとしているが、変速の状況を回転数に
基づいて判断しているのであれば、入力回転要素の回転
数が自動変速機で進行している変速の状況を反映してい
ないので、再開したトルクダウン制御終了を判断できな
い。すなわち従来の制御装置では、変速途中で一旦トル
クダウン制御を終了すると、これを再開することは、実
質上、極めて困難であり、変速途中でパワーオフからパ
ワーオンに切り換えられた場合には、変速ショックが悪
化する可能性が多分にあった。
【0008】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たものであり、変速途中にパワーオフからパワーオンに
切り換えられたとしてもトルクダウン制御を適正に実行
し、変速ショックを低減することのできる制御装置を提
供することを目的とするものである。
たものであり、変速途中にパワーオフからパワーオンに
切り換えられたとしてもトルクダウン制御を適正に実行
し、変速ショックを低減することのできる制御装置を提
供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、自動変速機での変速が実行されてい
る途中にパワーオフからパワーオンに切り換えられた場
合に、そのパワーオンへの変更に基づいてトルクダウン
制御を実行し、かつ所定時間後にそのトルクダウン制御
を終了することを特徴とするものである。
を達成するために、自動変速機での変速が実行されてい
る途中にパワーオフからパワーオンに切り換えられた場
合に、そのパワーオンへの変更に基づいてトルクダウン
制御を実行し、かつ所定時間後にそのトルクダウン制御
を終了することを特徴とするものである。
【0010】より具体的には、請求項1に記載した発明
は、図1に示すように、変速時にエンジンEのトルクを
低減させる制御の終了を自動変速機Aの所定の回転部材
100の回転数に基づいて判断するエンジンおよび自動
変速機の制御装置において、前記自動変速機Aで変速が
実行されていることを検出する変速検出手段101と、
変速途中にパワーオフ状態からパワーオン状態に切り換
えられたことを検出するパワーオン検出手段102と、
変速途中にパワーオン状態に切り換えられたことがこの
パワーオン検出手段102によって検出された場合にエ
ンジントルクの低減制御を指示するトルクダウン指示手
段103と、このトルクダウン指示手段103によるエ
ンジントルク低減制御の指示時点からの経過時間を検出
するカウンタ手段104と、このカウンタ手段104に
よって検出された時間が予め定めた時間になった場合に
前記トルクダウン指示手段103からの指示に基づくト
ルク低減制御の終了を指示する終了指示手段105とを
備えていることを特徴とするものである。
は、図1に示すように、変速時にエンジンEのトルクを
低減させる制御の終了を自動変速機Aの所定の回転部材
100の回転数に基づいて判断するエンジンおよび自動
変速機の制御装置において、前記自動変速機Aで変速が
実行されていることを検出する変速検出手段101と、
変速途中にパワーオフ状態からパワーオン状態に切り換
えられたことを検出するパワーオン検出手段102と、
変速途中にパワーオン状態に切り換えられたことがこの
パワーオン検出手段102によって検出された場合にエ
ンジントルクの低減制御を指示するトルクダウン指示手
段103と、このトルクダウン指示手段103によるエ
ンジントルク低減制御の指示時点からの経過時間を検出
するカウンタ手段104と、このカウンタ手段104に
よって検出された時間が予め定めた時間になった場合に
前記トルクダウン指示手段103からの指示に基づくト
ルク低減制御の終了を指示する終了指示手段105とを
備えていることを特徴とするものである。
【0011】また請求項2に記載した発明は、図2に示
すように、自動変速機Aでの変速の開始に基づいてエン
ジンEのトルクを低減させる第1トルクダウン制御を指
示する第1トルクダウン指示手段110と、この第1ト
ルクダウン制御の終了を自動変速機Aの所定の回転部材
100の回転数に基づいて判断する第1トルクダウン終
了判断手段111とを有するエンジンおよび自動変速機
の制御装置において、前記第1トルクダウン制御の実行
中にパワーオフ状態からパワーオン状態に切り換えられ
たことを検出するパワーオン検出手段112と、パワー
オン状態に切り換えられたことがこのパワーオン検出手
段112によって検出された場合にその時点の走行状態
に応じてエンジンEのトルクを低減させる第2トルクダ
ウン制御を指示する第2トルクダウン指示手段113
と、第1トルクダウン指示手段110と第2トルクダウ
ン指示手段113とからエンジンEのトルクを低減する
制御の指示が出力されている場合に第2トルクダウン指
示手段113により指示されているトルク低減制御を実
行するトルクダウン実行手段114とを備えていること
を特徴とするものである。
すように、自動変速機Aでの変速の開始に基づいてエン
ジンEのトルクを低減させる第1トルクダウン制御を指
示する第1トルクダウン指示手段110と、この第1ト
ルクダウン制御の終了を自動変速機Aの所定の回転部材
100の回転数に基づいて判断する第1トルクダウン終
了判断手段111とを有するエンジンおよび自動変速機
の制御装置において、前記第1トルクダウン制御の実行
中にパワーオフ状態からパワーオン状態に切り換えられ
たことを検出するパワーオン検出手段112と、パワー
オン状態に切り換えられたことがこのパワーオン検出手
段112によって検出された場合にその時点の走行状態
に応じてエンジンEのトルクを低減させる第2トルクダ
ウン制御を指示する第2トルクダウン指示手段113
と、第1トルクダウン指示手段110と第2トルクダウ
ン指示手段113とからエンジンEのトルクを低減する
制御の指示が出力されている場合に第2トルクダウン指
示手段113により指示されているトルク低減制御を実
行するトルクダウン実行手段114とを備えていること
を特徴とするものである。
【0012】
【作用】請求項1に記載した発明では、自動変速機Aで
の変速に合わせてエンジントルクの低減制御が実行さ
れ、このトルク低減制御は、所定の回転部材100の回
転数に基づいて判断され、例えばその回転部材100の
回転数が変速後の変速段での回転数に同期することによ
りトルク低減制御が終了させられる。一方、変速検出手
段101が自動変速機Aでの変速が実行されていること
を検出している場合に、パワーオフ状態からパワーオン
状態に切り替わると、これをパワーオン検出手段102
が検出する。その結果、トルクダウン指示手段103が
エンジントルクの低減制御を実行するべきことを指示
し、また同時にその指示信号の出力からの経過時間をカ
ウンタ手段104が検出する。そしてその経過時間が予
め定めた時間に達すると、前記トルクダウン指示手段1
03からの指示に基づくトルク低減制御を終了するべき
ことを終了指示手段105が指示する。したがって変速
途中にパワーオン状態に切り替わると、そのことに基づ
いてトルク低減制御が実行され、また変速の終了などの
所定時点でそのトルク低減制御が終了されるので、パワ
ーオン状態での変速に起因するショックを確実に防止す
ることができる。
の変速に合わせてエンジントルクの低減制御が実行さ
れ、このトルク低減制御は、所定の回転部材100の回
転数に基づいて判断され、例えばその回転部材100の
回転数が変速後の変速段での回転数に同期することによ
りトルク低減制御が終了させられる。一方、変速検出手
段101が自動変速機Aでの変速が実行されていること
を検出している場合に、パワーオフ状態からパワーオン
状態に切り替わると、これをパワーオン検出手段102
が検出する。その結果、トルクダウン指示手段103が
エンジントルクの低減制御を実行するべきことを指示
し、また同時にその指示信号の出力からの経過時間をカ
ウンタ手段104が検出する。そしてその経過時間が予
め定めた時間に達すると、前記トルクダウン指示手段1
03からの指示に基づくトルク低減制御を終了するべき
ことを終了指示手段105が指示する。したがって変速
途中にパワーオン状態に切り替わると、そのことに基づ
いてトルク低減制御が実行され、また変速の終了などの
所定時点でそのトルク低減制御が終了されるので、パワ
ーオン状態での変速に起因するショックを確実に防止す
ることができる。
【0013】請求項2に記載した発明では、自動変速機
Aで変速が開始されると、第1トルクダウン指示手段1
10が変速の開始に基づく第1のトルクダウン制御を実
行するべきことを指示する。またこの第1トルクダウン
制御の終了は、回転部材100の回転数に基づいて第1
トルクダウン終了判断手段111が判断する。この第1
のトルクダウン制御中にエンジンEがパワーオフ状態か
らパワーオン状態に切り換えられると、これをパワーオ
ン検出手段112が検出し、それに基づいてエンジント
ルクを低減させる第2トルクダウン制御が第2トルクダ
ウン指示手段113によって指示される。その時点で前
記第1トルクダウン制御が実行され、あるいは指示され
ている場合には、トルクダウン実行手段114は、第2
トルクダウン指示手段113からの指示に基づく第2ト
ルクダウン制御を実行する。すなわち変速時に第1トル
クダウン制御と第2トルクダウン制御とを実行する状況
にあれば、パワーオン状態に切り替わることに基づく第
2トルクダウン制御が優先して実行される。
Aで変速が開始されると、第1トルクダウン指示手段1
10が変速の開始に基づく第1のトルクダウン制御を実
行するべきことを指示する。またこの第1トルクダウン
制御の終了は、回転部材100の回転数に基づいて第1
トルクダウン終了判断手段111が判断する。この第1
のトルクダウン制御中にエンジンEがパワーオフ状態か
らパワーオン状態に切り換えられると、これをパワーオ
ン検出手段112が検出し、それに基づいてエンジント
ルクを低減させる第2トルクダウン制御が第2トルクダ
ウン指示手段113によって指示される。その時点で前
記第1トルクダウン制御が実行され、あるいは指示され
ている場合には、トルクダウン実行手段114は、第2
トルクダウン指示手段113からの指示に基づく第2ト
ルクダウン制御を実行する。すなわち変速時に第1トル
クダウン制御と第2トルクダウン制御とを実行する状況
にあれば、パワーオン状態に切り替わることに基づく第
2トルクダウン制御が優先して実行される。
【0014】
【実施例】つぎにこの発明の実施例を図面を参照して説
明する。図3はこの発明の一実施例を示す全体的な制御
系統図であって、自動変速機Aを連結してあるエンジン
Eは、その吸気管路12にメインスロットルバルブ13
とその上流側に位置するサブスロットルバルブ14とを
有している。そのメインスロットルバルブ13はアクセ
ルペダル15に連結されていて、アクセルペダル15の
踏み込み量に応じて開閉される。またサブスロットルバ
ルブ14は、モータ16によって開閉されるようになっ
ている。このサブスロットルバルブ14の開度を調整す
るためにモータ16を制御し、またエンジンEの燃料噴
射量および点火時期などを制御するためのエンジン用電
子制御装置(E−ECU)17が設けられている。この
電子制御装置17は、中央演算処理装置(CPU)およ
び記憶装置(RAM、ROM)ならびに入出力インター
フェースを主体とするものであって、この電子制御装置
17には、制御のためのデータとして、エンジン(E/
G)回転数N、吸入空気量Q、吸入空気温度、スロット
ル開度、車速、エンジン水温、ブレーキスイッチからの
信号などの各種の信号が入力されている。
明する。図3はこの発明の一実施例を示す全体的な制御
系統図であって、自動変速機Aを連結してあるエンジン
Eは、その吸気管路12にメインスロットルバルブ13
とその上流側に位置するサブスロットルバルブ14とを
有している。そのメインスロットルバルブ13はアクセ
ルペダル15に連結されていて、アクセルペダル15の
踏み込み量に応じて開閉される。またサブスロットルバ
ルブ14は、モータ16によって開閉されるようになっ
ている。このサブスロットルバルブ14の開度を調整す
るためにモータ16を制御し、またエンジンEの燃料噴
射量および点火時期などを制御するためのエンジン用電
子制御装置(E−ECU)17が設けられている。この
電子制御装置17は、中央演算処理装置(CPU)およ
び記憶装置(RAM、ROM)ならびに入出力インター
フェースを主体とするものであって、この電子制御装置
17には、制御のためのデータとして、エンジン(E/
G)回転数N、吸入空気量Q、吸入空気温度、スロット
ル開度、車速、エンジン水温、ブレーキスイッチからの
信号などの各種の信号が入力されている。
【0015】自動変速機Aは、油圧制御装置18によっ
て変速およびロックアップクラッチやライン圧あるいは
所定の摩擦係合装置の係合圧が制御される。その油圧制
御装置18は、電気的に制御されるように構成されてお
り、また変速を実行するための第1ないし第3のシフト
ソレノイドバルブS1 ,〜S3 、エンジンブレーキ状態
を制御するための第4ソレノイドバルブS4 、ライン圧
を制御するためのリニアソレノイドバルブSLT、アキュ
ームレータ背圧を制御するためのリニアソレノイドバル
ブSLN、ロックアップクラッチや所定の摩擦係合装置の
係合圧を制御するためのリニアソレノイドバルブSLUが
設けられている。
て変速およびロックアップクラッチやライン圧あるいは
所定の摩擦係合装置の係合圧が制御される。その油圧制
御装置18は、電気的に制御されるように構成されてお
り、また変速を実行するための第1ないし第3のシフト
ソレノイドバルブS1 ,〜S3 、エンジンブレーキ状態
を制御するための第4ソレノイドバルブS4 、ライン圧
を制御するためのリニアソレノイドバルブSLT、アキュ
ームレータ背圧を制御するためのリニアソレノイドバル
ブSLN、ロックアップクラッチや所定の摩擦係合装置の
係合圧を制御するためのリニアソレノイドバルブSLUが
設けられている。
【0016】これらのソレノイドバルブに信号を出力し
て変速やライン圧あるいはアキュームレータ背圧などを
制御する自動変速機用電子制御装置(T−ECU)19
が設けられている。この自動変速機用電子制御装置19
は、中央演算処理装置(CPU)および記憶装置(RA
M、ROM)ならびに入出力インターフェースを主体と
するものであって、この電子制御装置19には、制御の
ためのデータとしてスロットル開度、車速、エンジン水
温、ブレーキスイッチからの信号、シフトポジション、
パターンセレクトスイッチからの信号、オーバドライブ
スイッチからの信号、後述するクラッチC0 の回転速度
を検出するC0 センサからの信号、自動変速機の油温、
マニュアルシフトスイッチからの信号などが入力されて
いる。
て変速やライン圧あるいはアキュームレータ背圧などを
制御する自動変速機用電子制御装置(T−ECU)19
が設けられている。この自動変速機用電子制御装置19
は、中央演算処理装置(CPU)および記憶装置(RA
M、ROM)ならびに入出力インターフェースを主体と
するものであって、この電子制御装置19には、制御の
ためのデータとしてスロットル開度、車速、エンジン水
温、ブレーキスイッチからの信号、シフトポジション、
パターンセレクトスイッチからの信号、オーバドライブ
スイッチからの信号、後述するクラッチC0 の回転速度
を検出するC0 センサからの信号、自動変速機の油温、
マニュアルシフトスイッチからの信号などが入力されて
いる。
【0017】またこの自動変速機用電子制御装置19と
エンジン用電子制御装置17とは、相互にデータ通信可
能に接続されており、エンジン用電子制御装置17から
自動変速機用電子制御装置19に対しては、1回転当た
りの吸入空気量(Q/N)などの信号が送信され、また
自動変速機用電子制御装置19からエンジン用電子制御
装置17に対しては、各ソレノイドバルブに対する指示
信号と同等の信号および変速段を指示する信号などが送
信されている。
エンジン用電子制御装置17とは、相互にデータ通信可
能に接続されており、エンジン用電子制御装置17から
自動変速機用電子制御装置19に対しては、1回転当た
りの吸入空気量(Q/N)などの信号が送信され、また
自動変速機用電子制御装置19からエンジン用電子制御
装置17に対しては、各ソレノイドバルブに対する指示
信号と同等の信号および変速段を指示する信号などが送
信されている。
【0018】すなわち自動変速機用電子制御装置19
は、入力されたデータおよび予め記憶しているマップに
基づいて変速段やロックアップクラッチのON/OF
F、あるいはライン圧や係合圧の調圧レベルなどを判断
し、その判断結果に基づいて所定のソレノイドバルブに
指示信号を出力し、さらにフェールの判断やそれに基づ
く制御を行うようになっている。またエンジン用電子制
御装置17は、入力されたデータに基づいて燃料噴射量
や点火時期あるいはサブスロットルバルブ14の開度な
どを制御することに加え、自動変速機Aでの変速時に燃
料噴射量を削減し、あるいは点火時期を変え、もしくは
サブスロットルバルブ14の開度を絞ることにより、出
力トルクを一時的に低下させるようになっている。
は、入力されたデータおよび予め記憶しているマップに
基づいて変速段やロックアップクラッチのON/OF
F、あるいはライン圧や係合圧の調圧レベルなどを判断
し、その判断結果に基づいて所定のソレノイドバルブに
指示信号を出力し、さらにフェールの判断やそれに基づ
く制御を行うようになっている。またエンジン用電子制
御装置17は、入力されたデータに基づいて燃料噴射量
や点火時期あるいはサブスロットルバルブ14の開度な
どを制御することに加え、自動変速機Aでの変速時に燃
料噴射量を削減し、あるいは点火時期を変え、もしくは
サブスロットルバルブ14の開度を絞ることにより、出
力トルクを一時的に低下させるようになっている。
【0019】図4は上記の自動変速機Aの歯車列の一例
を示す図であり、ここに示す構成では、前進5段・後進
1段の変速段を設定するように構成されている。すなわ
ちここに示す自動変速機Aは、トルクコンバータ20
と、副変速部21と、主変速部22とを備えている。そ
のトルクコンバータ20は、ロックアップクラッチ23
を有しており、このロックアップクラッチ23は、ポン
プインペラ24に一体化させてあるフロントカバー25
とタービンランナ26を一体に取付けた部材(ハブ)2
7との間に設けられている。エンジンのクランクシャフ
ト(それぞれ図示せず)はフロントカバー25に連結さ
れ、またタービンランナ26を連結してある入力軸28
は、副変速部21を構成するオーバドライブ用遊星歯車
機構29のキャリヤ30に連結されている。
を示す図であり、ここに示す構成では、前進5段・後進
1段の変速段を設定するように構成されている。すなわ
ちここに示す自動変速機Aは、トルクコンバータ20
と、副変速部21と、主変速部22とを備えている。そ
のトルクコンバータ20は、ロックアップクラッチ23
を有しており、このロックアップクラッチ23は、ポン
プインペラ24に一体化させてあるフロントカバー25
とタービンランナ26を一体に取付けた部材(ハブ)2
7との間に設けられている。エンジンのクランクシャフ
ト(それぞれ図示せず)はフロントカバー25に連結さ
れ、またタービンランナ26を連結してある入力軸28
は、副変速部21を構成するオーバドライブ用遊星歯車
機構29のキャリヤ30に連結されている。
【0020】この遊星歯車機構29におけるキャリヤ3
0とサンギヤ31との間には、多板クラッチC0 と一方
向クラッチF0 とが設けられている。なお、この一方向
クラッチF0 はサンギヤ31がキャリヤ30に対して相
対的に正回転(入力軸28の回転方向の回転)する場合
に係合するようになっている。またサンギヤ31の回転
を選択的に止める多板ブレーキB0 が設けられている。
そしてこの副変速部21の出力要素であるリングギヤ3
2が、主変速部22の入力要素である中間軸33に接続
されている。
0とサンギヤ31との間には、多板クラッチC0 と一方
向クラッチF0 とが設けられている。なお、この一方向
クラッチF0 はサンギヤ31がキャリヤ30に対して相
対的に正回転(入力軸28の回転方向の回転)する場合
に係合するようになっている。またサンギヤ31の回転
を選択的に止める多板ブレーキB0 が設けられている。
そしてこの副変速部21の出力要素であるリングギヤ3
2が、主変速部22の入力要素である中間軸33に接続
されている。
【0021】したがって副変速部21は、多板クラッチ
C0 もしくは一方向クラッチF0 が係合した状態では遊
星歯車機構29の全体が一体となって回転するため、中
間軸33が入力軸28と同速度で回転し、低速段とな
る。またブレーキB0 を係合させてサンギヤ31の回転
を止めた状態では、リングギヤ32が入力軸28に対し
て増速されて正回転し、高速段となる。
C0 もしくは一方向クラッチF0 が係合した状態では遊
星歯車機構29の全体が一体となって回転するため、中
間軸33が入力軸28と同速度で回転し、低速段とな
る。またブレーキB0 を係合させてサンギヤ31の回転
を止めた状態では、リングギヤ32が入力軸28に対し
て増速されて正回転し、高速段となる。
【0022】他方、主変速部22は三組の遊星歯車機構
40,50,60を備えており、それらの回転要素が以
下のように連結されている。すなわち第1遊星歯車機構
40のサンギヤ41と第2遊星歯車機構50のサンギヤ
51とが互いに一体的に連結され、また第1遊星歯車機
構40のリングギヤ43と第2遊星歯車機構50のキャ
リヤ52と第3遊星歯車機構60のキャリヤ62との三
者が連結され、かつそのキャリヤ62に出力軸65が連
結されている。さらに第2遊星歯車機構50のリングギ
ヤ53が第3遊星歯車機構60のサンギヤ61に連結さ
れている。
40,50,60を備えており、それらの回転要素が以
下のように連結されている。すなわち第1遊星歯車機構
40のサンギヤ41と第2遊星歯車機構50のサンギヤ
51とが互いに一体的に連結され、また第1遊星歯車機
構40のリングギヤ43と第2遊星歯車機構50のキャ
リヤ52と第3遊星歯車機構60のキャリヤ62との三
者が連結され、かつそのキャリヤ62に出力軸65が連
結されている。さらに第2遊星歯車機構50のリングギ
ヤ53が第3遊星歯車機構60のサンギヤ61に連結さ
れている。
【0023】この主変速部22の歯車列では後進段と前
進側の四つの変速段とを設定することができ、そのため
のクラッチおよびブレーキが以下のように設けられてい
る。先ずクラッチについて述べると、互いに連結されて
いる第2遊星歯車機構50のリングギヤ53および第3
遊星歯車機構60のサンギヤ61と中間軸33との間に
第1クラッチC1 が設けられ、また互いに連結された第
1遊星歯車機構40のサンギヤ41および第2遊星歯車
機構50のサンギヤ51と中間軸33との間に第2クラ
ッチC2 が設けられている。
進側の四つの変速段とを設定することができ、そのため
のクラッチおよびブレーキが以下のように設けられてい
る。先ずクラッチについて述べると、互いに連結されて
いる第2遊星歯車機構50のリングギヤ53および第3
遊星歯車機構60のサンギヤ61と中間軸33との間に
第1クラッチC1 が設けられ、また互いに連結された第
1遊星歯車機構40のサンギヤ41および第2遊星歯車
機構50のサンギヤ51と中間軸33との間に第2クラ
ッチC2 が設けられている。
【0024】つぎにブレーキについて述べると、第1ブ
レーキB1 はバンドブレーキであって、第1遊星歯車機
構40および第2遊星歯車機構50のサンギヤ41,5
1の回転を止めるように配置されている。またこれらの
サンギヤ41,51(すなわち共通サンギヤ軸)とケー
シング66との間には、第1一方向クラッチF1 と多板
ブレーキである第2ブレーキB2 とが直列に配列されて
おり、その第1一方向クラッチF1 はサンギヤ41,5
1が逆回転(入力軸28の回転方向とは反対方向の回
転)しようとする際に係合するようになっている。多板
ブレーキである第3ブレーキB3 は第1遊星歯車機構4
0のキャリヤ42とケーシング66との間に設けられて
いる。そして第3遊星歯車機構60のリングギヤ63の
回転を止めるブレーキとして多板ブレーキである第4ブ
レーキB4 と第2一方向クラッチF2 とがケーシング6
6との間に並列に配置されている。なお、この第2一方
向クラッチF2 はリングギヤ63が逆回転しようとする
際に係合するようになっている。
レーキB1 はバンドブレーキであって、第1遊星歯車機
構40および第2遊星歯車機構50のサンギヤ41,5
1の回転を止めるように配置されている。またこれらの
サンギヤ41,51(すなわち共通サンギヤ軸)とケー
シング66との間には、第1一方向クラッチF1 と多板
ブレーキである第2ブレーキB2 とが直列に配列されて
おり、その第1一方向クラッチF1 はサンギヤ41,5
1が逆回転(入力軸28の回転方向とは反対方向の回
転)しようとする際に係合するようになっている。多板
ブレーキである第3ブレーキB3 は第1遊星歯車機構4
0のキャリヤ42とケーシング66との間に設けられて
いる。そして第3遊星歯車機構60のリングギヤ63の
回転を止めるブレーキとして多板ブレーキである第4ブ
レーキB4 と第2一方向クラッチF2 とがケーシング6
6との間に並列に配置されている。なお、この第2一方
向クラッチF2 はリングギヤ63が逆回転しようとする
際に係合するようになっている。
【0025】上記の自動変速機Aでは、各クラッチやブ
レーキを図5の作動表に示すように係合・解放すること
により前進5段・後進1段の変速段を設定することがで
きる。なお、図5において○印は係合状態、●印はエン
ジンブレーキ時に係合状態、△印は係合・解放のいずれ
でもよいこと、空欄は解放状態をそれぞれ示す。
レーキを図5の作動表に示すように係合・解放すること
により前進5段・後進1段の変速段を設定することがで
きる。なお、図5において○印は係合状態、●印はエン
ジンブレーキ時に係合状態、△印は係合・解放のいずれ
でもよいこと、空欄は解放状態をそれぞれ示す。
【0026】上述した自動変速機AおよびエンジンEの
制御装置においても、アクセルペダルを踏み込んだパワ
ーオン状態での変速の際にエンジントルクを低減させる
トルクダウン制御を実行し、また変速の終了をC0 セン
サによって得られる入力回転数(タービン回転数)NC0
に基づいて判断するとともに、そのトルクダウン制御の
終了制御を行う。したがって変速途中でパワーオフ状態
となると、トルクダウン制御を要求する信号が自動変速
機用電子制御装置19からエンジン用電子制御装置17
に出力されなくなり、また第2速から第3速へのアップ
シフトの場合には、パワーオフとなることにより副変速
部21におけるクラッチC0 が解放状態になって入力回
転数が急激に低下し、その結果、変速が終了したとの判
断が成立してトルクダウン制御値が実質上、零になって
トルクダウン制御が終了してしまう。その後にパワーオ
ン状態となっても変速が判断されないので、変速判断に
基づくトルクダウン制御は実行されず、その結果、ショ
ックが生じる可能性がある。そこで上述したこの発明の
制御装置では、以下のようにトルクダウン制御を指示
し、また実行する。
制御装置においても、アクセルペダルを踏み込んだパワ
ーオン状態での変速の際にエンジントルクを低減させる
トルクダウン制御を実行し、また変速の終了をC0 セン
サによって得られる入力回転数(タービン回転数)NC0
に基づいて判断するとともに、そのトルクダウン制御の
終了制御を行う。したがって変速途中でパワーオフ状態
となると、トルクダウン制御を要求する信号が自動変速
機用電子制御装置19からエンジン用電子制御装置17
に出力されなくなり、また第2速から第3速へのアップ
シフトの場合には、パワーオフとなることにより副変速
部21におけるクラッチC0 が解放状態になって入力回
転数が急激に低下し、その結果、変速が終了したとの判
断が成立してトルクダウン制御値が実質上、零になって
トルクダウン制御が終了してしまう。その後にパワーオ
ン状態となっても変速が判断されないので、変速判断に
基づくトルクダウン制御は実行されず、その結果、ショ
ックが生じる可能性がある。そこで上述したこの発明の
制御装置では、以下のようにトルクダウン制御を指示
し、また実行する。
【0027】図6はその制御ルーチンの一例を示すフロ
ーチャートであって、これは自動変速機用電子制御装置
19において一定時間ごとに実行される。まず、入力信
号の処理(ステップ1)を行った後、変速判断が成立し
ているか否かを判断する(ステップ2)。変速が判断さ
れていなければリターンし、これとは反対に変速が判断
されていれば、第1トルクダウン制御を出力する(ステ
ップ3)。
ーチャートであって、これは自動変速機用電子制御装置
19において一定時間ごとに実行される。まず、入力信
号の処理(ステップ1)を行った後、変速判断が成立し
ているか否かを判断する(ステップ2)。変速が判断さ
れていなければリターンし、これとは反対に変速が判断
されていれば、第1トルクダウン制御を出力する(ステ
ップ3)。
【0028】この第1トルクダウン制御は、自動変速機
Aでの変速時にエンジントルクを一時的に低下させる制
御であり、従来知られている制御である。すなわち変速
出力の後に、自動変速機Aでの回転変化(例えば入力回
転数NC0の変化)が生じるイナーシャ相において、エン
ジンEにおける点火時期の遅角制御を実行し、あるいは
サブスロットルバルブ14を閉じ、さらには燃料噴射量
を少くするなどのことによって実行される。またその制
御量は、この発明においては、変速の種類およびスロッ
トル開度に基づいて決められ、また特に第2速から第3
速へのアップシフトについては予め用意してあるマップ
から求められる。
Aでの変速時にエンジントルクを一時的に低下させる制
御であり、従来知られている制御である。すなわち変速
出力の後に、自動変速機Aでの回転変化(例えば入力回
転数NC0の変化)が生じるイナーシャ相において、エン
ジンEにおける点火時期の遅角制御を実行し、あるいは
サブスロットルバルブ14を閉じ、さらには燃料噴射量
を少くするなどのことによって実行される。またその制
御量は、この発明においては、変速の種類およびスロッ
トル開度に基づいて決められ、また特に第2速から第3
速へのアップシフトについては予め用意してあるマップ
から求められる。
【0029】つぎに変速が第2速から第3速へのアップ
シフトか否かを判断する(ステップ4)。すなわち前述
したように図4に示す歯車列を備えた自動変速機Aで
は、第2速を設定する際に副変速部21におけるクラッ
チC0 を解放状態とし、このクラッチC0 と並列の関係
にある一方向クラッチF0 を係合させてサンギヤ31と
キャリヤ30とを連結させるから、パワーオフ状態での
アップシフトの際にはこの一方向クラッチF0 が解放状
態となって入力回転数NC0が急激に低下するなどの特殊
な変速状況になるためである。
シフトか否かを判断する(ステップ4)。すなわち前述
したように図4に示す歯車列を備えた自動変速機Aで
は、第2速を設定する際に副変速部21におけるクラッ
チC0 を解放状態とし、このクラッチC0 と並列の関係
にある一方向クラッチF0 を係合させてサンギヤ31と
キャリヤ30とを連結させるから、パワーオフ状態での
アップシフトの際にはこの一方向クラッチF0 が解放状
態となって入力回転数NC0が急激に低下するなどの特殊
な変速状況になるためである。
【0030】第2速から第3速へのアップシフトの場合
には、パワーオフ状態からパワーオン状態に切り替わっ
たか否かを判断する(ステップ5)。第2速から第3速
への変速の際にパワーオフ状態になると、入力回転数が
変速の進行状況を反映しなくなるので、その入力回転数
NC0に基づく変速判断が成り立たなくなり、したがって
パワーオン状態に切り替わった場合には、新たにトルク
ダウン制御を実行する必要があるからである。このステ
ップ5の判断結果が“イエス”の場合には、ステップ6
に進んでその他の開始条件が成立しているか否かを判断
する。このステップ6で判断される開始条件としては、
必要に応じて種々の条件を設定することができ、その例
を挙げれば、変速出力以降、最後にパワーオフからパワ
ーオンに変化した時点からの経過時間が予め定めた所定
時間以内であること、スロットル開度が予め定めた開度
以上であること、スロットル開度の変化率が所定値以上
であること、トルクダウン制御の開始後の経過時間が予
め定めた時間内であることなどを採用することができ
る。
には、パワーオフ状態からパワーオン状態に切り替わっ
たか否かを判断する(ステップ5)。第2速から第3速
への変速の際にパワーオフ状態になると、入力回転数が
変速の進行状況を反映しなくなるので、その入力回転数
NC0に基づく変速判断が成り立たなくなり、したがって
パワーオン状態に切り替わった場合には、新たにトルク
ダウン制御を実行する必要があるからである。このステ
ップ5の判断結果が“イエス”の場合には、ステップ6
に進んでその他の開始条件が成立しているか否かを判断
する。このステップ6で判断される開始条件としては、
必要に応じて種々の条件を設定することができ、その例
を挙げれば、変速出力以降、最後にパワーオフからパワ
ーオンに変化した時点からの経過時間が予め定めた所定
時間以内であること、スロットル開度が予め定めた開度
以上であること、スロットル開度の変化率が所定値以上
であること、トルクダウン制御の開始後の経過時間が予
め定めた時間内であることなどを採用することができ
る。
【0031】これらステップ6における開始条件が成立
していた場合には、第2トルクダウン制御を優先して出
力する(ステップ7)。すなわち第2トルクダウン制御
は上述した第1トルクダウン制御とは異なり、変速中の
パワーオン状態への変更に基づいて実行される制御であ
り、その制御値はマップからスロットル開度に応じて求
められた値とされる。ついで第2トルクダウン制御の開
始からの経過時間Tが予め定めた基準時間α以上か否か
を判断する(ステップ8)。制御開始後の経過時間Tが
基準時間α以上であれば、第2トルクダウン制御の復帰
制御を実行する(ステップ9)。すなわち第2トルクダ
ウン制御は変速中にパワーオフからパワーオンに切り替
わった時点から予め定めた時間だけ継続して実行するこ
とになる。そしてこの基準時間αは、変速が終了するの
に充分な時間あるいはパワーオフからパワーオンに切り
換えることに伴って副変速部21の一方向クラッチF0
が係合するのに充分な時間として設定される。したがっ
てパワーオン状態で変速が進行するとしても、自動変速
機Aに入力されるトルクが小さくなっているために、一
方向クラッチF0 が係合し、あるいは第3速を設定する
ための摩擦係合装置が係合することに伴うショックを低
減することができ、また摩擦係合装置にかかる負荷を低
減してその耐久性を向上させることできる。
していた場合には、第2トルクダウン制御を優先して出
力する(ステップ7)。すなわち第2トルクダウン制御
は上述した第1トルクダウン制御とは異なり、変速中の
パワーオン状態への変更に基づいて実行される制御であ
り、その制御値はマップからスロットル開度に応じて求
められた値とされる。ついで第2トルクダウン制御の開
始からの経過時間Tが予め定めた基準時間α以上か否か
を判断する(ステップ8)。制御開始後の経過時間Tが
基準時間α以上であれば、第2トルクダウン制御の復帰
制御を実行する(ステップ9)。すなわち第2トルクダ
ウン制御は変速中にパワーオフからパワーオンに切り替
わった時点から予め定めた時間だけ継続して実行するこ
とになる。そしてこの基準時間αは、変速が終了するの
に充分な時間あるいはパワーオフからパワーオンに切り
換えることに伴って副変速部21の一方向クラッチF0
が係合するのに充分な時間として設定される。したがっ
てパワーオン状態で変速が進行するとしても、自動変速
機Aに入力されるトルクが小さくなっているために、一
方向クラッチF0 が係合し、あるいは第3速を設定する
ための摩擦係合装置が係合することに伴うショックを低
減することができ、また摩擦係合装置にかかる負荷を低
減してその耐久性を向上させることできる。
【0032】なお、ステップ9における第2トルクダウ
ン制御の復帰制御は、要は、トルクダウン量を次第に零
に復帰させる制御であればよく、例えば予め定めた時間
T0内にトルクダウン量を段階的に減少させ、その時間
T0 内でトルクダウン量を零に戻すように制御すればよ
い。
ン制御の復帰制御は、要は、トルクダウン量を次第に零
に復帰させる制御であればよく、例えば予め定めた時間
T0内にトルクダウン量を段階的に減少させ、その時間
T0 内でトルクダウン量を零に戻すように制御すればよ
い。
【0033】上記の第2トルクダウンの復帰制御の終了
時点で前述した第1トルクダウン制御が出力されている
か否かを判断する(ステップ10)。すなわち第1トル
クダウン制御と第2トルクダウン制御とは重複して出力
されるが、その場合には、第2トルクダウン制御が優先
的に実行されるから、この第2トルクダウン制御の終了
時点で第1トルクダウン制御が出力されていれば、これ
を継続する。したがってステップ10の判断結果が“イ
エス”であれば、この第1トルクダウン制御の終了条件
が成立しているか否かを判断する(ステップ11)。こ
の第1トルクダウン制御の終了条件は、例えば入力回転
数が変速後の変速段の回転数に同期する変速終了条件と
同一とすることができる。この終了条件が成立していな
ければリターンし、成立していれば、第1トルクダウン
の復帰制御を実行する(ステップ12)。
時点で前述した第1トルクダウン制御が出力されている
か否かを判断する(ステップ10)。すなわち第1トル
クダウン制御と第2トルクダウン制御とは重複して出力
されるが、その場合には、第2トルクダウン制御が優先
的に実行されるから、この第2トルクダウン制御の終了
時点で第1トルクダウン制御が出力されていれば、これ
を継続する。したがってステップ10の判断結果が“イ
エス”であれば、この第1トルクダウン制御の終了条件
が成立しているか否かを判断する(ステップ11)。こ
の第1トルクダウン制御の終了条件は、例えば入力回転
数が変速後の変速段の回転数に同期する変速終了条件と
同一とすることができる。この終了条件が成立していな
ければリターンし、成立していれば、第1トルクダウン
の復帰制御を実行する(ステップ12)。
【0034】なお、上述した第2トルクダウン制御を実
行する条件が成立していない場合、すなわちステップ4
の判断結果が“ノー”の場合、あるいはステップ5もし
くはステップ6の判断結果が“ノー”の場合には、第1
トルクダウン制御を継続し、ステップ11に進んでその
終了条件の成立を判断する。また第2トルクダウン制御
を実行した後の経過時間Tが基準時間αに達していない
場合、すなわちステップ8の判断結果か“ノー”の場合
にもステップ11に進んで第1トルクダウン制御の終了
条件が成立しているか否かを判断する。
行する条件が成立していない場合、すなわちステップ4
の判断結果が“ノー”の場合、あるいはステップ5もし
くはステップ6の判断結果が“ノー”の場合には、第1
トルクダウン制御を継続し、ステップ11に進んでその
終了条件の成立を判断する。また第2トルクダウン制御
を実行した後の経過時間Tが基準時間αに達していない
場合、すなわちステップ8の判断結果か“ノー”の場合
にもステップ11に進んで第1トルクダウン制御の終了
条件が成立しているか否かを判断する。
【0035】上述のようにして行われる第2トルクダウ
ン制御の実行例を、タイムチャートによって説明する
と、図7はパワーオン状態で第3速へのアップシフトが
判断された例を示している。変速判断に基づいて第1ト
ルクダウン制御が開始され、所定のトルクダウン量QDn
が設定されるとともに、入力回転数NC0が低下し始める
イナーシャ相の開始によってトルクダウン要求信号ECT
1 が“1”に設定され、エンジントルクが低減される
(t1 時点)。その後のt2 時点でアクセルペダルが戻
されてパワーオフ状態になると、トルクダウン要求信号
ECT1 が“0”に設定され、同時にトルクダウン量が実
質的に零QD0に戻される。またパワーオフとなることに
よって前記副変速部21の一方向クラッチF0 が解放さ
れて入力回転数NC0が急激に低下し、その回転数が第3
速の同期回転数、すなわち出力軸回転数に第3速の変速
比を掛けた値に所定の回転数N1 を加えた回転数に低下
すると、第1トルクダウン制御の終了条件が成立したと
判断されて第1トルクダウン制御が終了される(t3 時
点)。その後のt4 時点に、再度、アクセルペダルが踏
み込まれてパワーオン状態になると、このパワーオンが
検出されたことに基づいてトルクダウン要求信号ECT1
が“1”に設定されるとともに、そのトルクダウン制御
量QDnが設定される。すなわちこのトルクダウン制御量
QDnに基づいてエンジンEのトルク低減制御が実行され
る。このトルクダウン制御を予め定めた基準時間αだけ
継続し、その後にトルク低減量を零に戻す復帰制御をT
0 時間の間に行い、第2トルクダウン制御を終了する
(t5 時点)。
ン制御の実行例を、タイムチャートによって説明する
と、図7はパワーオン状態で第3速へのアップシフトが
判断された例を示している。変速判断に基づいて第1ト
ルクダウン制御が開始され、所定のトルクダウン量QDn
が設定されるとともに、入力回転数NC0が低下し始める
イナーシャ相の開始によってトルクダウン要求信号ECT
1 が“1”に設定され、エンジントルクが低減される
(t1 時点)。その後のt2 時点でアクセルペダルが戻
されてパワーオフ状態になると、トルクダウン要求信号
ECT1 が“0”に設定され、同時にトルクダウン量が実
質的に零QD0に戻される。またパワーオフとなることに
よって前記副変速部21の一方向クラッチF0 が解放さ
れて入力回転数NC0が急激に低下し、その回転数が第3
速の同期回転数、すなわち出力軸回転数に第3速の変速
比を掛けた値に所定の回転数N1 を加えた回転数に低下
すると、第1トルクダウン制御の終了条件が成立したと
判断されて第1トルクダウン制御が終了される(t3 時
点)。その後のt4 時点に、再度、アクセルペダルが踏
み込まれてパワーオン状態になると、このパワーオンが
検出されたことに基づいてトルクダウン要求信号ECT1
が“1”に設定されるとともに、そのトルクダウン制御
量QDnが設定される。すなわちこのトルクダウン制御量
QDnに基づいてエンジンEのトルク低減制御が実行され
る。このトルクダウン制御を予め定めた基準時間αだけ
継続し、その後にトルク低減量を零に戻す復帰制御をT
0 時間の間に行い、第2トルクダウン制御を終了する
(t5 時点)。
【0036】したがって上述した制御装置によれば、変
速開始後のパワーオフ状態およびそれに伴う入力回転数
の低下によってトルクダウン制御が終了しても、その後
にパワーオン状態となれば、そのことに基づいて再度、
トルクダウン制御が実行され、かつそのトルクダウン制
御が所定時間継続されるから、パワーオンになることに
より一方向クラッチF0 が係合することに起因するショ
ックを低減でき、また第3速を設定するために係合する
摩擦係合装置にかかるトルクを低減して変速ショックを
緩和することができる。そして上記のいわゆる第2のト
ルクダウン制御は、入力回転数などの自動変速機Aにお
ける回転要素の回転数に基づかずに制御するから、図4
に示すように入力要素を一方向クラッチF0 によって他
の回転要素に連結するように構成した自動変速機Aであ
っても、変速途中におけるパワーオン状態への変更に起
因するショックを確実に防止することができる。
速開始後のパワーオフ状態およびそれに伴う入力回転数
の低下によってトルクダウン制御が終了しても、その後
にパワーオン状態となれば、そのことに基づいて再度、
トルクダウン制御が実行され、かつそのトルクダウン制
御が所定時間継続されるから、パワーオンになることに
より一方向クラッチF0 が係合することに起因するショ
ックを低減でき、また第3速を設定するために係合する
摩擦係合装置にかかるトルクを低減して変速ショックを
緩和することができる。そして上記のいわゆる第2のト
ルクダウン制御は、入力回転数などの自動変速機Aにお
ける回転要素の回転数に基づかずに制御するから、図4
に示すように入力要素を一方向クラッチF0 によって他
の回転要素に連結するように構成した自動変速機Aであ
っても、変速途中におけるパワーオン状態への変更に起
因するショックを確実に防止することができる。
【0037】また上述した制御では、変速途中にパワー
オンに切り替わることに基づく第2トルクダウン制御
を、変速の開始に基づく第1トルクダウン制御に優先し
て実行することとしてあるから、トルク低減量が自動変
速機Aでの摩擦係合装置の係合状態に適合したものとな
り、その結果、エンジンの吹き上がりや一方向クラッチ
の係合ショックなどのを有効に防止することができる。
オンに切り替わることに基づく第2トルクダウン制御
を、変速の開始に基づく第1トルクダウン制御に優先し
て実行することとしてあるから、トルク低減量が自動変
速機Aでの摩擦係合装置の係合状態に適合したものとな
り、その結果、エンジンの吹き上がりや一方向クラッチ
の係合ショックなどのを有効に防止することができる。
【0038】なお、上記の実施例では、図4に示す歯車
列を備えた自動変速機を対象とする制御装置にこの発明
を適用した例について説明したが、この発明で対象とす
ることのできる自動変速機は図4に示す歯車列を備えた
ものに限定されないのであり、他の歯車列を備えた自動
変速機であってもよい。したがってこの発明の第2のト
ルクダウン制御を実行する変速は、上記の実施例で示し
た第2速から第3速へのアップシフトに限定されない。
列を備えた自動変速機を対象とする制御装置にこの発明
を適用した例について説明したが、この発明で対象とす
ることのできる自動変速機は図4に示す歯車列を備えた
ものに限定されないのであり、他の歯車列を備えた自動
変速機であってもよい。したがってこの発明の第2のト
ルクダウン制御を実行する変速は、上記の実施例で示し
た第2速から第3速へのアップシフトに限定されない。
【0039】またこの発明におけるトルクダウン制御
は、点火時期の遅角制御に限らずサブスロットルバルブ
を閉じ、あるいは燃料噴射量を少くするなどのことによ
って実行することができる。そしてこの発明で回転数を
検出する回転部材は入力回転数と同一回転数となる部材
に限定されず、他の回転部材であってもよい。
は、点火時期の遅角制御に限らずサブスロットルバルブ
を閉じ、あるいは燃料噴射量を少くするなどのことによ
って実行することができる。そしてこの発明で回転数を
検出する回転部材は入力回転数と同一回転数となる部材
に限定されず、他の回転部材であってもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
変速途中にパワーオフ状態からパワーオン状態に切り替
われば、そのことに基づいて所定時間の間、トルクダウ
ン制御を実行するから、パワーオフによって一方向クラ
ッチが解放していれば、その一方向クラッチの係合によ
るショックを低減でき、またパワーオン状態での変速中
の入力トルクを低減して変速ショックを緩和することが
できる。そして特に、この発明の制御装置では、変速途
中でのパワーオンへの切り換えに基づくトルクダウン制
御を自動変速機での回転要素の回転数に基づかずに制御
するから、回転数の検出対象である回転部材がパワーオ
フ状態でフリー状態になる部材であっても、変速途中で
のトルクダウン制御を良好に行うことができる。
変速途中にパワーオフ状態からパワーオン状態に切り替
われば、そのことに基づいて所定時間の間、トルクダウ
ン制御を実行するから、パワーオフによって一方向クラ
ッチが解放していれば、その一方向クラッチの係合によ
るショックを低減でき、またパワーオン状態での変速中
の入力トルクを低減して変速ショックを緩和することが
できる。そして特に、この発明の制御装置では、変速途
中でのパワーオンへの切り換えに基づくトルクダウン制
御を自動変速機での回転要素の回転数に基づかずに制御
するから、回転数の検出対象である回転部材がパワーオ
フ状態でフリー状態になる部材であっても、変速途中で
のトルクダウン制御を良好に行うことができる。
【0041】そして特に請求項2に記載した発明では、
変速の判断に基づくトルク低減制御と変速途中のパワー
オンへの変更に基づくトルク低減制御との判断が重なっ
た場合に、パワーオンへの変更に基づくトルク低減制御
を優先して実行することとしたから、変速途中であるこ
とによる摩擦係合装置係合力の不足に対応して入力トル
クを低下させることができ、その結果、エンジンの吹き
上がりや変速ショックを確実に防止することができる。
変速の判断に基づくトルク低減制御と変速途中のパワー
オンへの変更に基づくトルク低減制御との判断が重なっ
た場合に、パワーオンへの変更に基づくトルク低減制御
を優先して実行することとしたから、変速途中であるこ
とによる摩擦係合装置係合力の不足に対応して入力トル
クを低下させることができ、その結果、エンジンの吹き
上がりや変速ショックを確実に防止することができる。
【図1】請求項1に記載した発明を機能的手段で示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図2】請求項2に記載した発明を機能的手段で示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図3】この発明の一実施例の制御系統を概略的に示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図4】その自動変速機の歯車列を主として示す図であ
る。
る。
【図5】各変速段を設定するための作動表を示す図であ
る。
る。
【図6】この発明の制御装置で実行されるトルクダウン
制御の制御ルーチンの一例を示すフローチャートであ
る。
制御の制御ルーチンの一例を示すフローチャートであ
る。
【図7】第2トルクダウン制御を第2速から第3速への
パワーオン・アップシフトの際に実行した場合のタムチ
ャートである。
パワーオン・アップシフトの際に実行した場合のタムチ
ャートである。
100 回転部材 101 変速検出手段 102 パワーオン検出手段 103 トルクダウン指示手段 104 カウンタ手段 105 終了指示手段 A 自動変速機 E エンジン
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 59:74
Claims (2)
- 【請求項1】 変速時にエンジンのトルクを低減させる
制御の終了を自動変速機の所定の回転部材の回転数に基
づいて判断するエンジンおよび自動変速機の制御装置に
おいて、 前記自動変速機で変速が実行されていることを検出する
変速検出手段と、 変速途中にパワーオフ状態からパワーオン状態に切り換
えられたことを検出するパワーオン検出手段と、 変速途中にパワーオン状態に切り換えられたことがこの
パワーオン検出手段によって検出された場合にエンジン
トルクの低減制御を指示するトルクダウン指示手段と、 このトルクダウン指示手段によるエンジントルク低減制
御の指示時点からの経過時間を検出するカウンタ手段
と、 このカウンタ手段によって検出された時間が予め定めた
時間になった場合に前記トルクダウン指示手段からの指
示に基づくトルク低減制御の終了を指示する終了指示手
段とを備えていることを特徴とするエンジンおよび自動
変速機の制御装置。 - 【請求項2】 自動変速機での変速の開始に基づいてエ
ンジンのトルクを低減させる第1トルクダウン制御を指
示する第1トルクダウン指示手段、この第1トルクダウ
ン制御の終了を自動変速機の所定の回転部材の回転数に
基づいて判断する第1トルクダウン終了判断手段とを有
するエンジンおよび自動変速機の制御装置において、 前記第1トルクダウン制御の実行中にパワーオフ状態か
らパワーオン状態に切り換えられたことを検出するパワ
ーオン検出手段と、 パワーオン状態に切り換えられたことがこのパワーオン
検出手段によって検出された場合にその時点の走行状態
に応じてエンジンのトルクを低減させる第2トルクダウ
ン制御を指示する第2トルクダウン指示手段と、 第1トルクダウン指示手段と第2トルクダウン指示手段
とからエンジンのトルクを低減する制御の指示が出力さ
れている場合に第2トルクダウン指示手段により指示さ
れているトルク低減制御を実行するトルクダウン実行手
段とを備えていることを特徴とするエンジンおよび自動
変速機の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7044840A JPH08218909A (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | エンジンおよび自動変速機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7044840A JPH08218909A (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | エンジンおよび自動変速機の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08218909A true JPH08218909A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12702681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7044840A Pending JPH08218909A (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | エンジンおよび自動変速機の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08218909A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006170202A (ja) * | 2004-12-13 | 2006-06-29 | Hyundai Motor Co Ltd | 自動変速機のチップ−インショック低減方法 |
WO2006098344A1 (ja) * | 2005-03-16 | 2006-09-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 自動変速機の制御装置 |
JP2009228848A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-08 | Jatco Ltd | 自動変速機の制御装置 |
JP2010106874A (ja) * | 2008-10-28 | 2010-05-13 | Aisin Aw Co Ltd | 自動変速機の制御装置 |
WO2014061563A1 (ja) * | 2012-10-15 | 2014-04-24 | ジヤトコ株式会社 | 無段変速機及びその制御方法 |
JP2017155676A (ja) * | 2016-03-03 | 2017-09-07 | マツダ株式会社 | エンジンの制御装置 |
-
1995
- 1995-02-09 JP JP7044840A patent/JPH08218909A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006170202A (ja) * | 2004-12-13 | 2006-06-29 | Hyundai Motor Co Ltd | 自動変速機のチップ−インショック低減方法 |
WO2006098344A1 (ja) * | 2005-03-16 | 2006-09-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 自動変速機の制御装置 |
US7819776B2 (en) | 2005-03-16 | 2010-10-26 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Automatic gear control device |
JP2009228848A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-08 | Jatco Ltd | 自動変速機の制御装置 |
JP2010106874A (ja) * | 2008-10-28 | 2010-05-13 | Aisin Aw Co Ltd | 自動変速機の制御装置 |
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JP2017155676A (ja) * | 2016-03-03 | 2017-09-07 | マツダ株式会社 | エンジンの制御装置 |
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