JPH0821435A - 動圧軸受を用いたスピンドル装置 - Google Patents
動圧軸受を用いたスピンドル装置Info
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Abstract
ると共に、その主軸回転数を動圧軸受の回転抵抗によっ
て自在に調整することが可能なスピンドル装置を提供す
る。 【構成】スピンドル主軸1の回転を支承するラジアル動
圧軸受6の両端にスピンドル主軸1の軸方向の移動を規
制する一対のスラスト動圧軸受7,7を配設してこれら
動圧軸受6,7の軸受隙間を連通連結させ、ラジアル動
圧軸受6にはポンプアウト型のヘリングボーン状溝を形
成する一方、スラスト動圧軸受7にはポンプアウト型の
スパイラル状溝を夫々形成し、上記ラジアル動圧軸受6
の軸受隙間に供給される作動流体の流量を制御する流調
弁22を設けて、この流調弁22の絞り量をスピンドル
主軸1の回転数に応じて変更するようにした。
Description
具もしくは被加工物をスピンドル主軸に保持して回転す
るスピンドル装置に係り、詳細には、気体又は液体の流
体エネルギをタービンによってスピンドル主軸の回転動
力に変換するスピンドル装置に関する。
スピンドル装置では、工具あるいは被加工物が固定され
るスビンドル主軸を転がり軸受で回転自在に支承すると
共に、このスビンドル主軸に対してプーリ及びベルトか
らなる動力伝達系を介してモータの回転動力を伝達する
ものが一般的であった。
高精密加工の要請から小型で且つ主軸回転数の高いスピ
ンドル装置が必要とされており、ベルトによってモータ
とスピンドル主軸を結合する従来のスピンドル装置で
は、このような小型化及び高速化の要求に十分に応える
ことかできなかった。また、従来のスピンドル装置では
スピンドル主軸の回転数を高速化した場合に、スピンド
ル主軸を支えている転がり軸受に振動あるいは焼きつき
が発生し、スピンドル主軸の回転数を高精密加工に十分
な速度にまで高めることができなかった。
請に応えるものとして、スピンドル主軸をタービンで駆
動するスピンドル装置が提案されている。例えば、特開
平4−256571号公報所載の研削スピンドルでは、
タービンブレードを備えたタービンホイール(スピンド
ル主軸に相当)に砥石を形成し、上記タービンブレード
に加圧流体を噴きつけてタービンホイールを回転させる
と共に、上記加圧流体を共用した静圧軸受で上記タービ
ンホイールの回転を支承しており、ベルトやプーリ等の
大がかりな動力伝達系を設けることなく、コンパクトな
装置構成でタービンホイールに高速回転を与える与える
ことができるようになっている。
タービンを用いてスピンドル主軸を駆動すると、スピン
ドル主軸の回転数はこれに作用する回転抵抗に応じて著
しく変動するので、その値を常に一定に制御するのが難
しいという問題点があった。例えばこのスピンドル装置
を研削盤に使用する場合、スピンドル主軸の回転数は被
加工物から砥石へ作用する研削抵抗の変化に伴い変動
し、また、砥石が被加工物から離れると急激に高くなっ
てしまう。このため、タービンによってスピンドル主軸
に回転を与えるスピンドル装置ではその主軸回転数を一
定に保つことができず、このことは被加工物を精密加工
する際の大きな障害となっていた。
物の切削粉や潤滑液が飛散する雰囲気中で使用されるた
め、スピンドル主軸の回転を支承する軸受はその内部が
周辺雰囲気に対して高いシール性を有していることが必
要である。しかし、従来使用されてきた転がり軸受ある
いは静圧軸受はこのシール性が十分ではなく、軸受内部
に塵芥が侵入してその耐久性が著しく低下するという問
題点があった。
ものであり、その目的とするところは、タービンによっ
てスピンドル主軸に回転を与えると共に、その主軸回転
数を自在に調整することが可能なスピンドル装置を提供
することにある。
軸の回転を支承する軸受の耐久性を高めて、半永久的に
使用することが可能なスピンドル装置を提供することに
ある。
に、本発明のスピンドル装置は、ハウジングと、タービ
ン翼が形成されたスピンドル主軸と、このスピンドル主
軸を上記ハウジングに対して回転自在に支承するラジア
ル動圧軸受と、上記ハウジングに対するスピンドル主軸
の軸方向の移動を規制する一対のスラスト動圧軸受とを
備え、上記ラジアル動圧軸受の両端に夫々スラスト動圧
軸受を配設してこれら動圧軸受の軸受隙間を連通連結さ
せると共に、上記ラジアル動圧軸受にはポンプアウト型
のヘリングボーン状溝を、上記スラスト動圧軸受にはポ
ンプアウト型のスパイラル状溝を形成し、また、上記ハ
ウジングには上記ラジアル動圧軸受の軸受隙間に作動流
体を供給する流体供給路を開設すると共に、この流体供
給路を流れる作動流体の流量を制御する流調弁を設けた
ことを特徴とするものである。
路を流れる作動流体の流量を調整すると、後述する作用
によってスピンドル主軸の回転数を制御することができ
る。このとき、上記流調弁は任意に操作して差し支えな
いが、スピンドル主軸の回転数を常に一定に保つという
観点からすれば、スピンドル主軸の回転数を検出する速
度検出手段を設け、検出したスピンドル主軸の回転数に
基づいて上記流調弁を開閉するのが好ましい。
ンプアウト型のヘリングボーン状溝が形成される一方、
上記スラスト動圧軸受にはポンプアウト型のスパイラル
状溝が形成され、また、上記ラジアル動圧軸受の軸受隙
間はその両端に配設されたスラスト動圧軸受のそれと互
いに連通連結されているので、タービン翼に加圧流体が
噴きつけられてスピンドル主軸が回転すると、ラジアル
動圧軸受の軸受隙間に存在する作動流体はスラスト動圧
軸受の軸受隙間に流れ込み、更にスラスト軸受の外周側
から軸受外に排出される。
放しておくと、ハウジングの流体供給路からラジアル動
圧軸受に流れ込む作動流体の流入量と、スラスト軸受の
軸受隙間から排出される作動流体の流出量とが平衡し、
各動圧軸受の軸受隙間に動圧が発生する。これにより、
スピンドル主軸は極僅かな回転抵抗でハウジングに支承
される。
絞っていくと、スラスト軸受の軸受隙間から排出される
作動流体の流出量に対して、流体供給路からラジアル動
圧軸受に流れ込む作動流体の流入量が少なくなり、ラジ
アル動圧軸受及びスラスト動圧軸受の軸受隙間は負圧と
なる。これにより、各動圧軸受ではその軸受隙間が減少
し、スピンドル主軸の回転抵抗が増加する。上記流調弁
の絞り量が大きい程、軸受隙間に発生する負圧も大きく
なるので、スピンドル主軸の回転抵抗も大きくなる。
調弁の絞り量を変化させると、スピンドル主軸の回転抵
抗が流調弁の絞り量に応じて変化し、必要に応じてこれ
を増減することができる。
のヘリングボーン状溝及びスラスト動圧軸受のスパイラ
ル状溝はいずれもポンプアウト型に形成されており、作
動流体は流体供給路からラジアル動圧軸受に吸い込まれ
た後にスラスト動圧軸受の外周から排出されるので、流
体供給路以外から軸受内に作動流体が吸引されることが
なく、被加工物の研削粉や潤滑油等が軸受内に侵入する
のを防止することができる。
ル装置を詳細に説明する。図1は本発明を適用した研削
加工用スピンドル装置の第一実施例を示すものである。
同図において符号1がスピンドル主軸であり、その両端
にはホルダ3,3を介して一対の研削加工用砥石2,2
が固定されている。また、上記スピンドル主軸1にはタ
ービンロータ5が固定されており、このタービンロータ
5はラジアル動圧軸受6及び一対のスラスト動圧軸受
7,7を介してハウジング8に支承されている。上記砥
石3,3はこのタービンロータ5を両側から挟むように
配置されており、スピンドル主軸1の両端に螺合する止
めナット9によって軸方向に移動不能に固定されてい
る。
ジング8に対して回転自在に支承される軸受部5aと、
タービン翼4が立設されたタービン基部5bとから構成
されている。図2に示すように、ハウジング8には加圧
流体の噴出路10が形成されており、この噴出路10か
ら噴きだした加圧流体が上記タービン翼4に当たってタ
ービンロータ5を回転させるようになっている。
8と相俟って上記噴出路10を形成するサポート部材1
1が隣接している。このサポート部材11には光ファイ
バーケーブル12が取り付けられており、タービン基部
5bに形成したラダーパターン13の反射光を検出し、
その検出信号を回転数検出部14へ送出するように構成
されている。そして、上記回転数検出部14は光ファイ
バーケーブル12の検出信号に基づき、タービンロータ
5の回転数を演算する。
ビンロータ5の軸受部5aと、この軸受部5aと所定の
軸受隙間(例えば、5μm)を保持して上記ハウジング
8に焼き嵌めされた外輪15とから構成されており、上
記軸受部5aの周面には図3に示すようなヘーリング・
ボーン状パターンを有する動圧発生用溝16が形成され
ている。この動圧発生用溝16はタービンロータ5が正
回転(矢線A方向)したときに、軸受隙間に存在する作
動流体を軸受部5aの両端方向へ排出する所謂ポンプア
ウト型に形成されており、その溝深さは10μm、軸方
向に沿った溝の長さLgは軸受部5aの長さLの0.6
倍とした。
隙間(例えば、5μm)を保持して上記外輪15の軸方
向端面と上記砥石ホルダ3あるいは上記タービン基部5
bとを対向させて構成されており、上記外輪15の軸方
向端面には図4に示すようなスパイラル状パターンを有
する動圧発生用溝17が形成されている。この動圧発生
用溝17はタービンロータ5が正回転(固定された外輪
15に対して矢線B方向)したときに、軸受隙間に存在
する作動流体を外輪15の外周方向へ排出する所謂ポン
プアウト型に形成されており、その溝深さは15μmで
ある。尚、この動圧発生用溝17は図5に示すように外
輪15の外周側にのみ開放されたスパイラル状パターン
であっても良いし、これとは逆に外輪15の内周側にの
み開放されたスパイラル状パターンであっても良い。
ルミナ焼結体のセラミクス材を用い、上記ヘーリングボ
ーン状溝16及びスパイラル状溝17の加工は溝加工面
に樹脂製マスクを貼り付け、Al2O3砥粒を用いたショ
ットブラストにより行った。
8の内周面には円周方向に沿ってリング状溝18が形成
されており、このリング状溝18内の雰囲気はハウジン
グ8に穿設された流体供給路19によって外気と連通連
結されている。また、上記外輪15には上記リング状溝
18とラジアル動圧軸受6の軸受隙間を連通連結する吸
気口20が半径方向に貫通しており、ハウジング8外の
空気が上記リング状溝18及びこの吸気口20を通して
をラジアル動圧軸受6の軸受隙間に導入されるようにな
っている。尚、上記吸気口20は外輪15の円周方向に
沿って120°の等間隔で3箇所に形成されている。
8内に吸い込んだ外気から塵芥や湿分を取り除くフィル
ター21と、上記リング状溝18及び吸気口20を通し
てラジアル動圧軸受6の軸受隙間に取り込まれる空気の
流量を調整する流調弁22とが装着されている。上記フ
ィルター21はラジアル動圧軸受6の軸受隙間に塵芥が
詰まるのを防止するため、そのメッシュの粗さが軸受隙
間の1/3以下のものを用いた。一方、上記流調弁22
は流調弁制御部23によって制御されており、流調弁制
御部23は上記回転数検出部14によって演算されたタ
ービンロータ5の回転数に基づいて流調弁22の絞り量
を決定する。この流調弁22としては電磁弁を用いて良
く、その場合には単位時間当たりのオン・オフ回数で流
量を調整することができる
ドル装置において、加圧流体がタービン翼4に噴きつけ
られてスピンドル主軸1に固定されたタービンロータ5
が回転すると、上記ラジアル軸受6及びスラスト軸受7
の軸受隙間に動圧が発生し、スピンドル主軸1は空気潤
滑膜によって非接触でその回転を支承される。
と、ラジアル動圧軸受6及びスラスト動圧軸受7の夫々
の軸受隙間にはポンプアウト型の動圧発生用溝16,1
7に対応した圧力分布の動圧が発生する。このため、ス
ピンドル主軸1の回転に対しては殆ど回転抵抗が作用せ
ず、スピンドル主軸1を容易に高速で回転させることが
できる。
動圧軸受6及びスラスト動圧軸受7の夫々の軸受隙間は
負圧傾向が高まり、発生する動圧効果が低下する。すな
わち、スピンドル主軸に作用する負荷によっては軸受隙
間が極小となり、固体間に摩擦力が生じて回転抵抗が大
きくなる。また、軸受隙間を形成している部材の形状に
よっては、これら部材が負圧に吸引されて弾性変形を生
じ、上記軸受隙間が小さくなる。動圧軸受における回転
抵抗は軸受隙間に大きさに依存しているので、このよう
にして軸受隙間が小さくなると、軸受隙間を形成してい
る固体間の摩擦係数は増加し、その値は、損傷を起こす
ことなく擦れ合うことが可能な固体表面の最大摩擦係数
の0.1倍程度にまで達する。
流調弁22の絞り量を変えることにより、スラスト動圧
軸受7の軸受隙間を1〜5μmの間で変化させることが
でき、スピンドル主軸の回転抵抗を1〜100倍程度の
間で任意に調整することができた。また、動圧発生用溝
16,17の深さや長さ、スピンドル主軸1の回転数等
によって軸受隙間に発生する負圧の大きさは異なるの
で、動圧軸受の設計によっては上記範囲外の幅広い範囲
で回転抵抗を得ることも可能であろう。
軸1の回転数に基づいて上記流調弁22の絞り量が制御
されるので、常に一定の回転数でスピンドル主軸1を回
転させることができる。すなわち、砥石2,2による研
削加工の最中に、砥石2,2に作用する研削抵抗が減少
してスピンドル主軸1の回転数が増加すると、流調弁制
御部23によって流調弁22が絞られ、ラジアル動圧軸
受6及びスラスト動圧軸受7からスピンドル主軸1に対
して作用する回転抵抗が増加するのである。従って、ス
ピンドル主軸1の回転数と流調弁22の絞り量とを対応
させたルックアップテーブルを予め流調弁制御部23の
メモリに格納しておけば、スピンドル主軸1の回転数を
常に一定に保つことができる。
る。この実施例に係るスピンドル装置は前述の第一実施
例のスピンドル装置と略同位置の構成を備えているが、
砥石ホルダ3と外輪15との間にスラスト板24を配設
した点においてのみ第一実施例と異なる。
され、その内径にはタービンロータ5がラジアル動圧軸
受6の軸受隙間と同一の隙間を有して遊嵌している。ス
ラスト板24の砥石ホルダ3側の面には第一実施例で外
輪15の軸方向端面に形成したものと同じスパイラル状
の動圧発生用溝25が形成される一方、外輪15側の面
は表面粗さ2μm程度の平面に形成されている。また、
上記スラスト板24と面した外輪15の軸方向端面も表
面粗さ2μm程度の平面に形成されている。そして、上
記スラスト板24は外輪15に接する一方、砥石ホルダ
3とは所定の軸受隙間(例えば、5μm)を保持して対
向している。すなわち、この実施例にけるスラスト動圧
軸受7は互いに対向する上記スラスト板24及び上記砥
石ホルダ3で構成されている。
スピンドル装置においても、加圧流体がタービン翼4に
噴きつけられてスピンドル主軸1が回転すると、上記ラ
ジアル軸受6及びスラスト軸受7の軸受隙間に動圧が発
生し、スピンドル主軸1は空気潤滑膜によって非接触で
その回転を支承される。
と、スラスト板24とホルダ3とが形成するスラスト軸
受7の軸受隙間には動圧が発生し、スラスト板24が外
輪側に押し付けられ、スラスト板24とホルダ3とを非
接触の状態に保ってスピンドル主軸1が回転する。この
ため、スピンドル主軸の回転に対しては回転抵抗が殆ど
作用しない。
例で説明したようにスラスト動圧軸受7の軸受隙間は負
圧となるので、タービンロータ5に遊嵌しているスラス
ト板24はホルダ3の方向へ極僅かに変位し、スラスト
板24とホルダ3との軸受隙間は流調弁22を開放した
場合に比較して数μm程度小さくなる。このとき、スラ
スト板24の変位量は数μm程度なので、接触圧は弱ま
るものの、外輪15とスラスト板24とは以前接触状態
を保っている。従って、スラスト板24と外輪15との
接触状態を保持したまま、スラスト板24とホルダ3と
の軸受隙間が狭まり、スピンドル主軸1の回転に対して
作用する回転抵抗は増加する。
作すると、スラスト板24が軸方向に変位してスラスト
軸受の軸受隙間が調整されるので、砥石ホルダ3や外輪
15の弾性変形によって軸受隙間を調整していた第一実
施例に比較し、スラスト軸受の軸受隙間の調整を円滑に
行うことができ、流調弁22の絞り量が同じ場合であっ
ても第一実施例より大きな回転抵抗をスピンドル主軸に
与えることができる。
のである。この実施例ではタービン翼30が形成された
タービンロータ31に砥石32を設け、このタービンロ
ータ31をラジアル動圧軸受33及び一対のスラスト動
圧軸受34を用いてクイル35の周囲に回転自在に支承
している。
の周囲に固定された内輪36とタービンロータ31の軸
受部31aとで構成されており、上記軸受部31aの内
周面は所定の軸受隙間(例えば5μm)を保って内輪3
6に対向している。そして、上記内輪36の外周面には
第一実施例で図3に示したのと同じ動圧発生用溝37が
形成されている。
ビンロータ31の軸受部31aとタービンロータ31を
挟むようにして上記クイル35の周囲に固定された一対
のスラスト受板38とで構成されており、軸受部31a
の両側面は所定の軸受隙間(例えば5μm)を保ってス
ラスト受板38,38に夫々対向している。そして、上
記軸受部31aの両側面には第一実施例で図4に示した
のと同じ動圧発生用溝39が形成されている。
8,38は、スラスト受板38、内輪36、スラスト受
板38の順序でクイル35の取付軸35aに嵌合され、
この取付軸35aに螺合する止めナット40によってク
イルの基部35bとの間に挟み込まれている。
イバーケーブル41が取り付けられており、タービンロ
ータ31の軸受部31aの側面に形成したスパイラル状
の動圧発生用溝39の反射光を検出し、その検出信号を
回転数検出部42へ送出するように構成されている。
が加圧流体の導入路になっている。上記スラスト受板3
8,38には上記クイル中空部35cに連通するタービ
ンノズル43が形成されており、中空部35c内の加圧
流体はこのタービンノズル43を通してタービン翼30
に噴きつけられる。また、上記クイル35には中空部3
5c内の加圧流体を上記ラジアル動圧軸受33の軸受隙
間に供給する流体供給路44が設けられており、この流
体供給路44は上記内輪36にを半径方向に貫通する吸
気口45によってラジアル動圧軸受33の軸受隙間と連
通している。
を取り除くフィルター(図示せず)と、上記内輪36の
吸気口45を通してラジアル動圧軸受33の軸受隙間に
取り込まれる流体の流量を調整する流調弁46とが装着
されている。第一実施例と同様に、上記流調弁46は流
調弁制御部47によって制御され、流調弁制御部47は
上記回転数検出部42が演算したタービンロータ31の
回転数に基づいて流調弁46の絞り量を決定する。
のスピンドル装置においても、流調弁46によってラジ
アル動圧軸受33の軸受隙間に供給される作動流体の流
量を絞っていくと、ラジアル動圧軸受及びスラスト動圧
軸受の軸受隙間に負圧が発生し、特にスラスト動圧軸受
においてその軸受隙間が減少するので、タービンロータ
の回転抵抗が増加する。また、流調弁を開放していると
きは、ラジアル動圧軸受及びスラスト動圧軸受の軸受隙
間における作動流体の流量がタービンロータの回転数に
見合った適正な量となるので、これら動圧軸受の軸受隙
間に負圧が発生することはなく、タービンロータは極僅
かな回転抵抗で回転する。
変更することによってタービンロータの回転抵抗を適宜
増減することができ、タービンロータの回転数を容易に
制御することができる。
ンドル装置によれば、流体供給路に設けた流調弁の絞り
量を変化させることにより、スピンドル主軸の回転抵抗
を必要に応じて増減することができるので、この流調弁
の絞り量を任意に調整することにより、スピンドル主軸
の回転数を制御することが可能となる。
ら軸受内に作動流体が流入することがなく、このスピン
ドル装置を工作機械の主軸に用いても被加工物の研削粉
や潤滑油等が軸受内に侵入することがないので、スピン
ドル主軸の回転を支承する軸受の破損を防止することが
でき、耐久性の高いスピンドル装置を提供することがで
きる。
概略図である。
翼を示す側面図である。
グボーン状溝のパターンを示す図である。スパイラル状
溝のパターンを示す図である。
ラル状溝のパターンを示す図である。
能な他のスパイラル状溝のパターンを示す図である。
概略図である。
概略図である。
圧軸受、7…スラスト動圧軸受、8…ハウジング、16
…ヘリングボーン状溝、17…スパイラル状溝、19…
流体供給路、22…流調弁
Claims (2)
- 【請求項1】 ハウジングと、タービン翼が形成された
スピンドル主軸と、このスピンドル主軸を上記ハウジン
グに対して回転自在に支承するラジアル動圧軸受と、上
記ハウジングに対するスピンドル主軸の軸方向の移動を
規制する一対のスラスト動圧軸受とを備え、 上記ラジアル動圧軸受の両端に夫々スラスト動圧軸受を
配設してこれら動圧軸受の軸受隙間を連通連結させると
共に、上記ラジアル動圧軸受にはポンプアウト型のヘリ
ングボーン状溝を、上記スラスト動圧軸受にはポンプア
ウト型のスパイラル状溝を形成し、また、上記ハウジン
グには上記ラジアル動圧軸受の軸受隙間に作動流体を供
給する流体供給路を開設すると共に、この流体供給路を
流れる作動流体の流量を制御する流調弁を設けたことを
特徴とするスピンドル装置。 - 【請求項2】 上記スピンドル主軸の回転数を検出する
速度検出手段を備えると共に、検出したスピンドル主軸
の回転数に基づいて上記流調弁を開閉することを特徴と
する請求項2記載のスピンドル装置。
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JP15202094A JP2857061B2 (ja) | 1994-07-04 | 1994-07-04 | 動圧軸受を用いたスピンドル装置 |
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