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JPH08213940A - 信号処理装置および信号処理方法 - Google Patents

信号処理装置および信号処理方法

Info

Publication number
JPH08213940A
JPH08213940A JP7305271A JP30527195A JPH08213940A JP H08213940 A JPH08213940 A JP H08213940A JP 7305271 A JP7305271 A JP 7305271A JP 30527195 A JP30527195 A JP 30527195A JP H08213940 A JPH08213940 A JP H08213940A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
filter
input signal
input
impulse response
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7305271A
Other languages
English (en)
Inventor
Leon Phillip Louis Ii De
ルイス デ レオン ザ セカンド フィリップ
Dennis R Morgan
アール.モーガン デニス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AT&T Corp
Original Assignee
AT&T Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AT&T Corp filed Critical AT&T Corp
Publication of JPH08213940A publication Critical patent/JPH08213940A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H21/00Adaptive networks
    • H03H21/0012Digital adaptive filters
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M9/00Arrangements for interconnection not involving centralised switching
    • H04M9/08Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic
    • H04M9/082Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic using echo cancellers
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H21/00Adaptive networks
    • H03H21/0012Digital adaptive filters
    • H03H2021/007Computation saving measures; Accelerating measures
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H21/00Adaptive networks
    • H03H21/0012Digital adaptive filters
    • H03H2021/007Computation saving measures; Accelerating measures
    • H03H2021/0072Measures relating to the coefficients
    • H03H2021/0074Reduction of the update frequency

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 適応FIRフィルタおいて、LMSアルゴリ
ズムの収束が遅いという問題を解決する。 【解決手段】 第1のデジタル入力信号が、係数計算
器、FIRフィルタ、および総和計算デバイスとから構
成される適応FIRフィルタに供給される。この適応F
IRフィルタは、例えば第1のデジタル入力信号のエコ
ーであるような、第2のデジタル入力信号も受信する。
第1デジタル入力信号および第2デジタル入力信号は、
第1の動作帯域を有している。その後、適応FIRフィ
ルタはこの2つの入力信号を処理し、システムに対する
出力信号を生成する。しかし、システムは、この出力信
号のうちの第2の動作帯域に入る部分しか利用しない。
第2の動作帯域は、第1の動作帯域よりも狭くしてあ
る。このため、第1の動作帯域のバンドエッジ近傍の周
波数成分は、フィルタリングにより適切に除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は適応有限インパルス
応答フィルタに関し、特にこの種のフィルタを利用した
信号処理デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】全二重のハンドフリー通信が広範に行き
渡るに連れ、スピーカとマイクロフォンとの間のカップ
リングに起因する音響エコーの問題が注目されるように
なってきている。音響エコーキャンセラが、この種の望
ましくない効果を低減する目的で、この種のシステムに
おいて一般的に用いられている。音響エコーキャンセラ
(AEC)は、有限インパルス応答(FIR)フィルタ
を音響カップリング経路の応答をモデル化する調節可能
な、すなわち適応係数とともに利用して、エコーの推定
値を導出する。推定されたエコー信号は、望ましくない
エコー信号から減算され、このことによって実質的にエ
コーがキャンセルされる。
【0003】同様の技法が、ラインエコー打ち消しに関
しても用いられている。しかしながら、ラインエコー打
ち消しアプリケーションにおいては、クロストークなど
の通信回路の異常によって望ましくないエコー信号が生
成される。
【0004】これらのエコー打ち消しアプリケーション
の双方において、FIRフィルタの適応係数は、入力信
号と、そのインプリメンテーションが簡潔であることお
よびその動作が堅固であることから公知の最小平均二乗
法(LMS)アルゴリズムの一種を用いて求められたエ
コー信号とから導出される。LMSアルゴリズムは、誤
差信号、すなわち実際のエコー信号とFIRフィルタに
よって生成されたエコー信号の推定値との間の差、の二
乗を最小化する反復技法を用いている。
【0005】固定フィルタに対して適応フィルタを用い
ることにより、エコーキャンセラをエコー生成環境の変
化に応答させることが可能になる。AECアプリケーシ
ョンにおいて用いられるFIRフィルタを考える。適用
係数を用いない場合には、音響エコー経路のインパルス
応答が推定されてその後に適切なフィルタ係数が固定的
にプログラミングされなければならない。家具の配置、
占有率、あるいはマイクロフォンもしくはスピーカの配
置の変化に起因する部屋の音響の変化のために、FIR
フィルタに対して固定的にプログラムされた係数の組
は、必ずしも最良のエコー打ち消しを実現するとは限ら
ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、適応フ
ィルタもその性能を制限する問題点を有している。公知
の適用FIRフィルタに係る重大な問題点の一つに、L
MSアルゴリズムの収束が遅い、ということが挙げられ
る。収束速度は、LMSアルゴリズムがエコー経路応答
を最もよく表現する係数の組を生成するためにかかった
時間、あるいはサンプルの数によって測定される。LM
Sアルゴリズムが収束するまでは、誤差信号はその最小
値より大きい値をとる。それゆえ、収束が遅いことは、
最小値ではない誤差信号の継続時間を延ばしてしまう。
この収束の遅さの問題点は、米国特許第5,014,2
63号および第5,263,019号を含むいくつかの
出版物および特許によって指摘されてきている。
【0007】収束の遅さという問題点に関する従来技術
に関する解決法には、適応フィルタの入力信号のスペク
トルを広げる白色化フィルタの追加が含まれる。スペク
トルを広げた後、適応FIRフィルタはエコー打ち消し
を実行する。その後、逆白色化フィルタがスペクトルを
広げた効果を除去するために用いられる。しかしなが
ら、この解決法は、初期には収束レートを向上させる
が、誤差が最小値に近づくにつれて収束の遅さを実質的
には緩和しなくなる。
【0008】誤差信号が最小値に近づくにつれて経験さ
れる収束の遅さは、低速漸近収束と呼称される。従来技
術に係る解決法がLMSアルゴリズムを用いる適応フィ
ルタの低速漸近収束に起因して誤差の低減に成功してい
ない一つの理由は、その原因および性質に関する知識が
不充分であったことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に従って、低速漸
近収束に起因する誤差を低減する、改良された適応FI
Rフィルタベースの信号処理装置が実現される。LMS
アルゴリズムの低速漸近収束が、適応フィルタによって
処理される信号のバンドエッジに近づく周波数における
誤差エネルギーの著しい集中に関連している、というこ
とが、実験的および理論的に見い出された。本発明は、
収束の間の二乗平均誤差へ不釣り合いな程に寄与する周
波数バンドエッジ成分を除去することにより、低速漸近
収束の問題を改善する。
【0010】本発明の一実施例においては、第1のデジ
タル入力信号が、係数計算器、FIRフィルタ、および
総和計算デバイスとから構成される適応FIRフィルタ
に供給される。この適応FIRフィルタは、例えば第1
のデジタル入力信号のエコーであるような、第2のデジ
タル入力信号も受信する。第1デジタル入力信号および
第2デジタル入力信号は、第1の動作帯域を有してい
る。その後、適応FIRフィルタはこの2つの入力信号
を処理し、システムに対する出力信号を生成する。しか
しながら、システムは、この出力信号のうちの第2の動
作帯域に入る部分しか利用しない。第2の動作帯域は、
第1の動作帯域よりも狭くしてある。このため、第1の
動作帯域のバンドエッジ近傍の周波数成分は、フィルタ
リングにより適切に除去される。あらゆる場合におい
て、このシステムにおいては、適応フィルタの低速漸近
収束に起因する誤差レベルが低減されることになる。な
ぜなら、誤差の集中している周波数成分が第2動作帯域
外にあるからである。
【0011】上述されているシステムは、エコー打ち消
しシステム、トーナルフィルタ、あるいは他のシステム
において用いられる適応FIRフィルタにおけるLMS
アルゴリズムの低速漸近収束に起因する誤差を低減する
ために用いられるが、これらは当業者には明らかであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に従って動作する
エコー打ち消し装置101を用いたシステム100のブ
ロック図である。エコー打ち消し装置101は、全二重
ハンドフリー通信システム100の一部として示されて
いる。このハンドフリー通信システム100は、移動体
電話あるいはデスクトップスピーカフォン等である。シ
ステム100におけるエコー打ち消し装置101のイン
プリメンテーションは例示目的のみに提供されているも
のである。装置101は、当業者によって、他の音響エ
コー打ち消し環境において容易にインプリメンテーショ
ンされ得る。
【0013】システム100は、電話信号入力10、ラ
ウドスピーカ20、マイクロフォン30、電話信号出力
40、およびエコー打ち消し装置101を有している。
装置101は、さらに、第1および第2のアンチエイリ
アシングフィルタ50および58、第1および第2のア
ナログ−デジタル(A/D)コンバータ52および6
0、デジタル−アナログ(D/A)コンバータ64、再
構成フィルタ66、および適応FIRフィルタ53を有
している。適応フィルタ53は、さらに、プログラマブ
ルFIRフィルタ54、適応係数計算器56、および総
和デバイス62を有している。
【0014】一般に、入力10はラウドスピーカ20に
対して接続されている。ラウドスピーカ20およびマイ
クロフォン30は、ユーザとの間で音声信号をやり取り
する際のインターフェースとして機能する。マイクロフ
ォンは、以下に詳細に記述されているように、エコー打
ち消し装置の一部を介して出力40へ接続されている。
エコー打ち消し装置101は、ラウドスピーカ20とマ
イクロフォン30との間の音響結合に起因するエコーを
低減するために用いられている。
【0015】エコー打ち消し装置101は、システム1
00内において以下のようにインプリメントされてい
る。入力10は第1アンチエイリアシングフィルタ50
に接続されており、このフィルタ50はA/Dコンバー
タ52に接続されている。フィルタ50は、考慮してい
る周波数帯のカットオフ周波数よりも望ましくは10か
ら25パーセントだけ高い第1周波数においてカットオ
フ周波数を有するローパスフィルタであることが適当で
ある。考慮している周波数帯は、システム100が、通
常、信号を処理する所定の周波数帯である。この考慮し
ている周波数帯は、ある状況下においては、業界標準に
よって決定される。例えば、電話ネットワークは、考慮
している周波数帯としておよそ3.5kHzの帯域を有
している。従って、この種のシステムにおいては、フィ
ルタ50は3.5kHzより大きいカットオフ周波数、
例えば4.0kHzを有することになる。フィルタのカ
ットオフ周波数は、通常、フィルタが3dBの減衰を与
える周波数として定義される。
【0016】A/Dコンバータ52は、A/Dコンバー
タ変換に係るエイリアシング誤差を低減する目的で、フ
ィルタ50のカットオフ周波数の2倍を越えるサンプリ
ングレートを有している。実際には、A/Dコンバータ
52は、フィルタ50が70dBの減衰を与える周波数
の少なくとも2倍のサンプリングレートを有しているこ
とが望ましい。サンプリングレートをこのように選択す
ることによって、当業者には公知であるように、エイリ
アシング誤差が実質的に低減される。必要とされるサン
プリングレートは、フィルタ50の次数を大きくするこ
とによって低減されうることに留意されたい。当業者
は、特定のアプリケーションに関してこの種のエイリア
シング誤差を低減する目的でA/Dコンバータ52とフ
ィルタ50とをマッチングさせることが容易に可能であ
る。
【0017】A/Dコンバータ52は、さらに、適応F
IRフィルタ53の第1入力53aを介して、FIRフ
ィルタ54と係数計算器56との双方に接続されてい
る。係数計算器56は、FIRフィルタ54への別の接
続も有している。FIRフィルタ54は、総和デバイス
62の入力に対しても接続されている。総和デバイス6
2の出力は、係数計算器56に対して接続されている。
適応FIRフィルタ53は、以下に図2に関連してより
詳細に記述される。
【0018】AEC装置101の他のコンポーネント
は、マイクロフォン30と出力40との間に直列に接続
されている。マイクロフォン30は、第2アンチエイリ
アシングフィルタ58を介して第2A/Dコンバータ6
0に接続されている。第2アンチエイリアシングフィル
タ58は、第1アンチエイリアシングフィルタ50と同
一の構造および動作を有していることが望ましい。特
に、第2アンチエイリアシングフィルタ58が前記第1
周波数にカットオフ周波数を有していることが望まし
い。同様に、第2A/Dコンバータ60も、第1A/D
コンバータ52と同一の構造および動作を有している。
コンバータ60は、適応FIRフィルタ53の第2入力
53bを介して総和デバイス62に接続されている。総
和デバイス62の出力は、D/Aコンバータ64および
再構成フィルタ66を介して出力40に接続されてい
る。フィルタ66は前記第1周波数より低い第2周波数
においてカットオフ周波数を有しており、システム10
0で考慮している周波数帯域と大体同等な通過帯域を有
している。
【0019】一般に、ユーザは図1に示されているシス
テムを電話ネットワーク(図示せず)を介して通信する
ために用いる。詳細に述べれば、ユーザは入力10にお
いて入力電話音声信号を受信し、それはラウドスピーカ
20によって可聴信号に変換される。さらに、ユーザは
マイクロフォン30に向かって話し、マイクロフォン3
0は出力40に対してアナログ信号を供給し、これが出
力電話音声信号を構成する。
【0020】通常の、理想的ではない状況下において
は、入力電話音声信号は、ラウドスピーカ20からマイ
クロフォン30への経路Peを伝わり、出力電話信号の
一部として送出される。出力電話信号のこの部分が望ま
しくないエコー信号を構成している。エコー打ち消し装
置101は、以下に示されているようにして、このエコ
ー信号のうちの実質的な部分を除去する。
【0021】入力音声信号x(t)がラウドスピーカ2
0に供給されると、それは同時にアンチエイリアシング
フィルタ50に対しても供給される。アンチエイリアシ
ングフィルタ50は、アナログ信号の高周波数成分を除
去する。このことを行なわないと、A/D変換の際にエ
イリアシング誤差を生じてしまう。次いで、濾波された
信号x(t)はA/Dコンバータ52によってサンプリ
ングされ、システムの考慮している周波数帯域を越える
第1動作周波数帯域を有する第1デジタル入力信号x
(n)が生成される。x(n)の周波数帯域、すなわち
元のアナログ周波数のうちの信号x(n)によって有意
に表現されている範囲、は、第1アンチエイリアシング
フィルタ50のカットオフ周波数によって決定される。
その後、第1入力信号x(n)は、適応FIRフィルタ
53の第1入力53aに対して供給される。
【0022】第1入力信号x(n)が第1入力53aに
よって受信される一方、入力音声信号x(t)は、時間
と共に変化するインパルス応答、H(t)、を有するフ
ィルタとして機能する経路Peを可聴信号として伝達す
る。x(t)がエコー経路Peを伝播することにより、
マイクロフォン30のところで信号y(t)が生成され
る。その後、マイクロフォン30はy(t)を第2アン
チエイリアシングフィルタ58に供給する。第2フィル
タ58はy(t)を濾波し、その結果得られる信号をA
/Dコンバータ60に供給する。A/Dコンバータ60
は濾波された信号y(t)をサンプリングし、x(n)
と同一の周波数帯域を有する第2デジタル入力信号y
(n)を生成する。その後、第2入力信号y(n)は、
適応FIRフィルタ53の第2入力53bに供給され
る。
【0023】次いで、適応FIRフィルタ53は2つの
デジタル入力信号x(n)およびy(n)を処理する。
概説すれば、FIRフィルタ54は、デジタル入力信号
x(n)を受信して推定エコー信号η(n)を生成し、
それを総和デバイス62に供給する。このため、FIR
フィルタ54は、ラウドスピーカ20とマイクロフォン
30との間の経路Peの応答をシミュレートするインパ
ルス応答を有している。FIRフィルタ54のインパル
ス応答は一連のPフィルタ係数η(n,p)によって表
現される。ここで、p=0からP−1であり、このη
(n,p)は単にη(n)と呼称される場合もある。F
IRフィルタ係数、η(n)、は、係数計算器56によ
って反復法を用いて計算され、FIRフィルタ54に対
して供給される。フィルタ係数の使用に関しては、以下
で図2に関連してさらに議論される。
【0024】総和デバイス62はy(n)からη(n)
を減算し、誤差信号e(n)を生成する。FIRフィル
タ54が経路Peのインパルス応答H(t)を適切に推
定していた場合には、誤差信号は、実質的に除去はされ
ないが、大幅に減衰させられる。その後、誤差信号e
(n)はD/Aコンバータ64に供給され、アナログ信
号に逆変換される。次いで、再構成すなわちスムージン
グフィルタ66がD/Aコンバータ変換処理によって生
成された高周波数成分を除去する。
【0025】さらに、フィルタ66がアンチエイリアシ
ングフィルタ50および58よりも低いカットオフ周波
数を有しているために、この濾波により、入力信号x
(n)およびy(n)よりも狭い動作周波数帯域を有す
る出力信号が生成される。その結果、フィルタ66は、
出力信号のうちのシステム100において考慮されてい
る周波数帯域を超過する周波数成分の一部あるいは全て
を除去するようにも機能することになる。
【0026】適応FIRフィルタ53は、フィルタ係数
η(n)を調節するためにも誤差信号e(n)を利用す
る。このため、総和デバイス62は、信号e(n)を係
数計算器56に対しても供給する。係数計算器56は、
e(n)を、第1入力信号x(n)と共に、次のサンプ
リング信号x(n+1)を処理する際に利用される係数
の次の反復値であるη(n+1)を計算するために利用
する。係数計算器56は、係数を計算するために公知の
LMSアルゴリズムを利用する。その後、係数計算器は
η(n+1)をFIRフィルタ54に供給する。よっ
て、システム100は、入力信号x(n)をエコー経路
eを近似するインパルス応答を有するFIRフィルタ
に供給することによって、エコー信号y(n)を推定す
る。適応FIRフィルタのインパルス応答係数η(n)
は、LMSアルゴリズムを用いて反復計算によって生成
される。しかしながら、従来技術に係る適応フィルタに
おいては、LMSアルゴリズムの低速漸近収束のため
に、ある経過時間量内では、誤差信号e(n)が漸近し
ていく極小値よりも大きいままに留まってしまう。その
結果、フィルタの高速適応能力が実現されていなかっ
た。
【0027】適応デジタルフィルタにおけるLMSアル
ゴリズムの低速漸近収束がバンドエッジ近傍の周波数に
おける異常な量の誤差エネルギーに関連していること
が、理論的および実験的に決定されてきている。よっ
て、例えば動作周波数帯域3.5kHzを有する入力デ
ジタル信号においては、誤差エネルギーは3.5kHz
の近傍の周波数に集中している。しかしながら、同一の
入力信号が3.5kHzではなく4.0kHzの動作周
波数帯域を有している場合には、誤差エネルギーは4.
0kHzの近傍に集中する。
【0028】従って、本発明の実施例においては、適応
FIRフィルタ入力信号の周波数帯域がシステムにおい
て考慮している周波数帯域を越えて延在させられる。こ
のことは、システムにおいて考慮している帯域内の最高
周波数よりも大きいカットオフ周波数を有する第1/第
2アンチエイリアシングフィルタ50/58を選択する
ことによって実現される。
【0029】その結果、低速漸近収束に関連している誤
差エネルギーe(n)はデジタル出力信号の引き延ばさ
れたバンドエッジ近傍に集中することになるが、これは
システムにおいて考慮されている周波数帯域の外部に対
応する。その後、出力信号は、誤差エネルギーが集中し
ている不要な周波数成分を削ぎ落とす再構成フィルタ6
6によって濾波される。ここで、過剰な周波数成分を削
ぎ落とすために再構成フィルタ66を用いることは例示
目的のみであることに留意されたい。この目的のため
に、他の適切なデジタルあるいはアナログローパスフィ
ルタが同一用途で用いられ得る。
【0030】図2は、前述されているエコー打ち消しシ
ステムにおいてフィルタ53として用いられ得る適応F
IRフィルタを示した図である。このフィルタ53は、
適応FIRフィルタにおけるLMSアルゴリズムの低速
漸近収束がシステムの性能を制限するような種々の環境
においても利用され得る。
【0031】フィルタ53はP段から構成されており、
P個の係数を有している。このフィルタは、直列に接続
されたP−1個の遅延素子1101から110P-1、直列
に接続されたP−1個の加算器1151から115P-1
およびP個の乗算器1200から120P-1を有してい
る。各々の乗算器120Kは、フィルタの第1入力53
aに対して接続されている第1乗算器1200を除い
て、各々対応する遅延素子110Kの出力に接続されて
いる。各々の乗算器120Kは、さらに、加算器1151
に接続されている第1乗算器1200を除いて、対応す
る加算器115Kに対して接続されている。総和デバイ
ス62は、第2入力53b、最終段加算器115P-1
および係数計算器56に接続されている。計算器56
は、加算器1200から120P-1の各々に対して接続さ
れている。このタイプの適応フィルタは当業者には公知
であり、ディスクリート回路あるいはプログラマブルデ
ジタル信号処理デバイスなどによってインプリメントさ
れうる。
【0032】概説すれば、フィルタ53は、第1デジタ
ル入力信号x(n)および第2デジタル入力信号y
(n)とに作用して、それら2つの信号の間の関係を近
似するインパルス応答係数η(n)を生成する。本発明
に従って、x(n)およびy(n)の双方の動作周波数
帯域は、フィルタ53がインプリメントされるシステム
において考慮されている周波数帯域よりも広い。x
(n)およびy(n)の動作周波数帯域は、適応フィル
タ53の外部に位置するA/D変換処理の間に制御され
得る。特に、入力アナログ信号が濾波されてサンプリン
グされる場合には、濾波およびサンプリングは、図1に
示されたシステムの場合と同様に、考慮している周波数
帯域を越えた周波数において実行されるべきである。そ
の結果、デジタル信号x(n)およびy(n)は、考慮
している周波数帯域を越える動作帯域を有することにな
る。
【0033】信号帯域に関する拘束条件が与えられる
と、適応FIRフィルタは以下のように動作する。第1
入力信号x(n)が第1入力53aへ、第2入力信号y
(n)が第2入力53bへ、それぞれ与えられると、適
応デジタルフィルタ53は、x(n)を公知のFIR公
【数1】 をインプリメントすることによってy(n)の近似へ公
知の方式で変換する。
【0034】この目的のためには、信号x(n)が入力
53aにおいて受信される前に、遅延素子1101から
110P-1の各々が、遅延素子1101がサンプルx(n
−1)を保持し、遅延素子1102がサンプルx(n−
2)を保持する、等々となるように、第1入力信号の直
前のP−1個のサンプルの各々を保持していることが必
要である。さらに、乗算器1200から120P-1は、乗
算器1200がη(n−1,0)を保持し、乗算器12
1がη(n−1,1)を保持する、等々となるよう
に、それぞれP個の係数の組、η(n−1,p)を保持
している。ここで、p=0からP−1である。
【0035】次のサンプル、x(n)、を処理するため
に、係数計算器56は、まずn番目の係数の組η(n,
p)(ここで、p=0からP−1)、簡潔にη(n)、
を乗算器1200から120P-1に供給して直前の組η
(n−1)を置換させる。その後、サンプルx(n)が
乗算器1200に供給される。同時に、遅延素子がx
(n−1)からx(n−P+1)をそれぞれ乗算器12
1から120P-1に供給する。その後、各々の乗算器1
20pが積η(n,p)x(n,p)を対応する加算器
115pに供給する。直列に接続されている加算器11
1から115P-1は、加算器115P-1が前述されてい
る式によって与えられるη(n)を含むように総和を計
算していく。
【0036】その後、加算器115P-1はη(n)を総
和デバイス62に供給し、これが第2デジタル入力信号
y(n)から減算されて誤差信号e(n)が生成され
る。その後、係数計算器56は、x(n)およびe
(n)を用いて以下に記述されているように次の係数の
組η(n+1)を計算する。
【0037】その後の入力サンプル、すなわちx(n+
1)等々、に対して、前記係数の組、η(n,p)(p
=0からP−1)、は、係数計算器56によって更新さ
れる。係数計算器56は、公知のLMSアルゴリズムを
用いて係数を調節する。LMSアルゴリズムの一例は以
下の式によって与えられるものであり、これは各々の係
数に対して適用される:
【数2】 ここでμはステップ値を表している。ステップ値は、現
在の係数が次の反復によって影響を受ける程度を表して
いる。ステップ値は、定数あるいは適応させられうるも
ののいずれかである。適応FIRフィルタにおいて用い
られるLMSアルゴリズムに関するステップ値を決定す
るための種々の適した方法、例えば米国特許第5,37
3,695号に記載の方法、が当業者には公知であり、
前記特許は本明細書の参照文献として取り扱われる。L
MSアルゴリズムに従って、係数シーケンスη(n)は
連続して更新される。各々の更新すなわち反復に関し
て、η(n)はx(n)とy(n)との間の関係をより
良好に近似するようになっていく。このような場合に
は、収束しつつあると見なされる。
【0038】フィルタ53の出力は、そのアプリケーシ
ョンに依存して、e(n)、η(n)あるいはη(n)
のいずれかである。信号e(n)およびη(n)、およ
び係数シーケンスη(n)は、入力信号x(n)および
y(n)に依存した動作周波数帯域を有しており、それ
はシステムにおいて考慮されている周波数帯域を越えて
いる。本発明に従って、システムは、出力信号のうちの
システムにおいて考慮している周波数帯域を越えた周波
数成分は利用しない。このようにして、通常バンドエッ
ジに集中する誤差エネルギーは、適応フィルタ53がイ
ンプリメントされたシステムの周波数帯域に影響を与え
ない。
【0039】適応FIRフィルタが用いられるあらゆる
システムは、本発明に係る技法による利点を享受するこ
とが可能である。例えば、図1に記述されているものと
同様のシステムは、ラインエコーキャンセラを改良する
ために本発明に係る技法を用いることが可能である。ラ
インエコーキャンセラは、エコー信号の信号源を除い
て、通常、音響エコーキャンセラと同一の様式で機能す
る。AECにおいては、エコー信号はスピーカ20とマ
イクロフォン30との間のカップリングに起因する。ラ
インエコーキャンセラにおいては、エコー信号は、通信
ネットワークにおけるワイヤ間のカップリング、すなわ
ちクロストーク、あるいはネットワークにおける理想的
ではない成分などに起因する。図1に示されたシステム
は、当業者によって、ラインエコー打ち消しを実行する
ように容易に修正され得る。
【0040】この目的のためには、図1のラウドスピー
カ20およびマイクロフォン30が、ラインエコー時間
依存インパルス応答H(t)を有する通信ネットワーク
によって置換される。それ以外は、ラインエコーキャン
セラは図1に示された音響エコー打ち消し装置101と
同一であり、同一の方法によってインプリメントされ
る。
【0041】図3は、タッチトーンダイアリングトーン
などのトーナル信号を濾波するために適応デジタルFI
R53が用いられている、本発明の別の実施例を示した
図である。この実施例は、トーナルフィルタ102と呼
称される。トーナルフィルタ102は、図1に示された
システムから入力10、フィルタ50、A/Dコンバー
タ52、適応フィルタ53および出力40が、付加され
た遅延素子25と共に含まれている。
【0042】トーナルフィルタ102の入力10は、ア
ンチエイリアシングフィルタ50に接続されており、フ
ィルタ50はA/Dコンバータ52に接続されている。
A/Dコンバータ52の出力は遅延素子25と適応FI
Rフィルタ53の第2入力の双方に対して接続されてい
る。遅延素子25は、適応FIRフィルタ53の第1入
力53aに接続されている。出力40は、適応フィルタ
53のFIRフィルタ54に接続されている。
【0043】トーナルフィルタ53の目的は、タッチト
ーンダイアリングデバイスから雑音を含んだトーンを受
信してノイズを低減したトーンを生成することである。
トーナルフィルタの出力信号はη(n)であり、これは
この実施例においては後に明らかになる理由からx^
(n)として呼称される。トーナルフィルタ102は適
応ラインエンハンサとしても知られている。
【0044】トーナルフィルタ102は、以下のように
動作する。複数個の未知のトーンから構成される入力ア
ナログ信号が入力10において受信される。このトーン
は、例えば遠隔地にあるタッチトーンダイアラ(図示せ
ず)によって生成されたものである。いかなる場合にお
いても、入力信号x(t)は、ランダムなラインノイズ
の混入を受けている。信号x(t)は、第1アンチエイ
リアシングフィルタ50に供給され、次いでA/Dコン
バータ52に供給される。A/Dコンバータ52はデジ
タル入力信号x(n)を遅延素子25と適応フィルタ入
力53bの双方に供給する。遅延素子25は、遅延させ
られた信号x(n−Δ)を適応フィルタ第1入力53a
に供給する。ここで、Δは遅延時間である。FIRフィ
ルタ54は、遅延させられた信号x(n−Δ)を用い
て、x(n)を近似するように機能する。この目的のた
めに、他の素子は、図1に関連して既に記述されている
ように、総和デバイス62が生成する誤差信号e(n)
を最小化するように機能する。
【0045】しかしながら、トーナルフィルタ102の
動作においては、前記遅延は充分に長く、望ましくはア
ンチエイリアシングフィルタ50の最高通過帯域周波数
の逆数よりも長くなるように選択されており、FIR5
4および係数計算器56がx(n−Δ)中のランダム雑
音をx(n)に対して相関付けないようになっている。
よって、この遅延のために、x(n)中のランダム雑音
と遅延させられた信号x(n−Δ)中のランダム雑音と
の間には、実質的に何ら相関が存在しない。しかしなが
ら、より長い時間に亘って比較的一定なトーンは、遅延
に拘らず容易に相関付けられる。その結果得られる出力
信号x^(n)は、ランダム雑音が実質的に除去された
推定トーン信号である。この種のトーナルフィルタリン
グ技法は一般に公知である。
【0046】本発明は、トーンの周波数帯域内でフィル
タがより高速に収束することを可能にすることによっ
て、従来技術に係るトーナルフィルタを改良するもので
ある。この場合には、システムの考慮している周波数帯
域は、送出される最高周波数を有するトーンによって規
定される。その結果、アンチエイリアシングフィルタ5
0は、最高トーン周波数を、望ましくは10から25パ
ーセント越えるカットオフ周波数を有することになる。
【0047】本発明は、x^(n)内の誤差が低減され
ることを、フィルタ53の動作周波数帯域を増大させる
ことによって可能にする。その結果、フィルタのバンド
エッジ近傍に集中している誤差がシステムにおいて用い
られている最高周波数トーンを越えたところになること
になり、システム動作を制限しなくなる。このケースで
は、出力信号の帯域を低減する再構成フィルタは必ずし
も必要ではない。なぜなら、トーンを越える周波数は、
濾波されたトーンを利用するシステムには無関係である
からである。しかしながら、より高い周波数に存在する
雑音を除去するためにはフィルタが望ましい。
【0048】図4は、適応FIRフィルタ53が適応シ
ステム識別(ASID)装置103の一部として用いら
れた場合の、本発明のさらに別の実施例を示した図であ
る。この実施例に係る記述は、図1に示されたシステム
100を修正することによって実現される。この実施例
においては、スピーカ20およびマイクロフォン30
は、未知の時間依存インパルス応答H(t)を有するサ
ブシステム25によって置換されている。係数計算器5
6は、さらに離散フーリエ変換デバイス70に接続され
ている。離散フーリエ変換デバイス70は、さらに周波
数整形デバイス72に接続されており、これは逆離散フ
ーリエ変換デバイス74に接続されている。出力40
は、逆離散フーリエ変換デバイス74に接続されてい
る。
【0049】ASID装置103は、サブシステム25
のインパルス応答H(t)の離散時間推定を実現する。
それゆえ、他の実施例とは異なって、適応フィルタ53
はインパルス応答係数η(n)をその出力として提供す
る。この種のシステム識別技法は従来技術において公知
のものである。しかしながら、従来技術においては、適
応FIRフィルタにおけるLMSアルゴリズムの低速漸
近収束のために、従来技術に係るシステム識別デバイス
がインパルス応答H(t)の時間変化に応答するように
機能することが制限されてきた。本発明に係る方法は、
考慮している周波数帯域内でのη(n)のH(t)への
より高速な適応を実現する。
【0050】ASID装置103は、一般的には、図1
に関連して記述されたエコーキャンセラと同様に機能す
る。詳細に述べれば、ASID装置は、適応FIRフィ
ルタの入力信号の周波数帯域を引き延ばすためにアンチ
エイリアシングフィルタ50および58を利用する。し
かしながら、誤差信号は出力として用いられない。この
場合には、インパルス応答係数η(n,p)(ここで、
p=0からP−1)が出力であり、よって高周波数成分
がそこから除去されて整形されなければならない。
【0051】この目的のために、時間ドメインの係数で
あるη(n)が、η(n)を周波数ドメインに変換する
離散フーリエ変換デバイス70n供給される。その後、
周波数整形デバイス72が、考慮している周波数帯域を
越える周波数成分すなわち係数を単に削除する。整形に
よって周波数帯域に急峻なエッジが生成されないよう
に、ハミング(Hamming)ウィンドウなどのウィ
ンドウを用いることが望ましい。いずれの場合において
も、その後逆離散フーリエ変換デバイス74が残存して
いる周波数ドメイン係数を時間ドメインに戻すように変
換し、その結果得られる推定インパルス応答が出力40
に供給される。
【0052】それゆえ、信号x(n)およびy(n)の
周波数帯域を引き延ばすことによって、η(n)のゆっ
くりと収束する成分が考慮している周波数帯域を越えた
周波数に押しやられることになる。その後、η(n)の
ゆっくりと収束する成分は、η(n)の最終版がその後
段の回路に対して提供される以前に、周波数ドメインに
おいて切り取られる。
【0053】本発明が性能を改善しうる、別のタイプの
エコーキャンセラは、サブバンド音響エコーキャンセラ
である。サブバンド音響エコーキャンセラにおいては、
入力音声信号x(t)は複数個のサブバンド信号に分割
される。その後、各々サブバンド信号は、適応FIRフ
ィルタによってダウンサンプリングされて濾波される。
次いで、サブバンド信号の全てが単一のフルバンド信号
に再構成される。この種のシステムに係る全般的な記述
に関しては、米国特許第5,272,695号を参照。
サブバンドエコー打ち消しの利点は、各々の適応FIR
フィルタが入力音声信号x(t)のうちのダウンサンプ
リングされた部分のみを処理すればよい、ということで
ある。その結果、各々のフィルタは、適応FIR計算
を、低減された、すなわちダウンサンプリングされたレ
ートで行なえばよいことになる。
【0054】図5は、本発明の原理に従って動作するサ
ブバンドエコーキャンセラを用いるシステムを示した図
である。図5に示されたシステムは、入力310、ラウ
ドスピーカ320、マイクロフォン330、出力34
0、および、第1/第2サブバンドアナライザ350/
360、サブバンドシンセサイザ370および複数個の
適応フィルタ3620から362M-1を含むサブバンドエ
コーキャンセラを有している。各々のフィルタ362K
は、さらに第1入力363K、第2入力364Kおよび出
力366Kを有している。
【0055】入力310は、サブバンドアナライザ35
0およびラウドスピーカ320の双方に対して接続され
ている。サブバンドアナライザ350は、以下において
図6に関連してより詳細に記述される。図6において、
サブバンドアナライザ350は、A/Dコンバータ42
0に接続されたアンチエイリアシングフィルタ410を
有しており、A/Dコンバータ420はM個のバンドパ
スフィルタ4300から430M-1の各々に対して接続さ
れている。各々のバンドパスフィルタ430Kは、ダウ
ンサンプラー440Kを介してアナライザ350の出力
351Kに接続されている。
【0056】本発明に係るバンドパスフィルタ4300
から430M-1は、互いにオーバーラップした通過帯域
を有している。通過帯域をオーバーラップさせること
は、一つのバンドパスフィルタのカットオフ周波数が隣
接するフィルタの通過帯域内に位置することを意味して
いる。図8は、オーバーラップした通過帯域を有する4
つのフィルタの全体としての周波数応答を示した図であ
る。周波数応答は、4つのフィルタ4300から4303
によって生成される4つのサブバンド510、520、
530および540という周波数帯域を示している。第
1のサブバンド510は、第2のサブバンド520の低
周波数側−3dB周波数よりも高い周波数に、その高周
波数側−3dBポイントを有している。同様に、第2の
サブバンド520は、第3のサブバンド530の低周波
数側−3dB周波数よりも高い周波数に、その高周波数
側−3dBポイントを有している。バンドパスフィルタ
は、それらの通過帯域が最大20パーセントほどオーバ
ーラップしていることが望ましい。
【0057】これに対して、図9には、オーバーラップ
しない周波数帯域を有するバンドパスフィルタの周波数
応答が示されている。第1のフィルタの周波数応答は、
曲線610によって示されているように、その最高周波
数において−3dB減衰し、その同一周波数が第2のフ
ィルタの周波数応答を示す曲線620の低周波数側の−
3dBポイントに相当している。同様に、第2のフィル
タの周波数応答は、曲線620によって示されているよ
うに、その最高周波数において−3dB減衰し、その同
一周波数が第3のフィルタの周波数応答を示す曲線63
0の低周波数側の−3dBポイントに相当している。
【0058】従来技術に係るサブバンドアナライザは、
図9に示されているようなオーバーラップしないバンド
パスフィルタを用いている。この種のフィルタによるオ
ーバーラップした周波数帯域の実現のための修正は、当
業者には公知である。
【0059】図5に戻って、各々のサブバンドアナライ
ザ351Kの出力は、対応する適応FIRフィルタ36
Kの入力363Kに接続されている。適応FIRフィル
タ3620から362M-1は、図2に関して前述されてい
るフィルタ53と同一のストラクチャおよび機能を有し
ている。しかしながら、適応FIRフィルタ3620
ら362M-1は、動作帯域が低減されているためにより
少ない係数すなわちタップしか利用しない。
【0060】マイクロフォン30は、第2のサブバンド
アナライザ360に接続されている。第2サブバンドア
ナライザ360はM個の出力を有しており、これらの出
力は、各々第2適応フィルタの入力3640から364
M-1に接続されているアナライザ360は、第1サブバ
ンドアナライザ350と実質的に同一のストラクチャお
よび機能を有していることが望ましい。適応フィルタの
出力3660から366M-1は、各々サブバンドシンセサ
イザ370のM個の入力のうちの一つに接続されてい
る。サブバンドシンセサイザ370の出力は回路の出力
340である。
【0061】サブバンドシンセサイザは図7により詳細
に示されており、M個のアップサンプラ4600から4
60M-1、M個のバンドパスフィルタ4650から465
M-1、総和デバイス470、D/Aコンバータコンバー
タ475および再構成フィルタ480を有している。シ
ンセサイザ370のM個の入力の各々は、アップサンプ
ラ460Kの一つに対して接続されている。各々のアッ
プサンプラ460Kは、対応するバンドパスフィルタ4
65Kに接続されている。バンドパスフィルタ4650
ら465M-1の全ては総和デバイス470に接続されて
いる。D/Aコンバータ475は総和デバイス470と
再構成フィルタ480の間に接続されている。
【0062】しかしながら、サブバンドシンセサイザ3
70においては、隣接するフィルタの通過帯域はオーバ
ーラップしていない。その代わり、隣接するバンドパス
フィルタの−3dBポイントが交差する。例えば、図9
に示されているように、周波数応答は、オーバーラップ
しない通過帯域を有する4つのサブバンド合成フィルタ
によて構成されている。適切なアップサンプラおよびバ
ンドパスフィルタは公知である。
【0063】前述されているコンポーネントは、音響エ
コー打ち消しを実現するために、以下のような方式で動
作する。図1に示されたシステムの場合と同様、アナロ
グ音声入力信号x(t)が入力310に供給される。信
号x(t)は、スピーカ320からマイクロフォン33
0へのエコー経路Peを伝播する。エコー経路Peは、時
間変化インパルス応答H(t)を有するフィルタとして
モデリングされ得る。
【0064】信号x(t)は、サブバンドアナライザ3
50に対しても供給される。サブバンドアナライザにお
いては、x(t)はデジタイズされてM個のサブバンド
に対して分割される。図6において、信号x(t)はア
ンチエイリアシングフィルタ410によってまず濾波さ
れ、次いでアンチエイリアシングフィルタ410に適し
たレートでサンプリングされる。先の実施例と同様、ア
ンチエイリアシングフィルタ410およびA/Dコンバ
ータ420は、フィルタ410が70dBの減衰を実現
する周波数の少なくとも2倍のサンプリングレートを有
するように適切に選択される。その後、サンプリングさ
れた信号x(n)は各々のバンドパスフィルタ430K
によって帯域制限され、M個のサブバンド信号x
0(n)からxM- 1(n)が生成される。
【0065】再び図6において、濾波された信号x
0(n)からxM-1(n)はダウンサンプラ4400から
440M-1に対して供給される。ダウンサンプリング回
路440Kの各々は、j個おきにサンプル信号を抽出し
て信号xK(j)を生成する。ダウンサンプリングファ
クタは、実効サンプリングレートが各々のサブバンドの
高周波数側−70dB減衰周波数と低周波数側−70d
B減衰周波数との間の帯域である拡張帯域の2倍を越え
るように選択されている。ここで、実効サンプリングレ
ートは、元のサンプリングレートをダウンサンプリング
ファクタで除算したものである。
【0066】例えば、公称サンプリングレートが800
0Hzであるようなハンドフリー電話機において用いら
れるエコーキャンセラを考える。フィルタ4301が、
低周波数側−70dBポイントとして400Hz、高周
波数側−70dBポイントとして1600Hzを有する
サブバンド520(図8)を生成する場合には、実効サ
ンプリングレートは、少なくとも1200の2倍、すな
わち毎秒2400サンプリングでなければならない。そ
の結果、ダウンサンプリングファクタは8000/24
00、すなわち3.333未満である。ダウンサンプリ
ングファクタは、スレッショルドを越えない最大の整数
となるように選択されるべきである。従って、この実施
例の場合には、ダウンサンプリングファクタは3と選択
される。
【0067】ダウンサンプリングされたサブバンド信号
K(j)の各々は、対応するアナライザ出力351K
供給される。ここで、デジタルバンドパスフィルタが公
知の複合デジタルフィルタから構成されている場合に
は、ダウンサンプリングファクタは、実効サンプリング
レートが各々のサブバンドの拡張帯域以上(拡張帯域の
2倍以上ではない)でなければならないことに留意され
たい。
【0068】図5に戻って、各々の信号xK(j)は、
対応する適応FIRフィルタ362Kに対して供給され
る。
【0069】入力信号x(t)がサブバンドアナライザ
350によって処理されている間、入力信号x(t)
は、インパルス応答H(t)を有するフィルタとしてモ
デリングされる経路Peを可聴音として伝播し、マイク
ロフォン330の位置において信号y(t)を生成す
る。マイクロフォン330はy(t)を第2サブバンド
アナライザ360に供給する。第2サブバンドアナライ
ザ360は、x(t)に対して機能する第1サブバンド
アナライザ350と同一の操作を信号y(t)に対して
実行し、ダウンサンプリングされたサブバンド信号列y
0(j)からyM-1(j)を生成する。
【0070】第2サブバンドアナライザは、各々の信号
K(j)を対応する適応FIRフィルタ362Kの入力
364Kに対して供給する。適応FIRフィルタ362K
は、エコー信号yK(j)を抑制するように機能し、各
々のサブバンドに対応する誤差信号eK(j)を生成す
る。その後、誤差信号eK(j)はサブバンドシンセサ
イザ370に対して供給される。
【0071】適応FIRフィルタ3620から363M-1
の機能は図1に示されているフィルタ53と同一であ
る。唯一の違いは、各々の適応FIRフィルタ362K
が、システムにおいて問題にしている帯域の部分におい
てのみ機能するという点である。低減された帯域は、適
応フィルタの相対的な計算レベルを低減する。
【0072】その後、サブバンドシンセサイザ370は
サブバンドアナライザ350および360とは逆の機能
を実行する。すなわち、サブバンドを単一のフルバンド
信号に組み合わせる。図7を参照すると、各々の信号e
K(j)はアップサンプラ460Kによってアップサンプ
リングされ、その後、対応するバンドパスフィルタ46
Kに渡される。
【0073】濾波され、アップサンプリングされた信号
は、フルバンドデジタル誤差信号e(n)を構成する総
和デバイス470に供給される。その後、信号e(n)
はD/Aコンバータ475および再構成すなわちスムー
ジングフィルタ480に供給される。
【0074】この実施例においては、M個の適応FIR
フィルタの各々は、図1に関連して議論された原理に従
って機能する。本発明に係るこの実施例においては、各
々の適応フィルタに入力される信号の帯域を広げ、その
後、フルバンド信号が再構成される前に拡張された部分
を除去することによって、低速漸近収束に起因する誤差
が低減される。このことは、サブバンドシンセサイザ3
70における対応するバンドパスフィルタよりもより広
い通過帯域を有するバンドパスフィルタをアナライザ3
50および360において用いることによって実現され
る。従って、k番目のサブバンドに関して、問題として
いる周波数帯域は、サブバンド合成バンドバスフィルタ
465Kの通過帯域として考えられる。このシェービン
グ技法によって、バンドエッジに集中している低速収束
成分を除去することができる。オーバーラップ量を増大
させる、すなわち各々のサブバンドの対応する帯域を広
げることによって、収束誤差がより低減される。
【0075】以上の説明は、本発明の一実施例に関する
もので,この技術分野の当業者であれば、本発明の種々
の変形例が考え得るが、それらはいずれも本発明の技術
的範囲に包含される。
【0076】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、低
速漸近収束に起因する誤差を低減する、改良された適応
FIRフィルタベースの信号処理装置およびその実現方
法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う音響エコー打ち消し装置を含む全
二重ハンドフリー通信システムのブロック図である。
【図2】本発明に従って動作する適応デジタル有限イン
パルス応答フィルタを示す図である。
【図3】本発明に従って動作するトーナルフィルタのブ
ロック図である。
【図4】本発明に従って動作する適応システム識別装置
のブロック図である。
【図5】本発明に従って動作するサブバンド音響エコー
打ち消し装置を含む全二重ハンドフリー通信システムの
ブロック図である。
【図6】図5に示されたフィルタにおいて用いられるサ
ブバンドアナライザを示す図である。
【図7】図5に示されたフィルタにおいて用いられるサ
ブバンドシンセサイザを示す図である。
【図8】オーバーラップした通過帯域を有する4つのサ
ブバンドフィルタからなる組の周波数応答特性を示す図
である。
【図9】オーバーラップしていない通過帯域を有する4
つのサブバンドフィルタからなる組の周波数応答特性を
示す図である。
【符号の説明】
10 入力 20 ラウドスピーカ 25 遅延素子 25 サブシステム 30 マイクロフォン 40 出力 50 アンチエイリアシングフィルタ 52 A/Dコンバータ 53 適応有限インパルス応答フィルタ 54 有限インパルス応答フィルタ 56 係数計算器 58 アンチエイリアシングフィルタ 60 A/Dコンバータ 62 総和デバイス 64 D/Aコンバータ 66 再構成フィルタ 70 離散フーリエ変換 72 周波数シェービング素子 74 逆離散フーリエ変換 100 通信システム 101 エコー打ち消し装置 110 遅延素子 115 加算器 120 乗算器 310 入力 320 ラウドスピーカ 330 マイクロフォン 340 出力 350 サブバンドアナライザ 360 適応有限インパルス応答フィルタ 370 サブバンドシンセサイザ 410 アンチエイリアシングフィルタ 420 A/Dコンバータ 430 バンドパスフィルタ 440 ダウンサンプリング回路 460 アップサンプリング回路 465 バンドパスフィルタ 470 総和デバイス 480 再構成フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デニス アール.モーガン アメリカ合衆国,07960 ニュージャージ ー,モーリスタウン,シカモア レイン 4

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の周波数帯域を有するシステムに対
    して、当該周波数帯域における誤差を低減した出力信号
    を出力するように機能する信号処理装置において、 (a)前記所定の周波数帯域を越える第1動作帯域を有
    する第1入力信号を受信する第1入力と、前記第1動作
    帯域を有する第2入力信号を受信する第2入力と、 (b)前記第1および第2入力に接続された適応有限イ
    ンパルス応答フィルタとからなり、 前記フィルタは、 前記第1入力信号と前記第2入力信号の間の関係を表現
    するインパルス応答を規定する係数を生成する機能と、 前記インパルス応答を用いて前記第1入力信号を処理
    し、推定信号を生成する機能と、 前記推定信号と前記第2入力信号との差を表す誤差信号
    を生成する機能と、 前記第1入力信号に対応する出力信号を生成する機能と
    を有することを特徴とする信号処理装置。
  2. 【請求項2】 前記適応有限インパルス応答フィルタ
    が、さらに、最小平均二乗アルゴリズムを用いて前記イ
    ンパルス応答を規定する係数を生成するように機能する
    ことを特徴とする請求項1の装置。
  3. 【請求項3】 前記信号処理装置が音響エコー打ち消し
    装置において用いられ、前記出力信号が誤差信号を構成
    することを特徴とする請求項1の装置。
  4. 【請求項4】 前記信号処理装置がラインエコー打ち消
    し装置において用いられ、前記出力信号が誤差信号を構
    成することを特徴とする請求項1の装置。
  5. 【請求項5】 前記信号処理装置がトーナルフィルタ装
    置において用いられ、前記出力信号が推定された信号を
    構成することを特徴とする請求項1の装置。
  6. 【請求項6】 前記信号処理装置が適応システム識別装
    置において用いられ、前記出力信号が前記インパルス応
    答を規定する係数を構成することを特徴とする請求項1
    の装置。
  7. 【請求項7】 前記信号処理装置がサブバンドエコー打
    ち消し装置において用いられ、前記出力信号が誤差信号
    を構成することを特徴とする請求項1の装置。
  8. 【請求項8】 前記第1入力信号を前記第1入力へ供給
    するように接続されたA/Dコンバータと、 前記A/Dコンバータに対して濾波されたアナログ音声
    信号を供給するように接続された、前記第1動作帯域に
    対応する通過帯域を有するローパスフィルタとをさらに
    有することを特徴とする請求項1の装置。
  9. 【請求項9】 (a)第1動作帯域を有する第1入力信
    号を受信する第1入力と、当該第1動作帯域を有する第
    2入力信号を受信する第2入力と、 (b)前記第1および第2入力に接続され、前記第1入
    力信号と前記第2入力信号との間の関係を表現するイン
    パルス応答を規定する係数を生成する機能と、 前記インパルス応答を用いて前記第1入力信号を処理
    し、推定信号を生成する機能と、当該推定信号と前記第
    2入力信号と差を表す誤差信号を生成する機能と、 前記第1入力信号に対応する出力信号を生成する機能と
    を有する適応有限インパルス応答フィルタと、 (c)前記適応有限インパルス応答フィルタからの前記
    出力信号を受信するように接続され、前記第1動作帯域
    よりも狭い第2動作帯域を有する処理済み信号を生成す
    るシェービングデバイスとからなることを特徴とする信
    号処理装置。
  10. 【請求項10】 前記適応有限インパルス応答フィルタ
    が、さらに、インパルス応答を規定する係数を最小平均
    二乗アルゴリズムを用いて生成するように機能すること
    を特徴とする請求項9の装置。
  11. 【請求項11】 前記第2入力信号が音響エコー経路に
    従った前記第1入力信号を表現し、前記出力信号が誤差
    信号を構成することを特徴とする請求項9の装置。
  12. 【請求項12】 前記第2入力信号がラインエコー経路
    に従った前記第1入力信号を表現し、前記出力信号が誤
    差信号を構成することを特徴とする請求項9の装置。
  13. 【請求項13】 前記第2入力信号が遅延させられた前
    記第1入力信号を表現し、前記出力信号が誤差信号を構
    成することを特徴とする請求項9の装置。
  14. 【請求項14】 前記第2入力信号が未知の応答を有す
    るサブシステムに従った前記第1入力信号を表現し、前
    記出力信号が前記インパルス応答を規定する係数を構成
    することを特徴とする請求項9の装置。
  15. 【請求項15】 前記シェービングデバイスがローパス
    フィルタをさらに有することを特徴とする請求項9の装
    置。
  16. 【請求項16】 前記シェービングデバイスがバンドパ
    スフィルタをさらに有することを特徴とする請求項9の
    装置。
  17. 【請求項17】 前記シェービングデバイスが、 前記出力信号に対して接続された離散フーリエ変換デバ
    イスと、 前記離散フーリエ変換デバイスに対して接続された係数
    シェービングデバイスと、 前記係数シェービングデバイスに接続された離散逆フー
    リエ変換デバイスとをさらに有することを特徴とする請
    求項9の装置。
  18. 【請求項18】 前記信号処理装置が、 前記第1入力信号を前記第1入力に供給するように接続
    されたA/Dコンバータと、 濾波された音声信号を前記A/Dコンバータに対して供
    給するように接続され、前記第1帯域と等しい通過帯域
    を有するフィルタとをさらに有することを特徴とする請
    求項9の装置。
  19. 【請求項19】 (a)第1周波数にカットオフを有
    し、第1入力信号を受信する第1ローパスフィルタと (b)前記第1周波数にカットオフを有し、第2入力信
    号を受信する第2ローパスフィルタと、 (c)前記第1ローパスフィルタに接続された第1のA
    /Dコンバータと、 (d)前記第2ローパスフィルタに接続された第2のA
    /Dコンバータと、 (e)適応有限インパルス応答フィルタ;ここで、当該
    適応有限インパルス応答フィルタは、 前記第1のA/Dコンバータに接続され、前記第1入力
    信号および誤差信号に応じて、前記第1入力信号と前記
    第2入力信号の間の関係を表現するインパルス応答を規
    定する係数を生成する係数計算器と、 前記第1のA/Dコンバータに接続され、かつ、前記係
    数計算器からの係数を受信するように接続され、前記イ
    ンパルス応答を用いて前記第1入力信号を生成し、か
    つ、当該第1入力信号からシミュレートされた信号を生
    成するように機能するFIRフィルタと、 前記第2のA/Dコンバータおよび前記FIRフィルタ
    に接続され、かつ、前記FIRフィルタから受信される
    シミュレートされた信号と前記第2のA/Dコンバータ
    から受信される信号の差を表現する誤差信号を生成し、
    当該誤差信号を前記係数計算器に供給するように接続さ
    れた総和デバイスと、 (f)前記適応有限インパルス応答フィルタから出力信
    号を受信し、処理済み信号を生成するように接続され
    た、前記第1周波数よりも低い第2周波数にカットオフ
    を有するシェービングフィルタとからなることを特徴と
    する信号処理装置。
  20. 【請求項20】 (a)第1入力信号を受信し、互いに
    重畳する周波数帯域を有する複数個の第1サブバンド入
    力信号を生成するように機能する第1サブバンドアナラ
    イザと、 (b)第2入力信号を受信し、互いに重畳する複数個の
    第2サブバンド入力信号を生成するように機能する第2
    サブバンドアナライザと、 (c)それぞれ、前記第1入力および前記第2入力に接
    続され、前記第1入力信号と前記第2入力信号の間の関
    係を表すインパルス応答を規定する係数を生成し、当該
    インパルス応答を用いて前記第1入力信号を処理して推
    定信号を生成し、当該推定信号と前記第2入力信号との
    差を表すサブバンド誤差信号を生成するように機能する
    複数個の適応有限インパルス応答フィルタと、 (d)複数個のサブバンド誤差信号を受信するように接
    続され、前記サブバンド誤差信号の各帯域を低減するよ
    うに機能するフィルタを有するサブバンドシンセサイザ
    とからなることを特徴とする信号処理装置。
  21. 【請求項21】 所定の周波数帯域を有する通信システ
    ムにおいて用いられる、信号中の誤差を低減する方法に
    おいて、 (a)前記所定の周波数帯域を越える動作帯域を有する
    第1入力信号を適応有限インパルス応答フィルタに供給
    するステップと、 (b)前記所定の周波数帯域を越える動作帯域を有する
    第2入力信号を適応有限インパルス応答フィルタに供給
    するステップと、 (c)前記第1入力信号と前記第2入力信号との間の関
    係を近似するように、前記適応有限インパルス応答フィ
    ルタに関連するインパルス応答を反復して生成するステ
    ップと、 (d)前記インパルス応答に基づいて出力信号を生成
    し、前記出力信号を前記システムに供給するステップと
    からなり、 前記システムが前記出力信号のうちの前記所定の周波数
    帯域内に存在する部分のみを使用することを特徴とする
    信号処理方法。
  22. 【請求項22】 (e)前記出力信号から前記所定の周
    波数帯域を越えるあらゆる周波数成分を除去するステッ
    プをさらに有することを特徴とする請求項21の方法。
  23. 【請求項23】 トーナルフィルタリングを実行するス
    テップをさらに有し、前記第1入力信号が前記第2入力
    信号を遅延させたものを有することを特徴とする請求項
    21の方法。
  24. 【請求項24】 音響エコー打ち消しを実行するステッ
    プをさらに有し、前記第2信号がエコー信号であること
    を特徴とする請求項22の方法。
  25. 【請求項25】 ラインエコー打ち消しを実行するステ
    ップをさらに有し、前記第2信号がエコー信号であるこ
    とを特徴とする請求項22の方法。
  26. 【請求項26】 ステップcが、前記出力信号を、前記
    所定の周波数帯域と実質的に等しい通過帯域を有するフ
    ィルタに供給するステップを有することを特徴とする請
    求項22の方法。
  27. 【請求項27】 ステップaの前に、前記第1入力信号
    を前記所定の周波数帯域を越える通過帯域を有する第1
    フィルタに供給するステップをさらに有することを特徴
    とする請求項21の方法。
  28. 【請求項28】 所定の周波数帯域を有するシステムに
    おいて用いられる信号を処理する方法において、 (a)第1通過帯域を有する第1フィルタに第1入力信
    号を供給するステップと、 (b)前記第1通過帯域を有する第2フィルタに第2入
    力信号を供給するステップと、 (c)前記第1入力信号と前記第2入力信号の間の関係
    を近似するインパルス応答を有する適応有限インパルス
    応答フィルタに前記第1入力信号を供給するステップ
    と、 (d)前記適応有限インパルス応答フィルタを用いて出
    力信号を生成するステップと、 (e)前記第1通過帯域より狭い第2通過帯域を有する
    シェービングフィルタに前記出力信号を供給するステッ
    プとからなることを特徴とする信号処理方法。
  29. 【請求項29】 前記第1フィルタによって濾波された
    入力信号を、前記適応有限インパルス応答フィルタに供
    給する前に、デジタル信号に変換するステップをさらに
    有することを特徴とする請求項28の方法。
  30. 【請求項30】 前記第1入力信号を、前記適応有限イ
    ンパルス応答フィルタに供給する前に、デジタル信号に
    変換するステップを有することを特徴とする請求項28
    の方法。
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