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JPH08213378A - プラズマcvd装置及び酸化膜の成膜方法 - Google Patents

プラズマcvd装置及び酸化膜の成膜方法

Info

Publication number
JPH08213378A
JPH08213378A JP30686495A JP30686495A JPH08213378A JP H08213378 A JPH08213378 A JP H08213378A JP 30686495 A JP30686495 A JP 30686495A JP 30686495 A JP30686495 A JP 30686495A JP H08213378 A JPH08213378 A JP H08213378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
frequency
mhz
range
torr
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30686495A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Oyama
勝美 大山
Masayuki Hachitani
昌幸 蜂谷
Keiichi Nagasaki
恵一 長崎
Masaki Shimono
正貴 下野
Shinichi Suzuki
新一 鈴木
Yutaka Kudo
豊 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Electronics Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
Priority to JP30686495A priority Critical patent/JPH08213378A/ja
Publication of JPH08213378A publication Critical patent/JPH08213378A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い膜質改善効果を有するプラズマCVD装
置を提供する。 【解決手段】 上部電極及び下部電極を有するプラズマ
CVD装置の反応炉内に反応ガスを送入し、これらのガ
スをプラズマ雰囲気下で反応させることにより基板上に
酸化膜を生成する際、反応ガスと共に、又は反応ガス送
入後に、反応炉内に窒素,アンモニア,過酸化水素,ア
ルゴン及びヘリウムからなる群から選択される少なくと
も一種類の添加ガスを送入し、前記上部電極に13.5
6MHz超60MHz以下の範囲内の周波数を有する電
圧を印加し、前記下部電極に300KHz以上13.5
6MHz以下の範囲内の周波数を有するバイアス電圧を
印加することにより該添加ガスのイオンを基板に加速入
射させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマCVD装置
に関する。更に詳細には、本発明は膜質改善効果の高い
プラズマCVD装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ICの製造においては、基板の表
面に酸化シリコンの薄膜を形成する工程がある。薄膜の
形成方法には化学的気相成長法(CVD)が用いられて
いる。CVD法には、常圧法、減圧法およびプラズマ法
の3方法があるが、最近の高品質で高精度な薄膜が要求
される超LSIに対してはプラズマ法が好適であるとし
て注目されている。
【0003】プラズマ法は、真空中に噴射された反応ガ
スに対し、高周波電圧を印加してプラズマ化し、反応に
必要なエネルギーを得るもので、膜厚の均一性と共に良
好な膜質が得られ、しかも、膜形成速度が速いなど多く
の点で優れている。
【0004】プラズマ法によるシリコン酸化膜の形成材
料には例えば、SiH4 などが使用されてきたが、半導
体デバイスの微細化に伴ってステップカバレージ(段差
被覆性)の低下が問題となってきた。このモノシランガ
スの代わりに、最近、液体のテトラエチルオルソシリケ
ート(TEOS)[Si(OC254 ]又はトリエ
トキシシラン(TES)が使用されるようになってき
た。TEOS又はTESはステップカバレージに優れた
緻密な膜を形成できるためである。TEOS又はTES
を用いてシリコン酸化膜を成膜する場合、TEOS又は
TESを加熱して気化させ、TEOS又はTESガスと
し、これに酸素ガスを混合して反応炉に供給する。
【0005】配線密度の増大に伴って、配線浮遊容量が
増大し、その結果、デバイス動作速度が低下する。更
に、形成酸化膜のオーバーハングにより、グローバルな
平坦化が難しくなる。近年、多層配線の低誘電率化及び
配線の高段差被覆性に効果があるフッ素系ガス(例え
ば、CF4又はC26など)添加プラズマCVD法が提
案されている。しかし、前記の方法では、酸化膜中にS
i−F結合が含まれ、水分吸湿が顕著である。その結
果、Si−OH,H2Oが発生し、膜質が劣化するとい
う問題がある。また、膜自体に透水性があり、含有水分
の多い膜を間に介在すると容易に水分を透過させてしま
う。そのため、膜中の水分によりホットキャリア耐性の
劣化や、スレッショホールド電圧(Vth)のシフトなど
のデバイスの電気的特性が不安定になる。更に、膜中に
取り込まれた水分は後のスパッタリング工程で様々な望
ましからざる現象を生じるため、非常に好ましくない。
【0006】このため、低誘電率化及び高耐湿性酸化膜
の形成方法が強く求められている。現在までのところ、
酸化膜の低誘電率化方法としてフッ素(F)を導入する
方法が挙げられる。しかし、前記の通り平行平板型CV
D(単周波)装置で反応ガスのTEOS又はTES−O
2系にCF4又はC26などのフッ素系ガスを添加する
と、酸化膜中のSi−F結合が不安定で膜質が劣化す
る。一方、ECR(電子サイクロトロン共鳴)CVD装
置で、反応ガスのSiF4−O2で成膜すると堆積した酸
化膜は、Si−F結合も安定し、高品質な膜質が得られ
る。しかし、従来からECR(電子サイクロトロン共
鳴)CVD装置はコスト的に問題があり、普遍的に使用
できるものではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は高い膜質改善効果を有するプラズマCVD装置を提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題は、高周波電源
に接続された上部電極と、高周波バイアス電源に接続さ
れた下部電極とを反応炉内に有し、該反応炉内に気化T
EOSと酸素からなる反応ガスを送入する手段と共に、
窒素ガス,アンモニアガス,過酸化水素ガス,アルゴン
ガス及びヘリウムガスからなる群から選択される少なく
とも一種類のガスを反応炉内に送入する手段を有するプ
ラズマCVD装置により解決される。
【0009】高周波電源は13.56MHz超60MH
z以下の高周波電源周波数を有し、、高周波バイアス電
源は300KHz以上13.56MHz以下の高周波バ
イアス電源周波数を有する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明のプラズマCVD装
置の模式的構成図である。図において、反応炉(チャン
バ)10は気密とされ、反応炉10の蓋板102に金属
製のノズル部30を固定し、その下部にアルミニウム製
で、上面から下面に貫通する微小孔41を多数有する円
盤状のシャワー電極40を絶縁リング103により支持
する。これを上部電極32とする。シャワー電極40に
対して高周波電圧を印加する高周波電源7が設けられて
いる。上部電極32に対峙して下部電極20が配設され
ている。下部電極20は支柱25により支持されてお
り、この支柱25は昇降可能に構成されていて、電極間
の間隔を変更することができる。符号26は気密性の蛇
腹を示す。また、符号27は支柱台座を示す。支柱25
の上部にはサセプタ22が配設され、サセプタ22の下
部にはヒータ21が配設されており、サセプタ22とヒ
ータ21の周囲にはヒータカバー23が設けられてい
る。サセプタ22は例えば、金属製の支柱25及び台座
27を介して、高周波バイアス電圧を印加する高周波バ
イアス電源9に接続されている。反応処理においては、
反応炉10の側面105に設けられた搬入/搬出路50
のゲート51を開き、キャリッジ52により基板6を搬
入してサセプタ22の上面略中央部に載置する。ゲート
を閉じて、ダクト104から排気することにより反応炉
内部を所定の真空度にした後、ヒータによりサセプタが
加熱され、これに載置された基板が所定の温度になる
と、インレット34及び36から所定の反応ガス及び/
又は添加ガスを反応炉内に送入する。ガスはノズル部3
0を経て、シャワー電極の微小孔41より基板に向けて
噴射される。
【0011】本発明では、高周波電源7の周波数は1
3.56MHz超60MHz未満である。従来のプラズ
マCVD装置の上部電極で使用する高周波電源の周波数
は〜13.56MHz程度であった。このような低周波
数では成膜速度が遅く、充分に良好な特性を有するシリ
コン酸化物膜が得られない。従来のプラズマCVD装置
が低周波数を使用する理由は、装置の保守が容易だから
である。特に、反応炉内壁面のクリーニングが容易にな
る。また、〜13.56MHz程度の周波数だと、プラ
ズマを広げたり、狭めたりすることができるなどの利点
があった。しかし、本発明では従来よりも遙かに高い電
源周波数を使用する。このように高い電源周波数を使用
すると、プラズマ密度が上がり、高真空状態でも充分な
成膜速度が得られる。また、高真空状態になると、イオ
ン自体の衝突が無くなるので、イオン自体を一層加速し
て基板に衝突させることができる。その結果、膜表面の
改質効果が充分に発揮され、優れた膜質を有するシリコ
ン酸化物膜が得られる。
【0012】上部電極に高周波数を印加すると、上部電
極表面に“電子溜まり”ができ、イオンは電極周辺に集
中するが、基板に向かって移動しない。このため、本発
明では、サセプタに高周波バイアス電源周波数を印加す
ることにより、基板側にセルフバイアスをかける。この
セルフバイアスにより上部電極周辺のイオンが基板側に
向かって引かれ、加速が起こる。高周波バイアス電源9
の周波数は300KHz〜13.56MHzの範囲内が
好ましい。300KHz未満の周波数ではプラズマによ
る損傷が発生し易く、一方、13.56MHzよりも高
い周波数では十分なセルフバイアスの効果が得られない
などの不都合が生じるので好ましくない。高周波バイア
ス電源9とサセプタ22との間にはブロッキングコンデ
ンサ12を設けておくことが好ましい。このブロッキン
グコンデンサ12を設ける理由は下部電極側にセルフバ
イアスを形成するためである。
【0013】本発明の別の特徴は、TEOS又はTES
及び酸素ガスと共に、又は別に、反応炉内に窒素,アン
モニア,過酸化水素,アルゴン及びヘリウムからなる群
から選択される添加ガスを少なくとも1種類送入し、プ
ラズマ処理することである。プラズマ中で解離した窒
素,アンモニア,過酸化水素,アルゴン及び/又はヘリ
ウムのイオンは、プラズマTEOS膜表面層を改質し、
窒化層の形成、膜中の有機物の分解除去、膜の緻密化な
どの作用をもたらす。そのため、膜の水分に対するブロ
ッキング性が向上し、電気的特性の不安定性が改善され
る。また、同時に(Si(OH)4nなどの中間生成体
を、基板へ垂直に入射するため、ステップカバレージ特
性が改善される。具体的には、窒素及び/又はアンモニ
アガスはプラズマTEOS膜表面に窒化層を形成する。
この窒化層は遮水性があるので、プラズマTEOS膜の
吸湿性及び透水性を改善することができる。また、過酸
化水素ガスはプラズマTEOS膜中の有機物を分解する
効果を有する。プラズマTEOS膜中に有機物が存在す
ると吸湿の原因となる。従って、有機物の分解によりプ
ラズマTEOS膜の吸湿性が改善され、膜の緻密化が達
成される。更に、アルゴン(Ar)ガスはスパッタリン
グを起こしてステップカバレージを改善する。
【0014】特に、層間絶縁膜形成において、成膜ガス
にアルゴンガスを混合させてバイアスを印加することに
より、スパッタリングと成膜が同時に進行し、ステップ
カバレージが改善される。この方法により1工程でボイ
ドフリーの絶縁膜形状を得ることができる。しかし、ア
ルゴンガスと共にヘリウムガスを混合して併用すると、
ボイドフリーの埋め込み形状を一層高速で形成すること
ができることが発見された。更に、ヘリウムを併用した
方が、アルゴン単独に比べて、埋め込める配線間スペー
スの幅を一層小さくすることができることも発見され
た。例えば、本発明者らの実験によれば、デポレート、
酸化膜原料ガスなどの他の諸条件を同一として、ヘリウ
ムを添加せずアルゴン単独で成膜した場合、ボイドフリ
ーで埋め込んだ配線間最小スペースは0.43μmであ
るのに対し、アルゴンと共にヘリウムを混合併用して成
膜した場合、ボイドフリーで埋め込んだ配線間最小スペ
ースは0.40μmであった。高周波出力を更に上昇さ
せることにより、この効果は更に顕著に現れると考えら
れる。ヘリウムガスを併用することにより配線間最小ス
ペースが改善される正確なメカニズムは未だ解明されて
いないので推測の域を出ないが、ヘリウムガスがプラズ
マ中で他の反応ガスとペニング電離を起こすためである
と思われる。ペニング電離とは、ヘリウムを添加するこ
とにより反応ガスのイオン化が促進される現象であり、
これはヘリウムが高い準安定電圧を有するためで、被イ
オン化種の電離電圧(例えば、アルゴンの電離電圧は1
5.7V)がヘリウムの準安定電圧(約20V)よりも
低い場合に起こる。本発明者らの実験によれば、プラズ
マで励起されたヘリウムHe*がアルゴン原子Arと下
記に示される反応、 He* + Ar → He + Ar+ + e- を起こし、アルゴンのイオン化を促進するため、成膜時
のスパッタレートが向上し、一層狭いスペースを埋め込
むことができるものと思われる。
【0015】窒素,アンモニア,過酸化水素,アルゴン
及びヘリウムからなる群から選択される添加ガスは、T
EOS及び酸素ガスからなる反応ガスと一緒に、又は別
個に反応炉内に送入することができる。反応ガスと一緒
に送入すると、プラズマTEOS膜の成膜と同時に前記
のような膜質改善効果が得られる。プラズマTEOS膜
の成膜後、該膜の表面処理のために添加ガスを使用する
こともできる。成膜後の表面処理でも前記と全く同様な
膜質改善効果が得られる。
【0016】成膜処理を行う際の反応炉の圧力は、0.
01Torr〜10Torrの範囲内であることが好ま
しい。従来のプラズマCVD装置において、13.56
MHzの高周波電源周波数を用い0.1Torrの圧力
で成膜処理すると、成膜速度は殆どゼロになってしま
う。これに対し、本発明では、上部電極に13.56M
Hz超の高周波電源電圧を印加すると共に、下部電極に
セルフバイアスを印加するので、0.1Torrの圧力
でも非常に高い成膜速度を達成することができる。前記
のように、生成圧力範囲は0.01Torr〜10To
rrの範囲内で制御可能であり、プラズマによる表面改
質、加速イオンによるスパッタリングなど使用する物理
的作用に応じて最適な処理圧力を適宜選択することがで
きる。一例として、スパッタリングを用いる場合、0.
1Torr以下が望ましく、表面処理では0.1〜10
Torr程度が望ましい。
【0017】上部電極に40MHzの高周波を印加し、
下部電極に40MHz以下の高周波をそれぞれ印加し
て、下部電極3に指示されたウエハに成膜を行うことも
できる。この方式により、従来の13.56MHzのみ
のプラズマCVD法、13.56MHzとバイアス印加
による2周波励起プラズマCVD法と比べ、高密度なプ
ラズマを得ることができ、順テーパなカバレージ形状を
有するシリコン酸化膜を配線上に形成することができ
る。64MDRAM以降の層間絶縁膜形成では、配線間
スペースの縮小により従来の「シリコン酸化膜/SOG
膜/シリコン酸化膜」構造では配線間をボイドフリーで
埋め込むことが困難となり、シリコン酸化膜のカバレー
ジ形状の改善が必要となる。本発明の装置では、上部電
極印加周波数を従来の約3倍にあたる40MHzにし、
また下部電極側には40MHz以下のバイアスを印加す
ることによりボイドフリーの層間絶縁膜を形成すること
ができる。
【0018】本発明の別の特徴は、従来から使用されて
いるSiソースのTEOSまたはTESのようなシリコ
ンアルコキシドにSiF4ガス又はSiH22(二フッ
化シラン)を同時に添加して、酸化膜を形成することで
ある。この場合、使用するプラズマCVD装置として
は、図1に示されるような平行平板型CVD装置であ
り、上部電極に27.12又は40MHzの高周波を、
更に下部電極には400KHz〜1.0MHzの低周波
を印加することが好ましい。図2(A)及び(B)は酸
化膜形状を示す模式的断面図である。図2(A)はTE
OSまたはTESのようなシリコンアルコキシドのみを
使用する従来法により形成された酸化膜形状を示す。従
来法によれば、酸化膜の上端周縁部が肥大化し、オーバ
ーハング状になる。これに対し、図2(B)に示される
ように、本発明によりTEOSまたはTESと共にSi
4ガス又はSiH22(二フッ化シラン)を同時に添
加すると酸化膜の上端周縁部が肥大化せず、グローバル
な平坦化が可能となる。図中、符号60は基板を、62
は配線を、64はシリコン酸化膜をそれぞれ示す。
【0019】別法として、従来から使用されているSi
ソースのTEOSまたはTESのようなシリコンアルコ
キシドを使用せず、SiソースとしてSiH22(二フ
ッ化シラン)を使用してシリコン酸化膜を成膜すること
もできる。すなわち、上部電極及び下部電極を有するプ
ラズマCVD装置の反応炉内に反応ガスを送入し、これ
らのガスをプラズマ雰囲気下で反応させることにより基
板上に酸化膜を生成する方法において、反応ガスとし
て、SiH22ガス及び酸素ガス又は酸素を含む不活性
ガスを使用し、前記上部電極に13.56MHz超60
MHz以下の範囲内の周波数を有する電圧を印加し、前
記下部電極に300KHz以上13.56MHz以下の
範囲内の周波数を有するバイアス電圧を印加することに
より該添加ガスのイオンを基板に加速入射させることに
よりシリコン酸化膜を生成することができる。上部電極
に27.12又は40.0MHzの周波数を有する電圧
を印加し、下部電極に400KHz〜1.0MHzの範
囲内の周波数を有するバイアス電圧を印加することが好
ましい。
【0020】反応ガスとしてSiH22(二フッ化シラ
ン)及び酸素を使用する場合、反応室に導入するまで相
互に混合しないようにすることが好ましい。従って、反
応ガスとしてSiH22(二フッ化シラン)及び酸素を
使用する場合、図1に示すようなガスインレット34及
び36は好ましくない。この場合、ガスノズル部30内
を、図3に示すように二重構造とし、内部側の管66に
SiH22(二フッ化シラン)を流し、外部側の管68
に酸素を流すことが好ましい。この逆も当然可能であ
る。更に、SiH22(二フッ化シラン)の配管内壁に
テフロンコーティングを施すこともできる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板側にセルフバイアスを形成し、プラズマ中のイオン
を加速して基板に入射できるように下部電極から高周波
バイアスが印加できるようになっている。このため、反
応ガスに窒素,アンモニア,過酸化水素,アルゴン及び
/又はヘリウムを添加し、これらのイオンを基板に加速
入射することで、酸化膜の膜特性,膜の吸湿性を改善さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマCVD装置の一例の模式的構
成図である。
【図2】酸化膜形状を示す模式的断面図であり、(A)
は従来の方法により成膜された酸化膜形状を示す模式的
断面図であり、(B)は本発明の方法により成膜された
酸化膜形状を示す模式的断面図である。
【図3】反応ガスとしてSiH22及びO2を使用する
場合の好ましいガス導入管の構成例を示す概要断面図で
ある。
【符号の説明】
1 プラズマCVD装置 6 基板 7 高周波電源 9 高周波バイアス電源 10 反応炉 20 下部電極 32 上部電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下野 正貴 東京都渋谷区東3丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 鈴木 新一 東京都渋谷区東3丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 工藤 豊 東京都渋谷区東3丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応炉を有するプラズマCVD装置にお
    いて、前記反応炉内に、高周波電源に接続された上部電
    極と、高周波バイアス電源に接続された下部電極とを有
    し、前記反応炉内に窒素,アンモニア,過酸化水素,ア
    ルゴン及びヘリウムからなる群から選択される少なくと
    も一種類の添加ガスを送入する手段を有することを特徴
    とするプラズマCVD装置。
  2. 【請求項2】 高周波電源の電源周波数は13.56M
    Hz超60MHz以下の範囲内であり、高周波バイアス
    電源の電源周波数は300KHz以上13.56MHz
    以下の範囲内である請求項1のプラズマCVD装置。
  3. 【請求項3】 高周波電源の電源周波数は40MHzで
    あり、高周波バイアス電源の電源周波数は40MHz以
    下である請求項1のプラズマCVD装置。
  4. 【請求項4】 上部電極及び下部電極を有するプラズマ
    CVD装置の反応炉内にTEOS又はTESと酸素から
    なる反応ガスを送入し、これらのガスをプラズマ雰囲気
    下で反応させることにより基板上に酸化膜を生成する方
    法において、TEOS又はTESからなる反応ガスと共
    に、又は反応ガス送入後に、反応炉内に窒素,アンモニ
    ア,過酸化水素,アルゴン及びヘリウムからなる群から
    選択される少なくとも一種類の添加ガスを送入し、前記
    上部電極に13.56MHz超60MHz以下の範囲内
    の周波数を有する電圧を印加し、前記下部電極に300
    KHz以上13.56MHz以下の範囲内の周波数を有
    するバイアス電圧を印加することにより該添加ガスのイ
    オンを基板に加速入射させることを特徴とする酸化膜の
    生成方法。
  5. 【請求項5】 アルゴン及びヘリウムからなる混合ガス
    を使用し、0.01Torr〜10Torrの範囲内の
    圧力下で行われる請求項4の方法。
  6. 【請求項6】 アルゴン及びヘリウムからなる混合ガス
    を使用し、0.01Torr〜1.0Torrの範囲内
    の圧力下で行われる請求項5の方法。
  7. 【請求項7】 TEOS又はTESと酸素からなる反応
    ガスに更にSiF4ガスを同時に添加し、上部電極に2
    7.12又は40.0MHzの周波数を有する電圧を印
    加し、下部電極に400KHz〜1.0MHzの範囲内
    の周波数を有するバイアス電圧を印加することからなる
    請求項4の方法。
  8. 【請求項8】 TEOS又はTESと酸素からなる反応
    ガスに更にSiH22ガスを同時に添加し、上部電極に
    27.12又は40.0MHzの周波数を有する電圧を
    印加し、下部電極に400KHz〜1.0MHzの範囲
    内の周波数を有するバイアス電圧を印加することからな
    る請求項4の方法。
  9. 【請求項9】 上部電極及び下部電極を有するプラズマ
    CVD装置の反応炉内にTEOS又はTESと酸素から
    なる反応ガスを送入し、これらのガスをプラズマ雰囲気
    下で反応させることにより基板上に酸化膜を生成する方
    法において、TEOS又はTESからなる反応ガスと共
    に、又は反応ガス送入後に、反応炉内に窒素,アンモニ
    ア,過酸化水素,アルゴン及びヘリウムからなる群から
    選択される少なくとも一種類の添加ガスを送入し、前記
    上部電極に40MHzの周波数を有する電圧を印加し、
    前記下部電極に40MHz以下の範囲内の周波数を有す
    るバイアス電圧を印加することにより該添加ガスのイオ
    ンを基板に加速入射させることを特徴とする酸化膜の生
    成方法。
  10. 【請求項10】 アルゴン及びヘリウムからなる混合ガ
    スを使用し、0.01Torr〜10Torrの範囲内
    の圧力下で行われる請求項9の方法。
  11. 【請求項11】 アルゴン及びヘリウムからなる混合ガ
    スを使用し、0.01Torr〜1.0Torrの範囲
    内の圧力下で行われる請求項10の方法。
  12. 【請求項12】 上部電極及び下部電極を有するプラズ
    マCVD装置の反応炉内に反応ガスを送入し、これらの
    ガスをプラズマ雰囲気下で反応させることにより基板上
    に酸化膜を生成する方法において、反応ガスとして、S
    iH22ガス及び酸素ガス又は酸素を含む不活性ガスを
    使用し、前記上部電極に13.56MHz超60MHz
    以下の範囲内の周波数を有する電圧を印加し、前記下部
    電極に300KHz以上13.56MHz以下の範囲内
    の周波数を有するバイアス電圧を印加することにより該
    添加ガスのイオンを基板に加速入射させることを特徴と
    する酸化膜の生成方法。
  13. 【請求項13】 上部電極に27.12又は40.0M
    Hzの周波数を有する電圧を印加し、下部電極に400
    KHz〜1.0MHzの範囲内の周波数を有するバイア
    ス電圧を印加することからなる請求項12の方法。
  14. 【請求項14】 0.01Torr〜10Torrの範
    囲内の圧力下で行われる請求項12の方法。
  15. 【請求項15】 0.01Torr〜1.0Torrの
    範囲内の圧力下で行われる請求項14の方法。
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