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JPH08210884A - 流量計 - Google Patents

流量計

Info

Publication number
JPH08210884A
JPH08210884A JP7042380A JP4238095A JPH08210884A JP H08210884 A JPH08210884 A JP H08210884A JP 7042380 A JP7042380 A JP 7042380A JP 4238095 A JP4238095 A JP 4238095A JP H08210884 A JPH08210884 A JP H08210884A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
level difference
water level
difference detection
depth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7042380A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Minami
勲 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP7042380A priority Critical patent/JPH08210884A/ja
Publication of JPH08210884A publication Critical patent/JPH08210884A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
  • Measuring Volume Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】河川等の野外開水路に対する高精度の流量計を
提供する。 【構成】水深検出部1、水位差検出部2および演算部3
からなる。水深検出部は、水深検知槽4内にスプリング
7によって吊り下げられた水深検知棒体6を有する。ス
プリングの伸縮量が検出される。水位差検出部は、連絡
管路19によって接続された2つの水位検知槽13、1
4を有する。水位検知棒体22、23は、垂直リンク2
8、29を介しててこ24の各腕に連結される。てこ2
4の回転の角変位が検出される。演算部は、水深検出部
の水深測定値および水位差検出部の水位差測定値、予め
入力された水路の底幅、側面傾斜角、粗度係数および水
路勾配の各値に基づき流量を計算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、開水路、とりわけ河川
流量を測定するための流量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、河川流量の測定は、河川の断面積
の測量と流速計を用いた流速測定を行い、これらの測定
結果に基づいて流量を算出するという方法によって行わ
れている。この測定法は、大掛かりなものであり、かつ
測定精度が低いという欠点を有している。
【0003】さらには、山間部の河川あるいは河川の河
口部等のような野外の開水路は、その断面形状が不規則
であり、また、降雨時の流量は時間的に変化して不定流
を形成する。また、河川の河口部は常時、満ち潮および
引き潮の影響を受けて流速が変化し、かつ流れの向きが
逆転する。よって、このような地点での河川流量の測定
は従来極めて困難であった。このため、河川流量を簡単
かつ精度良く測定できる流量計が望まれるが、これまで
提供されていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、河川等の野外の開水路において高精度の流量測定を
行うことができる流量計を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】野外開水路に対する流量
計を構成するにあたり、まず第1に、安定的に水路の平
均水深を測定することが重要となる。このため、本発明
は、水深検知槽と、水深検知槽に開水路から水を導く導
水管と、水深検知槽内に収容された1以上の比重をもつ
水深検知棒体と、一端が水深検知棒体の上端に取り付け
られ、他端が水深検知槽の上部に設けられた固定部に取
り付けられたスプリングと、スプリングの伸縮量を検出
する検出手段とを有していることを特徴とする水深検出
装置を構成したものである。
【0006】上記の水深検出装置において、検出手段
は、水深検知棒体の上端から上方にのびる検出ロッド
と、検出ロッドの上部に設けられたラックと、ラックに
係合すべく所定位置に配置されたピニオンと、ピニオン
の角変位を検出する手段とからなっていることが好まし
い。さらに好ましくは、ピニオンの角変位を検出する手
段は、ピニオンの回転軸に取り付けられたロータリーエ
ンコーダからなっている。また、上記の水深検出装置に
おいて、スプリングの代わりに、スプリングと同様の弾
性特性をもった弾性棒等の部材を使用することもでき
る。
【0007】第2に、流れの方向に沿って変化する断面
形状を有する開水路の水面勾配を安定的に高精度で測定
することが重要となる。このため、本発明は、密閉構造
を有する第1および第2の水位差検知槽と、開水路から
第1の水位差検知槽に水を導く第1の導水管と、第1の
導水管に設けられた第1の導水管バルブと、開水路から
第2の水位差検知槽に水を導く第2の導水管と、第2の
導水管に設けられた第2の導水管バルブと、第1および
第2の水位差検知槽を連絡する連絡管路と、第1の水位
差検知槽および第2の水位差検知槽および連絡管路のう
ちのいずれかに接続された空気ポンプと、第1の水位差
検知槽内から連絡管路内を貫通して第2の水位差検知槽
内までのび、その中点から長さ方向に垂直に水平面内に
のびる回転軸のまわりに回転可能に連絡管路に取り付け
られたてこと、第1および第2の水位差検知槽のそれぞ
れの内部に収容された1以上の比重をもつ水位検知棒体
と、第1の水位差検知槽内に配置され、一端が水位検知
棒体の上端に取り付けられ、他端がてこの一端に回転可
能に連結された第1の垂直リンクと、第2の水位差検知
槽内に配置され、一端が水位検知棒体の上端に取り付け
られ、他端がてこの他端に回転可能に連結された第2の
垂直リンクと、てこの回転の角変位を検出する検出手段
と、第1および第2の水位差検知水槽の底部同士を接続
する通水管と、通水管に設けられた通水バルブとを有し
ていることを特徴とする水位差検出装置を構成したもの
である。
【0008】上記の水位差検出装置において、てこの回
転の角変位を検出する検出手段は、好ましくは、てこの
回転軸に取り付けられたロータリーエンコーダからなっ
ている。また、上記の水位差検出装置において、てこの
回転を調節すべく、必要に応じて、てこの回転軸を取り
巻いて配置され、一端がてこの第1の水位差検知槽側の
腕に固定され、他端がてこの第2の水位差検知槽側の腕
に固定されたトーションスプリングを備えることもでき
る。
【0009】こうして、本発明は、上記の水深検出装置
および水位差検出装置を備え、水位差検出装置の第1の
導水管の吸水口は開水路の上流側地点に接続され、第2
の導水管の吸水口は下流側地点に接続され、水深検出装
置の導水管の吸水口は、開水路の流れの方向における前
記上流側地点と前記下流側地点との中央地点において開
水路に接続されており、さらに、水深検出装置および水
位差検出装置から入力された水深および水位差の各測定
値、並びに予め入力された開水路の底幅、側面傾斜角、
粗度係数および水路勾配の各値に基づいて流量を計算す
る演算手段を有していることを特徴とする流量計を構成
したものである。
【0010】
【作用】水深検出装置において、導水管の吸水口が開水
路の水深を測定すべき地点に接続されるとともに、導水
管を通じて水深検知槽に開水路から水が導かれる。水深
検知槽内の水位変化によって水深検知棒体の浮力が変化
するが、この浮力変化はスプリングの伸縮量として検出
される。検出されたスプリングの伸縮量から開水路の平
均水深が求められる。
【0011】水位差検出装置において、第1および第2
の導水管の吸水口が、それぞれ、開水路の上流側地点お
よび下流側地点に接続される。第1および第2の導水管
バルブが開放された状態で通水管の通水バルブが開放さ
れ、第1および第2の水位差検知槽内に開水路から水が
導入される。その後、第1および第2の導水管バルブが
閉鎖され、空気ポンプによって吸気がなされ、2つの水
位差検知槽内が低圧状態にされる。2つの水位差検知槽
のそれぞれの水面が水平になった時点で検出手段の初期
設定がなされる。その後、通水バルブが閉鎖され、かつ
第1および第2の導水管バルブが開放され、第1および
第2の水位差検知槽内に開水路から水が導入される。水
位差検知槽の水位が変化し、水位検知棒体が受ける浮力
が変化し、これに伴っててこが回転軸のまわりに回転す
る。回転の角変位の測定値に基づいて開水路の上流側地
点と下流側地点の水位差が求められる。
【0012】流量計において、水深検出装置によって開
水路の中央地点の水深が測定され、水位差検出装置によ
って開水路の上流側地点と下流側地点との間の水位差が
測定される。演算手段は、これらの水深および水位差の
各測定値、並びに予め入力された開水路の底幅、側面傾
斜角、粗度係数および水路勾配の各値に基づいて流量を
計算する。
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら本発明の好ま
しい実施例について説明する。図1は本発明の1実施例
の構成を示す断面図である。図1において、1は水深検
出部であり、2は水位差検出部であり、3は演算部であ
る。
【0014】水深検出部1は水深検知槽4を有してお
り、水深検知槽4の下部には水深検知槽4に開水路から
水を導く導水管5が接続されている。導水管5には導水
管バルブ20が設けられている。導水管5の吸水口は、
開水路の底と同じ高さレベルに配置されることが好まし
いが、河川のように断面が大きく最深部に近づけない場
合には、導水管5の吸水口は必ずしも河川の底の高さレ
ベルに配置されることを要しない。この場合には、導水
管5の吸水口の位置を基準として測定された平均水深
に、別途測定された吸水口から河川底までの水深を加え
たものを平均水深測定値とすれば問題はない。
【0015】水深検知槽4の内部には、1以上の比重を
もつ水深検知棒体6が収容されている。水深検知棒体6
の上端にはスプリング7の一端が取り付けられ、スプリ
ング7の他端は、水深検知槽4の上部に設けられたスプ
リング固定部8に取り付けられており、水深検知棒体6
は、スプリング固定部8からスプリング7によって吊り
下げられた状態になっている。
【0016】検出ロッド9が水深検知棒体6の上端から
上方にのび、検出ロッド9の上部にはラック10が設け
られている。ラック10に係合するピニオン11が、
(図示しない)適当な支持部材を介して水深検知槽4に
支持され、水深検知槽内の所定位置に配置されている。
ピニオン11の回転軸にはピニオン11の角変位を検出
するためのロータリーエンコーダ12が取り付けられて
いる。こうして、水深検知棒体6の浮力変化に伴うスプ
リング9の伸縮運動が検出ロッド9およびラック10を
介してピニオン11の角変位に変換され、それがロータ
リーエンコーダ12から電気信号として出力されるよう
になっている。
【0017】水位差検出部2は、密閉構造を有する第1
および第2の水位差検知槽13、14を有している。第
1の水位差検知槽13の下部には、開水路から第1の水
位差検知槽13に水を導く第1の導水管15が接続さ
れ、第2の水位差検知槽14の下部には、開水路から第
2の水位差検知槽14に水を導く第2の導水管16が接
続されている。第1の導水管15には第1の導水管バル
ブ17が、第2の導水管16には、第2の導水管バルブ
18が設けられている。
【0018】第1の導水管15の吸水口は開水路の上流
側地点に、第2の導水管16の吸水口は下流側地点にそ
れぞれ接続される。上流側地点と下流側地点との間隔
は、上流側地点および下流側地点の間の水位差が10cm
程度の場合、500分の1勾配の河川では50m程度で
ある。水深検出部1の導水管5の吸水口は、開水路の流
れの方向における前記上流側地点と下流側地点との中央
地点において開水路に接続される。
【0019】第1の水位差検知槽13の上部には連絡管
路19の一端が、第2の水位差検知槽14の上部には通
気連絡管19の他端がそれぞれ接続されている。第2の
水位差検知槽14の上部には空気ポンプ21が接続され
ている。てこ24が、第1の水位差検知槽13内から連
絡管路19内を貫通して第2の水位差検知槽14内まで
のび、その中点から長さ方向に垂直に水平面内にのびる
回転軸25のまわりに回転可能に連絡管路19に取り付
けられている。
【0020】第1および第2の水位差検知槽13、14
のそれぞれの内部には、1以上の比重をもつ水位検知棒
体22、23が収容されている。第1の垂直リンク28
が、第1の水位差検知槽13内に設けられた仕切板26
の開口部を貫通してのび上下運動可能に配置されてお
り、一端が水位検知棒体23の上端に取り付けられ、他
端がてこ24の一端に回転可能に連結されている。ま
た、第2の垂直リンク29が、第2の水位差検知槽14
内に設けられた仕切板27の開口部を貫通してのび上下
運動可能に配置されており、一端が水位検知棒体23の
上端に取り付けられ、他端がてこ24の他端に回転可能
に連結されている。各仕切板26、27の開口部は、て
こ24の回転運動に連動して各垂直リンクが自由に上下
運動し得るような大きさに設定してある。なお、仕切板
は垂直リンクの上下運動をより円滑にするためのもので
あり、必要に応じて設ければよい。こうして、各水位検
知棒体22、23の浮力変化に伴う第1および第2の垂
直リンク28、29それぞれの上下運動によって、てこ
24が回転軸25のまわりに回転するようになってい
る。
【0021】てこ24の回転軸25には、ロータリーエ
ンコーダ30が取り付けられ、てこ24の回転の角変位
が電気信号として出力されるようになっている。トーシ
ョンスプリング31が、てこ24の回転軸25を取り巻
くように配置され、一端がてこ24の第1の水位差検知
槽側の腕に、他端がてこ24の第2の水位差検知槽側の
腕にそれぞれ固定されている。トーションスプリング3
1は、てこの回転運動に対する負荷として作用し、てこ
24の回転の角変位が大きすぎて垂直リンクの上下運動
が垂直方向から相当ずれてしまうような場合等、必要に
応じて備えられる。
【0022】第1および第2の水位差検知水槽13、1
4の底部は、互いに通水管32を通じて連通している。
通水管32には通水バルブ33が設けられている。
【0023】水深検出部1のロータリーエンコーダ12
からの出力および水位差検出部2のロータリーエンコー
ダ30からの出力は、共に、演算部3に入力される。演
算部3には、さらに、水深検出部1の導水管5の吸水口
が接続された開水路中央地点における水路の底幅、側面
傾斜角、粗度係数および水路勾配の各値が入力される。
演算部3はこれらの入力値に基づいて水理関係式から流
量を計算し、その結果を付属のディスプレイ34上に表
示する。
【0024】次に、本発明による流量計の原理について
説明する。本発明による流量計は、開水路不等流流量
計、開水路等流流量計および堰流量計として使用するこ
とができるが、開水路等流流量計および堰流量計の原理
は、開水路不等流流量計の原理から容易に理解されるの
で、以下、開水路不等流流量計の原理について説明す
る。図2は開水路のモデルを示した図であり、(A)は
開水路の縦断面を、(B)、(C)、(D)はそれぞ
れ、(A)における上流側地点X、中央地点Zおよび下
流側地点Yにおける横断面を示したものである。図2に
示すように、上流側地点Xと下流側地点とは距離2Lだ
け離れており、中央地点ZはXとYの中点に位置する。
図2において、流量計の水位差検出部2の第1の導水管
15が開水路の上流側地点Xに、第2の導水管16が下
流側地点Yに、水深検出部1の導水管5が中央地点Zに
おいて、それぞれ水路の底に接続されている。まず最
初、水深検出部1において、導水管5の導水管バルブ2
0が閉鎖された後、水深検知槽4から水が除去される。
この時点でロータリーエンコーダ12の基準位置がセッ
トされる。次に、導水管バルブ20が開放され、水深検
知槽4から開水路の水が水深検知槽4内に流入する。そ
して、水深検知棒体6は水深検知槽4の水位変化に応じ
た浮力を受ける。今、水深検知棒体6の水平断面積をA
F、水位変化量をΔHとすれば、水の密度をρとして、
浮力変化量ΔPは、 ΔP=ρ×AF×ΔH (1) となる。この浮力変化によってスプリング7は収縮す
る。このとき、スプリング7の長さをLS、弾性係数を
E、収縮量をΔLSとすれば、 ΔP=−E×ΔLS/LS (2) となる。(1)式および(2)式から、 ΔH=−E/AF×ΔLS/LS (3) あるいは、 ΔLS/LS=−ΔH×AF/E (4) が得られる。(4)式を積分すれば、積分定数をCとし
て、 Log LS=−AF×H/E+C (5) となる。初期条件、H=H10、LS=LS10(ここで、
10は初期水位、LS10はスプリングの初期の長さとす
る)を代入すれば、積分定数は、 C=Log LS10+AF×H10/E と求まる。これを(5)式に代入してLSについて解け
ば、 LS=LS10exp(AF(H10−H)/E) (6) となる。こうして、スプリング7の伸縮量を測定するこ
とによって開水路の平均水深が求められる。
【0025】次に、水位差検出部2において、水位差検
出部2の第1および第2の導水管13、14の第1およ
び第2の導水管バルブ15、16が開放され、かつ通水
管32の通水バルブ33が開放された状態で、水位差検
出部2の2つの水位差検知槽13、14に開水路から水
が導入される。その後、第1および第2の導水管バルブ
15、16が閉鎖され、空気ポンプ21による吸気が行
われる。その結果、水位差検知槽13、14内の気圧は
低下し、各水位差検知槽13、14の水面はやや上昇し
た後、完全な水平面となる。この時点で、ロータリーエ
ンコーダ12の基準位置がセットされる。
【0026】次に、通水バルブ33が閉鎖され、かつ第
1および第2の導水管バルブ15、16が開放される
と、開水路から水位差検知槽13、14に導入され、水
位差検知槽内の水位が上昇または下降する。今、てこ2
4の腕の長さを2R、第1および第2の水位差検知槽1
3、14の間の水位差をΔSとすれば、てこ24に及ぼ
される回転モーメントMは、 M=ΔS×R/2 (7) であるから、 ΔS=2M/R (8) を得る。すなわち、てこの回転の角変位を測定すれば、
(8)式によって、上流側地点Xと下流側地点Yとの水
位差ΔS=H0 −H2 が求められる。この値から、水面
勾配が、 ΔS/2L (9) と求まる。この水面勾配、中央地点Zにおける水路の底
幅B、側面傾斜角θ、粗度係数N、水路勾配Iおよび水
深Hがわかれば、水理公式から流量が計算可能である。
今、開水路断面が台形であると仮定すれば、水理関係式
は次のようになる。流水断面積Aは、 A=(Hcot θ+B)×H (10) 潤辺Sは、 S=B+2×(H2 +(Hcot θ)2 ) 1/2 (11) 径深Rは、 R=A/S (12) となり、平均流速は、 V=(R2/3 ×(I−0.5×(H0 −H2 )/L)1/2 )/N (13) として求まる。したがって、流量は、 Q=A×V (14) となる。こうして、本発明による流量計によれば、複雑
な断面形状および流れをもった野外の開水路の流量測定
を高い精度で容易に行うことができる。
【0027】図3には、本発明による流量計を等流流量
計として使用した場合の実施例を示した。等流において
は水深Hは一定であり、水路の断面形状は一定であるか
ら水路底幅B、側面傾斜角θ、水路勾配I、粗度係数N
は定数となる。したがって、本発明による流量計の水深
検出部1のみを使用して水深Hが測定される。そして、
演算部3において流速V、よって流量Qが次式に従って
計算される。 V=(R2/3 ×I1/2 )/N (15) Q=A×V (16)
【0028】図4には、本発明による流量計を堰流量計
として使用した場合の実施例を示した。完全越流の堰流
量は、本発明による流量計の水深検出部1のみを用いて
越流水深Hを測定すればよい。そして、越流水深の測定
値と、それ以外に堰幅Bおよび流量係数Cが演算部3に
入力され、流量Qが、 Q=C×B×H3/2 (17) によって計算される。
【0029】図5には、本発明による流量計を、不等流
流量計として河口部の流量測定に使用した場合の実施例
を簡単に示した。図5(A)、(B)および(C)は、
それぞれ、河口部上流側地点、中央地点、下流側地点の
横断面を示したものである。河口部では、河川上層部に
おける上流側から下流側への淡水39の流れと、下層部
における下流側から上流側への海水40の流れが混在し
ている。この実施例は、淡水流と海水流の流量の同時測
定を可能にしたものである。実施例の構成は、水位差検
出部の第1および第2の導水管の吸水口の構成を除いて
図1に示した実施例と同一である。図5(A)、(B)
に示したように、水位差検出部の第1の導水管35およ
び第2の導水管36は、ともに河川の水深方向に沿って
底から水面までのびる直立部分を備えている。この直立
部分には、複数個の開閉自在な吸水口37、38が上下
に適当な間隔をおいて形成されている。そして、第1の
導水管35の直立部分は河川の上流側地点に、第2の導
水管36の直立部分は下流側地点にそれぞれ配置され
る。なお、水深検出部の導水管5の吸水口は、図2の場
合と同様に河川の中央地点に接続される。こうして、第
1および第2の導水管の適当な吸水口を開放することに
よって、淡水流の流量と海水流の流量を同時に測定する
ことが可能となる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、野外に
おける複雑な開水路の流れを、適当な長さの流れ部分に
区切ることによって、近似的に不等流の状態にして、安
定した高精度の不等流流量計を提供することができ、従
来は極めて困難であった流量測定が可能となる。したが
って、本発明は、水資源の開発のみならず、環境測定等
に重要な貢献をするものと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の構成を示す断面図である。
【図2】開水路のモデルを示した図であり、(A)は開
水路の縦断面を、(B)、(C)、(D)はそれぞれ、
(A)における上流側地点X、下流側地点Yおよび中央
地点Zにおける横断面を示したものである。
【図3】本発明による流量計を等流流量計として使用し
た場合の実施例を示した断面図である。
【図4】本発明による流量計を堰流量計として使用した
場合の実施例を示した断面図である。
【図5】本発明による流量計を不等流流量計として河口
部の流量測定に使用した場合の実施例を簡単に示した図
であり、(A)、(B)および(C)はそれぞれ、河口
部上流側地点、河口部中央地点および河口部下流側地点
の横断面である。
【符号の説明】
1 水深検出部 2 水位差検出部 3 演算部 4 水深検知槽 5 導水管 6 水深検知棒体 7 スプリング 12 ロータリーエンコーダ 13、14 水位差検知槽 15 第1の導水管 16 第2の導水管 17 第1の導水管バルブ 18 第2の導水管バルブ 19 連絡管路 21 空気ポンプ 22、23 水位検知棒体 24 てこ 25 回転軸 28、29 垂直リンク 30 ロータリーエンコーダ 32 通水管 33 通水バルブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水深検知槽と、 前記水深検知槽に開水路から水を導く導水管と、 前記水深検知槽内に収容された1以上の比重をもつ水深
    検知棒体と、 一端が前記水深検知棒体の上端に取り付けられ、他端が
    前記水深検知槽の上部に設けられた固定部に取り付けら
    れたスプリングと、 前記スプリングの伸縮量を検出する検出手段とを有して
    いることを特徴とする水深検出装置。
  2. 【請求項2】 密閉構造を有する第1および第2の水位
    差検知槽と、 開水路から前記第1の水位差検知槽に水を導く第1の導
    水管と、 前記第1の導水管に設けられた第1の導水管バルブと、 開水路から前記第2の水位差検知槽に水を導く第2の導
    水管と、 前記第2の導水管に設けられた第2の導水管バルブと、 前記第1および第2の水位差検知槽を連絡する連絡管路
    と、 前記第1の水位差検知槽および前記第2の水位差検知槽
    および前記連絡管路のうちのいずれかに接続された空気
    ポンプと、 前記第1の水位差検知槽内から前記連絡管路内を貫通し
    て前記第2の水位差検知槽内までのび、その中点から長
    さ方向に垂直に水平面内にのびる回転軸のまわりに回転
    可能に前記連絡管路に取り付けられたてこと、 前記第1および第2の水位差検知槽のそれぞれの内部に
    収容された1以上の比重をもつ水位検知棒体と、 前記第1の水位差検知槽内に配置され、一端が前記水位
    検知棒体の上端に取り付けられ、他端が前記てこの一端
    に回転可能に連結された第1の垂直リンクと、 前記第2の水位差検知槽内に配置され、一端が前記水位
    検知棒体の上端に取り付けられ、他端が前記てこの他端
    に回転可能に連結された第2の垂直リンクと、 前記てこの回転の角変位を検出する検出手段と、 前記第1および第2の水位差検知水槽の底部同士を接続
    する通水管と、 前記通水管に設けられた通水バルブとを有していること
    を特徴とする水位差検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の水深検出装置と、請求
    項2に記載の水位差検出装置を備え、前記水位差検出装
    置の前記第1の導水管の吸水口は開水路の上流側地点に
    接続され、前記第2の導水管の吸水口は下流側地点に接
    続され、前記水深検出装置の前記導水管の吸水口は、前
    記開水路の流れの方向における前記上流側地点と前記下
    流側地点との中央地点において前記開水路に接続されて
    おり、さらに、前記水深検出装置および前記水位差検出
    装置から入力された水深および水位差の各測定値、並び
    に予め入力された開水路の底幅、側面傾斜角、粗度係数
    および水路勾配の各値に基づいて流量を計算する演算手
    段を有していることを特徴とする流量計。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100399245B1 (ko) * 2001-01-05 2003-09-22 이상호 근접한 세 지점의 하천 수위정보를 이용한 하천유량 간접측정방법
CN105910589A (zh) * 2016-06-14 2016-08-31 靳翰林 明渠流量速测速算盘及使用方法
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