JPH08205508A - リニアソレノイド - Google Patents
リニアソレノイドInfo
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- JPH08205508A JPH08205508A JP7010818A JP1081895A JPH08205508A JP H08205508 A JPH08205508 A JP H08205508A JP 7010818 A JP7010818 A JP 7010818A JP 1081895 A JP1081895 A JP 1081895A JP H08205508 A JPH08205508 A JP H08205508A
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- coil
- stator
- shaft
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型化するとともに軽量でしかも高応答性の
ある機器を得る。 【構成】 ヨーク1,可動子2,可動子2と対向した位
置に配設されている固定子3,可動子2の周囲に巻装し
配設されているコイル4,可動子2の中央部内に貫挿し
て固定されているシャフト5,シャフト5が貫挿される
とともに可動子2と固定子3との間に縮設されて常時固
定子3から可動子2を離間する方向に押圧する力を付与
しているスプリング6,及びコイル4の外側に対向した
位置でヨーク1の外側に設置されている永久磁石Mから
構成される。
ある機器を得る。 【構成】 ヨーク1,可動子2,可動子2と対向した位
置に配設されている固定子3,可動子2の周囲に巻装し
配設されているコイル4,可動子2の中央部内に貫挿し
て固定されているシャフト5,シャフト5が貫挿される
とともに可動子2と固定子3との間に縮設されて常時固
定子3から可動子2を離間する方向に押圧する力を付与
しているスプリング6,及びコイル4の外側に対向した
位置でヨーク1の外側に設置されている永久磁石Mから
構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリニアソレノイドに関す
るもので、例えば車載用バルブの開閉装置に使用される
ものである。
るもので、例えば車載用バルブの開閉装置に使用される
ものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のリニアソレノイドの一例を
示しており、磁気回路中において永久磁石を使用してい
ないリニアソレノイドの断面正面図であるが、シャフト
eを通る中心軸X−Xに対して左右対称型に構成されて
いる。リニアソレノイドBは、ヨークa,可動子b,可
動子bと対向した位置に配設された固定子c,可動子b
の周囲に巻装し配設されたコイルd,可動子bを貫通す
るシャフトe,スプリングf及び可動子bの位置検知せ
ンサーgから構成されており、コイルdに励磁電流を流
して発生する磁束により固定子cと可動子bとの間に吸
引力を発生させるものである。なお、図5中のmは固定
子cと可動子bとの間に形成されている間隙である。
示しており、磁気回路中において永久磁石を使用してい
ないリニアソレノイドの断面正面図であるが、シャフト
eを通る中心軸X−Xに対して左右対称型に構成されて
いる。リニアソレノイドBは、ヨークa,可動子b,可
動子bと対向した位置に配設された固定子c,可動子b
の周囲に巻装し配設されたコイルd,可動子bを貫通す
るシャフトe,スプリングf及び可動子bの位置検知せ
ンサーgから構成されており、コイルdに励磁電流を流
して発生する磁束により固定子cと可動子bとの間に吸
引力を発生させるものである。なお、図5中のmは固定
子cと可動子bとの間に形成されている間隙である。
【0003】また図6は従来のリニアソレノイドの他の
一例を示しており、磁気回路中において、シャフトeの
片側または両側に永久磁石hを配設したリニアソレノイ
ドの断面正面図である。
一例を示しており、磁気回路中において、シャフトeの
片側または両側に永久磁石hを配設したリニアソレノイ
ドの断面正面図である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図5に示すような永久
磁石を使用していないリニアソレノイドでは、固定子c
と可動子bとの間に発生する吸引力を得るための大きな
磁束を発生させるには、コイルdに充分な励磁電流を流
さなくてはならず、そのためコイルdの巻数を多くする
必要があるから機器全体が大型となるばかりでなく、動
作上の応答性が良くないという問題がある。また図6に
示すような永久磁石hをシャフトeの片側または両側に
配設したリニアソレノイドでは、小型化するために障害
となるという問題がある。
磁石を使用していないリニアソレノイドでは、固定子c
と可動子bとの間に発生する吸引力を得るための大きな
磁束を発生させるには、コイルdに充分な励磁電流を流
さなくてはならず、そのためコイルdの巻数を多くする
必要があるから機器全体が大型となるばかりでなく、動
作上の応答性が良くないという問題がある。また図6に
示すような永久磁石hをシャフトeの片側または両側に
配設したリニアソレノイドでは、小型化するために障害
となるという問題がある。
【0005】本発明に係るリニアソレノイドによれば前
記のような従来例の問題点を解決できるものであって、
小型化するとともに軽量でしかも高応答性のある機器を
得ることを目的としている。
記のような従来例の問題点を解決できるものであって、
小型化するとともに軽量でしかも高応答性のある機器を
得ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明に係るリニアソレノイドにおいて、請求項1の
発明は、ヨーク,可動子,可動子と対向した位置に配設
されている固定子,可動子の周囲に巻装し配設されてい
るコイル,可動子の中央部内に貫挿して固定されている
シャフト,シャフトが貫挿されるとともに、可動子と固
定子との間に縮設されて常時固定子から可動子を離間す
る方向に押圧する力を付与しているスプリング,及びコ
イルの外側に対向した位置でヨークの外側に設置されて
いる永久磁石から成ることを特徴としている。
に本発明に係るリニアソレノイドにおいて、請求項1の
発明は、ヨーク,可動子,可動子と対向した位置に配設
されている固定子,可動子の周囲に巻装し配設されてい
るコイル,可動子の中央部内に貫挿して固定されている
シャフト,シャフトが貫挿されるとともに、可動子と固
定子との間に縮設されて常時固定子から可動子を離間す
る方向に押圧する力を付与しているスプリング,及びコ
イルの外側に対向した位置でヨークの外側に設置されて
いる永久磁石から成ることを特徴としている。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、可動子の周囲に巻装し配設されているコイルの下部
に、位置検知コイルを巻装し配設して成ることを特徴と
している。請求項3の発明は、ヨーク,可動子,可動子
と対向した位置に配設されている固定子,可動子の中央
部内に貫挿して固定されているシャフト,シャフトが貫
挿されるとともに、可動子と固定子との間に縮設されて
常時固定子から可動子を離間する方向に押圧する力を付
与しているスプリング,ヨークの外側に巻装し配設され
ているコイル,及び可動子の内部に設置されている永久
磁石から成ることを特徴としている。
て、可動子の周囲に巻装し配設されているコイルの下部
に、位置検知コイルを巻装し配設して成ることを特徴と
している。請求項3の発明は、ヨーク,可動子,可動子
と対向した位置に配設されている固定子,可動子の中央
部内に貫挿して固定されているシャフト,シャフトが貫
挿されるとともに、可動子と固定子との間に縮設されて
常時固定子から可動子を離間する方向に押圧する力を付
与しているスプリング,ヨークの外側に巻装し配設され
ているコイル,及び可動子の内部に設置されている永久
磁石から成ることを特徴としている。
【0008】請求項4の発明は、シャフトの上下位置に
設置されている複数個の可動子を、N・S極がシャフト
の軸方向に交互に位置している複数個の永久磁石により
構成し、この複数個の永久磁石の外側にそれぞれコイル
を巻装し配設して成ることを特徴としている。
設置されている複数個の可動子を、N・S極がシャフト
の軸方向に交互に位置している複数個の永久磁石により
構成し、この複数個の永久磁石の外側にそれぞれコイル
を巻装し配設して成ることを特徴としている。
【0009】
【作用】本発明に係るリニアソレノイドの作用について
述べる。請求項1の発明は、永久磁石,ヨーク,可動子
及び固定子により構成される磁気回路において、可動子
と固定子との間に形成される間隙内で永久磁石の磁束に
より固定子にはスプリングのばね力に抗して可動子を常
時下方向に吸引しようとする力が作用している。
述べる。請求項1の発明は、永久磁石,ヨーク,可動子
及び固定子により構成される磁気回路において、可動子
と固定子との間に形成される間隙内で永久磁石の磁束に
より固定子にはスプリングのばね力に抗して可動子を常
時下方向に吸引しようとする力が作用している。
【0010】可動子の周囲に巻装し配設されているコイ
ルに、永久磁石により形成される磁気回路と同方向の磁
気回路が形成されるように励磁電流が流れると、その励
磁電流による磁束と永久磁石の磁束とが加算されて可動
子と固定子との間には、スプリングのばね力に抗して大
きな吸引力が作用し、可動子とシャフトとは一体となっ
て下方向(固定子の方向)に直線移動する。
ルに、永久磁石により形成される磁気回路と同方向の磁
気回路が形成されるように励磁電流が流れると、その励
磁電流による磁束と永久磁石の磁束とが加算されて可動
子と固定子との間には、スプリングのばね力に抗して大
きな吸引力が作用し、可動子とシャフトとは一体となっ
て下方向(固定子の方向)に直線移動する。
【0011】次にコイルに流れる励磁電流を断つと、こ
の励磁電流により形成される磁気回路はなくなるから、
永久磁石による吸引力に比較してスプリングのばね反発
力が大きくなり、そのスプリングのばね反発力により可
動子とシャフトとは一体となって上方向(固定子とは離
間する方向)に直線移動する。請求項2の発明は、可動
子の周囲に巻装し配設されているコイルの下部に配設さ
れている位置検知コイルにより、可動子、すなわちシャ
フトの上下移動位置を検知する。
の励磁電流により形成される磁気回路はなくなるから、
永久磁石による吸引力に比較してスプリングのばね反発
力が大きくなり、そのスプリングのばね反発力により可
動子とシャフトとは一体となって上方向(固定子とは離
間する方向)に直線移動する。請求項2の発明は、可動
子の周囲に巻装し配設されているコイルの下部に配設さ
れている位置検知コイルにより、可動子、すなわちシャ
フトの上下移動位置を検知する。
【0012】請求項3の発明は、ヨークの外側に巻装し
配設されているコイルは、上下移動する可動部分とはな
らないので、容易にリード線を接続できる。請求項4の
発明は、それぞれのコイルにそれぞれ独立して励磁電流
を流すことによる磁束及びそれぞれの永久磁石による磁
束による吸引力が作用して可動子が上下方向に移動す
る。そしてそれぞれのコイルには大きさの異なる励磁電
流を流すことが可能であり、それぞれの永久磁石により
生ずる磁束を制御できる。このお互いに大きさの異なる
励磁電流により、上下のコイルの間において磁束差を生
じさせ、これによる吸引力の差によりシャフトの上下方
向の移動を制御する。
配設されているコイルは、上下移動する可動部分とはな
らないので、容易にリード線を接続できる。請求項4の
発明は、それぞれのコイルにそれぞれ独立して励磁電流
を流すことによる磁束及びそれぞれの永久磁石による磁
束による吸引力が作用して可動子が上下方向に移動す
る。そしてそれぞれのコイルには大きさの異なる励磁電
流を流すことが可能であり、それぞれの永久磁石により
生ずる磁束を制御できる。このお互いに大きさの異なる
励磁電流により、上下のコイルの間において磁束差を生
じさせ、これによる吸引力の差によりシャフトの上下方
向の移動を制御する。
【0013】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明の実施例を具
体的に説明する。図1は本発明に係るリニアソレノイド
の請求項1の発明の実施例を示す断面正面図であるが、
シャフト5を通る中心軸X−Xに対して左右対称型に構
成されている。図1について説明する。ヨーク1,可動
子2,可動子2と対向した位置に配設された固定子3,
可動子2の周囲に巻装し配設されているコイル4,可動
子2の中央部内に貫挿して固定されているシャフト5,
シャフト5が貫挿されるとともに、可動子2と固定子3
との間に縮設されて可動子2を常時図1中の上方向(固
定子3とは離間する方向)に押し上げる力を付与してい
るスプリング6,コイル4の外側に対向した位置でヨー
ク1の外側に永久磁石Mを設置して成るリニアソレノイ
ドAが構成されている。
体的に説明する。図1は本発明に係るリニアソレノイド
の請求項1の発明の実施例を示す断面正面図であるが、
シャフト5を通る中心軸X−Xに対して左右対称型に構
成されている。図1について説明する。ヨーク1,可動
子2,可動子2と対向した位置に配設された固定子3,
可動子2の周囲に巻装し配設されているコイル4,可動
子2の中央部内に貫挿して固定されているシャフト5,
シャフト5が貫挿されるとともに、可動子2と固定子3
との間に縮設されて可動子2を常時図1中の上方向(固
定子3とは離間する方向)に押し上げる力を付与してい
るスプリング6,コイル4の外側に対向した位置でヨー
ク1の外側に永久磁石Mを設置して成るリニアソレノイ
ドAが構成されている。
【0014】なお、図中の7はリニアソレノイドAの外
側を覆うカバー,8は軸受,9は可動子2の移動位置を
検知するための位置検知せンサー,10は位置検知せン
サーハウジングである。またN・Sは永久磁石Mの磁極
である。請求項1の発明の実施例のリニアソレノイドに
ついて動作状態を説明する。永久磁石M,ヨーク1,可
動子2及び固定子3により磁気回路が構成されるが、こ
の磁気回路中において、常時状態では可動子2と固定子
3との間には間隙mが形成されている。この間隙mにお
いて永久磁石Mの磁束により固定子3にはスプリング6
のばね力に抗して可動子2を常時図1中の下方向(固定
子3の方向)に吸引しようとする力が作用している。
側を覆うカバー,8は軸受,9は可動子2の移動位置を
検知するための位置検知せンサー,10は位置検知せン
サーハウジングである。またN・Sは永久磁石Mの磁極
である。請求項1の発明の実施例のリニアソレノイドに
ついて動作状態を説明する。永久磁石M,ヨーク1,可
動子2及び固定子3により磁気回路が構成されるが、こ
の磁気回路中において、常時状態では可動子2と固定子
3との間には間隙mが形成されている。この間隙mにお
いて永久磁石Mの磁束により固定子3にはスプリング6
のばね力に抗して可動子2を常時図1中の下方向(固定
子3の方向)に吸引しようとする力が作用している。
【0015】ところで可動子2の周囲に巻装して配設さ
れているコイル4に、永久磁石Mの磁束により形成され
る磁気回路と同方向の磁気回路が形成されるように励磁
電流が流れると、その励磁電流による磁束と永久磁石M
の磁束とが加算されて可動子2と固定子3との間に、ス
プリング6のばね力に抗して大きな吸引力が作用するこ
とになり、そのスプリング6のばね力により可動子2と
シャフト5とは一体となって図1中の下方向(固定子3
の方向)に直線移動する。
れているコイル4に、永久磁石Mの磁束により形成され
る磁気回路と同方向の磁気回路が形成されるように励磁
電流が流れると、その励磁電流による磁束と永久磁石M
の磁束とが加算されて可動子2と固定子3との間に、ス
プリング6のばね力に抗して大きな吸引力が作用するこ
とになり、そのスプリング6のばね力により可動子2と
シャフト5とは一体となって図1中の下方向(固定子3
の方向)に直線移動する。
【0016】次に可動子2の周囲に巻装し配設されてい
るコイル4に流れる励磁電流を断つと、この励磁電流に
より形成される磁気回路はなくなるから、永久磁石Mに
よる吸引力に比較してスプリング6のばね反発力が大き
くなり、スプリング6のばね反発力により可動子2とシ
ャフト5とは一体となって図中の上方向(固定子3とは
離間する方向)に直線移動する。
るコイル4に流れる励磁電流を断つと、この励磁電流に
より形成される磁気回路はなくなるから、永久磁石Mに
よる吸引力に比較してスプリング6のばね反発力が大き
くなり、スプリング6のばね反発力により可動子2とシ
ャフト5とは一体となって図中の上方向(固定子3とは
離間する方向)に直線移動する。
【0017】位置検知センサー9の下端はシャフト5の
上端で押圧されており、シャフト5の上端が上下移動す
る位置の変化により、その位置に比例して位置検知セン
サー9内の電気抵抗が変化してシャフト5の上下移動の
位置を検知する。シャフト5の下端(位置検知せンサー
9の位置とは反対側)には、例えば車載用バルブの開閉
装置(図示せず)が連結されており、シャフト5の上下
移動によりその車載用バルブの開閉装置を開閉動作す
る。換言すると、例えばシャフト5の上端が第1の位置
(位置検知せンサー9の下端に当接した位置)にある状
態では、車載用バルブの開閉装置はオフ状態にあるが、
シャフト5の上端が第2の位置(位置検知せンサー10
の下端から離れた位置)にある状態では、車載用バルブ
の開閉装置はオン状態にある。
上端で押圧されており、シャフト5の上端が上下移動す
る位置の変化により、その位置に比例して位置検知セン
サー9内の電気抵抗が変化してシャフト5の上下移動の
位置を検知する。シャフト5の下端(位置検知せンサー
9の位置とは反対側)には、例えば車載用バルブの開閉
装置(図示せず)が連結されており、シャフト5の上下
移動によりその車載用バルブの開閉装置を開閉動作す
る。換言すると、例えばシャフト5の上端が第1の位置
(位置検知せンサー9の下端に当接した位置)にある状
態では、車載用バルブの開閉装置はオフ状態にあるが、
シャフト5の上端が第2の位置(位置検知せンサー10
の下端から離れた位置)にある状態では、車載用バルブ
の開閉装置はオン状態にある。
【0018】コイル4に流れる励磁電流による可動子2
の吸引・離脱動作だけではその力をあまり強くできない
ので、コイル4の巻数を多くすることにより磁力を高め
なくてはならず、そのためコイル4の巻数を多くすると
可動子2は大型となる欠点があるが、本発明では永久磁
石Mを使用することにより大きな磁気回路を得ることが
でき、そのため可動子2の小型化,軽量化が可能とな
り、しかも高能率の応答性を得ることができる。
の吸引・離脱動作だけではその力をあまり強くできない
ので、コイル4の巻数を多くすることにより磁力を高め
なくてはならず、そのためコイル4の巻数を多くすると
可動子2は大型となる欠点があるが、本発明では永久磁
石Mを使用することにより大きな磁気回路を得ることが
でき、そのため可動子2の小型化,軽量化が可能とな
り、しかも高能率の応答性を得ることができる。
【0019】図2は本発明に係るリニアソレノイドの請
求項2の発明の実施例を示す断面正面図であるが、この
図において図1の部分に対応する箇所には図1と同一の
符号を付しているので、その説明を省略する。図2に示
す第2実施例において図1に示す第1実施例と相違する
部分は、可動子2の周囲に巻装し配設されているコイル
4の下部に、図1における位置検知せンサー9の代わり
に位置検知コイル11を巻装して配設していることであ
る。第2の実施例では、第1の実施例のような位置検知
せンサー9が不要となるので、より小型化,軽量化が可
能となる。
求項2の発明の実施例を示す断面正面図であるが、この
図において図1の部分に対応する箇所には図1と同一の
符号を付しているので、その説明を省略する。図2に示
す第2実施例において図1に示す第1実施例と相違する
部分は、可動子2の周囲に巻装し配設されているコイル
4の下部に、図1における位置検知せンサー9の代わり
に位置検知コイル11を巻装して配設していることであ
る。第2の実施例では、第1の実施例のような位置検知
せンサー9が不要となるので、より小型化,軽量化が可
能となる。
【0020】図3は本発明に係るリニアソレノイドの請
求項3の発明の実施例を示す断面正面図であるが、この
図において図1の部分に対応する箇所には図1と同一の
符号を付しているので、その説明を省略する。図3に示
す第3実施例において図1に示す第1実施例と相違する
部分は、コイル4をヨーク1の外側に巻装し配設すると
ともに、可動子2の内部に永久磁石Mを設置しているこ
とである。第3の実施例では、ヨーク1の外側に巻装さ
れているコイル4は可動部分ではないので、リード線の
接続が容易となる。
求項3の発明の実施例を示す断面正面図であるが、この
図において図1の部分に対応する箇所には図1と同一の
符号を付しているので、その説明を省略する。図3に示
す第3実施例において図1に示す第1実施例と相違する
部分は、コイル4をヨーク1の外側に巻装し配設すると
ともに、可動子2の内部に永久磁石Mを設置しているこ
とである。第3の実施例では、ヨーク1の外側に巻装さ
れているコイル4は可動部分ではないので、リード線の
接続が容易となる。
【0021】図4は本発明に係るリニアソレノイドの請
求項4の発明の実施例を示す断面正面図である。この図
においてシャフト5の上下位置に設置されている可動子
2,2′を、N・S極がシャフト5の軸方向に交互に位
置している永久磁石M,M′により構成し、この永久磁
石M,M′の外側にそれぞれコイル4,4′を巻装し配
設して構成している。このように構成することにより、
コイル4,4′にそれぞれ独立して励磁電流を流すこと
による磁束及びそれぞれの永久磁石M,M′による磁束
による吸引力が作用して可動子2,2′(すなわち永久
磁石M,M′)が図4中の上下方向に移動する。そして
コイル4,4′にはお互いに大きさの異なる励磁電流を
流すことが可能となり、それぞれの永久磁石M,M′に
より生ずる磁束を制御できる。
求項4の発明の実施例を示す断面正面図である。この図
においてシャフト5の上下位置に設置されている可動子
2,2′を、N・S極がシャフト5の軸方向に交互に位
置している永久磁石M,M′により構成し、この永久磁
石M,M′の外側にそれぞれコイル4,4′を巻装し配
設して構成している。このように構成することにより、
コイル4,4′にそれぞれ独立して励磁電流を流すこと
による磁束及びそれぞれの永久磁石M,M′による磁束
による吸引力が作用して可動子2,2′(すなわち永久
磁石M,M′)が図4中の上下方向に移動する。そして
コイル4,4′にはお互いに大きさの異なる励磁電流を
流すことが可能となり、それぞれの永久磁石M,M′に
より生ずる磁束を制御できる。
【0022】この大きさの異なる励磁電流を流すこと
で、上下のコイル4,4′による磁束差を生じさせてこ
れによる吸引力の差により、図4中のシャフト5すなわ
ち可動子2,2′の上下方向の移動を制御するのであ
る。この第3の実施例では、上下のコイル4,4′に発
生する磁束差によりシャフト5の軸方向の移動が可能で
あるから、第1,第2,第3実施例に示すようなシャフ
ト5(可動子2,2′)の復帰用のスプリング6が不要
となる。
で、上下のコイル4,4′による磁束差を生じさせてこ
れによる吸引力の差により、図4中のシャフト5すなわ
ち可動子2,2′の上下方向の移動を制御するのであ
る。この第3の実施例では、上下のコイル4,4′に発
生する磁束差によりシャフト5の軸方向の移動が可能で
あるから、第1,第2,第3実施例に示すようなシャフ
ト5(可動子2,2′)の復帰用のスプリング6が不要
となる。
【0023】
【発明の効果】本発明に係るリニアソレノイドは前記の
ように構成して成るもので以下のような効果を奏するも
のである。すなわち請求項1の発明では、動作のための
励時電流を流すコイルの巻数を大きくする代わりに永久
磁石を使用することで、可動子の小型化,軽量化が可能
となり、しかも高能率の応答性を得ることができる利点
がある。
ように構成して成るもので以下のような効果を奏するも
のである。すなわち請求項1の発明では、動作のための
励時電流を流すコイルの巻数を大きくする代わりに永久
磁石を使用することで、可動子の小型化,軽量化が可能
となり、しかも高能率の応答性を得ることができる利点
がある。
【0024】請求項2の発明では、請求項1の発明によ
る利点に加えてさらに、位置検知コイルを設置している
ことで、機器全体の小型化,軽量化が可能となり、しか
も高能率の応答性を得ることができる利点がある。請求
項3の発明では、励時電流を流すためにヨークの外側に
巻装して配設されているコイルは可動部分とはならない
ので、そのコイルに対するリード線の接続が容易である
利点がある。
る利点に加えてさらに、位置検知コイルを設置している
ことで、機器全体の小型化,軽量化が可能となり、しか
も高能率の応答性を得ることができる利点がある。請求
項3の発明では、励時電流を流すためにヨークの外側に
巻装して配設されているコイルは可動部分とはならない
ので、そのコイルに対するリード線の接続が容易である
利点がある。
【0025】請求項4の発明では、上下のコイルに発生
する磁束差によりシャフトの軸方向の移動動作が可能で
あるから、請求項1,請求項2及び請求項3においては
必要である可動子の復帰用のスプリングが不要となっ
て、製造が容易でありしかも製造コスト的にも経済的で
ある。
する磁束差によりシャフトの軸方向の移動動作が可能で
あるから、請求項1,請求項2及び請求項3においては
必要である可動子の復帰用のスプリングが不要となっ
て、製造が容易でありしかも製造コスト的にも経済的で
ある。
【図1】本発明に係るリニアソレノイドの請求項1の発
明の実施例を示す断面正面図である。
明の実施例を示す断面正面図である。
【図2】同上の請求項2の発明の実施例を示す断面正面
図である。
図である。
【図3】同上の請求項3の発明の実施例を示す断面正面
図である。
図である。
【図4】同上の請求項4の発明の実施例を示す断面正面
図である。
図である。
【図5】磁気回路中に永久磁石を使用していない従来の
リニアソレノイドの断面正面図である。
リニアソレノイドの断面正面図である。
【図6】磁気回路中において、シャフトの片側または両
側に永久磁石を配設した従来のリニアソレノイドの断面
正面図である。
側に永久磁石を配設した従来のリニアソレノイドの断面
正面図である。
1 ヨーク 2 可動子 3 固定子 4 コイル 5 シャフト 6 スプリング 9 位置検知センサー M 永久磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 9/38 B41J 9/38 E
Claims (4)
- 【請求項1】 ヨーク,可動子,可動子と対向した位置
に配設されている固定子,可動子の周囲に巻装し配設さ
れているコイル,可動子の中央部内に貫挿して固定され
ているシャフト,シャフトが貫挿されるとともに、可動
子と固定子との間に縮設されて常時固定子から可動子を
離間する方向に押圧する力を付与しているスプリング,
及びコイルの外側に対向した位置でヨークの外側に設置
されている永久磁石から成ることを特徴とするリニアソ
レノイド。 - 【請求項2】 可動子の周囲に巻装し配設されているコ
イルの下部に、位置検知コイルを巻装し配設して成るこ
とを特徴とする請求項1記載のリニアソレノイド。 - 【請求項3】 ヨーク,可動子,可動子と対向した位置
に配設されている固定子,可動子の中央部内に貫挿して
固定されているシャフト,シャフトが貫挿されるととも
に、可動子と固定子との間に縮設されて常時固定子から
可動子を離間する方向に押圧する力を付与しているスプ
リング,ヨークの外側に巻装し配設されているコイル,
及び可動子の内部に設置されている永久磁石から成るこ
とを特徴とするリニアソレノイド。 - 【請求項4】 シャフトの上下位置に設置されている複
数個の可動子を、それぞれN・S極がシャフトの軸方向
に交互に位置している複数個の永久磁石により構成し、
この複数個の永久磁石の外側に、それぞれコイルを巻装
し配設して成ることを特徴とするリニアソレノイド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7010818A JPH08205508A (ja) | 1995-01-26 | 1995-01-26 | リニアソレノイド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7010818A JPH08205508A (ja) | 1995-01-26 | 1995-01-26 | リニアソレノイド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08205508A true JPH08205508A (ja) | 1996-08-09 |
Family
ID=11760942
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7010818A Pending JPH08205508A (ja) | 1995-01-26 | 1995-01-26 | リニアソレノイド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08205508A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005294830A (ja) * | 2004-03-26 | 2005-10-20 | Bose Corp | 電磁アクチュエータ及びその制御法 |
KR100939801B1 (ko) * | 2007-07-13 | 2010-02-02 | 세인플렉스 주식회사 | 솔레노이드 |
KR20120105355A (ko) * | 2011-03-15 | 2012-09-25 | 에텔 쏘시에떼 아노님 | 중력을 보상하는 수직 액츄에이터 구동장치 |
JP2014072998A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | Tokai Rubber Ind Ltd | 防振用リニアアクチュエータとそれを用いた能動型制振器 |
KR102161989B1 (ko) * | 2019-06-28 | 2020-10-06 | 충남대학교산학협력단 | 중력보상 구동부 |
KR102168401B1 (ko) * | 2019-06-28 | 2020-10-21 | 충남대학교산학협력단 | 중력보상 구동부 |
-
1995
- 1995-01-26 JP JP7010818A patent/JPH08205508A/ja active Pending
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KR102161989B1 (ko) * | 2019-06-28 | 2020-10-06 | 충남대학교산학협력단 | 중력보상 구동부 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
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