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JPH08204587A - 携帯電話機 - Google Patents

携帯電話機

Info

Publication number
JPH08204587A
JPH08204587A JP7007851A JP785195A JPH08204587A JP H08204587 A JPH08204587 A JP H08204587A JP 7007851 A JP7007851 A JP 7007851A JP 785195 A JP785195 A JP 785195A JP H08204587 A JPH08204587 A JP H08204587A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission power
command value
value
voltage
control voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7007851A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Kawano
修 川野
Minoru Sakata
稔 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP7007851A priority Critical patent/JPH08204587A/ja
Priority to US08/532,275 priority patent/US5774797A/en
Publication of JPH08204587A publication Critical patent/JPH08204587A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G3/00Gain control in amplifiers or frequency changers
    • H03G3/007Control dependent on the supply voltage
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/02Transmitters
    • H04B1/03Constructional details, e.g. casings, housings
    • H04B1/036Cooling arrangements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/16Circuits
    • H04B1/1607Supply circuits
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/02Transmitters
    • H04B1/04Circuits
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/02Transmitters
    • H04B1/04Circuits
    • H04B2001/0408Circuits with power amplifiers
    • H04B2001/0416Circuits with power amplifiers having gain or transmission power control

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Transmitters (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パワーアンプモジュールの温度が過度に高温
になることを防止するとともに、増幅能力が低下した場
合にも安定した送信を行うことができるようにする。 【構成】 これは、電界効果トランジスタを内蔵したパ
ワーアンプモジュール6により送信信号の増幅を行う携
帯電話機である。電源電圧検出手段2は、電源1の出力
電圧を検出する。ゲート電圧設定テーブル3は、出力電
圧に応じて設定すべき、パワーアンプモジュール6のゲ
ート電圧VGの指令値が登録されている。ゲート電圧値
選択手段4は、検出された出力電圧に対応する指令値
を、ゲート電圧設定テーブル3から選択する。ゲート電
圧制御手段5は、ゲート電圧値選択手段4で選択された
指令値に従い、パワーアンプモジュール6のゲート電圧
VGを制御する。これにより、電源1の出力電圧が高い
場合にはゲート電圧を下げ、パワーアンプモジュール6
内の電流量を減らし、パワーアンプモジュール6が過度
に高温なることがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は携帯電話機に関し、特に
電源電圧の低電圧化を図った携帯電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話機は、半導体技術の進歩に伴い
小型軽量化が進んでいる。このような小型軽量化が促進
されることにより、携帯電話機の利便性が向上する。
【0003】図19は従来の携帯電話機の概略構成を示
すブロック図である。携帯電話機は、大別して制御部と
無線部とに分けられる。制御部は、主制御部506を中
心に構成されており、主制御部506には、表示操作部
503、マイク・スピーカ部501、音声処理回路50
4、TDMA回路505、およびシステム電源部600
が接続されている。主制御部506は、接続された各部
から各種信号を受け取り、それら信号をデータ処理する
ことにより、携帯電話機全体を制御している。
【0004】マイク・スピーカ部501は音声処理回路
504に接続されており、音声処理回路504が音声信
号の符号化と、符号化されたデータの音声信号化とを行
う。音声処理回路504は、TDMA回路(Time Divis
ion Multiple Access )505と接続されており、相互
に符号化されたデータの転送を行う。TDMA回路50
5は、TDMA方式によるデータ転送を制御する。表示
操作部503は、キーにより使用者からの入力を受け付
けるとともに、ディスプレイに各種メッセージを表示す
る。
【0005】携帯電話機の動作電源を供給するシステム
電源部600内には、電源電圧検出部610と温度検出
部620とが設けられている。電源電圧検出部610
は、電源電圧値を監視しており、温度検出部620は装
置の内部温度を監視している。このシステム電源部60
0は、TDMA回路505と主制御回路506とからの
信号入力により制御されている。
【0006】無線部において、アンテナ401は、結合
器402に接続されている。結合器402は、受信帯域
フィルタ403と送信帯域フィルタ418とを結合して
いる。受信帯域フィルタ403はアンテナ401に生じ
た信号から受信信号のみを抽出し受信部404に対し出
力する。受信部404は、受信信号を増幅し、制御部内
のTDMA回路505に対し出力する。
【0007】一方、TDMA回路505から出力された
信号は送信信号処理回路411に入力される。送信信号
処理回路411で波形が整形された信号は、直交変調器
412に入力される。直交変調器412で変調された信
号は、送信部430に送られる。
【0008】送信部430内では、可変増幅器431が
入力信号を増幅し、パワーアンプモジュール432(以
後、PAモジュールと呼ぶ)に対し出力する。PAモジ
ュール432は、GaAsFET(ガリウムヒ素電界効
果トランジスタ)を用いた高効率電力増幅器である。あ
るいは、電力増幅を目的としたGaAsFETを使用し
たMMIC(モノリシックマイクロ波集積回路)でもよ
い。PAモジュール432には、電源電圧が送信のON
N/OFFを行うスイッチ回路を通してドレイン電圧V
Dに供給されており、TDMA回路505からの信号に
より制御された負電圧発生部420からゲート電圧VG
が供給されている。PAモジュール432で増幅された
信号は、送信帯域フィルタ418を介してアンテナ40
1に出力される。
【0009】TDMA回路505に接続されたPLL
(Phase-Locked Loop )シンセサイザ回路415は、出
力が受信部404と直交変調器412とに接続されてお
り、TDMA回路505からの信号に応じて、瞬時にチ
ャネルの切り換えを行う。
【0010】包絡線検波部417は、送信信号のダイオ
ード検波を行い、検出信号をAPC(Auto Power Conto
rol )制御部440に転送する。TDMA回路505に
接続されたAPC制御部440は、包絡線検波部417
からの信号により現在の送信電力を認識する。送信電力
が設定された電圧とずれていれば、可変増幅器431の
増幅量を調整するとにより、送信電力を修正する。
【0011】上記のような構成において、携帯電話機か
らの送信時に、マイク・スピーカ部501から入力され
たアナログの音声信号は、音声処理回路504によりデ
ィジタルの信号に変換される。ディジタルに変換された
信号は、TDMA回路505により、TDMA方式にし
たがって時分割され出力される。
【0012】TDMA回路505から出力された送信信
号は、送信信号処理回路411により、規格で決められ
た周波数帯域にフィルタリングされ、直交変調器412
により直交変調される。このとき、直交変調器412
は、PLLシンセサイザ回路415により、高速のチャ
ネル切り換え制御が行われている。
【0013】搬送波帯域の信号として出力された送信信
号は、可変増幅器431とPAモジュール432によ
り、決められた送信出力まで増幅された後、送信帯域フ
ィルタ418でフィルタリングされ、アンテナ401か
ら送信される。この際の送信電力は0.8wを基準とし
て、−0dB〜−20dBまでの間の4dB刻みのいず
れかの値に制御される。この出力値は、基地局から指令
された信号を主制御部506が解読することにより決め
られる。
【0014】送信電力は、包絡線検波部417により検
波され、その値がAPC制御部440に入力される。A
PC制御部440が、実際の送信電力値と設定されてい
る送信電力値を比較し、実際の送信電力が設定された値
に一致するように、可変増幅器431の増幅率を制御す
ることにより、安定した送信電力が得られる。
【0015】また、アンテナ401で受信された受信信
号は、受信帯域フィルタ403により受信帯域のみ取り
出され、受信部404に入力される。受信信号は、受信
部404により周波数変換と増幅が行われ、TDMA回
路505に入力される。この際、受信部404はPLL
シンセサイザ回路415により、切り換え制御が行われ
ている。
【0016】TDMA制御回路505において、入力さ
れた受信信号を解析し、音声出力のための信号を音声処
理回路504に出力する。音声処理回路504は、入力
された信号をアナログの信号に変換し、マイク・スピー
カ部501を通じて音声出力を行う。
【0017】上記のような従来の携帯電話機の多くは、
6.0Vの電源電圧で動作していた。このような比較的
高い電圧で動作する携帯電話の、PAモジュールに入力
されるゲート電圧VGは、固定の値か、あるいは送信電
力により決まる値に設定されていた。
【0018】一方、携帯電話機の小型軽量化をさらに進
めるために、電源電圧の低電圧化が図られている。それ
は、電池の最小単位であるセルの出力電圧が一定である
ため、電源電圧を低くすることにより、必要な電池の数
を減らすことができるからである。近年では、電源電圧
が4.8V以下のものが実用化されており、さらに3.
6Vで動作するものが求められている。電池には、ニッ
ケルカドミューム電池、リチウムイオン電池、あるいは
ニッケル水素電池等が用いられる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかし、送信電力は定
められた値でなければならないため、電源電圧を低くす
ると、PAモジュールに流れる電流は電源電圧に反比例
して増大するという問題点があった。電流が大きくなる
と、送信信号の増幅を行うPAモジュールの発熱量も同
時に増えてしまう。PAモジュールは動作ケース温度の
絶対最大定格が定められており、それ以上の高温では熱
破壊がおきる。
【0020】つまり、電源電圧を低くするとPAモジュ
ールが高温になりやすい状態で動作することになり、何
らかの、PAモジュールが加熱される要因が発生する
と、PAモジュールの温度が絶対最大定格にまで達して
しまう可能性がある。PAモジュールが加熱される要因
としては、充電器で充電を行いながら通話を行う場合が
ある。この場合、電源電圧が6V付近になる。この電圧
が3.6Vを想定して設計された回路に供給されると、
PAモジュール内部を流れる電流が大きくなり、PAモ
ジュールが高温になる。電源として乾電池を使用した場
合も、使用開始時は電源電圧が高くなってしまう。
【0021】また、電源電圧を低くすることによりPA
モジュールが高温になると、PAモジュールにおいて十
分な増幅ができなくなってしまうという問題点もあっ
た。送信電力は、APC制御部により目的の送信電力に
なるように制御されているが、これは送信部で増幅でき
る電力に余裕がある場合にのみ可能である。PAモジュ
ール等の電力増幅段が高温になり十分な増幅ができなく
なると、APCの制御範囲を越えて送信電力が不安定に
なってしまう。
【0022】このように、電源電圧を低くするために
は、PAモジュール内の電流値を大きくせざるをえない
ため、PAモジュールの高温化を招き、このことが携帯
電話機の送信部における安定動作の妨げとなっていた。
【0023】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、PAモジュールの温度が過度に高温になるこ
とを防止した低電圧動作の携帯電話機を提供することを
目的とする。
【0024】また、本発明の他の目的は、PAモジュー
ルが高温になり、増幅能力が低下した場合にも、安定し
た送信を行うことができる低電圧動作の携帯電話機を提
供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】図1は上記目的を達成す
るための原理図である。電界効果トランジスタを内蔵し
たパワーアンプモジュール6により送信信号の増幅を行
う携帯電話機は、電源1の出力電圧を検出する電源電圧
検出手段2と、出力電圧に応じて設定すべき、パワーア
ンプモジュール6のゲート電圧VGの指令値が登録され
たゲート電圧設定テーブル3と、検出された出力電圧に
対応する指令値を、ゲート電圧設定テーブル3から選択
するゲート電圧値選択手段4と、ゲート電圧値選択手段
4で選択された指令値に従い、パワーアンプモジュール
6のゲート電圧VGを制御するゲート電圧制御手段5と
によって構成される。
【0026】図2は上記他の目的を達成するための原理
図である。任意の送信電力で送信信号を出力する携帯電
話機は、電源1aの出力電圧を検出する電源電圧検出手
段2aと、出力電圧に応じて設定すべき、送信電力の指
令値が登録された送信電力設定テーブル3aと、検出さ
れた出力電圧に対応する指令値を、送信電力設定テーブ
ル3aから選択する送信電力値選択手段4aと、送信電
力値選択手段4aで選択された指令値に従い、送信電力
を制御する送信電力制御手段5aとによって構成され
る。
【0027】
【作用】図1に示す構成によれば、電源電圧検出手段2
は、電源1の出力電圧を検出する。ゲート電圧設定テー
ブル3には、出力電圧に応じて設定すべき、パワーアン
プモジュール6のゲート電圧VGの指令値が登録されて
いる。ゲート電圧値選択手段4は、検出された出力電圧
に対応する指令値を、ゲート電圧設定テーブル3から選
択する。ゲート電圧制御手段5は、ゲート電圧値選択手
段4で選択された指令値に従い、パワーアンプモジュー
ル6のゲート電圧VGを制御する。これにより、パワー
アンプモジュールの温度が過度に高温になることが防止
される。
【0028】図2に示す構成によれば、電源電圧検出手
段2aは、電源1aの出力電圧を検出する。送信電力設
定テーブル3aには、出力電圧に応じて設定すべき、送
信電力の指令値が登録されている。送信電力値選択手段
4aは、検出された出力電圧に対応する指令値を、送信
電力設定テーブル3aから選択する。送信電力制御手段
5aは、送信電力値選択手段4aで選択された指令値に
従い、送信電力を制御する。これにより、パワーアンプ
モジュールが高温になり、増幅能力が低下した場合に
も、安定した送信を行うことができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明によるパワーアンプモジュールのゲ
ート電圧を制御する携帯電話機の原理構成図である。本
発明の電界効果トランジスタを内蔵したパワーアンプモ
ジュール6により送信信号の増幅を行う携帯電話機は、
電源1の出力電圧を検出する電源電圧検出手段2と、出
力電圧に応じて設定すべき、パワーアンプモジュール6
のゲート電圧VGの指令値が登録されたゲート電圧設定
テーブル3と、検出された出力電圧に対応する指令値
を、ゲート電圧設定テーブル3から選択するゲート電圧
値選択手段4と、ゲート電圧値選択手段4で選択された
指令値に従い、パワーアンプモジュール6のゲート電圧
VGを制御するゲート電圧制御手段5とによって構成さ
れる。
【0030】この構成によれば、電源電圧検出手段2
は、電源1の出力電圧を検出する。ゲート電圧設定テー
ブル3には、出力電圧に応じて設定すべき、パワーアン
プモジュール6のゲート電圧VGの指令値が登録されて
いる。ゲート電圧値選択手段4は、検出された出力電圧
に対応する指令値を、ゲート電圧設定テーブル3から選
択する。ゲート電圧制御手段5は、ゲート電圧値選択手
段4で選択された指令値に従い、パワーアンプモジュー
ル6のゲート電圧VGを制御する。これにより、電源1
の出力電圧が高い場合には、パワーアンプモジュール6
のゲート電圧VGの絶対値を大きくすることにより、パ
ワーアンプモジュール6内の電流が抑制される。その結
果、パワーアンプモジュールの温度が過度に高温になる
ことが防止される。
【0031】なお、パワーアンプモジュール6は、一般
的にはGaAsFET(ガリウムヒ素電界効果トランジ
スタ)を用いた高効率電力増幅器であり、ドレイン電圧
VDには電源1の出力電圧が送信ON/OFF用のスイ
ッチ回路を介して供給されている。
【0032】図2は本発明による送信電力を制御する携
帯電話機の原理構成図である。本発明の任意の送信電力
で送信信号を出力する携帯電話機は、電源1aの出力電
圧を検出する電源電圧検出手段2aと、出力電圧に応じ
て設定すべき、送信電力の指令値が登録された送信電力
設定テーブル3aと、検出された出力電圧に対応する指
令値を、送信電力設定テーブル3aから選択する送信電
力値選択手段4aと、送信電力値選択手段4aで選択さ
れた指令値に従い、可変増幅器7に入力する電圧を制御
することにより、送信信号の送信電力を制御する送信電
力制御手段5aとによって構成される。
【0033】この構成によれば、電源電圧検出手段2a
は、電源1aの出力電圧を検出する。送信電力設定テー
ブル3aには、出力電圧に応じて設定すべき、送信電力
の指令値が登録されている。送信電力値選択手段4a
は、検出された出力電圧に対応する指令値を、送信電力
設定テーブル3aから選択する。送信電力制御手段5a
は、送信電力値選択手段4aで選択された指令値に従
い、可変増幅器7に入力する電圧を制御することによ
り、送信信号の送信電力を制御する。これにより、パワ
ーアンプモジュールが高温になり増幅能力が低下した場
合には、送信電力の指令値を低く設定し、規格の定める
誤差の範囲内の低い送信電力により、安定した送信を行
うことができる。
【0034】図3は本発明の携帯電話機のハードウェア
の概略構成を示すブロック図である。これは、電源の出
力電圧と、携帯電話機の内部温度とを測定し、それぞれ
の測定値に応じてパワーアンプモジュールのゲート電圧
の制御と、送信電力設定値の制御とを同時に行う携帯電
話機である。この携帯電話機は、大別して無線部と制御
部とに分けられる。
【0035】制御部は、主制御部206を中心に構成さ
れており、主制御部206には、表示操作部203、マ
イク・スピーカ部201、音声処理回路204、TDM
A(Time Division Multiple Access )回路205、お
よびシステム電源部300が接続されている。主制御部
206は、接続された各部から各種信号を受け取り、そ
れら信号をデータ処理することにより、携帯電話機全体
を制御している。
【0036】マイク・スピーカ部201は音声処理回路
204に接続されており、音声処理回路204が音声信
号の符号化と、符号化されたデータの音声信号化とを行
う。音声処理回路204は、TDMA回路205と接続
されており、相互に符号化されたデータの転送を行う。
TDMA回路205は、TDMA方式によるデータ転送
を制御する。表示操作部203は、キー等により使用者
からの入力を受け付けるとともに、ディスプレイに各種
メッセージを表示する。
【0037】携帯電話機の動作電源を供給するシステム
電源部300内には、電源電圧検出部310と温度検出
部320とが設けられている。電源電圧検出部310
は、電源電圧値を監視しており、温度検出部320は装
置の内部温度を監視している。システム電源部300
は、TDMA回路205と主制御回路206とからの信
号入力により制御されている。
【0038】電源電圧検出部310は、検出された電源
電圧から、ゲート電圧の電圧対応指令値と、送信電力の
電圧対応指令値を獲得する。温度検出部320も同様
に、ゲート電圧の温度指令値と、送信電力の温度対応指
令値を獲得する。電源電圧検出部310と温度検出部3
20とから得られたそれぞれのゲート電圧の指令値を基
に、最終的なゲート電圧指令値が算出され、負電圧発生
/可変設定部120に転送される。また、電源電圧検出
部310と温度検出部320とから得られた送信電力の
指令値を基に、最終的な送信電力指令値が算出され、A
PC制御部140に転送される。
【0039】無線部において、アンテナ101は、結合
器102に接続されている。結合器102は、受信帯域
フィルタ103と送信帯域フィルタ118とを結合して
いる。受信帯域フィルタ103はアンテナ101に生じ
た信号から受信信号のみを抽出する。受信部104は、
受信信号を増幅し、制御部内のTDMA回路205に対
し出力する。
【0040】一方、TDMA回路205から出力された
信号は送信信号処理回路111に入力される。送信信号
処理回路111は、入力された信号の波形を整形し、直
交変調器112に対し出力する。直交変調器112は、
信号を変調し送信部130に対し出力する。
【0041】送信部130に入力された信号は、可変増
幅器131がAPC制御部140からの信号に従い増幅
する。増幅された信号は、パワーアンプモジュール13
2(以後、PAモジュールと呼ぶ)に入力される。
【0042】PAモジュール132は、GaAsFET
(ガリウムヒ素電界効果トランジスタ)を用いた高効率
電力増幅器である。あるいは、電力増幅を目的としたG
aAsFETを使用したMMICでもよい。PAモジュ
ール132には、電源電圧から送信のON/OFF用の
スイッチ回路を介してドレイン電圧VDが供給されてお
り、TDMA回路205からの信号により制御された負
電圧発生/可変設定部120からゲート電圧VGが供給
されている。負電圧発生/可変設定部120は0システ
ム電源部300からの信号に基づきゲート電圧VGを制
御している。PAモジュール132で増幅された信号
は、送信帯域フィルタ118を介してアンテナ101に
出力される。
【0043】TDMA回路205に接続されたPLL
(Phase-Locked Loop )シンセサイザ回路115の出力
は、受信部104と直交変調器112とに入力されてい
る。PLLシンセサイザ回路115は、TDMA回路2
05からの信号に応じて、瞬時にチャネルの切り換え制
御を行う。
【0044】包絡線検波部117は、送信信号のダイオ
ード検波を行い、検出信号をAPC(Auto Power Conto
rol )制御部140に転送する。TDMA回路205に
接続されたAPC制御部140は、包絡線検波部117
からの信号により現在の送信電力を認識する。送信電力
が、設定された送信電力とずれていれば、可変増幅器1
31の増幅量を調整するとにより、送信電力を修正す
る。また、APC制御部140は、システム電源部30
0からの信号に基づき、送信電力の設定値を変更する。
【0045】上記のような構成において、携帯電話機か
らの送信時には、マイク・スピーカ部201から入力さ
れたアナログの音声信号は、音声処理回路204により
ディジタルの信号に変換される。ディジタルに変換され
た信号は、TDMA回路205により、TDMA方式に
したがって時分割され出力される。
【0046】TDMA回路205から出力された送信信
号は、送信信号処理回路111により、規格で決められ
た周波数帯域にフィルタリングされ、直交変調器112
により直交変調される。これにより、送信の搬送波帯域
の信号としてアンンテナ101を介して出力される。こ
のとき、直交変調器112は、PLLシンセサイザ回路
115により、高速のチャネル切り換えが行われてい
る。
【0047】搬送波帯域の信号として出力された送信信
号は、可変増幅器131とPAモジュール132によ
り、決められた送信出力まで増幅される。この際の出力
は0.8wを基準として、−0dB〜−20dBまでの
間の4dB刻みのいずれかの値に制御されている。この
出力値は、基地局から指令された信号を主制御部206
が解読することにより決められる。PAモジュール13
2にゲート電圧VGを供給している負電圧発生/可変設
定部120は、送信電力は電源の出力電圧や内部温度の
測定値に応じたゲート電圧を供給する。
【0048】送信信号は、包絡線検波部117によりダ
イオード検波され、検出信号がAPC(Auto Power Con
torol )制御部140に転送される。TDMA回路20
5に接続されたAPC制御部140は、包絡線検波部1
17により現在の送信電力を認識し、その送信電力が設
定されている送信電力とずれていれば、可変増幅器13
1の増幅量を調整することにより、送信電力を正しい値
に修正する。このとき、送信電力は電源の出力電圧や内
部温度の測定値に応じて変更される。
【0049】また、アンテナ101で受信された受信信
号は、受信帯域フィルタ103により受信帯域のみ取り
出され、受信部104に入力される。受信信号は、受信
部104により周波数変換と増幅が行われ、TDMA回
路205に入力される。この際、受信部104はPLL
シンセサイザ回路115により、切り換え制御が行われ
ている。
【0050】TDMA制御回路205において、入力さ
れた受信信号を解析し、音声出力のための信号を音声処
理回路204に出力する。音声処理回路204は、入力
された信号をアナログの信号に変換し、マイク・スピー
カ部201を通じて音声出力を行う。
【0051】図4は送信部の回路図である。送信部13
0に入力される送信信号Pinは、可変増幅器131に入
力される。可変増幅器131には、APC制御部からの
信号が入力されており、その信号に従って送信信号を増
幅する。可変増幅器131の出力は、PAモジュール内
のGaAsFET132aのゲートに接続されている。
また、GaAsFET132aのゲート端子には、負電
圧発生/可変設定部からの負のゲート電圧VGがマッチ
ング回路132cを介して供給されている。GaAsF
ET132aのドレイン端子には、電源の出力電圧送信
のON/OFF用のスイッチ回路とマッチング回路13
2dを介してドレイン電圧とし供給されている。また、
ドレイン端子の出力が、マッチング回路132bを介し
て増幅後の送信信号Pout として出力される。GaAs
FET132aのソース端子は接地されている。
【0052】このような回路の送信部に入力された送信
信号Pinは、可変増幅器131によりAPC制御部が指
令する値に応じて増幅される。増幅された送信信号は、
さらにGaAsFET132aにより増幅され、目的の
送信電力の送信信号Pout が出力される。この際、ゲー
ト電圧VGの絶対値の大きさにより、GaAsFET1
32aのドレイン端子に流れる電流量が調整されてい
る。
【0053】次に、上記のようなハードウェア構成の携
帯電話機において、PAモジュールのゲート電圧を制御
する場合について詳しく説明する。図5はゲート電圧を
制御する場合の電源電圧検出部の内部構成を示すブロッ
ク図である。電源301は、電源電圧検出部310内の
電圧変換部311に入力される。電圧変換部311は、
電源電圧を、内部回路で測定できる電圧に減圧する。減
圧された電圧は汎用8bitA/Dコンバータ312に
入力される。
【0054】汎用8bitA/Dコンバータ312に
は、サンプルタイミンング信号が入力されており、この
信号が入力されたときに電源電圧の測定した値をディジ
タルデータに変換する。サンプルタイミンング信号は、
送信信号が出力されるタイミングにあわせて出力され
る。汎用8bitA/Dコンバータ312でディジタル
データに変換された測定値は、データバッファ313に
格納される。
【0055】スレシホールド格納バッファ211には、
検出された電圧に応じてPAモジュールのゲート電圧を
変換させるためのしきい値(以後スレシホールドと呼
ぶ)が格納されている。データ比較部314は、データ
バッファ313に格納されたデータが、スレシホールド
格納バッファ211に格納されたスレシホールドで分割
された領域のどの領域に該当するかを判断する。そし
て、該当した領域に対応して設定されているゲート電圧
の電圧対応指令値を出力する。ゲート電圧の電圧対応指
令値は、ゲート電圧設定テーブルとして格納されてい
る。
【0056】なお、一定の電圧値以内の電源電圧に対し
ては、対応する電圧対応指令値は設定されていない。つ
まり、電源電圧が一定の電圧値以内に収まっている場合
には、電圧対応指令値は出力されない。
【0057】データ比較部314から出力されたゲート
電圧の電圧対応指令値は、論理演算回路315に入力さ
れる。論理演算回路315には、さらに温度検出部から
ゲート電圧の温度対応指令値が入力されている。論理演
算回路315は、電圧対応指令値と温度対応指令値とか
ら、実際に負電圧発生/可変設定部120に出力するゲ
ート電圧指令値を算出する。
【0058】図6はゲート電圧を制御する場合の温度検
出部の内部構成を示すブロック図である。温度検出部3
20内において、3Vレギュレータ321はスイッチ3
22を介して温度センサ323と汎用8bitA/Dコ
ンバータ324に接続されている。スイッチ322に
は、ホールドタイミング信号が入力されており、この信
号の入力時に温度検出が行われる。温度センサ323
は、ダイオードが直列に接続されており、温度に応じた
ダイオード特性の変化により、内部温度が測定される。
【0059】汎用8bitA/Dコンバータ324に
は、サンプルタイミング信号が入力されており、この信
号が入力されたときに、温度を示すアナログ信号をディ
ジタルデータに変換する。汎用8bitA/Dコンバー
タ324の出力は、データバッファ325に接続されて
いる。データバッファ325は、ディジタルの温度デー
タを格納する。スレシホールド格納バッファ212に
は、検出された温度に応じてPAモジュールのゲート電
圧を変えるためのスレシホールドが格納されている。デ
ータ比較部326は、データバッファ325に格納され
たデータが、スレシホールド格納バッファ212に格納
されたスレシホールドで分割された領域のどの領域に該
当するかを判断する。そして、該当した領域に対応して
設定されているゲート電圧の温度対応指令値を出力す
る。温度対応指令値は、ゲート電圧設定テーブルとして
格納されている。なお、一定以下の温度に対しては、対
応する温度対応指令値が設定されていない。つまり、温
度が一定の温度以下である場合には、温度対応指令値は
出力されない。
【0060】データ比較部326から出力されたゲート
電圧の温度対応指令値は、図5に示す論理演算回路31
5に入力される。図5、図6に示した構成において、携
帯電話機の送信タイミングの間に、温度検出部320に
対するホールドタイミング信号が出力される。これによ
り、その時の温度が固定される。続けてサンプルタイミ
ング信号が出力される。サンプルタイミング信号は、電
源電圧検出部310内の汎用8bitA/Dコンバータ
312と、温度検出部320内の汎用8bitA/Dコ
ンバータ324とに入力される。ホールドタイミング信
号とサンプルタイミング信号が送信タイミングの間に出
力されるのは、PAモジュールが送信信号の増幅をして
いる間の電源電圧と温度を測定するためである。なお、
温度の検出は通話時に行えばよく、必ずしも送信信号の
増幅をしているときでなくてもよい。
【0061】図5における電源電圧検出部310では、
サンプルタイミング信号入力されると、汎用8bitA
/Dコンバータ312により、電源電圧値が8bitの
ディジタル信号に変換され、データバッファ313に格
納される。データ比較部314が電源電圧値を示すデー
タをスレシホールド格納バッファ211内のデータと比
較するとにより、ゲート電圧の電圧対応指令値が獲得さ
れる。
【0062】一方、図6における温度検出部320で
は、サンプルタイミング信号が入力されると、汎用8b
itA/Dコンバータ324により、温度検出値が8b
itのディジタル信号に変換され、データバッファ32
5に格納される。データ比較部326が内部温度測定値
を示すデータをスレシホールド格納バッファ212内の
データと比較するとにより、ゲート電圧の温度対応指令
値が獲得される。
【0063】獲得された電圧対応指令値と温度対応指令
値とは、図5に示す論理演算回路315で解析され、実
際に負電圧発生/可変設定部に出力するゲート電圧指令
値が算出される。この際の論理演算の内容として、電圧
対応指令値と温度対応指令値との論理和(OR)をとる
か、あるいは論理積(AND)をとることができる。
【0064】論理和(OR)をとる場合には、電圧対応
指令値と温度対応指令値とのそれぞれの値の、ゲート電
圧の標準値からの補正量を加算して、ゲート電圧指令値
として負電圧発生/可変設定部に出力する。つまり、ど
ちらか一方の指令値が標準値と違う値を要求していれ
ば、その値が送信電力指令値となり、双方が標準値と違
う値を要求していれば、補正量を加算した値が送信電力
指令値となる。
【0065】また、論理積(AND)をとる場合には、
電圧対応指令値と温度対応指令値との両方の値が標準値
と違う値を要求してる場合にのみ、両方の値の補正量の
和をとり、ゲート電圧指令値として負電圧発生/可変設
定部に出力する。標準値と違う値を要求してるのが一方
だけであれば、送信電力指令値を出力せず、標準値のま
まである。
【0066】また、温度対応指令値を、電圧対応指令値
に対する倍率とすることもできる。つまり、電圧対応指
令値が指令する補正量に、温度対応指令値で指定する倍
率をかけることによりゲート電圧指令値を算出する。同
様に、電圧対応指令値を、温度対応指令値に対する倍率
とすることもできる。
【0067】図7は負電圧発生/可変設定部の内部構成
を示すブロック図である。負電圧発生/可変設定部12
0内のシリアルデータインタフェース121には、ゲー
ト電圧指令値を示すデータ、同期用のクロック、および
ストローブ信号が入力されている。シリアルデータイン
タフェース121は、受け取ったゲート電圧指令値を可
変リファレンス電圧発生部122に転送する。
【0068】可変リファレンス電圧発生部122は、ゲ
ート電圧指令値に応じたリファレンス電圧を出力する。
この電圧は、DC/DCコンバータ123に入力され
る。DC/DCコンバータ123は、リファレンス電圧
を変換することによりゲート電圧VGを出力する。この
ゲート電圧VGは、PAモジュールのゲート端子に供給
されるとともに、DC/DCコンバータ123にフィー
ドバックされる。
【0069】このような構成の負電圧発生/可変設定部
120に、ゲート電圧VGの絶対値を上げるような値の
ゲート電圧指令値が入力されると、シリアルデータイン
タフェース121がそのゲート電圧指令値をうけとる。
ゲート電圧指令値は、可変リファレンス電圧発生部12
2で電圧変化に変更され、この電圧がDC/DCコンバ
ータ123により、標準の設定の電圧より絶対値の高い
ゲート電圧VGが出力される。
【0070】この結果、電源電圧が高すぎる場合や、P
Aモジュールが高温になった場合に、ゲート電圧VGの
絶対値が高く設定される。そして、PAモジュール内の
電流量が抑制され、PAモジュールの熱破壊が防止され
る。
【0071】次に、電源電圧によるゲート電圧の設定値
について具体例を用いて説明する。図8は電源電圧に対
するスレシホールド設定テーブルの例を示す図である。
このスレシホールド設定テーブルは、図5に示すスレシ
ホールド格納バッファ211に格納されている。この例
では、5個のスレシホールド(VGTH1〜VGTH5)が設定され
ており、各スレシホールド(VGTH1〜VGTH5)それぞれに対
し、4.5V、5.0V、5.5V、6.0V、6.5
Vの値が設定されている。設定されたスレシホールドを
堺に、電源電圧に対応して設定すべきゲート電圧VGが
変更される。
【0072】なお、設定されている各スレシホールド
は、実際には8ビットの16進数(00H 〜FFH )に
変換されて格納されている。図9は電源電圧に対するゲ
ート電圧設定テーブルを示す図である。この例では、ゲ
ート電圧の初期値に加算すべき補正量により、設定すべ
きゲート電圧の絶対値が指定される。
【0073】それぞれの補正量ΔVG1〜ΔVG5は、
スレシホールドでくぎられた電源電圧の測定値VX と対
応している。各補正量ΔVG1〜ΔVG5には、それぞ
れ0.05V、0.10V、0.15V、0.20V、
0.25Vの値が設定されている。
【0074】このように、指令すべきゲート電圧を補正
量で設定することにより、送信電力の切り換えに伴いゲ
ート電圧の初期値が変化しても、同じゲート電圧設定テ
ーブルを使用することができる。
【0075】図10はPAモジュールの電源電圧と設定
されるゲート電圧の関係を示す図である。この図は、横
軸がPAモジュールの電源電圧VD、縦軸がゲート電圧
VGである。なお、PAモジュールの電源電圧VD(ド
レインに供給される電圧)は、システム電源部の電源電
圧VX と同じ値である。また、このときのゲート電圧の
初期値は−2.5Vである。
【0076】図において、電源電圧VDが4.5V以下
の場合には、ゲート電圧VGは−2.50Vである。電
源電圧VDが4.5Vより大きく5.0V以下の場合に
は、ゲート電圧VGは−2.55Vである。電源電圧V
Dが5.0Vより大きく5.5V以下の場合には、ゲー
ト電圧VGは−2.60Vである。電源電圧VDが5.
5Vより大きく6.0V以下の場合には、ゲート電圧V
Gは−2.65Vである。電源電圧VDが6.0Vより
大きく6.5V以下の場合には、ゲート電圧VGは−
2.70Vである。電源電圧VDが6.5Vより大きい
場合には、ゲート電圧VGは−2.75Vである。
【0077】このように、電源電圧が大きくなるのに伴
い、ゲート電圧VGの絶対値が段階的に大きくなる。負
の電圧であるゲート電圧VGが大きくなるとFETの特
性によりドレインを流れる電流量が小さくなるため、P
Aモジュールの発熱を抑えることができる。
【0078】図11は内部温度に対するスレシホールド
設定テーブルの例を示す図である。このスレシホールド
設定テーブルは、図5に示すスレシホールド格納バッフ
ァ212に格納されている。この例では、5個のスレシ
ホールド(VGTH1〜VGTH5)が設定されており、各スレシホ
ールド(VGTH1〜VGTH5)それぞれに対し、60°C、70
°C、80°C、90°C、100°Cの値が設定され
ている。この設定されたスレシホールドを堺に、内部温
度に対応して設定すべきゲート電圧VGが変化する。
【0079】なお、設定されている各スレシホールド
は、実際には8ビットの16進数(00H 〜FFH )に
変換されて格納されている。図12は内部温度に対する
ゲート電圧設定テーブルを示す図である。この例では、
ゲート電圧の初期値に加算すべき補正量により、設定す
べきゲート電圧の絶対値が指定される。
【0080】それぞれの補正量ΔVG11〜ΔVG15
は、スレシホールドでくぎられた内部温度の測定値TX
と対応している。各補正量ΔVG11〜ΔVG15に
は、それぞれ0.05V、0.10V、0.15V、
0.20V、0.25Vの値が設定されている。
【0081】このように、内部温度が大きくなるのに伴
い、ゲート電圧VGの絶対値が段階的に大きくなる。負
の電圧であるゲート電圧VGが大きくなるとFETの特
性によりドレインを流れる電流量が小さくなるため、P
Aモジュールの発熱を抑えることができる。図13は送
信電力を制御する場合の電源電圧検出部の内部構成を示
すブロック図である。電源301は、電源電圧検出部3
10a内の電圧変換部311aに入力される。電圧変換
部311aは、電源電圧を、内部回路で測定できる電圧
に減圧する。減圧された電圧は汎用8bitA/Dコン
バータ312aに入力される。
【0082】汎用8bitA/Dコンバータ312aに
は、サンプルタイミンング信号が入力されており、この
信号が入力されたときに電源電圧を測定し、ディジタル
データに変換する。サンプルタイミンング信号は、送信
信号が出力されるタイミングにあわせて出力される。汎
用8bitA/Dコンバータ312aでディジタルデー
タに変換された測定値は、データバッファ313aに格
納される。
【0083】スレシホールド格納バッファ213には、
検出された電圧に応じて送信電力の設定値を変換させる
ためのスレシホールドが格納されている。データ比較部
314aは、データバッファ313aに格納されたデー
タが、スレシホールド格納バッファ213に格納された
スレシホールドで分割された領域のどの領域に該当する
かを判断する。そして、該当した領域に対応して設定さ
れている送信電力の電圧対応指令値を出力する。送信電
力の電圧対応指令値は、送信電力設定テーブルとして格
納されている。
【0084】なお、一定の電圧値以内の電源電圧に対し
ては、対応する電圧対応指令値は設定されていない。つ
まり、電源電圧が一定の電圧値以内に収まっている場合
には、送信電力の電圧対応指令値は出力されない。
【0085】データ比較部314aから出力された送信
電力の電圧対応指令値は、論理演算回路315aに入力
される。論理演算回路315aには、さらに温度検出部
から送信電力の温度対応指令値が入力されている。論理
演算回路315aは、電圧対応指令値と温度対応指令値
とから、実際にAPC制御部に出力する送信電力指令値
を算出する。
【0086】図14は送信電力を制御する場合の温度検
出部の内部構成を示すブロック図である。温度検出部3
20a内において、3Vレギュレータ321aはスイッ
チ322aを介して温度センサ323aと汎用8bit
A/Dコンバータ324aに接続されている。スイッチ
322aには、ホールドタイミング信号が入力されてお
り、この信号の入力時に温度検出が行われる。温度セン
サ323aは、ダイオードが直列に接続されており、温
度に応じたダイオード特性の変化により内部温度が測定
される。
【0087】汎用8bitA/Dコンバータ324aに
は、サンプルタイミング信号が入力されており、この信
号が入力されたときに、温度を示すアナログ信号をディ
ジタルデータに変換する。汎用8bitA/Dコンバー
タ324aの出力は、データバッファ325aに接続さ
れている。データバッファ325aは、ディジタルの温
度データを格納する。
【0088】スレシホールド格納バッファ214には、
検出された温度に応じて送信電力の設定値を変えるため
のスレシホールドが格納されている。データ比較部32
6aは、データバッファ325aに格納されたデータ
が、スレシホールド格納バッファ214に格納されたス
レシホールドで分割された領域のどの領域に該当するか
を判断する。そして、該当した領域に対応して設定され
ている送信電力の温度対応指令値を出力する。温度対応
指令値は、送信電力設定テーブルとして格納されてい
る。なお、一定以下の温度に対しては、対応する温度対
応指令値が設定されていない。つまり、温度が一定の温
度以下である場合には、温度対応指令値は出力されな
い。
【0089】データ比較部326aから出力された送信
電力の温度対応指令値は、図13に示す論理演算回路3
15aに入力される。図13、図14に示した構成にお
いて、携帯電話機の送信タイミングの間に、温度検出部
320aに対するホールドタイミング信号が出力され
る。これにより、その時の温度が固定される。続けてサ
ンプルタイミング信号が出力される。サンプルタイミン
グ信号は、電源電圧検出部310a内の汎用8bitA
/Dコンバータ312aと、温度検出部320a内の汎
用8bitA/Dコンバータ324aとに入力される。
ホールドタイミング信号とサンプルタイミング信号が送
信タイミングの間に出力されるのは、送信信号の増幅を
している間の電源電圧と温度を測定するためである。
【0090】図13における電源電圧検出部310aで
は、サンプルタイミング信号が入力されると、汎用8b
itA/Dコンバータ312aにより、電源電圧値が8
bitのディジタル信号に変換され、データバッファ3
13aに格納される。データ比較部314aが電源電圧
値を示すデータをスレシホールド格納バッファ213内
のデータと比較することにより、送信電力の電圧対応指
令値が獲得される。
【0091】一方、図14における温度検出部320a
では、サンプルタイミング信号が入力されると、汎用8
bitA/Dコンバータ324aにより、温度検出値が
8bitのディジタル信号に変換され、データバッファ
325aに格納される。データ比較部326aが電源電
圧値を示すデータをスレシホールド格納バッファ214
内のデータと比較するとにより、送信電力の温度対応指
令値が獲得される。
【0092】獲得された電圧対応指令値と温度対応指令
値とは、図13に示す論理演算回路315aで解析さ
れ、実際にAPC制御部に出力する送信電力指令値が算
出される。この際の論理演算の内容として、電圧対応指
令値と温度対応指令値との論理和(OR)をとるか、あ
るいは論理積(AND)をとることができる。
【0093】論理和(OR)をとる場合には、電圧対応
指令値と温度対応指令値とのそれぞれの値の、送信電力
の基準値(基地局より要求されている送信電力)からの
補正量を加算して、送信電力指令値としてAPC制御部
に出力する。つまり、どちらか一方の指令値が基準値と
違う値を要求していれば、その値が送信電力指令値とな
り、双方が基準値と違う値を要求していれば、補正量を
加算した値が送信電力指令値となる。
【0094】また、論理積(AND)をとる場合には、
電圧対応指令値と温度対応指令値との両方の信号が基準
値と違う値を要求してる場合にのみ、両方の値の和をと
り、送信電力指令値としてAPC制御部に出力する。両
方の値の和をとるかわりに、どちらか一方の指令値を優
先してもよい。基準値と違う値を要求してるのが一方だ
けであれば、送信電力指令値を出力せず、送信電力は基
準値のままである。
【0095】また、温度対応指令値を、電圧対応指令値
に対する倍率とすることもできる。つまり、電圧対応指
令値が指令する補正量に、温度対応指令値で指定する倍
率をかけることにより送信電力指令値を算出する。同様
に、電圧対応指令値を、温度対応指令値に対する倍率と
することもできる。
【0096】図15はAPC制御部の内部構成を示すブ
ロック図である。APC制御部140内のシリアルデー
タインタフェース141には、送信電力指令値を示すデ
ータ、同期用のクロック、およびストローブ信号が入力
されている。シリアルデータインタフェース141は、
受け取った送信電力指令値を可変リファレンス電圧発生
部142に転送する。
【0097】可変リファレンス電圧発生部142は、送
信電力指令値に応じたリファレンス電圧を出力する。こ
の電圧は、比較演算部143に入力される。比較演算部
143には、包絡線検波部117から、現在の送信電力
の検波値が入力されている。比較演算部143は、これ
らのデータを比較し、送信電力を送信電力指令値で指定
された値に設定する。8bitD/Aコンバータ144
は、比較演算部143で設定されたディジタルデータを
アナログの制御電圧に変換し、可変増幅器131に供給
する。可変増幅器131は、制御電圧に応じた増幅率
に、送信信号を増幅する。
【0098】このような構成のAPC制御部140に、
送信電力を下方修正するような値の送信電力指令値が入
力されると、シリアルデータインタフェース141がそ
の送信電力指令値をうけとる。送信電力指令値は、可変
リファレンス電圧発生部142で電圧変化に変更され、
比較演算部143に送られる。比較演算部143によ
り、包絡線検波部117で検出される送信電力が、送信
電力指令値で指定された値になるように、8bitD/
Aコンバータ144にデータが送られる。8bitD/
Aコンバータ144が、そのデータをアナログの電圧に
変換し、可変増幅器131に供給することにより、送信
電力が送信電力指令値に指定された値に設定される。
【0099】この結果、電源電圧が低下したりPAモジ
ュールが高温になり、十分な送信電力が得られなくなっ
た場合に、送信電力の設定値を下げることにより、安定
した送信電力を確保することができる。
【0100】次に、送信電力の設定値について具体的に
説明する。図16は送信電力を制御する場合の電源電圧
と内部温度に対するスレシホールド設定テーブルの例を
示す図である。このスレシホールド設定テーブル内のデ
ータのうち、出力電圧に対するデータは図13に示すス
レシホールド格納バッファ213に格納されており、温
度に対するデータは図14に示すスレシホールド格納バ
ッファ214に格納されている。この例では、内部温度
に対しては1つのスレシホールドを設け、出力電圧に対
しては3個のスレシホールドが設けられている。
【0101】内部温度に対するシレシホールドTMPT
H11に対しては70°Cが設定されている。出力電圧
に対する3個のスレシホールド(VDTH11 〜VDTH13) それ
ぞれに対し、3.4V、3.2V、3.1Vの値が設定
されている。この設定されたスレシホールドを堺に、設
定すべき送信電力が変更される。
【0102】なお、設定されている各スレシホールド
は、実際には8ビットの16進数(00H 〜FFH )に
変換されて格納されている。図17は送信電力設定テー
ブルを示す図である。この例では、送信電力の初期値か
ら減少させるべき補正量により、設定すべき送信電力の
設定値が指定される。
【0103】温度に対応する送信電力指令値ΔPWR(TMP)
は、スレシホールドで指令された値より低い温度におい
て1.0dBが設定されている。電圧の対応する送信電
力指令値ΔPWR(VDTH11〜VDTH13) は、それぞれ0.5d
B、1.0dB、1.5dBの値が設定されている。こ
の例では、温度対応の送信電力指令値と電圧対応の送信
電力指令値との論理和をとることにより、実際に指令す
る送信電力指令値が算出される。従って、最大で2.5
dBまで減少させる場合がある。
【0104】図18は可変増幅器出力電力と送信電力の
関係を示す図である。図において、横軸は可変増幅器出
力電力であり、縦軸は送信電力である。図中には、常温
時(実線)と周囲温度60°C時(破線)との2通りの
送信部入出力特性が示されている。なお、送信電力の最
大送信時基準値(基地局より要求された値)は29dB
mである。
【0105】常温時には、送信電力は、29dBmまで
可変増幅器出力電力に比例して増加する。一方、周囲温
度60°Cのときには、可変増幅器出力電力を増加して
も29dBmの送信電力を得ることができない場合があ
る。
【0106】もし、周囲温度60°Cの状態で、29d
Bmの送信電力で送信を行おうとすると、送信電力は外
部の温度等の様々な要因に応じて変化してしまう。従っ
て、僅かに29dBmに達しない値で不安定な送信電力
で通信を行うよりも、送信電力の設定値を27dBmに
下げ、送信電力27dBmで安定した送信電力を確保し
たほうが信頼性の高い通信ができる。
【0107】なお、上記の説明は、定められた送信電力
の最大値の場合であるが、−4dBごとのそれぞれの基
準値に対しても同様に送信電力の設定値を、規格内にて
下げることが可能である。従って、4dB単位で基地局
から要求されている各送信電力に対しても、要求されて
いる送信電力が確保できな場合には設定値を下げ、安定
した送信電力を確保することができる。
【0108】また、上記の説明では、要求されている送
信電力が確保できず、送信電力を下げる場合について説
明したが、送信電力が高くなってしまう場合には、送信
電力の設定を高くすることもできる。これは、内部温度
が低い場合や、電源電圧が高い場合に適用される。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、電源の
出力電圧、あるいは内部温度を検出し、それらの値の応
じてパワーアンプモジュールのゲート電圧を制御するよ
うにしたため、パワーアンプモジュールの温度が上昇し
た場合には、ゲート電圧の絶対値を高くし、パワーアン
プモジュールを流れる電流量を抑制することがでる。そ
の結果、パワーアンプモジュール熱破壊されることがな
くなる。
【0110】また、電源の出力電圧、あるいは内部温度
を検出し、それらの値に応じて送信電力の設定値を変え
るようにしたため、設定されている送信電力を安定して
得るのことができない場合には、規定の範囲内で送信電
力の設定値を変えることにより、安定した送信電力を得
ることができる。その結果、送信部の増幅能力が低下し
ても、高い信頼性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパワーアンプモジュールのゲート
電圧を制御する携帯電話機の原理構成図である。
【図2】本発明による送信電力を制御する携帯電話機の
原理構成図である。
【図3】本発明の携帯電話機のハードウェアの概略構成
を示すブロック図である。
【図4】送信部の回路図である。
【図5】ゲート電圧を制御する場合の電源電圧検出部の
内部構成を示すブロック図である。
【図6】ゲート電圧を制御する場合の温度検出部の内部
構成を示すブロック図である。
【図7】負電圧発生/可変設定部の内部構成を示すブロ
ック図である。
【図8】電源電圧に対するスレシホールド設定テーブル
の例を示す図である。
【図9】電源電圧に対するゲート電圧設定テーブルを示
す図である
【図10】PAモジュールの電源電圧と設定されるゲー
ト電圧の関係を示す図である。
【図11】内部温度に対するスレシホールド設定テーブ
ルの例を示す図である。
【図12】内部温度に対するゲート電圧設定テーブルを
示す図である。
【図13】送信電力を制御する場合の電源電圧検出部の
内部構成を示すブロック図である。
【図14】送信電力を制御する場合の温度検出部の内部
構成を示すブロック図である。
【図15】APC制御部の内部構成を示すブロック図で
ある。
【図16】送信電力を制御する場合の電源電圧と内部温
度に対するスレシホールド設定テーブルの例を示す図で
ある。
【図17】送信電力設定テーブルを示す図である。
【図18】可変増幅器出力電力と送信電力の関係を示す
図である。
【図19】従来の携帯電話機の概略構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 電源 2,2a 電源電圧検出手段 3 ゲート電圧設定テーブル 3a 送信電力設定テーブル 4 ゲート電圧値選択手段 4a 送信電力値選択手段 5 ゲート電圧制御手段 5a 送信電力制御手段 6 パワーアンプモジュール 7 可変増幅器

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パワーアンプモジュールにより送信信号
    の増幅を行う携帯電話機において、 電源の出力電圧を検出する電源電圧検出手段と、 前記出力電圧に応じて設定すべき、前記パワーアンプモ
    ジュールの制御電圧の指令値が登録された制御電圧設定
    テーブルと、 検出された前記出力電圧に対応する指令値を、前記制御
    電圧設定テーブルから選択する制御電圧値選択手段と、 前記制御電圧値選択手段で選択された指令値に従い、前
    記パワーアンプモジュールの制御電圧を制御する制御電
    圧制御手段と、 を有することを特徴とする携帯電話機。
  2. 【請求項2】 前記制御電圧設定テーブルは、前記出力
    電圧に応じて設定すべき前記パワーアンプモジュールの
    ゲート電圧の指令値が、しきい値により分割された範囲
    に対応して登録されていることを特徴とする請求項1記
    載の携帯電話機。
  3. 【請求項3】 パワーアンプモジュールにより送信信号
    の増幅を行う携帯電話機において、 内部温度を検出する内部温度検出手段と、 前記内部温度に応じて設定すべき、前記パワーアンプモ
    ジュールの制御電圧値の指令値が登録された制御電圧設
    定テーブルと、 検出された前記内部温度に対応する指令値を、前記制御
    電圧設定テーブルから選択する制御電圧値選択手段と、 前記制御電圧値選択手段で選択された指令値に従い、前
    記パワーアンプモジュールの制御電圧を制御する制御電
    圧制御手段と、 を有することを特徴とする携帯電話機。
  4. 【請求項4】 前記制御電圧設定テーブルは、前記内部
    温度に応じて設定すべき前記パワーアンプモジュールの
    制御電圧の指令値が、しきい値により分割された範囲に
    対応して登録されていることを特徴とする請求項3記載
    の携帯電話機。
  5. 【請求項5】 パワーアンプモジュールにより送信信号
    の増幅を行う携帯電話機において、 電源の出力電圧を検出する電源電圧検出手段と、 前記出力電圧に応じて設定すべき、前記パワーアンプモ
    ジュールの制御電圧の指令値が登録された第1の制御電
    圧設定テーブルと、 検出された前記出力電圧に対応する電圧対応指令値を、
    前記第1の制御電圧設定テーブルから選択する第1の制
    御電圧値選択手段と、 内部温度を検出する内部温度検出手段と、 前記内部温度に応じて設定すべき、前記パワーアンプモ
    ジュールの制御電圧の指令値が登録された第2の制御電
    圧設定テーブルと、 検出された前記内部温度に対応する温度対応指令値を、
    前記第2の制御電圧設定テーブルから選択する第2の制
    御電圧値選択手段と、 前記電圧対応指令値と前記温度対応指令値との論理演算
    を行うことにより、設定すべき制御電圧指令値を算出す
    る制御電圧値算出手段と、 前記制御電圧指令値に従い、前記パワーアンプモジュー
    ルの制御電圧を制御する制御電圧制御手段と、 を有することを特徴とする携帯電話機。
  6. 【請求項6】 前記制御電圧値算出手段は、前記電圧対
    応指令値と前記温度対応指令値との、制御電圧の標準設
    定値に対する補正量の和をとることにより、設定すべき
    制御電圧指令値を算出することを特徴とする請求項5記
    載の携帯電話機。
  7. 【請求項7】 前記制御電圧値算出手段は、前記電圧対
    応指令値と前記温度対応指令値との双方の値が、制御電
    圧の標準設定値以外を要求している場合に、双方の値の
    制御電圧の標準値からの補正量の和をとることにより、
    設定すべき制御電圧指令値を算出することを特徴とする
    請求項5記載の携帯電話機。
  8. 【請求項8】 前記制御電圧値算出手段は、前記電圧対
    応指令値の制御電圧の標準設定値に対する補正量を求
    め、前記温度対応指令値を前記補正量に対する倍率とす
    ることにより、設定すべき制御電圧指令値を算出するこ
    とを特徴とする請求項5記載の携帯電話機。
  9. 【請求項9】 前記制御電圧値算出手段は、前記温度対
    応指令値の制御電圧の標準設定値に対する補正量を求
    め、前記電圧対応指令値を前記補正量に対する倍率とす
    ることにより、設定すべき制御電圧指令値を算出するこ
    とを特徴とする請求項5記載の携帯電話機。
  10. 【請求項10】 前記第1の制御電圧設定テーブルは、
    前記出力電圧に応じて設定すべき前記パワーアンプモジ
    ュールの制御電圧の指令値が、しきい値により分割され
    た範囲に対応して登録されていることを特徴とする請求
    項5記載の携帯電話機。
  11. 【請求項11】 前記第2の制御電圧設定テーブルは、
    前記内部温度に応じて設定すべき前記パワーアンプモジ
    ュールの制御電圧の指令値が、しきい値により分割され
    た範囲に対応して登録されていることを特徴とする請求
    項5記載の携帯電話機。
  12. 【請求項12】 任意の送信電力で送信信号を出力する
    携帯電話機において、 電源の出力電圧を検出する電源電圧検出手段と、 前記出力電圧に応じて設定すべき、前記送信電力の指令
    値が登録された送信電力設定テーブルと、 検出された前記出力電圧に対応する指令値を、前記送信
    電力設定テーブルから選択する送信電力値選択手段と、 前記送信電力値選択手段で選択された指令値に従い、送
    信電力を制御する送信電力制御手段と、 を有することを特徴とする携帯電話機。
  13. 【請求項13】 前記送信電力設定テーブルは、前記出
    力電圧に応じて設定すべき前記送信電力の指令値が、し
    きい値により分割された範囲に対応して登録されている
    ことを特徴とする請求項12記載の携帯電話機。
  14. 【請求項14】 前記送信電力設定テーブルは、規定さ
    れた基準送信電力より高い送信電力が得にくい場合に
    は、前記基準送信電力より低い送信電力に設定するため
    の指令値が登録されていることを特徴とする請求項12
    記載の携帯電話機。
  15. 【請求項15】 前記送信電力設定テーブルは、規定さ
    れた基準送信電力より低い送信電力が得にくい場合に
    は、前記基準送信電力より高い送信電力に設定するため
    の指令値が登録されていることを特徴とする請求項12
    記載の携帯電話機。
  16. 【請求項16】 送信電力制御手段は、階層状に複数の
    電力値が規定された基準送信電力のそれぞれに対して、
    前記送信電力値選択手段で選択された指令値に従い送信
    電力を制御することを特徴とする請求項12記載の携帯
    電話機。
  17. 【請求項17】 任意の送信電力で送信信号を出力する
    携帯電話機において、 内部温度を検出する内部温度検出手段と、 前記内部温度に応じて設定すべき、前記送信電力の指令
    値が登録された送信電力設定テーブルと、 検出された前記内部温度に対応する指令値を、前記送信
    電力設定テーブルから選択する送信電力値選択手段と、 前記送信電力値選択手段で選択された指令値に従い、前
    記送信電力を制御する送信電力制御手段と、 を有することを特徴とする携帯電話機。
  18. 【請求項18】 前記送信電力設定テーブルは、前記内
    部温度に応じて設定すべき、前記送信電力の指令値が、
    しきい値により分割された範囲に対応して登録されてい
    ることを特徴とする請求項17記載の携帯電話機。
  19. 【請求項19】 前記送信電力設定テーブルは、規定さ
    れた基準送信電力より高い送信電力が得にくい場合に
    は、前記基準送信電力より低い送信電力に設定するため
    の指令値が登録されていることを特徴とする請求項17
    記載の携帯電話機。
  20. 【請求項20】 前記送信電力設定テーブルは、規定さ
    れた基準送信電力より低い送信電力が得にくい場合に
    は、前記基準送信電力より高い送信電力に設定するため
    の指令値が登録されていることを特徴とする請求項17
    記載の携帯電話機。
  21. 【請求項21】 任意の送信電力で送信信号を出力する
    携帯電話機において、 電源の出力電圧を検出する電源電圧検出手段と、 前記出力電圧に応じて設定すべき、前記送信電力の指令
    値が登録された第1の送信電力設定テーブルと、 検出された前記出力電圧に対応する電圧対応指令値を、
    前記第1の送信電力設定テーブルから選択する第1の送
    信電力値選択手段と、 内部温度を検出する内部温度検出手段と、 前記内部温度に応じて設定すべき、前記送信電力の指令
    値が登録された第2の送信電力設定テーブルと、 検出された前記内部温度に対応する温度対応指令値を、
    前記第2の送信電力設定テーブルから選択する第2の送
    信電力値選択手段と、 前記電圧対応指令値と前記温度対応指令値との論理演算
    を行うことにより、設定すべき送信電力指令値を算出す
    る送信電力値算出手段と、 前記送信電力指令値に、前記送信電力を制御する送信電
    力制御手段と、 を有することを特徴とする携帯電話機。
  22. 【請求項22】 前記送信電力値算出手段は、前記電圧
    対応指令値と前記温度対応指令値との、送信電力の標準
    設定値からの補正量の和をとることにより、設定すべき
    送信電力指令値を算出することを特徴とする請求項21
    記載の携帯電話機。
  23. 【請求項23】 前記送信電力値算出手段は、前記電圧
    対応指令値と前記温度対応指令値との双方の値が、送信
    電力の標準設定値以外を要求している場合に、双方の値
    の送信電力の標準値からの補正量の和をとることによ
    り、設定すべき送信電力指令値を算出することを特徴と
    する請求項21記載の携帯電話機。
  24. 【請求項24】 前記送信電力値算出手段は、前記電圧
    対応指令値の送信電力の標準値からの補正量を求め、前
    記温度対応指令値を前記補正量に対する倍率とすること
    により、設定すべき送信電力指令値を算出することを特
    徴とする請求項21記載の携帯電話機。
  25. 【請求項25】 前記送信電力値算出手段は、前記温度
    対応指令値の送信電力の標準値に対する補正量を求め、
    前記電圧対応指令値を前記補正量に対する倍率とするこ
    とにより、設定すべき送信電力指令値を算出することを
    特徴とする請求項21記載の携帯電話機。
  26. 【請求項26】 前記第1の送信電力設定テーブルは、
    前記出力電圧に応じて設定すべき前記送信電力の指令値
    が、しきい値により分割された範囲に対応して登録され
    ていることを特徴とする請求項21記載の携帯電話機。
  27. 【請求項27】 前記第2の送信電力設定テーブルは、
    前記内部温度に応じて設定すべき前記送信電力の指令値
    が、しきい値により分割された範囲に対応して登録され
    ていることを特徴とする請求項21記載の携帯電話機。
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