JPH08201504A - Gps受信装置 - Google Patents
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- JPH08201504A JPH08201504A JP937095A JP937095A JPH08201504A JP H08201504 A JPH08201504 A JP H08201504A JP 937095 A JP937095 A JP 937095A JP 937095 A JP937095 A JP 937095A JP H08201504 A JPH08201504 A JP H08201504A
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- 238000004364 calculation method Methods 0.000 claims abstract description 26
- 239000005433 ionosphere Substances 0.000 claims description 5
- 238000005259 measurement Methods 0.000 abstract 5
- 239000006185 dispersion Substances 0.000 abstract 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000001934 delay Effects 0.000 description 1
- 238000000611 regression analysis Methods 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
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- Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 測位誤差の推定値計算の処理時間が短縮でき
精度が向上できるGPS受信装置を提供することを目的
とする。 【構成】 疑似距離誤差分散推定手段4が疑似距離誤差
の分散を平均0の正規分布と仮定して推定し、測位計算
手段3がGPS衛星の配置の情報を検出する。これら疑
似距離誤差の分散推定値とGPS衛星の配置情報とに基
づいて、第1の測位誤差推定手段5が測位誤差の推定値
を出力するようにして、測位誤差の抽出に必要な計算回
数を減らす。
精度が向上できるGPS受信装置を提供することを目的
とする。 【構成】 疑似距離誤差分散推定手段4が疑似距離誤差
の分散を平均0の正規分布と仮定して推定し、測位計算
手段3がGPS衛星の配置の情報を検出する。これら疑
似距離誤差の分散推定値とGPS衛星の配置情報とに基
づいて、第1の測位誤差推定手段5が測位誤差の推定値
を出力するようにして、測位誤差の抽出に必要な計算回
数を減らす。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地球を周回するGPS
衛星を利用して自己の位置および移動速度を求めるGP
S受信装置に関するものである。
衛星を利用して自己の位置および移動速度を求めるGP
S受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】GPS(Global Positioning System )
は、複数のGPS衛星の衛星信号(電波)を同時に受信
して、GPS衛星からの航法メッセージ(軌道情報や時
刻情報など)を取得することによって、GPS受信装置
の位置および移動速度を算出するシステムである。
は、複数のGPS衛星の衛星信号(電波)を同時に受信
して、GPS衛星からの航法メッセージ(軌道情報や時
刻情報など)を取得することによって、GPS受信装置
の位置および移動速度を算出するシステムである。
【0003】GPS衛星とGPS受信装置との時計が正
確に合っていたとすると、GPS衛星が電波を送信した
時刻とGPS受信装置がその電波を受信した時刻との差
に光速を掛けることによって、GPS衛星とGPS受信
装置との相対的な距離を求めることができる。このよう
にして求められる距離を疑似距離という。
確に合っていたとすると、GPS衛星が電波を送信した
時刻とGPS受信装置がその電波を受信した時刻との差
に光速を掛けることによって、GPS衛星とGPS受信
装置との相対的な距離を求めることができる。このよう
にして求められる距離を疑似距離という。
【0004】また、航法メッセージのうちの軌道情報に
よって、GPS衛星の絶対的な位置がわかる。よって、
原理的には、GPS受信装置の位置を3次元で計算する
ためには、3つ以上のGPS衛星について、GPS衛星
の位置と疑似距離とがわかればよい。
よって、GPS衛星の絶対的な位置がわかる。よって、
原理的には、GPS受信装置の位置を3次元で計算する
ためには、3つ以上のGPS衛星について、GPS衛星
の位置と疑似距離とがわかればよい。
【0005】実際には、GPS衛星の時計とGPS受信
装置の時計との間には誤差があるので、その時計の誤差
を未知数とする。よって、4つ以上のGPS衛星に関す
る連立方程式を立てなければならない。このとき、GP
S受信装置の高度情報が得られる。また、2次元の位置
を計算するときには、3つ以上のGPS衛星の電波を受
信すればよい。
装置の時計との間には誤差があるので、その時計の誤差
を未知数とする。よって、4つ以上のGPS衛星に関す
る連立方程式を立てなければならない。このとき、GP
S受信装置の高度情報が得られる。また、2次元の位置
を計算するときには、3つ以上のGPS衛星の電波を受
信すればよい。
【0006】しかし、計算された疑似距離には、大気層
遅延および電離層遅延による誤差や人為的に加えられる
誤差が含まれる。大気層遅延および電離層遅延による誤
差は、補正値による補正計算によってある程度除くこと
ができる。また、送信時にGPS衛星側で予測され得る
誤差は、アキュラシという形で航法メッセージの中に与
えられている。
遅延および電離層遅延による誤差や人為的に加えられる
誤差が含まれる。大気層遅延および電離層遅延による誤
差は、補正値による補正計算によってある程度除くこと
ができる。また、送信時にGPS衛星側で予測され得る
誤差は、アキュラシという形で航法メッセージの中に与
えられている。
【0007】疑似距離の誤差のために、測位結果に誤差
が生じる(これを以下、測位誤差と称する)。そのた
め、GPS受信装置と各GPS衛星との疑似距離の誤差
をアキュラシや各補正値から推定し、この推定値とGP
S衛星の配置の情報とから測位誤差を推定する。そし
て、測位誤差として考えられ得る測位誤差の最大値を出
力する。
が生じる(これを以下、測位誤差と称する)。そのた
め、GPS受信装置と各GPS衛星との疑似距離の誤差
をアキュラシや各補正値から推定し、この推定値とGP
S衛星の配置の情報とから測位誤差を推定する。そし
て、測位誤差として考えられ得る測位誤差の最大値を出
力する。
【0008】以下、上述した従来のGPS受信装置の一
例について、図面を参照しながら説明する。図4は従来
のGPS受信装置の構成を示すブロック図である。図4
において、1はGPSアンテナ、2は衛星信号受信手
段、3は測位計算手段、6は疑似距離誤差推定手段、7
は第2の測位誤差推定手段である。
例について、図面を参照しながら説明する。図4は従来
のGPS受信装置の構成を示すブロック図である。図4
において、1はGPSアンテナ、2は衛星信号受信手
段、3は測位計算手段、6は疑似距離誤差推定手段、7
は第2の測位誤差推定手段である。
【0009】図5は従来の測位誤差の推定値抽出方法を
示すフローチャートである。ステップ#51では、疑似
距離誤差推定手段6によって、疑似距離誤差を、アキュ
ラシ、大気層遅延による誤差、電離層遅延による誤差か
ら推定する。大気層遅延および電離層遅延による誤差は
それぞれの補正値と等しい値だけ見込む。アキュラシ、
大気層補正値、電離層補正値をそれぞれuacu >0、u
tro >0、u ion >0とおいて、疑似距離誤差rが(式
1)のように表されると仮定する。
示すフローチャートである。ステップ#51では、疑似
距離誤差推定手段6によって、疑似距離誤差を、アキュ
ラシ、大気層遅延による誤差、電離層遅延による誤差か
ら推定する。大気層遅延および電離層遅延による誤差は
それぞれの補正値と等しい値だけ見込む。アキュラシ、
大気層補正値、電離層補正値をそれぞれuacu >0、u
tro >0、u ion >0とおいて、疑似距離誤差rが(式
1)のように表されると仮定する。
【0010】
【数1】
【0011】これは、図6に示すように、疑似距離の推
定値が疑似距離誤差rだけ過大に見積もられる場合を正
(r>0)と考え、過大に見積もられる場合(r>0)
と過小に見積もる場合(r<0)の二通りを考えるため
である。
定値が疑似距離誤差rだけ過大に見積もられる場合を正
(r>0)と考え、過大に見積もられる場合(r>0)
と過小に見積もる場合(r<0)の二通りを考えるため
である。
【0012】ステップ#52では、測位計算手段3によ
り、GPSアンテナ1を通じて、衛星信号受信手段2に
よって受信したGPS衛星からの衛星信号に基づいて、
GPS衛星の配置を表す行列Hを求める。ここでは、原
点をGPS受信装置の位置とし、x軸、y軸、z軸の正
方向をそれぞれ北、東、天頂方向にとる。
り、GPSアンテナ1を通じて、衛星信号受信手段2に
よって受信したGPS衛星からの衛星信号に基づいて、
GPS衛星の配置を表す行列Hを求める。ここでは、原
点をGPS受信装置の位置とし、x軸、y軸、z軸の正
方向をそれぞれ北、東、天頂方向にとる。
【0013】北(x軸)を基準に東(y軸)方向への回
転を正方向とする方位角をθazm とする。GPS衛星i
の方位角をθazmi、GPS衛星iの仰角をθelvi、GP
S受信装置の測位計算に用いるGPS衛星の数をnとす
ると、行列Hは、(式2)および(式3)のように表さ
れる。 H=(h1 、h2 、…、hn )T ・・・(式2) ただし、
転を正方向とする方位角をθazm とする。GPS衛星i
の方位角をθazmi、GPS衛星iの仰角をθelvi、GP
S受信装置の測位計算に用いるGPS衛星の数をnとす
ると、行列Hは、(式2)および(式3)のように表さ
れる。 H=(h1 、h2 、…、hn )T ・・・(式2) ただし、
【0014】
【数2】
【0015】ステップ#53では、第2の測位誤差推定
手段7により測位誤差を計算して推定する。GPS衛星
iの疑似距離誤差をri とし、r=(r1 、r2 、…、
rn)T とする。
手段7により測位誤差を計算して推定する。GPS衛星
iの疑似距離誤差をri とし、r=(r1 、r2 、…、
rn)T とする。
【0016】測位誤差をeとして、そのx軸、y軸、z
軸成分をex 、ey 、ez とし、GPS衛星の時計を基
準としたときのGPS受信装置の時計の誤差をet とし
て、e=(ex 、ey 、ez 、et )T とおくと、 e=(HT H)-1HT r・・・(式4) G=(HT H)-1HT とおくと、(式4)より(式5)
が求められる。 e=Gr・・・(式5) Gの1行i列目の元をα1 とおき、2行i列目の元をβ
1 、P=(ex 、er)T とおくと、
軸成分をex 、ey 、ez とし、GPS衛星の時計を基
準としたときのGPS受信装置の時計の誤差をet とし
て、e=(ex 、ey 、ez 、et )T とおくと、 e=(HT H)-1HT r・・・(式4) G=(HT H)-1HT とおくと、(式4)より(式5)
が求められる。 e=Gr・・・(式5) Gの1行i列目の元をα1 とおき、2行i列目の元をβ
1 、P=(ex 、er)T とおくと、
【0017】
【数3】
【0018】(式1)より求めたGPS衛星iの疑似距
離誤差の推定値rSiを用いて、(式4)、(式5)およ
び(式6)に基づいて、(式7)に示す測位誤差の推定
値u S を出力する。
離誤差の推定値rSiを用いて、(式4)、(式5)およ
び(式6)に基づいて、(式7)に示す測位誤差の推定
値u S を出力する。
【0019】
【数4】
【0020】ステップ#54では、第2の測位誤差推定
手段7により測位誤差eの値が最大値であるかどうか判
断する。一つのGPS衛星について、疑似距離誤差の推
定値rSiが正の場合(rSi>0)と負の場合(rSi<
0)の二通りについて計算を行わなければならないた
め、n個のGPS衛星を測位計算に用いたときの測位誤
差の最大値を計算するには、2n /2通りの計算が必要
である。
手段7により測位誤差eの値が最大値であるかどうか判
断する。一つのGPS衛星について、疑似距離誤差の推
定値rSiが正の場合(rSi>0)と負の場合(rSi<
0)の二通りについて計算を行わなければならないた
め、n個のGPS衛星を測位計算に用いたときの測位誤
差の最大値を計算するには、2n /2通りの計算が必要
である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来のGPS受信装置では、測位誤差の最大値の計
算を行う場合、測位計算に用いるGPS衛星の数が多く
必要となり、そのため、処理回数が多くなり処理時間が
かかってしまうという問題点を有していた。
うな従来のGPS受信装置では、測位誤差の最大値の計
算を行う場合、測位計算に用いるGPS衛星の数が多く
必要となり、そのため、処理回数が多くなり処理時間が
かかってしまうという問題点を有していた。
【0022】また、測位誤差の最大値を求めて測位誤差
の推定値を計算しているため、過大評価されることが多
く、測位誤差の推定値計算の精度が悪くなるという問題
点をも有していた。
の推定値を計算しているため、過大評価されることが多
く、測位誤差の推定値計算の精度が悪くなるという問題
点をも有していた。
【0023】本発明は、上記課題に鑑み、測位誤差の推
定値を計算する場合に、その処理時間を短縮することが
できるとともに、精度を向上することができるGPS受
信装置を提供することを目的とする。
定値を計算する場合に、その処理時間を短縮することが
できるとともに、精度を向上することができるGPS受
信装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明のGPS受信装置は、GPSアンテナを通じ
て受信したGPS衛星からの衛星信号に基づいて、測位
計算手段により自己を測位するGPS受信装置におい
て、前記測位計算手段を、前記衛星信号の自己への伝搬
時間とデータとに基づいて、GPS衛星の配置情報を検
出するよう構成し、前記衛星信号の航法メッセージ中の
精度情報と大気層補正値と電離層補正値とに基づいて、
自己とGPS衛星間の疑似距離に対する誤差の分散を推
定する疑似距離誤差分散推定手段と、前記疑似距離に対
する誤差の分散の推定値とGPS衛星の配置情報とに基
づいて、前記測位計算手段の前記測位の結果に対する測
位誤差を推定する測位誤差推定手段とを備えた構成とす
る。
めに本発明のGPS受信装置は、GPSアンテナを通じ
て受信したGPS衛星からの衛星信号に基づいて、測位
計算手段により自己を測位するGPS受信装置におい
て、前記測位計算手段を、前記衛星信号の自己への伝搬
時間とデータとに基づいて、GPS衛星の配置情報を検
出するよう構成し、前記衛星信号の航法メッセージ中の
精度情報と大気層補正値と電離層補正値とに基づいて、
自己とGPS衛星間の疑似距離に対する誤差の分散を推
定する疑似距離誤差分散推定手段と、前記疑似距離に対
する誤差の分散の推定値とGPS衛星の配置情報とに基
づいて、前記測位計算手段の前記測位の結果に対する測
位誤差を推定する測位誤差推定手段とを備えた構成とす
る。
【0025】
【作用】上記の構成によると、疑似距離誤差分散推定手
段が疑似距離誤差の分散を平均0の正規分布と仮定して
推定し、測位計算手段がGPS衛星の配置の情報を検出
する。
段が疑似距離誤差の分散を平均0の正規分布と仮定して
推定し、測位計算手段がGPS衛星の配置の情報を検出
する。
【0026】これら疑似距離誤差の分散推定値とGPS
衛星の配置情報とに基づいて、測位誤差推定手段が測位
誤差の推定値を出力する。このようにして、測位誤差の
抽出に必要な計算回数を減らす。
衛星の配置情報とに基づいて、測位誤差推定手段が測位
誤差の推定値を出力する。このようにして、測位誤差の
抽出に必要な計算回数を減らす。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例のGPS受信装置につ
いて、図面を参照しながら説明する。
いて、図面を参照しながら説明する。
【0028】図1は本実施例におけるGPS受信装置の
構成を示すブロック図である。図1において、1はGP
Sアンテナ、2は衛星信号受信手段、3は測位計算手
段、4は疑似距離誤差分散推定手段、5は測位誤差推定
手段としての第1の測位誤差推定手段である。
構成を示すブロック図である。図1において、1はGP
Sアンテナ、2は衛星信号受信手段、3は測位計算手
段、4は疑似距離誤差分散推定手段、5は測位誤差推定
手段としての第1の測位誤差推定手段である。
【0029】図2は測位誤差の推定値抽出方法を示すフ
ローチャートである。ステップ#21では、図3に示す
ように、GPS衛星iの疑似距離誤差ri が(式8)に
示すような平均0、分散σi 2の正規分布をすると仮定し
て、疑似距離誤差分散推定手段4により分散σi 2を推定
する。 ri 〜N(0、σi 2)・・・(式8) また、GPS衛星iとGPS衛星j(i≠j)の疑似距
離誤差の間には相関がないと仮定する。
ローチャートである。ステップ#21では、図3に示す
ように、GPS衛星iの疑似距離誤差ri が(式8)に
示すような平均0、分散σi 2の正規分布をすると仮定し
て、疑似距離誤差分散推定手段4により分散σi 2を推定
する。 ri 〜N(0、σi 2)・・・(式8) また、GPS衛星iとGPS衛星j(i≠j)の疑似距
離誤差の間には相関がないと仮定する。
【0030】まず、アキュラシによって表される誤差、
大気層補正誤差、電離層補正誤差をそれぞれeacu 、e
tro 、eion とし、アキュラシ、大気層補正値、電離層
補正値の値をそれぞれuacu 、utro 、uion とおい
て、(式9)が成り立つと仮定する。
大気層補正誤差、電離層補正誤差をそれぞれeacu 、e
tro 、eion とし、アキュラシ、大気層補正値、電離層
補正値の値をそれぞれuacu 、utro 、uion とおい
て、(式9)が成り立つと仮定する。
【0031】
【数5】
【0032】ただし、k1 、k2 、k3 は定数である。
ここで、eacu 、etro 、eion は互いに無相関であ
り、疑似距離誤差の分散σi 2が(式10)のように表さ
れると仮定する。
ここで、eacu 、etro 、eion は互いに無相関であ
り、疑似距離誤差の分散σi 2が(式10)のように表さ
れると仮定する。
【0033】
【数6】
【0034】ただし、k4 は定数であり、ri がe
acu 、etro 、eion によって表しきれなかった部分の
誤差の分散に相当する。(式10)の定数k1 、k2 、
k3 、k4 は、あらかじめ疑似距離誤差が測定できるよ
うな条件で、疑似距離誤差と(式10)の右辺の各変数
の値のデータを十分に採取することによって、重回帰分
析などを用いて推定する。
acu 、etro 、eion によって表しきれなかった部分の
誤差の分散に相当する。(式10)の定数k1 、k2 、
k3 、k4 は、あらかじめ疑似距離誤差が測定できるよ
うな条件で、疑似距離誤差と(式10)の右辺の各変数
の値のデータを十分に採取することによって、重回帰分
析などを用いて推定する。
【0035】ステップ#22では、測位計算手段3によ
り、GPS衛星の配置を表す行列Hを求める。求め方
は、従来例に示した方法と同様であるので、ここでは説
明を省略する。
り、GPS衛星の配置を表す行列Hを求める。求め方
は、従来例に示した方法と同様であるので、ここでは説
明を省略する。
【0036】ステップ#23では、第1の測位誤差推定
手段5により、測位誤差をeとして推定する。GPS衛
星iの疑似距離誤差をri とし、r=(r1 、r2 、
…、r n )T とすると(nはGPS衛星数)、rと測位
誤差e=(ex 、er 、ez 、et )T の関係は(式1
1)で表される。 e=(HT H)-1HT r・・・(式11) G=(HT H)-1HT とおくと、(式11)より(式1
2)が求められる。 e=Gr・・・(式12) Gの1行i列目の元をαi とし、2行i列目の元をβi
とし、P=(ex 、e y )T 、an =(αn 、βn )T
rn とすると、(式13)が求められる。 P=a1 +a2 +…+an ・・・(式13) ここで、E[x]を確率変数xの期待値とすると(式1
4)が成り立つ。
手段5により、測位誤差をeとして推定する。GPS衛
星iの疑似距離誤差をri とし、r=(r1 、r2 、
…、r n )T とすると(nはGPS衛星数)、rと測位
誤差e=(ex 、er 、ez 、et )T の関係は(式1
1)で表される。 e=(HT H)-1HT r・・・(式11) G=(HT H)-1HT とおくと、(式11)より(式1
2)が求められる。 e=Gr・・・(式12) Gの1行i列目の元をαi とし、2行i列目の元をβi
とし、P=(ex 、e y )T 、an =(αn 、βn )T
rn とすると、(式13)が求められる。 P=a1 +a2 +…+an ・・・(式13) ここで、E[x]を確率変数xの期待値とすると(式1
4)が成り立つ。
【0037】
【数7】
【0038】ただし、ai とaj が互いに無相関であ
り、(式15)が成り立つという仮定を用いている。 E[ai ・aj ]=0・・・(式15) ただし、(式15)において(i≠j)とする。
り、(式15)が成り立つという仮定を用いている。 E[ai ・aj ]=0・・・(式15) ただし、(式15)において(i≠j)とする。
【0039】(式10)より求めたGPS衛星iの疑似
距離誤差の分散の推定値σSi 2 を用いて、(式16)に
示す測位誤差の推定値uS を出力する。
距離誤差の分散の推定値σSi 2 を用いて、(式16)に
示す測位誤差の推定値uS を出力する。
【0040】
【数8】
【0041】このように、疑似距離誤差が平均0の正規
分布をすると仮定し、その分散をアキュラシ、大気層補
正値、電離層補正値を用いて推定し、推定されたこの分
散をもとに、測位誤差の期待値をとることによって、仮
定が正しいときには測位誤差の推定値の精度を向上させ
ることができる。また、本手段を用いることによって、
従来の繰り返し計算の必要はなくなり、計算回数が減る
ため計算時間を短縮することができる。
分布をすると仮定し、その分散をアキュラシ、大気層補
正値、電離層補正値を用いて推定し、推定されたこの分
散をもとに、測位誤差の期待値をとることによって、仮
定が正しいときには測位誤差の推定値の精度を向上させ
ることができる。また、本手段を用いることによって、
従来の繰り返し計算の必要はなくなり、計算回数が減る
ため計算時間を短縮することができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、疑似距離
誤差分散推定手段は疑似距離誤差の分散を平均0の正規
分布と仮定して推定し、測位計算手段はGPS衛星の配
置の情報を検出し、これら疑似距離誤差の分散推定値と
GPS衛星の配置情報とに基づいて、測位誤差推定手段
は測位誤差の推定値を出力することができる。
誤差分散推定手段は疑似距離誤差の分散を平均0の正規
分布と仮定して推定し、測位計算手段はGPS衛星の配
置の情報を検出し、これら疑似距離誤差の分散推定値と
GPS衛星の配置情報とに基づいて、測位誤差推定手段
は測位誤差の推定値を出力することができる。
【0043】そのため、測位誤差の抽出に必要な計算回
数を減らすことができる。その結果、測位誤差の推定値
を計算する場合に、その処理時間を短縮することができ
るとともに、精度を向上することができる。
数を減らすことができる。その結果、測位誤差の推定値
を計算する場合に、その処理時間を短縮することができ
るとともに、精度を向上することができる。
【図1】本発明の実施例のGPS受信装置のブロック図
【図2】同実施例の動作を説明するためのフローチャー
ト
ト
【図3】同実施例の疑似距離誤差分散推定手段の動作説
明図
明図
【図4】従来のGPS受信装置のブロック図
【図5】同従来例の動作を説明するためのフローチャー
ト
ト
【図6】同従来例の疑似距離誤差推定手段の動作説明図
3 測位計算手段 4 疑似距離誤差分散推定手段 5 第1の測位誤差推定手段
Claims (1)
- 【請求項1】 GPSアンテナを通じて受信したGPS
衛星からの衛星信号に基づいて、測位計算手段により自
己を測位するGPS受信装置において、前記測位計算手
段を、前記衛星信号の自己への伝搬時間とデータとに基
づいて、GPS衛星の配置情報を検出するよう構成し、
前記衛星信号の航法メッセージ中の精度情報と大気層補
正値と電離層補正値とに基づいて、自己とGPS衛星間
の疑似距離に対する誤差の分散を推定する疑似距離誤差
分散推定手段と、前記疑似距離に対する誤差の分散の推
定値とGPS衛星の配置情報とに基づいて、前記測位計
算手段の前記測位の結果に対する測位誤差を推定する測
位誤差推定手段とを備えたGPS受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP937095A JPH08201504A (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | Gps受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP937095A JPH08201504A (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | Gps受信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08201504A true JPH08201504A (ja) | 1996-08-09 |
Family
ID=11718592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP937095A Pending JPH08201504A (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | Gps受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08201504A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001318136A (ja) * | 2000-03-30 | 2001-11-16 | Lucent Technol Inc | 重み付きリッジ回帰を使用する位置決定方法 |
KR20100068919A (ko) * | 2008-12-15 | 2010-06-24 | 삼성전자주식회사 | 위성 위치 확인 수신기 및 그것의 위치 결정 방법 |
JP2011095184A (ja) * | 2009-10-30 | 2011-05-12 | Toyota Central R&D Labs Inc | 測位装置及びプログラム |
JP2011242296A (ja) * | 2010-05-19 | 2011-12-01 | Nec Corp | 地上補強型衛星航法システム、該システムに用いられる衛星異常検出方法及び衛星異常検出プログラム |
-
1995
- 1995-01-25 JP JP937095A patent/JPH08201504A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001318136A (ja) * | 2000-03-30 | 2001-11-16 | Lucent Technol Inc | 重み付きリッジ回帰を使用する位置決定方法 |
KR20100068919A (ko) * | 2008-12-15 | 2010-06-24 | 삼성전자주식회사 | 위성 위치 확인 수신기 및 그것의 위치 결정 방법 |
JP2011095184A (ja) * | 2009-10-30 | 2011-05-12 | Toyota Central R&D Labs Inc | 測位装置及びプログラム |
JP2011242296A (ja) * | 2010-05-19 | 2011-12-01 | Nec Corp | 地上補強型衛星航法システム、該システムに用いられる衛星異常検出方法及び衛星異常検出プログラム |
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