JPH08201251A - 高圧ガス容器の非水槽式耐圧膨張試験方法及び装置 - Google Patents
高圧ガス容器の非水槽式耐圧膨張試験方法及び装置Info
- Publication number
- JPH08201251A JPH08201251A JP2606495A JP2606495A JPH08201251A JP H08201251 A JPH08201251 A JP H08201251A JP 2606495 A JP2606495 A JP 2606495A JP 2606495 A JP2606495 A JP 2606495A JP H08201251 A JPH08201251 A JP H08201251A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- container
- water
- gas container
- servo motor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 通常の耐圧膨張試験に用いる加圧ポンプの脈
動に起因する水圧の不安定性をなくして、高い精度を持
つ高圧容器の非水槽式耐圧膨張試験方法と装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 検査に供する高圧容器31に検査ヘッド32
を嵌合固定してから排気用の真空ポンプ35によってエ
ア抜きを行った後、エア抜き注水孔43からの注水とエ
ア抜き排水口59からの排水を行い、サーボモータ46
が装備されたプランジャポンプ44を用いて高圧容器3
1内の圧力を一定値にまで高め、しかる後に該サーボモ
ータ46を逆方向に回転してライン41と高圧容器31
内の徐圧を順次行い、徐圧によって水圧が一定値にまで
下降した際のサーボモータ46の回転数から演算式に基
づいて恒久増加率を求める方法と装置を提供する。
動に起因する水圧の不安定性をなくして、高い精度を持
つ高圧容器の非水槽式耐圧膨張試験方法と装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 検査に供する高圧容器31に検査ヘッド32
を嵌合固定してから排気用の真空ポンプ35によってエ
ア抜きを行った後、エア抜き注水孔43からの注水とエ
ア抜き排水口59からの排水を行い、サーボモータ46
が装備されたプランジャポンプ44を用いて高圧容器3
1内の圧力を一定値にまで高め、しかる後に該サーボモ
ータ46を逆方向に回転してライン41と高圧容器31
内の徐圧を順次行い、徐圧によって水圧が一定値にまで
下降した際のサーボモータ46の回転数から演算式に基
づいて恒久増加率を求める方法と装置を提供する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高圧ガス容器の非水槽式
耐圧膨張試験方法及び装置に関し、特には正確で効率の
良い耐圧膨張試験を行うための新規な方法及び装置を提
供するものである。
耐圧膨張試験方法及び装置に関し、特には正確で効率の
良い耐圧膨張試験を行うための新規な方法及び装置を提
供するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に液化石油ガスなどに用いられる高
圧ガス容器は、加圧状態における安全性を検査するため
に、製造時並びに所定の期間が経過するごとに耐圧膨張
試験を行なう必要がある。この耐圧膨張試験は次式
(1)によって求まる恒久増加率によって判定され、こ
の恒久増加率が法律によって規定される一定の値以下で
あれば合格とされる。これは、恒久増加率の小さい容器
ほどその復元力が大きく、耐圧性に優れているからであ
る。
圧ガス容器は、加圧状態における安全性を検査するため
に、製造時並びに所定の期間が経過するごとに耐圧膨張
試験を行なう必要がある。この耐圧膨張試験は次式
(1)によって求まる恒久増加率によって判定され、こ
の恒久増加率が法律によって規定される一定の値以下で
あれば合格とされる。これは、恒久増加率の小さい容器
ほどその復元力が大きく、耐圧性に優れているからであ
る。
【0003】ここで全増加量(ΔV)は、加圧前のガス
容器の容量をV1、加圧後の容量をV2とすると、V2−
V1で表わされるガス容器の膨張による容量増加分であ
り、恒久増加量(Δv)は、ガス容器に対する加圧を解
除したときのガス容器の容量をV3としたときに、V3−
V1で表わされる、ガス容器の復元が不完全なことによ
る容量増加分である。
容器の容量をV1、加圧後の容量をV2とすると、V2−
V1で表わされるガス容器の膨張による容量増加分であ
り、恒久増加量(Δv)は、ガス容器に対する加圧を解
除したときのガス容器の容量をV3としたときに、V3−
V1で表わされる、ガス容器の復元が不完全なことによ
る容量増加分である。
【0004】かかる全増加量(ΔV)並びに恒久増加量
(Δv)を測定する試験装置として水槽式と非水槽式と
が知られており、このうちの水槽式耐圧膨張試験装置
は、検査すべき高圧ガス容器を閉じられた水槽の水中に
設置し、当該高圧ガス容器内に外部から高圧水などを圧
入して所定の高圧とし、このときに生ずる高圧ガス容器
の膨張によって水槽から排出される水の量を水槽に連通
して設けたビュレットにおける水位を検出することによ
って測定するものである。
(Δv)を測定する試験装置として水槽式と非水槽式と
が知られており、このうちの水槽式耐圧膨張試験装置
は、検査すべき高圧ガス容器を閉じられた水槽の水中に
設置し、当該高圧ガス容器内に外部から高圧水などを圧
入して所定の高圧とし、このときに生ずる高圧ガス容器
の膨張によって水槽から排出される水の量を水槽に連通
して設けたビュレットにおける水位を検出することによ
って測定するものである。
【0005】しかしながら、このような水槽式耐圧膨張
試験装置は、原理的に水槽内に充満させておくべき水の
量に対して高圧ガス容器に生ずる膨張によって排出され
る水の量が相当に少なく、従って全体に対する信号の割
合が小さくて測定精度が低い欠点がある。更に水槽式耐
圧膨張試験装置では使用する水の量が多いため、環境温
度によって生ずる水の膨張・収縮による変動量が大き
い。この変動量は検出すべき高圧ガス容器の膨張によっ
て排出される水の量に対する誤差となるが、この誤差の
大きさが信号量、即ち検出すべき水の量を超えることも
稀ではない。特に水槽が大きい場合にこの欠点が著し
い。
試験装置は、原理的に水槽内に充満させておくべき水の
量に対して高圧ガス容器に生ずる膨張によって排出され
る水の量が相当に少なく、従って全体に対する信号の割
合が小さくて測定精度が低い欠点がある。更に水槽式耐
圧膨張試験装置では使用する水の量が多いため、環境温
度によって生ずる水の膨張・収縮による変動量が大き
い。この変動量は検出すべき高圧ガス容器の膨張によっ
て排出される水の量に対する誤差となるが、この誤差の
大きさが信号量、即ち検出すべき水の量を超えることも
稀ではない。特に水槽が大きい場合にこの欠点が著し
い。
【0006】以上の事情から、大型の高圧ガス容器につ
いては非水槽式の耐圧膨張試験装置が一般的である。し
かし従来の非水槽式耐圧膨張試験装置は、環境温度と水
の温度との差異によって水の体積が刻々と変化し、しか
もその体積の変動割合が大きいため、客観的に信頼性の
高い測定を行うことは困難であるという難点がある。
いては非水槽式の耐圧膨張試験装置が一般的である。し
かし従来の非水槽式耐圧膨張試験装置は、環境温度と水
の温度との差異によって水の体積が刻々と変化し、しか
もその体積の変動割合が大きいため、客観的に信頼性の
高い測定を行うことは困難であるという難点がある。
【0007】特公昭63−52692号により、図5に
示す非水槽式の耐圧膨張試験装置が提案されている。こ
の装置は内部に所定量の水7を貯蔵する定量水タンク8
と、この定量水タンク8と検査すべきガス容器2とを加
圧ポンプ3を介して接続して成り、定量水タンク8内の
水7をガス容器2内へ加圧して供給する加圧ラインLp
と、この加圧ラインLpに形成され、加圧ポンプ3を迂
回して短絡するバイパス6を介する他は加圧ラインLp
を兼用して、定量水タンク8とガス容器2とを接続する
戻しラインLRと、定量水タンク8を載置し、定量水タ
ンク8内の水7の重量を測定する電子天秤9とを主要な
構成要素としている。
示す非水槽式の耐圧膨張試験装置が提案されている。こ
の装置は内部に所定量の水7を貯蔵する定量水タンク8
と、この定量水タンク8と検査すべきガス容器2とを加
圧ポンプ3を介して接続して成り、定量水タンク8内の
水7をガス容器2内へ加圧して供給する加圧ラインLp
と、この加圧ラインLpに形成され、加圧ポンプ3を迂
回して短絡するバイパス6を介する他は加圧ラインLp
を兼用して、定量水タンク8とガス容器2とを接続する
戻しラインLRと、定量水タンク8を載置し、定量水タ
ンク8内の水7の重量を測定する電子天秤9とを主要な
構成要素としている。
【0008】定量水タンク8には、その内部に貯蔵され
た水7の温度を測定するための温度計5及び一定水位を
保持するためのオーバーフローパイプ11が設けられ、
更に給水ラインLs1が配設されている。
た水7の温度を測定するための温度計5及び一定水位を
保持するためのオーバーフローパイプ11が設けられ、
更に給水ラインLs1が配設されている。
【0009】被検査ガス容器2は、その口金21に螺合
された取付具22にスピンドル23が固定され、取付具
22を介して加圧ラインLp(戻しラインLR)、空気
抜きラインLAおよび給水ラインLs2と接続されてい
る。4は圧力計、VRはバイパス6に設けた戻しバル
ブ、Vpは加圧ライン(戻しラインLR)に設けたバル
ブ、Vsは給水ラインLs2に設けた給水バルブであ
り、VAは空気抜きラインLAに設けた空気抜きバルブ
である。
された取付具22にスピンドル23が固定され、取付具
22を介して加圧ラインLp(戻しラインLR)、空気
抜きラインLAおよび給水ラインLs2と接続されてい
る。4は圧力計、VRはバイパス6に設けた戻しバル
ブ、Vpは加圧ライン(戻しラインLR)に設けたバル
ブ、Vsは給水ラインLs2に設けた給水バルブであ
り、VAは空気抜きラインLAに設けた空気抜きバルブ
である。
【0010】電子天秤9は、マイクロコンピュータ91
を内蔵したデジタル表示型の天秤であり、コンピュータ
92と接続されている。また、加圧ラインLp(戻しラ
インLR)とガス容器2に取付けた取付具22との接続
位置は、加圧ラインLp(戻しラインLR)と定量水タ
ンク8との接続位置より若干低位置とされている。
を内蔵したデジタル表示型の天秤であり、コンピュータ
92と接続されている。また、加圧ラインLp(戻しラ
インLR)とガス容器2に取付けた取付具22との接続
位置は、加圧ラインLp(戻しラインLR)と定量水タ
ンク8との接続位置より若干低位置とされている。
【0011】かかる耐圧膨張試験装置によれば、加圧ラ
インLp、バイパス6および加圧ポンプ3に給水が完了
した状態でバルブVpを閉じて空気抜きバルブVAおよ
び給水バルブVsを開き、給水ラインLs2よりガス容
器2内へ注水することによってガス容器2内の空気が空
気抜きラインLAより排出されるので、ここで給水バル
ブVsおよび空気抜きバルブVAを閉じると、定量水タ
ンク8内に所定量の水7が貯留される。次に加圧ライン
LpのバルブVpを開いて戻しバルブVRを閉じ、次い
で加圧ポンプ3を作動させてガス容器2内に水を圧入
し、この圧力によってガス容器2を膨張させ、該ガス容
器2が完全に膨張した状態において法律によって定めら
れている所定時間圧力Pを保持する。このときの圧入水
の量に相当する定量水タンク8内の水7の減少分の重量
ΔM1を電子天秤9によって秤量し、その結果をコンピ
ュータ92に入力して所定の演算式に基づいて全増加量
(ΔV)及び恒久増加量(Δv)を求めることができ
る。
インLp、バイパス6および加圧ポンプ3に給水が完了
した状態でバルブVpを閉じて空気抜きバルブVAおよ
び給水バルブVsを開き、給水ラインLs2よりガス容
器2内へ注水することによってガス容器2内の空気が空
気抜きラインLAより排出されるので、ここで給水バル
ブVsおよび空気抜きバルブVAを閉じると、定量水タ
ンク8内に所定量の水7が貯留される。次に加圧ライン
LpのバルブVpを開いて戻しバルブVRを閉じ、次い
で加圧ポンプ3を作動させてガス容器2内に水を圧入
し、この圧力によってガス容器2を膨張させ、該ガス容
器2が完全に膨張した状態において法律によって定めら
れている所定時間圧力Pを保持する。このときの圧入水
の量に相当する定量水タンク8内の水7の減少分の重量
ΔM1を電子天秤9によって秤量し、その結果をコンピ
ュータ92に入力して所定の演算式に基づいて全増加量
(ΔV)及び恒久増加量(Δv)を求めることができ
る。
【0012】次に加圧ポンプ3の作動を停止して加圧状
態を解除すると共に、戻しバルブVRを開く。すると圧
力の解除に伴ってガス容器2が復元し、圧入水が戻しラ
インLRを通って定量水タンク8内に逆流する。このと
きの定量水タンク8内の水7の増量分の重量ΔM2を電
子天秤9によって秤量し、その結果をコンピュータ92
に入力し、更に演算プログラム及び必要なデータを入力
することにより、自動的に恒久増加率を求めることがで
きる。
態を解除すると共に、戻しバルブVRを開く。すると圧
力の解除に伴ってガス容器2が復元し、圧入水が戻しラ
インLRを通って定量水タンク8内に逆流する。このと
きの定量水タンク8内の水7の増量分の重量ΔM2を電
子天秤9によって秤量し、その結果をコンピュータ92
に入力し、更に演算プログラム及び必要なデータを入力
することにより、自動的に恒久増加率を求めることがで
きる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このような非水槽式耐
圧膨張試験方法によれば、熱膨張による水の体積変化に
左右されずに比較的高い精度を有する測定を短時間で行
うことができるが、加圧ポンプの作動時にガス容器に脈
動が発生することがあり、水圧が不安定となって測定誤
差が生じやすいという課題がある。更に各種配管内に残
留するエアによって加圧状態が安定せず、しかも加圧力
を検出する圧力スイッチの精度は必ずしも良好であると
はいえない上、各種バルブの開閉駆動用電磁切換弁の作
動精度が十分でないことも測定誤差を誘発する原因とな
っている。
圧膨張試験方法によれば、熱膨張による水の体積変化に
左右されずに比較的高い精度を有する測定を短時間で行
うことができるが、加圧ポンプの作動時にガス容器に脈
動が発生することがあり、水圧が不安定となって測定誤
差が生じやすいという課題がある。更に各種配管内に残
留するエアによって加圧状態が安定せず、しかも加圧力
を検出する圧力スイッチの精度は必ずしも良好であると
はいえない上、各種バルブの開閉駆動用電磁切換弁の作
動精度が十分でないことも測定誤差を誘発する原因とな
っている。
【0014】そこで本発明はこのような従来の非水槽式
耐圧膨張試験方法及び装置が有している課題を解消し
て、脈動に起因する水圧の不安定状態を防止して、客観
的で高い精度を有する測定を短時間で迅速に行うことが
できる高圧ガス容器の非水槽式耐圧膨張試験方法及び装
置を提供することを目的とするものである。
耐圧膨張試験方法及び装置が有している課題を解消し
て、脈動に起因する水圧の不安定状態を防止して、客観
的で高い精度を有する測定を短時間で迅速に行うことが
できる高圧ガス容器の非水槽式耐圧膨張試験方法及び装
置を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、試験に供する高圧容器を定位置に固定して
から検査ヘッドを嵌合固定し、バルブ操作と排気用の真
空ポンプの稼働によって一定時間だけ高圧容器のエア抜
きを行ってから検査ヘッドの他端部に設けたエア抜き注
水孔からの注水とエア抜き排水とを行った後、サーボモ
ータによって駆動されるプランジャポンプを用いて高圧
容器内の圧力を一定値にまで高めて所定の時間維持し、
次にサーボモータを逆方向に回転してラインの徐圧を行
い、徐圧終了後にサーボモータの位置を読み取り、更に
高圧容器内の徐圧を行って高圧容器内の水圧が一定値に
まで下降した際のサーボモータの位置を読み取り、上記
各サーボモータの位置から演算式に基づいて恒久増加率
を計算するようにした高圧ガス容器の非水槽式耐圧膨張
試験方法及び装置を提供する。
するために、試験に供する高圧容器を定位置に固定して
から検査ヘッドを嵌合固定し、バルブ操作と排気用の真
空ポンプの稼働によって一定時間だけ高圧容器のエア抜
きを行ってから検査ヘッドの他端部に設けたエア抜き注
水孔からの注水とエア抜き排水とを行った後、サーボモ
ータによって駆動されるプランジャポンプを用いて高圧
容器内の圧力を一定値にまで高めて所定の時間維持し、
次にサーボモータを逆方向に回転してラインの徐圧を行
い、徐圧終了後にサーボモータの位置を読み取り、更に
高圧容器内の徐圧を行って高圧容器内の水圧が一定値に
まで下降した際のサーボモータの位置を読み取り、上記
各サーボモータの位置から演算式に基づいて恒久増加率
を計算するようにした高圧ガス容器の非水槽式耐圧膨張
試験方法及び装置を提供する。
【0016】上記プランジャポンプは、ボックス状の匡
体の一方側外郭部に装備されたサーボモータと、該サー
ボモータの出力軸に連結されて上記匡体に回動自在に支
持されたボール螺子と、該ボール螺子の回転に応動して
長手方向に沿って移動自在に螺合されたスライドベース
と、ボール螺子と平行に配置されたのガイドシャフト
と、このガイドシャフトに摺動自在に嵌合され、前記ス
ライドベースに連結されたスライダーと、一端部が該ス
ライダーに固定されたピストンと、該ピストンが液密封
止下に進入しているとともに他端部がエア抜き注水用の
管路に連結されたシリンダから構成されている。耐圧試
験時には上記サーボモータの回転数をエンコーダを介し
てマイクロコンピュータに伝達し、演算式に基づいて高
圧容器の恒久増加率を演算する。
体の一方側外郭部に装備されたサーボモータと、該サー
ボモータの出力軸に連結されて上記匡体に回動自在に支
持されたボール螺子と、該ボール螺子の回転に応動して
長手方向に沿って移動自在に螺合されたスライドベース
と、ボール螺子と平行に配置されたのガイドシャフト
と、このガイドシャフトに摺動自在に嵌合され、前記ス
ライドベースに連結されたスライダーと、一端部が該ス
ライダーに固定されたピストンと、該ピストンが液密封
止下に進入しているとともに他端部がエア抜き注水用の
管路に連結されたシリンダから構成されている。耐圧試
験時には上記サーボモータの回転数をエンコーダを介し
てマイクロコンピュータに伝達し、演算式に基づいて高
圧容器の恒久増加率を演算する。
【0017】
【作用】かかる非水槽式耐圧膨張試験方法及び装置によ
れば、検査すべき高圧容器に検査ヘッドが嵌合固定され
てから排気用の真空ポンプを稼働することによって高圧
容器のエア抜きが行われ、次に検査ヘッドの他端部に設
けたエア抜き注水孔からの注水とエア抜き排水とが行わ
れた後、プランジャポンプによって高圧容器内の圧力が
一定値にまで高められてそのまま所定の時間維持され
る。次にサーボモータを逆方向に回転することによって
ラインの徐圧が行われ、徐圧終了後にサーボモータの位
置を読み取ってから更に高圧容器内の徐圧を行って水圧
が一定値にまで下降した際のサーボモータの位置を読み
取ることにより、読み取られたサーボモータの回転数か
ら演算式に基づいて恒久増加率が計算される。
れば、検査すべき高圧容器に検査ヘッドが嵌合固定され
てから排気用の真空ポンプを稼働することによって高圧
容器のエア抜きが行われ、次に検査ヘッドの他端部に設
けたエア抜き注水孔からの注水とエア抜き排水とが行わ
れた後、プランジャポンプによって高圧容器内の圧力が
一定値にまで高められてそのまま所定の時間維持され
る。次にサーボモータを逆方向に回転することによって
ラインの徐圧が行われ、徐圧終了後にサーボモータの位
置を読み取ってから更に高圧容器内の徐圧を行って水圧
が一定値にまで下降した際のサーボモータの位置を読み
取ることにより、読み取られたサーボモータの回転数か
ら演算式に基づいて恒久増加率が計算される。
【0018】
【実施例】以下図面に基づいて本発明にかかる高圧ガス
容器の非水槽式耐圧膨張試験方法及び装置の一実施例を
詳述する。図1は本実施例の装置構成を示す概要図であ
り、図中の31は耐圧膨張試験に供する高圧ガス容器、
32は検査ヘッドであって、この検査ヘッド32から導
出された一方側の管路33には圧力計P1とバルブV1が
配備され、該管路33は蓄圧器34に連結されている。
容器の非水槽式耐圧膨張試験方法及び装置の一実施例を
詳述する。図1は本実施例の装置構成を示す概要図であ
り、図中の31は耐圧膨張試験に供する高圧ガス容器、
32は検査ヘッドであって、この検査ヘッド32から導
出された一方側の管路33には圧力計P1とバルブV1が
配備され、該管路33は蓄圧器34に連結されている。
【0019】35は排気用の真空ポンプであり、この真
空ポンプ35と前記蓄圧器34とを連結する管路36に
バルブV2が配備されている。37は排水用の給気孔、
38は真空スイッチ、P2は真空計であり、給気孔37
と蓄圧器34とを連結する管路40にバルブV3が配備
されている。更に蓄圧器34から導出された管路60の
先端部にエア抜き排水孔59が開口されており、この管
路60にバルブV6が配備されている。
空ポンプ35と前記蓄圧器34とを連結する管路36に
バルブV2が配備されている。37は排水用の給気孔、
38は真空スイッチ、P2は真空計であり、給気孔37
と蓄圧器34とを連結する管路40にバルブV3が配備
されている。更に蓄圧器34から導出された管路60の
先端部にエア抜き排水孔59が開口されており、この管
路60にバルブV6が配備されている。
【0020】前記検査ヘッド32から導出された他方側
の管路41にはバルブV4と圧力センサー42及びバル
ブV5とが配備され、該管路41の他端部はエア抜き注
水孔43に連結されている。
の管路41にはバルブV4と圧力センサー42及びバル
ブV5とが配備され、該管路41の他端部はエア抜き注
水孔43に連結されている。
【0021】上記バルブV4とバルブV5との間に位置す
る管路41にサーボモータによって駆動されるプランジ
ャポンプ44が装備されている。このプランジャポンプ
44は管路41内に注入された水を所定圧まで加圧し、
かつ、徐圧する機能を有しているものであって、該プラ
ンジャポンプ44の構造を図2(A)(B)を用いて説
明する。
る管路41にサーボモータによって駆動されるプランジ
ャポンプ44が装備されている。このプランジャポンプ
44は管路41内に注入された水を所定圧まで加圧し、
かつ、徐圧する機能を有しているものであって、該プラ
ンジャポンプ44の構造を図2(A)(B)を用いて説
明する。
【0022】図2(A)(B)において、45はボック
ス状の匡体であり、この匡体45の一方側外郭部にサー
ボモータ46が装備されている。該サーボモータ46の
出力軸46aは連結部47によりボール螺子48に連結
固定されている。49はボール螺子48の端末部を枢支
する軸受、50はベアリングナット部であり、このベア
リングナット部50の内方には公知のオイルシール,ベ
アリング押え及びベアリングカラーが配備されていて、
前記軸受49とベアリングナット部50によってボール
螺子48が回動自在に支持されている。
ス状の匡体であり、この匡体45の一方側外郭部にサー
ボモータ46が装備されている。該サーボモータ46の
出力軸46aは連結部47によりボール螺子48に連結
固定されている。49はボール螺子48の端末部を枢支
する軸受、50はベアリングナット部であり、このベア
リングナット部50の内方には公知のオイルシール,ベ
アリング押え及びベアリングカラーが配備されていて、
前記軸受49とベアリングナット部50によってボール
螺子48が回動自在に支持されている。
【0023】51は上記ボール螺子48に螺合されたス
ライドベースであり、該スライドベース51はボール螺
子48の回転に応動して該ボール螺子48の長手方向に
沿って移動自在となっている。52,52は匡体45内
にあってボール螺子48と平行に配置された一対のガイ
ドシャフトであり、このガイドシャフト52,52にス
ライダー53が摺動自在に嵌合されている。該スライダ
ー53は上記スライドベース51に連結されており、従
ってスライドベース51の移動時にはスライダー53も
ガイドシャフト52,52に沿って摺動する。
ライドベースであり、該スライドベース51はボール螺
子48の回転に応動して該ボール螺子48の長手方向に
沿って移動自在となっている。52,52は匡体45内
にあってボール螺子48と平行に配置された一対のガイ
ドシャフトであり、このガイドシャフト52,52にス
ライダー53が摺動自在に嵌合されている。該スライダ
ー53は上記スライドベース51に連結されており、従
ってスライドベース51の移動時にはスライダー53も
ガイドシャフト52,52に沿って摺動する。
【0024】54はプランジャポンプを構成するピスト
ン、55は同シリンダであり、このピストン54の一端
部は前記スライダー53に固定され、他端部はシリンダ
55内に進入している。56はピストン54の抜止め用
ナットである。ピストン54が進入するシリンダ55の
内壁部分には、公知のブッシュ、パッキン及びこれらを
係止するリングとかダストカバーとから構成されたシー
ル部57が配置されていて、ピストン54は該シール部
57のシール作用に基づいて液密封止下にシリンダ55
内に抜差自在となっている。尚、シリンダ55の先端部
55aが図1の管路41に連結されている。
ン、55は同シリンダであり、このピストン54の一端
部は前記スライダー53に固定され、他端部はシリンダ
55内に進入している。56はピストン54の抜止め用
ナットである。ピストン54が進入するシリンダ55の
内壁部分には、公知のブッシュ、パッキン及びこれらを
係止するリングとかダストカバーとから構成されたシー
ル部57が配置されていて、ピストン54は該シール部
57のシール作用に基づいて液密封止下にシリンダ55
内に抜差自在となっている。尚、シリンダ55の先端部
55aが図1の管路41に連結されている。
【0025】上記サーボモータ46の回転数は図外のエ
ンコーダを介してマイクロコンピュータに伝達されて、
後述する演算式に基づいて高圧容器31の恒久増加率
(%)が演算される。
ンコーダを介してマイクロコンピュータに伝達されて、
後述する演算式に基づいて高圧容器31の恒久増加率
(%)が演算される。
【0026】以下に本実施例の基本的な作用を説明す
る。先ず前段階として運搬車両を用いて試験に供すべき
高圧容器31を回収し、ボンベチェック及び残ガス回収
を行った後に容器のメインバルブを取外してから本実施
例にかかる耐圧膨張試験を開始する。
る。先ず前段階として運搬車両を用いて試験に供すべき
高圧容器31を回収し、ボンベチェック及び残ガス回収
を行った後に容器のメインバルブを取外してから本実施
例にかかる耐圧膨張試験を開始する。
【0027】高圧容器31を図外の芯出し機構を用いて
定位置に固定し、検査ヘッド32を上方から下降駆動し
て高圧容器31に嵌合し、強固にチャッキングを行う。
そしてバルブV1,V3,V4,V5,V6をすべて「閉」
とし、バルブV2のみ「開」としてから排気用の真空ポ
ンプ35の稼働を開始する。これに伴って蓄圧器34が
真空に吸引され、所定の真空度にまで吸引された際に真
空スイッチ38が作動して真空ポンプ35の稼働が停止
する。この時の真空度が圧力計P2に表示される。
定位置に固定し、検査ヘッド32を上方から下降駆動し
て高圧容器31に嵌合し、強固にチャッキングを行う。
そしてバルブV1,V3,V4,V5,V6をすべて「閉」
とし、バルブV2のみ「開」としてから排気用の真空ポ
ンプ35の稼働を開始する。これに伴って蓄圧器34が
真空に吸引され、所定の真空度にまで吸引された際に真
空スイッチ38が作動して真空ポンプ35の稼働が停止
する。この時の真空度が圧力計P2に表示される。
【0028】次にバルブV2を「閉」としてからバルブ
V1を「開」として、タイマーを併用して一定時間だけ
高圧容器31のエア抜きを行い、更にバルブV6,V3,
V4,V5を「開」として管路41の他端部に設けたエア
抜き注水孔43からの注水を一定時間行うとともに管路
60の先端部に開口されたエア抜き排水孔59からエア
と余分な水分を放出する。
V1を「開」として、タイマーを併用して一定時間だけ
高圧容器31のエア抜きを行い、更にバルブV6,V3,
V4,V5を「開」として管路41の他端部に設けたエア
抜き注水孔43からの注水を一定時間行うとともに管路
60の先端部に開口されたエア抜き排水孔59からエア
と余分な水分を放出する。
【0029】次にバルブV1とバルブV5を「閉」にして
高圧容器31に対するエア抜き注水を終了する。そして
次段のプランジャポンプ44を用いた加圧工程に移行す
る。
高圧容器31に対するエア抜き注水を終了する。そして
次段のプランジャポンプ44を用いた加圧工程に移行す
る。
【0030】プランジャポンプ44を用いた加圧工程の
手順を説明すると、先ずエア抜き注水終了時点でのサー
ボモータ46のPO点、即ち現在位置を読み取り、次に
該サーボモータ46を起動すると、出力軸46aの回転
力が連結部47からボール螺子48に伝達されて該ボー
ル螺子48が回転を開始する。するとボール螺子48に
螺合されたスライドベース51がボール螺子48の回転
に応動して該ボール螺子48の長手方向に沿って図2の
左方へ移動し、これに伴ってボール螺子48と平行に配
置された一対のガイドシャフト52,52に嵌合された
スライダー53が同方向に摺動する。
手順を説明すると、先ずエア抜き注水終了時点でのサー
ボモータ46のPO点、即ち現在位置を読み取り、次に
該サーボモータ46を起動すると、出力軸46aの回転
力が連結部47からボール螺子48に伝達されて該ボー
ル螺子48が回転を開始する。するとボール螺子48に
螺合されたスライドベース51がボール螺子48の回転
に応動して該ボール螺子48の長手方向に沿って図2の
左方へ移動し、これに伴ってボール螺子48と平行に配
置された一対のガイドシャフト52,52に嵌合された
スライダー53が同方向に摺動する。
【0031】従って一端部がスライダー53に固定され
たピストン54がシリンダ55内に進入して管路41の
水圧が上昇する。この水圧上昇に伴って該水圧がバルブ
V4を経由して高圧容器31に加えられ、高圧容器31
内の圧力が一定値に達すると圧力センサー42が働いて
サーボモータ46の作動が停止する。図3は上記動作時
の態様を概念的に描いたものであって、高圧容器31は
破線Aから実線Bに示したように膨張する。
たピストン54がシリンダ55内に進入して管路41の
水圧が上昇する。この水圧上昇に伴って該水圧がバルブ
V4を経由して高圧容器31に加えられ、高圧容器31
内の圧力が一定値に達すると圧力センサー42が働いて
サーボモータ46の作動が停止する。図3は上記動作時
の態様を概念的に描いたものであって、高圧容器31は
破線Aから実線Bに示したように膨張する。
【0032】本実施例では水圧が31(kgf/c
m2)に達した際にサーボモータ46の作動が停止する
ように設定されている。そして高圧容器31内は上記の
水圧に保ったままで一定時間維持する。本例はタイマー
の設定によって水圧維持時間を法定で決められている3
0秒にしてある。
m2)に達した際にサーボモータ46の作動が停止する
ように設定されている。そして高圧容器31内は上記の
水圧に保ったままで一定時間維持する。本例はタイマー
の設定によって水圧維持時間を法定で決められている3
0秒にしてある。
【0033】ここでバルブV4を「閉」としてサーボモ
ータ46の位置P1点を読み取ってからラインの徐圧を
開始する。この徐圧はサーボモータ46を逆方向に回転
することによって行われる。これによってプランジャポ
ンプ44が前記と逆の動作を行い、ピストン54がシリ
ンダ55から抜ける方向に摺動して管路41の水圧が下
降する。水圧が一定値に達すると圧力センサー42が再
度働いてサーボモータ46の作動が停止する。
ータ46の位置P1点を読み取ってからラインの徐圧を
開始する。この徐圧はサーボモータ46を逆方向に回転
することによって行われる。これによってプランジャポ
ンプ44が前記と逆の動作を行い、ピストン54がシリ
ンダ55から抜ける方向に摺動して管路41の水圧が下
降する。水圧が一定値に達すると圧力センサー42が再
度働いてサーボモータ46の作動が停止する。
【0034】ラインの徐圧終了後にサーボモータ46の
位置P2点を読み取り、高圧容器31の徐圧を開始す
る。この徐圧はバルブV4を「開」としてから前記した
ようにサーボモータ46を逆方向に回転することによっ
て行われる。これによってプランジャポンプ44の作動
によって高圧容器31内の水圧が下降し、該水圧が一定
値に達すると圧力センサー42が働いてサーボモータ4
6の作動が停止して徐圧が終了する。そこでサーボモー
タ46の位置P2点を読み取り、以下に記す測定原理に
基づいて高圧容器31の恒久増加率(%)を計算する。
位置P2点を読み取り、高圧容器31の徐圧を開始す
る。この徐圧はバルブV4を「開」としてから前記した
ようにサーボモータ46を逆方向に回転することによっ
て行われる。これによってプランジャポンプ44の作動
によって高圧容器31内の水圧が下降し、該水圧が一定
値に達すると圧力センサー42が働いてサーボモータ4
6の作動が停止して徐圧が終了する。そこでサーボモー
タ46の位置P2点を読み取り、以下に記す測定原理に
基づいて高圧容器31の恒久増加率(%)を計算する。
【0035】先ず高圧容器31の全増加量(ΔV)なら
びに恒久増加量(Δv)を求める方法を以下に説明す
る。即ち、高圧容器31が完全に膨張した状態において
所定時間だけ水圧Pを31(kgf/cm2)に保持す
る。そしてエア抜き注水終了時点でのサーボモータ46
のPO点を読み取ってから高圧容器31内を31(kg
f/cm2)の水圧に保ったままで30秒間維持するた
めにバルブV4を「閉」とした時のサーボモータ46の
位置P1点を読み取り、更にラインの徐圧終了後のサー
ボモータ46の位置P2点を読み取ることによってサー
ボモータ46の回転数の差、即ち「P1−P0」(=水
量の差)が図外のエンコーダを介してマイクロコンピュ
ータに入力される。
びに恒久増加量(Δv)を求める方法を以下に説明す
る。即ち、高圧容器31が完全に膨張した状態において
所定時間だけ水圧Pを31(kgf/cm2)に保持す
る。そしてエア抜き注水終了時点でのサーボモータ46
のPO点を読み取ってから高圧容器31内を31(kg
f/cm2)の水圧に保ったままで30秒間維持するた
めにバルブV4を「閉」とした時のサーボモータ46の
位置P1点を読み取り、更にラインの徐圧終了後のサー
ボモータ46の位置P2点を読み取ることによってサー
ボモータ46の回転数の差、即ち「P1−P0」(=水
量の差)が図外のエンコーダを介してマイクロコンピュ
ータに入力される。
【0036】このときの圧入水の量に相当する高圧容器
31内の水の減少分の重量ΔM1とすると、全増加量
(ΔV)を導く式(1)における圧入水の体積Aは試験
温度における水の密度をρとすると、次式(2)によっ
て求められる。
31内の水の減少分の重量ΔM1とすると、全増加量
(ΔV)を導く式(1)における圧入水の体積Aは試験
温度における水の密度をρとすると、次式(2)によっ
て求められる。
【0037】恒久増加量(Δv)は試験温度における水
の密度をρとすると次式(3)によって求められる。
の密度をρとすると次式(3)によって求められる。
【0038】そして図外のマイクロコンピュータに、式
(1)〜式(3)の演算プログラムとこれに必要なデー
タを入力することにより、自動的に恒久増加率を求める
ことができる。
(1)〜式(3)の演算プログラムとこれに必要なデー
タを入力することにより、自動的に恒久増加率を求める
ことができる。
【0039】図4(A)(B)は本実施例にかかる耐圧
検査機70を全体的に示しており、Cは高圧容器3の進
行方向であって、以下順次注水工程D、検査工程E、排
水工程F、スチーム乾燥工程Gと自動的に進行するよう
になっている。71は電気制御盤である。
検査機70を全体的に示しており、Cは高圧容器3の進
行方向であって、以下順次注水工程D、検査工程E、排
水工程F、スチーム乾燥工程Gと自動的に進行するよう
になっている。71は電気制御盤である。
【0040】尚、試験終了後の高圧容器31から検査ヘ
ッド32を取外して次工程に移行する。後続する工程と
しては、容器の塗装除去、質量検査及び刻印、容器の塗
装及び乾燥、新規のメインバルブ取付け、真空引き検査
がある。
ッド32を取外して次工程に移行する。後続する工程と
しては、容器の塗装除去、質量検査及び刻印、容器の塗
装及び乾燥、新規のメインバルブ取付け、真空引き検査
がある。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる高圧ガス容器の非水槽式耐圧膨張試験方法及び装置
によれば、検査に供する高圧容器に検査ヘッドを嵌合固
定してから排気用の真空ポンプによってエア抜きを行っ
た後、エア抜き注水孔からの注水とエア抜き排水とを行
い、更にサーボモータが装備されたプランジャポンプを
用いて高圧容器内の圧力を一定値にまで高め、しかる後
に該サーボモータを逆方向に回転してラインと高圧容器
内の徐圧を順次行い、徐圧によって水圧が一定値にまで
下降した際のサーボモータの回転数から演算式に基づい
て恒久増加率を計算することが出来る。
かる高圧ガス容器の非水槽式耐圧膨張試験方法及び装置
によれば、検査に供する高圧容器に検査ヘッドを嵌合固
定してから排気用の真空ポンプによってエア抜きを行っ
た後、エア抜き注水孔からの注水とエア抜き排水とを行
い、更にサーボモータが装備されたプランジャポンプを
用いて高圧容器内の圧力を一定値にまで高め、しかる後
に該サーボモータを逆方向に回転してラインと高圧容器
内の徐圧を順次行い、徐圧によって水圧が一定値にまで
下降した際のサーボモータの回転数から演算式に基づい
て恒久増加率を計算することが出来る。
【0042】従ってプランジャポンプの作動時に管路及
び高圧容器に脈動が発生することがなく、水圧が安定化
される上、管路内に残留するエアに起因する加圧状態の
不安定性をなくし、しかも加圧力を検出する圧力センサ
ーの精度が良好であるため、測定誤差を最小限にするこ
とが出来る。
び高圧容器に脈動が発生することがなく、水圧が安定化
される上、管路内に残留するエアに起因する加圧状態の
不安定性をなくし、しかも加圧力を検出する圧力センサ
ーの精度が良好であるため、測定誤差を最小限にするこ
とが出来る。
【0043】特に本実施例では、サーボモータの回転数
の差によって瞬間的に求めた高圧容器内の水の減量分あ
るいは増量分の重量と、このときの水の温度における密
度とより水の体積を算出しているので、環境温度の影響
とか時間の経過に伴って生ずる熱膨張による水の体積変
化等に左右されずに高い精度を有する測定を短時間で迅
速に行うことが可能である。しかも目視による誤読ある
いは測定者が異なることによる個人差は発生せずに客観
的な試験結果を得ることができて、高い精度を有する測
定を短時間で迅速に行うことができる高圧ガス容器の非
水槽式耐圧膨張試験方法及び装置が提供される。
の差によって瞬間的に求めた高圧容器内の水の減量分あ
るいは増量分の重量と、このときの水の温度における密
度とより水の体積を算出しているので、環境温度の影響
とか時間の経過に伴って生ずる熱膨張による水の体積変
化等に左右されずに高い精度を有する測定を短時間で迅
速に行うことが可能である。しかも目視による誤読ある
いは測定者が異なることによる個人差は発生せずに客観
的な試験結果を得ることができて、高い精度を有する測
定を短時間で迅速に行うことができる高圧ガス容器の非
水槽式耐圧膨張試験方法及び装置が提供される。
【図1】本発明にかかる高圧ガス容器の非水槽式耐圧膨
張試験装置の一実施例を全体的に示す概要図。
張試験装置の一実施例を全体的に示す概要図。
【図2】図2(A)は本実施例で採用したプランジャポ
ンプの構造を示す正面図、図2(B)は同側面図。
ンプの構造を示す正面図、図2(B)は同側面図。
【図3】本実施例の動作時の態様を概念的に描いた概要
図。
図。
【図4】図4(A)は本実施例にかかる耐圧検査機を全
体的に示す平面図、図4(B)は同側面図。
体的に示す平面図、図4(B)は同側面図。
【図5】従来の非水槽式耐圧膨張試験装置の一例を示す
概要図。
概要図。
31…高圧容器 32…検査ヘッド 34…蓄圧器 35…真空ポンプ 37…(排水用)給気孔 38…真空スイッチ 42…圧力センサー 43…エア抜き注水孔 44…プランジャポンプ 45…匡体 46…サーボモータ 47…連結部 48…ボール螺子 49…軸受 50…ベアリングナット部 51…スライドベース 52…ガイドシャフト 53…スライダー 54…ピストン 55…シリンダ 57…シール部 59…エア抜き排水口 70…耐圧検査機
Claims (4)
- 【請求項1】 試験に供する高圧容器を定位置に固定し
てから検査ヘッドを嵌合固定し、バルブ操作と排気用の
真空ポンプの稼働によって一定時間だけ高圧容器のエア
抜きを行ってから検査ヘッドの他端部に設けたエア抜き
注水孔からの注水とエア抜き排水とを行った後、サーボ
モータによって駆動されるプランジャポンプを用いて高
圧容器内の圧力を一定値にまで高めて所定の時間維持
し、次にサーボモータを逆方向に回転してラインの徐圧
を行い、徐圧終了後にサーボモータの位置を読み取り、
更に高圧容器内の徐圧を行って高圧容器内の水圧が一定
値にまで下降した際のサーボモータの位置を読み取り、
上記各サーボモータの位置から演算式に基づいて恒久増
加率を計算することを特徴とする高圧ガス容器の非水槽
式耐圧膨張試験方法。 - 【請求項2】 試験に供する高圧ガス容器に嵌合固定す
る検査ヘッドから導出された一方側の管路に、バルブの
開閉操作によって連結状態がコントロールされる排気用
の真空ポンプと蓄圧器を配備する一方、上記検査ヘッド
から導出された他方側の管路の他端部に、バルブの開閉
操作によって動作状態がコントロールされるエア抜き注
水孔を設け、更に該他方側の管路に、サーボモータによ
って駆動され、該管路内に注入された水を所定圧まで加
圧及び徐圧する機能を持つプランジャポンプを装備した
ことを特徴とする高圧ガス容器の非水槽式耐圧膨張試験
装置。 - 【請求項3】 上記プランジャポンプは、ボックス状の
匡体の一方側外郭部に装備されたサーボモータと、該サ
ーボモータの出力軸に連結されて上記匡体に回動自在に
支持されたボール螺子と、該ボール螺子の回転に応動し
て長手方向に沿って移動自在に螺合されたスライドベー
スと、ボール螺子と平行に配置されたのガイドシャフト
と、このガイドシャフトに摺動自在に嵌合され、前記ス
ライドベースに連結されたスライダーと、一端部が該ス
ライダーに固定されたピストンと、該ピストンが液密封
止下に進入しているとともに他端部がエア抜き注水用の
管路に連結されたシリンダから構成された請求項2記載
の高圧ガス容器の非水槽式耐圧膨張試験装置。 - 【請求項4】 上記サーボモータの回転数をエンコーダ
を介してマイクロコンピュータに伝達して、演算式に基
づいて耐圧膨張試験を行う高圧容器の恒久増加率を演算
するようにした請求項2又は3記載の高圧ガス容器の非
水槽式耐圧膨張試験装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02606495A JP3145888B2 (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 高圧ガス容器の非水槽式耐圧膨張試験方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02606495A JP3145888B2 (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 高圧ガス容器の非水槽式耐圧膨張試験方法及び装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20010298A Division JPH1183712A (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | 高圧ガス容器の非水槽式耐圧膨張試験方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08201251A true JPH08201251A (ja) | 1996-08-09 |
JP3145888B2 JP3145888B2 (ja) | 2001-03-12 |
Family
ID=12183263
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02606495A Expired - Fee Related JP3145888B2 (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 高圧ガス容器の非水槽式耐圧膨張試験方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3145888B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106643958A (zh) * | 2016-12-08 | 2017-05-10 | 山东科技大学 | 一种利用流量流速关系测量地下空穴的方法 |
CN106969983A (zh) * | 2017-05-09 | 2017-07-21 | 绍兴市容纳测控技术有限公司 | 一种管材耐压爆破试验机 |
JP2020030100A (ja) * | 2018-08-22 | 2020-02-27 | 明光産業株式会社 | 高圧容器の耐圧膨張試験装置及び残留空気の除去方法 |
CN113984316A (zh) * | 2021-12-24 | 2022-01-28 | 苏州英特模汽车科技有限公司 | 一种汽车部件压力脉动试验装置 |
CN114061901A (zh) * | 2021-11-18 | 2022-02-18 | 西安热工研究院有限公司 | 一种高压水洞试验装置及其试验方法 |
CN114199707A (zh) * | 2021-11-04 | 2022-03-18 | 燕山大学 | 模拟柱塞泵高速高压工况滑靴副摩擦的方法及试验装置 |
-
1995
- 1995-01-20 JP JP02606495A patent/JP3145888B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106643958A (zh) * | 2016-12-08 | 2017-05-10 | 山东科技大学 | 一种利用流量流速关系测量地下空穴的方法 |
CN106969983A (zh) * | 2017-05-09 | 2017-07-21 | 绍兴市容纳测控技术有限公司 | 一种管材耐压爆破试验机 |
JP2020030100A (ja) * | 2018-08-22 | 2020-02-27 | 明光産業株式会社 | 高圧容器の耐圧膨張試験装置及び残留空気の除去方法 |
CN114199707A (zh) * | 2021-11-04 | 2022-03-18 | 燕山大学 | 模拟柱塞泵高速高压工况滑靴副摩擦的方法及试验装置 |
CN114199707B (zh) * | 2021-11-04 | 2024-04-05 | 燕山大学 | 模拟柱塞泵高速高压工况滑靴副摩擦的方法及试验装置 |
CN114061901A (zh) * | 2021-11-18 | 2022-02-18 | 西安热工研究院有限公司 | 一种高压水洞试验装置及其试验方法 |
CN113984316A (zh) * | 2021-12-24 | 2022-01-28 | 苏州英特模汽车科技有限公司 | 一种汽车部件压力脉动试验装置 |
CN113984316B (zh) * | 2021-12-24 | 2022-04-05 | 苏州英特模汽车科技有限公司 | 一种汽车部件压力脉动试验装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3145888B2 (ja) | 2001-03-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5575265A (en) | Diagnostic method for evaporated fuel gas purging system | |
KR100898318B1 (ko) | 안전밸브 시험장치 | |
KR101512531B1 (ko) | 탱크 시스템 내의 누설을 감지하기 위한 방법 | |
US6314794B1 (en) | Method and apparatus for detecting leaks in heat exchangers for motor vehicles | |
US7946159B2 (en) | Method and device for automatically measuring oil consumption of an internal combustion engine and for changing the oil of said engine | |
CN108007655B (zh) | 一种船用密闭容器泄漏检测装置及泄漏率检测方法 | |
JPS61235735A (ja) | 液体炭化水素材料のリ−ド蒸気圧を計測する方法および装置 | |
US5315867A (en) | Apparatus for measuring the fraction of liquid fuel in a fuel tank | |
JP2007525638A (ja) | 圧力を使用する容器内の流体体積の測定 | |
JPH08201251A (ja) | 高圧ガス容器の非水槽式耐圧膨張試験方法及び装置 | |
US7954361B2 (en) | Method and apparatus for detecting tank leaks | |
US4553212A (en) | Leakage inspection device for brake hoses | |
CN103196618A (zh) | 石油产品全自动真空式饱和蒸气压测定器及测定方法 | |
JPH1183712A (ja) | 高圧ガス容器の非水槽式耐圧膨張試験方法及び装置 | |
JPH10505892A (ja) | 液圧装置の機能テスト方法 | |
JPH07122609B2 (ja) | 高圧ガス容器の非水槽式耐圧膨張試験方法及び装置 | |
JP3317046B2 (ja) | ポンプの漏れ測定装置 | |
CN106568674B (zh) | 流体测试装置及测试加压流体溶解和/或夹带气体的方法 | |
JP2006275906A (ja) | 漏洩検査方法及び装置 | |
JP3061873B2 (ja) | 密封要素のシール性検査方法およびその装置 | |
JP3380803B2 (ja) | 小型高圧ガス容器の耐圧膨張試験用アダプタ及び耐圧膨張試験方法 | |
JP3383634B2 (ja) | リーク検査装置 | |
US3102415A (en) | Method and apparatus for fatigue testing tubular products and the like | |
CN219870278U (zh) | 一种呼吸阀和液压安全阀在线检测装置 | |
JPS6352692B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150105 Year of fee payment: 14 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |