JPH08199532A - 水辺護岸用コンクリートブロック合成体およびコンクリートブロック護岸 - Google Patents
水辺護岸用コンクリートブロック合成体およびコンクリートブロック護岸Info
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Landscapes
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Abstract
し、水の浄化を図ると共に魚介類、水生昆虫、甲殻類な
どの棲息、産卵に適した護岸を形成するためのブロック
および護岸を提供する。 【構成】 板状ブロック1の片面に複数個の突起部11
を偶数列千鳥状に並列させて配設すると共にそれら突起
部11の間に一列毎に貫通孔12を上記突起部11の間
に交互に配設し、しかも上記板状ブロック1を1段毎に
平面的に180°回転させて多段に段重ねしボルト等で
連結一体化する。
Description
ブロック合成体およびコンクリートブロック護岸に係
り、河川や湖沼などの水辺岸部における法面を保護し、
水の浄化を図ると共に魚介類、水生昆虫、甲殻類などの
棲息、産卵に適した護岸を形成するためのブロックおよ
び該護岸を提供しようとするものである。
めにコンクリートブロックを用いて護岸壁を形成するこ
とについては従来から種々に提案され、また実施されて
いるが、河川などにおける法面全般がコンクリートで被
覆されたままでは自然の生態系を崩し、自然環境や景観
が損われることから問題となり、今日においては生活環
境としての調和ないし豊かな自然環境や景観の保護が論
ぜられている。
ット法や栗石柳枝工などがあるが、また特開平1−24
9190号公報、特開平1−315391号公報におい
ては河川の汚水を浄化すべくコンクリートブロックの中
に汚水浄化用接触材を収納して設定することが提案され
ている。
は、方形枠状基板の内側周縁に沿って板厚の1/2 程度の
厚さの方形枠状壁体を立設し、同壁体の4辺に台形状の
切込み部を左右対称形に欠截するとともに、4隅の壁体
部に連結用貫通孔を設けて構成した上下一双のブロック
単位体を前記4隅の壁面部を介して連結し、前記した上
下一双のブロック単体間に自然石充填空間を形成するこ
とが発表されている。
いては、下面周縁に等間隔に3個の脚片を設け、その脚
片と対称の上面に凹部を設けた下部板体と、下面周縁に
3個の脚片とその上面の対称位置に別の凹部を設け、脚
片間に縦壁部を形成した上部板体の数個を上記した各凹
部と脚片とを嵌合し、これらにボルトを挿通してナット
締めする漁礁が提案されている。
法や栗石柳枝工は工数が多く掛かると共に充填材である
玉石等の入手が困難となっており、また水辺の環境条件
に必ずしも適合しない不利があり、特開平1−2491
90号や特開平1−315391号公報のものでは汚水
を浄化し得るとしても、水辺護岸のためには別途の手段
を講ずることが必要であり、また魚介、水生昆虫、甲殻
類などの棲息、産卵に適した護岸となし得ない。
61−20161号あるいは実開昭62−169963
号のものは水底に沈設して漁礁などとするのに適すると
しても水辺の護岸目的に利用することができず、水底か
ら地上に到る傾斜面において水底における生態系から地
上における植生に亘る夫々の条件によく適合した護岸構
造を得ることができない。
従来技術における課題を解決することについて検討を重
ねて創案されたものであって、天然石材による礫間接触
酸化法と同等の水に対する浄化機能と魚巣としての空隙
部の形成を、突起部および貫通孔を配設したブロックを
用いて達成可能としたものであって、河川や湖沼におけ
る水辺の法面や河床に配設することにより水中生物の棲
息条件に適切に即応した護岸や根固め、水制工の施工を
簡易且つ的確に得しめることに成功したものであって、
以下の如くである。
起部を偶数列千鳥状に並列させて配設すると共にそれら
突起部の間一列毎にに貫通孔を上記突起部の間に交互に
配設し、しかも上記板状ブロックを1段毎に平面的に1
80°回転させて多段に段重ねしボルト等で連結一体化
したことを特徴とした水辺護岸用コンクリートブロック
合成体。
起部を1列おきに並列させて配設すると共にそれら突起
部の間に貫通孔を上記突起部間に交互的に配設し、しか
も上記板状ブロックを1段毎に平面的に180°回転さ
せて多段に段重ねしボルト等の連結手段で連結一体化し
たことを特徴とした水辺護岸用コンクリートブロック合
成体。
ンクリートブロックを底面または頂面の何れか一方また
は双方に併用したことを特徴とした前記(2)項に記載
の水辺護岸用コンクリートブロック合成体。
し、しかも各突起部の頂端が同一平面上に位置する平坦
面状として形成され、貫通孔が断面テーパ状あるいは両
面側から夫々断面テーパ状とし中間部がくびれた縮小状
態として形成されたコンクリートブロックを用いること
を特徴とした前記(1)〜(3)項の何れか1つに記載
の水辺護岸用コンクリートブロック合成体。
含めた表面に擬石、擬岩模様を形成し、無色またはカラ
ーコンクリートによる着色、若しくは表面部における浸
透着色を施したコンクリートブロックを用いることを特
徴とした前記(1)〜(4)項の何れか1つに記載の水
辺護岸用コンクリートブロック合成体。
つに記載のコンクリートブロック合成体におけるコンク
リートブロックの対向側面に連繋部材を取付け、前記コ
ンクリートブロック合成体を平面的に連接せしめ、上記
連繋部において相互に連繋して法面の護岸や床面の根固
め、水制工の何れか一方または双方として形成したこと
を特徴とした水辺コンクリートブロック護岸。
つに記載のコンクリートブロック合成体の底部部分を貫
通孔のないものとすると共に法面勾配に合わせて平面的
に連接せしめ、前記コンクリートブロック合成体の底部
における突起部の間の空隙部分にコンクリートを打設し
て護岸部を形成したことを特徴とした水辺コンクリート
ブロック護岸。
千鳥状に並列させて配設すると共にそれら突起部の間に
一列毎に貫通孔を上記突起部の間に交互に配設したこと
により、この板状ブロックを各段毎に平面的に180°
回転させて積み重ねることで各板状ブロック間に突起部
および貫通孔による空間を確保し、しかもそれら板状ブ
ロックの突起部、貫通孔は前後、上下、左右の何れの方
向においても交互に組み合わされているのでその空間は
上下、左右および前後方向の何れにおいても曲線状で相
互且つ複雑に連通されたものとなる。
に積層し、上下方向に挿通されたボルト等で連結一体化
したブロック合成体を法面や床面の勾配に即応させて平
面的に連接せしめ、対向側面に設けられた連繋部材を連
結するとにより板状ブロック相互が水平方向において連
繋施工され、水辺岸壁に対して任意に連繋された法面の
護岸や床面の根固め、水制工を形成することができる。
列おきに並列させて配設すると共にそれら突起部の間に
貫通孔を上記突起部間に交互に配設し、しかも前記板状
ブロックを上述同様に積層連繋することにより、ブロッ
ク間における間隔と貫通孔による上下方向の連通構成を
形成する。なおこの場合においては、突起部相互を接合
させた組付状態を形成し、あるいは突起部の配設数を半
減した状態で適切な組付関係を形成する。
も各突起部の頂端が同一平面上に位置する平坦面状とし
て形成されたことによりこの板状ブロックを積層した場
合に千鳥状に配列された前記突起部によって各ブロック
間に所定の間隔を安定に保持し、しかもそれらブロック
間間隔部が貫通孔によって上下方向において千鳥状に蛇
行状態で連通した構成とされる。
パ状として形成されたことによってコンクリートによる
平板状部体の成形を容易とし、しかも平板状部体の強度
を適切に確保する。
形成することにより連通する通路や空間部分の大きさお
よび形状をランダム化するので、魚種の好みに即応させ
た使い分けができる。また表面を擬石模様の如きとする
ことによりその効果を更に高めることができる。
直的に多段積層すると共に平面的に連接せしめ、連繋部
において相互に連繋したことによってブロック相互を有
効に連結した緩勾配の護岸壁や床面の根固め、水制工を
安定に形成する。また該ブロック合成体の下部部分を貫
通孔のないコンクリートブロックとして構成する法面勾
配に即応させて連接し、下部の突起部にコンクリートを
打設して急勾配法面用護岸として好ましい護岸構造とす
る。
クリートブロックでも多段積層すると共に法面又は床面
に沿って連接せしめ、相互に連繋して護岸部を形成する
ことにより空隙部における屈曲した水の流動によって水
中のSS分やBODを除去し水が浄化されると共に、魚
介類、水生昆虫、甲殻類などの住居、避難場所となり、
または付着藻類や土砂の堆積による水草などの生育で餌
場ともなる。また該ブロック合成体を岸から直角状に突
堤状として河床に形成することにより、水流を遮断して
ワンド状の澱み部が形成され、上流側では土砂を堆積し
て瀬を、下流側には澱み部を形成して淵が形成され、そ
れらの何れによっても魚類等の生育に適した環境を提供
する。
附図面に示すものについて説明すると、図1には本発明
による水辺護岸用コンクリートブロック合成体を形成す
るブロック1の代表的な1例を示したもので、板状ブロ
ック1はその片面に3個宛の突起部11、11が偶数列
として6列、千鳥状に配設されると共にそれら突起部1
1、11・・・の間に貫通孔12、12を突起部11の
1列毎に3列、3個宛配設し、また魚類などが上下の板
状部の間を通り易いように各貫通孔12を大き目に形成
してある。しかもこのような板状ブロック1に対し平面
的にブロック相互を連結するための連繋部13を配設し
たものであって、図示のものでは該連繋部13は板状ブ
ロック1の角部において垂直的および平面的の何れにも
リングなどで連結できる係止環を突設したものである。
なお垂直的な連結についてはボルトなどによる孔状の垂
直連結部30が板状ブロック1の端部において4個配設
されている。
クの別の例が示されており、板状ブロック1の角部に連
繋部13が設けられていること自体は図1のものと同じ
であるが突起部11として比較的大型のものと、比較的
小型の突起部11aとが併用され、貫通孔12としても
大型のものと、それより小型の貫通孔12aとが併用さ
れている。
枚分として形成され、省人省力化用製品として長尺化さ
れた矩形状のコンクリートブロック1aとした場合が示
され突起部11は円形のものと共に方形の突起部111
をも用い、また貫通孔12も円形のものと方形貫通孔1
21が併用されている。またこれらの突起部および貫通
孔は適宜にその大きさや方向などを変えたものとして併
用配設してよいことは明かである。
には本発明によって垂直方向の連繋を別の連繋杆14で
行い、コンクリートブロック合成体5を得るようにした
ブロック1が示されている。即ち板状ブロック1の4隅
部の突起部11に穿孔4と孔状の挿通連結部30を形成
したものとし、このようなブロック1を図5に示すよう
に各段毎に水平的に180°回転させ多段に積層し挿通
連結部30に連繋杆14を挿入して締着子15で連結固
定するようにしたもので、連繋杆14は防錆処理したも
の、あるいは防錆効果の高い材質のものが用いられる。
即ち、前記した図1〜3に示したような連繋部13のも
のがリング部材などで適宜に変位し得るような連繋であ
るのに対し、この図5のような連繋は固定的に形成され
て合成体5を形成する。
によるコンクリートブロック護岸形成状態の1つは図6
に示されている如くであって、図5に示したような手法
で一定厚状態に積層して組合わされたブロック群として
のコンクリートブロック合成体5は水底部に設けられた
基礎部体6より緩傾斜を採った低水位岸部3に連続設定
されることにより、このコンクリートブロック合成体5
中を通水することにより水中の浮遊物質がブロック表面
に沈澱したり生物膜の粘性によって吸着し、表面に生育
する微生物が汚濁物質を吸着分解して除去するもので水
の浄化が図られ、またブロック間の大小の空隙部が前
後、上下、左右方向にランダムに連動されており、小
魚、水生昆虫、甲殻類などの棲息域、成魚の避難場所と
なると共に付着藻類や水草29などの生育による餌場を
形成し、魚巣として利用し得るようにしたものである。
の護岸壁形成に併せて河川などの水流方向と直交する方
向に突堤状のブロック壁7をも形成して水制工として使
用した場合を示すもので、図8に示すように突堤状ブロ
ック壁7の上流側においては土砂の堆積で浅い瀬を形成
して餌場となり、一方その下流側においては乱流ないし
澱み状態を形成し、一種のワンド状の淵となって大きな
魚の住処や避難場所を提供すると共に、浄化機能、魚巣
機能と相俟って水制機構としても利用することができ
る。なおこのようなブロック壁7を河川床などの全面に
使用することにより根固め機構としても利用できる。河
川床に使用する場合は流水などによる流失を防止するた
め一定以上の重量を必要とし、図7、図8のものは図6
のものより一層大きなブロック合成体として構成され
る。
3、13間における連結構造が示され、1例として図6
に示した法面の護岸として構成されるときは図9に示す
ように板状ブロック1、1、1、1の四隅を突き合わせ
た状態に配置したものにおいて対向したフック状鉄筋に
よる連繋部13、13間に図10のような倒U形係止部
材である接合鉄筋17を股設連結して後板状ブロック1
面までモルタル28の充填などで適宜に法面に固定化す
る。またこの連結は積層されたブロック合成体5の最下
段のものでよいことは明らかであり、更に金具によるボ
ルト接合などこれに類した他の工法によっても一体的に
構成できる。
のような連繋は図7、図8の平坦状の床面における根固
め、水制機能を持った場合の手法を示すものである。即
ちこの場合は河川床の変動に追随させるためにシャック
ル等のリング状連結材18を用いて可曲状に連結し施工
定着する。このような連結状態は地盤状況に即応して積
層されたブロックにおける適宜の箇所で行ってよいこと
は自明である。
7の上面には別に図12に示すように水面上まで板状ブ
ロックを積層し、その上に鉄平石などの天然石材や擬石
などの化粧材38を施した板材などを載置設定すること
により桟橋状となり、釣人39などの突堤となり、また
防護柵を取付けることで水上の歩道橋となる。またこの
突堤状ブロック壁7部分に達する陸地部分は図6のブロ
ックを階段状に形成したブロック群8を設けることによ
り利用者の進入を容易とし、更にそのブロック空隙部の
客土することによって表面を緑化することもできる。
ックの更に別の構成である板状ブロック2が示されてい
る。即ちこの本発明ブロックによるときは板状ブロック
の両面に片側3個の突起部11を1列おきに並列させて
配設すると共にそれらの突起部の間に3個の貫通孔12
を交互に配設したものであるが、この貫通孔12はブロ
ック1の表裏から夫々図15に示すようにテーパ状部3
2、32を連続して形成された板状ブロックで、従って
貫通孔12は図15に示したように中間でくびれ部20
の形成された断面鼓型とされたものである。即ちこのよ
うな貫通孔12は複雑な断面構造であっても型による成
形が容易であり、しかも通過する水に対して乱流効果を
与え、浄化作用などを有効に得しめることは前記図1〜
3のブロックと同様である。
示した板状ブロック2を各段毎に平面的に180°回転
させて多段(2段)に積層し、しかもその上下に片面に
おける突起部を省略した前述の板状ブロック2aを積層
した組合わせたブロック合成体10を形成する場合が示
されており、垂直方向における連繋手段は連繋杆14が
用いられている。即ち、この場合においてもブロック間
においてその上下、左右おび前後方向への通水は図1〜
図3に示したブロックによるものと同様に得られること
は明かであって、上述したそれらブロックによるものと
同様な作用が得られる。
ブロックが示されており、図18のものは六角形状とし
て組み合わせ使用するもので、また図19のものは図1
に示したものの連繋部13を側辺部中間に切欠き部9を
形成して該連繋部13を設けた場合であるが、板状ブロ
ック、突起部11、貫通孔12の各面を擬石模様状とし
て自然石の感覚を形成したものであり、これらの擬石模
様部分はカラーコンクリートや着色剤を用いた着色によ
り自然石と同じ感覚となすこともできす。然して、図2
0のものは角部を各辺長さの4分の1程度切欠した切欠
コーナ部20を形成し、しかもその各辺に切欠き部9を
形成して連繋部13が設けられた十字型形状の場合を示
してあり、図21のものは図20に示した板状ブロック
21を組合わせて使用するときの上下、左右における端
面部材であって、コーナーを受入れる切欠き部9が形成
されており、同様に図22のものはコーナー用として使
用されるもので板状ブロック1の1つの肩部に切欠コー
ナ部20を形成し、それぞれ連繋部13を設けた場合が
示されている。突起部11や貫通孔12の配設は何れも
上記同様である。
板状コンクリートブロック31が示され、また図24に
はこのような図23の板状コンクリートブロック31と
併用してコンクリートブロック合成体35とされるもう
1つのコンクリートブロック31aが示されている。即
ちこれらの板状コンクリートブロック31、31aにお
いては上述したような図1などに示した板状コンクリー
トブロック1などのコーナー部の如きにおける連繋部1
3を有しておらず、しかも適切な連繋関係を図25に示
すように形成するものである。
ものは突起部11のみが配設された板状コンクリートブ
ロック31であって、4隅に近い突起部11においては
孔状の挿通連結部30が形成され、斯うした孔状挿通連
結部によってブロック31と31aが連結されることに
よりコンクリートブロック合成体35を形成するもので
あり、このようなコンクリートブロック合成体35は図
25に明らかなように急勾配を採った水辺岸部に対する
護岸壁とされることにより一体化される。
トブロック31を2段以上設定し、その上に図24に示
した板状コンクリートブロック31aを1段以上積層し
て形成したもので、このように組み合わされて形成され
る合成体35の底部空隙部分には適宜コンクリート34
を打設して一体化を図ることにより急勾配の護岸を安定
に構成する。要するに底部板状コンクリートブロック3
1の空隙部分に配筋することにより一層強固な護岸壁と
して形成されることは言うまでもない。
31aの突起部空隙部分は河川水の進入を上記したよう
な屈曲水流の形成により浄化機能を有することは明らか
であるが、また上述した場合と同様に魚巣機能をも充分
に発揮することができる。なお水面上の空中域において
はV形ないしU形断面のブロック25をその後面部25
bが平面土層の傾斜面上に位置せしめ、前面部25aに
おいては多段状の開口部26を形成して設定し、植物3
3などを植えて護岸壁面の好ましい緑化を図るようにし
た状態が示され、植物33の繁茂により水際に日陰を形
成し、魚巣機能を更に向上することができる。
河川や湖沼などの水辺岸部における法面を有効に保護
し、魚類や水中昆虫類などの棲息や産卵に適し、また水
流と酸素との有効な接触による浄化や制水機能などを備
えたコンクリートブロック護岸を簡易且つ的確に形成し
得るものであるから工業的にその効果の大きい発明であ
る。
例を示した斜面図である。
の斜面図である。
図である。
面図である。
ックの連結状態を部分的に示した断面図である。
た護岸の1例を示す断面的説明図である。
た法面の護岸ないし河川床での根固めあるいは魚巣水制
ブロックの断面的説明図である。
る。
た側断面図である。
構成を示した平面図である。
クとを用いたブロック集合体の側面図である。
面図である。
である。
面図である。
端部に使用する本発明ブロックの斜面図である。
ーナー部に使用する本発明ブロックの斜面図である。
部を用いないようにした本発明ブロックの斜面図であ
る。
発明ブロックの斜面図である。
配法面に適用した本発明護岸壁の断面図である。
る) 11 円形の突起部 11a 小型突起部 12 円形の貫通孔 12a 小型貫通孔 13 連繋部 14 連繋杆 15 締着子 17 倒U形係止部材である接合鉄筋 18 シャックル等のリング状連結材 20 切欠コーナ部 21 異形板状コンクリートブロック 25 V形断面ブロック 25a その前面部 25b その後面部 26 開口部 28 モルタル 29 水草 30 孔状の挿通連結部 31 本発明におけるもう1つの板状コンクリートブロ
ック 31a コンクリートブロック31と併用される板状コ
ンクリートブロック 32 テーパ状部(貫通孔12の) 33 植物 34 打設コンクリート 35 コンクリートブロック合成体 38 化粧板(鉄平石などによる) 111 方形の突起部 121 方形の貫通孔
Claims (7)
- 【請求項1】 板状ブロックの片面に複数個の突起部を
偶数列千鳥状に並列させて配設すると共にそれら突起部
の間に一列毎に貫通孔を上記突起部の間に交互に配設
し、しかも上記板状ブロックを1段毎に平面的に180
°回転させて多段に段重ねしボルト等で連結一体化した
ことを特徴とした水辺護岸用コンクリートブロック合成
体。 - 【請求項2】 板状ブロックの両面に複数個の突起部を
1列おきに並列させて配設すると共にそれら突起部の間
に貫通孔を上記突起部間に交互的に配設し、しかも上記
板状ブロックを1段毎に平面的に180°回転させて多
段に段重ねしボルト等の連結手段で連結一体化したこと
を特徴とした水辺護岸用コンクリートブロック合成体。 - 【請求項3】 少なくとも片面が平坦とされたコンクリ
ートブロックを底面または頂面の何れか一方または双方
に併用したことを特徴とした請求項2に記載の水辺護岸
用コンクリートブロック合成体。 - 【請求項4】 突起部が断面的に錐形台状をなし、しか
も各突起部の頂端が同一平面上に位置する平坦面状とし
て形成され、貫通孔が断面テーパ状あるいは両面側から
夫々断面テーパ状とし中間部がくびれた縮小状態として
形成されたコンクリートブロックを用いることを特徴と
した請求項1〜3の何れか1つに記載の水辺護岸用コン
クリートブロック合成体。 - 【請求項5】 板状ブロックの突起部、貫通孔を含めた
表面に擬石、擬岩模様を形成し、無色またはカラーコン
クリートによる着色、若しくは表面部における浸透着色
を施したコンクリートブロックを用いることを特徴とし
た請求項1〜4の何れか1つに記載の水辺護岸用コンク
リートブロック合成体。 - 【請求項6】 請求項1〜5の何れか1つに記載のコン
クリートブロック合成体におけるコンクリートブロック
の対向側面に連繋部材を取付け、前記コンクリートブロ
ック合成体を平面的に連接せしめ、上記連繋部において
相互に連繋して法面の護岸や床面の根固め、水制工の何
れか一方または双方として形成したことを特徴とした水
辺コンクリートブロック護岸。 - 【請求項7】 請求項1〜5の何れか1つに記載のコン
クリートブロック合成体の底部部分を貫通孔のないもの
とすると共に法面勾配に合わせて平面的に連接せしめ、
前記コンクリートブロック合成体の底部における突起部
の間の空隙部分にコンクリートを打設して護岸部を形成
したことを特徴とした水辺コンクリートブロック護岸。
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-
1995
- 1995-01-19 JP JP02329995A patent/JP3700138B2/ja not_active Expired - Fee Related
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