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JPH08198094A - ブレーキアクチュエータ - Google Patents

ブレーキアクチュエータ

Info

Publication number
JPH08198094A
JPH08198094A JP7010845A JP1084595A JPH08198094A JP H08198094 A JPH08198094 A JP H08198094A JP 7010845 A JP7010845 A JP 7010845A JP 1084595 A JP1084595 A JP 1084595A JP H08198094 A JPH08198094 A JP H08198094A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
supply system
hydraulic pressure
vehicle
fluid supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7010845A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Nagumo
繁 南雲
Takeshi Nobori
猛 野堀
Takashi Totsuka
孝 戸塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP7010845A priority Critical patent/JPH08198094A/ja
Publication of JPH08198094A publication Critical patent/JPH08198094A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Braking Systems And Boosters (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、駐車安全装置に用いて好適なブレ
ーキアクチュエータに関し、駐車中の車両が動き出した
ときに積極的にブレーキ液圧を増加させて制動力を高め
るようにすることを目的とする。 【構成】 アクチュエート部22とブレーキ作動用非圧
縮流体供給系6に介装された液圧発生部24とアクチュ
エート部22で発生した動力を受けて液圧発生部24内
の容積を変更してブレーキ作動用非圧縮流体供給系6に
おけるブレーキ作動部材側への液圧を増加させる増圧部
材25とをそなえるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駐車中の車両の安全を
確保すべく設けられた駐車ブレーキ安全装置に用いて好
適の、ブレーキアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車等の車両において、ド
ライバのブレーキ操作の煩わしさを低減できるようにし
たブレーキ補助装置が開発されている。このような従来
のブレーキ補助装置は、ブレーキ操作により車両が停止
するとコンピュータがこれを検出して、ドライバがブレ
ーキペダルから足を離してもブレーキペダル踏み込み時
のブレーキ液圧を保持するような装置であり、これによ
りドライバはブレーキペダルを踏み続けることなく車両
の停止状態を保つことができるようなものである。ま
た、ドライバがクラッチを接続状態にすると、上述のブ
レーキ補助装置の作動が解除されて、通常の走行ができ
るようになっている。
【0003】このような装置について具体的に説明する
と、例えば、車両のブレーキの作動油供給経路上にブレ
ーキ液圧を保つようなアクチュエータが設けられてお
り、ブレーキペダルを踏んだままで車両停止状態が所定
時間継続し、その後ブレーキペダルから足を離すと、コ
ンピュータがこれを検出して上記のアクチュエータにエ
ア圧等を供給してブレーキ力を保持するのである。
【0004】これにより、渋滞や信号待ちでブレーキペ
ダルを踏み続ける必要がなくなり、肉体的,精神的な疲
労を低減することができるようになる。また、坂道発進
等も容易に行なうことができ、さらには、追突された時
にも被害を最小限に抑制するとともに事故の拡大を防ぐ
ことができるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のブレーキ補助装置では、作動時にブレーキ液
圧を一定に保つものであり、例えば坂道等で駐車中の車
両が動き出した場合等は、積極的にブレーキ液圧を増加
させて車両の動きを止めるようなことはできないという
課題がある。
【0006】また、実開平5−22234号公報には、
バイワイヤ方式のブレーキ装置が電気的に制御不能に陥
っても作動可能に構成されたブレーキアクチュエータが
開示されているが、このブレーキアクチュエータは、や
はり車両の走行状態を検出して積極的に車両の動きを止
めるようなものではない。さらに、特開平3−5270
号公報には、コントローラからの信号により作動し、ブ
レーキ液圧を制御するようなアクチュエータが開示され
ているが、このアクチュエータは、アンチロックブレー
キシステムやトラクションコントロールシステムに適用
されるものであって、駐車中の車両のブレーキ液圧を積
極的に制御することができないという課題がある。
【0007】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、車両が動き出したときに積極的にブレーキ液
圧を増加させて制動力を高めることができるようにした
ブレーキアクチュエータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明のブレーキアクチュエータは、アクチュエート
部と、車両用のブレーキ作動用非圧縮流体供給系に介装
された液圧発生部と、該アクチュエート部で発生した動
力を受けて該液圧発生部内の容積を変更して該ブレーキ
作動用非圧縮流体供給系におけるブレーキ作動部材側へ
の液圧を増加させる増圧部材とをそなえて構成されたこ
とを特徴としている。
【0009】また、請求項2記載の本発明のブレーキア
クチュエータは、回転力を発生するアクチュエート部
と、該アクチュエート部を取り付けるアクチュエータ筐
体部と、該アクチュエータ筐体部内の空間部に形成され
るとともに、車両用のブレーキ作動用非圧縮流体供給系
に介装された液圧発生室と、該アクチュエータ筐体部内
の空間部に配設され、該アクチュエート部で発生した回
転力を受けて前後進することにより、該液圧発生部内の
容積を変更して、該ブレーキ作動用非圧縮流体供給系に
おけるブレーキ作動部材側への液圧を増加させるピスト
ン部材と、該アクチュエート部と該ピストン部材との間
に介装されて、該アクチュエート部で発生した回転力を
受けて該ピストン部材を前後進させるネジ機構とをそな
えて構成されたことを特徴としている。
【0010】また、請求項3記載の本発明のブレーキア
クチュエータは、上記請求項2記載の構成に加えて、該
液圧発生室が、該ブレーキ作動用非圧縮流体供給系にお
けるマスタシリンダ側の非圧縮流体供給系に連通する第
1連通口と、該ブレーキ作動用非圧縮流体供給系におけ
るブレーキ作動部材側の非圧縮流体供給系に連通する第
2連通口とを有し、且つ、該ピストン部材が、該アクチ
ュエート部で発生した回転力を受けて前後進することに
より、該液圧発生部内の容積を変更するとともに、該第
1連通口を閉塞して、該ブレーキ作動部材側の非圧縮流
体供給系の液圧を増加させるように構成されていること
を特徴としている。
【0011】また、請求項4記載の本発明のブレーキア
クチュエータは、上記請求項2記載の構成に加えて、相
互に螺合し、一方が該アクチュエート部の回転部に取り
付けられるとともに、他方が該ピストン部材に取り付け
られた雄ネジ及び雌ネジで、該ネジ機構が構成されてい
ることを特徴としている。また、請求項5記載の本発明
のブレーキアクチュエータは、上記請求項2記載の構成
に加えて、該ネジ機構が、該アクチュエート部の回転部
に取り付けられた雄ネジと、該雄ネジに螺合する雌ネジ
付きスペーサと、該スペーサと該ピストン部材との間に
介装された第1バネとをそなえて構成されていることを
特徴としている。
【0012】また、請求項6記載の本発明のブレーキア
クチュエータは、上記請求項5記載の構成に加えて、該
第1バネによる付勢力に抗して該ピストン部材を付勢す
る第2バネが設けられていることを特徴としている。さ
らに、請求項7記載の本発明のブレーキアクチュエータ
は、上記請求項2記載の構成に加えて、アクチュエート
部が電動機であることを特徴としている。
【0013】
【作用】上述の請求項1記載の本発明のブレーキアクチ
ュエータでは、アクチュエート部で発生した動力が、車
両用のブレーキ作動用非圧縮流体供給系に介装された液
圧発生部の容積を変更する。そして、増圧部材がブレー
キ作動用非圧縮流体供給系におけるブレーキ作動部材側
への液圧を増加させる。
【0014】また、上述の請求項2記載の本発明のブレ
ーキアクチュエータでは、アクチュエート部で回転力が
発生すると、この回転力を受けてアクチュエータ筐体部
内の空間部に形成されたピストン部材がネジ機構により
前後進して液圧発生部内の容積を変更する。そして、こ
れによりブレーキ作動用非圧縮流体供給系におけるブレ
ーキ作動部材側への液圧を増加させる。
【0015】また、上述の請求項3記載の本発明のブレ
ーキアクチュエータでは、アクチュエート部で回転力が
発生すると、ピストン部材がこの回転力を受けて前後進
して液圧発生部内の容積を変更する。そして、マスタシ
リンダ側の非圧縮流体供給系と連通する第1連通口を閉
塞して液圧発生室内の液圧を増加させるとともに、ブレ
ーキ作動部材側の非圧縮流体供給系に連通する第2連通
口を介して、非圧縮流体をブレーキ作動部材側へ供給す
る。
【0016】また、上述の請求項4記載の本発明のブレ
ーキアクチュエータでは、ネジ機構が、アクチュエート
部の回転部に取り付けられる雄ネジとピストン部材に取
り付けられた雌ネジとが相互に螺合している。また、上
述の請求項5記載の本発明のブレーキアクチュエータで
は、アクチュエート部の回転部に取り付けられた雄ネジ
の回転にともなって、この雄ネジに螺合した雌ネジ付き
スペーサがアクチュエータ筐体部内の空間部を前後進す
る。そして、この雌ネジ付きスペーサが第1バネの付勢
力に抗して空間部を前進すると、第1バネを圧縮してか
らスペーサがピストン部材に当接して液圧発生部内の容
積を変更する。
【0017】また、上述の請求項6記載の本発明のブレ
ーキアクチュエータでは、第2バネが、第1バネによる
付勢力に抗してピストン部材を付勢して液圧発生部内の
残圧をキャンセルする。また、上述の請求項7記載の本
発明のブレーキアクチュエータでは、アクチュエート部
が電動機であり、電動機の回転にともなって液圧発生部
内の容積が変更される。
【0018】
【実施例】以下、図面により、本発明の一実施例として
のブレーキアクチュエータについて説明すると、図1は
その要部構成を示す模式的な断面図、図2は本ブレーキ
アクチュエータを用いたブレーキ装置の全体構成を示す
模式的な構成図、図3は本ブレーキアクチュエータを用
いたブレーキ装置の制御系の全体構成を示す模式的な制
御ブロック図、図4は本ブレーキアクチュエータを用い
たブレーキ装置の作動を簡単に説明するためのフローチ
ャート、図5は本ブレーキアクチュエータの作動を簡単
に説明するための図、図6はその解除動作を簡単に説明
するための図、図7は本ブレーキアクチュエータの他の
構成例を示す模式的な断面図である。
【0019】図2に示すように、車両1にはブレーキ装
置が設けられており、このブレーキ装置には、坂道発進
補助装置50と駐車ブレーキ安全装置60とが設けられ
ていて、これらの各装置50,60が互いに作用し合う
ことで車両1の坂道発進を容易にしたり、駐車中の車両
1の安全を確保したりすることができるようになってい
る。
【0020】まず、上述の坂道発進補助装置50につい
て説明すると、この坂道発進補助装置50は、図2に示
すブレーキペダル(サービスブレーキ操作部材)4を踏
んで車両1を停止させた場合に作動するものであって、
運転者がブレーキペダル4を踏んで車両1が停止したこ
とが所定時間以上検出されると、ブレーキ液圧供給系
(ブレーキ作動用非圧縮流体供給系)6に設けられた切
り換え弁(マグネットバルブ)7を切り換えて、ブレー
キ液圧供給系6内のブレーキオイルを封じ込めて、運転
者がブレーキペダル4から足を離しても制動力を保持す
るようになっている。
【0021】図2に示すように、車両1には、フロント
ホイールブレーキ(前輪側ブレーキ)2とリアホイール
ブレーキ(後輪側ブレーキ)3とがそなえられており、
通常は、運転者がブレーキペダル4を踏むと、マスタシ
リンダ5で運転者のブレーキ踏力が倍力されて、ブレー
キ作動用非圧縮流体(ブレーキ液又はブレーキオイル)
の流体圧(ブレーキ液圧)が増加されるようになってい
る。そして、このブレーキ液圧により、サービスブレー
キ作動部材としてのブレーキシューやブレーキパッド
(いずれも図示省略)を作動させて、車両1に制動力を
与えるようになっている。
【0022】なお、この車両1の後輪側のブレーキ液圧
供給系6には、LSV(ロードセンシングバルブ)8も
設けられている。このLSV8は、車両1の主に後輪側
の荷重をリアスプリングの撓みから検出して、車両1の
積載荷重に応じたブレーキ液圧をリアホイールブレーキ
3に供給するためのものである。ところで、上述した坂
道発進補助装置50のマグネットバルブ7は、制御手段
としてのコントローラ9により制御されるようになって
いる。このコントローラ9には、図2に示すように作動
スイッチ10,調整スイッチ11,クラッチぺダルスト
ロークセンサ(クラッチセンサ)12,車速センサ(車
速検出手段)13,ニュートラルスイッチ(変速位置検
出手段)14,ストップランプスイッチ(又はサービス
ブレーキ操作部材作動状態検出手段)15,パーキング
スイッチ(駐車ブレーキ作動状態検出手段)16,ドア
スイッチ17及びエンジン作動状態検出手段としてのキ
ースイッチ18が接続されており、これらの各センサ類
からの検出情報に基づいてマグネットバルブ7の作動が
制御されるようになっているのである。
【0023】ここで、作動スイッチ10は、運転者の周
囲に配設されたオンオフスイッチであって、この作動ス
イッチ10をオンにすることにより坂道発進補助装置5
0が作動しうる状態になるようになっており、作動スイ
ッチ10をオフにすると坂道発進補助装置50が作動し
ないようになっている。また、調整スイッチ11は坂道
発進補助装置50の作動を調整するものであり、ブレー
キ液圧を保持している状態から解除するタイミングの調
整を行なうようなスイッチである。
【0024】クラッチぺダルストロークセンサ(クラッ
チセンサ)12は、運転者がクラッチペダル(図示省
略)を踏み込むとこれを検出してオン信号を出力するよ
うなセンサであり、又車速センサ(車速検出手段)13
は、遮断手段としての車速センサ用電源遮断スイッチ6
4を介して、バッテリ68からの電力供給を受けて車速
を検出するようなアクティブ型の車速検出手段である。
【0025】ニュートラルスイッチ14は、変速機の変
速位置を検出する変速位置検出手段として設けられてお
り、このニュートラルスイッチ14は変速機の変速段位
置がニュートラルにある場合のみオン信号を出力するよ
うになっている。ストップランプスイッチ15は、サー
ビスブレーキ操作部材作動状態検出手段として設けられ
ている。すなわち、このストップランプスイッチ15
は、ブレーキペダル(つまりサービスブレーキ操作部
材)4の作動状態を検出するものであって、運転者がブ
レーキペダル4を踏み込むとこれを検出して、やはりオ
ン信号を出力するようになっている。
【0026】また、パーキングスイッチ(駐車ブレーキ
作動状態検出手段)16は、駐車ブレーキ操作部材(即
ちパーキングブレーキレバー、図示省略)の作動状態を
検出するためのスイッチであって、このパーキングブレ
ーキレバーの作動状態に基づいてパーキングブレーキの
作動状態を検出するようになっている。ドアスイッチ1
7は、車両1の運転席側のドアを開閉状態を検出ししう
るセンサであり、又キースイッチ(エンジン作動状態検
出手段)18は、エンジン(図示省略)が作動中(エン
ジンオン時)か又はエンジンが非作動時(エンジンオフ
時)かを検出するようなセンサである。
【0027】また、図2に示すように、コントローラ9
には、警報ランプ20及び警報ブザー21が接続されて
おり、坂道発進補助装置50の作動状態と車両1の状態
とが所定の条件になった場合、運転者へ警報を発するよ
うになっている。なお、これについては後述する。さ
て、次に駐車ブレーキ安全装置60について説明する
と、この駐車ブレーキ安全装置60は、所定の条件の下
で車両1を停止させた後に、運転者が何ら操作をしてい
ないにもかかわらず車両1が動き出すと、この車両1を
停止させるべく作動するものである。
【0028】すなわち、この駐車ブレーキ安全装置60
は、例えばパーキングブレーキレバーを十分に引かずに
坂道に駐車した場合等に、重力等の作用により車両1が
自然に動き始めると、これを検知してブレーキ液圧を増
圧させて機械的にリアホイールブレーキ3を作動させる
ようになっている。このため、図2に示すように、後輪
側のブレーキ液圧供給系6のマグネットバルブ7とリア
ホイールブレーキ3との間には、ブレーキ液圧を調整し
うるブレーキアクチュエータ(流体圧増加機構)19が
設けられている。
【0029】このブレーキアクチュエータ19は、上述
したコントローラ9からの作動指令を受けて作動するも
のであって、コントローラ9では、上述の各センサ類1
0〜18からの検出情報に基づいてブレーキアクチュエ
ータ19を制御することにより、駐車ブレーキ安全装置
60の作動を制御するようになっている。ここで、上述
のブレーキアクチュエータ19について、図1を用いて
詳しく説明すると、このブレーキアクチュエータ19
は、主にアクチュエート部22,ケーシング(アクチュ
エータ筐体部)23,油圧室(液圧発生室)24及びピ
ストン(増圧部材又はピストン部材)25とからなって
いる。
【0030】アクチュエート部22は、回転力を発生す
る回転駆動部であって、ここではアクチュエート部22
はモータ(電動機)により構成されている。そして、モ
ータ22は、上記のケーシング23に取り付けられてお
り、コントローラ9からの指令信号を受けて回転するよ
うになっている。また、図1に示すように、ケーシング
23内には、空間部23Aが形成されており、空間部2
3Aにはピストン25が配設されている。また、空間部
23Aにはピストン25とケーシング23とにより油圧
室24が形成されており、モータ22で発生した回転力
を用いてピストン25を前後進させることにより、油圧
室24の容積を変更して、後輪側のブレーキ液圧供給系
6のブレーキ作動部材側(例えばブレーキシューやブレ
ーキパッド)への液圧を増加させるようになっている。
【0031】なお、モータ22とピストン25との間に
は、ネジ機構28が介装されており、このネジ機構28
の作用によりピストン25の位置を移動するようになっ
ている。すなわち、ネジ機構28は、モータ22の回転
部に取り付けられた雄ネジ部22Aと、この雄ネジ部2
2Aに螺合する雌ネジ27A付きスペーサ27とをそな
えており、ブレーキ液圧を高めるべくモータ22を回転
させると、モータ22の回転力に応じて雄ネジ部22A
が回転して、スペーサ27を前進させるようになってい
る。そして、スペーサ27が所定量前進するとピストン
25に当接して、これ以降は、スペーサ27とピストン
25とが一体となって前進するようになっている。
【0032】また、スペーサ27とピストン25との間
には、第1バネ26が介装されている。この第1バネ2
6は、ピストン25を前進させた時に、雄ネジ部22A
と雌ネジ27Aとの噛み込みを防止するためのものであ
って、これによりスペーサ27を円滑に後退させること
ができるようになっている。また、油圧室24内には、
第1バネ26の付勢力に抗してピストン25を付勢する
第2バネ(リターンスプリング)31が設けられてい
る。これは、モータ22を作動させてスペーサ27を後
退させた時に、油圧室24内に残圧を発生させることな
く速やかにピストン25を後退させるためのものであ
る。
【0033】ところで、このアクチュエータ19の油圧
室24には、マスタシリンダ5側の液圧供給系6に連通
して、ブレーキオイルを油圧室24に供給しうる第1連
通口29と、ブレーキ作動部材(ブレーキシューやブレ
ーキパッド)側のブレーキ液圧供給系6に連通して、油
圧室24で所定の油圧に調整されたブレーキオイルをこ
のブレーキ作動部材側に供給する第2連通口30とが形
成されている。
【0034】油圧室24内の容積は、ピストン25が前
後進することで変更されるようになっているが、ピスト
ン25が前進してブレーキ液圧を増加させるような場合
には、上記の第1連通口29は、弁機構32により閉塞
されるようになっており、これにより、ブレーキ作動部
材側のブレーキ液圧供給系6の液圧を確実に増加させる
ようになっている。
【0035】この弁機構32は、図1に示すようにチェ
ックボール32Aと弁32Bとリターンスプリング32
Cとからなっており、ピストン25が後退しているとき
やブレーキーアクチュエータ19が作動していないとき
は、弁32Bの上端部がピストン25の先端部に係止さ
れて、図中右側に傾くようになっており、このような場
合は、マスタシリンダ5側からのブレーキオイルは、第
1連通口29からチェックボール32A,弁32B及び
ピストン25の先端部に形成された連通孔25Aを介し
て油圧室24に供給されるようになっている。
【0036】また、ブレーキーアクチュエータ19が作
動してピストン25が前進すると、弁32Bの上端部が
ピストン25の動きに応動して弁32Bが略垂直な状態
となる。この場合、ピストン25とチェックボール32
Aとにより弁32Bの上下方向の動きが規制され、第1
連通口29がチェックボール32Aにより遮断された状
態となって、マスタシリンダ5側からのブレーキオイル
の供給がされなくなるのである。
【0037】なお、図1に示す符号69は、シール部材
としてのゴムカップであって、ブレーキオイルの空間部
23A内への漏洩を防止している。さて、上述したよう
に、ブレーキ装置における坂道発進補助装置50と駐車
ブレーキ安全装置60とは、何れもにコントローラ9に
よりその作動が制御されるようになっているが、以下、
図3を用いて、このブレーキ装置の制御系の全体構成に
ついて説明する。
【0038】図3に示すように、制御手段としてのコン
トローラ9には、坂道発進補助装置50の作動を制御す
るための坂道発進補助装置制御手段51と、駐車ブレー
キ安全装置60の作動を制御するための駐車ブレーキ安
全装置制御手段61とが設けられている。そして、坂道
発進補助装置制御手段51は、作動開始コントローラ5
2,作動解除コントローラ53,作動警報コントローラ
54及びドライバ55,56をそなえており、駐車ブレ
ーキ安全装置制御手段61は、作動開始コントローラ
(第1制御手段)62,作動解除コントローラ(第2制
御手段)63,タイマ(タイマ手段)65,ドライバ6
6,67をそなえている。
【0039】まず、坂道発進補助装置制御手段51につ
いて説明すると、作動開始コントローラ52は坂道発進
補助装置50の作動の開始を制御するための制御部,作
動解除コントローラ53はその作動の解除を制御するた
めの制御部,作動警報コントローラ54はその作動の警
報を発する制御するための制御部である。そして、この
坂道発進補助装置制御手段51には、上述したマグネッ
トバルブ7や警報ランプ20や警報ブザー21が接続さ
れており、ドライバ55,56から出力された制御信号
に基づいて、これらのマグネットバルブ7や警報ランプ
20や警報ブザー21の作動を制御するようになってい
る。
【0040】すなわち、図3に示すように、坂道発進補
助装置制御手段51の作動開始コントローラ52には、
上述したセンサ類10〜18のうち、クラッチセンサ1
2,車速センサ13,ニュートラルスイッチ14,スト
ップランプスイッチ15が接続されており、作動開始コ
ントローラ52では、これら各センサ類12〜15によ
り以下の3つ車両状態が検出されたときに、坂道発進補
助装置50を作動させる制御信号を設定するようになっ
ている。
【0041】1.ストップランプスイッチ15によりブレ
ーキペダル4が所定時間(例えば1sec)以上踏まれ
ていることが検出されたとき。 2.車速センサ13により車速=0(即ち停車している)
が検出されたとき。 3.クラッチセンサ12によりクラッチペダルが踏まれて
いることが検出される、又は、ニュートラルスイッチ1
4により変速段がニュートラル位置であることが検出さ
れたとき。
【0042】そして、上記の1.〜3.の3つの条件を全て
満たしている場合は、作動開始コントローラ52では運
転者が車両1を停止状態を維持していると見做して、坂
道発進補助装置50を作動させる制御信号を設定し、ド
ライバ55からマグネットバルブ7にこの制御信号が出
力されるようになっているのである。これにより、前輪
側のブレーキ液圧供給系6及び後輪側のブレーキ液圧供
給系6の経路上に設けられたマグネットバルブ7がオン
に切り換えられ、ブレーキ液圧を封じ込めるようになっ
ているのである。
【0043】このように、坂道発進補助装置50を作動
させると、坂道での停車時や渋滞時の停車時に、ブレー
キペダル4を踏み続けなくても車両1が停止状態となる
ので、運転者の疲労が低減されるのである。なお、作動
開始コントローラ52には、作動スイッチ10も接続さ
れており、この作動スイッチをオフにすることにより、
作動開始コントローラ52で設定された制御信号をキャ
ンセルすることができるようになっている。
【0044】一方、作動解除コントローラ53には、ク
ラッチセンサ12,ニュートラルスイッチ14,パーキ
ングスイッチ16が接続されており、作動解除コントロ
ーラ53では、上記各センサ類12,14,16からの
検出情報に基づいて、以下の2つの状態のうちいずれか
が検出されたときに、坂道発進補助装置50の作動を解
除する制御信号を設定するようになっている。
【0045】4.ニュートラルスイッチ14により変速装
置のギアがニュートラル以外に操作されたことが検出さ
れ、これに加えてクラッチセンサ12によりクラッチペ
ダルを戻したことが検出されたとき。 5.パーキングスイッチ16によりパーキングブレーキレ
バーの作動が検出されたとき。
【0046】上述の4.の場合は、作動解除コントローラ
53では、運転者が車両1を発進させようとしていると
判断して、坂道発進補助装置50の作動を解除する制御
信号を設定するものであり、この場合は、ドライバ55
からマグネットバルブ7にこの解除信号が出力されるよ
うになっている。また、5.の場合は、車両1がパーキン
グブレーキにより停車状態に保たれるようになるので、
作動解除コントローラ53では、ブレーキ液圧を封じ込
めて車両1を停止させる必要がなくなると判断して、坂
道発進補助装置50の作動を解除する制御信号を設定す
るようになっているのである。なお、この場合は、他の
所定の条件を満たすと、上述した駐車ブレーキ安全装置
60が作動して車両1を確実に停止状態に保つようにな
るが、この場合については後述する。
【0047】このように、上記の4.及び5.の条件のうち
何れかの条件を満たしている場合は、作動解除コントロ
ーラ53により設定された作動解除信号がドライバ55
からマグネットバルブ7に出力されて、これによりマグ
ネットバルブ7がオフに切り換えられるようになってい
る。したがって、車両1を発進させる場合には、運転者
はブレーキペダル4の操作を行なうことなく、アクセル
ペダルの操作とクラッチペダルの操作を行なうことで車
両1を発進させることができるので、特に坂道発進時に
容易に車両1を発進させることができるようになる。
【0048】また、パーキングブレーキを作動させる場
合(上記5.の場合)は、比較的長時間に亘って車両1を
停車させる場合が多いので、坂道発進補助装置50の作
動を解除してブレーキ液圧供給系6内のブレーキオイル
を高圧状態から開放することで、サービスブレーキ2,
3への不必要な負荷をなくしているのである。なお、こ
の作動解除コントローラ53には、調整スイッチ11も
接続されており、この調整スイッチ11を操作すること
により、坂道発進補助装置50の作動解除タイミングを
調整できるようになっている。
【0049】次に、坂道発進補助装置50の作動警報に
ついて説明すると、作動解除コントローラ53には、パ
ーキングスイッチ16,ドアスイッチ17及びキースイ
ッチ18が接続されており、坂道発進補助装置50の作
動中に運転者が以下の操作のいずれかを行なったことが
検出されると、コントローラ9は警報ランプ20及び警
報ブザー21を作動させて、運転者に警報を行なうよう
になっている。
【0050】6.パーキングスイッチ16及びドアスイッ
チ17により、パーキングブレーキレバーを引かずにド
アを開けたことが検出されたとき。 7.パーキングスイッチ16及びキースイッチ18によ
り、パーキングブレーキレバーが引かれずにエンジンの
停止が検出されたとき。 上述の6.の場合は、作動解除コントローラ53では、パ
ーキングブレーキを作動させずに、運転者が車両1から
離れると判断して警報信号を設定し、ドライバ56から
警報ランプ20及び警報ブザー21にこの警報信号出力
するようになっているのである。そして、これにより警
報ランプ20及び警報ブザー21を作動させて、運転者
に注意を促すようになっているのである。
【0051】また、上述の6.,7.の場合以外にも、坂道
発進補助装置50に異常が発生したことが検出される
と、上記と同様に警報ランプ20及び警報ブザー21を
作動させて、運転者に注意を促すようになっている。こ
のように、車両1に坂道発進補助装置50をそなえるこ
とにより、発進と停車とを頻繁に繰り返すような場合
に、運転者の疲労を大きく低減することができ、また、
安全且つ確実に坂道発進を行なうことができるようにな
る。
【0052】次に、駐車ブレーキ安全装置制御手段61
について説明すると、上述したように、この駐車ブレー
キ安全装置制御手段61は、作動開始コントローラ6
2,作動解除コントローラ63,タイマ(タイマ手段)
65,ドライバ66,67をそなえている。上述の作動
開始コントローラ62は駐車ブレーキ安全装置60の作
動の開始を制御するための制御部であり、又作動解除コ
ントローラ63はその作動を解除するための制御部であ
る。なお、タイマ65については後述する。
【0053】また、この駐車ブレーキ安全装置制御手段
61には、図3に示すように、ブレーキアクチュエータ
(流体圧増加機構)19や、パーキングブレーキが作動
すると点灯するパーキングブレーキランプ33が接続さ
れており、ドライバ66,67から出力された制御信号
に基づいて、ブレーキアクチュエータ19やパーキング
ブレーキランプ33の作動が制御されるようになってい
る。
【0054】ここで、駐車ブレーキ安全装置制御手段6
1の作動開始コントローラ62について説明すると、こ
の作動開始コントローラ62では、パーキングブレーキ
が作動中であるにもかかわらず、所定の車速が検出され
ると駐車ブレーキ安全装置60を作動させるための制御
信号を設定するようになっている。詳しくは、図3に示
すように、この作動開始コントローラ62には車速セン
サ13,ニュートラルスイッチ14,パーキングスイッ
チ16,キースイッチ18が接続されており、作動開始
コントローラ62では、これらのセンサ類13,14,
16,18から、以下の8.,9.の何れかの車両状態が検
出されると、ブレーキアクチュエータ19を作動させて
ブレーキオイルの液圧を増加させるようになっている。
【0055】8.パーキングスイッチ16によりパーキン
グブレーキが作動中であることが検出されたにもかかわ
らず、車速センサ13により所定の車速が検出されたと
きに、キースイッチ18によりエンジンが作動中である
ことが検出され、且つニュートラルスイッチ14により
変速位置が中立位置であることが検出されたとき。 9.パーキングスイッチ16によりパーキングブレーキが
作動中であることが検出されたにもかかわらず、車速セ
ンサ13により所定の車速が検出されたときに、キース
イッチ18によりエンジンが非作動中であることが検出
されたとき。
【0056】このような8.,9.の場合は、作動開始コン
トローラ62では、車両がパーキングブレーキにより停
止状態であるにもかかわらず、坂道等の勾配により自然
に車両1が動き出したと判断して、ドライバ66からブ
レーキアクチュエータ19に駐車ブレーキ安全装置60
を作動させるための制御信号が出力されるようになって
いるのである。
【0057】これにより、後輪側のブレーキ液圧供給系
6の経路上に設けられたブレーキアクチュエータ19が
作動し、ブレーキ液圧を増加させて車両1の制動力を高
めて車両1を停止させるようになっているのである。こ
のように、駐車ブレーキ安全装置60では、坂道等での
駐車時に自然に車両1が動き出すと、ブレーキアクチュ
エータ19を作動させてブレーキ液圧を増加させること
で駐車中の車両1の安全を確保するのである。
【0058】また、このときドライバ67からパーキン
グブレーキランプ33を点滅させる信号を出力して、駐
車ブレーキ安全装置60が作動中であることを運転者に
報知するようになっている。なお、上述の9.の場合は、
キースイッチ18によりエンジンが非作動状態であるこ
とが検出されると、タイマ65がトリガされてこのタイ
マ65によりカウントが開始されるようになっている。
【0059】そして、タイマ65により、車両1が停止
した状態で所定時間(例えば1時間)経過したことが検
出されると、タイマ65からのタイムアップ信号を受け
て車速センサ用電源スイッチ64がオフとなり、これに
より、車速センサ13への電力供給遮断されるようにな
っている。また、このとき、タイマ65からのタイムア
ップ信号により、システム用電源スイッチ64Aがオフ
状態にされるようになっている。
【0060】これにより、作動開始コントローラ62に
よる車両1の監視態勢が解除される。また、この場合
は、ドライバ67からのパーキングブレーキランプ33
の点滅信号もオフにして、駐車ブレーキ安全装置60の
作動がオフになったことを運転者に知らせるようになっ
ている。なお、このようにタイマ65でエンジンが非作
動状態になってから車両1の停止状態が所定時間継続し
たことが検出されると、車速センサ13への電力供給を
遮断し、更には駐車ブレーキ安全装置制御手段61をオ
フにするのは、以下の理由による。
【0061】すなわち、車速センサ13は常に電力を必
要とするアクティブ型車速センサであるため、長時間の
駐車時に作動開始コントローラ62をオンの状態のまま
にしておくとバッテリが上がることが考えられるからで
ある。また、あらかじめ設定された所定時間内に車両1
が動き出したことが検出されなければ、即ち、この例で
言えば車両1の停止状態が1時間も継続していれば、パ
ーキングブレーキが十分に作動していて駐車の安全が確
保されていると考えられるからである。
【0062】そして、このタイマ65では、キースイッ
チ18によりエンジンが作動状態である間は、図示しな
いタイマリセット手段によりタイマ65がリセットされ
るようになっている。また、作動開始コントローラ62
には、坂道発進補助装置制御手段51の作動開始コント
ローラ52と同様に、作動スイッチ10も接続されてお
り、この作動スイッチをオフにすることにより、やはり
作動開始コントローラ62で設定された制御信号をキャ
ンセルすることができるようになっている。
【0063】一方、駐車ブレーキ安全装置制御手段61
の作動解除コントローラ63には、ストップランプスイ
ッチ15及びパーキングスイッチ16が接続されてお
り、作動解除コントローラ63では、上記各センサ類1
5,16からの検出情報に基づいて、以下の10. ,11.
の何れかの車両状態が検出されると、駐車ブレーキ安全
装置60の作動を解除する制御信号を設定するようにな
っている。
【0064】10. パーキングスイッチ16により、パー
キングブレーキレバーの解除操作が続けて所定の複数回
(例えば2回)検出されたとき。 11. パーキングスイッチ16によりパーキングブレーキ
レバーの解除操作が検出されるとともに、ストップラン
プスイッチ15によりブレーキペダルの踏み込み(即ち
サービスブレーキの作動操作)が検出されたとき。
【0065】つまり、駐車ブレーキ安全装置60が作動
状態となるには、上記8.,9.で詳述したようにパーキン
グブレーキの作動が必要であり、したがって、この装置
60の作動解除には、10. ,11. のようにパーキングブ
レーキを解除することが前提条件となっているのであ
る。ここで、上記の10. について説明すると、ブレーキ
アクチュエータ19が作動してブレーキ液圧を増加させ
ているときに駐車ブレーキ安全装置60を解除する場合
は、運転者がこれを意識的に行なうように、続けて複数
回パーキングブレーキの解除操作を行なったときに、こ
の駐車ブレーキ安全装置60を解除するようになってい
るのである。
【0066】これにより、運転者が無意識にパーキング
ブレーキの解除操作を行なっても、ブレーキアクチュエ
ータ19がブレーキ液圧を減少させるように作動するこ
とがなく、駐車時の車両1の安全を確保しているのであ
る。
【0067】なお、パーキングブレーキが作動中であっ
てエンジンが作動中且つ変速位置が中立位置であるとき
や、パーキングブレーキが作動中であってエンジンが非
作動中のときは、車速が検出されるとアクチュエータ1
9が作動するような駐車ブレーキ安全装置60のスタン
バイ状態となるが(上記8.,9.)、このスタンバイ状態
において車速が検出されていない間は、パーキングブレ
ーキの1回の解除操作により、駐車ブレーキ安全装置6
0のスタンバイ状態を解除して通常の走行が行なえるよ
うになっている。
【0068】また、上記11. の場合は、作動解除コント
ローラ63では、運転者が車両1を発進させようとして
いると判断して、ブレーキアクチュエータ19の作動を
解除するようになっているのである。そして、これら1
0. ,11. の場合は、作動解除コントローラ63で作動
解除信号が設定され、ドライバ66からブレーキアクチ
ュエータ19へこの作動解除信号が出力されるようにな
っているのである。
【0069】本実施例は上述のように構成されているの
で、例えば、図4に示すようなフローチャートにしたが
ってブレーキアクチュエータ19を作動させて駐車ブレ
ーキ安全装置60を作動させる。ここで、図4に示すフ
ローチャートについて簡単に説明する。まずステップS
1で車速センサ13により車両1の停止が検出される
と、ステップS2に進んで、パーキングスイッチ16に
よりパーキングブレーキの作動を検出する。そして、ス
テップS3で車速センサ13により車両1が動き出した
ことが検出されると、ステップS4においてキースイッ
チ18によりエンジンが作動中であることが検出され、
且つニュートラルスイッチ14により変速位置が中立位
置であることが検出されるか、又はステップS5におい
てキースイッチ18によりエンジンが非作動中(トラン
スミッションの変速位置は任意)であることが検出され
るという作動条件を更に満足している場合に、ステップ
S6でブレーキアクチュエータ19を作動させてブレー
キ液圧を増加させる。
【0070】そして、ステップS7でリアホイールブレ
ーキ3を作動させるとともに、ステップS8でパーキン
グブレーキランプ33を作動させ、運転者に駐車ブレー
キ安全装置60の作動を報知するのである。また、駐車
ブレーキ安全装置60が作動したときのブレーキアクチ
ュエータ19の動作について説明すると、図5のように
なる。つまり、作動開始コントローラ62によりブレー
キアクチュエータ19に作動信号が設定されてこの信号
がドライバ66から出力されると、まずモータ22が回
転して、ネジ機構28の雄ネジ部22Aを回転させる。
【0071】これにより、雄ネジ部22Aに螺合した雌
ネジ27A付きスペーサ27が第1バネ26を圧縮しな
がら前進して、ピストン25に当接する。そして、この
後はスペーサ27がピストン25に当接しながら一体と
なって前進して、油圧室24の容積が縮小されるように
なる。このとき、マスタシリンダ5側の液圧供給系6に
連通してブレーキオイルを油圧室24に供給しうる第1
連通口29が弁機構32により閉塞される。つまり、ピ
ストン25が前進すると、弁機構32における弁32B
の上端部がピストン25の動きに応動して弁32Bが略
垂直な状態となり、ピストン25とチェックボール32
Aとにより弁32Bの上下方向の動きが規制され、第1
連通口29がチェックボール32Aにより遮断された状
態となってブレーキオイルは供給されなくなるのであ
る。
【0072】したがって、ピストン25が前進すると、
第1連通口29が閉塞されるとともに油圧室24の容積
が縮小されることにより、ブレーキ液圧供給系6におけ
るブレーキアクチュエータ19とブレーキ作動部材側と
の間の液圧が増加して、車両1により大きな制動力が作
用するのである。そして、この後モータ22に作用する
油圧反力が増加して、これによりモータ22の電流が増
加し、この電流値が所定値を越えると、コントローラ9
がモータ22への電源供給をオフにするのである。この
ようにして、モータ22の作動を止めても、これ以降は
スペーサ27の雌ネジ27Aと雄ネジ部22Aと接触部
の摩擦力でピストン25の位置が固定されるのでブレー
キオイルの液圧を容易に保持することができる。
【0073】なお、すでに述べたように、このときドラ
イバ67からはパーキングブレーキランプ33を点滅さ
せる信号が出力されて、駐車ブレーキ安全装置60が作
動中であることが運転者に報知される。また、駐車ブレ
ーキ安全装置60の作動解除時のブレーキアクチュエー
タ19の動作について説明すると、図6のようになる。
【0074】すなわち、作動解除コントローラ62によ
りブレーキアクチュエータ19に作動解除信号が設定さ
れてこの信号がドライバ66から出力されると、ブレー
キアクチュエータ19では、モータ22が逆回転してネ
ジ機構28の雄ネジ部22Aを逆回転させる。これによ
り、雌ネジ27A付きスペーサ27が第1バネ26の付
勢力を受けながら後退する。このとき、ピストン25は
油圧室24内の油圧反力と、油圧室24内に配設された
リターンスプリング31の付勢力との作用により後退し
て、ブレーキ液圧供給系6におけるブレーキアクチュエ
ータ19とブレーキ作動部材側との間の液圧が減少す
る。
【0075】また、このときは第1連通口29と油圧室
24とが連通した状態となる。つまり、ピストン25が
後退すると、弁32Bの上端部がピストン25の先端部
に係止されて図中右側に傾くようになっており、このよ
うな場合は、油圧室24のブレーキオイルは、チェック
ボール32A,弁32B及びピストン25の先端部に形
成された連通孔25Aを介して第1連通口29と連通す
るようになる。
【0076】したがって、リアホイールブレーキ3のブ
レーキ作動部材側へのブレーキ液圧が開放され、制動力
を発揮しなくなるのである。また、ブレーキ液圧が開放
されると、モータ22の電源がオフになる。このように
本発明のブレーキアクチュエータ19を用いたブレーキ
装置では、信号待ちや渋滞等の一時停車時には、坂道発
進補助装置50を作動させ、ブレーキペダル4から足を
離しても制動力を維持するようにすることで、運転者の
疲労の低減を図ることができ、また、容易に坂道発進を
行なうことができるようになる。
【0077】一方、パーキングブレーキを作動させて車
両1を駐停車させた場合には、エンジンが作動中で且つ
変速位置が中立位置であるか、又はエンジンが非作動中
で変速位置が任意であると駐車ブレーキ安全装置60が
作動する。これにより、坂道等で何ら操作していないに
もかかわらず車両1が動き出そうとするとブレーキアク
チュエータ19が作動しブレーキ液圧を増加させて駐停
車中の車両1の安全が確保される。
【0078】また、ブレーキペダル4の踏み込みが検出
されると、運転者が発進操作を行なおうとしていると判
断して駐車ブレーキ安全装置60を解除するが、この解
除動作は、ブレーキアクチュエータ19を上述とは逆に
作動させてブレーキ液圧を減少させることにより実行さ
れる。なお、このブレーキアクチュエータ19における
ピストン25とスペーサ27との間には、上述したよう
に第1バネ26が介装されているので、ピストン25を
前進させた時(ブレーキ液圧増加時)に、雄ネジ部22
Aと雌ネジ27Aとの噛み込みが防止され、これによ
り、ブレーキ液圧を減少させるべくモータ22を逆回転
させたときも、モータ22がスムースに逆回転して、ピ
ストン25及びスペーサ27を確実に後退させることが
できる。
【0079】また、ブレーキアクチュエータ19の油圧
室24内に、第1バネ26の付勢力に抗してピストン2
5を付勢する第2バネ31を設けることにより、スペー
サ27を後退させた時に、油圧室24内に残圧を発生さ
せることなく速やかにピストン25を後退させることが
できるのである。また、モータ22の作動が停止する
と、油圧室24内ではピストン25を押し戻す油圧反力
が発生してモータ22に逆転トルクに発生するが、ピス
トン25の前後進をネジ機構28により行なうことによ
り、スペーサ27の雌ネジ27Aと雄ネジ部22Aと接
触部の摩擦力でピストン25の位置が固定されるのでブ
レーキオイルの液圧を容易に保持することができる。
【0080】また、駐車ブレーキ安全装置60がエンジ
ンがオフのときに作動すると、タイマ65がトリガされ
てこのカウントが開始される。そして、このタイマ65
により車両1が停止した状態で所定時間(例えば1時
間)経過したことが検出されると、パーキングブレーキ
が十分に作動していて駐車の安全が確保されていると判
断して、車速センサ用電源スイッチ64やシステム用電
源スイッチ64Aをオフにして、車速センサ13や駐車
ブレーキ安全装置制御手段61をオフ状態にする。ま
た、この場合は、ドライバ67からのパーキングブレー
キランプ33の点滅信号もオフにして、駐車ブレーキ安
全装置60の作動がオフになったことを運転者に知らせ
る。
【0081】これにより、車速センサ13による必要以
上の電力消費を抑制することができ、バッテリ上がりを
防止することができる。また、タイマ65では、キース
イッチ18によりエンジンが作動状態である間は、図示
しないタイマリセット手段によりタイマ65がリセット
されるので、エンジンが非作動状態になったときのみ確
実に所定時間をカウントすることができる。
【0082】さらに、駐車ブレーキ安全装置60の作動
時には、ドライバ67からの出力信号に基づいてパーキ
ングブレーキランプ33が点滅するので、この駐車ブレ
ーキ安全装置60が作動を確実に運転者に報知すること
ができる。また、駐車ブレーキ安全装置60が作動中で
あっても、パーキングブレーキレバーの解除操作が所定
の複数回(例えば2回)検出されたときもこの駐車ブレ
ーキ安全装置60の作動が解除されるが、これは、運転
者が意識的にパーキングブレーキを確実に作動させて安
全に車両1を駐車させたと判断するからであり、これに
より、駐車ブレーキ安全装置60の不必要な作動が解除
されて、バッテリの負担を軽減することができるのであ
る。
【0083】なお、ブレーキアクチュエータ19として
は、図1に示したような構成のもの以外にも、例えば図
7に示すような構成としてもよい。図7に示すアクチュ
エータ19では、ネジ機構28が雌ネジ付きカラー部材
34と雌ネジ付きピストン25Aと雄ネジ部22Aとか
ら構成されており、モータ22を回転を受けて雄ネジ部
22Aを回転させることにより、カラー部材34及びピ
ストン25Aを直接前後進させるようになっている。す
なわち、ここでは図1に示すような第1バネ26が廃止
されており、ピストン25Aを直接モータ22により前
後進させることにより、アクチュエータ19の応答性を
高くすることができるのである。
【0084】また、モータ22を逆回転させることによ
り直接ピストン25Aを後退させることができるので、
油圧室24内にリターンスプリング(図1の符号31参
照)を設ける必要がなくなり、部品点数も減少してい
る。なお、上述以外の構成については、図1に示すもの
と同様であり、図1と同一の符号については説明を省略
する。
【0085】ところで、ブレーキアクチュエータ19を
必ずしも後輪側のブレーキ液圧供給系6に設ける必要は
なく、例えばこれを前輪側のブレーキ液圧供給系6に設
けて構成してもよい。さらには、独立に構成された前輪
用ブレーキアクチュエータ及び後輪用ブレーキアクチュ
エータを前輪側及び後輪側のブレーキ液圧供給系6にそ
れぞれ設けて構成してもよい。そして、このような構成
にすることで、より確実に車両の駐車時の安全を確保す
ることができる。
【0086】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明のブレーキアクチュエータによれば、アクチュエー
ト部と、車両用のブレーキ作動用非圧縮流体供給系に介
装された液圧発生部と、該アクチュエート部で発生した
動力を受けて該液圧発生部内の容積を変更して該ブレー
キ作動用非圧縮流体供給系におけるブレーキ作動部材側
への液圧を増加させる増圧部材とをそなえるという簡素
な構成により、確実にブレーキ作動用非圧縮流体の液圧
を増加させることができるという利点がある。
【0087】また、請求項2記載の本発明のブレーキア
クチュエータによれば、回転力を発生するアクチュエー
ト部と、該アクチュエート部を取り付けるアクチュエー
タ筐体部と、該アクチュエータ筐体部内の空間部に形成
されるとともに、車両用のブレーキ作動用非圧縮流体供
給系に介装された液圧発生室と、該アクチュエータ筐体
部内の空間部に配設され、該アクチュエート部で発生し
た回転力を受けて前後進することにより、該液圧発生部
内の容積を変更して、該ブレーキ作動用非圧縮流体供給
系におけるブレーキ作動部材側への液圧を増加させるピ
ストン部材と、該アクチュエート部と該ピストン部材と
の間に介装されて、該アクチュエート部で発生した回転
力を受けて該ピストン部材を前後進させるネジ機構とを
そなえるという簡素な構成により、アクチュエート部を
作動させることでピストン部材を作動させ、これにより
液圧発生室のブレーキ作動用非圧縮流体が増圧されて、
制動力が高められるという利点がある。また、ネジ機構
を介してピストン部材を前後進させることにより、液圧
室内の液圧を増加させた後にアクチュエート部の作動を
オフにしても、ピストン部材が液圧の反力を受けて後退
することがなく、確実にブレーキ液圧を保持することが
できる。
【0088】また、請求項3記載の本発明のブレーキア
クチュエータによれば、上記請求項2記載の構成に加え
て、該液圧発生室が、該ブレーキ作動用非圧縮流体供給
系におけるマスタシリンダ側の非圧縮流体供給系に連通
する第1連通口と、該ブレーキ作動用非圧縮流体供給系
におけるブレーキ作動部材側の非圧縮流体供給系に連通
する第2連通口とを有し、且つ、該ピストン部材が、該
アクチュエート部で発生した回転力を受けて前後進する
ことにより、該液圧発生部内の容積を変更するととも
に、該第1連通口を閉塞して、該ブレーキ作動部材側の
非圧縮流体供給系の液圧を増加させるという構成によ
り、アクチュエート部を回転させてピストン部材を前後
進させることでマスタシリンダ側から非圧縮流体の供給
を絶つことができ、ブレーキ作動用非圧縮流体供給系に
おけるブレーキアクチュエータとブレーキ作動部材側と
の間の液圧を確実に増加させることができ、車両に大き
な制動力を加えることができる。
【0089】また、請求項4記載の本発明のブレーキア
クチュエータによれば、上記請求項2記載の構成に加え
て、相互に螺合し、一方が該アクチュエート部の回転部
に取り付けられるとともに、他方が該ピストン部材に取
り付けられた雄ネジ及び雌ネジで、該ネジ機構が構成さ
れることにより、雌ネジと雄ネジと接触部の摩擦力でピ
ストン部材の位置を固定することができ、ブレーキ作動
用非圧縮流体の液圧を容易に保持することができるとい
う利点がある。
【0090】また、請求項5記載の本発明のブレーキア
クチュエータによれば、上記請求項2記載の構成に加え
て、該ネジ機構が、該アクチュエート部の回転部に取り
付けられた雄ネジと、該雄ネジに螺合する雌ネジ付きス
ペーサと、該スペーサと該ピストン部材との間に介装さ
れた第1バネとをそなえるという構成により、アクチュ
エート部を作動させると、まず、雄ネジに螺合した雌ネ
ジ付きスペーサが第1バネを圧縮しながら前進してピス
トン部材に当接し、この後はスペーサがピストンに当接
しながら一体となって前進して、液圧発生室の容積が縮
小される。したがって、ネジ機構に作用する力を低減す
ることができ、雄ネジと雌ネジとの噛み込みを防止する
ことができるという利点がある。また、これによりブレ
ーキ作動用非圧縮流体を減少させるべくアクチュエート
部を逆回転させたときも、スムースにアクチュエート部
を逆回転でき、ピストン部材及びスペーサを確実に後退
させることができるという利点がある。
【0091】また、請求項6記載の本発明のブレーキア
クチュエータは、上記請求項5記載の構成に加えて、該
第1バネによる付勢力に抗して該ピストン部材を付勢す
る第2バネが設けられているという構成により、スペー
サを後退させた時に、液圧発生室内に残圧を発生させる
ことなく速やかにピストン部材を後退させることができ
るという利点がある。
【0092】さらに、請求項7記載の本発明のブレーキ
アクチュエータは、上記請求項2記載の構成に加えて、
アクチュエート部が電動機であるという構成により、簡
単且つ低コストでこのアクチュエータを製造することが
できるという利点がある。また、作動の信頼性も十分に
確保されているという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのブレーキアクチュエ
ータにおける要部構成を示す模式的な断面図である。
【図2】本発明の一実施例としてのブレーキアクチュエ
ータを用いたブレーキ装置の全体構成を示す模式的な構
成図である。
【図3】本発明の一実施例としてのブレーキアクチュエ
ータを用いたブレーキ装置における制御系の全体構成を
示す模式的な制御ブロック図である。
【図4】本発明の一実施例としてのブレーキアクチュエ
ータを用いたブレーキ装置の作動を簡単に説明するため
のフローチャートである。
【図5】本発明の一実施例としてのブレーキアクチュエ
ータにおける作動を簡単に説明するための図である。
【図6】本発明の一実施例としてのブレーキアクチュエ
ータにおける作動の解除動作を簡単に説明するための図
である。
【図7】本発明のブレーキアクチュエータにおける他の
構成例を示す模式的な断面図である。
【符号の説明】
1 車両 2 フロントホイールブレーキ(前輪側ブレーキ) 3 リアホイールブレーキ(後輪側ブレーキ) 4 ブレーキペダル(サービスブレーキ操作部材) 5 マスタシリンダ 6 ブレーキ液圧供給系(ブレーキ作動用非圧縮流体供
給系) 7 切り換え弁(マグネットバルブ) 8 LSV(ロードセンシングバルブ) 9 制御手段としてのコントローラ9 10 作動スイッチ 11 調整スイッチ 12 クラッチぺダルストロークセンサ(又はクラッチ
センサ) 13 車速センサ(車速検出手段) 14 ニュートラルスイッチ(変速位置検出手段) 15 ストップランプスイッチ(サービスブレーキ操作
部材作動状態検出手段) 16 パーキングスイッチ(駐車ブレーキ作動状態検出
手段) 17 ドアスイッチ 18 キースイッチ(エンジン作動状態検出手段) 19 ブレーキアクチュエータ 20 警報ランプ 21 警報ブザー 22 モータ(アクチュエート部) 22A 雄ネジ部 23 ケーシング(アクチュエータ筐体部) 23A 空間部 24 油圧室(液圧発生室) 25 ピストン(増圧部材又はピストン部材) 25A 連通孔 26 第1バネ 27 雌ネジ付きスペーサ 27A 雌ネジ 28 ネジ機構 29 第1連通口 30 第2連通口 31 リターンスプリング(第2バネ) 32 弁機構 32A チェックボール 32B 弁 32C リターンスプリング 33 パーキングブレーキランプ 50 坂道発進補助装置 51 坂道発進補助装置制御手段 52 作動開始コントローラ 53 作動解除コントローラ 54 作動警報コントローラ 55,56 ドライバ 60 駐車ブレーキ安全装置 61 駐車ブレーキ安全装置制御手段 62 作動開始コントローラ(第1制御手段) 63 作動解除コントローラ(第2制御手段) 64 車速センサ用電源遮断スイッチ 64A システム用電源スイッチ 65 タイマ手段 66,67 ドライバ 68 バッテリ 69 ゴムカップ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエート部と、車両用のブレーキ
    作動用非圧縮流体供給系に介装された液圧発生部と、該
    アクチュエート部で発生した動力を受けて該液圧発生部
    内の容積を変更して該ブレーキ作動用非圧縮流体供給系
    におけるブレーキ作動部材側への液圧を増加させる増圧
    部材とをそなえて構成されたことを特徴とする、ブレー
    キアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 回転力を発生するアクチュエート部と、 該アクチュエート部を取り付けるアクチュエータ筐体部
    と、 該アクチュエータ筐体部内の空間部に形成されるととも
    に、車両用のブレーキ作動用非圧縮流体供給系に介装さ
    れた液圧発生室と、 該アクチュエータ筐体部内の空間部に配設され、該アク
    チュエート部で発生した回転力を受けて前後進すること
    により、該液圧発生部内の容積を変更して、該ブレーキ
    作動用非圧縮流体供給系におけるブレーキ作動部材側へ
    の液圧を増加させるピストン部材と、 該アクチュエート部と該ピストン部材との間に介装され
    て、該アクチュエート部で発生した回転力を受けて該ピ
    ストン部材を前後進させるネジ機構とをそなえて構成さ
    れたことを特徴とする、ブレーキアクチュエータ。
  3. 【請求項3】 該液圧発生室が、該ブレーキ作動用非圧
    縮流体供給系におけるマスタシリンダ側の非圧縮流体供
    給系に連通する第1連通口と、該ブレーキ作動用非圧縮
    流体供給系におけるブレーキ作動部材側の非圧縮流体供
    給系に連通する第2連通口とを有し、 且つ、該ピストン部材が、該アクチュエート部で発生し
    た回転力を受けて前後進することにより、該液圧発生部
    内の容積を変更するとともに、該第1連通口を閉塞し
    て、該ブレーキ作動部材側の非圧縮流体供給系の液圧を
    増加させるように構成されていることを特徴とする、請
    求項2記載のブレーキアクチュエータ。
  4. 【請求項4】 相互に螺合し、一方が該アクチュエート
    部の回転部に取り付けられるとともに、他方が該ピスト
    ン部材に取り付けられた雄ネジ及び雌ネジで、該ネジ機
    構が構成されていることを特徴とする、請求項2記載の
    ブレーキアクチュエータ。
  5. 【請求項5】 該ネジ機構が、該アクチュエート部の回
    転部に取り付けられた雄ネジと、該雄ネジに螺合する雌
    ネジ付きスペーサと、該スペーサと該ピストン部材との
    間に介装された第1バネとをそなえて構成されているこ
    とを特徴とする、請求項2記載のブレーキアクチュエー
    タ。
  6. 【請求項6】 該第1バネによる付勢力に抗して該ピス
    トン部材を付勢する第2バネが設けられていることを特
    徴とする、請求項5記載のブレーキアクチュエータ。
  7. 【請求項7】 該アクチュエート部が電動機であること
    を特徴とする、請求項2記載のブレーキアクチュエー
    タ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006523566A (ja) * 2003-04-16 2006-10-19 ダイムラークライスラー・アクチェンゲゼルシャフト 自動車を動作させる方法
JP2012121557A (ja) * 2010-11-17 2012-06-28 Honda Motor Co Ltd 電動ブレーキアクチュエータ及び車両用ブレーキシステム
JP2022072059A (ja) * 2020-10-29 2022-05-17 日立Astemo上田株式会社 液圧発生装置

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Effective date: 19990928