JPH08195460A - ダムバーの切断方法および半導体装置 - Google Patents
ダムバーの切断方法および半導体装置Info
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- JPH08195460A JPH08195460A JP7005814A JP581495A JPH08195460A JP H08195460 A JPH08195460 A JP H08195460A JP 7005814 A JP7005814 A JP 7005814A JP 581495 A JP581495 A JP 581495A JP H08195460 A JPH08195460 A JP H08195460A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】半導体装置におけるダムバーの切断方法におい
て、レーザ光照射によるダムバー切断時にアシストガス
の働きを有効に利用することを可能とし、リードへのド
ロス付着の影響を減らすことができるようにする。 【構成】リードフレーム3上に半導体チップを搭載し、
樹脂モールド2で一体に封止する時に、ダムバー4の樹
脂モールド側の側面と樹脂モールド2外周側面との距離
WM、および樹脂モールド2の傾斜角度θDを、レーザ光
108照射によるダムバー4の切断に際して樹脂モール
ド2とガスノズル105との干渉が起こらないように選
定する。そして、その干渉しない状態を保ちながらレー
ザ光108を照射してダムバー4を切断する。この時、
ノズルギャップGNを最適にしてアシストガス112の
働きを有効に利用する。
て、レーザ光照射によるダムバー切断時にアシストガス
の働きを有効に利用することを可能とし、リードへのド
ロス付着の影響を減らすことができるようにする。 【構成】リードフレーム3上に半導体チップを搭載し、
樹脂モールド2で一体に封止する時に、ダムバー4の樹
脂モールド側の側面と樹脂モールド2外周側面との距離
WM、および樹脂モールド2の傾斜角度θDを、レーザ光
108照射によるダムバー4の切断に際して樹脂モール
ド2とガスノズル105との干渉が起こらないように選
定する。そして、その干渉しない状態を保ちながらレー
ザ光108を照射してダムバー4を切断する。この時、
ノズルギャップGNを最適にしてアシストガス112の
働きを有効に利用する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リードフレーム上に半
導体チップを搭載した後に樹脂モールドで一体に封止し
た半導体装置に係わり、特に、ガスノズルからアシスト
ガスを放出しながらレーザ光の照射によってダムバーを
切断するダムバーの切断方法、およびそのダムバー切断
後にアウターリードをガルウィング状に折り曲げ成形し
た半導体装置に関する。
導体チップを搭載した後に樹脂モールドで一体に封止し
た半導体装置に係わり、特に、ガスノズルからアシスト
ガスを放出しながらレーザ光の照射によってダムバーを
切断するダムバーの切断方法、およびそのダムバー切断
後にアウターリードをガルウィング状に折り曲げ成形し
た半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】リードフレームに半導体チップを搭載し
た後に樹脂モールドで一体に封止した半導体装置におい
て、ダムバーはリードフレームのアウターリード(以
下、適宜リードという)相互間をつなぐものであり、樹
脂モールドでリードフレームのインナーリード部分と半
導体チップを一体に封止する時に樹脂モールドがリード
間に流れ出て来るのを堰き止める役割を果たすものであ
る。また、このダムバーは各リードを補強する役割も有
する。そして、樹脂モールドによる封止が終了すると、
ダムバーは切断除去され、リードフレームの各リード
(アウターリード)が個々に切り離される。
た後に樹脂モールドで一体に封止した半導体装置におい
て、ダムバーはリードフレームのアウターリード(以
下、適宜リードという)相互間をつなぐものであり、樹
脂モールドでリードフレームのインナーリード部分と半
導体チップを一体に封止する時に樹脂モールドがリード
間に流れ出て来るのを堰き止める役割を果たすものであ
る。また、このダムバーは各リードを補強する役割も有
する。そして、樹脂モールドによる封止が終了すると、
ダムバーは切断除去され、リードフレームの各リード
(アウターリード)が個々に切り離される。
【0003】従来では、このダムバーを打ち抜きにより
切断することが多かったが、最近では、特開平2−15
5259号公報や特開平4−322454号公報に記載
されているように、レーザ光の照射による加工(以下、
レーザ加工またはレーザ切断という)を利用した方式が
開発されている。この方式においては、レーザ発振器か
ら出力されるレーザ光を集光レンズにより集光し、この
レーザ光をガスノズルの先端よりダムバーに照射して溶
断を行う。同時にレーザ光と共にアシストガスがガスノ
ズルより放出され、レーザ光照射による燃焼補助及び生
じた溶融物の除去等を行う。また、切断すべきダムバー
の位置は予め制御部に登録されており、この制御部の制
御のもとに上記ガスノズルやレーザ光を集光させる光学
系を取り付けたXYテーブルを移動させて順次ダムバー
が切断されて行く。この方式によれば、アウターリード
のピッチが、例えば0.5mm以下であるような、微細
な構造のリードフレームを用いた半導体装置のダムバー
の切断を、金型等を要せずに容易に行うことができる。
切断することが多かったが、最近では、特開平2−15
5259号公報や特開平4−322454号公報に記載
されているように、レーザ光の照射による加工(以下、
レーザ加工またはレーザ切断という)を利用した方式が
開発されている。この方式においては、レーザ発振器か
ら出力されるレーザ光を集光レンズにより集光し、この
レーザ光をガスノズルの先端よりダムバーに照射して溶
断を行う。同時にレーザ光と共にアシストガスがガスノ
ズルより放出され、レーザ光照射による燃焼補助及び生
じた溶融物の除去等を行う。また、切断すべきダムバー
の位置は予め制御部に登録されており、この制御部の制
御のもとに上記ガスノズルやレーザ光を集光させる光学
系を取り付けたXYテーブルを移動させて順次ダムバー
が切断されて行く。この方式によれば、アウターリード
のピッチが、例えば0.5mm以下であるような、微細
な構造のリードフレームを用いた半導体装置のダムバー
の切断を、金型等を要せずに容易に行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、樹脂モールドの厚みが、例えば0.7mm以下と薄
い時には、ガスノズルと樹脂モールドが干渉することな
くガスノズルをダムバーに十分が近付けられるので、最
適なガスノズル下面とダムバーとの距離(以下、ノズル
ギャップという)が確保でき、アシストガスにおいて直
線的な流れ(以下、直線流という)が支配的になる。従
って、付着するドロスの量を低減でき、しかも後述する
ようなヒゲドロスもできないようにすることができる。
て、樹脂モールドの厚みが、例えば0.7mm以下と薄
い時には、ガスノズルと樹脂モールドが干渉することな
くガスノズルをダムバーに十分が近付けられるので、最
適なガスノズル下面とダムバーとの距離(以下、ノズル
ギャップという)が確保でき、アシストガスにおいて直
線的な流れ(以下、直線流という)が支配的になる。従
って、付着するドロスの量を低減でき、しかも後述する
ようなヒゲドロスもできないようにすることができる。
【0005】一般的な半導体装置ではダムバーと樹脂モ
ールド外周側面との距離がアウターリードのピッチより
もかなり短く設定されることが多いが、アウターリード
のピッチが0.5mm以下の微細な構造のリードフレー
ムを使用した半導体装置であって、樹脂モールドの厚さ
がある程度以上の厚み、例えば上記の0.7mm以上で
あるような半導体装置のダムバーをレーザ切断するとな
ると、ガスノズルをダムバーに近づける際に、ガスノズ
ルと樹脂モールドが干渉してしまう。これはダムバーと
樹脂モールド外周側面との距離がアウターリードのピッ
チよりも短いこと、または樹脂モールド縁部斜面の傾斜
角度とガスノズル先端部分の傾斜角度の関係に起因して
いる。
ールド外周側面との距離がアウターリードのピッチより
もかなり短く設定されることが多いが、アウターリード
のピッチが0.5mm以下の微細な構造のリードフレー
ムを使用した半導体装置であって、樹脂モールドの厚さ
がある程度以上の厚み、例えば上記の0.7mm以上で
あるような半導体装置のダムバーをレーザ切断するとな
ると、ガスノズルをダムバーに近づける際に、ガスノズ
ルと樹脂モールドが干渉してしまう。これはダムバーと
樹脂モールド外周側面との距離がアウターリードのピッ
チよりも短いこと、または樹脂モールド縁部斜面の傾斜
角度とガスノズル先端部分の傾斜角度の関係に起因して
いる。
【0006】アシストガスを加工すべき部分に吹き付け
るのは、レーザ照射による燃焼の補助および生じた溶融
物の除去のためであり、溶融物除去の効果を高めるため
には、生じた溶融物を冷え固まらないうちにできるだけ
除去できるようガスノズルをある程度ダムバーの照射位
置に近づけて最適なノズルギャップとしなければならな
い。ところが、上記のようにガスノズルと樹脂モールド
が干渉する場合には、ガスノズルを切断すべきダムバー
に近づけることができないため、最適なノズルギャップ
をとることができず、アシストガスの働きを有効に利用
することができなくなる。以下、このことについて、説
明する。
るのは、レーザ照射による燃焼の補助および生じた溶融
物の除去のためであり、溶融物除去の効果を高めるため
には、生じた溶融物を冷え固まらないうちにできるだけ
除去できるようガスノズルをある程度ダムバーの照射位
置に近づけて最適なノズルギャップとしなければならな
い。ところが、上記のようにガスノズルと樹脂モールド
が干渉する場合には、ガスノズルを切断すべきダムバー
に近づけることができないため、最適なノズルギャップ
をとることができず、アシストガスの働きを有効に利用
することができなくなる。以下、このことについて、説
明する。
【0007】ガスノズルと樹脂モールドの干渉を避けて
ガスノズルを遠ざけた場合、即ちノズルギャップを大き
くとった場合には、アシストガスの流れ方向に樹脂モー
ルド縁部の斜面が存在することになる。この時、ガスノ
ズル先端部分から噴射した直後のアシストガスの流れ方
向はガスノズル先端部分の下面に垂直であるが、ダムバ
ーに到着する際には樹脂モールドに近い所でその斜面に
沿った流れの成分が存在することになり、ダムバーには
樹脂モールドから斜めに遠ざかる方向にアシストガスが
当たることになる。
ガスノズルを遠ざけた場合、即ちノズルギャップを大き
くとった場合には、アシストガスの流れ方向に樹脂モー
ルド縁部の斜面が存在することになる。この時、ガスノ
ズル先端部分から噴射した直後のアシストガスの流れ方
向はガスノズル先端部分の下面に垂直であるが、ダムバ
ーに到着する際には樹脂モールドに近い所でその斜面に
沿った流れの成分が存在することになり、ダムバーには
樹脂モールドから斜めに遠ざかる方向にアシストガスが
当たることになる。
【0008】上述のような斜め方向へのアシストガスの
流れが存在すると、残留溶融物が冷え固まってできるド
ロスは切断した部分の裏面で樹脂モールドより遠ざかる
向きに付着する。この場合に形成されるドロスは、アシ
ストガスの流れの方向にヒゲ状に長く伸びて付着するこ
とが多い(以下、これをヒゲドロスという)。このヒゲ
ドロスは、リードに強固に付着していないため、容易に
浮き上がったり立ち上がったりし、隣接するリードに接
触しリード間を電気的に短絡する危険性がある。また、
ヒゲドロスの大きさは、通常のドロスに比べてかなり大
きいため、半導体装置の電子回路基板上への実装時に基
板上に不規則に付着することもあり、基板上の電気配線
間をも電気的に短絡する危険性がある。
流れが存在すると、残留溶融物が冷え固まってできるド
ロスは切断した部分の裏面で樹脂モールドより遠ざかる
向きに付着する。この場合に形成されるドロスは、アシ
ストガスの流れの方向にヒゲ状に長く伸びて付着するこ
とが多い(以下、これをヒゲドロスという)。このヒゲ
ドロスは、リードに強固に付着していないため、容易に
浮き上がったり立ち上がったりし、隣接するリードに接
触しリード間を電気的に短絡する危険性がある。また、
ヒゲドロスの大きさは、通常のドロスに比べてかなり大
きいため、半導体装置の電子回路基板上への実装時に基
板上に不規則に付着することもあり、基板上の電気配線
間をも電気的に短絡する危険性がある。
【0009】また、ドロスとなる高温の溶融物がアシス
トガスの流れ方向に移動してリードをえぐり取りリード
を細くしてしまうと、その後のリード(アウターリー
ド)の曲げ成形加工時に、そのえぐれ部に応力が集中し
てリードが破断してしまう不具合を発生する。
トガスの流れ方向に移動してリードをえぐり取りリード
を細くしてしまうと、その後のリード(アウターリー
ド)の曲げ成形加工時に、そのえぐれ部に応力が集中し
てリードが破断してしまう不具合を発生する。
【0010】さらに、ノズルギャップを大きくとると、
加工部分でのアシストガスによる溶融物除去効果がうす
れ、ドロス量が増加したりドロスが大きく成長し、さら
に上述のヒゲドロスも形成されやすくなり、ドロス付着
による種々の問題が発生しやすくなる。即ち、加工後の
表面清浄度や寸法精度等の加工品質を悪化させたり、ド
ロスの不規則な剥落による電気的短絡の発生が多くなっ
たり、アウターリード折り曲げ成形時に拘束治具でうま
く固定できなくなったり、その折り曲げ成形精度が低下
したりする。また、ノズルギャップを長くすることによ
り、そのノズルギャップの変化に対応したレーザ光の焦
点位置を自動または手動で制御しなければならなず、そ
のための作業が必要となる他、上記ノズルギャップの変
化に伴なってガスノズルより噴射するアシストガスの効
果が大幅に変化するため、半導体装置のタイプの変更に
合わせて一々調整する必要があり、安定した加工ができ
なくなる。
加工部分でのアシストガスによる溶融物除去効果がうす
れ、ドロス量が増加したりドロスが大きく成長し、さら
に上述のヒゲドロスも形成されやすくなり、ドロス付着
による種々の問題が発生しやすくなる。即ち、加工後の
表面清浄度や寸法精度等の加工品質を悪化させたり、ド
ロスの不規則な剥落による電気的短絡の発生が多くなっ
たり、アウターリード折り曲げ成形時に拘束治具でうま
く固定できなくなったり、その折り曲げ成形精度が低下
したりする。また、ノズルギャップを長くすることによ
り、そのノズルギャップの変化に対応したレーザ光の焦
点位置を自動または手動で制御しなければならなず、そ
のための作業が必要となる他、上記ノズルギャップの変
化に伴なってガスノズルより噴射するアシストガスの効
果が大幅に変化するため、半導体装置のタイプの変更に
合わせて一々調整する必要があり、安定した加工ができ
なくなる。
【0011】ただし、このノズルギャップを大きくとる
ことによる不具合は、たとえ前述のようなガスノズルと
樹脂モールドの干渉がない場合でも起こり得る。
ことによる不具合は、たとえ前述のようなガスノズルと
樹脂モールドの干渉がない場合でも起こり得る。
【0012】本発明の目的は、レーザ光照射によるダム
バー切断時にアシストガスの働きを有効に利用すること
が可能で、リードへのドロス付着の影響を減らすことが
できるダムバーの切断方法、およびそのダムバー切断後
にアウターリードをガルウィング状に折り曲げ成形した
半導体装置を提供することである。
バー切断時にアシストガスの働きを有効に利用すること
が可能で、リードへのドロス付着の影響を減らすことが
できるダムバーの切断方法、およびそのダムバー切断後
にアウターリードをガルウィング状に折り曲げ成形した
半導体装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、ピッチが0.5mm以下の多数の
アウターリードおよびそのアウターリード間に設けられ
たダムバーを有するリードフレーム上に半導体チップを
搭載し、前記リードフレームのアウターリードおよびダ
ムバーを除く部分と前記半導体チップとを樹脂モールド
で一体に封止した半導体装置のダムバーを、ガスノズル
からアシストガスを放出しながらレーザ光の照射によっ
て切断するダムバーの切断方法において、前記ダムバー
の樹脂モールド側の側面と前記樹脂モールド外周側面と
の距離、およびその樹脂モールド外周側面の傾斜角度
を、ダムバーを切断するための加工位置にガスノズルを
設定したときに樹脂モールドとの干渉が起こらないよう
に選定し、前記加工位置に前記ガスノズルを設定して前
記レーザ光の照射によりダムバーを切断することを特徴
とするダムバーの切断方法が提供される。
め、本発明によれば、ピッチが0.5mm以下の多数の
アウターリードおよびそのアウターリード間に設けられ
たダムバーを有するリードフレーム上に半導体チップを
搭載し、前記リードフレームのアウターリードおよびダ
ムバーを除く部分と前記半導体チップとを樹脂モールド
で一体に封止した半導体装置のダムバーを、ガスノズル
からアシストガスを放出しながらレーザ光の照射によっ
て切断するダムバーの切断方法において、前記ダムバー
の樹脂モールド側の側面と前記樹脂モールド外周側面と
の距離、およびその樹脂モールド外周側面の傾斜角度
を、ダムバーを切断するための加工位置にガスノズルを
設定したときに樹脂モールドとの干渉が起こらないよう
に選定し、前記加工位置に前記ガスノズルを設定して前
記レーザ光の照射によりダムバーを切断することを特徴
とするダムバーの切断方法が提供される。
【0014】また、本発明によれば、ピッチが0.5m
m以下の多数のアウターリードおよびそのアウターリー
ド間に設けられたダムバーを有するリードフレーム上に
半導体チップを搭載し、前記リードフレームのアウター
リードおよびダムバーを除く部分と前記半導体チップと
を樹脂モールドで一体に封止した半導体装置の前記ダム
バーを、ガスノズルからアシストガスを放出しながらレ
ーザ光の照射によって切断するダムバーの切断方法にお
いて、前記ダムバーの中央位置と前記樹脂モールド外周
側面との距離を、前記ガスノズル先端部分の内周半径以
上の長さに選定し、そのガスノズルを加工位置に設定し
て前記レーザ光の照射によりダムバーを切断することを
特徴とするダムバーの切断方法が提供される。
m以下の多数のアウターリードおよびそのアウターリー
ド間に設けられたダムバーを有するリードフレーム上に
半導体チップを搭載し、前記リードフレームのアウター
リードおよびダムバーを除く部分と前記半導体チップと
を樹脂モールドで一体に封止した半導体装置の前記ダム
バーを、ガスノズルからアシストガスを放出しながらレ
ーザ光の照射によって切断するダムバーの切断方法にお
いて、前記ダムバーの中央位置と前記樹脂モールド外周
側面との距離を、前記ガスノズル先端部分の内周半径以
上の長さに選定し、そのガスノズルを加工位置に設定し
て前記レーザ光の照射によりダムバーを切断することを
特徴とするダムバーの切断方法が提供される。
【0015】上記ガスノズルの先端部分の内径を、好ま
しくは0.75mm以上3.0mm以下とし、また、そ
のガスノズルの先端部分の外径を、好ましくは0.95
mm以上3.2mm以下とする。
しくは0.75mm以上3.0mm以下とし、また、そ
のガスノズルの先端部分の外径を、好ましくは0.95
mm以上3.2mm以下とする。
【0016】また、本発明によれば、上記のようなダム
バーの切断方法によってダムバーを切断した後に前記ア
ウターリードをガルウィング状に折り曲げ成形したこと
を特徴とする半導体装置が提供される。
バーの切断方法によってダムバーを切断した後に前記ア
ウターリードをガルウィング状に折り曲げ成形したこと
を特徴とする半導体装置が提供される。
【0017】
【作用】上記のように構成した本発明においては、ダム
バーの樹脂モールド側の側面と樹脂モールド外周側面と
の距離、および樹脂モールドの傾斜角度を選定するに際
して、ダムバーを切断するための加工位置にガスノズル
を設定したときに樹脂モールドとガスノズルとの干渉が
起こらないような条件を選定することにより、半導体装
置のタイプの変更に伴なう樹脂モールド厚さの変化に合
わせて最適のノズルギャップをとることができ、アシス
トガスの働きを有効に利用することができる。つまり、
ガスノズルより噴射したアシストガスが樹脂モールドの
斜面に沿って流れることがなく、従ってダムバーに対し
樹脂モールドから斜めに遠ざかる方向に流れることがな
くなってヒゲドロスが形成されることが防止される。ま
た、溶融物が斜め方向に移動してリードをえぐり取りこ
ともなくなるため、リードが曲げ成形加工時に断線する
ことがなくなる。さらに、アシストガスによって溶融物
が十分に除去されるためにドロス自体の量も少なくな
る。
バーの樹脂モールド側の側面と樹脂モールド外周側面と
の距離、および樹脂モールドの傾斜角度を選定するに際
して、ダムバーを切断するための加工位置にガスノズル
を設定したときに樹脂モールドとガスノズルとの干渉が
起こらないような条件を選定することにより、半導体装
置のタイプの変更に伴なう樹脂モールド厚さの変化に合
わせて最適のノズルギャップをとることができ、アシス
トガスの働きを有効に利用することができる。つまり、
ガスノズルより噴射したアシストガスが樹脂モールドの
斜面に沿って流れることがなく、従ってダムバーに対し
樹脂モールドから斜めに遠ざかる方向に流れることがな
くなってヒゲドロスが形成されることが防止される。ま
た、溶融物が斜め方向に移動してリードをえぐり取りこ
ともなくなるため、リードが曲げ成形加工時に断線する
ことがなくなる。さらに、アシストガスによって溶融物
が十分に除去されるためにドロス自体の量も少なくな
る。
【0018】ここで、最適のノズルギャップについて述
べておく。最適のノズルギャップを決定するパラメータ
としては、ガスノズル形状、即ちガスノズル先端の内径
およびガスノズル先端の外径や、アシストガス圧力や、
加工する部分の幅等があるが、例えばリードフレーム素
材として一般的な厚さ0.2mm程度の金属板を切断す
る場合、ガスノズル先端の内径が1mmのものを用いる
時には1mm程度のノズルギャップが最適である。ま
た、アシストガス圧力が通常の10kgf/mm2以下
に対して20kgf/cm2程度と高くなると上記ノズ
ルギャップは数100μm程度大きく設定しても加工品
質に影響を及ぼさず、ドロスの付着量も増加することが
ない。さらに、上記と同じ金属板の切断の場合で、ガス
ノズル先端の内径が2mmのものを用いる時はに2mm
程度のノズルギャップが最適である。
べておく。最適のノズルギャップを決定するパラメータ
としては、ガスノズル形状、即ちガスノズル先端の内径
およびガスノズル先端の外径や、アシストガス圧力や、
加工する部分の幅等があるが、例えばリードフレーム素
材として一般的な厚さ0.2mm程度の金属板を切断す
る場合、ガスノズル先端の内径が1mmのものを用いる
時には1mm程度のノズルギャップが最適である。ま
た、アシストガス圧力が通常の10kgf/mm2以下
に対して20kgf/cm2程度と高くなると上記ノズ
ルギャップは数100μm程度大きく設定しても加工品
質に影響を及ぼさず、ドロスの付着量も増加することが
ない。さらに、上記と同じ金属板の切断の場合で、ガス
ノズル先端の内径が2mmのものを用いる時はに2mm
程度のノズルギャップが最適である。
【0019】また、本発明においては、ダムバーの中央
位置と樹脂モールド外周側面との距離をガスノズル先端
部分の内周半径以上の長さに選定し、ガスノズルを加工
位置に設定してレーザ光照射によりダムバーを切断する
ことにより、少なくともアシストガスの流れ方向に樹脂
モールド縁部の斜面が存在することがなくなる。これに
より、ガスノズルから噴射したアシストガスの流れにお
いて直線流が支配的になり、ガスノズル先端部分の下面
に垂直なアシストガスの流れは、ダムバーに到達する時
にもその方向がほとんど変わらずダムバーにほぼ垂直に
アシストガスが当たることになる。このようにアシスト
ガスにおいて直線流が支配的になることにより、ダムバ
ーに対し樹脂モールドから斜めに遠ざかる方向にアシス
トガスが流れることがなくなって上記と同様にヒゲドロ
スが形成されることが防止され、また溶融物がリードを
えぐり取りこともなくその断線も防止される。
位置と樹脂モールド外周側面との距離をガスノズル先端
部分の内周半径以上の長さに選定し、ガスノズルを加工
位置に設定してレーザ光照射によりダムバーを切断する
ことにより、少なくともアシストガスの流れ方向に樹脂
モールド縁部の斜面が存在することがなくなる。これに
より、ガスノズルから噴射したアシストガスの流れにお
いて直線流が支配的になり、ガスノズル先端部分の下面
に垂直なアシストガスの流れは、ダムバーに到達する時
にもその方向がほとんど変わらずダムバーにほぼ垂直に
アシストガスが当たることになる。このようにアシスト
ガスにおいて直線流が支配的になることにより、ダムバ
ーに対し樹脂モールドから斜めに遠ざかる方向にアシス
トガスが流れることがなくなって上記と同様にヒゲドロ
スが形成されることが防止され、また溶融物がリードを
えぐり取りこともなくその断線も防止される。
【0020】上記において、ガスノズル先端部分の寸法
としては、内径が0.75mm以上3.0mm以下、外
径が0.95mm以上3.2mm以下が適当である。こ
のようなガスノズルは、アウターリードのピッチが0.
5mm以下の微細なリードフレームのダムバーをレーザ
切断するのに適切である。さらに、ダムバーの位置まで
流出してきた樹脂(以下、ダム内レジンという)をダム
バー切断と同時に除去するのにも都合がよい。
としては、内径が0.75mm以上3.0mm以下、外
径が0.95mm以上3.2mm以下が適当である。こ
のようなガスノズルは、アウターリードのピッチが0.
5mm以下の微細なリードフレームのダムバーをレーザ
切断するのに適切である。さらに、ダムバーの位置まで
流出してきた樹脂(以下、ダム内レジンという)をダム
バー切断と同時に除去するのにも都合がよい。
【0021】
【実施例】本発明の一実施例によるダムバーの切断方法
および半導体装置について、図1から図9を参照しなが
ら説明する。
および半導体装置について、図1から図9を参照しなが
ら説明する。
【0022】まず、半導体装置1の形状について図1に
より説明する。ただし、図1は、本実施例の半導体装置
1と後述するガスノズル105の位置関係を示す図であ
るが、これら半導体装置1とガスノズル105の位置関
係については後述する。また、図1では、簡単のため、
半導体チップを含む樹脂モールド2内部の構造を省略し
た(以下、図4、図8、図10についても同様とす
る)。
より説明する。ただし、図1は、本実施例の半導体装置
1と後述するガスノズル105の位置関係を示す図であ
るが、これら半導体装置1とガスノズル105の位置関
係については後述する。また、図1では、簡単のため、
半導体チップを含む樹脂モールド2内部の構造を省略し
た(以下、図4、図8、図10についても同様とす
る)。
【0023】図1において、半導体装置1は、リードフ
レーム3に半導体チップ(図9参照)を搭載し樹脂モー
ルド2で一体封止したものである。また、リードフレー
ム3に設けられたダムバー4は、相隣り合うアウターリ
ード5をつなぐものであり、樹脂モールド2でリードフ
レーム3と半導体チップとを一体に封止する時に樹脂モ
ールド2がリードの間に流れてくるのを堰き止める役割
を果たすものである。また、このダムバー4は各リード
を補強する役割も有する。一体封止後の樹脂モールド2
からはアウターリード5が突出しており、樹脂モールド
2の縁部は斜面となっている。
レーム3に半導体チップ(図9参照)を搭載し樹脂モー
ルド2で一体封止したものである。また、リードフレー
ム3に設けられたダムバー4は、相隣り合うアウターリ
ード5をつなぐものであり、樹脂モールド2でリードフ
レーム3と半導体チップとを一体に封止する時に樹脂モ
ールド2がリードの間に流れてくるのを堰き止める役割
を果たすものである。また、このダムバー4は各リード
を補強する役割も有する。一体封止後の樹脂モールド2
からはアウターリード5が突出しており、樹脂モールド
2の縁部は斜面となっている。
【0024】ダムバー4は樹脂モールド2による封止が
終了すると本実施例で説明するように切断除去され、こ
れによりリードフレーム3の各リード(アウターリード
5)が個々に切り離される。なお、半導体装置の製造
は、ダムバーを切断した後にアウターリードを折り曲げ
成形した後に完了するのであって、ダムバーの切断前の
状態は厳密に言うと中間製品であるが、本発明において
は、簡単のためこのような中間製品のことも半導体装置
と称することとする。
終了すると本実施例で説明するように切断除去され、こ
れによりリードフレーム3の各リード(アウターリード
5)が個々に切り離される。なお、半導体装置の製造
は、ダムバーを切断した後にアウターリードを折り曲げ
成形した後に完了するのであって、ダムバーの切断前の
状態は厳密に言うと中間製品であるが、本発明において
は、簡単のためこのような中間製品のことも半導体装置
と称することとする。
【0025】上記ダムバー4をレーザ光照射によって切
断するためのレーザ加工装置について図2により説明す
る。図2に示すように、本実施例に使用するレーザ加工
装置は、レーザ光を出力するレーザ発振器101、半導
体装置1を搭載し水平面内(X軸方向およびY軸方向)
に移動自在なXYテーブル102、レーザ発振器102
を上下方向(Z軸方向)に移動させるZテーブル10
3、レーザ発振器101に付設された加工ヘッド10
4、加工ヘッド104の底面に半導体装置1に臨むよう
に付設されたガスノズル105、レーザ発振器101で
のレーザ発振のための電力を供給する電源106、XY
テーブル102の水平面内(X軸方向及びY軸方向)の
移動動作、Zテーブル103の上下方向(Z軸方向)の
移動動作、レーザ発振器101の発振動作を制御する制
御部107を備えている。ただし、図2に置ける半導体
装置1の形状は若干簡略化して表している。
断するためのレーザ加工装置について図2により説明す
る。図2に示すように、本実施例に使用するレーザ加工
装置は、レーザ光を出力するレーザ発振器101、半導
体装置1を搭載し水平面内(X軸方向およびY軸方向)
に移動自在なXYテーブル102、レーザ発振器102
を上下方向(Z軸方向)に移動させるZテーブル10
3、レーザ発振器101に付設された加工ヘッド10
4、加工ヘッド104の底面に半導体装置1に臨むよう
に付設されたガスノズル105、レーザ発振器101で
のレーザ発振のための電力を供給する電源106、XY
テーブル102の水平面内(X軸方向及びY軸方向)の
移動動作、Zテーブル103の上下方向(Z軸方向)の
移動動作、レーザ発振器101の発振動作を制御する制
御部107を備えている。ただし、図2に置ける半導体
装置1の形状は若干簡略化して表している。
【0026】次に、半導体装置1とガスノズル105の
位置関係について説明する。本実施例では、ダムバー4
を能率よく確実にレーザ切断するため、ガスノズル10
5の中心軸をダムバー4中央位置に合わせた状態でレー
ザ光108を照射することとする。図1において、樹脂
モールド2のリードフレーム3からの高さをDM、リー
ドフレーム3表面に対する樹脂モールド2縁部斜面の傾
斜角度をθD、ダムバー4の幅をWD、ダムバー4の樹脂
モールド側の側面と樹脂モールド2外周側面との距離を
WMとする。また、ガスノズル105の内周半径をRN、
外周半径をR、ガスノズル105先端部分断面における
リードフレーム3表面に対する傾斜角度をθN、ガスノ
ズル105下面とダムバー4との距離即ちノズルギャッ
プをGNとする。この時、ガスノズル105と樹脂モー
ルド2縁部斜面とが干渉しないための条件は、次のよう
になる。
位置関係について説明する。本実施例では、ダムバー4
を能率よく確実にレーザ切断するため、ガスノズル10
5の中心軸をダムバー4中央位置に合わせた状態でレー
ザ光108を照射することとする。図1において、樹脂
モールド2のリードフレーム3からの高さをDM、リー
ドフレーム3表面に対する樹脂モールド2縁部斜面の傾
斜角度をθD、ダムバー4の幅をWD、ダムバー4の樹脂
モールド側の側面と樹脂モールド2外周側面との距離を
WMとする。また、ガスノズル105の内周半径をRN、
外周半径をR、ガスノズル105先端部分断面における
リードフレーム3表面に対する傾斜角度をθN、ガスノ
ズル105下面とダムバー4との距離即ちノズルギャッ
プをGNとする。この時、ガスノズル105と樹脂モー
ルド2縁部斜面とが干渉しないための条件は、次のよう
になる。
【0027】
【数1】
【0028】
【数2】
【0029】上記のうち式(1)はガスノズルの105
の下面が樹脂モールド2縁部斜面が干渉しない条件とな
っており、式(2)は樹脂モールド2上面とガスノズル
の105先端部分斜面が干渉しない条件となっている。
本実施例では、樹脂モールド2による一体封止の際に、
半導体装置1の外周側面の形状が上記の式(1)または
式(2)の条件を満たすようにしておき、その一体封止
後にダムバー4の切断を行う。
の下面が樹脂モールド2縁部斜面が干渉しない条件とな
っており、式(2)は樹脂モールド2上面とガスノズル
の105先端部分斜面が干渉しない条件となっている。
本実施例では、樹脂モールド2による一体封止の際に、
半導体装置1の外周側面の形状が上記の式(1)または
式(2)の条件を満たすようにしておき、その一体封止
後にダムバー4の切断を行う。
【0030】例えば、アウターリード5のピッチが0.
3mmであるQFPの場合、一般にθMは80°程度、
樹脂モールド2の高さDMは1.5mm程度、ダムバー
4の幅WDは0.2mm程度であるが、このQFPのダ
ムバー4を切断する際に、先端部分の外周半径Rが1m
mで傾斜角度θNが70°のガスノズル105を用いて
ノズルギャップGNが1mmとなるようにした場合の、
ダムバー4の樹脂モールド側の側面と樹脂モールド2外
周側面との距離WMの条件は、概ね、 WM>約0.32mm となる。
3mmであるQFPの場合、一般にθMは80°程度、
樹脂モールド2の高さDMは1.5mm程度、ダムバー
4の幅WDは0.2mm程度であるが、このQFPのダ
ムバー4を切断する際に、先端部分の外周半径Rが1m
mで傾斜角度θNが70°のガスノズル105を用いて
ノズルギャップGNが1mmとなるようにした場合の、
ダムバー4の樹脂モールド側の側面と樹脂モールド2外
周側面との距離WMの条件は、概ね、 WM>約0.32mm となる。
【0031】次に、図2に示すレーザ加工装置によりレ
ーザ光108がダムバー4へ照射される状況を図3によ
り説明する。図3において、レーザ発振器101から加
工ヘッド104に対し、レーザ光108が入射する。加
工ヘッド104の内部の光学系には、ベンディングミラ
ー109が設けられ、レーザ光108を反射させて半導
体装置1の方向に誘導する。また、半導体装置1に臨む
ように位置するガスノズル105の上部には集光レンズ
110が配設されており、半導体装置1のダムバー4の
切断を可能にする所要のエネルギ密度を有するように、
この集光レンズ110によって充分に集光される。集光
されたレーザ光108は、ガスノズル105の先端部分
から外部に出力され、半導体装置1上の加工位置P、即
ちダムバー4に照射される。さらに、ガスノズル105
にはアシストガス供給口111が設けられており、アシ
ストガス供給口111に供給されたアシストガス112
がガスノズル105の先端部分から上記レーザ光108
と同時に加工位置Pに噴射され、レーザ光108の照射
による燃焼補助、及び生じた溶融物の除去等を行う。
ーザ光108がダムバー4へ照射される状況を図3によ
り説明する。図3において、レーザ発振器101から加
工ヘッド104に対し、レーザ光108が入射する。加
工ヘッド104の内部の光学系には、ベンディングミラ
ー109が設けられ、レーザ光108を反射させて半導
体装置1の方向に誘導する。また、半導体装置1に臨む
ように位置するガスノズル105の上部には集光レンズ
110が配設されており、半導体装置1のダムバー4の
切断を可能にする所要のエネルギ密度を有するように、
この集光レンズ110によって充分に集光される。集光
されたレーザ光108は、ガスノズル105の先端部分
から外部に出力され、半導体装置1上の加工位置P、即
ちダムバー4に照射される。さらに、ガスノズル105
にはアシストガス供給口111が設けられており、アシ
ストガス供給口111に供給されたアシストガス112
がガスノズル105の先端部分から上記レーザ光108
と同時に加工位置Pに噴射され、レーザ光108の照射
による燃焼補助、及び生じた溶融物の除去等を行う。
【0032】上記レーザ加工装置を使用したダムバー4
の切断に際しては、まず、集光レンズ110によって集
光されたレーザ光108がダムバー4上の加工位置Pで
焦点を結ぶようにZテーブル103を動作させ、上下方
向の位置関係を調整することにより位置設定を行い、そ
の後、制御部107の制御の下で、アシストガス112
を供給し、レーザ発振器101を発振動作させ、レーザ
光108をダムバー4上に照射する。その時、樹脂モー
ルド2とガスノズル105との干渉が起こらない状態を
保ちながらレーザ光108を照射する。充分な熱エネル
ギになるまで集光されたレーザ光108によってダムバ
ー4表面の照射された部分が溶融し、これが熱源となっ
てこの溶融が表面から順次深さ方向に向って進行し、や
がてダムバー4が切断される。そして、XYテーブル1
02を予め制御部107に登録された所定の軌跡で移動
させ、レーザ光108の光軸を相対的に移動させること
により順次ダムバー4の切断が行われる。
の切断に際しては、まず、集光レンズ110によって集
光されたレーザ光108がダムバー4上の加工位置Pで
焦点を結ぶようにZテーブル103を動作させ、上下方
向の位置関係を調整することにより位置設定を行い、そ
の後、制御部107の制御の下で、アシストガス112
を供給し、レーザ発振器101を発振動作させ、レーザ
光108をダムバー4上に照射する。その時、樹脂モー
ルド2とガスノズル105との干渉が起こらない状態を
保ちながらレーザ光108を照射する。充分な熱エネル
ギになるまで集光されたレーザ光108によってダムバ
ー4表面の照射された部分が溶融し、これが熱源となっ
てこの溶融が表面から順次深さ方向に向って進行し、や
がてダムバー4が切断される。そして、XYテーブル1
02を予め制御部107に登録された所定の軌跡で移動
させ、レーザ光108の光軸を相対的に移動させること
により順次ダムバー4の切断が行われる。
【0033】ところで、従来では、ダムバー4の樹脂モ
ールド側の側面と樹脂モールド2外周側面との距離がア
ウターリード5のピッチよりもかなり短く設定されるこ
とが多く、アウターリードのピッチが0.3mmである
一般的なQFPの場合、0.2mm程度である。この場
合、樹脂モールド2の厚さがある程度以上となると、ガ
スノズル105をダムバー4に近づける際に、ガスノズ
ル105と樹脂モールド4が干渉してしまう。従って、
従来では、図4に示すようにガスノズル105と樹脂モ
ールド2の干渉を避けてガスノズル105を遠ざける必
要があった。このため、最適なノズルギャップをとるこ
とができず、生じた溶融物を冷え固まらないうちに除去
するというアシストガス112の働きを有効に利用する
ことができなくなる。
ールド側の側面と樹脂モールド2外周側面との距離がア
ウターリード5のピッチよりもかなり短く設定されるこ
とが多く、アウターリードのピッチが0.3mmである
一般的なQFPの場合、0.2mm程度である。この場
合、樹脂モールド2の厚さがある程度以上となると、ガ
スノズル105をダムバー4に近づける際に、ガスノズ
ル105と樹脂モールド4が干渉してしまう。従って、
従来では、図4に示すようにガスノズル105と樹脂モ
ールド2の干渉を避けてガスノズル105を遠ざける必
要があった。このため、最適なノズルギャップをとるこ
とができず、生じた溶融物を冷え固まらないうちに除去
するというアシストガス112の働きを有効に利用する
ことができなくなる。
【0034】図4の場合、即ちノズルギャップを大きく
とった場合には、アシストガス112の流れ方向に樹脂
モールド2縁部の斜面が存在することになる。この時、
ガスノズル105先端部分から噴射した直後のアシスト
ガス112の流れ方向は、図中矢印112aで示すよう
にガスノズル105先端部分の下面(開口面)に垂直で
あるが、ダムバー4に到着する際には樹脂モールド2に
近い所でその斜面に沿った流れの成分が存在することに
なり、樹脂モールド2からに十分遠いところではアシス
トガス112の流れはダムバー4にほぼ垂直な成分のみ
となる。従って、図中矢印112bで示すようにダムバ
ー4には樹脂モールド2から斜めに遠ざかる方向にアシ
ストガスが当たることになる。
とった場合には、アシストガス112の流れ方向に樹脂
モールド2縁部の斜面が存在することになる。この時、
ガスノズル105先端部分から噴射した直後のアシスト
ガス112の流れ方向は、図中矢印112aで示すよう
にガスノズル105先端部分の下面(開口面)に垂直で
あるが、ダムバー4に到着する際には樹脂モールド2に
近い所でその斜面に沿った流れの成分が存在することに
なり、樹脂モールド2からに十分遠いところではアシス
トガス112の流れはダムバー4にほぼ垂直な成分のみ
となる。従って、図中矢印112bで示すようにダムバ
ー4には樹脂モールド2から斜めに遠ざかる方向にアシ
ストガスが当たることになる。
【0035】レーザ光108の照射によってダムバー4
を切断する場合には、アシストガス112で除去しきれ
なかった残留溶融物が冷え固まり、ダムバー4切断後の
状態をリードフレーム3裏面からみると図5に示すよう
にドロス6が切断された部分の裏面に付着する。ここで
上記のような斜め方向へのアシストガス112bの流れ
が存在すると、溶融金属は切断した部分の裏面で樹脂モ
ールドより遠ざかる向きに付着し、図6に示すように、
アシストガス112bの流れの方向にヒゲ状に長く伸び
たヒゲドロス6Aとなることが多い。このヒゲドロス6
Aは、アウターリード5に強固に付着していないため、
容易に浮き上がったり立ち上がったりし、隣接するアウ
ターリード5に接触しリード間を電気的に短絡する危険
性がある。また、ヒゲドロス6Aの大きさは、通常の雫
状のドロス6(図5参照)に比べてかなり大きいため、
製品となった半導体装置を電子回路基板上へ実装する時
に基板上に不規則に付着することもあり、基板上の電気
配線間をも電気的に短絡する危険性がある。
を切断する場合には、アシストガス112で除去しきれ
なかった残留溶融物が冷え固まり、ダムバー4切断後の
状態をリードフレーム3裏面からみると図5に示すよう
にドロス6が切断された部分の裏面に付着する。ここで
上記のような斜め方向へのアシストガス112bの流れ
が存在すると、溶融金属は切断した部分の裏面で樹脂モ
ールドより遠ざかる向きに付着し、図6に示すように、
アシストガス112bの流れの方向にヒゲ状に長く伸び
たヒゲドロス6Aとなることが多い。このヒゲドロス6
Aは、アウターリード5に強固に付着していないため、
容易に浮き上がったり立ち上がったりし、隣接するアウ
ターリード5に接触しリード間を電気的に短絡する危険
性がある。また、ヒゲドロス6Aの大きさは、通常の雫
状のドロス6(図5参照)に比べてかなり大きいため、
製品となった半導体装置を電子回路基板上へ実装する時
に基板上に不規則に付着することもあり、基板上の電気
配線間をも電気的に短絡する危険性がある。
【0036】また、斜め方向へのアシストガス112b
の流れが存在する場合、ドロス6やヒゲドロス6Aとな
る高温の溶融物がアシストガス112bの流れ方向に移
動しアウターリード5をえぐり取って細くしてしまう。
図7はその状況を示す図6のVII−VII方向の断面図であ
り、図7ではえぐり取られた部分がえぐれ部7で示され
ている。このようにえぐれ部7が存在すると、その後の
アウターリード5の曲げ成形加工時に、そのえぐれ部7
に応力が集中してアウターリード5が破断してしまう不
具合を多く発生する。
の流れが存在する場合、ドロス6やヒゲドロス6Aとな
る高温の溶融物がアシストガス112bの流れ方向に移
動しアウターリード5をえぐり取って細くしてしまう。
図7はその状況を示す図6のVII−VII方向の断面図であ
り、図7ではえぐり取られた部分がえぐれ部7で示され
ている。このようにえぐれ部7が存在すると、その後の
アウターリード5の曲げ成形加工時に、そのえぐれ部7
に応力が集中してアウターリード5が破断してしまう不
具合を多く発生する。
【0037】さらに、ノズルギャップを大きくとると、
加工部分でのアシストガス112による溶融物除去効果
がうすれ、ドロス6が増加したり大きく成長したりする
と共に、ヒゲドロス6Aも形成されやすくなり、ドロス
の付着による種々の問題が発生しやすくなる。即ち、加
工後の表面清浄度や寸法精度等の加工品質を悪化させた
り、ドロスの不規則な剥落による電気的短絡の発生が多
くなったり、アウターリード5の折り曲げ成形時に拘束
治具でうまく固定できなくなったり、その折り曲げ成形
精度が低下したりする。また、ノズルギャップを長くす
ることにより、そのノズルギャップの変化に対応したレ
ーザ光108の焦点位置を自動または手動で制御しなけ
ればならなず、そのための作業が必要となる他、上記ノ
ズルギャップの変化に伴なってガスノズル105より噴
射するアシストガス112の効果が大幅に変化するた
め、半導体装置1のタイプの変更に合わせて一々調整す
る必要があり、安定した加工ができなくなる。
加工部分でのアシストガス112による溶融物除去効果
がうすれ、ドロス6が増加したり大きく成長したりする
と共に、ヒゲドロス6Aも形成されやすくなり、ドロス
の付着による種々の問題が発生しやすくなる。即ち、加
工後の表面清浄度や寸法精度等の加工品質を悪化させた
り、ドロスの不規則な剥落による電気的短絡の発生が多
くなったり、アウターリード5の折り曲げ成形時に拘束
治具でうまく固定できなくなったり、その折り曲げ成形
精度が低下したりする。また、ノズルギャップを長くす
ることにより、そのノズルギャップの変化に対応したレ
ーザ光108の焦点位置を自動または手動で制御しなけ
ればならなず、そのための作業が必要となる他、上記ノ
ズルギャップの変化に伴なってガスノズル105より噴
射するアシストガス112の効果が大幅に変化するた
め、半導体装置1のタイプの変更に合わせて一々調整す
る必要があり、安定した加工ができなくなる。
【0038】これに対し、本実施例では、ガスノズル1
05と樹脂モールド2の位置関係を図1および式
(1)、(2)で示すように干渉しないような位置関係
とするため、樹脂モールド2厚さの変化に合わせてガス
ノズル105をダムバー4に近付けて最適なノズルギャ
ップGNをとるようにすることができ、アシストガス1
12の働きを有効に利用することができる。つまり、図
8のように、ガスノズル105より噴射したアシストガ
ス112が樹脂モールド2の斜面に沿って流れることが
なくほぼ円柱状の直線流となり、従ってダムバー4に対
し樹脂モールド2から斜めに遠ざかる方向に流れること
がなくなって図6のようなヒゲドロス6Aが形成される
ことが防止される。これにより、ヒゲドロス6Aによる
不具合を回避することができる。また、溶融物が斜め方
向に移動してアウターリード5にえぐれ部7を形成する
こともなくなるため、アウターリード5の曲げ成形加工
時に断線することがなくなる。さらに、アシストガス1
12によって溶融物が十分に除去されるためにドロス6
自体の量も少なくなる。
05と樹脂モールド2の位置関係を図1および式
(1)、(2)で示すように干渉しないような位置関係
とするため、樹脂モールド2厚さの変化に合わせてガス
ノズル105をダムバー4に近付けて最適なノズルギャ
ップGNをとるようにすることができ、アシストガス1
12の働きを有効に利用することができる。つまり、図
8のように、ガスノズル105より噴射したアシストガ
ス112が樹脂モールド2の斜面に沿って流れることが
なくほぼ円柱状の直線流となり、従ってダムバー4に対
し樹脂モールド2から斜めに遠ざかる方向に流れること
がなくなって図6のようなヒゲドロス6Aが形成される
ことが防止される。これにより、ヒゲドロス6Aによる
不具合を回避することができる。また、溶融物が斜め方
向に移動してアウターリード5にえぐれ部7を形成する
こともなくなるため、アウターリード5の曲げ成形加工
時に断線することがなくなる。さらに、アシストガス1
12によって溶融物が十分に除去されるためにドロス6
自体の量も少なくなる。
【0039】ただし、上記において、ガスノズル105
先端部分の寸法としては、内径が0.75mm以上3.
0mm以下、外径が0.95mm以上3.2mm以下が
適当である。このようなガスノズル105は、アウター
リード5のピッチが0.5mm以下の微細なリードフレ
ーム3のダムバー4をレーザ切断するのにふさわしい。
さらに、ダムバー4の位置まで流出してきたダム内レジ
ンをダムバー切断と同時に除去するのにも都合がよい。
先端部分の寸法としては、内径が0.75mm以上3.
0mm以下、外径が0.95mm以上3.2mm以下が
適当である。このようなガスノズル105は、アウター
リード5のピッチが0.5mm以下の微細なリードフレ
ーム3のダムバー4をレーザ切断するのにふさわしい。
さらに、ダムバー4の位置まで流出してきたダム内レジ
ンをダムバー切断と同時に除去するのにも都合がよい。
【0040】次に、本実施例の半導体装置1の最終的な
形状について、図9により説明する。図9に示す半導体
装置1において、ダイパッド51には半導体チップ52
が搭載され、インナーリード53の先端部分と半導体チ
ップ52の端子とが金線等のワイヤ54により電気的に
接続され、半導体チップ52及びインナーリード53を
含む部分が樹脂モールド2により封止されている。ま
た、アウターリード5は前述のようにしてダムバー4
(図1参照)が切断されることによって個々に分割さ
れ、さらに樹脂モールド2の外側でガルウィング状に折
り曲げ成形される。このアウターリード5の折り曲げ成
形された部分は、後ほど半導体装置1がプリント基板上
に搭載された時に、プリント基板の回路パターンに接続
される部分である。
形状について、図9により説明する。図9に示す半導体
装置1において、ダイパッド51には半導体チップ52
が搭載され、インナーリード53の先端部分と半導体チ
ップ52の端子とが金線等のワイヤ54により電気的に
接続され、半導体チップ52及びインナーリード53を
含む部分が樹脂モールド2により封止されている。ま
た、アウターリード5は前述のようにしてダムバー4
(図1参照)が切断されることによって個々に分割さ
れ、さらに樹脂モールド2の外側でガルウィング状に折
り曲げ成形される。このアウターリード5の折り曲げ成
形された部分は、後ほど半導体装置1がプリント基板上
に搭載された時に、プリント基板の回路パターンに接続
される部分である。
【0041】以上のような本実施例によれば、ダムバー
4の樹脂モールド側の側面と樹脂モールド2外周側面と
の距離WM、および樹脂モールド2縁部斜面の傾斜角度
θDを、図1および式(1)、(2)で示すようにガス
ノズル105との干渉が起こらないように選定するの
で、最適なノズルギャップGNをとるようにすることが
でき、アシストガス112の働きを有効に利用すること
ができる。従って、ヒゲドロス6Aが形成されることが
防止され、またドロス6の量を少なくすることができ、
そのヒゲドロス6Aやドロス6による不具合を回避する
ことができる。さらに、アウターリード5にえぐれ部7
が形成されることが防止され、そのえぐれ部7に起因す
るアウターリード5の曲げ成形加工時における断線がな
くなる。
4の樹脂モールド側の側面と樹脂モールド2外周側面と
の距離WM、および樹脂モールド2縁部斜面の傾斜角度
θDを、図1および式(1)、(2)で示すようにガス
ノズル105との干渉が起こらないように選定するの
で、最適なノズルギャップGNをとるようにすることが
でき、アシストガス112の働きを有効に利用すること
ができる。従って、ヒゲドロス6Aが形成されることが
防止され、またドロス6の量を少なくすることができ、
そのヒゲドロス6Aやドロス6による不具合を回避する
ことができる。さらに、アウターリード5にえぐれ部7
が形成されることが防止され、そのえぐれ部7に起因す
るアウターリード5の曲げ成形加工時における断線がな
くなる。
【0042】従って、アウターリードのピッチが0.5
mm以下であるような微細な構造のリードフレームを用
いた半導体装置の製造方法において、安定してダムバー
切断加工を行うことができ高い品質を得ることができ
る。
mm以下であるような微細な構造のリードフレームを用
いた半導体装置の製造方法において、安定してダムバー
切断加工を行うことができ高い品質を得ることができ
る。
【0043】次に、本発明の他の実施例によるダムバー
の切断方法および半導体装置について、図10から図1
3を参照しながら説明する。ただし、図10から図13
において前述の実施例と同等の部材には図1から図9と
同じ符号を付した。また、本実施例でも、ダムバー4を
能率よく確実にレーザ切断するため、ガスノズル105
の中心軸をダムバー4中央位置に合わせた状態でレーザ
光108を照射することとする。
の切断方法および半導体装置について、図10から図1
3を参照しながら説明する。ただし、図10から図13
において前述の実施例と同等の部材には図1から図9と
同じ符号を付した。また、本実施例でも、ダムバー4を
能率よく確実にレーザ切断するため、ガスノズル105
の中心軸をダムバー4中央位置に合わせた状態でレーザ
光108を照射することとする。
【0044】本実施例では、図10に示すダムバー4の
中央位置と樹脂モールド2外周側面との距離Lを、ガス
ノズル105の内周半径RN以上となるように選定す
る。即ち、ガスノズル105の内周半径RN、ダムバー
4の樹脂モールド側の側面と樹脂モールド2外周側面と
の距離WM、ダムバー4の幅WDの関係を次式を満たすよ
うにする。
中央位置と樹脂モールド2外周側面との距離Lを、ガス
ノズル105の内周半径RN以上となるように選定す
る。即ち、ガスノズル105の内周半径RN、ダムバー
4の樹脂モールド側の側面と樹脂モールド2外周側面と
の距離WM、ダムバー4の幅WDの関係を次式を満たすよ
うにする。
【0045】
【数3】
【0046】例えば、前述の実施例と同様にアウターリ
ード5のピッチが0.3mm、ダムバー4の幅WDが
0.2mm程度であるQFPのダムバー4をレーザ切断
する場合、内周半径RNが0.5mmのガスノズル10
5を使用するためには、WMを約0.4mm以上とすれ
ばよいことになる。この場合のダムバー4の樹脂モール
ド側の側面と樹脂モールド2外周側面との距離は、従来
のリードフレームよりも若干長い。
ード5のピッチが0.3mm、ダムバー4の幅WDが
0.2mm程度であるQFPのダムバー4をレーザ切断
する場合、内周半径RNが0.5mmのガスノズル10
5を使用するためには、WMを約0.4mm以上とすれ
ばよいことになる。この場合のダムバー4の樹脂モール
ド側の側面と樹脂モールド2外周側面との距離は、従来
のリードフレームよりも若干長い。
【0047】樹脂モールド2による一体封止時に式
(3)を満たすようにダムバー4の側面と樹脂モールド
2外周側面との距離WMを選定し、ガスノズル105と
ダムバー4の相対位置をを保ちながらダムバー4をレー
ザ切断することにより、少なくともアシストガス112
の流れ方向には樹脂モールド2縁部の斜面が存在しなく
なる。これにより、図8と同様に、ガスノズル105か
ら噴射したガスノズル105先端部分の下面(開口面)
に垂直なアシストガス112の流れは、ダムバー4に到
達する時にもその方向がほとんど変わらずほぼ円柱状の
直線流となり、ダムバー4にほぼ垂直にアシストガス1
12が当たることになる。
(3)を満たすようにダムバー4の側面と樹脂モールド
2外周側面との距離WMを選定し、ガスノズル105と
ダムバー4の相対位置をを保ちながらダムバー4をレー
ザ切断することにより、少なくともアシストガス112
の流れ方向には樹脂モールド2縁部の斜面が存在しなく
なる。これにより、図8と同様に、ガスノズル105か
ら噴射したガスノズル105先端部分の下面(開口面)
に垂直なアシストガス112の流れは、ダムバー4に到
達する時にもその方向がほとんど変わらずほぼ円柱状の
直線流となり、ダムバー4にほぼ垂直にアシストガス1
12が当たることになる。
【0048】このようにアシストガス112において直
線流が支配的になるため、前述の実施例と同様にヒゲド
ロス6A(図6参照)が形成されることが防止され、ヒ
ゲドロス6Aによる不具合を回避することができる。ま
た、溶融物が斜め方向に移動してアウターリード5にえ
ぐれ部7を形成することもなくなり、アウターリード5
の曲げ成形加工時に断線することがなくなる。さらに、
アシストガス112によって溶融物が十分に除去される
ためにドロス6の量も少なくなる。
線流が支配的になるため、前述の実施例と同様にヒゲド
ロス6A(図6参照)が形成されることが防止され、ヒ
ゲドロス6Aによる不具合を回避することができる。ま
た、溶融物が斜め方向に移動してアウターリード5にえ
ぐれ部7を形成することもなくなり、アウターリード5
の曲げ成形加工時に断線することがなくなる。さらに、
アシストガス112によって溶融物が十分に除去される
ためにドロス6の量も少なくなる。
【0049】ところで、樹脂モールド2による一体封止
時には、樹脂モールド2の外周側面位置にズレが生じる
ことは避けられない。即ち、リードフレーム3に対し、
図11に破線で示す位置にまで樹脂モールド2が進出し
てくることがある。このようなズレが生じた場合、樹脂
モールドの斜面に沿って流れるアシストガス112の成
分が増えてこれまでに述べたようなヒゲドロスやえぐれ
の問題を生じるほか、ダム内レジン8を熱源とする溶融
現象がダムバー4の樹脂モールド2に近い側から進んで
図12に示すような斜めの切断稜線4aとなってしま
い、アウターリード5に対して平行な切断稜線が安定し
て得られず、品質を悪化させるという問題が生じること
もある。
時には、樹脂モールド2の外周側面位置にズレが生じる
ことは避けられない。即ち、リードフレーム3に対し、
図11に破線で示す位置にまで樹脂モールド2が進出し
てくることがある。このようなズレが生じた場合、樹脂
モールドの斜面に沿って流れるアシストガス112の成
分が増えてこれまでに述べたようなヒゲドロスやえぐれ
の問題を生じるほか、ダム内レジン8を熱源とする溶融
現象がダムバー4の樹脂モールド2に近い側から進んで
図12に示すような斜めの切断稜線4aとなってしま
い、アウターリード5に対して平行な切断稜線が安定し
て得られず、品質を悪化させるという問題が生じること
もある。
【0050】例えば、前述のQFPの樹脂モールド2の
外周側面位置に生じるズレは約0.1mm程度となり、
ダムバー4側面と樹脂モールド2外周側面との距離WM
が0.2mm以下の時に、斜めの切断稜線4aが形成さ
れる上記のような現象が特に起こり易い。
外周側面位置に生じるズレは約0.1mm程度となり、
ダムバー4側面と樹脂モールド2外周側面との距離WM
が0.2mm以下の時に、斜めの切断稜線4aが形成さ
れる上記のような現象が特に起こり易い。
【0051】また、樹脂モールド2の外周側面位置にズ
レが生じてダムバー4と樹脂モールド2が近接してしま
うと、図13に示すように、ダムバー4切断時にレーザ
光108が樹脂モールド2縁部の斜面をかすってキズ9
をつけてしまい、外観を損なうことがある。
レが生じてダムバー4と樹脂モールド2が近接してしま
うと、図13に示すように、ダムバー4切断時にレーザ
光108が樹脂モールド2縁部の斜面をかすってキズ9
をつけてしまい、外観を損なうことがある。
【0052】これに対し本実施例では、図10および式
(3)に示すように、ダムバー4の中央位置と樹脂モー
ルド2外周側面との距離を、ガスノズル105の内周半
径RN以上の長さとなるように選定するため、ダムバー
4と樹脂モールド2とが近接することがなくなり、上記
のような樹脂モールド2の外周側面位置にズレが生じて
もその影響が減少し、図12のように切断稜線4aが斜
めになることが避けられ、図13のようにレーザ光10
8によるキズ9を樹脂モールド2につけることも避けら
れる。従って、外観を損なうことなく、安定して高い品
質が得られる。
(3)に示すように、ダムバー4の中央位置と樹脂モー
ルド2外周側面との距離を、ガスノズル105の内周半
径RN以上の長さとなるように選定するため、ダムバー
4と樹脂モールド2とが近接することがなくなり、上記
のような樹脂モールド2の外周側面位置にズレが生じて
もその影響が減少し、図12のように切断稜線4aが斜
めになることが避けられ、図13のようにレーザ光10
8によるキズ9を樹脂モールド2につけることも避けら
れる。従って、外観を損なうことなく、安定して高い品
質が得られる。
【0053】例えば、前述のQFPの例では、樹脂モー
ルド2の外周側面位置に0.1mmのズレが生じたとし
ても、ダムバー4側面と樹脂モールド2外周側面との距
離WMが約0.4mm以上であるので少なくとも0.3
mm以上の余裕があり、上記のような切断稜線4aが斜
めになること、および樹脂モールド2にキズ9がつくこ
との問題が生じない。
ルド2の外周側面位置に0.1mmのズレが生じたとし
ても、ダムバー4側面と樹脂モールド2外周側面との距
離WMが約0.4mm以上であるので少なくとも0.3
mm以上の余裕があり、上記のような切断稜線4aが斜
めになること、および樹脂モールド2にキズ9がつくこ
との問題が生じない。
【0054】以上のような本実施例によれば、図10お
よび式(3)のように、ダムバー4の中央位置と樹脂モ
ールド2外周側面との距離を、ガスノズル105の内周
半径以上の長さとなるように選定するので、少なくとも
アシストガス112の流れ方向には樹脂モールド2縁部
の斜面が存在しなくなり、アシストガス112の流れに
おいて直線流が支配的となってアシストガス112の働
きを有効に利用することができる。従って、前述の実施
例と同様の効果が得られる。
よび式(3)のように、ダムバー4の中央位置と樹脂モ
ールド2外周側面との距離を、ガスノズル105の内周
半径以上の長さとなるように選定するので、少なくとも
アシストガス112の流れ方向には樹脂モールド2縁部
の斜面が存在しなくなり、アシストガス112の流れに
おいて直線流が支配的となってアシストガス112の働
きを有効に利用することができる。従って、前述の実施
例と同様の効果が得られる。
【0055】さらに、樹脂モールド2の外周側面位置に
ズレが生じてもその影響が減少し、切断稜線4aが斜め
になることや、レーザ光108によるキズ9が樹脂モー
ルド2につくことが避けられ、外観を損なうことなく、
安定して高い品質が得られる。
ズレが生じてもその影響が減少し、切断稜線4aが斜め
になることや、レーザ光108によるキズ9が樹脂モー
ルド2につくことが避けられ、外観を損なうことなく、
安定して高い品質が得られる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、ダムバーの樹脂モール
ド側の側面と樹脂モールド外周側面との距離、および樹
脂モールドの傾斜角度を、ガスノズルとの干渉が起こら
ないように選定するので、最適なノズルギャップをとっ
てアシストガスの働きを有効に利用することが可能であ
り、ヒゲドロスが形成されることが防止され、ドロスの
量を少なくすることができ、それらによる不具合を回避
することができる。さらに、アウターリードにえぐれ部
が形成されることが防止され、アウターリードの曲げ成
形加工時における断線がなくなる。
ド側の側面と樹脂モールド外周側面との距離、および樹
脂モールドの傾斜角度を、ガスノズルとの干渉が起こら
ないように選定するので、最適なノズルギャップをとっ
てアシストガスの働きを有効に利用することが可能であ
り、ヒゲドロスが形成されることが防止され、ドロスの
量を少なくすることができ、それらによる不具合を回避
することができる。さらに、アウターリードにえぐれ部
が形成されることが防止され、アウターリードの曲げ成
形加工時における断線がなくなる。
【0057】また、ダムバーの中央位置と樹脂モールド
外周側面との距離を、ガスノズルの内周半径以上となる
ように選定するので、アシストガスの働きを有効に利用
することが可能であり、上記と同様の効果が得られる。
外周側面との距離を、ガスノズルの内周半径以上となる
ように選定するので、アシストガスの働きを有効に利用
することが可能であり、上記と同様の効果が得られる。
【0058】また、樹脂モールドの外周側面位置にズレ
が生じてもその影響が減少し、切断稜線が斜めになるこ
とや、レーザ光によるキズが樹脂モールドにつくことが
避けられ、外観を損なうことがない。
が生じてもその影響が減少し、切断稜線が斜めになるこ
とや、レーザ光によるキズが樹脂モールドにつくことが
避けられ、外観を損なうことがない。
【0059】従って本発明によれば、アウターリードの
ピッチが0.5mm以下であるような微細な構造のリー
ドフレームを用いた半導体装置の製造方法において、安
定してダムバー切断加工を行うことができ高い品質を得
ることができる。
ピッチが0.5mm以下であるような微細な構造のリー
ドフレームを用いた半導体装置の製造方法において、安
定してダムバー切断加工を行うことができ高い品質を得
ることができる。
【図1】本発明の一実施例によるダムバーの切断方法お
よび半導体装置を示す図であって、半導体装置とガスノ
ズルの位置関係を示す図である。
よび半導体装置を示す図であって、半導体装置とガスノ
ズルの位置関係を示す図である。
【図2】図1のガスノズルを含むレーザ加工装置であっ
て、ダムバーの切断に使用するレーザ加工装置を示す図
である。
て、ダムバーの切断に使用するレーザ加工装置を示す図
である。
【図3】図2のレーザ加工装置によりレーザ光がダムバ
ーへ照射される状況を示す図である。
ーへ照射される状況を示す図である。
【図4】従来の半導体装置とガスノズルの位置関係を示
す図である。
す図である。
【図5】ダムバー切断後の状態をリードフレーム裏面か
ら見た図である。
ら見た図である。
【図6】ダムバー切断後の状態をリードフレーム裏面か
ら見た図であって、ヒゲドロスの付着状況を示す図であ
る。
ら見た図であって、ヒゲドロスの付着状況を示す図であ
る。
【図7】ダムバー切断後のアウターリードの状態を示す
図6のVII−VII方向の断面図であって、えぐれ部が形成
された状態を示す図である。
図6のVII−VII方向の断面図であって、えぐれ部が形成
された状態を示す図である。
【図8】半導体装置とガスノズルの位置関係が図1の状
態である場合のアシストガスの流れの状態を示す図であ
る。
態である場合のアシストガスの流れの状態を示す図であ
る。
【図9】半導体装置の最終的な形状を一部樹脂モールド
を排除して示す図である。
を排除して示す図である。
【図10】本発明の他の実施例によるダムバーの切断方
法および半導体装置を示す図であって、ダムバーとガス
ノズルの位置関係を示す図である。
法および半導体装置を示す図であって、ダムバーとガス
ノズルの位置関係を示す図である。
【図11】樹脂モールド2の外周側面位置に生じるズレ
を説明する図であって、リードフレームの表面からみた
図である。
を説明する図であって、リードフレームの表面からみた
図である。
【図12】ダムバーの切断稜線がアウターリードに対し
て平行とならずに斜めになった状態を示す図であって、
リードフレームの表面からみた図である。
て平行とならずに斜めになった状態を示す図であって、
リードフレームの表面からみた図である。
【図13】ダムバーの切断時にレーザ光が樹脂モールド
縁部の斜面をかすってキズをつけた場合を示す図であっ
て、図10のXIII方向からみた図である。
縁部の斜面をかすってキズをつけた場合を示す図であっ
て、図10のXIII方向からみた図である。
1 半導体装置 2 樹脂モールド 3 リードフレーム 4 ダムバー 4a (ダムバー切断後の)斜めの切断稜線 5 アウターリード 6 ドロス 6A ヒゲドロス 7 えぐれ部 8 ダム内レジン 9 (樹脂モールド縁部の斜面に形成される)キズ 52 半導体チップ 53 インナーリード 101 レーザ発振器 102 XYテーブル 103 Zテーブル 104 加工ヘッド 105 ガスノズル 106 電源 107 制御部 108 レーザ光 109 ベンディングミラー 110 集光レンズ 111 アシストガス供給口 112 アシストガス 112a アシストガス 112b アシストガス DM 樹脂モールド2のリードフレーム3からの高さ θD 樹脂モールド2縁部斜面の傾斜角度 WD ダムバー4の幅 WM ダムバー4の樹脂モールド側の側面と樹脂モール
ド2外周側面との距離 RN ガスノズル105の内周半径 R ガスノズル105の外周半径 θN ガスノズル105先端部分断面における傾斜角度 GN ノズルギャップ L ダムバー4の中央位置と樹脂モールド2外周側面と
の距離
ド2外周側面との距離 RN ガスノズル105の内周半径 R ガスノズル105の外周半径 θN ガスノズル105先端部分断面における傾斜角度 GN ノズルギャップ L ダムバー4の中央位置と樹脂モールド2外周側面と
の距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥村 信也 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 下村 義昭 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 長野 義也 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内
Claims (4)
- 【請求項1】 ピッチが0.5mm以下の多数のアウタ
ーリードおよびそのアウターリード間に設けられたダム
バーを有するリードフレーム上に半導体チップを搭載
し、前記リードフレームの前記アウターリードおよび前
記ダムバーを除く部分と前記半導体チップとを樹脂モー
ルドで一体に封止した半導体装置の前記ダムバーを、ガ
スノズルからアシストガスを放出しながらレーザ光の照
射によって切断するダムバーの切断方法において、 前記ダムバーの樹脂モールド側の側面と前記樹脂モール
ド外周側面との距離、および前記樹脂モールド外周側面
の傾斜角度を、前記ダムバーを切断するための加工位置
に前記ガスノズルを設定したときに前記樹脂モールドと
の干渉が起こらないように選定し、前記加工位置に前記
ガスノズルを設定して前記レーザ光の照射により前記ダ
ムバーを切断することを特徴とするダムバーの切断方
法。 - 【請求項2】 ピッチが0.5mm以下の多数のアウタ
ーリードおよびそのアウターリード間に設けられたダム
バーを有するリードフレーム上に半導体チップを搭載
し、前記リードフレームの前記アウターリードおよび前
記ダムバーを除く部分と前記半導体チップとを樹脂モー
ルドで一体に封止した半導体装置の前記ダムバーを、ガ
スノズルからアシストガスを放出しながらレーザ光の照
射によって切断するダムバーの切断方法において、 前記ダムバーの中央位置と前記樹脂モールド外周側面と
の距離を、前記ガスノズル先端部分の内周半径以上の長
さに選定し、前記ガスノズルを加工位置に設定して前記
レーザ光の照射により前記ダムバーを切断することを特
徴とするダムバーの切断方法。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のダムバーの切断
方法において、前記ガスノズルの先端部分の内径を0.
75mm以上3.0mm以下とし、前記ガスノズルの先
端部分の外径を0.95mm以上3.2mm以下とする
ことを特徴とするダムバーの切断方法。 - 【請求項4】 請求項1から3のうちいずれか1項記載
のダムバーの切断方法によって前記ダムバーを切断した
後に前記アウターリードをガルウィング状に折り曲げ成
形したことを特徴とする半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7005814A JPH08195460A (ja) | 1995-01-18 | 1995-01-18 | ダムバーの切断方法および半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7005814A JPH08195460A (ja) | 1995-01-18 | 1995-01-18 | ダムバーの切断方法および半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08195460A true JPH08195460A (ja) | 1996-07-30 |
Family
ID=11621559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7005814A Pending JPH08195460A (ja) | 1995-01-18 | 1995-01-18 | ダムバーの切断方法および半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08195460A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8435867B2 (en) * | 2009-10-22 | 2013-05-07 | Renesas Electronics Corporation | Method of manufacturing semiconductor device and method of manufacturing electronic device |
-
1995
- 1995-01-18 JP JP7005814A patent/JPH08195460A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8435867B2 (en) * | 2009-10-22 | 2013-05-07 | Renesas Electronics Corporation | Method of manufacturing semiconductor device and method of manufacturing electronic device |
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