JPH08195366A - 両面研磨ウェーハおよびその製造方法 - Google Patents
両面研磨ウェーハおよびその製造方法Info
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- JPH08195366A JPH08195366A JP2103595A JP2103595A JPH08195366A JP H08195366 A JPH08195366 A JP H08195366A JP 2103595 A JP2103595 A JP 2103595A JP 2103595 A JP2103595 A JP 2103595A JP H08195366 A JPH08195366 A JP H08195366A
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- wafer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高平坦度等を維持しながら、表裏面の識別が
容易な両面研磨ウェーハを提供する。その両面研磨ウェ
ーハの製造方法を提供する。 【構成】 その表裏両面を鏡面研磨したシリコンウェー
ハの表面と裏面とを識別可能とした。例えば1%のKO
H溶液または硫酸を含む混酸でエッチングして片面を曇
らせる。または、片面に酸化膜またはポリシリコン膜を
被着する。片面に識別手段をレーザ印字する。さらに、
ウェーハの面取り形状により表裏面を識別可能とする。
または、片面側の面取り部を研磨加工する。両面研磨ウ
ェーハの表面と裏面とが識別可能であって、デバイスプ
ロセス等で表面を裏面と間違えることがなくなる。な
お、この場合の裏面粗さ(Peak−Valley)は、0.5
μm以下であるものとする。
容易な両面研磨ウェーハを提供する。その両面研磨ウェ
ーハの製造方法を提供する。 【構成】 その表裏両面を鏡面研磨したシリコンウェー
ハの表面と裏面とを識別可能とした。例えば1%のKO
H溶液または硫酸を含む混酸でエッチングして片面を曇
らせる。または、片面に酸化膜またはポリシリコン膜を
被着する。片面に識別手段をレーザ印字する。さらに、
ウェーハの面取り形状により表裏面を識別可能とする。
または、片面側の面取り部を研磨加工する。両面研磨ウ
ェーハの表面と裏面とが識別可能であって、デバイスプ
ロセス等で表面を裏面と間違えることがなくなる。な
お、この場合の裏面粗さ(Peak−Valley)は、0.5
μm以下であるものとする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は両面を鏡面研磨した両
面研磨ウェーハ、詳しくはその表裏面を識別可能とした
両面研磨ウェーハ、および、その製造方法に関する。
面研磨ウェーハ、詳しくはその表裏面を識別可能とした
両面研磨ウェーハ、および、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、シリコンウェーハの平行度、平坦
度に対する要求がいっそう厳しくなっている。これらの
問題を解決する一つの方策として、両面同時ポリッシン
グが提案された。これは、シリコンウェーハを仕上げ厚
さより若干薄いキャリアの中に装填し、両面ラッピング
と同様の機構でメカノケミカルポリッシング(MCP)
する方法である。
度に対する要求がいっそう厳しくなっている。これらの
問題を解決する一つの方策として、両面同時ポリッシン
グが提案された。これは、シリコンウェーハを仕上げ厚
さより若干薄いキャリアの中に装填し、両面ラッピング
と同様の機構でメカノケミカルポリッシング(MCP)
する方法である。
【0003】両面研磨ウェーハは、高平坦度で、かつ、
金属、パーティクル等からの汚染度が低いという利点が
ある。
金属、パーティクル等からの汚染度が低いという利点が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このウ
ェーハは両面が鏡面であるため、デバイスプロセスで以
下の2点が問題となる。第1に、両面とも同じ外観のた
め、裏面、表面の区別ができず、工程内で表裏面の混合
を起こす。第2に、ステッパなどセンサを使用する装置
で、ウェーハの裏面も鏡面であると、センサが誤作動す
ることがある。
ェーハは両面が鏡面であるため、デバイスプロセスで以
下の2点が問題となる。第1に、両面とも同じ外観のた
め、裏面、表面の区別ができず、工程内で表裏面の混合
を起こす。第2に、ステッパなどセンサを使用する装置
で、ウェーハの裏面も鏡面であると、センサが誤作動す
ることがある。
【0005】そこで、発明者は鋭意研究の結果、両面研
磨ウェーハの高平坦度を損なうことなく、表裏面の識別
を容易にする手段として、以下のことを知見した。すな
わち、両面研磨ウェーハの一方の面の少なくとも一部分
を曇らせること、および、鏡面を曇らせて、通常の片面
研磨ウェーハ(PW)の裏面であるエッチド面に似た面
に形成する方法を知見した。また、識別手段として、こ
の他にも、両面研磨ウェーハの片面を酸化すること、片
面にCVDでポリシリコンを成膜すること、片面にレー
ザで印字すること、ウェーハの面取形状を工夫するこ
と、面取の片面側だけを研磨加工すること等を案出し
た。
磨ウェーハの高平坦度を損なうことなく、表裏面の識別
を容易にする手段として、以下のことを知見した。すな
わち、両面研磨ウェーハの一方の面の少なくとも一部分
を曇らせること、および、鏡面を曇らせて、通常の片面
研磨ウェーハ(PW)の裏面であるエッチド面に似た面
に形成する方法を知見した。また、識別手段として、こ
の他にも、両面研磨ウェーハの片面を酸化すること、片
面にCVDでポリシリコンを成膜すること、片面にレー
ザで印字すること、ウェーハの面取形状を工夫するこ
と、面取の片面側だけを研磨加工すること等を案出し
た。
【0006】
【発明の目的】そこで、この発明は、低汚染、高平坦度
を維持しながら、表裏面の識別が容易な両面研磨ウェー
ハを提供することを、その目的としている。また、この
発明は、高平坦度を維持しながら、表裏面の識別が容易
な両面研磨ウェーハの製造方法を提供することを、その
目的としている。
を維持しながら、表裏面の識別が容易な両面研磨ウェー
ハを提供することを、その目的としている。また、この
発明は、高平坦度を維持しながら、表裏面の識別が容易
な両面研磨ウェーハの製造方法を提供することを、その
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、表面と裏面とを識別可能とした両面研磨ウェーハで
ある。なお、ウェーハとしては、半導体ウェーハ、特に
シリコンウェーハについてその表裏両面を鏡面研磨した
ものである。
は、表面と裏面とを識別可能とした両面研磨ウェーハで
ある。なお、ウェーハとしては、半導体ウェーハ、特に
シリコンウェーハについてその表裏両面を鏡面研磨した
ものである。
【0008】請求項2に記載の発明は、片面の少なくと
も一部に曇り部を有する両面研磨ウェーハである。
も一部に曇り部を有する両面研磨ウェーハである。
【0009】請求項3に記載の発明は、片面に酸化膜を
被着した両面研磨ウェーハである。
被着した両面研磨ウェーハである。
【0010】請求項4に記載の発明は、片面にポリシリ
コン膜を被着した両面研磨ウェーハである。
コン膜を被着した両面研磨ウェーハである。
【0011】請求項5に記載の発明は、片面に識別手段
をレーザ印字した両面研磨ウェーハである。
をレーザ印字した両面研磨ウェーハである。
【0012】請求項6に記載の発明は、ウェーハの面取
り形状により表裏面を識別可能とした両面研磨ウェーハ
である。
り形状により表裏面を識別可能とした両面研磨ウェーハ
である。
【0013】請求項7に記載の発明は、両面研磨ウェー
ハの面取りにあって、片面側の面取り部を研磨加工して
表裏面を識別可能とした両面研磨ウェーハである。
ハの面取りにあって、片面側の面取り部を研磨加工して
表裏面を識別可能とした両面研磨ウェーハである。
【0014】請求項8に記載した発明は、両面研磨ウェ
ーハの片面を希アルカリ水溶液でエッチングすることに
より、片面を曇らせる両面研磨ウェーハの製造方法であ
る。
ーハの片面を希アルカリ水溶液でエッチングすることに
より、片面を曇らせる両面研磨ウェーハの製造方法であ
る。
【0015】請求項9に記載の発明は、上記希アルカリ
溶液は0.01〜3%のKOH溶液である請求項8に記
載の両面研磨ウェーハの製造方法である。
溶液は0.01〜3%のKOH溶液である請求項8に記
載の両面研磨ウェーハの製造方法である。
【0016】請求項10に記載の発明は、両面研磨ウェ
ーハの片面を硫酸を含む混酸でエッチングし、片面に曇
り部を形成する両面研磨ウェーハの製造方法である。
ーハの片面を硫酸を含む混酸でエッチングし、片面に曇
り部を形成する両面研磨ウェーハの製造方法である。
【0017】請求項11に記載の発明は、両面研磨ウェ
ーハの片面に酸化膜を被着する両面研磨ウェーハの製造
方法である。
ーハの片面に酸化膜を被着する両面研磨ウェーハの製造
方法である。
【0018】請求項12に記載の発明は、両面研磨ウェ
ーハの片面にレーザ光を照射して識別マークを印字する
両面研磨ウェーハの製造方法である。
ーハの片面にレーザ光を照射して識別マークを印字する
両面研磨ウェーハの製造方法である。
【0019】請求項13に記載の発明は、両面研磨ウェ
ーハの面取りにて片面側のみを研磨加工する両面研磨ウ
ェーハの製造方法である。
ーハの面取りにて片面側のみを研磨加工する両面研磨ウ
ェーハの製造方法である。
【0020】
【作用】請求項1に記載の発明に係る両面研磨ウェーハ
は、その表面と裏面とを識別可能である。よって、デバ
イスプロセス等で表面を裏面と間違えることがなくな
る。なお、この場合の裏面粗さ(Peak−Valley)は、
0.5μm以下であるものとする。
は、その表面と裏面とを識別可能である。よって、デバ
イスプロセス等で表面を裏面と間違えることがなくな
る。なお、この場合の裏面粗さ(Peak−Valley)は、
0.5μm以下であるものとする。
【0021】請求項2に記載の両面研磨ウェーハでは、
その片面の少なくとも一部に曇り部を有している。よっ
て、この曇り部を認識して表裏面の識別ができ、デバイ
スプロセス等で表面を裏面と間違えることはない。な
お、この場合の裏面粗さは、0.5μm(Peak−Vall
ey)以下とする。
その片面の少なくとも一部に曇り部を有している。よっ
て、この曇り部を認識して表裏面の識別ができ、デバイ
スプロセス等で表面を裏面と間違えることはない。な
お、この場合の裏面粗さは、0.5μm(Peak−Vall
ey)以下とする。
【0022】請求項3に記載の両面研磨ウェーハでは、
その片面に酸化膜を被着してあるため、これにより表裏
面の識別が可能である。酸化膜を被着した面を裏面とす
るものである。なお、この場合の裏面粗さ(Peak−Va
lley)は、0.5μm以下であるものとする。
その片面に酸化膜を被着してあるため、これにより表裏
面の識別が可能である。酸化膜を被着した面を裏面とす
るものである。なお、この場合の裏面粗さ(Peak−Va
lley)は、0.5μm以下であるものとする。
【0023】請求項4に記載の両面研磨ウェーハでは、
その片面にポリシリコン膜を被着して裏面としている。
よって、裏面と表面との識別が容易である。例えばウェ
ーハの両面を鏡面研磨した後、CVDによりポリシリコ
ンを所定厚さに成膜している。この場合の裏面粗さ(P
eak−Valley)は、0.5μm以下であるものとする。
その片面にポリシリコン膜を被着して裏面としている。
よって、裏面と表面との識別が容易である。例えばウェ
ーハの両面を鏡面研磨した後、CVDによりポリシリコ
ンを所定厚さに成膜している。この場合の裏面粗さ(P
eak−Valley)は、0.5μm以下であるものとする。
【0024】請求項5に記載の両面研磨ウェーハでは、
その片面に識別手段をレーザ印字してあり、この識別手
段によって表裏面の違いを識別することができる。識別
手段としては、バーコード等を印字する。なお、この場
合の裏面粗さ(Peak−Valley)は、0.5μm以下で
あるものとする。
その片面に識別手段をレーザ印字してあり、この識別手
段によって表裏面の違いを識別することができる。識別
手段としては、バーコード等を印字する。なお、この場
合の裏面粗さ(Peak−Valley)は、0.5μm以下で
あるものとする。
【0025】請求項6の両面研磨ウェーハは、ウェーハ
の面取り形状により表裏面を識別可能としている。ウェ
ーハの面取りに際して面取形状を表面側と裏面側とで異
ならせる。なお、この場合の裏面粗さ(Peak−Valle
y)は、0.5μm以下である。
の面取り形状により表裏面を識別可能としている。ウェ
ーハの面取りに際して面取形状を表面側と裏面側とで異
ならせる。なお、この場合の裏面粗さ(Peak−Valle
y)は、0.5μm以下である。
【0026】請求項7に記載の両面研磨ウェーハは、そ
の面取りに際して、片面側の面取り部のみを研磨加工し
ている。面取の片面側を研磨加工し、反対側はエッチン
グのままとする。この面取り部により表裏面を識別可能
としている。なお、この場合の裏面粗さ(Peak−Vall
ey)は、0.5μm以下である。
の面取りに際して、片面側の面取り部のみを研磨加工し
ている。面取の片面側を研磨加工し、反対側はエッチン
グのままとする。この面取り部により表裏面を識別可能
としている。なお、この場合の裏面粗さ(Peak−Vall
ey)は、0.5μm以下である。
【0027】請求項8に記載の両面研磨ウェーハの製造
方法では、両面研磨ウェーハの片面を希アルカリ水溶液
でエッチングすることにより、片面を曇らせる。このエ
ッチングは、鏡面研磨後の平坦度が維持できる程度のも
のとする。例えば、従来のHF/HNO3溶液では、鏡
面をエッチングしても、その効果がなく、鏡面は鏡面を
維持している。
方法では、両面研磨ウェーハの片面を希アルカリ水溶液
でエッチングすることにより、片面を曇らせる。このエ
ッチングは、鏡面研磨後の平坦度が維持できる程度のも
のとする。例えば、従来のHF/HNO3溶液では、鏡
面をエッチングしても、その効果がなく、鏡面は鏡面を
維持している。
【0028】請求項9に記載の両面研磨ウェーハの製造
方法では、希アルカリ溶液として0.01〜3%のKO
H溶液を用いて、両面研磨ウェーハの片面のみをエッチ
ングする。この場合、KOH溶液の代わりにNH4OH
溶液を用いてもよい。
方法では、希アルカリ溶液として0.01〜3%のKO
H溶液を用いて、両面研磨ウェーハの片面のみをエッチ
ングする。この場合、KOH溶液の代わりにNH4OH
溶液を用いてもよい。
【0029】請求項10に記載の発明では、両面研磨ウ
ェーハの片面を硫酸を含む混酸でエッチングし、片面に
曇り部を形成する。この結果、片面を曇らせて表裏面の
識別が可能となった両面研磨ウェーハを得ることができ
る。混酸は、例えば、HF/H2SO4/HNO3/CH3
CO2H=1/2/1/2の組成のものを使用するとよ
い。
ェーハの片面を硫酸を含む混酸でエッチングし、片面に
曇り部を形成する。この結果、片面を曇らせて表裏面の
識別が可能となった両面研磨ウェーハを得ることができ
る。混酸は、例えば、HF/H2SO4/HNO3/CH3
CO2H=1/2/1/2の組成のものを使用するとよ
い。
【0030】請求項11に記載した製造方法では、両面
研磨ウェーハの片面に酸化膜を被着する。例えばシリコ
ンウェーハの片面に熱酸化によって二酸化シリコン膜を
所定の厚さに形成する。この結果、高平坦度を維持しつ
つ、表裏面の識別が容易な両面研磨ウェーハを製造する
ことができる。
研磨ウェーハの片面に酸化膜を被着する。例えばシリコ
ンウェーハの片面に熱酸化によって二酸化シリコン膜を
所定の厚さに形成する。この結果、高平坦度を維持しつ
つ、表裏面の識別が容易な両面研磨ウェーハを製造する
ことができる。
【0031】請求項12記載の発明では、両面研磨ウェ
ーハの片面にレーザ光を照射して識別マークを印字す
る。よって、表裏面を容易に識別可能な両面研磨ウェー
ハを製造することができる。
ーハの片面にレーザ光を照射して識別マークを印字す
る。よって、表裏面を容易に識別可能な両面研磨ウェー
ハを製造することができる。
【0032】請求項13に記載の発明は、両面研磨ウェ
ーハの面取りにて片面側のみを研磨加工する。この結
果、その表裏面を容易に識別することができる両面研磨
ウェーハを得ることができる。
ーハの面取りにて片面側のみを研磨加工する。この結
果、その表裏面を容易に識別することができる両面研磨
ウェーハを得ることができる。
【0033】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。第1実施例 この実施例では、希アルカリ液のエッチングにより両面
研磨ウェーハの片面に曇り部を形成している。すなわ
ち、CZ法による直径6インチ、比抵抗10Ω・cm、
面方位(100)、P型の両面研磨ウェーハPWについ
て、その片面(裏面)を、70℃の1%KOH溶液で4
分間エッチングしたものである。この結果、裏面の面粗
さをRa値で518Å(オングストローム)とすること
ができ、その光沢度は180%となる。一方、表面(鏡
面)のそれはRa値で1〜3Åである。なお、KOH液
は0.01〜3%のものを、室温〜80℃の範囲で使用
する。また、希アルカリ溶液としてはNH4OH液を用
いることもできる。また、エッチング時間は液組成、温
度等によって適宜設定する。
研磨ウェーハの片面に曇り部を形成している。すなわ
ち、CZ法による直径6インチ、比抵抗10Ω・cm、
面方位(100)、P型の両面研磨ウェーハPWについ
て、その片面(裏面)を、70℃の1%KOH溶液で4
分間エッチングしたものである。この結果、裏面の面粗
さをRa値で518Å(オングストローム)とすること
ができ、その光沢度は180%となる。一方、表面(鏡
面)のそれはRa値で1〜3Åである。なお、KOH液
は0.01〜3%のものを、室温〜80℃の範囲で使用
する。また、希アルカリ溶液としてはNH4OH液を用
いることもできる。また、エッチング時間は液組成、温
度等によって適宜設定する。
【0034】第2実施例 この実施例では、混酸を用いて両面研磨ウェーハの片面
に曇り部を形成している。すなわち、CZ法による直径
6インチ、比抵抗10Ω・cm、面方位(100)、P
型の両面研磨ウェーハPWについて、その片面(裏面)
を、液組成がHF/H2SO4/HNO3/CH3COOH
=1/2/1/2の混酸溶液でエッチングしたものであ
る。この液の温度は室温、エッチング時間は30秒とす
る。また、使用するHF溶液は50%、H2SO4は96
%、HNO3は70%、CH3COOHは99%のものを
用いる。このエッチングの結果、裏面の面粗さはRa値
で0.32μmとなり、その光沢度は122%となる。
一方、表面(鏡面)のそれはRa値で1〜3Åである。
なお、この混酸を用いる場合、液組成としてはH2SO4
は全体積の1/3以下でかつ1/24以上でなければな
らない。また、エッチング時間は液組成、温度等によっ
て適宜設定する。
に曇り部を形成している。すなわち、CZ法による直径
6インチ、比抵抗10Ω・cm、面方位(100)、P
型の両面研磨ウェーハPWについて、その片面(裏面)
を、液組成がHF/H2SO4/HNO3/CH3COOH
=1/2/1/2の混酸溶液でエッチングしたものであ
る。この液の温度は室温、エッチング時間は30秒とす
る。また、使用するHF溶液は50%、H2SO4は96
%、HNO3は70%、CH3COOHは99%のものを
用いる。このエッチングの結果、裏面の面粗さはRa値
で0.32μmとなり、その光沢度は122%となる。
一方、表面(鏡面)のそれはRa値で1〜3Åである。
なお、この混酸を用いる場合、液組成としてはH2SO4
は全体積の1/3以下でかつ1/24以上でなければな
らない。また、エッチング時間は液組成、温度等によっ
て適宜設定する。
【0035】第3実施例 この実施例は、鏡面研磨ウェーハPWの表面側の面取り
形状と裏面側のそれとを異ならせている。図1に示すよ
うに、ウェーハPWの表面側の鏡面面取り加工での面取
り幅W1と、その裏面側のそれW2とを異ならせたもの
である(W1<W2)。なお、面取り角度は同じとして
いる。
形状と裏面側のそれとを異ならせている。図1に示すよ
うに、ウェーハPWの表面側の鏡面面取り加工での面取
り幅W1と、その裏面側のそれW2とを異ならせたもの
である(W1<W2)。なお、面取り角度は同じとして
いる。
【0036】第4実施例 この実施例では、鏡面研磨ウェーハPWの片面側にのみ
鏡面面取り加工を施したものである。すなわち、スライ
ス、面取り、ラップ、エッチングの後、片面側にのみ鏡
面研磨加工を施し、さらに両面のミラー研磨工程に移る
ものである。この結果、図2に示すように、両面ミラー
研磨ウェーハPWにおいて片面側の面取り部分Aには鏡
面面取り加工が施され、もう一方の面側の面取り部分B
にはそれが施されていない。これらの面取り部分A,B
により表面または裏面の識別を行うことができる。
鏡面面取り加工を施したものである。すなわち、スライ
ス、面取り、ラップ、エッチングの後、片面側にのみ鏡
面研磨加工を施し、さらに両面のミラー研磨工程に移る
ものである。この結果、図2に示すように、両面ミラー
研磨ウェーハPWにおいて片面側の面取り部分Aには鏡
面面取り加工が施され、もう一方の面側の面取り部分B
にはそれが施されていない。これらの面取り部分A,B
により表面または裏面の識別を行うことができる。
【0037】第5実施例 この実施例は、両面鏡面研磨ウェーハの片面に酸化膜を
被着したものである。例えば6インチの両面研磨ウェー
ハPW(P型、10Ω・cm、(100),CZ)の片
面をウエットO2方式(O2/H2=10/5 l/mi
n)で、1000℃、30分間の酸化を行う。酸化膜の
厚さは294nmである。この酸化膜によって表裏面の
区別を行うことができる。
被着したものである。例えば6インチの両面研磨ウェー
ハPW(P型、10Ω・cm、(100),CZ)の片
面をウエットO2方式(O2/H2=10/5 l/mi
n)で、1000℃、30分間の酸化を行う。酸化膜の
厚さは294nmである。この酸化膜によって表裏面の
区別を行うことができる。
【0038】第6実施例 この実施例では、両面鏡面ウェーハの片面にCVDによ
ってポリシリコン膜を被着する。8インチの両面鏡面ウ
ェーハ(P型、10Ω・cm、(100),CZ)を、
縦型LPCVD炉に装入し、0.15Torrの真空度
で、SiH4の流量を430cc/分とし、660℃、
45分間流す。このときのボートの回転数は3rpmと
する。両面鏡面ウェーハの片面にのみポリシリコン膜が
1.1μmの厚さに堆積される。このポリシリコン膜に
よって両面PWの表裏面の識別を可能とするものであ
る。
ってポリシリコン膜を被着する。8インチの両面鏡面ウ
ェーハ(P型、10Ω・cm、(100),CZ)を、
縦型LPCVD炉に装入し、0.15Torrの真空度
で、SiH4の流量を430cc/分とし、660℃、
45分間流す。このときのボートの回転数は3rpmと
する。両面鏡面ウェーハの片面にのみポリシリコン膜が
1.1μmの厚さに堆積される。このポリシリコン膜に
よって両面PWの表裏面の識別を可能とするものであ
る。
【0039】第7実施例 この実施例では、両面PWの片面にレーザマークを形成
し、このマークによって表裏両面の判別を行うものであ
る。例えば、両面PWの片面のオリエンテーションフラ
ットに近接した位置に8桁の数字または文字をマーキン
グする。数字または文字は例えばメーカコード、製品番
号等とする。また、文字または数字の大きさは適宜とす
る。両面鏡面研磨ウェーハPWの1枚毎にその識別が可
能となる。なお、レーザマーキング装置およびその読み
取り装置は公知のものを用いる。
し、このマークによって表裏両面の判別を行うものであ
る。例えば、両面PWの片面のオリエンテーションフラ
ットに近接した位置に8桁の数字または文字をマーキン
グする。数字または文字は例えばメーカコード、製品番
号等とする。また、文字または数字の大きさは適宜とす
る。両面鏡面研磨ウェーハPWの1枚毎にその識別が可
能となる。なお、レーザマーキング装置およびその読み
取り装置は公知のものを用いる。
【0040】
【発明の効果】この発明によれば、両面研磨ウェーハの
表面と裏面とを確実に識別することができ、デバイスプ
ロセスで表裏面の混合を起こすことがない。よって、両
面を鏡面研磨したウェーハの取り扱いが簡単になる。ま
た、ステッパなどセンサを使用する装置で、センサが誤
作動するおそれは完全に排除することができる。この場
合、両面研磨ウェーハとしての高平坦度、高平行度、低
汚染度は維持することができる。
表面と裏面とを確実に識別することができ、デバイスプ
ロセスで表裏面の混合を起こすことがない。よって、両
面を鏡面研磨したウェーハの取り扱いが簡単になる。ま
た、ステッパなどセンサを使用する装置で、センサが誤
作動するおそれは完全に排除することができる。この場
合、両面研磨ウェーハとしての高平坦度、高平行度、低
汚染度は維持することができる。
【図1】この発明の第3実施例に係る両面鏡面研磨ウェ
ーハの一部分を示す断面図である。
ーハの一部分を示す断面図である。
【図2】この発明の第4実施例に係る両面鏡面研磨ウェ
ーハの一部分を示す断面図である。
ーハの一部分を示す断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 剛 東京都千代田区大手町1丁目5番1号 三 菱マテリアルシリコン株式会社内 (72)発明者 龍田 次郎 埼玉県大宮市北袋町一丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社中央研究所内
Claims (13)
- 【請求項1】 表面と裏面とを識別可能とした両面研磨
ウェーハ。 - 【請求項2】 片面の少なくとも一部に曇り部を有する
両面研磨ウェーハ。 - 【請求項3】 片面に酸化膜を被着した両面研磨ウェー
ハ。 - 【請求項4】 片面にポリシリコン膜を被着した両面研
磨ウェーハ。 - 【請求項5】 片面に識別手段をレーザ印字した両面研
磨ウェーハ。 - 【請求項6】 ウェーハの面取り形状により表裏面を識
別可能とした両面研磨ウェーハ。 - 【請求項7】 両面研磨ウェーハの面取りにあって、片
面側の面取り部を研磨加工して表裏面を識別可能とした
両面研磨ウェーハ。 - 【請求項8】 両面研磨ウェーハの片面を希アルカリ水
溶液でエッチングすることにより、片面を曇らせる両面
研磨ウェーハの製造方法。 - 【請求項9】 上記希アルカリ溶液は0.01〜3%の
KOH溶液である請求項8に記載の両面研磨ウェーハの
製造方法。 - 【請求項10】 両面研磨ウェーハの片面を硫酸を含む
混酸でエッチングし、片面に曇り部を形成する両面研磨
ウェーハの製造方法。 - 【請求項11】 両面研磨ウェーハの片面に酸化膜を被
着する両面研磨ウェーハの製造方法。 - 【請求項12】 両面研磨ウェーハの片面にレーザ光を
照射して識別マークを印字する両面研磨ウェーハの製造
方法。 - 【請求項13】 両面研磨ウェーハの面取りにて片面側
のみを研磨加工する両面研磨ウェーハの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2103595A JPH08195366A (ja) | 1995-01-13 | 1995-01-13 | 両面研磨ウェーハおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2103595A JPH08195366A (ja) | 1995-01-13 | 1995-01-13 | 両面研磨ウェーハおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08195366A true JPH08195366A (ja) | 1996-07-30 |
Family
ID=12043714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2103595A Pending JPH08195366A (ja) | 1995-01-13 | 1995-01-13 | 両面研磨ウェーハおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08195366A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 1995-01-13 JP JP2103595A patent/JPH08195366A/ja active Pending
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