[go: up one dir, main page]

JPH0819028B2 - ヒドロホルミル化方法 - Google Patents

ヒドロホルミル化方法

Info

Publication number
JPH0819028B2
JPH0819028B2 JP62184135A JP18413587A JPH0819028B2 JP H0819028 B2 JPH0819028 B2 JP H0819028B2 JP 62184135 A JP62184135 A JP 62184135A JP 18413587 A JP18413587 A JP 18413587A JP H0819028 B2 JPH0819028 B2 JP H0819028B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphite
tris
rhodium
reaction
hydroformylation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62184135A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6426530A (en
Inventor
俊宏 尾松
康雄 時任
典昭 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP62184135A priority Critical patent/JPH0819028B2/ja
Priority to US07/198,860 priority patent/US4871880A/en
Priority to EP88111155A priority patent/EP0303060B1/en
Priority to DE8888111155T priority patent/DE3866627D1/de
Priority to CA000572508A priority patent/CA1295342C/en
Publication of JPS6426530A publication Critical patent/JPS6426530A/ja
Publication of JPH0819028B2 publication Critical patent/JPH0819028B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C47/00Compounds having —CHO groups
    • C07C47/02Saturated compounds having —CHO groups bound to acyclic carbon atoms or to hydrogen
    • C07C47/12Saturated compounds having —CHO groups bound to acyclic carbon atoms or to hydrogen containing more than one —CHO group
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/49Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reaction with carbon monoxide
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C47/00Compounds having —CHO groups
    • C07C47/20Unsaturated compounds having —CHO groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C47/26Unsaturated compounds having —CHO groups bound to acyclic carbon atoms containing hydroxy groups
    • C07C47/263Unsaturated compounds having —CHO groups bound to acyclic carbon atoms containing hydroxy groups acyclic

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はヒドロホルミル化方法に関する。さらに詳し
くは、下記一般式 (I) CH2=CH−CH2−A−CH2−X (I) 〔式中Xは水酸基またはホルミル基であり、Aは−(CH
2−または−(CH2−CH=CH−(nは3〜8の整
数、mは0〜5の整数をそれぞれ表す) で示される化合物をロジウム化合物および特定のトリス
(置換アリール)ホスフアイトの存在下、水素および一
酸化炭素の混合ガスと反応させる改良されたヒドロホル
ミル化方法に関する。
本発明によつて得られるヒドロホルミル化生成物は高
分子原料中間体として有用であり、例えば水素還元する
ことによつて耐加水分解性などに優れた特性を有するポ
リエステルの原料として有用な、側鎖を有するジオール
を30%以上含む一級のアルコールから成る高級脂肪族ジ
オールが得られる。特にブタジエンのテロメリゼーシヨ
ン反応によつて容易に製造しうるオクタ−2,7−ジエン
−1−オールまたは7−オクテン−1−アールをヒドロ
ホルミル化および水素還元して得られる2−メチル−1,
8−オクタンジオールを30%以上含む1,9−ノナンジオー
ル混合物は、低温特性や耐加水分解性に優れたポリウレ
タンを製造するために必要なポリエステルジオールやポ
リカーボネートジオールの原料として有用である。
〔従来の技術〕
オクタ−2,7−ジエン−1−オールを有機溶媒中でロ
ジウム触媒存在下に一酸化炭素と水素の混合ガスと反応
させて9−ヒドロキシ−7−ノネン−1−アールを製造
し、これを水素還元して1,9−ノナンジオールを製造す
ることは公知である(特開昭57−183731号及び57−1972
38号公報参照)。また、7−オクテン−1−アールをロ
ジウム触媒存在下にヒドロホルミル化して1,9−ノナン
ジアールを製造することも公知である(特開昭58−1577
39号及び58−201743号公報参照)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ロジウム触媒は極めて高価な触媒であるため、工業的
には循環再使用することが不可欠である。さらに経済的
見地からみた場合には、ロジウム1グラム原子当りの生
産性が低い程ロジウム触媒の使用量が多くなり、ロジウ
ム触媒は長期に亘つて循環再使用することが要求され
る。前記化合物(I)のヒドロホルミル化反応生成物は
高沸点を有する化合物であり、例えばオクタ−2,7−ジ
エン−1−オールをヒドロホルミル化反応させた場合に
は、内部オレフインもヒドロホルミル化されたさらに沸
点の高い化合物が副生される。特開昭57−183731号及び
57−197238号明細書に開示されている製造方法では、触
媒活性が高くないため、工業的に満足できる反応速度を
得るためには高濃度のロジウム触媒を長期に循環再使用
する必要がある。しかしながら、該触媒を循環再使用す
るために触媒と生成物を蒸留によつて分離しようとする
と、生成物の沸点が高いため触媒の熱劣化および高沸点
副生成物の蓄積による触媒の劣化が起り、生産コストに
占める触媒費の割合は高くならざるを得ない。このよう
な問題を回避する方法として特開昭58−157739号及び58
−201743号において、ヒドロホルミル化反応生成物を抽
出に付して反応生成物と触媒とを分離する抽出法が提案
されている。しかしながら、この方法においても、ロジ
ウム触媒濃度を高くしてヒドロホルミル化反応を行わね
ばならないという問題は依然として解消されていない。
又、上記従来公知の方法では、工業的に有用な、側鎖
を有するアルデヒド又はジアルデヒドの生成割合の高い
ヒドロホルミル化生成物を得ることはできない。
然して、本発明の目的は、できるだけ低濃度のロジウ
ム触媒でしかも工業的に満足できる反応速度で実施でき
るヒドロホルミル化方法を提供することにある。
又、本発明の他の目的は、高分子原料中間体として有
用な、側鎖を有するアルデヒド又はジアルデヒドの生成
量の高い工業的に有利なヒドロホルミル下方法を提供す
ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは鋭意検討を重ね、特定のホスフアイトを
ロジウム化合物を併用してヒドロホルミル化反応を実施
することによつて上記目的を達成することができること
を見出し、本発明に至つた。すなわち本発明は、下記の
一般式 (I) CH2=CH−CH2−A−CH2−X (I) で示される化合物をロジウム化合物およびエレクトロニ
ツクパラメーター(Electronic Parameter;ν−value
s)が2080〜2090cm-1でありかつステリツクパラメータ
ー(Steric Parameter;θ−valnes)が135〜190゜であ
る一般式P(OR)で示されるトリス(置換アリール)
ホスフアイトの存在下、水素および一酸化炭素の混合ガ
スと反応させることを特徴とするヒドロホルミル化方法
である。
一般式(I)において、Xは水酸基またはホルミル基
であり、Aは−(CH2−または−(CH2−CH=CH
−である。nは3〜8の整数、mは0〜5の整数をそれ
ぞれ表す。
一般式(I)で示される化合物としては、例えばオク
タ−2,7−ジエン−1−オール、7−オクテン−1−ア
ール、7−オクテン−1−オール、8−ノネン−1−オ
ール、9−デセン−1−オール、10−ウンデセン−1−
オール等をあげることができる。とくに、オクタ−2,7
−ジエン−1−オールおよび7−オクテン−1−アール
はブタジエンを出発原料として容易に合成できるので本
発明のヒドロホルミル化方法には好適な化合物である。
本発明において、エレクトロニツクパラメーター(ν
−values)およびステリツクパラメーター(θ−value
s)とは、C.A.Tolman(Chem.Rev.)177(1977)313)に
より定義された値であつて、ν−valuesはCH2Cl2中で測
定されたNi(CO)3L(Lはリン配位子)のCOのA1赤外吸
収スペクトルの振動数であり、θ−valuesはリン原子の
中心から2.28Åの位置でリンに結合している基の最も外
側にある原子のフアンデアワールス(van der waals)
半径を囲むように描いた円錐の角度で定義されるもので
ある。
本発明において用いられるトリス(置換アリール)ホ
スフアイトはエレクトリツクパラメーター(ν−value
s)が2080〜2090cm-1かつステリツクパラメーターが135
〜190゜であることが必要であり、これらパラメーター
のいずれか一方がこの範囲外にあるものは一般式(I)
で示される化合物のヒドロホルミル化反応において高い
反応速度と目的物への高い選択率は得られない。本発明
の製造法に用いられるトリス(置換アリール)ホスフア
イトは一般式P(OR)で示されるホスフアイトであ
り、Rは置換アリール基を示し、3個のRは同一でも異
なつていてもよい。また、置換基はヒドロホルミル化反
応を阻害しなければ如何なる置換基であつてもよい。こ
のようなホスフアイトの具体例としては、トリス(2−
メチルフエニル)ホスフアイト、トリス(2,6−ジメチ
ルフエニル)ホスフアイト、トリス(2−イソプロピル
フエニル)ホスフアイト、トリス(2−フエニルフエニ
ル)ホスフアイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフエ
ニル)ホスフアイト、トリス(2−t−ブチルフエニ
ル)ホスフアイト、トリス(2−t−ブチル−4−メチ
ルフエニル)ホスフアイト、トリス(2−シクロヘキシ
ルフエニル)ホスフアイト、トリス(2−メチル−4−
クロルフエニル)ホスフアイト、ジ(2−メチルフエニ
ル)(2−t−ブチルフエニル)ホスフアイト、ジ(2
−t−ブチルフエニル)(2−メチルフエニル)ホスフ
アイトまたはこれらの混合物があげられるが、なかでも
トリス(2−メチルフエニル)ホスフアイト、トリス
(2,6−ジメチルフエニル)ホスフアイト、トリス(2
−t−ブチルフエニル)ホスフアイト、トリス(2,4−
ジ−t−ブチルフエニル)ホスフアイト、トリス(2−
t−ブチル−4−メチルフエニル)ホスフアイト、トリ
ス(2−メチル−4−クロルフエニル)ホスフアイト、
トリス(2−フエニルフエニル)ホスフアイト、トリス
(2−シクロヘキシルフエニル)ホスフアイトまたはこ
れらの混合物は一般式(I)で示される化合物のヒドロ
ホルミル化反応において、高い反応速度と高い選択率を
得ることができるので好ましい。とくに、トリス(2,4
−ジ−t−ブチルフエニル)ホスフアイト、トリス(2
−t−ブチル−4−メチルフエニル)ホスフアイト、ト
リス(2−t−ブチルフエニル)ホスフアイトおよびト
リス(2−シクロヘキシルフエニル)ホスフアイトは本
発明の製造法を実施するうえでさらに好適なホスフアイ
トである。
次に掲げるA表は数種の代表的なリン配位子のν−va
luesとθ−valuesを示したものである。
A表から本発明におけるロジウム触媒の高い活性は従
来のトリフエニルホスフインやトリフエニルホスフアイ
トではもたらされないことがわかる。
本発明におけるロジウム化合物としてはヒドロホルミ
ル化触媒能を有するかまたはヒドロホルミル化反応系内
で触媒能を有するように変化する化合物であつて、具体
的には酸化ロジウム;塩化ロジウム;酢酸ロジウム;プ
ロピオン酸ロジウム等の有機カルボン酸ロジウム;Rh
4(CO)12、Rh6(CO)16、〔Rh(CO)2Cl〕等のロジ
ウムカルボニル化合物;二量化シクロペンタジエニルロ
ジウムクロリド;二量化シクロオクタジエニルロジウム
クロリド;ロジウムアセチルアセトナート等があげられ
る。活性炭などに担持された金属ロジウムも使用するこ
とができる。これらロジウム化合物の中でも高酸価状態
にあるロジウム化合物は反応系内または反応系外で適当
な還元剤たとえば一酸化炭素、水素、水素化ホウ素ナト
リウム、ホルムアルデヒド等の還元剤で処理して使用す
ることができる。水素化ホウ素ナトリウム等の還元性試
薬を使用する場合には還元剤は還元に必要な化学量論量
ないし5モル倍量の範囲で用いることができる。反応混
合液中でのロジウム化合物の濃度はロジウム原子換算で
0.005〜0.1ミリグラム原子/、さらに好ましくは0.01
〜0.05ミリグラム原子/である。
本発明において前述のトリス(置換アリール)ホスフ
アイトの使用量はロジウム化合物に対してロジウム1原
子あたり10モル倍から500モル倍で使用するのが好まし
く、特に熱安定性および選択率の面から100モル倍以上
で使用するのが好ましい。
本発明におけるヒドロホルミル化の反応温度は40〜14
0℃の範囲内が適しており、好ましくは60〜120℃の範囲
内である。反応温度が40℃未満の場合には反応速度が遅
くなり、また反応温度が140℃を越える場合には目的物
への選択率が低下する傾向にある。反応圧力は、用いる
反応温度にもよるが、実用的には通常約30〜150絶対圧
力、好ましくは50〜120絶対圧力の範囲で用いられる。
反応圧力が30絶対圧力未満では反応の選択率が低下する
ので好ましくない。また、反応圧力は150絶対圧力より
高くても勿論遂行することが可能であるが、装置および
操作の面から150絶対圧力以下に保持するのが工業上有
利である。
原料ガスである水素ガスおよび一酸化炭素ガスの比率
は、反応器への入りガスの水素/一酸化炭素のモル比と
して約3/1〜1/3の範囲で実施するのが好ましい。なお、
反応系中にヒドロホルミル化反応に対して不活性なガ
ス、例えばメタン、エタン、プロパン、窒素、ヘリウ
ム、アルゴン、炭酸ガス、ジメチルエーテル等が反応系
中に少量共存しても何ら差しつかえない。ヒドロホルミ
ル化反応は溶媒の不存在下で行うことが望ましいが、反
応系中で不活性な溶媒の存在下に行うことも可能であ
る。かかる溶媒としてはエタノール、ブタノール、3−
メチルブタノール、3−メチルペンタン−1,5−ジオー
ル等のアルコール類;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、
オクタン、ノナン、デカン等の飽和脂肪族炭化水素類;
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;
およびテトラヒドロフラン等のエーテル類等を挙げるこ
とができる。
また、本発明においては、原料中あるいは反応中に生
じる微量の酸によつてより生成しやすり傾向にあるアセ
タール化反応を抑制するのに有機第3級アミンをロジウ
ム1グラム原子あたり1モルないし100モルの範囲で添
加するのが好ましい。この目的のために使用することの
できる有機第3級アミンの具体例としては、トリエチル
アミン、トリブチルアミン、トリ−n−オクチルアミ
ン、N,N−ジメチル−2−エチルヘキシルアミン、など
の脂肪族アルキル第三級アミン類、N,N,N′,N′−テト
ラメチル−1,2−ジアミノエタン、N,N,N′,N′−テトラ
メチル−1,3−ジアミノプロパン、N,N,N′,N′−テトラ
メチル−1,4−ジアミノブタン等のアルキル置換三級ジ
アミン類、N,N−ジエチルエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン等の第三級アルカノールアミン類、N−メ
チルピペリジン、N−メチルピロリジン、N−メチルモ
ルホリン等の脂環式第三級アミン類、ピリジン、ピコリ
ン、ルチジン等の環状不飽和第三級アミン類などがあげ
られる。
本発明のヒドロホルミル化反応において、オクタ−2,
7−ジエン−1−オールの転化率を90モル%以下とする
のが高選択性を保つうえで好ましい。オクタ−2,7−ジ
エン−1−オールの転化率を90モル%より大きくすると
分子内の2個の二重結合が両方共ヒドロホルミル化した
高沸副生物の生成量が急激に増加してくる傾向が認めら
れる。オクタ−2,7−ジエン−1−オールの転化率が50
〜90モル%であるとさらに好ましい。
オクタ−2,7−ジエン−1−オールはブタジエンのテ
ロメリゼーシヨンによつて容易に製造することができ
る。
ヒドロホルミル化反応により得られた反応混合液は約
130℃以下の温度で蒸留され主生成物を蒸留分離するこ
とができる。130℃以下で蒸留された蒸留残渣中に含ま
れるロジウム触媒は反応系外に抜き出して回収すること
もできるが、その全部または一部を再びヒドロホルミル
化反応の反応器に循環して再使用することもできる。い
ずれの方法を採用するにしても本発明の方法においては
ロジウム濃度が極めて低いため工業的には有利である。
触媒から分離されたヒドロホルミル化生成物は水素化
触媒存在下に水素還元することにより側鎖を有するジオ
ールを30%以上含む一級のアルコールから成る高級脂肪
族ジオールに変換することができる。
以下、本発明を実施例で具体的に説明するが本発明は
これら実施例に限定されるものではない。
実施例1 内容200mlの三ッ口フラスコ中、水素および一酸化炭
素混合ガス(モル比1:1)雰囲気下でRh(CO)(aca
c)14.5mg(0.0562ミリモル)およびトリス(2−t−
ブチルフエニル)ホスフアイト10.7g(22.4ミリモル)
をトルエン300mlに溶解させ触媒液を調製した。
次に内容300mlのステンレス製の電磁撹拌式オートク
レーブ中に、水素、および一酸化炭素混合ガス(モル比
1:1)雰囲気下で上記触媒液10mlおよびオクタ−2,7−ジ
エン−1−オール120g(0.95モル)を仕込んだ。ロジウ
ム濃度はロジウム原子換算で0.0125ミリグラム原子/
であり、ホスフアイト濃度は5ミリモル/である。
次に、上記と同一組成の混合ガスでオートクレーブ内
の圧力を90絶対圧力に保ちながら反応混合液を撹拌下に
加熱し、内温を100℃に上げた。内温を100℃に維持して
4時間反応を行なつた。反応中、オートクレーブ内の圧
力は常に90絶対圧力に保たれるように圧力調整弁を通じ
て水素および一酸化炭素の混合ガス(モル比1:1)を連
続的に供給し、オートクレーブからの出ガス流量が約5
/hrとなるように調整した。
反応終了後オートクレーブを冷却し、反応混合後151g
を取り出した。
反応混合液をガスクロマトグラフイーで分析した結
果、未反応のオクタ−2,7−ジエン−1−オールが0.14
モル存在していた。また、9−ヒドロキシ−7−ノネン
−1−アールおよび2−メチル−8−ヒドロキシ−6−
オクテン−1−アールはそれぞれ0.43モルおよび0.24モ
ル生成していた。これよりオクタ−2,7−ジエン−1−
オールの転化率は85モル%であり、9−ヒドロキシ−7
−ノネン−1−アールおよび2−メチル−8−ヒドロキ
シ−6−オクテン−1−アールの選択率は反応したオク
タ−2,7−ジエン−1−オール基準でそれぞれ53.1モル
%および29.6モル%であることがわかる。
実施例2 ホスフアイトをトリス(2,4−ジ−t−ブチルフエニ
ル)ホスフアイトにかえる以外は実施例1と同様な操作
を行なつた。オキソ反応混合液のガスクロマトグラフイ
ーによる分析の結果、未反応のオクタ−2,7−ジエン−
1−オールが0.17モル、9−ヒドロキシ−7−ノネン−
1−アールおよび2−メチル−8−ヒドロキシ−6−オ
クテン−1−アールがそれぞれ0.42モルおよび0.23モル
存在していた。
このことから、オクタ−2,7−ジエン−1−オールの
転化率は82モル%であることがわかる。また、9−ヒド
ロキシ−7−ノネン−1−アールおよび2−メチル−8
−ヒドロキシ−6−オクテン−1−アールの選択率は反
応したオクタ−2,7−ジエン−1−オール基準でそれぞ
れ53.8モル%および29.5%であることがわかる。
実施例3 ロジウムとしてRh4(CO)12を用いロジウム原子換算
で0.01ミリグラム原子/、ホスフアイトとしてトリス
(2−シクロヘキシルフエニル)ホスフアイト3ミリモ
ル/、オクタ−2,7−ジエン−1−オール120g(0.95
モル)をオートクレーブに仕込んだ。水素および一酸化
炭素の混合ガス(モル比2:1)でオートクレーブ内の圧
力を90絶対圧力に保ちながら反応混合液を撹拌下に加熱
し内温を90℃に上げた。オフガス流量を10/hrにし圧
力が一定に保たれるように圧力調整弁を通じて水素およ
び一酸化炭素の混合ガス(モル比2:1)を連続的に供給
した。4時間反応された後オートクレーブを冷却し反応
混合液148gを取り出した。反応混合液をガスクロマトグ
ラフイーで分析した結果未反応のオクタ−2,7−ジエン
−1−オールが0.19モル、9−ヒドロキシ−7−ノネン
−1−アールおよび2−メチル−8−ヒドロキシ−6−
オクテン−1−アールがそれぞれ0.38モルおよび0.22モ
ル存在していた。このことから、オクタ−2,7−ジエン
−1−オールの転化率は80モル%、9−ヒドロキシ−7
−ノネン−1−アールおよび2−メチル−8−ヒドロキ
シ−6−オクテン−1−アールの選択率は反応したオク
タ−2,7−ジエン−1−オール基準でそれぞれ50.0モル
%および29.0モル%であることがわかる。
実施例4 ロジウムとしてRh4(CO)12を用いロジウム原子換算
で0.005ミリグラム原子/、ホスフアイトとしてトリ
ス(2−t−ブチル−4−メチルフエニル)ホスフアイ
トを1.5ミリモル/、トリエタノールアミン2ミリモ
ル/、オクタ−2,7−ジエン−1−オール64g(0.51モ
ル)およびトルエン75mlをオートクレーブに仕込んだ。
水素および一酸化炭素の混合ガス(モル比2:1)でオ
ートクレーブ内の圧力を60絶対圧力に保ちながら反応混
合液を撹拌下に加熱し内温を90℃に上げた。オフガス流
量を10/hrにし圧力が一定に保たれるように圧力調整
弁を通じて水素および一酸化炭素の混合ガス(モル比2:
1)を連続的に供給した。
5時間反応された後オートクレーブを冷却し、反応混
合液138gを取り出した。反応混合液をガスクロマトグラ
フイーで分析した結果、未反応のオクタ−2,7−ジエン
−1−オールが0.092モル、9−ヒドロキシ−7−ノネ
ン−1−アールおよび2−メチル−8−ヒドロキシ−6
−オクテン−1−アールがそれぞれ0.22モルおよび0.12
モル存在していた。このことから、オクタ−2,7−ジエ
ン−1−オールの転化率は82モル%、9−ヒドロキシ−
7−ノネン−1−アールおよび2−メチル−8−ヒドロ
キシ−6−オクテン−1−アールの選択率は反応したオ
クタ−2,7−ジエン−1−オール基準でそれぞれ52.6モ
ル%および28.7モル%であることがわかる。
実施例5 実施例2と同一の条件下でヒドロホルミル化反応を6
時間行なつた。反応混合液のガスクロマトグラフイーに
よる分析の結果、未反応のオクタ−2,7−ジエン−1−
オールが0.04モル、9−ヒドロキシ−7−ノネン−1−
アールおよび2−メチル−8−ヒドロキシ−6−オクテ
ン−1−アールがそれぞれ0.34モルおよび0.19モル存在
していた。
このことから、オクタ−2,7−ジエン−1−オールの
転化率は96モル%、9−ヒドロキシ−7−ノネン−1−
アールおよび2−メチル−8−ヒドロキシ−6−オクテ
ン−1−アールの選択率はそれぞれ38モル%および21モ
ル%であることがわかる。
実施例6 7−オクテン−1−アール120g(0.95モル)を用いる
以外は実施例1と同一の条件下で4時間反応を行なつ
た。反応混合液を分析したところ未反応の7−オクテン
−1−アールが0.18モル存在していた。また、1,9−ノ
ナンジアールおよび2−メチル−1,8−オクタンジアー
ルがそれぞれ0.46モルおよび0.25モル生成していた。こ
れにより7−オクテン−1−アールの転化率は82モル%
であり、1,9−ノナンジアールおよび2−メチル−1,8−
オクタンジアールの選択率は反応した7−オクテン−1
−アール基準でそれぞれ59.7モル%および32.4モル%で
あることがわかる。
比較例1〜4 トリス(2−t−ブチルフエニル)ホスフアイトのか
わりに、トリフエニルホスフインおよびトリフエニルホ
スフアイトをそれぞれ用いる以外は実施例1と同様にし
てヒドロホルミル化反応を行つた(比較例1および比較
例2)。
また、トリス(2−t−ブチルフエニル)ホスフアイ
トのかわりに、トリフエニルホスフインおよびトリフエ
ニルホスフアイトをそれぞれ用いる以外は実施例6と同
様にしてヒドロホルミル化反応を行つた(比較例3およ
び比較例4)。実験結果を第1表に示すが、ロジウム化
合物の濃度を低くした場合、リン配位子が適切でないと
反応速度が極端に低下する。
以上の実施例および比較例より本発明の効果は明らか
である。
〔発明の効果〕
本発明の方法に従えば、ロジウム化合物と特定のホス
フアイトを用いてヒドロホルミル化反応を行うことによ
り、従来公知の方法に比べて数十分の一という低濃度で
も同一の生産性を達成することができるため生産コスト
に占める触媒費が低減化される。また、オクタ−2,7−
ジエン−1−オールのヒドロホルミル化およびそのヒド
ロホルミル化生成物の水素還元で得られる2−メチル−
1,8−オクタンジオールと1,9−ノナンジオール中の2−
メチル−1,8−オクタンジオールの割合を従来の方法に
よる20%以下から30〜45%と高くすることができるの
で、低温特性や耐加水分解性に優れたポリウレタンを製
造するために必要なポリエステルジオールやポリカーボ
ネートジオールの原料を工業的に有利に製造することが
でき、産業上の有用性が極めて大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 47/263 // C07B 61/00 300

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の一般式 (I) CH2=CH−CH2−A−CH2−X (I) 〔式中Xは水酸基またはホルミル基であり、Aは−(CH
    2−または−(CH2−CH=CH−(nは3〜8の整
    数、mは0〜5の整数をそれぞれ表す)で示される化合
    物をロジウム化合物およびエレクトロニツクパラメータ
    ー(Electronic Parameter;ν−values)が2080〜2090c
    m-1でありかつステリツクパラメーター(Steric Parame
    ter;θ−values)が135〜190゜である一般式P(OR)
    (式中Rは置換アリール基を示し、3個のRは同一でも
    異なつていてもよい)で示されるトリス(置換アリー
    ル)ホスフアイトの存在下、水素および一酸化炭素の混
    合ガスと反応させることを特徴とするヒドロホルミル化
    方法。
  2. 【請求項2】トリス(置換アリール)ホスフアイトがト
    リス(2−t−ブチルフエニル)ホスフアイト、トリス
    (2,4−ジ−t−ブチルフエニル)ホスフアイト、トリ
    ス(2−シクロヘキシルフエニル)ホスフアイトまたは
    トリス(2−t−ブチル−4−メチルフエニル)ホスフ
    アイトである特許請求の範囲第1項記載のヒドロホルミ
    ル化方法。
  3. 【請求項3】水素および一酸化炭素混合ガスの圧力が50
    絶対圧力以上120絶対圧力以下である特許請求の範囲第
    1項または第2項記載のヒドロホルミル化方法。
  4. 【請求項4】ロジウム化合物を反応混合液1あたりロ
    ジウム原子換算で0.1〜0.005ミリグラム原子の濃度範囲
    で用いる特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1項
    記載のヒドロホルミル化方法。
  5. 【請求項5】一般式(I)で示される化合物がオクタ−
    2,7−ジエン−1−オールである特許請求の範囲第1項
    〜第4項のいずれか1項記載のヒドロホルミル化方法。
  6. 【請求項6】オクタ−2,7−ジエン−1−オールの転化
    率を90%以下に保つて反応を行う特許請求の範囲第5項
    記載のヒドロホルミル化方法。
  7. 【請求項7】一般式(I)で示される化合物が7−オク
    テン−1−アールである特許請求の範囲第1項〜第4項
    のいずれか1項記載のヒドロホルミル化方法。
JP62184135A 1987-07-22 1987-07-22 ヒドロホルミル化方法 Expired - Fee Related JPH0819028B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62184135A JPH0819028B2 (ja) 1987-07-22 1987-07-22 ヒドロホルミル化方法
US07/198,860 US4871880A (en) 1987-07-22 1988-05-26 Hydroformylation process
EP88111155A EP0303060B1 (en) 1987-07-22 1988-07-12 Hydroformylation process
DE8888111155T DE3866627D1 (en) 1987-07-22 1988-07-12 Hydroformylierungsverfahren.
CA000572508A CA1295342C (en) 1987-07-22 1988-07-20 Hydroformylation process

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62184135A JPH0819028B2 (ja) 1987-07-22 1987-07-22 ヒドロホルミル化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6426530A JPS6426530A (en) 1989-01-27
JPH0819028B2 true JPH0819028B2 (ja) 1996-02-28

Family

ID=16147986

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62184135A Expired - Fee Related JPH0819028B2 (ja) 1987-07-22 1987-07-22 ヒドロホルミル化方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US4871880A (ja)
EP (1) EP0303060B1 (ja)
JP (1) JPH0819028B2 (ja)
CA (1) CA1295342C (ja)
DE (1) DE3866627D1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5120798A (en) * 1988-09-14 1992-06-09 The Goodyear Tire & Rubber Company Enhancing the cure rate of a rubber by using hydroformylated carbon black
US4929280A (en) * 1988-09-14 1990-05-29 The Goodyear Tire & Rubber Company Hydroformylation of carbon black
CA2121308C (en) * 1993-04-19 2001-07-24 Toshihiro Omatsu Rhodium-containing catalyst
JP3419503B2 (ja) * 1993-06-02 2003-06-23 株式会社クラレ 2−ホルミル−1,4−ブタンジオールの製造方法
US5684167A (en) * 1995-06-09 1997-11-04 Kuraray Co., Ltd. Process for producing 2-hydroxy-4-methyltetrahydrofuran
CA2232831A1 (en) * 1997-03-24 1998-09-24 Takashi Onishi Process for producing branched aldehydes
US6252121B1 (en) 1999-07-27 2001-06-26 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Metal-ligand complex catalyzed processes
FR2865756A1 (fr) * 2004-02-03 2005-08-05 Renault Sas Dispositif de verrouillage pour ouvrant
KR102073732B1 (ko) * 2016-07-08 2020-02-05 주식회사 엘지화학 하이드로포밀화 촉매, 이를 포함하는 촉매 조성물 및 이를 이용한 알데히드 제조방법

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1166270A (en) * 1981-04-30 1984-04-24 Mitsuo Matsumoto Method of producing 1,9-nonanedial and/or 9-hydroxy-7- nonen-1-al
US4467116A (en) * 1981-11-20 1984-08-21 Shell Oil Company Process for the hydroformylation of olefins
JPS58157739A (ja) * 1982-03-12 1983-09-19 Kuraray Co Ltd 1,9−ノナンジア−ルの製造方法
DE3361904D1 (en) * 1982-05-11 1986-03-06 Ici Plc Process for the production of unsaturated mono or saturated dialdehydes and acetals thereof
US4668651A (en) * 1985-09-05 1987-05-26 Union Carbide Corporation Transition metal complex catalyzed processes
JPH072732B2 (ja) * 1985-11-05 1995-01-18 株式会社クラレ 2−ヒドロキシ−4−メチルテトラヒドロピランの製造法

Also Published As

Publication number Publication date
DE3866627D1 (en) 1992-01-16
JPS6426530A (en) 1989-01-27
EP0303060B1 (en) 1991-12-04
EP0303060A1 (en) 1989-02-15
CA1295342C (en) 1992-02-04
US4871880A (en) 1989-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Behr et al. Use of carbon dioxide in chemical syntheses via a lactone intermediate
US3456017A (en) Glycol production
JPS6220171B2 (ja)
US4484002A (en) Process for producing methyl acetate from methanol and carbon monoxide using a novel catalyst system
JPH0819028B2 (ja) ヒドロホルミル化方法
EP0223103B1 (en) Process for producing 2-hydroxy-4-methyltetrahydropyran
EP0580358A1 (en) Hydroformylation process and bimetallic catalyst therefor
JP4223085B2 (ja) トリシクロデカンジアルデヒドの製造方法
KR860000447B1 (ko) 에틸렌 글리콜의 제조방법
JP2656257B2 (ja) ビニル化合物のヒドロホルミル化法
JP3419503B2 (ja) 2−ホルミル−1,4−ブタンジオールの製造方法
US4433178A (en) Process for preparing acetaldehyde from methanol and synthesis gas using a novel catalyst composition
US4433177A (en) Process for preparing acetaldehyde from methanol and synthesis gas using a novel catalyst composition
JP7438945B2 (ja) 環状ヘミアセタール化合物の製造方法
CN118660869A (zh) 醇的制造方法
JPH08295683A (ja) 3−ホルミルテトラヒドロフランの製造法
US4433176A (en) Process for preparing acetaldehyde from methanol and synthesis gas using a novel catalyst composition
El Ali Rh6 (CO) 16-H3PW12O40-catalyzed one pot hydroformylation–cyclotrimerization of cyclohexene and cyclopentene into 2, 4, 6-trisubstituted-1, 3, 5-trioxanes
US4525481A (en) Acetaldehyde production from synthesis gas
EP2848604B1 (en) Method for producing branched chain aldehyde
JPH06234759A (ja) 1,4−ブタンジアールモノアセタールの製造方法
JPS6311332B2 (ja)
JP3156301B2 (ja) 2‐ヘキセン‐1,6‐ジアールの製造方法
JPH0364492B2 (ja)
JPS6044288B2 (ja) グリコールモノエーテルの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees