JPH08186083A - 金属膜の形成方法 - Google Patents
金属膜の形成方法Info
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- JPH08186083A JPH08186083A JP32672594A JP32672594A JPH08186083A JP H08186083 A JPH08186083 A JP H08186083A JP 32672594 A JP32672594 A JP 32672594A JP 32672594 A JP32672594 A JP 32672594A JP H08186083 A JPH08186083 A JP H08186083A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】化合物半導体基板100上の化合物半導体層1
01上にTEOSを原料としたCVD法によりSiO2
系の絶縁膜102を堆積し、その上に形成したレジスト
膜103をマスクにして絶縁膜102に開孔部104を
形成する。次いで、絶縁膜102の側面をエッチングし
てレジスト膜103によるオーバーハング構造を形成
し、前記レジスト膜103をステンシルにして化合物半
導体層101上に金属膜105をリフトオフする。 【効果】化合物半導体層101上にリフトオフ法を用い
て、膜厚約700nm以上の金属膜105を歩留まり良
く形成することができる。
01上にTEOSを原料としたCVD法によりSiO2
系の絶縁膜102を堆積し、その上に形成したレジスト
膜103をマスクにして絶縁膜102に開孔部104を
形成する。次いで、絶縁膜102の側面をエッチングし
てレジスト膜103によるオーバーハング構造を形成
し、前記レジスト膜103をステンシルにして化合物半
導体層101上に金属膜105をリフトオフする。 【効果】化合物半導体層101上にリフトオフ法を用い
て、膜厚約700nm以上の金属膜105を歩留まり良
く形成することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体素子の電極形成技
術に係り、特に、半導体層上に約700nm以上の厚い
電極を形成する技術に関する。
術に係り、特に、半導体層上に約700nm以上の厚い
電極を形成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体層上に金属膜パターンを形成する
技術は、エッチングによるパターニングとリフトオフに
よるパターニングがある。化合物半導体素子の電極材料
はAuを含む場合が多く加工性に乏しいため、Au系電
極のパターニングにはリフトオフ法が多く用いられる。
リフトオフ用のステンシルとして所望のレジストパター
ンの下にある絶縁膜スペーサをサイドエッチングしたオ
ーバーハング構造のマスクがしばしば用いられる。これ
により半導体層上に堆積した金属膜とステンシル上に堆
積した金属膜の分離が容易になる。
技術は、エッチングによるパターニングとリフトオフに
よるパターニングがある。化合物半導体素子の電極材料
はAuを含む場合が多く加工性に乏しいため、Au系電
極のパターニングにはリフトオフ法が多く用いられる。
リフトオフ用のステンシルとして所望のレジストパター
ンの下にある絶縁膜スペーサをサイドエッチングしたオ
ーバーハング構造のマスクがしばしば用いられる。これ
により半導体層上に堆積した金属膜とステンシル上に堆
積した金属膜の分離が容易になる。
【0003】上述したリフトオフ用絶縁膜スペーサには
SiH4系の化学気相堆積法(CVD)により半導体層上に
形成したSiO2膜がよく用いられる。SiO2膜は膜応
力が109〜1010dyn/cm2 と大きいため、膜厚が約8
00nm以上になるとクラックが発生する。その為、S
iO2 膜を厚い金属膜(約700nm以上)のリフトオ
フ用絶縁膜スペーサ(約800nm以上)として用いる
ことはできない。
SiH4系の化学気相堆積法(CVD)により半導体層上に
形成したSiO2膜がよく用いられる。SiO2膜は膜応
力が109〜1010dyn/cm2 と大きいため、膜厚が約8
00nm以上になるとクラックが発生する。その為、S
iO2 膜を厚い金属膜(約700nm以上)のリフトオ
フ用絶縁膜スペーサ(約800nm以上)として用いる
ことはできない。
【0004】膜厚が約800nm以上の厚い絶縁膜スペ
ーサを形成するために、例えばMOSLSI製造技術(徳
山,橋本監修,日経マグロウヒル(1982))、pp1
28−131に記載されているように低応力の有機膜を
スペーサとして用いる技術がある。前記従来技術では図
9,図10の工程概略図に示すように有機膜402/M
o膜403/レジスト膜404の3層マスク構造を採用
している(図4(a))。レジスト膜404及び、Mo膜
403をパターニングした後、露出した有機膜402を
O2 −RIEによりエッチングにして、リフトオフに適
したオーバーハング構造を形成している(図10
(a))。
ーサを形成するために、例えばMOSLSI製造技術(徳
山,橋本監修,日経マグロウヒル(1982))、pp1
28−131に記載されているように低応力の有機膜を
スペーサとして用いる技術がある。前記従来技術では図
9,図10の工程概略図に示すように有機膜402/M
o膜403/レジスト膜404の3層マスク構造を採用
している(図4(a))。レジスト膜404及び、Mo膜
403をパターニングした後、露出した有機膜402を
O2 −RIEによりエッチングにして、リフトオフに適
したオーバーハング構造を形成している(図10
(a))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、リフトオフ用絶縁膜スペーサである有機膜のエッチ
ング加工にはO2 −RIE(反応性イオンエッチング)
を用いている。半導体層上の有機膜をO2 −RIEによ
りエッチング加工する際、半導体層表面に酸化膜が形成
される。従って、従来技術により化合物半導体層上に金
属膜を形成した場合、化合物半導体の酸化膜により電極
としての良好なオーミック特性或いはショットキ特性が
得られないという課題がある。
は、リフトオフ用絶縁膜スペーサである有機膜のエッチ
ング加工にはO2 −RIE(反応性イオンエッチング)
を用いている。半導体層上の有機膜をO2 −RIEによ
りエッチング加工する際、半導体層表面に酸化膜が形成
される。従って、従来技術により化合物半導体層上に金
属膜を形成した場合、化合物半導体の酸化膜により電極
としての良好なオーミック特性或いはショットキ特性が
得られないという課題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】半導体基板上に形成され
た化合物半導体層上に珪素の有機化合物を原料ガスの一
つに用いた化学気相堆積法(CVD)により膜厚約80
0nm以上の絶縁膜を形成する。次に、レジストマスク
を用いて絶縁膜に開孔部を形成した後、絶縁膜をスペー
サとしたリフトオフ法により前記開孔部より露出した化
合物半導体層に膜厚約700nm以上の金属膜を形成す
る。
た化合物半導体層上に珪素の有機化合物を原料ガスの一
つに用いた化学気相堆積法(CVD)により膜厚約80
0nm以上の絶縁膜を形成する。次に、レジストマスク
を用いて絶縁膜に開孔部を形成した後、絶縁膜をスペー
サとしたリフトオフ法により前記開孔部より露出した化
合物半導体層に膜厚約700nm以上の金属膜を形成す
る。
【0007】
【作用】珪素の有機化合物を原料ガスとした化学気相堆
積法(CVD)により形成した絶縁膜は膜応力が108
〜109dyn/cm2と小さいため、クラックが発生するこ
となく膜厚約800nm以上の厚い絶縁膜を形成するこ
とができる。従って、厚い絶縁膜をリフトオフ用絶縁膜
スペーサとして用いることにより、膜厚約700nm以
上の厚い金属膜を歩留まり良くリフトオフすることがで
きる。
積法(CVD)により形成した絶縁膜は膜応力が108
〜109dyn/cm2と小さいため、クラックが発生するこ
となく膜厚約800nm以上の厚い絶縁膜を形成するこ
とができる。従って、厚い絶縁膜をリフトオフ用絶縁膜
スペーサとして用いることにより、膜厚約700nm以
上の厚い金属膜を歩留まり良くリフトオフすることがで
きる。
【0008】
(実施例1)本発明の一実施例を図1,図2に示す工程
図を用いて説明する。化合物半導体基板100上に形成
した化合物半導体層101上に、TEOS(tetra etho
xysilane:Si(OC2H5)4)を原料ガスとしたCV
D法によりSiO2系の絶縁膜102(膜厚1000n
m)を堆積する(図1(a))。次いで、通常のリソグ
ラフィ工程により絶縁膜102上にレジスト膜103か
らなるパターンを形成する(図1(b))。その後、レ
ジスト膜103をマスクにしてCHF3/C2F6系ドラ
イエッチングにより絶縁膜102に開孔部104を形成
する(図1(c))。次いで、緩衝フッ酸水溶液により絶縁
膜102の側面をエッチングしてレジスト膜103によ
るオーバーハング構造を形成する(図1(d))。
図を用いて説明する。化合物半導体基板100上に形成
した化合物半導体層101上に、TEOS(tetra etho
xysilane:Si(OC2H5)4)を原料ガスとしたCV
D法によりSiO2系の絶縁膜102(膜厚1000n
m)を堆積する(図1(a))。次いで、通常のリソグ
ラフィ工程により絶縁膜102上にレジスト膜103か
らなるパターンを形成する(図1(b))。その後、レ
ジスト膜103をマスクにしてCHF3/C2F6系ドラ
イエッチングにより絶縁膜102に開孔部104を形成
する(図1(c))。次いで、緩衝フッ酸水溶液により絶縁
膜102の側面をエッチングしてレジスト膜103によ
るオーバーハング構造を形成する(図1(d))。
【0009】次に真空蒸着法によりAu系の金属膜10
5(膜厚800nm)を被着する(図2(a))。次い
でレジスト膜103を溶剤により剥離,除去することに
より、化合物半導体層101上にだけ金属膜105をリ
フトオフ形成する(図2(b))。次にエッチングによ
り絶縁膜102の膜厚を金属膜105の膜厚より小さく
する(図2(c))。
5(膜厚800nm)を被着する(図2(a))。次い
でレジスト膜103を溶剤により剥離,除去することに
より、化合物半導体層101上にだけ金属膜105をリ
フトオフ形成する(図2(b))。次にエッチングによ
り絶縁膜102の膜厚を金属膜105の膜厚より小さく
する(図2(c))。
【0010】本実施例では、膜厚1000nmの絶縁膜
102をスペーサとして膜厚800nmの金属膜105
をリフトオフしている。本発明は絶縁膜102の膜厚が
約800nm以上の場合で有効となり、その場合リフト
オフ可能な金属膜の膜厚は約700nm以上となる。
102をスペーサとして膜厚800nmの金属膜105
をリフトオフしている。本発明は絶縁膜102の膜厚が
約800nm以上の場合で有効となり、その場合リフト
オフ可能な金属膜の膜厚は約700nm以上となる。
【0011】本実施例ではTEOSを原料としたCVD
法によりSiO2 系の絶縁膜102を形成しているが、
他の珪素の有機化合物、例えばB[OSi(CH)3]3
を用いて絶縁膜102を形成することが可能である。絶
縁膜102は必ずしも、単層である必要は無く、第二の
絶縁膜を含めた多層膜であっても同様の効果がある。
法によりSiO2 系の絶縁膜102を形成しているが、
他の珪素の有機化合物、例えばB[OSi(CH)3]3
を用いて絶縁膜102を形成することが可能である。絶
縁膜102は必ずしも、単層である必要は無く、第二の
絶縁膜を含めた多層膜であっても同様の効果がある。
【0012】また、本実施例では金属膜105をリフト
オフ形成した後、スペーサとして用いた絶縁膜102を
エッチングすることにより、金属膜105を周辺の絶縁
膜102に比べて突出させている(図2(c))。これ
により、金属膜105を他の素子或いはサブマウント上
の電極・バンプ上に実装接続することが容易になる。し
かし、リフトオフ形成した金属膜105上に引き続くウ
ェハプロセス工程で電極・配線を形成する場合には、必
ずしも金属膜105を周辺の絶縁膜102に比べて突出
させる工程(図2(c))は必要ではない。
オフ形成した後、スペーサとして用いた絶縁膜102を
エッチングすることにより、金属膜105を周辺の絶縁
膜102に比べて突出させている(図2(c))。これ
により、金属膜105を他の素子或いはサブマウント上
の電極・バンプ上に実装接続することが容易になる。し
かし、リフトオフ形成した金属膜105上に引き続くウ
ェハプロセス工程で電極・配線を形成する場合には、必
ずしも金属膜105を周辺の絶縁膜102に比べて突出
させる工程(図2(c))は必要ではない。
【0013】本実施例において、化合物半導体層101
上に形成するAu系金属膜105はオーミック電極の場
合にはAuGe系(n型)及びAuZn系(p型)が用
いられ、ショットキ電極の場合にはTi/Pt/Au電
極が用いられる。その際、各電極上にバンプとの相性を
考慮してSn等の半田材料の一部を重ねてリフトオフす
ることも可能である。
上に形成するAu系金属膜105はオーミック電極の場
合にはAuGe系(n型)及びAuZn系(p型)が用
いられ、ショットキ電極の場合にはTi/Pt/Au電
極が用いられる。その際、各電極上にバンプとの相性を
考慮してSn等の半田材料の一部を重ねてリフトオフす
ることも可能である。
【0014】(実施例2)本発明の一実施例を図3,図
4に示す工程概略図を用いて説明する。化合物半導体基
板200上に形成した化合物半導体層201上に、TE
OSを原料ガスとしたCVD法によりSiO2 系の第一
の絶縁膜202(膜厚1000nm)を堆積する(図3
(a))。次いで、通常のリソグラフィ工程により第一
の絶縁膜202上にレジスト膜203からなるパターン
を形成する(図3(b))。その後、レジスト膜203
をマスクにしてCHF3/C2F6 系ドライエッチングに
より第一の絶縁膜202に開孔部204を形成する(図
3(c))。次いで、緩衝フッ酸水溶液により第一の絶縁
膜202の側面をエッチングしてレジスト膜203によ
るオーバーハング構造を形成する(図3(d))。
4に示す工程概略図を用いて説明する。化合物半導体基
板200上に形成した化合物半導体層201上に、TE
OSを原料ガスとしたCVD法によりSiO2 系の第一
の絶縁膜202(膜厚1000nm)を堆積する(図3
(a))。次いで、通常のリソグラフィ工程により第一
の絶縁膜202上にレジスト膜203からなるパターン
を形成する(図3(b))。その後、レジスト膜203
をマスクにしてCHF3/C2F6 系ドライエッチングに
より第一の絶縁膜202に開孔部204を形成する(図
3(c))。次いで、緩衝フッ酸水溶液により第一の絶縁
膜202の側面をエッチングしてレジスト膜203によ
るオーバーハング構造を形成する(図3(d))。
【0015】次に真空蒸着法によりAu系の金属膜20
5(膜厚800nm)を被着する(図4(a))。次い
でレジスト膜203を溶剤により剥離,除去することに
より、化合物半導体層201上にだけ金属膜205をリ
フトオフ形成する(図4(b))。その後、再びTEO
Sを原料ガスとしたCVD法によりSiO2 系の第二の
絶縁膜206を堆積して金属膜205と第一の絶縁膜の
間隙を埋め込み平坦化する(図4(c))。ここで、第
二の絶縁膜206のCVD温度は300℃前後であり金
属膜205の化合物半導体層201に対する電極特性を
劣化させることは無い。次にCHF3/C2F6 系ドライ
エッチングを用いて第二の絶縁膜206及び第一の絶縁
膜202をエッチバックすることにより金属膜205を
露出させる(図4(d))。
5(膜厚800nm)を被着する(図4(a))。次い
でレジスト膜203を溶剤により剥離,除去することに
より、化合物半導体層201上にだけ金属膜205をリ
フトオフ形成する(図4(b))。その後、再びTEO
Sを原料ガスとしたCVD法によりSiO2 系の第二の
絶縁膜206を堆積して金属膜205と第一の絶縁膜の
間隙を埋め込み平坦化する(図4(c))。ここで、第
二の絶縁膜206のCVD温度は300℃前後であり金
属膜205の化合物半導体層201に対する電極特性を
劣化させることは無い。次にCHF3/C2F6 系ドライ
エッチングを用いて第二の絶縁膜206及び第一の絶縁
膜202をエッチバックすることにより金属膜205を
露出させる(図4(d))。
【0016】本実施例では、金属膜205を周辺の第一
の絶縁膜202及び第二の絶縁膜206に比べて突出さ
せているため、金属膜205を他の素子或いはサブマウ
ント上の電極・バンプ上に実装接続することが容易にな
る。また、本実施例ではリフトオフ工程で生じる金属膜
205と第一の絶縁膜202との間隙を第二の絶縁膜2
06で埋め込んでいるため、金属膜205周辺部の化合
物半導体層201の表面保護が可能になる。従って、金
属膜205を他の素子或いはサブマウント上の電極・バ
ンプ上に実装接続する際に、溶融半田等が金属膜205
周辺の化合物半導体層201に接することを防ぐことが
できる。
の絶縁膜202及び第二の絶縁膜206に比べて突出さ
せているため、金属膜205を他の素子或いはサブマウ
ント上の電極・バンプ上に実装接続することが容易にな
る。また、本実施例ではリフトオフ工程で生じる金属膜
205と第一の絶縁膜202との間隙を第二の絶縁膜2
06で埋め込んでいるため、金属膜205周辺部の化合
物半導体層201の表面保護が可能になる。従って、金
属膜205を他の素子或いはサブマウント上の電極・バ
ンプ上に実装接続する際に、溶融半田等が金属膜205
周辺の化合物半導体層201に接することを防ぐことが
できる。
【0017】(実施例3)本発明の一実施例であるInGa
As系フォトダイオードの電極形成方法を図5ないし図8
に示す工程図を用いて説明する。InP基板300上に
MOCVD法を用いて高濃度n型InP層301,低濃
度InGaAs層302、及び低濃度InP層303を順次積
層する(図5(a))。次いで、所望のマスクを用いて
低濃度InP層303に選択的にp型不純物の導入を行
い高濃度p型InP層304を形成する(図5
(b))。次にTEOSを原料としたCVD法によりS
iO2 系の第一の絶縁膜305(膜厚1000nm)を
堆積する(図5(c))。次いで、通常のリソグラフィ
工程により第一の絶縁膜305上に第一のレジスト膜30
6からなるパターンを形成する(図5(d))。
As系フォトダイオードの電極形成方法を図5ないし図8
に示す工程図を用いて説明する。InP基板300上に
MOCVD法を用いて高濃度n型InP層301,低濃
度InGaAs層302、及び低濃度InP層303を順次積
層する(図5(a))。次いで、所望のマスクを用いて
低濃度InP層303に選択的にp型不純物の導入を行
い高濃度p型InP層304を形成する(図5
(b))。次にTEOSを原料としたCVD法によりS
iO2 系の第一の絶縁膜305(膜厚1000nm)を
堆積する(図5(c))。次いで、通常のリソグラフィ
工程により第一の絶縁膜305上に第一のレジスト膜30
6からなるパターンを形成する(図5(d))。
【0018】その後、第一のレジスト膜306をマスク
にしてCHF3/C2F6 系ドライエッチング及び緩衝フ
ッ酸水溶液によるエッチングを施し高濃度p型InP層
304を露出させる(図6(a))。次いでリフトオフ法
を用いて高濃度p型InP層304上にp型電極307
を形成する(図6(b))。次に通常のリソグラフィ工
程により第一の絶縁膜305上に第二のレジスト膜30
8からなるパターンを形成する(図6(c))。
にしてCHF3/C2F6 系ドライエッチング及び緩衝フ
ッ酸水溶液によるエッチングを施し高濃度p型InP層
304を露出させる(図6(a))。次いでリフトオフ法
を用いて高濃度p型InP層304上にp型電極307
を形成する(図6(b))。次に通常のリソグラフィ工
程により第一の絶縁膜305上に第二のレジスト膜30
8からなるパターンを形成する(図6(c))。
【0019】その後、第二のレジスト膜308をマスク
にしてCHF3/C2F6 系ドライエッチング及び緩衝フ
ッ酸水溶液によるエッチングを施し低濃度InP層30
3を露出させる(図7(a))。次いでリフトオフ法を
用いて低濃度InP層303上にn型電極309を形成
する(図7(b))。
にしてCHF3/C2F6 系ドライエッチング及び緩衝フ
ッ酸水溶液によるエッチングを施し低濃度InP層30
3を露出させる(図7(a))。次いでリフトオフ法を
用いて低濃度InP層303上にn型電極309を形成
する(図7(b))。
【0020】その後、再びTEOSを原料ガスとしたC
VD法によりSiO2 系の第二の絶縁膜310を堆積し
てp型電極307及びn型電極309と第一の絶縁膜3
05の間隙を埋め込み平坦化する(図7(c))。ここ
で、第二の絶縁膜310のCVD温度は300℃前後で
ありp型電極307及びn型電極309の電極特性を劣
化させることは無い。
VD法によりSiO2 系の第二の絶縁膜310を堆積し
てp型電極307及びn型電極309と第一の絶縁膜3
05の間隙を埋め込み平坦化する(図7(c))。ここ
で、第二の絶縁膜310のCVD温度は300℃前後で
ありp型電極307及びn型電極309の電極特性を劣
化させることは無い。
【0021】次に、CHF3/C2F6 系ドライエッチン
グを用いて第二の絶縁膜310及び第一の絶縁膜305
をエッチバックすることによりp型電極307及びn型
電極309を突出させる(図8(a))。次いで、In
P基板300を裏面研磨・鏡面仕上げを施した後、反射
防止膜311を形成してフォトダイオードのチップを完
成する(図8(b))。その後、サブマウント312に
具備した電極・バンプ313上にフォトダイオードのp
型電極307及びn型電極309をフェイスダウン接続
する(図8(c))。
グを用いて第二の絶縁膜310及び第一の絶縁膜305
をエッチバックすることによりp型電極307及びn型
電極309を突出させる(図8(a))。次いで、In
P基板300を裏面研磨・鏡面仕上げを施した後、反射
防止膜311を形成してフォトダイオードのチップを完
成する(図8(b))。その後、サブマウント312に
具備した電極・バンプ313上にフォトダイオードのp
型電極307及びn型電極309をフェイスダウン接続
する(図8(c))。
【0022】本実施例では、リフトオフ法により形成し
たp型電極307及びn型電極309と第一の絶縁膜30
5との間隙を第二の絶縁膜310により埋め込んでい
る。その為、p型電極307及びn型電極309をサブ
マウント312上の電極・バンプ313にフェイスダウ
ン接続する際、溶融した半田が高濃度p型InP層304
の表面に周り込むことは無い。
たp型電極307及びn型電極309と第一の絶縁膜30
5との間隙を第二の絶縁膜310により埋め込んでい
る。その為、p型電極307及びn型電極309をサブ
マウント312上の電極・バンプ313にフェイスダウ
ン接続する際、溶融した半田が高濃度p型InP層304
の表面に周り込むことは無い。
【0023】本実施例ではフォトダイードの電極形成と
素子のサブマウントへのフェイスダウン接続について述
べたが、フォトダイードの集積回路電極パッド部へのフ
ェイスダウン接続についても同様に適用できる。
素子のサブマウントへのフェイスダウン接続について述
べたが、フォトダイードの集積回路電極パッド部へのフ
ェイスダウン接続についても同様に適用できる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば化合物半導体層上に膜厚
約700nm以上の金属膜を歩留まり良くリフトオフで
きる。また、金属膜とリフトオフスペーサ用絶縁膜との
間隙を絶縁膜で埋め込むことにより、金属膜を他の素子
或いはサブマウント上の電極・バンプ上に実装接続する
際に溶融半田と金属膜周辺の化合物半導体層の接触を避
けることができる。
約700nm以上の金属膜を歩留まり良くリフトオフで
きる。また、金属膜とリフトオフスペーサ用絶縁膜との
間隙を絶縁膜で埋め込むことにより、金属膜を他の素子
或いはサブマウント上の電極・バンプ上に実装接続する
際に溶融半田と金属膜周辺の化合物半導体層の接触を避
けることができる。
【図1】実施例1の工程を示す断面図。
【図2】実施例1の工程を示す断面図。
【図3】実施例2の工程を示す断面図。
【図4】実施例2の工程を示す断面図。
【図5】実施例3の工程を示す断面図。
【図6】実施例3の工程を示す断面図。
【図7】実施例3の工程を示す断面図。
【図8】実施例3の工程を示す断面図。
【図9】従来例の工程を示す断面図。
【図10】従来例の工程を示す断面図。
100…化合物半導体基板、101…化合物半導体層、
102…絶縁膜、103…レジスト膜、104…開孔部。
102…絶縁膜、103…レジスト膜、104…開孔部。
Claims (4)
- 【請求項1】半導体基板上に形成された化合物半導体層
上に珪素の有機化合物を原料ガスの一つに用いた化学気
相堆積法により第一の絶縁膜を形成する工程,レジスト
マスクを用いて前記第一の絶縁膜に開孔部を形成する工
程,前記開孔部より露出した化合物半導体層及び前記レ
ジスト膜上に金属膜を堆積する工程,前記レジストマス
クを剥離することにより化合物半導体層上だけに選択的
に金属膜を形成する工程を含むことを特徴とする金属膜
の形成方法。 - 【請求項2】半導体基板上に形成された化合物半導体層
上に珪素の有機化合物を原料ガスの一つに用いた化学気
相堆積法により第一の絶縁膜を形成する工程,レジスト
マスクを用いて前記第一の絶縁膜に開孔部を形成する工
程,前記開孔部より露出した化合物半導体層及び前記レ
ジスト膜上に金属膜を堆積する工程,前記レジストマス
クを剥離することにより化合物半導体層上だけに選択的
に金属膜を形成する工程,珪素の有機化合物を原料ガス
の一つに用いた化学気相堆積法により第二の絶縁膜を堆
積して前記第一の絶縁膜と金属膜の間隙を埋め込む工
程、及び第二及び第一の絶縁膜をエッチバックすること
により上記金属膜を露出させる工程を含むことを特徴と
する金属膜の形成方法。 - 【請求項3】請求項1または2において、前記金属膜の
膜厚が約700nm以上であり、第一の絶縁膜の膜厚が
約800nm以上である金属膜の形成方法。 - 【請求項4】請求項1または2において、前記第一及び
第二の絶縁膜の化学気相堆積法に用いる珪素の有機化合
物の原料がSi(OC2H5)4或いはB[OSi(CH)
3]3である金属膜の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32672594A JPH08186083A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 金属膜の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32672594A JPH08186083A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 金属膜の形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08186083A true JPH08186083A (ja) | 1996-07-16 |
Family
ID=18190984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32672594A Withdrawn JPH08186083A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 金属膜の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08186083A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005236288A (ja) * | 2004-02-17 | 2005-09-02 | Emcore Corp | 複数のメサを有するラテラル導電型ショットキーダイオード |
WO2008012080A1 (de) * | 2006-07-28 | 2008-01-31 | Leonhard Kurz Stiftung & Co. Kg | Verfahren zur herstellung mindestens eines bauteils sowie bauteil |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP32672594A patent/JPH08186083A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005236288A (ja) * | 2004-02-17 | 2005-09-02 | Emcore Corp | 複数のメサを有するラテラル導電型ショットキーダイオード |
WO2008012080A1 (de) * | 2006-07-28 | 2008-01-31 | Leonhard Kurz Stiftung & Co. Kg | Verfahren zur herstellung mindestens eines bauteils sowie bauteil |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020305 |