[go: up one dir, main page]

JPH08179644A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

Info

Publication number
JPH08179644A
JPH08179644A JP32061094A JP32061094A JPH08179644A JP H08179644 A JPH08179644 A JP H08179644A JP 32061094 A JP32061094 A JP 32061094A JP 32061094 A JP32061094 A JP 32061094A JP H08179644 A JPH08179644 A JP H08179644A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
pressure
heating
roll
fixing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP32061094A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Nakagawa
努 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Koki Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP32061094A priority Critical patent/JPH08179644A/ja
Publication of JPH08179644A publication Critical patent/JPH08179644A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 メンテナンスを必要とすることなくオフセッ
トトナーによる加圧部の汚れを防止し、この加圧部の汚
れに起因する誤印字や画像支持体の巻付によるジャムの
ない安価な定着装置を提供すること。 【構成】 トナー像5が転写された画像支持体3を加熱
ロール1と加圧ロール2との間にそのトナー像5側を加
熱ロール1側にして挿通してトナー像5を画像支持体3
上に定着させる定着装置において、補助ヒータランプ5
0を加圧ロール2表面から離して設け、加熱ロール1を
介して加圧ロール2表面に付着したオフセットトナーを
補助ヒータランプ50により加熱溶融し、これを画像支
持体3の反トナー像側に付着させて外部に排出するよう
に構成することにより、クリーニング部材を用いること
なく加圧ロール2に付着したオフセットトナーによる汚
れを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像支持体の表面に形
成されるトナー像を画像支持体上に定着させる定着装置
に係り、特にプリンタ、複写機、ファクシミリ等の電子
写真方式を用いた画像形成装置の定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電子写真方式の画像形成装置は、
画像支持体上の未定着のトナー像を定着する方式とし
て、内部に熱源を有し、トナーを溶融するに十分な温度
に加熱された金属からなる加熱ロールにトナー像を直接
接触させ、同時に加圧ロールで圧力を加えてこの両ロー
ル間に画像支持体を通過させることにより定着を行なう
加熱ロール定着方式が用いられる。
【0003】この様な定着装置においては、画像支持体
上の未定着のトナー像が付着している面を加熱ロールに
接触させることになるが、接触した加熱ロールにごく微
量のトナー像が付着する、いわゆるオフセット現象が発
生する。さらに、この加熱ロールに付着したトナーは両
ロール間を画像支持体が通過していない場合に加圧ロー
ルと接触し、その際加熱ロールから加圧ロールに転移す
る。連続して多数回の画像形成が行われる場合には、転
移するトナーの量が画像形成動作の回数に比例して増加
し、加圧ロール上に汚れとして固着・蓄積し、そのトナ
ーが画像形成装置の再起動時など加熱ロールと加圧ロー
ルが空転し加圧ロールの温度がトナーの軟化点をこえて
溶融した場合には、搬送されてきた画像支持体の加圧ロ
ールとの接触面、すなわち裏面にそのトナーが付着し、
画像支持体が薄い記録紙の場合にはそれが表面に浮き出
たり、両面印字の場合には裏面に印字された画像を汚し
たり、あるいは画像支持体を積み重ねて置いた場合には
すぐ下側に位置する画像支持体の表面に付着したりし
て、重大な誤印字を生じる場合がある。そのほか、現像
時トナーの飛散などにより画像支持体の裏面に付着して
くる少量のトナーが加圧ロールに付着し、累積すること
もある。
【0004】この為、加熱ロールおよび加圧ロールに対
して、耐熱性のパットやローラあるいはブレード等のク
リーニング手段を圧接して付着したトナーをとるように
している。
【0005】例えば特開平2−293772公報に開示
された様に、加熱ロールに接触するクリーニング部材を
配置して加熱ロールにオフセットしたトナーをすべてク
リーニング部材で拭き取り、加圧ロールへ付着するトナ
ーをなくす方式や、特開昭61−67071号公報や特
開平3−180883号公報に開示された様に、熱源を
有し、特に加圧ロールとの接触部位にトナー用樹脂と同
一または同系統の樹脂からなる樹脂層を有するクリーニ
ング部材を加圧ロールに接着するように配置して、加圧
ロール上に汚れとして付着したトナーを清掃するといっ
た方式が行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の方式はク
リーニング部材が加熱ロールあるいは加圧ロールに接触
し、さらに清掃能力向上のためにクリーニング部材を加
熱して加熱ロールあるいは加圧ロールに付着したトナー
を溶融し粘着力を発生させた上に、接触部位がトナーを
付着させやすい構成になっているので、結局加熱ロール
あるいは加圧ロールに付着したトナーを全て清掃するこ
とができ、トナーの清掃という点ではよいが、このよう
にトナーをすべて清掃すると、クリーニング部材の寿命
が著しく短くなるという問題点があった。また、クリー
ニング部材として芯金の外周に弾性層を有し、内部に熱
源を有するクリーニングロールを使用する場合には、加
熱によってクリーニングロールの芯金と弾性層との境界
での熱劣化がおこり、この場合もクリーニング部材の寿
命が短くなるという欠点があった。さらに加熱ロールあ
るいは加圧ロールを常時加熱する構成であるため装置稼
働中の消費電力が非常に大きいという問題も生じた。さ
らに画像形成を多数回繰り返した後、この清掃手段にト
ナーが溜まってくると、加熱ロールと接触しているとこ
ろのトナーが溶融し、加熱ロールへ再転移し、最終的に
は加圧ロールの汚れあるいは画像支持体の汚れになって
しまうことがわかった。このことは最近のメンテナンス
フリーの傾向からして大きな問題であり、サービスマン
がロールの清掃や清掃部材の交換をせざるを得なかっ
た。クリーニング部材の負担を軽減すべく、トナー材質
の改良、加熱ロール温度の精密制御等の工夫が為されて
おり、印刷画像の汚れは判別できない程に改善されてい
るが、印刷を繰り返すうちに、目視で確認できないほど
のオフセットトナーが、加熱ロールから直接に加圧ロー
ラへ転移し、はっきりと判別できるほどの加圧ロールの
汚れとなることは避けられない。つまり、加熱ロールお
よび加圧ロールに対してクリーニング手段を圧接した定
着装置は、コスト割高になってしまうことは避けられな
い。さらに加圧ロールにトナー付着が蓄積すれば、画像
支持体等への接着力も増し、巻付等による給紙ジャムも
発生する。
【0007】したがって、本発明の目的は、メンテナン
スを必要とすることなくオフセットトナーによる汚れを
防止し得る安価な定着装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、トナー像が転写された画像支持体(例え
ば記録紙)を、加熱部(例えば加熱ロール)と加圧部
(例えば加圧ロール)との間に、そのトナー像側を加熱
部側にして挿通してトナー像を画像支持体上に定着させ
る定着装置において、加圧部の表面を加熱する補助加熱
手段(例えばヒータランプ)を加圧部の表面から離間し
た位置に設け、加熱部を介して加圧部の表面に付着した
オフセットトナーを補助加熱手段により溶融し、これを
画像支持体の反トナー像側に付着させて外部に排出する
ように構成したことを特徴とし、また、上記定着装置に
おいて、ニップ圧力を可変にできる圧着手段を設け、加
熱部を介して加圧部の表面に付着したオフセットトナー
を圧着手段によるニップ圧力の増大によって変形し、画
像支持体の反トナー像側に付着させて外部へ排出するよ
うに構成したことを特徴とし、さらに、上記定着装置に
おいて、加熱部の表面と接触する回収部(例えば回収ロ
ール)と、この回収部を加熱する補助加熱手段とを設
け、加熱部の表面に付着したオフセットトナーを回収部
の表面に転移させ、この回収部の表面に転移したオフセ
ットトナーが所定値以上になったとき補助加熱手段を動
作させて回収部の表面に転移したオフセットトナーを溶
融し、再び加熱部の表面に転移させ、画像支持体のトナ
ー像側に付着させて外部へ排水するように構成したこと
を特徴とし、さらにまた、上記定着装置において、加熱
部の表面と接触する回収部と、この回収部と加熱部との
間の接触圧力を可変にできる圧着手段とを設け、加熱部
に付着したオフセットトナーを回収部の表面に転移さ
せ、この回収部に転移したオフセットトナーが所定値以
上になったとき圧着手段による接触圧力の増大によって
回収部に転移したオフセットトナーを溶融し、再び加熱
部の表面に転移させ、画像支持体のトナー像側に付着さ
せて外部へ排出するように構成したことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明は、加熱部を介して加圧部に付着したオ
フセットトナーを補助加熱手段により溶融しあるいは圧
着手段によるニップ圧力の増大により変化して付着し易
い状態とし、画像支持体の反トナー側に付着させて外部
に排出するようにしたので、クリーニング部材を用いる
ことなく、加圧部に付着したオフセットトナーが目視に
より汚れとして確認できる程度まで蓄積される前に、こ
れを画像支持体に付着させて外部へ排出することができ
る。
【0010】また、加熱部の表面に付着したオフセット
トナーを一旦回収部の表面に転移させ、これが所定値以
上になったとき、補助加熱手段の加熱によりあるいは圧
着手段による接触圧力の増大によってこのオフセットト
ナーを溶融し、再び加熱部の表面に転移させ、画像支持
体のトナー像側に付着させて外部へ排出するようにした
ので、クリーニング部材を用いることなく、加圧部への
オフセットトナーの付着を防ぎ、回収部に付着したオフ
セットトナーが目視により汚れとして確認できる程度に
蓄積される前に、これを画像支持体に付着させて外部へ
排出することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図面によって説明
する。
【0012】図1は本発明の第1の実施例に係る定着装
置の縦断側面図である。この図1において、1は加熱ロ
ール、2は加圧ロール、3は画像支持体、例えば記録
紙、4はトナー、5はトナー像、6はヒータランプ、7
は反射板、14はサーミスタ、15は温度制御回路、5
0は補助ヒータランプ、51は定着装置入口用紙ガイド
である。補助ヒーターランプ50の長さは加圧ロール2
の長さとほぼ同じである。加熱ロール1はヒータランプ
6を用いて加熱され、加熱ロール1と加圧ロール2は互
に圧接されて回転する。上記加熱ロール1と加圧ロール
2の圧接部をニップ部と呼ぶ。ニップ部に画像支持体3
を、そのトナー像5側を加熱ロール1側にして挿通させ
ることによりトナー像5は画像支持体3の面上に定着さ
れる。また、補助ヒータランプ50は定着装置入口用紙
ガイド51の下部に位置し、補助ヒータランプ50の周
囲には反射板7がその開口部を加圧ロール2側に向けて
配置されている。
【0013】定着装置は、熱源であるヒータランプ6を
中央部に有した金属製の芯金1aの上に離型層1bを有
する加熱ロール1と、金属製の芯金2aの上にシリコン
ゴムなどの弾性体2bを配置した加圧ロール2を備え
る。加熱ロール1および加圧ロール2は、図示されてい
ないが、それぞれ画像形成装置本体の支持枠体に軸受を
介して回転自在に支持固定されており、一方の加熱ロー
ル1は駆動モータによって図中矢印Aの方向に駆動回転
され、他方の加圧ロール2は前記加熱ロール1に対向し
加圧装置により圧接されて図中矢印B方向に従動回転さ
れる。これら加熱ロール1および加圧ロール2のニップ
部に向かい、上面にトナー像5が形成された画像支持体
3を図中矢印C方向から搬送する。該画像支持体3は両
ロールに挟持され図中矢印D方向に搬送される。この
時、画像支持体3上のトナー4は加熱ロール1と加圧ロ
ール2のニップ部にて熱エネルギ・圧力エネルギが付与
され溶融変形する。溶融変形したトナー4の殆どは画像
支持体3に浸透し定着されるが、ごく一部は加熱ロール
1表面に付着する。この現象はオフセットと呼ばれる。
オフセットしたトナー4は加熱ロール1が一回転すると
再びニップ部に到達する。この際、加熱ロール1上のト
ナー4は高温の加熱ロール1と長時間接触し加熱ロール
1表面温度とほぼ同様の温度にまで上昇し、十分に溶融
している。さて、このトナー4はニップ部で、次に搬送
されてくる画像支持体3に接触する場合と加圧ロール2
に直接接触する場合がある。本発明者等の実験によれ
ば、トナー4はどちらに接触した場合も温度の高いもの
から低いものへ転移することが明らかになった。上記ト
ナー4が画像支持体3と接触した場合、通常、画像支持
体3の温度は常温であるために、表面温度を120℃〜
200℃の間に設定される加熱ロール1より温度が低
い。したがって画像支持体3と接触したトナー4はオフ
セット画像として画像支持体3のトナー像側に転移す
る。オフセット画像は目視で確認される量では誤印字と
なるため、通常は目視で認識されない量になる様に加熱
ロール1の表面温度が設定される。つぎに上記トナー4
が加圧ロール2に接触する場合を考える。画像形成装置
が画像形成動作を行うと、画像支持体3がニップ部に到
達するまでは加圧ロール2は加熱ロール1と接触してい
るため加熱ロール1の温度とほぼ同一温度にまで上昇し
ている。その後画像支持体3が連続してニップ部に到達
すると、加圧ロール2は画像支持体3の通過に伴い熱を
奪われ表面温度が低下する。このとき加熱ロール1の上
記トナー4は、加圧ロール2の上に転移する。さらに画
像形成動作を連続して行うと加圧ロール2に対しては加
熱ロール1から画像支持体3間の間隙によってのみ熱量
が供給されるので、画像支持体3が厚紙の場合や画像支
持体3間の間隙の大きさが画像支持体3の長さよりも小
さい場合などは特に、加圧ロール2表面の熱は画像支持
体3に奪われることになり、加圧ロール2の表面温度が
トナー4の軟化点よりも小さくなる。このとき熱可塑性
樹脂からなる上記トナー4は、加圧ロール2の上に転移
すると同時に固化する。画像形成動作を連続して行った
場合、画像形成動作を継続する回数に比例して加圧ロー
ル2上に固着するトナー4の量が大きくなり、汚れとし
て蓄積する。上記トナー4は搬送されてきた画像支持体
3の反トナー像側と接触したとしても加圧ロール2上に
固着し画像支持体3とのぬれ性が小さくなっているため
加圧ロール2上のトナー4が画像支持体3の反トナー像
側に転移することがない。
【0014】ここで加圧ロール2上に固着したトナー4
が目視で汚れとして確認できない程度の所定画像形成動
作回数に達した時補助ヒータランプ50に通電する。補
助ヒータランプ50は通電により発熱し、放射状に放熱
する。本実施例では補助ヒータランプ50の周囲に加圧
ロール2の側に開口部を有する反射板7を配置してい
る。上記補助ヒータランプ50から発生した熱は加圧ロ
ール2を直接加熱する場合と、反射板7に一旦反射して
加圧ロール2を加熱する場合がある。反射板7は加圧ロ
ール2側への開口部の幅を小さくしてスリット状とする
ことにより加圧ロール2の表面を局所的に加熱すること
も可能である。いずれにせよ補助ヒータランプ50から
の加熱により加圧ロール2の表面温度は上昇する。加圧
ロール2の表面温度が加熱ロール1の表面温度と同程度
まで上昇すると、加圧ロール2上に蓄積したトナー4は
その温度がトナー4の軟化点を超えているため粘着性を
発生し、その後十分に溶融する。このとき、ニップ部に
画像支持体3を突入させると、上記トナー4は画像支持
体3と接触し画像支持体3の反トナー像側に付着して転
移する。以上説明した様に、加熱ロール1に付着し加圧
ロールに転移したトナー4は画像支持体3の反トナー像
側に付着し定着装置外部へ排出される。このとき画像支
持体3に付着した上記トナー4の量は目視で汚れが確認
されないことが必要であり、本発明者等の実験によると
30枚毎分の印刷速度の画像形成装置において、画像形
成動作20回毎に補助ヒータランプ50への通電を行っ
たとき、加圧ロール2の汚れ発生が目視確認不可能であ
った。
【0015】加圧ロール2の表面温度の制御方法は、サ
ーミスタ14を加圧ロール2上に配置することにより加
圧ロール2の表面温度を検出し、その検出値に基づき温
度制御回路15より補助ヒータランプ50への通電信号
を送るという手段が有効である。また、補助ヒータラン
プ50を常時通電しておく構成でも上記効果は得られ
る。すなちわ、画像形成動作を行う時に補助ヒータラン
プ50の通電を必ず行うという方法は、加圧ロール2に
付着したトナー4を常に溶融させた状態にでき、画像支
持体3がニップ部を通過すると画像支持体3の加圧ロー
ル2との接触面に上記トナー4が付着することになるの
で、加圧ロール2上のトナー4の汚れは蓄積されること
がなく、必ず排出される。上記方法の場合は、補助ヒー
タランプ50を加熱ロール1内部に配置されているヒー
タランプ6と直列あるいは並列に接続し、通電を同期さ
せておく構成でも良く、この場合は特別な温度制御回路
15を設置する必要がなく、定着装置の小型化が計れ
る。
【0016】さらに、上記実施例は加圧ロール2の表面
温度を上昇させるための補助加熱手段としてヒータラン
プを用いたが、ヒータランプの替わりにフラッシュラン
プを用いたり、加圧ロール2の内部に発熱体を配置する
など加圧ロール2の表面温度が上昇できトナーを溶融で
きるものであれば、どのような加熱手段を用いても良
い。
【0017】また本実施例では補助ヒータランプ50へ
の通電は間欠的に行われることになるが、加熱ロール1
を加熱するヒータランプ6に通電を行わない場合にのみ
補助ヒータランプ50への通電を行うことによって消費
電力を小さくする構成が可能であり、この構成でも本実
施例の効果は十分に得られる。
【0018】以上説明したように本実施例によれば、加
熱ロール1にオフセットしたトナー4の内、加圧ロール
2に転移したトナー4は加圧ロール2の表面温度を所定
の温度に設定することで上記トナー4を溶融した状態に
できるので、画像形成に供される画像支持体3に上記ト
ナー4を付着させて定着装置外部に排出することができ
る。したがって、加圧ロール2の表面に目視で確認でき
る程度のトナー4の汚れを発生することがなく、加圧ロ
ール2の汚れに起因した誤印字や画像支持体3の巻付に
よるジャムのない定着装置を提供することができる。
【0019】図2は本発明の第2の実施例に係る定着装
置の縦断側面図である。
【0020】この定着装置の構成が第1の実施例の定着
装置の構成と異なるところは、加圧ロール2の表面温度
を検出するサーミスタ4のほかに、加熱ロール1の表面
温度を検出するサーミスタ14が設けられ、さらに発光
素子16aおよび受光素子16bからなる画像支持体厚
み検出装置16が設けられて、これらによる検出信号が
温度制御回路15に入力されていることである。
【0021】発明者らの実験によると、画像支持体3上
のトナー像5を形成するトナー4の内、加熱ロール1上
に転移したものでトナー4の融解が不十分なために画像
支持体3との界面で剥離し転移したもの、所謂コールド
オフセットによるトナー4は、画像支持体3に対しての
トナー4の粘着力が小さいため画像支持体3に転移しに
くい。このため加熱ロール1にオフセットしたトナー4
は画像支持体3に付着して定着装置外部へ排出される量
が小さくなるので、加熱ロール1および加圧ロール2上
に残存するトナー4の量は大きくなる。また画像支持体
3上のトナー4で加熱ロール1上に転移したものでトナ
ー4の融解が過剰なためにトナー4の粒子が分断され転
移したもの、所謂ホットオフセットによるトナー4につ
いては、トナー4の粒子が画像支持体3に接触した場合
には含浸されやすいので、加熱ロール1および加圧ロー
ル2から排出されるトナー4の量は大きくなることがわ
かった。そこで、加圧ロール2の上にトナー4が残存し
やすい、すなわちコールドオフセットが生じやすい画像
支持体3の厚みが100μm以上の厚紙の場合について
検討をした。
【0022】図3にロール表面温度に対するトナー4の
転移量を示す。図中、Xは加熱ロール1から加圧ロール
2へ転移するトナー4の量、Yは加圧ロール2から画像
支持体3へ転移できるトナー4の上限量を示す。加熱ロ
ール1の表面温度の設定値は120℃〜200℃、一般
的には150℃〜180℃である。本実施例の場合、加
熱ロール1の表面温度の設定値は150℃とした。この
図3から判るように、XよりもYが大きい場合に加圧ロ
ール2の表面でトナー4が蓄積されることはない。つま
り加圧ロール2の表面温度を110℃以上に設定する
と、加圧ロール2に汚れとしてのトナー4が蓄積しな
い。以上のことから、加熱ロール1の表面温度の設定値
が120℃〜200℃の範囲においては、図中Wに示す
温度差つまり加熱ロール1と加圧ロール2の温度差を4
0℃以内に常に維持することにより、加圧ロール2の表
面にトナー4の蓄積汚れを発生させることはない。
【0023】画像支持体3の厚みに着目すると、通常用
いる厚み(100μm以下)の画像支持体3を用いた場
合は厚手(100μm以上)の画像支持体3と比較する
と画像支持体3に吸収される熱量が小さいためトナー4
が溶融しやすく、加圧ロール2に付着しているトナー4
は画像支持体3に付着しやすい。そこで、画像支持体厚
み検出装置16で画像支持体3の厚みが100μm以上
であることを検出した場合のみ、加熱ロール1と加圧ロ
ール2の表面温度をサーミスタ14で検出し、両ロール
の温度差が40℃以内になるように温度制御回路15に
おける両ロールの表面温度の設定値を変更して、両ロー
ルの表面温度をコントロールする。この方法により加圧
ロール2に接触した加熱ロール1上のトナー4は温度の
低い加圧ロール2上に転移するが、加圧ロール2の温度
が従来よりも大きいため加圧ロール2上に固化すること
がなく、溶融した状態で存在する。この状態で画像支持
体3をニップ部へ通過させるとトナー4の画像支持体3
への粘着力が大きいために画像支持体3の加圧ロール2
との接触面に転移付着する。この方法によると加圧ロー
ル2上に汚れとして付着したトナー4は常に画像支持体
3に付着することにより清掃されるので、加圧ロール2
上のトナー4の蓄積汚れを発生させることはない。
【0024】以上説明したように本実施例によれば、加
熱ロール1にオフセットしたトナー4の内、加圧ロール
2に転移したトナー4は、加圧ロール2の表面温度を加
熱ロール1に対して常に所定の温度差以内に設定するこ
とで加圧ロール2上のトナー4を常に溶融した状態にで
きる。そして、画像形成に供される画像支持体3に上記
トナー4を付着させ定着装置外部に排出することができ
るので、加圧ロール2の表面に目視で確認できるトナー
4の汚れを発生することがない。したがって、加圧ロー
ル2の汚れに起因した誤印字や画像支持体3の巻付によ
るジャムのない定着装置を提供することができる。
【0025】図4は本発明の第3の実施例に係る定着装
置の縦断側面図である。この図4において、61はCC
Dセンサ、62はレーザ発信装置である。その他の符号
は上記各実施例のものと同様のものを示す。
【0026】本実施例は加圧ロール2の表面に付着した
トナー4を検知するCCDセンサ61を加圧ロール2の
表面近くに配置し、CCDセンサ61によりトナー4が
加圧ロール2に目視で確認できる汚れとして付着したこ
とを検出した場合にのみレーザ発信装置62から加圧ロ
ール2の表面に向けてレーザ光を照射し、加圧ロール2
上のトナー4をレーザ光により溶融し画像支持体3に上
記トナー4を付着させ加圧ロール2を清掃する構成であ
る。上記構成によると加圧ロール2上に目視で確認でき
る汚れが発生した時のみ加圧ロール2上のトナー4を加
熱するので、消費電力が小さくてすみ、加圧ロール2に
用いられる弾性体の劣化も少なくなり装置寿命を大きく
することが可能である。定着装置でのトナー4の転移挙
動は先の実施例と同様であるのでここでは省略する。
【0027】以上説明したように本実施例によれば、加
熱ロール1にオフセットしたトナー4の内、加圧ロール
2に転移したトナー4は、加圧ロール2上の汚れとして
目視で認識された場合にのみ、汚れとなったトナー4を
常に溶融した状態にできる。そして、画像形成に供され
る画像支持体3に上記トナー4を付着させ定着装置外部
に排出することができるので、加圧ロール2の表面に目
視で確認できるトナー4の汚れを発生することがない。
したがって、加圧ロール2の汚れに起因した誤印字や画
像支持体3の巻付によるジャムのない定着装置を提供す
ることができる。
【0028】図5は本発明の第4の実施例に係る定着装
置の縦断側面図である。この図5において、8は圧接装
置で、アーム8a、支点8b、ばね8c、磁性体からな
るばね掲持部材8d、ソレノイド8eから構成されてい
る。その他の符号は上記各実施例のものと同様のものを
示す。
【0029】上記したように、厚手(100μm以上)
の画像支持体3で連続して画像形成動作を行う際には、
加熱ロール1にオフセットしたトナー4の一部が加圧ロ
ール2に転移付着し、トナー4は加圧ロール2上の表面
温度が50℃〜90℃とトナー4の軟化点温度より小さ
くなっているため加圧ロール2に固着する。
【0030】そこで、所定の回数の画像形成を行った
後、ソレノイド8eを励磁し、ストッパーなどで所定位
置に保持されているばね掲持部材8dを電磁力により上
方へ移動する。それに伴いばね8cは伸長しアーム8a
に付与する荷重が大きくなる。支点8bを中心にアーム
8aが回動し、加圧ロール2に付与する荷重が大きくな
りその結果ニップ部の圧力が大きくなる。ニップ部に存
在するトナー4には従来より大きな圧力が付与されるこ
とになる。上記トナー4は変形に要するエネルギを付与
されることになり加圧ロール2上のトナー4は変形し、
粘着力を発生しやすい状態になる。ここに印刷に供され
る画像支持体3を通過させると粘着力を有するトナー4
は画像支持体3に転移する。上記の手段により加圧ロー
ル2上のトナー4を清掃することが可能になる。これら
の動作は加圧ロール2上にトナー4の汚れが目視で検出
されるまでに行えばよい。従って、所定の画像形成の周
期で行う場合やCCDセンサ等で加圧ロール2上の汚れ
を確認した時のみ行うだけで十分である。ニップ部に常
時圧力を付与していないので、加圧ロール2に使用して
いる弾性体の寿命が短くなることはない。
【0031】以上説明したように本実施例によれば、加
熱ロール1にオフセットしたトナー4の内、加圧ロール
2に転移したトナー4は、ソレノイド8eの電磁力によ
るばね8cの伸長作用により加圧ロール2で通常より大
きく加圧されることにより変形して粘着力を発生するこ
とが可能になる。このトナー4はニップ部で画像支持体
3と接触するとトナー4の粘着力の為に加圧ロール2か
ら画像支持体3に転移する。以上から画像形成に供され
る画像支持体3に上記トナー4を付着させて定着装置外
部に排出することができるので加圧ロール2の表面に目
視で確認できるトナー4の汚れを発生することがない。
したがって、加圧ロール2の汚れに起因した誤印字や画
像支持体3の巻付によるジャムのない定着装置を提供す
ることができる。
【0032】図6および図7はそれぞれ本発明の第5お
よび第6の各実施例に係る定着装置の縦断側面図であ
る。これらの各実施例は加熱ロール1から回収ロール1
3と呼ばれる拭き取り部材に一旦付着したトナーを再び
加熱ロール1に転移させ、画像支持体3に付着させて排
出する構成を特徴としている。
【0033】図6において、回収ロール13は加熱ロー
ル1に当接され加熱ロール1に対して従動回転する構成
である。回収ロール13は熱伝導性に優れたアルミニウ
ム芯金13aの上にフッ素樹脂からなる表面層13bを
有する構成である。また回収ロール13は内部に熱源で
あるヒータランプ6を有しており、このヒータランプ6
を温度制御回路15でオンオフすることにより回収ロー
ル13の表面温度を制御する。
【0034】上記実施例と同様にトナー像5を有する画
像支持体3は定着装置のニップ部まで搬送され、トナー
像5を構成するトナー4の殆どは画像支持体3に浸透し
定着されるが、ごく一部は加熱ロール1表面に付着す
る。加熱ロール1に付着したトナー4は回収ロール13
と接触する。このとき回収ロール13の表面温度を加熱
ロール1より小さくしておくと、上記トナー4は十分に
溶融している加熱ロール1との境界面で剥離し回収ロー
ル13上に転移する。この方法により加熱ロール1にオ
フセットしたトナー4は回収ロール13に付着する。回
収ロール13に付着したトナー4は回収ロール13と共
に回転し加熱ロール13と接触するが、加熱ロール1の
表面温度が回収ロール13の表面温度よりも高い場合
は、トナー4はその加熱ロール4との接触面でのみ溶融
するため回収ロール13から加熱ロール1へトナー4が
転移することはない。従って回収ロール13は加熱ロー
ル1上に付着したトナー4を回収し続ける。回収ロール
13は、自らの周面にトナーを付着させることにより、
加熱ロール1の清掃を行うのであるから、清掃機能の維
持をはかるためにためには所定の画像形成動作を行う毎
に、あるいは、回収ロール13上のトナー4の汚れが目
視で認識可能なレベルになる前に、その付着したトナー
4を除去しなければならない。その手段として、以下の
方法が挙げられる。画像形成動作が所定回数に達したと
ころで回収ロール13内部に設置されたヒータランプ6
に通電し回収ロール13の表面温度を上昇させる。それ
に伴い、回収ロール13に付着しているトナー4は熱エ
ネルギを付与されて軟化しその後溶融する。これにより
トナー4と回収ロール13との界面の接着力が小さくな
る。このとき回収ロール13の表面温度を加熱ロール1
の表面温度より大きくすると、上記トナー4が加熱ロー
ル1と接触した場合は回収ロール13に付着しているト
ナー4は加熱ロール1側との付着力が大きくなるため加
熱ロール1に転移する。加熱ロール1に付着したトナー
4は加熱ロール1と加圧ロール2のニップ部まで搬送さ
れ、画像形成に供される画像支持体3あるいは加圧ロー
ル2と接触しこれらに転移する可能性があるが、回収ロ
ール13からトナー4を除去するタイミングつまり回収
ロール13の表面温度を加熱ロール1より大きくするタ
イミングを回収ロール13から転移した加熱ロール1上
のトナー4が画像支持体3のみと接触する様に設定する
と、加圧ロール2に接触して転移するトナー4がないた
め加圧ロール2にトナー4の汚れが発生することはな
い。
【0035】トナー4は加熱ロール1よりも回収ロール
13の表面温度が低い場合、特に加熱ロール1と加圧ロ
ール2の表面層の材質が同一の場合は、回収ロール13
の表面から移動することはない。ここで、上記したよう
に、回収ロール13の表面温度を加熱ロール1の温度以
上にすると、回収ロール13から加熱ロール1へトナー
が転移する。加熱ロール1上に転移したトナー4は定着
装置のニップ部まで搬送されて、ニップ部で接触した部
材に付着し転移する。画像支持体3に接触した場合は加
熱ロール1上のトナー4は上記トナー4が充分に溶融し
ているので、画像支持体3上に付着して外部に排出され
る。したがって、加熱ロール1に付着していたトナー4
による汚れが清掃される。
【0036】また本実施例と同様の効果を得るためには
回収ロール13の表面温度を一定にした上で加熱ロール
1の加熱を停止し回収ロール13の表面温度よりも加熱
ロール1の表面温度を小さくするという手段によっても
回収ロール13から加熱ロール1へトナー4の転移を行
うことができる。
【0037】さらに本実施例では回収ロール13の表面
温度を制御するためのヒータランプ6が回収ロール13
の中央部に配置された場合について示したが、図7に示
す第6の実施例のようにヒータランプ50は回収ロール
13の外部に設置されていても良く、回収ロール13の
表面温度を制御できる構成であればなんでもよい。ま
た、本実施例では加熱ロール1および回収ロール13の
表面温度の変化による表面エネルギの変化を利用してい
るため、加熱ロール1から回収ロール13へ、回収ロー
ル13から加熱ロール1へとトナー4を転移させるに
は、加熱ロール1と回収ロール13の表面の状態をほぼ
同様にしておくことが望ましい。つまり、回収ロール1
3の表面層はトナー4に対して離型性の高い材質がよ
い。従って、加熱ロール1上に離型層としてフッ素樹脂
層やシリコンゴム層を有している場合、回収ロール13
の表面にも同質の材料を用いた離型層を設置することが
有効である。
【0038】以上説明した様に本実施例によれば、加熱
ロール1にオフセットしたトナー4を一旦回収ロール1
3で回収し、回収したトナー4を画像形成に供される画
像支持体3に付着させるタイミングで加熱ロール1に放
出するので、トナー4が加圧ロール2に付着することが
ない。従って、加圧ロール2に汚れを生じさせることが
ないので、加圧ロールの汚れに起因する誤印字や加圧ロ
ール2への画像支持体4の巻付のない定着装置を提供す
ることができる。
【0039】図8は本発明の第7の実施例に係る定着装
置の縦断側面図である。この図8において、20は回収
ロール圧接装置で、前記圧接装置8と同様に、アーム2
0a、支点20b、ばね20c、磁性体からなるばね掲
持部材20d、ソレノイド20eから構成されている。
その他の符号は前記各実施例に示されたものと同様であ
る。
【0040】前記実施例と同様に、回収ロール13に転
移付着したトナー4による汚れは所定回数の画像形成動
作を行う毎に、あるいは、回収ロール13上のトナー汚
れが目視で認識可能なレベルになる前に、その付着した
トナー4を除去しなければならないが、この実施例で
は、その手段として、画像形成動作が所定回数に達した
とき、あるいは、回収ロール13の表面近くに設置した
CCDセンサ等で回収ロール13上の汚れを検出したと
きに、回収ロール圧接装置20のソレノイド20eを励
磁し、その電磁力によりばね掲持部材20dを下方へ移
動することによってばね20cを伸長し、回収ロール1
3と加熱ロール1との接触圧力を増加させている。な
お、このような手段の他、回収ロール13と加熱ロール
1との接触圧力を増加させる手段であれば何でもよい。
このように回収ロール13と加熱ロール1との接触圧力
を増加させると、回収ロール13に付着しているトナー
4は圧力エネルギを付与されて軟化しその後溶融する。
これによりトナー4と回収ロール13との界面の接着力
が小さくなる。このとき回収ロール13に付着している
トナー4は加熱ロール1側との付着力が大きくなるため
加熱ロール1に転移する。加熱ロール1に付着したトナ
ー4は加熱ロール1と加圧ロール2のニップ部まで搬送
され、画像形成に供される画像支持体3あるいは加圧ロ
ール2と接触しこれらに転移する可能性があるが、回収
ロール13からトナー4を除去するタイミングつまり回
収ロール13と加熱ロール1の接触圧力を増大するタイ
ミングを回収ロール13から転移した加熱ロール1上の
トナー4が画像支持体3のみと接触する様に設定する
と、加圧ロール2に接触して転移するトナー4がないた
め加圧ロール2にトナー4の汚れが発生することはな
い。
【0041】以上説明した様に本実施例によれば、加熱
ロール1にオフセットしたトナー4を一旦回収ロール1
3で回収し、回収したトナー4を回収ロール13と加熱
ロール1との接触圧力を増大することにより画像形成に
供される画像支持体3に付着させるタイミングで加熱ロ
ール1に放出するので、トナー4が加圧ロール2に付着
することがない。従って、加圧ロール2に汚れを生じさ
せることがないので、加圧ロールの汚れに起因する誤印
字や加圧ロール2への画像支持体3の巻付のない定着装
置を提供することができる。
【0042】上記各実施例では、加熱部、加圧部および
回収部としてそれぞれ加熱ロール、加圧ロールおよび回
収ロールを用いた場合について説明したが、このような
ロール状のものに限らず、ベルト状のもの等を用いた場
合についても同様に適用可能である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
加熱部を介して加圧部に付着したオフセットトナーを補
助加熱手段により溶融しあるいは圧着手段によるニップ
圧力の増大により変化して付着し易い状態とし、画像支
持体の反トナー像側に付着させて外部に排出するように
したので、クリーニング部材を用いることなく、加圧部
に付着したオフセットトナーが目視により汚れとして確
認できる程度まで蓄積される前に、これを画像支持体に
付着させて外部へ排出することができる。
【0044】また、加熱部の表面に付着したオフセット
トナーを一旦回収部の表面に転移させ、これが所定値以
上になったとき、補助加熱手段の加熱によりあるいは圧
着手段による接触圧力の増大によってこのオフセットト
ナーを溶融し、再び加熱部の表面に転移させ、画像支持
体のトナー像側に付着させて外部へ排出するようにした
ので、クリーニング部材を用いることなく、加圧部への
オフセットトナーの付着を防ぎ、回収部に付着したオフ
セットトナーが目視により汚れとして確認できる程度に
蓄積される前に、これを画像支持体に付着させて外部へ
排出することができる。
【0045】その結果、メンテナンスを必要とすること
なく加圧部の表面に目視で確認できるトナーの汚れが発
生するのを防止し、この加圧部の汚れに起因する誤印字
や画像支持体の巻付によるジャムのない安価な定着装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る定着装置の縦断側
面図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る定着装置の縦断側
面図である。
【図3】ロール表面温度に対するトナーの転移量を示す
説明図である。
【図4】本発明の第3の実施例に係る定着装置の縦断側
面図である。
【図5】本発明の第4の実施例に係る定着装置の縦断側
面図である。
【図6】本発明の第5の実施例に係る定着装置の縦断側
面図である。
【図7】本発明の第6の実施例に係る定着装置の縦断側
面図である。
【図8】本発明の第7の実施例に係る定着装置の縦断側
面図である。
【符号の説明】
1 加熱ロール 2 加圧ロール 3 画像支持体 4 トナー 8 圧接装置 13 回収ロール 14 サーミスタ 15 温度制御回路 16 画像支持体厚み検出装置 20 回収ロール圧接装置 50 補助ヒータランプ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像が転写された画像支持体を、加
    熱部と加圧部との間に、そのトナー像側を加熱部側にし
    て挿通してトナー像を画像支持体上に定着させる定着装
    置において、上記加圧部の表面を加熱する補助加熱手段
    を上記加圧部の表面から離間した位置に設け、上記加熱
    部を介して上記加圧部の表面に付着したオフセットトナ
    ーを上記補助加熱手段により溶融し、上記画像支持体の
    反トナー像側に付着させて外部へ排出するように構成し
    たことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記加圧部の表面の
    温度を検出する温度検出手段と、この温度検出手段で検
    出された検出値に基づいて上記補助加熱手段を制御する
    温度制御手段とを設けたことを特徴とする定着装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、上記補助加熱手段は
    ヒータランプであることを特徴とする定着装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、上記画像支持体の厚
    みを検出する厚み検出手段と、この厚み検出手段で検出
    された検出値が所定値以上のとき上記補助加熱手段を動
    作させる温度制御手段とを設けたことを特徴とする定着
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、上記加熱部の表面の
    温度を検出する第1の温度検出手段と、上記加圧部の表
    面の温度を検出する第2の温度検出手段と、第1および
    第2の温度検出手段で検出され各検出値に基づいて上記
    加熱部の表面の温度と上記加圧部の表面の温度との差が
    所定範囲内になるように制御する温度制御手段とを設け
    たことを特徴とする定着装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、画像形成動作回数を
    検出する動作回数検出手段と、この動作回数検出手段で
    検出された検出値が所定値に達する毎に上記補助加熱手
    段を動作させる温度制御手段とを設けたことを特徴とす
    る定着装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、上記加圧部の表面に
    付着したオフセットトナーによる汚れの程度を検出する
    汚れ検出手段と、この汚れ検出手段で検出された検出値
    が所定値以上のとき上記補助加熱手段を動作させる温度
    制御手段とを設けたことを特徴とする定着装置。
  8. 【請求項8】 トナー像が転写された画像支持体を、加
    熱部と加圧部との間に、そのトナー像側を加熱部側にし
    て挿通してトナー像を画像支持体上に定着させる定着装
    置において、上記加熱部と上記加圧部との間のニップ圧
    力を可変にできる圧着手段を設け、上記加熱部を介して
    上記加圧部の表面に付着したオフセットトナーを上記圧
    着手段によるニップ圧力の増大によって変形し、上記画
    像支持体の反トナー像側に付着させて外部へ排出するよ
    うに構成したことを特徴とする定着装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、上記画像支持体の厚
    みを検出する厚み検出手段と、この厚み検出手段で検出
    された検出値が所定値以上のときニップ圧力を増大する
    ように上記圧着手段を制御するニップ圧力制御手段とを
    設けたことを特徴とする定着装置。
  10. 【請求項10】 請求項8において、画像形成動作回数
    を検出する動作回数検出手段と、この動作回数検出手段
    で検出された検出値が所定値に達する毎にニップ圧力を
    増大するように上記圧着手段を制御するニップ圧力制御
    手段とを設けたことを特徴とする定着装置。
  11. 【請求項11】 請求項8において、上記加圧部の表面
    に付着したオフセットトナーによる汚れの程度を検出す
    る汚れ検出手段と、この汚れ検出手段で検出された検出
    値が所定値以上のときニップ圧力を増大するように上記
    圧着手段を制御するニップ圧力制御手段とを設けたこと
    を特徴とする定着装置。
  12. 【請求項12】 トナー像が転写された画像支持体を、
    加熱部と加圧部との間に、そのトナー像側を加熱部側に
    して挿通してトナー像を画像支持体上に定着させる定着
    装置において、上記加熱部の表面と接触する回収部と、
    この回収部を加熱する補助加熱手段とを設け、上記加熱
    部の表面に付着したオフセットトナーを上記回収部の表
    面に転移させ、この回収部の表面に転移したオフセット
    トナーが所定値以上になったとき上記加熱部の表面に転
    移させ、上記画像支持体のトナー像側に付着させて外部
    へ排出するように構成したことを特徴とする定着装置。
  13. 【請求項13】 請求項12において、上記補助加熱手
    段の動作タイミングをニップ部への上記画像支持体の入
    出に同期させる同期手段を設けたことを特徴とする定着
    装置。
  14. 【請求項14】 トナー像が転写された画像支持体を、
    加熱部と加圧部との間に、そのトナー像側を加熱部側に
    して挿通してトナー像を画像支持体上に定着させる定着
    装置において、上記加熱部の表面と接触する回収部と、
    この回収部と上記加熱部との間の接触圧力を可変にでき
    る圧着手段とを設け、上記加熱部の表面に付着したオフ
    セットトナーを上記回収部の表面に転移させ、この回収
    部の表面に転移したオフセットトナーが所定値以上にな
    ったとき上記圧着手段による接触圧力の増大によって回
    収部に転移したオフセットトナーを溶融し、再び上記加
    熱部の表面に転移させ、上記画像支持体のトナー像側に
    付着させて外部へ排出するように構成したことを特徴と
    する定着装置。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし請求項11のいずれか
    1つの項において、上記加熱部は加熱ロールからなり、
    上記加圧部は加圧ロールからなることを特徴とする定着
    装置。
  16. 【請求項16】 請求項12ないし請求項14のいずれ
    か1つの項において、上記加熱部は加熱ロールからな
    り、上記加圧部は加圧ロールからなり、上記回収部は回
    収ロールからなることを特徴とする定着装置。
  17. 【請求項17】 請求項16において、上記回収ロール
    は薄肉金属円筒からなることを特徴とする定着装置。
  18. 【請求項18】 請求項16において、上記加熱ロール
    の表面と上記回収ロールの表面にそれぞれ同質の離型層
    を被覆したことを特徴とする定着装置。
JP32061094A 1994-12-22 1994-12-22 定着装置 Abandoned JPH08179644A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32061094A JPH08179644A (ja) 1994-12-22 1994-12-22 定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32061094A JPH08179644A (ja) 1994-12-22 1994-12-22 定着装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08179644A true JPH08179644A (ja) 1996-07-12

Family

ID=18123333

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32061094A Abandoned JPH08179644A (ja) 1994-12-22 1994-12-22 定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08179644A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7088935B2 (en) 2003-01-30 2006-08-08 Sharp Kabushiki Kaisha Heater, and image forming apparatus, heating method incorporating same

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7088935B2 (en) 2003-01-30 2006-08-08 Sharp Kabushiki Kaisha Heater, and image forming apparatus, heating method incorporating same
US7266319B2 (en) 2003-01-30 2007-09-04 Sharp Kabushiki Kaisha Heater, and image forming apparatus, heating method incorporating same
US7299002B2 (en) 2003-01-30 2007-11-20 Sharp Kabushiki Kaisha Heater, and image forming apparatus, heating method incorporating same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4347355B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2009092683A (ja) 電子写真方式の画像形成装置
TW526401B (en) Liquid electrophotographic printing apparatus
JP2008134325A (ja) 定着装置のローラ駆動制御方法
JPH08179644A (ja) 定着装置
JP2002244473A (ja) 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置
JP4216302B2 (ja) 定着装置のローラ駆動制御方法
US11714368B2 (en) Fixing unit
JP2895844B2 (ja) 湿式複写機の定着装置
JP6493330B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2002202683A (ja) 定着装置
JPH08146797A (ja) 定着装置
JPH1165353A (ja) 定着装置
JPH1152768A (ja) 定着装置
JP2000159407A (ja) 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置
JP4280386B2 (ja) 画像形成装置
JPH06149106A (ja) 画像形成装置の定着装置
JP2008304714A (ja) クリーニング機構及びこれを用いた定着装置、画像形成装置
JP3494420B2 (ja) 熱定着装置
JP3698487B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP3720447B2 (ja) 画像形成装置
JPH11119581A (ja) 画像形成装置
JP3914326B2 (ja) 定着装置
JP2000305400A (ja) 定着ローラの清掃方法
JP2548815Y2 (ja) 定着装置のクリーニング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040121

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040203

A762 Written abandonment of application

Effective date: 20040315

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762