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JPH08178405A - 換気方法及びその装置 - Google Patents

換気方法及びその装置

Info

Publication number
JPH08178405A
JPH08178405A JP32828394A JP32828394A JPH08178405A JP H08178405 A JPH08178405 A JP H08178405A JP 32828394 A JP32828394 A JP 32828394A JP 32828394 A JP32828394 A JP 32828394A JP H08178405 A JPH08178405 A JP H08178405A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction port
spiral
air
generating means
spiral flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32828394A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Nagasawa
佳明 長沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Komuten Co Ltd filed Critical Takenaka Komuten Co Ltd
Priority to JP32828394A priority Critical patent/JPH08178405A/ja
Publication of JPH08178405A publication Critical patent/JPH08178405A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、高能率な換気を行なう換気方法及
びその装置に関し、吸気気流の速度増加を図って吸気効
率を向上させることを目的とする。 【構成】 天井面または壁面に吸込口を設け、この吸込
口の吸入側に、排気方向に向かってその径が漸次縮小す
る縮径状円筒面を形成し、吸込口内に形成された螺旋流
生成手段で該吸込口内に空気を吸い込んで螺旋状の吸気
気流を形成すると同時に、吸込口の縮径状円筒面の面方
向に沿って吹出気流用吹出口から給気を吹き出して吹出
気流を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高能率な換気を行なう
換気方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、比較的小規模の屋内空間には、
天井面に排気口を設け、この排気口のの下流に大型排気
ファン等の強制排気手段を設置し、屋内の汚れた空気を
強制的に排気して換気を行なっている場合が多い。しか
し、かかる強制換気の方法では、大能力の排気手段を用
いない限り排気は円滑に行なわれなかったり、また、風
切り音が耳障りとなることが多い。また、屋内での浮遊
微粒子の除去も余り良好ではない。
【0003】そこで、円滑で高能率な換気清浄化を図っ
た換気方法が要求され、かかる要求に従って、特開平5
−180482号公報に示す内容の換気装置が知られて
いる(図15に図示)。図において、天井面101に、
吸入側から空気を吸い込む吸込口102が設けられてい
る。
【0004】この吸込口102に、排気方向に向かって
その径が漸次縮小する縮径状円筒面103が形成されて
いる。吸込口102内に吸い込まれる空気に螺旋流Sを
与える螺旋流生成手段104が設けられている。螺旋流
生成手段104は、軸中心に対してずらした方向B11
12,B13,B 14に吹き出すように形成された4つの噴
出小孔104Aからなり、各噴出小孔104Aから空気
を吹き出すことにより、螺旋状の吸気気流を生成するよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の換気装置では、
螺旋流生成手段104により吸込気流に螺旋流Sを与え
ることにより指向性を持たせ、円滑で高能率な換気清浄
化を可能にしている。ところが、吸込気流は、該吸込気
流に螺旋流Sを与えるための最小限の力は持つものの、
吸込気流に螺旋流Sを与えるだけでは、吸込気流の速度
増加は制限を受け、吸気効率が低いという問題があっ
た。
【0006】また、一般に、換気装置には、吹出口と吸
込口が必要であるが、吹出口と吸込口は別々の箇所に配
置されており、1つの装置で吹出口と吸込口の両機能を
満足させようとする場合、吹出口と吸込口という相反す
る機能を1つの物理的空間に収めることは困難である。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたもの
で、その目的は、吸気気流の速度増加を図って吸気効率
を向上させることができる換気方法及びその装置を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
天井面または壁面に吸込口を設け、この吸込口の吸入側
に、排気方向に向かってその径が漸次縮小する縮径状円
筒面を形成し、吸込口内に形成された螺旋流生成手段で
該吸込口内に空気を吸い込んで螺旋状の吸気気流を形成
すると同時に、吸込口の縮径状円筒面の面方向に沿って
吹出気流用吹出口から給気を吹き出して吹出気流を形成
することを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、螺旋流生成手段は縮径状円筒面に臨む螺旋
流用吹出口を形成してなることを特徴とする。請求項3
記載の発明は、請求項1記載の発明において、螺旋流生
成手段は軸中心の周囲に円周状に配列されるとともに吹
出方向が軸中心に対してずらした方向に向く複数の噴出
小孔を有してなることを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、螺旋流生成手段は軸中心の周囲に所定の距
離を隔てて渦巻状に配列された複数の案内羽根を有して
なることを特徴とする。請求項5記載の発明は、天井面
または壁面に設けられた吸込口と、この吸込口の吸入側
に形成され、排気方向に向かってその径が漸次縮小する
縮径状円筒面と、吸込口内に形成され、該吸込口内に空
気を吸い込んで螺旋状の吸気気流を形成する螺旋流生成
手段と、吸込口の縮径状円筒面の面方向に沿って給気を
吹き出して吹出気流を形成する吹出気流用吹出口とを備
えていることを特徴とする。
【0010】請求項6記載の発明は、天井面または壁面
に吸込口を設け、この吸込口の吸入側に、排気方向に向
かってその径が漸次縮小する縮径状円筒面を形成し、吸
込口内に第1の螺旋流生成手段を形成し、吸込口内に第
1の螺旋流生成手段から所定の距離隔てて上流側に形成
されて軸中心の周囲に円周状に配列されるとともに吹出
方向が軸中心に対してずらした方向に向く複数の噴出小
孔を有してなる第2の螺旋流生成手段を形成し、第1の
螺旋流生成手段及び第2の螺旋流生成手段で該吸込口内
に空気を吸い込んで螺旋状の吸気気流を形成することを
特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明においては、吸込口内に空
気が吸い込まれ、部屋内に螺旋流からなる吸気気流が形
成される。同時に、吸込口の縮径状円筒面の面方向に沿
って給気され、従って、縮径状円筒面の接線方向に吹出
気流が形成された状態になっている。吹出気流は吸気気
流の上を覆っている。
【0012】請求項2記載の発明によれば、螺旋流生成
手段は縮径状円筒面に環状溝を形成してなるので、螺旋
状の吸気気流の生成効率が高くなり、また、その流速が
速くなる。請求項3記載の発明によれば、螺旋流生成手
段は軸中心の周囲に円周状に配列されるとともに吹出方
向が軸中心に対してずらした方向に向く複数の噴出小孔
を有してなるので、請求項2記載の発明と同様の作用が
生じる。
【0013】請求項4記載の発明によれば、螺旋流生成
手段は軸中心の周囲に所定の距離を隔てて渦巻状に配列
された複数の案内羽根を有してなるので、低圧の送風機
が用いられる。請求項5記載の発明によれば、吹出口と
吸込口を一体に構成することを可能にし、吹出口と吸込
口を別々の箇所に配置する必要がなく、また、1つの装
置で吹出口と吸込口の両機能が満足される。
【0014】請求項6記載の発明によれば、第2の螺旋
流生成手段は、第1の螺旋流生成手段から所定の距離隔
てて縮径状円筒面の端付近に形成され、軸中心の周囲に
円周状に配列されるとともに吹出方向が軸中心に対して
ずらした方向に向く複数の噴出小孔を有してなるので、
請求項2記載の発明と同様の作用が生じる。
【0015】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。図1ないし図7により、請求項1,2記載の発
明に係わる換気方法及び請求項5記載の発明に係わる換
気装置を説明する。図1ないし図4において、天井面1
に吸込口2が設けられている。吸込口2の排気側には図
示しない所定の吸込能力の送風機(図示せず)が設置さ
れている。
【0016】吸込口2は、排気側に位置する円筒部3
と、この円筒部3に連続して排気方向に向かって縮む換
気本体部4とから構成されている。円筒部3の内壁面5
は管状に形成されている。この吸込口2の吸入側に縮径
状円筒面6が形成され、縮径状円筒面6は排気方向に向
かってその径が漸次縮小しており、その曲面は、換気本
体部4の軸線4Aに向けて凸形状となっている。吸込口
2の換気本体部4に螺旋流生成手段7が設けられてい
る。螺旋流生成手段7は縮径状円筒面6に環状溝からな
る螺旋流用吹出口8を形成してなる。図2,図3に示す
ように、螺旋流用吹出口8は台形円錐状に形成され、縮
径状円筒面6に対して傾斜した状態で交差しており、縮
径状円筒面6に臨んでいる。ここで、螺旋流生成手段7
により、螺旋状の吸気気流Rの生成効率を高くでき、ま
た、その流速を速くできる。
【0017】螺旋流用吹出口8の外周には環状給気空洞
9が形成され、この環状給気空洞9には、給気路9Aが
連通している。環状溝からなる螺旋流用吹出口8から空
気を吹き出すことにより、空気は縮径状円筒面6に沿っ
て流れ、吹き出される空気が全体として渦巻状を形成
し、螺旋状の吸気気流Rが生成される。この螺旋状の吸
気気流Rは、部屋15内の熱上昇流の自然排気を促進す
る。
【0018】縮径状円筒面6には、螺旋流用吹出口8の
下側に位置して台形状円錐筒体10が該縮径状円筒面6
に突設した蓋板11に固定して取り付けられ、台形状円
錐筒体10の上端と縮径状円筒面6は蓋板11で塞がれ
ている。台形状円錐筒体10と縮径状円筒面6の間の隙
間は台形円錐状の吹出気流用吹出口12を形成してい
る。吹出気流用吹出口12から縮径状円筒面6の面方向
に沿って給気を吹き出すようになっている。縮径状円筒
面6には、吹出気流用吹出口12に隣接してリング溝1
3が形成され、このリング溝13には給気小孔14が連
通している。
【0019】そして、螺旋流生成手段7により、吸込口
2内に螺旋状の吸気気流Rを形成しながら部屋の空気を
吸い込むと同時に、吹出気流用吹出口12から吸込口2
の縮径状円筒面6の面方向に沿って給気が吹き出され、
吹出気流Kが傘状に形成される。この時、縮径状円筒面
6は曲面になっているので、吹出気流Kの水平方向への
拡散が図られ、吸気気流Rの領域を広くしている。
【0020】従って、縮径状円筒面6の接線方向に吹出
気流Fが円錐状に拡散するように形成された状態になっ
ており、螺旋状の吸気気流Rを包み込んだ形となってい
る。かかる状態では、吹出気流Fの内層側部分F1と螺
旋状の吸気気流Rの最外層側部分R1が接触状態にあ
り、螺旋状の吸気気流Rの最外層側部分R1は吹出気流
Fの内層側部分F1に吸引され、吸気気流Rの流速が増
加する。
【0021】このことは、図5に示す吸気気流の流れの
等速線を示す実験結果から確認されている。即ち、図6
に示されて螺旋流を形成せずに単に吸い込む吸気構造2
0における吸気気流の流れの等速線を示す実験結果と比
べると、図6における吸込口20Aにおける無次元風速
は1.0になっているのに対して、図5における部屋1
5の吸込口2に近い位置では、螺旋状の吸気気流Rの無
次元風速は、3.0となっている。また、吸気気流Rの
最外層側部分R1では、約4.0の無次元風速で吹出気
流Fに吸引されていることが示されている。なお、図
5,図6に示す数字の単位は、図6における吸込口20
Aの風速を1として、部屋の他の場所における風速の比
率を示すもので、いわゆる無次元風速とされている。
【0022】以上の如き構成によれば、螺旋流生成手段
7により、空気は螺旋状の吸気気流Rを生成しながら吸
込口2に吸い込まれ、しかも、吸気気流Rは指向性があ
るので、この吸気気流Rに空気中の汚染粒子が乗せられ
ながら吸込口2内に吸い込まれ、高能率な排気と清浄化
を可能にすることができる。そして、吸込口2内に吹出
気流用吹出口12が設けられ、吸気気流Rが吹出気流F
の範囲内にあるので、吸気気流Rの流速を増加させるこ
とができる。従って、吸気を生成すべく与えられた所定
の風量の吸込能力(送風機)以上に吸込量を増加させ、
空気中の汚染粒子の除去効率を向上させることができ
る。
【0023】また、吸気気流Rの外側に吹出気流Fを形
成しているので、吹出空気の供給も同時に行なうことが
できる。さらに、吹出気流用吹出口12と吸込口2を一
体に構成することを可能にし、吹出気流用吹出口12と
吸込口2を別々の箇所に配置する必要がなく、また、1
つの装置で吹出気流用吹出口12と吸込口2の両機能を
満足できる効果を奏する。
【0024】加えて、図7に示すように、吹出気流用吹
出口12は斜め下方を向いているので、吹出気流用吹出
口12からの吹出気流F1は、部屋15の中で、斜め下
方に向けて吹き出され、その先端部分F2は螺旋状の吸
気気流Rの発生部分R2に連続し、部屋15の中に循環
流を生成し易くなっている。なお、本実施例において
は、縮径状円筒面6に対して傾斜して交差した環状溝か
らなる螺旋流用吹出口8を形成して縮径状円筒面6に臨
んでいるが、螺旋流用吹出口を形成するための方法とし
て、かかる環状溝によることなく、ガイドを設けること
もできる。例えば、図8に示すように、吸込口21は、
排気側に位置する円筒部22と、円筒部22に隣接する
中間部23と、中間部23に連続して排気方向に向かっ
て縮む換気本体部24とから構成され、吸込口21に縮
径状円筒面25が形成され、縮径状円筒面25は排気方
向に向かってその径が漸次縮小している。そして、ガイ
ド26が縮径状円筒面25の内側に位置して中間部23
に設けられ、このガイド26と円筒部22の下端の間に
螺旋流用吹出口26Aが形成され、この螺旋流用吹出口
26Aから噴出する空気は縮径状円筒面25に沿って流
れ、吸気気流Rが渦巻状を形成することになる。
【0025】また、本実施例においては、縮径状円筒面
6の端6Aの接線6Bは換気本体部4の軸線4Aに所定
の角度となって、吹出気流Kが傘状に形成されている
が、縮径状円筒面6の端6Aの接線6Bは、図1に示す
角度に限定されることなく、例えば、換気本体部4の軸
線4Aに対して直角(図面上では水平)にまで、或いは
それ以上の角度にすることもできる。この場合でも、吸
気気流Rは吹出気流Fに吸引され、その流速が増加す
る。
【0026】さらに、本実施例においては、天井面1に
吸込口2が設けられているが、天井面1の近傍に支持ブ
ラケットを設け、この支持ブラケットに吸込口2を設け
ることもできる。また、吸込口を壁面に設けることもで
きる。吸込口の近傍に支持ブラケットを設け、この支持
ブラケットに吸込口を設けることもできる。そして、本
実施例においては、請求項2記載の発明に係わる螺旋流
生成手段に代えて、請求項3記載の発明に係わる螺旋流
生成手段を用いることもでき、図9,図10に示されて
いる。
【0027】図において、螺旋流生成手段27は、換気
本体部4の軸中心4Bの周囲に円周状に配置されて吹出
方向B1 ,B2 ,B3 ,B4 が軸中心4Bに対してずら
した方向に向く4つの噴出小孔28を有してなる。噴出
小孔28の吹出方向は隣接する噴出小孔28に向いてい
る。各噴出小孔28から空気を吹き出すことにより、吹
き出される空気のベクトルが全体として渦巻状を形成
し、螺旋状の吸気気流Rが生成される。この螺旋状の吸
気気流Rは、部屋15内の熱上昇流の自然排気を促進す
る。
【0028】なお、換気本体部4に、4つの噴出小孔2
8に対応して給気用小孔29がそれぞれ水平状態で形成
され、各給気用小孔29と各噴出小孔28は連通してい
る。かかる構成の螺旋流生成手段27によれば、請求項
2記載の発明の実施例に係わる螺旋流生成手段7と同様
の効果を奏する。そして、また、本実施例においては、
請求項2記載の発明の実施例に係わる螺旋流生成手段に
代えて、請求項4記載の発明に係わる螺旋流生成手段を
用いることもでき、図11に示されている。図におい
て、螺旋流生成手段30は、軸中心4Bの周囲に渦巻状
に配列された複数枚(図には4枚の例が図示)の案内羽
根31を有して構成されている。また、台形状円錐筒体
31Aが蓋板31Bにより縮径状円筒面31Cに固定し
て取り付けられている。かかる構成の螺旋流生成手段3
0により、低圧の送風機31Dを用いることができる。
【0029】或いは、本実施例においては、縮径状円筒
面6は曲面になっているが、図12に示すように縮径状
円筒面を台形円錐状の円筒体32の内壁面に構成するこ
ともできる。加えて、本実施例においては、吸込口2
は、排気側に位置する円筒部3と、この円筒部3に連続
している換気本体部4とから構成されているが、図13
に示すように、吸込口33の全体を円錐状の円筒体にす
ることもできる。
【0030】図14により請求項6記載の発明に係わる
換気方法を説明する。図において、天井面41に吸込口
42が設けられている。吸込口42の排気側には図示し
ない所定の吸込能力の送風機(図示せず)が設置されて
いる。吸込口42は、排気側に位置する円筒部43と、
この円筒部43に連続して排気方向に向かって縮む換気
本体部44とから構成され、円筒部43から換気本体部
44にかけての内壁面45は略ラッパ状になっている。
従って、この吸込口42の吸入側に縮径状円筒面46が
形成され、縮径状円筒面46は排気方向に向かってその
径が漸次縮小しており、その曲面は、換気本体部44の
軸線44Aに向けて凸形状となっている。
【0031】吸込口42の換気本体部44内に第1の螺
旋流生成手段47が設けられている。第1の螺旋流生成
手段47は縮径状円筒面46に環状溝からなる螺旋流用
吹出口48を形成してなる。螺旋流用吹出口48は円錐
状に形成され、縮径状円筒面46に対して傾斜した状態
で交差しており、縮径状円筒面46に臨んでいる。螺旋
流用吹出口48の外周には環状給気空洞49が形成さ
れ、この環状給気空洞49には、給気路49Aが連通し
ている。
【0032】縮径状円筒面6には、第1の螺旋流生成手
段47の上流側に位置して第2の螺旋流生成手段50が
設けられている。図において、第2の螺旋流生成手段5
0は、換気本体部44の軸中心の周囲に円周状に配置さ
れて各吹出方向が軸中心4Bに対してずらした方向に向
く複数の噴出小孔51を有してなる。任意の噴出小孔5
1の吹出方向は隣接する噴出小孔51に向いている。
【0033】そして、環状溝からなる螺旋流用吹出口4
8から空気を吹き出すことにより、空気は縮径状円筒面
46に沿って流れ、吹き出される空気が全体として渦巻
状を形成し、螺旋状の吸気気流Rが生成される。同時
に、各噴出小孔51から空気を吹き出すことにより、上
述の螺旋状の吸気気流Rの生成が増大される。この螺旋
状の吸気気流Rは、部屋15内の熱上昇流の自然排気を
促進する。
【0034】従って、第1の螺旋流生成手段47及び第
2の螺旋流生成手段50により、空気は螺旋状の吸気気
流Rを生成しながら吸込口42に吸い込まれ、吸気気流
Rの流速を増加させることができる。従って、吸気を生
成すべく与えられた所定の風量の吸込能力以上に吸込量
を増加させ、空気中の汚染粒子の除去効率を向上させる
ことができる。しかも、吸気気流Rは指向性があるの
で、この吸気気流Rに空気中の汚染粒子が乗せられなが
ら吸込口42内に吸い込まれ、高能率な排気と清浄化を
可能にすることができる。
【0035】また、第2の螺旋流生成手段50は、第1
の螺旋流生成手段47から所定の距離隔てて縮径状円筒
面46の端46A付近に形成され、軸中心の周囲に円周
状に配列されるとともに吹出方向が軸中心に対してずら
した方向に向く複数の噴出小孔51を有してなるので、
請求項2記載の発明の実施例に係わる螺旋流生成手段7
と同様の効果を奏する。
【0036】なお、本実施例においては、第2の螺旋流
生成手段は、換気本体部の軸中心の周囲に円周状に配置
されて各吹出方向が軸中心に対してずらした方向に向く
複数の噴出小孔を有してなるが、これに限定されること
なく、例えば、第2の螺旋流生成手段を縮径状円筒面に
臨む螺旋流用吹出口を形成して構成することもでき、ま
た、軸中心の周囲に所定の距離を隔てて渦巻状に配列さ
れた複数の案内羽根を有して構成することもできる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、螺旋流生成手段により、空気は螺旋状の吸
気気流を生成しながら吸込口に吸い込まれ、しかも、吸
気気流は指向性があるので、この吸気気流に空気中の汚
染粒子が乗せられながら吸込口内に吸い込まれ、高能率
な排気と清浄化を可能にすることができる。
【0038】そして、吸込口内に吹出口が設けられ、吸
気気流が吹出気流の範囲内にあるので、吸気気流の流速
を増加させることができる。従って、吸気を生成すべく
与えられた所定の風量の吸込能力以上に吸込量を増加さ
せ、空気中の汚染粒子の除去効率を向上させることがで
きる。また、螺旋流生成手段で該吸込口内に空気を吸い
込んで螺旋状の吸気気流を形成すると同時に、吸込口の
縮径状円筒面の面方向に沿って給気を吹き出して吹出気
流を形成するので、吹出空気の供給も同時に行なうこと
ができる。
【0039】請求項2記載の発明によれば、螺旋流生成
手段は縮径状円筒面に環状溝を形成してなるので、螺旋
状の吸気気流の生成効率を高くでき、また、その流速を
速くできる。請求項3記載の発明によれば、螺旋流生成
手段は軸中心の周囲に円周状に配列されるとともに吹出
方向が軸中心に対してずらした方向に向く複数の噴出小
孔を有してなるので、請求項2記載の発明に係わる螺旋
流生成手段と同様の効果を奏する。
【0040】請求項4記載の発明によれば、螺旋流生成
手段は軸中心の周囲に所定の距離を隔てて渦巻状に配列
された複数の案内羽根を有してなるので、低圧の送風機
を用いることができる。請求項5記載の発明によれば、
吹出口と吸込口を一体に構成することを可能にし、吹出
口と吸込口を別々の箇所に配置する必要がなく、また、
1つの装置で吹出口と吸込口の両機能を満足できる。
【0041】請求項6記載の発明によれば、第1の螺旋
流生成手段及び第2の螺旋流生成手段により、空気は螺
旋状の吸気気流を生成しながら吸込口に吸い込まれ、吸
気気流の流速を増加させることができる。従って、吸気
を生成すべく与えられた所定の風量の吸込能力以上に吸
込量を増加させ、空気中の汚染粒子の除去効率を向上さ
せることができる。しかも、吸気気流は指向性があるの
で、この吸気気流に空気中の汚染粒子が乗せられながら
吸込口内に吸い込まれ、高能率な排気と清浄化を可能に
することができる。
【0042】また、第2の螺旋流生成手段は、軸中心の
周囲に円周状に配列されるとともに吹出方向が軸中心に
対してずらした方向に向く複数の噴出小孔を有してなる
ので、請求項2記載の発明に係わる螺旋流生成手段と同
様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2,5記載の発明の実施例に係る換
気装置の断面図である。
【図2】図1の螺旋流生成手段の断面拡大図である。
【図3】図1の螺旋流生成手段の説明図である。
【図4】図1のI−I線に沿って切断した矢視図であ
る。
【図5】同換気装置における吸気気流の速度分布の実験
結果を示す説明図である。
【図6】螺旋流を形成せずに単に吸い込む吸気構造にお
ける実験結果を示す説明図である。
【図7】同換気装置が設置された部屋における空気の流
れを示す説明図である。
【図8】請求項1,2,5記載の発明の実施例に係る換
気装置の変形例を示す要部断面図である。
【図9】請求項3記載の発明に係る螺旋流生成手段を示
す換気装置の断面図である。
【図10】図9のII−II線に沿って切断した矢視図であ
る。
【図11】請求項4記載の発明に係る螺旋流生成手段を
示す換気装置の断面図である。
【図12】吸込口の第1の変形例を示す断面説明図であ
る。
【図13】吸込口の第2の変形例を示す断面説明図であ
る。
【図14】請求項6記載の発明の実施例に係る換気装置
の断面図である。
【図15】従来における換気装置の吸込口を示す底面図
及び断面図である。
【符号の説明】
1 天井面 2 吸込口 6 縮径状円筒面 7 螺旋流生成手段 8 螺旋流用吹出口 12 吹出気流用吹出口 R 吸気気流 F 吹出気流

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井面または壁面に吸込口を設け、 この吸込口の吸入側に、排気方向に向かってその径が漸
    次縮小する縮径状円筒面を形成し、 吸込口内に形成された螺旋流生成手段で該吸込口内に空
    気を吸い込んで螺旋状の吸気気流を形成すると同時に、
    吸込口の縮径状円筒面の面方向に沿って吹出気流用吹出
    口から給気を吹き出して吹出気流を形成することを特徴
    とする換気方法。
  2. 【請求項2】 螺旋流生成手段は縮径状円筒面に臨む螺
    旋流用吹出口を形成してなることを特徴とする請求項1
    記載の換気方法。
  3. 【請求項3】 螺旋流生成手段は軸中心の周囲に円周状
    に配列されるとともに吹出方向が軸中心に対してずらし
    た方向に向く複数の噴出小孔を有してなることを特徴と
    する請求項1記載の換気方法。
  4. 【請求項4】 螺旋流生成手段は軸中心の周囲に所定の
    距離を隔てて渦巻状に配列された複数の案内羽根を有し
    てなることを特徴とする請求項1記載の換気方法。
  5. 【請求項5】 天井面または壁面に設けられた吸込口
    と、 この吸込口の吸入側に形成され、排気方向に向かってそ
    の径が漸次縮小する縮径状円筒面と、 吸込口内に形成され、該吸込口内に空気を吸い込んで螺
    旋状の吸気気流を形成する螺旋流生成手段と、 吸込口の縮径状円筒面の面方向に沿って給気を吹き出し
    て吹出気流を形成する吹出気流用吹出口とを備えている
    ことを特徴とする換気装置。
  6. 【請求項6】 天井面または壁面に吸込口を設け、 この吸込口の吸入側に、排気方向に向かってその径が漸
    次縮小する縮径状円筒面を形成し、 吸込口内に第1の螺旋流生成手段を形成し、 吸込口内に第1の螺旋流生成手段から所定の距離隔てて
    上流側に形成されて軸中心の周囲に円周状に配列される
    とともに吹出方向が軸中心に対してずらした方向に向く
    複数の噴出小孔を有してなる第2の螺旋流生成手段を形
    成し、 第1の螺旋流生成手段及び第2の螺旋流生成手段で該吸
    込口内に空気を吸い込んで螺旋状の吸気気流を形成する
    ことを特徴とする換気方法。
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