JPH08178261A - ボイラ燃焼システム - Google Patents
ボイラ燃焼システムInfo
- Publication number
- JPH08178261A JPH08178261A JP31680794A JP31680794A JPH08178261A JP H08178261 A JPH08178261 A JP H08178261A JP 31680794 A JP31680794 A JP 31680794A JP 31680794 A JP31680794 A JP 31680794A JP H08178261 A JPH08178261 A JP H08178261A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- burner
- oil
- pulverized coal
- supply system
- fuel supply
- Prior art date
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- Withdrawn
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- Feeding And Controlling Fuel (AREA)
- Combustion Of Fluid Fuel (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 軽油等の高価な燃料を使用したり大容量の設
備を設けたりすることなく、安定した補助火炎の形成を
図る。 【構成】 微粉炭ノズル1、油バーナ2及び点火トーチ
3を有する燃焼バーナ10には、油バーナ入口弁11を
介して負荷用燃料供給系統12と、油バーナ入口弁13
を介して補助火炎形成用燃料供給系統14とが接続され
ている。そして、微粉炭機20から微粉炭が供給されな
い時は、流量調整弁17で流量制御された重油が負荷用
燃料供給系統12を介して燃焼バーナ10へ供給されボ
イラの負荷運転が実行される。微粉炭機20の起動、停
止、低負荷運転時は、補助火炎形成用燃料供給系統14
を介して重油が燃焼バーナ10へ供給される。このと
き、補助火炎形成用燃料供給系統14の油圧は圧力調整
弁15で一定に制御されており、適量の重油が供給され
るので、安定した補助火炎形成が可能である。
備を設けたりすることなく、安定した補助火炎の形成を
図る。 【構成】 微粉炭ノズル1、油バーナ2及び点火トーチ
3を有する燃焼バーナ10には、油バーナ入口弁11を
介して負荷用燃料供給系統12と、油バーナ入口弁13
を介して補助火炎形成用燃料供給系統14とが接続され
ている。そして、微粉炭機20から微粉炭が供給されな
い時は、流量調整弁17で流量制御された重油が負荷用
燃料供給系統12を介して燃焼バーナ10へ供給されボ
イラの負荷運転が実行される。微粉炭機20の起動、停
止、低負荷運転時は、補助火炎形成用燃料供給系統14
を介して重油が燃焼バーナ10へ供給される。このと
き、補助火炎形成用燃料供給系統14の油圧は圧力調整
弁15で一定に制御されており、適量の重油が供給され
るので、安定した補助火炎形成が可能である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微粉炭と油とを燃料とす
るボイラ燃焼システムに係り、特にボイラ低負荷運転時
にも安定した火炎を保持できるボイラ燃焼システムに関
する。
るボイラ燃焼システムに係り、特にボイラ低負荷運転時
にも安定した火炎を保持できるボイラ燃焼システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】石炭と、重油等の液体燃料とを燃料とす
るボイラ燃焼システムにおいては、同軸燃焼構造が多く
採用されている。この同軸燃焼構造では石炭バーナと油
バーナとが同軸に配置され、これによって、バーナを設
置するためにボイラ火炉壁に設けられた開口部(以下、
バーナスロートという)の数を減少させることができ、
燃焼用空気供給系統を簡略化できる利点がある。このよ
うな石炭・油同軸燃焼構造バーナの一例を図4に示す。
るボイラ燃焼システムにおいては、同軸燃焼構造が多く
採用されている。この同軸燃焼構造では石炭バーナと油
バーナとが同軸に配置され、これによって、バーナを設
置するためにボイラ火炉壁に設けられた開口部(以下、
バーナスロートという)の数を減少させることができ、
燃焼用空気供給系統を簡略化できる利点がある。このよ
うな石炭・油同軸燃焼構造バーナの一例を図4に示す。
【0003】図4において、石炭・油同軸燃焼バーナは
バーナスロート部に配置され、バーナ中心には微粉炭ノ
ズル1及び油バーナ2が設置されている。ここで、石炭
・油同軸燃焼バーナにおける燃料の供給について説明す
る。まず、微粉炭が供給されないボイラ冷缶起動時にお
いては、油を油バーナ2に供給し燃焼させ、ボイラ火炉
での石炭燃焼が可能な温度条件となるまでの負荷運転を
行わせる。次にボイラ火炉での石炭燃焼が可能な状態に
なった時点で、微粉炭機を起動させて、石炭を粉砕した
微粉炭を微粉炭ノズル1に供給し燃焼させる。なお、微
粉炭あるいは油に着火するために点火トーチ3が設けら
れており、点火トーチ3には燃料としては燃焼性の良い
軽油やLPG等が供給される。
バーナスロート部に配置され、バーナ中心には微粉炭ノ
ズル1及び油バーナ2が設置されている。ここで、石炭
・油同軸燃焼バーナにおける燃料の供給について説明す
る。まず、微粉炭が供給されないボイラ冷缶起動時にお
いては、油を油バーナ2に供給し燃焼させ、ボイラ火炉
での石炭燃焼が可能な温度条件となるまでの負荷運転を
行わせる。次にボイラ火炉での石炭燃焼が可能な状態に
なった時点で、微粉炭機を起動させて、石炭を粉砕した
微粉炭を微粉炭ノズル1に供給し燃焼させる。なお、微
粉炭あるいは油に着火するために点火トーチ3が設けら
れており、点火トーチ3には燃料としては燃焼性の良い
軽油やLPG等が供給される。
【0004】ボイラの通常の負荷運転時には、微粉炭機
により石炭を粉砕した微粉炭が微粉炭ノズル1より輸送
用の空気と共に噴出し、安定した火炎が保持されてい
る。しかし、ボイラの低負荷運転時で微粉炭機の負荷が
低くなった時や微粉炭機の起動・停止時は、微粉炭ノズ
ル1から噴出される微粉炭の濃度が低くなり、安定した
火炎を保持することが困難になる。このような場合にお
いては、火炎の安定化を図るために補助火炎を形成させ
る必要がある。従来は、点火トーチ3を補助火炎形成用
バーナとして使用することで火炎を安定化させていた。
により石炭を粉砕した微粉炭が微粉炭ノズル1より輸送
用の空気と共に噴出し、安定した火炎が保持されてい
る。しかし、ボイラの低負荷運転時で微粉炭機の負荷が
低くなった時や微粉炭機の起動・停止時は、微粉炭ノズ
ル1から噴出される微粉炭の濃度が低くなり、安定した
火炎を保持することが困難になる。このような場合にお
いては、火炎の安定化を図るために補助火炎を形成させ
る必要がある。従来は、点火トーチ3を補助火炎形成用
バーナとして使用することで火炎を安定化させていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術ように、
火炎の安定化のために補助火炎形成用バーナを使用する
には、最悪の場合には、火炉爆発に至る急激な燃焼状態
の変化に対応するため、補助火炎形成用バーナには主バ
ーナの入熱の10%以上の熱容量を持たせることが、米
国NFPA等の規格により要求されている。このため、
近年における石炭・油同軸燃焼バーナの大容量化に伴
い、補助火炎形成用バーナにおいても容量の増加が必要
とされている。ところが、従来のように補助火炎形成用
バーナとして点火トーチを使用する場合には、次の問題
点がある。
火炎の安定化のために補助火炎形成用バーナを使用する
には、最悪の場合には、火炉爆発に至る急激な燃焼状態
の変化に対応するため、補助火炎形成用バーナには主バ
ーナの入熱の10%以上の熱容量を持たせることが、米
国NFPA等の規格により要求されている。このため、
近年における石炭・油同軸燃焼バーナの大容量化に伴
い、補助火炎形成用バーナにおいても容量の増加が必要
とされている。ところが、従来のように補助火炎形成用
バーナとして点火トーチを使用する場合には、次の問題
点がある。
【0006】すなわち、点火トーチはボイラの冷缶起動
時より使用するため、燃焼性の良い軽油燃料を使用して
おり、補助火炎形成用バーナとして使用した場合には、
多量の燃料消費量を必要とし、燃料費が高騰してしまう
欠点がある。また、軽油よりも安価な燃料であるLPG
等を使用した場合においても、燃料消費量が多いことに
加えて、大容量の貯蔵設備、気化設備を設ける必要があ
り、設備費が高騰する欠点もある。
時より使用するため、燃焼性の良い軽油燃料を使用して
おり、補助火炎形成用バーナとして使用した場合には、
多量の燃料消費量を必要とし、燃料費が高騰してしまう
欠点がある。また、軽油よりも安価な燃料であるLPG
等を使用した場合においても、燃料消費量が多いことに
加えて、大容量の貯蔵設備、気化設備を設ける必要があ
り、設備費が高騰する欠点もある。
【0007】なお、補助火炎形成用バーナとして油バー
ナを点火トーチに代わって使用する方法もあるが、この
場合には、微粉炭を微粉炭ノズルで燃焼させるととも
に、補助火炎を形成させるために油を油バーナで燃焼さ
せることになる。しかし、油バーナへの供給油圧はボイ
ラの冷缶起動時から所定の負荷運転までの運転条件に伴
って変化しており、補助火炎を形成するために必要な供
給油圧を越えた条件になっていることが考えられる。こ
のために、微粉炭と油の同時燃焼においては、一つのバ
ーナースロートから火炉へ供給される熱量が許容値を越
えてバーナースロートの過熱に至ることが予想される。
ナを点火トーチに代わって使用する方法もあるが、この
場合には、微粉炭を微粉炭ノズルで燃焼させるととも
に、補助火炎を形成させるために油を油バーナで燃焼さ
せることになる。しかし、油バーナへの供給油圧はボイ
ラの冷缶起動時から所定の負荷運転までの運転条件に伴
って変化しており、補助火炎を形成するために必要な供
給油圧を越えた条件になっていることが考えられる。こ
のために、微粉炭と油の同時燃焼においては、一つのバ
ーナースロートから火炉へ供給される熱量が許容値を越
えてバーナースロートの過熱に至ることが予想される。
【0008】本発明の目的は、補助火炎を形成する際
に、点火トーチのように軽油等の高価な燃料を使用した
り大容量の設備を設けたりする必要のなく、極めて経済
的なボイラ燃焼システムを提供することである。
に、点火トーチのように軽油等の高価な燃料を使用した
り大容量の設備を設けたりする必要のなく、極めて経済
的なボイラ燃焼システムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、微粉炭をボイラ火炉内に噴出する微粉炭
ノズルと、重油等の液体燃料をボイラ火炉内に噴出する
油バーナと、前記微粉炭または油に点火する点火トーチ
とが同一のバーナスロート内に設けられた燃焼バーナを
有するボイラ燃焼システムにおいて、前記油バーナに前
記液体燃料を供給するための液体燃料供給系統を負荷用
燃料供給系統と補助火炎形成用燃料供給系統の2系統に
分けるとともに、前記補助火炎形成用燃料供給系統の液
圧一定とする手段を設けたことを特徴としている。
に、本発明は、微粉炭をボイラ火炉内に噴出する微粉炭
ノズルと、重油等の液体燃料をボイラ火炉内に噴出する
油バーナと、前記微粉炭または油に点火する点火トーチ
とが同一のバーナスロート内に設けられた燃焼バーナを
有するボイラ燃焼システムにおいて、前記油バーナに前
記液体燃料を供給するための液体燃料供給系統を負荷用
燃料供給系統と補助火炎形成用燃料供給系統の2系統に
分けるとともに、前記補助火炎形成用燃料供給系統の液
圧一定とする手段を設けたことを特徴としている。
【0010】
【作用】上記構成によれば、微粉炭が供給されない時
は、負荷用燃料供給系統により油バーナへの液体燃料の
供給が行われ、ボイラ火炉内で液体燃料を燃焼させてボ
イラの負荷運転を行うことができる。また、微粉炭の濃
度が低いために補助火炎を形成させて安定した火炎を保
持することが必要とされる微粉炭機の起動、停止、低負
荷運転時は、前記手段により補助火炎形成用燃料供給系
統の液圧が一定となるように制御され、補助火炎形成用
燃料供給系統により油バーナへは適量の液体燃料が供給
されて、安定した補助火炎を形成させることができる。
は、負荷用燃料供給系統により油バーナへの液体燃料の
供給が行われ、ボイラ火炉内で液体燃料を燃焼させてボ
イラの負荷運転を行うことができる。また、微粉炭の濃
度が低いために補助火炎を形成させて安定した火炎を保
持することが必要とされる微粉炭機の起動、停止、低負
荷運転時は、前記手段により補助火炎形成用燃料供給系
統の液圧が一定となるように制御され、補助火炎形成用
燃料供給系統により油バーナへは適量の液体燃料が供給
されて、安定した補助火炎を形成させることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って説明
する。図1は本発明に係るボイラ燃焼システムの全体構
成を示している。図において、燃焼バーナ10は複数設
けられ、その各々に図4に示した微粉炭ノズル1、油バ
ーナ2及び点火トーチ3が取り付けられている。燃焼バ
ーナ10には、油バーナ入口弁11を介して負荷用燃料
供給系統12の配管と、油バーナ入口弁13を介して補
助火炎形成用燃料供給系統14の配管とが接続されてい
る。図1では図示してないが油バーナ入口弁11,13
は図4の油バーナ12に接続されている。そして、補助
火炎形成用燃料供給系統14は圧力調整弁15を介して
負荷用燃料供給系統12と合流し、さらに燃料遮断弁1
6を介して流量調整弁17に接続されている。また燃料
遮断弁16に並列に最低圧力調整弁18が設けられてい
る。また、燃焼バーナ10は微粉炭管19を介して微粉
炭機20に接続されている。図1では図示してないが、
微粉炭管19は図4の微粉炭ノズル1に接続されてい
る。
する。図1は本発明に係るボイラ燃焼システムの全体構
成を示している。図において、燃焼バーナ10は複数設
けられ、その各々に図4に示した微粉炭ノズル1、油バ
ーナ2及び点火トーチ3が取り付けられている。燃焼バ
ーナ10には、油バーナ入口弁11を介して負荷用燃料
供給系統12の配管と、油バーナ入口弁13を介して補
助火炎形成用燃料供給系統14の配管とが接続されてい
る。図1では図示してないが油バーナ入口弁11,13
は図4の油バーナ12に接続されている。そして、補助
火炎形成用燃料供給系統14は圧力調整弁15を介して
負荷用燃料供給系統12と合流し、さらに燃料遮断弁1
6を介して流量調整弁17に接続されている。また燃料
遮断弁16に並列に最低圧力調整弁18が設けられてい
る。また、燃焼バーナ10は微粉炭管19を介して微粉
炭機20に接続されている。図1では図示してないが、
微粉炭管19は図4の微粉炭ノズル1に接続されてい
る。
【0012】上記構成のボイラ燃焼システムにおいて、
燃焼システム全体で使用する重油は流量調整弁17によ
り制御され、緊急時の燃料遮断は燃料遮断弁16により
実施される。流量調整弁17を通過した燃料は二つの系
列すなわち、負荷用燃料供給系統12及び補助火炎形成
用燃料供給系統12を介して各燃焼バーナ10へ供給さ
れる。
燃焼システム全体で使用する重油は流量調整弁17によ
り制御され、緊急時の燃料遮断は燃料遮断弁16により
実施される。流量調整弁17を通過した燃料は二つの系
列すなわち、負荷用燃料供給系統12及び補助火炎形成
用燃料供給系統12を介して各燃焼バーナ10へ供給さ
れる。
【0013】このうち一方の系列すなわち、負荷用燃料
供給系統12では重油がそのまま各燃焼バーナ10へ供
給され、燃焼バーナ10入口に設けられた油バーナ入口
弁11の開閉により油バーナへの送給・停止が制御され
る。流量調整弁16に並列に設けられた最低圧力調整弁
18は、重油を油バーナより噴出させて燃焼させること
ができる最低圧力を確保しており、これによって油バー
ナ入口での最低圧力が保たれている。通常の負荷運転時
には流量調整弁17により、ボイラの負荷に準じた油バ
ーナへの重油の供給量が制御され、その制御された重油
は負荷用燃料供給系統12及び油バーナ入口弁11を介
して燃焼バーナ10に供給される。このとき、油バーナ
入口弁13は閉となっている。
供給系統12では重油がそのまま各燃焼バーナ10へ供
給され、燃焼バーナ10入口に設けられた油バーナ入口
弁11の開閉により油バーナへの送給・停止が制御され
る。流量調整弁16に並列に設けられた最低圧力調整弁
18は、重油を油バーナより噴出させて燃焼させること
ができる最低圧力を確保しており、これによって油バー
ナ入口での最低圧力が保たれている。通常の負荷運転時
には流量調整弁17により、ボイラの負荷に準じた油バ
ーナへの重油の供給量が制御され、その制御された重油
は負荷用燃料供給系統12及び油バーナ入口弁11を介
して燃焼バーナ10に供給される。このとき、油バーナ
入口弁13は閉となっている。
【0014】また、他方の系列すなわち、補助火炎形成
用燃料供給系統14には圧力調整弁15が設けられてお
り、この調整弁15出口において油圧が一定になるよう
に制御される。そして、油圧が一定に制御された重油は
各油バーナに供給される。ここで、燃焼バーナ10入口
には油バーナ入口弁13が設けられており、微粉炭機の
起動、停止、低負荷運転時や補助火炎の必要な時におい
ては、負荷用燃料供給系統12の油バーナ入口弁11を
閉にし、補助火炎形成用燃料供給系統14の油バーナ入
口弁13を開にすることにより、油バーナは補助火炎形
成用バーナとして運用される。
用燃料供給系統14には圧力調整弁15が設けられてお
り、この調整弁15出口において油圧が一定になるよう
に制御される。そして、油圧が一定に制御された重油は
各油バーナに供給される。ここで、燃焼バーナ10入口
には油バーナ入口弁13が設けられており、微粉炭機の
起動、停止、低負荷運転時や補助火炎の必要な時におい
ては、負荷用燃料供給系統12の油バーナ入口弁11を
閉にし、補助火炎形成用燃料供給系統14の油バーナ入
口弁13を開にすることにより、油バーナは補助火炎形
成用バーナとして運用される。
【0015】本実施例においては、微粉炭は一台以上の
微粉炭機20の各々が有する複数系列の微粉炭管19を
介して燃焼バーナ10の微粉炭ノズルに供給されるた
め、微粉炭機20毎に運転状態による燃料供給制御が実
施される。すなわち、特定の微粉炭機に係る燃焼バーナ
10において、補助火炎が必要とされる場合には、当該
燃焼バーナ10の油バーナ入口弁13が同時に開にな
り、補助火炎形成用の油圧に調整された重油が供給され
る。
微粉炭機20の各々が有する複数系列の微粉炭管19を
介して燃焼バーナ10の微粉炭ノズルに供給されるた
め、微粉炭機20毎に運転状態による燃料供給制御が実
施される。すなわち、特定の微粉炭機に係る燃焼バーナ
10において、補助火炎が必要とされる場合には、当該
燃焼バーナ10の油バーナ入口弁13が同時に開にな
り、補助火炎形成用の油圧に調整された重油が供給され
る。
【0016】図2は本発明の他の実施例を示している。
補助火炎の形成に係る油バーナを有する各燃焼バーナ1
0の制御は、微粉炭機20毎に実施されることから、微
粉炭機20毎に圧力制御弁15を有する補助火炎形成用
油圧系統14Aを設けることで、油バーナを補助火炎形
成用バーナとして運用している。
補助火炎の形成に係る油バーナを有する各燃焼バーナ1
0の制御は、微粉炭機20毎に実施されることから、微
粉炭機20毎に圧力制御弁15を有する補助火炎形成用
油圧系統14Aを設けることで、油バーナを補助火炎形
成用バーナとして運用している。
【0017】また図3は本発明の更に他の実施例を示し
ている。本実施例では負荷用燃料供給系統とは別に補助
火炎形成用燃料供給系統を設けない代わりに、圧力調整
弁15を有する油バーナ入口弁13と圧力調整弁を有し
ない油バーナ入口弁11とを燃焼バーナ10毎に設け、
2つの油バーナ入口弁11,13を切り替えることによ
って、油バーナを補助火炎形成用バーナとして運用して
いる。
ている。本実施例では負荷用燃料供給系統とは別に補助
火炎形成用燃料供給系統を設けない代わりに、圧力調整
弁15を有する油バーナ入口弁13と圧力調整弁を有し
ない油バーナ入口弁11とを燃焼バーナ10毎に設け、
2つの油バーナ入口弁11,13を切り替えることによ
って、油バーナを補助火炎形成用バーナとして運用して
いる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
液体燃料供給系統を負荷用燃料供給系統と補助火炎形成
用燃料供給系統との2系統に分け、このうち補助火炎形
成用燃料供給系統の油圧が一定となるように制御するこ
とによって、バーナを補助火炎形成用バーナとして使用
することができるため、点火トーチを使用した場合のよ
うに軽油等の高い燃料を使用したり大容量の設備を設け
たりする必要がなく、非常に経済的であるとともに、点
火トーチを本来の使用目的である着火のみに使用でき点
火トーチの容量を小さくすることも可能である。また、
微粉炭機の起動、停止、低負荷運転時においても安定し
た火炎が保持でき、バーナ焼損の危険性のないボイラの
負荷運転を行うことができる。
液体燃料供給系統を負荷用燃料供給系統と補助火炎形成
用燃料供給系統との2系統に分け、このうち補助火炎形
成用燃料供給系統の油圧が一定となるように制御するこ
とによって、バーナを補助火炎形成用バーナとして使用
することができるため、点火トーチを使用した場合のよ
うに軽油等の高い燃料を使用したり大容量の設備を設け
たりする必要がなく、非常に経済的であるとともに、点
火トーチを本来の使用目的である着火のみに使用でき点
火トーチの容量を小さくすることも可能である。また、
微粉炭機の起動、停止、低負荷運転時においても安定し
た火炎が保持でき、バーナ焼損の危険性のないボイラの
負荷運転を行うことができる。
【図1】本発明のボイラ燃焼システムの全体構成図であ
る。
る。
【図2】本発明の他の実施例によるボイラ燃焼システム
の全体構成図である。
の全体構成図である。
【図3】本発明の更に他の実施例によるボイラ燃焼シス
テムの全体構成図である。
テムの全体構成図である。
【図4】一般的な同軸燃焼バーナの断面図である。
1 微粉炭のズル 2 油バーナ 3 点火トーチ 10 燃焼バーナ 11,13 油バーナ入口弁 12 負荷用燃料供給系統 14,14A 補助火炎形成用燃料供給系統 15 圧力調整弁 16 燃料遮断弁 17 流量調整弁 18 最低圧力調整弁 19 微粉炭管 20 微粉炭機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲高▼倉 善克 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部設備技術センター内 (72)発明者 堀田 聡 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部設備技術センター内
Claims (1)
- 【請求項1】 微粉炭をボイラ火炉内に噴出する微粉炭
ノズルと、重油等の液体燃料をボイラ火炉内に噴出する
油バーナと、前記微粉炭または油に点火する点火トーチ
とが同一のバーナスロート内に設けられた燃焼バーナを
有するボイラ燃焼システムにおいて、 前記油バーナに前記液体燃料を供給するための液体燃料
供給系統を負荷用燃料供給系統と補助火炎形成用燃料供
給系統の2系統に分けるとともに、前記補助火炎形成用
燃料供給系統の液圧一定とする手段を設けたことを特徴
とするボイラ燃焼ステシム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31680794A JPH08178261A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | ボイラ燃焼システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31680794A JPH08178261A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | ボイラ燃焼システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08178261A true JPH08178261A (ja) | 1996-07-12 |
Family
ID=18081146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31680794A Withdrawn JPH08178261A (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | ボイラ燃焼システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08178261A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009092351A (ja) * | 2007-10-11 | 2009-04-30 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | ボイラ装置 |
CN102537983A (zh) * | 2012-01-10 | 2012-07-04 | 中国寰球工程公司 | 一种火炬自动点火系统及方法 |
CN113847620A (zh) * | 2021-08-19 | 2021-12-28 | 华能洛阳热电有限责任公司 | 一种燃烧锅炉稳燃控制方法 |
CN114412868A (zh) * | 2022-01-24 | 2022-04-29 | 华中科技大学 | 高压大流量液泵比例卸荷阀 |
CN115405919A (zh) * | 2021-05-27 | 2022-11-29 | 北京京能电力股份有限公司 | 一种发电站锅炉油枪自动投入运行的方法 |
-
1994
- 1994-12-20 JP JP31680794A patent/JPH08178261A/ja not_active Withdrawn
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