JPH0817654B2 - 果実チツプスの製造法 - Google Patents
果実チツプスの製造法Info
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- JPH0817654B2 JPH0817654B2 JP6976987A JP6976987A JPH0817654B2 JP H0817654 B2 JPH0817654 B2 JP H0817654B2 JP 6976987 A JP6976987 A JP 6976987A JP 6976987 A JP6976987 A JP 6976987A JP H0817654 B2 JPH0817654 B2 JP H0817654B2
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- JP
- Japan
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- banana
- degree
- pressure
- temperature
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
- A23L—FOODS, FOODSTUFFS OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; PREPARATION OR TREATMENT THEREOF
- A23L19/00—Products from fruits or vegetables; Preparation or treatment thereof
- A23L19/10—Products from fruits or vegetables; Preparation or treatment thereof of tuberous or like starch containing root crops
- A23L19/12—Products from fruits or vegetables; Preparation or treatment thereof of tuberous or like starch containing root crops of potatoes
- A23L19/18—Roasted or fried products, e.g. snacks or chips
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
- A23L—FOODS, FOODSTUFFS OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; PREPARATION OR TREATMENT THEREOF
- A23L19/00—Products from fruits or vegetables; Preparation or treatment thereof
- A23L19/03—Products from fruits or vegetables; Preparation or treatment thereof consisting of whole pieces or fragments without mashing the original pieces
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
- A23L—FOODS, FOODSTUFFS OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; PREPARATION OR TREATMENT THEREOF
- A23L19/00—Products from fruits or vegetables; Preparation or treatment thereof
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
- A23P—SHAPING OR WORKING OF FOODSTUFFS, NOT FULLY COVERED BY A SINGLE OTHER SUBCLASS
- A23P30/00—Shaping or working of foodstuffs characterised by the process or apparatus
- A23P30/30—Puffing or expanding
- A23P30/32—Puffing or expanding by pressure release, e.g. explosion puffing; by vacuum treatment
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Nutrition Science (AREA)
- Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
- Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、果実が本来有する風味及び色を損うことな
く、歯ごたえのある適度に膨化した軽いクリスピーな食
感を有するバナナチップスを製造することができる方法
に関する。
く、歯ごたえのある適度に膨化した軽いクリスピーな食
感を有するバナナチップスを製造することができる方法
に関する。
従来より数多くのスナック食品が開発されてきた。そ
れに従って、スナック食品製造法における重要技術の1
つである乾燥技術についても多種多様の研究開発がなさ
れている。その代表例として、熱風乾燥法、マイクロ波
乾燥法、凍結乾燥法、油揚げ法、減圧乾燥法等がある。
更に過熱蒸気の流れに被乾燥物を短時間曝し、過熱脱水
したものを急激に大気中に放出して膨化した製品を得る
膨化乾燥法等がある。しかしながら、このような従来の
乾燥法によって得られたスナック食品は、乾燥時におけ
る熱によって過熱臭が発生したり、あるいは食品の風味
が揮散・変質したりするという欠点があった。
れに従って、スナック食品製造法における重要技術の1
つである乾燥技術についても多種多様の研究開発がなさ
れている。その代表例として、熱風乾燥法、マイクロ波
乾燥法、凍結乾燥法、油揚げ法、減圧乾燥法等がある。
更に過熱蒸気の流れに被乾燥物を短時間曝し、過熱脱水
したものを急激に大気中に放出して膨化した製品を得る
膨化乾燥法等がある。しかしながら、このような従来の
乾燥法によって得られたスナック食品は、乾燥時におけ
る熱によって過熱臭が発生したり、あるいは食品の風味
が揮散・変質したりするという欠点があった。
本願出願人はかかる欠点を解消したスナック食品の製
造法として、野菜及び果実等を主体としたドウ成形物あ
るいはこれら成形物を加工調理した固形物等の食品を、
該食品が膨化するに充分な速度で且つ該食品中の水分が
氷結する程度の急速減圧状態下におき、該食品中の水分
が氷結した後加熱乾燥し、次いで常圧に戻すことを特徴
とするスナック食品の乾燥法を開発した(特開昭59−15
9739号)。
造法として、野菜及び果実等を主体としたドウ成形物あ
るいはこれら成形物を加工調理した固形物等の食品を、
該食品が膨化するに充分な速度で且つ該食品中の水分が
氷結する程度の急速減圧状態下におき、該食品中の水分
が氷結した後加熱乾燥し、次いで常圧に戻すことを特徴
とするスナック食品の乾燥法を開発した(特開昭59−15
9739号)。
ところが、上記スナック食品の乾燥法によってバナナ
を処理した場合、得られたスナック食品は、バナナの熟
れ具合、あるいは産地、種類等によってその表面層に歯
ごたえがないものになる場合があった。即ち、原料のバ
ナナの品質によってはスナック食品として必ずしも満足
できないものが得られる場合があった。
を処理した場合、得られたスナック食品は、バナナの熟
れ具合、あるいは産地、種類等によってその表面層に歯
ごたえがないものになる場合があった。即ち、原料のバ
ナナの品質によってはスナック食品として必ずしも満足
できないものが得られる場合があった。
さらに、従来法により得られたバナナを原料とするス
ナック食品は、バナナ本来の風味が損われ、かつ色は褐
色に変化したものであった。特に色の変化は著しく、ス
ナック食品としての商品価値を低下させるものであっ
た。
ナック食品は、バナナ本来の風味が損われ、かつ色は褐
色に変化したものであった。特に色の変化は著しく、ス
ナック食品としての商品価値を低下させるものであっ
た。
本発明は従来技術の有する問題点を解決し、スナック
食品として好まし歯ごたえのあるクリスピーな食感を有
し、かつスナック食品として好ましい風味と外観を有す
るチップスの新規な製造法を提供することを目的とす
る。
食品として好まし歯ごたえのあるクリスピーな食感を有
し、かつスナック食品として好ましい風味と外観を有す
るチップスの新規な製造法を提供することを目的とす
る。
本発明は、油揚げ工程を採用することなく果実チップ
スを製造する方法であって、 (a) バナナを小片に切断し、 (b) 切断したバナナの品温を水中又は空気中で調温
処理し、 (c) 調温処理したバナナを常圧から急速に所定減圧
度に減圧することにより膨化処理し、かつ (d) 膨化処理したバナナを前記所定減圧度より高い
減圧度の下で加熱する 各工程を含み、かつ工程(a)の切断から、工程(c)
の所定減圧度に到達するまでの時間を20分間以内とする
上記果実チップスの製造法に関する。
スを製造する方法であって、 (a) バナナを小片に切断し、 (b) 切断したバナナの品温を水中又は空気中で調温
処理し、 (c) 調温処理したバナナを常圧から急速に所定減圧
度に減圧することにより膨化処理し、かつ (d) 膨化処理したバナナを前記所定減圧度より高い
減圧度の下で加熱する 各工程を含み、かつ工程(a)の切断から、工程(c)
の所定減圧度に到達するまでの時間を20分間以内とする
上記果実チップスの製造法に関する。
以下、本発明の内容について説明する。
本発明の対象果実は、バナナ(例えばフィリピンバナ
ナ)である。バナナは、皮を剥いて適当な大きさに切断
する。切断したバナナの大きさには特に限定はないが、
スナックとして喫食することを考慮して約3〜5mm厚の
スライス状に切断するのが好ましい。
ナ)である。バナナは、皮を剥いて適当な大きさに切断
する。切断したバナナの大きさには特に限定はないが、
スナックとして喫食することを考慮して約3〜5mm厚の
スライス状に切断するのが好ましい。
切断したバナナは次いで調温処理する。この調温処理
は、切断したバナナの品温を均一にするものであり、具
体的にはバナナの品温を、約5〜20℃好ましくは約7〜
13℃に調節する。該調温処理手段としては、バナナを適
宜袋中に入れた後所定温度の流水中に浸す、バナナを容
器に入れた後所定温度の恒温槽に潰ける、バナナを常温
に放置する、5℃前後に調節した冷蔵庫に入れる等の方
法がある。処理時間は方法によって異なるが約5分〜30
分が適当である。処理時間が約3分〜約10分と短かいこ
とから、バナナを適宜袋に入れた後流水中に浸す方法及
び5℃前後に調節した冷蔵庫に入れる方法が特に好まし
い。
は、切断したバナナの品温を均一にするものであり、具
体的にはバナナの品温を、約5〜20℃好ましくは約7〜
13℃に調節する。該調温処理手段としては、バナナを適
宜袋中に入れた後所定温度の流水中に浸す、バナナを容
器に入れた後所定温度の恒温槽に潰ける、バナナを常温
に放置する、5℃前後に調節した冷蔵庫に入れる等の方
法がある。処理時間は方法によって異なるが約5分〜30
分が適当である。処理時間が約3分〜約10分と短かいこ
とから、バナナを適宜袋に入れた後流水中に浸す方法及
び5℃前後に調節した冷蔵庫に入れる方法が特に好まし
い。
上記調温処理後バナナを減圧膨化処理する。食品を減
圧下におくと水の沸点は低下し、それによって食品中の
水分、殊に自由水分の蒸散現象が起こる。蒸散現象が短
時間に且つ急速に起こることによって上記食品は膨化す
る。このことから本発明にいう膨化処理は、バナナ中の
水分を短時間で急速に蒸散させるに充分な速度で減圧処
理することによって実施される。水分蒸散による膨化現
象は食品の種類によって異なり、従って膨化が起こるに
充分な速度も食品の種類によって異なってくる。本発明
において膨化処理は、約1分間以内に常圧から所定減圧
度に減圧することによって実施することが好ましい。該
減圧度は、150〜500パスカルであることが好ましい。該
減圧度が150パスカル未満の場合は、クリスピーさにか
ける柔らかい食感のチップスになり、反対に該減圧度が
500パスカルを越える場合は、乾燥やせした非常に硬い
食感のチップスになる傾向がある。
圧下におくと水の沸点は低下し、それによって食品中の
水分、殊に自由水分の蒸散現象が起こる。蒸散現象が短
時間に且つ急速に起こることによって上記食品は膨化す
る。このことから本発明にいう膨化処理は、バナナ中の
水分を短時間で急速に蒸散させるに充分な速度で減圧処
理することによって実施される。水分蒸散による膨化現
象は食品の種類によって異なり、従って膨化が起こるに
充分な速度も食品の種類によって異なってくる。本発明
において膨化処理は、約1分間以内に常圧から所定減圧
度に減圧することによって実施することが好ましい。該
減圧度は、150〜500パスカルであることが好ましい。該
減圧度が150パスカル未満の場合は、クリスピーさにか
ける柔らかい食感のチップスになり、反対に該減圧度が
500パスカルを越える場合は、乾燥やせした非常に硬い
食感のチップスになる傾向がある。
バナナは急速減圧した後、そのままの減圧度を一定時
間維持することが好ましい。該維持時間としては5〜15
分間程度が好ましく、これによって形状を保持しつつ適
切な凍結状態にすることができる。
間維持することが好ましい。該維持時間としては5〜15
分間程度が好ましく、これによって形状を保持しつつ適
切な凍結状態にすることができる。
膨化処理したバナナは、更に減圧度を下げた状態で加
熱乾燥処理する。この加熱乾燥時に更に減圧度を下げる
のは適切な内部凍結を維持したままで乾燥やせさせるこ
となく乾燥するためである。加熱乾燥処理の際の減圧度
は約20〜50パスカルであることが好ましい。加熱温度
は、約60〜90℃が適当である。最終製品の水分含量が約
6重量%以下になるまで、一般に約2〜4時間乾燥す
る。上記加熱温度が60℃以下になると乾燥時間が長くな
ってくると共に、クリスピーさに欠ける軟らかい食感の
チップスになる傾向がある。反対に該加熱温度が90℃を
超えるとバナナの風味を損うと共に乾燥やせした非常に
硬い食感のチップスになる傾向がある。加熱手段は特に
限定されないが、赤外線等の輻射加熱が好ましい。加熱
乾燥終了後常圧に戻し、得られたバナナは包装工程等の
次工程へ移行せしめる。
熱乾燥処理する。この加熱乾燥時に更に減圧度を下げる
のは適切な内部凍結を維持したままで乾燥やせさせるこ
となく乾燥するためである。加熱乾燥処理の際の減圧度
は約20〜50パスカルであることが好ましい。加熱温度
は、約60〜90℃が適当である。最終製品の水分含量が約
6重量%以下になるまで、一般に約2〜4時間乾燥す
る。上記加熱温度が60℃以下になると乾燥時間が長くな
ってくると共に、クリスピーさに欠ける軟らかい食感の
チップスになる傾向がある。反対に該加熱温度が90℃を
超えるとバナナの風味を損うと共に乾燥やせした非常に
硬い食感のチップスになる傾向がある。加熱手段は特に
限定されないが、赤外線等の輻射加熱が好ましい。加熱
乾燥終了後常圧に戻し、得られたバナナは包装工程等の
次工程へ移行せしめる。
尚本発明においては、バナナを切断してから膨化処理
における所定減圧度に到達するまでの時間を20分間以
内、好ましくは10分間以内とする。該時間内に所定減圧
度にすることによって、バナナの色の変化(褐色への)
を抑制することができる。
における所定減圧度に到達するまでの時間を20分間以
内、好ましくは10分間以内とする。該時間内に所定減圧
度にすることによって、バナナの色の変化(褐色への)
を抑制することができる。
次に本発明を実施するに当って使用し得る具体的装置
を、第1図に基いて説明する。
を、第1図に基いて説明する。
1は乾燥室を示し、乾燥室1の内部には処理物Aを置
くための棚2が設けられている。棚2の下方および上方
にはヒーター3、4が設置されている。乾燥室1の側壁
にはパイプ5を介してコールドトラップ6が接続されて
おり、該コールドトラップ6はパイプ7を介して真空ポ
ンプ8と接続されている。一方、前記パイプ5、7には
バルブ9、10が設けられており、該バルブ9の前後には
パイプ11、12を介してリザーバータンク13が接続されて
いる。そして、該パイプ11、12にはそれぞれバルブ14、
15が設けられている。乾燥処理後、乾燥室1を常圧に戻
すための空気供給パイプ16は、該乾燥室1の上面に設置
されており、該空気供給パイプ16にはニードルバルブ17
が設けられている。
くための棚2が設けられている。棚2の下方および上方
にはヒーター3、4が設置されている。乾燥室1の側壁
にはパイプ5を介してコールドトラップ6が接続されて
おり、該コールドトラップ6はパイプ7を介して真空ポ
ンプ8と接続されている。一方、前記パイプ5、7には
バルブ9、10が設けられており、該バルブ9の前後には
パイプ11、12を介してリザーバータンク13が接続されて
いる。そして、該パイプ11、12にはそれぞれバルブ14、
15が設けられている。乾燥処理後、乾燥室1を常圧に戻
すための空気供給パイプ16は、該乾燥室1の上面に設置
されており、該空気供給パイプ16にはニードルバルブ17
が設けられている。
上記装置を用いての膨化処理は以下のようにして実施
する。切断し調温処理したバナナを乾燥室1内の棚2上
に置いた後、蓋を閉じる。次にコールドトラップ6を動
かしバルブ9、14を閉じ、バルブ10、15を開き、真空ポ
ンプ8を作動させてリザーバータンク13を5〜40パスカ
ルにする。以上の状態でバルブ15を閉じ、バルブ14を開
き、乾燥室1内を短時間(1分以内)で150〜500パスカ
ルにまで減圧にする。更に加熱乾燥は以下のようにして
実施する。バルブ14を閉じ、バルブ9を開き、乾燥室1
内の減圧度を20〜50パスカルにまで下げる。次いで赤外
線ランプ3、4のスイッチを入れて所定の温度で所定の
時間乾燥する。その後、バルブ9を閉じて真空ポンプ8
を停止してバルブ16を徐々に開いて乾燥室1内を常圧に
戻す。蓋を開放し、乾燥したバナナチップスを得る。
する。切断し調温処理したバナナを乾燥室1内の棚2上
に置いた後、蓋を閉じる。次にコールドトラップ6を動
かしバルブ9、14を閉じ、バルブ10、15を開き、真空ポ
ンプ8を作動させてリザーバータンク13を5〜40パスカ
ルにする。以上の状態でバルブ15を閉じ、バルブ14を開
き、乾燥室1内を短時間(1分以内)で150〜500パスカ
ルにまで減圧にする。更に加熱乾燥は以下のようにして
実施する。バルブ14を閉じ、バルブ9を開き、乾燥室1
内の減圧度を20〜50パスカルにまで下げる。次いで赤外
線ランプ3、4のスイッチを入れて所定の温度で所定の
時間乾燥する。その後、バルブ9を閉じて真空ポンプ8
を停止してバルブ16を徐々に開いて乾燥室1内を常圧に
戻す。蓋を開放し、乾燥したバナナチップスを得る。
本発明の方法によると、バナナが本来有している風味
を新鮮なままで保持し、乾燥やせがなく、かつ褐色に変
色していない外観的に優れたチップスを得ることができ
る。また、このチップスは適度に膨化しておりクリスピ
ーな食感を有しているのでスナック食品として極めて優
れたものである。
を新鮮なままで保持し、乾燥やせがなく、かつ褐色に変
色していない外観的に優れたチップスを得ることができ
る。また、このチップスは適度に膨化しておりクリスピ
ーな食感を有しているのでスナック食品として極めて優
れたものである。
以下、本発明を実施例にもとずいて説明する。
実施例 脱皮したバナナを約5mm厚に輪切りにした後、品温を
約11℃に調整した。その後、直ちに品温を調整したバナ
ナを真空乾燥装置内に入れ、該真空乾燥装置内の減圧度
を短時間(1分以内)で350パスカルにした。輪切り後3
50パスカルになるまでに要した時間は約10分間であっ
た。次いでさらに350パスカルで5分間保持した後に、
減圧度を20パスカルにして、温度80℃で3時間30分加熱
乾燥してバナナチップスを得た。
約11℃に調整した。その後、直ちに品温を調整したバナ
ナを真空乾燥装置内に入れ、該真空乾燥装置内の減圧度
を短時間(1分以内)で350パスカルにした。輪切り後3
50パスカルになるまでに要した時間は約10分間であっ
た。次いでさらに350パスカルで5分間保持した後に、
減圧度を20パスカルにして、温度80℃で3時間30分加熱
乾燥してバナナチップスを得た。
得られたバナナチップスの水分含量は4.4重量%であ
った。このようにして得られたバナナチップスは、新鮮
な風味を有しており、また適度に膨化したパリッ、パリ
ッとしたクリスピーな食感を有しており、スナック食品
として極めて優れたものであった。得られたバナナチッ
プスの性状をまとめて表1に示す。
った。このようにして得られたバナナチップスは、新鮮
な風味を有しており、また適度に膨化したパリッ、パリ
ッとしたクリスピーな食感を有しており、スナック食品
として極めて優れたものであった。得られたバナナチッ
プスの性状をまとめて表1に示す。
比較例 脱皮したバナナの輪切りからバナナを真空乾燥機内に
入れ、該真空乾燥機内の減圧度を短時間(1分以内)で
350パスカルにするまでの時間が25分間であること以外
は全く実施例1と同様の方法によってバナナチップスを
得た。得られたバナナチップスの性状を表1に示す。
入れ、該真空乾燥機内の減圧度を短時間(1分以内)で
350パスカルにするまでの時間が25分間であること以外
は全く実施例1と同様の方法によってバナナチップスを
得た。得られたバナナチップスの性状を表1に示す。
第1図は本発明を実施するに当って使用し得る具体的装
置の一例を示す概略図である。 1……乾燥室、 2……棚、 3、4……ヒーター、 5、7、11、12……パイプ、 6……コールドトラップ、 8……真空ポンプ、 9、10、14、15……バルブ、 16……空気供給パイプ、 17……ニードルバルブ。
置の一例を示す概略図である。 1……乾燥室、 2……棚、 3、4……ヒーター、 5、7、11、12……パイプ、 6……コールドトラップ、 8……真空ポンプ、 9、10、14、15……バルブ、 16……空気供給パイプ、 17……ニードルバルブ。
Claims (6)
- 【請求項1】油揚げ工程を採用することなく果実チップ
スを製造する方法であって、 (a) バナナを小片に切断し、 (b) 切断したバナナの品温を水中又は空気中で調温
処理し、 (c) 調温処理したバナナを常圧から急速に所定減圧
度に減圧することにより膨化処理し、かつ (d) 膨化処理したバナナを前記所定減圧度より高い
減圧度の下で加熱する 各工程を含み、かつ工程(a)の切断から、工程(c)
の所定減圧度に到達するまでの時間を20分間以内とする
上記果実チップスの製造法。 - 【請求項2】工程(a)において、バナナを3〜5mm厚
の小片に切断する特許請求の範囲第(1)項記載の製造
法。 - 【請求項3】工程(b)において、調温処理を、切断し
たバナナの品温を5℃〜20℃に調節することによって行
う特許請求の範囲第(1)項記載の製造法。 - 【請求項4】工程(c)において、所定減圧度が150〜5
00パスカルの範囲であり、かつ常圧から1分間以内に上
記所定減圧度に減圧する特許請求の範囲第(1)項記載
の製造法。 - 【請求項5】膨化処理を、急速に所定減圧度に減圧した
後該所定減圧度にさらに5〜15分間維持することによっ
て行う特許請求の範囲第(1)項記載の製造法。 - 【請求項6】工程(d)における加熱時の減圧度が20〜
50パスカルである特許請求の範囲第(1)項記載の製造
法。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6976987A JPH0817654B2 (ja) | 1987-03-24 | 1987-03-24 | 果実チツプスの製造法 |
KR1019880003041A KR900005943B1 (ko) | 1987-03-24 | 1988-03-22 | 과일칩의 제조방법 |
US07/172,088 US4859481A (en) | 1987-03-24 | 1988-03-23 | Method for producing fruit chips |
EP88104645A EP0284041B1 (en) | 1987-03-24 | 1988-03-23 | Method for producing fruit chips |
DE88104645T DE3883407T2 (de) | 1987-03-24 | 1988-03-23 | Verfahren zur Herstellung von Fruit-Chips. |
DK162588A DK162588A (da) | 1987-03-24 | 1988-03-24 | Fremgangsmaade til fremstilling af frugtchips |
AU13579/88A AU599288B2 (en) | 1987-03-24 | 1988-03-24 | Method for producing fruit chips |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6976987A JPH0817654B2 (ja) | 1987-03-24 | 1987-03-24 | 果実チツプスの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63237736A JPS63237736A (ja) | 1988-10-04 |
JPH0817654B2 true JPH0817654B2 (ja) | 1996-02-28 |
Family
ID=13412333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6976987A Expired - Lifetime JPH0817654B2 (ja) | 1987-03-24 | 1987-03-24 | 果実チツプスの製造法 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4859481A (ja) |
EP (1) | EP0284041B1 (ja) |
JP (1) | JPH0817654B2 (ja) |
KR (1) | KR900005943B1 (ja) |
AU (1) | AU599288B2 (ja) |
DE (1) | DE3883407T2 (ja) |
DK (1) | DK162588A (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH680763A5 (ja) * | 1991-01-31 | 1992-11-13 | Zweifel Pomy Chips Ag | |
FI103267B (fi) | 1996-05-23 | 1999-05-31 | Uponor Innovation Ab | Menetelmä putkiyhteen valmistamiseksi ja putkiyhde |
US6113968A (en) * | 1996-08-15 | 2000-09-05 | Brookside Foods Ltd. | Particulate fruit product and method of making the same |
WO2006017363A1 (en) * | 2004-07-13 | 2006-02-16 | Kellogg Company | Vacuum puffed and expanded fruit |
ATE537711T1 (de) * | 2007-02-01 | 2012-01-15 | Procter & Gamble | Nahrhafte künstliche snack-produkte |
US8277865B2 (en) * | 2007-03-02 | 2012-10-02 | Paul Ralph Bunke | Nutritious fabricated snack products |
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