JPH08176449A - 舗装用アスファルト組成物 - Google Patents
舗装用アスファルト組成物Info
- Publication number
- JPH08176449A JPH08176449A JP32593994A JP32593994A JPH08176449A JP H08176449 A JPH08176449 A JP H08176449A JP 32593994 A JP32593994 A JP 32593994A JP 32593994 A JP32593994 A JP 32593994A JP H08176449 A JPH08176449 A JP H08176449A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- asphalt
- block copolymer
- butadiene block
- styrene
- maleic anhydride
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Working-Up Tar And Pitch (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 アスファルト舗装用アスファルトと骨材との
剥離を防止することを目的とする。 【構成】 無水マレイン酸で変性したスチレン・ブタジ
エンブロック共重合体をアスファルト舗装用アスファル
トに混合したことを特徴とする。
剥離を防止することを目的とする。 【構成】 無水マレイン酸で変性したスチレン・ブタジ
エンブロック共重合体をアスファルト舗装用アスファル
トに混合したことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アスファルト舗装にお
ける骨材とアスファルトの剥離を防止したアスファルト
組成物に関する。
ける骨材とアスファルトの剥離を防止したアスファルト
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】アスファルト舗装における骨材とアスフ
ァルトの剥離は、一度発生すると修復が困難であること
から、剥離現象が予想される場合には事前に剥離防止対
策が施される。この剥離防止対策が必要な場合は、過
去に著しい剥離が生じた骨材をやむをえず使用する場
合、既設舗装に著しい剥離が生じている個所を打ち換
えたりオーバーレイ等の修繕を行う場合、地下水位が
高い個所の場合、橋面舗装を行う場合等であり、その
剥離防止方法としては、フィラーの一部に消石灰やセメ
ントを用いるか界面活性剤系の剥離防止剤が使用されて
いる。
ァルトの剥離は、一度発生すると修復が困難であること
から、剥離現象が予想される場合には事前に剥離防止対
策が施される。この剥離防止対策が必要な場合は、過
去に著しい剥離が生じた骨材をやむをえず使用する場
合、既設舗装に著しい剥離が生じている個所を打ち換
えたりオーバーレイ等の修繕を行う場合、地下水位が
高い個所の場合、橋面舗装を行う場合等であり、その
剥離防止方法としては、フィラーの一部に消石灰やセメ
ントを用いるか界面活性剤系の剥離防止剤が使用されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような剥離防止方
法によると、消石灰やセメントをアスファルト混合物に
添加する方法は、アスファルト混合物製造時に人手によ
って添加するもので作業性が悪いという問題がある。ま
た、界面活性剤系の剥離防止剤は、高温安定性が悪いた
めに高温貯蔵の経過に伴い変質して所期の効果が得られ
ないものとなってしまう問題がある。
法によると、消石灰やセメントをアスファルト混合物に
添加する方法は、アスファルト混合物製造時に人手によ
って添加するもので作業性が悪いという問題がある。ま
た、界面活性剤系の剥離防止剤は、高温安定性が悪いた
めに高温貯蔵の経過に伴い変質して所期の効果が得られ
ないものとなってしまう問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、無水マレイン
酸で変性したスチレン・ブタジエンブロック共重合体を
アスファルト舗装用アスファルトに混合したことを特徴
とする。なお、無水マレイン酸で変性したスチレン・ブ
タジエンブロック共重合体は、MFR(G条件)7.5
〜14.5g/10min 、酸価2.5〜3.5mgであ
るものが好ましく、この酸価はスチレン・ブタジエンブ
ロック共重合体に対して0.1〜7.0重量%の無水マ
レイン酸を反応させたものの酸価に相当している。含有
率はアスファルトに対して0.1〜5.0重量%でるこ
とが好ましい。
酸で変性したスチレン・ブタジエンブロック共重合体を
アスファルト舗装用アスファルトに混合したことを特徴
とする。なお、無水マレイン酸で変性したスチレン・ブ
タジエンブロック共重合体は、MFR(G条件)7.5
〜14.5g/10min 、酸価2.5〜3.5mgであ
るものが好ましく、この酸価はスチレン・ブタジエンブ
ロック共重合体に対して0.1〜7.0重量%の無水マ
レイン酸を反応させたものの酸価に相当している。含有
率はアスファルトに対して0.1〜5.0重量%でるこ
とが好ましい。
【0005】なお、MFR(G条件)7.5〜14.5
g/10min における下限値を7.5g/10min とし
た理由はそれ以下だとアスファルトに溶解しにくくなる
からであり、上限値を14.5g/10min とした理由
はそれ以上だと軟化点が下がる等の物性が悪くなるため
である。また、酸価2.5〜3.5mgにおける下限値
を2.5mgとした理由はそれ以下だと剥離防止効果が
減少するためであり、上限値を3.5mgとした理由は
それ以上だとバインダーがかたまって流動性が悪くなる
傾向になるためである。また、含有率0.1〜5.0重
量%における下限値を0.1重量%とした理由はそれ以
下だと剥離防止効果が減少するためであり、上限値を
5.0重量%とした理由はそれ以上だと流動性が悪くな
る傾向になるためである。
g/10min における下限値を7.5g/10min とし
た理由はそれ以下だとアスファルトに溶解しにくくなる
からであり、上限値を14.5g/10min とした理由
はそれ以上だと軟化点が下がる等の物性が悪くなるため
である。また、酸価2.5〜3.5mgにおける下限値
を2.5mgとした理由はそれ以下だと剥離防止効果が
減少するためであり、上限値を3.5mgとした理由は
それ以上だとバインダーがかたまって流動性が悪くなる
傾向になるためである。また、含有率0.1〜5.0重
量%における下限値を0.1重量%とした理由はそれ以
下だと剥離防止効果が減少するためであり、上限値を
5.0重量%とした理由はそれ以上だと流動性が悪くな
る傾向になるためである。
【0006】アスファルトは、ストレートアスファル
ト、ブローンアスファルト、プロパン脱瀝アスファル
ト、ゴム・熱可塑性エラストマー入りアスファルトおよ
び脱色アスファルトから選ばれた少なくとも1種類のア
スファルトであり、その針入度は20〜300のものが
好ましい。
ト、ブローンアスファルト、プロパン脱瀝アスファル
ト、ゴム・熱可塑性エラストマー入りアスファルトおよ
び脱色アスファルトから選ばれた少なくとも1種類のア
スファルトであり、その針入度は20〜300のものが
好ましい。
【0007】
【作用】アスファルトならびに各種改質アスファルトに
無水マレイン酸変性スチレン・ブタジエンブロック共重
合体を添加剤として使用したことにより、骨材との接着
性が改良され、剥離現象がなくなり耐水性が大幅に改善
されることになる。
無水マレイン酸変性スチレン・ブタジエンブロック共重
合体を添加剤として使用したことにより、骨材との接着
性が改良され、剥離現象がなくなり耐水性が大幅に改善
されることになる。
【0008】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。無水マレ
イン酸で変性したスチレン・ブタジエンブロック共重合
体として表1に示す物性のものを使用した。
イン酸で変性したスチレン・ブタジエンブロック共重合
体として表1に示す物性のものを使用した。
【0009】
【表1】
【0010】この無水マレイン酸変性スチレン・ブタジ
エンブロック共重合体は、スチレン・ブタジエンブロッ
ク共重合体分子に無水マレイン酸が結合したもので、ス
チレン・ブタジエンブロック共重合体97重量%に無水
マレイン酸3重量%の割合である。使用したアスファル
ト舗装用アスファルトと組成物の組成は表2の通りであ
る。
エンブロック共重合体は、スチレン・ブタジエンブロッ
ク共重合体分子に無水マレイン酸が結合したもので、ス
チレン・ブタジエンブロック共重合体97重量%に無水
マレイン酸3重量%の割合である。使用したアスファル
ト舗装用アスファルトと組成物の組成は表2の通りであ
る。
【0011】
【表2】
【0012】表3に上記表2に示した各アスファルトに
無水マレイン酸変性スチレン・ブタジエンブロック共重
合体を添加しない比較例を示す。
無水マレイン酸変性スチレン・ブタジエンブロック共重
合体を添加しない比較例を示す。
【0013】
【表3】
【0014】表4に上記組成物の耐水性評価試験の結果
を示し、表5に上記表3に示した比較例の耐水性評価試
験の結果を示した。
を示し、表5に上記表3に示した比較例の耐水性評価試
験の結果を示した。
【0015】
【表4】
【0016】
【表5】
【0017】以上のことから、無水マレイン酸変性スチ
レン・ブタジエンブロック共重合体を添加した実施例1
〜4は添加しない比較例1〜4と比較して アスファルト被膜の剥離性試験では、80℃×60分
後の剥離率が大きく低減した。 水浸WT試験では、60℃×6時間水浸トラバース後
の剥離面積率が大きく低減した。
レン・ブタジエンブロック共重合体を添加した実施例1
〜4は添加しない比較例1〜4と比較して アスファルト被膜の剥離性試験では、80℃×60分
後の剥離率が大きく低減した。 水浸WT試験では、60℃×6時間水浸トラバース後
の剥離面積率が大きく低減した。
【0018】水浸マーシャル試験は、60℃×7日水
浸での残留率が約15%改良された。 以上〜より無水マレイン酸変性スチレン・ブタジエ
ンブロック共重合体をアスファルトならびに各種改質ア
スファルトに添加剤として使用することにより、バイン
ダーと骨材との接着性が改良され、耐水性が大幅に改善
されたことがわかる。
浸での残留率が約15%改良された。 以上〜より無水マレイン酸変性スチレン・ブタジエ
ンブロック共重合体をアスファルトならびに各種改質ア
スファルトに添加剤として使用することにより、バイン
ダーと骨材との接着性が改良され、耐水性が大幅に改善
されたことがわかる。
【0019】これによってアスファルト舗装における骨
材とアスファルトの剥離が大幅に防がれているものと理
解できる。
材とアスファルトの剥離が大幅に防がれているものと理
解できる。
【0020】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明によると、ア
スファルト舗装において、アスファルトと剥離し易い骨
材、地下水位の高い地盤条件、水の滞留し易い条件の舗
装等においても骨材とアスファルトの剥離がなく十分の
耐水性を有するアスファルト舗装用組成物となる効果を
有する。
スファルト舗装において、アスファルトと剥離し易い骨
材、地下水位の高い地盤条件、水の滞留し易い条件の舗
装等においても骨材とアスファルトの剥離がなく十分の
耐水性を有するアスファルト舗装用組成物となる効果を
有する。
Claims (3)
- 【請求項1】 アスファルト舗装用アスファルトに無水
マレイン酸で変性したスチレン・ブタジエンブロック共
重合体を混合したことを特徴とする舗装用アスファルト
組成物。 - 【請求項2】 請求項1において、無水マレイン酸で変
性したスチレン・ブタジエンブロック共重合体は、MF
R(G条件)7.5〜14.5g/10min、酸価2.
5〜3.5mgであることを特徴とする舗装用アスファ
ルト組成物。 - 【請求項3】 請求項1において、無水マレイン酸で変
性したスチレン・ブタジエンブロック共重合体の含有率
がアスファルトに対して0.1〜5.0重量%でること
を特徴とする舗装用アスファルト組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32593994A JPH08176449A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 舗装用アスファルト組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32593994A JPH08176449A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 舗装用アスファルト組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08176449A true JPH08176449A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18182291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32593994A Pending JPH08176449A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 舗装用アスファルト組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08176449A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010100731A (ja) * | 2008-10-23 | 2010-05-06 | Nof Corp | アスファルト付着防止剤 |
US11565972B2 (en) * | 2016-08-25 | 2023-01-31 | Cornell University | Bitumen nanocomposites and uses thereof |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP32593994A patent/JPH08176449A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010100731A (ja) * | 2008-10-23 | 2010-05-06 | Nof Corp | アスファルト付着防止剤 |
US11565972B2 (en) * | 2016-08-25 | 2023-01-31 | Cornell University | Bitumen nanocomposites and uses thereof |
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