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JPH08175109A - 非対称配向性トレッドを備えた空気入りタイヤ - Google Patents

非対称配向性トレッドを備えた空気入りタイヤ

Info

Publication number
JPH08175109A
JPH08175109A JP6322934A JP32293494A JPH08175109A JP H08175109 A JPH08175109 A JP H08175109A JP 6322934 A JP6322934 A JP 6322934A JP 32293494 A JP32293494 A JP 32293494A JP H08175109 A JPH08175109 A JP H08175109A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tread
tire
area
rubber
modulus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6322934A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Ito
健司 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP6322934A priority Critical patent/JPH08175109A/ja
Publication of JPH08175109A publication Critical patent/JPH08175109A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、タイヤの運動性能と耐久性を
高度に両立させることである。 【構成】本発明のタイヤは、トレッドを車両装着時に内
側となるトレッド内側部区域、トレッド中央区域および
車両装着時に外側となるトレッド外側部区域とにおよそ
3等分に区分し、トレッド・ゴムの、タイヤ幅方向の3
00%引っ張りモジュラス(A)に対するタイヤ周方向
の300%引っ張りモジュラス(B)の比率(B/A)
をモジュラス比としたときに、トレッド外側部区域のモ
ジュラス比がトレッド中央区域およびトレッド内側部区
域のモジュラス比より小さくなるようにトレッド・ゴム
が配向されていることを特徴とする、配向性ゴムよりな
る一体ものトレッドを備えた空気入りタイヤである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気入りタイヤに関する
もので、特に、高性能偏平・広幅空気入りタイヤの改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、タイヤの運動性能、特にコーナ
リング時のグリップ力を高めるためには、トレッド・ゴ
ムを柔らかくして、エネルギー・ロスを大きくすること
が求められ、一方、タイヤの耐久性、特に耐摩耗性や高
速耐久性を高めるためには、トレッド・ゴムを硬くし
て、エネルギー・ロスを小さくすることが必要である。
タイヤの運動性能と耐久性は、トレッド・ゴムの配合設
計者にとって相反する要求性能であり、トレッド・ゴム
配合技術だけで両者を同時に高めることは極めて困難で
あった。そこで、従来、トレッドを幅方向に分割し、ト
レッド両側部区域には柔らかいトレッド・ゴムを使用し
てタイヤの運動性能、特にコーナリング時のグリップ力
を高め、一方、トレッド中央区域には硬いトレッド・ゴ
ムを使用してタイヤの耐久性、特に耐摩耗性や高速耐久
性を高める、いわゆる幅方向分割トレッドが提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、幅方向
分割トレッドを備えたタイヤは、タイヤの生産性が劣る
とともに、分割境界でのゴム物性の変化が大きく、分割
位置での偏摩耗やセパレーションが発生するという問題
点があった。
【0004】本発明の目的は、従来のタイヤが有する上
記のような欠点を改良し、タイヤの運動性能と耐久性を
高度に両立させることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のタイヤは、トレッドを、車両装着時に内
側となるトレッド内側部区域、トレッド中央区域および
車両装着時に外側となるトレッド外側部区域とにおよそ
3等分に区分し、トレッド・ゴムの、タイヤ幅方向の3
00%引っ張りモジュラス(A)に対するタイヤ周方向
の300%引っ張りモジュラス(B)の比率(B/A)
をモジュラス比としたときに、トレッド外側部区域のモ
ジュラス比がトレッド中央区域およびトレッド内側部区
域のモジュラス比より小さくなるようにトレッド・ゴム
が配向されていることを特徴とする、配向性ゴムよりな
る一体ものトレッドを備えた空気入りタイヤである。
【0006】上記の目的を達成するために、本発明のタ
イヤでは、モジュラス比が、トレッド中央区域およびト
レッド内側部区域では120乃至150%で、トレッド
外側部区域では100乃至120%であるようにトレッ
ド・ゴムが配向されていることが好ましい。
【0007】
【作用】本出願人は、タイヤのトレッドなどのゴム部材
成型工程において、ゴムの流れを制御することにより、
トレッドなどのゴム部材のゴムの配向を局部的に変化さ
せ、その剪断剛性が局部的に異なるゴム部材を製造する
技術、すなわち押し出しゴム部材のゴムの配向を所望の
方向に制御することが可能な押し出し方法および装置の
開発に成功した。当該技術の詳細は特願平6−2732
27に記載してある。本発明のタイヤでは、この製造技
術によって製造可能となった、モジュラス比が局部的に
異なる配向性ゴムよりなる一体ものトレッドを使用して
いるので、タイヤの生産性を低下することなく高度な次
元で運動性能と耐久性を両立させることが可能となっ
た。
【0008】近年、車両の高性能化にともない、高性能
の偏平・広幅空気入タイヤが求められている。一般に、
トレッド中央区域および車両装着時に内側となるトレッ
ド内側部区域では主として直進走行時の制動および駆動
性能、換言すれば耐摩耗性能や高速耐久性能に重要な役
割を果たし、一方車両装着時に外側となるトレッド外側
部区域では主としてコーナリング時のグリップ性能、換
言すればタイヤの運動性能に重要な役割を果たしている
が、偏平・広幅空気入タイヤではこの傾向が顕著にな
る。本発明のタイヤでは、トレッドを、車両装着時に内
側となるトレッド内側部区域、トレッド中央区域および
車両装着時に外側となるトレッド外側部区域とにおよそ
3等分に区分し、トレッド・ゴムの、タイヤ幅方向の3
00%引っ張りモジュラス(A)に対するタイヤ周方向
の300%引っ張りモジュラス(B)の比率(B/A)
をモジュラス比としたときに、トレッド外側部区域のモ
ジュラス比がトレッド中央区域およびトレッド内側部区
域のモジュラス比より小さくなるようにトレッド・ゴム
が配向されていることを特徴とする、配向性ゴムよりな
る一体ものトレッドを備えた空気入りタイヤであるの
で、トレッド中央区域およびトレッド内側部区域ではゴ
ムの周方向配向度が強く、これによってトラクション方
向の剛性が高まるので耐摩耗性能や高速耐久性能を確保
し、一方、トレッド外側部区域ではゴムの周方向配向度
が弱く、これによってコーナリング時のグリップ力の高
い高運動性能を備えたタイヤが得られる。このようにし
て、本発明のタイヤでは、タイヤのトレッドの中央区域
と両側部区域に異なる配向度のゴムが最適配置され、機
能分離がなされているので、高度な次元で耐摩耗性能や
高速耐久性能と運動性能の両立がなされている。
【0009】また、本発明のタイヤでは、上述のよう
に、トレッド中央区域およびトレッド内側部区域ではゴ
ムの周方向配向度が強く、これによってトラクション方
向の剛性が高くなり耐摩耗性能や高速耐久性能を確保さ
れるので、その分だけトレッド全体として柔らかいゴム
を使用することが可能となり、コーナリング時のグリッ
プ力の高い高運動性能を備えたタイヤが得やすくなる。
【0010】本発明のタイヤでは、トレッド・ゴムの、
タイヤ幅方向の300%引っ張りモジュラス(A)に対
するタイヤ周方向の300%引っ張りモジュラス(B)
の比率(B/A)をモジュラス比としたときに、トレッ
ド中央区域およびトレッド内側部区域では、このモジュ
ラス比が120%より小さいと耐摩耗性能や高速耐久性
能を確保する効果が少なく、150%を超えると、例え
ば配向方向に沿ってクラックが発生しやすくなるなどの
欠点が大きくなる。このようなことから、本発明のタイ
ヤでは、トレッド中央区域およびトレッド内側部区域で
はこのモジュラス比が120乃至150%であるように
トレッド・ゴムが配向されていることが好ましい。
【0011】本発明のタイヤでは、トレッド外側部区域
で上記のモジュラス比が120%を超えるとタイヤの横
剛性が不足するので、このモジュラス比が、トレッド外
側部区域では100乃至120%であるようにトレッド
・ゴムが配向されていることが好ましい。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例1乃至6のタイヤおよ
び比較例1乃至3のタイヤにより本発明を説明する。い
ずれも乗用車用のタイヤで、タイヤ・サイズは、205
/60R15である。実施例1乃至6のタイヤおよび比
較例1乃至3のタイヤのトレッドをタイヤ幅方向に8等
分割し、車両装着時に内側となる2カ所をトレッド内側
部区域、中央部の4カ所をトレッド中央区域および車両
装着時に外側となる2カ所をトレッド外側部区域とし、
これによってタイヤのトレッドをタイヤ幅方向におよそ
3等分に区分してある。
【0013】本発明による実施例1および2のタイヤで
は、トレッド・ゴムの、タイヤ幅方向の300%引っ張
りモジュラス(A)に対するタイヤ周方向の300%引
っ張りモジュラス(B)の比率(B/A)をモジュラス
比としたときに、このモジュラス比がトレッド中央区域
およびトレッド内側部区域で表1に示すように同じ値で
トレッド外側部区域のモジュラス比より高くなるように
トレッド・ゴムが配向されている。実施例3および4の
タイヤでは、このモジュラス比が、表1に示すように、
それぞれトレッド中央区域対比トレッド内側部区域で低
い値で、かつトレッド内側部区域対比トレッド外側部区
域でさらに低くなるようにトレッド・ゴムが配向されて
いる。実施例5および6のタイヤでは、このモジュラス
比が、表1に示すように、それぞれトレッド中央区域対
比トレッド内側部区域で高い値で、かつトレッド内側部
区域対比トレッド外側部区域で低くなるようにトレッド
・ゴムが配向されている。比較例1および2のタイヤで
は、このモジュラス比が、表1に示すように、それぞれ
トレッド外側部区域、トレッド中央区域およびトレッド
内側部区域で同じ値となるようにトレッド・ゴムが配向
されている。比較例3のタイヤは、表1に示すように、
実施例1のタイヤを車両装着時にトレッド内側と外側が
逆になるようにしたタイヤである。
【0014】本発明に従う上記実施例1乃至6のタイヤ
と比較例1乃至3のタイヤを同一条件で評価した。評価
結果を、比較例1のデータを100とした指数表示で表
1に示す。表中、運動性能は、普通乗用車(FR車)に
タイヤを装着し、テスト・コースでのコーナリング時の
テスト・ドライバーによるグリップ・フィーリングを、
比較例1のタイヤを100として指数で示した値であ
り、この値が大きいほど運動性能が優れたタイヤであ
る。耐摩耗性能は、上記の運動性能評価後のタイヤをそ
のまま使用して、テスト・コースでの周回を重ね500
km走行後、後輪タイヤの平均残溝深さを測定し、比較
例1のタイヤを100として指数で示した値であり、こ
の値が大きいほど耐摩耗性能が優れたタイヤである。
【0015】
【表1】
【0016】表1に示された結果から本発明に従う実施
例1乃至6のタイヤは、比較例1のタイヤと比べるとい
ずれも運動性能および耐摩耗性能の優れたタイヤである
ことが分かる。また、表1に示された結果から本発明に
従う実施例1乃至6のタイヤは、比較例2と比べると、
バランスのとれたタイヤであることが分かる。さらに、
表1に示された結果から本発明に従う実施例1のタイヤ
と、タイヤを車両装着時にトレッド内側と外側が逆にな
るようにした比較例3のタイヤを比べると、それぞれ運
動性能および耐摩耗性能が比較例のタイヤでは低下する
ことが分かる。
【0017】
【発明の効果】本発明のタイヤでは、タイヤの運動性能
と耐久性を高度に両立させることが可能となった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッドを、車両装着時に内側となるト
    レッド内側部区域、トレッド中央区域および車両装着時
    に外側となるトレッド外側部区域とにおよそ3等分に区
    分し、トレッド・ゴムの、タイヤ幅方向の300%引っ
    張りモジュラス(A)に対するタイヤ周方向の300%
    引っ張りモジュラス(B)の比率(B/A)をモジュラ
    ス比としたときに、該トレッド外側部区域の該モジュラ
    ス比が該トレッド中央区域および該トレッド内側部区域
    の該モジュラス比より小さくなるようにトレッド・ゴム
    が配向されていることを特徴とする、配向性ゴムよりな
    る一体ものトレッドを備えた空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 該モジュラス比が、該トレッド中央区域
    および該トレッド内側部区域では120乃至150%
    で、該トレッド外側部区域では100乃至120%であ
    るようにトレッド・ゴムが配向されていることを特徴と
    する請求項1記載の空気入りタイヤ。
JP6322934A 1994-12-26 1994-12-26 非対称配向性トレッドを備えた空気入りタイヤ Pending JPH08175109A (ja)

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JP6322934A JPH08175109A (ja) 1994-12-26 1994-12-26 非対称配向性トレッドを備えた空気入りタイヤ

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JP6322934A JPH08175109A (ja) 1994-12-26 1994-12-26 非対称配向性トレッドを備えた空気入りタイヤ

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Publication Number Publication Date
JPH08175109A true JPH08175109A (ja) 1996-07-09

Family

ID=18149271

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6322934A Pending JPH08175109A (ja) 1994-12-26 1994-12-26 非対称配向性トレッドを備えた空気入りタイヤ

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JP (1) JPH08175109A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006327256A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006327256A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ

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