JPH08172161A - インダクタ素子とその製法およびそれを用いたモノリシックマイクロ波集積回路素子 - Google Patents
インダクタ素子とその製法およびそれを用いたモノリシックマイクロ波集積回路素子Info
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- JPH08172161A JPH08172161A JP31363594A JP31363594A JPH08172161A JP H08172161 A JPH08172161 A JP H08172161A JP 31363594 A JP31363594 A JP 31363594A JP 31363594 A JP31363594 A JP 31363594A JP H08172161 A JPH08172161 A JP H08172161A
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Landscapes
- Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
- Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、モノリシックマイクロ波IC用の小
型かつ低損失なインダクタ素子を提供することにある。 【構成】半絶縁性半導体基板10、層間絶縁膜11、第
1および第2の配線金属層12、13が図1に示すごと
く配設されており、第2の配線金属層13は比誘電率の
低い厚い樹脂絶縁膜17により、半絶縁性半導体基板1
0から離れて形成されている。 【効果】広い帯域にわたってインダクタンスが一定で、
低損失のインダクタ素子を作製できる。また、本発明の
インダクタ素子を用いたモノリシックマイクロ波ICの
高利得化、低消費電力化、広域化がはかられる。
型かつ低損失なインダクタ素子を提供することにある。 【構成】半絶縁性半導体基板10、層間絶縁膜11、第
1および第2の配線金属層12、13が図1に示すごと
く配設されており、第2の配線金属層13は比誘電率の
低い厚い樹脂絶縁膜17により、半絶縁性半導体基板1
0から離れて形成されている。 【効果】広い帯域にわたってインダクタンスが一定で、
低損失のインダクタ素子を作製できる。また、本発明の
インダクタ素子を用いたモノリシックマイクロ波ICの
高利得化、低消費電力化、広域化がはかられる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動通信、衛星通信、
および衛星放送等のマイクロ波領域で動作する集積回路
において、その高周波インピ−ダンスの整合に用いられ
るインダクタ素子の素子構造と、その製作方法、および
それを用いて作製したモノリシックマイクロ波集積回路
素子に関する。
および衛星放送等のマイクロ波領域で動作する集積回路
において、その高周波インピ−ダンスの整合に用いられ
るインダクタ素子の素子構造と、その製作方法、および
それを用いて作製したモノリシックマイクロ波集積回路
素子に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで高周波回路を実現するために
は、高周波動作する能動素子と、インピ−ダンス整合用
のインダクタ素子と、容量等の受動素子とを個別にセラ
ミックス等の配線基板上に組み立てていた。しかしなが
ら、上記の素子の組み立て位置により整合特性が変わる
ので、高歩留まりで、かつ大量生産することは極めて困
難であった。この問題を解決するために、インダクタ素
子、容量素子、抵抗等の受動素子、トランジスタ、ダイ
オ−ド等の能動素子を、GaAs、InP等の半絶縁性
化合物半導体基板上に構成するモノリシックマイクロ波
IC(Monolithic Microwave Integrated Circuit)が
実用化されている。ここで用いられるインダクタ素子と
しては、ICの集積度を上げるための小型化、およびI
Cの高利得化、低消費電力化のための低損失化が必須の
要件である。従来のモノリシックマイクロ波ICに用い
られるインダクタ素子の高性能化に関しては、例えば、
長谷らによる『移動通信用低雑音GaAsモノリシック
増幅器の低消費電力化』と題する電子情報通信学会秋季
大会予稿集SC−6−8(5卷−198頁〜199頁)
において論じられている。図2に、従来構造のインダク
タ素子の断面構成を示す。半絶縁性半導体基板10上
に、層間絶縁膜11が被着されており、その上にインダ
クタ素子の引出し線が第1の配線金属層12により形成
されている。外形は四角形状で渦状の金属パタ−ンが、
線間距離s、線幅lで第2の配線金属層13により形成
されている。第1の配線金属層11と第2の配線金属層
13とは、コンタクト孔15において電気的に接続され
ている。配線間の寄生容量を低減する目的で、該配線金
属層間の交差部は比誘電率εr=1の空気により絶縁す
るエア・ブリッジ構造14となっている。そして、裏面
電極16が設けられている。また、回路設計において
は、このインダクタ素子は集中定数素子として取り扱わ
れ、図3に示すような等価回路モデルにより表現され
る。以下に、図3を用いてインダクタ素子の性能向上に
必要な条件を述べる。図3(a)は、インダクタ素子
を、インダクタンスLと寄生抵抗R、寄生容量C1、
C2、C3とを用いて表現したものである。一般に、導体
の高周波における抵抗は直流抵抗よりも大きくなる。こ
れは、高周波においては導体断面中の電流の分布が一様
でなく、電流が導体の内部より、縁の方に集中して流れ
る表皮効果のためである。インダクタ素子の寄生抵抗R
は配線金属層の表皮効果のため次の(数1)式のごとく
表わされ、周波数が高くなるほど高抵抗となる。
は、高周波動作する能動素子と、インピ−ダンス整合用
のインダクタ素子と、容量等の受動素子とを個別にセラ
ミックス等の配線基板上に組み立てていた。しかしなが
ら、上記の素子の組み立て位置により整合特性が変わる
ので、高歩留まりで、かつ大量生産することは極めて困
難であった。この問題を解決するために、インダクタ素
子、容量素子、抵抗等の受動素子、トランジスタ、ダイ
オ−ド等の能動素子を、GaAs、InP等の半絶縁性
化合物半導体基板上に構成するモノリシックマイクロ波
IC(Monolithic Microwave Integrated Circuit)が
実用化されている。ここで用いられるインダクタ素子と
しては、ICの集積度を上げるための小型化、およびI
Cの高利得化、低消費電力化のための低損失化が必須の
要件である。従来のモノリシックマイクロ波ICに用い
られるインダクタ素子の高性能化に関しては、例えば、
長谷らによる『移動通信用低雑音GaAsモノリシック
増幅器の低消費電力化』と題する電子情報通信学会秋季
大会予稿集SC−6−8(5卷−198頁〜199頁)
において論じられている。図2に、従来構造のインダク
タ素子の断面構成を示す。半絶縁性半導体基板10上
に、層間絶縁膜11が被着されており、その上にインダ
クタ素子の引出し線が第1の配線金属層12により形成
されている。外形は四角形状で渦状の金属パタ−ンが、
線間距離s、線幅lで第2の配線金属層13により形成
されている。第1の配線金属層11と第2の配線金属層
13とは、コンタクト孔15において電気的に接続され
ている。配線間の寄生容量を低減する目的で、該配線金
属層間の交差部は比誘電率εr=1の空気により絶縁す
るエア・ブリッジ構造14となっている。そして、裏面
電極16が設けられている。また、回路設計において
は、このインダクタ素子は集中定数素子として取り扱わ
れ、図3に示すような等価回路モデルにより表現され
る。以下に、図3を用いてインダクタ素子の性能向上に
必要な条件を述べる。図3(a)は、インダクタ素子
を、インダクタンスLと寄生抵抗R、寄生容量C1、
C2、C3とを用いて表現したものである。一般に、導体
の高周波における抵抗は直流抵抗よりも大きくなる。こ
れは、高周波においては導体断面中の電流の分布が一様
でなく、電流が導体の内部より、縁の方に集中して流れ
る表皮効果のためである。インダクタ素子の寄生抵抗R
は配線金属層の表皮効果のため次の(数1)式のごとく
表わされ、周波数が高くなるほど高抵抗となる。
【0003】
【数1】
【0004】Rの低減のためには、Au、Ag、Cu、
Al等の電気抵抗の低い金属を配線金属層に用い、その
配線幅l、配線厚みの最適化をはかることにより解決で
きる。一方、C1は線間容量であり、図2における第1
の配線金属層12と第2の配線金属層13の交差部の容
量と、第2の配線金属層13によりできたスパイラル部
分自身が持つ線間容量の和である。C2、C3は半絶縁性
半導体基板10を介し、裏面電極16と第2の配線金属
層13とで形成される基板容量である。寄生容量の問題
を明らかにするため、さらにこの等価回路を図3(b)
のごとく簡略化するとインダクタ素子のインピ−ダンス
Zは次の(数2)式で表わすことができる。
Al等の電気抵抗の低い金属を配線金属層に用い、その
配線幅l、配線厚みの最適化をはかることにより解決で
きる。一方、C1は線間容量であり、図2における第1
の配線金属層12と第2の配線金属層13の交差部の容
量と、第2の配線金属層13によりできたスパイラル部
分自身が持つ線間容量の和である。C2、C3は半絶縁性
半導体基板10を介し、裏面電極16と第2の配線金属
層13とで形成される基板容量である。寄生容量の問題
を明らかにするため、さらにこの等価回路を図3(b)
のごとく簡略化するとインダクタ素子のインピ−ダンス
Zは次の(数2)式で表わすことができる。
【0005】
【数2】
【0006】ここで、等価インダクタンスL′と等価直
列抵抗R′は、いずれも周波数依存性を有する。また、
インダクタ素子の性能指数として、共振の尖鋭度Q、お
よびQ=0となる共振周波数frは次の(数3)、(数
4)式で表わされる。
列抵抗R′は、いずれも周波数依存性を有する。また、
インダクタ素子の性能指数として、共振の尖鋭度Q、お
よびQ=0となる共振周波数frは次の(数3)、(数
4)式で表わされる。
【0007】
【数3】
【0008】
【数4】
【0009】(数3)、(数4)式で示した共振の尖鋭
度Qおよび共振周波数frが大きいほど良いインダクタ
素子といえる。
度Qおよび共振周波数frが大きいほど良いインダクタ
素子といえる。
【0010】図4は、インダクタ素子における等価イン
ダクタンスL′、等価直列抵抗R′、共振の尖鋭度Qの
周波数依存性を示したものである。L′、R′は周波数
と共に増加する傾向を示すが、理想的なインダクタ素子
は、広い帯域にわたって等価インダクタンスL′が一定
で、低い等価直列抵抗R′を有することが望ましい。な
お、等価直列抵抗R′の周波数特性は、寄生抵抗Rの周
波数特性より急峻であり、表皮効果の他に、寄生容量の
効果を含んでいることが分かる。すなわち、インダクタ
素子の高性能化には、寄生容量の低減が必須である。ま
た、性能指数である共振の尖鋭度Qにより、このL′、
R′の効果を代表できることが図4からも分かる。すな
わち、高い共振の尖鋭度Q値を示すインダクタ素子は高
性能のモノリシックマイクロ波ICを作製する上で必要
な条件となる。
ダクタンスL′、等価直列抵抗R′、共振の尖鋭度Qの
周波数依存性を示したものである。L′、R′は周波数
と共に増加する傾向を示すが、理想的なインダクタ素子
は、広い帯域にわたって等価インダクタンスL′が一定
で、低い等価直列抵抗R′を有することが望ましい。な
お、等価直列抵抗R′の周波数特性は、寄生抵抗Rの周
波数特性より急峻であり、表皮効果の他に、寄生容量の
効果を含んでいることが分かる。すなわち、インダクタ
素子の高性能化には、寄生容量の低減が必須である。ま
た、性能指数である共振の尖鋭度Qにより、このL′、
R′の効果を代表できることが図4からも分かる。すな
わち、高い共振の尖鋭度Q値を示すインダクタ素子は高
性能のモノリシックマイクロ波ICを作製する上で必要
な条件となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】理想的なインダクタ素
子は、広い帯域に渡って等価インダクタンスL′が一定
で、低い等価直列抵抗R′を有することである。さら
に、寄生容量のため等価直列抵抗R′は寄生抵抗Rより
もさらに増加傾向が激しい。寄生抵抗Rの低減のために
は、インダクタ素子の配線金属層の直流抵抗を低減すれ
ば良く、電気伝導度の良い金属配線を用い、線幅lの拡
大、配線厚みの最適化により解決できる。一方、寄生容
量の低減には線間容量の低減が必要で、第2の配線金属
層13(図2)の線間距離sを広げることにより達成で
きるが、この解決法はインダクタ素子が大型化するので
好ましくない。
子は、広い帯域に渡って等価インダクタンスL′が一定
で、低い等価直列抵抗R′を有することである。さら
に、寄生容量のため等価直列抵抗R′は寄生抵抗Rより
もさらに増加傾向が激しい。寄生抵抗Rの低減のために
は、インダクタ素子の配線金属層の直流抵抗を低減すれ
ば良く、電気伝導度の良い金属配線を用い、線幅lの拡
大、配線厚みの最適化により解決できる。一方、寄生容
量の低減には線間容量の低減が必要で、第2の配線金属
層13(図2)の線間距離sを広げることにより達成で
きるが、この解決法はインダクタ素子が大型化するので
好ましくない。
【0012】本発明の目的は、上記従来技術における問
題点を解消し、広い帯域にわたってインダクタンスが一
定で、低損失で高性能のインダクタ素子とその製造方
法、ならびにそれを用いて作製した高利得化、低消費電
力化、広域化が可能なモノリシックマイクロ波集積回路
素子を提供することにある。
題点を解消し、広い帯域にわたってインダクタンスが一
定で、低損失で高性能のインダクタ素子とその製造方
法、ならびにそれを用いて作製した高利得化、低消費電
力化、広域化が可能なモノリシックマイクロ波集積回路
素子を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的を達成
するために、本発明のインダクタ素子およびその製造方
法ならびにそれを用いて作製したモノリシックマイクロ
波集積回路素子は、特許請求の範囲に記載のような構成
とするものである。すなわち、本発明のインダクタ素子
は、請求項1に記載のように、半絶縁性半導体基板上に
樹脂絶縁膜を形成し、該樹脂絶縁膜上にインダクタ素子
用配線金属層を配設した構成とするものである。また、
本発明は請求項2に記載のように、請求項1における樹
脂絶縁膜の比誘電率を1以上、4以下とするものであ
る。また、本発明は請求項3に記載のように、請求項1
における樹脂絶縁膜はポリイミド樹脂もしくはフッ素樹
脂を用いるものである。また、本発明は請求項4に記載
のように、請求項1ないし請求項3のいずれか1項にお
いて、半絶縁性半導体基板とインダクタ素子を隔てる樹
脂絶縁膜の膜厚を2μm以上とするものである。また、
本発明は請求項5に記載のように、半絶縁性半導体基板
上に、層間絶縁膜を介して第1の配線金属層を設け、該
第1の配線金属層上に、ポリイミド樹脂もしくはフッ素
樹脂からなる比誘電率が1以上、4以下で膜厚が2μm
以上の樹脂絶縁膜を設け、該樹脂絶縁膜上に、コンタク
ト孔を介して第1の配線金属層と電気的に接続される第
2の配線金属層を少なくとも配設したインダクタ素子と
するものである。また、本発明は請求項6に記載のよう
に、請求項5における第2の配線金属層の形状を、スパ
イラルパターン状、ミアンダパターン状もしくはS字パ
ターン状とするものである。さらに、本発明は請求項7
に記載のように、請求項1ないし請求項6のいずれか1
項に記載のインダクタ素子を製造する方法において、少
なくとも半絶縁性半導体基板上に樹脂絶縁膜を形成する
工程と、インダクタ素子用配線金属層を形成する工程を
含むインダクタ素子の製造方法とするものである。さら
に、本発明は請求項8に記載のように、請求項1ないし
請求項6のいずれか1項記載のインダクタ素子を用いモ
ノリシックマイクロ波集積回路素子を構成するものであ
る。また、本発明は請求項9に記載のように、能動素子
を有する半絶縁性半導体基板上に、少なくとも樹脂絶縁
膜を介してインダクタ素子用配線金属層を配設してモノ
リシックマイクロ波集積回路素子とするものである。ま
た、本発明は請求項10に記載のように、半絶縁性Ga
As基板上に、絶縁膜を介して、少なくともGaAs電
界効果トランジスタ、MIM容量、抵抗および第1の配
線金属層を設け、該第1の配線金属層上に、ポリイミド
樹脂もしくはフッ素樹脂からなる比誘電率が1以上、4
以下で膜厚が2μm以上の樹脂絶縁膜を設け、該樹脂絶
縁膜上に、コンタクト孔を介して第1の配線金属層と電
気的に接続される第2の配線金属層を少なくとも配設
し、モノリシックマイクロ波集積回路素子を構成するも
のである。
するために、本発明のインダクタ素子およびその製造方
法ならびにそれを用いて作製したモノリシックマイクロ
波集積回路素子は、特許請求の範囲に記載のような構成
とするものである。すなわち、本発明のインダクタ素子
は、請求項1に記載のように、半絶縁性半導体基板上に
樹脂絶縁膜を形成し、該樹脂絶縁膜上にインダクタ素子
用配線金属層を配設した構成とするものである。また、
本発明は請求項2に記載のように、請求項1における樹
脂絶縁膜の比誘電率を1以上、4以下とするものであ
る。また、本発明は請求項3に記載のように、請求項1
における樹脂絶縁膜はポリイミド樹脂もしくはフッ素樹
脂を用いるものである。また、本発明は請求項4に記載
のように、請求項1ないし請求項3のいずれか1項にお
いて、半絶縁性半導体基板とインダクタ素子を隔てる樹
脂絶縁膜の膜厚を2μm以上とするものである。また、
本発明は請求項5に記載のように、半絶縁性半導体基板
上に、層間絶縁膜を介して第1の配線金属層を設け、該
第1の配線金属層上に、ポリイミド樹脂もしくはフッ素
樹脂からなる比誘電率が1以上、4以下で膜厚が2μm
以上の樹脂絶縁膜を設け、該樹脂絶縁膜上に、コンタク
ト孔を介して第1の配線金属層と電気的に接続される第
2の配線金属層を少なくとも配設したインダクタ素子と
するものである。また、本発明は請求項6に記載のよう
に、請求項5における第2の配線金属層の形状を、スパ
イラルパターン状、ミアンダパターン状もしくはS字パ
ターン状とするものである。さらに、本発明は請求項7
に記載のように、請求項1ないし請求項6のいずれか1
項に記載のインダクタ素子を製造する方法において、少
なくとも半絶縁性半導体基板上に樹脂絶縁膜を形成する
工程と、インダクタ素子用配線金属層を形成する工程を
含むインダクタ素子の製造方法とするものである。さら
に、本発明は請求項8に記載のように、請求項1ないし
請求項6のいずれか1項記載のインダクタ素子を用いモ
ノリシックマイクロ波集積回路素子を構成するものであ
る。また、本発明は請求項9に記載のように、能動素子
を有する半絶縁性半導体基板上に、少なくとも樹脂絶縁
膜を介してインダクタ素子用配線金属層を配設してモノ
リシックマイクロ波集積回路素子とするものである。ま
た、本発明は請求項10に記載のように、半絶縁性Ga
As基板上に、絶縁膜を介して、少なくともGaAs電
界効果トランジスタ、MIM容量、抵抗および第1の配
線金属層を設け、該第1の配線金属層上に、ポリイミド
樹脂もしくはフッ素樹脂からなる比誘電率が1以上、4
以下で膜厚が2μm以上の樹脂絶縁膜を設け、該樹脂絶
縁膜上に、コンタクト孔を介して第1の配線金属層と電
気的に接続される第2の配線金属層を少なくとも配設
し、モノリシックマイクロ波集積回路素子を構成するも
のである。
【0014】
【作用】従来のインダクタ素子は、図2に示すように、
第2の配線金属の線間に生じる電気力線は、比誘電率の
高い半絶縁性半導体基板10に集中し、そのため寄生容
量を増加させている。 半絶縁性GaAs基板では比誘
電率(εr)は、εr=12.5であり、半絶縁性In
P基板では、εr=12.6と高い。このため、線間容
量C1を低減するためには、半絶縁性半導体基板10に
入り込む電気力線を低減することが必要である。そのた
めには、インダクタ素子を構成する配線金属層を半絶縁
性半導体基板10からできるかぎり遠ざけることが必要
である。本発明のインダクタ素子は、図1に示すよう
に、半絶縁性半導体基板10、層間絶縁膜11、第1お
よび第2の配線金属層12、13が配置されており、第
2の配線金属層13は厚い樹脂絶縁膜17により、半絶
縁性半導体基板10から離れてスパイラルインダクタが
形成されている。樹脂絶縁膜17の代わりに、比誘電率
εr=4のSiO2やPSG(phospho silicate glas
s)等のガラス絶縁膜を用いると、膜の内部応力や熱膨
張係数が半絶縁性半導体基板10と異なるためクラック
や剥離が生じ易い。また、厚くしても、せいぜい1μm
〜2μm程度にしか被着できないので、線間容量C1を
低減するためには不十分であった。一方、樹脂絶縁膜1
7はクラックや剥離の問題はなく厚膜化が可能であり、
比誘電率εr≦4であれば、従来よりも高性能化がはか
られることが明らかとなった。上記の知見から本発明の
インダクタ素子は、請求項1に記載のように、比誘電率
の高い半絶縁性半導体基板10に入り込む電気力線を低
減するために、比誘電率の低い樹脂絶縁膜を厚く被着
し、第2の配線金属層13の線間容量を低減するもので
ある。また、請求項2に記載のように、特に、樹脂絶縁
膜の比誘電率を1以上、4以下として、第2の配線金属
層13の寄生容量のいっそうの低減をはかるものであ
る。そして、樹脂絶縁膜としては、請求項3に記載のよ
うに、比誘電率の低いポリイミド樹脂もしくはフッ素樹
脂を用いて寄生容量を低減し高性能化をはかるものであ
る。また、樹脂絶縁膜の膜厚を、請求項4に記載のよう
に、図7に示すポリイミド樹脂絶縁膜の厚み(μm)と
共振の尖鋭度Qとの関係から2μm以上とするものであ
る。また、本発明のインダクタ素子は、請求項1、請求
項2または請求項6に記載のように、第1の配線金属層
と第2の配線金属層間の交差部は、従来のように比誘電
率εr=1の空気により絶縁するエア・ブリッジ構造1
4としなくても十分に寄生容量を低減することができ
る。その結果、線間容量C1を大幅に低減することがで
き、広い帯域にわたって等価インダクタンスL′が一定
で、低い等価直列抵抗R′を有する小型のインダクタ素
子を作製することができる。また、共振の尖鋭度である
Q値も、従来のインダクタ素子に比べて大幅に向上する
ことができる。本発明のインダクタ素子の製造方法は、
請求項7に記載のように、少なくとも半絶縁性半導体基
板上に樹脂絶縁膜を形成する工程と、インダクタ素子用
配線金属層を形成する工程を用いるだけでよく、広い帯
域にわたってインダクタンスが一定で、低損失で高性能
のインダクタ素子を極めて容易に作製することができ
る。さらに、本発明のモノリシックマイクロ波集積回路
素子は、請求項8、請求項9または請求項10に記載の
ように、上記した請求項1ないし請求項5の高性能のイ
ンダクタ素子を用いるため、小型で、高利得化、低消費
電力化、広域化が可能なモノリシックマイクロ波集積回
路素子を得ることができる。
第2の配線金属の線間に生じる電気力線は、比誘電率の
高い半絶縁性半導体基板10に集中し、そのため寄生容
量を増加させている。 半絶縁性GaAs基板では比誘
電率(εr)は、εr=12.5であり、半絶縁性In
P基板では、εr=12.6と高い。このため、線間容
量C1を低減するためには、半絶縁性半導体基板10に
入り込む電気力線を低減することが必要である。そのた
めには、インダクタ素子を構成する配線金属層を半絶縁
性半導体基板10からできるかぎり遠ざけることが必要
である。本発明のインダクタ素子は、図1に示すよう
に、半絶縁性半導体基板10、層間絶縁膜11、第1お
よび第2の配線金属層12、13が配置されており、第
2の配線金属層13は厚い樹脂絶縁膜17により、半絶
縁性半導体基板10から離れてスパイラルインダクタが
形成されている。樹脂絶縁膜17の代わりに、比誘電率
εr=4のSiO2やPSG(phospho silicate glas
s)等のガラス絶縁膜を用いると、膜の内部応力や熱膨
張係数が半絶縁性半導体基板10と異なるためクラック
や剥離が生じ易い。また、厚くしても、せいぜい1μm
〜2μm程度にしか被着できないので、線間容量C1を
低減するためには不十分であった。一方、樹脂絶縁膜1
7はクラックや剥離の問題はなく厚膜化が可能であり、
比誘電率εr≦4であれば、従来よりも高性能化がはか
られることが明らかとなった。上記の知見から本発明の
インダクタ素子は、請求項1に記載のように、比誘電率
の高い半絶縁性半導体基板10に入り込む電気力線を低
減するために、比誘電率の低い樹脂絶縁膜を厚く被着
し、第2の配線金属層13の線間容量を低減するもので
ある。また、請求項2に記載のように、特に、樹脂絶縁
膜の比誘電率を1以上、4以下として、第2の配線金属
層13の寄生容量のいっそうの低減をはかるものであ
る。そして、樹脂絶縁膜としては、請求項3に記載のよ
うに、比誘電率の低いポリイミド樹脂もしくはフッ素樹
脂を用いて寄生容量を低減し高性能化をはかるものであ
る。また、樹脂絶縁膜の膜厚を、請求項4に記載のよう
に、図7に示すポリイミド樹脂絶縁膜の厚み(μm)と
共振の尖鋭度Qとの関係から2μm以上とするものであ
る。また、本発明のインダクタ素子は、請求項1、請求
項2または請求項6に記載のように、第1の配線金属層
と第2の配線金属層間の交差部は、従来のように比誘電
率εr=1の空気により絶縁するエア・ブリッジ構造1
4としなくても十分に寄生容量を低減することができ
る。その結果、線間容量C1を大幅に低減することがで
き、広い帯域にわたって等価インダクタンスL′が一定
で、低い等価直列抵抗R′を有する小型のインダクタ素
子を作製することができる。また、共振の尖鋭度である
Q値も、従来のインダクタ素子に比べて大幅に向上する
ことができる。本発明のインダクタ素子の製造方法は、
請求項7に記載のように、少なくとも半絶縁性半導体基
板上に樹脂絶縁膜を形成する工程と、インダクタ素子用
配線金属層を形成する工程を用いるだけでよく、広い帯
域にわたってインダクタンスが一定で、低損失で高性能
のインダクタ素子を極めて容易に作製することができ
る。さらに、本発明のモノリシックマイクロ波集積回路
素子は、請求項8、請求項9または請求項10に記載の
ように、上記した請求項1ないし請求項5の高性能のイ
ンダクタ素子を用いるため、小型で、高利得化、低消費
電力化、広域化が可能なモノリシックマイクロ波集積回
路素子を得ることができる。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げ、図面を用いて
さらに詳細に説明する。 〈実施例1〉図5は、本実施例で例示するインダクタ素
子の作製過程を示す工程図であり、図に基づいてインダ
クタ素子の製造方法を説明する。図5(a)に示すよう
に、GaAs、InP等の半絶縁性半導体基板20上
に、SiO2、PSG(phospho silicate glass)等の
絶縁膜21を600nmの厚さに被着し、第1の配線金
属層22を、例えば、下からMo/Au/Mo(150
nm/1.0μm/50nm)の3層構造を有する金属
膜で形成する。線幅lは、10μm〜40μmとする。
次に、低誘電率を有する樹脂絶縁膜23、例えば、ポリ
イミド樹脂(εr=3.5)もしくはフッ素樹脂(εr=
2.0)を塗布しベ−クする。塗布は、通常の半導体プロ
セスで用いられるスピンナコ−ト法を用い、厚さ6μm
〜20μmまでの膜厚に被着する。さらに、ホトレジス
ト24を塗布し、通常のホトリソグラフィ−技術を用い
て、コンタクト孔25を開口する。ポリイミド樹脂のエ
ッチングには、アルカリ現像液によるウエットエッチま
たは O2ガスを用いた平行平板のドライエッチング装
置によるドライエッチを適用する。フッ素樹は、アルゴ
ンイオンミリングによりエッチングする。図5(b)に
示すように、電解めっき用の下地金属膜26を、例え
ば、下からTi(20nm)/Ni(150nm)の2
層膜を積層する。2層膜の形成手段としては、蒸着法、
スパッタ法が用いられる。次に、第2の配線金属層27
を選択電解めっき法により形成するため、マスク材とし
て、ホトレジスト24′のパタ−ンを形成する。次に、
ホトレジスト24′のパタ−ンをマスクとし、選択電解
めっき法により第2の配線金属層27を形成する。めっ
きする金属は、高電気伝導度を有するAu、Ag、Cu
などが良い。 線幅l、線間距離sは4〜16μmとす
る。図5(c)に示すように、ホトレジスト24′をレ
ジスト剥離剤で除去した後、第2の配線金属層27をマ
スクとして、電解めっき用の下地金属膜26をイオンミ
リングにより除去する。 最後に、半絶縁性半導体基板
20を100〜200μmの厚さにまで薄層化し、その
裏面に裏面電極28を被着する。図6は、配線幅l=1
8μm、配線間距離s=14μm、巻数6タ−ンで、
L′=10nHのスパイラルインダクタ素子について、
従来構造のインダクタ素子〔図6(b)〕と、ポリイミ
ド樹脂膜の厚みを6μmとした本発明のインダクタ素子
〔図6(a)〕とについて、その性能を比較したもので
ある。比較する特性は、等価インダクタンスL′、等価
直列抵抗R′、共振の尖鋭度Qである。本発明によるイ
ンダクタ素子は、L(インダクタンス)=L′(等価イ
ンダクタンス)の範囲が広く、かつ等価直列抵抗R′も
比較的低く抑えられていることが分かる。移動通信で用
いられる周波数がf=2GHz付近におけるQ値も15
から18に改善されている。また、線間容量C1は、従
来のインダクタ素子の0.19pFに対し、本発明のイ
ンダクタ素子は0.058pFまで低減されている。そ
れに対応して共振周波数frも3.65GHzから6.6
0GHzに改善されている。図7は、線幅1=18μ
m、線間距離s=14μmで、6タ−ンのインダクタ素
子に関し、半絶縁性GaAs基板のエッチング深さと、
共振の尖鋭度Q値の関係を示している。Q値は、ポリイ
ミド樹脂膜厚と共に比例して増大する。比較のために示
す、従来のインダクタ素子は〔PIQ(ポリイミド樹脂
膜)=0μmで、白丸印で示す〕、層間絶縁膜1.3μ
mのPSG/SiNの2層膜構造である。以上の結果か
ら、本発明によるインダクタ素子は、線間容量C1を低
減することができ、インダクタ素子の高性能化に効果が
あることが分かる。
さらに詳細に説明する。 〈実施例1〉図5は、本実施例で例示するインダクタ素
子の作製過程を示す工程図であり、図に基づいてインダ
クタ素子の製造方法を説明する。図5(a)に示すよう
に、GaAs、InP等の半絶縁性半導体基板20上
に、SiO2、PSG(phospho silicate glass)等の
絶縁膜21を600nmの厚さに被着し、第1の配線金
属層22を、例えば、下からMo/Au/Mo(150
nm/1.0μm/50nm)の3層構造を有する金属
膜で形成する。線幅lは、10μm〜40μmとする。
次に、低誘電率を有する樹脂絶縁膜23、例えば、ポリ
イミド樹脂(εr=3.5)もしくはフッ素樹脂(εr=
2.0)を塗布しベ−クする。塗布は、通常の半導体プロ
セスで用いられるスピンナコ−ト法を用い、厚さ6μm
〜20μmまでの膜厚に被着する。さらに、ホトレジス
ト24を塗布し、通常のホトリソグラフィ−技術を用い
て、コンタクト孔25を開口する。ポリイミド樹脂のエ
ッチングには、アルカリ現像液によるウエットエッチま
たは O2ガスを用いた平行平板のドライエッチング装
置によるドライエッチを適用する。フッ素樹は、アルゴ
ンイオンミリングによりエッチングする。図5(b)に
示すように、電解めっき用の下地金属膜26を、例え
ば、下からTi(20nm)/Ni(150nm)の2
層膜を積層する。2層膜の形成手段としては、蒸着法、
スパッタ法が用いられる。次に、第2の配線金属層27
を選択電解めっき法により形成するため、マスク材とし
て、ホトレジスト24′のパタ−ンを形成する。次に、
ホトレジスト24′のパタ−ンをマスクとし、選択電解
めっき法により第2の配線金属層27を形成する。めっ
きする金属は、高電気伝導度を有するAu、Ag、Cu
などが良い。 線幅l、線間距離sは4〜16μmとす
る。図5(c)に示すように、ホトレジスト24′をレ
ジスト剥離剤で除去した後、第2の配線金属層27をマ
スクとして、電解めっき用の下地金属膜26をイオンミ
リングにより除去する。 最後に、半絶縁性半導体基板
20を100〜200μmの厚さにまで薄層化し、その
裏面に裏面電極28を被着する。図6は、配線幅l=1
8μm、配線間距離s=14μm、巻数6タ−ンで、
L′=10nHのスパイラルインダクタ素子について、
従来構造のインダクタ素子〔図6(b)〕と、ポリイミ
ド樹脂膜の厚みを6μmとした本発明のインダクタ素子
〔図6(a)〕とについて、その性能を比較したもので
ある。比較する特性は、等価インダクタンスL′、等価
直列抵抗R′、共振の尖鋭度Qである。本発明によるイ
ンダクタ素子は、L(インダクタンス)=L′(等価イ
ンダクタンス)の範囲が広く、かつ等価直列抵抗R′も
比較的低く抑えられていることが分かる。移動通信で用
いられる周波数がf=2GHz付近におけるQ値も15
から18に改善されている。また、線間容量C1は、従
来のインダクタ素子の0.19pFに対し、本発明のイ
ンダクタ素子は0.058pFまで低減されている。そ
れに対応して共振周波数frも3.65GHzから6.6
0GHzに改善されている。図7は、線幅1=18μ
m、線間距離s=14μmで、6タ−ンのインダクタ素
子に関し、半絶縁性GaAs基板のエッチング深さと、
共振の尖鋭度Q値の関係を示している。Q値は、ポリイ
ミド樹脂膜厚と共に比例して増大する。比較のために示
す、従来のインダクタ素子は〔PIQ(ポリイミド樹脂
膜)=0μmで、白丸印で示す〕、層間絶縁膜1.3μ
mのPSG/SiNの2層膜構造である。以上の結果か
ら、本発明によるインダクタ素子は、線間容量C1を低
減することができ、インダクタ素子の高性能化に効果が
あることが分かる。
【0016】〈実施例2〉本実施例を、図8に示すモノ
リシックマイクロ波ICの作製工程図を用いて説明す
る。図8(a)に示すように、半絶縁性GaAs基板3
0の絶縁膜35上に、GaAsFET31、MIM(Me
tal-Insulator-Metal)容量32、抵抗33、および第
1の配線金属層34が形成されたウエハを用意する。G
aAsFET31は、イオン打ち込み法によりn+、n
層を、ソ−ス電極310、ドレイン電極312を、Au
Ge/W/Ni/Auで形成し、ゲ−ト電極311を、
Alにより形成する。MIM容量32は、下層電極32
0のAl層と、第1の配線金属層34のMo/Au層に
よってプラズマSiN膜321を挟んだサンドイッチ構
造である。抵抗35は、n+層にオ−ミック電極331
をAuGe/W/Ni/Auにより形成する。第1の配
線金属層34′はインダクタ素子の引出線である。図8
(b)に示すように、ポリイミド膜36を12μm塗布
しベ−クした後、コンタクト孔340を開口し、選択電
解金めっきにより、インダクタ素子38のコイル部分を
第2の配線金属層37により形成する。なお、上記金め
っきの厚さは8μm、コイルの線幅/線間距離は6μm
/4μmとした。図8(c)に示すように、ポリイミド
樹脂絶縁膜36′を20μm塗布しベ−クする。これ
は、ICチップをプラスチックパッケ−ジに組み立てた
とき、組立てによる線間容量の増大を軽減するためであ
る。すなわち、プラスチックパッケ−ジのレジン材料で
あるガラス繊維入りエポキシ樹脂(εr=4.8〜5.
1)に対し、比誘電率εrの低いポリイミド樹脂をあら
かじめ第2の配線金属層37でできたコイル部分の線間
に注入しておくと、プラスチックパッケ−ジに組み立て
たとき、組立てによる線間容量の増大を70%に低減で
きる。これは、モノリシックマイクロ波ICの性能劣化
を抑制するうえで有効である。最後に、半絶縁性GaA
s基板30を150μmまで薄層化し、裏面電極39を
被着する。以上のプロセスを経て作製され、プラスチッ
クパッケ−ジに組み立てられた雑音増幅器の性能につい
て以下に述べる。モノリシックマイクロ波ICに用いる
入出力インピ−ダンス整合回路には、容量とインダクタ
素子が用いられ、その低損失化は低雑音増幅器等の回路
にとって重要である。すなわち、整合回路に用いるイン
ダクタ素子の等価直列抵抗R′が大きいと回路の利得は
低下する。さらに利得が低下しただけ、雑音指数も増大
し、回路性能の劣化を生じる。このためインダクタ素子
による損失は、能動素子であるGaAsMESFET
(GaAsショットキー形電界効果トランジスタ)の雑音
指数に比べ、回路として提供できる雑音指数を劣化させ
るという問題がある。本発明によればインダクタ素子の
線間寄生容量を低減することができ、高性能の低雑音増
幅器を作製することができた。すなわち、従来は消費電
流2mAで、1.9GHzにおいて動作する低雑音増幅
器の電力利得PG=13.5dB、雑音指数NF=2.0
dBであったが、本発明によるインダクタ素子を用いた
低雑音増幅器は、同一駆動電流で、PG=14.0d
B、NF=1.8dBが得られた。また、消費電流を1.
8mA、すなわち20%低減しても、PG=13.5d
B、雑音指数NF=2.0dBの従来のインダクタ素子
を用いた場合の回路性能が得られた。本発明によるイン
ダクタ素子を用いることにより、回路の高利得化、低消
費電力化、低雑音化ができることが明らかである。さら
に、広い周波数範囲にわたって等価インダクタンスL′
が一定であるため、高帯域増幅器などのマイクロ波回路
を容易に作製することができる。
リシックマイクロ波ICの作製工程図を用いて説明す
る。図8(a)に示すように、半絶縁性GaAs基板3
0の絶縁膜35上に、GaAsFET31、MIM(Me
tal-Insulator-Metal)容量32、抵抗33、および第
1の配線金属層34が形成されたウエハを用意する。G
aAsFET31は、イオン打ち込み法によりn+、n
層を、ソ−ス電極310、ドレイン電極312を、Au
Ge/W/Ni/Auで形成し、ゲ−ト電極311を、
Alにより形成する。MIM容量32は、下層電極32
0のAl層と、第1の配線金属層34のMo/Au層に
よってプラズマSiN膜321を挟んだサンドイッチ構
造である。抵抗35は、n+層にオ−ミック電極331
をAuGe/W/Ni/Auにより形成する。第1の配
線金属層34′はインダクタ素子の引出線である。図8
(b)に示すように、ポリイミド膜36を12μm塗布
しベ−クした後、コンタクト孔340を開口し、選択電
解金めっきにより、インダクタ素子38のコイル部分を
第2の配線金属層37により形成する。なお、上記金め
っきの厚さは8μm、コイルの線幅/線間距離は6μm
/4μmとした。図8(c)に示すように、ポリイミド
樹脂絶縁膜36′を20μm塗布しベ−クする。これ
は、ICチップをプラスチックパッケ−ジに組み立てた
とき、組立てによる線間容量の増大を軽減するためであ
る。すなわち、プラスチックパッケ−ジのレジン材料で
あるガラス繊維入りエポキシ樹脂(εr=4.8〜5.
1)に対し、比誘電率εrの低いポリイミド樹脂をあら
かじめ第2の配線金属層37でできたコイル部分の線間
に注入しておくと、プラスチックパッケ−ジに組み立て
たとき、組立てによる線間容量の増大を70%に低減で
きる。これは、モノリシックマイクロ波ICの性能劣化
を抑制するうえで有効である。最後に、半絶縁性GaA
s基板30を150μmまで薄層化し、裏面電極39を
被着する。以上のプロセスを経て作製され、プラスチッ
クパッケ−ジに組み立てられた雑音増幅器の性能につい
て以下に述べる。モノリシックマイクロ波ICに用いる
入出力インピ−ダンス整合回路には、容量とインダクタ
素子が用いられ、その低損失化は低雑音増幅器等の回路
にとって重要である。すなわち、整合回路に用いるイン
ダクタ素子の等価直列抵抗R′が大きいと回路の利得は
低下する。さらに利得が低下しただけ、雑音指数も増大
し、回路性能の劣化を生じる。このためインダクタ素子
による損失は、能動素子であるGaAsMESFET
(GaAsショットキー形電界効果トランジスタ)の雑音
指数に比べ、回路として提供できる雑音指数を劣化させ
るという問題がある。本発明によればインダクタ素子の
線間寄生容量を低減することができ、高性能の低雑音増
幅器を作製することができた。すなわち、従来は消費電
流2mAで、1.9GHzにおいて動作する低雑音増幅
器の電力利得PG=13.5dB、雑音指数NF=2.0
dBであったが、本発明によるインダクタ素子を用いた
低雑音増幅器は、同一駆動電流で、PG=14.0d
B、NF=1.8dBが得られた。また、消費電流を1.
8mA、すなわち20%低減しても、PG=13.5d
B、雑音指数NF=2.0dBの従来のインダクタ素子
を用いた場合の回路性能が得られた。本発明によるイン
ダクタ素子を用いることにより、回路の高利得化、低消
費電力化、低雑音化ができることが明らかである。さら
に、広い周波数範囲にわたって等価インダクタンスL′
が一定であるため、高帯域増幅器などのマイクロ波回路
を容易に作製することができる。
【0017】〈実施例3〉図9に示す本発明の他の構造
のインダクタ素子について説明する。図9(a)は、ミ
アンダパタ−ンによるインダクタ素子の平面図で、図9
(b)は、図9(a)のA−A′断面図を示す。配線4
3で形成されたパタ−ンは、比誘電率εr=2のフッ素
樹脂絶縁膜42上に配設されている。なお、41は裏面
電極を示す。図9(c)に、S字パタ−ンを有するイン
ダクタ素子の平面図を示す。配線45により形成された
S字パタ−ンは、比誘電率εr=3のポリイミド樹脂絶
縁膜44上に配設されている。これらの本実施例のイン
ダクタ素子は、従来のインダクタ素子に比べ寄生容量を
低減することができ高性能化をはかることができた。
のインダクタ素子について説明する。図9(a)は、ミ
アンダパタ−ンによるインダクタ素子の平面図で、図9
(b)は、図9(a)のA−A′断面図を示す。配線4
3で形成されたパタ−ンは、比誘電率εr=2のフッ素
樹脂絶縁膜42上に配設されている。なお、41は裏面
電極を示す。図9(c)に、S字パタ−ンを有するイン
ダクタ素子の平面図を示す。配線45により形成された
S字パタ−ンは、比誘電率εr=3のポリイミド樹脂絶
縁膜44上に配設されている。これらの本実施例のイン
ダクタ素子は、従来のインダクタ素子に比べ寄生容量を
低減することができ高性能化をはかることができた。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に発明したごとく、本発明のイ
ンダクタ素子は線間容量C1を大幅に低減でき、広い帯
域にわたって等価インダクタンスL′が一定で、低い等
価直列抵抗R′を有する小型で低損失のインダクタ素子
を作製することができる。また、共振の尖鋭度Q、共振
周波数frも従来のインダクタ素子に比べて大幅に向上
できる。さらに、本発明のインダクタ素子を用いたモノ
リシックマイクロ波ICは、高利得化、低消費電力化が
可能であると共に、回路の広帯域化設計が容易にでき
る。
ンダクタ素子は線間容量C1を大幅に低減でき、広い帯
域にわたって等価インダクタンスL′が一定で、低い等
価直列抵抗R′を有する小型で低損失のインダクタ素子
を作製することができる。また、共振の尖鋭度Q、共振
周波数frも従来のインダクタ素子に比べて大幅に向上
できる。さらに、本発明のインダクタ素子を用いたモノ
リシックマイクロ波ICは、高利得化、低消費電力化が
可能であると共に、回路の広帯域化設計が容易にでき
る。
【図1】本発明のインダクタ素子の構造の一例を示す斜
視図。
視図。
【図2】従来のインダクタ素子の構造を示す斜視図。
【図3】従来のインダクタ素子の等価回路モデルを示す
図。
図。
【図4】従来のインダクタ素子の等価回路定数の周波数
依存性を示すグラフ。
依存性を示すグラフ。
【図5】本発明の実施例1で例示したインダクタ素子の
作製過程を示す工程図。
作製過程を示す工程図。
【図6】本発明の実施例1で例示したインダクタ素子の
性能特性と従来の素子の性能特性を比較して示すグラ
フ。
性能特性と従来の素子の性能特性を比較して示すグラ
フ。
【図7】本発明の実施例1で例示したポリイミド樹脂絶
縁膜厚みとインダクタ素子のQ値の関係を示すグラフ。
縁膜厚みとインダクタ素子のQ値の関係を示すグラフ。
【図8】本発明の実施例2で例示したモノリシックマイ
クロ波ICの作製過程を示す工程図。
クロ波ICの作製過程を示す工程図。
【図9】本発明にの実施例3で例示した他のインダクタ
素子の構造を示す模式図。
素子の構造を示す模式図。
10…半絶縁性半導体基板 11…層間絶縁膜 12…第1の配線金属層 13…第2の配線金属層 14…エア・ブリッジ構造 15…コンタクト孔 16…裏面電極 17…樹脂絶縁膜 20…半絶縁性半導体基板 21…絶縁膜 22…第1の配線金属層 23…樹脂絶縁膜 24…ホトレジスト 24′…ホトレジスト 25…コンタクト孔 26…電解めっき用の下地金属膜 27…第2の配線金属層 28…裏面電極 30…半絶縁性GaAs基板 31…GaAsFET 32…MIM容量 33…抵抗 34…第1の配線金属層 34′…第1の配線金属層 35…絶縁膜 36…ポリイミド樹脂絶縁膜 36′…ポリイミド樹脂絶縁膜 37…第2の配線金属層 38…インダクタ素子 39…裏面電極 310…ソース電極 311…ゲート電極 312…ドレイン電極 320…下層電極 321…プラズマSiN膜 331…オーミック電極 340…コンタクト孔 40…半絶縁性半導体基板 41…裏面電極 42…フッ素樹脂絶縁膜 43…配線 44…ポリイミド膜 45…配線 l…線幅 s…線間距離 R…寄生抵抗 R′…等価直列抵抗 L…インダクタンス L′…等価インダクタンス C1…線間容量 C2…寄生容量 C3…寄生容量 Z…インピーダンス Q…共振の先鋭度 fr…共振周波数 f…周波数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮▲崎▼ 勝 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 谷本 琢磨 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 小田 浩人 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 日 立超エル・エス・アイ・エンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 立山 孝一 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 日 立超エル・エス・アイ・エンジニアリング 株式会社内
Claims (10)
- 【請求項1】半絶縁性半導体基板上に樹脂絶縁膜を形成
し、該樹脂絶縁膜上にインダクタ素子用配線金属層を配
置してなることを特徴とするインダクタ素子。 - 【請求項2】請求項1において、樹脂絶縁膜の比誘電率
を1以上、4以下としてなることを特徴とするインダク
タ素子。 - 【請求項3】請求項1において、樹脂絶縁膜はポリイミ
ド樹脂もしくはフッ素樹脂からなることを特徴とするイ
ンダクタ素子。 - 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれか1項に
おいて、半絶縁性半導体基板とインダクタ素子を隔てる
樹脂絶縁膜の膜厚が2μm以上であることを特徴とする
インダクタ素子。 - 【請求項5】半絶縁性半導体基板上に、層間絶縁膜を介
して第1の配線金属層を設け、該第1の配線金属層上
に、ポリイミド樹脂もしくはフッ素樹脂からなる比誘電
率が1以上、4以下で膜厚が2μm以上の樹脂絶縁膜を
設け、該樹脂絶縁膜上に、コンタクト孔を介して第1の
配線金属層と電気的に接続される第2の配線金属層を少
なくとも配設してなることを特徴とするインダクタ素
子。 - 【請求項6】請求項5において、第2の配線金属層の形
状が、スパイラルパターン状、ミアンダパターン状もし
くはS字パターン状であることを特徴とするインダクタ
素子。 - 【請求項7】請求項1ないし請求項6のいずれか1項に
記載のインダクタ素子を製造する方法において、少なく
とも半絶縁性半導体基板上に樹脂絶縁膜を形成する工程
と、インダクタ素子用配線金属層を形成する工程を含む
ことを特徴とするインダクタ素子の製造方法。 - 【請求項8】請求項1ないし請求項6のいずれか1項記
載のインダクタ素子を用い、モノリシックマイクロ波集
積回路を構成してなることを特徴とするモノリシックマ
イクロ波集積回路素子。 - 【請求項9】能動素子を有する半絶縁性半導体基板上
に、少なくとも樹脂絶縁膜を介してインダクタ素子用配
線金属層を配設してなることを特徴とするモノリシック
マイクロ波集積回路素子。 - 【請求項10】半絶縁性GaAs基板上に、絶縁膜を介
して、少なくともGaAs電界効果トランジスタ、MI
M容量、抵抗および第1の配線金属層を設け、該第1の
配線金属層上に、ポリイミド樹脂もしくはフッ素樹脂か
らなる比誘電率が1以上、4以下で膜厚が2μm以上の
樹脂絶縁膜を設け、該樹脂絶縁膜上に、コンタクト孔を
介して第1の配線金属層と電気的に接続される第2の配
線金属層を少なくとも配設し、モノリシックマイクロ波
集積回路を構成してなることを特徴とするモノリシック
マイクロ波集積回路素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31363594A JPH08172161A (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | インダクタ素子とその製法およびそれを用いたモノリシックマイクロ波集積回路素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31363594A JPH08172161A (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | インダクタ素子とその製法およびそれを用いたモノリシックマイクロ波集積回路素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08172161A true JPH08172161A (ja) | 1996-07-02 |
Family
ID=18043697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31363594A Pending JPH08172161A (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | インダクタ素子とその製法およびそれを用いたモノリシックマイクロ波集積回路素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08172161A (ja) |
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-
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- 1994-12-16 JP JP31363594A patent/JPH08172161A/ja active Pending
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