JPH08169879A - カルバゾール−3,4−ジオン誘導体並びに神経成長因子産生促進剤および抗白内障剤 - Google Patents
カルバゾール−3,4−ジオン誘導体並びに神経成長因子産生促進剤および抗白内障剤Info
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- JPH08169879A JPH08169879A JP31282194A JP31282194A JPH08169879A JP H08169879 A JPH08169879 A JP H08169879A JP 31282194 A JP31282194 A JP 31282194A JP 31282194 A JP31282194 A JP 31282194A JP H08169879 A JPH08169879 A JP H08169879A
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- 230000014537 nerve growth factor production Effects 0.000 title abstract 3
- HTEXREPIPDCDGZ-UHFFFAOYSA-N 9h-carbazole-3,4-dione Chemical class N1C2=CC=CC=C2C2=C1C=CC(=O)C2=O HTEXREPIPDCDGZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 title 1
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 abstract 5
- 125000000217 alkyl group Chemical group 0.000 abstract 3
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- ZLMJMSJWJFRBEC-UHFFFAOYSA-N Potassium Chemical compound [K] ZLMJMSJWJFRBEC-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract 1
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- LMBFAGIMSUYTBN-MPZNNTNKSA-N teixobactin Chemical compound C([C@H](C(=O)N[C@@H]([C@@H](C)CC)C(=O)N[C@@H](CO)C(=O)N[C@H](CCC(N)=O)C(=O)N[C@H]([C@@H](C)CC)C(=O)N[C@@H]([C@@H](C)CC)C(=O)N[C@@H](CO)C(=O)N[C@H]1C(N[C@@H](C)C(=O)N[C@@H](C[C@@H]2NC(=N)NC2)C(=O)N[C@H](C(=O)O[C@H]1C)[C@@H](C)CC)=O)NC)C1=CC=CC=C1 LMBFAGIMSUYTBN-MPZNNTNKSA-N 0.000 abstract 1
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 神経成長因子産生促進作用および抗白内障作
用を有するカルバゾール−3,4−ジオン誘導体を提供
する。 【構成】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1は水素原子、C1〜C6のアルキル基、また
はハロゲン原子を表わし、R2は水素原子、C1〜C6の
アルキル基、または−(CH2)n−A(nは1〜4の整
数を表わし、Aはアリール基、ヘテロアリール基、CO
NR5R6、CO2R5、OR5、OCOR6、またはNR5
R6を表わし、R5およびR6は独立に水素原子またはC1
〜C6のアルキル基を表わす。)を表わし、R3およびR
4は独立に水素原子またはC1〜C6のアルキル基を表わ
す。)で表わされるカルバゾール−3,4−ジオン誘導
体、並びにその神経成長因子産生促進剤および抗白内障
剤としての用途に関する。
用を有するカルバゾール−3,4−ジオン誘導体を提供
する。 【構成】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1は水素原子、C1〜C6のアルキル基、また
はハロゲン原子を表わし、R2は水素原子、C1〜C6の
アルキル基、または−(CH2)n−A(nは1〜4の整
数を表わし、Aはアリール基、ヘテロアリール基、CO
NR5R6、CO2R5、OR5、OCOR6、またはNR5
R6を表わし、R5およびR6は独立に水素原子またはC1
〜C6のアルキル基を表わす。)を表わし、R3およびR
4は独立に水素原子またはC1〜C6のアルキル基を表わ
す。)で表わされるカルバゾール−3,4−ジオン誘導
体、並びにその神経成長因子産生促進剤および抗白内障
剤としての用途に関する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は神経成長因子(以下、N
GFと表わす)産生促進作用、および抗白内障作用を有
するカルバゾール−3,4−ジオン誘導体およびその用
途に関する。
GFと表わす)産生促進作用、および抗白内障作用を有
するカルバゾール−3,4−ジオン誘導体およびその用
途に関する。
【0002】
【従来技術】NGFは試験管内で神経細胞を分化させて
神経突起の生成を促したり、神経細胞を維持するほか、
動物実験においてNGFを脳内に投与すると、記憶ある
いは学習能力が高まり、また、脳虚血によってニューロ
ンが死滅するのを防ぐ効果が知られている(J. Neurosc
i., 6, 2155 (1986). Brain Res., 293, 305(1985),Sc
ience, 235,214(1986), Proc. Natl. USA, 63, 9231
(1986). Annals ofNeurology, 120 275(1986).)。
神経突起の生成を促したり、神経細胞を維持するほか、
動物実験においてNGFを脳内に投与すると、記憶ある
いは学習能力が高まり、また、脳虚血によってニューロ
ンが死滅するのを防ぐ効果が知られている(J. Neurosc
i., 6, 2155 (1986). Brain Res., 293, 305(1985),Sc
ience, 235,214(1986), Proc. Natl. USA, 63, 9231
(1986). Annals ofNeurology, 120 275(1986).)。
【0003】また、アルツハイマー型老年性痴呆症にお
いて、記憶や思考を司る神経細胞であるマイネルト核の
コリン作動性ニューロンの多くが死滅し失われることが
多数の症例で確認されているが、この神経細胞の生存や
分化に、NGFが必須であることが多くの研究者等によ
って明らかにされている(ファルマシア,22, 147(198
6). 老年精神医学,3, 751(1986).)。実際に、ランス
−オルソン等の報告(1991 年アルツハイマー病治療の
シンポジュウム)では、アルツハイマー病で痴呆症状の
出ている患者の脳にネズミから取ったNGFを直接注入
したところ、症状が改善されたことが確認されている。
また、ハンチントン舞踏症患者の脳の線条体では、GA
BA作動性神経細胞の脱落とともにコリン作動性神経細
胞の脱落が著しく、NGFが線条体の内因性コリン作動
性神経細胞にも作用することが知られている(Science,
234, 1341 (1986).)。
いて、記憶や思考を司る神経細胞であるマイネルト核の
コリン作動性ニューロンの多くが死滅し失われることが
多数の症例で確認されているが、この神経細胞の生存や
分化に、NGFが必須であることが多くの研究者等によ
って明らかにされている(ファルマシア,22, 147(198
6). 老年精神医学,3, 751(1986).)。実際に、ランス
−オルソン等の報告(1991 年アルツハイマー病治療の
シンポジュウム)では、アルツハイマー病で痴呆症状の
出ている患者の脳にネズミから取ったNGFを直接注入
したところ、症状が改善されたことが確認されている。
また、ハンチントン舞踏症患者の脳の線条体では、GA
BA作動性神経細胞の脱落とともにコリン作動性神経細
胞の脱落が著しく、NGFが線条体の内因性コリン作動
性神経細胞にも作用することが知られている(Science,
234, 1341 (1986).)。
【0004】さらに、NGFは中枢神経のみならず末梢
の知覚、交感神経系の栄養因子として働き、神経の再生
に必須の因子である。すなわち、脊髄損傷、末梢神経損
傷、糖尿病性神経障害および筋萎縮性側索硬化症などの
治療に用いることができると考えられている。
の知覚、交感神経系の栄養因子として働き、神経の再生
に必須の因子である。すなわち、脊髄損傷、末梢神経損
傷、糖尿病性神経障害および筋萎縮性側索硬化症などの
治療に用いることができると考えられている。
【0005】しかしながら、NGFは分子量10,00
0を超える蛋白質でありNGFそのものを治療剤として
用いるには薬理的および薬剤学上の制約が大きい。これ
らの観点から、NGFの実質的、かつ効果的補充療法と
して、NGFの特定組織における産生、分泌能を誘発す
る能力を有する低分子化合物の探索は重要な意味を持
つ。このような作用を有する化合物としては、例えばカ
テコール誘導体(Furukawa.Y.,J.Bio
l.Chem.,1986,261,6039.特開昭
63−83020、特開昭63−156751、平2−
53767、平2−104568、平2−14956
1、平3−99046、平3−83921、平3−86
853、平5−32646)、キノン類(平3−812
18、平4−330010)等が知られているが、その
作用は十分なものでなく、より高い活性を有する化合物
が望まれている。
0を超える蛋白質でありNGFそのものを治療剤として
用いるには薬理的および薬剤学上の制約が大きい。これ
らの観点から、NGFの実質的、かつ効果的補充療法と
して、NGFの特定組織における産生、分泌能を誘発す
る能力を有する低分子化合物の探索は重要な意味を持
つ。このような作用を有する化合物としては、例えばカ
テコール誘導体(Furukawa.Y.,J.Bio
l.Chem.,1986,261,6039.特開昭
63−83020、特開昭63−156751、平2−
53767、平2−104568、平2−14956
1、平3−99046、平3−83921、平3−86
853、平5−32646)、キノン類(平3−812
18、平4−330010)等が知られているが、その
作用は十分なものでなく、より高い活性を有する化合物
が望まれている。
【0006】老人性白内障は水晶体膜機能障害、アミノ
酸代謝障害、過酸化脂質生成、糖代謝異常、酸化障害、
紫外線障害、免疫機能低下等が複雑に組み合わされなが
ら進行していくと考えられている。さらに、一般にはア
ミノ酸(例えば、チロシン、トリプトファン)の代謝異
常で生じるキノイド化合物(ベンゾキノン酢酸、アドレ
ノクロム、アドレナリンキノン、キノンイミノ酸等)に
よって水晶体の水溶性蛋白が変成し、不溶化することに
より白内障になるというキノイド学説が有力である。糖
尿病性白内障はグルコースの直接の障害、あるいは糖尿
病による異常代謝物質、そして細胞内に蓄積された糖ア
ルコールのソルビトールが原因であるとも言われてい
る。この場合、糖尿病患者ではアルドース還元酵素が増
加するため、グルコースがソルビトールへと還元され細
胞内にソルビトールが蓄積される。その結果、水晶体の
構成蛋白の凝集がおこり不溶性の蛋白が増加し、水晶体
が混濁してくると言われている。このような作用を阻害
する抗白内障剤としてはピロロキノリンキノン(PQ
Q)(特開昭63−41421)が報告されているが、
その阻害活性は十分ではなく、さらに高い活性化合物が
望まれている。
酸代謝障害、過酸化脂質生成、糖代謝異常、酸化障害、
紫外線障害、免疫機能低下等が複雑に組み合わされなが
ら進行していくと考えられている。さらに、一般にはア
ミノ酸(例えば、チロシン、トリプトファン)の代謝異
常で生じるキノイド化合物(ベンゾキノン酢酸、アドレ
ノクロム、アドレナリンキノン、キノンイミノ酸等)に
よって水晶体の水溶性蛋白が変成し、不溶化することに
より白内障になるというキノイド学説が有力である。糖
尿病性白内障はグルコースの直接の障害、あるいは糖尿
病による異常代謝物質、そして細胞内に蓄積された糖ア
ルコールのソルビトールが原因であるとも言われてい
る。この場合、糖尿病患者ではアルドース還元酵素が増
加するため、グルコースがソルビトールへと還元され細
胞内にソルビトールが蓄積される。その結果、水晶体の
構成蛋白の凝集がおこり不溶性の蛋白が増加し、水晶体
が混濁してくると言われている。このような作用を阻害
する抗白内障剤としてはピロロキノリンキノン(PQ
Q)(特開昭63−41421)が報告されているが、
その阻害活性は十分ではなく、さらに高い活性化合物が
望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、有用
なNGF産生促進物質、および優れた抗白内障作用を有
する物質を提供することにある。
なNGF産生促進物質、および優れた抗白内障作用を有
する物質を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、カルバゾ
ール−3,4−ジオン誘導体が優れたNGF産生促進作
用、および優れた抗白内障作用を有することを見い出
し、本発明を完成するに至った。
ール−3,4−ジオン誘導体が優れたNGF産生促進作
用、および優れた抗白内障作用を有することを見い出
し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち本発明は、下記一般式(1)
【0010】
【化2】
【0011】(式中、R1は水素原子、C1〜C6のアル
キル基、またはハロゲン原子を表わし、R2は水素原
子、C1〜C6のアルキル基、または−(CH2)n−A
(nは1〜4の整数を表わし、Aはアリール基、ヘテロ
アリール基、CONR5R6、CO2R5、OR5、OCO
R6、またはNR5R6を表わし、R5およびR6は独立に
水素原子またはC1〜C6のアルキル基を表わす。)を表
わし、R3およびR4は独立に水素原子またはC1〜C6の
アルキル基を表わす。)で表わされるカルバゾール−
3,4−ジオン誘導体を提供するものである。
キル基、またはハロゲン原子を表わし、R2は水素原
子、C1〜C6のアルキル基、または−(CH2)n−A
(nは1〜4の整数を表わし、Aはアリール基、ヘテロ
アリール基、CONR5R6、CO2R5、OR5、OCO
R6、またはNR5R6を表わし、R5およびR6は独立に
水素原子またはC1〜C6のアルキル基を表わす。)を表
わし、R3およびR4は独立に水素原子またはC1〜C6の
アルキル基を表わす。)で表わされるカルバゾール−
3,4−ジオン誘導体を提供するものである。
【0012】また、本発明は、上記一般式(1)で表わ
されるカルバゾール−3,4−ジオン誘導体を有効成分
とする神経成長因子産生促進剤を提供するものである。
されるカルバゾール−3,4−ジオン誘導体を有効成分
とする神経成長因子産生促進剤を提供するものである。
【0013】さらに、本発明は、上記一般式(1)で表
わされるカルバゾール−3,4−ジオン誘導体を有効成
分とする抗白内障剤をも提供するものである。
わされるカルバゾール−3,4−ジオン誘導体を有効成
分とする抗白内障剤をも提供するものである。
【0014】本発明において、C1〜C6のアルキル基と
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基、ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル
基、イソペンチル基、ネオペンチル基、t−ペンチル
基、ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基
等を挙げることができ、また、C1〜C6のアルコキシ基
としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イ
ソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、ter
t−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキ
シ基、ヘキシルオキシ基等が挙げられる。またハロゲン
原子としては塩素原子、臭素原子、フッ素原子等を挙げ
ることができる。
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基、ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル
基、イソペンチル基、ネオペンチル基、t−ペンチル
基、ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基
等を挙げることができ、また、C1〜C6のアルコキシ基
としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イ
ソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、ter
t−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキ
シ基、ヘキシルオキシ基等が挙げられる。またハロゲン
原子としては塩素原子、臭素原子、フッ素原子等を挙げ
ることができる。
【0015】アリール基としては、フェニル基、ナフチ
ル基、ビフェニル基等が挙げられる。ヘテロアリール基
としては、ピリジル基、ピリミジル基、チエニル基、フ
リル基、ピロリル基、イミダゾリル基、チアゾイル基、
オキサゾイル基、チアジアゾイル基、キノリル基等が挙
げられる。
ル基、ビフェニル基等が挙げられる。ヘテロアリール基
としては、ピリジル基、ピリミジル基、チエニル基、フ
リル基、ピロリル基、イミダゾリル基、チアゾイル基、
オキサゾイル基、チアジアゾイル基、キノリル基等が挙
げられる。
【0016】本発明の化合物は以下に示す方法によって
製造することができる。
製造することができる。
【0017】
【化3】
【0018】(式中、R1、R2、R3およびR4は前述と
同じ意味を表わし、Xは塩素原子、臭素原子、沃素原子
等のハロゲン原子を表わす。)
同じ意味を表わし、Xは塩素原子、臭素原子、沃素原子
等のハロゲン原子を表わす。)
【0019】すなわち、上記一般式(a)で表わされる
カルバゾール化合物と、塩基の存在下、ハロゲン化合物
(R2X)を反応させて得られる一般式(b)で表わさ
れる化合物をニトロ化剤で処理し、ニトロ化体(c)と
し、次いで、還元してアミノ体(d)に変換した後、直
接酸化することにより一般式(1)の化合物が製造でき
る。
カルバゾール化合物と、塩基の存在下、ハロゲン化合物
(R2X)を反応させて得られる一般式(b)で表わさ
れる化合物をニトロ化剤で処理し、ニトロ化体(c)と
し、次いで、還元してアミノ体(d)に変換した後、直
接酸化することにより一般式(1)の化合物が製造でき
る。
【0020】原料となるカルバゾール化合物は、一部市
販されており、あるいは文献(J. Chem, Soc., 530 (19
45); Phytochem., 773 (1965); J. Chem. Soc., 4831
(1965); Aust. J. Chem., 2053 (1968))記載の方法に
より製造しうる。
販されており、あるいは文献(J. Chem, Soc., 530 (19
45); Phytochem., 773 (1965); J. Chem. Soc., 4831
(1965); Aust. J. Chem., 2053 (1968))記載の方法に
より製造しうる。
【0021】上記製造法において、カルバゾール化合物
(b)の合成工程で用いられる塩基としては、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリ
ウム、水素化ナトリウム等の無機塩基、あるいはトリエ
チルアミン、N−メチルモルホリン、1,8−ジアザビ
シクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、ジシクロヘ
キシルアミン等の有機塩基が好ましい。本工程で用いる
溶媒としては、ジクロロメタン、ジクロロエタン等のハ
ロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジイソプロ
ピルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル
等のエステル類、アセトン、エチルメチルケトン等のケ
トン類、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホル
ムアミド等の非プロトン性極性溶媒等のほか、反応に関
与しないあらゆる溶媒が使用できる。反応温度は約−7
8〜200℃が好ましい。
(b)の合成工程で用いられる塩基としては、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリ
ウム、水素化ナトリウム等の無機塩基、あるいはトリエ
チルアミン、N−メチルモルホリン、1,8−ジアザビ
シクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、ジシクロヘ
キシルアミン等の有機塩基が好ましい。本工程で用いる
溶媒としては、ジクロロメタン、ジクロロエタン等のハ
ロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジイソプロ
ピルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル
等のエステル類、アセトン、エチルメチルケトン等のケ
トン類、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホル
ムアミド等の非プロトン性極性溶媒等のほか、反応に関
与しないあらゆる溶媒が使用できる。反応温度は約−7
8〜200℃が好ましい。
【0022】ニトロ化工程においては、発煙硝酸、硝酸
−硫酸、硝酸銅−無水酢酸等の通常用いられるニトロ化
剤を用いることができる。本工程は無溶媒で行うことが
できるが、ジクロロメタン、ジクロロエタン等ハロゲン
化炭化水素類、酢酸のような有機酸を用いてもよい。
−硫酸、硝酸銅−無水酢酸等の通常用いられるニトロ化
剤を用いることができる。本工程は無溶媒で行うことが
できるが、ジクロロメタン、ジクロロエタン等ハロゲン
化炭化水素類、酢酸のような有機酸を用いてもよい。
【0023】還元工程においては、塩酸の酸性条件下に
よる亜鉛、鉄、スズおよび塩化スズ等による還元、水素
化アルミニウムリチウムによる還元、あるいは白金黒、
パラジウム−炭素等の触媒存在下による接触還元等の方
法を用いることができる。本工程で用いる溶媒として
は、メタノール、エタノール等のアルコール類、ジクロ
ロメタン、ジクロロエタン等ハロゲン化炭化水素類、テ
トラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル等のエーテ
ル類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセト
ン、エチルメチルケトン等のケトン類、ジメチルスルホ
キシド、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン
性極性溶媒等のほか、反応に関与しないあらゆる溶媒が
使用できる。触媒は0.001〜0.1mol%を用い
るのが経済的な点で好ましい。反応温度は、0℃〜20
0℃であり、好ましくは室温〜100℃である。
よる亜鉛、鉄、スズおよび塩化スズ等による還元、水素
化アルミニウムリチウムによる還元、あるいは白金黒、
パラジウム−炭素等の触媒存在下による接触還元等の方
法を用いることができる。本工程で用いる溶媒として
は、メタノール、エタノール等のアルコール類、ジクロ
ロメタン、ジクロロエタン等ハロゲン化炭化水素類、テ
トラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル等のエーテ
ル類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセト
ン、エチルメチルケトン等のケトン類、ジメチルスルホ
キシド、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン
性極性溶媒等のほか、反応に関与しないあらゆる溶媒が
使用できる。触媒は0.001〜0.1mol%を用い
るのが経済的な点で好ましい。反応温度は、0℃〜20
0℃であり、好ましくは室温〜100℃である。
【0024】酸化工程においてはニトロソジスルホン酸
カリウム(フレミー塩)等の方法を用いることができ
る。本工程で用いる溶媒としては、メタノール、エタノ
ール等のアルコール類、ジクロロメタン、ジクロロエタ
ン等ハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジイ
ソプロピルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸
ブチル等のエステル類、アセトン、エチルメチルケトン
等のケトン類、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチ
ルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒等のほか、反
応に関与しないあらゆる溶媒が使用できる。本工程にお
いて反応温度は約−78〜200℃行うのが好ましい。
カリウム(フレミー塩)等の方法を用いることができ
る。本工程で用いる溶媒としては、メタノール、エタノ
ール等のアルコール類、ジクロロメタン、ジクロロエタ
ン等ハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジイ
ソプロピルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸
ブチル等のエステル類、アセトン、エチルメチルケトン
等のケトン類、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチ
ルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒等のほか、反
応に関与しないあらゆる溶媒が使用できる。本工程にお
いて反応温度は約−78〜200℃行うのが好ましい。
【0025】本発明に係る化合物は、NGF産生促進剤
として用いる場合、経口または非経口的に投与すること
ができる。その投与剤形としては、例えば、散剤、顆粒
剤、カプセル剤錠剤、丸剤、シロップ剤、懸濁剤、注射
剤などを例示することができる。これらは、患者の症
状、年齢、および治療の目的に応じて常用の賦形剤(例
えば、デンプン、乳糖、結晶セルロース、メタケイ酸ア
ルミン酸マグネシウム、無水ケイ酸、マンニトール
等)、結合剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン等)、滑沢剤(例えば、ステ
アリン酸マグネシウム、タルク等)、崩壊剤(例えば、
カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ースカルシウム等)、コーテング剤(例えば、ヒドロキ
シエチルセルロース)、矯味剤、溶解剤ないし溶解補助
剤(例えば、注射用蒸留水、生理食塩水、プロピレング
リコール、アルコール、脂肪酸エステル類等)、懸濁剤
(例えば、ポリソルベート80等の界面活性剤)、pH
調整剤(例えば、有機酸またはその金属塩等)、粘着剤
(例えば、カルボキシビニルポリマー、多糖類等)、乳
化剤(例えば、界面活性剤等)、安定化剤等を用い、通
常の製造法(例えば、第12改正日本薬局方に規定する
方法)を用いて製造することができる。さらに、公知の
技術により持続性製剤とすることも可能である。また、
本発明に係る抗白内障剤は点眼剤、眼軟膏等による粘膜
への直接投与、あるいは注射剤、内服剤としての投与
等、任意の投与形態で投与可能である。さらに、本発明
に係る化合物をNGF産生促進剤あるいは抗白内障剤と
して用いる場合の投与量は、成人を治療する場合で1〜
1000mgであり、これを1日2〜3回に分けて投与す
ることが好ましい。この投与量は、患者の年齢、体重お
よび症状によって増減することができる。
として用いる場合、経口または非経口的に投与すること
ができる。その投与剤形としては、例えば、散剤、顆粒
剤、カプセル剤錠剤、丸剤、シロップ剤、懸濁剤、注射
剤などを例示することができる。これらは、患者の症
状、年齢、および治療の目的に応じて常用の賦形剤(例
えば、デンプン、乳糖、結晶セルロース、メタケイ酸ア
ルミン酸マグネシウム、無水ケイ酸、マンニトール
等)、結合剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン等)、滑沢剤(例えば、ステ
アリン酸マグネシウム、タルク等)、崩壊剤(例えば、
カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ースカルシウム等)、コーテング剤(例えば、ヒドロキ
シエチルセルロース)、矯味剤、溶解剤ないし溶解補助
剤(例えば、注射用蒸留水、生理食塩水、プロピレング
リコール、アルコール、脂肪酸エステル類等)、懸濁剤
(例えば、ポリソルベート80等の界面活性剤)、pH
調整剤(例えば、有機酸またはその金属塩等)、粘着剤
(例えば、カルボキシビニルポリマー、多糖類等)、乳
化剤(例えば、界面活性剤等)、安定化剤等を用い、通
常の製造法(例えば、第12改正日本薬局方に規定する
方法)を用いて製造することができる。さらに、公知の
技術により持続性製剤とすることも可能である。また、
本発明に係る抗白内障剤は点眼剤、眼軟膏等による粘膜
への直接投与、あるいは注射剤、内服剤としての投与
等、任意の投与形態で投与可能である。さらに、本発明
に係る化合物をNGF産生促進剤あるいは抗白内障剤と
して用いる場合の投与量は、成人を治療する場合で1〜
1000mgであり、これを1日2〜3回に分けて投与す
ることが好ましい。この投与量は、患者の年齢、体重お
よび症状によって増減することができる。
【0026】以下、本発明を参考例、合成例、試験例に
よりさらに詳しく説明する。ただし、本発明はそれらに
限定されるものではない。
よりさらに詳しく説明する。ただし、本発明はそれらに
限定されるものではない。
【0027】
実施例1
【0028】
【化4】
【0029】市販の3−アミノ−9−エチルカルバゾー
ル(0.16g,0.75mmol)のアセトン(75
ml)溶液にニトロソジスルホン酸カリウム(0.90
g,3.36mmol)の1/6Mのリン酸二カリウム
(19ml)溶液を加えた後、5分間攪拌した。反応液
に食塩水(200ml)を加え、酢酸エチルで抽出し、
水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、
残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、9−
エチルカルバゾール−3,4−ジオン(化合物1)を
0.06g得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 1.51(m,1
H),4.28(q,2H),6.26(d,J=1
0.2Hz,1H),7.34(m,3H),7.35
(d,J=10.2Hz,1H),8.18(m,1
H). MS(m/e):225(M+).
ル(0.16g,0.75mmol)のアセトン(75
ml)溶液にニトロソジスルホン酸カリウム(0.90
g,3.36mmol)の1/6Mのリン酸二カリウム
(19ml)溶液を加えた後、5分間攪拌した。反応液
に食塩水(200ml)を加え、酢酸エチルで抽出し、
水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、
残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、9−
エチルカルバゾール−3,4−ジオン(化合物1)を
0.06g得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 1.51(m,1
H),4.28(q,2H),6.26(d,J=1
0.2Hz,1H),7.34(m,3H),7.35
(d,J=10.2Hz,1H),8.18(m,1
H). MS(m/e):225(M+).
【0030】参考例1
【0031】
【化5】
【0032】アルゴン雰囲気下、50%水素化ナトリウ
ム(0.91g,19.8mmol)のテトラヒドロフ
ラン(6ml)溶液にカルバゾール(3.01g,18
mmol)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液を氷
冷下で加え、30分間攪拌した。この溶液に臭化ベンジ
ル(3.39g,18.0mmol)のテトラヒドロフ
ラン(6ml)溶液を加え、徐々に室温に戻し、次いで
16時間加熱還流をした。反応液に水を加え、酢酸エチ
ルで抽出、水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精
製し、9−ベンジルカルバゾール(4.54g)を得
た。1 H−NMR(CDCl3): δ 5.53(s,2
H),7.13〜7.50(m,11H),8.10
(m,1H),8.17(m,1H).
ム(0.91g,19.8mmol)のテトラヒドロフ
ラン(6ml)溶液にカルバゾール(3.01g,18
mmol)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液を氷
冷下で加え、30分間攪拌した。この溶液に臭化ベンジ
ル(3.39g,18.0mmol)のテトラヒドロフ
ラン(6ml)溶液を加え、徐々に室温に戻し、次いで
16時間加熱還流をした。反応液に水を加え、酢酸エチ
ルで抽出、水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精
製し、9−ベンジルカルバゾール(4.54g)を得
た。1 H−NMR(CDCl3): δ 5.53(s,2
H),7.13〜7.50(m,11H),8.10
(m,1H),8.17(m,1H).
【0033】参考例2
【0034】
【化6】
【0035】硝酸銅(1.21g,5.0mmol)の
無水酢酸(8ml)及び酢酸(5ml)溶液に9−ベン
ジルカルバゾール(1.93g,7.5mmol)を氷
冷下で加え、30分間攪拌し、さらに室温で10分間攪
拌した。反応液に水(120ml)を加え、析出物をロ
過した。析出物はカラムクロマトグラフィーにより精製
し、9−ベンジル−3−ニトロカルバゾール(1.70
g)を得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 5.56(s,2
H),7.10〜7.15(m,2H),7.25〜
7.32(m,3H),7.35〜7.39(m,2
H),7.44(m,1H),7.53(m,1H),
8.18(m,1H),8.34(d,d,J=9.0
Hz,J=2.3Hz,1H),9.04(d,J=
9.0Hz,1H).
無水酢酸(8ml)及び酢酸(5ml)溶液に9−ベン
ジルカルバゾール(1.93g,7.5mmol)を氷
冷下で加え、30分間攪拌し、さらに室温で10分間攪
拌した。反応液に水(120ml)を加え、析出物をロ
過した。析出物はカラムクロマトグラフィーにより精製
し、9−ベンジル−3−ニトロカルバゾール(1.70
g)を得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 5.56(s,2
H),7.10〜7.15(m,2H),7.25〜
7.32(m,3H),7.35〜7.39(m,2
H),7.44(m,1H),7.53(m,1H),
8.18(m,1H),8.34(d,d,J=9.0
Hz,J=2.3Hz,1H),9.04(d,J=
9.0Hz,1H).
【0036】参考例3
【0037】
【化7】
【0038】9−ベンジル−3−ニトロカルバゾール
(1.66g,5.5mmol)のテトラヒドロフラン
(50ml)溶液に10%パラジウム−炭素(0.11
g)を加え、水素雰囲気下で2日間攪拌した。反応液は
ロ過した後、濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィ
ーにより精製し、3−アミノ−9−ベンジルカルバゾー
ル(1.39g)を得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 5.44(s,2
H),6.86(m,1H),7.10〜7.27
(m,7H),7.30(m,1H),7.38(m,
1H),7.45(m,1H),8.02(m,1
H).
(1.66g,5.5mmol)のテトラヒドロフラン
(50ml)溶液に10%パラジウム−炭素(0.11
g)を加え、水素雰囲気下で2日間攪拌した。反応液は
ロ過した後、濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィ
ーにより精製し、3−アミノ−9−ベンジルカルバゾー
ル(1.39g)を得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 5.44(s,2
H),6.86(m,1H),7.10〜7.27
(m,7H),7.30(m,1H),7.38(m,
1H),7.45(m,1H),8.02(m,1
H).
【0039】実施例2
【0040】
【化8】
【0041】3−アミノ−9−ベンジルカルバゾール
(0.136g,0.5mmol)のアセトン(75m
l)溶液にリン酸二ナトリウム(0.88g)とニトロ
ソジスルホン酸カリウム(0.440g,1.1mmo
l)水溶液(38ml)を加え、1分間攪拌した。反応
液に食塩水(130ml)を加え、酢酸エチルで抽出、
水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、
残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、9−
ベンジルカルバゾール−3,4−ジオン(化合物2)を
0.070g得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 5.43(s,2
H),6.20(d,J=10.2Hz,1H),7.
10〜7.12(m,2H),7.29(d,J=1
0.2Hz,1H),7.26〜7.38(m,6
H),8.21(m,1H). MS(m/e):253(M+)
(0.136g,0.5mmol)のアセトン(75m
l)溶液にリン酸二ナトリウム(0.88g)とニトロ
ソジスルホン酸カリウム(0.440g,1.1mmo
l)水溶液(38ml)を加え、1分間攪拌した。反応
液に食塩水(130ml)を加え、酢酸エチルで抽出、
水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、
残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、9−
ベンジルカルバゾール−3,4−ジオン(化合物2)を
0.070g得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 5.43(s,2
H),6.20(d,J=10.2Hz,1H),7.
10〜7.12(m,2H),7.29(d,J=1
0.2Hz,1H),7.26〜7.38(m,6
H),8.21(m,1H). MS(m/e):253(M+)
【0042】参考例4
【0043】
【化9】
【0044】カルバゾール(3.01g,18.0mm
ol)とブロモ酢酸エチル(3.30g,19.8mm
ol)および50%水素化ナトリウム(0.91g,1
9.8mmol)を用い、参考例1と同様に反応を行
い、9−エトキシカルボニルメチルカルバゾール(4.
17g)を得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 1.22(t,3
H),4.20(q,2H),5.00(s,2H),
7.24〜7.28(m,2H),7.33〜7.35
(m,2H),7.45〜7.49(m,2H),8.
09〜8.11(m,2H).
ol)とブロモ酢酸エチル(3.30g,19.8mm
ol)および50%水素化ナトリウム(0.91g,1
9.8mmol)を用い、参考例1と同様に反応を行
い、9−エトキシカルボニルメチルカルバゾール(4.
17g)を得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 1.22(t,3
H),4.20(q,2H),5.00(s,2H),
7.24〜7.28(m,2H),7.33〜7.35
(m,2H),7.45〜7.49(m,2H),8.
09〜8.11(m,2H).
【0045】参考例5
【0046】
【化10】
【0047】硝酸銅(0.54g,2.25mmol)
と9−エトキシカルボニルメチルカルバゾール(0.9
5g,3.75mmol)を用い、参考例2と同様に反
応を行い、9−エトキシカルボニルメチル−3−ニトロ
カルバゾール(0.79g)を得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 1.25(t,3
H),4.23(q,2H),5.04(s,2H),
7.34〜7.41(m,3H),7.57(m,1
H),8.15(m,1H),8.38(dd,J=
9.0Hz,J=2.3Hz,1H),9.00(d,
J=2.3Hz,1H).
と9−エトキシカルボニルメチルカルバゾール(0.9
5g,3.75mmol)を用い、参考例2と同様に反
応を行い、9−エトキシカルボニルメチル−3−ニトロ
カルバゾール(0.79g)を得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 1.25(t,3
H),4.23(q,2H),5.04(s,2H),
7.34〜7.41(m,3H),7.57(m,1
H),8.15(m,1H),8.38(dd,J=
9.0Hz,J=2.3Hz,1H),9.00(d,
J=2.3Hz,1H).
【0048】参考例6
【0049】
【化11】
【0050】9−エトキシカルボニルメチル−3−ニト
ロカルバゾール(4.47g,15.0mmol)と1
0%パラジウム−炭素(0.30g)を用い、参考例3
と同様に反応を行い、3−アミノ−9−エトキシカルボ
ニルメチルカルバゾール(3.01g)を得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 1.21(t,3
H),4.18(q,2H),4.92(s,2H),
6.89(m,1H),7.13〜7.21(m,2
H),7.27(m,1H),7.39〜7.44
(m,2H),7.98(m,1H).
ロカルバゾール(4.47g,15.0mmol)と1
0%パラジウム−炭素(0.30g)を用い、参考例3
と同様に反応を行い、3−アミノ−9−エトキシカルボ
ニルメチルカルバゾール(3.01g)を得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 1.21(t,3
H),4.18(q,2H),4.92(s,2H),
6.89(m,1H),7.13〜7.21(m,2
H),7.27(m,1H),7.39〜7.44
(m,2H),7.98(m,1H).
【0051】実施例3
【0052】
【化12】
【0053】3−アミノ−9−エトキシカルボニルメチ
ルカルバゾール(0.909g,3.39mmol)の
アセトン(510ml)溶液にリン酸二ナトリウム
(2.99g)とニトロソジスルホン酸カリウム(2.
99g,11.1mmol)の水溶液(255ml)を
加え、2分間攪拌した。反応液に食塩水(300ml)
を加え、酢酸エチルで抽出、水洗後、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグ
ラフィーにより精製し、9−エトキシカルボニルメチル
カルバゾール−3,4−ジオン(化合物3)を0.38
5g得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 1.29(t,3
H),4.27(q,2H),4.91(s,2H),
6.25(d,J=10.2Hz,1H),7.26
(d,J=10.2Hz,1H),7.29(m,1
H),7.32〜7.38(m,2H),8.20
(m,1H). MS(m/e):283(M+)
ルカルバゾール(0.909g,3.39mmol)の
アセトン(510ml)溶液にリン酸二ナトリウム
(2.99g)とニトロソジスルホン酸カリウム(2.
99g,11.1mmol)の水溶液(255ml)を
加え、2分間攪拌した。反応液に食塩水(300ml)
を加え、酢酸エチルで抽出、水洗後、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグ
ラフィーにより精製し、9−エトキシカルボニルメチル
カルバゾール−3,4−ジオン(化合物3)を0.38
5g得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 1.29(t,3
H),4.27(q,2H),4.91(s,2H),
6.25(d,J=10.2Hz,1H),7.26
(d,J=10.2Hz,1H),7.29(m,1
H),7.32〜7.38(m,2H),8.20
(m,1H). MS(m/e):283(M+)
【0054】参考例7
【0055】
【化13】
【0056】アルゴン雰囲気下、水素化ホウ素リチウム
(0.34g,15.6mmol)のテトラヒドロフラ
ン溶液(80ml)を氷冷した後、9−エトキシカルボ
ニルメチル−3−ニトロカルバゾール(参考例5の化合
物、3.874g,13mmol)を加え、室温で1時
間、次いで加熱還流にて30分攪拌した。反応液に飽和
塩化アンモニウム水溶液を加え、テトラヒドロフランで
抽出後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、
残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、9−ヒド
ロキシエチル−3−ニトロカルバゾール(2.89g)
を得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 4.42(t,2
H),4.49(t,2H),6.90(m,1H),
7.17(m,1H),7.23(m,1H),7.3
5(m,1H),7.40〜7.44(m,2H),
7.98(m,1H).
(0.34g,15.6mmol)のテトラヒドロフラ
ン溶液(80ml)を氷冷した後、9−エトキシカルボ
ニルメチル−3−ニトロカルバゾール(参考例5の化合
物、3.874g,13mmol)を加え、室温で1時
間、次いで加熱還流にて30分攪拌した。反応液に飽和
塩化アンモニウム水溶液を加え、テトラヒドロフランで
抽出後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、
残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、9−ヒド
ロキシエチル−3−ニトロカルバゾール(2.89g)
を得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 4.42(t,2
H),4.49(t,2H),6.90(m,1H),
7.17(m,1H),7.23(m,1H),7.3
5(m,1H),7.40〜7.44(m,2H),
7.98(m,1H).
【0057】参考例8
【0058】
【化14】
【0059】9−ヒドロキシエチル−3−ニトロカルバ
ゾール(参考例7の化合物:0.684,2.67mm
ol)と10%Pd−C(0.054g)用い、参考例
3と同様に反応を行い、3−アミノ−9−ヒドロキシエ
チルカルバゾール(0.55g)を得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 3.99(t,3
H),4.39(t,2H),6.86(m,1H),
7.17(m,1H),7.24(m,1H),7.3
6〜7.43(m,3H),7.98(m,1H).
ゾール(参考例7の化合物:0.684,2.67mm
ol)と10%Pd−C(0.054g)用い、参考例
3と同様に反応を行い、3−アミノ−9−ヒドロキシエ
チルカルバゾール(0.55g)を得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 3.99(t,3
H),4.39(t,2H),6.86(m,1H),
7.17(m,1H),7.24(m,1H),7.3
6〜7.43(m,3H),7.98(m,1H).
【0060】実施例4
【0061】
【化15】
【0062】3−アミノ−9−ヒドロキシエチルカルバ
ゾール(0.17g,0.75mmol)のアセトン
(113ml)溶液にリン酸二ナトリウム(1.32
g)とニトロソジスルホン酸カリウム(0.66g,
1.65mmol)の水溶液(38ml)を加え、3分
間攪拌した。反応液に食塩水(100ml)を加え、酢
酸エチルで抽出し、水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー
により精製し、9−ヒドロキシエチルカルバゾール−
3,4−ジオン(化合物4)を0.06g得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 3.71(q,2
H),4.45(t,2H),6.25(d,J=1
0.2Hz,1H),7.29〜7.33(m,2
H),7.67(m,1H),7.81(d,J=1
0.2Hz,1H),7.95(m,1H). MS(m/e):241(M+)
ゾール(0.17g,0.75mmol)のアセトン
(113ml)溶液にリン酸二ナトリウム(1.32
g)とニトロソジスルホン酸カリウム(0.66g,
1.65mmol)の水溶液(38ml)を加え、3分
間攪拌した。反応液に食塩水(100ml)を加え、酢
酸エチルで抽出し、水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー
により精製し、9−ヒドロキシエチルカルバゾール−
3,4−ジオン(化合物4)を0.06g得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 3.71(q,2
H),4.45(t,2H),6.25(d,J=1
0.2Hz,1H),7.29〜7.33(m,2
H),7.67(m,1H),7.81(d,J=1
0.2Hz,1H),7.95(m,1H). MS(m/e):241(M+)
【0063】参考例9
【0064】
【化16】
【0065】アルゴン雰囲気下、9−ヒドロキシエチル
−3−ニトロカルバゾール(0.768g,3.0mm
ol)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液に無水酢
酸(0.459g,4.5mmol)、ピリジン(0.
474g,6.0mmol)およびN,N−ジメチルア
ミノピリジン(0.073g,0.6mmol)を加
え、16時間攪拌した。反応液に1M塩酸を加えた後、
テトラヒドロフランと酢酸エチルの混合溶媒で抽出し、
水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して
得た残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、9−
アセトキシエチル−3−ニトロカルバゾール(0.85
g)を得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 1.92(s,3
H),4.50(t,2H),4.63(t,2H),
7.38(m,1H),7.47(m,1H),7.5
0(m,1H),7.59(m,1H),8.16
(m,1H),8.40(dd,J=9.0Hz,J=
2.2Hz,1H)9.01(d,J=2.2Hz,1
H).
−3−ニトロカルバゾール(0.768g,3.0mm
ol)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液に無水酢
酸(0.459g,4.5mmol)、ピリジン(0.
474g,6.0mmol)およびN,N−ジメチルア
ミノピリジン(0.073g,0.6mmol)を加
え、16時間攪拌した。反応液に1M塩酸を加えた後、
テトラヒドロフランと酢酸エチルの混合溶媒で抽出し、
水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して
得た残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、9−
アセトキシエチル−3−ニトロカルバゾール(0.85
g)を得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 1.92(s,3
H),4.50(t,2H),4.63(t,2H),
7.38(m,1H),7.47(m,1H),7.5
0(m,1H),7.59(m,1H),8.16
(m,1H),8.40(dd,J=9.0Hz,J=
2.2Hz,1H)9.01(d,J=2.2Hz,1
H).
【0066】参考例10
【0067】
【化17】
【0068】9−アセトキシエチル−3−ニトロカルバ
ゾール(0.827g,2.78mmol)と10%P
d−C(0.32g)用い、参考例3と同様に反応を行
い、3−アミノ−9−アセトキシエチルカルバゾール
(0.65g)得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 1.94(s,3
H),4.42(t,2H),4.49(t,2H),
6.90(m,1H),7.17(m,1H),7.2
3(m,1H),7.35(m,1H),7.40〜
7.44(m,2H),7.98(m,1H).
ゾール(0.827g,2.78mmol)と10%P
d−C(0.32g)用い、参考例3と同様に反応を行
い、3−アミノ−9−アセトキシエチルカルバゾール
(0.65g)得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 1.94(s,3
H),4.42(t,2H),4.49(t,2H),
6.90(m,1H),7.17(m,1H),7.2
3(m,1H),7.35(m,1H),7.40〜
7.44(m,2H),7.98(m,1H).
【0069】実施例5
【0070】
【化18】
【0071】3−アミノ−9−アセトキシエチルカルバ
ゾール(0.13g,0.5mmol)のアセトン(7
5ml)溶液にリン酸二ナトリウム(0.88g)とニ
トロソジスルホン酸カリウム(0.44g,1.65m
mol)の水溶液(38ml)を加え、3分間攪拌し
た。反応液に食塩水(100ml)を加え、酢酸エチル
で抽出し、水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精
製し、9−アセトキシエチルカルバゾール−3,4−ジ
オン(化合物5)を0.07g得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 2.01(s,3
H),4.42(m,2H),4.48(m,2H),
6.26(d,J=10.2Hz,1H),7.33〜
7.38(m,3H),7.39(d,J=10.2H
z,1H),8.19(m,1H). MS(m/e):268(M+).
ゾール(0.13g,0.5mmol)のアセトン(7
5ml)溶液にリン酸二ナトリウム(0.88g)とニ
トロソジスルホン酸カリウム(0.44g,1.65m
mol)の水溶液(38ml)を加え、3分間攪拌し
た。反応液に食塩水(100ml)を加え、酢酸エチル
で抽出し、水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精
製し、9−アセトキシエチルカルバゾール−3,4−ジ
オン(化合物5)を0.07g得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 2.01(s,3
H),4.42(m,2H),4.48(m,2H),
6.26(d,J=10.2Hz,1H),7.33〜
7.38(m,3H),7.39(d,J=10.2H
z,1H),8.19(m,1H). MS(m/e):268(M+).
【0072】参考例11
【0073】
【化19】
【0074】9−エトキシカルボニルメチル−3−ニト
ロカルバゾール(4.47g,15mmol)のテトラ
ヒドロフラン(80ml)溶液に水酸化リチウム(3.
15g,75mmol)を水(50ml)で溶かした溶
液を加え、室温で40時間攪拌した。反応液を塩酸で酸
性とし、酢酸エチルで抽出した。水洗後、硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、溶媒を留去して得た残留物をカラムクロマ
トグラフィーにより精製し、9−カルボキシメチル−3
−ニトロカルバゾール(3.39g)を得た。 1 H−NMR(CDCl3): δ 5.39(s,2
H),7.39(m,1H),7.60(m,1H),
7.69(m,1H),7.75(d,J=9.0H
z,1H),8.36〜8.40(m,2H),9.1
0(d,J=2.3Hz,1H).
ロカルバゾール(4.47g,15mmol)のテトラ
ヒドロフラン(80ml)溶液に水酸化リチウム(3.
15g,75mmol)を水(50ml)で溶かした溶
液を加え、室温で40時間攪拌した。反応液を塩酸で酸
性とし、酢酸エチルで抽出した。水洗後、硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、溶媒を留去して得た残留物をカラムクロマ
トグラフィーにより精製し、9−カルボキシメチル−3
−ニトロカルバゾール(3.39g)を得た。 1 H−NMR(CDCl3): δ 5.39(s,2
H),7.39(m,1H),7.60(m,1H),
7.69(m,1H),7.75(d,J=9.0H
z,1H),8.36〜8.40(m,2H),9.1
0(d,J=2.3Hz,1H).
【0075】参考例12
【0076】
【化20】
【0077】9−カルボキシメチル−3−ニトロカルバ
ゾール(2.0g,7.4mmol)のテトラヒドロフ
ラン(74ml)溶液に、トリエチルアミン(1.26
ml,8.9mmol)およびジエチルアミン(0.8
9ml,8.9mmolを加えた後、この溶液を氷冷し
た。次いでジエチルリン酸シアニド(1.45g,8.
9mmol)のテトラヒドロフラン(15ml)溶液を
加え、室温で24時間攪拌した。反応液を濃縮し、残留
物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、9−N,
N−ジエチルカルバモイルメチル−3−ニトロカルバゾ
ール(1.88g)を得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 1.16(t,3
H),1.26(t,3H),3.44(q,2H),
3.48(q,2H),5.09(s,2H),7.3
1〜7.37(m,3H),7.55(m,1H),
8.15(m,1H),8.36(dd,1H),9.
00(d,1H).
ゾール(2.0g,7.4mmol)のテトラヒドロフ
ラン(74ml)溶液に、トリエチルアミン(1.26
ml,8.9mmol)およびジエチルアミン(0.8
9ml,8.9mmolを加えた後、この溶液を氷冷し
た。次いでジエチルリン酸シアニド(1.45g,8.
9mmol)のテトラヒドロフラン(15ml)溶液を
加え、室温で24時間攪拌した。反応液を濃縮し、残留
物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、9−N,
N−ジエチルカルバモイルメチル−3−ニトロカルバゾ
ール(1.88g)を得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 1.16(t,3
H),1.26(t,3H),3.44(q,2H),
3.48(q,2H),5.09(s,2H),7.3
1〜7.37(m,3H),7.55(m,1H),
8.15(m,1H),8.36(dd,1H),9.
00(d,1H).
【0078】参考例13
【0079】
【化21】
【0080】9−N,N−ジエチルカルバモイルメチル
−3−ニトロカルバゾール(2.0g)と10%Pd−
C(0.88g)用い、参考例3と同様に反応を行い、
3−アミノ−9−N,N−ジエチルカルバモイルメチル
カルバゾール(1.38g)得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 0.94(t,3
H),1.12(t,3H),3.32(q,2H),
3.39(q,2H),4.96(s,2H),6.8
7(m,J=9.0Hz,J=2.3Hz,1H),
7.15〜7.19(m,2H),7.28(m,1
H),7.38〜7.42(m,2H),7.98
(m,1H).
−3−ニトロカルバゾール(2.0g)と10%Pd−
C(0.88g)用い、参考例3と同様に反応を行い、
3−アミノ−9−N,N−ジエチルカルバモイルメチル
カルバゾール(1.38g)得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 0.94(t,3
H),1.12(t,3H),3.32(q,2H),
3.39(q,2H),4.96(s,2H),6.8
7(m,J=9.0Hz,J=2.3Hz,1H),
7.15〜7.19(m,2H),7.28(m,1
H),7.38〜7.42(m,2H),7.98
(m,1H).
【0081】実施例6
【0082】
【化22】
【0083】3−アミノ−9−N,N−ジエチルカルバ
モイルメチルカルバゾール(0.15g,0.5mmo
l)のアセトン(75ml)溶液にリン酸二ナトリウム
(0.88g)とニトロソジスルホン酸カリウム(0.
44g,1.65mmol)の水溶液(36ml)を加
えた後、3分間攪拌した。反応液に食塩水(100m
l)を加え、酢酸エチルで抽出し、水洗後、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去し、残留物をカラムクロ
マトグラフィーにより精製し、9−N,N−ジエチルカ
ルバモイルメチルカルバゾール−3,4−ジオン(化合
物6)を0.07g得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 1.17(t,3
H),1.37(t,3H),(s,3H),3.45
(m,2H),3.50(m,2H),4.97(s,
2H),6.22(d,J=10.2Hz,1H),
7.19(m,1H),7.21(d,J=10.2H
z,1H),7.28〜7.35(m,2H),8.2
0(m,1H). MS(m/e):310(M+).
モイルメチルカルバゾール(0.15g,0.5mmo
l)のアセトン(75ml)溶液にリン酸二ナトリウム
(0.88g)とニトロソジスルホン酸カリウム(0.
44g,1.65mmol)の水溶液(36ml)を加
えた後、3分間攪拌した。反応液に食塩水(100m
l)を加え、酢酸エチルで抽出し、水洗後、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を留去し、残留物をカラムクロ
マトグラフィーにより精製し、9−N,N−ジエチルカ
ルバモイルメチルカルバゾール−3,4−ジオン(化合
物6)を0.07g得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 1.17(t,3
H),1.37(t,3H),(s,3H),3.45
(m,2H),3.50(m,2H),4.97(s,
2H),6.22(d,J=10.2Hz,1H),
7.19(m,1H),7.21(d,J=10.2H
z,1H),7.28〜7.35(m,2H),8.2
0(m,1H). MS(m/e):310(M+).
【0084】試験例1. L−M細胞に対するNGF生産促
進活性 2×104/mLの濃度で0.5%ペプトン含有199培
地に懸濁したL−M細胞を96穴マルチプレートの各穴
に、0.2mLづつ接種し、2〜3日培養した。その
後、これらの細胞を被験化合物を各濃度で含んでいる試
験培地(0.5%ウシ血清アルブミン含有199培地)
に培地交換し、さらに24時間培養した。培養終了後、
L−M細胞によって産生された培養上清中に遊離したN
GFの量を以下に示す酵素免疫測定法によって測定し
た。
進活性 2×104/mLの濃度で0.5%ペプトン含有199培
地に懸濁したL−M細胞を96穴マルチプレートの各穴
に、0.2mLづつ接種し、2〜3日培養した。その
後、これらの細胞を被験化合物を各濃度で含んでいる試
験培地(0.5%ウシ血清アルブミン含有199培地)
に培地交換し、さらに24時間培養した。培養終了後、
L−M細胞によって産生された培養上清中に遊離したN
GFの量を以下に示す酵素免疫測定法によって測定し
た。
【0085】[NGFの測定法]ポリスチレン製の96
穴プレート(住友ベークライト社製MS−3496F)
に抗マウスベータNGFポリクローナル抗体(マウス顎
下腺より調製したベータNGFを抗原として発明者らが
常法に従い作成したもの、[S. Furukawa, I. Kamo, Y.
Furukawa, S. Akazawa, E. Satoyoshi, K. Itoh and
K. Hayashi, J. Neurochem., 40, 734-744 (1983)])
の溶液(pH8.3)を各穴に50マイクロリットルづ
つ分注し37℃で4時間放置した。マイクロプレートに
吸着されなかった抗体を除去後、洗浄液で各穴を3回洗
浄した。標準ベータNGF(東洋紡製)溶液あるいは、
上記の実験により得られたL−M細胞の培養上清40マ
イクロリットルを各穴に分注し、4℃で18時間放置し
た後、標準溶液あるいは、試料溶液を除去した。さらに
各穴を3回づつ洗浄した。ベータガラクトシダーゼ標識
抗ベータNGFモノクローナル抗体(ベーリンガーマン
ハイム社製)溶液(40mU/mL,pH7.6)を各穴
に50マイクロリットルづつ分注し、37℃で4時間放
置した後、酵素標識抗体を除去し、上記と同様にして各
穴を3回づつ洗浄した。4−メチルウンベリフェリル−
ベーターD−ガラクトシド(シグマ社製)溶液(20マ
イクログラム/mL、pH7.6)を各穴に100マイ
クロリットルづつ分注し、室温で1.5時間反応させた
後、0.2Nグリシン−水酸化ナトリウム緩衝液(pH10.
3)を各穴に100マイクロリットルづつ分注して反応
を停止し、生成した4−メチルウンベリフェロンの蛍光
強度をプレートリーダーで測定し、標準曲線よりNGF
量を算出した。
穴プレート(住友ベークライト社製MS−3496F)
に抗マウスベータNGFポリクローナル抗体(マウス顎
下腺より調製したベータNGFを抗原として発明者らが
常法に従い作成したもの、[S. Furukawa, I. Kamo, Y.
Furukawa, S. Akazawa, E. Satoyoshi, K. Itoh and
K. Hayashi, J. Neurochem., 40, 734-744 (1983)])
の溶液(pH8.3)を各穴に50マイクロリットルづ
つ分注し37℃で4時間放置した。マイクロプレートに
吸着されなかった抗体を除去後、洗浄液で各穴を3回洗
浄した。標準ベータNGF(東洋紡製)溶液あるいは、
上記の実験により得られたL−M細胞の培養上清40マ
イクロリットルを各穴に分注し、4℃で18時間放置し
た後、標準溶液あるいは、試料溶液を除去した。さらに
各穴を3回づつ洗浄した。ベータガラクトシダーゼ標識
抗ベータNGFモノクローナル抗体(ベーリンガーマン
ハイム社製)溶液(40mU/mL,pH7.6)を各穴
に50マイクロリットルづつ分注し、37℃で4時間放
置した後、酵素標識抗体を除去し、上記と同様にして各
穴を3回づつ洗浄した。4−メチルウンベリフェリル−
ベーターD−ガラクトシド(シグマ社製)溶液(20マ
イクログラム/mL、pH7.6)を各穴に100マイ
クロリットルづつ分注し、室温で1.5時間反応させた
後、0.2Nグリシン−水酸化ナトリウム緩衝液(pH10.
3)を各穴に100マイクロリットルづつ分注して反応
を停止し、生成した4−メチルウンベリフェロンの蛍光
強度をプレートリーダーで測定し、標準曲線よりNGF
量を算出した。
【0086】結果は被験化合物無処置細胞の産生するN
GF量に対する倍数(NGF産生促進倍率)で表わし
た。結果を表1に示す。
GF量に対する倍数(NGF産生促進倍率)で表わし
た。結果を表1に示す。
【0087】
【表1】 表1 ─────────────────────────────── 被験化合物 化合物濃度(μg/mL) NGF産生促進倍率 ─────────────────────────────── 4-メチルカテコール 6.3 6.9 -------------------------------------------------------------- 化合物1 3.1 7.4 化合物2 5.0 6.0 化合物3 6.3 11.7 化合物4 2.5 4.0 化合物5 6.3 9.6 化合物6 6.3 9.0 ───────────────────────────────
【0088】化合物1、3、5および6は陽性対照に用
いた4−メチルカテコールと同じかそれ以下の濃度で、
4−メチルカテコールよりも高いNGF産生促進活性を
示した。化合物2および4は4−メチルカテコールより
低濃度でNGF産生促進活性を示した。
いた4−メチルカテコールと同じかそれ以下の濃度で、
4−メチルカテコールよりも高いNGF産生促進活性を
示した。化合物2および4は4−メチルカテコールより
低濃度でNGF産生促進活性を示した。
【0089】試験例2. ヒドロコルチゾン誘発鶏胚白
内障抑制活性 鶏卵を温度37℃、湿度約70%のふ卵器中でふ卵し
た。対照群と被験化合物投与群には、コハク酸ヒドロコ
ルチゾン(HC)0.12mgを0.2mLの精製水に溶解
した液を、卵の気質部分よりふ卵15日目に投与した。
被験化合物投与群にはHC投与2時間後に被験化合物を投
与した。HC投与後48時間でレンズを取り出し、西郡
らの方法[INVESTIGATIVE OPHTHALMOLOGY & VISUAL SCIE
NCE 25, 1051 (1984)]による次の判定基準により白内障
の判定を行った。 − : レンズ体に濁りなし、正常と見分けがつかな
い。 + :かすかな不透明リング。 ++ :明白な白濁リング。 +++ :ピンホールサイズの透明な部分が白濁した核にあ
る。 ++++:核全体が白濁。 結果を表2に示す。
内障抑制活性 鶏卵を温度37℃、湿度約70%のふ卵器中でふ卵し
た。対照群と被験化合物投与群には、コハク酸ヒドロコ
ルチゾン(HC)0.12mgを0.2mLの精製水に溶解
した液を、卵の気質部分よりふ卵15日目に投与した。
被験化合物投与群にはHC投与2時間後に被験化合物を投
与した。HC投与後48時間でレンズを取り出し、西郡
らの方法[INVESTIGATIVE OPHTHALMOLOGY & VISUAL SCIE
NCE 25, 1051 (1984)]による次の判定基準により白内障
の判定を行った。 − : レンズ体に濁りなし、正常と見分けがつかな
い。 + :かすかな不透明リング。 ++ :明白な白濁リング。 +++ :ピンホールサイズの透明な部分が白濁した核にあ
る。 ++++:核全体が白濁。 結果を表2に示す。
【0090】
【表2】
【0091】HC 0.12mg/卵をふ卵15日目に投与する
と17日目にはグレード(++++)の白内障が観察された。
これに対し化合物1は明らかに白内障の改善作用を示し
た。
と17日目にはグレード(++++)の白内障が観察された。
これに対し化合物1は明らかに白内障の改善作用を示し
た。
【0092】
【発明の効果】本発明に係るカルバゾール−3,4−ジ
オン誘導体は、優れた神経成長因子産生促進作用および
抗白内障作用を有し、神経成長因子産生促進剤および抗
白内障剤として有用である。また、一部のカルバゾール
−3,4−ジオン誘導体は新規化合物である。
オン誘導体は、優れた神経成長因子産生促進作用および
抗白内障作用を有し、神経成長因子産生促進剤および抗
白内障剤として有用である。また、一部のカルバゾール
−3,4−ジオン誘導体は新規化合物である。
【手続補正書】
【提出日】平成7年10月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】市販の3−アミノ−9−エチルカルバゾー
ル(0.16g,0.75mmol)のアセトン(75
ml)溶液にニトロソジスルホン酸カリウム(0.90
g,3.36mmol)の1/6Mのリン酸二水素カリ
ウム(19ml)溶液を加えた後、5分間攪拌した。反
応液に食塩水(200ml)を加え、酢酸エチルで抽出
し、水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、
9−エチルカルバゾール−3,4−ジオン(化合物1)
を0.06g得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 1.51(m,1
H),4.28(q,2H),6.26(d,J=1
0.2Hz,1H),7.34(m,3H),7.35
(d,J=10.2Hz,1H),8.18(m,1
H). MS(m/e):225(M+).
ル(0.16g,0.75mmol)のアセトン(75
ml)溶液にニトロソジスルホン酸カリウム(0.90
g,3.36mmol)の1/6Mのリン酸二水素カリ
ウム(19ml)溶液を加えた後、5分間攪拌した。反
応液に食塩水(200ml)を加え、酢酸エチルで抽出
し、水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、
9−エチルカルバゾール−3,4−ジオン(化合物1)
を0.06g得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 1.51(m,1
H),4.28(q,2H),6.26(d,J=1
0.2Hz,1H),7.34(m,3H),7.35
(d,J=10.2Hz,1H),8.18(m,1
H). MS(m/e):225(M+).
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】3−アミノ−9−ベンジルカルバゾール
(0.136g,0.5mmol)のアセトン(75m
l)溶液にリン酸二水素ナトリウム(0.88g)とニ
トロソジスルホン酸カリウム(0.440g,1.1m
mol)水溶液(38ml)を加え、1分間攪拌した。
反応液に食塩水(130ml)を加え、酢酸エチルで抽
出、水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、
9−ベンジルカルバゾール−3,4−ジオン(化合物
2)を0.070g得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 5.43(s,2
H),6.20(d,J=10.2Hz,1H),7.
10〜7.12(m,2H),7.29(d,J=1
0.2Hz,1H),7.26〜7.38(m,6
H),8.21(m,1H). MS(m/e):253(M+)
(0.136g,0.5mmol)のアセトン(75m
l)溶液にリン酸二水素ナトリウム(0.88g)とニ
トロソジスルホン酸カリウム(0.440g,1.1m
mol)水溶液(38ml)を加え、1分間攪拌した。
反応液に食塩水(130ml)を加え、酢酸エチルで抽
出、水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、
9−ベンジルカルバゾール−3,4−ジオン(化合物
2)を0.070g得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 5.43(s,2
H),6.20(d,J=10.2Hz,1H),7.
10〜7.12(m,2H),7.29(d,J=1
0.2Hz,1H),7.26〜7.38(m,6
H),8.21(m,1H). MS(m/e):253(M+)
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】3−アミノ−9−エトキシカルボニルメチ
ルカルバゾール(0.909g,3.39mmol)の
アセトン(510ml)溶液にリン酸二水素ナトリウム
(2.99g)とニトロソジスルホン酸カリウム(2.
99g,11.1mmol)の水溶液(255ml)を
加え、2分間攪拌した。反応液に食塩水(300ml)
を加え、酢酸エチルで抽出、水洗後、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグ
ラフィーにより精製し、9−エトキシカルボニルメチル
カルバゾール−3,4−ジオン(化合物3)を0.38
5g得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 1.29(t,3
H),4.27(q,2H),4.91(s,2H),
6.25(d,J=10.2Hz,1H),7.26
(d,J=10.2Hz,1H),7.29(m,1
H),7.32〜7.38(m,2H),8.20
(m,1H). MS(m/e):283(M+)
ルカルバゾール(0.909g,3.39mmol)の
アセトン(510ml)溶液にリン酸二水素ナトリウム
(2.99g)とニトロソジスルホン酸カリウム(2.
99g,11.1mmol)の水溶液(255ml)を
加え、2分間攪拌した。反応液に食塩水(300ml)
を加え、酢酸エチルで抽出、水洗後、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグ
ラフィーにより精製し、9−エトキシカルボニルメチル
カルバゾール−3,4−ジオン(化合物3)を0.38
5g得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 1.29(t,3
H),4.27(q,2H),4.91(s,2H),
6.25(d,J=10.2Hz,1H),7.26
(d,J=10.2Hz,1H),7.29(m,1
H),7.32〜7.38(m,2H),8.20
(m,1H). MS(m/e):283(M+)
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】3−アミノ−9−ヒドロキシエチルカルバ
ゾール(0.17g,0.75mmol)のアセトン
(113ml)溶液にリン酸二水素ナトリウム(1.3
2g)とニトロソジスルホン酸カリウム(0.66g,
1.65mmol)の水溶液(38ml)を加え、3分
間攪拌した。反応液に食塩水(100ml)を加え、酢
酸エチルで抽出し、水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー
により精製し、9−ヒドロキシエチルカルバゾール−
3,4−ジオン(化合物4)を0.06g得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 3.71(q,2
H),4.45(t,2H),6.25(d,J=1
0.2Hz,1H),7.29〜7.33(m,2
H),7.67(m,1H),7.81(d,J=1
0.2Hz,1H),7.95(m,1H). MS(m/e):241(M+)
ゾール(0.17g,0.75mmol)のアセトン
(113ml)溶液にリン酸二水素ナトリウム(1.3
2g)とニトロソジスルホン酸カリウム(0.66g,
1.65mmol)の水溶液(38ml)を加え、3分
間攪拌した。反応液に食塩水(100ml)を加え、酢
酸エチルで抽出し、水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィー
により精製し、9−ヒドロキシエチルカルバゾール−
3,4−ジオン(化合物4)を0.06g得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 3.71(q,2
H),4.45(t,2H),6.25(d,J=1
0.2Hz,1H),7.29〜7.33(m,2
H),7.67(m,1H),7.81(d,J=1
0.2Hz,1H),7.95(m,1H). MS(m/e):241(M+)
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】3−アミノ−9−アセトキシエチルカルバ
ゾール(0.13g,0.5mmol)のアセトン(7
5ml)溶液にリン酸二水素ナトリウム(0.88g)
とニトロソジスルホン酸カリウム(0.44g,1.6
5mmol)の水溶液(38ml)を加え、3分間攪拌
した。反応液に食塩水(100ml)を加え、酢酸エチ
ルで抽出し、水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより
精製し、9−アセトキシエチルカルバゾール−3,4−
ジオン(化合物5)を0.07g得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 2.01(s,3
H),4.42(m,2H),4.48(m,2H),
6.26(d,J=10.2Hz,1H),7.33〜
7.38(m,3H),7.39(d,J=10.2H
z,1H),8.19(m,1H). MS(m/e):268(M+).
ゾール(0.13g,0.5mmol)のアセトン(7
5ml)溶液にリン酸二水素ナトリウム(0.88g)
とニトロソジスルホン酸カリウム(0.44g,1.6
5mmol)の水溶液(38ml)を加え、3分間攪拌
した。反応液に食塩水(100ml)を加え、酢酸エチ
ルで抽出し、水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより
精製し、9−アセトキシエチルカルバゾール−3,4−
ジオン(化合物5)を0.07g得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 2.01(s,3
H),4.42(m,2H),4.48(m,2H),
6.26(d,J=10.2Hz,1H),7.33〜
7.38(m,3H),7.39(d,J=10.2H
z,1H),8.19(m,1H). MS(m/e):268(M+).
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正内容】
【0083】3−アミノ−9−N,N−ジエチルカルバ
モイルメチルカルバゾール(0.15g,0.5mmo
l)のアセトン(75ml)溶液にリン酸二水素ナトリ
ウム(0.88g)とニトロソジスルホン酸カリウム
(0.44g,1.65mmol)の水溶液(36m
l)を加えた後、3分間攪拌した。反応液に食塩水(1
00ml)を加え、酢酸エチルで抽出し、水洗後、硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残留物をカラ
ムクロマトグラフィーにより精製し、9−N,N−ジエ
チルカルバモイルメチルカルバゾール−3,4−ジオン
(化合物6)を0.07g得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 1.17(t,3
H),1.37(t,3H),(s,3H),3.45
(m,2H),3.50(m,2H),4.97(s,
2H),6.22(d,J=10.2Hz,1H),
7.19(m,1H),7.21(d,J=10.2H
z,1H),7.28〜7.35(m,2H),8.2
0(m,1H). MS(m/e):310(M+).
モイルメチルカルバゾール(0.15g,0.5mmo
l)のアセトン(75ml)溶液にリン酸二水素ナトリ
ウム(0.88g)とニトロソジスルホン酸カリウム
(0.44g,1.65mmol)の水溶液(36m
l)を加えた後、3分間攪拌した。反応液に食塩水(1
00ml)を加え、酢酸エチルで抽出し、水洗後、硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、残留物をカラ
ムクロマトグラフィーにより精製し、9−N,N−ジエ
チルカルバモイルメチルカルバゾール−3,4−ジオン
(化合物6)を0.07g得た。1 H−NMR(CDCl3): δ 1.17(t,3
H),1.37(t,3H),(s,3H),3.45
(m,2H),3.50(m,2H),4.97(s,
2H),6.22(d,J=10.2Hz,1H),
7.19(m,1H),7.21(d,J=10.2H
z,1H),7.28〜7.35(m,2H),8.2
0(m,1H). MS(m/e):310(M+).
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0089
【補正方法】変更
【補正内容】
【0089】試験例2. ヒドロコルチゾン誘発鶏胚白
内障抑制活性 鶏卵を温度37℃、湿度約70%のふ卵器中でふ卵し
た。対照群と被験化合物投与群には、コハク酸ヒドロコ
ルチゾン(HC)0.12mgを0.2mLの精製水に溶解
した液を、卵の気室部分よりふ卵15日目に投与した。
被験化合物投与群にはHC投与2時間後に被験化合物を投
与した。HC投与後48時間でレンズを取り出し、西郡
らの方法[INVESTIGATIVE OPHTHALMOLOGY & VISUAL SCIE
NCE 25, 1051 (1984)]による次の判定基準により白内障
の判定を行った。 − : レンズ体に濁りなし、正常と見分けがつかな
い。 + :かすかな不透明リング。 ++ :明白な白濁リング。 +++ :ピンホールサイズの透明な部分が白濁した核にあ
る。 ++++:核全体が白濁。 結果を表2に示す。
内障抑制活性 鶏卵を温度37℃、湿度約70%のふ卵器中でふ卵し
た。対照群と被験化合物投与群には、コハク酸ヒドロコ
ルチゾン(HC)0.12mgを0.2mLの精製水に溶解
した液を、卵の気室部分よりふ卵15日目に投与した。
被験化合物投与群にはHC投与2時間後に被験化合物を投
与した。HC投与後48時間でレンズを取り出し、西郡
らの方法[INVESTIGATIVE OPHTHALMOLOGY & VISUAL SCIE
NCE 25, 1051 (1984)]による次の判定基準により白内障
の判定を行った。 − : レンズ体に濁りなし、正常と見分けがつかな
い。 + :かすかな不透明リング。 ++ :明白な白濁リング。 +++ :ピンホールサイズの透明な部分が白濁した核にあ
る。 ++++:核全体が白濁。 結果を表2に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 聖 神奈川県大和市中央林間5−16−4
Claims (3)
- 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1は水素原子、C1〜C6のアルキル基、また
はハロゲン原子を表わし、R2は水素原子、C1〜C6の
アルキル基、または−(CH2)n−A(nは1〜4の整
数を表わし、Aはアリール基、ヘテロアリール基、CO
NR5R6、CO2R5、OR5、OCOR6、またはNR5
R6を表わし、R5およびR6は独立に水素原子またはC1
〜C6のアルキル基を表わす。)を表わし、R3およびR
4は独立に水素原子またはC1〜C6のアルキル基を表わ
す。)で表わされるカルバゾール−3,4−ジオン誘導
体。 - 【請求項2】 請求項1に記載のカルバゾール−3,4
−ジオン誘導体を有効成分とする神経成長因子産生促進
剤。 - 【請求項3】 請求項1に記載のカルバゾール−3,4
−ジオン誘導体を有効成分とする抗白内障剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31282194A JPH08169879A (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | カルバゾール−3,4−ジオン誘導体並びに神経成長因子産生促進剤および抗白内障剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31282194A JPH08169879A (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | カルバゾール−3,4−ジオン誘導体並びに神経成長因子産生促進剤および抗白内障剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08169879A true JPH08169879A (ja) | 1996-07-02 |
Family
ID=18033830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31282194A Pending JPH08169879A (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | カルバゾール−3,4−ジオン誘導体並びに神経成長因子産生促進剤および抗白内障剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08169879A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002265446A (ja) * | 2001-03-06 | 2002-09-18 | Jsr Corp | 新規カルバゾール誘導体および化学増幅型感放射線性樹脂組成物 |
EP2423190A1 (en) | 2002-05-16 | 2012-02-29 | Shionogi&Co., Ltd. | Compounds Exhibiting PGD 2 Receptor Antagonism |
-
1994
- 1994-12-16 JP JP31282194A patent/JPH08169879A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002265446A (ja) * | 2001-03-06 | 2002-09-18 | Jsr Corp | 新規カルバゾール誘導体および化学増幅型感放射線性樹脂組成物 |
EP2423190A1 (en) | 2002-05-16 | 2012-02-29 | Shionogi&Co., Ltd. | Compounds Exhibiting PGD 2 Receptor Antagonism |
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