JPH08169631A - 紙幣繰出装置 - Google Patents
紙幣繰出装置Info
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- JPH08169631A JPH08169631A JP31514994A JP31514994A JPH08169631A JP H08169631 A JPH08169631 A JP H08169631A JP 31514994 A JP31514994 A JP 31514994A JP 31514994 A JP31514994 A JP 31514994A JP H08169631 A JPH08169631 A JP H08169631A
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Landscapes
- Controlling Sheets Or Webs (AREA)
- Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
- Registering Or Overturning Sheets (AREA)
- Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 紙幣の搬送速度を変化させることなく紙幣の
搬送間隔の調整を行ない、これによってニアフィードの
防止可能な紙幣繰出装置の提供を目的とする。 【構成】 繰出検出センサ13の検出信号に基づき、先
行紙幣と後続紙幣との搬送間隔が、予め記憶した基準搬
送間隔より小さいニアフィードと判断された場合に(ス
テップ1〜6)、予め記憶した基準搬送間隔と、繰出検
出センサ13によって検出された搬送間隔との差から後
続紙幣の停止時間を算出し(ステップ7)、この停止時
間に一致するまで、電磁クラッチ9をOFF、電磁ブレ
ーキ12をONとすることにより紙幣繰出部6による紙
幣の1枚分離及び繰り出しを停止状態とし、停止時間経
過後に、電磁ブレーキ12をOFF、電磁クラッチ9を
ONとすることにより紙幣繰出部6による紙幣の1枚分
離及び繰り出しを再開状態とする(ステップ8〜ステッ
プ14)。
搬送間隔の調整を行ない、これによってニアフィードの
防止可能な紙幣繰出装置の提供を目的とする。 【構成】 繰出検出センサ13の検出信号に基づき、先
行紙幣と後続紙幣との搬送間隔が、予め記憶した基準搬
送間隔より小さいニアフィードと判断された場合に(ス
テップ1〜6)、予め記憶した基準搬送間隔と、繰出検
出センサ13によって検出された搬送間隔との差から後
続紙幣の停止時間を算出し(ステップ7)、この停止時
間に一致するまで、電磁クラッチ9をOFF、電磁ブレ
ーキ12をONとすることにより紙幣繰出部6による紙
幣の1枚分離及び繰り出しを停止状態とし、停止時間経
過後に、電磁ブレーキ12をOFF、電磁クラッチ9を
ONとすることにより紙幣繰出部6による紙幣の1枚分
離及び繰り出しを再開状態とする(ステップ8〜ステッ
プ14)。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙幣処理機に係わり、
特に、紙幣が集積状態で貯留される紙幣貯留部から紙幣
搬送路に対して、該紙幣貯留部内の紙幣を1枚ずつ確実
に繰り出すことが可能な紙幣繰出装置に関する。
特に、紙幣が集積状態で貯留される紙幣貯留部から紙幣
搬送路に対して、該紙幣貯留部内の紙幣を1枚ずつ確実
に繰り出すことが可能な紙幣繰出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙幣搬送路に対して紙幣を1枚ず
つ繰り出す紙幣繰出装置は、特開昭55−146585
号公報に開示されている。この公報に示される紙幣処理
機は、紙幣を搬送する紙幣搬送路に沿って、上流側から
紙幣貯留部、紙幣繰出部(紙幣繰出装置)、紙幣鑑別
部、紙幣振分部、紙幣収納部が順次配置されているもの
であって、このような構成によって、紙幣繰出部は、紙
幣が集積状態で貯留される紙幣貯留部から紙幣搬送路に
対して、該紙幣貯留部内の紙幣を一定の間隔をおいて1
枚ずつ繰り出した後、紙幣鑑別部は該紙幣の金種、真
偽、正損、搬送不良(二重送り、斜め送り等)を鑑別
し、更に、紙幣振分部は、紙幣鑑別部の鑑別結果に基づ
き、該紙幣を、金種別紙幣収納部、リジェクト紙幣収納
部のいずれかに振分収納させるようにしている。
つ繰り出す紙幣繰出装置は、特開昭55−146585
号公報に開示されている。この公報に示される紙幣処理
機は、紙幣を搬送する紙幣搬送路に沿って、上流側から
紙幣貯留部、紙幣繰出部(紙幣繰出装置)、紙幣鑑別
部、紙幣振分部、紙幣収納部が順次配置されているもの
であって、このような構成によって、紙幣繰出部は、紙
幣が集積状態で貯留される紙幣貯留部から紙幣搬送路に
対して、該紙幣貯留部内の紙幣を一定の間隔をおいて1
枚ずつ繰り出した後、紙幣鑑別部は該紙幣の金種、真
偽、正損、搬送不良(二重送り、斜め送り等)を鑑別
し、更に、紙幣振分部は、紙幣鑑別部の鑑別結果に基づ
き、該紙幣を、金種別紙幣収納部、リジェクト紙幣収納
部のいずれかに振分収納させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に構成された紙幣処理機では、紙幣繰出部によって繰り
出された紙幣の搬送間隔が小さいニアフィードが発生し
た場合には、たとえニアフィードされた先行紙幣及び/
または後続紙幣を紙幣鑑別部にて鑑別することができた
としても、その鑑別結果に基づいて先行紙幣と後続紙幣
とを紙幣振分部によって振り分ける場合には必要とされ
る搬送間隔が不足するため、ニアフィードが発生したと
きには、先行紙幣及び後続紙幣の2枚の紙幣を共にリジ
ェクトさせており、紙幣の処理効率が低下するととも
に、リジェクトされた紙幣については、後に、再処理し
なければならないという不具合が生じていた。
に構成された紙幣処理機では、紙幣繰出部によって繰り
出された紙幣の搬送間隔が小さいニアフィードが発生し
た場合には、たとえニアフィードされた先行紙幣及び/
または後続紙幣を紙幣鑑別部にて鑑別することができた
としても、その鑑別結果に基づいて先行紙幣と後続紙幣
とを紙幣振分部によって振り分ける場合には必要とされ
る搬送間隔が不足するため、ニアフィードが発生したと
きには、先行紙幣及び後続紙幣の2枚の紙幣を共にリジ
ェクトさせており、紙幣の処理効率が低下するととも
に、リジェクトされた紙幣については、後に、再処理し
なければならないという不具合が生じていた。
【0004】そして、このような不具合を解決するため
に、特開平6−211418号公報に示される紙幣区分
装置が提供されている。この紙幣区分装置は、紙幣貯留
部から紙幣搬送路に紙幣が繰り出された後の紙幣の搬送
間隔を検出する位置及び間隔センサを有するものであっ
て、これらセンサの検出信号に基づいて、紙幣の間隔が
小さいニアフィードの場合に、紙幣搬送路を駆動する搬
送モータの回転速度を低下させることよって、これら紙
幣の搬送速度を遅くするようにし、これによって紙幣鑑
別部、紙幣振分部にてニアフィードとなっている紙幣の
鑑別及び振り分けを支障無く行わせるようにしている。
ところが、このような紙幣区分装置では、搬送モータの
回転速度を調整することにより、紙幣搬送路の全体の搬
送速度を変化させるようにしているので、例えば鑑別部
での紙幣の鑑別データの読取処理が、紙幣搬送路の搬送
速度が変化しているときに行われていると、鑑別データ
が不規則なものとなって誤鑑別が発生するという新たな
不具合が生じる。
に、特開平6−211418号公報に示される紙幣区分
装置が提供されている。この紙幣区分装置は、紙幣貯留
部から紙幣搬送路に紙幣が繰り出された後の紙幣の搬送
間隔を検出する位置及び間隔センサを有するものであっ
て、これらセンサの検出信号に基づいて、紙幣の間隔が
小さいニアフィードの場合に、紙幣搬送路を駆動する搬
送モータの回転速度を低下させることよって、これら紙
幣の搬送速度を遅くするようにし、これによって紙幣鑑
別部、紙幣振分部にてニアフィードとなっている紙幣の
鑑別及び振り分けを支障無く行わせるようにしている。
ところが、このような紙幣区分装置では、搬送モータの
回転速度を調整することにより、紙幣搬送路の全体の搬
送速度を変化させるようにしているので、例えば鑑別部
での紙幣の鑑別データの読取処理が、紙幣搬送路の搬送
速度が変化しているときに行われていると、鑑別データ
が不規則なものとなって誤鑑別が発生するという新たな
不具合が生じる。
【0005】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであって、紙幣搬送路あるいは紙幣貯留部から紙幣
を繰り出す搬送モータ類の回転速度を変化させること無
く、紙幣の搬送間隔の調整を行なうことができ、これに
よってニアフィードと鑑別部での誤鑑別を共に防止可能
な紙幣繰出装置の提供を目的とする。
ものであって、紙幣搬送路あるいは紙幣貯留部から紙幣
を繰り出す搬送モータ類の回転速度を変化させること無
く、紙幣の搬送間隔の調整を行なうことができ、これに
よってニアフィードと鑑別部での誤鑑別を共に防止可能
な紙幣繰出装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に示す紙幣繰出装置では、紙幣が集積状態で
収納される紙幣貯留部と、該紙幣貯留部内の紙幣を1枚
ずつ繰り出す紙幣繰出部と、該紙幣繰出部によって繰り
出された紙幣を搬送する搬送部とを有する紙幣繰出装置
であって、前記紙幣繰出部と搬送部との間を少なくとも
紙幣1枚分の長さ未満とし、前記紙幣繰出部と搬送部と
の間に設けられて紙幣の有無を検出する繰出検出センサ
と、紙幣繰出部を駆動する繰出モータから該紙幣繰出部
への駆動伝達をON/OFFする駆動力接続機構と、該
駆動力接続機構をONとして繰出モータから紙幣繰出部
に対して駆動力を伝達させて、紙幣繰出部の駆動により
紙幣を搬送部に対して1枚ずつ繰り出すとともに、紙幣
繰出時に繰出検出センサの検出信号に基づいて、該駆動
力接続機構による駆動力伝達をONからOFFに切り換
えるコントローラとを更に具備し、前記コントローラ
は、繰出検出センサの検出信号に基づいて、先行紙幣と
後続紙幣との搬送間隔を検出し、この搬送間隔が、予め
記憶した基準搬送間隔より小さい場合にニアフィードと
判断するニアフィード検出部と、ニアフィード検出部に
てニアフィードと判断された場合に、予め記憶した基準
搬送間隔と、繰出検出センサによって検出された搬送間
隔との差から後続紙幣の停止時間を算出する停止時間算
出部と、停止時間算出部によって算出された停止時間に
一致するまで、駆動力接続機構による駆動力伝達をOF
Fとし、停止時間経過後に駆動力接続機構による駆動力
伝達をONとする搬送間隔調整部と、を具備しているこ
とを特徴とする。
に請求項1に示す紙幣繰出装置では、紙幣が集積状態で
収納される紙幣貯留部と、該紙幣貯留部内の紙幣を1枚
ずつ繰り出す紙幣繰出部と、該紙幣繰出部によって繰り
出された紙幣を搬送する搬送部とを有する紙幣繰出装置
であって、前記紙幣繰出部と搬送部との間を少なくとも
紙幣1枚分の長さ未満とし、前記紙幣繰出部と搬送部と
の間に設けられて紙幣の有無を検出する繰出検出センサ
と、紙幣繰出部を駆動する繰出モータから該紙幣繰出部
への駆動伝達をON/OFFする駆動力接続機構と、該
駆動力接続機構をONとして繰出モータから紙幣繰出部
に対して駆動力を伝達させて、紙幣繰出部の駆動により
紙幣を搬送部に対して1枚ずつ繰り出すとともに、紙幣
繰出時に繰出検出センサの検出信号に基づいて、該駆動
力接続機構による駆動力伝達をONからOFFに切り換
えるコントローラとを更に具備し、前記コントローラ
は、繰出検出センサの検出信号に基づいて、先行紙幣と
後続紙幣との搬送間隔を検出し、この搬送間隔が、予め
記憶した基準搬送間隔より小さい場合にニアフィードと
判断するニアフィード検出部と、ニアフィード検出部に
てニアフィードと判断された場合に、予め記憶した基準
搬送間隔と、繰出検出センサによって検出された搬送間
隔との差から後続紙幣の停止時間を算出する停止時間算
出部と、停止時間算出部によって算出された停止時間に
一致するまで、駆動力接続機構による駆動力伝達をOF
Fとし、停止時間経過後に駆動力接続機構による駆動力
伝達をONとする搬送間隔調整部と、を具備しているこ
とを特徴とする。
【0007】請求項2に示す紙幣繰出装置では、駆動力
接続機構は、駆動力伝達ON時に繰出モータの駆動力を
紙幣繰出部に伝達し、駆動力伝達OFF時に繰出モータ
の紙幣繰出部への駆動力伝達をカットするクラッチと、
駆動力伝達ON時に紙幣繰出部を停止させるブレーキ作
用を働かせず、駆動力伝達OFF時に紙幣繰出部を停止
させるブレーキ作用を働かせるブレーキと、より構成さ
れることを特徴とする。
接続機構は、駆動力伝達ON時に繰出モータの駆動力を
紙幣繰出部に伝達し、駆動力伝達OFF時に繰出モータ
の紙幣繰出部への駆動力伝達をカットするクラッチと、
駆動力伝達ON時に紙幣繰出部を停止させるブレーキ作
用を働かせず、駆動力伝達OFF時に紙幣繰出部を停止
させるブレーキ作用を働かせるブレーキと、より構成さ
れることを特徴とする。
【0008】請求項3に示す紙幣繰出装置では、ニアフ
ィード検出部は、先行紙幣が繰出検出センサを通過した
ときから後続紙幣が繰出検出センサに検出されるまでの
時間間隔を検出するとともに、予め記憶した時間データ
で表される基準搬送間隔とに基づき搬送間隔を検出する
ことを特徴とする。
ィード検出部は、先行紙幣が繰出検出センサを通過した
ときから後続紙幣が繰出検出センサに検出されるまでの
時間間隔を検出するとともに、予め記憶した時間データ
で表される基準搬送間隔とに基づき搬送間隔を検出する
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1に示す紙幣繰出装置では、紙幣1枚分
の長さ未満に設定された紙幣繰出部と搬送部との間に設
けられて紙幣の有無を検出する繰出検出センサと、紙幣
繰出部を駆動する繰出モータから該紙幣繰出部への駆動
力伝達をON/OFFする駆動力接続機構と、繰出検出
センサの検出信号に基づき駆動力接続機構をON/OF
Fさせるコントローラとを設け、このコントローラに
て、繰出検出センサの検出信号に基づいて、先行紙幣と
後続紙幣との搬送間隔が、予め記憶した基準搬送間隔よ
り小さいニアフィードを検出した場合に、予め記憶した
基準搬送間隔と、繰出検出センサによって検出された搬
送間隔との差から後続紙幣の停止時間を算出し、更にこ
の停止時間に一致するまで、駆動力接続機構による駆動
力伝達をOFFとし、停止時間経過後に駆動力接続機構
による駆動力伝達をONとするようにしたので、このよ
うなコントローラの処理によってニアフィードされそう
になった後続紙幣の繰り出しタイミングを遅らせて、搬
送間隔を適正となるように調整することができる。
の長さ未満に設定された紙幣繰出部と搬送部との間に設
けられて紙幣の有無を検出する繰出検出センサと、紙幣
繰出部を駆動する繰出モータから該紙幣繰出部への駆動
力伝達をON/OFFする駆動力接続機構と、繰出検出
センサの検出信号に基づき駆動力接続機構をON/OF
Fさせるコントローラとを設け、このコントローラに
て、繰出検出センサの検出信号に基づいて、先行紙幣と
後続紙幣との搬送間隔が、予め記憶した基準搬送間隔よ
り小さいニアフィードを検出した場合に、予め記憶した
基準搬送間隔と、繰出検出センサによって検出された搬
送間隔との差から後続紙幣の停止時間を算出し、更にこ
の停止時間に一致するまで、駆動力接続機構による駆動
力伝達をOFFとし、停止時間経過後に駆動力接続機構
による駆動力伝達をONとするようにしたので、このよ
うなコントローラの処理によってニアフィードされそう
になった後続紙幣の繰り出しタイミングを遅らせて、搬
送間隔を適正となるように調整することができる。
【0010】請求項2に示す紙幣繰出装置では、駆動力
接続機構を、駆動力伝達ON時に繰出モータの駆動力を
紙幣繰出部に伝達し、駆動力伝達OFF時に繰出モータ
の紙幣繰出部への駆動力伝達をカットするクラッチと、
駆動力伝達ON時に紙幣繰出部を停止させるブレーキ作
用を働かせず駆動力伝達OFF時に紙幣繰出部を停止さ
せるブレーキ作用を働かせるブレーキとより構成したの
で、後続紙幣が繰出検出センサによって検出され、ニア
フィードが発生したと判断された段階で、直ちに、紙幣
繰出部による後続紙幣の繰出動作が急停止される。この
時、ニアフィードの検出タイミング、すなわち、急停止
の検出タイミングを取る繰出検出センサは、紙幣1枚分
の長さ未満である紙幣繰出部と搬送部の間に設けられて
いるので、紙幣繰出部が急停止されたときには、後続紙
幣は紙幣繰出部で確実に繰出動作が停止されることにな
る。
接続機構を、駆動力伝達ON時に繰出モータの駆動力を
紙幣繰出部に伝達し、駆動力伝達OFF時に繰出モータ
の紙幣繰出部への駆動力伝達をカットするクラッチと、
駆動力伝達ON時に紙幣繰出部を停止させるブレーキ作
用を働かせず駆動力伝達OFF時に紙幣繰出部を停止さ
せるブレーキ作用を働かせるブレーキとより構成したの
で、後続紙幣が繰出検出センサによって検出され、ニア
フィードが発生したと判断された段階で、直ちに、紙幣
繰出部による後続紙幣の繰出動作が急停止される。この
時、ニアフィードの検出タイミング、すなわち、急停止
の検出タイミングを取る繰出検出センサは、紙幣1枚分
の長さ未満である紙幣繰出部と搬送部の間に設けられて
いるので、紙幣繰出部が急停止されたときには、後続紙
幣は紙幣繰出部で確実に繰出動作が停止されることにな
る。
【0011】請求項3に示す紙幣繰出装置では、ニアフ
ィード検出部は、先行紙幣が繰出検出センサを通過した
ときから後続紙幣が繰出検出センサに検出されるまでの
時間間隔を検出するとともに、予め記憶した時間データ
で表される基準搬送間隔とに基づき搬送間隔を検出する
ように構成したので、基準搬送間隔との差である搬送間
隔データが、直ちに紙幣繰出部による後続紙幣の停止時
間を表すことになるので、停止時間算出部による算出時
間の短縮、ひいては、搬送間隔調整部による調整動作
が、速やかに行われる。
ィード検出部は、先行紙幣が繰出検出センサを通過した
ときから後続紙幣が繰出検出センサに検出されるまでの
時間間隔を検出するとともに、予め記憶した時間データ
で表される基準搬送間隔とに基づき搬送間隔を検出する
ように構成したので、基準搬送間隔との差である搬送間
隔データが、直ちに紙幣繰出部による後続紙幣の停止時
間を表すことになるので、停止時間算出部による算出時
間の短縮、ひいては、搬送間隔調整部による調整動作
が、速やかに行われる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図3に基づ
いて説明する。図1は、紙幣を複数の金種別収納部に分
類収納するための紙幣処理機おいて、特に紙幣繰出装置
100付近を示している。まず、図1において、符号1
で示すものは機体50の前面側に設けられて所定量の紙
幣を集積載置可能な紙幣貯留部であって、この紙幣貯留
部1は、紙幣が集積載置され、下り勾配に傾斜した紙幣
載置板2と、紙幣載置板2上に集積載置された紙幣の下
り傾斜した下方側の先端部を揃える前板3とから構成さ
れ、紙幣載置板2と、紙幣載置板2と前板3との間に
は、後述する紙幣繰出部6を構成する繰出ローラ10と
分離ローラ11が対向する位置に向けて集積載置された
紙幣の一部を送り出す開口が設けられている。また、紙
幣載置板2の上方位置には、位置固定の支持軸4Aを中
心として回転自在に設けられたアーム4Bと、アーム4
Bの先端に軸4Cを中心として揺動自在に設けられ、そ
の自重によって紙幣載置板2上の紙幣を上側から押さえ
る紙幣押さえ板4が設けられている。
いて説明する。図1は、紙幣を複数の金種別収納部に分
類収納するための紙幣処理機おいて、特に紙幣繰出装置
100付近を示している。まず、図1において、符号1
で示すものは機体50の前面側に設けられて所定量の紙
幣を集積載置可能な紙幣貯留部であって、この紙幣貯留
部1は、紙幣が集積載置され、下り勾配に傾斜した紙幣
載置板2と、紙幣載置板2上に集積載置された紙幣の下
り傾斜した下方側の先端部を揃える前板3とから構成さ
れ、紙幣載置板2と、紙幣載置板2と前板3との間に
は、後述する紙幣繰出部6を構成する繰出ローラ10と
分離ローラ11が対向する位置に向けて集積載置された
紙幣の一部を送り出す開口が設けられている。また、紙
幣載置板2の上方位置には、位置固定の支持軸4Aを中
心として回転自在に設けられたアーム4Bと、アーム4
Bの先端に軸4Cを中心として揺動自在に設けられ、そ
の自重によって紙幣載置板2上の紙幣を上側から押さえ
る紙幣押さえ板4が設けられている。
【0013】紙幣貯留部1に隣接して、この紙幣貯留部
1の紙幣を1枚ずつに分離して後述する搬送路51に繰
り出す紙幣繰出部6が設けられている。すなわち、紙幣
繰出部6は、紙幣貯留部1の紙幣を矢印a方向に回転す
ることで搬送路51に繰り出す繰出ローラ10と、この
繰出ローラ10と対向する位置に設けられ、停止状態も
しくは繰出ローラ10とは逆の矢印b方向に回転するこ
とで2枚以上の紙幣を分離、もしくは紙幣貯留部1に戻
す分離ローラ11と、前記紙幣載置板2上にその上部が
僅かに突出するように設けられ、紙幣載置板2上の紙幣
を、繰出ローラ10と同じ矢印a方向に回転することで
前記開口を通過させてその直後に設けられた繰出ローラ
10と分離ローラ11が対向する位置に向けて蹴り出す
蹴り出しローラ5から構成されている。さらに、この紙
幣繰出部6には、繰出モータ7の駆動力を受けて、繰出
ローラ10と蹴り出しローラ5を同期して繰り出し駆動
させる連動機構8と、繰出モータ7の駆動力をこの連動
機構8に伝達したり、その駆動力伝達を断とする電磁ク
ラッチ9と、この電磁クラッチ9による駆動力伝達が断
とされたときに、連動機構8を介して繰出ローラ10と
蹴り出しローラ5の回転(この場合、駆動力はなくな
り、慣性力のみにより回転する)を強制的に停止させる
電磁ブレーキ12を有している。
1の紙幣を1枚ずつに分離して後述する搬送路51に繰
り出す紙幣繰出部6が設けられている。すなわち、紙幣
繰出部6は、紙幣貯留部1の紙幣を矢印a方向に回転す
ることで搬送路51に繰り出す繰出ローラ10と、この
繰出ローラ10と対向する位置に設けられ、停止状態も
しくは繰出ローラ10とは逆の矢印b方向に回転するこ
とで2枚以上の紙幣を分離、もしくは紙幣貯留部1に戻
す分離ローラ11と、前記紙幣載置板2上にその上部が
僅かに突出するように設けられ、紙幣載置板2上の紙幣
を、繰出ローラ10と同じ矢印a方向に回転することで
前記開口を通過させてその直後に設けられた繰出ローラ
10と分離ローラ11が対向する位置に向けて蹴り出す
蹴り出しローラ5から構成されている。さらに、この紙
幣繰出部6には、繰出モータ7の駆動力を受けて、繰出
ローラ10と蹴り出しローラ5を同期して繰り出し駆動
させる連動機構8と、繰出モータ7の駆動力をこの連動
機構8に伝達したり、その駆動力伝達を断とする電磁ク
ラッチ9と、この電磁クラッチ9による駆動力伝達が断
とされたときに、連動機構8を介して繰出ローラ10と
蹴り出しローラ5の回転(この場合、駆動力はなくな
り、慣性力のみにより回転する)を強制的に停止させる
電磁ブレーキ12を有している。
【0014】一方、紙幣繰出部6の繰出ローラ10と分
離ローラ11とが対向する位置より、搬送方向に沿って
紙幣1枚分の長さ未満下流側の搬送路51には、上下一
対の搬送ベルトにより構成され、繰り出された紙幣を上
下より挟持して、図示せぬ搬送モータによって搬送駆動
される搬送部14が形成され、また、紙幣繰出部6の繰
出ローラ10と分離ローラ11とが対向する位置と、上
下一対の搬送ベルトにより構成される搬送部14の始端
との間、望ましくはその中央付近には、紙幣繰出部6に
よって搬送路51上に繰り出された紙幣の有無を検出す
る繰出検出センサ13が設けられている。この繰出検出
センサ13は、例えば直下に向けて光を照射し、この光
の反射光の有無によって搬送路51上に紙幣があるか否
かを検出するものであって、反射光を受光しているとき
の検出ON信号と、反射光を受光しないときの検出OF
F信号に基づき、紙幣の有無を検出するとともに、検出
OFF信号から検出ON信号に変化することで紙幣の繰
り出しを検知し、検知ON信号から検出OFF信号に変
化することで紙幣の通過を検知し、紙幣の繰り出し検知
タイミングから紙幣の通過検知タイミングまでの時間を
計測することにより搬送間隔を検出するようになってい
る。
離ローラ11とが対向する位置より、搬送方向に沿って
紙幣1枚分の長さ未満下流側の搬送路51には、上下一
対の搬送ベルトにより構成され、繰り出された紙幣を上
下より挟持して、図示せぬ搬送モータによって搬送駆動
される搬送部14が形成され、また、紙幣繰出部6の繰
出ローラ10と分離ローラ11とが対向する位置と、上
下一対の搬送ベルトにより構成される搬送部14の始端
との間、望ましくはその中央付近には、紙幣繰出部6に
よって搬送路51上に繰り出された紙幣の有無を検出す
る繰出検出センサ13が設けられている。この繰出検出
センサ13は、例えば直下に向けて光を照射し、この光
の反射光の有無によって搬送路51上に紙幣があるか否
かを検出するものであって、反射光を受光しているとき
の検出ON信号と、反射光を受光しないときの検出OF
F信号に基づき、紙幣の有無を検出するとともに、検出
OFF信号から検出ON信号に変化することで紙幣の繰
り出しを検知し、検知ON信号から検出OFF信号に変
化することで紙幣の通過を検知し、紙幣の繰り出し検知
タイミングから紙幣の通過検知タイミングまでの時間を
計測することにより搬送間隔を検出するようになってい
る。
【0015】ここで、この繰出検出センサ13が設けら
れる位置は、紙幣繰出部6の繰出ローラ10と分離ロー
ラ11が対向する位置に接近し過ぎず、また、搬送部1
4を構成する上下一対の搬送ベルトの挟持始端に接近し
過ぎないことが望ましい。すなわち、繰出検出センサ1
3の設けられる位置が、紙幣繰出部6の繰出ローラ10
と分離ローラ11が対向する位置に接近し過ぎた場合に
は、1枚に分離した紙幣の通過を検出できないことが起
こり得る。紙幣繰出部6は、繰出ローラ10と分離ロー
ラ11とによって紙幣貯留部1に貯留された紙幣を1枚
に分離するものであるが、蹴り出しローラ5によって紙
幣貯留部1より蹴り出される紙幣は通常複数枚であり、
この複数枚蹴り出された紙幣を、繰出ローラ10と分離
ローラ11とにより1枚に分離するのであり、複数枚、
例えば2枚の紙幣が繰出ローラ10と分離ローラ11と
の間に送り込まれる。ここで、2枚の紙幣のうち、繰出
ローラ10側に接する紙幣は繰出ローラ10によりその
まま搬送路51に向けて繰り出され、分離ローラ11側
に接する紙幣は、分離ローラ11が停止状態のものであ
ればその位置で停止し、分離ローラ11が逆回転状態の
ものであれば紙幣貯留部1へと戻されることになる。
れる位置は、紙幣繰出部6の繰出ローラ10と分離ロー
ラ11が対向する位置に接近し過ぎず、また、搬送部1
4を構成する上下一対の搬送ベルトの挟持始端に接近し
過ぎないことが望ましい。すなわち、繰出検出センサ1
3の設けられる位置が、紙幣繰出部6の繰出ローラ10
と分離ローラ11が対向する位置に接近し過ぎた場合に
は、1枚に分離した紙幣の通過を検出できないことが起
こり得る。紙幣繰出部6は、繰出ローラ10と分離ロー
ラ11とによって紙幣貯留部1に貯留された紙幣を1枚
に分離するものであるが、蹴り出しローラ5によって紙
幣貯留部1より蹴り出される紙幣は通常複数枚であり、
この複数枚蹴り出された紙幣を、繰出ローラ10と分離
ローラ11とにより1枚に分離するのであり、複数枚、
例えば2枚の紙幣が繰出ローラ10と分離ローラ11と
の間に送り込まれる。ここで、2枚の紙幣のうち、繰出
ローラ10側に接する紙幣は繰出ローラ10によりその
まま搬送路51に向けて繰り出され、分離ローラ11側
に接する紙幣は、分離ローラ11が停止状態のものであ
ればその位置で停止し、分離ローラ11が逆回転状態の
ものであれば紙幣貯留部1へと戻されることになる。
【0016】この時、繰出検出センサ13の設けられる
位置が、紙幣繰出部6の繰出ローラ10と分離ローラ1
1が対向する位置に接近し過ぎた場合には、繰出ローラ
10側の紙幣とともに蹴り出された分離ローラ11側の
紙幣が繰出検出センサ13に検出される位置まで蹴り出
された場合、もしくは、このように蹴り出された場合で
あって、分離ローラ11の戻し作用によって、繰出検出
センサ13によって検出されない位置にまで戻される前
に、繰出ローラ10側の紙幣が、繰出ローラ10と分離
ローラ11が対向する位置より搬送路51中に繰り出さ
れてしまった場合には、以下、これを先行紙幣と称する
が、この先行紙幣の通過を繰出検出センサ13によって
検出すること無しに、分離ローラ11側の紙幣、以下、
これを後続紙幣と称するが、この後続紙幣の繰出が開始
されてしまうので、繰出検出センサ13の設ける位置
は、紙幣繰出部6の繰出ローラ10と分離ローラ11が
対向する位置に接近し過ぎ無いようにするのが好まし
い。
位置が、紙幣繰出部6の繰出ローラ10と分離ローラ1
1が対向する位置に接近し過ぎた場合には、繰出ローラ
10側の紙幣とともに蹴り出された分離ローラ11側の
紙幣が繰出検出センサ13に検出される位置まで蹴り出
された場合、もしくは、このように蹴り出された場合で
あって、分離ローラ11の戻し作用によって、繰出検出
センサ13によって検出されない位置にまで戻される前
に、繰出ローラ10側の紙幣が、繰出ローラ10と分離
ローラ11が対向する位置より搬送路51中に繰り出さ
れてしまった場合には、以下、これを先行紙幣と称する
が、この先行紙幣の通過を繰出検出センサ13によって
検出すること無しに、分離ローラ11側の紙幣、以下、
これを後続紙幣と称するが、この後続紙幣の繰出が開始
されてしまうので、繰出検出センサ13の設ける位置
は、紙幣繰出部6の繰出ローラ10と分離ローラ11が
対向する位置に接近し過ぎ無いようにするのが好まし
い。
【0017】他方、繰出検出センサ13の設けられる位
置が、搬送部14を構成する上下一対の搬送ベルトの挟
持始端に接近し過ぎた場合には、本発明の要点である、
先行紙幣に対してニアフィードされそうになった後続紙
幣の一時停止作用を発揮させることができない恐れが生
じる。すなわち、搬送部14は、紙幣繰出部6によって
1枚ずつに分離され、繰出検出センサ13によって検出
された紙幣の先端を挟持してその後方の搬送路51へと
搬送するものであるが、この時、繰出検出センサ13の
設けられる位置が搬送部14に接近し過ぎた場合には先
行紙幣との間が近すぎてニアフィードであると判断され
た後続紙幣を、後述するように急停止させようとした場
合、ほんのわずかでも後続紙幣の先端部が搬送部14に
挟持されてしまうと、紙幣繰出部6で停止させられず、
ニアフィードされた紙幣の搬送間隔を広げるに調整でき
ないうちに、搬送路51を搬送されてしまい、従来技術
と同様の問題を残すことになってしまうので、繰出検出
センサ13の設ける位置は、搬送部14に接近し過ぎな
いようにするのが好ましい。
置が、搬送部14を構成する上下一対の搬送ベルトの挟
持始端に接近し過ぎた場合には、本発明の要点である、
先行紙幣に対してニアフィードされそうになった後続紙
幣の一時停止作用を発揮させることができない恐れが生
じる。すなわち、搬送部14は、紙幣繰出部6によって
1枚ずつに分離され、繰出検出センサ13によって検出
された紙幣の先端を挟持してその後方の搬送路51へと
搬送するものであるが、この時、繰出検出センサ13の
設けられる位置が搬送部14に接近し過ぎた場合には先
行紙幣との間が近すぎてニアフィードであると判断され
た後続紙幣を、後述するように急停止させようとした場
合、ほんのわずかでも後続紙幣の先端部が搬送部14に
挟持されてしまうと、紙幣繰出部6で停止させられず、
ニアフィードされた紙幣の搬送間隔を広げるに調整でき
ないうちに、搬送路51を搬送されてしまい、従来技術
と同様の問題を残すことになってしまうので、繰出検出
センサ13の設ける位置は、搬送部14に接近し過ぎな
いようにするのが好ましい。
【0018】よって、繰出検出センサ13が設けられる
位置は、紙幣繰出部6の繰出ローラ10と分離ローラ1
1が対向する位置と、上下一対の搬送ベルトにより構成
される搬送部14の始端との間の中央付近に設けられる
のが好ましいが、正確には、紙幣繰出部6の分離繰出能
力、電磁クラッチ9、電磁ブレーキ12の応答速度によ
り決定されることとなる。
位置は、紙幣繰出部6の繰出ローラ10と分離ローラ1
1が対向する位置と、上下一対の搬送ベルトにより構成
される搬送部14の始端との間の中央付近に設けられる
のが好ましいが、正確には、紙幣繰出部6の分離繰出能
力、電磁クラッチ9、電磁ブレーキ12の応答速度によ
り決定されることとなる。
【0019】搬送路51は、さらに、図示せぬ多数の搬
送部14により構成され、その途中には搬送される紙幣
のパターンを鑑別データとして光学的、磁気的に読み取
り、この鑑別データに基づいて該紙幣の金種、真偽、正
損、搬送方向(表裏、正逆)、搬送不良(二重送り、斜
め送り等)を鑑別する鑑別部機構15(図2参照)が設
けられている。そして、上記紙幣処理機では、鑑別部機
構15での鑑別結果に基づいて、紙幣振り分け機構の振
分フォーク(図示略)を駆動して、鑑別後の紙幣を金種
別収納部、リジェクト収納部(図示部)等に、振り分け
収納させるようにしている。
送部14により構成され、その途中には搬送される紙幣
のパターンを鑑別データとして光学的、磁気的に読み取
り、この鑑別データに基づいて該紙幣の金種、真偽、正
損、搬送方向(表裏、正逆)、搬送不良(二重送り、斜
め送り等)を鑑別する鑑別部機構15(図2参照)が設
けられている。そして、上記紙幣処理機では、鑑別部機
構15での鑑別結果に基づいて、紙幣振り分け機構の振
分フォーク(図示略)を駆動して、鑑別後の紙幣を金種
別収納部、リジェクト収納部(図示部)等に、振り分け
収納させるようにしている。
【0020】次に、図2を参照して、図1に示す紙幣処
理機の制御ブロック図について説明する。図2に符号2
0で示すものはCPUであって、このCPU20には、
ROM21、RAM22、操作部23、表示部24、振
り分け機構25、収納部機構26、鑑別部機構15、繰
出部機構27が接続されている。ROM21は、後述す
るフローチャート(図3参照)、鑑別部機構15にて読
み取った鑑別データと比較することにより紙幣の真偽、
正損、金種、搬送不良を鑑別する鑑別基準データ、紙幣
の搬送間隔が小さいか否かを判定するための基準搬送間
隔データ等の各種データを記憶するものである。
理機の制御ブロック図について説明する。図2に符号2
0で示すものはCPUであって、このCPU20には、
ROM21、RAM22、操作部23、表示部24、振
り分け機構25、収納部機構26、鑑別部機構15、繰
出部機構27が接続されている。ROM21は、後述す
るフローチャート(図3参照)、鑑別部機構15にて読
み取った鑑別データと比較することにより紙幣の真偽、
正損、金種、搬送不良を鑑別する鑑別基準データ、紙幣
の搬送間隔が小さいか否かを判定するための基準搬送間
隔データ等の各種データを記憶するものである。
【0021】RAM22は、紙幣の金種別枚数、損券枚
数、偽券枚数、搬送不良の発生回数等の各種データを記
憶するものである。操作部23は、オペレータによって
操作されるスタート/ストップボタン、モード選択スイ
ッチ等により構成されるものであり、表示部24は、現
在の処理内容を表示する他、障害が発生した場合の障害
発生箇所等を表示するものである。振り分け機構25
は、上述したように鑑別部機構15での鑑別結果に基づ
いて、紙幣振り分け機構の振分フォーク(図示略)を駆
動して、鑑別後の紙幣を金種別収納部、リジェクト収納
部(図示略)振分収納させるものである。
数、偽券枚数、搬送不良の発生回数等の各種データを記
憶するものである。操作部23は、オペレータによって
操作されるスタート/ストップボタン、モード選択スイ
ッチ等により構成されるものであり、表示部24は、現
在の処理内容を表示する他、障害が発生した場合の障害
発生箇所等を表示するものである。振り分け機構25
は、上述したように鑑別部機構15での鑑別結果に基づ
いて、紙幣振り分け機構の振分フォーク(図示略)を駆
動して、鑑別後の紙幣を金種別収納部、リジェクト収納
部(図示略)振分収納させるものである。
【0022】収納部機構26は、金種別収納部、リジェ
クト収納部内に設けられたローラ群、昇降自在なエレベ
ータ等によって構成されるものである。鑑別部機構15
は、上述したように紙幣の鑑別データをROM21に記
憶されている鑑別基準データと比較することにより、該
紙幣の真偽、正損、金種、搬送不良等を鑑別するもので
ある。繰出部機構27は、繰出検出センサ13、電磁ブ
レーキ12、クラッチ9、繰出モータ7によって構成さ
れるものであって、繰出検出センサ13の検出信号に基
づいて、電磁ブレーキ12、クラッチ9、繰出モータ7
の動作を制御する。
クト収納部内に設けられたローラ群、昇降自在なエレベ
ータ等によって構成されるものである。鑑別部機構15
は、上述したように紙幣の鑑別データをROM21に記
憶されている鑑別基準データと比較することにより、該
紙幣の真偽、正損、金種、搬送不良等を鑑別するもので
ある。繰出部機構27は、繰出検出センサ13、電磁ブ
レーキ12、クラッチ9、繰出モータ7によって構成さ
れるものであって、繰出検出センサ13の検出信号に基
づいて、電磁ブレーキ12、クラッチ9、繰出モータ7
の動作を制御する。
【0023】次に、繰出部機構27に関するCPU20
の制御内容を図3のフローチャートを参照してステップ
毎に説明する。まず、図3のフローチャートを実行する
に際しては、紙幣載置板2上に紙幣を載置した状態で該
紙幣を紙幣押さえ板4にて上側から押さえ、この状態
で、繰出モータ7を駆動して、蹴出ローラ5及び繰出ロ
ーラ10を矢印a方向に、分離ローラ11を矢印b方向
にそれぞれ回転させることによって、紙幣載置板2上の
紙幣を紙幣搬送路51に1枚ずつ繰り出すようにする。
また、図3のフローチャートの開始時は、クラッチ9は
ONとなって、繰出モータ7と、蹴出ローラ5、繰出ロ
ーラ10、分離ローラ11との連動機構8は接続状態に
あり、かつ電磁ブレーキ12はOFFとなって繰出ロー
ラ10及び分離ローラ11は繰出モータ7によって回転
され得る状態にある。
の制御内容を図3のフローチャートを参照してステップ
毎に説明する。まず、図3のフローチャートを実行する
に際しては、紙幣載置板2上に紙幣を載置した状態で該
紙幣を紙幣押さえ板4にて上側から押さえ、この状態
で、繰出モータ7を駆動して、蹴出ローラ5及び繰出ロ
ーラ10を矢印a方向に、分離ローラ11を矢印b方向
にそれぞれ回転させることによって、紙幣載置板2上の
紙幣を紙幣搬送路51に1枚ずつ繰り出すようにする。
また、図3のフローチャートの開始時は、クラッチ9は
ONとなって、繰出モータ7と、蹴出ローラ5、繰出ロ
ーラ10、分離ローラ11との連動機構8は接続状態に
あり、かつ電磁ブレーキ12はOFFとなって繰出ロー
ラ10及び分離ローラ11は繰出モータ7によって回転
され得る状態にある。
【0024】《ステップ1》紙幣載置板2上の1枚目の
紙幣が紙幣搬送路51に繰り出されて、繰出検出センサ
13から検出ON信号が出力(繰出検出センサ13が紙
幣からの反射光を検出した場合に出力)された後、該紙
幣が繰出検出センサ13を通過して、繰出検出センサ1
3の検出信号が、検出ON信号から検出OFF信号にな
ったか否かに基づき、搬送路51に繰り出された紙幣が
繰出検出センサ13を通過したか否かを判断する。そし
て、このステップ1にて、搬送路51に繰り出された紙
幣が繰出検出センサ13を通過したYESの場合に次の
ステップ2に進む。
紙幣が紙幣搬送路51に繰り出されて、繰出検出センサ
13から検出ON信号が出力(繰出検出センサ13が紙
幣からの反射光を検出した場合に出力)された後、該紙
幣が繰出検出センサ13を通過して、繰出検出センサ1
3の検出信号が、検出ON信号から検出OFF信号にな
ったか否かに基づき、搬送路51に繰り出された紙幣が
繰出検出センサ13を通過したか否かを判断する。そし
て、このステップ1にて、搬送路51に繰り出された紙
幣が繰出検出センサ13を通過したYESの場合に次の
ステップ2に進む。
【0025】《ステップ2》〜《ステップ4》ステップ
1にて検出された紙幣(以下、先行紙幣と表現する)が
繰出検出センサ13を通過したときに、該繰出検出セン
サ13から出力される検出OFF信号の出力時間の計測
を開始する(ステップ2)。この検出OFF信号の計測
は、次の紙幣(以下、後続紙幣と表現する)が紙幣載置
板2上から繰り出されて繰出検出センサ13から検出O
N信号が出力されるまで行われ(ステップ3)、この後
続紙幣による検出ON信号が出力された時点で計測が終
了するものである(ステップ4)。 《ステップ5》そして、このようにして計測された検出
OFF信号の出力時間が、先行紙幣と後続紙幣との間隔
を示すものとなる。
1にて検出された紙幣(以下、先行紙幣と表現する)が
繰出検出センサ13を通過したときに、該繰出検出セン
サ13から出力される検出OFF信号の出力時間の計測
を開始する(ステップ2)。この検出OFF信号の計測
は、次の紙幣(以下、後続紙幣と表現する)が紙幣載置
板2上から繰り出されて繰出検出センサ13から検出O
N信号が出力されるまで行われ(ステップ3)、この後
続紙幣による検出ON信号が出力された時点で計測が終
了するものである(ステップ4)。 《ステップ5》そして、このようにして計測された検出
OFF信号の出力時間が、先行紙幣と後続紙幣との間隔
を示すものとなる。
【0026】《ステップ6》ステップ5で計測された検
出OFF信号の計測時間と、ROM21に基準搬送間隔
データとして予め記憶されている基準搬送間隔時間とを
比較し、この比較に基づいて、検出OFF信号の計測時
間が基準搬送間隔時間未満の場合にニアフィードが発生
したとしてステップ4以降に進み、また、検出OFF信
号の計測時間が基準搬送間隔時間以上の場合に正常であ
ると判断してステップ1からの処理を繰り返す。なお、
ステップ7を経由した後のステップ1では、該ステップ
1にて検出ON信号を出力させたところの後続紙幣が先
行紙幣となって、この先行紙幣が繰出検出センサ13を
通過したか否かを判断するものであり、この判断に基づ
き次のステップ2以降に進む。
出OFF信号の計測時間と、ROM21に基準搬送間隔
データとして予め記憶されている基準搬送間隔時間とを
比較し、この比較に基づいて、検出OFF信号の計測時
間が基準搬送間隔時間未満の場合にニアフィードが発生
したとしてステップ4以降に進み、また、検出OFF信
号の計測時間が基準搬送間隔時間以上の場合に正常であ
ると判断してステップ1からの処理を繰り返す。なお、
ステップ7を経由した後のステップ1では、該ステップ
1にて検出ON信号を出力させたところの後続紙幣が先
行紙幣となって、この先行紙幣が繰出検出センサ13を
通過したか否かを判断するものであり、この判断に基づ
き次のステップ2以降に進む。
【0027】《ステップ7》ROM21に記載されてい
る基準搬送間隔時間と、ステップ5で計測された検出O
FF信号の計測時間との差から、後続紙幣の停止時間を
算出する。なお、この停止時間は、ニアフィードを回避
して先行紙幣に対して適正な間隔を保てるようになるま
で、後続紙幣を停止させる時間である。 《ステップ8》〜《ステップ9》電磁クラッチ9をOF
Fとして、繰出モータ7と、蹴り出しローラ5、繰出ロ
ーラ10との間の駆動伝達を断とさせるとともに(ステ
ップ8)、電磁クラッチ9のOFFと同時に電磁ブレー
キ12をONとして蹴り出しローラ5、繰出ローラ10
を強制的に停止させ(ステップ9)、これにより後続紙
幣の繰出搬送を停止させる。なお、電磁クラッチ9がO
FFに、電磁ブレーキ12がONとなっている状態で
は、後続紙幣は繰出ローラ10と分離ローラ11との間
に挟持された状態にある。
る基準搬送間隔時間と、ステップ5で計測された検出O
FF信号の計測時間との差から、後続紙幣の停止時間を
算出する。なお、この停止時間は、ニアフィードを回避
して先行紙幣に対して適正な間隔を保てるようになるま
で、後続紙幣を停止させる時間である。 《ステップ8》〜《ステップ9》電磁クラッチ9をOF
Fとして、繰出モータ7と、蹴り出しローラ5、繰出ロ
ーラ10との間の駆動伝達を断とさせるとともに(ステ
ップ8)、電磁クラッチ9のOFFと同時に電磁ブレー
キ12をONとして蹴り出しローラ5、繰出ローラ10
を強制的に停止させ(ステップ9)、これにより後続紙
幣の繰出搬送を停止させる。なお、電磁クラッチ9がO
FFに、電磁ブレーキ12がONとなっている状態で
は、後続紙幣は繰出ローラ10と分離ローラ11との間
に挟持された状態にある。
【0028】《ステップ10》〜《ステップ12》これ
と同時に、ステップ7にて算出した停止時間と比較する
ために、タイマーにて時間計測を開始する(ステップ1
0)。算出した停止時間に、タイマーによる計測時間が
一致したか否かを判断し(ステップ11)、タイマーに
よる計測時間が算出した停止時間に一致したことを条件
としてタイマーによる時間計測を終了する(ステップ1
2)。 《ステップ13》〜《ステップ14》算出した停止時間
に計測時間が一致すると同時に、電磁ブレーキ12をO
FFとして蹴り出しローラ5、繰出ローラ10に対する
ブレーキ作用を解除し(ステップ13)に、次に、電磁
クラッチ9をONとして繰出モータ7から、蹴り出しロ
ーラ5、繰出ローラ10に対して駆動力を伝達すること
(ステップ14)により、蹴り出しローラ5、繰出ロー
ラ10及び分離ローラ11による繰出動作を再開させ
る。すなわち、このようなステップ7〜ステップ14の
処理によって、後続紙幣を、先行紙幣と搬送間隔が適正
になるまで、一時停止させるものである。
と同時に、ステップ7にて算出した停止時間と比較する
ために、タイマーにて時間計測を開始する(ステップ1
0)。算出した停止時間に、タイマーによる計測時間が
一致したか否かを判断し(ステップ11)、タイマーに
よる計測時間が算出した停止時間に一致したことを条件
としてタイマーによる時間計測を終了する(ステップ1
2)。 《ステップ13》〜《ステップ14》算出した停止時間
に計測時間が一致すると同時に、電磁ブレーキ12をO
FFとして蹴り出しローラ5、繰出ローラ10に対する
ブレーキ作用を解除し(ステップ13)に、次に、電磁
クラッチ9をONとして繰出モータ7から、蹴り出しロ
ーラ5、繰出ローラ10に対して駆動力を伝達すること
(ステップ14)により、蹴り出しローラ5、繰出ロー
ラ10及び分離ローラ11による繰出動作を再開させ
る。すなわち、このようなステップ7〜ステップ14の
処理によって、後続紙幣を、先行紙幣と搬送間隔が適正
になるまで、一時停止させるものである。
【0029】以上詳細に説明したように本実施例に示す
ような紙幣処理機における紙幣繰出装置100では、繰
出検出センサ13の検出信号に基づいて、先行紙幣と後
続紙幣との搬送間隔が、予め記憶した基準搬送間隔より
小さいニアフィードと判断された場合に(ステップ1〜
ステップ6)、予め記憶した基準搬送間隔と、繰出検出
センサ13によって検出された搬送間隔との差から後続
紙幣の停止時間を算出し(ステップ7)、更にこの停止
時間に一致するまで、クラッチ9をOFF、電磁ブレー
キ12をONとすることにより紙幣繰出部6による紙幣
の1枚分離及び繰り出しを停止状態とし、停止時間経過
後に、電時ブレーキ12をOFF、電時クラッチ9をO
Nとすることにより紙幣繰出部6による紙幣の1枚分離
及び繰り出しを再開状態としたので(ステップ8〜ステ
ップ14)、このような処理によってニアフィードとな
った紙幣の間隔を適正な間隔に調整することができる。
従って、本実施例の紙幣繰出装置では、従来のように繰
出モータ、搬送モータといった駆動モータ類の回転速度
を変化させること無くニアフィードとなっている紙幣の
搬送間隔の調整が可能となって、駆動モータ類の回転速
度の変化が原因となって生じていた鑑別部での誤鑑別を
未然に防止することが可能となる。
ような紙幣処理機における紙幣繰出装置100では、繰
出検出センサ13の検出信号に基づいて、先行紙幣と後
続紙幣との搬送間隔が、予め記憶した基準搬送間隔より
小さいニアフィードと判断された場合に(ステップ1〜
ステップ6)、予め記憶した基準搬送間隔と、繰出検出
センサ13によって検出された搬送間隔との差から後続
紙幣の停止時間を算出し(ステップ7)、更にこの停止
時間に一致するまで、クラッチ9をOFF、電磁ブレー
キ12をONとすることにより紙幣繰出部6による紙幣
の1枚分離及び繰り出しを停止状態とし、停止時間経過
後に、電時ブレーキ12をOFF、電時クラッチ9をO
Nとすることにより紙幣繰出部6による紙幣の1枚分離
及び繰り出しを再開状態としたので(ステップ8〜ステ
ップ14)、このような処理によってニアフィードとな
った紙幣の間隔を適正な間隔に調整することができる。
従って、本実施例の紙幣繰出装置では、従来のように繰
出モータ、搬送モータといった駆動モータ類の回転速度
を変化させること無くニアフィードとなっている紙幣の
搬送間隔の調整が可能となって、駆動モータ類の回転速
度の変化が原因となって生じていた鑑別部での誤鑑別を
未然に防止することが可能となる。
【0030】なお、上記実施例の構成は特許請求の範囲
に示される構成要素と以下のような関係にある。すなわ
ち、図1、図2に示される連動機構8、電磁クラッチ
9、電磁ブレーキ12によって特許請求の範囲の「駆動
力接続機構」が構成され、また、図1、図2に示される
蹴出ローラ5、繰出ローラ10、分離ローラ11によっ
て特許請求の範囲の「紙幣繰出部」が構成される。図2
に示される「CPU20、ROM21、RAM22」に
よって特許請求の範囲の「コントローラ」が構成され
る。また、図3のフローチャートに示されるステップ1
〜ステップ6の処理によって、特許請求の範囲の「コン
トローラのニアフィード検出部」が構成され、ステップ
7の処理によって、特許請求の範囲の「コントローラの
停止時間算出部」が構成され、また、ステップ8〜ステ
ップ14の処理によって、特許請求の範囲の「コントロ
ーラの搬送間隔調整部部」が構成される。
に示される構成要素と以下のような関係にある。すなわ
ち、図1、図2に示される連動機構8、電磁クラッチ
9、電磁ブレーキ12によって特許請求の範囲の「駆動
力接続機構」が構成され、また、図1、図2に示される
蹴出ローラ5、繰出ローラ10、分離ローラ11によっ
て特許請求の範囲の「紙幣繰出部」が構成される。図2
に示される「CPU20、ROM21、RAM22」に
よって特許請求の範囲の「コントローラ」が構成され
る。また、図3のフローチャートに示されるステップ1
〜ステップ6の処理によって、特許請求の範囲の「コン
トローラのニアフィード検出部」が構成され、ステップ
7の処理によって、特許請求の範囲の「コントローラの
停止時間算出部」が構成され、また、ステップ8〜ステ
ップ14の処理によって、特許請求の範囲の「コントロ
ーラの搬送間隔調整部部」が構成される。
【0031】なお、この実施例で説明した紙幣貯留部
1、紙幣繰出部6、繰出検出センサ13、搬送部14の
具体的構成は、実施例構成に限定されるものではなく、
その機能を越えない範囲で、種々の構成に置き換えても
実施できるものであり、それらもまた、本発明の範疇に
ふくまれるものである。例えば、紙幣貯留部1では、紙
幣載置板2上に紙幣をやや斜め下方に傾斜するように集
積し、その上側から紙幣押さえ板4によって押さえるよ
うに構成しているが、これに限らず、紙幣押さえ板4を
用いること無く、紙幣の自重によって集積するようにし
ても良いものである。また、紙幣を斜め下方に傾斜する
ように集積すること無く、垂直に集積し、水平方向から
押圧する紙幣押圧板を設ける構成のものであっても良
い。
1、紙幣繰出部6、繰出検出センサ13、搬送部14の
具体的構成は、実施例構成に限定されるものではなく、
その機能を越えない範囲で、種々の構成に置き換えても
実施できるものであり、それらもまた、本発明の範疇に
ふくまれるものである。例えば、紙幣貯留部1では、紙
幣載置板2上に紙幣をやや斜め下方に傾斜するように集
積し、その上側から紙幣押さえ板4によって押さえるよ
うに構成しているが、これに限らず、紙幣押さえ板4を
用いること無く、紙幣の自重によって集積するようにし
ても良いものである。また、紙幣を斜め下方に傾斜する
ように集積すること無く、垂直に集積し、水平方向から
押圧する紙幣押圧板を設ける構成のものであっても良
い。
【0032】紙幣繰出部6にあっては、繰出ローラ10
に対向して停止し、または逆回転する分離ローラ11を
設けた構成としたが、ローラ状でない分離部材を用いて
も良い。又、繰出ローラ10に対向するだけでなく、そ
の一部が櫛歯状となって、噛み合う構成の分離機構であ
っても良い。さらには、蹴り出しローラ5は、紙幣載置
板2上にその上部がわずかに突出するように設けられた
構成としたが、その回転軸に対して偏心状に取り付け、
蹴り出しローラの回転にともない、所定のタイミングで
紙幣載置板2上に突出して蹴り出し作用を行うものであ
っても、また、偏心状に取り付けるものでない場合に
は、その周面の一部が切り欠かれていたり、あるいはそ
の切り欠かれる部分に対応して、その他の周面よりもさ
らに低摩擦材で構成されることにより、紙幣載置板2上
より紙幣を蹴り出すことができるように構成しても良
い。
に対向して停止し、または逆回転する分離ローラ11を
設けた構成としたが、ローラ状でない分離部材を用いて
も良い。又、繰出ローラ10に対向するだけでなく、そ
の一部が櫛歯状となって、噛み合う構成の分離機構であ
っても良い。さらには、蹴り出しローラ5は、紙幣載置
板2上にその上部がわずかに突出するように設けられた
構成としたが、その回転軸に対して偏心状に取り付け、
蹴り出しローラの回転にともない、所定のタイミングで
紙幣載置板2上に突出して蹴り出し作用を行うものであ
っても、また、偏心状に取り付けるものでない場合に
は、その周面の一部が切り欠かれていたり、あるいはそ
の切り欠かれる部分に対応して、その他の周面よりもさ
らに低摩擦材で構成されることにより、紙幣載置板2上
より紙幣を蹴り出すことができるように構成しても良
い。
【0033】繰出検出センサ13にあっては、いわゆる
反射型のセンサを設けた構成としたが、反射型に限ら
ず、紙幣が搬送される搬送路を挟んで投光器と受光器が
設けられる、いわゆる対向型、投下型センサであっても
良い。さらには、搬送部14にあっては、上下一対の搬
送ベルトによって構成されたものとしたが、紙幣繰出部
6から繰り出された紙幣を、その後方へと挟持して搬送
できるローラであってもよく、当然のことながら、ロー
ラとベルトが組合わされた搬送部であっても良いもので
ある。
反射型のセンサを設けた構成としたが、反射型に限ら
ず、紙幣が搬送される搬送路を挟んで投光器と受光器が
設けられる、いわゆる対向型、投下型センサであっても
良い。さらには、搬送部14にあっては、上下一対の搬
送ベルトによって構成されたものとしたが、紙幣繰出部
6から繰り出された紙幣を、その後方へと挟持して搬送
できるローラであってもよく、当然のことながら、ロー
ラとベルトが組合わされた搬送部であっても良いもので
ある。
【0034】
【発明の効果】以上詳細に説明したように請求項1に示
す紙幣繰出装置では、紙幣1枚分の長さ未満に設定され
た紙幣繰出部と搬送部との間に設けられて紙幣の有無を
検出する繰出検出センサと、紙幣繰出部を駆動する繰出
モータから該紙幣繰出部への駆動力伝達をON/OFF
する駆動力接続機構と、繰出検出センサの検出信号に基
づき駆動力接続機構をON/OFFさせるコントローラ
とを設け、このコントローラにて、繰出検出センサの検
出信号に基づいて、先行紙幣と後続紙幣との搬送間隔
が、予め記憶した基準搬送間隔より小さいニアフィード
を検出した場合に、予め記憶した基準搬送間隔と、繰出
検出センサによって検出された搬送間隔との差から後続
紙幣の停止時間を算出し、更にこの停止時間に一致する
まで、駆動力接続機構による駆動力伝達をOFFとし、
停止時間経過後に駆動力接続機構による駆動力伝達をO
Nとするようにしたので、このようなコントローラの処
理によってニアフィードされそうになった後続紙幣の繰
り出しタイミングを遅らせて、搬送間隔を適正となるよ
うに調整することができる。従って、本発明の紙幣繰出
装置では、従来のように繰出モータ、搬送モータといっ
た駆動モータ類の回転速度を変化させること無くニアフ
ィードとなっている紙幣の搬送間隔の調整が可能となっ
て、駆動モータ類の回転速度の変化が原因となって生じ
ていた鑑別部での誤鑑別を未然に防止することが可能と
なる。
す紙幣繰出装置では、紙幣1枚分の長さ未満に設定され
た紙幣繰出部と搬送部との間に設けられて紙幣の有無を
検出する繰出検出センサと、紙幣繰出部を駆動する繰出
モータから該紙幣繰出部への駆動力伝達をON/OFF
する駆動力接続機構と、繰出検出センサの検出信号に基
づき駆動力接続機構をON/OFFさせるコントローラ
とを設け、このコントローラにて、繰出検出センサの検
出信号に基づいて、先行紙幣と後続紙幣との搬送間隔
が、予め記憶した基準搬送間隔より小さいニアフィード
を検出した場合に、予め記憶した基準搬送間隔と、繰出
検出センサによって検出された搬送間隔との差から後続
紙幣の停止時間を算出し、更にこの停止時間に一致する
まで、駆動力接続機構による駆動力伝達をOFFとし、
停止時間経過後に駆動力接続機構による駆動力伝達をO
Nとするようにしたので、このようなコントローラの処
理によってニアフィードされそうになった後続紙幣の繰
り出しタイミングを遅らせて、搬送間隔を適正となるよ
うに調整することができる。従って、本発明の紙幣繰出
装置では、従来のように繰出モータ、搬送モータといっ
た駆動モータ類の回転速度を変化させること無くニアフ
ィードとなっている紙幣の搬送間隔の調整が可能となっ
て、駆動モータ類の回転速度の変化が原因となって生じ
ていた鑑別部での誤鑑別を未然に防止することが可能と
なる。
【0035】請求項2に示す紙幣繰出装置では、駆動力
接続機構を、駆動力伝達ON時に繰出モータの駆動力を
紙幣繰出部に伝達し、駆動力伝達OFF時に繰出モータ
の紙幣繰出部への駆動力伝達をカットするクラッチと、
駆動力伝達ON時に紙幣繰出部を停止させるブレーキ作
用を働かせず駆動力伝達OFF時に紙幣繰出部を停止さ
せるブレーキ作用を働かせるブレーキとより構成したの
で、後続紙幣が繰出検出センサによって検出され、ニア
フィードが発生したと判断された段階で、直ちに、紙幣
繰出部による後続紙幣の繰出動作が急停止される。そし
て、この時、ニアフィードの検出タイミング、すなわ
ち、急停止の検出タイミングを取る繰出検出センサは、
紙幣1枚分の長さ未満である紙幣繰出部と搬送部の間に
設けられているので、紙幣繰出部が急停止されたときに
は、後続紙幣は紙幣繰出部で確実に繰出動作が停止させ
ることが可能となる。
接続機構を、駆動力伝達ON時に繰出モータの駆動力を
紙幣繰出部に伝達し、駆動力伝達OFF時に繰出モータ
の紙幣繰出部への駆動力伝達をカットするクラッチと、
駆動力伝達ON時に紙幣繰出部を停止させるブレーキ作
用を働かせず駆動力伝達OFF時に紙幣繰出部を停止さ
せるブレーキ作用を働かせるブレーキとより構成したの
で、後続紙幣が繰出検出センサによって検出され、ニア
フィードが発生したと判断された段階で、直ちに、紙幣
繰出部による後続紙幣の繰出動作が急停止される。そし
て、この時、ニアフィードの検出タイミング、すなわ
ち、急停止の検出タイミングを取る繰出検出センサは、
紙幣1枚分の長さ未満である紙幣繰出部と搬送部の間に
設けられているので、紙幣繰出部が急停止されたときに
は、後続紙幣は紙幣繰出部で確実に繰出動作が停止させ
ることが可能となる。
【0036】請求項3に示す紙幣繰出装置では、ニアフ
ィード検出部は、先行紙幣が繰出検出センサを通過した
ときから後続紙幣が繰出検出センサに検出されるまでの
時間間隔を検出するとともに、予め記憶した時間データ
で表される基準搬送間隔とに基づき搬送間隔を検出する
ように構成したので、基準搬送間隔との差である搬送間
隔データが、直ちに紙幣繰出部による後続紙幣の停止時
間を表すことになるので、停止時間算出部による算出時
間の短縮、ひいては、搬送間隔調整部による調整動作を
速やかに行うことが可能となる。
ィード検出部は、先行紙幣が繰出検出センサを通過した
ときから後続紙幣が繰出検出センサに検出されるまでの
時間間隔を検出するとともに、予め記憶した時間データ
で表される基準搬送間隔とに基づき搬送間隔を検出する
ように構成したので、基準搬送間隔との差である搬送間
隔データが、直ちに紙幣繰出部による後続紙幣の停止時
間を表すことになるので、停止時間算出部による算出時
間の短縮、ひいては、搬送間隔調整部による調整動作を
速やかに行うことが可能となる。
【図1】紙幣処理機における紙幣繰出装置100付近の
正面図。
正面図。
【図2】紙幣繰出装置100の制御ブロック図。
【図3】紙幣繰出装置100の制御内容を示すフローチ
ャート。
ャート。
5 蹴出ローラ(紙幣繰出部) 7 繰出モータ 8 連動機構(駆動力接続機構) 9 クラッチ(駆動力接続機構) 10 繰出ローラ(紙幣繰出部) 11 分離ローラ(紙幣繰出部) 12 電磁ブレーキ(駆動力接続機構) 13 繰出検出センサ 20 CPU(コントローラ) 21 ROM(コントローラ) 22 RAM(コントローラ) 100 紙幣繰出装置
Claims (3)
- 【請求項1】 紙幣が集積状態で収納される紙幣貯留部
と、該紙幣貯留部内の紙幣を1枚ずつ繰り出す紙幣繰出
部と、該紙幣繰出部によって繰り出された紙幣を搬送す
る搬送部とを有する紙幣繰出装置であって、 前記紙幣繰出部と搬送部との間を少なくとも紙幣1枚分
の長さ未満とし、前記紙幣繰出部と搬送部との間に設け
られて紙幣の有無を検出する繰出検出センサと、 紙幣繰出部を駆動する繰出モータから該紙幣繰出部への
駆動伝達をON/OFFする駆動力接続機構と、 該駆動力接続機構をONとして繰出モータから紙幣繰出
部に対して駆動力を伝達させて、紙幣繰出部の駆動によ
り紙幣を搬送部に対して1枚ずつ繰り出すとともに、紙
幣繰出時に繰出検出センサの検出信号に基づいて、該駆
動力接続機構による駆動力伝達をONからOFFに切り
換えるコントローラとを更に具備し、 前記コントローラは、 繰出検出センサの検出信号に基づいて、先行紙幣と後続
紙幣との搬送間隔を検出し、この搬送間隔が、予め記憶
した基準搬送間隔より小さい場合にニアフィードと判断
するニアフィード検出部と、 ニアフィード検出部にてニアフィードと判断された場合
に、予め記憶した基準搬送間隔と、繰出検出センサによ
って検出された搬送間隔との差から後続紙幣の停止時間
を算出する停止時間算出部と、 停止時間算出部によって算出された停止時間に一致する
まで、駆動力接続機構による駆動力伝達をOFFとし、
停止時間経過後に駆動力接続機構による駆動力伝達をO
Nとする搬送間隔調整部と、を具備していることを特徴
とする紙幣繰出装置。 - 【請求項2】 駆動力接続機構は、駆動力伝達ON時に
繰出モータの駆動力を紙幣繰出部に伝達し、駆動力伝達
OFF時に繰出モータの紙幣繰出部への駆動力伝達をカ
ットするクラッチと、駆動力伝達ON時に紙幣繰出部を
停止させるブレーキ作用を働かせず、駆動力伝達OFF
時に紙幣繰出部を停止させるブレーキ作用を働かせるブ
レーキと、より構成されることを特徴とする請求項1記
載の紙幣繰出装置。 - 【請求項3】 ニアフィード検出部は、先行紙幣が繰出
検出センサを通過したときから後続紙幣が繰出検出セン
サに検出されるまでの時間間隔を検出するとともに、予
め記憶した時間データで表される基準搬送間隔とに基づ
き搬送間隔を検出する請求項1または2いずれか1項に
記載の紙幣繰出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31514994A JPH08169631A (ja) | 1994-12-19 | 1994-12-19 | 紙幣繰出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31514994A JPH08169631A (ja) | 1994-12-19 | 1994-12-19 | 紙幣繰出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08169631A true JPH08169631A (ja) | 1996-07-02 |
Family
ID=18062010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31514994A Pending JPH08169631A (ja) | 1994-12-19 | 1994-12-19 | 紙幣繰出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08169631A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012029798A1 (ja) * | 2010-09-01 | 2012-03-08 | グローリー株式会社 | 紙葉類処理装置および紙幣処理装置 |
US9216868B1 (en) * | 2014-09-02 | 2015-12-22 | Foxlink Image Technology Co., Ltd. | Paper staging mechanism |
JP2016113295A (ja) * | 2014-12-16 | 2016-06-23 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
-
1994
- 1994-12-19 JP JP31514994A patent/JPH08169631A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012029798A1 (ja) * | 2010-09-01 | 2012-03-08 | グローリー株式会社 | 紙葉類処理装置および紙幣処理装置 |
CN103080986A (zh) * | 2010-09-01 | 2013-05-01 | 光荣株式会社 | 纸张处理装置以及纸币处理装置 |
US9216868B1 (en) * | 2014-09-02 | 2015-12-22 | Foxlink Image Technology Co., Ltd. | Paper staging mechanism |
JP2016113295A (ja) * | 2014-12-16 | 2016-06-23 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000606 |