JPH08165700A - 暗渠の継手 - Google Patents
暗渠の継手Info
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- JPH08165700A JPH08165700A JP6332043A JP33204394A JPH08165700A JP H08165700 A JPH08165700 A JP H08165700A JP 6332043 A JP6332043 A JP 6332043A JP 33204394 A JP33204394 A JP 33204394A JP H08165700 A JPH08165700 A JP H08165700A
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- Japan
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- joint
- underdrain
- water blocking
- blocking member
- flexible water
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- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E03—WATER SUPPLY; SEWERAGE
- E03F—SEWERS; CESSPOOLS
- E03F3/00—Sewer pipe-line systems
- E03F3/04—Pipes or fittings specially adapted to sewers
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E21—EARTH OR ROCK DRILLING; MINING
- E21D—SHAFTS; TUNNELS; GALLERIES; LARGE UNDERGROUND CHAMBERS
- E21D11/00—Lining tunnels, galleries or other underground cavities, e.g. large underground chambers; Linings therefor; Making such linings in situ, e.g. by assembling
- E21D11/38—Waterproofing; Heat insulating; Soundproofing; Electric insulating
- E21D11/385—Sealing means positioned between adjacent lining members
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E02—HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
- E02D—FOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
- E02D29/00—Independent underground or underwater structures; Retaining walls
- E02D29/16—Arrangement or construction of joints in foundation structures
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- Structural Engineering (AREA)
- Mining & Mineral Resources (AREA)
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- Sewage (AREA)
- Joints Allowing Movement (AREA)
- Piles And Underground Anchors (AREA)
- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 軽量で取扱い易く、また、2次覆工作業の能
率が良く、さらに水圧上昇による継手部材の変形、破損
を防止しうる暗渠の継手を提供する。 【構成】 一対の暗渠(1),(1′)の端面に取付け
た一対の環状碇着部材(2),(2′)に短筒状の可撓
止水部材(5)の両端を固定し、環状に配列された耐カ
バー(3)の外周に筒体(6)を遊嵌し、目地材(1
2)の内周面に沿って2次覆工コンクリートを打設す
る。
率が良く、さらに水圧上昇による継手部材の変形、破損
を防止しうる暗渠の継手を提供する。 【構成】 一対の暗渠(1),(1′)の端面に取付け
た一対の環状碇着部材(2),(2′)に短筒状の可撓
止水部材(5)の両端を固定し、環状に配列された耐カ
バー(3)の外周に筒体(6)を遊嵌し、目地材(1
2)の内周面に沿って2次覆工コンクリートを打設す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は上・下水道、共同溝、地
下道、トンネル、沈埋函などの暗渠の継手に関する。
下道、トンネル、沈埋函などの暗渠の継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば図10に示すような暗渠
の継手が知られている。この継手は、接続すべき1対の
暗渠a、a′の端面に取付けた環状の碇着部材b、b′
の内側側壁b1、b1′に周方向に間隔を置いて配列さ
れた複数本の耐力部材cの端部を一定範囲内で移動可能
かつ抜け外れ不能に挿入連結するとともに、該碇着部材
の内側側壁b1、b1′間を前記複数本の耐力部材cの
環状列の外側に配設されかつ両碇着部材間に端部が固定
された短筒状の外周側および内周側の1次外側可撓止水
部材d、2次外側可撓止水部材eならびに耐力部材cの
環状列の内側に配設されかつ両碇着部材間に端部が固定
された短筒状の内側可撓止水部材fで水密的に連結した
ものである。
の継手が知られている。この継手は、接続すべき1対の
暗渠a、a′の端面に取付けた環状の碇着部材b、b′
の内側側壁b1、b1′に周方向に間隔を置いて配列さ
れた複数本の耐力部材cの端部を一定範囲内で移動可能
かつ抜け外れ不能に挿入連結するとともに、該碇着部材
の内側側壁b1、b1′間を前記複数本の耐力部材cの
環状列の外側に配設されかつ両碇着部材間に端部が固定
された短筒状の外周側および内周側の1次外側可撓止水
部材d、2次外側可撓止水部材eならびに耐力部材cの
環状列の内側に配設されかつ両碇着部材間に端部が固定
された短筒状の内側可撓止水部材fで水密的に連結した
ものである。
【0003】推進工法による暗渠構築においては、1次
覆工はセグメントg、g′をつないで行くセグメント工
法によるが、2次覆工はスライドフォーム機を規定の移
動幅ずつ順次移動させながら生コンクリートを高圧をか
けることにより流入させる方法により行われる。この2
次覆工によるコンクリート打設のための可撓継手部の枠
組を構成するために、上記の継手においては、環状の2
次覆工用枠板h、h′を碇着部材内側側壁b1、b1′
の内周側に取付ける。また、この枠板h、h′の内周側
端部のコンクリート打設側の適宜の場所にはリング状の
アンカー取付材i、i′を固定し、このアンカー取付材
i、i′に複数のアンカーj、j′を引掛ける。アンカ
ーj、j′の反対側端部は碇着部材b、b′の外側側壁
b2、b2′の内周側端部にスポット溶接されている。
なお、環状の枠板h、h′は複数の部分に分割されてお
り、継手板k、k′により隣接する枠板部分が相互にボ
ルト止めにより連結されている。
覆工はセグメントg、g′をつないで行くセグメント工
法によるが、2次覆工はスライドフォーム機を規定の移
動幅ずつ順次移動させながら生コンクリートを高圧をか
けることにより流入させる方法により行われる。この2
次覆工によるコンクリート打設のための可撓継手部の枠
組を構成するために、上記の継手においては、環状の2
次覆工用枠板h、h′を碇着部材内側側壁b1、b1′
の内周側に取付ける。また、この枠板h、h′の内周側
端部のコンクリート打設側の適宜の場所にはリング状の
アンカー取付材i、i′を固定し、このアンカー取付材
i、i′に複数のアンカーj、j′を引掛ける。アンカ
ーj、j′の反対側端部は碇着部材b、b′の外側側壁
b2、b2′の内周側端部にスポット溶接されている。
なお、環状の枠板h、h′は複数の部分に分割されてお
り、継手板k、k′により隣接する枠板部分が相互にボ
ルト止めにより連結されている。
【0004】上記構成により枠板h、h′までスライド
フォーム機によりコンクリートを打設し2次覆工部分
l、l′を構築する。なお、mは管内面の平滑化および
枠板h、h′間の空間内へのごみ等の侵入を防止するた
めに設けられた内面カバーゴム、nは1次外周止水部材
の上部空間へのゴミ等の侵入を防止するスキンプレート
である。
フォーム機によりコンクリートを打設し2次覆工部分
l、l′を構築する。なお、mは管内面の平滑化および
枠板h、h′間の空間内へのごみ等の侵入を防止するた
めに設けられた内面カバーゴム、nは1次外周止水部材
の上部空間へのゴミ等の侵入を防止するスキンプレート
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】斯るタイプの暗渠の継
手においては、耐力部材c間に大きな間隙があると、外
水圧により2次外側可撓止水部材eがその間隙内にまで
膨出変形し、この膨出部が碇着部材b、b′同志の相対
変位時に耐力部材c間に挾持されて破損する虞れがあ
る。したがって、従来は、これを防止すべく耐力部材c
間の間隙を小さくするか、或は、耐力部材cの側縁部を
互に重ね合せて、耐力部材間の間隙を全くなくす構成が
とられていた。然しながら、この様な構成にすると、碇
着部材b、b′に支持された耐力部材cを必要最小限の
強度以上の過剰強度に形成することになるため、重量が
増大して、その取扱性が悪くなると共に、過剰材料の使
用になるため、コスト高になる欠点があった。
手においては、耐力部材c間に大きな間隙があると、外
水圧により2次外側可撓止水部材eがその間隙内にまで
膨出変形し、この膨出部が碇着部材b、b′同志の相対
変位時に耐力部材c間に挾持されて破損する虞れがあ
る。したがって、従来は、これを防止すべく耐力部材c
間の間隙を小さくするか、或は、耐力部材cの側縁部を
互に重ね合せて、耐力部材間の間隙を全くなくす構成が
とられていた。然しながら、この様な構成にすると、碇
着部材b、b′に支持された耐力部材cを必要最小限の
強度以上の過剰強度に形成することになるため、重量が
増大して、その取扱性が悪くなると共に、過剰材料の使
用になるため、コスト高になる欠点があった。
【0006】このタイプの継手においては、各耐力部材
cの環状列の外側にゴム・合成樹脂等からなる1次およ
び2次外側可撓止水部材d、eがが耐力部材cの環状列
と同軸に配設されているが、両碇着部材b、b′間の2
次外側可撓止水部材eの外周側空間に長い年月の間に漏
水が充満する場合が考えられる。この場合可撓止水部材
eは水圧により耐力部材cにもたれかかる形で保持さ
れ、継手が設置初期の状態を維持している限りこの状態
が継続する。このように両碇着部材b、b′間の可撓止
水部材eの外周側空間に水が充満した状態で地震が発生
して両暗渠a、a′が互いに接近する方向に変位した場
合には、水が一端がスポット溶接されているスキンプレ
ートnの隙間等から外部に流出すれば特に問題はない
が、継手の外周の土の透水係数が小さいとか継手の外周
がコンクリート構造物等で埋められている等の理由によ
り水が継手の外部に流出しないと両碇着部材b、b′間
の空間内の水は圧縮され水圧が急激に上昇し可撓止水部
材eを介して耐力部材cを押圧するため、これら可撓止
水部材eおよび耐力部材cが変形したり破壊されるおそ
れがある。
cの環状列の外側にゴム・合成樹脂等からなる1次およ
び2次外側可撓止水部材d、eがが耐力部材cの環状列
と同軸に配設されているが、両碇着部材b、b′間の2
次外側可撓止水部材eの外周側空間に長い年月の間に漏
水が充満する場合が考えられる。この場合可撓止水部材
eは水圧により耐力部材cにもたれかかる形で保持さ
れ、継手が設置初期の状態を維持している限りこの状態
が継続する。このように両碇着部材b、b′間の可撓止
水部材eの外周側空間に水が充満した状態で地震が発生
して両暗渠a、a′が互いに接近する方向に変位した場
合には、水が一端がスポット溶接されているスキンプレ
ートnの隙間等から外部に流出すれば特に問題はない
が、継手の外周の土の透水係数が小さいとか継手の外周
がコンクリート構造物等で埋められている等の理由によ
り水が継手の外部に流出しないと両碇着部材b、b′間
の空間内の水は圧縮され水圧が急激に上昇し可撓止水部
材eを介して耐力部材cを押圧するため、これら可撓止
水部材eおよび耐力部材cが変形したり破壊されるおそ
れがある。
【0007】また、上記のように、図10に示す従来の
継手においては、2次覆工によるコンクリート打設のた
め、枠板h、h′等からなる枠組を構成するために、こ
の枠組が1次覆工部g、g′から大幅に暗渠内に張り出
し、このためこの枠組に接触しないようにしてスライド
フォーム機を移動させる作業が面倒である。また、スラ
イドフォーム機の規定移動幅は通常9mであるが、この
規定移動幅の中間位置に継手が存在する場合は、規定移
動幅未満の一方の枠板(たとえばh)の位置までコンク
リート打設を行った後いったんコンクリート打設を打切
り、次いで継手位置を外して他方の枠板(たとえば
h′)の位置までコンクリート打設を行うという2回に
分割した2次覆工作業を余儀なくされることになり、暗
渠の一方から他方への連続的なコンクリート打設が不可
能である。したがってこの点で2次覆工作業の能率が悪
くなるという問題点がある。
継手においては、2次覆工によるコンクリート打設のた
め、枠板h、h′等からなる枠組を構成するために、こ
の枠組が1次覆工部g、g′から大幅に暗渠内に張り出
し、このためこの枠組に接触しないようにしてスライド
フォーム機を移動させる作業が面倒である。また、スラ
イドフォーム機の規定移動幅は通常9mであるが、この
規定移動幅の中間位置に継手が存在する場合は、規定移
動幅未満の一方の枠板(たとえばh)の位置までコンク
リート打設を行った後いったんコンクリート打設を打切
り、次いで継手位置を外して他方の枠板(たとえば
h′)の位置までコンクリート打設を行うという2回に
分割した2次覆工作業を余儀なくされることになり、暗
渠の一方から他方への連続的なコンクリート打設が不可
能である。したがってこの点で2次覆工作業の能率が悪
くなるという問題点がある。
【0008】さらに、2次覆工は掘進により形成された
暗渠の壁面から測定した所定の径方向幅だけコンクリー
トを打設することにより行われるが、暗渠の掘進におけ
るバラツキのため生じる継手部の径方向位置ずれの許容
範囲は従来の継手においては図10中D1で示す極めて
小さい範囲であり、したがって掘進のバラツキのためた
とえば継手部が暗渠a′よりもD1以上に落込んでいる
場合には、スライドフォーム機は枠組の先端部に引掛か
り、予定の2次覆工作業ができない。したがって、この
小さい位置ずれの許容範囲D1を確保するため極めて高
い掘進精度が要求されている。
暗渠の壁面から測定した所定の径方向幅だけコンクリー
トを打設することにより行われるが、暗渠の掘進におけ
るバラツキのため生じる継手部の径方向位置ずれの許容
範囲は従来の継手においては図10中D1で示す極めて
小さい範囲であり、したがって掘進のバラツキのためた
とえば継手部が暗渠a′よりもD1以上に落込んでいる
場合には、スライドフォーム機は枠組の先端部に引掛か
り、予定の2次覆工作業ができない。したがって、この
小さい位置ずれの許容範囲D1を確保するため極めて高
い掘進精度が要求されている。
【0009】よって、本発明の第1の目的は、軽量で取
扱い易くコストが低減された暗渠の継手を提供すること
にある。
扱い易くコストが低減された暗渠の継手を提供すること
にある。
【0010】本発明の第2の目的は、2次覆工作業の能
率が良く、また、暗渠の掘進作業に際しての掘進精度の
厳密さが緩和された暗渠の継手を提供するにある。
率が良く、また、暗渠の掘進作業に際しての掘進精度の
厳密さが緩和された暗渠の継手を提供するにある。
【0011】本発明の第3の目的は、両碇着部材間の2
次外側可撓止水部材の外周側の空間に漏水が充満した状
態で地震等により継手が急激な変形を受けた場合に水圧
の上昇による継手の各部材の変形、破損を防止すること
のできる改良された暗渠の継手を提供するにある。
次外側可撓止水部材の外周側の空間に漏水が充満した状
態で地震等により継手が急激な変形を受けた場合に水圧
の上昇による継手の各部材の変形、破損を防止すること
のできる改良された暗渠の継手を提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用】上記本発明の
第1の目的を達成する暗渠の継手は、接続すべき一対の
暗渠の対向端部に取付けた1対の環状の碇着部材と、該
両碇着部材に端部が固定されたゴム・合成樹脂等からな
る短筒状の可撓止水部材と、該可撓止水部材の内側にお
いて該両碇着部材に端部が固定されており、該可撓止水
部材の内側への膨出を防止すべく該可撓止水部材を支持
するように設けられた耐力部材とを備え、該耐力部材
は、周方向に間隔をおいて配列された複数のバーであっ
てその端部は該碇着部材に一定範囲で移動可能かつ抜け
外れ不能に挿入連結されており、さらに、各耐力部材の
外周に遊嵌された該両碇着部材の初期間隔より若干短い
筒体を備える。
第1の目的を達成する暗渠の継手は、接続すべき一対の
暗渠の対向端部に取付けた1対の環状の碇着部材と、該
両碇着部材に端部が固定されたゴム・合成樹脂等からな
る短筒状の可撓止水部材と、該可撓止水部材の内側にお
いて該両碇着部材に端部が固定されており、該可撓止水
部材の内側への膨出を防止すべく該可撓止水部材を支持
するように設けられた耐力部材とを備え、該耐力部材
は、周方向に間隔をおいて配列された複数のバーであっ
てその端部は該碇着部材に一定範囲で移動可能かつ抜け
外れ不能に挿入連結されており、さらに、各耐力部材の
外周に遊嵌された該両碇着部材の初期間隔より若干短い
筒体を備える。
【0013】本発明によれば、各耐力部材の外周の一対
の碇着部材の初期間隔より若干短い筒体を遊嵌したの
で、碇着部材に支持された耐力部材を必要最小限の強度
に形成して、耐力部材の取扱性、加工性を向上させるこ
とができる。
の碇着部材の初期間隔より若干短い筒体を遊嵌したの
で、碇着部材に支持された耐力部材を必要最小限の強度
に形成して、耐力部材の取扱性、加工性を向上させるこ
とができる。
【0014】しかも、これによって耐力部材の使用材料
を節約してコスト低減を図ることができる。
を節約してコスト低減を図ることができる。
【0015】また、可撓止水部材は外圧により変形する
場合でも筒体の存在により従来のように隣接する耐力部
材の間に入って破損したり、耐力部材間に噛み込まれて
破損することがなく、長期間安全に使用できる。
場合でも筒体の存在により従来のように隣接する耐力部
材の間に入って破損したり、耐力部材間に噛み込まれて
破損することがなく、長期間安全に使用できる。
【0016】本発明の上記第2の目的を達成するため、
上記構成の暗渠の継手は、さらに該碇着部材間において
該可撓止水部材が伸縮しうる空間内への2次覆工コンク
リートの流入を防止するための目地材であってその内周
面に沿って該接続すべき暗渠の一方から他方への2次覆
工コンクリートの連続的打設が可能な継手径方向の厚み
を有する目地材を該碇着部材間に設けたことを特徴とす
る。
上記構成の暗渠の継手は、さらに該碇着部材間において
該可撓止水部材が伸縮しうる空間内への2次覆工コンク
リートの流入を防止するための目地材であってその内周
面に沿って該接続すべき暗渠の一方から他方への2次覆
工コンクリートの連続的打設が可能な継手径方向の厚み
を有する目地材を該碇着部材間に設けたことを特徴とす
る。
【0017】発明のこの側面によれば、暗渠の一方側か
ら該目地材の内周面に沿って暗渠の他方側に連続的に2
次覆工コンクリートを打設することが可能となり、こう
して打設された2次覆工コンクリートの中碇着部材間の
所定の幅だけ切取ることにより接続すべき間渠間に間隙
が形成され、両暗渠を接続する継手構造が提供される。
ら該目地材の内周面に沿って暗渠の他方側に連続的に2
次覆工コンクリートを打設することが可能となり、こう
して打設された2次覆工コンクリートの中碇着部材間の
所定の幅だけ切取ることにより接続すべき間渠間に間隙
が形成され、両暗渠を接続する継手構造が提供される。
【0018】したがってスライドフォーム機の規定移動
幅が継手の碇着部材の中間で終端しても、スライドフォ
ーム機に干渉する枠組等の張出し部分が存在しないの
で、継手部分においても2次覆工コンクリートの打設を
継手の前後で中断することなくスライドフォーム機の規
定移動幅ごとに順次2次覆工コンクリートの打設を行う
ことができ、極めて効率的に2次覆工作業を行うことが
できる。
幅が継手の碇着部材の中間で終端しても、スライドフォ
ーム機に干渉する枠組等の張出し部分が存在しないの
で、継手部分においても2次覆工コンクリートの打設を
継手の前後で中断することなくスライドフォーム機の規
定移動幅ごとに順次2次覆工コンクリートの打設を行う
ことができ、極めて効率的に2次覆工作業を行うことが
できる。
【0019】また、暗渠の掘進におけるバラツキのため
に生じる継手部の径方向位置ずれの許容範囲を従来の継
手に比べて極めて大きくとれるので、従来の継手のよう
に極めて高い掘進精度を必要とせず、標準的な掘進精度
で充分であり、このため掘進作業の能率を上げることが
できる。
に生じる継手部の径方向位置ずれの許容範囲を従来の継
手に比べて極めて大きくとれるので、従来の継手のよう
に極めて高い掘進精度を必要とせず、標準的な掘進精度
で充分であり、このため掘進作業の能率を上げることが
できる。
【0020】さらに、従来の継手のように暗渠内に張出
す枠組等が存在しないので、スライドフォーム機の移動
も容易となる。
す枠組等が存在しないので、スライドフォーム機の移動
も容易となる。
【0021】また、本発明の上記第3の目的を達成する
ため、本発明の暗渠の継手は、前記筒体と前記可撓止水
部材間との間に予設定値以上の水圧を受けた時圧縮変形
する緩衝材を設けたことを特徴とする。
ため、本発明の暗渠の継手は、前記筒体と前記可撓止水
部材間との間に予設定値以上の水圧を受けた時圧縮変形
する緩衝材を設けたことを特徴とする。
【0022】この予設定値を平常時に内周側可撓止水部
材が碇着部材間の空間に充満した水によって受ける水圧
を超える値に設定しておけば、地震発生時に両暗渠が互
いに接近する方向に変位した場合に水圧がこの予設定値
を超える値に上昇し、緩衝材は圧縮変形して水の逃げる
空間を作るので、耐力部材、筒体、可撓止水部材等の継
手構成要素の変形や破壊に至る水圧の上昇を防止するこ
とができる。
材が碇着部材間の空間に充満した水によって受ける水圧
を超える値に設定しておけば、地震発生時に両暗渠が互
いに接近する方向に変位した場合に水圧がこの予設定値
を超える値に上昇し、緩衝材は圧縮変形して水の逃げる
空間を作るので、耐力部材、筒体、可撓止水部材等の継
手構成要素の変形や破壊に至る水圧の上昇を防止するこ
とができる。
【0023】この目的を達成するため、暗渠の継手は、
その一側面において、該筒体の外周に遊嵌された該両碇
着部材の初期間隔より若干短い円筒状の外側スリーブを
さらに備え、該筒体と該外側スリーブの間の空間に前記
緩衝材を全周にわたり充填したことを特徴とする。
その一側面において、該筒体の外周に遊嵌された該両碇
着部材の初期間隔より若干短い円筒状の外側スリーブを
さらに備え、該筒体と該外側スリーブの間の空間に前記
緩衝材を全周にわたり充填したことを特徴とする。
【0024】また、同一目的を達成するため、暗渠の継
手は、その一側面において、該緩衝材は、該筒体を包囲
するようにして配置された緩衝材収納筒の該筒体から該
可撓止水部材側の内部空間に充填されており、該緩衝材
収納筒は内壁間の距離が該筒体の外径よりも僅かに大き
くなるように形成されていることを特徴とする。
手は、その一側面において、該緩衝材は、該筒体を包囲
するようにして配置された緩衝材収納筒の該筒体から該
可撓止水部材側の内部空間に充填されており、該緩衝材
収納筒は内壁間の距離が該筒体の外径よりも僅かに大き
くなるように形成されていることを特徴とする。
【0025】これにより、収納筒は緩衝材の圧縮変形、
原状復帰動作に追随して筒体あるいは耐力部材の外周面
に沿って継手の径方向に摺動することができるが、緩衝
材が筒体あるいは耐力部材の反対側の収納筒内空間に落
下することを防止することができる。
原状復帰動作に追随して筒体あるいは耐力部材の外周面
に沿って継手の径方向に摺動することができるが、緩衝
材が筒体あるいは耐力部材の反対側の収納筒内空間に落
下することを防止することができる。
【0026】本発明の他の側面において、暗渠の継手
は、接続すべき一対の暗渠の対向端部に取付けた1対の
環状の碇着部材と、該両碇着部材に端部が固定されたゴ
ム・合成樹脂等からなる短筒状の可撓止水部材と、該可
撓止水部材の内側において該両碇着部材に端部が固定さ
れており、該可撓止水部材の内側への膨出を防止すべく
該可撓止水部材を支持するように設けられた耐力部材と
を備え、該耐力部材は、該碇着部材に取付けられる環状
の当板部と、該当板部の外周端部から直角に延長し、該
可撓止水部材の内側への膨出を防ぐ筒状の外周支持部
と、該外周支持部の他端側から内側に延長する端面部と
を備える短筒支持体からなり、該当板部と該碇着部材と
の間に該可撓止水部材を挾持し、シャコ万力で締付固定
してなるものである。
は、接続すべき一対の暗渠の対向端部に取付けた1対の
環状の碇着部材と、該両碇着部材に端部が固定されたゴ
ム・合成樹脂等からなる短筒状の可撓止水部材と、該可
撓止水部材の内側において該両碇着部材に端部が固定さ
れており、該可撓止水部材の内側への膨出を防止すべく
該可撓止水部材を支持するように設けられた耐力部材と
を備え、該耐力部材は、該碇着部材に取付けられる環状
の当板部と、該当板部の外周端部から直角に延長し、該
可撓止水部材の内側への膨出を防ぐ筒状の外周支持部
と、該外周支持部の他端側から内側に延長する端面部と
を備える短筒支持体からなり、該当板部と該碇着部材と
の間に該可撓止水部材を挾持し、シャコ万力で締付固定
してなるものである。
【0027】本発明のこの側面によれば、短筒体を外周
支持部と端面部とを有するように構成してあるから、水
圧などの外圧による可撓止水部材の内周側への膨出変形
は外周支持部でよく支持され、更に可撓止水部材の暗渠
の軸方向への膨出変形は端面部で支持されて、可撓止水
部材の外圧を単独で受ける部分の断面形状の増大を防止
されるからその外圧支持力が大きく破損の恐れが少な
い。
支持部と端面部とを有するように構成してあるから、水
圧などの外圧による可撓止水部材の内周側への膨出変形
は外周支持部でよく支持され、更に可撓止水部材の暗渠
の軸方向への膨出変形は端面部で支持されて、可撓止水
部材の外圧を単独で受ける部分の断面形状の増大を防止
されるからその外圧支持力が大きく破損の恐れが少な
い。
【0028】また、耐力部材が短筒体からなる簡単なも
のであるから、従来の構造の耐力部材を多数使用するよ
りも軽量で取扱い易くコストが低減される。
のであるから、従来の構造の耐力部材を多数使用するよ
りも軽量で取扱い易くコストが低減される。
【0029】また、可撓止水部材にボルト挿通孔を設け
ずシャコ万力を用いて碇着部材と当板部との間に可撓止
水部材の両端部を締付け、水密的に取付けるものである
から、ボルト挿通孔を通じて漏水を生じるという問題が
なく、水密性が極めて良好であり、また、可撓止水部材
の取付け施工も、可撓止水部材及び碇着部材と当板のボ
ルト挿通孔の位置合せをしてボルト止めするという困難
で時間を要する作業を全く必要とせず、可撓止水部材の
取付施工が簡単であり、この点でもコスト低減に寄与す
ることができる。
ずシャコ万力を用いて碇着部材と当板部との間に可撓止
水部材の両端部を締付け、水密的に取付けるものである
から、ボルト挿通孔を通じて漏水を生じるという問題が
なく、水密性が極めて良好であり、また、可撓止水部材
の取付け施工も、可撓止水部材及び碇着部材と当板のボ
ルト挿通孔の位置合せをしてボルト止めするという困難
で時間を要する作業を全く必要とせず、可撓止水部材の
取付施工が簡単であり、この点でもコスト低減に寄与す
ることができる。
【0030】上記短筒状の耐力部材を備える暗渠の継手
の一側面において、該碇着部材間において該可撓止水部
材が伸縮しうる空間内への2次覆工コンクリートの流入
を防止するための目地材であってその内周面に沿って該
接続すべき暗渠の一方から他方への2次覆工コンクリー
トの連続的打設が可能な継手径方向の厚みを有する目地
材を該碇着部材間に設けたことを特徴とする。
の一側面において、該碇着部材間において該可撓止水部
材が伸縮しうる空間内への2次覆工コンクリートの流入
を防止するための目地材であってその内周面に沿って該
接続すべき暗渠の一方から他方への2次覆工コンクリー
トの連続的打設が可能な継手径方向の厚みを有する目地
材を該碇着部材間に設けたことを特徴とする。
【0031】発明のこの側面によれば、暗渠の一方側か
ら該目地材の内周面に沿って暗渠の他方側に連続的に2
次覆工コンクリートを打設することが可能となり、こう
して打設された2次覆工コンクリートの中碇着部材間の
所定の幅だけ切取ることにより接続すべき間渠間に間隙
が形成され、両暗渠を接続する継手構造が提供される。
ら該目地材の内周面に沿って暗渠の他方側に連続的に2
次覆工コンクリートを打設することが可能となり、こう
して打設された2次覆工コンクリートの中碇着部材間の
所定の幅だけ切取ることにより接続すべき間渠間に間隙
が形成され、両暗渠を接続する継手構造が提供される。
【0032】したがってスライドフォーム機の規定移動
幅が継手の碇着部材の中間で終端しても、スライドフォ
ーム機に干渉する枠組等の張出し部分が存在しないの
で、継手部分におても2次覆工コンクリートの打設を継
手の前後で中断することなくスライドフォーム機の規定
移動幅ごとに順次2次覆工コンクリートの打設を行うこ
とができ、極めて効率的に2次覆工作業を行うことがで
きる。
幅が継手の碇着部材の中間で終端しても、スライドフォ
ーム機に干渉する枠組等の張出し部分が存在しないの
で、継手部分におても2次覆工コンクリートの打設を継
手の前後で中断することなくスライドフォーム機の規定
移動幅ごとに順次2次覆工コンクリートの打設を行うこ
とができ、極めて効率的に2次覆工作業を行うことがで
きる。
【0033】また、暗渠の掘進におけるバラツキのため
に生じる継手部の径方向位置ずれの許容範囲を従来の継
手に比べて極めて大きくとれるので、従来の継手のよう
に極めて高い掘進精度を必要とせず、標準的な掘進精度
で充分であり、このため掘進作業の能率を上げることが
できる。
に生じる継手部の径方向位置ずれの許容範囲を従来の継
手に比べて極めて大きくとれるので、従来の継手のよう
に極めて高い掘進精度を必要とせず、標準的な掘進精度
で充分であり、このため掘進作業の能率を上げることが
できる。
【0034】さらに、従来の継手のように暗渠内に張出
す枠組等が存在しないので、スライドフォーム機の移動
も容易となる。
す枠組等が存在しないので、スライドフォーム機の移動
も容易となる。
【0035】
【実施例】以下添付図面を参照して本発明の実施例につ
いて説明する。図1ないし図4は本発明にかかる継手の
1実施例を示すもので、図1は本発明の暗渠の継手によ
り接続した暗渠の一部を破断して示す斜視図、図2は完
成した継手を示す断面図、図3は2次覆工コンクリート
を打設し終った状態を示す断面図、図4は耐力部材3の
断面図である。
いて説明する。図1ないし図4は本発明にかかる継手の
1実施例を示すもので、図1は本発明の暗渠の継手によ
り接続した暗渠の一部を破断して示す斜視図、図2は完
成した継手を示す断面図、図3は2次覆工コンクリート
を打設し終った状態を示す断面図、図4は耐力部材3の
断面図である。
【0036】図1〜図3において、1、1は断面が円形
の暗渠でスチールセグメント、コンクリートセグメン
ト、RCセグメント等からなるセグメント1次覆工部分
15、15′を組み立てその内周に二次覆工コンクリー
ト16、16′を打設したものである。Aは暗渠1、
1′を連結している本発明の暗渠の継手である。
の暗渠でスチールセグメント、コンクリートセグメン
ト、RCセグメント等からなるセグメント1次覆工部分
15、15′を組み立てその内周に二次覆工コンクリー
ト16、16′を打設したものである。Aは暗渠1、
1′を連結している本発明の暗渠の継手である。
【0037】暗渠の継手Aは、第2図に示した如く、一
対の暗渠1、1′の互いに対向する面にそれぞれ固定さ
れた碇着部材2、2′を有する。この碇着部材2、2′
は、暗渠1、1′の端面に沿って環状に形成されてい
る。また、碇着部材2、2′は筐体部2c、2c′を有
する。図中、2a、2a′は筐体部2c、2c′の互い
に対向する内側側壁、2b、2b′は筐体部2c、2
c′の互いに対向する側壁2a、2a′とは反対側の側
壁、8、8′は側壁2a、2b間又は2a′、2b′間
の間隔を規制する幅止め材で、両端を2a、2b又は2
a′、2b′にそれぞれ所定間隔をもって溶接されたナ
ット9、9′のボルト10、10′で固定され、周方向
には適当間隔をもって配設されている。2d、2d′は
側壁2a、2b間又は2a′、2b′間に形成された空
間、2e、2e′は側壁2a、2a′に穿設された耐力
部材挿入用及び耐力部材挿入後に耐力部材を一定範囲内
で移動を許容するための孔である。これらの孔2e、2
e′は互いに対向している。2f、2f′および2
g′、2g′は径方向に延長する板状のリブで、継手の
周方向に所定間隔で配設されている。
対の暗渠1、1′の互いに対向する面にそれぞれ固定さ
れた碇着部材2、2′を有する。この碇着部材2、2′
は、暗渠1、1′の端面に沿って環状に形成されてい
る。また、碇着部材2、2′は筐体部2c、2c′を有
する。図中、2a、2a′は筐体部2c、2c′の互い
に対向する内側側壁、2b、2b′は筐体部2c、2
c′の互いに対向する側壁2a、2a′とは反対側の側
壁、8、8′は側壁2a、2b間又は2a′、2b′間
の間隔を規制する幅止め材で、両端を2a、2b又は2
a′、2b′にそれぞれ所定間隔をもって溶接されたナ
ット9、9′のボルト10、10′で固定され、周方向
には適当間隔をもって配設されている。2d、2d′は
側壁2a、2b間又は2a′、2b′間に形成された空
間、2e、2e′は側壁2a、2a′に穿設された耐力
部材挿入用及び耐力部材挿入後に耐力部材を一定範囲内
で移動を許容するための孔である。これらの孔2e、2
e′は互いに対向している。2f、2f′および2
g′、2g′は径方向に延長する板状のリブで、継手の
周方向に所定間隔で配設されている。
【0038】3は碇着部材2、2′間に配設された耐力
部材である。耐力部材3は図1に示すように碇着部材
2、2′に沿って周方向に等ピッチで複数個環状に配列
されている。
部材である。耐力部材3は図1に示すように碇着部材
2、2′に沿って周方向に等ピッチで複数個環状に配列
されている。
【0039】この耐力部材3は、図4に示すように、両
端部が孔2e、2e′を介して碇着部材2、2′の筐体
部の空間2d、2d′内にそれぞれ挿入されたバー50
と、バー50の両端のネジ部50a、50a′、螺合さ
れたボルト51、51′およびワッシャー52、52′
から構成されている。
端部が孔2e、2e′を介して碇着部材2、2′の筐体
部の空間2d、2d′内にそれぞれ挿入されたバー50
と、バー50の両端のネジ部50a、50a′、螺合さ
れたボルト51、51′およびワッシャー52、52′
から構成されている。
【0040】また、ワッシャー52、52′は、孔2
e、2e′より大きく形成されていて、バー50が孔2
e、2e′から抜けるのを防止している。この様にして
耐力部材3はその両端部が空間2d、2d′内に抜け外
れ不能に挿入されている。
e、2e′より大きく形成されていて、バー50が孔2
e、2e′から抜けるのを防止している。この様にして
耐力部材3はその両端部が空間2d、2d′内に抜け外
れ不能に挿入されている。
【0041】上記の構成によって、耐力部材3は碇着部
材2、2′を一定範囲内で相対接近・離反可能に連結し
ている。
材2、2′を一定範囲内で相対接近・離反可能に連結し
ている。
【0042】各耐力部材3のバー50には、内径がバー
50の径よりも大径の筒体7が遊嵌されている。この筒
体7は碇着部材2、2′の初期間隔よりも若干短く形成
されている。各筒体7は各耐力部材3と共に環状列をな
している。
50の径よりも大径の筒体7が遊嵌されている。この筒
体7は碇着部材2、2′の初期間隔よりも若干短く形成
されている。各筒体7は各耐力部材3と共に環状列をな
している。
【0043】この筒体7の環状列の外周位置には、ゴ
ム、合成樹脂等から短筒状に形成された異径の1次およ
び2次の外側可撓止水部材4、5が、筒体7の環状列と
同軸に配設されている。この筒体7の環状列の内周位置
にも、同様な内側可撓止水部材6が同軸に配設されてい
る。これら筒状の可撓止水部材4、5、6は、その両端
部が筐体部2c、2c′の側壁2a、2a′にそれぞれ
取り付けられていて、碇着部材2、2′間を水密的に連
結している。図中、20は碇着部材2、2′の外周面に
跨って配設されたスキンプレートで、そのいずれかの一
端部は碇着部材2、2′の一方に溶接されており、他端
部は碇着部材2、2′の他方に点溶接されていて地盤変
動があった時容易にはがれるように構成されている。
ム、合成樹脂等から短筒状に形成された異径の1次およ
び2次の外側可撓止水部材4、5が、筒体7の環状列と
同軸に配設されている。この筒体7の環状列の内周位置
にも、同様な内側可撓止水部材6が同軸に配設されてい
る。これら筒状の可撓止水部材4、5、6は、その両端
部が筐体部2c、2c′の側壁2a、2a′にそれぞれ
取り付けられていて、碇着部材2、2′間を水密的に連
結している。図中、20は碇着部材2、2′の外周面に
跨って配設されたスキンプレートで、そのいずれかの一
端部は碇着部材2、2′の一方に溶接されており、他端
部は碇着部材2、2′の他方に点溶接されていて地盤変
動があった時容易にはがれるように構成されている。
【0044】碇着部材2、2′の内側側壁2a、2a′
の内側面の内周側端部には断面L字形の目地材取付板1
1、11′は継手の軸方向に延長する環状の周壁部11
a、11a′とこの周壁部から垂直に延長する環状の側
壁部11b、11b′からなり、側壁部11b、11
b′は周方向に所定間隔をおいてボルト13、13′に
より碇着部材2、2′の内側側壁2a、2a′に締結さ
れている。
の内側面の内周側端部には断面L字形の目地材取付板1
1、11′は継手の軸方向に延長する環状の周壁部11
a、11a′とこの周壁部から垂直に延長する環状の側
壁部11b、11b′からなり、側壁部11b、11
b′は周方向に所定間隔をおいてボルト13、13′に
より碇着部材2、2′の内側側壁2a、2a′に締結さ
れている。
【0045】目地材取付板11、11′によって形成さ
れる空間内には短筒状の目地材12が配置され、接着剤
により周壁部11a、11a′および側壁部11b、1
1b′に対し接着されている。この目地材12は2次覆
工に際し、碇着部材2、2′間の空間内において可撓止
水部材5、6が伸縮しうる空間14内に2次覆工コンク
リートが流入することを防止するとともに、打設した2
次覆工コンクリートをカッターにより所定の幅だけ切取
る工程においてカッターの操作によって内側可撓止水部
材6を傷けることを防止する機能を果すものである。目
地材12は、その内周面に沿って暗渠の一方から他方へ
2次覆工コンクリートの連続的打設が可能な径方向厚み
を有する。目地材12としては、発泡ゴム、スポンジ、
発泡スチロール等軽量で柔軟性と弾性を有する材料が好
適である。
れる空間内には短筒状の目地材12が配置され、接着剤
により周壁部11a、11a′および側壁部11b、1
1b′に対し接着されている。この目地材12は2次覆
工に際し、碇着部材2、2′間の空間内において可撓止
水部材5、6が伸縮しうる空間14内に2次覆工コンク
リートが流入することを防止するとともに、打設した2
次覆工コンクリートをカッターにより所定の幅だけ切取
る工程においてカッターの操作によって内側可撓止水部
材6を傷けることを防止する機能を果すものである。目
地材12は、その内周面に沿って暗渠の一方から他方へ
2次覆工コンクリートの連続的打設が可能な径方向厚み
を有する。目地材12としては、発泡ゴム、スポンジ、
発泡スチロール等軽量で柔軟性と弾性を有する材料が好
適である。
【0046】15、15′は暗渠1、1′の1次覆工部
分、16、16′は2次覆工部分である。2次覆工部分
16、16′の間には間隙17が形成され、この間隙1
7にはこれを塞ぐ発泡ゴム等からなる目地材18および
暗渠内周面を平滑にするためのコーキング材19が充填
されている。
分、16、16′は2次覆工部分である。2次覆工部分
16、16′の間には間隙17が形成され、この間隙1
7にはこれを塞ぐ発泡ゴム等からなる目地材18および
暗渠内周面を平滑にするためのコーキング材19が充填
されている。
【0047】次にこの継手の施工法について説明する。
まず、継手の中碇着部材2、2′、耐力部材3、1次外
側可撓止水部材4、2次外側可撓止水部材5、内側可撓
止水部材6、筒体7を組立ててなる部分の碇着部材外側
側壁2b、2b′を暗渠1、1′のセグメントからなる
1次覆工部15、15′の各端面にボルト21により取
付ける。
まず、継手の中碇着部材2、2′、耐力部材3、1次外
側可撓止水部材4、2次外側可撓止水部材5、内側可撓
止水部材6、筒体7を組立ててなる部分の碇着部材外側
側壁2b、2b′を暗渠1、1′のセグメントからなる
1次覆工部15、15′の各端面にボルト21により取
付ける。
【0048】次に目地材取付板11、11′を碇着部材
2、2′の内側側壁2a、2a′の内側面の内周側端部
に取付け、目地材12を接着剤により目地材取付板1
1、11′に固定する。
2、2′の内側側壁2a、2a′の内側面の内周側端部
に取付け、目地材12を接着剤により目地材取付板1
1、11′に固定する。
【0049】次にスライドフォーム機を使用して暗渠
1、1′の一方側から継手の内周面に沿って暗渠の他方
側に図3に示すように連続的に2次覆工コンクリート2
2を打設する。この場合従来の継手と異り、スライドフ
ォーム機の規定移動幅が継手の碇着部材2、2′の中間
で終端してもスライドフォーム機に干渉する枠組が存在
しないので、継手部分においてもスライドフォーム機の
規定移動幅ごとに順次2次覆工コンクリートの打設を行
うことができ極めて効率的に2次覆工作業を行うことが
できる。
1、1′の一方側から継手の内周面に沿って暗渠の他方
側に図3に示すように連続的に2次覆工コンクリート2
2を打設する。この場合従来の継手と異り、スライドフ
ォーム機の規定移動幅が継手の碇着部材2、2′の中間
で終端してもスライドフォーム機に干渉する枠組が存在
しないので、継手部分においてもスライドフォーム機の
規定移動幅ごとに順次2次覆工コンクリートの打設を行
うことができ極めて効率的に2次覆工作業を行うことが
できる。
【0050】また、暗渠の掘進におけるバラツキのため
に生じる継手部の径方向位置ずれの許容範囲はD2で示
される範囲であり、図10の従来の継手における許容範
囲D1に比べて極めて大きい。
に生じる継手部の径方向位置ずれの許容範囲はD2で示
される範囲であり、図10の従来の継手における許容範
囲D1に比べて極めて大きい。
【0051】こうして2次覆工コンクリート22を継手
部の内周側に一面に打設した後、打設された2次覆工コ
ンクリート22の中碇着部材2、2′間の中央の部分を
所定の幅だけカッターにより切取り、間隙17を形成す
る。この間隙17は地盤変動等により暗渠1、1′間の
相対変位を許容するために必要なものである。
部の内周側に一面に打設した後、打設された2次覆工コ
ンクリート22の中碇着部材2、2′間の中央の部分を
所定の幅だけカッターにより切取り、間隙17を形成す
る。この間隙17は地盤変動等により暗渠1、1′間の
相対変位を許容するために必要なものである。
【0052】次にこの間隙17中に目地材18とコーキ
ング材19を充填して継手が完成される。
ング材19を充填して継手が完成される。
【0053】図5、図6は本発明にかかる継手の他の実
施例を示すもので、図5は完成した継手を示す断面図、
図6は2次覆工コンクリートを打設し終った状態を示す
断面図である。
施例を示すもので、図5は完成した継手を示す断面図、
図6は2次覆工コンクリートを打設し終った状態を示す
断面図である。
【0054】この継手は、接続すべき1対の暗渠の3
0、30′端面に取付けた環状の碇着部材31、31′
の外周側の延設部32、32′に非圧縮性のゴム・合成
樹脂等からなる1次止水用の止水部材33を取付け、碇
着部材31、31′の内側側壁31a、31a′の内周
側には2次止水用のゴム・合成樹脂等からなる可撓止水
部材34を取付けたものである。可撓止水部材34の中
間部34aの内周面に当接して短筒体35が配設されて
いる。短筒体35は、可撓止水部材34を碇着部材2、
2′に取付けるのに用いる当板部35a、35a′と、
施工後可撓止水部材34の内周側への膨出変形を防ぐ当
板部35a、35a′の外周端部から直角に張出して設
けられた筒状の外周支持部35b、35b′と、可撓止
水部材20の伸縮部34aが外圧により暗渠1、1′の
軸線方向に膨出変形するのを防止することにより外圧を
支持し、可撓止水部材34の耐圧性を向上させるため外
周支持部35b、35b′の他端部から内周側に延びる
端面部37、37′とから構成されている。
0、30′端面に取付けた環状の碇着部材31、31′
の外周側の延設部32、32′に非圧縮性のゴム・合成
樹脂等からなる1次止水用の止水部材33を取付け、碇
着部材31、31′の内側側壁31a、31a′の内周
側には2次止水用のゴム・合成樹脂等からなる可撓止水
部材34を取付けたものである。可撓止水部材34の中
間部34aの内周面に当接して短筒体35が配設されて
いる。短筒体35は、可撓止水部材34を碇着部材2、
2′に取付けるのに用いる当板部35a、35a′と、
施工後可撓止水部材34の内周側への膨出変形を防ぐ当
板部35a、35a′の外周端部から直角に張出して設
けられた筒状の外周支持部35b、35b′と、可撓止
水部材20の伸縮部34aが外圧により暗渠1、1′の
軸線方向に膨出変形するのを防止することにより外圧を
支持し、可撓止水部材34の耐圧性を向上させるため外
周支持部35b、35b′の他端部から内周側に延びる
端面部37、37′とから構成されている。
【0055】短筒体35は一体の環状のものでよいが、
施工の容易性、運搬などの取扱上分割形式とすることが
好ましい。
施工の容易性、運搬などの取扱上分割形式とすることが
好ましい。
【0056】可撓止水部材34の端部34b、34b′
は碇着部材31、31′の内側側壁31a、31a′と
当板部35a、35a′とで挟持され、シャコ万力3
6、36′により緊締されている。
は碇着部材31、31′の内側側壁31a、31a′と
当板部35a、35a′とで挟持され、シャコ万力3
6、36′により緊締されている。
【0057】短筒体35、35′の環状の端面部37、
37′の内周側端部は目地材38の対応する端面部挿入
溝38a、38a′内に挿入され接着剤により目地材3
8に固着されている。
37′の内周側端部は目地材38の対応する端面部挿入
溝38a、38a′内に挿入され接着剤により目地材3
8に固着されている。
【0058】目地材38は図1の実施例の目地材12と
同様の構成および機能を有する短筒状のもので、その外
周面の1部はシャコ万力36、36′の内周側に接触し
ている。
同様の構成および機能を有する短筒状のもので、その外
周面の1部はシャコ万力36、36′の内周側に接触し
ている。
【0059】39、39′は暗渠30、30′の1次覆
工部分、40、40′は2次覆工部分である。2次覆工
部分40、40′の間には間隙41が形成されこの間隙
41にはコーキング材42は充填されている。なお図中
44は図1のスキンプレート20同様の構成のスキンプ
レートである。
工部分、40、40′は2次覆工部分である。2次覆工
部分40、40′の間には間隙41が形成されこの間隙
41にはコーキング材42は充填されている。なお図中
44は図1のスキンプレート20同様の構成のスキンプ
レートである。
【0060】次にこの継手の施工法について説明する。
まず図5に示す継手の中目地材38およびコーキング材
42を除く部分の碇着部材外側側壁31b、31b′を
暗渠30、30′のセグメントからなる1次覆工部分3
9、39′の各端面にボルト43により取付ける。
まず図5に示す継手の中目地材38およびコーキング材
42を除く部分の碇着部材外側側壁31b、31b′を
暗渠30、30′のセグメントからなる1次覆工部分3
9、39′の各端面にボルト43により取付ける。
【0061】次に目地材38の枠板挿入溝38aに接着
剤を充填して枠板37、37′を挿入することにより目
地材38を枠板37、37′に固着する。
剤を充填して枠板37、37′を挿入することにより目
地材38を枠板37、37′に固着する。
【0062】その後スライドフォーム機を使用して暗渠
30、30′の一方側から継手の内周面に沿って暗渠の
他方側に図6に示すように2次覆工コンクリート46を
打設する。
30、30′の一方側から継手の内周面に沿って暗渠の
他方側に図6に示すように2次覆工コンクリート46を
打設する。
【0063】次にこうして打設した2次覆工コンクリー
ト46の中碇着部材31、31′間の中央の部分を所定
の幅だけカッターにより切取り間隙41を形成し、コー
キング材42を充填して継手を完成する。
ト46の中碇着部材31、31′間の中央の部分を所定
の幅だけカッターにより切取り間隙41を形成し、コー
キング材42を充填して継手を完成する。
【0064】図5および図6に示す実施例にかかる暗渠
の継手は上述の様な構成としたものであるから、以下に
述べるような利点を有している。
の継手は上述の様な構成としたものであるから、以下に
述べるような利点を有している。
【0065】短筒体を前述の如く、外周支持部35b、
35b′と端面部37、37′を有するように構成して
あるから、水圧などの外圧による可撓止水部材34の内
周側への膨出変形は外周支持部35b、35b′でよく
支持され、更に可撓止水部材34の暗渠の軸方向への膨
出変形は端面部37、37′で支持されて、可撓止水部
材34の外圧を単独で受ける部分の断面形状の増大を防
止されるからその外圧支持力が大きく破損の恐れが少な
い。
35b′と端面部37、37′を有するように構成して
あるから、水圧などの外圧による可撓止水部材34の内
周側への膨出変形は外周支持部35b、35b′でよく
支持され、更に可撓止水部材34の暗渠の軸方向への膨
出変形は端面部37、37′で支持されて、可撓止水部
材34の外圧を単独で受ける部分の断面形状の増大を防
止されるからその外圧支持力が大きく破損の恐れが少な
い。
【0066】また、外圧に基づいて作用する可撓止水部
材34と外周支持部35b、35b′及び端面部37、
37′との間の面圧による摩擦力により可撓止水部材3
4の変形は一部支持され、しかも可撓止水部材34の局
部に集中荷重が作用しないから可撓止水部材34の耐久
性も良好で、止水性も良好である。更に二次可撓止水部
材34の伸縮部34cが端面部37、37′の作用によ
り二次覆工部分40、40′と直接接触しないため、伸
縮、不等沈下等による変位時に可撓止水部材34がコン
クリートと接触、摺動し、損傷を受けることがない。ま
た、この場合、外圧により可撓止水部材と外周支持部と
の間が圧着されるため、止水性が更に向上する。
材34と外周支持部35b、35b′及び端面部37、
37′との間の面圧による摩擦力により可撓止水部材3
4の変形は一部支持され、しかも可撓止水部材34の局
部に集中荷重が作用しないから可撓止水部材34の耐久
性も良好で、止水性も良好である。更に二次可撓止水部
材34の伸縮部34cが端面部37、37′の作用によ
り二次覆工部分40、40′と直接接触しないため、伸
縮、不等沈下等による変位時に可撓止水部材34がコン
クリートと接触、摺動し、損傷を受けることがない。ま
た、この場合、外圧により可撓止水部材と外周支持部と
の間が圧着されるため、止水性が更に向上する。
【0067】可撓止水部材34にボルト挿通孔を設けず
シャコ万力36、36′を用いて碇着部材31、31′
と当板部35a、35a′との間に可撓止水部材34の
両端部を締付け、水密的に取付けるものであるから、ボ
ルト挿通孔を通じて漏水を生じるという問題がなく、水
密性が極めて良好であり、また、可撓止水部材34の取
付け施工も、可撓止水部材及び碇着部材と当板のボルト
挿通孔の位置合せをしてボルト止めするという困難で時
間を要する作業を全く必要とせず、可撓止水部材の取付
施工が非常に簡便で、その取付時間を大幅に短縮できる
ため、工期の短縮、費用の削減等の優れた経済性を有す
る。
シャコ万力36、36′を用いて碇着部材31、31′
と当板部35a、35a′との間に可撓止水部材34の
両端部を締付け、水密的に取付けるものであるから、ボ
ルト挿通孔を通じて漏水を生じるという問題がなく、水
密性が極めて良好であり、また、可撓止水部材34の取
付け施工も、可撓止水部材及び碇着部材と当板のボルト
挿通孔の位置合せをしてボルト止めするという困難で時
間を要する作業を全く必要とせず、可撓止水部材の取付
施工が非常に簡便で、その取付時間を大幅に短縮できる
ため、工期の短縮、費用の削減等の優れた経済性を有す
る。
【0068】以下図7〜図9を参照して本発明の他の実
施例について説明する。図7はこの実施例の要部を示す
図で、図8中A−A線矢視図、図8は平常時の状態を示
す断面図、図9は地震発生時に継手によって接続されて
いる両暗渠が互いに接近する方向に変位した時の同実施
例の状態を示す断面図である。
施例について説明する。図7はこの実施例の要部を示す
図で、図8中A−A線矢視図、図8は平常時の状態を示
す断面図、図9は地震発生時に継手によって接続されて
いる両暗渠が互いに接近する方向に変位した時の同実施
例の状態を示す断面図である。
【0069】本実施例の継手100は全体として図1に
示す暗渠の継手と同様の構造のもの(セグメントを組立
てその内周に2次巻きコンクリートを打設した円形のも
の)で、図8および図9においてはその要部のみを示
す。
示す暗渠の継手と同様の構造のもの(セグメントを組立
てその内周に2次巻きコンクリートを打設した円形のも
の)で、図8および図9においてはその要部のみを示
す。
【0070】継手100は、1対の暗渠(図示せず)の
互いに対向する面にそれぞれ固定された碇着部材10
2、102′を有する。この碇着部材102、102′
は暗渠の端面に沿って環状に形成されている。この碇着
部材102、102′の側壁102a、102a′には
耐力部材挿入用および耐力部材挿入後に耐力部材の一定
範囲内での移動を許容するための孔104、104′が
対向して穿設されている。
互いに対向する面にそれぞれ固定された碇着部材10
2、102′を有する。この碇着部材102、102′
は暗渠の端面に沿って環状に形成されている。この碇着
部材102、102′の側壁102a、102a′には
耐力部材挿入用および耐力部材挿入後に耐力部材の一定
範囲内での移動を許容するための孔104、104′が
対向して穿設されている。
【0071】105は碇着部材の側壁102a、102
a′間に配設された耐力部材である。図では耐力部材1
05を一つしか示していないが、実際にはこの耐力部材
105と同じものが碇着部材の側壁102a、102
a′に沿って周方向に等ピッチで複数個環状に配列され
ている。
a′間に配設された耐力部材である。図では耐力部材1
05を一つしか示していないが、実際にはこの耐力部材
105と同じものが碇着部材の側壁102a、102
a′に沿って周方向に等ピッチで複数個環状に配列され
ている。
【0072】この耐力部材105は、両端部が孔10
4、104′を介して碇着部材102、102′の筐体
部の空間106、106′内にそれぞれ挿入されたバー
107と、バー107の両端のネジ部107a、107
a′、螺合されたボルト108、108′およびワッシ
ャー108a、108a′から構成されている。
4、104′を介して碇着部材102、102′の筐体
部の空間106、106′内にそれぞれ挿入されたバー
107と、バー107の両端のネジ部107a、107
a′、螺合されたボルト108、108′およびワッシ
ャー108a、108a′から構成されている。
【0073】また、ワッシャー108a、108a′は
孔104、104′より大きく形成されていて、バー1
07が孔104、104′から抜けるのを防止してい
る。この様にして耐力部材105はその両端部が空間1
06、106′内に抜け外れ不能に挿入されている。
孔104、104′より大きく形成されていて、バー1
07が孔104、104′から抜けるのを防止してい
る。この様にして耐力部材105はその両端部が空間1
06、106′内に抜け外れ不能に挿入されている。
【0074】上記の構成によって、耐力部材105は碇
着部材102、102′を一定範囲内で相対接近・離反
可能に連結している。
着部材102、102′を一定範囲内で相対接近・離反
可能に連結している。
【0075】この耐力部材105の環状列の外周位置に
は、ゴム、合成樹脂等から短筒状に形成され外周側およ
び内周側の異径の可撓止水部材110、111が、環状
列と同軸に配設されている。これら筒状の可撓止水部材
110、111は、その両端部が碇着部材102、10
2′の延設部102b、102b′および側壁102
a、102a′にそれぞれ取り付けられていて、碇着部
材102、102′間を水密的に連結している。なお、
113、113′は内周側可撓止水部材111を所定の
形状に保持するための保持材である。また、112は碇
着部材102、102′の外周面に跨って配設されたス
キンプレートで、そのいずれかの一端部は碇着部材10
2、102′の一方に溶接されており、他端部は碇着部
材102、102′の他方に点溶接されていて地盤変動
があった時容易にはがれるように構成されている。
は、ゴム、合成樹脂等から短筒状に形成され外周側およ
び内周側の異径の可撓止水部材110、111が、環状
列と同軸に配設されている。これら筒状の可撓止水部材
110、111は、その両端部が碇着部材102、10
2′の延設部102b、102b′および側壁102
a、102a′にそれぞれ取り付けられていて、碇着部
材102、102′間を水密的に連結している。なお、
113、113′は内周側可撓止水部材111を所定の
形状に保持するための保持材である。また、112は碇
着部材102、102′の外周面に跨って配設されたス
キンプレートで、そのいずれかの一端部は碇着部材10
2、102′の一方に溶接されており、他端部は碇着部
材102、102′の他方に点溶接されていて地盤変動
があった時容易にはがれるように構成されている。
【0076】耐力部材105のバー107の外周には両
碇着部材102、102′の初期間隔より若干短い円筒
状の内側スリーブ109を遊嵌し、さらにその外周に両
碇着部材102、102′の初期間隔より若干短い円筒
状の外側スリーブ117を遊嵌し、内側スリーブ109
と外側スリーブ117の間の筒状の空間内に、緩衝材1
18を全周にわたり充満する。
碇着部材102、102′の初期間隔より若干短い円筒
状の内側スリーブ109を遊嵌し、さらにその外周に両
碇着部材102、102′の初期間隔より若干短い円筒
状の外側スリーブ117を遊嵌し、内側スリーブ109
と外側スリーブ117の間の筒状の空間内に、緩衝材1
18を全周にわたり充満する。
【0077】緩衝材118としては、平常時に内周側可
撓止水部材111が碇着部材102、102′の側壁1
02a、102a′間の空間に充填した水によって受け
る水圧に対しては変形量が少く、この水圧を超えると変
形量が急激に大きくなる材料が地震時の圧縮変形量を大
きくする点で望ましい。このような条件を充す材料とし
ては発泡スチロール等の発泡樹脂が水圧の増加に対して
もっとも大きな圧縮変形量を示し、次に発泡ゴム、緩衝
ゴム等反力が比較的低い形状のゴムが挙げられるが、発
泡樹脂はいったん圧縮変形すると原状に復帰しないので
反復継続して使用することができない難点があり、この
点ゴムは圧縮変形後に水圧が平常時に戻れば原状に復帰
して再度地震が生じた時に反復して圧縮変形動作を行う
ことができるのでもっとも有利な材料である。
撓止水部材111が碇着部材102、102′の側壁1
02a、102a′間の空間に充填した水によって受け
る水圧に対しては変形量が少く、この水圧を超えると変
形量が急激に大きくなる材料が地震時の圧縮変形量を大
きくする点で望ましい。このような条件を充す材料とし
ては発泡スチロール等の発泡樹脂が水圧の増加に対して
もっとも大きな圧縮変形量を示し、次に発泡ゴム、緩衝
ゴム等反力が比較的低い形状のゴムが挙げられるが、発
泡樹脂はいったん圧縮変形すると原状に復帰しないので
反復継続して使用することができない難点があり、この
点ゴムは圧縮変形後に水圧が平常時に戻れば原状に復帰
して再度地震が生じた時に反復して圧縮変形動作を行う
ことができるのでもっとも有利な材料である。
【0078】本実施例においては、緩衝材として発泡ゴ
ムを用い、圧縮変形の際の変位量を大きくするために図
7に示すように多数の空洞118aが全周にわたり形成
されている。緩衝材の種類、充填量等は、想定される地
震発生時における水圧上昇に際して緩衝材の圧縮変形に
より作られる水が逃げる空間の必要な大きさから計算し
て適宜設定すればよい。
ムを用い、圧縮変形の際の変位量を大きくするために図
7に示すように多数の空洞118aが全周にわたり形成
されている。緩衝材の種類、充填量等は、想定される地
震発生時における水圧上昇に際して緩衝材の圧縮変形に
より作られる水が逃げる空間の必要な大きさから計算し
て適宜設定すればよい。
【0079】いずれにしても、平常時に内周側可撓止水
部材111が充満した水によって受ける水圧を超える値
を予設定値を定め、この予設定値未満の水圧ではほとん
ど変形しないが、水圧がこの値を超えると圧縮変形を生
じる材料を緩衝材として選択することが必要である。
部材111が充満した水によって受ける水圧を超える値
を予設定値を定め、この予設定値未満の水圧ではほとん
ど変形しないが、水圧がこの値を超えると圧縮変形を生
じる材料を緩衝材として選択することが必要である。
【0080】なお、1対の碇着部材102、102′間
の間隙には発泡スチロール製の環状のスペース材116
が空隙確保および緩衝材として挿入されている。
の間隙には発泡スチロール製の環状のスペース材116
が空隙確保および緩衝材として挿入されている。
【0081】次にこの暗渠の継手の動作について説明す
る。平常時においては、碇着部材102、102′の側
壁102a、102a′間の内周側可撓止水部材111
の外周側空間に漏水が充満していても、この水の水圧は
スリーブ109、117間の緩衝材118が圧縮変形を
生じる予設定値未満であるので緩衝材118は変形を生
じることなく、内周側可撓止水部材111は図8に示す
ように外側スリーブ117上に支持されている。
る。平常時においては、碇着部材102、102′の側
壁102a、102a′間の内周側可撓止水部材111
の外周側空間に漏水が充満していても、この水の水圧は
スリーブ109、117間の緩衝材118が圧縮変形を
生じる予設定値未満であるので緩衝材118は変形を生
じることなく、内周側可撓止水部材111は図8に示す
ように外側スリーブ117上に支持されている。
【0082】地震が発生し、両暗渠が互いに接近する方
向に変位すると、碇着部材102、102′の側壁10
2a、102a′間の内周側可撓止水部材111の外周
側空間も挾まるので、この空間内に充満していた水は圧
縮され水圧が予設定値以上に上昇する。するとスリーブ
109、117間に充填された緩衝材118は図9に示
すように圧縮変形することによって圧縮されようとした
水の逃げ場を作り、水圧の過度の上昇を防止する。なお
この時緩衝材中に含まれていた空気はスリーブ109、
117の両側から継手内に逃げる。
向に変位すると、碇着部材102、102′の側壁10
2a、102a′間の内周側可撓止水部材111の外周
側空間も挾まるので、この空間内に充満していた水は圧
縮され水圧が予設定値以上に上昇する。するとスリーブ
109、117間に充填された緩衝材118は図9に示
すように圧縮変形することによって圧縮されようとした
水の逃げ場を作り、水圧の過度の上昇を防止する。なお
この時緩衝材中に含まれていた空気はスリーブ109、
117の両側から継手内に逃げる。
【0083】地震が止んで両暗渠が原状に復帰すると内
周側可撓止水部材111が図8に示す位置に復帰する。
本実施例では緩衝材118として発泡ゴムを使用してい
るので、いったん圧縮変形した緩衝材118は自動的に
ふくらみ原状に復帰する。これに伴ってスリーブ10
9、117も図中上方に移動し図8に示す位置に復帰す
る。
周側可撓止水部材111が図8に示す位置に復帰する。
本実施例では緩衝材118として発泡ゴムを使用してい
るので、いったん圧縮変形した緩衝材118は自動的に
ふくらみ原状に復帰する。これに伴ってスリーブ10
9、117も図中上方に移動し図8に示す位置に復帰す
る。
【0084】また、本発明は上記実施例に限らず、図1
の実施例に示すように耐力部材3の筒体7の外周に緩衝
材を設け、さらに図8の緩衝材118が設けられた内側
スリーブ109と外側スリーブ117を遊嵌させるよう
にしてもよい。
の実施例に示すように耐力部材3の筒体7の外周に緩衝
材を設け、さらに図8の緩衝材118が設けられた内側
スリーブ109と外側スリーブ117を遊嵌させるよう
にしてもよい。
【0085】また、外側スリーブを角筒状に形成し、そ
の内側壁間の距離を内側スリーブ109の外径よりも僅
かに大きくなるようにして外側スリーブが内側スリーブ
の外周面に沿って継手の径方向に摺動可能に形成し、こ
の外側スリーブ内の内側スリーブ109から内周可撓止
水部材11側の内部空間に緩衝材118を充填するよう
にしてもよい。この場合、外側スリーブは緩衝材の圧縮
変形、原状復帰の動作に通隋して内側スリーブ109の
外周面に沿って継手の径方向に摺動することができる。
の内側壁間の距離を内側スリーブ109の外径よりも僅
かに大きくなるようにして外側スリーブが内側スリーブ
の外周面に沿って継手の径方向に摺動可能に形成し、こ
の外側スリーブ内の内側スリーブ109から内周可撓止
水部材11側の内部空間に緩衝材118を充填するよう
にしてもよい。この場合、外側スリーブは緩衝材の圧縮
変形、原状復帰の動作に通隋して内側スリーブ109の
外周面に沿って継手の径方向に摺動することができる。
【0086】本発明は上記実施例のセグメントと2次巻
きコンクリートからなる暗渠に限らず他の材質からなる
暗渠にも適用することができる。また、暗渠の形状は円
形、楕円形、四角形、多角形のいずれでもよい。
きコンクリートからなる暗渠に限らず他の材質からなる
暗渠にも適用することができる。また、暗渠の形状は円
形、楕円形、四角形、多角形のいずれでもよい。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、各耐力部材の外周の一
対の碇着部材の初期間隔より若干短い筒体を遊嵌したの
で、碇着部材に支持された耐力部材を必要最小限の強度
に形成して、耐力部材の取扱性、加工性を向上させるこ
とができる。
対の碇着部材の初期間隔より若干短い筒体を遊嵌したの
で、碇着部材に支持された耐力部材を必要最小限の強度
に形成して、耐力部材の取扱性、加工性を向上させるこ
とができる。
【0088】しかも、これによって耐力部材の使用材料
を節約してコスト低減を図ることができる。
を節約してコスト低減を図ることができる。
【0089】また、可撓止水部材は外圧により変形する
場合でも筒体の存在により従来のように隣接する耐力部
材の間に入って破損したり、耐力部材間に噛み込まれて
破損することがなく、長期間安全に使用できる。
場合でも筒体の存在により従来のように隣接する耐力部
材の間に入って破損したり、耐力部材間に噛み込まれて
破損することがなく、長期間安全に使用できる。
【0090】また、本発明の暗渠の継手は、さらに該碇
着部材間において該可撓止水部材が伸縮しうる空間内へ
の2次覆工コンクリートの流入を防止するための目地材
であってその内周面に沿って該接続すべき暗渠の一方か
ら他方への2次覆工コンクリートの連続的打設が可能な
継手径方向の厚みを有する目地材を該碇着部材間に設け
たので、暗渠の一方側から該目地材の内周面に沿って暗
渠の他方側に連続的に2次覆工コンクリートを打設する
ことが可能となり、こうして打設された2次覆工コンク
リートの中碇着部材間の所定の幅だけ切取ることにより
接続すべき間渠間に間隙が形成され、両暗渠を接続する
継手構造が提供される。
着部材間において該可撓止水部材が伸縮しうる空間内へ
の2次覆工コンクリートの流入を防止するための目地材
であってその内周面に沿って該接続すべき暗渠の一方か
ら他方への2次覆工コンクリートの連続的打設が可能な
継手径方向の厚みを有する目地材を該碇着部材間に設け
たので、暗渠の一方側から該目地材の内周面に沿って暗
渠の他方側に連続的に2次覆工コンクリートを打設する
ことが可能となり、こうして打設された2次覆工コンク
リートの中碇着部材間の所定の幅だけ切取ることにより
接続すべき間渠間に間隙が形成され、両暗渠を接続する
継手構造が提供される。
【0091】したがってスライドフォーム機の規定移動
幅が継手の碇着部材の中間で終端しても、スライドフォ
ーム機に干渉する枠組等の張出し部分が存在しないの
で、継手部分においても2次覆工コンクリートの打設を
継手の前後で中断することなくスライドフォーム機の規
定移動幅ごとに順次2次覆工コンクリートの打設を行う
ことができ、極めて効率的に2次覆工作業を行うことが
できる。
幅が継手の碇着部材の中間で終端しても、スライドフォ
ーム機に干渉する枠組等の張出し部分が存在しないの
で、継手部分においても2次覆工コンクリートの打設を
継手の前後で中断することなくスライドフォーム機の規
定移動幅ごとに順次2次覆工コンクリートの打設を行う
ことができ、極めて効率的に2次覆工作業を行うことが
できる。
【0092】また、暗渠の掘進におけるバラツキのため
に生じる継手部の径方向位置ずれの許容範囲を従来の継
手に比べて極めて大きくとれるので、従来の継手のよう
に極めて高い掘進精度を必要とせず、標準的な掘進精度
で充分であり、このため掘進作業の能率を上げることが
できる。
に生じる継手部の径方向位置ずれの許容範囲を従来の継
手に比べて極めて大きくとれるので、従来の継手のよう
に極めて高い掘進精度を必要とせず、標準的な掘進精度
で充分であり、このため掘進作業の能率を上げることが
できる。
【0093】さらに、従来の継手のように暗渠内に張出
す枠組等が存在しないので、スライドフォーム機の移動
も容易となる。
す枠組等が存在しないので、スライドフォーム機の移動
も容易となる。
【0094】また、本発明の暗渠の継手は、前記筒体と
前記可撓止水部材間との間に予設定値以上の水圧を受け
た時圧縮変形する緩衝材を設けたので、この予設定値を
平常時に内周側可撓止水部材が碇着部材間の空間に充満
した水によって受ける水圧を超える値に設定しておけ
ば、地震発生時に両暗渠が互いに接近する方向に変位し
た場合に水圧がこの予設定値を超える値に上昇し、緩衝
材は圧縮変形して水の逃げる空間を作るので、耐力部
材、筒体、可撓止水部材等の継手構成要素の変形や破壊
に至る水圧の上昇を防止することができる。
前記可撓止水部材間との間に予設定値以上の水圧を受け
た時圧縮変形する緩衝材を設けたので、この予設定値を
平常時に内周側可撓止水部材が碇着部材間の空間に充満
した水によって受ける水圧を超える値に設定しておけ
ば、地震発生時に両暗渠が互いに接近する方向に変位し
た場合に水圧がこの予設定値を超える値に上昇し、緩衝
材は圧縮変形して水の逃げる空間を作るので、耐力部
材、筒体、可撓止水部材等の継手構成要素の変形や破壊
に至る水圧の上昇を防止することができる。
【0095】また、本発明によれば耐力部材は、該碇着
部材に取付けられる環状の当板部と、該当板部の外周端
部から直角に延長し、該可撓止水部材の内側への膨出を
防ぐ筒状の外周支持部と、該外周支持部の他端側から内
側に延長する端面部とを備える短筒支持体からなり、該
当板部と該碇着部材との間に該可撓止水部材を挾持し、
シャコ万力で締付固定してなるものであるので、水圧な
どの外圧による可撓止水部材の内周側への膨出変形は外
周支持部でよく支持され、更に可撓止水部材の暗渠の軸
方向への膨出変形は端面部で支持されて、可撓止水部材
の外圧を単独で受ける部分の断面形状の増大を防止され
るからその外圧支持力が大きく破損の恐れが少ない。
部材に取付けられる環状の当板部と、該当板部の外周端
部から直角に延長し、該可撓止水部材の内側への膨出を
防ぐ筒状の外周支持部と、該外周支持部の他端側から内
側に延長する端面部とを備える短筒支持体からなり、該
当板部と該碇着部材との間に該可撓止水部材を挾持し、
シャコ万力で締付固定してなるものであるので、水圧な
どの外圧による可撓止水部材の内周側への膨出変形は外
周支持部でよく支持され、更に可撓止水部材の暗渠の軸
方向への膨出変形は端面部で支持されて、可撓止水部材
の外圧を単独で受ける部分の断面形状の増大を防止され
るからその外圧支持力が大きく破損の恐れが少ない。
【0096】また、耐力部材が短筒体からなる簡単なも
のであるから、従来の構造の耐力部材を多数使用するよ
りも軽量で取扱い易くコストが低減される。
のであるから、従来の構造の耐力部材を多数使用するよ
りも軽量で取扱い易くコストが低減される。
【0097】また、可撓止水部材にボルト挿通孔を設け
ずシャコ万力を用いて碇着部材と当板部との間に可撓止
水部材の両端部を締付け、水密的に取付けるものである
から、ボルト挿通孔を通じて漏水を生じるという問題が
なく、水密性が極めて良好であり、また、可撓止水部材
の取付け施工も、可撓止水部材及び碇着部材と当板のボ
ルト挿通孔の位置合せをしてボルト止めするという困難
で時間を要する作業を全く必要とせず、可撓止水部材の
取付施工が簡単であり、この点でもコスト低減に寄与す
ることができる。
ずシャコ万力を用いて碇着部材と当板部との間に可撓止
水部材の両端部を締付け、水密的に取付けるものである
から、ボルト挿通孔を通じて漏水を生じるという問題が
なく、水密性が極めて良好であり、また、可撓止水部材
の取付け施工も、可撓止水部材及び碇着部材と当板のボ
ルト挿通孔の位置合せをしてボルト止めするという困難
で時間を要する作業を全く必要とせず、可撓止水部材の
取付施工が簡単であり、この点でもコスト低減に寄与す
ることができる。
【図1】本発明の暗渠の継手により接続した暗渠の一部
を破断して示す斜視図である。
を破断して示す斜視図である。
【図2】本発明の1実施例を示す断面図で、継手が完成
した状態を示す。
した状態を示す。
【図3】同実施例において2次覆工コンクリートの打設
が終了した時の状態を示す断面図である。
が終了した時の状態を示す断面図である。
【図4】耐力部材の一例を示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す断面図で、継手が完
了した状態を示す。
了した状態を示す。
【図6】同実施例において2次覆工コンクリートの打設
が終了した時の状態を示す断面図である。
が終了した時の状態を示す断面図である。
【図7】本発明の他の実施例の要部を示す断面図で図8
中A−A線矢視図である。
中A−A線矢視図である。
【図8】同実施例の平常時の状態を示す断面図である。
【図9】地震発生時に継手によって接続されている両暗
渠が互いに接近する方向に変位した時の同実施例の状態
を示す断面図である。
渠が互いに接近する方向に変位した時の同実施例の状態
を示す断面図である。
【図10】従来の暗渠の継手を示す断面図である。
1、1′ 暗渠 2、2′ 碇着部材 3 バー(耐力部材) 4,5,6 可撓止水部材 7 筒体
Claims (12)
- 【請求項1】 接続すべき一対の暗渠の対向端部に取付
けた1対の環状の碇着部材と、 該両碇着部材に端部が固定されたゴム・合成樹脂等から
なる短筒状の可撓止水部材と、 該可撓止水部材の内側において該両碇着部材に端部が固
定されており、該可撓止水部材の内側への膨出を防止す
べく該可撓止水部材を支持するように設けられた耐力部
材とを備え、 該耐力部材は、周方向に間隔をおいて配列された複数の
バーであってその端部は該碇着部材に一定範囲で移動可
能かつ抜け外れ不能に挿入連結されており、 さらに、各耐力部材の外周に遊嵌された該両碇着部材の
初期間隔よりも若干短い筒体を備える暗渠の継手。 - 【請求項2】 該可撓止水部材は該筒体の外側において
該筒体の環状列と同軸に配設された2層の可撓止水部材
からなることを特徴とする請求項1記載の暗渠の継手。 - 【請求項3】 該筒体の内側において、該筒体の環状列
と同軸に配設され、該両碇着部材に端部が固定されたゴ
ム、合成樹脂等からなる短筒状の内側止水部材をさらに
備えることを特徴とする請求項2記載の暗渠の継手。 - 【請求項4】 該碇着部材間において該可撓止水部材が
伸縮しうる空間内への2次覆工コンクリートの流入を防
止するための目地材であってその内周面に沿って該接続
すべき暗渠の一方から他方への2次覆工コンクリートの
連続的打設が可能な継手径方向の厚みを有する目地材を
該碇着部材間に設けたことを特徴とする請求項1〜3の
いずれかに記載の暗渠の継手。 - 【請求項5】 該両碇着部材は対向する内側側壁を有す
るとともに該内側側壁の内側面の内周側端部には、継手
の軸方向に延長する環状の周壁部とこの周壁部から垂直
に延長する環状の側壁部とからなる断面L字形の1対の
目地材取付板の該側壁部を固定したことを特徴とする請
求項1〜3のいずれかに記載の暗渠の継手。 - 【請求項6】 該筒体の外周に遊嵌された該両碇着部材
の初期間隔より若干短い円筒状の外側スリーブをさらに
備え、該筒体と該外側スリーブの間の空間に前記緩衝材
を全周にわたり充填したことを特徴とする請求項1〜3
のいずれかに記載の暗渠の継手。 - 【請求項7】 該緩衝材は多数の空洞が全周にわたり形
成されている請求項6記載の暗渠の継手。 - 【請求項8】 該緩衝材は、該筒体を包囲するようにし
て配置された緩衝材収納筒の該筒体から該可撓止水部材
側の内部空間に充填されており、該緩衝材収納筒は内壁
間の距離が該筒体の外径よりも僅かに大きくなるように
形成されていることを特徴とする請求項6記載の暗渠の
継手。 - 【請求項9】 接続すべき一対の暗渠の対向端部に取付
けた1対の環状の碇着部材と、 該両碇着部材に端部が固定されたゴム・合成樹脂等から
なる短筒状の可撓止水部材と、 該可撓止水部材の内側において該両碇着部材に端部が固
定されており、該可撓止水部材の内側への膨出を防止す
べく該可撓止水部材を支持するように設けられた耐力部
材とを備え、 該耐力部材は、該碇着部材に取付けられる環状の当板部
と、該当板部の外周端部から直角に延長し該可撓止水部
材の内側への膨出を防ぐ筒状の外周支持部と、該外周支
持部の他端側から内側に延長する端面部とを備える1対
の短筒支持体からなり、該当板部と該碇着部材との間に
該可撓止水部材を挟持し、シャコ万力で締付固定してな
る暗渠の継手。 - 【請求項10】 該碇着部材間において該可撓止水部材
が伸縮しうる空間内への2次覆工コンクリートの流入を
防止するための目地材であってその内周面に沿って該接
続すべき暗渠の一方から他方への2次覆工コンクリート
の連続的打設が可能な継手径方向の厚みを有する目地材
を該碇着部材間に設けたことを特徴とする請求項9記載
の暗渠の継手。 - 【請求項11】 該目地材は該耐力部材の端面部が挿入
される溝を備えており、該端面部は該目地材の溝に挿入
され接着剤で固定されていることを特徴とする請求項1
0記載の暗渠の継手。 - 【請求項12】 1対の環状碇着部材間に設けられた短
筒状の可撓止水部材および耐力部材を備える継手の該各
碇着部材を接続すべき1対の暗渠の1次覆工各端面に取
付ける工程と、 該碇着部材間において該可撓止水部材が伸縮しうる空間
内への2次覆工コンクリートの流入を防止するための目
地材であってその内周面に沿って該接続すべき暗渠の一
方から他方への2次覆工コンクリートの連続的打設が可
能な継手径方向の厚みを有する目地材を該碇着部材間に
設ける工程と、 該接続すべき暗渠の一方側から該継手の内周面に沿って
該接続すべき暗渠の他方側に連続的に2次覆工コンクリ
ートを打設する工程と、 打設された2次覆工コンクリートの中該碇着部材間の部
分を所定の幅だけ切取ることにより該接続すべき暗渠間
に間隙を形成する工程とを備えることを特徴とする暗渠
の継手の施工法。
Priority Applications (11)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6332043A JPH08165700A (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | 暗渠の継手 |
TW084108685A TW272245B (en) | 1994-12-12 | 1994-12-19 | Make a construction of a joint for underground channel |
US08/563,948 US5704657A (en) | 1994-12-12 | 1995-11-29 | Flexible joint for a culvert |
CA002241785A CA2241785A1 (en) | 1994-12-12 | 1995-12-04 | A flexible joint for a culvert |
CA002164389A CA2164389C (en) | 1994-12-12 | 1995-12-04 | Flexible joint for a culvert |
ES95119168T ES2194881T3 (es) | 1994-12-12 | 1995-12-06 | Junta flexible para conductos. |
DE69529964T DE69529964T2 (de) | 1994-12-12 | 1995-12-06 | Biegsame Röhrenfuge |
EP95119168A EP0717151B1 (en) | 1994-12-12 | 1995-12-06 | A flexible joint for culvert |
MYPI95003823A MY120663A (en) | 1994-12-12 | 1995-12-11 | A flexible joint for a culvert. |
KR1019950048196A KR0147479B1 (ko) | 1994-12-12 | 1995-12-11 | 암거의 가요성 조인트 |
SG1995002114A SG34330A1 (en) | 1994-12-12 | 1995-12-12 | Flexible joint for a culvert |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6332043A JPH08165700A (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | 暗渠の継手 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
ID=18250505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6332043A Pending JPH08165700A (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | 暗渠の継手 |
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---|---|
US (1) | US5704657A (ja) |
EP (1) | EP0717151B1 (ja) |
JP (1) | JPH08165700A (ja) |
KR (1) | KR0147479B1 (ja) |
CA (1) | CA2164389C (ja) |
DE (1) | DE69529964T2 (ja) |
ES (1) | ES2194881T3 (ja) |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101295224B1 (ko) * | 2004-07-26 | 2013-08-12 | 프랭크 듀프레 | 인프라스트럭쳐 채널 |
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---|---|---|---|---|
SE519068C2 (sv) * | 2001-05-21 | 2003-01-07 | Rekuperator Svenska Ab | Anordning vid rörkoppling för värmeväxlare |
DE102009057487A1 (de) * | 2009-12-10 | 2011-06-16 | Bochumer Eisenhütte Heintzmann GmbH & Co. KG | Unterirdischer Ausbau mit nachgiebiger Kopplung |
DE102009057522B9 (de) * | 2009-12-10 | 2013-05-02 | Bochumer Eisenhütte Heintzmann GmbH & Co. KG | Tübbing-Ausbau mit stirnseitig umlaufender Ringdichtung |
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JP6054253B2 (ja) * | 2013-06-04 | 2016-12-27 | 日本ヴィクトリック株式会社 | コンクリート構造物用伸縮継手 |
JP6320790B2 (ja) * | 2014-02-21 | 2018-05-09 | 日本ヴィクトリック株式会社 | コンクリート構造物用伸縮継手 |
US10167982B2 (en) | 2016-07-08 | 2019-01-01 | Fluor Technologies Corporation | Stacked duct assemblies |
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CN113339018A (zh) * | 2021-05-28 | 2021-09-03 | 深圳华新国际建筑工程设计顾问有限公司 | 用于保护地下水环境的暗挖隧道止水结构 |
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---|---|---|---|---|
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DE2348756A1 (de) * | 1973-09-28 | 1975-04-10 | Gruenau Gmbh Chem Fab | Verfahren zur befestigung von auswechselbaren fugenbaendern |
DE2459180C3 (de) * | 1974-12-14 | 1978-05-03 | Hawiko Kompensatoren- U. Apparatebau Gmbh & Co Kg, 5830 Schwelm | Kompensatorverbindung für heiße Medien, insbesondere für Heinwinddüsenstöcke eines Hochofens |
FI64849C (fi) * | 1979-06-14 | 1984-01-10 | Partek Ab | Baelgfoerbindningskonstruktion |
DE3441738C1 (de) * | 1984-11-15 | 1986-02-06 | Hochtief Ag Vorm. Gebr. Helfmann, 4300 Essen | Tunnelauskleidung aus Tübbingringen |
US4685703A (en) * | 1986-05-27 | 1987-08-11 | Phillips Petroleum Company | Expansible and contractible duct |
US4848803A (en) * | 1987-09-15 | 1989-07-18 | Bachmann Industries, Inc. | Fabric expansion joints for exhaust systems of gas turbines |
JPH0280792A (ja) * | 1988-09-14 | 1990-03-20 | Bridgestone Corp | セグメントリング用可撓継手の推力支持構造 |
JPH0280791A (ja) * | 1988-09-14 | 1990-03-20 | Bridgestone Corp | セグメントリング用可撓継手の支持構造 |
JPH049515Y2 (ja) * | 1988-10-08 | 1992-03-10 | ||
US5472295A (en) * | 1992-10-30 | 1995-12-05 | The Victaulic Company Of Japan Limited | Shield tunneling method using flexible segments, flexible segments for shield tunneling method, and flexible segments for secondary application of shield tunneling method |
-
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- 1994-12-19 TW TW084108685A patent/TW272245B/zh active
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1995
- 1995-11-29 US US08/563,948 patent/US5704657A/en not_active Expired - Fee Related
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- 1995-12-12 SG SG1995002114A patent/SG34330A1/en unknown
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---|---|---|---|---|
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