JPH0815901B2 - 包装材料の殺菌装置 - Google Patents
包装材料の殺菌装置Info
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- JPH0815901B2 JPH0815901B2 JP62184831A JP18483187A JPH0815901B2 JP H0815901 B2 JPH0815901 B2 JP H0815901B2 JP 62184831 A JP62184831 A JP 62184831A JP 18483187 A JP18483187 A JP 18483187A JP H0815901 B2 JPH0815901 B2 JP H0815901B2
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- pressure chamber
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、積層紙を包装素材として薬液による殺菌、
罫付、被充填物の充填、シール、切断、成形を行ない直
方体状の包装容器を製造する包装材料の殺菌装置に関す
る。
罫付、被充填物の充填、シール、切断、成形を行ない直
方体状の包装容器を製造する包装材料の殺菌装置に関す
る。
[従来の技術] 近年、ポリエチレン等の熱可塑性プラスチックフィル
ムを紙に積層してなる積層紙を薬液により殺菌して薬液
を除去し、次いで、一部シールを行なって被充填物を充
填した後、これを密封シールして直方体の包装容器を得
る包装材料の殺菌装置が開発されている。
ムを紙に積層してなる積層紙を薬液により殺菌して薬液
を除去し、次いで、一部シールを行なって被充填物を充
填した後、これを密封シールして直方体の包装容器を得
る包装材料の殺菌装置が開発されている。
従来の包装材料の殺菌装置は、ウェブ状の積層紙から
なる包装素材を巻き取りから送り出した直後に、これを
薬液の殺菌浴を通過させるもの、或は、薬液の塗布によ
り殺菌するもの、或は、包装素材を筒状包装素材に形成
した後、殺菌浴中を通過させるか、或は薬液の塗布によ
り殺菌するもの等がある。
なる包装素材を巻き取りから送り出した直後に、これを
薬液の殺菌浴を通過させるもの、或は、薬液の塗布によ
り殺菌するもの、或は、包装素材を筒状包装素材に形成
した後、殺菌浴中を通過させるか、或は薬液の塗布によ
り殺菌するもの等がある。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、包装素材を薬液により殺菌した後、薬
液の除去工程、その後のシール工程、充填工程等の容器
密封を行なうまでの工程で、薬液及び異物が流れ込んで
二次汚染を招く問題がある。そこで、このような包装材
料の殺菌装置には、殺菌工程後にチャンバで覆った中に
無菌エアーを吹込むことにより、チャンバ内を陽圧に保
ち異物の混入を防ぐようにしている。しかし、この場
合、陽圧チャンバから無菌エアーを直接チャンバに接続
した排気処理装置で吸引しているため、チャンバ内の無
菌エアーの流れのバランスを保つのが難しい。また、チ
ャンバ内は、薬液のミストが充満している可能性があ
り、チャンバ内を陽圧に保っているので、チャンバの包
装素材出口から薬液のミストが流出し、この薬液が人体
に悪影響を与える。このため、作業環境を悪くする等の
問題があった。
液の除去工程、その後のシール工程、充填工程等の容器
密封を行なうまでの工程で、薬液及び異物が流れ込んで
二次汚染を招く問題がある。そこで、このような包装材
料の殺菌装置には、殺菌工程後にチャンバで覆った中に
無菌エアーを吹込むことにより、チャンバ内を陽圧に保
ち異物の混入を防ぐようにしている。しかし、この場
合、陽圧チャンバから無菌エアーを直接チャンバに接続
した排気処理装置で吸引しているため、チャンバ内の無
菌エアーの流れのバランスを保つのが難しい。また、チ
ャンバ内は、薬液のミストが充満している可能性があ
り、チャンバ内を陽圧に保っているので、チャンバの包
装素材出口から薬液のミストが流出し、この薬液が人体
に悪影響を与える。このため、作業環境を悪くする等の
問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、比
較的簡単な構成でありながら、チャンバ内の無菌エアー
バランスを安定させ、殺菌工程後の二次汚染を防止する
と共に、チャンバからの薬液のミストの流出を防止し
て、作業環境を安全に保つことができる包装材料の殺菌
装置を提供するものである。
較的簡単な構成でありながら、チャンバ内の無菌エアー
バランスを安定させ、殺菌工程後の二次汚染を防止する
と共に、チャンバからの薬液のミストの流出を防止し
て、作業環境を安全に保つことができる包装材料の殺菌
装置を提供するものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、所定の包装材料を薬液中により殺菌処理を
施す殺菌処理部と、該殺菌処理部から導出した前記包装
材料の表面に付着した前記薬液を無菌雰囲気中で除去す
る第1陽圧チャンバ、該第1陽圧チャンバの包装材料の
流れ方向に設けた排気手段を有する第2チャンバ、該第
1、第2陽圧チャンバ内に送風ラインを介して無菌エア
ーを供給する無菌エアー発生手段と、前記陽圧チャンバ
から導出した前記包装材料が供給される充填・包装部と
を具備することを特徴とする包装材料の殺菌装置であ
る。
施す殺菌処理部と、該殺菌処理部から導出した前記包装
材料の表面に付着した前記薬液を無菌雰囲気中で除去す
る第1陽圧チャンバ、該第1陽圧チャンバの包装材料の
流れ方向に設けた排気手段を有する第2チャンバ、該第
1、第2陽圧チャンバ内に送風ラインを介して無菌エア
ーを供給する無菌エアー発生手段と、前記陽圧チャンバ
から導出した前記包装材料が供給される充填・包装部と
を具備することを特徴とする包装材料の殺菌装置であ
る。
[作用] 本発明にかかる包装材料の殺菌装置によれば、包装素
材を殺菌液により殺菌処理部を通した後、一定方向に流
れる無菌エアー、圧力バランスとれた雰囲気中で、薬液
の除去を行なうので、包装素材3の異物の混入或は薬液
の再付着による二次汚染を防止できる。しかも、第1陽
圧チャンバの後に排気手段を有する第2陽圧チャンバを
設けたので、薬液及び薬液ミストが外部に流出するのを
防止して、しかも、外気とのバランスが崩れても第1陽
圧チャンバ内に大気が入ることがなく安全でかつ清潔な
無菌充填包装を実現することができる。
材を殺菌液により殺菌処理部を通した後、一定方向に流
れる無菌エアー、圧力バランスとれた雰囲気中で、薬液
の除去を行なうので、包装素材3の異物の混入或は薬液
の再付着による二次汚染を防止できる。しかも、第1陽
圧チャンバの後に排気手段を有する第2陽圧チャンバを
設けたので、薬液及び薬液ミストが外部に流出するのを
防止して、しかも、外気とのバランスが崩れても第1陽
圧チャンバ内に大気が入ることがなく安全でかつ清潔な
無菌充填包装を実現することができる。
[実施例] 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
る。
第1図は、本発明の一実施例の包装材料の殺菌装置の
構成の概略を示す斜視図、第2図は、同包装材料の殺菌
装置の無菌エアーの流れ状態を示す説明図である。この
包装材料の殺菌装置は、包装素材3を殺菌する殺菌工程
部と、殺菌された包装素材3に充填・包装を施す充填・
包装部とで構成されている。包装素材3は、例えば第3
図に示す如く、片面に化粧印刷が施された紙3aの両面に
ポリエチレンフィルム等の熱可塑性プラスチックフィル
ム3b、3cまたはアルミニウム箔等を複数層積層した積層
紙で構成されている。殺菌工程部は、殺菌浴5中に包装
素材3を通過させて殺菌するようになっている。充填・
包装部は、殺菌された包装素材3に無菌性を保持しなが
ら一部シール(縦シール)を施す縦シール部と、縦シー
ル部で筒状にシールされた包装素材3に被充填物を充填
して密封シールし、これを各容器ごとに分離する部分と
を有している。
構成の概略を示す斜視図、第2図は、同包装材料の殺菌
装置の無菌エアーの流れ状態を示す説明図である。この
包装材料の殺菌装置は、包装素材3を殺菌する殺菌工程
部と、殺菌された包装素材3に充填・包装を施す充填・
包装部とで構成されている。包装素材3は、例えば第3
図に示す如く、片面に化粧印刷が施された紙3aの両面に
ポリエチレンフィルム等の熱可塑性プラスチックフィル
ム3b、3cまたはアルミニウム箔等を複数層積層した積層
紙で構成されている。殺菌工程部は、殺菌浴5中に包装
素材3を通過させて殺菌するようになっている。充填・
包装部は、殺菌された包装素材3に無菌性を保持しなが
ら一部シール(縦シール)を施す縦シール部と、縦シー
ル部で筒状にシールされた包装素材3に被充填物を充填
して密封シールし、これを各容器ごとに分離する部分と
を有している。
以下に殺菌工程部と充填・包装部の構成を第1図を参
照して説明する。同図中1は、包装素材3を巻き取った
巻き取りである。巻き取り1から操り出された包装素材
3は、罫線付与部2で流れ方向に成形用縦罫線を付与さ
れた後、駆動ロール4によって殺菌浴5に導かれるよう
になっている。殺菌浴5には、所定の薬液が満されてい
る。殺菌浴5で殺菌されたウェブ状の包装素材3は、大
ロール6、ダンサローラ7、三角ガイド8、くせ付けロ
ール9、及び罫付プレート10を順次介して縦シール部11
に供給されるようになっている。大ロール6は、内部か
ら加温することによってその表面温度を調節できると共
に、回転駆動することにより包装素材3を縦シール部11
に送り出すようになっている。大ロール6の上方には、
包装素材3の外面に付着した薬液を除去するおよびチャ
ンバ内を陽圧に保つための外面用エアーノズル20が設け
られている。三角ガイド8は、ダンサローラ7から供給
されてきた包装素材3をその流れ方向に沿って中心部か
ら折り込むようになっている。くせ付けロール9は、折
り曲げられた包装素材3の折り曲げ部のくせ付けを行な
うようになっている。罫付プレート10は、包装素材3に
縦罫線以外の罫線を付与するようになっている。縦シー
ル部11では、高周波シールによって包装素材3を筒状に
成形するようになっている。縦シール部11の近傍には、
筒状に成形された包装素材3内に被充填物を充填する充
填ノズル12が設けられている。充填ノズル12には、被充
填物を送液する送液パイプ18が接続されている。送液パ
イプ18の先端部には、包装素材3中に充填された被充填
物の液面レベルより上方を陽圧に保つための無菌エアー
ノズル23が取付けられている。縦シール部11の下方に
は、被充填物の入った包装素材3を所定の1個分に相当
する大きさで密閉シールする横シール部14が設けられて
いる。横シール部14の下方には、包装素材3を密閉シー
ル部の中央部で切断して個々の容器に分割する切断部15
が設けられている。切断部15下方には、個々の容器に耳
付け成形を行なう容器形成部16が設けられている。
照して説明する。同図中1は、包装素材3を巻き取った
巻き取りである。巻き取り1から操り出された包装素材
3は、罫線付与部2で流れ方向に成形用縦罫線を付与さ
れた後、駆動ロール4によって殺菌浴5に導かれるよう
になっている。殺菌浴5には、所定の薬液が満されてい
る。殺菌浴5で殺菌されたウェブ状の包装素材3は、大
ロール6、ダンサローラ7、三角ガイド8、くせ付けロ
ール9、及び罫付プレート10を順次介して縦シール部11
に供給されるようになっている。大ロール6は、内部か
ら加温することによってその表面温度を調節できると共
に、回転駆動することにより包装素材3を縦シール部11
に送り出すようになっている。大ロール6の上方には、
包装素材3の外面に付着した薬液を除去するおよびチャ
ンバ内を陽圧に保つための外面用エアーノズル20が設け
られている。三角ガイド8は、ダンサローラ7から供給
されてきた包装素材3をその流れ方向に沿って中心部か
ら折り込むようになっている。くせ付けロール9は、折
り曲げられた包装素材3の折り曲げ部のくせ付けを行な
うようになっている。罫付プレート10は、包装素材3に
縦罫線以外の罫線を付与するようになっている。縦シー
ル部11では、高周波シールによって包装素材3を筒状に
成形するようになっている。縦シール部11の近傍には、
筒状に成形された包装素材3内に被充填物を充填する充
填ノズル12が設けられている。充填ノズル12には、被充
填物を送液する送液パイプ18が接続されている。送液パ
イプ18の先端部には、包装素材3中に充填された被充填
物の液面レベルより上方を陽圧に保つための無菌エアー
ノズル23が取付けられている。縦シール部11の下方に
は、被充填物の入った包装素材3を所定の1個分に相当
する大きさで密閉シールする横シール部14が設けられて
いる。横シール部14の下方には、包装素材3を密閉シー
ル部の中央部で切断して個々の容器に分割する切断部15
が設けられている。切断部15下方には、個々の容器に耳
付け成形を行なう容器形成部16が設けられている。
また、この包装材料の殺菌装置には、第2図に示すよ
うな無菌エアーの移送システムが設けられている。この
無菌エアーの移送システムは、無菌エアー発生手段26
と、無菌エアー発生手段26からから出た無機エアーを加
温する加温手段27と、この無菌エアーを殺菌工程部と充
填・包装部に供給する送風ライン19、及び無菌エアーと
薬液ミストの吸引を行なう排気装置32とで構成されてい
る。なお、大ロール6及びダンサローラ7の部分は、送
風ライン19に接続した第1陽圧チャンバ33内に収容さ
れ、三角ガイド8の部分には、第2陽圧チャンバ34が設
けられている。
うな無菌エアーの移送システムが設けられている。この
無菌エアーの移送システムは、無菌エアー発生手段26
と、無菌エアー発生手段26からから出た無機エアーを加
温する加温手段27と、この無菌エアーを殺菌工程部と充
填・包装部に供給する送風ライン19、及び無菌エアーと
薬液ミストの吸引を行なう排気装置32とで構成されてい
る。なお、大ロール6及びダンサローラ7の部分は、送
風ライン19に接続した第1陽圧チャンバ33内に収容さ
れ、三角ガイド8の部分には、第2陽圧チャンバ34が設
けられている。
而して、無菌エアー発生手段26には、除菌フィルター
が収容されており、異物を取除くためのプレフィルタ24
を備えたブロアー25から所定量のエアーが供給されるよ
うになっている。加温手段27の出口部の送風ライン19の
部分には、送風ライン19の内面を殺菌するための噴霧ノ
ズル29が設けられている。噴霧ノズル29は、噴霧する薬
液を収容した加圧薬液タンク28に接続されている。第1
陽圧チャンバ33は、殺菌浴5から出た包装素材3に付着
した薬液を除去、乾燥すると共に、筒状包装素材の状態
に折り込むための部分を覆って無菌性を保つようになっ
ている。第2陽圧チャンバ34は、第1、第2陽圧チャン
バ33、34内の無菌エアー、薬液ミストが外部に漏れ出す
のを防ぐ機能を有している。第2陽圧チャンバ34の下部
には、無菌エアーの流れを矯正するエアースペース35が
導出している。第1陽圧チャンバ33の上部には、無菌エ
アー及び薬液ミストを吸引するための排気処理ライン30
が接続されている。同様に、第2陽圧チャンバ34の上部
には、無菌エアー及び薬液ミストを吸引するための排気
処理ライン31が接続されている。これらの排気処理ライ
ン30、31は、無菌エアー及び薬液ミストを処理する排気
処理装置32に接続されている。第1陽圧チャンバ33の上
部には、包装素材3の外面の薬液を除去すると共に、第
1陽圧チャンバ33内を所定の陽圧に保つエアーノズル20
が接続されている。折込まれた包装材料3の空間からな
るエアースペース35には、包装素材3の内面の薬液を除
去すると共に、外気に対して陽圧状態に保つ2つのエア
ーノズル21、22が接続されている。
が収容されており、異物を取除くためのプレフィルタ24
を備えたブロアー25から所定量のエアーが供給されるよ
うになっている。加温手段27の出口部の送風ライン19の
部分には、送風ライン19の内面を殺菌するための噴霧ノ
ズル29が設けられている。噴霧ノズル29は、噴霧する薬
液を収容した加圧薬液タンク28に接続されている。第1
陽圧チャンバ33は、殺菌浴5から出た包装素材3に付着
した薬液を除去、乾燥すると共に、筒状包装素材の状態
に折り込むための部分を覆って無菌性を保つようになっ
ている。第2陽圧チャンバ34は、第1、第2陽圧チャン
バ33、34内の無菌エアー、薬液ミストが外部に漏れ出す
のを防ぐ機能を有している。第2陽圧チャンバ34の下部
には、無菌エアーの流れを矯正するエアースペース35が
導出している。第1陽圧チャンバ33の上部には、無菌エ
アー及び薬液ミストを吸引するための排気処理ライン30
が接続されている。同様に、第2陽圧チャンバ34の上部
には、無菌エアー及び薬液ミストを吸引するための排気
処理ライン31が接続されている。これらの排気処理ライ
ン30、31は、無菌エアー及び薬液ミストを処理する排気
処理装置32に接続されている。第1陽圧チャンバ33の上
部には、包装素材3の外面の薬液を除去すると共に、第
1陽圧チャンバ33内を所定の陽圧に保つエアーノズル20
が接続されている。折込まれた包装材料3の空間からな
るエアースペース35には、包装素材3の内面の薬液を除
去すると共に、外気に対して陽圧状態に保つ2つのエア
ーノズル21、22が接続されている。
而して、このように構成された包装材料の殺菌装置に
よれば、次のようにして包装材料の殺菌処理が行われ
る。すなわち、外気中のエアーは、プレフィルター24を
通って異物を除去された後、ブロアー25により無菌エア
ー発生手段26に供給され除菌フィルタを通過して無菌エ
アーとなる。この無菌エアーは、加温手段27で所定温度
に加温された後、予め噴霧ノズル29によって内面の殺菌
を行なった送風ライン19を通って無菌のエアーノズル2
0、21、22、23に供給される。このうちのエアーノズル2
0から供給される外面除去エアーと、三角ガイド8と包
装素材3の隙間を通って下から流入して来る内面除去エ
アーとによって第1陽圧チャンバ33内が所定の陽圧状態
に保たれる。更に、第1陽圧チャンバ33内の大部分の無
菌エアーは、その内壁面36にガイドされて排気処理ライ
ン30を介し第1陽圧チャンバ33内の薬液ミストと共に排
気処理装置32に導かれる。残りの無菌エアー及び薬液ミ
ストは、第2陽圧チャンバ34内に流入する。一方、エア
ーノズル21、22からエアースペース35内に供給された無
菌エアーは、第2陽圧チャンバ34へ送られ、前記薬液ミ
ストと共に、三角ガイド8と包装材料3で形成される隙
間を通って上方の第1陽圧チャンバ33内に流入する。第
2陽圧チャンバ34内の無菌エアーと薬液ミストは、排気
処理ライン31を介して排気処理装置32に導かれる。排気
処理装置32は、無菌エアー及び薬液ミストを浄化して完
全に安全な状態になってからこれを外部に放出する。
よれば、次のようにして包装材料の殺菌処理が行われ
る。すなわち、外気中のエアーは、プレフィルター24を
通って異物を除去された後、ブロアー25により無菌エア
ー発生手段26に供給され除菌フィルタを通過して無菌エ
アーとなる。この無菌エアーは、加温手段27で所定温度
に加温された後、予め噴霧ノズル29によって内面の殺菌
を行なった送風ライン19を通って無菌のエアーノズル2
0、21、22、23に供給される。このうちのエアーノズル2
0から供給される外面除去エアーと、三角ガイド8と包
装素材3の隙間を通って下から流入して来る内面除去エ
アーとによって第1陽圧チャンバ33内が所定の陽圧状態
に保たれる。更に、第1陽圧チャンバ33内の大部分の無
菌エアーは、その内壁面36にガイドされて排気処理ライ
ン30を介し第1陽圧チャンバ33内の薬液ミストと共に排
気処理装置32に導かれる。残りの無菌エアー及び薬液ミ
ストは、第2陽圧チャンバ34内に流入する。一方、エア
ーノズル21、22からエアースペース35内に供給された無
菌エアーは、第2陽圧チャンバ34へ送られ、前記薬液ミ
ストと共に、三角ガイド8と包装材料3で形成される隙
間を通って上方の第1陽圧チャンバ33内に流入する。第
2陽圧チャンバ34内の無菌エアーと薬液ミストは、排気
処理ライン31を介して排気処理装置32に導かれる。排気
処理装置32は、無菌エアー及び薬液ミストを浄化して完
全に安全な状態になってからこれを外部に放出する。
このような無菌エアーの流れの中で包装素材3は、巻
き取り1から殺菌殺菌浴5、第1、第2陽圧チャンバ3
3、34へと導かれ、殺菌処理、表裏面の薬液の除去が行
われる。更にエアーノズル23から無菌エアーを供給され
ながら充填・包装部で被充填物の充填と、所定の容器へ
の成形が行われるれる。このように包装素材3を殺菌浴
5中に通して殺菌した後、一定方向の無菌エアーの流
れ、バランスのとれた雰囲気中で、薬液の除去、乾燥を
行なうので、包装素材3の異物の混入或は薬液の再付着
による二次汚染を防止できる。しかも、送風ライン19及
び第1、第2陽圧チャンバ33、34により薬液及び薬液ミ
ストが外部に流出するのを防止して、安全でかつ清潔な
無菌充填包装を実現することができる。
き取り1から殺菌殺菌浴5、第1、第2陽圧チャンバ3
3、34へと導かれ、殺菌処理、表裏面の薬液の除去が行
われる。更にエアーノズル23から無菌エアーを供給され
ながら充填・包装部で被充填物の充填と、所定の容器へ
の成形が行われるれる。このように包装素材3を殺菌浴
5中に通して殺菌した後、一定方向の無菌エアーの流
れ、バランスのとれた雰囲気中で、薬液の除去、乾燥を
行なうので、包装素材3の異物の混入或は薬液の再付着
による二次汚染を防止できる。しかも、送風ライン19及
び第1、第2陽圧チャンバ33、34により薬液及び薬液ミ
ストが外部に流出するのを防止して、安全でかつ清潔な
無菌充填包装を実現することができる。
[発明の効果] 以上説明した如く、本発明にかかる包装材料の殺菌装
置によれば、比較的簡単な構成でありながら、第2陽圧
チャンバを設けることによりチャンバ内の無菌エアーバ
ランスを安定させ、また、無菌エアーの流れを安定さ
せ、殺菌工程後の二次汚染を防止すると共に、チャンバ
からの薬液のミストの流出を防止して、作業環境を安全
に保つことができるものである。
置によれば、比較的簡単な構成でありながら、第2陽圧
チャンバを設けることによりチャンバ内の無菌エアーバ
ランスを安定させ、また、無菌エアーの流れを安定さ
せ、殺菌工程後の二次汚染を防止すると共に、チャンバ
からの薬液のミストの流出を防止して、作業環境を安全
に保つことができるものである。
第1図は、本発明の一実施例の包装材料の殺菌装置の構
成の概略を示す斜視図、第2図は、同包装材料の殺菌装
置の無菌エアーの流れ状態を示す説明図、第3図は、同
包装材料の殺菌装置で使用する包装素材の断面図であ
る。 3……包装素材、4……駆動ロール、5……殺菌処理
部、6……大ロール、7……ダンサローラ、8……三角
ガイド、9……くせ付ロール、10……罫付プレート、11
……縦シール部、12……充填ノズル、14……横シール
部、15……切断部、16……容器形成部、18……送液パイ
プ、19……送風ライン、20、21、22、23……エアーノズ
ル、24……プレフィルタ、25……ブロアー、26……無菌
エアー発生手段、27……加温手段、28……加圧薬液タン
ク、29……噴霧ノズル、30、31……排気処理ライン、33
……第1陽圧チャンバ、34……第2陽圧チャンバ。
成の概略を示す斜視図、第2図は、同包装材料の殺菌装
置の無菌エアーの流れ状態を示す説明図、第3図は、同
包装材料の殺菌装置で使用する包装素材の断面図であ
る。 3……包装素材、4……駆動ロール、5……殺菌処理
部、6……大ロール、7……ダンサローラ、8……三角
ガイド、9……くせ付ロール、10……罫付プレート、11
……縦シール部、12……充填ノズル、14……横シール
部、15……切断部、16……容器形成部、18……送液パイ
プ、19……送風ライン、20、21、22、23……エアーノズ
ル、24……プレフィルタ、25……ブロアー、26……無菌
エアー発生手段、27……加温手段、28……加圧薬液タン
ク、29……噴霧ノズル、30、31……排気処理ライン、33
……第1陽圧チャンバ、34……第2陽圧チャンバ。
Claims (1)
- 【請求項1】帯状の包装材料の殺菌装置であって、 前記包装材料に薬液中で殺菌処理を施す殺菌処理部と、 前記殺菌処理部からの前記包装材料が導入される第1陽
圧チャンバと、前記第1陽圧チャンバは、前記包装材料
の表面に付着した前記薬液を無菌雰囲気中で除去すると
共に前記包装材料を乾燥させるために使用されること
と、 前記第1陽圧チャンバからの前記包装材料が導入される
第2陽圧チャンバと、前記第2陽圧チャンバは前記第1
陽圧チャンバ内の下側に接続されることと、 前記第2陽圧チャンバからの前記包装材料が導入される
充填・包装部と、 前記第2陽圧チャンバに接続された排気ラインと、前記
排気ラインは前記包装材料の一方の面に対向して開口す
ることと、 前記第1及び第2陽圧チャンバ内に送風ラインを介して
無菌エアーを供給する無菌エアー発生手段と、 を具備し、 ここで、前記無菌エアーは、前記第1陽圧チャンバに対
して、前記包装材料の上方から且つ前記包装材料の前記
一方の面側に供給されると共に、前記第2陽圧チャンバ
に対して、前記陽圧チャンバの下方から且つ前記包装材
料の他方の面側に供給され、これにより、前記包装材料
の前記他方の面に沿って上昇すると共に前記包装材料の
前記一方の面に沿って前記排気ラインへ下降する前記無
菌エアーの流れが形成されることを特徴とする包装材料
の殺菌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62184831A JPH0815901B2 (ja) | 1987-07-24 | 1987-07-24 | 包装材料の殺菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62184831A JPH0815901B2 (ja) | 1987-07-24 | 1987-07-24 | 包装材料の殺菌装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6437325A JPS6437325A (en) | 1989-02-08 |
JPH0815901B2 true JPH0815901B2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=16160066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62184831A Expired - Fee Related JPH0815901B2 (ja) | 1987-07-24 | 1987-07-24 | 包装材料の殺菌装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0815901B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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EP1334911B1 (en) | 2002-02-08 | 2009-10-07 | Tetra Laval Holdings & Finance SA | Unit for sterilizing web material on a machine for packaging pourable food products |
IT202000003458A1 (it) * | 2020-02-20 | 2021-08-20 | Ipi Srl | Dispositivo per la rimozione di un fluido dalla superficie di un nastro di carta |
CN115092465A (zh) * | 2022-07-21 | 2022-09-23 | 上海特途实业有限公司 | 一种自动无菌包装机 |
Family Cites Families (1)
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-
1987
- 1987-07-24 JP JP62184831A patent/JPH0815901B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6437325A (en) | 1989-02-08 |
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