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JPH08157052A - 物体の移動又は押圧のための装置 - Google Patents

物体の移動又は押圧のための装置

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Publication number
JPH08157052A
JPH08157052A JP32386994A JP32386994A JPH08157052A JP H08157052 A JPH08157052 A JP H08157052A JP 32386994 A JP32386994 A JP 32386994A JP 32386994 A JP32386994 A JP 32386994A JP H08157052 A JPH08157052 A JP H08157052A
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JP
Japan
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cable
moving
movable body
head
cable inner
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Application number
JP32386994A
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English (en)
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JP3561996B2 (ja
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Koji Toda
浩司 戸田
Hideyuki Morioka
英行 森岡
Tadashi Sasahara
正 笹原
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Oiles Industry Co Ltd
Original Assignee
Oiles Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Oiles Industry Co Ltd filed Critical Oiles Industry Co Ltd
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Publication of JPH08157052A publication Critical patent/JPH08157052A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケーブルインナの座屈の虞がなく、したがっ
てケーブルインナとして、比較的廉価な縒線ケーブルを
用いることができる物体の移動又は押圧のための装置を
提供することにある。 【構成】 物体の移動のために用いられる装置1は、ケ
ーブル2と、ケーブル2の一端3側に配された作動ヘッ
ド4と、ケーブル2の他端5側に配された駆動手段6と
を具備しており、ケーブル2は、ケーブルアウタ7と、
ケーブルアウタ7の中に挿通されたケーブルインナ8と
を具備しており、作動ヘッド4は、ケーブルインナ8の
一端11が連結された可動体12と、弾性力により、ケ
ーブルアウタ7に対してケーブルインナ8を対応の作動
ヘッド4側に引っ張りつつ、可動体12を移動させる弾
性手段13とを具備しており、駆動手段6は、ケーブル
アウタ7に対してケーブルインナ8をまとめて駆動手段
6側に引っ張るように、構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対峙して配される物体
を、例えば、押し出したり、持ち上げたり若しくは引っ
張ったりして物体を移動させる装置及びこのような物体
を押圧する装置並びにこれらの動作を、対峙して配され
る物体に対して同期して行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ベルトコンベア上を搬送されて
くる物体を押し出して、これを別のベルトコンベアに載
置する仕分け装置においては、押し出し装置等が具備さ
れるが、このような押し出し装置は、複動空気圧シリン
ダと、この空気圧シリンダに連結されたプッシュプルケ
ーブルと、プッシュプルケーブルの先端に設けられた作
動ヘッドとで構成され、空気圧シリンダのピストンロッ
ドの進退を、プッシュプルケーブルのケーブルインナを
介して作動ヘッドの可動体に伝達して、可動体の進退に
より物体を選択的に押し出すように構成される。そして
このようなプッシュプルケーブルを用いた押し出し装置
では、空気圧シリンダをベルトコンベア近傍に配するこ
となく、プッシュプルケーブルを引き回して作動ヘッド
のみをベルトコンベア近傍に配すればよく、ベルトコン
ベア近傍の設置空間が限られて、大きな空気圧シリンダ
を設置し得ない場合等には、遠隔的な動作が可能であ
り、更に一個の空気圧シリンダに対して複数本のプッシ
ュプルケーブルを介して複数の作動ヘッドを連結すれ
ば、同期的な動作を得ることができ、極めて有用なもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な押し出し装置では、ケーブルインナによりプッシュ動
作とプル動作とを行わせているため、負荷が大きい場合
又はケーブルアウタとケーブルインナとの間の摩擦抵抗
が大きい場合等で、プッシュ動作においてケーブルアウ
タ内でケーブルインナが座屈して、ケーブルの損傷に至
る虞があり、また、一般に、プッシュプルケーブルのケ
ーブルインナは、比較的強靱な鋼製の特別の単線を用い
る必要があるため価格が高く、押し出し装置の原価アッ
プとなり、またプッシュプルケーブルの剛性が高いた
め、当該ケーブルを複数個所湾曲させて配索する場合に
おいては、その配索が容易に行い難い。
【0004】なお、以上の不具合は、仕分け装置の押し
出し装置に限らず、例えば、プレス装置において、プレ
ス後の成型品をプレス金型の成形面から遠隔的に持ち上
げるリフタ機構、また、対峙して配される物体を引き寄
せる機構等においても同様に生じ得るのである。
【0005】本発明は、前記諸点に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、ケーブルインナの
座屈の虞がなく、したがってケーブルインナとして、比
較的廉価な縒線ケーブルを用いることができる物体の移
動又は押圧のための装置を提供することにある。
【0006】また本発明の目的とするところは、縒線ケ
ーブル等の比較的伸びやすいケーブルインナを用いて
も、この伸びを効果的に吸収し得て、ケーブルインナの
伸びによる不都合を解消し得る物体の移動又は押圧のた
めの装置を提供することにある。
【0007】また本発明の他の目的とするところは、ケ
ーブルインナの座屈の虞がなく、したがってケーブルイ
ンナとして、比較的廉価な縒線ケーブルを用いることが
できる上に、同期的な動作を得ることができる物体の移
動又は押圧のための装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、ケーブルと、このケーブルの一端側に配された作動
ヘッドと、このケーブルの他端側に配された駆動手段と
を具備しており、ケーブルは、ケーブルアウタと、この
ケーブルアウタの中に挿通されたケーブルインナとを具
備しており、作動ヘッドは、ケーブルインナの一端が連
結された可動体と、弾性力により、ケーブルアウタに対
してケーブルインナを作動ヘッド側に引っ張りつつ、可
動体を移動させる弾性手段とを具備しており、駆動手段
は、ケーブルアウタに対してケーブルインナを駆動手段
側に引っ張るように、構成されており、可動体に対峙し
て配される物体の移動又は押圧のための装置によって達
成される。
【0009】本発明によればまた前記目的は、複数本の
ケーブルと、このケーブルの各一端側に配された複数の
作動ヘッドと、このケーブルの他端側に配された駆動手
段とを具備しており、各ケーブルは、ケーブルアウタ
と、このケーブルアウタの中に挿通されたケーブルイン
ナとを具備しており、各作動ヘッドは、対応のケーブル
インナの一端が連結された可動体と、弾性力により、対
応のケーブルアウタに対してケーブルインナを作動ヘッ
ド側に引っ張りつつ、可動体を移動させる弾性手段とを
具備しており、駆動手段は、夫々のケーブルアウタに対
してケーブルインナをまとめて駆動手段側に引っ張るよ
うに、構成されており、各可動体に対峙して配される物
体の同期的な移動又は押圧のための装置によっても達成
される。
【0010】本発明においては、ケーブルインナは、単
線ケーブルであっても、縒線ケーブルであってもよい
が、低価格化を図るためには、縒線ケーブルが好まし
い。
【0011】作動ヘッドは、一つの例では、ヘッド本体
を具備しており、このヘッド本体の好ましい例では、内
部に中空部が形成された中空体と、この中空部の一端を
閉鎖するように、中空体の一端に配された蓋体とを有し
ており、この例では、可動体の一端側を中空部の他端か
ら突出させ、その他端側を中空体の中空部に挿入して、
可動体をヘッド本体に摺動自在に装着してもよい。ま
た、他の例では、ヘッド本体はケーブルアウタの端部が
固定されるヘッド基体からなり、このようにヘッド基体
からヘッド本体を構成する場合、作動ヘッドの可動体が
挿入されて、当該可動体の移動を案内する中空部を、例
えばプレス金型側に形成してもよい。
【0012】弾性手段としては、空気ばね装置又は、好
ましくは、コイルスプリングから構成してもよく、ま
た、その他の弾性体から構成してもよい。
【0013】本発明では、ケーブルインナの伸びを吸収
する吸収手段を更に具備していてもよく、この吸収手段
を設けると、伸びが特に多く生じ得る縒線ケーブルを好
ましく用いることができる。吸収手段の例としては、コ
イルスプリングを有するものを示し得るが、コイルスプ
リング以外の空気圧弾性手段又はゴム体等であってもよ
い。吸収手段を設ける場合、ケーブルインナの一端を、
この吸収手段を介して作動ヘッドの可動体に連結させて
もよい。
【0014】駆動手段を、油圧又は空気圧で作動する単
動又は複動流体圧シリンダ装置と、この流体圧シリンダ
装置のピストンロッドに取り付けられた可動体とを具備
して構成し、ケーブルインナの他端を、駆動手段の可動
体に連結してもよい。この例の場合であって、ケーブル
インナの伸びを吸収する吸収手段を更に具備せしめる際
には、吸収手段を介してケーブルインナの他端を駆動手
段の可動体に連結するとよい。なお、複動流体圧シリン
ダ装置を用いる場合には、一端で弾性手段によって引っ
張られるケーブルインナを、複動流体圧シリンダ装置の
作動により、更に他端から補助的に押し出す(プッシュ
する)ようにするとよい。また、単動又は複動流体圧シ
リンダ装置を用いる代わりに、電動モータ等を用いても
よく、電動モータを用いる場合、電動モータの出力回転
軸にねじ軸を連結して、このねじ軸を可動体に螺合させ
て駆動手段を構成してもよい。
【0015】
【作用】本発明の装置では、ケーブルインナに対する引
っ張り力を解除するように駆動手段が作動されると、作
動ヘッドの可動体は、弾性手段の弾性力に付勢されて移
動される一方、ケーブルインナを引っ張るように駆動手
段が作動されると、作動ヘッドの可動体は、弾性手段の
弾性力に抗して前記とは逆に移動される。而して、作動
ヘッドの可動体に対峙して配される物体は、移動される
可動体により、押し出され又は押圧されたり等する。
【0016】次に本発明を、図に示す好ましい一具体例
に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら
具体例に何等限定されないのである。
【0017】
【具体例】図1から図4において、物体の移動のために
用いられる本例の装置1は、複数本、本例では4本のケ
ーブル2と、ケーブル2の各一端3側に配された複数、
本例では4個の作動ヘッド4と、ケーブル2の各他端5
側に配された駆動手段6とを具備しており、ケーブル2
の各々は、ケーブルアウタ7と、ケーブルアウタ7の中
に挿通された単線ケーブル(縒線ケーブルでもよい)か
らなるケーブルインナ8とを具備しており、作動ヘッド
4の各々は、ヘッド本体10と、対応のケーブル2のケ
ーブルインナ8の一端11が連結されており、ヘッド本
体10にA及びB方向に移動自在に装着された可動体1
2と、ヘッド本体10及び可動体12間に装着されてお
り、弾性力により、対応のケーブル2のケーブルアウタ
7に対してケーブルインナ8を対応の作動ヘッド4側に
引っ張りつつ、ヘッド本体10に対して可動体12を移
動させる弾性手段13とを具備しており、駆動手段6
は、夫々のケーブルアウタ7に対してケーブルインナ8
をまとめて駆動手段6側に引っ張るように、構成されて
いる。
【0018】ヘッド本体10は、内部に円柱状の中空部
21が形成された中空体22と、中空部21の一端を閉
鎖するように、中空体22の一端23に、ねじ24等に
より取り付けられて配された蓋体25とを有しており、
可動体12は、その一端26側が中空部21の他端から
突出し、その他端27側が中空体22の中空部21に挿
入されて、ヘッド本体10にA及びB方向に摺動自在と
なるように装着されている。ヘッド本体10の他端31
には、ねじ32等によりストッパ部材33が取り付けら
れており、中空体22に対する可動体12のA方向の摺
動において、可動体12の外面に形成された段部34が
ストッパ部材33に当接することにより、それ以上の可
動体12のA方向の摺動が阻止されるようになってい
る。ケーブルアウタ7の作動ヘッド4側の一端は、ナッ
ト35及び中空金具36により蓋体25に固定されてい
る。ケーブルインナ8の一端11には、径大部材37が
固着されており、径大部材37は、可動体12に形成さ
れた雌ねじ孔38に螺着されたねじ39により固定され
ており、こうしてケーブルインナ8の一端11は、可動
体12に連結されて固定されている。
【0019】本例の弾性手段13はコイルスプリング4
1からなり、コイルスプリング41は、その一端42が
可動体12に形成された有底孔43の底部に着座され、
その他端44が中空金具36の座金に着座されて、ヘッ
ド本体10及び可動体12間に装着されており、可動体
12を中空部21から外部に押し出すように、当該可動
体12をその弾性力によりA方向に付勢している。
【0020】駆動手段6は、本例では空気圧で作動する
単動エアーシリンダ装置51と、シリンダ装置51のピ
ストンロッド52にナット53等により取り付けられた
可動体54とを具備しており、ケーブルインナ8の他端
55は、駆動手段6の可動体54に、ケーブルインナ8
の伸びを吸収する吸収手段56を介して連結されてい
る。シリンダ装置51は、そのシリンダ本体61に形成
された空気給排ポート62に給排される高圧空気により
ピストンロッド52をC及びD方向に進退させる。ケー
ブルアウタ7の駆動手段6側の一端は、シリンダ本体6
1にねじ63等により固着された鍔部64に、中空金具
65及び中空金具65に螺合したナット66により固定
されている。なお、本例では、中空金具65は、鍔部6
4に形成された横開口68付き貫通孔67に嵌入され
て、ナット66と協同して鍔部64を挟持して、これに
よりケーブルアウタ7の駆動手段6側の一端を固定して
いるため、ナット66を緩めて、中空金具65とナット
66とによる鍔部64の挟持固定を解除することによ
り、中空金具65を貫通孔67の横開口68を介して鍔
部64から取り外すことができるようになっている。
【0021】吸収手段56は、板状の可動体54に形成
された貫通孔71にC及びD方向に摺動自在に装着され
て、可動体54の一方の面72において貫通孔71から
突出した筒部73の一端がナット74に螺合され、可動
体54の他方の面75おいて貫通孔71から突出した筒
部73の他端に中空鍔部76を有するジョイント金具7
7と、中空鍔部76及び可動体54の他方の面75間に
配されたコイルスプリング78と、中空鍔部76及び筒
部73の中空部に嵌入されて、その嵌入量が螺合したナ
ット79により設定された中空の調整ボルト80とを具
備し、ケーブルインナ8の他端55は、ナット74、ジ
ョイント金具77及び調整ボルト80の夫々の中空部を
通って調整ボルト80から突出し、止め具81により係
止されている。吸収手段56は、コイルスプリング78
の弾性力によりケーブルインナ8の他端55を常にD方
向に引っ張って、ケーブルインナ8の伸びを吸収してい
る。可動体54のC及びD方向の移動は、可動体54に
形成された貫通孔91を相対的に摺動自在に貫通して伸
長し、一端が鍔部64に固着された案内ロッド92によ
って案内されるようになっている。93は抜け止めであ
る。
【0022】なお、本例では、コイルスプリング78の
弾性力は、コイルスプリング41の弾性力よりも常に大
きくなるように設定されており、エアーシリンダ装置5
1の可動体54に対するD方向の移動力は、これに抗す
るコイルスプリング41及び78の全弾性力よりも十分
に大きく設定されている。
【0023】以上のように構成された物体の移動のため
に用いられる装置1は、他に設けられた制御装置の制御
下で、図4に示すように、例えばコンベア101、10
2、103及び104の夫々の近傍に配された作動ヘッ
ド4により、コンベア101〜104より搬送されてく
る物体100を選択的に押し出して、他のコンベア10
5、106、107及び108に載置するように動作す
る。すなわち、空気給排ポート62からシリンダ本体6
1に高圧空気が供給されている状態では、ピストンロッ
ド52は、シリンダ本体61外に最も伸長され、したが
って、ケーブルインナ8は駆動手段6側に最も多く引っ
張られ、作動ヘッド4の可動体12は、コイルスプリン
グ41の弾性力に抗して、中空体22の中空部21に最
も挿入された状態となっている。この状態で、空気給排
ポート62からシリンダ本体61内の高圧空気が排出さ
れると、ケーブルインナ8に対する駆動手段6側への引
っ張り力が解除されることとなる結果、コイルスプリン
グ41の伸長弾性力に付勢されてケーブルインナ8は、
作動ヘッド4側に引っ張られ、同時に可動体12もま
た、A方向に移動され中空体22の中空部21から更に
外部に突出して、而して、コンベア101〜104より
搬送されてくる物体100を可動体12により押して、
他のコンベア105〜108に載置させる。この載置
後、空気給排ポート62からシリンダ本体61に高圧空
気が供給されると、ピストンロッド52は、シリンダ本
体61外に更に突出し始め、これと共に可動体54はD
方向に移動され、而して、可動体54のこの移動で、可
動体54に吸収手段56を介して一端55が連結された
ケーブルインナ8は、コイルスプリング41の伸長弾性
力に抗して駆動手段6側に引っ張られ、ケーブルインナ
8のこの引っ張りで、ケーブルインナ8の他端11に連
結され可動体12は、B方向に移動されて、最後に中空
体22の中空部21に最も挿入された状態に設定され
る。以上の動作が選択載置すべき物体100の到来毎に
繰り返してなされる。
【0024】ところで、装置1では、可動体12のA方
向の移動(プッシュ動作)をコイルスプリング41の伸
長弾性力で行っているため、換言すれば、ケーブルイン
ナ8の他端55側を押し出すことなしに、ケーブルイン
ナ8の一端11を引っ張るようにして行っているため、
ケーブルアウタ7内でのケーブルインナ8の座屈が生じ
なく、ケーブルインナ8の座屈によるケーブルの損傷も
生じない。そして座屈が生じない故に、廉価な縒線ケー
ブルをケーブルインナ8に使用することができる。しか
も、本例の装置1では、吸収手段56が設けられている
ため、ケーブルインナ8が伸びても、コイルスプリング
78の伸びによりそれを吸収することができ、ケーブル
インナ8の伸びによるケーブルアウタ7内でのケーブル
インナ8の座屈及びそれによるケーブルアウタ7の損傷
並びにケーブルアウタ7に対するケーブルインナ8の移
動阻害等の不都合を生じなくなる。
【0025】なお、装置1では、ケーブルインナ8の伸
び対策のため、B方向の移動で可動体12が蓋体25に
当接した後も若干可動体54がD方向に移動されるよう
に、ピストンロッド52の移動ストロークを、可動体1
2の移動ストローク(可動体12の段部34がストッパ
部材33に当接する若干手前の位置から可動体12の一
端側が蓋体25に当接する位置までの距離)に対して予
め長めに設定するが、このように設定しても、その差異
を吸収手段56のコイルスプリング78の縮みで吸収す
ることができる。
【0026】更に、ケーブルインナ8は、その他端55
で止め具81により係止されているだけであるため、止
め具81を取り外すことにより、ケーブルインナ8をナ
ット74、ジョイント金具77及び調整ボルト80から
抜き出すことができ、ねじ39と雌ねじ孔38との螺合
を解除することにより、ケーブルインナ8の交換を容易
に行うことができる。
【0027】加えて、4個の作動ヘッド4の夫々の可動
体12を同時的に移動させることができるため、同期用
の検出器などを必要としなく、コンベア101〜104
より搬送されてくる物体100を同期して押して、他の
コンベア105〜108に同時的に載置することができ
る。この同期的作動は、特に、一つの物品の周りに作動
ヘッド4を複数個配置して、これを傾きなしに持ち上げ
たりする場合に極めて有用である。なお、作動ヘッド4
及びケーブル2は、4組に限定されず、1組乃至3組又
は5組以上であってもよい。また上記例では、ヘッド本
体10に中空体22を設けたが、このような中空体22
を具備することなしに、蓋体25をヘッド基体として構
成し、中空体22の中空部21に相当するものを、例え
ば本装置がプレス装置のリフタ機構に用いられる場合に
は、プレス金型に形成してもよい。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、作動ヘッ
ドのヘッド本体及び可動体間に弾性手段を設けているた
め、ケーブルインナの座屈の虞がなく、したがってケー
ブルインナとして、比較的廉価な縒線ケーブルを用いる
ことができる。また、ケーブルインナの伸びを吸収する
吸収手段を更に具備しているため、ケーブルインナの伸
びにより生じる不都合を解消することができる上に、作
動ヘッドの可動体の移動量と駆動手段のケーブルインナ
の引っ張り量との関係をそれほど正確に設定する必要が
なく、組み立て調整を簡略化し得る。更に同期的作動が
できるため、プレス後の成型品をプレス金型の成形面か
ら遠隔的に持ち上げるリフタ機構等に最適に用いること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい一具体例の駆動装置の平面図
である。
【図2】図1に示す駆動装置の側面図である。
【図3】本発明の好ましい一具体例の作動ヘッドにおい
て、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図4】図1〜図3に示す具体例からなる全体説明図で
ある。
【符号の説明】
1 物体の移動のために用いられる装置 2 ケーブル 4 作動ヘッド 6 駆動手段 7 ケーブルアウタ 8 ケーブルインナ 10 ヘッド本体 12 可動体 13 弾性手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルと、このケーブルの一端側に配
    された作動ヘッドと、このケーブルの他端側に配された
    駆動手段とを具備しており、ケーブルは、ケーブルアウ
    タと、このケーブルアウタの中に挿通されたケーブルイ
    ンナとを具備しており、作動ヘッドは、ケーブルインナ
    の一端が連結された可動体と、弾性力により、ケーブル
    アウタに対してケーブルインナを作動ヘッド側に引っ張
    りつつ、可動体を移動させる弾性手段とを具備してお
    り、駆動手段は、ケーブルアウタに対してケーブルイン
    ナを駆動手段側に引っ張るように、構成されており、可
    動体に対峙して配される物体の移動又は押圧のための装
    置。
  2. 【請求項2】 複数本のケーブルと、このケーブルの各
    一端側に夫々配された複数の作動ヘッドと、このケーブ
    ルの他端側に配された駆動手段とを具備しており、各ケ
    ーブルは、ケーブルアウタと、このケーブルアウタの中
    に挿通されたケーブルインナとを具備しており、各作動
    ヘッドは、対応のケーブルインナの一端が連結された可
    動体と、弾性力により、対応のケーブルアウタに対して
    ケーブルインナを作動ヘッド側に引っ張りつつ、可動体
    を移動させる弾性手段とを具備しており、駆動手段は、
    夫々のケーブルアウタに対してケーブルインナをまとめ
    て駆動手段側に引っ張るように、構成されており、可動
    体の夫々に対峙して配される物体の夫々の同期的な移動
    又は押圧のための装置。
  3. 【請求項3】 ケーブルインナは、単線ケーブルからな
    る請求項1又は2に記載の物体の移動又は押圧のための
    装置。
  4. 【請求項4】 ケーブルインナは、縒線ケーブルからな
    る請求項1又は2に記載の物体の移動又は押圧のための
    装置。
  5. 【請求項5】 作動ヘッドは、ヘッド本体を具備してい
    る請求項1から4のいずれか一項に記載の物体の移動又
    は押圧のための装置。
  6. 【請求項6】 ヘッド本体は、内部に中空部が形成され
    た中空体と、この中空部の一端を閉鎖するように、中空
    体の一端に配された蓋体とを有しており、可動体は、そ
    の一端側が中空部の他端から突出し、その他端側が中空
    体の中空部に挿入されて、ヘッド本体に摺動自在に装着
    されている請求項5に記載の物体の移動又は押圧のため
    の装置。
  7. 【請求項7】 ヘッド本体は、ケーブルアウタの端部が
    固定されるヘッド基体からなる請求項5に記載の物体の
    移動又は押圧のための装置。
  8. 【請求項8】 弾性手段は空気ばね装置又はコイルスプ
    リングからなる請求項1から7のいずれか一項に記載の
    物体の移動又は押圧のための装置。
  9. 【請求項9】 ケーブルインナの伸びを吸収する吸収手
    段を更に具備している請求項1から8のいずれか一項に
    記載の物体の移動又は押圧のための装置。
  10. 【請求項10】 吸収手段は、コイルスプリングを有す
    る請求項9に記載の物体の移動又は押圧のための装置。
  11. 【請求項11】 ケーブルインナの一端は、吸収手段を
    介して作動ヘッドの可動体に連結されている請求項9又
    は10に記載の物体の移動又は押圧のための装置。
  12. 【請求項12】 駆動手段は、油圧又はガス圧で作動す
    る単動又は複動流体圧シリンダ装置と、この流体圧シリ
    ンダ装置のピストンロッドに取り付けられた可動体とを
    具備しており、ケーブルインナの他端は、駆動手段の可
    動体に連結されている請求項1から11のいずれか一項
    に記載の物体の移動又は押圧のための装置。
  13. 【請求項13】 ケーブルインナの伸びを吸収する吸収
    手段を更に具備しており、駆動手段は、油圧又はガス圧
    で作動する単動又は複動流体圧シリンダ装置と、この流
    体圧シリンダ装置のピストンロッドに取り付けられた可
    動体とを具備しており、ケーブルインナの他端は、吸収
    手段を介して駆動手段の可動体に連結されている請求項
    1から8のいずれか一項に記載の物体の移動又は押圧の
    ための装置。
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