JPH08156113A - 繊維強化熱可塑性樹脂複合管の製造方法 - Google Patents
繊維強化熱可塑性樹脂複合管の製造方法Info
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- JPH08156113A JPH08156113A JP6294708A JP29470894A JPH08156113A JP H08156113 A JPH08156113 A JP H08156113A JP 6294708 A JP6294708 A JP 6294708A JP 29470894 A JP29470894 A JP 29470894A JP H08156113 A JPH08156113 A JP H08156113A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 内面に積層される熱可塑性樹脂層の偏肉が小
さく、また樹脂の押出圧力も高くならず、しかも樹脂管
と補強繊維複合体との融着が強固な繊維強化熱可塑性樹
脂複合管を、能率よく製造する。 【構成】 少なくとも3枚の繊維強化熱可塑性樹脂シー
ト100を外径規制用の外金型40の内側に長手方向に
移送し外金型40の入口でこのシートの枚数に対応する
断面多角形の管状に組合せ、この管状組合せ体101の
内面に熱可塑性樹脂10aを押出金型30より管状に押
出し外金型の断面多角形の部分41で積層し断面多角形
の管状に形成し、この管状体102を外金型の断面拡大
部分42と断面円形又は楕円形の部分43で空気の内圧
により断面円形又は楕円形の管状に賦形し、この賦形管
状体103の外周に必要に応じて熱可塑性樹脂を押出被
覆するすることにより、目的の繊維強化熱可塑性樹脂複
合管104を得る。
さく、また樹脂の押出圧力も高くならず、しかも樹脂管
と補強繊維複合体との融着が強固な繊維強化熱可塑性樹
脂複合管を、能率よく製造する。 【構成】 少なくとも3枚の繊維強化熱可塑性樹脂シー
ト100を外径規制用の外金型40の内側に長手方向に
移送し外金型40の入口でこのシートの枚数に対応する
断面多角形の管状に組合せ、この管状組合せ体101の
内面に熱可塑性樹脂10aを押出金型30より管状に押
出し外金型の断面多角形の部分41で積層し断面多角形
の管状に形成し、この管状体102を外金型の断面拡大
部分42と断面円形又は楕円形の部分43で空気の内圧
により断面円形又は楕円形の管状に賦形し、この賦形管
状体103の外周に必要に応じて熱可塑性樹脂を押出被
覆するすることにより、目的の繊維強化熱可塑性樹脂複
合管104を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、繊維強化熱可塑性樹
脂複合管の製造方法に関する。
脂複合管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】繊維強化熱可塑性樹脂複合管は、金属管
に比べて軽量で錆びない等の優れた特性を有し、また熱
可塑性樹脂管に比べて耐圧性、耐衝撃性、耐熱水性など
が優れており、熱水やガスや薬品など各種の流体を移送
する配管を始め、電気配線用の配管や構造部材などに広
く使用されている。
に比べて軽量で錆びない等の優れた特性を有し、また熱
可塑性樹脂管に比べて耐圧性、耐衝撃性、耐熱水性など
が優れており、熱水やガスや薬品など各種の流体を移送
する配管を始め、電気配線用の配管や構造部材などに広
く使用されている。
【0003】この種の繊維強化熱可塑性樹脂複合管の製
造方法として、特開昭平3−158219号公報には、
1枚の繊維強化熱可塑性樹脂シートを長手方向に移送し
クロスヘッド押出金型内で管状に形成し、この管状体の
内面に上記クロスヘッド押出金型より熱可塑性樹脂を管
状に押出し積層する方法が提案されている。
造方法として、特開昭平3−158219号公報には、
1枚の繊維強化熱可塑性樹脂シートを長手方向に移送し
クロスヘッド押出金型内で管状に形成し、この管状体の
内面に上記クロスヘッド押出金型より熱可塑性樹脂を管
状に押出し積層する方法が提案されている。
【0004】また、特開昭平4−8983号公報には、
2枚の繊維強化熱可塑性樹脂シートを長手方向に移送し
細長いストレート押出金型をマンドレルとしてその外周
に管状に囲繞し、その外周に同様な繊維強化熱可塑性樹
脂シートを巻回し、両方のシートを熱融着して管状に形
成し、この管状体の内面に上記ストレート押出金型より
熱可塑性樹脂を管状に押出し積層する方法が提案されて
いる。
2枚の繊維強化熱可塑性樹脂シートを長手方向に移送し
細長いストレート押出金型をマンドレルとしてその外周
に管状に囲繞し、その外周に同様な繊維強化熱可塑性樹
脂シートを巻回し、両方のシートを熱融着して管状に形
成し、この管状体の内面に上記ストレート押出金型より
熱可塑性樹脂を管状に押出し積層する方法が提案されて
いる。
【0005】上記提案の方法は、いずれも、繊維強化熱
可塑性樹脂シートからなる管状体とこれに積層される熱
可塑性樹脂層との融着が強固で、耐圧性、耐衝撃性、耐
熱水性などが優れ、しかも連続的に能率良く製造するこ
とができるという利点を有する。
可塑性樹脂シートからなる管状体とこれに積層される熱
可塑性樹脂層との融着が強固で、耐圧性、耐衝撃性、耐
熱水性などが優れ、しかも連続的に能率良く製造するこ
とができるという利点を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記提案の
方法のうち、前者の方法では、クロスヘッド押出金型を
用いて管状体の内面に熱可塑性樹脂を押出し積層せねば
ならず、このようなクロスヘッド押出金型を用いると、
金型内の樹脂流路が曲がっているために樹脂が偏流して
押出され、管状体の内面に積層される樹脂層の偏肉が大
きくなるという問題がある。また、1枚の繊維強化熱可
塑性樹脂シートを用いて管状に形成すると、あまり大き
な径の管状体は形成が難しくなる。
方法のうち、前者の方法では、クロスヘッド押出金型を
用いて管状体の内面に熱可塑性樹脂を押出し積層せねば
ならず、このようなクロスヘッド押出金型を用いると、
金型内の樹脂流路が曲がっているために樹脂が偏流して
押出され、管状体の内面に積層される樹脂層の偏肉が大
きくなるという問題がある。また、1枚の繊維強化熱可
塑性樹脂シートを用いて管状に形成すると、あまり大き
な径の管状体は形成が難しくなる。
【0007】また、上記提案の方法のうち、後者の方法
では、マンドレル兼用の細長いストレート押出金型を用
いて管状体の内面に熱可塑性樹脂を押出し積層せねばな
らず、このような細長いストレート押出金型を用いる
と、樹脂層の厚みのばらつきはあまりないが、金型内の
樹脂流路がかなり長くなるために押出圧力が著しく高く
なり、樹脂の押出量を上げることができないという問題
がある。また、金型内での樹脂の滞留時間は長くなるた
め、樹脂が熱分解する恐れもある。
では、マンドレル兼用の細長いストレート押出金型を用
いて管状体の内面に熱可塑性樹脂を押出し積層せねばな
らず、このような細長いストレート押出金型を用いる
と、樹脂層の厚みのばらつきはあまりないが、金型内の
樹脂流路がかなり長くなるために押出圧力が著しく高く
なり、樹脂の押出量を上げることができないという問題
がある。また、金型内での樹脂の滞留時間は長くなるた
め、樹脂が熱分解する恐れもある。
【0008】この発明は、上記従来技術の問題を解決す
るものであり、その目的とするところは、内面に積層さ
れる熱可塑性樹脂層の偏肉が小さく、また樹脂の押出圧
力も高くならず、しかも樹脂管と補強繊維複合体との融
着が強固な繊維強化熱可塑性樹脂複合管を、能率よく製
造することのできる方法を提供することにある。
るものであり、その目的とするところは、内面に積層さ
れる熱可塑性樹脂層の偏肉が小さく、また樹脂の押出圧
力も高くならず、しかも樹脂管と補強繊維複合体との融
着が強固な繊維強化熱可塑性樹脂複合管を、能率よく製
造することのできる方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の繊維強化熱可
塑性樹脂複合管の製造方法は、少なくとも3枚の繊維強
化熱可塑性樹脂シートを長手方向に移送してこのシート
の枚数に対応する断面多角形の管状に組合せ、この管状
組合せ体の内面に熱可塑性樹脂を管状に押出し積層して
断面多角形の管状に形成し、この管状体を内圧により断
面円形又は楕円形の管状に賦形することを特徴とし、そ
れにより上記の目的を達成することができる。
塑性樹脂複合管の製造方法は、少なくとも3枚の繊維強
化熱可塑性樹脂シートを長手方向に移送してこのシート
の枚数に対応する断面多角形の管状に組合せ、この管状
組合せ体の内面に熱可塑性樹脂を管状に押出し積層して
断面多角形の管状に形成し、この管状体を内圧により断
面円形又は楕円形の管状に賦形することを特徴とし、そ
れにより上記の目的を達成することができる。
【0010】以下、図面を参照しながら、この発明繊維
強化熱可塑性樹脂複合管の製造方法を具体的に説明す
る。
強化熱可塑性樹脂複合管の製造方法を具体的に説明す
る。
【0011】図1は、この発明方法の一例を示す概略説
明図である。図1において、10は繊維強化樹脂シート
の繰出しロール、20は第1押出機、30は第1押出機
20に付設された内層押出用の押出金型、40は外径規
制用の外金型である。
明図である。図1において、10は繊維強化樹脂シート
の繰出しロール、20は第1押出機、30は第1押出機
20に付設された内層押出用の押出金型、40は外径規
制用の外金型である。
【0012】上記押出金型30には空気圧入孔31が設
けられ、一端は圧縮空気源32に接続され、他端は押出
金型30の先端面に開口している。また、外径規制用の
外金型40は、断面多角形の部分41とこの部分41か
ら断面が次第に円形又は楕円形に拡大された断面拡大部
分42と断面円形又は楕円形の部分43とから構成され
ている。
けられ、一端は圧縮空気源32に接続され、他端は押出
金型30の先端面に開口している。また、外径規制用の
外金型40は、断面多角形の部分41とこの部分41か
ら断面が次第に円形又は楕円形に拡大された断面拡大部
分42と断面円形又は楕円形の部分43とから構成され
ている。
【0013】上記外金型40において、断面多角形の部
分41の断面形状は、使用する繊維強化熱可塑性樹脂シ
ートの寸法及び枚数によって決められる。例えば、この
シートを4枚用いる場合は、断面多角形の部分41はこ
のシートの枚数に対応する断面4角形の部分41とな
り、このシートを8枚用いる場合は、断面多角形の部分
41はこのシートの枚数に対応する断面8角形の部分4
1となる。
分41の断面形状は、使用する繊維強化熱可塑性樹脂シ
ートの寸法及び枚数によって決められる。例えば、この
シートを4枚用いる場合は、断面多角形の部分41はこ
のシートの枚数に対応する断面4角形の部分41とな
り、このシートを8枚用いる場合は、断面多角形の部分
41はこのシートの枚数に対応する断面8角形の部分4
1となる。
【0014】また、断面円形又は楕円形の部分43は、
製造する繊維強化熱可塑性樹脂複合管の断面形状によっ
て決められ、ここで円形又は楕円形とは、真の円形や真
の楕円形のほか卵形や小判形も含まれる。
製造する繊維強化熱可塑性樹脂複合管の断面形状によっ
て決められ、ここで円形又は楕円形とは、真の円形や真
の楕円形のほか卵形や小判形も含まれる。
【0015】そして、外金型40の断面円形又は楕円形
の部分43の内部には、押出金型30の空気圧入孔31
から圧入された空気を密閉するために円板状又は楕円板
状のシール栓50が設けられ、このシール栓50は、押
出金型30の先端面から延ばされたワイヤー51により
移動しないように固定されている。
の部分43の内部には、押出金型30の空気圧入孔31
から圧入された空気を密閉するために円板状又は楕円板
状のシール栓50が設けられ、このシール栓50は、押
出金型30の先端面から延ばされたワイヤー51により
移動しないように固定されている。
【0016】さらに、外金型40の前方には、第2押出
機60、第2押出機60に付設された外層被覆用の押出
金型70、サイジング冷却型80、引取機90が設けら
れている。なお、この第2押出機60及び外層被覆用の
押出金型70は、必要に応じて設けられる。
機60、第2押出機60に付設された外層被覆用の押出
金型70、サイジング冷却型80、引取機90が設けら
れている。なお、この第2押出機60及び外層被覆用の
押出金型70は、必要に応じて設けられる。
【0017】先ず、繰出しロール10から少なくとも3
枚の繊維強化熱可塑性樹脂シート100が長手方向に押
出金型30を取り囲むようにして、外径規制用の外金型
40の内側へ移送される。そして、外金型40の断面多
角形の部分41の入口部分で、上記シートの枚数に対応
して断面多角形の管状に組合せられる。
枚の繊維強化熱可塑性樹脂シート100が長手方向に押
出金型30を取り囲むようにして、外径規制用の外金型
40の内側へ移送される。そして、外金型40の断面多
角形の部分41の入口部分で、上記シートの枚数に対応
して断面多角形の管状に組合せられる。
【0018】繊維強化熱可塑性樹脂シート100を断面
多角形の管状に組合せる際には、各繊維強化熱可塑性樹
脂シート100は隙間ができないようにシートの側縁を
突き合わせるか或いは接触させて組合せる。この場合、
断面正角形に組合せるのが好ましい。例えば、4枚のシ
ート100を用いる場合は、図2の(イ)、(ロ)、
(ハ)に示すような状態に断面正4角形の管状に組合せ
る。図3の(A)は、図1のX−X断面を示し、図2の
(イ)のように組合せられた断面正4角形の管状組合せ
体101を示す。
多角形の管状に組合せる際には、各繊維強化熱可塑性樹
脂シート100は隙間ができないようにシートの側縁を
突き合わせるか或いは接触させて組合せる。この場合、
断面正角形に組合せるのが好ましい。例えば、4枚のシ
ート100を用いる場合は、図2の(イ)、(ロ)、
(ハ)に示すような状態に断面正4角形の管状に組合せ
る。図3の(A)は、図1のX−X断面を示し、図2の
(イ)のように組合せられた断面正4角形の管状組合せ
体101を示す。
【0019】上記繊維強化熱可塑性樹脂シートは、多数
のロービング状又はストランド状の補強繊維に熱可塑性
樹脂を含浸させて得られるもので、公知の方法で製造さ
れる。
のロービング状又はストランド状の補強繊維に熱可塑性
樹脂を含浸させて得られるもので、公知の方法で製造さ
れる。
【0020】例えば、前記特開昭平3−158219号
公報及び特開昭平4−8983号公報に詳述されている
ように、ロービング状又はストランド状の補強繊維を熱
可塑性樹脂粉末の流動床中を通過させて繊維間に樹脂を
付着含浸させ、これを加熱加圧して一体化させる方法が
好適に採用される。
公報及び特開昭平4−8983号公報に詳述されている
ように、ロービング状又はストランド状の補強繊維を熱
可塑性樹脂粉末の流動床中を通過させて繊維間に樹脂を
付着含浸させ、これを加熱加圧して一体化させる方法が
好適に採用される。
【0021】その他、ロービング状又はストランド状の
補強繊維を熱可塑性樹脂粉末の分散液や溶液中を通過さ
せて繊維間に樹脂を付着含浸させたあと乾燥させ、これ
を加熱加圧して一体化させる方法や、長手方向に連続繊
維を配したクロス状、網状又はネット状の補強繊維に熱
可塑性樹脂フィルムを積層し、これを加熱加圧して一体
化させる方法のほか、補強繊維としてはスワール状のも
のを用いる方法等が採用される。
補強繊維を熱可塑性樹脂粉末の分散液や溶液中を通過さ
せて繊維間に樹脂を付着含浸させたあと乾燥させ、これ
を加熱加圧して一体化させる方法や、長手方向に連続繊
維を配したクロス状、網状又はネット状の補強繊維に熱
可塑性樹脂フィルムを積層し、これを加熱加圧して一体
化させる方法のほか、補強繊維としてはスワール状のも
のを用いる方法等が採用される。
【0022】補強繊維としては、ガラス繊維、炭素繊
維、金属繊維等の無機繊維、アラミド繊維、ビニロン繊
維等の合成繊維が用いられる。熱可塑性樹脂としては、
ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリ
カーボネート、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリ
ールエーテルスルホン、ポリアリールエーテルケトン等
が用いられる。
維、金属繊維等の無機繊維、アラミド繊維、ビニロン繊
維等の合成繊維が用いられる。熱可塑性樹脂としては、
ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリ
カーボネート、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリ
ールエーテルスルホン、ポリアリールエーテルケトン等
が用いられる。
【0023】補強繊維の太さは1〜100μm 、好まし
くは3〜50μm 、補強繊維の含有量は3〜70重量
%、好ましくは10〜50重量%で、繊維強化熱可塑性
樹脂シートの厚さは0.1〜5mm、好ましくは0.3〜
2mmであり、そのシート幅は、使用するシートの枚数及
び製造する繊維強化熱可塑性樹脂複合管の寸法によっ
て、適当に決められる。
くは3〜50μm 、補強繊維の含有量は3〜70重量
%、好ましくは10〜50重量%で、繊維強化熱可塑性
樹脂シートの厚さは0.1〜5mm、好ましくは0.3〜
2mmであり、そのシート幅は、使用するシートの枚数及
び製造する繊維強化熱可塑性樹脂複合管の寸法によっ
て、適当に決められる。
【0024】引き続いて、外金型40の断面多角形の部
分41において、上記管状組合せ体101の内面に、熱
可塑性樹脂10aが管状に押出され積層されて断面多角
形の管状に形成される。上記管状組合せ体101の内面
に熱可塑性樹脂10aを管状に押出し積層するには、押
出金型30より熱可塑性樹脂10aを管状組合せ体10
1の断面形状と同様な断面多角形の管状に押出しなが
ら、この管内に押出金型30を通して、例えば空気等を
圧入して積層する方法が好適に採用される。
分41において、上記管状組合せ体101の内面に、熱
可塑性樹脂10aが管状に押出され積層されて断面多角
形の管状に形成される。上記管状組合せ体101の内面
に熱可塑性樹脂10aを管状に押出し積層するには、押
出金型30より熱可塑性樹脂10aを管状組合せ体10
1の断面形状と同様な断面多角形の管状に押出しなが
ら、この管内に押出金型30を通して、例えば空気等を
圧入して積層する方法が好適に採用される。
【0025】その他、押出金型30より熱可塑性樹脂1
0aを断面円形の管状に押出すとともに、この管内に押
出金型30を通して空気等を圧入して管を径方向に膨張
させ管状組合せ体101の内面に積層する方法等が採用
される。図3の(B)は、図1のY−Y断面を示し、前
者の方法で形成された断面正4角形の管状体102を示
す。
0aを断面円形の管状に押出すとともに、この管内に押
出金型30を通して空気等を圧入して管を径方向に膨張
させ管状組合せ体101の内面に積層する方法等が採用
される。図3の(B)は、図1のY−Y断面を示し、前
者の方法で形成された断面正4角形の管状体102を示
す。
【0026】管状組合せ体101の内面に積層される熱
可塑性樹脂10aとしては、繊維強化熱可塑性樹脂シー
トを構成する樹脂と相溶性の良い熱可塑性樹脂が用いら
れ、例えば、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリア
ミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリアリールエーテルスルホン、ポリアリールエー
テルケトン等の中から選定される。
可塑性樹脂10aとしては、繊維強化熱可塑性樹脂シー
トを構成する樹脂と相溶性の良い熱可塑性樹脂が用いら
れ、例えば、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリア
ミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリアリールエーテルスルホン、ポリアリールエー
テルケトン等の中から選定される。
【0027】これ等の熱可塑性樹脂には、必要に応じ
て、熱安定剤、滑剤、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、顔料、充填剤、加工助剤、改質剤等の添加剤が配合
される。
て、熱安定剤、滑剤、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、顔料、充填剤、加工助剤、改質剤等の添加剤が配合
される。
【0028】引き続いて、上記断面多角形の管状体10
2は、断面が次第に円形又は楕円形に拡大された断面拡
大部分42を経て断面円形又は楕円形の部分43に移送
され、この断面拡大部分42及び断面円形又は楕円形の
部分43において、管状体102の管内に押出金型30
を通して圧入された空気の内圧により断面円形又は楕円
形に賦形される。図3の(C)は、図1のZ−Z断面を
示し、断面が真円形に賦形された賦形管状体103を示
す。
2は、断面が次第に円形又は楕円形に拡大された断面拡
大部分42を経て断面円形又は楕円形の部分43に移送
され、この断面拡大部分42及び断面円形又は楕円形の
部分43において、管状体102の管内に押出金型30
を通して圧入された空気の内圧により断面円形又は楕円
形に賦形される。図3の(C)は、図1のZ−Z断面を
示し、断面が真円形に賦形された賦形管状体103を示
す。
【0029】なお、管状体102及び賦形管状体103
を得る際に用いられる空気等による内圧は、製造する複
合管の口径にもよるが、一般に0.05〜5 kg/cm2
が好ましく、さらに好ましくは0.1〜2 kg/cm2 で
ある。また、内圧をかける際の樹脂の温度は、樹脂の種
類や管の口径や内圧を考慮し、樹脂のビカット軟化温度
以上、融点以下で、熱分解しない範囲で成形条件に合わ
せて適宜選択されるが、特に、樹脂は溶融状態であるこ
とが好ましい。
を得る際に用いられる空気等による内圧は、製造する複
合管の口径にもよるが、一般に0.05〜5 kg/cm2
が好ましく、さらに好ましくは0.1〜2 kg/cm2 で
ある。また、内圧をかける際の樹脂の温度は、樹脂の種
類や管の口径や内圧を考慮し、樹脂のビカット軟化温度
以上、融点以下で、熱分解しない範囲で成形条件に合わ
せて適宜選択されるが、特に、樹脂は溶融状態であるこ
とが好ましい。
【0030】上記賦形管状体103は、必要に応じて、
第2押出機60に付設された外層被覆用の押出金型70
に通され、その表面に上記と同様な熱可塑性樹脂が押出
被覆され、サイジング冷却型80により冷却され、引取
機90により引き取られる。こうして、繊維強化熱可塑
性樹脂複合管104が製造される。
第2押出機60に付設された外層被覆用の押出金型70
に通され、その表面に上記と同様な熱可塑性樹脂が押出
被覆され、サイジング冷却型80により冷却され、引取
機90により引き取られる。こうして、繊維強化熱可塑
性樹脂複合管104が製造される。
【0031】
【作用】この発明のように、少なくとも3枚の繊維強化
複合シートを長手方向に移送してこのシートの枚数に対
応する断面多角形の管状に組合せ、この組合せ体の内面
に熱可塑性樹脂を管状に押出し積層して断面多角形の管
状に形成し、この管状体を内圧により断面円形又は楕円
状の管状に賦形すると、少なくとも3枚の繊維強化複合
シートを用いるためにストレート金型を用いることがで
きる。そのため、、金型内で樹脂が偏流することがな
く、管状体の内面に積層される樹脂層の厚みのばらつき
が小さくなる。
複合シートを長手方向に移送してこのシートの枚数に対
応する断面多角形の管状に組合せ、この組合せ体の内面
に熱可塑性樹脂を管状に押出し積層して断面多角形の管
状に形成し、この管状体を内圧により断面円形又は楕円
状の管状に賦形すると、少なくとも3枚の繊維強化複合
シートを用いるためにストレート金型を用いることがで
きる。そのため、、金型内で樹脂が偏流することがな
く、管状体の内面に積層される樹脂層の厚みのばらつき
が小さくなる。
【0032】また、少なくとも3枚の繊維強化複合シー
トを用いて管状に形成すると、大きな径の管状体も容易
に組立てることができ、またストレート金型の長さを比
較的短くすることができる。そのため、樹脂の押出圧力
の増大が防止され、樹脂の押出量を上げることができ
る。また、金型内での樹脂の滞留時間が短く、樹脂が熱
分解する恐れもなくなる。
トを用いて管状に形成すると、大きな径の管状体も容易
に組立てることができ、またストレート金型の長さを比
較的短くすることができる。そのため、樹脂の押出圧力
の増大が防止され、樹脂の押出量を上げることができ
る。また、金型内での樹脂の滞留時間が短く、樹脂が熱
分解する恐れもなくなる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例及び比較例を示す。実施例1 繊維強化熱可塑性樹脂シートの製造 直径23μm のフィラメントよりなるロービング状ガラ
ス繊維(4400tex)を開繊し引き揃えて、塩素化
ポリ塩化ビニル粉末(塩素含有量64重量%、平均重合
度550、平均粒径100μm )の流動床中を通過さ
せ、補強繊維の間隙に樹脂粉末を含浸付着させる。これ
を230℃に加熱された加熱加圧ロールを通過させるこ
とにより、樹脂粉末を溶融させるとともにシート状に成
形し、これを長手方向に切断して、厚さ1mm、幅77m
m、ガラス繊維含有率20重量%の繊維強化熱可塑性樹
脂シート100を得た。
ス繊維(4400tex)を開繊し引き揃えて、塩素化
ポリ塩化ビニル粉末(塩素含有量64重量%、平均重合
度550、平均粒径100μm )の流動床中を通過さ
せ、補強繊維の間隙に樹脂粉末を含浸付着させる。これ
を230℃に加熱された加熱加圧ロールを通過させるこ
とにより、樹脂粉末を溶融させるとともにシート状に成
形し、これを長手方向に切断して、厚さ1mm、幅77m
m、ガラス繊維含有率20重量%の繊維強化熱可塑性樹
脂シート100を得た。
【0034】繊維強化熱可塑性樹脂複合管の製造 先ず、図1に示すように、4枚の上記繊維強化熱可塑性
樹脂シート100を長手方向に移送して断面正四角の管
状に組合せた。この管状組合せ体101の内面に塩素化
ポリ塩化ビニル(塩素含有量64重量%、平均重合度5
50)10aを195℃で管状に溶融押出し、樹脂圧及
び圧入空気の圧力を利用し積層して断面正四角の管状に
形成した。押出金型30の全長は600mm、押出圧力は
150 kg/cm2 であった。
樹脂シート100を長手方向に移送して断面正四角の管
状に組合せた。この管状組合せ体101の内面に塩素化
ポリ塩化ビニル(塩素含有量64重量%、平均重合度5
50)10aを195℃で管状に溶融押出し、樹脂圧及
び圧入空気の圧力を利用し積層して断面正四角の管状に
形成した。押出金型30の全長は600mm、押出圧力は
150 kg/cm2 であった。
【0035】この断面正四角の管状体103の内部に空
気を0.3 kg/cm2 の圧力で圧入し、この空気の内圧
により断面円形の管状に賦形した。この断面円形の賦形
管状体103を第2押出金型70に通し、その外周に塩
素化ポリ塩化ビニル(塩素含有量64重量%、平均重合
度550)を195℃で押出被覆し、サイジング冷却型
80により冷却され、引取機90により引き取って、繊
維強化熱可塑性樹脂複合管104を得た。ライン速度は
2m/分であった。
気を0.3 kg/cm2 の圧力で圧入し、この空気の内圧
により断面円形の管状に賦形した。この断面円形の賦形
管状体103を第2押出金型70に通し、その外周に塩
素化ポリ塩化ビニル(塩素含有量64重量%、平均重合
度550)を195℃で押出被覆し、サイジング冷却型
80により冷却され、引取機90により引き取って、繊
維強化熱可塑性樹脂複合管104を得た。ライン速度は
2m/分であった。
【0036】得られた繊維強化熱可塑性樹脂複合管10
4は、内径100mm、外径114mm、肉厚7mmで、内層
樹脂の厚みが3mm±0.05mmで、内層樹脂の偏肉は極
めて少なかった。
4は、内径100mm、外径114mm、肉厚7mmで、内層
樹脂の厚みが3mm±0.05mmで、内層樹脂の偏肉は極
めて少なかった。
【0037】実施例2 繊維強化熱可塑性樹脂シートの製造 塩素化ポリ塩化ビニル粉末に替えてポリ塩化ビニル粉末
(平均重合度1000、平均粒径100μm )を用い、
実施例1と同様な方法で、厚さ1.5mm、幅75mm、ガ
ラス繊維含有率20重量%の繊維強化熱可塑性樹脂シー
ト100を得た。
(平均重合度1000、平均粒径100μm )を用い、
実施例1と同様な方法で、厚さ1.5mm、幅75mm、ガ
ラス繊維含有率20重量%の繊維強化熱可塑性樹脂シー
ト100を得た。
【0038】繊維強化熱可塑性樹脂複合管の製造 先ず、図1に示すように、8枚の上記繊維強化熱可塑性
樹脂シート100を長手方向に移送して断面正八角形の
管状に組合せた。この管状組合せ体101の内面にポリ
塩化ビニル(平均重合度1000)10aを190℃で
管状に溶融押出し、樹脂圧及び圧入空気の圧力を利用し
積層して断面正八角形の管状に形成した。押出金型の全
長は1000mm、押出圧力は120 kg/cm2 であっ
た。
樹脂シート100を長手方向に移送して断面正八角形の
管状に組合せた。この管状組合せ体101の内面にポリ
塩化ビニル(平均重合度1000)10aを190℃で
管状に溶融押出し、樹脂圧及び圧入空気の圧力を利用し
積層して断面正八角形の管状に形成した。押出金型の全
長は1000mm、押出圧力は120 kg/cm2 であっ
た。
【0039】この断面正八角形の管状体102の内部に
空気を0.4 kg/cm2 の圧力で圧入し、この空気の内
圧により断面円形の管状に賦形した。この断面円形の賦
形管状体103を第2押出金型70に通し、その外周に
実施例1と同様にして塩素化ポリ塩化ビニル(塩素含有
量64重量%、平均重合度550)を195℃で押出被
覆し、サイジング冷却型80により冷却され、引取機9
0により引き取って、繊維強化熱可塑性樹脂複合管10
4を製造した。ライン速度は2m/分であった。
空気を0.4 kg/cm2 の圧力で圧入し、この空気の内
圧により断面円形の管状に賦形した。この断面円形の賦
形管状体103を第2押出金型70に通し、その外周に
実施例1と同様にして塩素化ポリ塩化ビニル(塩素含有
量64重量%、平均重合度550)を195℃で押出被
覆し、サイジング冷却型80により冷却され、引取機9
0により引き取って、繊維強化熱可塑性樹脂複合管10
4を製造した。ライン速度は2m/分であった。
【0040】得られた繊維強化熱可塑性樹脂複合管10
4は、内径195mm、外径215mm、肉厚10mmで、内
層樹脂の厚みが5mm±0.05mmで、内層樹脂の偏肉は
極めて少なかった。
4は、内径195mm、外径215mm、肉厚10mmで、内
層樹脂の厚みが5mm±0.05mmで、内層樹脂の偏肉は
極めて少なかった。
【0041】比較例1 繊維強化熱可塑性樹脂シートの製造 実施例1と同様な方法で、厚さ1mm、幅340mm、ガラ
ス繊維含有率20重量%の繊維強化熱可塑性樹脂シート
を得た。
ス繊維含有率20重量%の繊維強化熱可塑性樹脂シート
を得た。
【0042】繊維強化熱可塑性樹脂複合管の製造 特開昭平3−158219号公報の実施例に基づいて、
1枚の上記繊維強化熱可塑性樹脂シートを長手方向に移
送しクロスヘッド押出金型内で断面円形の管状に形成
し、この断面円形の管状体の内面に塩素化ポリ塩化ビニ
ル(塩素含有量64重量%、平均重合度550)を上記
クロスヘッド押出金型から195℃で管状に溶融押出し
積層し、その外周に実施例1と同様にして塩素化ポリ塩
化ビニル(塩素含有量64重量%、平均重合度550)
を195℃で押出被覆し、サイジング冷却型により冷却
し、引取機により引き取って、繊維強化熱可塑性樹脂複
合管を製造した。ライン速度は2m/分であった。
1枚の上記繊維強化熱可塑性樹脂シートを長手方向に移
送しクロスヘッド押出金型内で断面円形の管状に形成
し、この断面円形の管状体の内面に塩素化ポリ塩化ビニ
ル(塩素含有量64重量%、平均重合度550)を上記
クロスヘッド押出金型から195℃で管状に溶融押出し
積層し、その外周に実施例1と同様にして塩素化ポリ塩
化ビニル(塩素含有量64重量%、平均重合度550)
を195℃で押出被覆し、サイジング冷却型により冷却
し、引取機により引き取って、繊維強化熱可塑性樹脂複
合管を製造した。ライン速度は2m/分であった。
【0043】上記クロスヘッド押出金型の全長は800
mm、押出圧力は210 kg/cm2 であった。得られた繊
維強化熱可塑性樹脂複合管は、内径100mm、外径11
4mm、肉厚約7mmで、内層樹脂の厚みが3mm±0.3mm
で、内層樹脂の偏肉は極めて大きかった。
mm、押出圧力は210 kg/cm2 であった。得られた繊
維強化熱可塑性樹脂複合管は、内径100mm、外径11
4mm、肉厚約7mmで、内層樹脂の厚みが3mm±0.3mm
で、内層樹脂の偏肉は極めて大きかった。
【0044】比較例2 繊維強化熱可塑性樹脂シートの製造 塩素化ポリ塩化ビニル粉末に替えてポリ塩化ビニル粉末
(平均重合度1000、平均粒径100μm )を用い、
実施例1と同様な方法で、厚さ1.5mm、幅80mm、ガ
ラス繊維含有率20重量%の繊維強化熱可塑性樹脂シー
トを得た。
(平均重合度1000、平均粒径100μm )を用い、
実施例1と同様な方法で、厚さ1.5mm、幅80mm、ガ
ラス繊維含有率20重量%の繊維強化熱可塑性樹脂シー
トを得た。
【0045】繊維強化熱可塑性樹脂複合管の製造 特開昭平4−8983号公報公報の実施例に基づいて、
8枚の上記繊維強化熱可塑性樹脂シートを長手方向に移
送し、細長い押出金型をマンドレルとしてその外周に断
面円形の管状に囲繞し、その外周に同様な繊維強化熱可
塑性樹脂シートを隙間や重なりが生じないように螺旋状
に巻回し、両方のシートを熱融着して断面円形の管状体
を形成した。
8枚の上記繊維強化熱可塑性樹脂シートを長手方向に移
送し、細長い押出金型をマンドレルとしてその外周に断
面円形の管状に囲繞し、その外周に同様な繊維強化熱可
塑性樹脂シートを隙間や重なりが生じないように螺旋状
に巻回し、両方のシートを熱融着して断面円形の管状体
を形成した。
【0046】上記断面円形の内面にポリ塩化ビニル(平
均重合度1000)を細長い押出金型から190℃で管
状に溶融押出し積層し、その外周に実施例1と同様にし
てポリ塩化ビニル(平均重合度1000)を190℃で
押出被覆し、サイジング冷却型により冷却し、引取機に
より引き取って、繊維強化熱可塑性樹脂複合管を製造し
た。ライン速度は2m/分であった。
均重合度1000)を細長い押出金型から190℃で管
状に溶融押出し積層し、その外周に実施例1と同様にし
てポリ塩化ビニル(平均重合度1000)を190℃で
押出被覆し、サイジング冷却型により冷却し、引取機に
より引き取って、繊維強化熱可塑性樹脂複合管を製造し
た。ライン速度は2m/分であった。
【0047】上記マンドレル兼用の細長い押出金型の全
長は1400mm、押出圧力は320kg/cm2 で押出圧
力が著しく高くなった。得られた繊維強化熱可塑性樹脂
複合管は、内径195mm、外径215mm、肉厚10mm
で、内層樹脂の厚みが5mm±0.05mmで、内層樹脂の
偏肉は極めて小さかった。
長は1400mm、押出圧力は320kg/cm2 で押出圧
力が著しく高くなった。得られた繊維強化熱可塑性樹脂
複合管は、内径195mm、外径215mm、肉厚10mm
で、内層樹脂の厚みが5mm±0.05mmで、内層樹脂の
偏肉は極めて小さかった。
【0048】
【発明の効果】上述の通り、この発明の繊維強化熱可塑
性樹脂複合管の製造方法は、少なくとも3枚の繊維強化
熱可塑性樹脂シートを長手方向に移送してこのシートの
枚数に対応する断面多角形の管状に組合せ、この管状組
合せ体の内面に熱可塑性樹脂を管状に押出し積層して断
面多角形の管状に形成し、この管状体を内圧により断面
円形又は楕円形の管状に賦形するもので、それにより、
従来技術に比べ、内面に積層される熱可塑性樹脂層の偏
肉が小さく、また樹脂の押出圧力も高くならず、しかも
樹脂管と補強繊維複合体との融着が強固で、耐圧性、耐
衝撃性、耐熱水性などの繊維補強効果に優れた繊維強化
熱可塑性樹脂複合管を、能率よく製造することができ
る。
性樹脂複合管の製造方法は、少なくとも3枚の繊維強化
熱可塑性樹脂シートを長手方向に移送してこのシートの
枚数に対応する断面多角形の管状に組合せ、この管状組
合せ体の内面に熱可塑性樹脂を管状に押出し積層して断
面多角形の管状に形成し、この管状体を内圧により断面
円形又は楕円形の管状に賦形するもので、それにより、
従来技術に比べ、内面に積層される熱可塑性樹脂層の偏
肉が小さく、また樹脂の押出圧力も高くならず、しかも
樹脂管と補強繊維複合体との融着が強固で、耐圧性、耐
衝撃性、耐熱水性などの繊維補強効果に優れた繊維強化
熱可塑性樹脂複合管を、能率よく製造することができ
る。
【図1】この発明方法の一例を示す概略説明図である。
【図2】(イ)、(ロ)、(ハ)は4枚の繊維強化熱可
塑性樹脂シートを断面正4角形の管状に組合せる例を示
す断面図である。
塑性樹脂シートを断面正4角形の管状に組合せる例を示
す断面図である。
【図3】(A)は図1におけるX−X断面図、(B)は
図1におけるY−Y断面図、(C)は図1におけるZ−
Z断面図である。
図1におけるY−Y断面図、(C)は図1におけるZ−
Z断面図である。
30 内層押出用の押出金型 31 空気圧入孔 40 外径規制用の外金型 41 外金型の断面多角形の部分 42 外金型の断面拡大部分 43 外金型の断面円形又は楕円形の部分 50 円板状又は楕円状のシール栓 70 外層被覆用の押出金型 80 サイジング冷却型 90 引取機 100 繊維強化熱可塑性樹脂シート 101 断面多角形の管状に組合せられた組合せ体 10a 組合せ体の内面に積層された熱可塑性樹脂 102 断面多角形の管状に形成された管状体 103 断面円形又は楕円形に賦形された賦形管状体 104 繊維強化熱可塑性樹脂複合管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00 23:00
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも3枚の繊維強化熱可塑性樹脂
シートを長手方向に移送してこのシートの枚数に対応す
る断面多角形の管状に組合せ、この管状組合せ体の内面
に熱可塑性樹脂を管状に押出し積層して断面多角形の管
状に形成し、この管状体を内圧により断面円形又は楕円
形の管状に賦形することを特徴とする繊維強化熱可塑性
樹脂複合管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6294708A JPH08156113A (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 繊維強化熱可塑性樹脂複合管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6294708A JPH08156113A (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 繊維強化熱可塑性樹脂複合管の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08156113A true JPH08156113A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=17811283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6294708A Pending JPH08156113A (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 繊維強化熱可塑性樹脂複合管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08156113A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210029763A (ko) * | 2017-09-27 | 2021-03-16 | (주)엘지하우시스 | 복합소재 제조장치 및 방법 |
-
1994
- 1994-11-29 JP JP6294708A patent/JPH08156113A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210029763A (ko) * | 2017-09-27 | 2021-03-16 | (주)엘지하우시스 | 복합소재 제조장치 및 방법 |
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