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JPH08151579A - 液晶組成物およびこれを含む液晶素子 - Google Patents

液晶組成物およびこれを含む液晶素子

Info

Publication number
JPH08151579A
JPH08151579A JP6295205A JP29520594A JPH08151579A JP H08151579 A JPH08151579 A JP H08151579A JP 6295205 A JP6295205 A JP 6295205A JP 29520594 A JP29520594 A JP 29520594A JP H08151579 A JPH08151579 A JP H08151579A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
general formula
formula
compound represented
iii
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6295205A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyoko Endo
恭子 遠藤
Chizu Sekine
千津 関根
Koichi Fujisawa
幸一 藤沢
Naoyuki Takano
尚之 高野
Yukari Fujimoto
ゆかり 藤本
Masayoshi Minamii
正好 南井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP6295205A priority Critical patent/JPH08151579A/ja
Publication of JPH08151579A publication Critical patent/JPH08151579A/ja
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  • Liquid Crystal Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】下記一般式(I)で表されるフェニルキノキサ
リン化合物および/または下記一般式(II)で表され
るフェニルナフタレン化合物 【化1】 〔式中、R1 およびR3 は炭素数3〜20のアルキル基
を表す。R2 およびR4は炭素数1〜20のアルキル基
を表す。Aは−O−である。FおよびGはハロゲン原子
を表す。mおよびnはそれぞれ独立に0〜2の整数を表
す。〕と、下記一般式(III) 【化2】 〔式中、R5 およびR6 は炭素数1〜15のアルキル基
を表す。XおよびYは単結合または−O−を表す。P、
QおよびRはいずれか一つが、 【化3】 (式中、Fはフッ素原子を表す。)であり、残りの二つ
は、例えばフェニレン基である。〕で表される化合物を
必須成分とするノンキラルスメクチック液晶組成物。 【効果】誘電率異方性が負で絶対値が大きい化合物を用
いていながら、より室温に近い温度のSc相を持ち、広
いSc相温度範囲を有し、実用的である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強誘電性カイラルスメ
クティック液晶組成物に用いることのできる新規なノン
キラルスメクティック液晶組成物およびそれを用いた液
晶素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年情報化社会の進展に伴い、各種の表
示装置はマンマシーンインターフェースの一つとして、
その重要性がますます高まっている。そのような中で平
面ディスプレイ、特に液晶ディスプレイ(LCD)は、
薄型・軽量・低電圧駆動・低消費電力などの特徴を有
し、急速に普及してきた。液晶ディスプレイに代表され
る液晶素子のうち情報量の大きいマトリクス型液晶素子
には、アクティブマトリクス方式と単純マトリクス方式
と呼ばれている二つの駆動方法がある。
【0003】アクティブマトリクス方式は、ポリシリコ
ン、アモルファスシリコンなどの薄膜トランジスターま
たはダイオードを画素毎に非線形素子として装着したも
のである。しかし、アクティブマトリクス方式は、複雑
な製造プロセスと歩留まりの悪さから、大面積化、低価
格化および高密度化に関して課題を有しており、価格や
生産性などを考え合わせると単純マトリクス方式の方が
有力である。
【0004】現在実用化されている単純マトリクス方式
の液晶素子としてはTN型・STN型液晶を用いたもの
が主流である。しかしこれらの液晶素子の光学的な応答
は、電界印加時に生じる液晶分子の誘電率異方性に基づ
く平均的な液晶分子軸の特定方向への配列を利用してい
る。従ってこれらの液晶素子の光学的な応答速度の限界
は、ミリ秒のオーダーであり、情報量の増大を考えると
不十分である。
【0005】また、情報量を増大させるために走査線の
数を増大すると、コントラスト比の低下やクロストーク
が原理的に避けられない。これはTN型やSTN型の液
晶がメモリー性(双安定性)を示さないことによる本質
的な問題である。このことを改良するために、二周波駆
動法、電圧平均化法および多重マトリクス法など種々の
駆動法が提案されているが問題の本質的な解決ではな
く、大容量化、高密度化は容易ではない。またこれらの
液晶は視野角の制約や表示品質にも大きな問題がある。
【0006】このような液晶素子の本質的な問題点を解
決することを目標に、1980年にN.A.Clark
とS.T.Lagerwallは、双安定性を有する液
晶を利用する液晶素子を提案した(米国特許第4367
924号明細書、特開昭56−107216号公報な
ど)。このような双安定性を示す液晶としてはカイラル
スメクチックC相を発現する強誘電性液晶が主として用
いられている。
【0007】強誘電性液晶を用いることの特徴の一つ
は、強誘電性液晶が双安定性を示すことにある。双安定
性とは、強誘電性液晶を透明電極を有する二枚のガラス
基板間に狭持した場合に、印加する電界の向きに依存し
て二つの光学的な安定状態を有し、しかもこの二つの光
学的安定状態は、印加した電界を除去しても維持される
性質である。このような性質を有することから、強誘電
性液晶を用いた液晶素子は走査線の数を増大させてもコ
ントラスト比の低下やクロストークがないことが期待で
きる。
【0008】もう一つの強誘電性液晶の特徴は、高速応
答性にある。すなわち強誘電性液晶の光学的応答は、強
誘電性液晶が有する自発分極と電場との直接的な相互作
用によって生じる液晶分子の配列の変化を利用するた
め、前述したTN型、STN型液晶の場合の光学応答に
比較して、約1000倍速い。
【0009】すなわち、強誘電性液晶素子は、(1)二
つの光学的安定状態を示し、その光学的安定状態が電界
を除去してもそのまま保持され(双安定性)、(2) そ
の二つの光学的安定状態をマイクロ秒オーダーでスイッ
チングする(高速応答性)という本質的な特徴を有す
る。さらに強誘電性液晶素子は、(3)液晶分子が基板
に対して平行な面内で応答し、セル厚さも薄いので表示
の視角依存性が小さい(広視野角)という特徴も有して
いる。
【0010】したがって強誘電性液晶素子は、アクティ
ブマトリクス方式の場合のように高価な非線形素子を必
要とせず、単純マトリクス方式で大表示容量と高表示品
質を達成できる高品質大型ディスプレイとして期待され
ている。
【0011】このため現在までに強誘電性を示す液晶材
料に関して莫大な研究がなされ報告されている。しかし
ながら最終組成物が強誘電性を示す液晶を含有した組成
物であっても、キラルドーパント法においては添加する
強誘電性を示す液晶材料は、組成物全体に占める割合が
少量であるため、強誘電性液晶を添加する前のノンキラ
ル母体組成物の物性か重要である。特に広いスメクチッ
クC相(Sc相)温度範囲を示し低粘度であることが重
要である。
【0012】また近年、デバイスサイドから、誘電率異
方性を負にする必要性がでてきた。しかし、誘電率異方
性が負である化合物はスメクチックC相の下限温度が高
く実用に際して課題を残していた。
【0013】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、誘電率異
方性が負で絶対値が大きい化合物を用いていながら、よ
り室温に近い温度でスメクチックC相を持ち、広いスメ
クチックC相温度範囲を有するノンキラル母体液晶組成
物および該液晶組成物を用いた液晶素子を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、特定のフェニルキノキサリン化合物および/また
はフェニルナフタレン化合物に、特定の3環系化合物を
組み合わせることにより、より室温領域の近くでスメク
チックC相温度範囲を広くできることを見出し、本発明
に至ったものである。
【0015】本発明は次に記す発明からなる。 〔1〕下記一般式(I)で表されるフェニルキノキサリ
ン化合物および/または下記一般式(II)で表される
フェニルナフタレン化合物
【化5】 〔式中、R1 およびR3 はそれぞれ独立にハロゲン原子
で置換されていてもよい炭素数3〜20のアルキル基ま
たはアルコキシアルキル基を表す。R2 およびR 4 はそ
れぞれ独立にハロゲン原子で置換されていてもよい炭素
数1〜20のアルキル基もしくはアルケニル基またはハ
ロゲン原子で置換されていてもよい炭素数2〜20のア
ルコキシアルキル基を表す。Aは単結合、−O−、−C
OO−、−OCO−、−C≡C−または−CH=CH−
のいずれかを表す。FおよびGはハロゲン原子を表し互
いに同一であっても異なっていてもよい。同一ベンゼン
環に複数のFまたはGが置換されているときは、それら
は互いに同一であっても異なっていてもよい。mおよび
nはそれぞれ独立に0〜2の整数を表す。〕と、下記一
般式(III)
【化6】 〔式中、R5 およびR6 はそれぞれ独立に炭素数1〜1
5のアルキル基を表す。XおよびYはそれぞれ独立に単
結合または−O−を表す。P、QおよびRはいずれか一
つが、
【化7】 (式中、Fはフッ素原子を表す。)であり、残りの二つ
は、
【化8】 の組合せから選ばれる。P、QおよびRの並べ方は順不
同である。〕で表される化合物を必須成分とし、それら
のモル比が、一般式(I)と一般式(III)で表され
る化合物を含むときは、〔一般式(I)で表される化合
物〕:〔一般式(III)で表される化合物〕=(80
〜20):(20〜80)であり、一般式(II)と一
般式(III)で表される化合物を含むときは、〔一般
式(II)で表される化合物〕:〔一般式(III)で
表される化合物〕=(20〜80):(80〜20)で
あるノンキラルスメクチック液晶組成物。
【0016】〔2〕前記項〔1〕記載のノンキラルスメ
クチック液晶組成物を一対の電極基板間に挟持してなる
ことを特徴とする液晶素子。
【0017】次に本発明を詳細に説明する。一般式
(I)および(II)で表される液晶化合物において、
1 およびR3はそれぞれ独立に、好ましくは炭素数5
〜12のアルキル基である。R2 およびR4 はそれぞれ
独立に、好ましくは炭素数5〜12のアルキル基であ
る。Aは、好ましくは−O−であり、FおよびGは、好
ましくはフッ素原子である。mおよびnは、好ましくは
2である。
【0018】一般式(I)で表される化合物は、下記一
般式(IV)
【化9】 で表される化合物〔式中、R1 は一般式(I)における
定義と同じであり、Sはハロゲン原子または−OSO2
CF3 −を表す。〕と下記一般式(V)
【0019】
【化10】 で表されるほう素化合物〔式中、R2 、A、Fおよびm
は一般式(I)における定義と同じである。〕を金属触
媒存在下塩基中で反応させることにより得ることができ
る。一般式(II)で表される化合物は、特表平4−5
04571号公報に記載の方法で合成できる。
【0020】一般式(I)および(II)で表される液
晶化合物の具体例としては、以下に示すものを挙げるこ
とができる。但し、これらの具体例に限定されるもので
はない。
【0021】以下、(I−1)〜(I−24)および
(II−1)〜(II−24)で示される化合物におい
て、R11およびR21はそれぞれ独立に炭素数3〜20の
アルキル基、または炭素数3〜20のアルコキシアルキ
ル基を表す。R12およびR22はそれぞれ独立にハロゲン
原子で置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル
基もしくはアルケニル基またはハロゲン原子で置換され
ていてもよい炭素数2〜20のアルコキシアルキル基を
表す。Fはフッ素原子を表す。
【0022】
【化11】
【0023】
【化12】
【0024】
【化13】
【0025】
【化14】
【0026】一般式(III)で表される液晶化合物に
おいて、R5 およびR6 はそれぞれ独立に、好ましくは
炭素数6〜12のアルキル基である。XおよびYは、好
ましくは−O−である。一般式(III)で表される化
合物は、特開平2−4725号公報に記載の方法で合成
できる。
【0027】一般式(III)で表される液晶化合物の
具体例としては、以下に示すものを挙げることができ
る。但し、これらの具体例に限定されるものではない。
以下、(III−1)〜(III−60)で示される化
合物において、R31およびR31はそれぞれ独立に炭素数
1〜15のアルキル基を表す。Fはフッ素原子を表す。
【0028】
【化15】
【0029】
【化16】
【0030】
【化17】
【0031】
【化18】
【0032】
【化19】
【0033】本発明に関わる液晶素子は種々のタイプの
液晶素子、表示装置として利用することができる。液晶
素子の構造は特に限定するものではないが、図1に強誘
電性液晶素子の一例の概略図を示す。図1において、1
は偏光板、2はガラス基板、3は透明電極、4は絶縁性
の配向制御膜、5は強誘電性液晶、6はスペーサーであ
る。
【0034】図1に記載したような構造をもつ液晶素子
の一つの例として表面安定化型強誘電性液晶表示装置を
挙げることができる。この表示装置は、二枚のガラス基
板2の間の間隔を極めて薄くしたセルに強誘電性液晶を
水平配向するように封入シタものである。強誘電性液晶
層5の厚さは、二枚のガラス基板2の間隔とそれらの上
で強誘電性液晶層5の方向に設置された透明電極3と絶
縁性配向膜4の厚みのみで決定され、通常0.5〜20
μm、好ましくは1〜5μmである。
【0035】透明電極3は、液晶層側のガラス基板2上
に被覆されており、その材料としては通常 ITO(Indium
-Tin Oxide)、In2 O 3 およびSnO 2 などが用いられて
いる。
【0036】透明電極3の液晶層側5には、絶縁性配向
膜が設置されている。この際、配向膜がそれ単独で充分
な絶縁性を有する場合には、配向膜のみでよいが、必要
に応じて配向膜および該配向膜の下に絶縁膜を設置し、
その両者で絶縁性配向膜としてもかまわない。
【0037】絶縁性配向膜としては、有機物、無機物、
低分子および高分子など公知のものを使用することがで
きる。高分子物質としては、例えばポリイミド、ポリア
ミド、ポリアミドイミド、ポリビニルアルコール、ポリ
スチレン、ポリエステル、ポリエステルイミドや種々の
フォトレジストなどを必要に応じて用いることができ
る。
【0038】またこれらの高分子物質を配向膜として用
いた場合には必要に応じてこれら配向膜の表面を、ガー
ゼやアセテート植毛布などを用いて、一方向にこする、
いわゆるラビング処理を行なうことによって液晶分子の
配向をより一層促進することができる。
【0039】絶縁膜としては、例えば、チタン酸化物、
アルミニウム酸化物、ジルコニウム酸化物、シリコン酸
化物、シリコン窒化物などを用いることができる。
【0040】これらの絶縁性配向膜や絶縁膜を形成する
方法としては、必要に応じて、それら用いる物質によっ
て最適な方法を用いることができる。例えば、高分子物
質の場合には、その高分子物質またはその前駆体を、そ
れらの物質を溶解できる溶媒に溶解後、スクリーン印刷
法、スピンナー塗布法、浸漬法などの方法で塗布するこ
とができる。無機物質の場合には、浸漬法、蒸着法、斜
方蒸着法などを用いることができる。
【0041】これら絶縁性配向膜の厚みとしては、特に
限定するものでないが、10Å〜20μm、好ましくは
20Å〜1000Åである。これら絶縁性配向膜4およ
び透明電極3を設置した二枚のガラス基板3は、スペー
サー6を介して所定の間隔に保持される。スペーサーと
しては、シリカ、アルミナ、高分子よりなり、所定の直
径または厚みを有するビーズ、ファイバーまたはフィル
ム状の絶縁性の材料を用いることができる。これらスペ
ーサ6を2枚のガラス基板2で挟持し、周囲を例えばエ
ポキシ系接着剤等を用いてシールした後、強誘電性液晶
を封入することができる。
【0042】二枚のガラス基板の外側には、通常一枚ま
たは二枚の偏光板1が設置されている。二色性色素を添
加するゲストーホスト法の場合は用いる偏光板は一枚
で、複屈折法の場合は用いる偏光板は二枚である。図1
には二枚の偏光板を用いた場合が例示されている。この
際、二枚の偏光板は互いの偏光軸を直交させた状態、す
なわちクロスニコル状態となっている。透明電極3は、
適当なリード線が接続されており、外部の駆動回路に接
続されている。
【0043】
【実施例】以下、実施例により、本発明に関してより詳
細に述べるが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0044】実施例1 一般式(I)および一般式(III)で示される化合物
を、表1に示す割合(モル比)で混合し、液晶組成物A
を調製した。
【0045】
【表1】
【0046】この液晶組成物Aを、透明電極とポリイミ
ド配向膜を塗布した二枚のガラス基板間に、スペーサー
を用いてギャップが2μmになるように挟持し、この二
枚のガラス基板のそれぞれ外側に偏光面が90゜回転し
た状態で二枚の偏光板を設置し液晶素子を作製した。こ
の際、光の入射側の偏光軸はポリイミド配向膜のラビン
グ方向に一致するように設置した。
【0047】次にこの液晶素子を用いて、液体状態にな
るまで温度を上げて、それから2.5℃/minの割合
で降温し、相系列を同定した。それぞれSc相の温度範
囲と下限温度を表2に示す。表2において、括弧内の数
値は温度範囲の幅(温度範囲の上限と下限の差)を示
す。以下の表においても同様である。
【0048】
【表2】 表2に記載したSc相温度範囲の測定から明らかなよう
に、化合物(I)の具体例である化合物(I−1)と化
合物(III)の具体例である化合物(III−1)と
よりなる液晶組成物Aを調整することにより、化合物
(I)単独の場合と比較して、より広く、かつ室温に近
いSc相温度範囲に改善されている。
【0049】実施例2 一般式(II)および一般式(III)で示される化合
物を、表3に示す割合で混合し、液晶組成物Bを調製し
た。
【0050】
【表3】
【0051】この液晶組成物Bを、透明電極とポリイミ
ド配向膜を塗布した二枚のガラス基板間に、スペーサー
を用いてギャップが2μmになるように挟持し、この二
枚のガラス基板のそれぞれ外側に偏光面が90゜回転し
た状態で二枚の偏光板を設置し液晶素子を作製した。こ
の際、光の入射側の偏光軸はポリイミド配向膜のラビン
グ方向に一致するように設置した。
【0052】次にこの液晶素子を用いて、液体状態にな
るまで温度を上げて、それから2.5℃/minの割合
で降温し、相系列を同定した。それぞれSc相の温度範
囲と下限温度を表4に示す。
【0053】
【表4】
【0054】表4に記載したSc相温度範囲の測定から
明らかなように、化合物(II)の具体例である化合物
(II−1)と化合物(III)の具体例である化合物
(III−1)とよりなる液晶組成物Bを調整すること
により、化合物(II)単独の場合と比較して、より広
く、かつ室温に近いSc相温度範囲に改善されている。
【0055】
【発明の効果】本発明の液晶組成物は、誘電率異方性が
負で絶対値が大きい化合物を用いていながら、より室温
に近い温度のSc相を持ち、広いSc相温度範囲を有
し、実用的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶組成物を用いた液晶素子の一例の断面図。
【符号の説明】
1.偏光板 2.ガラス基板 3.透明電極 4.絶縁性配向膜 5.強誘電性液晶相 6.スペーサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 尚之 大阪府大阪市中央区北浜四丁目5番33号 住友化学工業株式会社内 (72)発明者 藤本 ゆかり 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内 (72)発明者 南井 正好 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)で表されるフェニルキノ
    キサリン化合物および/または下記一般式(II)で表
    されるフェニルナフタレン化合物 【化1】 〔式中、R1 およびR3 はそれぞれ独立にハロゲン原子
    で置換されていてもよい炭素数3〜20のアルキル基ま
    たはアルコキシアルキル基を表す。R2 およびR 4 はそ
    れぞれ独立にハロゲン原子で置換されていてもよい炭素
    数1〜20のアルキル基もしくはアルケニル基またはハ
    ロゲン原子で置換されていてもよい炭素数2〜20のア
    ルコキシアルキル基を表す。Aは単結合、−O−、−C
    OO−、−OCO−、−C≡C−または−CH=CH−
    のいずれかを表す。FおよびGはハロゲン原子を表し互
    いに同一であっても異なっていてもよい。同一ベンゼン
    環に複数のFまたはGが置換されているときは、それら
    は互いに同一であっても異なっていてもよい。mおよび
    nはそれぞれ独立に0〜2の整数を表す。〕と、下記一
    般式(III) 【化2】 〔式中、R5 およびR6 はそれぞれ独立に炭素数1〜1
    5のアルキル基を表す。XおよびYはそれぞれ独立に単
    結合または−O−を表す。P、QおよびRはいずれか一
    つが、 【化3】 (式中、Fはフッ素原子を表す。)であり、残りの二つ
    は、 【化4】 の組合せから選ばれる。P、QおよびRの並べ方は順不
    同である。〕で表される化合物を必須成分とし、それら
    のモル比が、一般式(I)と一般式(III)で表され
    る化合物を含むときは、〔一般式(I)で表される化合
    物〕:〔一般式(III)で表される化合物〕=(80
    〜20):(20〜80)であり、一般式(II)と一
    般式(III)で表される化合物を含むときは、〔一般
    式(II)で表される化合物〕:〔一般式(III)で
    表される化合物〕=(20〜80):(80〜20)で
    あるノンキラルスメクチック液晶組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載のノンキラルスメクチック液
    晶組成物を一対の電極基板間に挟持してなることを特徴
    とする液晶素子。
JP6295205A 1994-11-29 1994-11-29 液晶組成物およびこれを含む液晶素子 Withdrawn JPH08151579A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002517598A (ja) * 1998-06-08 2002-06-18 アベンティス リサーチ アンド テクノロジーズ ジーエムビーエイチ アンド シーオー. ケージー 単安定強誘電性アクティブマトリックスディスプレイ

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JP2002517598A (ja) * 1998-06-08 2002-06-18 アベンティス リサーチ アンド テクノロジーズ ジーエムビーエイチ アンド シーオー. ケージー 単安定強誘電性アクティブマトリックスディスプレイ
JP4713736B2 (ja) * 1998-06-08 2011-06-29 アーツェット エレクトロニック マテリアルズ (ジャーマニー) ゲーエムベーハー 単安定強誘電性アクティブマトリックスディスプレイ

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