[go: up one dir, main page]

JPH08150215A - 薬剤投与用処置具 - Google Patents

薬剤投与用処置具

Info

Publication number
JPH08150215A
JPH08150215A JP6297574A JP29757494A JPH08150215A JP H08150215 A JPH08150215 A JP H08150215A JP 6297574 A JP6297574 A JP 6297574A JP 29757494 A JP29757494 A JP 29757494A JP H08150215 A JPH08150215 A JP H08150215A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drug
needle
solid
affected tissue
treatment tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6297574A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Okada
勉 岡田
Koichi Kawashima
晃一 川島
Koji Kanbara
浩司 神原
Yutaka Yanuma
豊 矢沼
Yoshinao Ooaki
義直 大明
Yasuhiro Ueda
康弘 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP6297574A priority Critical patent/JPH08150215A/ja
Publication of JPH08150215A publication Critical patent/JPH08150215A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods
    • A61B17/34Trocars; Puncturing needles
    • A61B17/3478Endoscopic needles, e.g. for infusion
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods
    • A61B17/00234Surgical instruments, devices or methods for minimally invasive surgery
    • A61B2017/00238Type of minimally invasive operation
    • A61B2017/00243Type of minimally invasive operation cardiac
    • A61B2017/00247Making holes in the wall of the heart, e.g. laser Myocardial revascularization
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods
    • A61B17/28Surgical forceps
    • A61B17/29Forceps for use in minimally invasive surgery
    • A61B2017/2926Details of heads or jaws

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】生体組織の広範囲にわたって薬剤を確実に投与
し得る薬剤投与用処置具の提供を目的としている。 【構成】体腔内に挿入され、体腔内の患部組織に薬剤を
投与するための薬剤投与用処置具1において、体腔内に
挿入される挿入部3の先端に患部組織に刺入される複数
の中実針4…を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば内視鏡を通じて
体腔内に導入されて、その体腔内の組織部位へ例えば遺
伝子または遺伝子内包体や治療剤(検査薬も含む)等の
薬剤を注入するための薬剤投与用処置具に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、遺伝子治療の研究が広く行われる
ようになっている。遺伝子治療とは、患者の細胞内に所
定の遺伝子を導入し、この遺伝子を発現させることによ
り治療を行なう方法である。この遺伝子を患者の細胞内
に導入する手段として、生体から細胞を体外に取り出し
てこれに遺伝子を導入してこれを体内に戻す方法と、遺
伝子を患者の生体細胞内に直接に導入させる方法とがあ
る。いずれの方法にしても、体腔内の治療部位へ遺伝子
を投与することは、特に工夫を要する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】体腔内の患部に遺伝子
を投与する手技として考えられるのは、例えば実開平1
−68052号公報や実公平3−15081公報に示さ
れる一般的な内視鏡用注射針を用いることである。
【0004】しかし、このような内視鏡用注射針を用い
る手技にあっては、1本の注射針によってきわめて狭い
部分にのみ遺伝子を局所的に注入することになるため、
広範囲にわたる十分な治療効果が期待できない。また、
広範囲に遺伝子を投与するためには注射針の穿刺を体腔
内で何度も繰り返さなければならず、非常に困難で面倒
な手技が求められ、また、患者の負担もかなり大きくな
り、望ましいものではない。
【0005】一方、遺伝子を患部に広く単に散布する手
技も考えられるが、散布後に遺伝子が容易に流れてしま
い、確実な治療が期待できない。
【0006】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、生体組織の広範囲に
わたって薬剤を確実に投与し得る薬剤投与用処置具を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題を解決
するために、本発明は、体腔内に挿入され、体腔内の患
部組織に薬剤を投与するための薬剤投与用処置具におい
て、体腔内に挿入される挿入部の先端に前記患部組織に
刺入される複数の中実針を設けたものである。
【0008】
【作用】上記構成の薬剤投与用処置具は、薬剤を患部組
織内に注入するための複数の中実針を備えているため、
中実針を患部組織に刺入することによって患部組織に薬
剤を注入するための複数の孔を一度に形成することがで
き、患部組織の広い範囲にわたって薬剤を投与すること
ができる。
【0009】また、複数の中実針を有しているため、中
実針の表面および中実針同志の隙間に薬剤を毛細管現象
または表面張力によって保持させることができる。した
がって、薬剤を供給する手段を設ける必要がなく、中実
針に薬剤を塗布しておくだけで薬剤投与を行なうことが
できるため、薬剤の使用量を少なくできる。なお、この
場合は、患部組織に対して複数の中実針を穿刺すると、
その穿刺と同時に、薬剤が中実針…を伝わって患部組織
に注入投与される。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例につ
いて説明する。図1ないし図3は本発明の第1の実施例
を示すものである。本実施例の薬剤投与用処置具1は、
体腔内に挿入可能な可撓管2と、この可撓管2内に進退
自在に挿通された処置具本体12とから構成されてい
る。
【0011】処置具本体12は、長尺な操作ワイヤ3
と、操作ワイヤ3の先端に固着された針固定部材5と、
針固定部材5の端面に互いに所定の間隔を開けて固着さ
れた複数の中実針4…とから構成されている。
【0012】このような構成の薬剤投与用処置具1を用
いて患部組織8に遺伝子や治療剤或いは検査薬(以下、
単に、薬剤という。)等を投与する場合は、まず、予
め、中実針4の表面に薬剤7を塗布するとともに、中実
針4同志の隙間6に薬剤を毛細管現象または表面張力に
よって保持させた状態で、図1に示すように処置具本体
12を可撓管2内に収容する。そして、この状態で、処
置具1を例えば内視鏡のチャンネルを介して体内に導入
し、可撓管2の先端を患部組織8へと誘導する。可撓管
2の先端を患部組織8の前方に位置させたら、今度は、
操作ワイヤ3を前方に押し出して、中実針4…を備えた
針固定部材5を可撓管2の先端開口から突出させて(図
3の(a)の状態)、患部組織8に中実針4…を穿刺す
る(図3の(b)の状態)。
【0013】このようにして、患部組織8に対して複数
の中実針4を穿刺すると、その穿刺と同時に、薬剤7が
中実針4…を伝わって患部組織8に注入投与される。
【0014】以上説明したように、本実施例の薬剤投与
用処置具1は、薬剤7を患部組織9内に注入するための
複数の中実針4…を備えているため、中実針4…を患部
組織8に刺入することによって患部組織8に薬剤7を注
入するための複数の孔を一度に形成することができ、患
部組織8の広い範囲にわたって薬剤7を投与することが
できる。また、薬剤7を中実針4及びその周囲に塗布す
るだけで済むため、薬剤7の使用量を少なくできる。
【0015】図4及び図5は本発明の第2の実施例を示
すものである。本実施例の薬剤投与用処置具1aは、可
撓管2の基端部の側部にコック9が設けられ、このコッ
ク9にシリンジ等の送液手段10が接続されている。な
お、図中、3aは、操作ワイヤ3を押し引きするための
操作部材であり、この操作部材3aは可撓管2の基端か
ら導出されている。また、その他の構成は第1の実施例
と同一である。
【0016】このような構成の薬剤投与用処置具1aを
用いて薬剤7を患部組織8に投与する場合は、まず、図
4に示すように、中実針4…を患部組織8に穿刺した状
態で、送液手段10から薬剤を可撓管2内に注入し、薬
剤7を可撓管2の先端から噴射させる。この場合も、薬
剤7は、第1の実施例と同様、中実針4…を伝わって患
部組織8に注入投与される。
【0017】なお、このような薬剤7の噴射は、図4に
示すよう中実針4を患部組織8に穿刺したまま行なって
も、或いは、図5に示すように穿刺した中実針4を抜い
た状態で行なっても良い。後者の場合(図5の場合)
は、可撓管2内の先端から噴射された薬剤7が、中実針
4の穿刺によって患部組織8に形成された複数の孔を通
じて直接に患部組織8内へ浸透拡散していく。
【0018】以上説明したように、本実施例の薬剤投与
用処置具1aによれば、薬剤7を処置具1aの手元側か
ら供給することができるため、十分な量の薬剤7を患部
組織に投与することができる。
【0019】図6は本発明の第3の実施例を示すもので
ある。本実施例の薬剤投与用処置具1bは、体腔内に挿
入可能な可撓管2と、この可撓管2内に進退自在に挿通
された処置具本体12aとから構成されている。
【0020】処置具本体12aは、可撓性を有する注入
管11と、注入管11の先端に固着された針固定部材5
aと、針固定部材5aの端面に互いに所定の間隔を開け
て固着された複数の中実針4…とから構成されている。
【0021】針固定部材5aには、一端が注入管11の
内孔11aに連通し且つ他端が中実針4同志の隙間6の
部位で開口する薬剤送通路60が形成されている。ま
た、注入管11の基端部にはコック9が設けられ、この
コック9にシリンジ等の送液手段10が接続されてい
る。
【0022】このような構成の薬剤投与用処置具1bを
用いて患部組織8に薬剤7を注入する場合は、図示のよ
うに中実針4…を患部組織8に穿刺した状態で、送液手
段10から薬剤7を注入管11の内孔11aに注入すれ
ば良い。注入管11の内孔11aに注入された薬剤7
は、針固定部材5aの薬剤送通路60を介して中実針4
同志の隙間6から患部組織8に向けて噴射される。した
がって、本実施例の場合も、第2の実施例と同様の効果
を奏することができる。
【0023】図7は本発明の第4の実施例を示すもので
ある。本実施例の薬剤投与用処置具1cは、体腔内に挿
入可能な可撓管2と、この可撓管2内に進退自在に挿通
された処置具本体12bとから構成されている。
【0024】処置具本体12bは、長尺な操作ワイヤ3
と、操作ワイヤ3の先端に固着された針固定部材5と、
針固定部材5の端面に固着された複数の弾性中実針13
…とから構成されている。この場合、弾性中実針13…
は、その先端側が可撓管2の径方向に向かって拡開する
ように曲り癖が付けられている。したがって、弾性中実
針13…は、可撓管2内に収容された状態では、可撓管
2の内面に押し付けられて伸長収縮するが、一旦、可撓
管2から突出されると、その曲り癖によって先端側が大
きく径方向に拡開するものである。
【0025】なお、可撓管2の基端部には図示しない送
液手段が接続されている。
【0026】このような構成の薬剤投与用処置具1cを
用いて患部組織8に薬剤7を注入する場合は、まず、図
7の(a)に示すように弾性中実針13…を可撓管2内
に収容した状態で、処置具1cを例えば内視鏡のチャン
ネルを介して体内に導入し、可撓管2の先端を患部組織
8へと誘導する。
【0027】可撓管2の先端を患部組織8の前方に位置
させたら、今度は、操作ワイヤ3を前方に押し出すこと
によって弾性中実針13…を可撓管2から突出させて拡
開状態にする。この状態で、さらに操作ワイヤ3を前方
に押し出して、弾性中実針13…の先端を患部組織8に
刺入する(図7の(b)の状態)。そして、この穿刺状
態で、今度は、手元側から前記送液手段によって可撓管
2内に薬剤7を注入し、薬剤7を中実針13…に沿わせ
て患部組織8に投与する(図7の(c)の状態)。
【0028】このように、本実施例の薬剤投与用処置具
1cによれば、中実針13…が拡開するため、患部組織
の広範囲にわたって薬剤7を投与することができる。
【0029】図8は、本発明の第5の実施例を示すもの
である。本実施例の薬剤投与用処置具1dは、体腔内に
挿入可能な可撓管2と、この可撓管2内に進退自在に挿
通された処置具本体12cとから構成されている。
【0030】処置具本体12cは、可撓性を有する注入
管11と、注入管11の先端に固着された複数の弾性針
体14…とから構成されている。図8の(b)に示すよ
うに、各弾性針体14…は、外側チューブ16と、この
外側チューブ16内に挿通された弾性中実針13とから
構成されている。また、中実針13とチューブ16との
間には一定の空間15が形成されており、この空間15
は注入管11の内孔11aに連通している。なお、各中
実針13…は、第4の実施例と同様、その先端側が可撓
管2の径方向に向かって拡開するように曲り癖が付けら
れている。また、中実針13…の先端はチューブ16…
の先端から突出している。なお、注入管11の基端部に
は図示しない送液手段が接続されている。
【0031】このような構成の薬剤投与用処置具1dを
用いて患部組織8に薬剤7を注入する場合は、まず、弾
性針体14…を可撓管2内に収容した状態で、処置具1
dを例えば内視鏡のチャンネルを介して体内に導入し、
可撓管2の先端を患部組織8へと誘導する。
【0032】可撓管2の先端を患部組織8の前方に位置
させたら、今度は、注入管11を前方に押し出すことに
よって弾性針体14…を可撓管2から突出させて拡開状
態にする。この状態で、さらに注入管11を前方に押し
出して、弾性中実針13…の先端を患部組織8に刺入す
る。そして、この穿刺状態で、今度は、手元側から前記
送液手段によって注入管11内に薬剤7を注入する。こ
れによって、薬剤7は、注入管11内の内孔11aから
弾性針体14…の空間15を通って、チューブ16…の
先端から噴射し、中実針13…を伝わって患部組織8に
投与される(図8の状態)。
【0033】このように、本実施例の薬剤投与用処置具
1dによれば、薬剤7がチューブ16を介して患部組織
8に近距離から噴射されるので、薬剤7の無駄がない。
【0034】図9及び図10は本発明の第6の実施例を
示すものである。図9に示すように、本実施例の薬剤投
与用処置具1eは、可撓性シース17と、可撓性シース
17の先端に設けられ且つリンク機構によって開閉する
一対の鉗子部18,18とから構成されている。鉗子部
18,18の内面18aには複数の中実針4…が固着さ
れている。
【0035】このような構成の薬剤投与用処置具1eを
用いて患部組織8に薬剤7を投与する場合は、まず、予
め、中実針4の表面と鉗子部18,18の内面18aと
に薬剤7を塗布した状態で、処置具1eを例えば内視鏡
のチャンネルを介して体内に導入し、患部組織8へと誘
導する(図10の(a)の状態)。そして、患部組織1
8を鉗子部18,18間に位置させた状態でこれら鉗子
部18,18をリンク機構によって閉じる(図10の
(b)の状態)。これによって、患部組織18が鉗子部
18,18間に挟み込まれた状態で、中実針4…が患部
組織8に刺入され、中実針4及び鉗子部18,18の内
面18aに塗布されていた薬剤7が中実針4を伝わって
患部組織8に投与される。
【0036】このように、本実施例の薬剤投与用処置具
1eによれば、患部組織8を把持しながら薬剤7を投与
するため、患部組織8に対して確実に薬剤7を投与する
ことができる。
【0037】図11及び図12は本発明の第7の実施例
を示すものである。本実施例の薬剤投与用処置具1f
は、第6の実施例における鉗子部18,18の内部に薬
剤収容部19を有している。また、鉗子部18,18の
内面18aには薬剤収容部19に連通する複数の流出口
20…が中実針4…同志の間に設けられ、また、鉗子部
18,18の外面には薬剤収容部19に連通する注入口
21が設けられている。なお、それ以外の構成は、第6
の実施例と同一である。
【0038】本実施例の薬剤投与用処置具1fを用いて
患部組織8に薬剤7を投与する場合は、予め、注入口2
1を通じて薬剤収容部19内に薬剤7を注入しておく。
そして、患部組織8を鉗子部18,18で挟んで、第6
の実施例と同様に薬剤7を患部組織8に投与する。
【0039】このように、本実施例によれば、薬剤収容
部19に薬剤7を収容できるため、第6の実施例より多
量の薬剤7を投与することができる。
【0040】図13及び図14は本発明の第8の実施例
を示すものである。本実施例の薬剤投与用処置具1g
は、第7の実施例の変形例であり、鉗子部18,18内
に通路23が形成されている。この通路23は、流出口
20…及び注入口21に連通しており、注入口21には
薬剤供給管22,22が接続されている。これらの薬剤
供給管22,22は、図13に示すように可撓性シース
17に平行して手元側まで延在しているものや、図14
に示すように可撓性シース17の手元側に接続固定され
た手元側部材28の薬剤供給路29,29に連通してい
るものがある。なお、この場合、鉗子部18,18の開
閉を行なうリンク機構を動作させる操作ワイヤ27が可
撓性シース17内及び手元側部材28内に挿通されてい
る。
【0041】このような構成の薬剤投与用処置具1gを
用いて患部組織8に薬剤7を投与する場合は、第6の実
施例と同様、患部組織8を鉗子部18,18で挟み、中
実針4…を患部組織8に刺入させた状態で、手元から薬
剤7を薬剤供給管22,22もしくは薬剤供給路29,
29内に送る。薬剤供給管22,22もしくは薬剤供給
路29,29内に送られた薬剤7は、把持部18,18
の通路23を介して、流出口20から噴射され、患部組
織8に投与される。
【0042】この実施例によれば、薬剤7を手元側から
供給できるため、十分な量の薬剤7を患部組織8に投与
できる。
【0043】図15に示す薬剤投与用処置具1hは、シ
ース33と、シース33の先端に接続され且つ湾曲動作
可能な管状の湾曲部32と、湾曲部32の先端に固定さ
れた管状の穿刺針31とから構成されている。なお、穿
刺針31には複数の側孔37…が形成されている。
【0044】シース33の基端部には操作部34が接続
されている。この操作部34には湾曲部32を湾曲操作
するための操作ノブ38が設けられており、操作ノブ3
8を回転させることで、湾曲部32を2方向または4方
向に湾曲させることができるようになっている。また、
操作部34の基端には口金35が設けられ、この口金3
5には圧力ポンプ36が接続されている。
【0045】このような構成の薬剤投与用処置具1hを
用いて患部組織8に薬剤7を投与する場合は、まず、穿
刺針31を患部組織8に刺入し(図15の(a)の状
態)、この状態で、圧力ポンプ36を駆動させて、薬剤
7をシース33内へ供給する。これによって、薬剤7
は、シース33の内部、湾曲部32の内部、穿刺針31
の内部へと送られて、穿刺針31の側孔37から噴射さ
れる。この時、操作ノブ38を回転操作して、湾曲部3
2を多方向に連続的に湾曲させることで、穿刺針31を
旋回させて、薬剤7を患部組織8の広範囲にわたって投
与する(図15の(b)参照)。
【0046】このように、本実施例では、湾曲部32を
多方向に連続的に湾曲させることで、穿刺針31を旋回
させることができるため、患部組織8の広範囲にわたっ
て薬剤7を投与することができる。
【0047】図16に示す薬剤投与用処置具1iは、シ
ース33と、シース33の先端に接続された複数の穿刺
針体30…とから構成されている。
【0048】各穿刺針体30…は、湾曲動作可能な蛇腹
状の湾曲部41と、湾曲部41の先端に固定された管状
の穿刺針31とから構成されている。なお、穿刺針31
には複数の側孔37…が形成されている。
【0049】シース33の基端部には操作部34が接続
されている。この操作部34には湾曲部32を湾曲操作
するための操作ハンドル42が設けられており、操作ハ
ンドル42を軸方向に前後に進退させることにより、湾
曲部41を湾曲させたり伸長させたりすることができる
ようになっている。また、操作部34には口金35が設
けられ、この口金35には圧力ポンプ36が接続されて
いる。
【0050】このような構成の薬剤投与用処置具1iを
用いて患部組織8に薬剤7を投与する場合は、まず、全
ての穿刺針31…を患部組織8に刺入し(図16の
(a)の状態)、この状態で、圧力ポンプ36を駆動さ
せて、薬剤7をシース33内へ供給する。これによっ
て、薬剤7は、シース33の内部、湾曲部41の内部、
穿刺針31の内部へと送られて、穿刺針31の側孔37
から噴射される。この時、操作ハンドル42を軸方向に
前後に進退させることにより、湾曲部41を湾曲させた
り伸長させたりして、複数の穿刺針31…を開閉し、薬
剤7を患部組織8の広範囲にわたって投与する(図16
の(b)参照)。
【0051】このように、本実施例では、湾曲部41の
湾曲/伸長動作を繰り返し行なうことにより、穿刺針3
1…を広範囲に動作させることができるため、患部組織
8の広範囲にわたって薬剤7を投与することができる。
【0052】図17に示す薬剤投与用処置具1jは、例
えば樹脂によって形成され且つ複数の側孔55…を有す
る比較的柔らかい先端部51を備えた外シース針52
と、この外シース針52内に挿通可能で且つ体温で渦巻
き形状53を形成し、高温で直線形状を形成するように
記憶された形状記憶合金から成るガイドワイヤ54とか
ら構成されている。外シース針52には外シース針52
内に薬剤7を注入する圧力ポンプ57が接続され、ガイ
ドワイヤ54にはガイドワイヤ54の形状を制御する形
状制御回路58が電気的に接続されている。
【0053】このような構成の薬剤投与用処置具1jを
用いて患部組織8に薬剤7を投与する場合は、まず、形
状制御回路58のスイッチ58aをONにしてガイドワ
イヤ54を直線化し、外シース針52をガイドワイヤ5
4と組み合わせて患部組織8に穿刺する(図17の
(a)の状態)。
【0054】次に、圧力ポンプ57を駆動させて、薬剤
7を外シース針52内に注入しながら、形状制御回路5
8のスイッチ58aをOFFにする。これにより、直線
化されていたガイドワイヤ54は、体温により渦巻き形
状53となり、これに伴って外シース針52の先端部5
1も渦巻き形状になる(図17の(b)の状態)。これ
によって、側孔55が広域に配置され、広範囲に薬剤7
が投与される。治療が終了したら、スイッチ58aをO
Nにして、ガイドワイヤ54を直線化して、外シース針
52を患部組織8から抜去する。
【0055】このような構成によっても、患部組織8の
広範囲にわたって薬剤7を投与することができる。
【0056】図18に示す薬剤投与用処置具1kは、図
17のようなガイドワイヤ54がなく、外シース針52
の少なくとも先端部51が形状記憶材料で形成されてい
る。このような構成の処置具1kでは、外シース針52
を患部組織8に穿刺し、図17で説明したと同様の操作
を行なう。ガイドワイヤ54を使用しないので、操作が
より簡便となる。
【0057】なお、以上説明してきた態様により、以下
の項で示す各種の構成が得られる。 1.経内視鏡的に体腔内に挿入され、体腔内の患部組織
に薬剤を投与するための薬剤投与用処置具において、体
腔内に挿入される挿入部の先端に前記患部組織に刺入さ
れる複数の中実針が設けられていることを特徴とする薬
剤投与用処置具。
【0058】2.前記複数の中実針は、これらに塗布さ
れた薬剤が毛細管現象あるいは表面張力により保持され
るような適宜な間隔をおいて配置されていることを特徴
とする第1項に記載の薬剤投与用処置具。
【0059】この第2項の構成によれば、投与すべき薬
剤が中実針に確実に保持される。
【0060】3.外筒と、先端に前記複数の中実針を有
し且つ前記外筒内を進退して前記複数の中実針を前記外
筒から突没させる摺動部材としての挿入部とを具備する
ことを特徴とする第1項に記載の薬剤投与用処置具。
【0061】この第3の構成によれば、外筒内に中実針
を収容できるので、内視鏡のチャンネルに挿入する際、
中実針がチャンネルを傷付けない。
【0062】4.前記挿入部は内孔を有する管状部材で
あり、前記内孔は、前記複数の中実針の基端で開口して
いることを特徴とする第3項に記載の薬剤投与用処置
具。
【0063】この構成によれば、挿入部の内孔を通じて
薬剤を中実針が位置する部位に確実に供給することがで
きる。
【0064】5.前記複数の中実針は、先端側が開方向
に拡開されるように曲り癖が付与された弾性部材からな
り、前記外筒から突出された際に拡開することを特徴と
する第3項に記載の薬剤投与用処置具。
【0065】この構成によれば、中実針が拡開するの
で、より広い範囲に薬剤を投与できる。
【0066】6.前記外筒は、その基端側に薬剤を供給
する供給手段を有していることを特徴とする第3項及び
第5項に記載の薬剤投与用処置具。
【0067】この構成によれば、外筒から薬剤を送るこ
とができるので、十分な薬剤を投与することができる。
【0068】7.前記複数の中実針は、前記中実針との
間に管路を形成して前記中実針を覆う管状部材を有し、
前記管状部材は、前記挿入部の内孔に連通していること
を特徴とする第5項に記載の薬剤投与用処置具。
【0069】この構成によれば、中実針の先端で薬剤投
与が行なわれるので、薬剤の無駄がなく、有効な投与が
できる。
【0070】8.前記複数の中実針は、リンク機構によ
って開閉する一対の鉗子部に設けられていることを特徴
とする第1項に記載の薬剤投与用処置具。
【0071】この構成によれば、中実針の、患部組織へ
の固定が確実に行なえる。
【0072】9.前記複数の中実針は、前記一対の鉗子
部の少なくとも一方の鉗子部の内面に設けられているこ
とを特徴とする第8項に記載の薬剤投与用処置具。
【0073】この構成によれば、中実針の、患部組織へ
の固定が確実に行なえる。
【0074】10.前記複数の中実針を有する鉗子部
は、内面に注入物の注出口を、外面に注入物の注入口
を、内部に注入物の収容部を有することを特徴とする第
9項に記載の薬剤投与用処置具。
【0075】この構成によれば、中実針に薬剤を塗布す
るよりも多くの薬剤を投与できる。 11.前記複数の中実針を有する鉗子部は内面に注入物
の注出口を有し、前記注出口は、挿入部の軸方向に延出
して設けられ且つ薬剤供給手段に接続された管路と連通
していることを特徴とする第9項に記載の薬剤投与用処
置具。
【0076】この構成によれば、管路から薬剤を送るこ
とができるので、十分な薬剤を投与できる。
【0077】12.経内視鏡的に体腔内に挿入され、体
腔内の患部組織に薬剤を投与するための薬剤投与用処置
具において、体腔内に挿入される挿入部の先端に前記患
部組織に刺入される複数の中実針と、中実針に薬剤を供
給する供給手段とが設けられていることを特徴とする薬
剤投与用処置具。
【0078】13.前記薬剤は、遺伝子治療用の遺伝子
であることを特徴とする第1項ないし第12項のいずれ
か1項に記載の薬剤投与用処置具。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の薬剤投与
用処置具は、薬剤を患部組織内に注入するための複数の
中実針を備えているため、中実針を患部組織に刺入する
ことによって患部組織に薬剤を注入するための複数の孔
を一度に形成することができ、患部組織の広い範囲にわ
たって薬剤を投与することができる。
【0080】また、複数の中実針を有しているため、中
実針の表面および中実針同志の隙間に薬剤を毛細管現象
または表面張力によって保持させることができる。した
がって、薬剤を供給する手段を設ける必要がなく、中実
針に薬剤を塗布しておくだけで薬剤投与を行なうことが
できるため、薬剤の使用量を少なくできる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る薬剤投与用処置具
の要部断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る薬剤投与用処置具
の要部を示す斜視図である。
【図3】図1の薬剤投与用処置具を用いて患部組織に薬
剤を投与する様子を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係る薬剤投与用処置具
の要部断面図であり、患部組織に薬剤を投与する様子を
示す断面図である。
【図5】図4の薬剤投与用処置具を用いて患部組織に別
の手段で薬剤を投与する様子を示す断面図である。
【図6】本発明の第3の実施例に係る薬剤投与用処置具
の要部断面図である。
【図7】本発明の第4の実施例に係る薬剤投与用処置具
を用いて患部組織に薬剤を投与する様子を示す断面図で
ある。
【図8】本発明の第5の実施例に係る薬剤投与用処置具
を用いて患部組織に薬剤を投与する様子を示す断面図で
ある。
【図9】本発明の第6の実施例に係る薬剤投与用処置具
の要部を示す斜視図である。
【図10】図9の薬剤投与用処置具を用いて患部組織に
薬剤を投与する様子を示す断面図である。
【図11】本発明の第7の実施例に係る薬剤投与用処置
具の要部を示す斜視図である。
【図12】図11の薬剤投与用処置具の把持部の内部を
詳細に示す部分断面図である。
【図13】本発明の第8の実施例に係る薬剤投与用処置
具の要部を示す断面図である。
【図14】本発明の第8の実施例に係る薬剤投与用処置
具の要部を示す断面図である。
【図15】薬剤投与用処置具の好適な第1の例を示す構
成図である。
【図16】薬剤投与用処置具の好適な第2の例を示す構
成図である。
【図17】薬剤投与用処置具の好適な第3の例を示す構
成図である。
【図18】薬剤投与用処置具の好適な第4の例を示す構
成図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g…薬剤
投与用処置具、4…中実針。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢沼 豊 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 大明 義直 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 植田 康弘 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体腔内に挿入され、体腔内の患部組織に
    薬剤を投与するための薬剤投与用処置具において、体腔
    内に挿入される挿入部の先端に前記患部組織に刺入され
    る複数の中実針が設けられていることを特徴とする薬剤
    投与用処置具。
JP6297574A 1994-11-30 1994-11-30 薬剤投与用処置具 Withdrawn JPH08150215A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6297574A JPH08150215A (ja) 1994-11-30 1994-11-30 薬剤投与用処置具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6297574A JPH08150215A (ja) 1994-11-30 1994-11-30 薬剤投与用処置具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08150215A true JPH08150215A (ja) 1996-06-11

Family

ID=17848320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6297574A Withdrawn JPH08150215A (ja) 1994-11-30 1994-11-30 薬剤投与用処置具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08150215A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006345983A (ja) * 2005-06-14 2006-12-28 Nabtesco Corp 皮膚用針集合体
JP2011147552A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Olympus Corp 挿入針およびカテーテルセット
JP2014528301A (ja) * 2011-10-07 2014-10-27 サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 眼内注射デバイス
JP2016113790A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 アーキヤマデ株式会社 防水シート、防水構造、及び、防水構造の脱気方法
JP2016179025A (ja) * 2015-03-24 2016-10-13 国立研究開発法人国立がん研究センター 液剤投与装置
CN113552374A (zh) * 2021-08-20 2021-10-26 贵州未尔智能医疗科技有限公司 一种过敏原测试系统

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006345983A (ja) * 2005-06-14 2006-12-28 Nabtesco Corp 皮膚用針集合体
JP2011147552A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Olympus Corp 挿入針およびカテーテルセット
JP2014528301A (ja) * 2011-10-07 2014-10-27 サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 眼内注射デバイス
JP2016113790A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 アーキヤマデ株式会社 防水シート、防水構造、及び、防水構造の脱気方法
JP2016179025A (ja) * 2015-03-24 2016-10-13 国立研究開発法人国立がん研究センター 液剤投与装置
CN113552374A (zh) * 2021-08-20 2021-10-26 贵州未尔智能医疗科技有限公司 一种过敏原测试系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1242134B1 (en) Apparatus for delivery of controlled doses of therapeutic drugs in endoluminal procedures
US9913963B2 (en) Steerable catheter with electrical signal delivered through steering wire
US20050148951A1 (en) Catheter with retractable perforating or injecting end tool
KR0153374B1 (ko) 의약 주사용 카테테르
JP6126056B2 (ja) 組織へ流体を供与する装置、システムおよび関連方法
JP5701219B2 (ja) 組織への流体の送達のための装置、システム、及び関連する方法
JPH1147154A (ja) 内視鏡用処置具
EP2383009A1 (en) Pressure/vacuum actuated catheter drug delivery probe
CN105636621B (zh) 内窥镜注射装置
US6077251A (en) Medicinal agent administration system
WO2007047157A2 (en) Surgical device and method for performing combination revascularization and therapeutic substance delivery to tissue
KR20200028112A (ko) 치료용 핸드 피스, 이를 포함하는 치료 장치 및 이를 이용한 치료 방법
JPH08150215A (ja) 薬剤投与用処置具
JP2010263926A (ja) 内視鏡用注射具
JP2009522010A (ja) 組織へ流体を供与する装置、システムおよび関連方法
JP3923550B2 (ja) 内視鏡用注射具
JPH08150205A (ja) 注入物の注入用処置具
EP2046220B1 (en) Medical device
US20050090778A1 (en) Apparatus for the microscopically-dosed injection of an active product by means of jets of pressurized working liquid and the method of generating a sequence of liquid jets using said apparatus
JPH08150203A (ja) 注入物の注入用処置具
JP2833763B2 (ja) 内視鏡
US20210299358A1 (en) Endoscopic cannula
JPH08150206A (ja) 薬剤注入用処置具
JPH08150212A (ja) 治療用体内留置具
KR20240059048A (ko) 약물주입장치

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020205