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JPH08149795A - 半導体電力変換装置 - Google Patents

半導体電力変換装置

Info

Publication number
JPH08149795A
JPH08149795A JP6288020A JP28802094A JPH08149795A JP H08149795 A JPH08149795 A JP H08149795A JP 6288020 A JP6288020 A JP 6288020A JP 28802094 A JP28802094 A JP 28802094A JP H08149795 A JPH08149795 A JP H08149795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
main circuit
conductor
circuit conductor
converter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6288020A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Koyama
建夫 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP6288020A priority Critical patent/JPH08149795A/ja
Publication of JPH08149795A publication Critical patent/JPH08149795A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】主回路導体の浮遊インダクタンスを減少でき、
逆変換器のスイッチング素子の動作と主回路導体の浮遊
インダクタンスで生じるサージ過電圧を抑制することに
ある。 【構成】交流電源の交流電力を順変換器により脈動の大
きい直流電力に変換し、この変換された脈動の大きい直
流電力を平滑用コンデンサ2により直流に変換する平滑
回路部と、平滑回路部で得られた脈動の小さい直流電力
を、複数の半導体スイッチ素子21〜26で構成された
逆変換器により交流電力に変換する電力変換装置におい
て、平滑回路部と21〜26の間を電気的に接続するも
のであって、各々が波形状に成形され、かつ両者が互い
に所定の絶縁間隔を保つようにほぼ平行に配置された正
極側主回路導体および負極側主回路導体を絶縁コーティ
ング材により一体化してなる主回路導体を備えたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は大電力の高速スイッチン
グする電力用半導体素子を用いてなる電力変換装置に係
り、特に主回路導体の浮遊インダクタンスの低減化を図
った半導体電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電力用半導体素子は省エネルギー化の社
会的なニーズから、大容量化、低ロス化、高速化の傾向
にあり、高性能で高効率な電力変換が可能となってき
た。反面高速のスイッチング素子を用い、スイッチング
周波数の高速化と高効率の電力変換装置を実現するに
は、主回路インダクタンスと速い電流変化率(di/d
t)によって発生する過大なサージ電圧から電力変換装
置を保護する対策が必要となる。
【0003】小容量変換器では電流密度が低い関係から
問題にならないが、大容量変換器では、主回路の浮遊イ
ンダクタンスの低減化が必要不可欠となる。一般的に電
圧形変換器でサージ過電圧を抑制する方法あるいは、変
化率の高い電流ほど導体表面に集中して流れる性質等を
勘案して以下の対策がとられる。
【0004】1)主回路配線長を最短にする。 2)磁束の変化を相殺する配線構造(又は密着ブス)と
する。 3)ブスの表面積を大きくし、表皮効果による電流集中
を回避する。
【0005】4)di/dtを小さくする。 5)スナバ回路で吸収する。 本来高速スイッチング素子はdi/dtが大きく、上記
の4)の対策項目は素子本来の使用目的に反し適当では
なく、また5)の項目の対策は、スナバ回路での損失が
増大し、変換器効率の低下を招くことから得策ではな
い。しかしながら、4)、5)の問題は1)、2)の対
策が実現できれば、必然的に解消される問題である。
【0006】ここで、図12ないし図14により従来の
電圧形変換器において、電源供給導体(正極側電源供給
導体、負極側電源供給導体)の浮遊インダクタンスによ
るサージ過電圧の発生原理を説明する。図12は従来の
電圧形変換器(図15の電圧形変換器)の上・下アーム
の一相分のみを主回路構成を示している。図12に於い
て、1は直流入力電源、2は平滑用コンデンサ、3は平
滑用コンデンサ2と上アーム5のスイッチ素子Q1まで
の正極側主回路導体(正極側電源供給導体)、4は平滑
用コンデンサ2と下アーム6のスイッチ素子Q2まで負
極側主回路導体(負極側電源供給導体)、5は正側スイ
ッチ素子Q1とダイオードD1を有する上アーム、6は
負側スイッチ素子Q2とダイオードD2を有する下アー
ム、7は上アーム5と下アーム6の接続点から導出され
た交流出力端子である。Lsaは正極側主回路導体3の浮
遊インダクタンス、Lsbは負極側主回路導体4の浮遊イ
ンダクタンスである。
【0007】図12において、サージ過電圧が発生する
のは、以下のときである。すなわち、交流出力端子7に
接続された図示しない誘導負荷の電流ID [図13
(ロ)]が上アーム5のダイオードD1に流れている状
態でQ2がターンオンすると、Q2のIc (コレクタ電
流)はdic/dtの立ち上がり時に増加し[図13
(イ)]、負荷電流を超過して流れる。この超過電流は
上アーム5のダイオードD1のリカバリー電流で、リカ
バリー電流がピークに達した後急激に減少する。この時
のリカバリー電流で、Q1のターンオン時には(1)式
のサージ過電圧VONが発生する[図13(ハ)]。
【0008】 VON=−L・dir/dt …(1) 但し、ir:ダイオードD1のリカバリー電流 L:主回路浮遊インダクタンス(Lsa+Lsb) また、Q2のターンオフ時はdic/dt[図14
(イ)]で(2)式のサージ過電圧VOFF が発生する
[図14(ロ)]。
【0009】 VOFF =−L・dic/dt …(2) 但し、ic:コレクタ電流 L:主回路浮遊インダクタンス(Lsa+Lsb) (1)式、(2)式からQ2のターンオン、Q2のター
ンオフ時に発生する何れのサージ過電圧VON、VOFF
も、主回路の浮遊インダクタンスLsa、Lsbが関与し、
平滑用コンデンサ2からスイッチ素子Q1、Q2に至る
主回路導体3,4の最短化が必要であることが判る。
【0010】図15ないし図19は従来の電力変換装置
に有する主回路導体3、4の構成を説明するための図で
あり、図15はスイッチ素子にIGBT(絶縁ゲートバ
イポーラトランジスタ)を用いた逆変換器の主回路接続
図である。図16ないし図17は、従来の第1の電力変
換装置の主回路導体3、4を説明するための図で、図1
6は図15の逆変換器および主回路導体3、4の平面図
であり、図17は図16のX−Xの矢印方向に見た側面
図である。
【0011】正極側主回路導体3は断面L字状導体であ
って、平滑用コンデンサ2の一方の端子とスイッチ素子
8、9、10のコレクタ端子の上部に載置し、これを固
定ビス13、14により密着接続したものである。同様
に、負極側主回路導体4は断面L字状導体であって、平
滑用コンデンサ2の他方の端子とスイッチ素子15、1
6、17のコレクタ端子の上部に載置し、これを固定ビ
ス18、19により密着接続したものである。図中、1
1は交流出力端子、12は冷却器である。
【0012】このように構成して、各端子(各電極)部
分に接続される正極側主回路導体3、負極側主回路導体
4の表面積を大きくした例である。図18は従来の第2
の電力変換装置の平滑用コンデンサ2とスイッチ素子8
〜10間の各電極の主回路導体3、4を表面積の大きな
板状導体で構成した構造例の平面図であり、図19は図
18をX−Xの矢印方向に見た側面図である。11は交
流出力端子、12は冷却器である。
【0013】図16ないし図19の変換器構造はいずれ
も、密着して配置し導体に流れる互いに逆電流方向の電
流で発生する、発生磁界の磁束をキャンセルし導体イン
ピーダンスを下げて、サージ過電圧の抑制をはかったも
のである。
【0014】導体の配置状態とインダクタンスの関係
は、前述したPOWER CONVERSION・JUNE1991 PROCEEDINGS
のp143に掲載されている。これによると、2つの
導体が互いに平行に配置された状態でにおいて、両導体
の設置間隔をa、導体幅をbとした場合の理論限界のイ
ンダクタンスは零にすることができる(a/b=0)と
示されている。
【0015】しかし、現実にはa/b=0にすることは
不可能で、サージ過電圧は発生し図15の主回路接続図
には記載されていないが、スイッチ素子をサージ過電圧
から保護するため、スイッチ素子8、9、10及び主回
路導体3、4の接する部分にDCスナバが、また各スイ
ッチ素子のコレクタ−エミッタ間にはコンデンサ、抵
抗、ダイオード等から成り立つ別個のスナバが取り付け
られる。
【0016】一般的に大電力変換器では、スイッチ素子
の形状から主回路導体は必然的に長くなりインダクタン
スが増大し、di/dtの高いスイッチ素子でスイッチ
ングすれば、大きなサージ過電圧が生じ、スイッチ素子
の安全動作領域に納まる範囲に、DCスナバ回路や別個
スナバを用いて吸収される。この吸収されるエネルギー
は極めて大きく、現状の装置では熱として放出されてい
る。また当然ながらエネルギーが大きなことからスナバ
構造は大型となる。このようにスナバ回路で生じた発生
熱は、単なる熱の放出の形態で処理されることから、イ
ンバータ効率の低下の原因となっている。
【0017】主回路導体3、4に起因し生じたスナバ損
失の増大又は、サージ過電圧の発生を抑え変換器効率の
向上あるいは装置の信頼性を向上するには、主回路導体
の確実な低インダクタンス化が必要となる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】前述したように主回路
導体3、4に浮遊インダクタンスが存在する回路で、d
i/dtの高いスイッチ素子でスイッチングした場合、
素子のターン・オン、ターン・オフ時に素子内蔵又は付
設のフライホイール・ダイオードのリカバリ時間に主回
路の浮遊インダクタンスが急峻で極めて大きなサージ過
電圧が発生する。
【0019】このような急峻な過電圧を、単純な平板の
導体配置構造で浮遊インダクタンスの低減を図るにはお
のずと限界があり難しい。本発明は以上の点に基づきな
されたもので、比較的簡単な構造でありながら、主回路
導体のインダクタンスを低減し、スイッチング素子の高
いdi/dtと主回路導体の浮遊インダクタンスにより
生じるサージ過電圧の発生を抑え、これに伴い生じるス
ナバ損失の低減と小型化を実現して高効率、高性能な半
導体電力変換装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、交流電源の交流電力を
順変換器により脈動の大きい直流電力に変換し、この変
換された脈動の大きい直流電力をコンデンサ等で構成さ
れた平滑回路部により小さい直流に変換する平滑回路部
と、前記平滑回路で得られた脈動の小さい直流電力を、
複数の半導体スイッチ素子で構成された逆変換器により
交流電力に変換する電力変換装置において、前記平滑回
路部と前記逆変換器の半導体スイッチ素子の間を電気的
に接続するものであって、各々が波形状に成形され、か
つ両者が互いに所定の絶縁間隔を保つようにほぼ平行に
配置された正極側主回路導体および負極側主回路導体を
絶縁コーティング材により一体化してなる主回路導体を
備えた半導体電力変換装置である。
【0021】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、請求項1記載の半導体電力変換装置におい
て、前記主回路導体は、これを取り付ける前記逆変換器
の外側面とほぼ同一の寸法としたことを特徴とする半導
体電力変換装置である。
【0022】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、交流電源の交流電力を順変換器により脈動
の大きい直流電力に変換し、この変換された脈動の大き
い直流電力をコンデンサ等で構成された平滑回路部によ
り小さい直流に変換する平滑回路部と、前記平滑回路で
得られた脈動の小さい直流電力を、複数の半導体スイッ
チ素子で構成された逆変換器により交流電力に変換する
電力変換装置において、前記平滑回路部と前記逆変換器
の半導体スイッチ素子の間を電気的に接続するものであ
って、各々が複数の断面ほぼ半円状の突起を有し、かつ
両者が互いに所定の絶縁間隔を保つようにほぼ平行に配
置された正極側主回路導体および負極側主回路導体を絶
縁コーティング材により一体化してなる主回路導体を備
えた半導体電力変換装置である。
【0023】前記目的を達成するため、請求項4に対応
する発明は、交流電源の交流電力を順変換器により脈動
の大きい直流電力に変換し、この変換された脈動の大き
い直流電力をコンデンサ等で構成された平滑回路部によ
り小さい直流に変換する平滑回路部と、前記平滑回路で
得られた脈動の小さい直流電力を、複数の半導体スイッ
チ素子で構成された逆変換器により交流電力に変換する
電力変換装置において、前記平滑回路部と前記逆変換器
の半導体スイッチ素子の間を電気的に接続するものであ
って、各々が複数の波形導板をそれぞれ絶縁コーティン
グ材によりコーティングした主回路導体片を積層してな
る正極側主回路導体および負極側主回路導体を、互いに
ほぼ平行に配置してなる主回路導体を備えた半導体電力
変換装置である。
【0024】
【作用】請求項1または請求項2に対応する発明によれ
ば、平滑回路部と逆変換器の半導体スイッチ素子の間を
電気的に接続するものであって、各々が波形状に成形さ
れ、かつ両者が互いに所定の絶縁間隔を保つようにほぼ
平行に配置された正極側主回路導体および負極側主回路
導体を絶縁コーティング材により一体化してなる主回路
導体を備えているので、以下のような作用効果が得られ
る。すなわち、正極側主回路導体および負極側主回路導
体にそれぞれ方向の異なる電流が流れることによりこれ
らによって生じる磁束が互いに打ち消されるので、正極
側主回路導体および負極側主回路導体の浮遊インダクタ
ンスが減少し、また波形状の導体で実質的に、導体設置
間隔に対し導体の幅を増大することで、スイッチ素子で
構成された逆変換器のスイッチング動作と正極側主回路
導体および負極側主回路導体の浮遊インダクタンスで生
じるサージ過電圧が抑制できる。
【0025】請求項3に対応する発明によれば、平滑回
路部と前記逆変換器の半導体スイッチ素子の間を電気的
に接続するものであって、各々が複数の断面ほぼ半円状
の突起を有し、かつ両者が互いに所定の絶縁間隔を保つ
ようにほぼ平行に配置された正極側主回路導体および負
極側主回路導体を絶縁コーティング材により一体化して
なる主回路導体を備えているので、請求項1または請求
項2と同様な作用効果が得られる。
【0026】請求項4に対応する発明によれば、平滑回
路部と前記逆変換器の半導体スイッチ素子の間を電気的
に接続するものであって、各々が複数の波形導板をそれ
ぞれ絶縁コーティング材によりコーティングした主回路
導体片を積層してなる正極側主回路導体および負極側主
回路導体を、互いにほぼ平行に配置してなる主回路導体
を備えているので、主回路導体の浮遊インダクタンス
や、スイッチ素子の速いスイッチング動作による高周波
電流で、電流が主回路導体の表面に集中するいわゆる表
皮効果によって、導体抵抗の増加を防止することができ
ると共に低インダクタンス化も合わせて可能となる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって説明す
るが、ここでは、半導体電力変換装置の一例としてイン
バータをあげて説明するが、これに限らずなんでもよ
い。 (第1実施例)図1ないし図4は、本発明の第1実施例
を説明するための図であり、図1は半導体電力変換装置
の平面図、図2は図1をY−Yの矢印方向に見た側面
図、図3は図1の主回路導体を示した平面図、図4は図
3をY−Yの矢印方向に見た側面図である。尚図1ない
し図4に於いて従来の技術で示した図12ないし図19
と同一要素は同一記号で示す。
【0028】本実施例は、図15に示す回路において、
平滑用コンデンサ2と逆変換器を構成している半導体ス
イッチ素子8〜10、16〜18の間を電気的に接続す
る正極側主回路導体3および負極側主回路導体4を以下
のような主回路導体30に構成したものである。すなわ
ち、主回路導体30は2枚の帯状導体が波形状(蛇腹
状)に成形され、かつ両者が互いに所定の絶縁間隔aを
保つようにほぼ平行に配置された正極側主回路導体34
および負極側主回路導体35を絶縁コーティング材33
により一体化し、これに後述する端子に電気的に接続
(接触固定)するための取付座36が複数個互いに所定
間隔を存して固着されている。
【0029】このような構成の主回路導体30の一端
は、直流電源1および平滑用コンデンサ2の端子にそれ
ぞれビス31により取付座36が固定され、また主回路
導体30の他端は逆変換器を構成している半導体スイッ
チ素子21、22、23および24、25、26(図1
5の半導体スイッチ素子8〜10、16〜18に相当)
の端子にそれぞれビス32により取付座36が固定され
ている。
【0030】なお、図1ないし図4に於いて、20はヒ
ートシンク、27〜29は負荷出力用の出力導体であ
る。以上述べた第1実施例の主回路導体30は、従来の
平板の平行導体に比べ、a(図4の導体間隔)/b(図
4の導体幅)の商を零あるいは小さくすることができ
る。これは波形状であることから、導体幅bの項が大き
くなるからである。
【0031】この結果、従来の平板の平行導体に比べ導
体の浮遊インダクタンスが減少し、サージ過電圧の発生
を抑えることが可能となる。また密着し配置した導体3
4、35にそれぞれ流れる電流が互いに逆方向であるた
め、この電流により生ずる磁束変化が打ち消されるた
め、これによっても浮遊インダクタンスの低減方向に作
用する。
【0032】この浮遊インダクタンスが小さくなり、か
つサージ過電圧が抑制されることから、DCスナバある
いはスイッチ素子の個別スナバの損失が少なくなり、ス
ナバを小容量化が可能となり、装置の小型化を図ること
ができる。また一対の電源供給導体をコーティング材で
一体化することで組立工数が下がる。
【0033】(第2実施例)図5ないし図6は、第2実
施例を説明するための図で、図5は半導体電力変換装置
の平面図であり、図6は図5をY−Yの矢印方向に見た
側面図である。
【0034】前述の第1実施例では主回路導体の全体の
形状を帯状としたが、本実施例は全体の形状を主回路導
体を取り付ける逆変換器の外側面とほぼ同一の寸法の平
板状としたもので、これ以外の点は第1実施例と同一で
ある。
【0035】主回路導体は、具体的には波形状の正極側
主回路導体38と波形状の負極側主回路導体39を互い
に所定間隔を存した状態で絶縁コーティング37により
コーティングしたものである。
【0036】このような構成の主回路導体は、負極固定
ビス40、正極固定ビス41、正極固定ビス42、負極
固定ビス43により、直流電源1および平滑用コンデン
サ2、逆変換器を構成しているスイッチ素子の端子にそ
れぞれ固定されている。なお、44は冷却器である。
【0037】以上述べた第2実施例も前述した第1実施
例と同様な作用効果が得られる。 (第3実施例)図7ないし図8は本発明の第3実施例を
示すもので、図7は主回路導体の平面図であり、図8は
図7をX−Xの矢印方向に見た側面図である。
【0038】主回路導体は、正極側主回路導体45、負
極側主回路導体46、絶縁コーティング33からなり、
正極側主回路導体45、負極側主回路導体46はいずれ
も帯状導体に多数の断面ほぼ半円状の突起50を形成し
たものであり、両者が互いに所定の絶縁間隔を保つよう
にほぼ平行に配置された状態で正極側主回路導体45、
負極側主回路導体46を絶縁コーティング材33により
一体化したものである。
【0039】以上述べた第3実施例も前述した第1実施
例と同様な作用効果が得られる。 (第4実施例)図9ないし図11は本発明の第4実施例
を示すもので、図9は主回路導体の平面図であり、図1
0は図9をX−Xの矢印方向に見た側面図であり、図1
1は主回路導体の浮遊インダクタンスと浮遊容量を説明
するための図である。
【0040】主回路導体は、正極側主回路導体47と、
負極側主回路導体48と、絶縁コーティング33からな
り、正極側主回路導体47は波形の薄板導体を絶縁コー
ティングでコーティングしたものを複数枚積層し、また
負極側主回路導体48は波形の薄板導体を絶縁コーティ
ング材でコーティングしたものを複数枚積層したものを
使用し、正極側主回路導体47と負極側主回路導体48
を所定間隔を存して互いに平行に配置した状態で、全体
を絶縁コーティング材33でコーティングしたものであ
る。
【0041】以上述べた第4実施例によれば、主回路導
体47,48の浮遊インダクタンスや、スイッチ素子2
1〜26の速いスイッチング動作による高周波電流で、
電流が主回路導体47,48の表面に集中するいわゆる
表皮効果によって、導体抵抗の増加を防止することがで
きると共に低インダクタンス化も合わせて可能となる。
【0042】又、複数の導体をそれぞれ絶縁コーティン
グしかつこれら積層した構造の主回路導体47,48を
さらに全体を絶縁コーティングしたので、前述の低イン
ダクタンスの効果の他に、高速スイッチングあるいはサ
ージ発生時に生じる高周波電流の表皮効果による導体抵
抗の増加現象を防止することができる。さらに、積層し
た導体を使用することで、高速スイッチング等による高
周波電流で導体抵抗の増加を抑えることができ、各相の
出力電流のアンバランスを小さくすることができる。
【0043】ここで、第4実施例の主回路導体の、平滑
用コンデンサからスイッチ素子の導体の浮遊インダクタ
ンス及び浮遊容量は図11の様に示すことができる。図
11に於いて、Lp1〜Lpnは正極側主回路導体の浮遊イ
ンダクタンス、Ln1〜Lnnは負極側主回路導体の浮遊イ
ンダクタンス、Cs1〜Csnは主回路導体の密着配置によ
って導体間に生じる浮遊容量である。この様な梯子回路
はノイズフィルタと同様で、回路インピーダンスを下げ
サージ過電圧の発生を防止する場合に使用される。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、比較的簡単な構造であ
りながら、主回路導体のインダクタンスを低減し、スイ
ッチング素子の高いdi/dtと主回路導体の浮遊イン
ダクタンスにより生じるサージ過電圧の発生を抑え、こ
れに伴い生じるスナバ損失の低減と小型化を実現して高
効率、高性能な半導体電力変換装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体電力変換装置の第1実施例を示
す平面図。
【図2】図1のY−Y矢印方向に見た側面図。
【図3】図1の主回路導体のみを示した平面図。
【図4】図3のY−Y矢印方向に見た側面図。
【図5】本発明の半導体電力変換装置の第2実施例を示
す平面図。
【図6】図5をY−Yの方向に見た側面図。
【図7】本発明の半導体電力変換装置の第3実施例を示
す平面図。
【図8】図7をX−Xの矢印方向に見た側面図。
【図9】本発明の半導体電力変換装置の第4実施例を示
す平面図。
【図10】図9をY−Yの矢印方向に見た側面図。
【図11】図9の電源供給導体の浮遊インダクタンス及
び浮遊容量を示す概念図。
【図12】従来の電圧形変換器におけるサージ過電圧発
生原理を示すための上・下アーム構成の主回路接続図。
【図13】図12のスイッチ素子のターンオン時のサー
ジ過電圧波形図。
【図14】図12のスイッチ素子のターンオフ時のサー
ジ過電圧波形図。
【図15】従来の半導体電力変換装置の一例を示す主回
路接続図。
【図16】図15の半導体電力変換装置の平面図。
【図17】図16をX−Xの矢印方向に見た側面図。
【図18】従来の半導体電力変換装置の他の例を示す主
回路接続図。
【図19】図18をX−Xの矢印方向に見た側面図。
【符号の説明】
1…直流電源、2…平滑用コンデンサ、3…正極側主回
路導体(正極側電源供給導体)、4…負極側主回路導体
(負極側電源給導体)、5…正側スイッチ素子、6…負
側スイッチ素子、7…交流出力端子、8…U相スイッチ
素子、9…V相スイッチ素子、10…W相スイッチ素
子、11…交流出力端子、12、44…冷却器、20…
ヒートシンク、21〜26…スイッチ素子、27〜29
…出力導体、30…絶縁コーティング材、31、32…
ビス、33、37…絶縁コーティング、34、39、4
5、47…正極側主回路導体、35、38、46、48
…負極側主回路導体、36、49…取付座、40、43
…負極固定ビス、41、42…正極固定ビス、Lp1〜L
pn…正極側主回路導体の浮遊インダクタンス、Ln1〜L
nn…負極側主回路導体の浮遊インダクタンス、Cs1〜C
sn…浮遊容量。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源の交流電力を順変換器により脈
    動の大きい直流電力に変換し、この変換された脈動の大
    きい直流電力をコンデンサ等で構成された平滑回路部に
    より小さい直流に変換する平滑回路部と、前記平滑回路
    で得られた脈動の小さい直流電力を、複数の半導体スイ
    ッチ素子で構成された逆変換器により交流電力に変換す
    る電力変換装置において、 前記平滑回路部と前記逆変換器の半導体スイッチ素子の
    間を電気的に接続するものであって、各々が波形状に成
    形され、かつ両者が互いに所定の絶縁間隔を保つように
    ほぼ平行に配置された正極側主回路導体および負極側主
    回路導体を絶縁コーティング材により一体化してなる主
    回路導体を備えた半導体電力変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体電力変換装置にお
    いて、前記主回路導体は、これを取り付ける前記逆変換
    器の外側面とほぼ同一の寸法としたことを特徴とする半
    導体電力変換装置。
  3. 【請求項3】 交流電源の交流電力を順変換器により脈
    動の大きい直流電力に変換し、この変換された脈動の大
    きい直流電力をコンデンサ等で構成された平滑回路部に
    より小さい直流に変換する平滑回路部と、前記平滑回路
    で得られた脈動の小さい直流電力を、複数の半導体スイ
    ッチ素子で構成された逆変換器により交流電力に変換す
    る電力変換装置において、 前記平滑回路部と前記逆変換器の半導体スイッチ素子の
    間を電気的に接続するものであって、各々が複数の断面
    ほぼ半円状の突起を有し、かつ両者が互いに所定の絶縁
    間隔を保つようにほぼ平行に配置された正極側主回路導
    体および負極側主回路導体を絶縁コーティング材により
    一体化してなる主回路導体を備えた半導体電力変換装
    置。
  4. 【請求項4】 交流電源の交流電力を順変換器により脈
    動の大きい直流電力に変換し、この変換された脈動の大
    きい直流電力をコンデンサ等で構成された平滑回路部に
    より小さい直流に変換する平滑回路部と、前記平滑回路
    で得られた脈動の小さい直流電力を、複数の半導体スイ
    ッチ素子で構成された逆変換器により交流電力に変換す
    る電力変換装置において、 前記平滑回路部と前記逆変換器の半導体スイッチ素子の
    間を電気的に接続するものであって、各々が複数の波形
    導板をそれぞれ絶縁コーティング材によりコーティング
    した主回路導体片を積層してなる正極側主回路導体およ
    び負極側主回路導体を、互いにほぼ平行に配置してなる
    主回路導体を備えた半導体電力変換装置。
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