JPH08146239A - 光ファイバテープの製造装置およびその製造方法 - Google Patents
光ファイバテープの製造装置およびその製造方法Info
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- JPH08146239A JPH08146239A JP6163292A JP16329294A JPH08146239A JP H08146239 A JPH08146239 A JP H08146239A JP 6163292 A JP6163292 A JP 6163292A JP 16329294 A JP16329294 A JP 16329294A JP H08146239 A JPH08146239 A JP H08146239A
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Landscapes
- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】光ファイバテープのファイバピッチをインライ
ンで簡単、正確に変更することができ、また、ファイバ
ピッチが大きい光ファイバテープと小さい光ファイバテ
ープとの間に介在させて、両光ファイバテープを接続す
るためのジャンパテープを連続的に簡単、容易に製造で
きるようにすることを目的とする。 【構成】外周に多数の周方向溝を有するガイドローラを
コーティングダイス10内に配置し、これを回転自在に
コーティングダイス10のケーシングに支持させ、上記
ガイドローラ外周の溝を、当該溝間のピッチが最大の位
置から最小の位置まで連続的に変化する溝15にして可
変ピッチローラ11を構成し、光ファイバ心線fを上記
可変ピッチローラ11に対してほぼ接線方向に走行させ
るように、コーティングダイス10のニップル13、1
4に対して当該可変ピッチローラ11を位置させて構成
した光ファイバテープの製造装置。
ンで簡単、正確に変更することができ、また、ファイバ
ピッチが大きい光ファイバテープと小さい光ファイバテ
ープとの間に介在させて、両光ファイバテープを接続す
るためのジャンパテープを連続的に簡単、容易に製造で
きるようにすることを目的とする。 【構成】外周に多数の周方向溝を有するガイドローラを
コーティングダイス10内に配置し、これを回転自在に
コーティングダイス10のケーシングに支持させ、上記
ガイドローラ外周の溝を、当該溝間のピッチが最大の位
置から最小の位置まで連続的に変化する溝15にして可
変ピッチローラ11を構成し、光ファイバ心線fを上記
可変ピッチローラ11に対してほぼ接線方向に走行させ
るように、コーティングダイス10のニップル13、1
4に対して当該可変ピッチローラ11を位置させて構成
した光ファイバテープの製造装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ファイバテープの製造
装置、具体的には光ファイバテープの光ファイバ心線間
のピッチ(以下「ファイバピッチ」という)を調整する
ことができる光ファイバテープの製造装置に関するもの
であり、光ファイバテープのファイバピッチをインライ
ン(製造ラインの稼動中)で簡単、容易、かつ正確に変
更することができ、ファイバピッチが大きい光ファイバ
テープとファイバピッチが小さい光ファイバテープとの
間に介在させて、両光ファイバテープを接続するため
の、一種の継手用ファイバテープ(両端のファイバピッ
チが異なるいわゆるジャンパテープ、以下これを「ジャ
ンパテープ」という)を連続的に製造することができ、
かつ種々の仕様を簡単、容易に変更できるものである。
装置、具体的には光ファイバテープの光ファイバ心線間
のピッチ(以下「ファイバピッチ」という)を調整する
ことができる光ファイバテープの製造装置に関するもの
であり、光ファイバテープのファイバピッチをインライ
ン(製造ラインの稼動中)で簡単、容易、かつ正確に変
更することができ、ファイバピッチが大きい光ファイバ
テープとファイバピッチが小さい光ファイバテープとの
間に介在させて、両光ファイバテープを接続するため
の、一種の継手用ファイバテープ(両端のファイバピッ
チが異なるいわゆるジャンパテープ、以下これを「ジャ
ンパテープ」という)を連続的に製造することができ、
かつ種々の仕様を簡単、容易に変更できるものである。
【0002】
【従来の技術】光フアイバ心線を巻き取った多数の繰り
出し装置1からそれぞれ光フアイバ心線fが繰り出さ
れ、ガイドローラ2によって同一平面内に引き揃えられ
た状態で集積部3によって集積し、これをコーティング
ダイス4の入り口ニップルから引き込み、コーティング
ダイス4中で各光ファイバ心線間のピッチ(ファイバピ
ッチ)を揃え、この状態でコーティングダイスの出口か
ら引き出す。光ファイバ心線はコーティングダイスを通
過する間に紫外線硬化樹脂で被覆されてテープ状に一括
され、紫外線照射装置5を通過する間に被覆樹脂が硬化
して光ファイバテープTに加工され、さらに、ダンサ6
を経て一定の速度で巻取部7に巻き取られる(図7参
照)。以上が従来の光ファイバテープの製造装置の概略
であるが、これによって製造される光ファイバテープの
ファイバピッチを変更することが行われ、また専用のジ
ャンパテープ製造装置によってジャンパテープを製造す
ることが従来から行われている。この従来の光ファイバ
テープの製造装置は、コーティングダイス4内のファイ
バピッチ調整手段を交換し、あるいは可変のものにあっ
てはそのピッチを調節することによって、ファイバピッ
チを変更しており、また、ジャンパテープ製造装置につ
いては、各々の装置によって、成形ダイスを取り換える
など種々の方法が取られている。いずれの場合もファイ
バピッチを変えるには製造ラインを止めなければならな
い。このようにファイバピッチ調整手段を交換し、ある
いは、ジャンパテープの仕様を変えるときは、光ファイ
バテープの連続加工ができないためにその製造装置を一
時停止しなければならず、したがって、その稼動効率、
生産性を損ない、またこの調節作業に多くの人手を要す
る。このためにインラインでファイバピッチを簡単、容
易かつ無段階に変更できることが望まれる。
出し装置1からそれぞれ光フアイバ心線fが繰り出さ
れ、ガイドローラ2によって同一平面内に引き揃えられ
た状態で集積部3によって集積し、これをコーティング
ダイス4の入り口ニップルから引き込み、コーティング
ダイス4中で各光ファイバ心線間のピッチ(ファイバピ
ッチ)を揃え、この状態でコーティングダイスの出口か
ら引き出す。光ファイバ心線はコーティングダイスを通
過する間に紫外線硬化樹脂で被覆されてテープ状に一括
され、紫外線照射装置5を通過する間に被覆樹脂が硬化
して光ファイバテープTに加工され、さらに、ダンサ6
を経て一定の速度で巻取部7に巻き取られる(図7参
照)。以上が従来の光ファイバテープの製造装置の概略
であるが、これによって製造される光ファイバテープの
ファイバピッチを変更することが行われ、また専用のジ
ャンパテープ製造装置によってジャンパテープを製造す
ることが従来から行われている。この従来の光ファイバ
テープの製造装置は、コーティングダイス4内のファイ
バピッチ調整手段を交換し、あるいは可変のものにあっ
てはそのピッチを調節することによって、ファイバピッ
チを変更しており、また、ジャンパテープ製造装置につ
いては、各々の装置によって、成形ダイスを取り換える
など種々の方法が取られている。いずれの場合もファイ
バピッチを変えるには製造ラインを止めなければならな
い。このようにファイバピッチ調整手段を交換し、ある
いは、ジャンパテープの仕様を変えるときは、光ファイ
バテープの連続加工ができないためにその製造装置を一
時停止しなければならず、したがって、その稼動効率、
生産性を損ない、またこの調節作業に多くの人手を要す
る。このためにインラインでファイバピッチを簡単、容
易かつ無段階に変更できることが望まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記要請に
応えることを目的とするものであって、インラインで簡
単、容易、かつ正確に無段階でファイバピッチを調節で
きるように、コーティングダイスの機構を工夫すること
をその課題とするものである。
応えることを目的とするものであって、インラインで簡
単、容易、かつ正確に無段階でファイバピッチを調節で
きるように、コーティングダイスの機構を工夫すること
をその課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記、課題解決のために
講じた手段は次ぎの要素(イ)〜(ハ)によって構成さ
れるものである。 (イ)外周に多数の周方向溝を有するガイドローラをコ
ーティングダイス内に配置し、これを回転自在にコーテ
ィングダイスのケーシングに支持させたこと、(ロ)上
記ガイドローラ外周の溝を、当該溝間のピッチが最大の
位置から最小の位置まで連続的に変化する曲線溝にして
可変ピッチローラを構成したこと、(ハ)光ファイバ心
線を上記可変ピッチローラの接線方向に走行させるよう
に、コーティングダイスのニップルに対して当該可変ピ
ッチローラを位置させたこと。
講じた手段は次ぎの要素(イ)〜(ハ)によって構成さ
れるものである。 (イ)外周に多数の周方向溝を有するガイドローラをコ
ーティングダイス内に配置し、これを回転自在にコーテ
ィングダイスのケーシングに支持させたこと、(ロ)上
記ガイドローラ外周の溝を、当該溝間のピッチが最大の
位置から最小の位置まで連続的に変化する曲線溝にして
可変ピッチローラを構成したこと、(ハ)光ファイバ心
線を上記可変ピッチローラの接線方向に走行させるよう
に、コーティングダイスのニップルに対して当該可変ピ
ッチローラを位置させたこと。
【0005】
【作 用】コ−ティングダイスの入り口ニップルから
引き込まれた多数の光ファイバ心線はガイドロ−ラの溝
をガイドロ−ラの接線方向に通過し、出口ニップルから
引き出される。コ−ティングダイスの出口ニップルから
引き出されるとき、多数の光ファイバ心線は合成樹脂に
よって被覆されてテ−プ状に一括されるが、光ファイバ
心線間のピッチは、ガイドロ−ラの溝(以下「ガイド
溝」という)の、光ファイバ心線が通過する位置(光フ
ァイバ心線がガイドロ−ラに接する位置)におけるピッ
チになる。そして、ガイドロ−ラ(以下「可変ピッチロ
−ラ」という)を回転させるとき、可変ピッチロ−ラが
ガイド溝の、光ファイバ心線が通過する位置におけるピ
ッチが連続的に変化するので、可変ピッチロ−ラを回転
させることによって光ファイバ心線間のピッチは連続的
に変化する。このファイバピッチは可変ピッチロ−ラの
回転角度によって正確に決まるので、可変ピッチロ−ラ
の回転角度の選択によってファイバピッチを正確に設定
することができる。インランで可変ピッチロ−ラを回転
させることができるので、インラインでファイバピッチ
を簡単、容易かつ正確に無段階で調節することができ
る。上記溝は必ずしも曲線溝でなくても上記作用を奏
し、本発明の前記課題を解決できるが、曲線溝(ガイド
ロ−ラの幅方向に開いている曲線状溝になる)の方が光
ファイバ心線を溝の側面に徐々に接しながらガイド溝に
スム−ズに侵入させることができる。したがって、より
浅いガイド溝によって無理なく光ファイバ心線を確実に
ガイドすることができ、光ファイバ心線に無理な力を可
及的に作用させないために、ガイド溝を曲線にすること
が有利であり、実際的である。
引き込まれた多数の光ファイバ心線はガイドロ−ラの溝
をガイドロ−ラの接線方向に通過し、出口ニップルから
引き出される。コ−ティングダイスの出口ニップルから
引き出されるとき、多数の光ファイバ心線は合成樹脂に
よって被覆されてテ−プ状に一括されるが、光ファイバ
心線間のピッチは、ガイドロ−ラの溝(以下「ガイド
溝」という)の、光ファイバ心線が通過する位置(光フ
ァイバ心線がガイドロ−ラに接する位置)におけるピッ
チになる。そして、ガイドロ−ラ(以下「可変ピッチロ
−ラ」という)を回転させるとき、可変ピッチロ−ラが
ガイド溝の、光ファイバ心線が通過する位置におけるピ
ッチが連続的に変化するので、可変ピッチロ−ラを回転
させることによって光ファイバ心線間のピッチは連続的
に変化する。このファイバピッチは可変ピッチロ−ラの
回転角度によって正確に決まるので、可変ピッチロ−ラ
の回転角度の選択によってファイバピッチを正確に設定
することができる。インランで可変ピッチロ−ラを回転
させることができるので、インラインでファイバピッチ
を簡単、容易かつ正確に無段階で調節することができ
る。上記溝は必ずしも曲線溝でなくても上記作用を奏
し、本発明の前記課題を解決できるが、曲線溝(ガイド
ロ−ラの幅方向に開いている曲線状溝になる)の方が光
ファイバ心線を溝の側面に徐々に接しながらガイド溝に
スム−ズに侵入させることができる。したがって、より
浅いガイド溝によって無理なく光ファイバ心線を確実に
ガイドすることができ、光ファイバ心線に無理な力を可
及的に作用させないために、ガイド溝を曲線にすること
が有利であり、実際的である。
【0006】
【実施例】次いで、図1〜図6を参照しつつ実施例を説
明する。コ−ティングダイス10の中に可変ピッチロ−
ラ11が光ファイバ心線fの走行Fに対して直角に、か
つ水平に配置され、回転自在にコ−ティングダイス10
のケ−シングに支持されている。樹脂供給口12から供
給される被覆樹脂が充填されているコ−ティングダイス
10の入り口ニップル13から5本の光ファイバ心線f
を引き込み、出口ニップル14から引き出して5芯テ−
プを形成する。この5芯テ−プTは被覆を硬化させるた
め紫外線照射装置5を通過して所定の巻取装置によって
巻き取られる。可変ピッチロ−ラ11の多数のガイド溝
15は当該ガイド溝の間のピッチPが最小の位置Aから
最大の位置Wまで連続的に変化する曲線溝である。ま
た、可変ピッチロ−ラ11の半径rは5〜10mmであ
り、また、ガイド溝15の深さhは光ファイバ心線の線
径によって異なるが、光ファイバ線径の約0.5〜1.
5倍位が適当であるので、この例は光ファイバ線径dが
250μmであるから、ガイド溝15を深さhが216
μmのV溝にしている。また、このガイド溝15の幅b
は0.25mmであるが、光ファイバ線径dの1倍〜2
倍であることが望ましい。この可変ピッチロ−ラは光フ
ァイバ心線の溝内面に対する摩擦抵抗を可及的に小さく
すること、溝内面の摩耗を可及的に小さくするために4
フッ化エチレン樹脂(商標名:テフロン)によって製作
しているが、可変ピッチロ−ラの外周面を4フッ化エチ
レン樹脂でコ−ティングしてもよい。この例では各ガイ
ド溝15間の最小ピッチPを0.25mm、最大ピッチ
P2を0.5mmにしているので、光ファイバテ−プT
の光ファイバ心線の最小ファイバピッチP1は0.25
mmであり、最大ファイバピッチP2は0.5mmであ
る(図6参照)。これらのテ−プTの幅Bは1.3mm
であり、厚さtは0.4mmであるが、これらはコ−テ
ィングダイス10の出口ニップル14の形状によって決
まるものである。入り口ニップルから引き込まれた各光
ファイバ心線fは可変ピッチロ−ラに対して概略その接
線方向に走行し、その外周に接する状態で各溝を通過す
る。したがって、ファイバピッチは光ファイバ心線が接
する位置におけるガイド溝15のピッチに等しい。光フ
ァイバ心線が接する位置におけるガイド溝15のピッチ
は、光ファイバテ−プ製造装置の稼動中、すなわちイン
ラインで可変ピッチロ−ラ11の回転角度を変えること
によって、無段階に簡単、正確に変更できるので、ファ
イバピッチは可変ピッチロ−ラ11の回転角度を変える
ことによってインラインで無段階に簡単、正確に調節さ
れる。なお、この実施例は可変ピッチロ−ラを単独でコ
−ティングダイス内に配置したものであるが、同じ可変
ピッチロ−ラを上下に重ねて両可変ピッチロ−ラの溝に
よって光ファイバ心線をガイドさせてもよい。この場合
は、上下の二つの溝によって光ファイバ心線を案内する
のであるから、上下の可変ピッチロ−ラを同期させて回
転操作することが必要である。しかし、一つの可変ピッ
チロ−ラによる場合よりも両可変ピッチロ−ラの溝の深
さを浅くすることができるので、当該溝による光ファイ
バ心線に対する案内が一層スム−ズであり、したがっ
て、可変ピッチロ−ラの外径を一層大きくすることがで
きる。このために、曲線溝の形状を緩やかな曲線とする
ことができ、また溝の最大ピッチと最小ピッチとの差を
より大きくすることができる。同様に可変ピッチロ−ラ
に溝のないロ−ラを重ねて、両ロ−ラによって光ファバ
心線を案内させることもできる。この場合も一つの可変
ピッチロ−ラによる場合に比して可変ピッチロ−ラの上
記溝を浅くすることができ、さらにこの場合は上のロ−
ラによって光ファイバ心線を押さえて、光ファイバ心線
を斜め上方からガイドロ−ラのガイド溝に侵入させ、斜
め上方に脱出させることができるので、光ファイバ心線
のガイド溝に対する侵入、脱出を一層スム−ズにするこ
とができる。
明する。コ−ティングダイス10の中に可変ピッチロ−
ラ11が光ファイバ心線fの走行Fに対して直角に、か
つ水平に配置され、回転自在にコ−ティングダイス10
のケ−シングに支持されている。樹脂供給口12から供
給される被覆樹脂が充填されているコ−ティングダイス
10の入り口ニップル13から5本の光ファイバ心線f
を引き込み、出口ニップル14から引き出して5芯テ−
プを形成する。この5芯テ−プTは被覆を硬化させるた
め紫外線照射装置5を通過して所定の巻取装置によって
巻き取られる。可変ピッチロ−ラ11の多数のガイド溝
15は当該ガイド溝の間のピッチPが最小の位置Aから
最大の位置Wまで連続的に変化する曲線溝である。ま
た、可変ピッチロ−ラ11の半径rは5〜10mmであ
り、また、ガイド溝15の深さhは光ファイバ心線の線
径によって異なるが、光ファイバ線径の約0.5〜1.
5倍位が適当であるので、この例は光ファイバ線径dが
250μmであるから、ガイド溝15を深さhが216
μmのV溝にしている。また、このガイド溝15の幅b
は0.25mmであるが、光ファイバ線径dの1倍〜2
倍であることが望ましい。この可変ピッチロ−ラは光フ
ァイバ心線の溝内面に対する摩擦抵抗を可及的に小さく
すること、溝内面の摩耗を可及的に小さくするために4
フッ化エチレン樹脂(商標名:テフロン)によって製作
しているが、可変ピッチロ−ラの外周面を4フッ化エチ
レン樹脂でコ−ティングしてもよい。この例では各ガイ
ド溝15間の最小ピッチPを0.25mm、最大ピッチ
P2を0.5mmにしているので、光ファイバテ−プT
の光ファイバ心線の最小ファイバピッチP1は0.25
mmであり、最大ファイバピッチP2は0.5mmであ
る(図6参照)。これらのテ−プTの幅Bは1.3mm
であり、厚さtは0.4mmであるが、これらはコ−テ
ィングダイス10の出口ニップル14の形状によって決
まるものである。入り口ニップルから引き込まれた各光
ファイバ心線fは可変ピッチロ−ラに対して概略その接
線方向に走行し、その外周に接する状態で各溝を通過す
る。したがって、ファイバピッチは光ファイバ心線が接
する位置におけるガイド溝15のピッチに等しい。光フ
ァイバ心線が接する位置におけるガイド溝15のピッチ
は、光ファイバテ−プ製造装置の稼動中、すなわちイン
ラインで可変ピッチロ−ラ11の回転角度を変えること
によって、無段階に簡単、正確に変更できるので、ファ
イバピッチは可変ピッチロ−ラ11の回転角度を変える
ことによってインラインで無段階に簡単、正確に調節さ
れる。なお、この実施例は可変ピッチロ−ラを単独でコ
−ティングダイス内に配置したものであるが、同じ可変
ピッチロ−ラを上下に重ねて両可変ピッチロ−ラの溝に
よって光ファイバ心線をガイドさせてもよい。この場合
は、上下の二つの溝によって光ファイバ心線を案内する
のであるから、上下の可変ピッチロ−ラを同期させて回
転操作することが必要である。しかし、一つの可変ピッ
チロ−ラによる場合よりも両可変ピッチロ−ラの溝の深
さを浅くすることができるので、当該溝による光ファイ
バ心線に対する案内が一層スム−ズであり、したがっ
て、可変ピッチロ−ラの外径を一層大きくすることがで
きる。このために、曲線溝の形状を緩やかな曲線とする
ことができ、また溝の最大ピッチと最小ピッチとの差を
より大きくすることができる。同様に可変ピッチロ−ラ
に溝のないロ−ラを重ねて、両ロ−ラによって光ファバ
心線を案内させることもできる。この場合も一つの可変
ピッチロ−ラによる場合に比して可変ピッチロ−ラの上
記溝を浅くすることができ、さらにこの場合は上のロ−
ラによって光ファイバ心線を押さえて、光ファイバ心線
を斜め上方からガイドロ−ラのガイド溝に侵入させ、斜
め上方に脱出させることができるので、光ファイバ心線
のガイド溝に対する侵入、脱出を一層スム−ズにするこ
とができる。
【0007】
【効 果】以上説明した通り、本発明はコ−ティング
ダイス内の可変ピッチロ−ラの回転角度を変えることに
よって、インラインでファイバピッチを無段階に、簡
単、正確に調節てきる。したがって、ファイバピッチの
変更作業を極めて能率的に行うことができ、このために
光ファイバテ−プ製造装置の稼動効率を向上させること
ができるとともに、ファイバピッチの調節作業の人手を
大幅に減少できるので、光ファイバテ−プの製造コスト
の低減に大きく寄与することができる。また、光ファイ
バテ−プ製造装置の稼動中に可変ピッチロ−ラを所定の
回転角度範囲内で正回転、あるいは逆回転させると、こ
の可変ピッチロ−ラが回転している間に製造される光フ
ァイバテ−プはそのファイバピッチが長手方向に沿って
連続的に変化したもの、すなわちこれを切断したときそ
の両端のファイバピッチが異なるジャンパテ−プにな
る。したがって、可変ピッチロ−ラを所定の回転角度の
範囲内で正回転、逆回転させ、これを繰り返すことによ
ってジャンパテ−プを連続的に製造することができる。
そして、この場合の可変ピッチロ−ラの正回転の始転角
度、終点角度を変えることによってジャンパテ−プの両
端のファイバピッチを任意に変えることができ、また光
ファイバの走行速度を変えることなく、その回転角速度
を変えることによってジャンパテ−プの長さを任意に変
えることができる。したがって、任意の形状、構造のジ
ャンパテ−プを同じコ−ティングダイスによって製造す
ることができる。これらの調節は簡単な制御装置によっ
て行うことができるので、ファイバピッチの調節、およ
び製造すべきジャンパテ−プの形状、構造の選択を遠隔
制御によって正確、迅速に行うことができる。さらに、
ガイド溝が付いた多数のガイドリングをガイドロ−ラの
軸方向に摺動自在に嵌合させ、ガイドロ−ラに組み込ん
だネジスリ−ブによってこれらのガイドリングを移動さ
せ、ガイドリング間の間隔を無段階に調節するというよ
うに可変ピッチ手段を構成することができ、この可変ピ
ッチ手段でも本発明の上記課題を解決することはでき
る。しかし、この解決手段による他の発明は、ネジ機構
を使ってファイバピッチを調節するものであるから、ネ
ジの遊び等のためにファイバピッチの調節(μm単位で
行われる)は必ずしも正確でない。これに比して本発明
における可変ピッチロ−ラは機構、構造が極めて単純で
ある。また、ファイバピッチを変更する動作が可変ピッ
チロ−ラの回転動作であって、極めて単純な動作であ
る。そして、ファイバピッチの精度はガイド溝の加工精
度によって決定付けられ、ネジの遊び等の他の影響を受
けない。したがって、ファイバピッチの調節精度が極め
て高く、またその調節動作を極めて高速で行うことがで
き、ジャンパテ−プを連続して高速で製造することが可
能である。これが、上記の多数のガイドリングを用いた
他の解決手段による発明に対する本発明の大きな利点で
ある。
ダイス内の可変ピッチロ−ラの回転角度を変えることに
よって、インラインでファイバピッチを無段階に、簡
単、正確に調節てきる。したがって、ファイバピッチの
変更作業を極めて能率的に行うことができ、このために
光ファイバテ−プ製造装置の稼動効率を向上させること
ができるとともに、ファイバピッチの調節作業の人手を
大幅に減少できるので、光ファイバテ−プの製造コスト
の低減に大きく寄与することができる。また、光ファイ
バテ−プ製造装置の稼動中に可変ピッチロ−ラを所定の
回転角度範囲内で正回転、あるいは逆回転させると、こ
の可変ピッチロ−ラが回転している間に製造される光フ
ァイバテ−プはそのファイバピッチが長手方向に沿って
連続的に変化したもの、すなわちこれを切断したときそ
の両端のファイバピッチが異なるジャンパテ−プにな
る。したがって、可変ピッチロ−ラを所定の回転角度の
範囲内で正回転、逆回転させ、これを繰り返すことによ
ってジャンパテ−プを連続的に製造することができる。
そして、この場合の可変ピッチロ−ラの正回転の始転角
度、終点角度を変えることによってジャンパテ−プの両
端のファイバピッチを任意に変えることができ、また光
ファイバの走行速度を変えることなく、その回転角速度
を変えることによってジャンパテ−プの長さを任意に変
えることができる。したがって、任意の形状、構造のジ
ャンパテ−プを同じコ−ティングダイスによって製造す
ることができる。これらの調節は簡単な制御装置によっ
て行うことができるので、ファイバピッチの調節、およ
び製造すべきジャンパテ−プの形状、構造の選択を遠隔
制御によって正確、迅速に行うことができる。さらに、
ガイド溝が付いた多数のガイドリングをガイドロ−ラの
軸方向に摺動自在に嵌合させ、ガイドロ−ラに組み込ん
だネジスリ−ブによってこれらのガイドリングを移動さ
せ、ガイドリング間の間隔を無段階に調節するというよ
うに可変ピッチ手段を構成することができ、この可変ピ
ッチ手段でも本発明の上記課題を解決することはでき
る。しかし、この解決手段による他の発明は、ネジ機構
を使ってファイバピッチを調節するものであるから、ネ
ジの遊び等のためにファイバピッチの調節(μm単位で
行われる)は必ずしも正確でない。これに比して本発明
における可変ピッチロ−ラは機構、構造が極めて単純で
ある。また、ファイバピッチを変更する動作が可変ピッ
チロ−ラの回転動作であって、極めて単純な動作であ
る。そして、ファイバピッチの精度はガイド溝の加工精
度によって決定付けられ、ネジの遊び等の他の影響を受
けない。したがって、ファイバピッチの調節精度が極め
て高く、またその調節動作を極めて高速で行うことがで
き、ジャンパテ−プを連続して高速で製造することが可
能である。これが、上記の多数のガイドリングを用いた
他の解決手段による発明に対する本発明の大きな利点で
ある。
【図1】実施例の概略を示す斜視図である。
【図2】図1の可変ピッチロ−ラの拡大斜視図である。
【図3】同可変ピッチロ−ラの側面図である。
【図4】同可変ピッチロ−ラの溝の展開図である。
【図5】図4におけるX−X断面図である。
【図6】図1の実施例によって製造される光ファイバテ
−プの断面図であり、(イ)最小ピッチ、(ロ)最大ピ
ッチである。
−プの断面図であり、(イ)最小ピッチ、(ロ)最大ピ
ッチである。
【図7】従来の光ファイバテ−プ製造ラインの概略図で
ある。
ある。
1・・・光ファイバ心線の繰り出し装置 2・・・ガイドローラ 3・・・集積部 4、10・・・コ−ティングダイス 5・・・紫外線照射装置 6・・・ダンサ 7・・・巻取部 11・・・可変ピッチロ−ラ 12・・・樹脂供給口 13・・・入り口ニップル 14・・・出口ニップル 15・・・ガイド溝 f・・・光ファイバ心線 P・・・ガイド溝のピッチ T・・・光ファイバテ−プ B・・・光ファイバテ−プの幅 t・・・光ファイバテ−プの厚 h・・・ガイド溝の深さ b・・・ガイド溝の幅 r・・・可変ピッチロ−ラの半径
Claims (4)
- 【請求項1】外周に多数の周方向溝を有するガイドロー
ラをコーティングダイス内に配置し、これを回転自在に
コーティングダイスのケーシングに支持させ、 上記ガイドローラ外周の溝を、当該溝間のピッチが最大
の位置から最小の位置まで連続的に変化する溝にして可
変ピッチローラを構成し、 光ファイバ心線を上記可変ピッチローラに対してほぼ接
線方向に走行させるように、コーティングダイスのニッ
プルに対して当該可変ピッチローラを位置させた光ファ
イバテープの製造装置。 - 【請求項2】可変ピッチローラの外周の上記溝を曲線溝
にした請求項1記載の光ファイバテープの製造装置。 - 【請求項3】コーティングダイス内に配置した可変ピッ
チローラの回転角度を変えることによって、製造される
光ファイバテープのファイバピッチを調節する、光ファ
イバテープ製造装置のファイバピッチ調節方法。 - 【請求項4】コーティングダイス内に配置した可変ピッ
チローラを回転させて、製造される光ファイバテープの
ファイバピッチを連続的に変化させるジャンパテープの
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6163292A JPH08146239A (ja) | 1994-06-23 | 1994-06-23 | 光ファイバテープの製造装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6163292A JPH08146239A (ja) | 1994-06-23 | 1994-06-23 | 光ファイバテープの製造装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08146239A true JPH08146239A (ja) | 1996-06-07 |
Family
ID=15771059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6163292A Pending JPH08146239A (ja) | 1994-06-23 | 1994-06-23 | 光ファイバテープの製造装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08146239A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013058206A1 (ja) | 2011-10-18 | 2013-04-25 | 株式会社フジクラ | 光ファイバテープ心線及びその光ファイバテープ心線を収納した光ファイバケーブル |
-
1994
- 1994-06-23 JP JP6163292A patent/JPH08146239A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013058206A1 (ja) | 2011-10-18 | 2013-04-25 | 株式会社フジクラ | 光ファイバテープ心線及びその光ファイバテープ心線を収納した光ファイバケーブル |
EP3176620A1 (en) | 2011-10-18 | 2017-06-07 | Fujikura Ltd. | Method of fusion splicing a ribbon of thin optical fibres |
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