JPH0814565A - ガスタービン燃焼器 - Google Patents
ガスタービン燃焼器Info
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- JPH0814565A JPH0814565A JP1230495A JP1230495A JPH0814565A JP H0814565 A JPH0814565 A JP H0814565A JP 1230495 A JP1230495 A JP 1230495A JP 1230495 A JP1230495 A JP 1230495A JP H0814565 A JPH0814565 A JP H0814565A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明はガスタービン燃焼器に係り、NOx生
成の少ない燃焼方法構造を提供することを目的とする。 【構成】内筒101の端部軸心に二段階の拡散燃料を噴
射する第1燃料ノズル103と、予混合気を流す二重旋
回器108,109を有する拡散−予混合燃焼パイロッ
トバーナ500を設け、その外周に複数の第2予混合バ
ーナ502を設け、更にその外周に複数の第3予混合バ
ーナ503を設ける。予混合バーナ出口端は外周ほど燃
焼室211内へ長く突き出し、出力に応じて軸心から外
周へと燃料供給予混合バーナ本数を制御する。 【効果】この結果、全作動範囲で燃焼効率が高く、全体
燃料の99.5% を希薄予混合燃焼することができるの
で、NOx生成を大幅に低減できる。
成の少ない燃焼方法構造を提供することを目的とする。 【構成】内筒101の端部軸心に二段階の拡散燃料を噴
射する第1燃料ノズル103と、予混合気を流す二重旋
回器108,109を有する拡散−予混合燃焼パイロッ
トバーナ500を設け、その外周に複数の第2予混合バ
ーナ502を設け、更にその外周に複数の第3予混合バ
ーナ503を設ける。予混合バーナ出口端は外周ほど燃
焼室211内へ長く突き出し、出力に応じて軸心から外
周へと燃料供給予混合バーナ本数を制御する。 【効果】この結果、全作動範囲で燃焼効率が高く、全体
燃料の99.5% を希薄予混合燃焼することができるの
で、NOx生成を大幅に低減できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガスタービン燃焼器に係
り、特に希薄予混合燃焼を行うことによるNOx低減に
好適なガスタービン燃焼器に関する。
り、特に希薄予混合燃焼を行うことによるNOx低減に
好適なガスタービン燃焼器に関する。
【0002】
【従来の技術】希薄予混合燃焼を主体とするガスタービ
ン燃焼装置の一例は実開平2−100060号公報に示されて
おり、内筒軸心部に配置されている拡散燃焼器は燃焼安
定性を高める働きをする。又、その外周側に配置されて
いる多重環状予混合燃焼器の各予混合室からは燃料希薄
予混合気が旋回して供給され、拡散燃焼によって補助さ
れながら燃焼する。
ン燃焼装置の一例は実開平2−100060号公報に示されて
おり、内筒軸心部に配置されている拡散燃焼器は燃焼安
定性を高める働きをする。又、その外周側に配置されて
いる多重環状予混合燃焼器の各予混合室からは燃料希薄
予混合気が旋回して供給され、拡散燃焼によって補助さ
れながら燃焼する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合、中心近傍の
みが燃焼している状態では外周からの空気によって火炎
が冷却されるために燃料の一部が未燃焼のまま排出され
たり、有毒な一酸化炭素が多量に排出される。
みが燃焼している状態では外周からの空気によって火炎
が冷却されるために燃料の一部が未燃焼のまま排出され
たり、有毒な一酸化炭素が多量に排出される。
【0004】本発明の目的は、一部分が燃焼している状
態においても燃焼効率が高く、NOx生成の多い拡散燃焼
割合を少なくし、NOx生成の少ない予混合燃焼割合を
多くすると同時にこの予混合気燃料濃度の低い場合にも
安定燃焼し、かつ、広負荷帯で低NOx燃焼が可能なガ
スタービン燃焼装置を提供することである。
態においても燃焼効率が高く、NOx生成の多い拡散燃焼
割合を少なくし、NOx生成の少ない予混合燃焼割合を
多くすると同時にこの予混合気燃料濃度の低い場合にも
安定燃焼し、かつ、広負荷帯で低NOx燃焼が可能なガ
スタービン燃焼装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るガスタービン燃焼器の第1の特徴は、燃
焼室の軸心部に配置され、燃料を噴射して拡散燃焼を行
う拡散燃焼器と、該拡散燃焼器の外周側に配置され、空
気と燃料の混合気を噴出して予混合燃焼を行うと共に、
前記拡散燃焼器の燃料出口端よりもその混合気出口端が
下流側に突出して形成された複数の第1の予混合燃焼器
と、該第1の予混合燃焼器の混合気出口端よりも、その
混合気出口端が下流側に突出して形成された複数の第2
の予混合燃焼器とを有し、前記第1の予混合燃焼器及び
第2の予混合燃焼器を、前記拡散燃焼器の外周側に、円
周方向に交互に配置したことにある。
の本発明に係るガスタービン燃焼器の第1の特徴は、燃
焼室の軸心部に配置され、燃料を噴射して拡散燃焼を行
う拡散燃焼器と、該拡散燃焼器の外周側に配置され、空
気と燃料の混合気を噴出して予混合燃焼を行うと共に、
前記拡散燃焼器の燃料出口端よりもその混合気出口端が
下流側に突出して形成された複数の第1の予混合燃焼器
と、該第1の予混合燃焼器の混合気出口端よりも、その
混合気出口端が下流側に突出して形成された複数の第2
の予混合燃焼器とを有し、前記第1の予混合燃焼器及び
第2の予混合燃焼器を、前記拡散燃焼器の外周側に、円
周方向に交互に配置したことにある。
【0006】また、本発明の第2の特徴は、上記の第1
の予混合燃焼器の混合気出口端に、混合気に旋回を与え
る旋回器を設けたことにある。
の予混合燃焼器の混合気出口端に、混合気に旋回を与え
る旋回器を設けたことにある。
【0007】第3の特徴は、燃焼器軸心部に配置され、
入口端と吐出端を持つ管状の第1燃料ノズルと、該第1
燃料ノズルと同軸であって、該第1燃料ノズルの外周に
位置し、入口端部に第1旋回器を有し、吐出端が前記第
1燃料ノズル吐出端とほぼ同一面となる管状の第1空気
送給管と、前記第1燃料ノズルと同軸であって、前記第
1空気送給管の外周に位置し、該第1空気送給管吐出端
とほぼ同一面に第1旋回器と同方向旋回の環状の第2旋
回器を有する管状の第2空気送給管と、該第2空気送給
管吐出端の下流部を急拡大して形成される燃焼室と、前
記第1燃料ノズルの吐出端に軸心に対して放射状の、下
流方向を向いた複数の第1燃料噴口と、前記第1空気送
給管の第1旋回器と吐出端の中間に位置し、前記第1燃
料ノズルの側面から第1空気送給管の内壁に向い、吐出
端側に傾斜した複数の第2燃料噴口を有する拡散燃焼器
にある。
入口端と吐出端を持つ管状の第1燃料ノズルと、該第1
燃料ノズルと同軸であって、該第1燃料ノズルの外周に
位置し、入口端部に第1旋回器を有し、吐出端が前記第
1燃料ノズル吐出端とほぼ同一面となる管状の第1空気
送給管と、前記第1燃料ノズルと同軸であって、前記第
1空気送給管の外周に位置し、該第1空気送給管吐出端
とほぼ同一面に第1旋回器と同方向旋回の環状の第2旋
回器を有する管状の第2空気送給管と、該第2空気送給
管吐出端の下流部を急拡大して形成される燃焼室と、前
記第1燃料ノズルの吐出端に軸心に対して放射状の、下
流方向を向いた複数の第1燃料噴口と、前記第1空気送
給管の第1旋回器と吐出端の中間に位置し、前記第1燃
料ノズルの側面から第1空気送給管の内壁に向い、吐出
端側に傾斜した複数の第2燃料噴口を有する拡散燃焼器
にある。
【0008】また、本発明の第4の特徴は、上記の拡散
燃焼器において、第1空気送給管と第2空気送給管の入
口端を同一空気管路から分岐し、該分岐部の上流に前記
第1空気送給管と第2空気送給管へ供給する空気に混合
するための燃料を噴射する1つ以上の噴口を有する第2
燃料ノズルを追加し、第1燃料ノズルと第2燃料ノズル
へ供給する燃料を各々独立して制御する拡散−予混合燃
焼器に変更したことにある。
燃焼器において、第1空気送給管と第2空気送給管の入
口端を同一空気管路から分岐し、該分岐部の上流に前記
第1空気送給管と第2空気送給管へ供給する空気に混合
するための燃料を噴射する1つ以上の噴口を有する第2
燃料ノズルを追加し、第1燃料ノズルと第2燃料ノズル
へ供給する燃料を各々独立して制御する拡散−予混合燃
焼器に変更したことにある。
【0009】更に、本発明の第5の特徴は、上記の拡散
−予混合燃焼器を並列に複数個並べ、第2空気送給管吐
出端から下流を一室にして燃焼室を形成し、ガスタービ
ン負荷に対応して作動する拡散−予混合燃焼器の個数を
制御するガスタービン燃焼器にある。
−予混合燃焼器を並列に複数個並べ、第2空気送給管吐
出端から下流を一室にして燃焼室を形成し、ガスタービ
ン負荷に対応して作動する拡散−予混合燃焼器の個数を
制御するガスタービン燃焼器にある。
【0010】更に、本発明の第6の特徴は、拡散燃焼器
の燃料出口近傍に空気を供給する手段に、燃料を供給す
る手段を設けて拡散燃焼器の燃料出口近傍に燃料と空気
の混合気を供給するように構成したことにある。すなわ
ち、拡散燃焼器の燃料と上記の混合気を混合させて燃焼
器の中央部に火炎を形成させるものである。
の燃料出口近傍に空気を供給する手段に、燃料を供給す
る手段を設けて拡散燃焼器の燃料出口近傍に燃料と空気
の混合気を供給するように構成したことにある。すなわ
ち、拡散燃焼器の燃料と上記の混合気を混合させて燃焼
器の中央部に火炎を形成させるものである。
【0011】更にまた、上記第1の特徴にあるガスター
ビンの構成に、上記第3の特徴のある拡散燃焼器の燃料
出口近傍に混合気を供給する手段を設けても良い。
ビンの構成に、上記第3の特徴のある拡散燃焼器の燃料
出口近傍に混合気を供給する手段を設けても良い。
【0012】更にまた、本発明の第7の特徴は、上記第
3の特徴のある拡散燃焼器の燃料出口近傍に混合気を供
給する手段、すなわち予混合気噴射ノズルの混合気出口
端に、前記混合気に旋回を与える第1の旋回器と該第1
の旋回器の外周側に位置する第2の旋回器を設けると共
に、前記第1及び第2の旋回器から噴出される混合気の
旋回方向がそれぞれ同方向になるように、かつ前記第1
の旋回器から噴出される混合気の流量よりも、前記第2
の旋回器から噴出される混合気の流量が多くなるように
前記第1及び第2の旋回器を構成したことにある。
3の特徴のある拡散燃焼器の燃料出口近傍に混合気を供
給する手段、すなわち予混合気噴射ノズルの混合気出口
端に、前記混合気に旋回を与える第1の旋回器と該第1
の旋回器の外周側に位置する第2の旋回器を設けると共
に、前記第1及び第2の旋回器から噴出される混合気の
旋回方向がそれぞれ同方向になるように、かつ前記第1
の旋回器から噴出される混合気の流量よりも、前記第2
の旋回器から噴出される混合気の流量が多くなるように
前記第1及び第2の旋回器を構成したことにある。
【0013】更にまた、本発明の第8の特徴は、外筒と
内筒との間に空気を流通して燃焼器を冷却するように構
成されたものにおいては、予混合燃焼器から噴出される
混合気の流出方向が、内筒の軸心部に向かうように、予
混合燃焼器の混合気出口端を形成したことにある。
内筒との間に空気を流通して燃焼器を冷却するように構
成されたものにおいては、予混合燃焼器から噴出される
混合気の流出方向が、内筒の軸心部に向かうように、予
混合燃焼器の混合気出口端を形成したことにある。
【0014】上記第5の特徴にある構成は、前述した第
1の特徴乃至第4の特徴にある構成のいずれにも適用し
ても良い。
1の特徴乃至第4の特徴にある構成のいずれにも適用し
ても良い。
【0015】更にまた、本発明の第9の特徴は、外筒と
その内部に設けられた燃焼室を形成する内筒とを有し、
この外筒と内筒との間の空気を流通せしめて燃焼器を冷
却するように構成されたものにおいては、拡散燃焼器の
外周側に配置され空気と燃料の混合気を噴出して予混合
燃焼を行うと共に、前記拡散燃焼器の燃料出口端よりも
その混合気出口端が下流側に突出して形成された複数の
第1の予混合燃焼器と、該第1の予混合燃焼器の混合気
出口端よりも、その混合気出口端が下流側に突出して形
成された複数の第2の予混合燃焼器と、前記拡散燃焼器
と前記第1及び第2の予混合燃焼器との間に設けられた
拡散燃焼器の燃料出口近傍に空気と燃料の混合気を供給
する予混合気噴出ノズルとを設けると共に、前記第1の
予混合燃焼器及び第2の予混合燃焼器を、前記拡散燃焼
器の外周側に、円周方向に交互に配置し、更に前記内筒
もしくは前記尾筒に、前記外筒と内筒との間に流通する
空気を前記燃焼室へ導く空気流通孔と、該空気流通孔を
流通する空気の流量を制御する空気流量制御弁を設けた
ことにある。
その内部に設けられた燃焼室を形成する内筒とを有し、
この外筒と内筒との間の空気を流通せしめて燃焼器を冷
却するように構成されたものにおいては、拡散燃焼器の
外周側に配置され空気と燃料の混合気を噴出して予混合
燃焼を行うと共に、前記拡散燃焼器の燃料出口端よりも
その混合気出口端が下流側に突出して形成された複数の
第1の予混合燃焼器と、該第1の予混合燃焼器の混合気
出口端よりも、その混合気出口端が下流側に突出して形
成された複数の第2の予混合燃焼器と、前記拡散燃焼器
と前記第1及び第2の予混合燃焼器との間に設けられた
拡散燃焼器の燃料出口近傍に空気と燃料の混合気を供給
する予混合気噴出ノズルとを設けると共に、前記第1の
予混合燃焼器及び第2の予混合燃焼器を、前記拡散燃焼
器の外周側に、円周方向に交互に配置し、更に前記内筒
もしくは前記尾筒に、前記外筒と内筒との間に流通する
空気を前記燃焼室へ導く空気流通孔と、該空気流通孔を
流通する空気の流量を制御する空気流量制御弁を設けた
ことにある。
【0016】更にまた、本発明の第10の特徴は、ガス
タービン燃焼器の燃焼室軸心部に設置され、燃料を噴射
して拡散燃焼を行う拡散燃焼器と、該拡散燃焼器の外周
側に配置され空気と燃料の混合気を噴出して予混合燃焼
を行う複数の第1の予混合燃焼器と、該第1の予混合燃
焼器の混合気出口端よりも、その混合気出口端が下流側
に突出して形成された複数の第2の予混合燃焼器と、前
記拡散燃焼器と前記第1及び第2の予混合燃焼器との間
に設けられた前記拡散燃焼器の燃料出口近傍に空気と燃
料の混合気を供給する予混合気噴出ノズルとを設け、前
記第1の予混合燃焼器及び第2の予混合燃焼器を、前記
拡散燃焼器の外周側に、円周方向に交互に配置し、かつ
前記ガスタービンの負荷が大きくなるにつれて、前記予
混合気噴出ノズルから、前記第1の予混合燃焼器、第2
の予混合燃焼器の順に燃料を投入して混合気の流量を増
加させるように構成したことにある。
タービン燃焼器の燃焼室軸心部に設置され、燃料を噴射
して拡散燃焼を行う拡散燃焼器と、該拡散燃焼器の外周
側に配置され空気と燃料の混合気を噴出して予混合燃焼
を行う複数の第1の予混合燃焼器と、該第1の予混合燃
焼器の混合気出口端よりも、その混合気出口端が下流側
に突出して形成された複数の第2の予混合燃焼器と、前
記拡散燃焼器と前記第1及び第2の予混合燃焼器との間
に設けられた前記拡散燃焼器の燃料出口近傍に空気と燃
料の混合気を供給する予混合気噴出ノズルとを設け、前
記第1の予混合燃焼器及び第2の予混合燃焼器を、前記
拡散燃焼器の外周側に、円周方向に交互に配置し、かつ
前記ガスタービンの負荷が大きくなるにつれて、前記予
混合気噴出ノズルから、前記第1の予混合燃焼器、第2
の予混合燃焼器の順に燃料を投入して混合気の流量を増
加させるように構成したことにある。
【0017】
【作用】上記本発明の第1の特徴に依れば、第1の予混
合燃焼器の混合気出口端を拡散燃焼器の燃料出口端より
も下流側に突出して形成され、また第2の予混合燃焼器
の混合気出口端は、前記第1の予混合燃焼器の混合気出
口端よりも下流側に突出して形成され、かつこの第1及
び第2の予混合燃焼器を拡散燃焼器の外周側に、円周方
向に交互に配置したので、拡散燃焼器の拡散燃焼火炎
は、第1の予混合燃焼器、第2の予混合燃焼器の順に着
火するようになり、予混合燃焼器の着火性が向上すると
共に、拡散燃焼火炎と予混合燃焼火炎との干渉を抑制す
ることができるので、拡散燃焼火炎は安定した燃焼を維
持することができ、且つ予混合燃焼火炎は、拡散燃焼火
炎の高温火炎の影響を受けることが少なくなるため、希
薄燃焼を行ってNOx生成を抑制するという予混合燃焼
器の特性を活かすことができる。
合燃焼器の混合気出口端を拡散燃焼器の燃料出口端より
も下流側に突出して形成され、また第2の予混合燃焼器
の混合気出口端は、前記第1の予混合燃焼器の混合気出
口端よりも下流側に突出して形成され、かつこの第1及
び第2の予混合燃焼器を拡散燃焼器の外周側に、円周方
向に交互に配置したので、拡散燃焼器の拡散燃焼火炎
は、第1の予混合燃焼器、第2の予混合燃焼器の順に着
火するようになり、予混合燃焼器の着火性が向上すると
共に、拡散燃焼火炎と予混合燃焼火炎との干渉を抑制す
ることができるので、拡散燃焼火炎は安定した燃焼を維
持することができ、且つ予混合燃焼火炎は、拡散燃焼火
炎の高温火炎の影響を受けることが少なくなるため、希
薄燃焼を行ってNOx生成を抑制するという予混合燃焼
器の特性を活かすことができる。
【0018】また、上記本発明の第2の特徴によれば、
混合気に旋回を与えることができるため、予混合燃焼火
炎の安定性が向上する。
混合気に旋回を与えることができるため、予混合燃焼火
炎の安定性が向上する。
【0019】上記本発明の第3の特徴によれば、燃料流
量が少なくなると、第1空気送給管から供給される空気
のみと混合しつつ、拡散燃焼するが、第1燃料ノズルの
第1燃料噴口から噴射される燃料は第1燃料ノズル吐出
端によって形成される空気の二次流れによって保炎さ
れ、第1燃料ノズルの側面に設けた第2燃料噴口から噴
射される燃料が第1燃料ノズル外壁面に沿って流れ、空
気と一部予混合した状態で、第1燃料噴口から噴射され
る燃料の保炎域に流入するため、保炎域の燃料濃度が理
論的に最も燃焼しやすい燃料濃度に近くなり、拡散火炎
の安定性が向上する。
量が少なくなると、第1空気送給管から供給される空気
のみと混合しつつ、拡散燃焼するが、第1燃料ノズルの
第1燃料噴口から噴射される燃料は第1燃料ノズル吐出
端によって形成される空気の二次流れによって保炎さ
れ、第1燃料ノズルの側面に設けた第2燃料噴口から噴
射される燃料が第1燃料ノズル外壁面に沿って流れ、空
気と一部予混合した状態で、第1燃料噴口から噴射され
る燃料の保炎域に流入するため、保炎域の燃料濃度が理
論的に最も燃焼しやすい燃料濃度に近くなり、拡散火炎
の安定性が向上する。
【0020】また、本発明の第4の特徴によれば、前記
第1空気供給管と第2空気供給管から混合気が供給され
るので、燃焼室軸心近傍の拡散火炎は燃焼安定性が高く
なり、前記第2旋回器から流入する混合気との接触面で
燃焼安定性に必要な熱量を供給できるので拡散−予混合
燃焼器全体が安定して燃焼できる。また、この構成では
拡散燃料と予混合燃料を独立して制御できるので、拡散
燃料を少なくしてその外周の第1空気送給管から供給さ
れる混合気中で拡散燃焼し、混合気も大部分が予混合燃
焼することによって、その外周の第2空気送給管から供
給される混合気を安定燃焼させるために必要な熱量を生
成することができるので、NOx生成が少なく、燃焼安
定性の高い燃焼が可能である。
第1空気供給管と第2空気供給管から混合気が供給され
るので、燃焼室軸心近傍の拡散火炎は燃焼安定性が高く
なり、前記第2旋回器から流入する混合気との接触面で
燃焼安定性に必要な熱量を供給できるので拡散−予混合
燃焼器全体が安定して燃焼できる。また、この構成では
拡散燃料と予混合燃料を独立して制御できるので、拡散
燃料を少なくしてその外周の第1空気送給管から供給さ
れる混合気中で拡散燃焼し、混合気も大部分が予混合燃
焼することによって、その外周の第2空気送給管から供
給される混合気を安定燃焼させるために必要な熱量を生
成することができるので、NOx生成が少なく、燃焼安
定性の高い燃焼が可能である。
【0021】更に、本発明の第5の特徴によれば、NO
x生成が少なく、燃焼安定性の高い拡散−予混合燃焼器
をガスタービン負荷に対応して作動する燃焼器の個数を
制御するので、ガスタービンの広い負荷範囲でNOx生
成の少ない運転が可能である。
x生成が少なく、燃焼安定性の高い拡散−予混合燃焼器
をガスタービン負荷に対応して作動する燃焼器の個数を
制御するので、ガスタービンの広い負荷範囲でNOx生
成の少ない運転が可能である。
【0022】更に、上記本発明の第6の特徴によれば、
拡散燃焼器の燃料出口近傍に混合気を供給するので、拡
散燃料はこの混合気と混合して燃焼するようになるた
め、拡散燃焼火炎の安定性が大幅に向上する。すなわち
本発明は、拡散燃料のみで拡散燃焼を行う従来の拡散燃
焼器に変えて、拡散燃料と混合気で燃焼室中央部に拡散
燃焼火炎が形成されるように拡散燃焼器を構成したもの
である。
拡散燃焼器の燃料出口近傍に混合気を供給するので、拡
散燃料はこの混合気と混合して燃焼するようになるた
め、拡散燃焼火炎の安定性が大幅に向上する。すなわち
本発明は、拡散燃料のみで拡散燃焼を行う従来の拡散燃
焼器に変えて、拡散燃料と混合気で燃焼室中央部に拡散
燃焼火炎が形成されるように拡散燃焼器を構成したもの
である。
【0023】更にまた、上記本発明の第7の特徴によれ
ば、拡散燃焼器の燃料出口近傍に混合気を供給する予混
合気噴射ノズルの混合器出口端に混合気に旋回を与える
第1の旋回器と該第1の旋回器の外周側に位置する第2
の旋回器を設けると共に、前記第1及び第2の旋回器か
ら噴出される混合気の旋回方向がそれぞれ同方向になる
ように、かつ前記第1の旋回器から噴出される混合気の
流量よりも、前記第2の旋回器から噴出される混合気の
流量が多くなるように前記第1及び第2の旋回器を構成
したので、燃焼室の軸心に設けられた拡散燃料ノズルか
ら噴射された拡散燃料は、上記第1の旋回器から流出し
た混合気と混合してより燃焼しやすい混合気を形成し、
拡散燃焼火炎を安定させることができる。この時、第1
の旋回器から流出される混合気がおおすぎると、拡散燃
料を噴射しても混合気単独で燃焼中の燃焼温度を上昇さ
せる効果が少なくなり、燃焼火炎を安定させる効果が低
下するので必要以上の混合気は、第1の旋回器の外周側
にある第2の旋回器へ流出するように構成する。すなわ
ち第1及び第2の旋回器から噴出される混合気の旋回方
向がそれぞれ同方向になるように、かつ前記第1の旋回
器から噴出される混合気の流量よりも、前記第2の旋回
器から噴出される混合気の流量が多くなるように構成す
ることによって、上記の拡散燃焼火炎を安定させるのに
必要以上の混合気は、第2の旋回器を介して拡散燃焼火
炎の略中央部に供給され、拡散燃焼火炎の安定性を損な
うことなく拡散燃焼火炎と反応するようになる。更に拡
散燃焼用空気に燃料空気予混合気を用いることにより、
軸心に設けられた拡散燃料ノズルから噴射される燃料が
少ない状態でも安定して燃焼することが可能となり、低
NOx化を達成できる。
ば、拡散燃焼器の燃料出口近傍に混合気を供給する予混
合気噴射ノズルの混合器出口端に混合気に旋回を与える
第1の旋回器と該第1の旋回器の外周側に位置する第2
の旋回器を設けると共に、前記第1及び第2の旋回器か
ら噴出される混合気の旋回方向がそれぞれ同方向になる
ように、かつ前記第1の旋回器から噴出される混合気の
流量よりも、前記第2の旋回器から噴出される混合気の
流量が多くなるように前記第1及び第2の旋回器を構成
したので、燃焼室の軸心に設けられた拡散燃料ノズルか
ら噴射された拡散燃料は、上記第1の旋回器から流出し
た混合気と混合してより燃焼しやすい混合気を形成し、
拡散燃焼火炎を安定させることができる。この時、第1
の旋回器から流出される混合気がおおすぎると、拡散燃
料を噴射しても混合気単独で燃焼中の燃焼温度を上昇さ
せる効果が少なくなり、燃焼火炎を安定させる効果が低
下するので必要以上の混合気は、第1の旋回器の外周側
にある第2の旋回器へ流出するように構成する。すなわ
ち第1及び第2の旋回器から噴出される混合気の旋回方
向がそれぞれ同方向になるように、かつ前記第1の旋回
器から噴出される混合気の流量よりも、前記第2の旋回
器から噴出される混合気の流量が多くなるように構成す
ることによって、上記の拡散燃焼火炎を安定させるのに
必要以上の混合気は、第2の旋回器を介して拡散燃焼火
炎の略中央部に供給され、拡散燃焼火炎の安定性を損な
うことなく拡散燃焼火炎と反応するようになる。更に拡
散燃焼用空気に燃料空気予混合気を用いることにより、
軸心に設けられた拡散燃料ノズルから噴射される燃料が
少ない状態でも安定して燃焼することが可能となり、低
NOx化を達成できる。
【0024】更にまた、上記本発明の第8の特徴によれ
ば、予混合燃焼器から噴出される混合気の流出方向が、
内筒の軸心部に向かうように予混合燃焼器の混合気出口
端を形成したので、予混合燃焼火炎が内筒の側面付近に
流れる冷却空気により冷却されることがないので、予混
合燃焼火炎の燃焼温度が低下することを抑制することが
でき、未燃分の排出を抑制することができる。
ば、予混合燃焼器から噴出される混合気の流出方向が、
内筒の軸心部に向かうように予混合燃焼器の混合気出口
端を形成したので、予混合燃焼火炎が内筒の側面付近に
流れる冷却空気により冷却されることがないので、予混
合燃焼火炎の燃焼温度が低下することを抑制することが
でき、未燃分の排出を抑制することができる。
【0025】更にまた、上記本発明の第9の特徴によれ
ば、尾筒もしくは内筒に空気流通孔を設けてこの空気流
通孔から燃焼室へ流入する空気流量を制御するため、燃
焼域へ供給する空気流量を減少させることができ、燃料
空気予混合気の濃度を一定に保つことが可能になり、高
効率,低NOx燃焼が可能となる。
ば、尾筒もしくは内筒に空気流通孔を設けてこの空気流
通孔から燃焼室へ流入する空気流量を制御するため、燃
焼域へ供給する空気流量を減少させることができ、燃料
空気予混合気の濃度を一定に保つことが可能になり、高
効率,低NOx燃焼が可能となる。
【0026】更にまた、上記本発明の第10の特徴によ
れば、予混合気噴出ノズル、第1の予混合燃焼器、第2
の予混合燃焼器の各々の混合比を負荷に対して大きく変
化させずに燃料供給量を増加させることができるため、
予混合燃焼火炎の安定性を更に向上させることができ
る。
れば、予混合気噴出ノズル、第1の予混合燃焼器、第2
の予混合燃焼器の各々の混合比を負荷に対して大きく変
化させずに燃料供給量を増加させることができるため、
予混合燃焼火炎の安定性を更に向上させることができ
る。
【0027】
【実施例】本発明に係るガスタービン燃焼器の一実施例
を図1および図2を用いて説明する。
を図1および図2を用いて説明する。
【0028】図1は、本実施例のガスタービン燃焼器の
縦断面図である。該燃焼器の外形は燃焼器全体を収納す
る圧力容器である円筒状の外筒102で形成され、この
外筒102の内部には燃焼室211を形成する内筒10
1を有し、内筒101により形成される燃焼室211内
には、その端部中心に、拡散燃料を噴射する拡散燃料ノ
ズルである第1燃料ノズル103が設けられている。
縦断面図である。該燃焼器の外形は燃焼器全体を収納す
る圧力容器である円筒状の外筒102で形成され、この
外筒102の内部には燃焼室211を形成する内筒10
1を有し、内筒101により形成される燃焼室211内
には、その端部中心に、拡散燃料を噴射する拡散燃料ノ
ズルである第1燃料ノズル103が設けられている。
【0029】上記の構成を有する燃焼器における本実施
例の特徴とする構成について、以下に説明する。
例の特徴とする構成について、以下に説明する。
【0030】第1燃料ノズル103の外周に該第1燃料
ノズルの燃料出口近傍に供給される空気に旋回を与える
ための第1の旋回器である環状のスワーラ108と、こ
のスワーラ108の外周に、第2の旋回器であるスワー
ラ109を設け、更にこれらのスワーラ108,109
から流出される空気に燃料を混合する第2燃料ノズル1
11と、第2燃料ノズル111とスワーラ108,10
9との間の第1予混合室206とからなる予混合気噴出
ノズルを設ける。またスワーラ108,109から流出
される混合気の旋回方向は、それぞれが同方向になるよ
うに、スワーラ108,109を構成する。そしてスワ
ーラ108から流出される混合気の流量よりもスワーラ
109から流出される混合気の流量が大きくなるように
スワーラ108,109を構成する。例えばスワーラ1
09の流出面積をスワーラ108の流出面積より大きく
して構成しても良い。
ノズルの燃料出口近傍に供給される空気に旋回を与える
ための第1の旋回器である環状のスワーラ108と、こ
のスワーラ108の外周に、第2の旋回器であるスワー
ラ109を設け、更にこれらのスワーラ108,109
から流出される空気に燃料を混合する第2燃料ノズル1
11と、第2燃料ノズル111とスワーラ108,10
9との間の第1予混合室206とからなる予混合気噴出
ノズルを設ける。またスワーラ108,109から流出
される混合気の旋回方向は、それぞれが同方向になるよ
うに、スワーラ108,109を構成する。そしてスワ
ーラ108から流出される混合気の流量よりもスワーラ
109から流出される混合気の流量が大きくなるように
スワーラ108,109を構成する。例えばスワーラ1
09の流出面積をスワーラ108の流出面積より大きく
して構成しても良い。
【0031】そしてスワーラ108から流出する旋回を
与えられた混合気は、第1燃料ノズル103から噴出さ
れる燃料と混合して拡散燃焼火炎を形成する。この混合
気は、拡散燃焼火炎が安定する分だけ供給すれば良く、
まだ燃料と空気の燃焼反応が進んでいない燃焼火炎の根
元部に希薄な混合気が多量に供給されると、拡散燃焼火
炎が不安定となり、火炎温度の低下による未燃分の増加
及び効率の低下を招く恐れがある。よって拡散火炎を安
定させるのに必要以上の混合気はスワーラ109から流出
させるようにする。このスワーラ109から流出された
混合気は、燃料と空気の燃焼反応がある程度進んでいる
かもしくは反応が略終了している燃焼火炎の中央部、も
しくは後流側へ供給される。この必要以上の混合気を燃
焼火炎の中央部、もしくは後流側へ供給するために、ス
ワーラ109の混合気出口端部をスワーラ108の混合
気出口端部よりも下流側に突出して形成しても良い。
与えられた混合気は、第1燃料ノズル103から噴出さ
れる燃料と混合して拡散燃焼火炎を形成する。この混合
気は、拡散燃焼火炎が安定する分だけ供給すれば良く、
まだ燃料と空気の燃焼反応が進んでいない燃焼火炎の根
元部に希薄な混合気が多量に供給されると、拡散燃焼火
炎が不安定となり、火炎温度の低下による未燃分の増加
及び効率の低下を招く恐れがある。よって拡散火炎を安
定させるのに必要以上の混合気はスワーラ109から流出
させるようにする。このスワーラ109から流出された
混合気は、燃料と空気の燃焼反応がある程度進んでいる
かもしくは反応が略終了している燃焼火炎の中央部、も
しくは後流側へ供給される。この必要以上の混合気を燃
焼火炎の中央部、もしくは後流側へ供給するために、ス
ワーラ109の混合気出口端部をスワーラ108の混合
気出口端部よりも下流側に突出して形成しても良い。
【0032】また、前記予混合気噴出ノズルの外周に、
第2予混合室205と、第2予混合室205の端部中心
の第3燃料ノズル104と、その外周の空気供給用のス
ワーラ113と空気孔120からなる第1の予混合燃焼
器、及びこの第1の予混合燃焼器の混合気出口端部より
もその混合気出口端部が下流側に突出して形成された、
第3予混合室207と、その端部中心の第4燃料ノズル
105と、その外周の空気供給用のスワーラ110とか
らなる第2の予混合燃焼器を設ける。また第1の予混合
燃焼器の混合気出口端部には予混合気に旋回を与えるス
ワーラ107を設け、燃料と空気の混合を促進させると
共に予混合燃焼火炎を安定させる。
第2予混合室205と、第2予混合室205の端部中心
の第3燃料ノズル104と、その外周の空気供給用のス
ワーラ113と空気孔120からなる第1の予混合燃焼
器、及びこの第1の予混合燃焼器の混合気出口端部より
もその混合気出口端部が下流側に突出して形成された、
第3予混合室207と、その端部中心の第4燃料ノズル
105と、その外周の空気供給用のスワーラ110とか
らなる第2の予混合燃焼器を設ける。また第1の予混合
燃焼器の混合気出口端部には予混合気に旋回を与えるス
ワーラ107を設け、燃料と空気の混合を促進させると
共に予混合燃焼火炎を安定させる。
【0033】第1の予混合燃焼器には第2予混合室20
5へ供給する空気整流室210と、その空気入口209
と、空気入口209の面積を制御する空気流量制御弁1
06が、第2の予混合燃焼器にはその外周の空気供給用
のスワーラ110と、第3予混合室207の混合気出口
流路方向を決定する偏流板112が設けられている。こ
の偏流板112は、混合気を燃焼室中央部へ向かうよう
にし、第2の予混合燃焼器の燃焼火炎が内筒101及び
外筒102により形成される環状通路208を流れる空
気により冷却されないようにする。特に内筒101の内
側面に空気を流してフィルム冷却を行うものに対しては
効果が大きい。また、内筒101と予混合火炎が接触し
ないため、内筒101のメタル温度を低下させることも
できる。前記第1の予混合燃焼器及び第2の予混合燃焼
器を、図2に示すように拡散燃焼器の外周側に、円周方
向に交互に配置する。このように第1及び第2の予混合
燃焼器を配置することによって、拡散燃焼器の拡散火炎
は、第1の予混合燃焼器,第2の予混合燃焼器の順に着
火するようになり、予混合燃焼器の着火性が向上すると
共に、拡散燃焼火炎と予混合燃焼火炎との干渉が少なく
なり、拡散燃焼火炎は安定して燃焼を維持することがで
き、予混合燃焼火炎は、拡散燃焼火炎の高温火炎の影響
を受けることが少なくなるため、希薄燃焼を行ってNO
x生成を抑制するという予混合燃焼器の特性を活かすこ
とができる。また、第1の予混合燃焼器と第2の予混合
燃焼器は同一円周上に配置しなくても良い。第2の予混
合燃焼器は、第1の予混合燃焼器が配置されている円周
よりも若干外側に配置する方が好ましい。
5へ供給する空気整流室210と、その空気入口209
と、空気入口209の面積を制御する空気流量制御弁1
06が、第2の予混合燃焼器にはその外周の空気供給用
のスワーラ110と、第3予混合室207の混合気出口
流路方向を決定する偏流板112が設けられている。こ
の偏流板112は、混合気を燃焼室中央部へ向かうよう
にし、第2の予混合燃焼器の燃焼火炎が内筒101及び
外筒102により形成される環状通路208を流れる空
気により冷却されないようにする。特に内筒101の内
側面に空気を流してフィルム冷却を行うものに対しては
効果が大きい。また、内筒101と予混合火炎が接触し
ないため、内筒101のメタル温度を低下させることも
できる。前記第1の予混合燃焼器及び第2の予混合燃焼
器を、図2に示すように拡散燃焼器の外周側に、円周方
向に交互に配置する。このように第1及び第2の予混合
燃焼器を配置することによって、拡散燃焼器の拡散火炎
は、第1の予混合燃焼器,第2の予混合燃焼器の順に着
火するようになり、予混合燃焼器の着火性が向上すると
共に、拡散燃焼火炎と予混合燃焼火炎との干渉が少なく
なり、拡散燃焼火炎は安定して燃焼を維持することがで
き、予混合燃焼火炎は、拡散燃焼火炎の高温火炎の影響
を受けることが少なくなるため、希薄燃焼を行ってNO
x生成を抑制するという予混合燃焼器の特性を活かすこ
とができる。また、第1の予混合燃焼器と第2の予混合
燃焼器は同一円周上に配置しなくても良い。第2の予混
合燃焼器は、第1の予混合燃焼器が配置されている円周
よりも若干外側に配置する方が好ましい。
【0034】次に図3及び図4を用いて本発明に係るガ
スタービン燃焼器に適用される燃料及び空気の制御方法
について説明する。
スタービン燃焼器に適用される燃料及び空気の制御方法
について説明する。
【0035】先ず最初に、図1を用いて燃料及び空気の
供給系統を説明する。
供給系統を説明する。
【0036】圧縮機から供給される燃焼用空気は上記内
筒101と外筒102とによって形成される環状通路2
08内を矢印212の方向に進み、途中で分岐した後に
第1予混合室206,第2予混合室205,第3予混合
室207を通って燃焼室211へと供給される。第2予混
合室205へ供給される空気は空気入口209に設けた
流量制御弁106によって空気流量制御された後に一
旦、空気整流室210で減速し、第2予混合室205へ
流入する。一方、第1燃料ノズル103用燃料は配管2
01と図示しない流量制御弁を介して供給され、第2燃
料ノズル111用燃料は配管202と図示しない流量制
御弁を介して供給され、第3燃料ノズル104用燃料は
配管203と図示しない流量制御弁を介して供給され、
第4燃料ノズル105用燃料は配管204と図示しない
流量制御弁を介して供給される。出力0%以下の起動着
火は拡散燃焼器の第1燃料ノズル103から燃料を供給
することで可能であるが、第2燃料ノズル111からの
燃料供給を併用することでも可能である。又、起動着火
時に隣接する燃焼器への火炎伝播を必要とする場合には
第2予混合器205の出口近傍の内筒101に隣接内筒
と連通する火炎伝播管を設け、火炎伝播管近傍の第2予
混合器205へ燃料を供給する第3燃料ノズル104に
も燃料供給することによって火炎伝播可能である。火炎
伝播が完了すると第3燃料ノズルへの燃料供給を停止
し、第1燃料ノズル103と第2燃料ノズル111に燃
料供給して出力0%まで運転する。なお、第1燃料ノズ
ルのみに燃料供給する場合でも出力0%まで運転可能で
ある。出力0%以上に対応した燃料配分を図3に示し、
空気配分を図4に示す。
筒101と外筒102とによって形成される環状通路2
08内を矢印212の方向に進み、途中で分岐した後に
第1予混合室206,第2予混合室205,第3予混合
室207を通って燃焼室211へと供給される。第2予混
合室205へ供給される空気は空気入口209に設けた
流量制御弁106によって空気流量制御された後に一
旦、空気整流室210で減速し、第2予混合室205へ
流入する。一方、第1燃料ノズル103用燃料は配管2
01と図示しない流量制御弁を介して供給され、第2燃
料ノズル111用燃料は配管202と図示しない流量制
御弁を介して供給され、第3燃料ノズル104用燃料は
配管203と図示しない流量制御弁を介して供給され、
第4燃料ノズル105用燃料は配管204と図示しない
流量制御弁を介して供給される。出力0%以下の起動着
火は拡散燃焼器の第1燃料ノズル103から燃料を供給
することで可能であるが、第2燃料ノズル111からの
燃料供給を併用することでも可能である。又、起動着火
時に隣接する燃焼器への火炎伝播を必要とする場合には
第2予混合器205の出口近傍の内筒101に隣接内筒
と連通する火炎伝播管を設け、火炎伝播管近傍の第2予
混合器205へ燃料を供給する第3燃料ノズル104に
も燃料供給することによって火炎伝播可能である。火炎
伝播が完了すると第3燃料ノズルへの燃料供給を停止
し、第1燃料ノズル103と第2燃料ノズル111に燃
料供給して出力0%まで運転する。なお、第1燃料ノズ
ルのみに燃料供給する場合でも出力0%まで運転可能で
ある。出力0%以上に対応した燃料配分を図3に示し、
空気配分を図4に示す。
【0037】図3において、横軸はガスタービンの出力
であり、縦軸は燃料流量である。
であり、縦軸は燃料流量である。
【0038】出力0%からa%までは拡散燃焼器の第1
燃料ノズル103から燃料P−1を供給し、燃焼室21
1内で燃焼する。出力a%からb%の範囲では第2燃料
ノズル111からの燃料P−2を追加する。出力b%か
らd%までは更に第3燃料ノズル104からの燃料M−
1を追加する。出力d%以上では更に第4燃料ノズル1
05から燃料M−2を追加する。
燃料ノズル103から燃料P−1を供給し、燃焼室21
1内で燃焼する。出力a%からb%の範囲では第2燃料
ノズル111からの燃料P−2を追加する。出力b%か
らd%までは更に第3燃料ノズル104からの燃料M−
1を追加する。出力d%以上では更に第4燃料ノズル1
05から燃料M−2を追加する。
【0039】出力0%からa%までは第1燃料ノズル1
03からの燃料P−1と第2燃料ノズル111からの燃
料P−2とを供給して運転することも可能である。
03からの燃料P−1と第2燃料ノズル111からの燃
料P−2とを供給して運転することも可能である。
【0040】図4の空気配分では内筒101の軸中心近
傍スワーラ108,109から燃焼室211に流入する
空気をPで示し、第2予混合室205から燃焼室211
に流入する空気をM−1で示し、第3予混合室207か
ら燃焼室211に流入する空気をM−2で示し、内筒1
01の壁面冷却空気をCで示す。出力b%以下では内筒
軸心部のみで燃焼しており、第1燃料ノズル103から
の燃料P−1と第2燃料ノズル111からの燃料P−2
の合計が増加すると、空気流量制御弁106を閉の方向
に操作して第2予混合器205へ流れる空気M−1を減
少し、第1予混合室206へ流れる空気Pを増加して、
低NOx,高効率燃焼させる。そして、出力b%では第
1燃料ノズル103からの燃料P−1を減少し、第3燃
料ノズル104からの燃料M−1を増加して第2予混合
室205から燃焼室211へ流入する予混合気の量を少
なくするとともに燃料濃度を高くして燃焼しやすくす
る。出力b%からc%の範囲では第2予混合室205へ
供給する燃料M−1を増加するが、生成するNOxを抑
制するためには燃料希薄予混合気を燃焼室211に供給
する必要があり、第2予混合室205へ供給する空気M
−1を空気流量調節弁106を開方向に操作することに
よって増加する。そして出力c%以上では第2予混合室
205から燃焼室211に供給する燃料空気予混合気濃
度が高くなり、空気流量制御することなく安定燃焼可能
である。しかし、予混合気濃度が高くなるとNOx生成
量が多くなるので、出力d%以上では第2予混合室20
5へ供給する燃料M−1を一定にし、第3予混合室20
7へ供給する燃料M−2を増加する。燃料M−2が少な
い場合には第3予混合室207から燃焼室211へ供給
される予混合気燃料濃度は低いが、第3予混合室207
の出口に設けた偏流板112によって予混合気が燃焼室2
11の軸心方向に流れ、上流側の第1予混合室206およ
び第2予混合室205から燃焼室211へ供給された予
混合気が燃焼した燃焼ガスと混合して燃焼する。
傍スワーラ108,109から燃焼室211に流入する
空気をPで示し、第2予混合室205から燃焼室211
に流入する空気をM−1で示し、第3予混合室207か
ら燃焼室211に流入する空気をM−2で示し、内筒1
01の壁面冷却空気をCで示す。出力b%以下では内筒
軸心部のみで燃焼しており、第1燃料ノズル103から
の燃料P−1と第2燃料ノズル111からの燃料P−2
の合計が増加すると、空気流量制御弁106を閉の方向
に操作して第2予混合器205へ流れる空気M−1を減
少し、第1予混合室206へ流れる空気Pを増加して、
低NOx,高効率燃焼させる。そして、出力b%では第
1燃料ノズル103からの燃料P−1を減少し、第3燃
料ノズル104からの燃料M−1を増加して第2予混合
室205から燃焼室211へ流入する予混合気の量を少
なくするとともに燃料濃度を高くして燃焼しやすくす
る。出力b%からc%の範囲では第2予混合室205へ
供給する燃料M−1を増加するが、生成するNOxを抑
制するためには燃料希薄予混合気を燃焼室211に供給
する必要があり、第2予混合室205へ供給する空気M
−1を空気流量調節弁106を開方向に操作することに
よって増加する。そして出力c%以上では第2予混合室
205から燃焼室211に供給する燃料空気予混合気濃
度が高くなり、空気流量制御することなく安定燃焼可能
である。しかし、予混合気濃度が高くなるとNOx生成
量が多くなるので、出力d%以上では第2予混合室20
5へ供給する燃料M−1を一定にし、第3予混合室20
7へ供給する燃料M−2を増加する。燃料M−2が少な
い場合には第3予混合室207から燃焼室211へ供給
される予混合気燃料濃度は低いが、第3予混合室207
の出口に設けた偏流板112によって予混合気が燃焼室2
11の軸心方向に流れ、上流側の第1予混合室206およ
び第2予混合室205から燃焼室211へ供給された予
混合気が燃焼した燃焼ガスと混合して燃焼する。
【0041】本発明の第3燃料ノズル104への燃料配
管203を2系統にし、各々に燃料流量制御弁を設ける
と、図4の出力b%における第2予混合室205へ供給
する空気M−1を減少することなく、第2予混合室20
5の一部から燃焼室211へ供給する予混合気を燃焼可
能な濃度に保つことが可能であり、燃焼効率の大幅な低
下を防止しつつ、燃焼することが可能である。この場合
には、残りの第2予混合室へは空気のみが供給される。
そして出力が更に増加し、b%とd%の中間になると、
残りの第2予混合室205にも燃料を供給すると高効率
燃焼が可能である。
管203を2系統にし、各々に燃料流量制御弁を設ける
と、図4の出力b%における第2予混合室205へ供給
する空気M−1を減少することなく、第2予混合室20
5の一部から燃焼室211へ供給する予混合気を燃焼可
能な濃度に保つことが可能であり、燃焼効率の大幅な低
下を防止しつつ、燃焼することが可能である。この場合
には、残りの第2予混合室へは空気のみが供給される。
そして出力が更に増加し、b%とd%の中間になると、
残りの第2予混合室205にも燃料を供給すると高効率
燃焼が可能である。
【0042】次に本発明の他の実施例を図5を用いて説
明する。
明する。
【0043】図1との相異は、内筒101及び外筒10
2により形成された環状通路208に流れる空気を燃焼
室211へ導く空気流通孔213と、この空気流通孔2
13から燃焼室211へ流入される空気の流量を制御す
る空気流量制御弁115を尾筒114の側壁面に設けた
点である。
2により形成された環状通路208に流れる空気を燃焼
室211へ導く空気流通孔213と、この空気流通孔2
13から燃焼室211へ流入される空気の流量を制御す
る空気流量制御弁115を尾筒114の側壁面に設けた
点である。
【0044】上記図5の構成を用いたときの燃料の制御
方法を図6を用いて説明する。
方法を図6を用いて説明する。
【0045】空気流量制御弁115を開方向に操作する
と、燃焼室211に流入する空気は一様に減少する。ガ
スタービン出力に対する燃料流量配分を図6に示す。出
力0%以下は第1燃料ノズル103からの燃料P−1の
みで運転し、出力0%からb%の範囲は第2燃料ノズル
111からの燃料P−2と第3燃料ノズル104からの
燃料M−1とを追加して同時に燃焼する。出力b%以上
では更に第4燃料ノズル105からの燃料M−2を追加
する。
と、燃焼室211に流入する空気は一様に減少する。ガ
スタービン出力に対する燃料流量配分を図6に示す。出
力0%以下は第1燃料ノズル103からの燃料P−1の
みで運転し、出力0%からb%の範囲は第2燃料ノズル
111からの燃料P−2と第3燃料ノズル104からの
燃料M−1とを追加して同時に燃焼する。出力b%以上
では更に第4燃料ノズル105からの燃料M−2を追加
する。
【0046】また、上記図5の構成を用いたときの空気
の制御方法を図7を用いて説明する。
の制御方法を図7を用いて説明する。
【0047】出力0%では全体燃料が少ない状態で第1
予混合室206と第2予混合室205へ燃料P−2,M−
1を供給して高効率燃焼するために空気流量制御弁11
5を開方向に操作して空気入口213から尾筒114内
へ流入する空気Bを最大にする。出力がa%に達するま
で燃料の増加に比例して燃焼室211へ供給する空気を
増加するために空気流量制御弁115を閉方向に操作
し、空気Bをゼロにする。出力a%以上では空気流量制
御をすることなく、第1予混合室206と第2予混合室
205からの燃料空気予混合気が高効率燃焼する。出力
b%以上では第3予混合室207にも燃料M−2を供給
する。
予混合室206と第2予混合室205へ燃料P−2,M−
1を供給して高効率燃焼するために空気流量制御弁11
5を開方向に操作して空気入口213から尾筒114内
へ流入する空気Bを最大にする。出力がa%に達するま
で燃料の増加に比例して燃焼室211へ供給する空気を
増加するために空気流量制御弁115を閉方向に操作
し、空気Bをゼロにする。出力a%以上では空気流量制
御をすることなく、第1予混合室206と第2予混合室
205からの燃料空気予混合気が高効率燃焼する。出力
b%以上では第3予混合室207にも燃料M−2を供給
する。
【0048】本発明の他の変形例として、図示しない
が、燃焼器部外筒に系外に空気を放出する空気通路を設
け、この通路途中に空気流量制御弁を設ける。ガスター
ビン出力に対する燃料流量配分および空気流量配分は図
6,図7と同様である。
が、燃焼器部外筒に系外に空気を放出する空気通路を設
け、この通路途中に空気流量制御弁を設ける。ガスター
ビン出力に対する燃料流量配分および空気流量配分は図
6,図7と同様である。
【0049】本発明の他の実施例を図8,図9を用いて
説明する。
説明する。
【0050】図8において第3予混合室207を内筒1
01と外筒102で形成される環状通路208内に設
け、出口端部を内筒101の壁面に設けている。この場
合の燃料と空気の制御は図3,図4と同様である。
01と外筒102で形成される環状通路208内に設
け、出口端部を内筒101の壁面に設けている。この場
合の燃料と空気の制御は図3,図4と同様である。
【0051】次に図1の第1燃料ノズル103及びスワ
ーラ108,109部分に相当する。
ーラ108,109部分に相当する。
【0052】ガスタービン燃焼器のパイロットバーナの
一実施例を図10を用いて説明する。
一実施例を図10を用いて説明する。
【0053】図10は本実施例のガスタービン燃焼器パ
イロットバーナの縦断面図である。該パイロットバーナ
の外形は燃焼室211を形成する円筒状の内筒101
と、その上流側の第2空気送給管121で形成され、こ
の第2空気送給管121の吐出端近傍には環状の第2の
スワーラ(第2旋回器)109を有し、その内筒には第
1空気送給管129が設けられている。この第1空気送
給管129の入口端には第2のスワーラ109と同方向
旋回の第1のスワーラ108を有し、その内周である軸
心には拡散燃料を噴射する第1燃料ノズル103が設け
られている。この第1燃料ノズル103と第2空気送給
管121で形成される環状の第1予混合室206には複
数の分岐管151を有する第2燃料ノズル111が設け
られている。第1燃料ノズル103には流量制御弁15
2を有する燃料供給用の配管201が接続されている。
第2燃料ノズル111には流量制御弁153を有する燃
料供給用の配管202が接続されている。
イロットバーナの縦断面図である。該パイロットバーナ
の外形は燃焼室211を形成する円筒状の内筒101
と、その上流側の第2空気送給管121で形成され、こ
の第2空気送給管121の吐出端近傍には環状の第2の
スワーラ(第2旋回器)109を有し、その内筒には第
1空気送給管129が設けられている。この第1空気送
給管129の入口端には第2のスワーラ109と同方向
旋回の第1のスワーラ108を有し、その内周である軸
心には拡散燃料を噴射する第1燃料ノズル103が設け
られている。この第1燃料ノズル103と第2空気送給
管121で形成される環状の第1予混合室206には複
数の分岐管151を有する第2燃料ノズル111が設け
られている。第1燃料ノズル103には流量制御弁15
2を有する燃料供給用の配管201が接続されている。
第2燃料ノズル111には流量制御弁153を有する燃
料供給用の配管202が接続されている。
【0054】上記の構成を有するパイロットバーナにお
ける本実施例の特徴とする構成について、以下に説明す
る。
ける本実施例の特徴とする構成について、以下に説明す
る。
【0055】第1燃料ノズル103の吐出端154に
は、軸心に対して90度よりも狭い角度を持つ、下流方
向を向いた複数の第1燃料噴口155が設けられ、気体
燃料は放射状に噴射される。第1燃料ノズル103の吐
出端154は図示の円錐台状だけでなく、平面でも良
い。第1燃料ノズル103の側面には気体燃料噴射速度
が小さい場合に燃料が第1燃料ノズル103の壁面に沿
って流れるように吐出端側に傾斜した複数の第2燃料噴
口156が設けられており、その位置はその外周の環状
通路125へ空気又は混合気を供給し、かつ、旋回流を
与える第1のスワーラ108と、第1空気送給管129
の吐出端との中間である。これらの気体燃料の外周には
第1のスワーラ108によって旋回を与えられ、環状通
路125を流れる第1の旋回空気流があり、その外周に
は第2のスワーラ109によって旋回を与えられた第2
の旋回空気流がある。前記第1の旋回空気流によって、
第1燃料ノズル103の吐出端154の近傍には小さな
循環流131が形成され、その下流にはやや大きい循環
流132が形成される。また、前記第2の旋回空気流に
よって、前記循環流132の下流に更に大きい循環流1
33が形成される。なお、第2空気送給管121に設け
た環状の第2のスワーラ109の下流に直管部128を
有する場合には循環流133がより下流側に形成され
る。上記の空気流れに対して、第1燃料ノズル103か
ら気体燃料を噴射すると、燃料流量が多い場合には第1
燃料噴口155から噴射される燃料は一部分が第1のス
ワーラ108から供給される空気中で拡散し、循環流13
2によって保炎され、残りの燃料は第2のスワーラ10
9から供給される空気中で拡散し、循環流133によっ
て安定燃焼する。一方、第2燃料噴口156から噴射さ
れる燃料は第1空気送給管129の内壁に衝突し、第1
のスワーラ108から供給される空気と部分予混合し、
循環流132を部分予混合気で形成することになる。燃
料流量が少ない場合には第1燃料噴口155から噴射さ
れる燃料は第1のスワーラ108から供給される空気中
のみで拡散し、循環流132によって保炎される。一
方、第2燃料噴口156から噴射される燃料は第1のス
ワーラ108から供給される空気の環状通路125内に
噴射され、その噴射流速が遅いために第1空気送給管1
29の内壁には到達せず、中心側に集まるので、循環流
132の燃料濃度が高くなり、燃焼しやすくなる。更に
燃料流量が少ない場合には、第1燃料噴口155から噴
射される燃料が空気の循環流132内部に拡散すると、
燃料濃度が低くなりすぎるので、循環流131内部で燃
焼しようとするが、循環流131が小さいために第1燃
料噴口155からの燃料噴射流速が遅くなっても循環流
131の外まで貫通するので、小さな火炎を形成しにく
い。これに対して、第2燃料噴口156は噴口径が小さ
く、吐出端方向に傾斜して設けられているので、燃料噴
射流速が遅くなると、第1燃料ノズル103の壁面に沿
って燃料が流れ、循環流131に流入するので、第1燃
料噴口155から噴射される燃料の一部分と混合するこ
とによって安定燃焼が可能になる。なお、第1のスワー
ラ108は半径流型が望ましいが、軸流型でも機能をは
たすことができる。
は、軸心に対して90度よりも狭い角度を持つ、下流方
向を向いた複数の第1燃料噴口155が設けられ、気体
燃料は放射状に噴射される。第1燃料ノズル103の吐
出端154は図示の円錐台状だけでなく、平面でも良
い。第1燃料ノズル103の側面には気体燃料噴射速度
が小さい場合に燃料が第1燃料ノズル103の壁面に沿
って流れるように吐出端側に傾斜した複数の第2燃料噴
口156が設けられており、その位置はその外周の環状
通路125へ空気又は混合気を供給し、かつ、旋回流を
与える第1のスワーラ108と、第1空気送給管129
の吐出端との中間である。これらの気体燃料の外周には
第1のスワーラ108によって旋回を与えられ、環状通
路125を流れる第1の旋回空気流があり、その外周に
は第2のスワーラ109によって旋回を与えられた第2
の旋回空気流がある。前記第1の旋回空気流によって、
第1燃料ノズル103の吐出端154の近傍には小さな
循環流131が形成され、その下流にはやや大きい循環
流132が形成される。また、前記第2の旋回空気流に
よって、前記循環流132の下流に更に大きい循環流1
33が形成される。なお、第2空気送給管121に設け
た環状の第2のスワーラ109の下流に直管部128を
有する場合には循環流133がより下流側に形成され
る。上記の空気流れに対して、第1燃料ノズル103か
ら気体燃料を噴射すると、燃料流量が多い場合には第1
燃料噴口155から噴射される燃料は一部分が第1のス
ワーラ108から供給される空気中で拡散し、循環流13
2によって保炎され、残りの燃料は第2のスワーラ10
9から供給される空気中で拡散し、循環流133によっ
て安定燃焼する。一方、第2燃料噴口156から噴射さ
れる燃料は第1空気送給管129の内壁に衝突し、第1
のスワーラ108から供給される空気と部分予混合し、
循環流132を部分予混合気で形成することになる。燃
料流量が少ない場合には第1燃料噴口155から噴射さ
れる燃料は第1のスワーラ108から供給される空気中
のみで拡散し、循環流132によって保炎される。一
方、第2燃料噴口156から噴射される燃料は第1のス
ワーラ108から供給される空気の環状通路125内に
噴射され、その噴射流速が遅いために第1空気送給管1
29の内壁には到達せず、中心側に集まるので、循環流
132の燃料濃度が高くなり、燃焼しやすくなる。更に
燃料流量が少ない場合には、第1燃料噴口155から噴
射される燃料が空気の循環流132内部に拡散すると、
燃料濃度が低くなりすぎるので、循環流131内部で燃
焼しようとするが、循環流131が小さいために第1燃
料噴口155からの燃料噴射流速が遅くなっても循環流
131の外まで貫通するので、小さな火炎を形成しにく
い。これに対して、第2燃料噴口156は噴口径が小さ
く、吐出端方向に傾斜して設けられているので、燃料噴
射流速が遅くなると、第1燃料ノズル103の壁面に沿
って燃料が流れ、循環流131に流入するので、第1燃
料噴口155から噴射される燃料の一部分と混合するこ
とによって安定燃焼が可能になる。なお、第1のスワー
ラ108は半径流型が望ましいが、軸流型でも機能をは
たすことができる。
【0056】次に拡散燃焼と予混合燃焼器を同時に行う
場合について記す。第1燃料ノズル103から燃料F1
を供給して拡散燃焼し、更に第2燃料ノズル111の複
数の分岐管151に設けた第3燃料噴口151から燃料
F2 を噴射し、第1のスワーラ108及び第2のスワー
ラ109に供給する空気全体に混合して混合気を形成す
る。第1のスワーラ108から供給される空気が混合気
になることになり、第1燃料ノズル103の第1燃料噴
口155及び第2噴口156から噴射される燃料F1 は
燃焼しやすくなり、前記の拡散燃焼単独の場合よりも少
ない燃料F1 で安定燃焼が可能となるので、循環流13
1にリング状の火炎が形成される。この火炎が全体の点
火源となり、第1のスワーラ108から供給された予混
合気は循環流132で燃焼し、この2つの循環流で形成
された火炎が、その外周の第2のスワーラ109から供
給される予混合気の点火源となって循環流133で安定
燃焼し、全体が燃焼する。この効果は予混合燃焼単独で
は安定燃焼困難な希薄予混合気を燃焼する場合に顕著で
ある。この結果、拡散火炎を形成する燃料F1 の割合を
全体燃料の2%以下にすることが可能であり、NOx生
成を大幅に抑制できる。特に第2のスワーラ109の下
流側に直管部128が有り、循環流133が循環流13
2の下流に形成される場合には循環流131,132が
安定して形成され、燃焼安定性が向上するので、燃料F
1 を少なくすることができる。
場合について記す。第1燃料ノズル103から燃料F1
を供給して拡散燃焼し、更に第2燃料ノズル111の複
数の分岐管151に設けた第3燃料噴口151から燃料
F2 を噴射し、第1のスワーラ108及び第2のスワー
ラ109に供給する空気全体に混合して混合気を形成す
る。第1のスワーラ108から供給される空気が混合気
になることになり、第1燃料ノズル103の第1燃料噴
口155及び第2噴口156から噴射される燃料F1 は
燃焼しやすくなり、前記の拡散燃焼単独の場合よりも少
ない燃料F1 で安定燃焼が可能となるので、循環流13
1にリング状の火炎が形成される。この火炎が全体の点
火源となり、第1のスワーラ108から供給された予混
合気は循環流132で燃焼し、この2つの循環流で形成
された火炎が、その外周の第2のスワーラ109から供
給される予混合気の点火源となって循環流133で安定
燃焼し、全体が燃焼する。この効果は予混合燃焼単独で
は安定燃焼困難な希薄予混合気を燃焼する場合に顕著で
ある。この結果、拡散火炎を形成する燃料F1 の割合を
全体燃料の2%以下にすることが可能であり、NOx生
成を大幅に抑制できる。特に第2のスワーラ109の下
流側に直管部128が有り、循環流133が循環流13
2の下流に形成される場合には循環流131,132が
安定して形成され、燃焼安定性が向上するので、燃料F
1 を少なくすることができる。
【0057】この際に第2のスワーラ109からの予混
合気旋回流の点火源となる第1のスワーラ108からの
予混合気旋回流は燃焼によって生成する熱量が少量であ
ってもその機能をはたすので、第1のスワーラ108の
通路面積は第2のスワーラ109の通路面積よりも小さ
くてよい。
合気旋回流の点火源となる第1のスワーラ108からの
予混合気旋回流は燃焼によって生成する熱量が少量であ
ってもその機能をはたすので、第1のスワーラ108の
通路面積は第2のスワーラ109の通路面積よりも小さ
くてよい。
【0058】次に図10のパイロットバーナを用いたガ
スタービン燃焼器の一実施例について示す。図11は本
発明の一実施例の縦断面図である。燃焼室211の軸心
上に図10に示したパイロットバーナ500を配置し、
該パイロットバーナ500の外周に、該パイロットバー
ナ500と同形式の複数のメインバーナ501を平行に
配置する。これらのバーナの出口端をほぼ同一平面と
し、燃焼室211を内筒101で形成される1つの共通
した空間とする。これらの内筒101,パイロットバー
ナ500,複数のメインバーナ501は圧力容器である
外筒102に収納されている。
スタービン燃焼器の一実施例について示す。図11は本
発明の一実施例の縦断面図である。燃焼室211の軸心
上に図10に示したパイロットバーナ500を配置し、
該パイロットバーナ500の外周に、該パイロットバー
ナ500と同形式の複数のメインバーナ501を平行に
配置する。これらのバーナの出口端をほぼ同一平面と
し、燃焼室211を内筒101で形成される1つの共通
した空間とする。これらの内筒101,パイロットバー
ナ500,複数のメインバーナ501は圧力容器である
外筒102に収納されている。
【0059】図示しない圧縮機から供給される空気は、
外筒102と内筒101によって形成される環状通路2
08を矢印250の方向に流れ、途中、内筒101を冷
却する。そして、一部は軸心のパイロットバーナ500
の第2空気供給管121に流入し、残りの大部分は複数
のメインバーナ501の第2空気供給管421に流入
し、残りの燃焼室211の上流端面の(図示しない)冷
却孔から燃焼室211に流入する。
外筒102と内筒101によって形成される環状通路2
08を矢印250の方向に流れ、途中、内筒101を冷
却する。そして、一部は軸心のパイロットバーナ500
の第2空気供給管121に流入し、残りの大部分は複数
のメインバーナ501の第2空気供給管421に流入
し、残りの燃焼室211の上流端面の(図示しない)冷
却孔から燃焼室211に流入する。
【0060】次に起動着火から100%負荷までの燃料
制御について、以下に記述する。図2の構造では各バー
ナが独立しており、運転途中での隣接バーナへの火移し
は困難であることから、起動着火時にはパイロットバー
ナ500の第1燃料ノズル103から拡散燃焼燃料を噴
射すると同時に、複数のメインバーナ501の第1燃料
ノズル401からも拡散燃焼燃料を噴射し、バーナ全数
で拡散燃焼をする。次にパイロットバーナ500の第2
燃料ノズル111から予混合燃料を噴射し、拡散燃焼と
予混合燃焼を同時に行うことにより、ガスタービン低負
荷域を運転する。ガスタービン負荷が増すと、メインバ
ーナ501の第2燃料ノズル411から燃料噴射する予
混合燃焼作動本数を順次増し、ガスタービン負荷100
%では全数のメインバーナ501で拡散燃焼と予混合燃
焼を同時に行う。この際の拡散燃焼燃料は燃焼器全体燃
料の約2%であり、残りの約98%が燃焼火炎温度の低
い予混合燃焼器であることから、NOx生成の少ない運
転が可能である。
制御について、以下に記述する。図2の構造では各バー
ナが独立しており、運転途中での隣接バーナへの火移し
は困難であることから、起動着火時にはパイロットバー
ナ500の第1燃料ノズル103から拡散燃焼燃料を噴
射すると同時に、複数のメインバーナ501の第1燃料
ノズル401からも拡散燃焼燃料を噴射し、バーナ全数
で拡散燃焼をする。次にパイロットバーナ500の第2
燃料ノズル111から予混合燃料を噴射し、拡散燃焼と
予混合燃焼を同時に行うことにより、ガスタービン低負
荷域を運転する。ガスタービン負荷が増すと、メインバ
ーナ501の第2燃料ノズル411から燃料噴射する予
混合燃焼作動本数を順次増し、ガスタービン負荷100
%では全数のメインバーナ501で拡散燃焼と予混合燃
焼を同時に行う。この際の拡散燃焼燃料は燃焼器全体燃
料の約2%であり、残りの約98%が燃焼火炎温度の低
い予混合燃焼器であることから、NOx生成の少ない運
転が可能である。
【0061】なお、燃焼室211の出口平均ガス温度が
使用燃料の自然発火温度よりも十分高い場合には、保炎
機能を有しない噴口から燃料空気混合気を燃焼室211
内に噴射することによって燃焼することが可能なことか
ら、複数のメインバーナ501の一部を、拡散燃料を噴射
する第1燃料ノズル401,燃料供給系405および燃
料制御弁404の無い構造にすることが可能である。
使用燃料の自然発火温度よりも十分高い場合には、保炎
機能を有しない噴口から燃料空気混合気を燃焼室211
内に噴射することによって燃焼することが可能なことか
ら、複数のメインバーナ501の一部を、拡散燃料を噴射
する第1燃料ノズル401,燃料供給系405および燃
料制御弁404の無い構造にすることが可能である。
【0062】次に図10のパイロットバーナを用いたガ
スタービン燃焼器の他の実施例について示す。図12は
本発明の他の実施例の縦断面図であり、図13は本発明
の他の実施例を下流側から見た横断面図である。燃焼室
211を形成する内筒101と、該内筒101の端部軸
心の拡散燃料供給用の第1燃料ノズル103、その外周
の空気供給用の第1のスワーラ108,第2のスワーラ
109,環状の第1予混合室206を形成する第2空気
送給管121,空気に予混合燃料を供給する第2燃料ノ
ズル111によって構成されるパイロットバーナ500
と、これらの外周の第2予混合室205と、該第2予混
合室205の端部中心の第3燃料ノズル104と、その
外周の空気供給用の第3旋回器221と空気孔222
と、第2予混合室205出口端近傍の混合気に旋回を与
える第4のスワーラ107,第2予混合室205へ供給
する空気の整流室210と、その空気入口209と、空
気入口209の面積を制御する流量制御弁106と、燃
焼室211の中間部まで突き出した第3予混合室207
と、その端部中心の第4燃料ノズル105と、その外周
の空気供給用の第5のスワーラ110と、第3予混合室
207の出口端に設けた混合気の流れ方向を決定する偏
流板112と、これらを収納する圧力容器である外筒1
02と、第1燃料ノズル103へ燃料を供給する配管2
01と、その流量制御弁152と、第2燃料ノズル11
1へ燃料を供給する配管202と、その流量制御弁15
3,第3燃料ノズル104へ燃料を供給する配管203
と、その流量制御弁213,第4燃料ノズル105へ燃
料を供給する配管204と、その流量制御弁237とで
燃焼器全体が構成される。
スタービン燃焼器の他の実施例について示す。図12は
本発明の他の実施例の縦断面図であり、図13は本発明
の他の実施例を下流側から見た横断面図である。燃焼室
211を形成する内筒101と、該内筒101の端部軸
心の拡散燃料供給用の第1燃料ノズル103、その外周
の空気供給用の第1のスワーラ108,第2のスワーラ
109,環状の第1予混合室206を形成する第2空気
送給管121,空気に予混合燃料を供給する第2燃料ノ
ズル111によって構成されるパイロットバーナ500
と、これらの外周の第2予混合室205と、該第2予混
合室205の端部中心の第3燃料ノズル104と、その
外周の空気供給用の第3旋回器221と空気孔222
と、第2予混合室205出口端近傍の混合気に旋回を与
える第4のスワーラ107,第2予混合室205へ供給
する空気の整流室210と、その空気入口209と、空
気入口209の面積を制御する流量制御弁106と、燃
焼室211の中間部まで突き出した第3予混合室207
と、その端部中心の第4燃料ノズル105と、その外周
の空気供給用の第5のスワーラ110と、第3予混合室
207の出口端に設けた混合気の流れ方向を決定する偏
流板112と、これらを収納する圧力容器である外筒1
02と、第1燃料ノズル103へ燃料を供給する配管2
01と、その流量制御弁152と、第2燃料ノズル11
1へ燃料を供給する配管202と、その流量制御弁15
3,第3燃料ノズル104へ燃料を供給する配管203
と、その流量制御弁213,第4燃料ノズル105へ燃
料を供給する配管204と、その流量制御弁237とで
燃焼器全体が構成される。
【0063】図示しない圧縮機から供給される燃焼用空
気は前記内筒101と外筒102とによって形成される
環状通路208内を矢印250の方向に進み、途中で内
筒101の冷却や、部品差し込み部のもれ空気として分
岐した後に、環状の第1予混合室206,第2予混合室
205,第3予混合室207を通って燃焼室211へと
供給される。第2予混合室205へ供給される空気は空
気入口209に設けた流量制御弁106によって空気流
量制御された後に一旦、整流室210で減速し、空気孔
120から第2予混合室205へ流入する。なお、図1
2の構造において、空気の流量制御弁106を設けない
状態で運転することが可能である。
気は前記内筒101と外筒102とによって形成される
環状通路208内を矢印250の方向に進み、途中で内
筒101の冷却や、部品差し込み部のもれ空気として分
岐した後に、環状の第1予混合室206,第2予混合室
205,第3予混合室207を通って燃焼室211へと
供給される。第2予混合室205へ供給される空気は空
気入口209に設けた流量制御弁106によって空気流
量制御された後に一旦、整流室210で減速し、空気孔
120から第2予混合室205へ流入する。なお、図1
2の構造において、空気の流量制御弁106を設けない
状態で運転することが可能である。
【0064】次に起動着火から100%負荷までの燃料
制御について以下に記述する。起動着火はパイロットバ
ーナ500の第1燃料ノズル103から燃料を供給し、
図示しない点火装置によって着火に必要なエネルギーを
与えることにより着火する。この際に第2燃料ノズル1
11から予混合燃焼用燃料を同時に供給して着火するこ
ともできる。また、起動着火時に隣接する燃焼器への火
炎伝播を必要とする場合には、内筒101の、第2予混
合室205の出口端近傍位置に隣接内筒と連通する火炎
伝播管を設け、パイロットバーナ500に燃料を供給す
るとともに、火炎伝播管近傍の第2予混合室205へ燃
料を供給する第3燃料ノズル104にも燃料を供給する
ことにより、着火及び火炎伝播が可能である。その後、
ガスタービン負荷0%まではパイロットバーナと第2予
混合バーナ502の一部の燃焼を続け、途中からパイロ
ットバーナ単独の燃焼によって運転する。
制御について以下に記述する。起動着火はパイロットバ
ーナ500の第1燃料ノズル103から燃料を供給し、
図示しない点火装置によって着火に必要なエネルギーを
与えることにより着火する。この際に第2燃料ノズル1
11から予混合燃焼用燃料を同時に供給して着火するこ
ともできる。また、起動着火時に隣接する燃焼器への火
炎伝播を必要とする場合には、内筒101の、第2予混
合室205の出口端近傍位置に隣接内筒と連通する火炎
伝播管を設け、パイロットバーナ500に燃料を供給す
るとともに、火炎伝播管近傍の第2予混合室205へ燃
料を供給する第3燃料ノズル104にも燃料を供給する
ことにより、着火及び火炎伝播が可能である。その後、
ガスタービン負荷0%まではパイロットバーナと第2予
混合バーナ502の一部の燃焼を続け、途中からパイロ
ットバーナ単独の燃焼によって運転する。
【0065】ガスタービンの低負荷範囲で、パイロット
バーナ単独の燃焼から、第3燃料ノズル104にも燃料
を供給して第2予混合バーナ502も同時燃焼する状態
に変化する。この際に、複数の第2予混合バーナ502
を2グループに分割し、各々に独立した燃料供給配管2
03を設け、最初に1グループのみを燃焼し、続いて2
グループを燃焼するように燃料制御することにより、燃
焼効率の大幅な低下とNOx生成の増加を防止した運転
が可能である。
バーナ単独の燃焼から、第3燃料ノズル104にも燃料
を供給して第2予混合バーナ502も同時燃焼する状態
に変化する。この際に、複数の第2予混合バーナ502
を2グループに分割し、各々に独立した燃料供給配管2
03を設け、最初に1グループのみを燃焼し、続いて2
グループを燃焼するように燃料制御することにより、燃
焼効率の大幅な低下とNOx生成の増加を防止した運転
が可能である。
【0066】次にガスタービンの中負荷範囲で、パイロ
ットバーナ500と第2予混合バーナ502が燃焼し、
燃焼室211の出口平均ガス温度が供給燃料の自己着火
温度よりも十分高い温度、たとえば、メタンガスの場合
は約1200℃に達すると、更にガスタービン負荷の高
い条件で運転するために第4燃料ノズル105から燃料
を供給し、第5のスワーラ110から流入する空気と第
3予混合室207内で混合した後に燃焼室211内へ噴
射し、自己着火して燃焼する。
ットバーナ500と第2予混合バーナ502が燃焼し、
燃焼室211の出口平均ガス温度が供給燃料の自己着火
温度よりも十分高い温度、たとえば、メタンガスの場合
は約1200℃に達すると、更にガスタービン負荷の高
い条件で運転するために第4燃料ノズル105から燃料
を供給し、第5のスワーラ110から流入する空気と第
3予混合室207内で混合した後に燃焼室211内へ噴
射し、自己着火して燃焼する。
【0067】図12の燃焼器ではパイロットバーナ50
0で燃焼する燃料は燃焼器全体燃料の25%以下であ
り、第1燃料ノズル103から供給する拡散燃焼用燃料
はパイロットバーナ500で燃焼する燃料の約2%であ
ることから、全体燃料に対する拡散燃焼用燃料の割合は
0.5% 以下である。したがって、NOx生成の少ない
希薄予混合燃焼が全体の99.5% 以上であることか
ら、NOx生成の大幅な抑制が可能である。
0で燃焼する燃料は燃焼器全体燃料の25%以下であ
り、第1燃料ノズル103から供給する拡散燃焼用燃料
はパイロットバーナ500で燃焼する燃料の約2%であ
ることから、全体燃料に対する拡散燃焼用燃料の割合は
0.5% 以下である。したがって、NOx生成の少ない
希薄予混合燃焼が全体の99.5% 以上であることか
ら、NOx生成の大幅な抑制が可能である。
【0068】本発明を適用したガスタービン蒸気タービ
ンコンバインド発電プラントの系統図を図14に示す。
圧縮機301からの空気を燃焼器303に導き、燃料を
供給して低NOx濃度の高温燃焼ガスを発生し、タービ
ン302で膨張することによって仕事をし、その仕事を
発電機304の出力として取り出す。仕事をした燃焼排
ガスは排熱回収ボイラ307に導かれる。通常はこの中
の脱硝装置308によってNOx濃度を低減されるが、
本発明を適用すると脱硝装置が不要となる。排熱回収ボ
イラ307では水蒸気を発生し、その蒸気を蒸気タービ
ン305へ導いて仕事をさせ、その仕事を発電機304
の出力として取り出す。
ンコンバインド発電プラントの系統図を図14に示す。
圧縮機301からの空気を燃焼器303に導き、燃料を
供給して低NOx濃度の高温燃焼ガスを発生し、タービ
ン302で膨張することによって仕事をし、その仕事を
発電機304の出力として取り出す。仕事をした燃焼排
ガスは排熱回収ボイラ307に導かれる。通常はこの中
の脱硝装置308によってNOx濃度を低減されるが、
本発明を適用すると脱硝装置が不要となる。排熱回収ボ
イラ307では水蒸気を発生し、その蒸気を蒸気タービ
ン305へ導いて仕事をさせ、その仕事を発電機304
の出力として取り出す。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、ごく少量の拡散燃焼に
よって、その外周の燃料希薄予混合気で着火し、更に外
周の燃料希薄予混合気を燃焼することが可能であり、N
Ox生成の少ない予混合燃焼を主とした燃焼であること
から、NOx生成を大幅に減少できる。
よって、その外周の燃料希薄予混合気で着火し、更に外
周の燃料希薄予混合気を燃焼することが可能であり、N
Ox生成の少ない予混合燃焼を主とした燃焼であること
から、NOx生成を大幅に減少できる。
【0070】また、上記燃焼器を複数個集合して1つの
燃焼器を構成したことにより、低負荷時には燃焼に関与
しない空気をバイパスして流すことが可能であり、常に
燃焼効率が高く、NOx生成を大幅に減少した運転が可
能である。
燃焼器を構成したことにより、低負荷時には燃焼に関与
しない空気をバイパスして流すことが可能であり、常に
燃焼効率が高く、NOx生成を大幅に減少した運転が可
能である。
【0071】更に、上記燃焼器をパイロットバーナとし
て全体燃焼の点火源とし、その外周の下流位置から燃料
希薄予混合気を噴射する構造を加えて1つの燃焼器を構
成したことにより、低出力時には燃焼に関与しない空気
が燃焼を完了した燃焼ガスに混合するので、常に燃焼効
率が高い。また、拡散燃焼割合が非常に少ないことから
NOx生成を一層大幅に低減できる。NOx減少によ
り、排気ダクト又は排熱回収ボイラ途中に設けられてい
た脱硝装置が不要になる。
て全体燃焼の点火源とし、その外周の下流位置から燃料
希薄予混合気を噴射する構造を加えて1つの燃焼器を構
成したことにより、低出力時には燃焼に関与しない空気
が燃焼を完了した燃焼ガスに混合するので、常に燃焼効
率が高い。また、拡散燃焼割合が非常に少ないことから
NOx生成を一層大幅に低減できる。NOx減少によ
り、排気ダクト又は排熱回収ボイラ途中に設けられてい
た脱硝装置が不要になる。
【図1】本発明の一実施例に係るガスタービン燃焼器の
縦断面図。
縦断面図。
【図2】本発明の一実施例に係るガスタービン燃焼器の
横断面図。
横断面図。
【図3】本発明に係るガスタービン燃焼器を実施する場
合の燃料制御方法の例を示した図。
合の燃料制御方法の例を示した図。
【図4】本発明に係るガスタービン燃焼器を実施する場
合の空気流量制御方法の例を示した図。
合の空気流量制御方法の例を示した図。
【図5】本発明の他の実施例に係るガスタービン燃焼器
の縦断面図。
の縦断面図。
【図6】本発明の他の実施例に係るガスタービン燃焼器
を実施する場合の燃料制御方法の例を示した図。
を実施する場合の燃料制御方法の例を示した図。
【図7】本発明の他の実施例に係るガスタービン燃焼器
を実施する場合の空気流量制御方法の例を示した図。
を実施する場合の空気流量制御方法の例を示した図。
【図8】本発明の他の実施例に係るガスタービン燃焼器
の縦断面図。
の縦断面図。
【図9】本発明の他の実施例に係るガスタービン燃焼器
の横断面図。
の横断面図。
【図10】本発明の他の実施例の縦断面図。
【図11】本発明の他の実施例を用いた燃焼器の一実施
例の縦断面図。
例の縦断面図。
【図12】本発明の他の実施例を用いた燃焼器の他の実
施例の縦断面図。
施例の縦断面図。
【図13】本発明の一実施例を用いた燃焼器の他の実施
例の横断面図。
例の横断面図。
【図14】本発明に係るガスタービン燃焼器を適用する
コンバインド発電プラント系統図。
コンバインド発電プラント系統図。
101…内筒、103…第1燃料ノズル、104…第3
燃料ノズル、105…第4燃料ノズル、106…空気流
量制御弁、107,108,109,110,113…
スワーラ、111…第2燃料ノズル、205…第2予混
合室、206…第1予混合室、207…第3予混合室、
211…燃焼室。
燃料ノズル、105…第4燃料ノズル、106…空気流
量制御弁、107,108,109,110,113…
スワーラ、111…第2燃料ノズル、205…第2予混
合室、206…第1予混合室、207…第3予混合室、
211…燃焼室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩井 一躬 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 小泉 浩美 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 吉永 洋一 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内
Claims (10)
- 【請求項1】燃焼室の軸心部に配置され、燃料を噴射し
て拡散燃焼を行う拡散燃焼器と、該拡散燃焼器の外周側
に配置され、空気と燃料の混合気を噴出して予混合燃焼
を行うと共に、前記拡散燃焼器の燃料出口端よりもその
混合気出口端が下流側に突出して形成された複数の第1
の予混合燃焼器と、該第1の予混合燃焼器の混合気出口
端よりも、その混合気出口端が下流側に突出して形成さ
れた複数の第2の予混合燃焼器とを有し、 前記第1の予混合燃焼器及び第2の予混合燃焼器を、前
記拡散燃焼器の外周側に、円周方向に交互に配置したこ
とを特徴とするガスタービン燃焼器。 - 【請求項2】請求項1に記載のガスタービン燃焼器にお
いて、前記第1の予混合燃焼器の混合気出口近傍に、前
記混合気に旋回を与える旋回器を設けたことを特徴とす
るガスタービン燃焼器。 - 【請求項3】燃焼器軸心部に配置され、入口端と吐出端
を持つ管状の第1燃料ノズルと、該第1燃料ノズルと同
軸であって、該第1燃料ノズルの外周に位置し、入口端
部に第1旋回器を有し、吐出端が前記第1燃料ノズル吐
出端とほぼ同一面となる管状の第1空気送給管と、前記
第1燃料ノズルと同軸であって、前記第1空気送給管の
外周に位置し、該第1空気送給管吐出端とほぼ同一面に
第1旋回器と同方向旋回の環状の第2旋回器を有する管
状の第2空気送給管と、該第2空気送給管吐出端の下流
部を急拡大して形成される燃焼室と、前記第1燃料ノズ
ルの吐出端に、軸心に対して放射状の、下流方向に向い
た複数の第1燃料噴口と、前記第1空気送給管の第1旋
回器と吐出端の中間に位置し、前記第1燃料ノズルの側
面から第1空気送給管の内壁に向い、かつ、吐出端側に
傾斜した複数の第2燃料噴口とを有する拡散燃焼器。 - 【請求項4】請求項1に記載の拡散燃焼器において、第
1空気送給管と第2空気送給管の入口端を同一空気管路
から分岐し、該分岐部の上流に前記第1空気送給管と第
2空気送給管へ供給する空気に混合するための燃料を噴
射する1つ以上の噴口を有する第2燃料ノズルを有し、
第1燃料ノズルと第2燃料ノズルへ供給する燃料を各々
独立して制御する拡散−予混合燃焼器。 - 【請求項5】請求項2に記載の拡散−予混合燃焼器を並
列に複数個並べ、第2空気送給管吐出端から下流を一室
にして燃焼室を形成し、ガスタービン負荷に対応して作
動する拡散−予混合燃焼器の個数を制御するガスタービ
ン燃焼器。 - 【請求項6】燃焼室の軸心部に配置され、燃料を噴射し
て拡散燃焼を行う拡散燃焼器と、該拡散燃焼器の燃料出
口近傍に空気を供給する空気供給手段と、前記拡散燃焼
器の外周側に配置され、燃料と空気の混合気を噴出して
予混合燃焼を行う予混合燃焼器とを備えてなるガスター
ビン燃焼器において、 前記空気供給手段に燃料を供給する燃料供給手段を設
け、前記拡散燃焼器の燃料出口近傍に、空気と燃料の予
混合気を供給するように構成したことを特徴とするガス
タービン燃焼器。 - 【請求項7】燃焼室の軸心部に配置され、燃料を噴射し
て拡散燃焼を行う拡散燃焼器と、該前記拡散燃焼器の外
周側に配置され、燃料と空気の混合気を噴出して予混合
燃焼を行う予混合燃焼器とを備えてなるガスタービン燃
焼器において、 前記拡散燃焼器と前記予混合燃焼器との間に、燃料と空
気の混合気を噴出する環状の予混合気噴出ノズルを設置
し、該予混合気噴出ノズルの混合気出口端に、前記混合
気に旋回を与える第1の旋回器と該第1の旋回器の外周
側に位置する第2の旋回器を設けると共に、前記第1及
び第2の旋回器から噴出される混合気の旋回方向がそれ
ぞれ同方向になるように、かつ前記第1の旋回器から噴
出される混合気の流量よりも、前記第2の旋回器から噴
出される混合気の流量が多くなるように前記第1及び第
2の旋回器を構成したことを特徴とするガスタービン燃
焼器。 - 【請求項8】燃焼器の外形を形成する外筒と、該外筒の
内部に設置され、燃焼室を形成する内筒と、該内筒の軸
心部に設置され、燃料を噴射して拡散燃焼を行う拡散燃
焼器と、該前記拡散燃焼器の外周側に配置され、燃料と
空気の混合気を噴出して予混合燃焼を行う予混合燃焼器
とを備え、前記外筒と内筒との間に空気を流通して燃焼
器を冷却するように構成されたガスタービン燃焼器にお
いて、 前記予混合燃焼器から噴出される混合気の流出方向が、
前記内筒の軸心部に向かうように、前記予混合燃焼器の
混合気出口端を形成したことを特徴とするガスタービン
燃焼器。 - 【請求項9】燃焼器の外形を形成する外筒と、該外筒の
内部に設置され、燃焼室を形成する内筒と、前記内筒に
連結され、前記燃焼室からの燃焼ガスをガスタービンへ
導く尾筒とを有し、前記外筒と内筒との間に空気を流通
せしめて前記燃焼器を冷却するように構成されたガスタ
ービン燃焼器において、 前記内筒の軸心部に設置され、燃料を噴射して拡散燃焼
を行う拡散燃焼器と、該拡散燃焼器の外周側に配置され
空気と燃料の混合気を噴出して予混合燃焼を行うと共
に、前記拡散燃焼器の燃料出口端よりもその混合気出口
端が下流側に突出して形成された複数の第1の予混合燃
焼器と、該第1の予混合燃焼器の混合気出口端よりも、
その混合気出口端が下流側に突出して形成された複数の
第2の予混合燃焼器と、前記拡散燃焼器と前記第1及び
第2の予混合燃焼器との間に設けられた前記拡散燃焼器
の燃料出口近傍に空気と燃料の混合気を供給する予混合
気噴出ノズルとを設けると共に、 前記第1の予混合燃焼器及び第2の予混合燃焼器を、前
記拡散燃焼器の外周側に、円周方向に交互に配置し、か
つ前記内筒もしくは前記尾筒に、前記外筒と内筒との間
に流通する空気を前記燃焼室へ導く空気流通孔と、該空
気流通孔を流通する空気の流量を制御する空気流量制御
弁を設けたことを特徴とするガスタービン燃焼器。 - 【請求項10】ガスタービン燃焼器の燃焼室軸心部に設
置され、燃料を噴射して拡散燃焼を行う拡散燃焼器と、
該拡散燃焼器の外周側に配置され空気と燃料の混合気を
噴出して予混合燃焼を行う複数の第1の予混合燃焼器
と、該第1の予混合燃焼器の混合気出口端よりも、その
混合気出口端が下流側に突出して形成された複数の第2
の予混合燃焼器と、前記拡散燃焼器と前記第1及び第2
の予混合燃焼器との間に設けられた前記拡散燃焼器の燃
料出口近傍に空気と燃料の混合気を供給する予混合気噴
出ノズルとを備え、 前記第1の予混合燃焼器及び第2の予混合燃焼器を、前
記拡散燃焼器の外周側に、円周方向に交互に配置し、か
つ前記ガスタービンの負荷が大きくなるにつれて、前記
予混合気噴出ノズルから、前記第1の予混合燃焼器、第
2の予混合燃焼器の順に燃料を投入して混合気の流量を
増加させるように構成したことを特徴とするガスタービ
ン燃焼器。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1230495A JPH0814565A (ja) | 1994-04-28 | 1995-01-30 | ガスタービン燃焼器 |
US08/593,087 US5836164A (en) | 1995-01-30 | 1996-01-29 | Gas turbine combustor |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9105694 | 1994-04-28 | ||
JP6-91056 | 1994-04-28 | ||
JP1230495A JPH0814565A (ja) | 1994-04-28 | 1995-01-30 | ガスタービン燃焼器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0814565A true JPH0814565A (ja) | 1996-01-19 |
Family
ID=26347888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1230495A Pending JPH0814565A (ja) | 1994-04-28 | 1995-01-30 | ガスタービン燃焼器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0814565A (ja) |
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2002523722A (ja) * | 1998-08-31 | 2002-07-30 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト | バーナ装置 |
JP2003014232A (ja) * | 2001-06-29 | 2003-01-15 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ガスタービン燃焼器 |
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