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JPH08142502A - 感圧記録体 - Google Patents

感圧記録体

Info

Publication number
JPH08142502A
JPH08142502A JP7224278A JP22427895A JPH08142502A JP H08142502 A JPH08142502 A JP H08142502A JP 7224278 A JP7224278 A JP 7224278A JP 22427895 A JP22427895 A JP 22427895A JP H08142502 A JPH08142502 A JP H08142502A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bis
diethylamino
phthalide
ethenyl
phenoxazine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7224278A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Tsuchida
哲夫 土田
Hiroyuki Furukawa
博之 古川
Nobuhisa Danou
展久 段王
Naoko Kondo
直子 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by New Oji Paper Co Ltd filed Critical New Oji Paper Co Ltd
Priority to JP7224278A priority Critical patent/JPH08142502A/ja
Publication of JPH08142502A publication Critical patent/JPH08142502A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】OCR読み取り適性の優れた感圧記録体を提供
する。 【解決手段】無色ないしは淡色の塩基性染料と呈色剤と
の発色反応を利用した感圧記録体において、該塩基性染
料として式(1)で表されるフェノキサジン化合物の少
なくとも一種と、式(2)または式(3)で表されるフ
タリド化合物の少なくとも一種を組み合わせて用い、か
つ呈色剤としてサリチル酸誘導体の亜鉛塩を使用した感
圧記録体。 (式中、R1 〜R4 はC1 〜C6 のアルキル基を、R5
は水素原子等、を示す。) (式中、R6 〜R9 はC1 〜C6 のアルキル基を、
10、R11は水素原子等、を示す。但し、R10とR11
同時に水素原子ではない。) (式中、R12、R13はC1 〜C8 のアルキル基を、
14、R15はメチル基等を、R16、R17はC1 〜C6
アルキル基を、R18は水素原子等、を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無色ないしは淡色
の塩基性染料と呈色剤との発色反応を利用した感圧記録
体に関し、特に650〜700nmに読み取り波長を有
する光学的文字読み取り装置に適用して優れた特性を発
揮する感圧記録体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感圧記録体は、塩基性染料等を溶解した
液滴を内包するマイクロカプセルを主成分とするマイク
ロカプセル組成物を支持体の片面に塗布した上用紙、支
持体の片面には塩基性染料と接触したときに呈色する電
子受容性呈色剤(以下単に呈色剤と記す)を主成分とす
る呈色剤組成物を塗布して呈色層を設け、反対面にはマ
イクロカプセル組成物を塗布した中用紙、及び支持体の
片面に呈色剤組成物を塗布して呈色層を設けた下用紙が
あり、これら3種類のシートを上用紙と下用紙、或いは
上用紙、中用紙、下用紙の順で組み合わせて複写セット
として実用化されている。また、支持体の同一面上に塩
基性染料を内包したマイクロカプセルと呈色剤を塗布し
て1枚で感圧記録を可能とした自己発色性感圧記録体も
感圧記録体の一形態として知られている。
【0003】近年情報処理産業の発展に伴いオフィスオ
ートメーション化が進展し、事務処理の合理化が促進さ
れ、その一方法として650〜700nmに読み取り波
長を有するOCR装置やOMR装置が普及してきてお
り、受注伝票、販売伝票、出荷伝票、仕入れ伝票、入出
力伝票等様々な伝票類をOCR装置やOMR装置に適し
た伝票とする動きがでてきている。
【0004】ところで従来のOCR読み取り用感圧記録
体の場合、発色像は650〜700nmに吸収を有する
ものの、耐光性、耐可塑剤性、長期保存性等に問題があ
るため実用上の面から改良が強く望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、65
0〜700nmに読み取り波長を有する光学的文字読み
取り(OCR)装置に適用して優れた特性、即ち読み取
り波長での濃度が高く、かつ耐光性、耐可塑剤性、長期
保存性等に優れた性能を発揮する感圧記録体を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、無色ないしは
淡色の塩基性染料と呈色剤との発色反応を利用した感圧
記録体において、該塩基性染料として下記一般式(1)
で表されるフェノキサジン化合物の少なくとも一種と、
下記一般式(2)または下記一般式(3)で表されるフ
タリド化合物の少なくとも一種を組み合わせて使用し、
かつ呈色剤としてサリチル酸誘導体の亜鉛塩を用いるこ
とを特徴とする感圧記録体である。
【0007】
【化4】
【0008】(式中、R1 〜R4 はそれぞれC1 〜C6
のアルキル基を、R5 は水素原子、C 1 〜C4 のアルキ
ル基、C1 〜C4 のアルコキシル基またはハロゲン原子
を示す。)
【0009】
【化5】
【0010】(式中、R6 〜R9 はそれぞれC1 〜C6
のアルキル基を、R10、R11はそれぞれ水素原子、C1
〜C6 のアルキル基またはC1 〜C6 のアルコキシル基
を示す。但し、R10とR11は同時に水素原子ではな
い。)
【0011】
【化6】
【0012】(式中、R12、R13はそれぞれC1 〜C8
のアルキル基を、R14、R15はそれぞれメチル基、エチ
ル基またはフェニル基を、R16、R17はそれぞれC1
6 のアルキル基を、R18は水素原子、C1 〜C6 のア
ルキル基またはC1 〜C6 のアルコキシル基を示す。)
【0013】
【発明の実施の形態】本発明で使用する上記一般式
(1)で表されるフェノキサジン化合物の具体例として
は、例えば3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−ベ
ンゾイルフェノキサジン、3,7−ビス(ジエチルアミ
ノ)−10−(4−メチルベンゾイル)フェノキサジ
ン、3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−(3−メ
チルベンゾイル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジエ
チルアミノ)−10−(2−メチルベンゾイル)フェノ
キサジン、3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−
(4−エチルベンゾイル)フェノキサジン、3,7−ビ
ス(ジエチルアミノ)−10−(4−n−プロピルベン
ゾイル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジエチルアミ
ノ)−10−(4−メトキシベンゾイル)フェノキサジ
ン、3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−(3−メ
トキシベンゾイル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジ
エチルアミノ)−10−(2−メトキシベンゾイル)フ
ェノキサジン、3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10
−(4−エトキシベンゾイル)フェノキサジン、3,7
−ビス(ジエチルアミノ)−10−(3−エトキシベン
ゾイル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジエチルアミ
ノ)−10−(2−エトキシベンゾイル)フェノキサジ
ン、3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−(4−イ
ソプロポキシベンゾイル)フェノキサジン、3,7−ビ
ス(ジエチルアミノ)−10−(3−イソプロポキシベ
ンゾイル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジエチルア
ミノ)−10−(4−n−ブトキシベンゾイル)フェノ
キサジン、3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−
(3−n−ブトキシベンゾイル)フェノキサジン、3,
7−ビス(ジエチルアミノ)−10−(3,4−ジメト
キシベンゾイル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジエ
チルアミノ)−10−(3,5−ジメトキシベンゾイ
ル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジエチルアミノ)
−10−(2,6−ジメトキシベンゾイル)フェノキサ
ジン、3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−(3,
4,5−トリメトキシベンゾイル)フェノキサジン、
3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−(4−クロロ
ベンゾイル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジエチル
アミノ)−10−(3−クロロベンゾイル)フェノキサ
ジン、3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−(2−
クロロベンゾイル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジ
メチルアミノ)−10−ベンゾイルフェノキサジン、
3,7−ビス(ジメチルアミノ)−10−(4−メチル
ベンゾイル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジメチル
アミノ)−10−(4−メトキシベンゾイル)フェノキ
サジン、3,7−ビス(ジメチルアミノ)−10−(3
−メトキシベンゾイル)フェノキサジン、3,7−ビス
(ジメチルアミノ)−10−(2−メトキシベンゾイ
ル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジメチルアミノ)
−10−(4−エトキシベンゾイル)フェノキサジン、
3,7−ビス(ジメチルアミノ)−10−(3−エトキ
シベンゾイル)フェノキサジン、3,7−ビス(ジメチ
ルアミノ)−10−(4−イソプロポキシベンゾイル)
フェノキサジン、3,7−ビス(ジメチルアミノ)−1
0−(3−イソプロポキシベンゾイル)フェノキサジ
ン、3,7−ビス(ジ−n−ブチルアミノ)−10−ベ
ンゾイルフェノキサジン、3,7−ビス(ジ−n−ブチ
ルアミノ)−10−(4−メチルベンゾイル)フェノキ
サジン、3,7−ビス(ジ−n−ブチルアミノ)−10
−(4−メトキシベンゾイル)フェノキサジン、3,7
−ビス(ジ−n−ブチルアミノ)−10−(3−メトキ
シベンゾイル)フェノキサジン、3−ジエチルアミノ−
7−ジメチルアミノ−10−ベンゾイルフェノキサジ
ン、3−ジエチルアミノ−7−ジメチルアミノ−10−
(4−メチルベンゾイル)フェノキサジン、3−ジメチ
ルアミノ−7−ジエチルアミノ−10−(4−メトキシ
ベンゾイル)フェノキサジン、3−ジメチルアミノ−7
−ジエチルアミノ−10−(3−メトキシベンゾイル)
フェノキサジン、3,7−ビス(N−メチル−N−n−
プロピルアミノ)−10−ベンゾイルフェノキサジン、
3,7−ビス(N−メチル−N−n−プロピルアミノ)
−10−(4−メチルベンゾイル)フェノキサジン、
3,7−ビス(N−メチル−N−n−プロピルアミノ)
−10−(4−メトキシベンゾイル)フェノキサジン、
3,7−ビス(N−メチル−N−n−プロピルアミノ)
−10−(3−メトキシベンゾイル)フェノキサジン、
3,7−ビス(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−
10−ベンゾイルフェノキサジン、3,7−ビス(N−
エチル−N−イソアミルアミノ)−10−(4−メチル
ベンゾイル)フェノキサジン、3,7−ビス(N−エチ
ル−N−イソアミルアミノ)−10−(4−メトキシベ
ンゾイル)フェノキサジン、3,7−ビス(N−エチル
−N−イソアミルアミノ)−10−(3−メトキシベン
ゾイル)フェノキサジン等が挙げられる。
【0014】なお、これらの化合物に限定されるもので
はなく、前記一般式(1)に包含される化合物であれば
何れも使用可能であり、また、必要に応じて2種以上を
併用することもできる。
【0015】本発明で使用する上記一般式(2)で表さ
れるフタリド化合物の具体例としては、例えば3,3−
ビス(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)−4
−アザフタリド、3,3−ビス(4−ジメチルアミノ−
2−メトキシフェニル)−4−アザフタリド、3,3−
ビス(4−ジメチルアミノ−2−エトキシフェニル)−
4−アザフタリド、3,3−ビス(4−ジエチルアミノ
−2−メチルフェニル)−4−アザフタリド、3,3−
ビス(4−ジエチルアミノ−2−エチルフェニル)−4
−アザフタリド、3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−
2−イソプロピルフェニル)−4−アザフタリド、3,
3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−メトキシフェニ
ル)−4−アザフタリド、3,3−ビス(4−ジエチル
アミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド、
3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−n−ブトキシ
フェニル)−4−アザフタリド、3,3−ビス(4−ジ
エチルアミノ−2−n−ヘキシルオキシフェニル)−4
−アザフタリド、3,3−ビス(4−ジ−n−ブチルア
ミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド、
3,3−ビス(4−ジ−n−ペンチルアミノ−2−エト
キシフェニル)−4−アザフタリド、3,3−ビス〔4
−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−2−エトキ
シフェニル)−4−アザフタリド、3,3−ビス〔4−
(N−エチル−N−n−ヘキシルアミノ)−2−エトキ
シフェニル)−4−アザフタリド、3,3−ビス〔4−
(N−メチル−N−n−プロピルアミノ)−2−エトキ
シフェニル)−4−アザフタリド、3−ジメチルアミノ
フェニル−3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェ
ニル)−4−アザフタリド、3−ジメチルアミノフェニ
ル−3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニ
ル)−4−アザフタリド、3−ジメチルアミノフェニル
−3−(4−ジ−n−ブチルアミノ−2−エトキシフェ
ニル)−4−アザフタリド等が挙げられる。
【0016】これらの化合物のうちでも、3,3−ビス
(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−
アザフタリドは、とりわけ優れた発色性、耐光性、耐可
塑剤性等を示すため、特に好ましく用いられる。なお、
これらの化合物に限定されるものではなく、前記一般式
(2)に包含される化合物であれば何れも使用可能であ
り、また、必要に応じて2種以上を併用することもでき
る。
【0017】本発明で使用する上記一般式(3)で表さ
れるフタリド化合物の具体例としては、例えば3−
〔2,2−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−
3−イル)エテニル〕−3−(4−ジメチルアミノフェ
ニル)フタリド、3−〔2,2−ビス(1−エチル−2
−メチルインドール−3−イル)エテニル〕−3−(4
−ジエチルアミノフェニル)フタリド、3−〔2,2−
ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)
エテニル〕−3−(4−ジ−n−プロピルアミノフェニ
ル)フタリド、3−〔2,2−ビス(1−エチル−2−
メチルインドール−3−イル)エテニル〕−3−(4−
ジ−n−ブチルアミノフェニル)フタリド、3−〔2,
2−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)エテニル〕−3−(4−ジメチルアミノ−2−メチ
ルフェニル)フタリド、3−〔2,2−ビス(1−エチ
ル−2−メチルインドール−3−イル)エテニル〕−3
−(4−ジメチルアミノ−2−メトキシフェニル)フタ
リド、3−〔2,2−ビス(1−エチル−2−メチルイ
ンドール−3−イル)エテニル〕−3−(4−ジエチル
アミノ−2−メチルフェニル)フタリド、3−〔2,2
−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)エテニル〕−3−(4−ジエチルアミノ−2−メト
キシフェニル)フタリド、3−〔2,2−ビス(1−エ
チル−2−メチルインドール−3−イル)エテニル〕−
3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)フ
タリド、3−〔2,2−ビス(1−エチル−2−メチル
インドール−3−イル)エテニル〕−3−(4−ジ−n
−ブチルアミノ−2−エトキシフェニル)フタリド、3
−〔2,2−ビス(1−エチル−2−メチルインドール
−3−イル)エテニル〕−3−(4−ジ−n−ペンチル
アミノ−2−エトキシフェニル)フタリド、3−〔2,
2−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)エテニル〕−3−〔4−(N−メチル−N−n−プ
ロピルアミノ)−2−エトキシフェニル〕フタリド、3
−〔2,2−ビス(1−エチル−2−メチルインドール
−3−イル)エテニル〕−3−〔4−(N−エチル−N
−イソアミルアミノ)−2−エトキシフェニル〕フタリ
ド、3−〔2,2−ビス(1−エチル−2−メチルイン
ドール−3−イル)エテニル〕−3−(4−ジエチルア
ミノ−2−エチルフェニル)フタリド、3−〔2,2−
ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)
エテニル〕−3−(4−ジエチルアミノ−2−n−プロ
ピルフェニル)フタリド、3−〔2,2−ビス(1−エ
チル−2−メチルインドール−3−イル)エテニル〕−
3−(4−ジエチルアミノ−2−n−ブチルフェニル)
フタリド、3−〔2,2−ビス(1−エチル−2−メチ
ルインドール−3−イル)エテニル〕−3−(4−ジエ
チルアミノ−2−イソプロポキシフェニル)フタリド、
3−〔2,2−ビス(1−エチル−2−メチルインドー
ル−3−イル)エテニル〕−3−(4−ジエチルアミノ
−2−n−ヘキシルオキシフェニル)フタリド、3−
〔2,2−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イ
ル)エテニル〕−3−(4−ジメチルアミノフェニル)
フタリド、3−〔2,2−ビス(1,2−ジメチルイン
ドール−3−イル)エテニル〕−3−(4−ジエチルア
ミノフェニル)フタリド、3−〔2,2−ビス(1,2
−ジメチルインドール−3−イル)エテニル〕−3−
(4−ジ−n−プロピルアミノフェニル)フタリド、3
−〔2,2−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−
イル)エテニル〕−3−(4−ジ−n−ブチルアミノフ
ェニル)フタリド、3−〔2,2−ビス(1,2−ジメ
チルインドール−3−イル)エテニル〕−3−(4−ジ
メチルアミノ−2−メチルフェニル)フタリド、3−
〔2,2−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イ
ル)エテニル〕−3−(4−ジメチルアミノ−2−メト
キシフェニル)フタリド、3−〔2,2−ビス(1,2
−ジメチルインドール−3−イル)エテニル〕−3−
(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)フタリ
ド、3−〔2,2−ビス(1,2−ジメチルインドール
−3−イル)エテニル〕−3−(4−ジエチルアミノ−
2−メトキシフェニル)フタリド、3−〔2,2−ビス
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)エテニル〕
−3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)
フタリド、3−〔2,2−ビス(1,2−ジメチルイン
ドール−3−イル)エテニル〕−3−(4−ジ−n−ブ
チルアミノ−2−エトキシフェニル)フタリド、3−
〔2,2−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イ
ル)エテニル〕−3−(4−ジ−n−ペンチルアミノ−
2−エトキシフェニル)フタリド、3−〔2,2−ビス
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)エテニル〕
−3−〔4−(N−メチル−N−n−プロピルアミノ)
−2−エトキシフェニル〕フタリド、3−〔2,2−ビ
ス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)エテニ
ル〕−3−〔4−(N−エチル−N−イソアミルアミ
ノ)−2−エトキシフェニル〕フタリド、3−〔2,2
−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−
イル)エテニル〕−3−(4−ジメチルアミノフェニ
ル)フタリド、3−〔2,2−ビス(1−n−ブチル−
2−メチルインドール−3−イル)エテニル〕−3−
(4−ジエチルアミノフェニル)フタリド、3−〔2,
2−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3
−イル)エテニル〕−3−(4−ジ−n−プロピルアミ
ノフェニル)フタリド、3−〔2,2−ビス(1−n−
ブチル−2−メチルインドール−3−イル)エテニル〕
−3−(4−ジ−n−ブチルアミノフェニル)フタリ
ド、3−〔2,2−ビス(1−n−ブチル−2−メチル
インドール−3−イル)エテニル〕−3−(4−ジメチ
ルアミノ−2−メチルフェニル)フタリド、3−〔2,
2−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3
−イル)エテニル〕−3−(4−ジメチルアミノ−2−
メトキシフェニル)フタリド、3−〔2,2−ビス(1
−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)エテ
ニル〕−3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)フタリド、3−〔2,2−ビス(1−n−ブチル−
2−メチルインドール−3−イル)エテニル〕−3−
(4−ジエチルアミノ−2−メトキシフェニル)フタリ
ド、3−〔2,2−ビス(1−n−ブチル−2−メチル
インドール−3−イル)エテニル〕−3−(4−ジエチ
ルアミノ−2−エトキシフェニル)フタリド、3−
〔2,2−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドー
ル−3−イル)エテニル〕−3−(4−ジ−n−ブチル
アミノ−2−エトキシフェニル)フタリド、3−〔2,
2−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3
−イル)エテニル〕−3−(4−ジ−n−ペンチルアミ
ノ−2−エトキシフェニル)フタリド、3−〔2,2−
ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)エテニル〕−3−〔4−(N−メチル−N−n−プ
ロピルアミノ)−2−エトキシフェニル〕フタリド、3
−〔2,2−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインド
ール−3−イル)エテニル〕−3−〔4−(N−エチル
−N−イソアミルアミノ)−2−エトキシフェニル〕フ
タリド、3−〔2,2−ビス(1−メチル−2−フェニ
ルインドール−3−イル)エテニル〕−3−(4−ジメ
チルアミノフェニル)フタリド、3−〔2,2−ビス
(1−メチル−2−フェニルインドール−3−イル)エ
テニル〕−3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリ
ド、3−〔2,2−ビス(1−メチル−2−フェニルイ
ンドール−3−イル)エテニル〕−3−(4−ジ−n−
プロピルアミノフェニル)フタリド、3−〔2,2−ビ
ス(1−メチル−2−フェニルインドール−3−イル)
エテニル〕−3−(4−ジ−n−ブチルアミノフェニ
ル)フタリド、3−〔2,2−ビス(1−メチル−2−
フェニルインドール−3−イル)エテニル〕−3−(4
−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)フタリド、3
−〔2,2−ビス(1−メチル−2−フェニルインドー
ル−3−イル)エテニル〕−3−(4−ジメチルアミノ
−2−メトキシフェニル)フタリド、3−〔2,2−ビ
ス(1−メチル−2−フェニルインドール−3−イル)
エテニル〕−3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフ
ェニル)フタリド、3−〔2,2−ビス(1−メチル−
2−フェニルインドール−3−イル)エテニル〕−3−
(4−ジエチルアミノ−2−メトキシフェニル)フタリ
ド、3−〔2,2−ビス(1−メチル−2−フェニルイ
ンドール−3−イル)エテニル〕−3−(4−ジエチル
アミノ−2−エトキシフェニル)フタリド、3−〔2,
2−ビス(1−メチル−2−フェニルインドール−3−
イル)エテニル〕−3−(4−ジ−n−ブチルアミノ−
2−エトキシフェニル)フタリド、3−〔2,2−ビス
(1−メチル−2−フェルインドール−3−イル)エテ
ニル〕−3−(4−ジ−n−ペンチルアミノ−2−エト
キシフェニル)フタリド、3−〔2,2−ビス(1−メ
チル−2−フェニルインドール−3−イル)エテニル〕
−3−〔4−(N−メチル−N−n−プロピルアミノ)
−2−エトキシフェニル〕フタリド、3−〔2,2−ビ
ス(1−メチル−2−フェニルインドール−3−イル)
エテニル〕−3−〔4−(N−エチル−N−イソアミル
アミノ)−2−エトキシフェニル〕フタリド、3−
〔2,2−ビス(1−n−オクチル−2−メチルインド
ール−3−イル)エテニル〕−3−(4−ジエチルアミ
ノフェニル)フタリド、3−〔2,2−ビス(1−n−
オクチル−2−メチルインドール−3−イル)エテニ
ル〕−3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)フタリド、3−〔2,2−ビス(1−n−オクチル
−2−メチルインドール−3−イル)エテニル〕−3−
(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)フタリ
ド、3−〔2,2−ビス(1,2−ジエチルインドール
−3−イル)エテニル〕−3−(4−ジエチルアミノフ
ェニル)フタリド、3−〔2,2−ビス(1,2−ジエ
チルインドール−3−イル)エテニル〕−3−(4−ジ
エチルアミノ−2−メチルフェニル)フタリド、3−
〔2,2−ビス(1,2−ジエチルインドール−3−イ
ル)エテニル〕−3−(4−ジエチルアミノ−2−エト
キシフェニル)フタリド等が挙げられる。
【0018】これらの化合物のうちでも、3−〔2,2
−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−
イル)エテニル〕−3−(4−ジエチルアミノフェニ
ル)フタリドは、とりわけ優れた発色性、耐光性、耐可
塑剤性等を示すため、特に好ましく用いられる。なお、
これらの化合物に限定されるものではなく、前記一般式
(3)に包含される化合物であれば何れも使用可能であ
り、また、必要に応じて2種以上を併用することもでき
る。
【0019】本発明において、一般式(1)で表される
フェノキサジン化合物の使用量は全染料に対して10〜
30重量%が好ましい。10重量%未満の場合はOCR
読み取り適性や耐光性、耐可塑剤性等において問題が生
じ、また、30重量%を越えて使用した場合には、経時
的にカプセル塗布面の着色が濃くなり長期保存性等の問
題が生じるためである。
【0020】また、一般式(1)で表されるフェノキサ
ジン化合物と一般式(2)または一般式(3)で表され
るフタリド化合物の少なくとも一種との使用比率につい
ては特に限定するものではないが、通常重量比で、1
0:90〜50:50の割合で使用されるのが好まし
い。
【0021】本発明においては、本発明の所望の効果を
損なわない範囲内で公知の塩基性染、例えばトリアリー
ルメタン系化合物、ジアリールメタン系化合物、フルオ
ラン系化合物、フェノチアジン系化合物、ローダミンラ
クタム系化合物、スピロピラン系化合物、ロイコオーラ
ミン系化合物等を併用することも可能である。
【0022】本発明で使用する塩基性染料は、必要に応
じてベンゾトリアゾール誘導体、ベンゾフェノン誘導
体、シアノアクリレート誘導体、サリチル酸誘導体、桂
皮酸誘導体等の各種公知の紫外線吸収剤を混合し、綿実
油、水素化ターフェニル、水素化ターフェニル誘導体、
アルキルビフェニル、アルキルナフタレン、ジアリール
アルカン、パラフィン、ナフテン油、フタル酸エステル
などの二塩基酸エステル等の天然または合成の疎水性媒
体に溶解し、コアセルベーション法、界面重合法、in−
situ重合法等のカプセル製造方法によって、マイクロカ
プセル中に内包される。尚、マイクロカプセルの膜材に
ついては、特に制限はないが、不本意な圧力や擦れによ
り発色汚れを生じないことから、アミノアルデヒド樹
脂、ポリウレア樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹
脂等の合成高分子系の膜材が好ましく用いられる。
【0023】アミノアルデヒド樹脂壁膜カプセルは、例
えば尿素、チオ尿素、アルキル尿素、エチレン尿素、ア
セトグアナミン、ベンゾグアナミン、メラミン、グアニ
ジン、ビウレット、シアナミド等の少なくとも1種のア
ミン類と、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、パラ
ホルムアルデヒド、ヘキサメチレンテトラミン、グルタ
ールアルデヒド、グリオキザール、フルフラール等の少
なくとも1種のアルデヒド類、あるいはそれらを縮合し
て得られる初期縮合物等を使用したin−situ重合
法によって製造される。
【0024】ポリウレタン樹脂やポリウレア樹脂壁膜カ
プセルは、例えば多価イソシアネートと水、多価イソシ
アネートとポリオール、イソチオシアネートと水、イソ
チオシアネートとポリオール、多価イソシアネートとポ
リアミン、イソチオシアネートとポリアミン等を使用し
た界面重合法によって製造される。また、ポリアミド樹
脂壁膜カプセルは、例えば酸クロライドとアミン等の界
面重合法によって製造される。
【0025】かくして調製された特定の塩基性染料を内
包したマイクロカプセルは、常法によりポリビニルアル
コール類、澱粉類、カルボキシメチルセルロース、ラテ
ックス類等の接着剤の他、パルプ粉末、生澱粉粉末等の
スチルト剤等各種の助剤が適宜配合されカプセル塗液と
して、上用紙や中用紙、自己発色型感圧記録紙などの製
造に使用される。
【0026】本発明では、呈色剤としてサリチル酸誘導
体の亜鉛塩を選択的に使用するものである。因みに、呈
色剤として活性白土のような無機化合物やp−フェニル
フェノールのノボラック樹脂の如き酸性有機重合体を用
いた場合には、発色性が低く、画像の保存性とりわけ長
期耐光性や耐可塑剤性に劣り、また得られた感圧記録体
自体が経時的に黄変しやすい等の問題点がある。
【0027】かかるサリチル酸誘導体の具体例として
は、例えば3−メチル−5−(α−メチルベンジル)サ
リチル酸、3−メチル−5−(α,α−ジメチルベンジ
ル)サリチル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル
酸、3,5−ジ−tert−ブチル−6−メチルサリチル
酸、3,5−ジ−tert−ブチル−6−フェニルサリチル
酸、3,5−ジ−tert−アミルサリチル酸、3,5−ジ
−シクロヘキシルサリチル酸、3−シクロヘキシル−5
−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−ドデシルサ
リチル酸、3−メチル−5−ドデシルサリチル酸、3−
ドデシル−6−メチルサリチル酸、3−フェニル−5−
(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−フェニル−5
−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−(α
−メチルベンジル)サリチル酸、3−(α−メチルベン
ジル)−5−メチルサリチル酸、3−(α−メチルベン
ジル)−5−フェニルサリチル酸、3−(α,4−ジメ
チルベンジル)−5−メチルサリチル酸、3−(α,α
−ジメチルベンジル)−5−メチルサリチル酸、3−
(α,α−ジメチルベンジル)−6−メチルサリチル
酸、3,5−ジ(α,α−ジメチルベンジル)サリチル
酸、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸、3
−(α−メチルベンジル)−5−(α,α−ジメチルベ
ンジル)サリチル酸、3−(α−メチルベンジル)−5
−ブロモサリチル酸、3−(α−メチルベンジル)−4
−メチルサリチル酸、3−(α−メチルベンジル)−6
−メチルサリチル酸、3−ノニルサリチル酸、3,5−
ジノニルサリチル酸、3−ノニル−5−メチルサリチル
酸、3−ノニル−6−メチルサリチル酸、3−ノニル−
5−フェニルサリチル酸、3−メチル−5−ノニルサリ
チル酸、5−(4−メシチルメチルベンジル)サリチル
酸、カルボキシル化テルペンフェノール樹脂、ベンジル
化スチレン化サリチル酸等が挙げられる。なお、必要に
応じて2種以上を併用することもできる。
【0028】これらのサリチル酸誘導体の亜鉛塩のうち
でも、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸の
亜鉛塩、カルボキシル化テルペンフェノール樹脂の亜鉛
塩またはベンジル化スチレン化サリチル酸の亜鉛塩は優
れた性能を発揮し、なかでも3,5−ジ(α−メチルベ
ンジル)サリチル酸の亜鉛塩はとりわけ発色性や画像の
保存性に優れるため、特に好ましく用いられる。
【0029】呈色剤塗液はサリチル酸誘導体の亜鉛塩
を、通常、接着剤と共に水中に分散する方法等で調製さ
れる。かかる接着剤としては澱粉、カゼイン、アラビア
ゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコ
ール、スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス、酢酸
ビニル系ラテックス等が挙げられる。また、塗液中に
は、必要に応じて酸化亜鉛、硫酸マグネシウム、酸化チ
タン、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、硫酸マグ
ネシウム、硫酸カルシウム等の無機顔料や感圧複写紙製
造の分野で公知の各種助剤を適宜添加することもでき
る。
【0030】塗液の塗布方法については特に限定され
ず、例えばエアーナイフコーター、ロールコーター、ブ
レードコーター、ロッドブレートコーター、カーテンコ
ーター、リップコーター等の適当な塗布装置を備えたオ
ンマシンやオフマシンコーターで、乾燥重量が2〜10
g/m2 程度となるように紙、合成紙、フィルム等の支
持体に塗布される。
【0031】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。な
お、例中の部および%は特に断わらない限り、それぞれ
重量部および重量%を示す。
【0032】実施例1 〔呈色剤塗液の調製〕3,5−ジ(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸の亜鉛塩20部、カオリン80部、酸化
マグネシウム1部、カルボキシ変性スチレン・ブタジエ
ン共重合体ラテックス20部(固形分)、ナトリウムカ
ルボキシメチルセルロース1部を加えて呈色剤塗液を調
製した。 〔下用紙の製造〕上記呈色剤塗液を40g/m2 の原紙
に乾燥重量が5g/m2 となるようにエアーナイフコー
ターで塗布乾燥し、キャレンダー処理して感圧記録用下
用紙を作成した。
【0033】〔マイクロカプセル分散液の調製〕加熱装
置を備えた攪拌混合容器中に、ポリビニルアルコール
(商品名:PVA−117,クラレ社製)の3%水溶液
150部を加え、カプセル製造用水性媒体とした。別
に、アルキルナフタレン(商品名:KMCオイル,クレ
ハ化学社製)100部に塩基性染料として3,3−ビス
(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−
アザフタリド8部と3,7−ビス(ジエチルアミノ)−
10−(4−メチルベンゾイル)フェノキサジン2部、
紫外線吸収剤として2−(2’−ヒドロキシ−5’−メ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール2部を溶解し、更に
ポリメチレンポリフェニルイソシアネート(商品名:ミ
リオネートMR400,日本ポリウレタン工業社製)5
部とビュウレット結合を有するヘキサメチレンジイソシ
アネートの3量体(商品名:N−3200,住友バイエ
ル社製)2部を溶解して得た溶液をカプセル芯物質とし
て、上記カプセル調製用水性媒体中に、T.K.ホモミキサ
ーを用いて毎分10000回転で1分間乳化した。この
乳化分散液にジエチレントリアミン1部を加え、室温下
で30分間攪拌した後、系の温度を70℃まで昇温して
攪拌を続けながら3時間反応させ、次いで室温まで温度
を下げて平均粒子径が5.5μmのポリウレア樹脂/ポ
リウレタン樹脂壁膜よりなるマイクロカプセルを調製し
た。
【0034】〔マイクロカプセル塗布液の調製〕かくし
て得られたマイクロカプセル分散液100重量部(固形
分)に対して、小麦澱粉粉末70部、酸化澱粉水溶液2
0部(固形分)を加え、マイクロカプセル塗布液を調製
した。
【0035】〔中用紙の製造〕上記の下用紙の呈色剤塗
布面の反対側に、上記マイクロカプセル塗布液をエアー
ナイフコーターで乾燥重量が3.5g/m2 になるよう
に塗布乾燥して感圧記録用中用紙を得た。
【0036】実施例2〜16 実施例1のマイクロカプセル分散液の調製において、塩
基性染料として下記の化合物を用いた以外は、実施例1
と同様にして15種類の感圧記録用中用紙を得た。 ・実施例 2:3−〔2,2−ビス(1−エチル−2−
メチルインドール−3−イル)エテニル〕−3−(4−
ジエチルアミノフェニル)フタリド8部と3,7−ビス
(ジエチルアミノ)−10−(4−メチルベンゾイル)
フェノキサジン2部 ・実施例 3:3−〔2,2−ビス(1−n−ブチル−
2−メチルインドール−3−イル)エテニル〕−3−
(4−ジエチルアミノフェニル)フタリド8部と3,7
−ビス(ジエチルアミノ)−10−(4−メチルベンゾ
イル)フェノキサジン2部 ・実施例 4:3−〔2,2−ビス(1−エチル−2−
メチルインドール−3−イル)エテニル〕−3−(4−
ジエチルアミノフェニル)フタリド8部と3,7−ビス
(ジメチルアミノ)−10−(4−メチルベンゾイル)
フェノキサジン2部 ・実施例 5:3−〔2,2−ビス(1−エチル−2−
メチルインドール−3−イル)エテニル〕−3−(4−
ジエチルアミノフェニル)フタリド8部と3,7−ビス
(ジエチルアミノ)−10−ベンゾイルフェノキサジン
2部 ・実施例 6:3−〔2,2−ビス(1−エチル−2−
メチルインドール−3−イル)エテニル〕−3−(4−
ジエチルアミノフェニル)フタリド8部と3,7−ビス
(ジエチルアミノ)−10−(4−メトキシベンゾイ
ル)フェノキサジン2部 ・実施例 7:3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2
−エトキシフェニル)−4−アザフタリド8部と3,7
−ビス(ジエチルアミノ)−10−(3−メトキシベン
ゾイル)フェノキサジン2部 ・実施例 8:3−〔2,2−ビス(1−エチル−2−
メチルインドール−3−イル)エテニル〕−3−(4−
ジエチルアミノフェニル)フタリド8部と3,7−ビス
(ジエチルアミノ)−10−(3−メトキシベンゾイ
ル)フェノキサジン2部 ・実施例 9:3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2
−エトキシフェニル)−4−アザフタリド4部と3−
〔2,2−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−
3−イル)エテニル〕−3−(4−ジエチルアミノフェ
ニル)フタリド4部と3,7−ビス(ジエチルアミノ)
−10−(4−メチルベンゾイル)フェノキサジン2部 ・実施例10 :3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−
2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド4部と3−
〔2,2−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−
3−イル)エテニル〕−3−(4−ジエチルアミノフェ
ニル)フタリド4部と3,7−ビス(ジエチルアミノ)
−10−(3−メトキシベンゾイル)フェノキサジン2
部 ・実施例11:3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2
−エトキシフェニル)−4−アザフタリド4部と3−
〔2,2−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドー
ル−3−イル)エテニル〕−3−(4−ジエチルアミノ
フェニル)フタリド4部と3,7−ビス(ジエチルアミ
ノ)−10−(4−メチルベンゾイル)フェノキサジン
2部 ・実施例12:3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェ
ニル)−6−ジメチルアミノフタリド4部と3,3−ビ
ス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4
−アザフタリド4部と3,7−ビス(ジエチルアミノ)
−10−(4−メチルベンゾイル)フェノキサジン2部 ・実施例13:3−(1−n−オクチル−2−メチルイ
ンドリル−3−イル)−3−(4−ジエチルアミノ−2
−エトキシフェニル)−4−アザフタリド4部と3,3
−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)
−4−アザフタリド4部と3,7−ビス(ジエチルアミ
ノ)−10−(4−メチルベンゾイル)フェノキサジン
2部 ・実施例14:3−(1−n−オクチル−2−メチルイ
ンドリル−3−イル)−3−(4−ジエチルアミノ−2
−エトキシフェニル)−4−アザフタリド4部と3,3
−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)
−4−アザフタリド4部と3,7−ビス(ジエチルアミ
ノ)−10−(3−メトキシベンゾイル)フェノキサジ
ン2部 ・実施例15:3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン6部と3,3−ビス(4−ジエチル
アミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド2
部と3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−(4−メ
チルベンゾイル)フェノキサジン2部 ・実施例16:3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン6部と3,3−ビス(4−ジエチル
アミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド2
部と3,7−ビス(ジエチルアミノ)−10−(3−メ
トキシベンゾイル)フェノキサジン2部
【0037】実施例17〜18 実施例1の呈色剤塗液の調製において3,5−ジ(α−
メチルベンジル)サリチル酸の亜鉛塩の代わりに下記の
化合物を用いた以外は、実施例1と同様にして2種類の
感圧記録用中用紙を得た。 ・実施例17:カルボキシル化テルペンフェノール樹脂
の亜鉛塩 ・実施例18:ベンジル化スチレン化サリチル酸の亜鉛
【0038】実施例19 マイクロカプセル分散液の調製を以下の如く行った以外
は、実施例1と同様にして感圧記録用中用紙を得た。 〔マイクロカプセル分散液の調製〕加熱装置を備えた攪
拌混合容器中に、エチレン−無水マレイン酸共重合体
(商品名:EMA31,モンサント社製)の3%水溶液
200部を仕込み、次いで20%苛性ソーダ水溶液を滴
下してpHを6.0に調整し、カプセル製造用水性媒体
とした。別に、アルキルナフタレン(商品名:KMCオ
イル,クレハ化学社製)100部に、塩基性染料として
3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェ
ニル)−4−アザフタリド8部と3,7−ビス(ジエチ
ルアミノ)−10−(4−メチルベンゾイル)フェノキ
サジン2部、紫外線吸収剤として2−(2’−ヒドロキ
シ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール2部を
溶解して内相油を得た。
【0039】次いで、上記カプセル製造用水性媒体中
に、この内相油を仕込み、T.K.ホモミキサーを用いて毎
分10000回転で1分間乳化分散し、その後55℃に
昇温した。別に37%ホルムアルデヒド水溶液45部に
メラミン15部を加え、60℃で15分間反応させてプ
レポリマー水溶液を調製した。このプレポリマー水溶液
を前記乳化液中に滴下し、更に攪拌してから0.1N−
塩酸でpHを5.3とした後、80℃まで昇温しその温
度で1時間保温後、0.2N−塩酸でpHを3.5に下
げ、更に3時間保温した後、放冷して平均粒子径5.3
μmのアミノアルデヒド樹脂膜よりなるマイクロカプセ
ルを調製した。
【0040】比較例1 実施例1の呈色剤塗液の調製において、3,5−ジ(α
−メチルベンジル)サリチル酸の亜鉛塩20部とカオリ
ン80部の代わりに活性白土100部を用いた以外は実
施例1と同様にして感圧記録用中用紙を得た。
【0041】比較例2 実施例1の呈色剤塗液の調製において3,5−ジ(α−
メチルベンジル)サリチル酸の亜鉛塩の代わりにp−フ
ェニルフェノールのノボラック樹脂を用いた以外は実施
例1と同様にして感圧記録用中葉紙を得た。
【0042】比較例3〜5 実施例1のマイクロカプセル分散液の調製において、染
料として下記の化合物を用いた以外は、実施例1と同様
にして3種類の感圧記録用中用紙を得た。 ・比較例3:3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−
エトキシフェニル)−4−アザフタリド10部 ・比較例4:3−〔2,2−ビス(1−エチル−2−メ
チルインドール−3−イル)エテニル〕−3−(4−ジ
エチルアミノフェニル)フタリド10部 ・比較例5:3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド8部と3,7−ビス
(ジエチルアミノ)−10−(4−メチルベンゾイル)
フェノキサジン2部
【0043】かくして得られた24種類の感圧記録用中
用紙を用いて各種性能比較テストを行い、その結果を表
1に記載した。 〔PCS値〕OCR読み取り適性の程度を示す指標とし
てPCS値がある。PCS値は、発色印字と用紙との相
対的な濃度の差を表すものであり次式より求められる。
【0044】PCS=(Rw−Rp)/Rw ここでRwは白紙部の反射率を示し、Rpは印字部の反
射率を示す。従ってPCS値が高いほど文字の識別が鮮
明となり、読み取り性が高くなる。一般にPCS値とし
ては0.70以上が要求されている。
【0045】〔670nmにおけるPCS値の測定〕作
成した感圧記録用中用紙をカプセル塗布面と呈色剤塗布
面が対向するように重ね合わせてドットプリンターで印
字し、その直後および1時間後に、白紙部及び印字部を
それぞれ分光光度計(日立製U−3300)により67
0nmの反射率を測定しその値よりPCS値を算出し表
1に示した。 〔耐光性試験〕上記で得た印字発色面(呈色剤塗布面)
を直射日光に24時間曝した後、同様にPCS値を算出
し表1に示した。 〔耐可塑剤性試験〕上記で得た印字発色面(呈色剤塗布
面)に塩化ビニルフィルムを重ねて室温で24時間放置
した後、同様にPCS値を算出し表1に示した。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
の感圧記録体は、670nmに読み取り波長を有する光
学的文字読み取り(OCR)装置に対して優れた特性を
発揮する感圧記録体であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 直子 兵庫県尼崎市常光寺4丁目3番1号 新王 子製紙株式会社神崎工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無色ないしは淡色の塩基性染料と呈色剤と
    の発色反応を利用した感圧記録体において、該塩基性染
    料として下記一般式(1)で表されるフェノキサジン化
    合物の少なくとも一種と、下記一般式(2)または下記
    一般式(3)で表されるフタリド化合物の少なくとも一
    種を組み合わせて使用し、かつ呈色剤としてサリチル酸
    誘導体の亜鉛塩を用いることを特徴とする感圧記録体。 【化1】 (式中、R1 〜R4 はそれぞれC1 〜C6 のアルキル基
    を、R5 は水素原子、C 1 〜C4 のアルキル基、C1
    4 のアルコキシル基またはハロゲン原子を示す。) 【化2】 (式中、R6 〜R9 はそれぞれC1 〜C6 のアルキル基
    を、R10、R11はそれぞれ水素原子、C1 〜C6 のアル
    キル基またはC1 〜C6 のアルコキシル基を示す。但
    し、R10とR11は同時に水素原子ではない。) 【化3】 (式中、R12、R13はそれぞれC1 〜C8 のアルキル基
    を、R14、R15はそれぞれメチル基、エチル基またはフ
    ェニル基を、R16、R17はそれぞれC1 〜C6 のアルキ
    ル基を、R18は水素原子、C1 〜C6 のアルキル基また
    はC1 〜C6 のアルコキシル基を示す。)
  2. 【請求項2】呈色剤が3,5−ジ(α−メチルベンジ
    ル)サリチル酸の亜鉛塩、カルボキシル化テルペンフェ
    ノール樹脂の亜鉛塩またはベンジル化スチレン化サリチ
    ル酸の亜鉛塩の少なくとも1種である請求項1記載の感
    圧記録体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007268914A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Oji Paper Co Ltd ノーカーボン感圧複写紙およびマイクロカプセル分散液
WO2008123540A3 (en) * 2007-03-30 2008-12-24 Fujifilm Corp Organic electroluminescent device

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