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JPH08141480A - 基板面端部の過剰塗布液除去方法および装置 - Google Patents

基板面端部の過剰塗布液除去方法および装置

Info

Publication number
JPH08141480A
JPH08141480A JP28981694A JP28981694A JPH08141480A JP H08141480 A JPH08141480 A JP H08141480A JP 28981694 A JP28981694 A JP 28981694A JP 28981694 A JP28981694 A JP 28981694A JP H08141480 A JPH08141480 A JP H08141480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating liquid
substrate
excess coating
edge
substrate surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28981694A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichiro Murakami
上 慎一郎 村
Hiroshi Yoshiba
羽 洋 吉
Takayasu Komatsu
松 隆 泰 小
Shunji Miyagawa
川 俊 二 宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP28981694A priority Critical patent/JPH08141480A/ja
Publication of JPH08141480A publication Critical patent/JPH08141480A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 LCD用カラーフィルターのような大型ガラ
ス基板の面への感光性樹脂のような塗布液の塗布終了時
に残留する過剰塗膜液を、簡単かつ迅速に確実に除去す
ること。 【構成】 基板Sに塗布液膜Raを塗布した後、基板端
縁S2に向かって吸収材シート30を前進させて押し当
て、続いて、押し当てられた吸収材シート20の部分
に、その背後からチャンネル状押圧部材21の溝部分を
押圧し、押圧部材21と基板端縁S2との間に吸収材シ
ート20を挟みこむ。これによって、過剰塗布液Rbに
対し吸収材シート20が強制的に接触して塗布液を吸収
して除去し、同時に基板端縁S2に回り込んだ塗布液も
除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LCD用カラーフィル
ターに代表される大型ガラス基板等の枚葉基板への塗布
液の塗布終了後における、基板面端部の過剰塗布液除去
方法およびその方法に用いられる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、LCD用カラーフィルターに代表
される大型ガラス基板等の枚葉基板への塗布液のコーテ
ィング方式としては、スピンコーティング方法が知られ
ている。この方式は、塗布効率が10%程度と低く、し
かも基板のコーナー部分で塗布膜厚が厚くなり過ぎると
いう欠点がある。この欠点を解決でき、かつ枚葉基板に
塗布液を効率よく塗布する方法としては、ナイフコート
方式、ロールコート方式、ダイコート方式があるが、こ
れらの方式を用いて均一な膜厚を得るために、基板表面
の平滑度が塗布精度以下でなければならないという問題
がある。この問題をも解決できる液塗布方式として、塗
布液ビードを基板面と塗布ヘッドの間に形成し、基板と
塗布ヘッドを相対移動させて、基板面に塗布液を塗布す
る方式を、出願人はさきに国際出願PCT/JP 94
/00845号(国際出願日:平成6年5月27日)に
おいて提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のナイフコート方
式、ロールコート方式、ダイコート方式を用いて塗布を
行う場合においても、また上述の国際出願に記載の方式
においても、塗布終了時に基板の塗布終了端部に過剰の
塗布液が残留し、この残留液のために、塗布膜厚の均一
領域が縮小したり、部分的な乾燥不良が生じたりして、
塗布膜の品質が阻害される要因となっている。
【0004】そこで上記国際出願に開示した方法では、
過剰塗布液を除去するために、過剰塗布液の真空吸引に
よる除去や、吸収性ロールによる除去が行われる。しか
しながら、真空吸引による塗布液除去は、塗布幅全体に
わたって行うのに時間を要し、かつ吸い取った余剰塗布
液の処理が必要になり、配管、真空源の設置によりスペ
ースを要するという欠点がある。また、吸収性ロールに
よる除去は、特に有機溶剤系塗布液を用いる場合に、ロ
ールの耐久性、洗浄性の点で問題があり、ロールの材質
に制限を受けるという問題があり、しかも吸収性ロール
は使用後に洗浄しなければならないため洗浄溶剤を多く
使用する必要があるという問題や、機構的に複雑で設置
スペースを多く要するという問題がある。
【0005】本発明は上述の問題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、過剰塗布液の吸収のための原
理が簡単であるため安価で、吸収に時間をとらず、しか
も吸収を確実に行うことができ、吸収液の後処理や洗浄
を必要としない、基板面端部の過剰塗布液除去方法およ
び装置を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、基板
面への塗布液の塗布終了時に基板面端部寄りに残留する
過剰塗布液を除去する、基板面端部の過剰塗布液除去方
法であって、基板面への塗布液の塗布終了時に、基板の
過剰塗布液が残留する側の端縁に、塗布幅の全体にわた
って吸収材を押し当てるとともに、この吸収材を過剰塗
布液が残留している基板面部分に接触させ、過剰塗布液
を吸収材に吸収することを特徴とする。
【0007】請求項2の発明では、請求項1の方法にお
いて、前記吸収材として吸収性シートを用い、この吸収
性シートを、その異なる部分が順次過剰塗布液を吸収す
るように、基板に関して送るようにする。
【0008】請求項3の発明では、請求項1または2の
方法において、基板の端縁に吸収材を押し当てかつ吸収
材を過剰塗布液が残留している基板面部分に接触させる
ときに、少くとも、過剰塗布液が残留している基板面部
分に、吸収材を背後から押圧部材により押圧する。
【0009】請求項4による基板面端部の過剰塗布液除
去装置は、基板面への液塗布装置に支持される基板の過
剰塗布液が残留する側の端縁に向かって進退自在に設け
られた往復動部材と、この往復動部材の先端部に支持さ
れた吸収材と、基板面への液塗布終了時に前記吸収材を
基板端縁に押し当てるように前記往復動部材を前進させ
る駆動手段と、往復動部材の先端部に支持されていて、
往復動部材が前進した時に前記吸収材を、少くとも過剰
塗布液が残留している基板面部分に、背後から押圧する
押圧部材とを備えることを特徴とする。
【0010】請求項5および6の発明では、請求項4の
過剰塗布液除去装置において、前記押圧部材が、それぞ
れ、基板端縁へ向かう方向に開放されたチャンネル材お
よび回動自在な部材により構成される。
【0011】
【作用】請求項1による過剰塗布液除去方法では、基板
面への液塗の終了時に、基板の端縁にまず吸収材が押し
当てられ、次いで吸収材が端縁近くの過剰塗布液のある
基板面部分に接触させられて、過剰塗布液は吸収材に吸
収される。
【0012】請求項2による過剰塗布液除去方法では、
吸収性シートが基板に押し当てられる度ごとに、その異
なる部分に順次過剰塗布液が吸収される。
【0013】請求項3による過剰塗布液除去方法では、
吸収材が押圧部材により背後から押されて、基板の所定
位置に押し当てられ、接触する。
【0014】請求項4による過剰塗布液除去装置では、
基板面への液塗布終了時に、往復動部材が駆動手段によ
り基板端縁へ向かって前進させられて、吸収材が基板に
押し当てられ、次いで押圧部材が吸収材を前後から押し
て吸収材を過剰塗布液が残留している基板面に接触させ
る。これによって、過剰塗布液は吸収材によく吸収され
る。
【0015】請求項5および6による過剰塗布液除去装
置では、それぞれ、チャンネル材および回動部材からな
る押圧部材がその特殊な構成により、吸収材の一部を、
過剰塗布液が残留する基板面部分へ確実に接触させる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
するが、その前に基板への塗布液の塗布方法の一例を図
1から図4を参照して説明する。
【0017】本発明で塗布処理される枚葉基体Sは、典
型的にはLCDカラーフィルター用大型ガラス基板であ
り、また、基板に塗布される液は、ガラス基板上に微細
パターンを形成するための感光性樹脂である。ガラス基
板は非可撓性であるが、本発明で処理される基板はこの
ようなガラス基板に限らずプラスチック、金属、紙等で
もよく、また基板自体が可撓性をもっていてもよい。ま
た、塗布される液は、水系、溶剤系等各種の液を用いる
ことができ、顔料、染料、フィラー、増感剤、樹脂、添
加剤等を単独または組合せて混合することができる、図
1において、Sは基板である。図1は基板Sへの液塗布
の開示時の状態を示している。図1のように、ホルダ8
の下面吸着面に、水平に対し角度θをなして基板Sが吸
着保持されている。そして、基板Sの最も高い端縁S1
の近傍下面の直下に、塗布ヘッドHの直線状スリット1
3が一定のクリアランスをおいて位置するように、ホル
ダ8の位置を定めておく。
【0018】感光性樹脂のような塗布液Rは、塗布液タ
ンク15内に貯えられていて、ポンプ16などの送液手
段によって塗布ヘッドH内へ送られて、スリット13か
ら上方へ送り出され、塗布液ビードBが形成される。塗
布液ビードBは、基板Sの下面(主面)と塗布ヘッドH
とのクリアランスに塗布液Rの液溜まりとして形成さ
れ、この液ビードBは基板Sの下面に付着する。基板下
面と塗布ヘッドHの間の最小クリアランスは、塗布液R
の粘度、表面張力等の物性により、塗布液Rがクリアラ
ンスからこぼれ出さずに塗布液ビードBが形成されるよ
うに設定される。塗布液ビードBが図1のように形成さ
れた時に、基板Sの低い側に面するメニスカスL1と、
基板の高い側に面するメニスカスL2が形成されるが、
前記傾斜角度θのために、メニスカスL1,L2の高さ
寸法h1,h2は、h1>h2となる。
【0019】次に、図2の塗布開始状態から基板Sの下
面である主面に塗布を行うには次のようにする。
【0020】前記クリアランスを一定に維持したまま、
図示しないガイドレールに沿って図2の位置からホルダ
8を右斜め上方へ移動させると、図3の状態から、図4
に示すように基板Sが一定の傾斜角度θで塗布ヘッドH
に対し斜め右上方へ移動する。これと併行して、塗布液
ポンプ16で塗布液Rを塗布ヘッドHに送り続けてビー
ドBを形成し続けると、塗布液Rは基板Sの下面の主面
に順次付着して塗布層Raが形成される。この塗布工程
中、塗布液Rは、順次塗布された量だけ補うように、ポ
ンプ16によって塗布液ビードBに供給され、ビードの
形状を一定に保つようにする。そして、図4に示すよう
に、塗布ヘッドHが基板Sの最も低い端縁S2に近い塗
布範囲最終端に到達した時点で、基板Sの移動を停止
し、次いで、クリアランス内に残留している塗布液ビー
ドBを除去したのち、必要により塗布ヘッドHを基板S
に支障のない場所まで離脱させる。
【0021】その後、基板Sを水平に、上向あるいは下
向にして乾燥ユニット内でホットプレートあるいは熱
風、遠赤外線ヒーター等の乾燥手段を用いて塗布膜Ra
を乾燥させて均一な塗布膜を形成する。
【0022】以上のようにして行う基板への液塗布の方
法は、基本的に、出願人の国際出願PCT/JP 91
/00845号に記載されている。
【0023】前述のようにして基板Sの面に塗布液の膜
Raを形成した場合、図4に示すように、基板Sの低い
側の端縁S2の近傍に過剰塗布液Rbが残留する。この
ような過剰塗布液Rbの溜りは、図1から図4に示す方
向以外の方法を用いて塗布液膜Raを形成した場合にも
発生する。本発明は、このような残留過剰塗布液を除去
しようとするものである。
【0024】図5は残留過剰塗布液を除去する装置の一
実施例を示す。同図において、1は、図1から図4に示
したと同じ作動原理をもつ塗布液塗布装置であり、図1
に示した傾斜過度θは零または零に近い場合を示してい
る。ホルダ8は軸2により枢支されていて傾斜角θを調
節可能に、かつ上下反転可能に設けられている。ホルダ
8の下面には基板Sが保持されており、基板Sの下面に
は既に塗布液の膜Raが形成されている。
【0025】ホルダ8の下方には塗布ヘッドHが設けら
れている。塗布ヘッドHは図1に示した場合とまったく
同じ原理で塗布液を上方へ送り出す、直線状スリット1
3(図1)と同様なスリットをもっている。図1の場合
には、塗布ヘッドHに対して基板Sが移動するように構
成されているが、図5の例では、ホルダ8に支持された
基板Sは移動せず、塗布ヘッドHが実線および仮想線矢
印で示す方向に往復動するようになっている。塗布ヘッ
ドHは上下駆動機構を内蔵する走行台3上に固定されて
おり、走行台3は、基台4上に支持されている送りねじ
5に螺合して送りねじ5の回転により図において左右方
向に送られる。送りねじ5はサーボモータMにより回転
駆動されるようになっている。なお、基台4は、ホルダ
8の傾斜角に合せて傾斜させうるように構成することが
できる。
【0026】塗布液膜Raを形成するには、塗布へツド
Hを図5において右方から左方へ基板Sの下面に沿って
鋭線矢印方向に移動させる。この結果、前述のように、
図において基板Sの下面の左端縁近傍に過剰塗布液が残
留する。過剰塗布液は図6にRbで示されている。
【0027】本発明の方法の一実施例によれば、過剰塗
布Rbは、図6から図9に示す工程により除去される。
図6に示すように、過剰塗布液Rbのある基板Sの端縁
S2に対向して吸収材20が設けられる。吸収材20は
塗布液Rを吸収することのできる繊維材シート、例えば
不織布、その他多孔質製のシートにより構成することが
できる。吸収材の一例は、ベンコットワイパー(旭化成
工業株式会社の商品名)である。吸収材20は上下方向
に張るように図示しない部材により支持されている。ま
た、吸収材20の背後には押圧部材21が設けられてい
る。押圧部材21は端縁S2に向かって開いたチャンネ
ル材により構成されている。
【0028】基板端縁S2近傍の過剰塗布液Rbを除去
するには、吸収材20を、図7に示すように端縁S2に
向かって移動させて端縁S2に接触させ、押し当てる。
次に、図8に示すように押圧部材21を、端縁S2に押
し当てられた吸収材20の背後から押しつけて、端縁S
2およびそれに隣接する基板上下面部分に吸収材20を
添わせるようにする。これにより、吸収材20の一部
は、端縁S2と押圧部材21との間に挟まれるようにな
る。このような状態が生じるようにするためには、当然
のことながら、チャンネル材である押圧部材21の内溝
の幅は基板Sの厚さに吸収材20の厚さの2倍を加えた
値に等しいか、それより僅かに小さい値としておくのが
よい。
【0029】図8のように、端縁S2を吸収材20が囲
むことによって、過剰塗布液Rbは、基板下面側の吸収
材20の部分に吸収され、しかも基板端縁に回り込もう
とする塗布液もきれいに吸収されてしまう。よって、図
9に示すように、押圧部材21を図において左方へ後退
させ、かつ吸収材20をも後退させると、基板端縁S2
の近傍の過剰塗膜液Rbは完全に消失してその部分は多
少薄くなり、他の部分には均一な厚さの塗布液膜Raが
残されることになる。吸収された塗布液は、図9でRb
により示す。
【0030】以上に述べたように、本発明の方法では、
基板端縁に単に吸収材20を押し付けるだけでなく、そ
の一部を、基板の過剰塗布液のある側の面の一部に添わ
せるようにするので、過剰塗布液を迅速かつ確実に吸収
して除去することができる。
【0031】図5には、図6から図9に示す工程を実施
するための過剰塗布液除去装置を示す。前記基台4に隣
接してスタンド23が固設され、このスタンド23上に
駆動手段の一例としてのエアシリンダ24が設置されて
いる。エアシリンダ24は往復動部材としてのピストン
ロッド2を有し、このピストンロッド25は図5におい
て左右に往復道自在となっている。ピストンロッド25
の先端(右端)には前記チャンネル材の押圧部材21が
水平方向固定されている。
【0032】図10に示すように、ピストンロッド25
の先端は押圧部材21の中程に固定されており、押圧部
材21の両端には上下方向の腕27,27の中間部が図
11に示すように固定されている。そして、腕27,2
7の上下端の内側には軸28,28が突設され、これら
の軸によって、前記吸収材シート20のロール20a、
20aが回転自在に支持されている。そして、2本のロ
ール20a,20aの上方のものは駆動側となってお
り、その軸はステッピングモータMoのような回転駆動
源に連結されている。ロール20a,20aの間には、
押圧部材21の溝側に隣接するように吸収材シート20
が上下方向に張り渡されており、したがって、駆動側の
上方のロール20aを回転駆動することにより、他方の
ロール20aから駆動側ロール20aへ吸収材シート2
0を漸次巻き取ることができる。なお、下方のロール2
0aの軸はパウダーブレーキのような制動装置29に連
結されている。
【0033】以上に述べたように過剰塗布液除去装置の
作用を説明する。図5に示すように、基板Sの下面に塗
布ヘッドHにより塗布液膜Raが形成された後、エアシ
リンダ24を作動させてピストンロッド25を図におい
て右方へ前進させる。これによって、ピストンロッド2
5は図5の位置へ達し、その先端の押圧部材21の前側
にある吸収材シート20が図7に示すように押し当てら
れ、次いで押圧部材21が図8に示すような状態を生起
させる。したがって、さきに説明したよに、過剰塗布液
Rbが吸収材20に確実に吸収されて除去される。押圧
部材21は、図8の状態で吸収材20を基板面への接触
状態に保ち、過剰塗布液の吸収を確実にする。上述のよ
うな塗布液の吸収が行われている間に、塗布ヘッドHは
次の塗布工程のために実線位置および仮想線位置を経て
塗布開始位置へ戻される。そして、過剰塗布液の除去完
了後にエアシリンダ24を作動させて、ピストンロッド
25、押圧部材21および吸収材20を図5において左
方へ後退させる。また、それと併行して駆動側ロール2
0aを少量回動させて、吸収材20を上下方向に送り、
新しい吸収材部分20が基板端縁S2に対向するように
して次の過剰塗布液吸収工程に備える。
【0034】図12から図15は本発明による過剰塗布
液除去装置の他の実施例を示す。この実施例が、図5の
実施例と異なる点は、押圧部材がチャンネル材の代り
に、基板Sの塗布幅の全体にわたる幅の板材からなる回
動部材30により構成されている点にある。回動部材3
0は軸31により枢支されており、図12で示す位置と
図14で示す位置との間で往復回動自在となっており、
図12に示す駆動装置32によって回動させられる。こ
の駆動装置32と回動部材30は、例えば図5に示すピ
ストンロッド25のような往復動部材の先端に支持され
ている。また、この実施例でも吸収材シート20は図5
に示したと同様にして支持されている。
【0035】この実施例では、ピストンロッド25を前
進させて吸収材シート20を図13に示すように基板S
の端縁S2に押し当てた後、駆動装置32により図14
に示す矢印方向に回動させると、回動部材30は、基板
端縁S2の下側に隣接する吸収材シート20の部分を、
図4に示すように端縁S2に隣接する基板下面に対して
押しつける。これによって、過剰塗布液Rbは積極的に
吸収材シート20に吸収されて消失する。次に、ピスト
ンロッド25を後退させると図15の状態が得られる。
この実施例でも、吸収材シート20の一部過剰塗布液を
確実に除去することができる。
【0036】なお、以上に述べた実施例では、基板の下
面に液を塗布するようになっているが、基板の上向き面
に液を塗布する場合にも本発明の前述の原理を利用でき
るものである。また、基板と塗布ヘッドの塗布液膜方向
の移動は、相対移動であればよく、どちらが動いてもよ
い。
【0037】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、基板の残留過
剰塗布液のある側の端縁に吸収材を押し当てるのに加
え、吸収材の一部を残留過剰塗布液のある基板面にも接
触させるので、過剰塗布液を確実に除去することができ
る。また、この発明によれば、従来のロール洗浄や真空
吸引に比し、短時間でしかも簡単な手段で過剰塗布液を
除去できる利点がある。また、基端端縁についても吸収
材によりきれいに端部処理ができるので、残留塗布液に
よる基板汚れを防止できる。
【0038】請求項2の発明によれば、吸収材をシート
とし、それを基板に関して送りながら使用するので、常
に吸収材の新しい部分が基板ごとに塗布液の吸収のため
に使用され、そのため吸収がよく行われ、しかも吸収材
を後で溶剤で洗浄するなどの手間が不要となる。
【0039】請求項3の発明によれば、残留過剰塗布液
のある基板面部への吸収材の接触を、その背後から押圧
部材を押圧することにより行うので、吸収材の基板面部
への接触が確実に行われる。
【0040】請求項4の発明によれば、過剰塗布液が残
留している基板面部分に、押圧部材の背後からの押圧に
より吸収材を確実に接触させることができ、過剰塗布液
を短時間で簡単に除去することが可能になる。また、基
板端縁についても吸収材によりきれいに端部処理ができ
るので、残留塗布液による基板汚れを防止できる。
【0041】また、請求項6の発明では、往復動部材の
前進時に回動部材を回動させて、吸収材を基板面へ積極
的に接触させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基板への液塗布装置の一例を示す原理図。
【図2】液塗布の開始時の状態を示す図。
【図3】液塗布の途中の状態を示す図。
【図4】液塗布の終了時の状態を示す図。
【図5】本発明による基板面端部の過剰塗布液除去装置
を示す正面図。
【図6】本発明による基板面端部の過剰塗布液除去方法
の一実施例の工程開始時の状態を示す図。
【図7】同じく、次の工程を示す図。
【図8】同じく、さらに次の工程を示す図。
【図9】同じく、工程完了時の状態を示す図。
【図10】図5の一部の斜視図。
【図11】図10の左側からみた一部断面側面図。
【図12】本発明の他の実施例における工程開始時の状
態を示す図。
【図13】同じく、次の工程を示す図。
【図14】同じく、さらに次の工程を示す図。
【図15】同じく、工程完了時の状態を示す図。
【符号の説明】 S 基板 S2 基板端縁 8 基板ホルダ R 塗布液 B ビード Ra 塗布液膜 Rb 過剰塗布液 N 塗布ヘッド 20 吸収材(シート) 20a 吸収材ロール 21 押圧部材(チャンネル材) 24 駆動手段(エアシリンダ) 25 往復動部材(ピストンロッド) 27 腕 30 押圧部材(回動部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮 川 俊 二 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板面への塗布液の塗布終了時に基板面端
    部寄りに残留する過剰塗布液を除去する、基板面端部の
    過剰塗布液除去方法であって、基板面への塗布液の塗布
    終了時に、基板の過剰塗布液が残留する側の端縁に、塗
    布幅の全体にわたって吸収材を押し当てるとともに、こ
    の吸収材を過剰塗布液が残留している基板面部分に接触
    させ、過剰塗布液を吸収材に吸収することを特徴とする
    方法。
  2. 【請求項2】前記吸収材として吸収性シートを用い、こ
    の吸収性シートを、その異なる部分が順次過剰塗布液を
    吸収するように、基板に関して送ることを特徴とする請
    求項1記載の基板面端部の過剰塗布液除去方法。
  3. 【請求項3】基板の端縁に吸収材を押し当てかつ吸収材
    を過剰塗布液が残留している基板面部分に接触させると
    きに、少くとも、過剰塗布液が残留している基板面部分
    に、吸収材を背後から押圧部材により押圧することを特
    徴とする請求項1または2記載の基板面端部の過剰塗布
    液除去方法。
  4. 【請求項4】基板面への液塗布装置に支持される基板の
    過剰塗布液が残留する側の端縁に向かって進退自在に設
    けられた往復動部材と、この往復動部材の先端部に支持
    された吸収材と、基板面への液塗布終了時に前記吸収材
    を基板端縁に押し当てるように前記往復動部材を前進さ
    せる駆動手段と、往復動部材の先端部に支持されてい
    て、往復動部材が前進した時に前記吸収材を、少くとも
    過剰塗布液が残留している基板面部分に、背後から押圧
    する押圧部材とを備えることを特徴とする、基板面端部
    の過剰塗布液除去装置。
  5. 【請求項5】前記押圧部材が、基板端縁へ向かう方向に
    開放されたチャンネル材であることを特徴とする請求項
    4記載の基板面端部の過剰塗布液除去装置。
  6. 【請求項6】前記押圧部材が、往復道部材に基端を回動
    自在に軸支された回動部材であることを特徴とする請求
    項4記載の基板面端部の過剰塗布液除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7338854B2 (en) 2003-12-05 2008-03-04 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Method for manufacturing multilayer ceramic capacitor
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CN115487996A (zh) * 2022-10-10 2022-12-20 浙江新中纺实业有限公司 一种花萝涂布涂层机

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