JPH08140984A - 超音波治療装置 - Google Patents
超音波治療装置Info
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- JPH08140984A JPH08140984A JP7234350A JP23435095A JPH08140984A JP H08140984 A JPH08140984 A JP H08140984A JP 7234350 A JP7234350 A JP 7234350A JP 23435095 A JP23435095 A JP 23435095A JP H08140984 A JPH08140984 A JP H08140984A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】破壊強度が高く且つ信頼性の高い超音波治療装
置を提供するである。 【解決手段】アプリケータ100は凹形圧電振動体10
2を有する。この凹形圧電振動体102は、複数の等し
い面積の圧電振動板3からなる。この圧電振動板3は複
数の圧電振動子からなる。圧電振動子の横方向共振周波
数は厚さ方向共振周波数よりも高く設定されている。
置を提供するである。 【解決手段】アプリケータ100は凹形圧電振動体10
2を有する。この凹形圧電振動体102は、複数の等し
い面積の圧電振動板3からなる。この圧電振動板3は複
数の圧電振動子からなる。圧電振動子の横方向共振周波
数は厚さ方向共振周波数よりも高く設定されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強力超音波に基づ
く衝撃波により結石を破砕する結石破砕装置の如き超音
波治療装置に関する。
く衝撃波により結石を破砕する結石破砕装置の如き超音
波治療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】結石破砕装置の如き超音波治療装置は、
強力超音波をアプリケータから発生する。このアプリケ
ータのフレームに装着される圧電振動体(凹面振動体)
は、結石を破砕するために必要とするエネルギーを確保
するため、直径300mm程度の口径を必要とし、また
放射超音波を集束するために、略球殻形状(凹面状)に
作製される。
強力超音波をアプリケータから発生する。このアプリケ
ータのフレームに装着される圧電振動体(凹面振動体)
は、結石を破砕するために必要とするエネルギーを確保
するため、直径300mm程度の口径を必要とし、また
放射超音波を集束するために、略球殻形状(凹面状)に
作製される。
【0003】これだけ大きな形状の圧電振動体を、圧電
セラミックや単結晶を一体で製作することは困難なた
め、複数の圧電振動板を個々に作製し、その後、これら
圧電振動板を組合わせて、大きな形状の圧電振動体を構
成するようにしている。つまり、圧電振動板は、多数の
微小圧電振動子からなる。また略球殻形状(凹面状)振
動体は、複数の圧電振動板からなる。
セラミックや単結晶を一体で製作することは困難なた
め、複数の圧電振動板を個々に作製し、その後、これら
圧電振動板を組合わせて、大きな形状の圧電振動体を構
成するようにしている。つまり、圧電振動板は、多数の
微小圧電振動子からなる。また略球殻形状(凹面状)振
動体は、複数の圧電振動板からなる。
【0004】このような超音波治療装置において、焦点
における衝撃波エネルギーを大きくするためには、圧電
振動体への入力エネルギーを大きく投入することが必要
になる。ここで、圧電振動子のような容量負荷の投入エ
ネルギーは、負荷容量C、印加電圧VとしたときCV2
/2で表され、印加電圧の2乗に比例する。したがっ
て、効率よく出力エネルギーを上げるためには、印加電
圧を高くする必要があることがわかる。
における衝撃波エネルギーを大きくするためには、圧電
振動体への入力エネルギーを大きく投入することが必要
になる。ここで、圧電振動子のような容量負荷の投入エ
ネルギーは、負荷容量C、印加電圧VとしたときCV2
/2で表され、印加電圧の2乗に比例する。したがっ
て、効率よく出力エネルギーを上げるためには、印加電
圧を高くする必要があることがわかる。
【0005】しかしながら従来の超音波治療装置におい
ては、例えば500V/mmを越える高電圧パルスを印
加すると、圧電振動板ひいては圧電振動体に疲労破壊が
生じるため、繰り返し高電圧パルスを印加すると衝撃波
エネルギーが低下し、最悪の場合には衝撃波の発生が不
可能になるという問題があった。
ては、例えば500V/mmを越える高電圧パルスを印
加すると、圧電振動板ひいては圧電振動体に疲労破壊が
生じるため、繰り返し高電圧パルスを印加すると衝撃波
エネルギーが低下し、最悪の場合には衝撃波の発生が不
可能になるという問題があった。
【0006】一方、従来の超音波治療装置においては、
駆動電圧であるパルス波形に関して次のような課題があ
る。すなわち、アプリケータの圧電振動体を構成する各
圧電振動板は、各圧電振動板の駆動回路夫々の電気的負
荷を同等にするためにほぼ等面積であることが望まし
い。複数の圧電振動板が装着されるアプリケータの中央
部には、位置合わせや観察のための超音波断層像を得る
ため、超音波診断装置の超音波プローブを挿入する穴を
設けている。圧電振動体の超音波放射面には、伝搬媒体
である水との音響的な整合と、耐水と、電気絶縁とを兼
ねた樹脂層が設けられている。
駆動電圧であるパルス波形に関して次のような課題があ
る。すなわち、アプリケータの圧電振動体を構成する各
圧電振動板は、各圧電振動板の駆動回路夫々の電気的負
荷を同等にするためにほぼ等面積であることが望まし
い。複数の圧電振動板が装着されるアプリケータの中央
部には、位置合わせや観察のための超音波断層像を得る
ため、超音波診断装置の超音波プローブを挿入する穴を
設けている。圧電振動体の超音波放射面には、伝搬媒体
である水との音響的な整合と、耐水と、電気絶縁とを兼
ねた樹脂層が設けられている。
【0007】電圧を、圧電振動体の圧電振動板の両面に
設けられた電極に印加することで、振動板は厚さ方向に
伸縮し、伝搬媒体に超音波を放射する。放射された大振
幅超音波は、水や人体を伝搬する過程で生ずる非線形現
象により図17の(a)、(b)に示すように、衝撃波
に変換される。図17の(a)、(b)に示すように、
振動体からはA点で観測したように正弦波形状の数波の
超音波パルスが放射される。超音波が焦点に向かって水
中を進行する過程で、振幅が増大し、波面が立ち上がり
B点の観測波形のように鋸状に変化してくる。焦点のC
点では先頭の波面だけが残り衝撃波が形成される。
設けられた電極に印加することで、振動板は厚さ方向に
伸縮し、伝搬媒体に超音波を放射する。放射された大振
幅超音波は、水や人体を伝搬する過程で生ずる非線形現
象により図17の(a)、(b)に示すように、衝撃波
に変換される。図17の(a)、(b)に示すように、
振動体からはA点で観測したように正弦波形状の数波の
超音波パルスが放射される。超音波が焦点に向かって水
中を進行する過程で、振幅が増大し、波面が立ち上がり
B点の観測波形のように鋸状に変化してくる。焦点のC
点では先頭の波面だけが残り衝撃波が形成される。
【0008】衝撃波は単発波形が望ましく、圧電振動板
から放射される超音波も単発波形が望ましい。また放射
超音波の音圧振幅を大きくするために圧電振動板の共振
周波数に合わせた駆動パルスで駆動される。
から放射される超音波も単発波形が望ましい。また放射
超音波の音圧振幅を大きくするために圧電振動板の共振
周波数に合わせた駆動パルスで駆動される。
【0009】上述したように、従来の超音波治療装置
は、破壊強度を上げるために高電圧パルスを印加すると
圧電振動板が疲労破壊し、ひいては衝撃波の発生ができ
なくなるという問題が生じた。また、結石粉砕装置など
への応用の観点からは、衝撃波エネルギーの大きいこと
が要求される。しかしながら駆動パルス電圧を上げるこ
とには限界があり効率的な衝撃波発生源の実現が望まれ
る。
は、破壊強度を上げるために高電圧パルスを印加すると
圧電振動板が疲労破壊し、ひいては衝撃波の発生ができ
なくなるという問題が生じた。また、結石粉砕装置など
への応用の観点からは、衝撃波エネルギーの大きいこと
が要求される。しかしながら駆動パルス電圧を上げるこ
とには限界があり効率的な衝撃波発生源の実現が望まれ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、破壊
強度が高く且つ信頼性の高い超音波治療装置を提供する
ことにある。
強度が高く且つ信頼性の高い超音波治療装置を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的は、次のような
超音波治療装置により達成される。すなわち、本発明
は、横方向共振周波数が厚さ方向共振周波数よりも高く
設定された複数の圧電振動子と、前記圧電振動子夫々に
駆動電圧を供給する駆動部とを具備する超音波治療装
置、である。この構成において、高調波成分の共振は基
本共振周波数より低周波側には存在しないことから、厚
さ方向の共振周波数よりも横方向の共振周波数の方が高
い圧電振動子を用い、厚さ方向の共振周波数周辺で横方
向の不要な振動の励起を防止することで、圧電振動子の
破壊強度を向上させることが可能となる。
超音波治療装置により達成される。すなわち、本発明
は、横方向共振周波数が厚さ方向共振周波数よりも高く
設定された複数の圧電振動子と、前記圧電振動子夫々に
駆動電圧を供給する駆動部とを具備する超音波治療装
置、である。この構成において、高調波成分の共振は基
本共振周波数より低周波側には存在しないことから、厚
さ方向の共振周波数よりも横方向の共振周波数の方が高
い圧電振動子を用い、厚さ方向の共振周波数周辺で横方
向の不要な振動の励起を防止することで、圧電振動子の
破壊強度を向上させることが可能となる。
【0012】上記において、前記駆動部は、500V/
mm以上の高電圧パルスを前記圧電振動子に印加する駆
動電源を具備することができる。この駆動電源により、
500V/mmを越える高電圧パルスを印加した場合で
あっても、複数の圧電振動子、圧電振動板ひいては圧電
振動体には疲労破壊が生じない。従って、繰り返し高電
圧パルスを印加しても、衝撃波エネルギーの低下は少な
いものとすることができる。
mm以上の高電圧パルスを前記圧電振動子に印加する駆
動電源を具備することができる。この駆動電源により、
500V/mmを越える高電圧パルスを印加した場合で
あっても、複数の圧電振動子、圧電振動板ひいては圧電
振動体には疲労破壊が生じない。従って、繰り返し高電
圧パルスを印加しても、衝撃波エネルギーの低下は少な
いものとすることができる。
【0013】また、前記複数の圧電振動子夫々は横方向
共振周波数が厚さ方向共振周波数の1.5倍以上とする
ことができ、これは圧電振動子、圧電振動板ひいては圧
電振動体の構成上好ましい。さらに前記複数の圧電振動
子は樹脂により結合された構成とすることができる。こ
の場合、複数の圧電振動子に共通電極を設け前記圧電振
動板とすれば、駆動回路との接続を圧電振動板の数だけ
行えば良くなるため、駆動回路からそれぞれの振動子に
電気的接続を行うという製造上極めて複雑な工程を簡略
化することが可能となる。また、前記圧電振動板複数に
より略球殻形状圧電振動体を構成することにより、略球
殻形状圧電振動体の焦点付近に超音波エネルギーを集中
させることが可能になり、超音波治療装置を構成する上
で実用的である。各圧電振動板の面積を等面積に分割す
ることにより、各圧電振動板を駆動する回路の電気的負
荷を同等とすることができ好ましい。複数の圧電振動板
の超音波放射面に音響整合層を配置することにより、超
音波の伝搬媒体である水への伝搬効率を良くすることが
できる。
共振周波数が厚さ方向共振周波数の1.5倍以上とする
ことができ、これは圧電振動子、圧電振動板ひいては圧
電振動体の構成上好ましい。さらに前記複数の圧電振動
子は樹脂により結合された構成とすることができる。こ
の場合、複数の圧電振動子に共通電極を設け前記圧電振
動板とすれば、駆動回路との接続を圧電振動板の数だけ
行えば良くなるため、駆動回路からそれぞれの振動子に
電気的接続を行うという製造上極めて複雑な工程を簡略
化することが可能となる。また、前記圧電振動板複数に
より略球殻形状圧電振動体を構成することにより、略球
殻形状圧電振動体の焦点付近に超音波エネルギーを集中
させることが可能になり、超音波治療装置を構成する上
で実用的である。各圧電振動板の面積を等面積に分割す
ることにより、各圧電振動板を駆動する回路の電気的負
荷を同等とすることができ好ましい。複数の圧電振動板
の超音波放射面に音響整合層を配置することにより、超
音波の伝搬媒体である水への伝搬効率を良くすることが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1を参照して本発明の一実施形
態に係る超音波治療装置の概略を説明する。図1に示す
ように、本実施形態の超音波治療装置は、アプリケータ
100と、治療装置本体110と、診断装置本体120
とから概略構成される。アプリケータ100は、中央に
穴が開けられた凹状フレーム101の凹面側に、複数の
圧電振動板3が配置され、これら複数の圧電振動板3に
より凹状圧電振動体102を構成している。凹状圧電振
動体102の超音波放射面には、音響整合、耐水及び電
気絶縁のために樹脂層103が設けられている。凹状圧
電振動体102の口径は300mm程度である。複数の
圧電振動板3夫々は、治療装置本体110に備わった駆
動電源により夫々駆動電圧が供給される。凹状フレーム
101の穴には、超音波プローブ104を先端に取付け
た超音波ブロープロッド105が上下可能に設けられて
いる。超音波ブロープロッド105の超音波プローブ1
04は、診断装置本体120に接続されている。凹状圧
電振動体102には、袋106が取付けられている。袋
106内には水107が収容されている。
態に係る超音波治療装置の概略を説明する。図1に示す
ように、本実施形態の超音波治療装置は、アプリケータ
100と、治療装置本体110と、診断装置本体120
とから概略構成される。アプリケータ100は、中央に
穴が開けられた凹状フレーム101の凹面側に、複数の
圧電振動板3が配置され、これら複数の圧電振動板3に
より凹状圧電振動体102を構成している。凹状圧電振
動体102の超音波放射面には、音響整合、耐水及び電
気絶縁のために樹脂層103が設けられている。凹状圧
電振動体102の口径は300mm程度である。複数の
圧電振動板3夫々は、治療装置本体110に備わった駆
動電源により夫々駆動電圧が供給される。凹状フレーム
101の穴には、超音波プローブ104を先端に取付け
た超音波ブロープロッド105が上下可能に設けられて
いる。超音波ブロープロッド105の超音波プローブ1
04は、診断装置本体120に接続されている。凹状圧
電振動体102には、袋106が取付けられている。袋
106内には水107が収容されている。
【0015】このような構成で、治療装置本体110に
備わった駆動電源により駆動電圧が複数の圧電振動板3
夫々に供給されると、焦点108に衝撃波が発生する。
また、超音波プローブ104を診断装置本体120によ
り電子走査することにより、焦点108の周囲の断層像
を得ることができる。
備わった駆動電源により駆動電圧が複数の圧電振動板3
夫々に供給されると、焦点108に衝撃波が発生する。
また、超音波プローブ104を診断装置本体120によ
り電子走査することにより、焦点108の周囲の断層像
を得ることができる。
【0016】図2及び図3を参照して本発明の超音波治
療装置の凹状圧電振動体102の一例を具体的に説明す
る。すなわち、凹状圧電振動体102を上方から見た図
2の(a)及びその正面から見た図2の(b)、並びに
図3に示すように、圧電振動板3は、対向する電極2
(図では共通電極)と圧電体1からなる圧電振動子を間
隙4を設けて複数個配置してなる。この圧電振動板3を
複数枚組合せ、略球殻状になるように配置し凹状圧電振
動体102を構成している。圧電振動板3の各圧電振動
子に電気パルスを印加することにより発せられる超音波
は集束され、その焦点付近で変換される衝撃波は結石を
破砕することができる。
療装置の凹状圧電振動体102の一例を具体的に説明す
る。すなわち、凹状圧電振動体102を上方から見た図
2の(a)及びその正面から見た図2の(b)、並びに
図3に示すように、圧電振動板3は、対向する電極2
(図では共通電極)と圧電体1からなる圧電振動子を間
隙4を設けて複数個配置してなる。この圧電振動板3を
複数枚組合せ、略球殻状になるように配置し凹状圧電振
動体102を構成している。圧電振動板3の各圧電振動
子に電気パルスを印加することにより発せられる超音波
は集束され、その焦点付近で変換される衝撃波は結石を
破砕することができる。
【0017】ここで、圧電振動体102を構成する複数
の圧電振動板3及び圧電振動板3を構成する複数の圧電
振動子の横方向すなわち前記略球殻の接線方向の共振周
波数は、圧電振動子の厚さ方向すなわち前記略球殻の法
線方向の共振周波数よりも高く設定されている。
の圧電振動板3及び圧電振動板3を構成する複数の圧電
振動子の横方向すなわち前記略球殻の接線方向の共振周
波数は、圧電振動子の厚さ方向すなわち前記略球殻の法
線方向の共振周波数よりも高く設定されている。
【0018】また、圧電振動子の(横方向の共振周波数
/厚さ方向の共振周波数)の値を大きくするためには、
圧電振動子の(厚さ方向の寸法/横方向の寸法)の値を
大きくすることで可能になる。
/厚さ方向の共振周波数)の値を大きくするためには、
圧電振動子の(厚さ方向の寸法/横方向の寸法)の値を
大きくすることで可能になる。
【0019】本発明における圧電振動子としては、圧電
体1と、その厚さ方向に形成された一対の電極2からな
る。
体1と、その厚さ方向に形成された一対の電極2からな
る。
【0020】前記圧電体に用いる圧電材料としては、電
気機械結合係数が大きく誘電率の大きな材料が望まれ
る。たとえばPZT系圧電セラミックや亜鉛ニオブ酸鉛
−チタン酸鉛の固溶系単結晶などの単結晶を用いること
ができる。
気機械結合係数が大きく誘電率の大きな材料が望まれ
る。たとえばPZT系圧電セラミックや亜鉛ニオブ酸鉛
−チタン酸鉛の固溶系単結晶などの単結晶を用いること
ができる。
【0021】また、圧電体の形状は、前述したように
(横方向の共振周波数/厚さ方向の共振周波数)に影響
する。すなわち、一般に共振周波数は圧電体の厚さに反
比例するため、(横方向の共振周波数/厚さ方向の共振
周波数)の値が1を越えるためには、(厚さ方向の寸法
/横方向の寸法)の値が1を越えるようにする必要があ
る。具体的には、例えば圧電体1の形状が円柱状である
場合には、(円柱の高さ/底面の直径)が1.5を越え
るものを、また圧電体1の形状が四角柱の場合(四角柱
の高さ/底面の長い辺)の値が1.5を越えるものを用
いることが望ましい。
(横方向の共振周波数/厚さ方向の共振周波数)に影響
する。すなわち、一般に共振周波数は圧電体の厚さに反
比例するため、(横方向の共振周波数/厚さ方向の共振
周波数)の値が1を越えるためには、(厚さ方向の寸法
/横方向の寸法)の値が1を越えるようにする必要があ
る。具体的には、例えば圧電体1の形状が円柱状である
場合には、(円柱の高さ/底面の直径)が1.5を越え
るものを、また圧電体1の形状が四角柱の場合(四角柱
の高さ/底面の長い辺)の値が1.5を越えるものを用
いることが望ましい。
【0022】前記圧電振動子の製造法は、例えば適当な
サイズの圧電体1の対向する面に焼き付け銀、ニッケル
鍍金、あるいは所望の金属を蒸着法やスパッタ法などを
用い、電極面としての導電性薄膜を形成した後、電極面
に垂直な方向に分離し円柱、多角柱状に形成すれば良
い。
サイズの圧電体1の対向する面に焼き付け銀、ニッケル
鍍金、あるいは所望の金属を蒸着法やスパッタ法などを
用い、電極面としての導電性薄膜を形成した後、電極面
に垂直な方向に分離し円柱、多角柱状に形成すれば良
い。
【0023】このようにして得られる複数の振動子を略
球殻形状に敷き詰めることで本発明の超音波治療装置の
圧電振動体102、圧電振動板3及び圧電振動子が形成
され、前記振動子に同時に電圧を印加することで超音波
エネルギーを焦点付近に集中させることが可能になる。
球殻形状に敷き詰めることで本発明の超音波治療装置の
圧電振動体102、圧電振動板3及び圧電振動子が形成
され、前記振動子に同時に電圧を印加することで超音波
エネルギーを焦点付近に集中させることが可能になる。
【0024】ここで、前記複数の振動子をグルーピング
し、複数の振動子群からなる圧電振動板3によって略球
殻形状にすることが実用的である。すなわち、複数の圧
電振動子に共通電極を設け前記圧電振動板とすれば、駆
動回路との接続を圧電振動板の数だけ行えば良くなるた
め、駆動回路からそれぞれの振動子に電気的接続を行う
という製造上極めて複雑な工程を簡略化することが可能
となる。
し、複数の振動子群からなる圧電振動板3によって略球
殻形状にすることが実用的である。すなわち、複数の圧
電振動子に共通電極を設け前記圧電振動板とすれば、駆
動回路との接続を圧電振動板の数だけ行えば良くなるた
め、駆動回路からそれぞれの振動子に電気的接続を行う
という製造上極めて複雑な工程を簡略化することが可能
となる。
【0025】前記圧電振動板3の形成方法としては、例
えば、共通電極2となる厚さ50μm程度で所望の形状
の金属板に複数の前記圧電振動子を敷き詰め、両者間を
圧電振動子の電極2と共通電極2を導電性接着剤やはん
だなどで導通接合したり、また、敷き詰めた圧電振動子
間を樹脂で充填した後、隣合う電極同士の導通をとるた
めに導電性樹脂を全面に塗布することで形成できる。
えば、共通電極2となる厚さ50μm程度で所望の形状
の金属板に複数の前記圧電振動子を敷き詰め、両者間を
圧電振動子の電極2と共通電極2を導電性接着剤やはん
だなどで導通接合したり、また、敷き詰めた圧電振動子
間を樹脂で充填した後、隣合う電極同士の導通をとるた
めに導電性樹脂を全面に塗布することで形成できる。
【0026】当然のことながら圧電体を敷き詰め、圧電
体間に樹脂を充填した後、圧電体に共通電極を形成して
も良い。
体間に樹脂を充填した後、圧電体に共通電極を形成して
も良い。
【0027】また、図2の(a)、(b)に示すよう
に、略球殻形状の圧電振動体102の口径xは、一般に
300mm程度必要なため、これを一枚の圧電振動板に
するとその静電容量(数百nF)は極めて大きくなる。
このような大容量の圧電振動板に高電圧(数kV)で高
周波(500kHz)のパルス電圧を印加する駆動回路
を実現することは非常に困難なため、静電容量を十数n
F以下に抑えることが望まれる。圧電材料の誘電率と振
動板の厚さが決まれば、振動板の面積制限が決まり、こ
のような圧電振動板を組み合わせて略球殻形状を形成
し、各圧電振動板にそれぞれ駆動回路を接続することが
望ましい。また、駆動回路の電気的負荷を同等とするた
めに、各圧電振動板3の面積を等面積に分割することが
望ましい。
に、略球殻形状の圧電振動体102の口径xは、一般に
300mm程度必要なため、これを一枚の圧電振動板に
するとその静電容量(数百nF)は極めて大きくなる。
このような大容量の圧電振動板に高電圧(数kV)で高
周波(500kHz)のパルス電圧を印加する駆動回路
を実現することは非常に困難なため、静電容量を十数n
F以下に抑えることが望まれる。圧電材料の誘電率と振
動板の厚さが決まれば、振動板の面積制限が決まり、こ
のような圧電振動板を組み合わせて略球殻形状を形成
し、各圧電振動板にそれぞれ駆動回路を接続することが
望ましい。また、駆動回路の電気的負荷を同等とするた
めに、各圧電振動板3の面積を等面積に分割することが
望ましい。
【0028】さらに、前記略球殻形状の圧電振動体10
2の中央部には、超音波イメージングのための超音波プ
ローブを取り付ける穴を設けることもできる。この場
合、図2の(a)、(b)に示すように、前記穴の径y
は、超音波治療装置から得られる衝撃波パワーに影響す
るため、極力小さくすることが望ましいが、現状のプロ
ーブの大きさから前記穴の直径yは100mm程度とな
る。
2の中央部には、超音波イメージングのための超音波プ
ローブを取り付ける穴を設けることもできる。この場
合、図2の(a)、(b)に示すように、前記穴の径y
は、超音波治療装置から得られる衝撃波パワーに影響す
るため、極力小さくすることが望ましいが、現状のプロ
ーブの大きさから前記穴の直径yは100mm程度とな
る。
【0029】また、前記略球殻形状の圧電振動体102
の口径xは、150mm以上、600mm以下であるこ
とが望ましい。その口径xが150mm以下であると、
前述したように圧電振動体102から得られる衝撃波パ
ワーを結石などを破壊できる程度まで十分に上げること
ができず、600mm以上の場合、圧電振動体102及
びアプリケータ100の重量が増し、操作性が悪くな
り、また圧電振動子数が増加するため駆動電源の数が多
くなりシステム規模が大きくなるという問題が生じる。
の口径xは、150mm以上、600mm以下であるこ
とが望ましい。その口径xが150mm以下であると、
前述したように圧電振動体102から得られる衝撃波パ
ワーを結石などを破壊できる程度まで十分に上げること
ができず、600mm以上の場合、圧電振動体102及
びアプリケータ100の重量が増し、操作性が悪くな
り、また圧電振動子数が増加するため駆動電源の数が多
くなりシステム規模が大きくなるという問題が生じる。
【0030】また、前記略球殻形状の超音波治療装置の
超音波放射面には超音波の伝搬媒体である水への伝搬効
率を良くするために音響整合層が設けられる。この音響
整合層は球殻形状に振動子を配列した後、一体に形成し
ても良いが、分割配置する振動板3毎に個々に形成して
も良い。
超音波放射面には超音波の伝搬媒体である水への伝搬効
率を良くするために音響整合層が設けられる。この音響
整合層は球殻形状に振動子を配列した後、一体に形成し
ても良いが、分割配置する振動板3毎に個々に形成して
も良い。
【0031】本発明の超音波治療装置の圧電振動体10
2は、パルス電圧を従来よりも高く印加でき、放射超音
波のパワーを大きく向上できる。共通電極として振動板
全面に塗布した導電性樹脂の面上に音響整合層を接着し
た超音波治療装置に従来よりも高いパルス電圧の印加を
繰り返すと疲労破壊的に振動板から音響整合層が剥離
し、衝撃波エネルギーが低下し、最悪の場合には衝撃波
の発生が不可能になる。剥離原因は、導電性樹脂の強度
不足で、振動板中央部において接着強度を補強するため
に、音響整合層を接着する接着剤を振動子の間隙に充填
した樹脂の一部に直接接合させることが効果的で、各振
動子の間の導通を妨げない範囲で間隙に充填した樹脂部
には共通電極を形成しないことが望ましい。
2は、パルス電圧を従来よりも高く印加でき、放射超音
波のパワーを大きく向上できる。共通電極として振動板
全面に塗布した導電性樹脂の面上に音響整合層を接着し
た超音波治療装置に従来よりも高いパルス電圧の印加を
繰り返すと疲労破壊的に振動板から音響整合層が剥離
し、衝撃波エネルギーが低下し、最悪の場合には衝撃波
の発生が不可能になる。剥離原因は、導電性樹脂の強度
不足で、振動板中央部において接着強度を補強するため
に、音響整合層を接着する接着剤を振動子の間隙に充填
した樹脂の一部に直接接合させることが効果的で、各振
動子の間の導通を妨げない範囲で間隙に充填した樹脂部
には共通電極を形成しないことが望ましい。
【0032】以上のように圧電振動子は、電気パルスを
印加して厚さ方向に振動させて超音波パルスを発生させ
るが、横方向にも振動する。厚さ方向の振動も横方向の
振動もその形状に応じた共振周波数が存在する。また、
従来の超音波治療装置に用いる圧電振動子は、厚さ方向
の共振周波数よりも横方向の共振周波数の方が低いもの
を用いている。
印加して厚さ方向に振動させて超音波パルスを発生させ
るが、横方向にも振動する。厚さ方向の振動も横方向の
振動もその形状に応じた共振周波数が存在する。また、
従来の超音波治療装置に用いる圧電振動子は、厚さ方向
の共振周波数よりも横方向の共振周波数の方が低いもの
を用いている。
【0033】本発明者らは次のことを確認した。すなわ
ち、超音波治療装置では駆動パルスは連続波でないため
に比較的広い周波数帯域を有する。このため、圧電振動
子に厚さ方向の振動を励起させるためのパルスを用いて
も、横方向の共振モードの高調波成分の振動も励起して
しまう。従って、高電圧を印加したときは、厚さ方向の
振動と、横方向の振動との複合効果により、圧電素子が
疲労破壊により割れることを確認した。
ち、超音波治療装置では駆動パルスは連続波でないため
に比較的広い周波数帯域を有する。このため、圧電振動
子に厚さ方向の振動を励起させるためのパルスを用いて
も、横方向の共振モードの高調波成分の振動も励起して
しまう。従って、高電圧を印加したときは、厚さ方向の
振動と、横方向の振動との複合効果により、圧電素子が
疲労破壊により割れることを確認した。
【0034】本発明では、高調波成分の共振は基本共振
周波数より低周波側には存在しないことから、厚さ方向
の共振周波数よりも横方向の共振周波数の方が高い圧電
振動子を用い、厚さ方向の共振周波数周辺で横方向の不
要な振動の励起を防止することで圧電振動子の破壊強度
を向上させることが可能となる。
周波数より低周波側には存在しないことから、厚さ方向
の共振周波数よりも横方向の共振周波数の方が高い圧電
振動子を用い、厚さ方向の共振周波数周辺で横方向の不
要な振動の励起を防止することで圧電振動子の破壊強度
を向上させることが可能となる。
【0035】以下、具体例を説明する。すなわち、ま
ず、模擬的な圧電振動板を作製し、その特性評価を行っ
た。図4は、この圧電振動板の作製方法を説明する概略
斜視図である。先ず、高電圧パルス印加時の破壊評価を
行うために直径30mm、厚さ3.2mmのセラミック
圧電材料(東芝セラミックス社製T−96)を用意し
た。なお、このセラミック材料の3.2mm厚、底面2
×2mm2 での厚さ方向の基本共振周波数は約500k
Hzである。このセラミック圧電材料の対向する面のそ
れぞれに膜厚5μmの焼き付け銀からなる電極2を形成
した後、電極2に垂直な方向に厚さ0.4mmのダイヤ
モンドブレードで2.4mmピッチで縦横に切断し、底
面2×2mm2 の圧電体1からなる圧電振動子を2.4
mmピッチで配列した状態とした。次にこの配列状態の
まま振動子間隙4にエポキシ樹脂を充填し、図4に示す
ような圧電振動子群を得た。さらに切断された電極2の
導通をとるために電極が形成された面全面に導電性樹脂
層を塗布し、圧電振動板を形成した。
ず、模擬的な圧電振動板を作製し、その特性評価を行っ
た。図4は、この圧電振動板の作製方法を説明する概略
斜視図である。先ず、高電圧パルス印加時の破壊評価を
行うために直径30mm、厚さ3.2mmのセラミック
圧電材料(東芝セラミックス社製T−96)を用意し
た。なお、このセラミック材料の3.2mm厚、底面2
×2mm2 での厚さ方向の基本共振周波数は約500k
Hzである。このセラミック圧電材料の対向する面のそ
れぞれに膜厚5μmの焼き付け銀からなる電極2を形成
した後、電極2に垂直な方向に厚さ0.4mmのダイヤ
モンドブレードで2.4mmピッチで縦横に切断し、底
面2×2mm2 の圧電体1からなる圧電振動子を2.4
mmピッチで配列した状態とした。次にこの配列状態の
まま振動子間隙4にエポキシ樹脂を充填し、図4に示す
ような圧電振動子群を得た。さらに切断された電極2の
導通をとるために電極が形成された面全面に導電性樹脂
層を塗布し、圧電振動板を形成した。
【0036】得られた圧電振動板の共振特性を、計測器
(ヒューレットパッカード社製4195A)を用いて測
定した結果を図5に示す。図5は振動板のインピーダン
スの周波数特性を示し、樹脂で連結された直径30mm
の横方向の共振が40kHz付近に現れたがレベルは小
さく、底面2×2mm2 の圧電振動子の横方向の共振は
800kHzであり、厚さ方向の基本共振周波数である
500kHz近傍では横方向の共振が観測されていない
ことが判る。
(ヒューレットパッカード社製4195A)を用いて測
定した結果を図5に示す。図5は振動板のインピーダン
スの周波数特性を示し、樹脂で連結された直径30mm
の横方向の共振が40kHz付近に現れたがレベルは小
さく、底面2×2mm2 の圧電振動子の横方向の共振は
800kHzであり、厚さ方向の基本共振周波数である
500kHz近傍では横方向の共振が観測されていない
ことが判る。
【0037】この圧電振動板に、500kHzのパルス
電圧を7kVppまで印加したところ(3.2kVpp
で500V/mm)、放射される超音波パルスの振幅は
電圧に比例して大きくなり、6kVppのパルス電圧を
5百万回印加しても放射超音波の振幅に変動は見られ
ず、放射超音波のパワーアップが達成できた。
電圧を7kVppまで印加したところ(3.2kVpp
で500V/mm)、放射される超音波パルスの振幅は
電圧に比例して大きくなり、6kVppのパルス電圧を
5百万回印加しても放射超音波の振幅に変動は見られ
ず、放射超音波のパワーアップが達成できた。
【0038】次に圧電振動板の第2の作製例を述べる。
前述の作製例では圧電振動子は厚さ方向に完全に切断分
離したが、厚さに対して70%以上の深さの溝を形成
し、一面は分離しない状態に加工した。この溝にエポキ
シ樹脂を充填し、共通電極を形成した振動子も図5に示
すように横方向の共振は大きく軽減でき、前述と同様の
パワーアップ効果が得られた。この作製方法だと共通電
極の形成は一面で済むなど製造工程が簡略できた。
前述の作製例では圧電振動子は厚さ方向に完全に切断分
離したが、厚さに対して70%以上の深さの溝を形成
し、一面は分離しない状態に加工した。この溝にエポキ
シ樹脂を充填し、共通電極を形成した振動子も図5に示
すように横方向の共振は大きく軽減でき、前述と同様の
パワーアップ効果が得られた。この作製方法だと共通電
極の形成は一面で済むなど製造工程が簡略できた。
【0039】超音波治療装置は超音波の伝搬媒体である
水中に超音波を放射するため、圧電振動板の超音波放射
面に音響整合層を設け、放射効率を高めている。作製し
た直径30mmの圧電振動板の共通電極上に音響整合と
して2層のエポキシ樹脂(第1層スタイキャスト285
0FTを1.5mm厚、第2層エポテック301−2を
1.2mm厚)をエポキシ接着剤で接着した。この素子
にパルス電圧を印加して出力特性を評価したところ、同
電圧のパルスを印加したとき、放射超音波の音圧は音響
整合層形成前よりも1.5倍程度増加した。しかし、6
kVppのパルスを1万回印加すると、振動板の中央部
において音響整合層が剥離し、放射超音波の音圧が大き
く減少した。素子の中央部において共通電極として設け
た導電性樹脂層の厚さを2分して剥がれており、導電性
樹脂の強度不足が原因であった。そこで、図8の
(a),(b)に示すように、音響整合層6を接合する
面側の共通電極2は圧電振動板3の全面に塗布せずに、
振動子1の間隙に充填した樹脂4の一部を露出させ、音
響整合層6を接着する接着剤7と直接接合させた。図8
の(a)は振動板3に音響整合層6を接着した縦断面図
で、図8の(b)及び図9は図8の(a)の振動板3に
塗布した共通電極パターンの一例を示す。共通電極は分
割された圧電振動子の電極同士が接続されれば良いた
め、図9のように充填樹脂4の露出領域を大きくした方
が接合強度はより強くなり、望ましい。どちらの共通電
極パターンとも音響整合層を接着した振動板に、6kV
ppのパルスを5百万回印加しても放射超音波の振幅に
変動は見られなくなった。
水中に超音波を放射するため、圧電振動板の超音波放射
面に音響整合層を設け、放射効率を高めている。作製し
た直径30mmの圧電振動板の共通電極上に音響整合と
して2層のエポキシ樹脂(第1層スタイキャスト285
0FTを1.5mm厚、第2層エポテック301−2を
1.2mm厚)をエポキシ接着剤で接着した。この素子
にパルス電圧を印加して出力特性を評価したところ、同
電圧のパルスを印加したとき、放射超音波の音圧は音響
整合層形成前よりも1.5倍程度増加した。しかし、6
kVppのパルスを1万回印加すると、振動板の中央部
において音響整合層が剥離し、放射超音波の音圧が大き
く減少した。素子の中央部において共通電極として設け
た導電性樹脂層の厚さを2分して剥がれており、導電性
樹脂の強度不足が原因であった。そこで、図8の
(a),(b)に示すように、音響整合層6を接合する
面側の共通電極2は圧電振動板3の全面に塗布せずに、
振動子1の間隙に充填した樹脂4の一部を露出させ、音
響整合層6を接着する接着剤7と直接接合させた。図8
の(a)は振動板3に音響整合層6を接着した縦断面図
で、図8の(b)及び図9は図8の(a)の振動板3に
塗布した共通電極パターンの一例を示す。共通電極は分
割された圧電振動子の電極同士が接続されれば良いた
め、図9のように充填樹脂4の露出領域を大きくした方
が接合強度はより強くなり、望ましい。どちらの共通電
極パターンとも音響整合層を接着した振動板に、6kV
ppのパルスを5百万回印加しても放射超音波の振幅に
変動は見られなくなった。
【0040】次に前述の圧電セラミックと同質のセラミ
ックを用い、図1又は図2に示すような超音波治療装置
を作製した。また、このときの圧電振動板は、口径33
0mm、穴の径110mmで曲率260mmの球殻形状
のものを16分割したものを用いた。
ックを用い、図1又は図2に示すような超音波治療装置
を作製した。また、このときの圧電振動板は、口径33
0mm、穴の径110mmで曲率260mmの球殻形状
のものを16分割したものを用いた。
【0041】圧電振動子は、前述の圧電振動子と同様に
して作製した。まず球殻を16分割した振動板に相当す
る平板の圧電セラミックを縦横に切断分離し、切断溝に
樹脂を充填し、共通電極を設けて本発明の振動板を得
る。超音波放射面側の共通電極は図8に示したように中
央部において充填樹脂部の一部が露出するようにした
(露出部8)。次にこの振動板を充填した樹脂のガラス
転移点を越える温度に加熱し、所定の曲率(260m
m)の型に押し付け室温まで冷却して曲面形状とし、球
殻を16分割した振動板を得た。次にあらかじめ接合面
と一致する形状に曲率を持って形成した音響整合層(第
1層スタイキャスト2850FTを1.5mm厚、第2
層エポテック301−2を1.2mm厚)を振動板に接
着した。同様の方法で得た16枚の振動板を敷き詰め球
殻形状とした。各振動子間の隙間はエポキシ系樹脂を充
填し、球殻形状となった音響整合層全面に耐湿膜として
テフロン系コーティング剤を50μm厚で形成した。
して作製した。まず球殻を16分割した振動板に相当す
る平板の圧電セラミックを縦横に切断分離し、切断溝に
樹脂を充填し、共通電極を設けて本発明の振動板を得
る。超音波放射面側の共通電極は図8に示したように中
央部において充填樹脂部の一部が露出するようにした
(露出部8)。次にこの振動板を充填した樹脂のガラス
転移点を越える温度に加熱し、所定の曲率(260m
m)の型に押し付け室温まで冷却して曲面形状とし、球
殻を16分割した振動板を得た。次にあらかじめ接合面
と一致する形状に曲率を持って形成した音響整合層(第
1層スタイキャスト2850FTを1.5mm厚、第2
層エポテック301−2を1.2mm厚)を振動板に接
着した。同様の方法で得た16枚の振動板を敷き詰め球
殻形状とした。各振動子間の隙間はエポキシ系樹脂を充
填し、球殻形状となった音響整合層全面に耐湿膜として
テフロン系コーティング剤を50μm厚で形成した。
【0042】このとき各振動板の電極からはパルス電圧
印加のためのリード線を引き出し、各々駆動電源に接続
した。
印加のためのリード線を引き出し、各々駆動電源に接続
した。
【0043】このようにして製造された超音波治療装置
を、水中に設置し、それぞれの圧電振動板に7kVpp
までパルス電圧を印加したところ、焦点における衝撃波
音圧は電圧に比例して大きくなり、衝撃波のパワーアッ
プが達成でき、また、6kVppのパルス電圧を5百万
回印加しても衝撃波音圧に変動は見られなかった。
を、水中に設置し、それぞれの圧電振動板に7kVpp
までパルス電圧を印加したところ、焦点における衝撃波
音圧は電圧に比例して大きくなり、衝撃波のパワーアッ
プが達成でき、また、6kVppのパルス電圧を5百万
回印加しても衝撃波音圧に変動は見られなかった。
【0044】次に超音波治療装置の第2の作製例を述べ
る。前述の作製例では集束効率を良くするために振動板
を曲面加工したが、平板形状の振動板を組み合わせて略
球殻形状とすることも可能であった。前述した圧電振動
子を完全に分離しないように作製した振動板に音響整合
層を接着し、略球殻形状に配列した。焦点での集束効率
が悪くなり、焦点における衝撃波の最大音圧は低下した
が、振動板作製の工程が簡略化できた。平板状振動板の
面積を小さくし、多数配設することで、集束効率は改善
でき、共振周波数250kHzの平板状振動板を60個
配設して、図1等の示す球殻形状の圧電振動体を作製し
た。この圧電振動体によっても先の圧電振動体と同等の
衝撃波を発生できた。
る。前述の作製例では集束効率を良くするために振動板
を曲面加工したが、平板形状の振動板を組み合わせて略
球殻形状とすることも可能であった。前述した圧電振動
子を完全に分離しないように作製した振動板に音響整合
層を接着し、略球殻形状に配列した。焦点での集束効率
が悪くなり、焦点における衝撃波の最大音圧は低下した
が、振動板作製の工程が簡略化できた。平板状振動板の
面積を小さくし、多数配設することで、集束効率は改善
でき、共振周波数250kHzの平板状振動板を60個
配設して、図1等の示す球殻形状の圧電振動体を作製し
た。この圧電振動体によっても先の圧電振動体と同等の
衝撃波を発生できた。
【0045】以下に比較例を示す。
【0046】圧電振動子の高電圧パルス印加時の破壊評
価を行うために、直径30mm、厚さ4mmで実施形態
と同一材料であるセラミック圧電材料を用意した(前記
セラミック材料の厚さ4mm、底面の直径30mmでの
基本共振周波数は500kHzである)。このセラミッ
ク圧電材料の対向する面のそれぞれに膜厚5μmの焼き
付け銀を電極として形成し圧電振動子を得た。
価を行うために、直径30mm、厚さ4mmで実施形態
と同一材料であるセラミック圧電材料を用意した(前記
セラミック材料の厚さ4mm、底面の直径30mmでの
基本共振周波数は500kHzである)。このセラミッ
ク圧電材料の対向する面のそれぞれに膜厚5μmの焼き
付け銀を電極として形成し圧電振動子を得た。
【0047】このときの共振特性を図6に示す。図6か
ら、この振動子の横方向の基本共振周波数が70kHz
付近にあることが判り、さらにその高調波共振が多数現
れ、厚さ方向の基本共振周波数である500kHz付近
においても横方向の共振の影響で多くのスプリアスを生
じていることが判る。
ら、この振動子の横方向の基本共振周波数が70kHz
付近にあることが判り、さらにその高調波共振が多数現
れ、厚さ方向の基本共振周波数である500kHz付近
においても横方向の共振の影響で多くのスプリアスを生
じていることが判る。
【0048】さらに圧電振動子に5kVpp(625V
/mm)のパルスを5万発印加した後の圧電振動子を図
7に示す。図7に示されるように、圧電振動子3にクラ
ック200が生じた。振動子が厚さ方向にしか振動して
いないとすると、内部応力は振動子を厚さ方向に2分す
るように働くが、図7から内部応力が径方向にも生じて
いることが判る。
/mm)のパルスを5万発印加した後の圧電振動子を図
7に示す。図7に示されるように、圧電振動子3にクラ
ック200が生じた。振動子が厚さ方向にしか振動して
いないとすると、内部応力は振動子を厚さ方向に2分す
るように働くが、図7から内部応力が径方向にも生じて
いることが判る。
【0049】以上のことから、比較例の圧電振動子は厚
み方向以外に径方向にも振動しており、厚み方向と横方
向の相乗効果によって割れが生じたと類推される。
み方向以外に径方向にも振動しており、厚み方向と横方
向の相乗効果によって割れが生じたと類推される。
【0050】上述したように、本実施形態によれば、破
壊強度が高く、信頼性の高い超音波治療装置を提供する
ことが可能となる。
壊強度が高く、信頼性の高い超音波治療装置を提供する
ことが可能となる。
【0051】一方、本発明の別の特徴は、圧電振動板及
び圧電振動子に、最初のマイナス振幅のパルス幅
(T1 )が、圧電振動板及び圧電振動子の共振周波数に
対応するパルス幅(T0 )よりも長く設定している点で
ある。
び圧電振動子に、最初のマイナス振幅のパルス幅
(T1 )が、圧電振動板及び圧電振動子の共振周波数に
対応するパルス幅(T0 )よりも長く設定している点で
ある。
【0052】本発明者らは、パルス電圧の印加方法、す
なわちパルス幅を抑制することで、同じ印加電圧でも衝
撃波エネルギーを高くすることができることを見出し
た。
なわちパルス幅を抑制することで、同じ印加電圧でも衝
撃波エネルギーを高くすることができることを見出し
た。
【0053】以下、詳細に説明する。すなわち、図10
の(a),(b)に駆動パルス波形と放射される超音波
波形の一例を示す。衝撃波の測定は計測用のハイドロホ
ンを破壊する恐れがあるために、振動板は直径30mm
の平板小型試験素子を用い、放射超音波をIMOTEC
社のニードルタイプのハイドロホンで測定した。振幅が
小さいため衝撃波にはなっていないが、大面積振動板か
ら放射された表面近傍の超音波波形と等価である。振動
パルスは正弦波1周期が望ましいが、図10の(a),
(b)にも示したように現実的には困難であり、後半の
正振幅以降に波形のみだれが生じる。また図10の
(a),(b)に示したように放射された超音波パルス
波形の振幅の中で衝撃波に変換される振幅は最初の正振
幅波形だけである。また、超音波パルスの最初の正振幅
波形に関与する駆動波形成分は最初の負振幅から正振幅
の1波長だけである。
の(a),(b)に駆動パルス波形と放射される超音波
波形の一例を示す。衝撃波の測定は計測用のハイドロホ
ンを破壊する恐れがあるために、振動板は直径30mm
の平板小型試験素子を用い、放射超音波をIMOTEC
社のニードルタイプのハイドロホンで測定した。振幅が
小さいため衝撃波にはなっていないが、大面積振動板か
ら放射された表面近傍の超音波波形と等価である。振動
パルスは正弦波1周期が望ましいが、図10の(a),
(b)にも示したように現実的には困難であり、後半の
正振幅以降に波形のみだれが生じる。また図10の
(a),(b)に示したように放射された超音波パルス
波形の振幅の中で衝撃波に変換される振幅は最初の正振
幅波形だけである。また、超音波パルスの最初の正振幅
波形に関与する駆動波形成分は最初の負振幅から正振幅
の1波長だけである。
【0054】結石の破砕力は衝撃波のエネルギーに比例
する。衝撃波エネルギーは時間軸及び空間軸で振幅を積
分した値となる。衝撃波の空間分布は集束手段に依存す
るため、駆動波形に依存する衝撃波は図10の(b)に
示す時間軸波形である。図10の(b)の衝撃波波形の
最大振幅が大きいほど、ゼロクロスのパルス幅が長いほ
ど衝撃波エネルギーが大きいことになる。従って、振動
板から放射される超音波パルスの最初の正振幅の振幅p
とパルス幅T2 を大きくすることが望ましい。一般的に
圧電振動板はその共振周波数で駆動される。すなわちパ
ルス印加電圧のパルス幅は共振周波数に対応したもので
あった。しかしながら本発明者の研究によれば、負振幅
のパルス電圧から正振幅のパルス電圧へと移行する単発
波形で駆動する場合には、共振周波数よりも低目の周波
数で駆動した方が衝撃波エネルギーへの変換効率が高く
なることが見出された。数kVオーダーの単発パルス電
圧の実現は困難であり、現実には最初の負振幅の電圧以
降は波形に乱れを生じる。しかしながらこの最初の負振
幅の幅(T1 )とパルス電圧の周波数とはほぼ等価と考
えられる。ここで共振周波数より低い周波数の電圧を印
加して駆動、すなわち、T1 >T0 とすることで、圧電
振動数から生じる超音波音圧の上昇が確認されたもので
ある。
する。衝撃波エネルギーは時間軸及び空間軸で振幅を積
分した値となる。衝撃波の空間分布は集束手段に依存す
るため、駆動波形に依存する衝撃波は図10の(b)に
示す時間軸波形である。図10の(b)の衝撃波波形の
最大振幅が大きいほど、ゼロクロスのパルス幅が長いほ
ど衝撃波エネルギーが大きいことになる。従って、振動
板から放射される超音波パルスの最初の正振幅の振幅p
とパルス幅T2 を大きくすることが望ましい。一般的に
圧電振動板はその共振周波数で駆動される。すなわちパ
ルス印加電圧のパルス幅は共振周波数に対応したもので
あった。しかしながら本発明者の研究によれば、負振幅
のパルス電圧から正振幅のパルス電圧へと移行する単発
波形で駆動する場合には、共振周波数よりも低目の周波
数で駆動した方が衝撃波エネルギーへの変換効率が高く
なることが見出された。数kVオーダーの単発パルス電
圧の実現は困難であり、現実には最初の負振幅の電圧以
降は波形に乱れを生じる。しかしながらこの最初の負振
幅の幅(T1 )とパルス電圧の周波数とはほぼ等価と考
えられる。ここで共振周波数より低い周波数の電圧を印
加して駆動、すなわち、T1 >T0 とすることで、圧電
振動数から生じる超音波音圧の上昇が確認されたもので
ある。
【0055】T1 をT0 より大きくすることで、上述し
た効果はあらわれるが、1.1×T0 以上とすることで
顕著となる。またあまりT1 を大きくしすぎると共振周
波数からのスレが大きく発振効率は落ちるため、1.4
×T0 以下程度とすることが好ましい。より好ましくは
1.2×T0 〜1.3×T0 の範囲である。
た効果はあらわれるが、1.1×T0 以上とすることで
顕著となる。またあまりT1 を大きくしすぎると共振周
波数からのスレが大きく発振効率は落ちるため、1.4
×T0 以下程度とすることが好ましい。より好ましくは
1.2×T0 〜1.3×T0 の範囲である。
【0056】なお、駆動パルスは通常コンデンサに蓄え
た電荷を放出するLC共振回路により印加されるが、こ
のLなどの値を適宜設定することでT1 は容易に変える
ことができる。
た電荷を放出するLC共振回路により印加されるが、こ
のLなどの値を適宜設定することでT1 は容易に変える
ことができる。
【0057】以下に本発明の具体例を説明する。すなわ
ち、衝撃波発生の最適駆動条件を調査するためにφ30
mm、500kHzの圧電セラミックの超音波放射面に
音響マッチング層を形成した振動子を用意した。駆動回
路(駆動電源)の等価回路は図11のように表される。
この駆動回路は、図1においては治療装置本体110に
装備されている。駆動回路は、直流電源VH,抵抗R,
インダクタンスLp,Ls、高耐圧スイッチング素子S
Wからなる。
ち、衝撃波発生の最適駆動条件を調査するためにφ30
mm、500kHzの圧電セラミックの超音波放射面に
音響マッチング層を形成した振動子を用意した。駆動回
路(駆動電源)の等価回路は図11のように表される。
この駆動回路は、図1においては治療装置本体110に
装備されている。駆動回路は、直流電源VH,抵抗R,
インダクタンスLp,Ls、高耐圧スイッチング素子S
Wからなる。
【0058】この駆動回路において、振動子に直並列に
接続されたインダクタンスLp,Lsの値を調整するこ
とによって振動パルスのパルス幅を制御した。圧電セラ
ミックスとして東芝セラミックス(株)製のT−96材
を用いた結果を図12に示す。白丸がT1 とpの関係
で、黒丸はT2 とpの関係である。振動子単体の共振周
波数は515kHzであり、この値から換算されるパル
ス幅T0 は0.97μsec になる。駆動パルスの最初の
負振幅のパルス幅T1 を0.8〜1.7μsec まで変化
させたところ、放射超音波波形の最初の正圧振幅pが最
大となったT1 値は1.25sec となった。一方放射超
音波のパルス幅T2 はT1 に比例する傾向を示したが、
変動幅は小さく、駆動パルス幅T1 を相当変化させても
放射超音波のパルス幅T2 は振動し、この共振周波数近
傍の値にとどまった。図12より最適な駆動パルス幅T
1 は1.3μsec となり、音圧が最大となった。これは
振動子の共振周波数から換算されるパルス幅T0 の1.
34倍である。このときの放射超音波のパルス幅T2 は
1μsec とほぼT0 と同等であった。
接続されたインダクタンスLp,Lsの値を調整するこ
とによって振動パルスのパルス幅を制御した。圧電セラ
ミックスとして東芝セラミックス(株)製のT−96材
を用いた結果を図12に示す。白丸がT1 とpの関係
で、黒丸はT2 とpの関係である。振動子単体の共振周
波数は515kHzであり、この値から換算されるパル
ス幅T0 は0.97μsec になる。駆動パルスの最初の
負振幅のパルス幅T1 を0.8〜1.7μsec まで変化
させたところ、放射超音波波形の最初の正圧振幅pが最
大となったT1 値は1.25sec となった。一方放射超
音波のパルス幅T2 はT1 に比例する傾向を示したが、
変動幅は小さく、駆動パルス幅T1 を相当変化させても
放射超音波のパルス幅T2 は振動し、この共振周波数近
傍の値にとどまった。図12より最適な駆動パルス幅T
1 は1.3μsec となり、音圧が最大となった。これは
振動子の共振周波数から換算されるパルス幅T0 の1.
34倍である。このときの放射超音波のパルス幅T2 は
1μsec とほぼT0 と同等であった。
【0059】実際にこの駆動条件で衝撃波発生装置を作
成し、衝撃波を発生させてみた。
成し、衝撃波を発生させてみた。
【0060】曲率半径260mmの球殻形状で内径11
0mmの穴を有し、外形330mmの底の抜けたおわん
状に複数の圧電振動子を配置した。各圧電振動子は、ほ
ぼ等面積になるように24等分した形状に作製し、上述
の形状に並べた。各圧電振動子の共振周波数は500k
Hzになるように厚さを調整した。圧電振動子の超音波
放射面には音響マッチング層を形成し、中央の穴には結
石観察のための超音波プローブを取付け、蛇腹を有する
水袋におさめた。この衝撃波発生装置にT1 =1.3μ
sec の駆動パルスを与えた。
0mmの穴を有し、外形330mmの底の抜けたおわん
状に複数の圧電振動子を配置した。各圧電振動子は、ほ
ぼ等面積になるように24等分した形状に作製し、上述
の形状に並べた。各圧電振動子の共振周波数は500k
Hzになるように厚さを調整した。圧電振動子の超音波
放射面には音響マッチング層を形成し、中央の穴には結
石観察のための超音波プローブを取付け、蛇腹を有する
水袋におさめた。この衝撃波発生装置にT1 =1.3μ
sec の駆動パルスを与えた。
【0061】比較のため同一装置を用い、T1 =1.0
μsec で駆動した。
μsec で駆動した。
【0062】T1 =1.3μsec の均合の衝撃波エネル
ギーは、T1 =1.0μsec の均合に比べ約20%大き
い値が得られた。
ギーは、T1 =1.0μsec の均合に比べ約20%大き
い値が得られた。
【0063】衝撃波の発生に用いられる圧電セラミック
材料としては電気機械エネルギーの変換効率を表す電気
機械結合係数ktが大きく、大きな電気エネルギーを投
入できる比誘導率の高い材料が望まれる。
材料としては電気機械エネルギーの変換効率を表す電気
機械結合係数ktが大きく、大きな電気エネルギーを投
入できる比誘導率の高い材料が望まれる。
【0064】上述したT−96材のカタログ値はkt−
51%で比誘電率=2000であるが、φ30mmの振
動子で実測したところkt=45%、比誘電率=180
0であった。ktが同程度で比誘電率の異なる材料はい
くつか存在するため、別な圧電セラミック材料について
も駆動パルス幅依存性を調べた。選択した圧電材料は東
芝セラミックス(株)のT−43材、T99材、(株)
富士セラミックスのC−7材で、それぞれのkt、比誘
電率のカタログ値と実測値を表1にまとめる。( )内
の数値が実測値である。
51%で比誘電率=2000であるが、φ30mmの振
動子で実測したところkt=45%、比誘電率=180
0であった。ktが同程度で比誘電率の異なる材料はい
くつか存在するため、別な圧電セラミック材料について
も駆動パルス幅依存性を調べた。選択した圧電材料は東
芝セラミックス(株)のT−43材、T99材、(株)
富士セラミックスのC−7材で、それぞれのkt、比誘
電率のカタログ値と実測値を表1にまとめる。( )内
の数値が実測値である。
【0065】それぞれの振動子のパルス幅依存性の結果
を図13〜図15に示す。各振動子単体の共振周波数は
515〜520kHzであり、この値から換算されるパ
ルス幅T0 は0.96〜0.97μsec になる。衝撃波
エネルギーを最大とする最適駆動パルス幅T1 を図から
読み取ると表2のようになる。
を図13〜図15に示す。各振動子単体の共振周波数は
515〜520kHzであり、この値から換算されるパ
ルス幅T0 は0.96〜0.97μsec になる。衝撃波
エネルギーを最大とする最適駆動パルス幅T1 を図から
読み取ると表2のようになる。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】図16には各振動子に最適駆動条件で同電
圧を印加したときに放射された超音波パルスの最初の正
圧ピークp値の比誘電率依存特性を示す。T−96材の
p値を規準に各圧電材料の実測した比誘電率でプロット
した。衝撃波のピーク音圧は比誘電率の大きな圧電材料
ほど大きくなる傾向にあった。しかしながら、放射超音
波の振幅は駆動電圧に比例するため、比誘電率が大きい
ほど最適な材料とは言えない。圧電材料の機械強度や絶
縁強度によっても印加電圧は制限され、駆動回路側にも
出力電圧の制限があり、総合的に最適な圧電材料を選択
することが好ましい。
圧を印加したときに放射された超音波パルスの最初の正
圧ピークp値の比誘電率依存特性を示す。T−96材の
p値を規準に各圧電材料の実測した比誘電率でプロット
した。衝撃波のピーク音圧は比誘電率の大きな圧電材料
ほど大きくなる傾向にあった。しかしながら、放射超音
波の振幅は駆動電圧に比例するため、比誘電率が大きい
ほど最適な材料とは言えない。圧電材料の機械強度や絶
縁強度によっても印加電圧は制限され、駆動回路側にも
出力電圧の制限があり、総合的に最適な圧電材料を選択
することが好ましい。
【0069】また、図4に示すような横方向の共振周波
数が厚み方向の共振周波数よりも高い柱形状の圧電振動
子を多数配列して一体とした圧電振動板についても、駆
動パルスのパルス幅依存性も調べた。圧電振動板をこの
ような構造にすると、圧電振動板に高電圧の駆動パルス
を繰り返し印加することで生ずる圧電振動板の疲労破壊
の耐久性を、向上させることができる。
数が厚み方向の共振周波数よりも高い柱形状の圧電振動
子を多数配列して一体とした圧電振動板についても、駆
動パルスのパルス幅依存性も調べた。圧電振動板をこの
ような構造にすると、圧電振動板に高電圧の駆動パルス
を繰り返し印加することで生ずる圧電振動板の疲労破壊
の耐久性を、向上させることができる。
【0070】厚さ2.8mm、φ30mmのT−96材
からなる圧電セラミックを、ダイヤモンドカッターで2
mmピッチで縦横に切断し、1.7mm角程度の圧電素
子群に分割する。次に切断した溝にエポキシ樹脂を充填
して一体化した振動板の上下面に導電性接着剤を塗布
し、圧電素子上下面の電極を共通に接続した。この振動
子の共振周波数は535kHzであった。これに超音波
放射面に音響マッチング層を設けた振動子の駆動パルス
幅依存性を調べた。その結果、最適な駆動パルス幅T1
は1.1μsec となり、圧電セラミックス振動子と同様
に素子単体の共振周波数から換算されるパルス幅T
0 (0.93μsec )に対して1.18倍となった。放
射超音波のパルス幅T2 は0.9μsec で、T1 /T2
は1.22と圧電セラミックと同様の効果となった。
からなる圧電セラミックを、ダイヤモンドカッターで2
mmピッチで縦横に切断し、1.7mm角程度の圧電素
子群に分割する。次に切断した溝にエポキシ樹脂を充填
して一体化した振動板の上下面に導電性接着剤を塗布
し、圧電素子上下面の電極を共通に接続した。この振動
子の共振周波数は535kHzであった。これに超音波
放射面に音響マッチング層を設けた振動子の駆動パルス
幅依存性を調べた。その結果、最適な駆動パルス幅T1
は1.1μsec となり、圧電セラミックス振動子と同様
に素子単体の共振周波数から換算されるパルス幅T
0 (0.93μsec )に対して1.18倍となった。放
射超音波のパルス幅T2 は0.9μsec で、T1 /T2
は1.22と圧電セラミックと同様の効果となった。
【0071】また、圧電振動子の共振周波数についても
調べ、200kHz程度まで変化させたが、500kH
zと同様に素子単体の共振周波数から換算されるパルス
幅に対して駆動パルス幅(負パルスT1 )は1.2倍程
度が最適であった。
調べ、200kHz程度まで変化させたが、500kH
zと同様に素子単体の共振周波数から換算されるパルス
幅に対して駆動パルス幅(負パルスT1 )は1.2倍程
度が最適であった。
【0072】衝撃波発生装置としては例えば図1に示し
たような構成を採る。上述の実施形態では超音波パルス
での評価を行っているが、超音波パルスの特性が衝撃波
特性に対応することはいうまでもない。
たような構成を採る。上述の実施形態では超音波パルス
での評価を行っているが、超音波パルスの特性が衝撃波
特性に対応することはいうまでもない。
【0073】以上のように本実施例によれば圧電振動板
の駆動パルスの最初のマイナス振幅のパルス幅を、圧電
振動板の共振周波数担当のパルス幅よりも長く設定する
ことにより、放射される超音波の最初の正パルス振幅を
大きくすることができる。従って、この超音波より変換
される衝撃波エネルギーを大きくすることができる。な
お、この効果は図3に示すような複数の振動子が樹脂に
より結合された場合でも同様に得られる。
の駆動パルスの最初のマイナス振幅のパルス幅を、圧電
振動板の共振周波数担当のパルス幅よりも長く設定する
ことにより、放射される超音波の最初の正パルス振幅を
大きくすることができる。従って、この超音波より変換
される衝撃波エネルギーを大きくすることができる。な
お、この効果は図3に示すような複数の振動子が樹脂に
より結合された場合でも同様に得られる。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明では、高調波成分の
共振は基本共振周波数より低周波側には存在しないこと
から、厚さ方向の共振周波数よりも横方向の共振周波数
の方が高い圧電振動子を用い、厚さ方向の共振周波数周
辺で横方向の不要な振動の励起を防止することで圧電振
動子の破壊強度を向上させることが可能となる。
共振は基本共振周波数より低周波側には存在しないこと
から、厚さ方向の共振周波数よりも横方向の共振周波数
の方が高い圧電振動子を用い、厚さ方向の共振周波数周
辺で横方向の不要な振動の励起を防止することで圧電振
動子の破壊強度を向上させることが可能となる。
【図1】本発明に係る超音波治療装置の概略図。
【図2】本発明に係る超音波治療装置の圧電振動体の一
例を示す上面図及び断面図。
例を示す上面図及び断面図。
【図3】図2の部分拡大図。
【図4】本発明の圧電振動板の第1例の概略斜視図。
【図5】本発明に係わる圧電振動板の共振特性を示す
図。
図。
【図6】従来の圧電振動子の共振特性を示す図。
【図7】従来の圧電振動子に生じるクラックを示した
図。
図。
【図8】本発明の圧電振動板の第2例の断面図及び平面
図。
図。
【図9】本発明の圧電振動板の第3例の平面図。
【図10】本発明における駆動パルスと超音波波形とを
示す図。
示す図。
【図11】圧電振動板(圧電振動子)及び駆動電源の等
価回路図。
価回路図。
【図12】相対音圧とパルス幅との関係を示す図。
【図13】相対音圧とパルス幅との関係を示す図。
【図14】相対音圧とパルス幅との関係を示す図。
【図15】相対音圧とパルス幅との関係を示す図。
【図16】相対音圧と比誘電率との関係を示す図。
【図17】超音波が衝撃波へ変換されることを説明する
概念図。
概念図。
1…圧電体、2…電極、3…圧電振動板、4…間隙又は
樹脂、100…アプリケータ、101…凹状フレーム、
102…凹状圧電振動体、103…樹脂層、104…超
音波プローブ、105…超音波ブロープロッド、106
…袋、110…治療装置本体、120…診断装置本体。
樹脂、100…アプリケータ、101…凹状フレーム、
102…凹状圧電振動体、103…樹脂層、104…超
音波プローブ、105…超音波ブロープロッド、106
…袋、110…治療装置本体、120…診断装置本体。
Claims (6)
- 【請求項1】横方向共振周波数が厚さ方向共振周波数よ
りも高く設定された複数の圧電振動子と、 前記圧電振動子夫々に駆動電圧を供給する駆動部とを具
備する超音波治療装置。 - 【請求項2】前記駆動部は、500V/mm以上の高電
圧パルスを前記圧電振動子に印加する駆動電源を具備す
る請求項1に記載の超音波治療装置。 - 【請求項3】前記複数の圧電振動子夫々は、横方向共振
周波数が厚さ方向共振周波数の1.5倍以上である請求
項1に記載の超音波治療装置。 - 【請求項4】前記複数の圧電振動子は樹脂により結合さ
れてなる圧電振動板を構成する請求項1に記載の超音波
治療装置。 - 【請求項5】前記圧電振動体は、複数の圧電振動板から
なり、これら複数の圧電振動板の超音波放射面には音響
整合層が配置される請求項4に記載の超音波治療装置。 - 【請求項6】前記圧電振動板は、複数の微小振動子から
なり、これら微小振動子の間隙には樹脂が充填され、前
記圧電振動板の中央部では、前記超音波放射面に前記音
響整合層を接着する接着剤と前記樹脂の一部とは直接に
結合した請求項4に記載の超音波治療装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7234350A JPH08140984A (ja) | 1994-09-19 | 1995-09-12 | 超音波治療装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-222771 | 1994-09-19 | ||
JP22277194 | 1994-09-19 | ||
JP7234350A JPH08140984A (ja) | 1994-09-19 | 1995-09-12 | 超音波治療装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08140984A true JPH08140984A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=26525075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7234350A Pending JPH08140984A (ja) | 1994-09-19 | 1995-09-12 | 超音波治療装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08140984A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2024016372A (ja) * | 2022-07-26 | 2024-02-07 | 本多電子株式会社 | 計測機器用の超音波振動子 |
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US12138487B2 (en) | 2016-03-23 | 2024-11-12 | Soliton, Inc. | Pulsed acoustic wave dermal clearing system and method |
-
1995
- 1995-09-12 JP JP7234350A patent/JPH08140984A/ja active Pending
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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RU2702973C2 (ru) * | 2011-07-15 | 2019-10-14 | Дзе Борд Оф Риджентс, Дзе Юниверсити Оф Техас Систем | Аппарат для генерации терапевтических ударных волн и его применение |
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