JPH08140324A - 回転電機 - Google Patents
回転電機Info
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- JPH08140324A JPH08140324A JP7235146A JP23514695A JPH08140324A JP H08140324 A JPH08140324 A JP H08140324A JP 7235146 A JP7235146 A JP 7235146A JP 23514695 A JP23514695 A JP 23514695A JP H08140324 A JPH08140324 A JP H08140324A
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Abstract
電機を提供することである。 【解決手段】 電機子コイル531、532のコイル端
部534、537を、電機子コア520の端面に、絶縁
リング590及び絶縁スペーサ560のみを介して、略
平行に設けると共に、このコイル端部534上にブラシ
910を配置するようにしているので、電機子の全長を
著しく短縮することができる。さらに、上層コイル端部
534の突起部534cが、絶縁スペーサ560の穴部
561に係合することにより、上層コイル端部534
が、外周方向への動きを規制されると、電機子鉄心52
0の端面から、軸方向への突出量がわずかとなり、かつ
コイル辺532、533は、延長部538、539が固
定部材570によって、電機子鉄心520側へ強固に押
し圧固定されていることから、耐遠心力を飛躍的に高め
ることができる。
Description
電動機としての使用が適している回転電機に関するもの
である。
41346号公報(USP特許 No.5130596)に
示すように、電機子コアのスロット内に保持される上層
及び下層電機子コイルを、スロットから突出した部分で
電機子コア端面に沿って回転軸方向に屈曲させ、さら
に、この上層コイル延長部分の外周面を電機子コアのス
ロット内の上層コイル外周面よりも小径となるように軸
方向に屈曲させ、これら複数の導体を集合して形成した
円筒面の外周上にブラシを当接させる整流子部外側導体
を形成している。さらに、その軸端部で電機子コア側に
反転させるとともに周方向に傾斜しつつ軸方向電機子コ
ア側に延伸させた整流子部内側導体を形成し、別のスロ
ット内に保持される下層電機子コイルの電機子コア端部
に沿って軸方向に屈曲させた下層電機子コイル端部へと
接続されている。
整流子側端部は、それぞれ略極ピッチ隔てた別のスロッ
トに収納される下層及び上層電機子コイル端部に、軸方
向に延伸しつつ、周方向にV字状に屈曲した渡り線によ
り電気的に接続されている。また、実開昭63ー143
041号公報に示されるように整流子片を径方向に放射
状に配列したサーフェイス型整流子も知られている。サ
ーフェイス型整流子では、軸方向に延設する整流子片
や、これを回転軸や他の整流子片から絶縁しつつ、回転
軸に担持するための樹脂円筒部材等が不要なので、遠心
力によって破壊され易い部品がなく、高速回転において
有利である。
速回転用の回転電機において、上記前者の従来技術のも
のでは、電機子コイルの延長部分である整流子部外側導
体及び内側導体部分をこれに働く遠心力に抗して保持し
なければならず、これらの導体を担持するモールド樹脂
筒部には大きな機械的負荷がかかる。即ち、モールド樹
脂筒に外側及び内側導体の両方を径方向に二段に担持せ
ねばならず、モールド樹脂筒の外周にのみ整流子片を担
持するものに比べて一層過酷となっている。
チ隔てたスロット内に収納される少なくとも2つの電機
子コイル辺を1つの整流子片で電気的に接続するために
電機子鉄心の端面からサーフェイス型整流子片に至るま
での空間、いわゆるコイルエンド部で電機子コイル延長
部を円周方向に屈曲せねばならない。即ち、電機子コイ
ルを強固に保持できる電機子鉄心のスロット部分に対
し、ここから延長し電機子鉄心の端面から突出した部分
がどうしても長くなるので、コイルエンド部とこれに連
なる整流子片に働く遠心力で、電機子鉄心のスロット開
口部の角部を中心に径方向外側にモーメントが働き、サ
ーフェイス型整流子を破壊に至らしめることになる。
されたもので、主の目的は、機械的負荷を少なくさせる
ことが可能な回転電機の提供することを目的とする。
に、請求項1に記載の手段を採用することができる。こ
の手段によると、上層および下層アーマチャコイルの下
層及び上層コイル端部を、シャフトに対して略垂直に設
けており、上層コイル端部を下層コイル端部の他端と接
続することにより、電機子コアよりも突出する少ない間
隙において、下層および上層コイル端部を収納すること
ができ、この下層及び上層コイル端部にかかる遠心力で
作用する径方向外側向きモーメントが、モーメント中心
である電機子コアのスロット開口端部からの突出量が小
さいため極力小さく抑えられ、発生する遠心力を低減で
きるので、機械的負荷を著しく少なくできる。
アに近接することができるために、下層および上層コイ
ル端部に発生する熱が電機子コア側に放熱しやすくな
り、熱的負荷をも少なくさせることができる。また、請
求項2の手段によると、上層コイル端部並びに下層コイ
ル端部の電機子コアの軸方向長は、上層コイル端部並び
に下層コイル端部の電機子コアの周方向長より略同一以
下であるので、電機子コアから軸方向に突出する上層並
びに下層コイル端部の長さが非常に短くなり、発生する
遠心力をさらに低減できるため、機械的負荷を著しく少
なくすることができる。
下層コイル辺並びに、上層及び下層コイル端部はそれぞ
れ一本で構成されているので、上層及び下層コイル辺以
外の電機子コア端面から突出した部分(上層及び下層コ
イル端部)の重量を低く抑えることができるとともに、
電機子コア端面からこの部分の重心までの距離を短く設
定することができる。このことは高回転させる回転電機
において、上層及び下層コイル端部に働く遠心力を低減
することはもちろん、この遠心力によって、電機子コア
端面のスロット開口角部を中心にして、上層及び下層コ
イル端部に働く軸方向及び径方向に向かうモーメントを
非常に小さく抑えることができ、機械的強度(耐遠心力
強度)を格段に向上できる。さらに、上層及び下層コイ
ル端部に発生する熱が電機子コア側に放熱伝達し易くな
り、熱的耐力をも向上させることができる。
い空間に、下層及び上層コイル端部を効率的に収納でき
る。また、請求項4の手段によると、下層コイル端部
は、下層コイル辺の両端から、シャフトに対して略垂直
でシャフト方向にそれぞれ延び、上層コイル端部は、上
層コイル辺の両端から、シャフトに対して略垂直でシャ
フト方向にそれぞれ延びているので、各々上層および下
層コイル端部を電機子コアに近接することができ、回転
電機の軸方向の体格を大幅に小型化することができる。
を高速回転で回転させる場合に、最も機械的強度が弱い
接続部を、シャフトに近接した位置でのみで、1箇所と
することで、高速回転時に接続部にかかる遠心力作用を
可能な限り少なくして、コイルの切断等の不具合を防止
することができる。また、両上層、両下層コイル端部及
び上層、下層コイル辺は、電機子コアから軸方向に突出
する軸方向突出範囲が短く、上記と同様に回転電機の回
転時にコイル辺とコイル端部にかかる遠心力作用を押さ
えることができる。
イル端部が、コイル辺と一体に形成されることで、上層
コイル端部と上層コイル辺との間の屈曲部の機械的強度
が強く、上述の如く、遠心力に対しても強度が高く、か
つこれにより、上層コイル端部の表面が傾斜したりする
ことがないため、ブラシとの摺動面を単一の平面に確実
に維持することができる。これに関連して、一方の上層
コイル端部の先端の先端と一方の下層コイル端部との接
続箇所が一箇所でもあり、この接続時に発生する下層コ
イル端部の変形も押さえることができる。
形成されていることで、コイル端部の保持が強く、コイ
ル端部の変形、移動等を防止するための手段を極力少な
くすることができる。さらに、接続箇所が一箇所でもあ
り、コイルの組み付けも非常に容易にできる。
より、下層コイル端部および電機子コア間、ならびに下
層および上層コイル端部間を絶縁すると共に、下層およ
び上層コイル端部に発生する熱が絶縁体を介して、電機
子コアに伝熱されることができる。また、請求項7の手
段によると、上層および下層コイル辺と下層および上層
コイル端部とを接合しているので、複数のスロットに上
層及び下層コイル辺を装着した電機子コアと、複数の上
層及び下層コイル端部を集合させた集合体とを別組み付
けして用意し、それぞれのコイル辺とコイル端部を接合
するという製造ができ、組み付けが非常に容易となる。
び下層コイル辺と下層及び上層コイル端部とを一体に形
成しているので、電機子コアのスロットへの挿入が容易
にできるとともに、上層及び下層コイル辺との接触抵抗
が低減でき回転電機の出力特性が向上できる。また、請
求項9の手段によると、下層コイル端部の軸方向突出部
と、上層コイル端部との接続面端部が軸方向端面に現れ
るので、アーク溶接等の接続工程が容易となる。
により、上層コイル端部を押さえて、上層コイル端部が
電機子コアのスロット開口端部を中心にして径方向外方
へかかるモーメントによって、径方向への拡がることを
さらに抑止することができる。また、請求項11の手段
によると、コイルを板材もしくは線材により加工するこ
とで、容易に作ることができる。
び下層コイル辺を電気的に接続する上層及び下層コイル
端部の上層コイル端部に整流子機能を持たせているの
で、別に整流子部材を設けることはなく、そのための体
格増大がない。さらに、遠心力を受ける部材が余分にな
いので、更なる高回転化が可能である。また、請求項1
3の手段によると、ブラシによる軸方向の体格を大きく
することがない。
を下層もしくは上層コイル端部の内周の空間に利用して
配置することで、軸方向の体格を大きくすることはな
い。また、請求項15の手段によると、整流子として作
用するコイル端を、径方向に広げて設けることにより、
ブラシとの接触面積が大きくなる。この結果、ブラシの
熱がコイルバーに伝わり易くなり、ブラシや上層コイル
端部の温度を低く抑えることができる。
イル端部間に溝を有することにより、電機子コアの回転
により、該溝が遠心ファンとして作用することで、整流
子面及びブラシ熱による温度を低く抑えることができ
る。また、請求項17の手段によると、溝の深さを上層
コイル端部の厚みと略一致させることで、遠心ファンと
しての効力を向上させつつ、かつ上層コイル端部の摩耗
を非常に多く許容することができる。
には、位置決め部を設けることで、上層コイル端部が径
方向へ拡がるのを防止することができる。また、請求項
19の手段によると、絶縁体には穴部を、上層コイル端
部には突部をしており、これらは絶縁体及び上層コイル
端部の外形を形成する際にプレス打ち抜き、打ち出し等
で容易に形成することができる。
に径方向凹部を形成することで、この凹部により下層コ
イル端部の軸方向突出部と上層コイル端部の軸方向突出
部との位置決めを行うことができ、かつ下層コイル端部
の径方向外周側への拡がりを確実に防止することができ
る。また、請求項21の手段によると、絶縁体を樹脂材
料により、下層および上層コイル端部に固着すること
で、下層および上層コイル端部間の微小な隙間が埋ま
り、熱伝導性が更に向上すると共に、微小な動きがなく
なり、整流子としての精度が向上する。さらに、それぞ
れの接合部が離れ、遠心力によるモーメントで軸方向及
び外径方向へ変形するのを抑止することができる。
をモールド成形することで、絶縁のための工数を減らす
と共に、下層および上層コイル端部間、下層コイル端部
および電機子コア間の固着も行ってしまうことができ
る。また、請求項23の手段によると、円筒体により、
コイル辺の径方向及び軸方向側への拡がりを防止し、か
つこれによって、カラーを廃止して、上層コイル端部を
内周端まで、広い範囲において、整流子として使用する
こともできる。
コアの外周に設けた円筒体により、コイル辺の径方向及
び軸方向側への拡がりを確実に防止することができ、か
つ鉄心の外周の凹凸がなくなり、回転時の風損および風
きり音をも低減することができる。また、請求項25の
手段によると、上層コイル辺もしくは上層コイル端部
は、良導体であり、少なくとも表面硬度がHv硬度55
以上で形成することで、ブラシとの摩耗を低減し、磨耗
粉による上層コイル端部間の導通による不具合を押さえ
ることができる。
イル端部をプレス加工し、平面状に形成することで、硬
度を容易に出して、ブラシとの摩耗を低減することがで
きる。また、請求項27の手段によると、プレス加工に
よるダレ側を摺接面とすることで、ブラシの摺動を確実
とし、かつダレ面の切削を行う必要がなくなる。
の保持板によりブラシを摺動自在に保持することで、ブ
ラシに発生した熱を保持板を介して、放熱することがで
き、また、この保持板をシュラウドとして利用すること
ができ、遠心ファンによって発生する風の回り込みを防
止して、整流子面を効率的に冷却することができる。
電機の実施例1を説明する。回転電機500は、図1及
び図2に示すように、シャフト510、このシャフト5
10に固定されて一体に回転する電機子鉄心(電機子コ
ア)520および電機子コイル530から構成されるア
ーマチャと、該アーマチャを回転させる固定磁極550
とから構成され、固定磁極550はヨーク501の内周
に固定される。
は、図示されない保持部材に設けられたメタル軸受91
0、およびエンドフレーム900の内周に固着されたメ
タル軸受920によって回転自在に支持される。このシ
ャフト510の前端は、図示されない遊星歯車機構のギ
アと係合するギア511が形成されている。
20は、図3に示すリング状のコアプレート521を多
数積層して、中央に設けられた穴522内にシャフト5
10を圧入固定したものである。コアプレート521
は、薄い鋼板をプレス加工によって打ち抜いて形成され
ている。コアプレート521の内径側(穴522の周
囲)には、コアプレート521の軽量化を図る打抜き穴
523が複数形成されている。コアプレート521の外
周には、電機子コイル530を収納する複数(例えば2
5個)のスロット524が形成されている。さらに、コ
アプレート521の外周端部の各スロット524間に
は、スロット524内に収納された電機子コイル530
をスロット524内に固定するための固定爪525が形
成されている。この固定爪525は、後述する電機子コ
イル530の固定手段において説明する。
ル530は、本実施例では複数(例えば25本)の上層
の電機子コイルをなす上層コイルバー531と、この上
層コイルバー531と同数の下層の電機子コイルをなす
下層コイルバー532とを用い、それぞれの上層コイル
バー531と下層コイルバー532とを径方向に積層し
た2層巻コイルを採用する。そして、各上層コイルバー
531と各下層コイルバー532とを組み合わせ、各上
層コイルバー531の端部と各下層コイルバー532の
端部とを電気的に接続して環状のコイルを構成してい
る。
1は、電導性に優れた材質(例えば銅)よりなり、固定
磁極550に対して平行に伸び、スロット524の外周
側に保持される上層コイル辺533と、この上層コイル
辺533の両端から内側に折曲され、シャフト510の
軸方向に対して垂直方向に伸び、かつ電機子コア520
の両端面522に対し略平行にのびる2つの上層コイル
端部534とを備える。なお、上層コイル辺533の両
端は、2つの上層コイル端部534の一端に形成された
凹部534aに接合されている。
示すように、断面矩形の直線状の棒で、図7に示すよう
に、周囲が上層絶縁フィルム540(例えばナイロン等
の樹脂薄膜や紙)に覆われた状態で、後述する下層コイ
ル辺536とともに、スロット524内に強固に収容さ
れる。図6に示す如く、2つの上層コイル端部534の
うち、一方の上層コイル端部534は、回転方向に対し
て前進側に傾斜して設けられ、他方の上層コイル端部5
34は、回転方向に対して後退側に傾斜して設けられて
いる。2つの上層コイル端部534の径方向に対する傾
斜角は、上層コイル辺533に対して同一の傾斜角で、
且つ2つの上層コイル端部534は、同一の形状に設け
られている。これによって、上層コイルバー531を中
心に180°反転させても、上層コイルバー531は反
転前と同一の形状となる。つまり、2つの上層コイル端
部534には区別がないため、上層コイルバー531を
電機子鉄心520に組付ける際の作業性に優れる。
ドフレーム900側に位置する上層コイル端部534
は、後述するブラシ910と直接当接して電機子コイル
530に通電する。そのため、少なくともブラシ910
が当接する上層コイル端部534の表面は、平滑に処理
されている。本実施例の回転電機は、電機子コイル53
0を通電するための独立した整流子を設ける必要がな
い。つまり、独立した整流子が不要となるため、部品点
数を低減することができる。また、独立した整流子をヨ
ーク501内に配置する必要がなくなることにより、回
転電機の軸方向の体格を小型化できる効果も生じる。さ
らには、独立した整流子に働く遠心力も存在しないた
め、耐遠心強度上、この独立した整流子が一番遠心強度
が低く、これによって、電機子全体の遠心強度を低下さ
せるということがない。
10と直接当接することにより、上層コイル端部534
とブラシ910との摺接による熱が、上層コイル端部5
34から上層コイル辺533や、電機子鉄心520、シ
ャフト510等に伝わる。電機子コイル530、電機子
鉄心520、シャフト510等の熱容量は、従来独立し
た整流子に比較して熱容量が大変大きいため、上層コイ
ル端部534とブラシ910との摺接部分の温度を低く
保つことができる。
すように、形状が径方向に向かって広がって設けられる
とともに、各上層コイル端部534の周方向の間隔が内
周から外周に亘ってほぼ一定に設けられている。このた
め、ブラシ910と当接する上層コイル端部534とブ
ラシ910との接触面積が大変大きくなる。この結果、
ブラシ910の熱がコイルバーに伝わり易くなり、ブラ
シ910の温度を大変低く抑えることができる。なお、
図8は、上層コイル端部534の形状を分かりやすくす
る説明するためのもので、上層コイル端部534の数
は、図3のスロット524の数と一致しない。
ル端部534の間隔の溝(空間溝)535の形状は、図
8に示すように、外径に向かうに従い回転方向に対して
後退する略渦巻状に設けられている。従って、各上層コ
イル端部534の間隔の溝535により、電機子コイル
530が回転すると、上層コイル端部534の溝535
による遠心風が、内径から外径に向けて生じる。そし
て、ブラシ910と当接する各上層コイル端部534の
各溝535の回転によって生じる遠心風は、後述するよ
うに、ブラシ910と上層コイル端部534との摺接に
よる発熱の冷却、およびブラシ粉の外部排出に利用され
る。
互いに対抗する面に、軸方向に突出する小径の突起53
4cを備える。この突起534cは、上層コイル端部5
34と後述する下層コイル端部537との間に配され
て、上層コイル端部534と下層コイル端部537とを
絶縁する絶縁スペーサ(絶縁体)560に設けられた穴
(位置決め部)561に嵌め合わされる(図9参照)。
520の軸方向長は、上層コイル端部534の電機子鉄
心520の周方向長より略同一以下である。さらに言え
ば、この軸方向長は、図2に示される紙面における左右
方向の上層コイル端部534の長さのことであり、周方
向長は、図8に示される紙面における周方向の上層コイ
ル端部534の長さ(上層コイル端部の1本分の周方向
長さ)のことである。
機子コイルをなす下層コイルバー532は、上層コイル
バー531と同様、電導性に優れた材質(例えば銅)よ
りなり、固定磁極550に対して平行に伸び、スロット
524の内側に保持される下層コイル辺536と、この
下層コイル辺536の両端から内側に曲折され、シャフ
ト510の軸方向に対して垂直方向に伸びる2つの下層
コイル端部537とを備える。そして、下層コイル辺5
36の両端が、2つの下層コイル端部537の一端に設
けた凹部537aに挿入され、接合される。
イル端部537との絶縁は、絶縁スペーサ560によっ
て確保され、各下層コイル端部537と電機子鉄心52
0との絶縁は、樹脂製(例えばナイロンやフェノール樹
脂)の絶縁リング590によって確保される。下層コイ
ル辺536は、図4および図7に示すように、断面矩形
の直線状の棒で、図7に示すように、上層コイル辺53
3とともに、スロット524内に強固に収容される。な
お、下層コイル辺536は、上層絶縁フィルム540で
覆われた上層コイル辺533とともに、下層絶縁フィル
ム541(例えばナイロンや紙)で覆われた状態で、ス
ロット524内に収容される。
511側に位置する下層コイル端部537は、上層コイ
ル端部534の傾斜方向とは逆方向に傾斜して設けら
れ、後側の下層コイル端部537も上層コイル端部53
4の傾斜方向とは逆方向に傾斜して設けられている。2
つの下層コイル端部537の径方向に対する傾斜角は、
下層コイル辺536に対して同一の傾斜角で、且つ2つ
の下層コイル端部537は、同一の形状に設けられてい
る。これによって、上層コイルバー531と同様、下層
コイルバー532を中心に180°反転させても、下層
コイルバー532は反転前と同一の形状となる。つま
り、2つの下層コイル端部537には区別がないため、
下層コイルバー532を電機子鉄心520に組付ける際
の作業性に優れる。
は、軸方向に伸びる下層内部延長部539を備える。こ
の下層内部延長部539の外周面は、絶縁スペーサ56
0の内周に形成された凹部562に嵌まり合うととも
に、上層コイル端部534の端部の上層内部延長部(突
出部)538の内周に重ね合わされ、溶接等の接合技術
で電気的、且つ機械的に接続される。なお、下層内部延
長部(突出部)539の内周面は、シャフト510に対
して離れて絶縁配置される。
端部には、軸方向に伸びる上層内部延長部538を備え
る。この上層内部延長部538の内周面は、前述した下
層コイルバー532の内端に設けられた下層内部延長部
539の外周に重ね合わされ、溶接等の接合技術で電気
的、且つ機械的に接続される。また、上層内部延長部5
38の外周面は、シャフト510に圧入固定された固定
部材(カラー)570の外周環状部571の内面に、絶
縁キャップ580を介して当接する(図10及び図11
参照)。
520の軸方向長は、下層コイル端部537の電機子鉄
心520の周方向長より略同一以下である。さらに言え
ば、この軸方向長は、図2に示される紙面における左右
方向の下層コイル端部537の長さのことであり、周方
向長は、図8に示される紙面における周方向の下層コイ
ル端部537の長さ(下層コイル端部の1本分の周方向
長さ)のことである。
サ560は、樹脂製(例えばエポキシ樹脂、フェノール
樹脂、ナイロン)の薄板リングで、図9に示すように、
外周側に各上層コイル端部534の突起534cが嵌め
合わされる複数の穴561が形成されている。また、絶
縁スペーサ560の内周には、下層コイル端部537の
内側の下層内部延長部539が嵌め合わされる凹部56
2が形成されている。この絶縁スペーサ560の穴56
1および凹部562は、後述するように、電機子コイル
530の位置決め、および固定に用いられる。絶縁スペ
ーサ560には、外周側に各上層コイル端部534の突
起534cが嵌め合わされる複数の穴561が予め形成
しているが、上層コイル端部534の外周側から、突起
534cを形成するようにピン状の打ち出し型で押圧す
ることで、突起534cの形成と共に、絶縁スペーサ5
60にも突起534cにより穴561を形成するように
してもよい。これによれば、上層コイル端部534が塑
性変形して加工硬化することで、ブラシ910の摺動面
として利用した時の摩耗を低減することができる。
は、鉄製の環状体で、図10に示すように、シャフト5
10に圧入される内周環状部572と、上層コイル端部
534および下層コイル端部537が軸方向に広がるの
を阻止する軸方向に垂直に伸びる規制リング573と、
上層コイル端部534の上層内部延長部538を内包し
て、電機子コイル530の内径が、遠心力によって広が
るのを防ぐ外周環状部571とから構成される。
レート521が圧入固定されるため、ローレット510
aが設けられている。そして、内周環状部572はコア
プレート521とともに、シャフト510のローレット
510aに圧入固定されている。従って、固定部材57
0をシャフト510に圧入固定するのに、コアプレート
521が圧入固定されるローレット510aを共用する
ため、固定部材570をシャフト510に圧入固定する
ために別にローレット加工する必要はなく、固定部材5
70が強固にシャフト510に固定される。
端部534および下層コイル端部537との絶縁を確保
するために、上層コイル端部534および下層コイル端
部537と固定部材570との間に、図11に示す樹脂
製(例えばナイロン)の円盤状の絶縁キャップ580を
介在させている。スタータの前側に配置された固定部材
570は、この固定部材570の前方に隣接するフロン
ト隔壁800の後面に当接して、アーマチャ540の前
方への移動を規制するスラスト受け部としても作用す
る。一方、スタータの後側に配置された固定部材570
は、この固定部材570の後方に隣接する エンドフレ
ーム900の前面に当接して、アーマチャ540の後方
への移動を規制するスラスト受け部としても作用する。
部を固定するそれぞれの固定部材570が、アーマチャ
540のスラスト受け部として作用するため、別途、ア
ーマチャ540のスラスト受け部を別途設ける必要がな
い。このため、スタータの部品点数を低減し、且つ組付
工数を低減することができる。 〔電機子コイル530の固定の説明〕電機子コイル53
0の上層コイルバー531および下層コイルバー532
を、電機子鉄心520に位置決めおよび固定する手段と
して、電機子鉄心520のスロット524および固定爪
525、絶縁スペーサ560の穴561および凹部56
2、およびシャフト510に圧入固定される固定部材5
70を備える。
層コイル辺533および下層コイル辺536を収容し、
固定爪525を図7の矢印に示すように内径側に折り曲
げることにより、上層コイル辺533および下層コイル
辺536が各スロット524内に強固に固定され、スロ
ット524内から上層コイル辺533および下層コイル
辺536が遠心力を受けても外径側へ移動するのを防
ぐ。なお、上層コイル辺533の外周表面は、下層絶縁
フィルム541と上層絶縁フィルム540の2層で絶縁
されるため、固定爪525を内周側に強固に折り曲げて
も、充分な絶縁を確保できる。
は、下層コイル端部537の下層内部延長部539が嵌
め合わされて下層コイル端部537の位置決めを行うと
ともに、下層コイル端部537にかかる遠心力を受け
て、下層コイル端部537が外径側へ移動するのを防
ぐ。絶縁スペーサ560の外周側の穴561は、上層コ
イル端部534の突起534aに嵌め合わされて、上層
コイル端部534の位置決めを行うとともに、上層コイ
ル端部534にかかる遠心力を受けて、上層コイル端部
534が外径側へ移動するのを防ぐ。
長部538と下層内部延長部539を周囲から保持し、
電機子コイル530の内径部分が遠心力によって外径側
へ移動するのを防ぐ。また、固定部材570は、接合さ
れた上層内部延長部538と下層内部延長部539の軸
方向端部の移動を規制し、電機子コイル530の電機子
鉄心520のスロット524から軸方向へ突出した部分
全体がスロット524開口端部を中心に遠心力によりモ
ーメントの作用で径方向外側に回転移動して拡がり軸方
向寸法と径方向寸法が変化するのを防ぐ。なお、上層コ
イル端部534および下層コイル端部537がスタータ
の使用中に軸方向寸法が長くなると、予め変形によるス
ペースをスタータ内に確保する必要が生じるが、固定部
材570によって、上層コイル端部534および下層コ
イル端部537が軸方向に長くなることが防がれるた
め、本実施例のスタータは予備スペースを無くすことが
でき、この結果、スタータの軸方向寸法を短くすること
ができる。
する。まず、シャフト510の周囲にコアプレート52
1を積層した電機子鉄心520を圧入する。次に、電機
子鉄心520の両側に絶縁リング590を配置する。続
いて、各スロット524内に、下層コイルバー532の
下層コイル辺536を、下層絶縁フィルム541ととも
に収納する。
端部537の両側に、絶縁スペーサ560を装着し、下
層内部延長部539を各凹部562内に配置する。これ
によって、下層コイルバー532の位置決めが完了す
る。次に、上層コイルバー531の上層コイル辺533
を、上層絶縁フィルム540とともに収納する。この
時、各上層コイル端部534の突起534cを、絶縁ス
ペーサ560の各穴561内に嵌め合わせる。これによ
って、上層コイルバー531の位置決めが完了する。
33、536の各上層内部延長部と各下層内部延長部5
38、539とを溶接などの接合技術によって接合し、
電気的且つ機械的に結合する。その後、電機子鉄心52
0の各固定爪525を内周側へ曲げて、スロット524
内に上層コイル辺533および下層コイル辺536を固
定するとともに、シャフト510の両端から固定部材5
70を圧入して電機子コイル530の上層内部延長部5
38の外周面を覆うことで、上層コイル端部534の径
方向外周側への拡がりを防止する。
下層コイル端部537との間に配設され、電機子鉄心5
20、及び下層コイル端部537に密着当接し、絶縁体
560が下層コイル端部537と上層コイル端部534
との間に配設され、下層コイル端部537、及び上層コ
イル端部534に密着当接している。以上によって、電
機子が完成する。 (固定磁極550の説明)固定磁極550は、本実施例
では内周面にスリーブが当接され、ヨーク501に固定
された永久磁石を用いている。なお、固定磁極550と
して永久磁石の代わりに通電によって磁力を発生するフ
ィールドコイルを用いても良い。
501の端部には、エンドフレーム900が固定されて
おり、このエンドフレーム900には、金属製のブラシ
ホルダ920が設けられている。そして、このブラシホ
ルダ920の内側には、ブラシ910が、軸方向に摺動
自在に保持されている。そして、ブラシホルダ920内
に設けられたスプリング930によって、ブラシ910
は電機子コイルの上層コイル端部534に押接されてい
る。
おいては、電機子コイルの巻線を模式的に示したもの
で、上層コイル端部534上に、ブラシ910が配設さ
れているものが示されている。 〔実施例1の効果〕本発明の回転電機においては、電機
子コイル531、532のコイル端534、537を、
電機子鉄心520の端面に、絶縁リング590及び絶縁
スペーサ560のみを介して、略平行に設けると共に、
このコイル端534上にブラシ910を配置するように
しているので、電機子の全長を著しく短縮することがで
きる。また、従来必要としていた独立のコンミュテータ
を無くすことができ、電機子の製造工程を省略すること
ができる。
34cが、絶縁スペーサ560の穴部561に係合する
ことにより、上層コイル端部534が、外周方向への動
きを規制されると、電機子鉄心520の端面から、軸方
向への突出量がわずかとなり、かつコイル辺532、5
33は、延長部538、539が固定部材570によっ
て、電機子鉄心520側へ強固に押圧固定されているこ
とから、耐遠心力を飛躍的に高めることができる。ま
た、下層コイル端部537の延長部539が、絶縁スペ
ーサ560の凹部562に係合しているので、下層コイ
ル端部537が径方向外周側への拡がりを確実に防止す
ることができる。よって、従来の構造に比べて、2倍以
上の高速回転に耐えることができる。
ル端部534に発生した熱も、絶縁スペーサ560、下
層コイル端部537および絶縁リング590を介して、
電機子鉄心520に比較的容易に伝達され、放熱し、ブ
ラシ910の当接面及びブラシ910の温度上昇も低減
することができる。これについては、絶縁スペーサ56
0及び絶縁キャップ580を高熱伝導性セラミック等を
使用することで、さらに、温度上昇を低減することがで
きる。
く、上層コイル端部534が渦巻き状に形成されると共
に、コイル端534間には、約1.5ミリから3ミリ程
度のコイル端の略厚さに対応した溝535が形成してあ
る。ブラシ910と当接するコイル端534側の溝53
5は、回転方向に沿って突出した形状となっており、こ
れによって、この溝535が、電機子の回転によって、
遠心ファンとして作用する。すなわち、コイル端534
の内周から、外周方向に向かって空気の流れを生じる。
この空気の流れは、コイル端534の外周付近におい
て、電機子回転8000rpm/h時に、約4m/sの
風速となり、コイル端534及びブラシ910の冷却に
効力を発する。
ことにより、ブラシ910と接しない側(減速機構のギ
ア511側)も、電機子鉄心520の回転方向に対し
て、溝535が、突出した形状となり、結果的に、この
溝535も遠心ファンとして作用することができ、こち
ら側のコイル端534も同様に、冷却することができ
る。
に貫通孔を設けることで、モータ500の小型化した場
合に発生するブラシ910の摩耗粉によるコイル間等の
リークを、上述した遠心ファン作用により、確実に、ヨ
ーク501の貫通孔から、摩耗粉を外部に排出すること
により、防止することができる。この溝535は、電機
子コイルを電機子鉄心520のスロット524に挿入す
ることで、必然的に形成されるもので、この溝を通常の
モールド整流子のように切削加工等によって作成する必
要はなく、コスト的に極めて有利である。さらに、この
溝は、コイル端534の厚さとすることができ、ブラシ
910の摺動面が磨耗しても、十分長く使用することが
できる。
ることで、ブラシ910に発生する熱を、このブラシホ
ルダ920を介して放熱することができる。また、外周
面にブラシ910が配設された上層コイル端部534及
び下層コイル端部537が、シャフト510に対して略
垂直でシャフト510方向に延び、絶縁体590が電機
子鉄心520と下層コイル端部537との間に配設さ
れ、電機子鉄心520、及び下層コイル端部537に密
着当接し、絶縁体560が下層コイル端部537と上層
コイル端部534との間に配設され、下層コイル端部5
37、及び上層コイル端部534に密着当接しているの
で、ブラシ910と当接する上層コイル端部534の抵
抗発熱、及びブラシ910による摩擦熱を上層コイル端
部534、絶縁体560、下層コイル端部537、絶縁
体590を介して、電機子鉄心520に放熱するため、
例えば、使用時間がごく短時間で高速回転する回転電機
において、熱的負荷を大幅に低減することができ、整流
子部、即ち上層コイル端部534の損傷が防止できる。
下層及び上層コイル端部534を、シャフト510に対
して略垂直に設けており、上層コイル端部534を下層
コイル端部537の他端と接続することにより、電機子
鉄心520よりも突出する少ない間隙において、下層5
37および上層コイル端部534を収納することがで
き、この下層537及び上層コイル端部534にかかる
遠心力で作用する径方向外側向きモーメントが、モーメ
ント中心である電機子鉄心520のスロット524開口
端部からの突出量が小さいため極力小さく抑えられ、発
生する遠心力を低減できるので、機械的負荷を著しく少
なくできる。
4を電機子鉄心520に近接することができるために、
下層537および上層コイル端部534に発生する熱が
電機子鉄心520側に放熱しやすくなり、熱的負荷をも
少なくさせることができる。また、上層コイル端部53
4並びに下層コイル端部537の電機子鉄心520の軸
方向長は、上層コイル端部534並びに下層コイル端部
537の電機子鉄心520の周方向長より略同一以下で
あるので、電機子鉄心520から軸方向に突出する上層
534並びに下層コイル端部537の長さが非常に短く
なり、発生する遠心力をさらに低減できるため、機械的
負荷を著しく少なくすることができる。
並びに、上層534及び下層コイル端部537はそれぞ
れ一本で構成されているので、上層533及び下層コイ
ル辺536以外の電機子鉄心520端面から突出した部
分(上層534及び下層コイル端部537)の重量を低
く抑えることができるとともに、電機子鉄心520端面
からこの部分の重心までの距離を短く設定することがで
きる。このことは高回転させる回転電機において、上層
534及び下層コイル端部537に働く遠心力を低減す
ることはもちろん、この遠心力によって、電機子鉄心5
20端面のスロット524開口角部を中心にして、上層
534及び下層コイル端部537に働く軸方向及び径方
向に向かうモーメントを非常に小さく抑えることがで
き、機械的強度(耐遠心力強度)を格段に向上できる。
さらに、上層534及び下層コイル端部537に発生す
る熱が電機子鉄心520側に放熱伝達し易くなり、熱的
耐力をも向上させることができる。
る少ない空間に、下層534及び上層コイル端部537
を効率的に収納できる。また、下層コイル端部537
は、下層コイル辺536の両端から、シャフト510に
対して略垂直でシャフト510方向にそれぞれ延び、上
層コイル端部534は、上層コイル辺536の両端か
ら、シャフト510に対して略垂直でシャフト510方
向にそれぞれ延びているので、各々上層534および下
層コイル端部537を電機子鉄心520に近接すること
ができ、回転電機の軸方向の体格を大幅に小型化するこ
とができる。
に、最も機械的強度の弱い接続部538、539を、シ
ャフト510に近接した位置のみで、1箇所とすること
で、高速回転時に接続部にかかる遠心力作用を可能な限
り少なくして、コイルの切断等の不具合を確実に防止す
ることができる。さらに、ブラシ910が配設される上
層コイル端部534が、上層コイル辺533と一体に形
成されていることで、上層コイル端部534と上層コイ
ル辺533との間の屈曲部の機械的強度が強く、上述の
如く、遠心力に対しても強度が高く、かつこれにより、
上層コイル端部534の表面が傾斜したりすることがな
いため、ブラシ910との摺動面を単一の平面に確実に
維持することができる。これに関連して、上層コイル端
部534の先端と下層コイル端部537との接続箇所が
一箇所でもあり、この接続時に発生するコイル端部53
4、537の変形も押さえることができる。
部534、及び下層コイル辺536と下層コイル端部5
37とが一体に形成されているので、コイル端部53
4、537の保持が強く、コイル端部534、537の
変形、移動等を防止するための手段を極力少なくするこ
とができる。さらに、接続箇所が一箇所でもあり、上層
コイルバー531、下層コイルバー532の組み付けも
非常に容易にできるという付加的効果も備えている。
ト524の形状の断面形状に合わせることにより、スロ
ットスペースに対する導体断面積の占積率を上げること
ができるので、回転電機の性能を向上させることができ
る。 〔電機子コイルの他の実施例〕図13ないし図17に
は、電機子コイルの製作法の他の実施例が示されてお
り、特に、コイル辺533、536とコイル端534、
537とを別々に製作するものである。
層コイル辺533、536の両端に、それぞれ、上層コ
イル端部534及び下層コイル端部537を接合するも
のである。特に、図14に示すものでは、上層コイル端
部534及び下層コイル端部537の一端に、貫通孔5
34b、537bを設け、この貫通孔534b、537
bに上層及び下層コイル辺533、536の両端の小径
部533a、536aを係合して、接合している。小径
部533a、536aの形状は、角柱でもよい。係合す
ることにより、接合精度、機械的な強度が向上し信頼性
が上がる。
533、536の一端が、連結部533b、536bを
介して、一体に形成されていると共に、他端には、それ
ぞれ、上層コイル端部534及び下層コイル端部537
の一端が接合されている。これによれば、上層および下
層コイル辺533、536と、コイル端533、536
とを分割して製作することで、各部材の材料の歩留りが
向上すると共に、量産性が向上する。また、電機子の製
作においても、予め電機子鉄心520のスロットに直線
状のコイル辺533、536を挿入しておき、その後、
上層コイル端部534及び下層コイル端部537の一端
を接合してもよく、この場合には、セミクローズドスロ
ットもしくはクローズドスロットの電機子鉄心を使用す
ることができる。そのために、コイル辺533、536
の挿入後に、スロット524の開口部を塞ぐための、固
定爪525を使用する必要がなくなる。
534、537とを一体に製作するものを、図16およ
び図17に基づいて説明する。このものでは、いずれ
も、製作コスト的に有利なプレス加工による製作法を示
している。図16(a)ないし(c)においては、板材
より、図16(a)に示すように、棒状の上層及び下層
コイル辺533、536、台形状の上層及び下層コイル
端部534、537、上層内部延長部及び下層内部延長
部538、539を、まず、打ち抜く。ここでは、厚さ
は、全ての部分において、均一に形成されている。次
に、図16(b)に示すように、上層及び下層コイル辺
533、536と、台形状の上層及び下層コイル端部5
34、537との間の境界部において、コイル辺の幅寸
法と同じ寸法において、切り溝533c、536cを設
けながら、上層及び下層コイル端部534、537を所
定の角度で折り曲げる。次に、図16(c)において、
さらに、コイル端534、537をコイル辺533、5
36に対して、略直角に曲げると共に、上層内部延長部
及び下層内部延長部538、539を、コイル辺53
3、536と平行となるように、折り曲げる。これによ
れば、コイル端534、537の端面534e、537
eが、コイル辺533、536の上面533d、536
dと略同じ高さとなる。よって、コイル辺の上面533
d、536d近傍まで、ブラシ910の当接面として利
用することができ、整流子面を広く、有効に確保でき、
整流子面の電流密度低減に効果を有する。
ず、銅等の良導体よりなる線材100を所定の長さに切
断する。次に、(b)において、コイル端534、53
7となる部分を、幅方向に、所定の角度となるように、
曲げる。さらに、(c)において、コイル端534、5
37を台形状の幅広とすると共に、上層内部延長部及び
下層内部延長部538、539を突起状に狭く加工す
る。コイル端534、537は、コイル辺側が、幅広
く、先端側につれて、細くなるように、幅方向に縁をつ
ぶして広げる。また、延長部538、539は、長手方
向にしごいて、狭くする。最後に、(d)に示すよう
に、コイル端534、537は、コイル辺533、53
6に対して、直角方向に曲げると共に、延長部538、
539も、コイル端534、537に対して、直角方向
にまげて、完成する。この時、コイル端534、537
のコイル辺533、536側は、厚さが薄く形成されて
いるので、折り曲げ時の歪みが及ぶことなく、図16に
おける実施例と同様に、整流子面を広く確保することが
できる。また、コイル端534、537は、プレス加工
により、幅広く形成していることで、コイル端534、
537面の硬度が高くなり、ブラシ910の当接面とし
てそのまま利用することができるという効果を有してい
る。また、下層コイル端部537及び上層コイル端部5
34のブラシ910の当接面ではない部位は、図17
(d)に示すような、幅広の形状とする必要はない。ま
た、上層のコイル辺533、コイル端534は、表面硬
度がHv硬度55以上の良導体で形成されると良い(つ
まり、通常、銅はHv硬度50であるが、プレス加工に
よりHv硬度55以上とすることができる)。
辺533、536を一体にした上層531及び下層コイ
ルバー532を用いれば、電機子鉄心520に設けたス
ロット524に複数本用意したコイルバーを外径方向か
らシャフト510方向に同時に挿入することにより、電
機子コイル巻線工程が非常に簡単にある。さらに、図1
8に示す如く、ブラシの当接する側の上層コイル端部5
34面は、プレス加工のダレ側(=反バリ側)とするこ
とで、上層コイル面のエッジ部が、アール形状で形成さ
れ、ブラシ910の摺動性が向上する。
ないし図21は、上層コイル端部534及び下層コイル
端部537との間の接続の他の実施例を示している。図
19においては、上層コイル端部534の一端に、延長
部538を設けることなく、かつ下層コイル端部537
の延長部539を、上層コイル端部534の表面までに
留めておくものである。よって、上層コイル端部534
の延長部538を無くすことができ、上層コイルバー5
31の加工コストを低減することができる。
コイル端部537の延長部539を短くし、上層コイル
端部534の端面の一部に接続してもよい。よって、接
合が容易となる効果がある。図21においては、上層コ
イル端部534及び下層コイル端部537からそれぞれ
に向かって、わずかの延長部538、539を延ばし、
それぞれを接合してもよい。延長部538、539の高
さが低くてすむために、加工が容易となる。
例〕絶縁スペーサ560及び絶縁リング590として、
液状樹脂もしくは薄葉接着シートを利用することによっ
て、各コイル端534、537間、コイル端537及び
電機子鉄心520との間の微小隙間が、なくなり、熱伝
導性がさらに向上することができ、かつコイル端の微小
の動きを防止することができる。
36ならびにコイル端534、537に、絶縁皮膜を施
すことにより、上層および下層絶縁フィルム540、5
41を省略することができ、絶縁スペーサ560等の点
数削減を行うことができる。さらに、上層コイル端部5
34及び下層コイル端部537と絶縁スペーサ570と
の隙間、上層コイル端部534及び下層コイル端部53
7と絶縁リング590との隙間に流れ性の良い樹脂を含
浸させることによって、ブラシ粉の侵入を防止すること
ができる。
電機子鉄心520のスロット524を、オープンスロッ
トとして、電機子コイル530をスロット524内に装
着後、薄肉の金属円筒600を鉄心520の外周に装着
することにより、電機子コイル530の径方向への飛び
出しを防止するようにしている。これによれば、鉄心5
20の外周面の凹凸がなくなるために、電機子回転時の
風損が低減すると共に、風切り音が減少して、低騒音と
することができる。従って、高回転の回転電機に対して
適している。
上層コイル辺533の両端側、すなわち電機子鉄心52
0から軸方向に離れた外周部に、薄肉の非磁性体の円筒
610で阻止することにより、第1の実施例における固
定部材570を廃止することができる。よって、ブラシ
910の摺動面として、より内周側まで使用することが
できるため、ブラシ910の断面積が大きくとれ、回転
電機の高出力化、長寿命化を計ることができる。
ては、電機子鉄心520、上層コイル辺533及びを含
む全てをモールド樹脂602で、一体に成型したもので
ある。 〔実施例5〕図25に示す実施例5においては、上層の
コイル辺533を、ブラシ910の厚み分、軸方向に延
長するもので、この上層のコイル辺533の端部の外周
にブラシ910を摺動自在に保持するものである。ブラ
シスプリング930としては、板バネを使用している。
また、上層コイル辺533を軸方向に延長させる際に
は、絶縁スペーサ560の厚みを大きいものとしてい
る。
て、この空間551にブラシ910を配設することで、
ブラシ910の収納場所を確保しつつ、回転電機の全体
の軸方向長を更に短縮することができる。 〔実施例6〕図26に示す実施例6においては、実施例
5に示すように、一方のブラシ910を上層のコイル辺
533の端部外周に配置すると共に、他方のブラシ91
0を下層コイル端部537の延長部539の内周面に摺
動するように配設されている35れら両ブラシ910
は、それぞれ板バネ930によって、コイル辺533お
よび延長部539に押圧している。このものでは、他方
のブラシ910を、下層コイル端部537の延長部53
9の内周空間を利用して、回転電機の全体の軸方向長を
更に短縮することができる。
の延長部539の代わりに、上層コイル端部536に、
下層コイル端部537側に突出させる延長部を設け、こ
の延長部にブラシ910を摺動させてもよい。なお、実
施例1ないし実施例6において、上層コイル端部534
および下層コイル端部537が、電機子鉄心520の端
面と略平行とは、上層コイル端部534および下層コイ
ル端部537と電機子鉄心520の端面との間に形成さ
れる角度が、45度までを意味している。
ット524内に2本のコイルを挿入しているが、4本
等、偶数本のコイルを使用してもよい。 〔電機子コイルの他の実施例〕図27に上層531及び
下層コイルバー532の上層534、542及び下層コ
イル端部537、541の内ブラシ910を外表面に摺
接しない方の上層コイル端部542と、この上層コイル
端部542と電機子鉄心520との間に配設される下層
コイル端部541の径方向寸法をブラシ910を摺接す
る側の上層534及び下層コイル端部537より短くし
たものを示す。即ち、ブラシ910を摺接しない方の上
層コイル端部542は、ブラシ910を摺動させるため
の寸法は必要ないので、略極ピッチ隔てた上層533及
び下層コイル辺536を電気的に接続するだけで良く、
径方向寸法をできるだけ小さくとれば、この部分の遠心
強度はさらに向上する。
ル端部をなす導体に絶縁被膜付銅線を使用したものを示
している。この図26では上層コイル端部534と下層
コイル端部537の電気的接続箇所並びに上層コイル端
部534のブラシ910の摺接面は切削加工面等により
被膜が除去されている。このようにすれば、下層コイル
端部537を電機子鉄心520、上層コイル端部534
から電気絶縁するための絶縁体や電機子鉄心520のス
ロット524内の絶縁体の代わりとすることができ、電
機子鉄心520端面や、下層コイル端部537、上層コ
イル端部534を各々密着させるようにすれば、ブラシ
910や、上層コイル端部534のブラシ摺接面で発生
する熱を良好に電機子鉄心520に伝達できる。
断面図である。
面図である。
図である。
部を断面した平面図である。
である。
ルバーの配置状態を示す概略斜視図である。
の断面図である。
る。
る。
る。
の製造過程を示す斜視図である。
製造過程を示す斜視図である。
断面図である。
面図である。
面図である。
面図である。
子の軸方向断面図である。
子の軸方向断面図である。
子の軸方向断面図である。
子の軸方向断面図である。
子の軸方向断面図である。
の回転子の軸方向断面図である。
の回転子の軸方向断面図である。
Claims (28)
- 【請求項1】 スロットを有する電機子コアと、 この電機子コアを回転可能に支持するシャフトと、 前記電機子コアのスロットに組み込まれた上層及び下層
コイル辺と、 一端が前記下層コイル辺の一端に電気的に接続され、前
記シャフトに対して略垂直で前記シャフト方向に延びる
下層コイル端部と、 一端が前記上層コイル辺の一端に電気的に接続され、前
記シャフトに対して略垂直で、前記シャフト方向に延
び、かつ他端が下層コイル端部の他端と接続される上層
コイル端部と、 を備えた回転電機。 - 【請求項2】 請求項1記載の回転電機において、 前記上層コイル端部並びに前記下層コイル端部の前記電
機子コアの軸方向長は、前記上層コイル端部並びに下層
コイル端部の前記電機子コアの周方向長より略同一以下
であることを特徴とする回転電機。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の回転電機にお
いて、 前記上層及び下層コイル辺並びに、前記上層及び下層コ
イル端部はそれぞれ一本で構成されていることを特徴と
する回転電機。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の回
転電機において、 前記下層コイル端部は、前記下層コイル辺の両端から、
前記シャフトに対して略垂直で前記シャフト方向にそれ
ぞれ延び、前記上層コイル端部は、前記上層コイル辺の
両端から、前記シャフトに対して略垂直で前記シャフト
方向にそれぞれ延びていることを特徴とする回転電機。 - 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載の回
転電機において、 前記下層コイル端部は、前記下層コイル辺の両端から、
前記シャフトに対して略垂直で前記シャフト方向にそれ
ぞれ延び、かつ前記下層コイル辺と一本のコイルで一体
に形成され、前記上層コイル端部は、前記上層コイル辺
の両端から、前記シャフトに対して略垂直で前記シャフ
ト方向にそれぞれ延び、かつ前記上層コイル辺と一本の
コイルで一体に形成され、前記一方の上層コイル端部上
には、ブラシが配設され、前記両上層コイル端部の先端
は、それぞれ前記両下層コイル端部の先端と、前記シャ
フトに近接した位置で電気的に接続されていることを特
徴とする回転電機。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の回
転電機において、 前記下層コイル端部及び前記電機子コアとの間ならびに
前記下層および上層コイル端部間に、絶縁体を配置して
いることを特徴とする回転電機。 - 【請求項7】 請求項1または2または4または6に記
載の回転電機において、 前記上層および下層コイル辺と、前記上層および下層コ
イル端部とは、接合されていることを特徴とする回転電
機。 - 【請求項8】 請求項1または2または4または6また
は7に記載の回転電機において、前記下層コイル端部及
び前記下層コイル辺、並びに前記上層コイル端部及び前
記上層コイル辺とが、一体にて形成されていることを特
徴とする回転電機。 - 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の回
転電機において、 前記下層コイル端部の径方向内端は、前記上層コイル端
部の径方向内端に接続するために、前記シャフトに沿っ
て延びる軸方向突出部を有していることを特徴とする回
転電機。 - 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
回転電機において、 前記上層コイル端部を前記電機子コアの軸方向端面側に
押圧するカラーを有することを特徴とする回転電機。 - 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載
の回転電機において、 前記上層および下層コイル辺もしくは上層および下層コ
イル端部は、板材もしくは線材より加工されることを特
徴とする回転電機。 - 【請求項12】 請求項1または2または3または4ま
たは6または7または8または9または10または11
に記載の回転電機において、 前記上層コイル端部上に、ブラシを配置することを特徴
とする回転電機。 - 【請求項13】 請求項1または2または3または4ま
たは6または7または8または9または10または11
に記載の回転電機において、 前記上層コイル辺の前記上層コイル端部側外周に、ブラ
シを配置することを特徴とする回転電機。 - 【請求項14】 請求項1または2または3または4ま
たは6または7または8または9または10または11
に記載の回転電機において、 前記下層コイル端部の内周端もしくは前記上層コイル端
部の内周端上に、ブラシを配置することを特徴とする回
転電機。 - 【請求項15】 請求項5または12に記載の回転電機
において、 前記ブラシが配置される上層コイル端部は、このコイル
端部の周方向幅を、径方向外周側に向かって広くしたこ
とを特徴とする回転電機。 - 【請求項16】 請求項15に記載の回転電機におい
て、 前記上層コイル端部間の空間溝は、径方向内周から径方
向外周側につれて前記電機子の反回転方向側に延びる略
渦巻き形状もしくは放射状に形成されていることを特徴
とする回転電機。 - 【請求項17】 請求項16に記載の回転電機におい
て、前記溝の深さは、前記上層コイル端部の厚みと略一
致していることを特徴とする回転電機。 - 【請求項18】 請求項6ないし17のいずれかに記載
の回転電機において、 前記下層コイル端部及び上層コイル端部間に配設された
絶縁体には、上層コイル端部の周方向もしくは径方向の
相対変位を規制する位置決め部が形成されていることを
特徴とする回転電機。 - 【請求項19】 請求項18に記載の回転電機におい
て、 前記位置決め部は、前記絶縁体に形成された穴部と、前
記上層コイル端部に形成された前記穴部に挿入される突
部とからなることを特徴とする回転電機。 - 【請求項20】 請求項6ないし18のいずれかに記載
の回転電機において、 前記下層コイル端部の径方向内端には、前記上層コイル
端部の径方向端側に延びる軸方向突出部を有し、 前記絶縁体の径方向内端部は、互いに周方向に隣接する
前記下層コイル端部の軸方向突出部間に挿入され、位置
決めするための径内方向凹部を有することを特徴とする
回転電機。 - 【請求項21】 請求項6ないし20のいずれかに記載
の回転電機において、 前記上層および下層コイル端部と、これらコイル端部間
に設けられた絶縁体を樹脂材料により、固着したことを
特徴とする回転電機。 - 【請求項22】 請求項6ないし20のいずれかに記載
の回転電機において、 前記下層コイル辺及び下層コイル端部を、前記電機子コ
ア及び前記上層コイル辺及び上層コイル端部から電気的
に絶縁する樹脂の絶縁体は、モールド成形により形成さ
れると共に、このモールド成形によって、前記上層コイ
ル辺及び上層コイル端部及び前記下層コイル辺及び下層
コイル端部を前記電機子コアに固着することを特徴とす
る回転電機。 - 【請求項23】 請求項1ないし22のいずれかに記載
の回転電機において、 前記電機子コアの両端面より突出した上層コイル辺の外
周に、円筒体を嵌着したことを特徴とする回転電機。 - 【請求項24】 請求項1ないし22のいずれかに記載
の回転電機において、 前記電機子コアの外周に円筒体を嵌着したことを特徴と
する回転電機。 - 【請求項25】 請求項1ないし24のいずれかに記載
の回転電機において、 前記上層コイル辺もしくは上層コイル端部は、良導体で
形成されるとともに、少なくとも表面硬度がHv硬度5
5以上であることを特徴とする回転電機。 - 【請求項26】 請求項5または12または15に記載
の回転電機において、 前記上層コイル端部は、プレス加工によって、平面状に
形成されることを特徴とする回転電機。 - 【請求項27】 請求項5または12または15または
26に記載の回転電機において、 前記上層コイル端部はプレス加工され、ダレ側をブラシ
の摺接面とすることを特徴とする回転電機。 - 【請求項28】 請求項1ないし16のいずれかに記載
の回転電機において、 前記上層コイル端部と近接して対抗配置され、前記シャ
フトを回転自在に保持する金属製の保持板を備え、 この保持板において、前記ブラシを保持することを特徴
とする回転電機。
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---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08168225A (ja) * | 1994-12-14 | 1996-06-25 | Nippondenso Co Ltd | 回転電機 |
US5864193A (en) * | 1993-10-15 | 1999-01-26 | Denso Corporation | Electric rotating machine having improved insulation for an armature coil |
JP2002239664A (ja) * | 2000-12-13 | 2002-08-27 | Denso Corp | 線材の加工方法 |
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-
1995
- 1995-09-13 JP JP23514695A patent/JP3508322B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US5864193A (en) * | 1993-10-15 | 1999-01-26 | Denso Corporation | Electric rotating machine having improved insulation for an armature coil |
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US6842977B2 (en) | 2000-12-13 | 2005-01-18 | Denso Corporation | Method of manufacturing metallic wire segment |
JP4674428B2 (ja) * | 2000-12-13 | 2011-04-20 | 株式会社デンソー | 線材の加工方法 |
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JP3508322B2 (ja) | 2004-03-22 |
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