JPH08132846A - 4輪車用懸架装置 - Google Patents
4輪車用懸架装置Info
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- JPH08132846A JPH08132846A JP6255124A JP25512494A JPH08132846A JP H08132846 A JPH08132846 A JP H08132846A JP 6255124 A JP6255124 A JP 6255124A JP 25512494 A JP25512494 A JP 25512494A JP H08132846 A JPH08132846 A JP H08132846A
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Abstract
えるようにする。 【構成】 車体側と車輪側の間に介装される油圧シリン
ダ2を車体の左右に設け、各油圧シリンダ2の上部オイ
ル室6を調圧装置3に連通させる。調圧装置3を、段付
きピストン15が突部側オイル室16、基部側オイル室
17を高圧ガス室18と画成する構造にする。これらの
オイル室16,17に油圧シリンダ毎の油圧経路10,
11を連通させ、油圧経路間に絞り部材19を介装し
た。2つの油圧シリンダ2の動作方向に違いが生じたと
きに絞り部材19が減衰効果を発揮する。各絞りの使用
条件を限定でき、セッティングが容易になる。
Description
輪車用懸架装置に関するものである。
を抑制する懸架装置としては、例えば特開昭63−22
2914号公報に開示されたものがある。
ぞれの車輪側と車体側との間に油圧シリンダを介装し、
左側油圧シリンダのオイル室と右側油圧シリンダのオイ
ル室とを連通管を介して連通させて構成されていた。な
お、各油圧シリンダのピストンには、ピストンを挟んだ
両側のオイル室同士を連通するように絞りが設けられて
いた。
イル室(ピストンより車体側のオイル室)と右側油圧シ
リンダの下部オイル室(ピストンより車輪側のオイル
室)とを連通するものと、左側油圧シリンダの下部オイ
ル室と右側油圧シリンダの上部オイル室とを連通するも
のとの2つ設けられており、各々の連通管にそれぞれ絞
りが介装されていた。
ダのうち一方が縮むと、その縮んだ方の油圧シリンダの
下部オイル室から他方の油圧シリンダの上部オイル室に
オイルが圧送されると共に、他方の油圧シリンダの下部
オイル室から縮んだ方の油圧シリンダの上部オイル室へ
オイルが圧送されることになり、結局両方の油圧シリン
ダが縮むようになって車体の傾斜が抑えられる。このと
きには、左右両油圧シリンダのピストンの絞りと、連通
管の絞りとをオイルが通過することによってローリング
動作が減衰されることになる。
りして左右の油圧シリンダが同時に縮む場合にも、車体
傾斜時と同様に左右両油圧シリンダのピストンの絞りと
連通管の絞りとをオイルが通過することによって車体の
上下動が減衰されることになる。
構成された懸架装置では、減衰性能をセッティングする
に当たり各油圧シリンダのピストンの絞りでの減衰性能
と、各連通管に設けられた絞りでの減衰性能とを加味し
て行わなければならない。言い換えると、減衰力を発生
させるに当たって車体が左右に傾斜するときと上下する
ときとで同じ絞りが用いられるため、左右傾斜を強く抑
えつつ上下時には減衰力が弱くなるように車体の挙動に
見合った減衰力を得ようとすると、セッティングがきわ
めて煩雑になってしまう。
が同方向に伸縮するときには連通管の絞りにオイルが流
れないようにすれば、ピストンの絞りと連通管の絞りの
使用条件を限定できるようになって解消することができ
る。これを実施するには、左右の油圧シリンダの下部オ
イル室から延びる2本の連通管を左右反対側の油圧シリ
ンダへ接続せずに、オイル室と高圧ガス室とがフリーピ
ストンによって画成された別の左右の油圧シリンダに接
続し、これらの油圧シリンダのフリーピストン同士を剛
体製連結部材によって連結して連動するように構成する
とともに、2本の連通管同士を絞りを介して連通させる
ことが考えられる。
車輪と車体との間に介装された左右の油圧シリンダが同
方向に伸縮するときには、追加した油圧シリンダのフリ
ーピストンが移動して連通管同士を連通する絞りへはオ
イルが流れず、専ら左右の油圧シリンダのピストンの絞
りによって減衰力が得られる。また、車体が左右に傾く
ときには、フリーピストンを有する油圧シリンダの2つ
のオイル室は圧力に差が生じるが、左右のフリーピスト
ンは個別には移動することができないので、この圧力差
は、連通管同士を連通する絞りを介して高圧側の油圧経
路から低圧側の油圧経路へ流れるオイルによって相殺さ
れる。このときには、左右の油圧シリンダのピストンの
絞りと、連通管同士を連通する絞りとによって減衰力が
得られる。
は2種類の絞りによって減衰力が得られ、上下動したと
きには1種類の絞りによって減衰力が得られるので、個
々の絞りの使用条件を限定できてセッティングが容易に
なる。
する油圧シリンダを追加する構成を採る場合、この油圧
シリンダを製造するに当たって問題が生じる。すなわ
ち、シリンダを2個平行に並べて各々のフリーピストン
を剛体製連結部材で連結すると、2つのオイル室に圧力
差が生じて一方のフリーピストンが他方のフリーピスト
ンの移動に影響を及ぼすときに、前記剛体製連結部材に
曲げモーメントが作用してフリーピストンがシリンダ壁
面をこじるようになり、このフリーピストンが動き難く
なることがある。
同士を連結するには、この剛体製連結部材を収容するス
ペースをシリンダ内に設けたり、フリーピストンに結合
されたピストンロッド同士をシリンダ外で剛直に結合さ
せたりしなければならないので、シリンダの構造が複雑
になってしまう。
らないために大型化してしまい、平行に並べられたシリ
ンダの各々の高圧ガス室同士が連通するような構造に形
成しなければならないために生産性が低くなってしま
う。
になされたもので、オイル室と高圧ガス室とを画成する
フリーピストンを2つ剛直に結合させてなる油圧シリン
ダを、円滑に動作するようにするとともに簡単な構造と
し、しかもコンパクトにかつ生産性よく製造できるよう
にして、油圧式4輪車用懸架装置の絞りのセッティング
を容易に行えるようにすることを目的とする。
用懸架装置は、シリンダ内が絞り付きピストンによって
上部オイル室と下部オイル室とに画成され、かつ車輪側
と車体側のうち一方にシリンダ本体が連結され他方にピ
ストンが連結されて車輪側と車体側の間に介装された油
圧シリンダと、この油圧シリンダの上下のオイル室のう
ち一方に連通されたオイル室を有しこのオイル室と高圧
ガス室とがフリーピストンによって画成された調圧シリ
ンダとを備え、4つの車輪のうち少なくとも2つに前記
油圧シリンダを装着させるとともに、油圧シリンダに連
通された2つの油圧経路に前記調圧シリンダをそれぞれ
連通させ、各調圧シリンダのフリーピストンを互いに連
動するよう一体的に構成しかつ前記油圧経路同士を絞り
部材を介して連通してなり、前記2つの調圧シリンダ
を、基部と、この基部を軸方向に見たときにその投影面
積内に包含されて基部から軸方向に沿って突出する突部
とを有し、かつ前記基部の軸線と前記突部の軸線とが互
いに平行とされるとともに近接された段付きフリーピス
トンと、この段付きフリーピストンの基部および突部が
それぞれ嵌合して基部側オイル室、突部側オイル室およ
び高圧ガス室を形成するシリンダ本体とから形成して一
体に構成し、前記基部側オイル室および前記突部側オイ
ル室を前記油圧シリンダの油圧経路にそれぞれ連通させ
たものである。
1の発明に係る4輪車用懸架装置において、段付きフリ
ーピストンを有する調圧シリンダに絞り部材を一体に設
けたものである。
2の発明に係る4輪車用懸架装置において、絞り部材
を、調圧シリンダのシリンダ本体におけるオイル室側端
部に形成された絞り部材用ケースと、このケース内を前
記調圧シリンダの軸方向とは交差する方向に2室に画成
する絞り本体とによって構成し、これら2つのケース内
空間のうち一方に調圧シリンダの基部側オイル室と油圧
シリンダとを連通する油圧経路を通し、他方に調圧シリ
ンダの突部側オイル室と油圧シリンダとを連通する油圧
経路を通したものである。
2の発明に係る4輪車用懸架装置において、絞り部材
を、調圧シリンダの突部側オイル室に嵌合して突部側オ
イル室と基部側オイル室とを画成しかつ軸方向に貫通す
るオイル通路が形成された絞り本体と、前記オイル通路
に介装された絞り用弁とによって形成したものである。
一方向に伸縮するときには調圧シリンダの絞りを通過す
るオイルは少なく、油圧シリンダの動作は油圧シリンダ
のピストンの絞りをオイルが通過することによって減衰
される。両油圧シリンダが異なる方向に伸びたりあるい
は縮んだりすると、調圧シリンダ側の絞り部材にオイル
が多く流れるようになるので、そのときには油圧シリン
ダのピストンの絞りと、調圧シリンダ側の絞り部材とを
オイルが通過することによって油圧シリンダの動作が減
衰される。このため、2つの油圧シリンダの動作方向に
違いが生じたときに調圧シリンダ側の絞り部材が減衰効
果を発揮する。
きに基部の投影面積内に突部が包含される段付き構造と
し、基部と突部のそれぞれ軸線同士を互いに平行にする
とともに近接させたので、調圧シリンダの基部側オイル
室と突部側オイル室とに圧力差が生じたときにもフリー
ピストンにはその軸方向のみに圧力が加わるため、これ
がこじられるようなことがなくなる。
ることによって、フリーピストンは実質的に2種類のフ
リーピストンが結合部材を別途設けることなく剛直に結
合された構造になる。結合部材が不要であることと、2
種類のフリーピストンの軸線が近接されてシリンダ本体
は1軸構造で済むことから、調圧シリンダは小型にな
る。その上、フリーピストンは基部の投影面積内に突部
を包含させて両部の軸線を平行にした構造であるので、
これら両部を加工し易く、両部の軸線の平行度を出し易
い。
ス加工または機械加工によって形成できるので、高精度
に形成し易くしかも生産性が高い。
た段付きフリーピストンは調圧シリンダに精度よく嵌合
させることができるので、フリーピストンが作動すると
きに摺動抵抗が少なくて済む。
ンダとを連通する油圧経路の構造が簡素化される。ま
た、絞り部材と調圧シリンダを車体に固定するに当たり
共通のブラケットを使用できる。
ース内空間を調圧シリンダの基部側オイル室、突部側オ
イル室にそれぞれ連通する連通路は、調圧シリンダにそ
の軸線方向に沿ってドリルにより穴加工を施すことによ
って形成することができる。
端は突部側オイル室の内壁となるから、突部側オイル室
から絞り本体へオイルを導くオイル通路が不要になる。
1ないし図10によって詳細に説明する。図1は第1な
いし第3の発明に係る4輪車用懸架装置の概略構成図、
図2は第1〜第3の発明に係る4輪車用懸架装置の正面
図、図3は図2における調圧装置のIII 矢視図、図4は
図2におけるIV−IV線断面図、図5は図2におけるV−V
線断面図である。
におけるVI−VI線断面図である。図7は調圧装置の空気
抜き弁部分の拡大断面図で、同図は図4におけるVII−V
II線断面図である。図8は絞り部材の調整弁を全開とし
た状態を示す断面図、図9は調圧装置にフリーピストン
位置決め用治具を装着した状態を示す断面図、図10は
絞り部材のソレノイド式調整弁装置を制御するために用
いる電流値マップを示すグラフである。
明に係る4輪車用懸架装置で、この懸架装置1は例えば
前輪側に装着されるものを示す。なお、図1および図2
では、前輪を上下動自在に支持するリンク機構やクッシ
ョンばね等の他の懸架装置構成部材は省略した。
油圧シリンダ2,2と、これら左右の油圧シリンダ2,
2に接続された調圧装置3等から構成されている。
されており、オイルで満たされたシリンダ本体4内がピ
ストン5によって上部オイル室6と下部オイル室7とに
画成されている。また、ピストン5は、上部オイル室6
と下部オイル室7とを連通する連通路5aが設けられて
おり、その連通路5a中に絞り8が設けられている。
体4を自動車の車体(図示せず)に連結し、かつピスト
ンロッド9の下端部を前輪懸架用リンク等などの前輪と
共に車体に対して上下する部位に枢支させて、車体側と
前輪側との間に介装されている。なお、油圧シリンダ2
の装着方向は上述した場合とは上下逆にすることもでき
る。本実施例では、図1中左側に位置する油圧シリンダ
2を左前輪側に装着し、図1中右側に位置する油圧シリ
ンダ2を右前輪側に装着した例を示す。
連通された左側油圧経路10と、右側の油圧シリンダ2
の上部オイル室6に連通された右側油圧経路11は、後
述する調圧シリンダがそれぞれ連通されるとともに、後
述する絞り部材を介して互いに連通されている。調圧シ
リンダは、オイル室と高圧ガス室とがフリーピストンに
よって画成された構造とされ、油圧経路毎の調圧シリン
ダのフリーピストンが互いに連動するよう一体に形成さ
れている。
つの調圧シリンダを同一軸線上に並べて一体的に形成す
るとともに、これらの調圧シリンダおよび絞り部材を一
体的に結合させた構造になっている。ここで、図1に示
した調圧装置3の概略構成について説明する。
リンダ、13は右側油圧経路用調圧シリンダで、これら
の調圧シリンダ12,13は、共通のシリンダ本体14
に共通のフリーピストン15を嵌挿させることによって
同一軸線上に並べて一体的に形成されている。フリーピ
ストン15は図1中の一点鎖線Cを軸線として比較的大
径な基部および比較的小径な突部を有する略有底円筒状
に形成されている。この突部が調圧シリンダ12の実質
的なピストン部分となり、基部が調圧シリンダ13の実
質的なピストン部分になっている。
は調圧シリンダ13のオイル室、18はこれら両オイル
室16,17に対してフリーピストン15によって隔絶
されて高圧ガスが充填された高圧ガス室である。
れぞれのピストン部分は、基部および突部からなるフリ
ーピストン15によって構成されている関係から互いに
連動することになる。
端部には絞り部材19が一体に設けられている。この絞
り部材19は、シリンダ本体14のオイル室側端部に形
成された絞り部材用ケース20と、このケース20内を
前記調圧ピストンの軸方向とは直交する方向にA室,B
室の2室に画成する絞り本体21とによって構成されて
いる。そして、これら2つのケース内空間(A室,B
室)のうち一方のA室に、調圧シリンダ12のオイル室
16と左側油圧シリンダ2とを連通する左側油圧経路1
0を通し、他方のB室に、調圧シリンダ13のオイル室
17と右側油圧シリンダ2とを連通する右側油圧経路1
1を通してある。
の車体に装着するに当たっては、各部材を図2〜図9に
示すように形成して行う。図2〜図9において前記図1
で説明したものと同一もしくは同等部材については、同
一符号を付し詳細な説明は省略する。
体4の下部を外筒4aに嵌挿させて形成されている。そ
して、その外筒4aにピストンロッド9が固着されてお
り、その外筒4aを、前輪と共に上下する部位に枢支さ
せる構成とされている。この油圧シリンダ2のピストン
5の絞り8は、連通路5aの開口を板ばね式のチェック
バルブで閉塞して構成された従来周知の構造とされてい
る。なお、図2中には、この油圧シリンダ2が最も縮ん
だときのピストンや外筒上端部の位置を二点鎖線Dで示
した。図2では油圧シリンダ2が最も伸びた状態を示し
てある。
合部22と、この絞り結合部22の一端に螺着された有
底円筒状蓋部23とから形成され、前記絞り結合部22
の他端に絞り部材19を一体に結合させて構成されてい
る。また、フリーピストン15は、前記絞り結合部22
に嵌挿された突部24と、蓋部23に嵌挿された基部2
5とが同一軸線上に一体に形成されて段付き状の有底円
筒形に形成されている。詳述すると、このフリーピスト
ン15は、軸方向から見たときに基部25の投影面積内
に突部24が包含され、かつ突部24の面心を通る軸線
と基部25の面心を通る軸線が互いに平行とされるとと
もに近接(本実施例では同一軸線上に配置)された構造
になっている。
4は、図4に示すように前記絞り結合部22の小径シリ
ンダ孔26に嵌挿され、基部25は、図5に示すように
前記蓋部23の内周面からなる大径シリンダ孔27に嵌
挿されている。フリーピストン15の突部24および基
部25の外周面に設けられた符号28,29で示すもの
はフッ素樹脂製リングからなるシール部材、基部25の
外周部に設けられた符号30で示すものは高圧ガスをシ
ールするためのOリングである。また、このフリーピス
トン15における内側底部の軸心部分には、このフリー
ピストン15をシリンダ本体14内に組み付けるときに
使用する後述する治具が螺着されるねじ孔31が形成さ
れている。
反対側の端部には、高圧ガス室18にガスを注入するた
めの栓部材32が取付けられている。この栓部材32
は、盲ねじ32aを外した状態で蓋部外方からガス注入
用注射針(図示せず)を内部の針孔32bに挿入してシ
ールゴム32cに刺し、このシールゴム32cを貫通さ
せて蓋部23内にガスを注入することができるように構
成されている。
フリーピストン15を装着させることによって、シリン
ダ本体14内に突部側オイル室33、基部側オイル室3
4と、高圧ガス室18とが形成される。また、フリーピ
ストン15の突部24の外径および基部25の外径は、
このフリーピストン15が移動したときの各オイル室3
3,34での容積増加分,容積減少分が等しくなるよう
に設定されている。オイル室33,34の容積が最も大
きくなるときのフリーピストン15の位置を図5中二点
鎖線Eで示した。
うにフリーピストン15の頂面と対向する壁面に開口し
てフリーピストン15の軸方向に延びる連通孔35を介
して絞り部材19内のA室に連通されている。また、基
部側オイル室34は図4および図5に示すように絞り結
合部22に小径シリンダ孔26と平行に延設された連通
孔36を介して絞り部材19内のB室に連通されてい
る。これらの連通孔35,36はドリルを用いて穿設さ
れている。なお、連通孔36には図4に示すように、後
述する空気抜き・オイル注入孔37が連通されている。
ける突部側オイル室33側の端部を突部側オイル室33
より軸方向に沿って延在させることによって形成された
略有底円筒状の絞り部材用ケース20と、このケース2
0内を前記シリンダ本体14の軸方向とは直交する方向
にA室,B室の2室に画成する絞り本体21等によって
構成されている。
に図3に示すように螺着されたオイルホース接続部材4
1,42を介して前記左側油圧経路10、右側油圧経路
11に連通されている。オイルホース接続部材41のオ
イル管41aには、左側油圧経路10を構成するオイル
ホース43がかしめられており、オイルホース接続部材
42のオイル管42aには、右側油圧経路11を構成す
るオイルホース44がかしめられている。これによっ
て、A室には突部側オイル室33と左側油圧シリンダ2
とを連通する左側油圧経路10が通り、B室には基部側
オイル室34と右側油圧シリンダ2とを連通する右側油
圧経路11が通ることになる。
おり、その軸心部がバルブ支持部材45に貫通されてこ
れに支持固定されている。バルブ支持部材45は、略有
底円筒状に形成されたケース20の開口部に螺着されて
この開口部を閉塞し、ケース20内のA室を絞り本体2
1と協働して形成している。絞り本体21は、その軸方
向両端面に円環状の凹溝21a,21bがそれぞれ形成
されている。これらの凹溝21a,21bは、この絞り
本体21を貫通する連通孔21c,21dを介して互い
に反対側のケース内空間に連通されている。すなわち、
A室側に位置する凹溝21aは連通孔21cを介してB
室に連通され、B室側に位置する凹溝21bは連通孔2
1dを介してA室に連通されている。
放側部分は、バルブ支持部材45に絞り本体21ととも
に支持固定された円環板状の板ばね製チェックバルブ4
6,47が全周にわたって密接し、このチェックバルブ
46,47によって閉塞されている。これらのチェック
バルブ46,47は、平坦な円環板状に形成されたもの
を絞り本体21に圧接させることによって湾曲させ、取
付け状態でばね力が生じるように構成されている。
えると、A室内の油圧がB室より高くなると、油圧が連
通孔21dを介してチェックバルブ47に加えられてそ
のチェックバルブ47が開かれ、オイルがA室から連通
孔21dおよび凹溝21bを通ってB室へ流れ込むよう
になる。また、逆にB室内の油圧がA室より高くなる
と、連通孔21cを介して伝わる油圧によってチェック
バルブ46が開かれ、オイルがB室からA室へ流れ込む
ようになる。すなわち、この絞り部材19は、チェック
バルブ46あるいはチェックバルブ47を開いてオイル
がA室とB室との間を流れるときに抵抗が生じる両利き
構造とされている。
クバルブ46,47によって開閉される2種類のオイル
通路のほかに、絞り本体21での絞り量を微調整するた
めのソレノイド式調整弁装置48が設けられている。こ
のソレノイド式調整弁装置48は図4および図8に示す
ように構成され、前記連通孔21cの途中からA室に至
るバイパス通路49中にスプール弁50を介在させ、こ
のスプール弁50をコンピュータ制御されたソレノイド
51によって駆動する構造になっている。
に、連通孔21cに開口する一端から絞り本体21の軸
心側へ向かうにしたがって次第にA室側へ偏在するよう
に傾斜しつつ延設されてバルブ支持部材45の軸心部の
スプール弁用穴52に開口する第1通路49aと、この
第1通路49aのスプール弁用穴52の開口からバルブ
支持部材45の軸方向に隔たった部位から径方向に沿っ
てA室へ延びる第2通路49bとから形成されている。
また、これらの第1通路49aおよび第2通路49bの
各々は、スプール弁用穴52に対してその径方向外側に
スプール弁用穴52を介して対向するよう複数形成され
ている。さらに、複数の第1通路49a同士と、複数の
第2通路49b同士は、それぞれ同様に油圧が加わるよ
うになっている。
と、A室あるいはB室から伝播された油圧はスプール弁
用穴52にその径方向両側から到達することになるの
で、複数の第1通路49a同士あるいは複数の第2通路
49b同士を通った油圧はそれぞれ伝播方向が互いに対
向するようになって打ち消し合うことになる。このた
め、A室あるいはB室に動圧が加えられたとしても、こ
の動圧はスプール弁50を軸方向へ移動させるようには
作用しないので、動圧によってスプール弁50が移動す
ることは少ない。
通路を形成するための細径部50aが設けられるととも
に、バルブ支持部材45の前記スプール弁用穴52に軸
方向に沿って進退自在に嵌挿されている。そして、この
スプール弁50は前記第1通路49aを第2通路49b
に連通させたり、連通状態を絶ったりしてバイパス通路
49を開閉するように構成されている。図4は全閉状態
を示し、図8は全開状態を実線で示すとともに全閉状態
を二点鎖線で示す。
きには、絞り本体21での絞り量はチェックバルブ4
6,47のばね力に相当する量となって最大となり、ス
プール弁50が開いた状態ではバイパス通路49を通っ
てA室、B室間をオイルが行き来することができるよう
になって、チェックバルブ46,47を押し開くオイル
が減少して絞り量は減少する。この絞り量の減少加減は
スプール弁50の開度に応じて変化することになる。な
お、スプール弁50の内部に形成された小径孔50b
は、スプール弁50の移動方向一端側と他端側の空間を
連通し、移動時にスプール弁50がピストンとなるのを
防ぐためのものである。
へ付勢するための圧縮コイルばねで、この圧縮コイルば
ね53はバルブ支持部材45の先端に螺着されたばね押
さえ54とスプール弁50の先端との間に弾装されてい
る。ばね押さえ54には圧縮コイルばね53を装着する
ときにガイドとなる円柱部54aがスプール弁側へ向け
て突設されている。
において上端)に対接される押圧子で、この押圧子55
は、ソレノイド51をバルブ支持部材45に対して保持
する樹脂部56内にスプール弁50と同方向に進退自在
に嵌挿されており、ソレノイド51に通電することによ
って軸方向へ移動するように構成されている。なお、ソ
レノイド51に通電すると押圧子55は磁気力によって
スプール弁50側へ移動するようになっている。
50とは反対側の端部は、この押圧子55と同軸上に樹
脂部56内に装着されたガイド部材57に嵌挿されてい
る。そして、前記ガイド部材57と押圧子55との間に
圧縮コイルばね58が弾装されている。この圧縮コイル
ばね58はスプール弁側の圧縮コイルばね53よりばね
力が小さいものが採用されている。前記ガイド部材57
における押圧子55とは反対側の端面には、バルブ支持
部材45に螺合されたアジャストボルト57aの先端が
当接されている。このため、このアジャストボルト57
aのバルブ支持部材45に対するねじ込み量を変えるこ
とによって、ガイド部材57の位置を変えることができ
る。
ないときには、スプール弁50および押圧子55は両圧
縮コイルばね53,58のばね力の差に起因して図4お
よび図8において上側(スプール弁50の開側)へ移動
することになる。そして、ソレノイド51に通電されて
押圧子55が磁気力により図4および図8において下側
へ付勢されると、この磁気力と押圧子側の圧縮コイルば
ね58のばね力との合力がスプール弁側の圧縮コイルば
ね53のばね力より大きくなった場合に、押圧子55が
スプール弁50とともに図4、図8において下側(スプ
ール弁50の閉側)へ移動する。このときの移動量、言
い換えればスプール弁50の開度は、ソレノイド51に
通電する電流によって制御される。
線51a,51bを介してECU61に接続され、この
ECU61によって電流値が制御されるように構成され
ている。ECU61は、車体(図示せず)の速度を検出
する車速センサ62と、操向ハンドル(図示せず)ある
いは操舵輪(前輪)での操舵角を検出する操舵角センサ
63とが接続され、これらのセンサ62,63の検出値
に基づいて図10に示す電流値マップから電流値Iを求
め、この電流値Iをもってソレノイド51に通電するよ
うに構成されている。
舵角θとで割り付けて構成されている。この電流値マッ
プを用いると、車速Vおよび舵角θが大きくなればなる
ほど電流値Iが大きくなり、スプール弁50の開度が小
さくなる。本実施例では電流値マップで電流値Iが最大
になるときにスプール弁50が図4あるいは図8中に二
点鎖線で示すように全閉状態となるように設定されてい
る。このように設定するに当たっては、ソレノイド51
に最大電流を流した状態で前記アジャストボルト57a
のねじ込み量を変え、ソレノイド51の磁気力と押圧子
側圧縮コイルばね58のばね力との合力によって押圧子
55およびスプール弁50が図4および図8において最
も下側に位置するようにして行う。
るには、シリンダ本体14の絞り結合部22に絞り部材
19のバルブ支持部材45を螺着させるとともに、フリ
ーピストン15および蓋部23を組付ける。なお、組立
時には部材同士の合わせ面からオイルが漏れることがな
いようにOリングを各所に介装させて行う。
蓋部23を絞り結合部22に螺着させる以前に、蓋部2
3における栓部材32が螺着されるねじ孔に栓部材32
の代わりに図9中に符号64で示すボルトからなる位置
決め用治具を挿入し、これをフリーピストン15のねじ
孔31に螺着させる。この位置決め用治具64は、頭部
64aを蓋部23に当接させるとともに先端にフリーピ
ストン15を螺着させることによって、フリーピストン
15の突部側端面と絞り結合部22側の対向面との間に
図9中に符号Lで示す初期隙間が形成されるように構成
されている。
注入することにより、フリーピストン15はその状態が
最も前記対向面に接近した状態となるので、左右の油圧
シリンダ2,2がどのように伸縮しようともフリーピス
トン15は前記対向面に金属接触することはない。しか
も、長期にわたる使用により左右の油圧シリンダ2,2
のピストンロッド9の表面からオイルが排出されたとし
ても、その排出分はフリーピストン15が前記初期隙間
Lの範囲で移動することによって補充することができ
る。
が位置決め用治具64により仮保持された蓋部23を絞
り結合部22に螺着させる。なお、この手順通りでなく
とも、フリーピストン15を絞り結合部22内の高圧ガ
ス室18寄りに予め挿入した状態で蓋部23を絞り結合
部22に螺着させ、その後に位置決め用治具64を外方
から蓋部23に挿入してフリーピストン15に螺着させ
るという手順を採ることもできる。
後、油圧経路の全てにオイルを注入する。このオイル注
入作業は、左右の油圧シリンダ2,2を伸び切り状態と
して行う。また、オイルは調圧装置3の前記空気抜き・
オイル注入孔37から注入する。この空気抜き・オイル
注入孔37は図7に示すように、ボルト状弁体65とこ
の弁体65に螺着されたキャップ66とからなるオイル
注入弁67を介して装置外に連通されている。
の弁穴68に螺合するように形成され、その先端部に
は、弁穴68の底部に密着するテーパー面65aが形成
されている。また、この弁体65の内部には、先端側の
弁穴68内と他端側のキャップ66内とを連通する流路
65bが形成されている。すなわち、キャップ66を弁
体65から外し、弁体65を絞り結合部22に対して緩
めて開状態にすると、テーパー面65aと弁穴底部との
間に生じた隙間と、この隙間の近傍の弁穴68内空間
と、流路65bとを介して空気抜き・オイル注入孔37
が装置外に連通されることになる。
ように開状態とした弁体65に不図示のオイル注入装置
(図示せず)を接続して行う。このオイル注入装置は、
オイルが溜められたオイルタンクのオイル出口と、真空
ポンプの吸入口とを選択的に弁体65に連通することが
できるように構成されている。すなわち、先ず、真空ポ
ンプの吸入口を弁体65に連通させて真空ポンプを作動
させ、流路65bから調圧装置3、左右の油圧経路1
0,11および左右の油圧シリンダ2の内部の空気を吸
い出す。次に、オイルタンクのオイル出口を弁体65に
連通させて流路65bから前記各装置にオイルを吸い込
ませる。これによってオイルが各部に充填されることに
なる。
で図7に示す全閉状態とし、弁体65からオイル注入装
置を外してその代わりにキャップ66を螺着させる。そ
して、フリーピストン15を位置決めしていた位置決め
用治具64をフリーピストン15から緩めて蓋部23か
ら抜き去り、蓋部23に栓部材32を螺着させる。最後
に、この栓部材32から高圧ガス注入用注射針によって
高圧ガス室18に高圧ガスを充填する。このようにして
組立てが終了する。次に、上述したように構成された懸
架装置1の動作を説明する。例えば左右両方の前輪が路
上の突起物を乗り越えたりして左右の油圧シリンダ2,
2が縮むと、ピストンロッド9がシリンダ本体4内に挿
入された分だけオイルが各油圧経路10,11へ流れ出
る。そして、そのオイル流出分に相当する流量だけオイ
ルが調圧装置3のA室およびB室へ流入することにな
る。このとき、両油圧経路10,11での油圧が略等し
いと仮定すると、A室とB室とでは圧力差がなく絞り本
体21をオイルが通ることがないから、流出分に相当す
るオイルの略全量が調圧装置3内の突部側オイル室33
および基部側オイル室34へ流入する。
は、前記両オイル室33,34に加えられた油圧によっ
て高圧ガスを圧縮させるようにシリンダ本体14内を移
動することになる。このとき、フリーピストン15の突
部24と基部25は、フッ素樹脂製リングからなるシー
ル部材28,29によって小径シリンダ孔26および大
径シリンダ孔27との間がシールされているので、オイ
ル室33,34に動圧が加えられたときには応答性よく
それに追従して移動することになる。言い換えれば、こ
れらのシール部材28,29の代わりにOリングを用い
ると、フリーピストン15とシリンダ孔の間を伝わる油
圧によってOリングが弾性変形されてしまい、動圧を受
けたときにOリングが弾性変形している間はフリーピス
トン15が移動しないことがあるが、本実施例の構成を
採ることによりそのような不具合を解消することができ
る。
ンシング等が生じて左右の油圧シリンダ2が同方向に伸
縮するときには、主に油圧シリンダ2内の絞り8にオイ
ルが通るときに生じる抵抗によって車体の振動が減衰さ
れる。
圧シリンダ2が縮み、右側油圧シリンダ2が伸びるよう
なときには、左側油圧シリンダ2は上述した場合と同様
にオイルが左側油圧経路10に流出し、右側油圧シリン
ダ2は逆に右側油圧経路11からオイルが流入するよう
になる。このときのオイルの流れ方向を図1中に矢印で
示す。
圧が右側油圧経路11の油圧より大きくなるので、絞り
部材19の絞り本体21を通ってA室からB室へオイル
が流れるようになり、左側油圧シリンダ2でのオイル流
出量の過半量のオイルが絞り本体21を通って右側油圧
経路11へ流れ込むようになる。そして、左側油圧経路
10から右側油圧経路11へ流れ込んだオイルは絞り部
材19のB室内で基部側オイル室34に至る連通孔36
側と右側油圧シリンダ2に至るオイルホース接続部材4
2側とに分配される。このとき、調圧装置3のフリーピ
ストン15は、A室と突部側オイル室33とを連通する
連通孔35と、B室と基部側オイル室34とを連通する
連通孔36から流入するオイルの量に応じてシリンダ本
体14内を移動することになる。なお、車体が左右反対
側に傾斜する場合は、オイルが絞り本体21を通るとき
の流れ方向が逆になる以外は前記同様に動作する。
右の油圧シリンダ2,2が互いに異なる方向に伸縮する
と、油圧シリンダ2内の絞り8にオイルが通るときに生
じる抵抗と、絞り部材19の絞り本体21をオイルが通
るときに生じる抵抗とによって車体の振動が減衰される
ことになる。
置1によれば、左右の油圧シリンダ2,2が同一方向に
作動するときには絞り部材19の絞り本体21を通過す
るオイルは少なく、油圧シリンダ2の動作は、ピストン
5の絞り8をオイルが通過することによって生じる抵抗
によって減衰される。両油圧シリンダ2,2が異なる方
向に作動すると、絞り部材19の絞り本体21にオイル
が多く流れるようになるので、そのときには油圧シリン
ダ2のピストン5の絞り8と、絞り部材19の絞り本体
21とをオイルが通過することにより生じる抵抗によっ
て、油圧シリンダ2の動作が減衰される。このため、2
つの油圧シリンダ2,2の動作方向に違いが生じたとき
に減衰効果が大きくなる。
して突部24と基部25とを同一軸線上に位置づけて形
成したので、調圧装置3の突部側オイル室33と基部側
オイル室34とに圧力差が生じたときにもフリーピスト
ン15にはその軸方向のみに圧力が加わるため、これが
こじられるようなことがなくなる。
とすることによって、フリーピストン15は実質的に2
種類のフリーピストンが結合部材を別途設けることなく
剛直に結合された構造になる。このため、結合部材が不
要であることと、2種類のフリーピストンが同一軸線上
に配設されてシリンダ本体14は1軸構造で済むことか
ら、調圧装置3を小型に形成することができる。
ス加工や旋盤等を用いて機械加工によって形成すること
ができるので、高精度に形成し易くしかも生産性が高
い。
有するシリンダ本体14に絞り部材19を一体に設けた
ため、絞り部材19とシリンダ本体14とを連通する油
圧経路の構造を簡素化することができる。また、絞り部
材19とシリンダ本体14を車体に固定するに当たり共
通のブラケットを使用することができる。
4におけるオイル室側端部に形成された絞り部材用ケー
ス20と、このケース20内をシリンダ本体14の軸方
向とは直交する方向にA室,B室の2室に画成する絞り
本体21とによって構成し、A室,B室のうち一方のA
室に突部側オイル室33と左側油圧シリンダ2とを連通
する左側油圧経路10を通し、他方のB室に基部側オイ
ル室34と右側油圧シリンダ2とを連通する右側油圧経
路11を通したため、絞り部材19のA室,B室を突部
側オイル室33、基部側オイル室34にそれぞれ連通す
る連通孔35,36は、シリンダ本体14にその軸線方
向に沿ってドリルにより穴加工を施すことによって簡単
に形成することができる。
2,2の上部オイル室6に調圧装置3を連通させた例を
示したが、図1中に二点鎖線Fで示すように下部オイル
室7に調圧装置3を連通させることもできる。このよう
にしても本実施例と同等の効果が得られる。
せるに当たってその形態は図11〜図17に示すように
適宜変更することができる。なお、これらの図において
前記図1ないし図10で説明したものと同一もしくは同
等部材については、同一符号を付し詳細な説明は省略す
る。図11は図1〜図10で示したように左右の前輪を
懸架させた例を示し、図12は左右の後輪を懸架させた
例を示し、図13は左右の前輪を懸架させると共に、左
右の後輪を懸架させた例を示す。図11〜図13に示し
たように構成すると、車体のローリングを抑えることが
できる。
とに調圧装置3を設ける場合には、1つのECU61に
よって両方の調圧装置3のソレノイド式調整弁装置48
を制御するようにする。この構成を採る場合、1つの電
流値マップを用いて前輪側と後輪側の両方のソレノイド
式調整弁装置48を制御したり、前輪用、後輪用とで個
別の電流値マップを用意して独立した制御を行うことが
できる。
に、右側の前後輪を懸架させた例を示す。このように構
成すると車体のピッチングを抑制することができる。
ると共に、右側前輪と左側後輪とを懸架させた例を示
す。このように構成すると、ピッチングおよびローリン
グを抑えることができると共に、ピッチングやローリン
グが複合されたような車体の挙動をも抑えることができ
るようになる。
イル室に左前輪側、左後輪側の各油圧シリンダ2の油圧
経路を連通させると共に、他方のオイル室に右前輪側、
右後輪側の各油圧シリンダ2の油圧経路を連通させた例
を示す。このように構成すると、ローリングを抑えるこ
とができると共に、前側の車輪と後側の車輪とが車体前
方から見て左右方向に捩れるように動作するときに減衰
力を作用し難くすることができる。すなわち、例えば左
前輪が路上の突起物を乗り越えたときに車体に伝わる衝
撃が小さくて済む。
イル室に左前輪側油圧シリンダ2および右後輪側油圧シ
リンダ2の油圧経路を連通させると共に、他方のオイル
室に右前輪側油圧シリンダ2および左後輪側油圧シリン
ダ2の油圧経路を連通させた例を示す。このように構成
すると、前側の車輪と後側の車輪とが車体前方から見て
左右方向に捩れるように動作するときに大きな減衰力が
作用するようになる。
絞り部材としては、図18〜図20に示すように構成す
ることもできる。図18は絞り本体の他の例を示す断面
図、図19は手動式調整弁装置を備えた例を示す平面
図、図20は図19におけるXX−XX線断面図である。こ
れらの図において前記図1ないし図17で説明したもの
と同一もしくは同等部材については、同一符号を付し詳
細な説明は省略する。
1の連通孔21c,21dを開閉するチェックバルブ4
6,47が円形板を複数枚軸方向に重ねて構成されてい
る。なお、この実施例の絞り本体21は、左右の油圧シ
リンダ2に用いられるピストン5と同等の構造になって
いる。また、バイパス通路49は、スプール弁5が動圧
によって移動しないようにスプール弁用穴52への連通
部がその径方向へ延ばされている。なお、このスプール
弁用穴52への連通部は、本実施例では1箇所に形成さ
れている。
は、バルブ支持部材45の軸心部に略有底円筒状の調整
部材71が回転自在に嵌挿されており、この調整部材7
1の回転位置に応じて絞り本体21の実質的な絞り量を
変えることができるように構成されている。詳述する
と、バルブ支持部材45の軸心部には、このバルブ支持
部材の先端面に開口してB室に連通される先端側の小径
穴72と、この小径穴72に連通しかつバルブ支持部材
45の他端面に開口するする基端(図20において上
端)側の大径穴73とが穿設されるとともに、この大径
穴73内とA室とを連通する1つの横穴74が穿設され
ている。そして、前記大径穴73内に前記調整部材71
がその開口部をバルブ支持部材45の先端側へ向けた状
態で嵌挿されている。
横穴74と対応する部位に、この調整部材71の外周面
から内周面に至る連通孔75が複数等間隔おいて穿設さ
れている。前記連通孔75は、この実施例では8箇所に
配設されており、各々通路断面積を大小違えて形成され
ている。そして、調整部材71の回転位置を変えること
によって択一的に横穴74と対向するように構成されて
いる。
連通孔75を横穴74に対向させることによって、絞り
部材19内のA室とB室とが横穴74、連通孔75、調
整部材71の中空部、大径穴73および小径穴72を介
して連通される。すなわち、本実施例では前記各穴によ
ってバイパス通路が構成されている。
は、連通孔75の通路断面積に応じて変化するので、横
穴74に対向する連通孔75を変更することによって絞
り本体21での絞り量が変化することになる。このと
き、通路断面積が比較的大きい連通孔75を横穴74に
対向させるとバイパス通路を流れるオイルが増え、絞り
本体21での絞り量は減少する。通路断面積が比較的小
さい連通孔75を横穴74に対向させると前記とは逆に
絞り本体21での絞り量は増える。なお、本実施例では
8箇所に連通孔75を設けたが、その数量は適宜変更す
ることができる。また、バイパス通路が閉ざされるよう
な盲部分を設けることもできる。
た符号76で示すものは、例えばマイナスドライバーの
先端を係入させるための凹溝である。この凹溝76にマ
イナスドライバーを係入させてこれを回転させることに
より、調整部材71を回転させることができる。図19
において77は調整部材71を回転させるときの目安と
なるマークである。
は、オイルの漏洩を防ぐ機能のほかに、調整部材71が
自由に回転しないように抵抗を付与する機能をももって
いる。79は調整部材71の抜け止め用サークリップで
ある。絞り部材19を図18〜図20に示すように構成
しても前記実施例と同等の効果が得られる。
ーピストン15を略有底円筒状に形成して突部と基部と
をそれぞれ円筒状に形成した例を示したが、本発明はこ
のような限定にとらわれることなく、両者の断面形状は
楕円形あるいは長円形、または角部がきわめて多い多角
形等種々の形状に変更することができる。そして、これ
ら両者も同一軸線上に位置づけるのではなく、軸方向に
見て基部の投影面積内に突部が包含されるとともに両者
の軸線が平行でさえあれば、両者の軸線は互いにずらす
こともできる。
懸架装置の一実施例を図21ないし図24によって詳細
に説明する。なお、この実施例3以降に説明する実施例
は全て第4の発明に係る4輪車用懸架装置を構成するも
のである。
置に用いる調圧装置の概略構成を示す断面図、図22は
左右の油圧シリンダのピストンスピード差と絞り部材で
の減衰力を示すグラフ、図23は調圧シリンダを油圧シ
リンダに一体に設けた一例を示す正面図、図24は第4
の発明に係る4輪車用懸架装置に用いる調圧装置の具体
例を示す断面図である。これらの図において前記図1な
いし図20で説明したものと同一もしくは同等部材につ
いては、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
調圧装置に対して絞り部材21がフリーピストン15と
一体的に形成されている点が異なる以外は同等に形成さ
れている。すなわち、フリーピストン15が絞り本体を
兼用するように構成されている。
イル室16(突部側オイル室)にオイル室17(基部側
オイル室)を連通するように形成された連通路81と、
この連通路81内に介装された絞り用弁としての絞り8
2とから構成されている。この絞り82の減衰力は、ピ
ストンロッド9の断面積に高圧ガス室18のガス圧力を
乗じて求めた最大減衰力Fmax 以下となるように設定し
てある。これは、絞り82によって得られる減衰力は図
22に示すように油圧シリンダ2のピストンスピード差
に応じて増減するので、このピストンスピード差を加味
して設定する必要があるからである。言い換えれば、図
22中のFmax より減衰力を大きく設定してしまうと、
油圧経路中でキャビテーションが起こり、安定した減衰
効果を得ることができなくなってしまうからである。
衰力は、ピストンスピード差が実際の使用範囲内となる
ときに図22のFmax 以下になるように設定した。な
お、図22は絞り82により発生される1つの油圧シリ
ンダ2当たりの減衰力特性を示している。この減衰力を
測定するには、油圧シリンダ2内の絞りを取り外してそ
のピストンをオイルが全く抵抗なく通過できる状態に
し、ピストンロッド9を変位させて行った。
ては、図23および図24に示すように各部材を形成し
て行う。これらの図に示す油圧シリンダ2は、ピストン
ロッド9の上端を自動車の車体(図示せず)に連結し、
かつシリンダ本体4を前輪懸架用リンク等などの前輪と
共に車体に対して上下する部位に枢支させて、車体側と
前輪側との間に介装されている。油圧シリンダ2の装着
方向は上述した場合とは上下逆にすることもできるとい
うことはいうまでもない。
圧シリンダ2は、シリンダ本体4の底部が調圧装置3の
後述する突部側ボディ83によって形成されている。ま
た、ピストンロッド9内には、ピストン5の上下を貫通
するように形成されたバイパス通路9aの通路断面積を
変えて絞り8での絞り量を増減させるためのニードル9
bが装着されている。そして、左右の油圧シリンダ2,
2はピストン5より下側となる下部オイル室7が左側油
圧経路10、右側油圧経路11を介して調圧装置3に連
通されている。
に配設されており、左側油圧シリンダ2の底部に一体に
形成された略上向き有底円筒状の前記突部側ボディ83
と、この突部側ボディ83の上端開口部に溶接された円
筒状の基部側ボディ84と、この基部側ボディ84の上
端開口部に嵌合固着された蓋体85とによってシリンダ
本体14が構成され、前記突部側ボディ83および基部
側ボディ84に、基部25および突部24からなるフリ
ーピストン15が移動自在に嵌挿されている。なお、本
実施例では、調圧装置3の軸線と左側油圧シリンダ2の
軸線とは平行になっている。
突部24に絞り本体21がねじ止めされて絞り本体21
とともに移動する構造になっており、この絞り本体21
の外周部を突部側ボディ83の小径シリンダ孔86に嵌
挿させて絞り本体21を実質的な突部側のピストンとし
て機能させている。すなわち、突部側ボディ83の小径
シリンダ孔86内は、図24において下側に位置する突
部側オイル室33と、上側に位置する基部側オイル室3
4とに絞り本体21によって画成されている。
の底部に設けられたオイル穴87、ニップル88、不図
示の連通管等を有する右側油圧経路11を介して右側油
圧シリンダ2の下部オイル室7に連通されている。基部
側オイル室34は、突部側ボディ83に穴加工を施して
形成されたオイル通路89を介して左側油圧シリンダ2
の下部オイル室7に連通されている。このオイル通路8
9が左側油圧経路10を構成している。
したものと略同等の構造になっており、凹溝21a,2
1bと、この絞り本体21を軸方向に貫通する連通孔2
1c,21dとが形成され、絞り用弁としてのチェック
バルブ46,47が取付けられている。なお、絞り本体
21における小径シリンダ孔86に嵌合する部位には、
フリーピストン15の基部25に装着されるシール部材
29と同等のシール部材90が装着されている。また、
21eは絞り本体21での減衰力を微調整するための小
径なオリフィス孔で、本実施例では連通孔21dと突部
側オイル室33とを連通するように絞り本体21に穿設
されている。このオリフィス孔21eは、絞り本体21
で必要な減衰力が得られるような孔径をもって穿設され
ている。
ガスを充填するときにガス注入用注射針を差すためのシ
ールゴム91が装着されるとともに、注射針挿入口を閉
塞するための盲ねじ92が螺着されている。
も左右の油圧シリンダ2,2が同方向に伸縮するときに
は減衰力は油圧シリンダ2内の絞り8のみによって得ら
れる。また、左右の油圧シリンダ2,2の伸縮方向が逆
になる場合には、油圧シリンダ2内の絞り8にオイルが
通るときに生じる抵抗と、調圧装置3内の絞り本体21
をオイルが通るときに生じる抵抗とによって車体の振動
が減衰されることになる。このとき、絞り本体21は突
部側オイル室33と基部側オイル室34とを画成する構
造である関係から、オイルは各オイル室から直接に絞り
本体21の連通路21c,21dに流入する。
が左右に傾斜したときには2種類の絞りによって減衰力
が得られ、上下動したときには1種類の絞りによって減
衰力が得られるので、個々の絞りの使用条件を限定でき
てセッティングが容易になる。
は、実施例1で示した懸架装置に対して以下の利点があ
る。 (1)絞り本体21の軸方向の端面は突部側オイル室3
3と基部側オイル室34の内壁となるから、両オイル室
から絞り本体21へオイルを導くためのオイル通路が不
要になる。このため、調圧装置3の構造が簡素化されて
その小型化および部品数の削減を図ることができる。 (2)調圧装置3と左側油圧シリンダ2が一体的に形成
されているので、調圧装置3を車体に固定するためのブ
ラケット類が不要になる。 (3)左側油圧経路10を形成する管部材が不要になる
から、調圧装置3と左右の油圧シリンダ2,2を連通さ
せるために必要な管部材は、右側油圧経路11を形成す
る1本の管部材のみで済むようになる。 (4)左右の油圧シリンダ2,2と突部側オイル室3
3、基部側オイル室34とを連通する油圧経路が単純な
形状で済むようになり、流路抵抗が小さくなるから、絞
り本体21での減衰力を設定するに当たり、油圧経路の
抵抗による減衰力寄与分が少なくなって設定幅が拡が
る。
油圧シリンダ2に設けた例を示したが、調圧装置3は右
側油圧シリンダ2に設けてもよい。また、調圧装置3は
油圧シリンダ2の側方に設ける以外に、油圧シリンダ2
の軸線上に設けることもできる。
軸線上に設けた他の実施例を図25および図26によっ
て詳細に説明する。図25は調圧装置を左側の油圧シリ
ンダの軸線上に設けた他の実施例を示す正面図、図26
は調圧装置を拡大して示す断面図である。これらの図に
おいて前記図1ないし図24で説明したものと同一もし
くは同等部材については、同一符号を付し詳細な説明は
省略する。
左側油圧シリンダ2のシリンダ本体4の下端部を突部側
ボディとし、このシリンダ本体4の下端部の外周部に連
結管93および連結環94を介して基部側ボディ84の
上端を溶接結合させて構成されている。この基部側ボデ
ィ84は前記シリンダ本体4と同一軸線上に位置づけら
れている。
にねじ止めされた絞り本体21がシリンダ本体4に下方
から嵌合されるとともに、基部25が基部側ボディ84
に嵌合している。すなわち、左側油圧シリンダ2の下部
オイル室7が調圧装置3の突部側オイル室を兼ねてい
る。また、基部側オイル室34は基部側ボディ84の上
部に設けられたオイル穴95、ニップル88を有する右
側油圧経路11を介して右側油圧シリンダ2の下部オイ
ル室7に連通されている。
85には、油圧シリンダ2の下部を前輪懸架用リンク等
などの前輪と共に車体に対して上下する部位に枢支させ
るための連結用ボス部96が設けられるとともに、図5
で示した栓部材32が設けられている。
装置と同等の効果が得られる。また、この実施例4で示
した懸架装置は、実施例3で示した懸架装置に対して以
下の利点がある。 (1)調圧装置3が油圧シリンダ2の下方に側方に調圧
装置3が突出していない分だけコンパクトになる。 (2)フリーピストン15の突部24が嵌合する小径シ
リンダ孔を左側油圧シリンダ2のシリンダ本体4によっ
て形成したので、調圧装置3がより一層コンパクトにな
る。 (3)左側油圧シリンダ2の下部オイル室7が調圧装置
3の突部側オイル室を兼ねることになって両者を連通す
るオイル通路が不要になるから、前記(2)の利点とと
もに調圧装置3のさらなる小型化が可能になる。
軸線上に設けるに当たっては、図27に示すように構成
することもできる。図27は調圧装置を油圧シリンダの
軸線上に設けたさらに別の実施例を示す断面図である。
同図において前記図1ないし図26で説明したものと同
一もしくは同等部材については、同一符号を付し詳細な
説明は省略する。
84の内方に円筒状の突部側ボディ83を両者の軸線が
一致するように配置するとともに、これら両ボディの上
端開口部を油圧シリンダ2の底部材97に溶接して内部
に突部側オイル室33と基部側オイル室34が設けられ
ている。そして、前記底部材97には、これに一体に形
成されて突部側ボディ83の内方に臨む筒体97aに絞
り本体21がねじ止めされている。この絞り本体21
は、突部側ボディ82内をフリーピストン15側の突部
側オイル室33と、これとは反対側のオイル室98とに
画成している。ている。
7の軸心部を貫通するように形成されたオイル通路99
を介して油圧シリンダ2の下部オイル室7に連通され、
前記オイル室98は、突部側ボディ83の上部に開口さ
れたオイル穴100を介して基部側オイル室34に連通
されている。この基部側オイル室34は、前記実施例4
と同様に基部側ボディ84の上部に設けられたオイル穴
95、ニップル88を有する右側油圧経路11を介して
右側油圧シリンダ2の下部オイル室7に連通されてい
る。
フリーピストン15の軸方向の寸法を短く抑えるため
に、前記底部材97の筒体97aや、筒体97aに絞り
本体21を固定するナット101と対向する頂部がこれ
らとの干渉を避けて凹陥されている。このように構成し
ても前記実施例4と同等の効果が得られる。
油圧シリンダに一体的に設けた例を示したが、図28お
よび図29に示すように両者を別体に形成することもで
きる。図28は調圧装置を油圧シリンダとは別体に形成
した他の実施例を示す正面図、図29は調圧装置を拡大
して示す断面図である。これらの図において前記図1な
いし図27で説明したものと同一もしくは同等部材につ
いては、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
ロッド9の内部にこれを長手方向に貫通するようにオイ
ル通路102が形成され、このオイル通路102と、ピ
ストンロッド9の上端に取付けられたパイプ接続部材1
03とを介して下部オイル室7が左側油圧経路10に連
通されている。図28に示した油圧シリンダ2は車体左
側に配置されるものであるが、車体右側に配置される油
圧シリンダ2もこれと同じ構造になっており、下部オイ
ル室が右側油圧経路11に連通されている。
用してピストンロッド9をばね上側とした場合には、左
右の油圧経路10,11を形成する油圧ホース等が揺動
しなくなる。これとともに、ピストンロッド9の上端近
傍には例えば緩衝ばね受け座、他の車両部品等が少ない
関係から、これらの他部品に前記油圧ホース等が干渉し
難くなる。
より細く形成された略下向き有底円筒状のボディ104
と、このボディ104の下端開口部を閉塞する蓋体85
によってシリンダ本体14が形成されている。そして、
このボディ104における比較的細く形成された突部側
オイル室形成部104aに、フリーピストン15の突部
24にねじ止めされた絞り本体21が嵌合し、比較的太
く形成された基部側オイル室形成部104bにフリーピ
ストン15の基部25が嵌合している。これによりシリ
ンダ本体14内に突部側オイル室33、基部側オイル室
34および高圧ガス室18が形成されている。
いて上側に位置する底部にオイルホース接続部材41が
接続されて突部側オイル室33が左側油圧経路10に連
通され、ボディ104における基部側オイル室形成部1
04bの上部にオイルホース接続部材42が接続されて
基部側オイル室34が右側油圧経路11に連通されてい
る。
ース接続部材42とは軸心に対して反対側となる部位に
は、図7で示したオイル注入弁67が取付けられてい
る。また、フリーピストン15の基部25には、図9で
示した位置決め用治具64が螺着されるねじ孔31が形
成されている。すなわち、この調圧装置3は、前記実施
例1と同じ手法をもって油圧経路中にオイルを注入する
ように構成されている。
た符号105で示すものは絞り本体21での減衰力を微
調整するための絞りである。この絞り105は小径孔1
05aが形成され、フリーピストン15の突部24に突
部側オイル室33と基部側オイル室34とを連通するよ
うに穿設されたバイパス通路106の突部側オイル室3
3側開口端に配置されている。
により微調整するには、小径孔105aの開口径が大小
異なる絞り105を複数予め用意しておき、必要な減衰
力が得られる開口径の小径孔105aを有する絞り10
5と交換することによって行う。
106や絞り105を設けず、減衰力の微調整は行うこ
とができないように構成してもよいということはいうま
でもない。
をバイパス通路に設けた絞りによって微調整する構造
は、図30および図31に示すように構成することもで
きる。図30はフリーピストンのバイパス通路に可動式
絞りを設けて減衰力を微調整する他の実施例を示す断面
図、図31は図30おけるA−A線断面図である。これ
らの図において前記図1ないし図29で説明したものと
同一もしくは同等部材については、同一符号を付し詳細
な説明は省略する。
トン15の軸心部にバイパス通路106を横切るように
可動式絞り107が回動自在に嵌合されている。この可
動式絞り107は、前記実施例2で示した調整部材71
(図20)と同等の機能を備えており、孔径の異なる連
通孔108が周方向に間隔をおいて複数穿設されてフリ
ーピストン15に抜け止めされた状態で回動自在に嵌合
された有底円筒状の本体107aと、この本体107a
から高圧ガス室18へ延びる軸部107bとから形成さ
れている。なお、前記本体107aの開口端側に位置す
る符号109で示すものは可動式絞り107を高圧ガス
室18側へ付勢する皿ばねである。
7bは、蓋体85の軸心部に嵌合してこれに回動自在に
支持された絞り変更用ロッド110に突出端部が連結さ
れている。この連結部は、ロッド110が回動されると
きにはこのロッド110とともに軸部107bも回動
し、かつフリーピストン15が進退するときには軸部1
07bがロッド110に対して軸方向に進退する構造に
なっている。110aは前記ロッド110における蓋体
85の外方に向けて露呈する部分に形成された凹溝で、
この凹溝110aは、この凹溝110aに例えばマイナ
スドライバーを差し込んでロッド110を回動させるた
めのものである。
備えた調圧装置3では、ロッド110の回転方向の位置
を変更して連通孔108を選択することによって、この
連通孔108の通路断面積に応じてバイパス通路106
を流れるオイルの流量が変化して絞り本体21での絞り
量が変化することになる。
成部104aは、その外周部に図31に示すように放熱
用フィン111が周方向に等間隔おいて多数設けられて
いる。これにより調圧装置3内のオイルが空冷によって
冷却される。
パス通路に設けた絞りによって微調整する構造は、前記
実施例6,7で示したように調圧装置3に直接機械的操
作を加える構造とする他に、図32および図33に示す
ように、遠隔操作によって行う構造とすることもでき
る。
力を微調整する他の実施例を示す正面図、図33は調圧
装置を拡大して示す断面図である。これらの図において
前記図1ないし図31で説明したものと同一もしくは同
等部材については、同一符号を付し詳細な説明は省略す
る。
筒タイプのもので、シリンダ本体4が外筒112とこの
外筒112内に同軸上に配置された内筒113とから形
成され、内筒113内にピストン5が嵌挿されている。
そして、内筒113の下端部には、下部オイル室7を内
筒113と外筒112との間の筒状オイル室に絞り11
4,115を介して連通する絞り通路形成部材116が
取付けられている。117は絞り115を通路閉側へ付
勢するための圧縮コイルばね、118はシリンダ本体4
を前輪懸架装置のナックル(図示せず)に固定するため
のブラケットである。
イル室は、外筒112の下部に取付けられたニップル1
19を介して左側油圧経路10に連通されている。な
お、車体右側に配置される油圧シリンダ2もこれと同じ
構造になっており、筒状オイル室が右側油圧経路11に
連通されている。
実施例1で示したソレノイド式調整弁装置48(図4)
が設けられている。このソレノイド式調整弁装置48の
詳細な説明は実施例2と重複するのでここにおいては省
略する。本実施例では、ソレノイド式調整弁装置48の
バルブ支持部材45はフリーピストン15に高圧ガス室
18側から螺着されている。このような構成を採ること
により、リード線51a,51bがバルブ支持部材45
や蓋体85を貫通する部分にシール部材120が介装さ
れている。なお、121はリード線51a,51bのカ
プラ、122は端子である。
弁装置48を組み込むと、遠隔操作により絞り本体21
での減衰力を微調整することができるので、例えば走行
中であっても調整操作を行うことが可能になる。
圧装置3内に設けられる絞り部材19として一対のチェ
ックバルブ46,47によって減衰力を発生させる構造
のものを示したが、絞り本体は図34〜図38に示すよ
うに1枚の板バルブを用いた単弁式の構造とすることも
できる。
に単弁式絞り本体を装着した実施例を示す断面図、図3
5は図34における要部の拡大図、図36は前記実施例
6で説明した調圧装置に単弁式絞り本体を装着した実施
例を示す断面図、図37は図36における要部の拡大図
である。図38は補助ばね板を用いて減衰特性を変える
例を示す断面図である。これらの図において前記図1な
いし図33で説明したものと同一もしくは同等部材につ
いては、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
は、全体が略有底円筒状に形成されて軸心部がバルブ支
持部材45の小径軸部45aに嵌合されるとともに、外
周部がケース20の内周面に嵌合されている。また、こ
の絞り本体21の底板210にはこの底板210を貫通
するオイル穴211が周方向に間隔をおいて複数形成さ
れ、内周面には軸心側へ向けて突出する断面略半円状の
突条212が一体形成されている。この突条212は絞
り本体21の周方向に沿って途切れることなく一連にか
つ同一円周上に沿って延在するように形成されている。
しかも、この突条212は、その断面形状が頂部を中心
にして絞り本体21の軸方向に対して対称になるように
形成されている。
13で示すものは、減衰力を発生させるための板バルブ
である。この板バルブ213は、ばね材によって全体が
平坦な円板状に形成されており、軸心部がバルブ支持部
材45の小径軸部45aに嵌合されている。また、この
板バルブ213は、その外径が絞り本体21における突
条形成部分の内径と略同じか、これより僅かに小さくな
るように形成されている。
材45の大径軸部45bとの間にスペーサ214を介装
するとともに絞り本体21の底板210との間にシム2
15およびスペーサ216を介装させた状態でバルブ支
持部材45をケース20にねじ込み、絞り本体20の外
周部をケース20における内周側段部20aの軸方向端
面に対接させることによって、軸方向に対して位置決め
されている。板バルブ213の軸方向の位置は、その外
周面の軸方向中心が断面略半円状の突条212の頂点と
対向する位置に設定されている。なお、板バルブ213
の外径如何によっては外周面が突条212に対接するこ
ともある。このように板バルブ213を高精度に位置決
めするに当たっては、厚みが大小異なるシム215を予
め複数形成しておき、これを適宜選択して組み込むこと
によって行う。
本体12および板バルブ213等を組み付けて絞り部材
19を構成すると、ケース20内のA室とB室とを連通
する連通路中に1枚の板バルブ213が介装されること
になる。そして、A室の圧力がB室より高くなると、板
バルブ213はその外周部が図35において下方へ偏在
するように弾性変形し、この板バルブ213と突条21
2との間に生じた隙間を通ってオイルがA室からB室へ
流入することになる。なお、A室とB室との圧力関係が
上記の場合と逆である場合には、板バルブ213は外周
部が図35において上方へ偏在するように弾性変形する
ことになる。
る両効き構造となり、1枚で2方向のオイルの流れに対
して減衰力が得られるようになる。このため、この板バ
ルブ213を使用すると、前記各実施例に較べて部品点
数を削減できることと、絞り本体21の形状を簡素化で
きることとの両方からコストダウンを図ることができ
る。しかも、絞り用弁が1枚で済むことから、小型化並
びに軽量化が達成される。
造とするには、突条212および板バルブ213を、突
条212の頂点を通るとともに軸方向と直交する仮想平
面に対して対称に形成しなければならない。本実施例で
は、シム215を用いて板バルブ213を正確に位置決
めしているので、2方向のオイルの流れに対して略等し
い減衰特性が得られる。
は、板バルブ213でのばね力を変えたり、板バルブ2
13の表裏に開口するオリフィス(図示せず)を設けた
り、突条212の断面形状あるいは寸法を変えたり、板
バルブ213と突条212との間隔を変えたりして行う
ことができる。板バルブ213でのばね力を変えるに当
たっては、板バルブ213自体のばね力をその厚みや材
料を変更して変える以外に、板バルブ213の表裏両側
に補助ばね板を密接させてこの補助ばね板によって助勢
させるようにして行うことができる。
2つのオイル室に対して板バルブ213の位置が変動し
ない場合には、絞り本体21を廃止して突条212をケ
ース20の内周面に突設して構成することも可能であ
る。このようにする場合には、板バルブ213をバルブ
支持部材45にねじ止めし、バルブ支持部材45とケー
ス20との相対位置を調整して板バルブ213を突条2
12に対して位置決めする。
3は、その内周面に段部23aが形成されるとともに、
Oリング23bが前記段部23aの軸方向端面に対接し
た状態で装着されている。前記段部23aは、油圧経路
中でキャビテーションが起こったときに、気泡の体積分
だけフリーピストン15が同図において左側へ通常より
多く移動しオーバーストローク状態となったとしても、
フリーピストン15の突部24が小径シリンダ孔26か
ら逸脱するのを防ぐことができるように設けられてい
る。
ーとして機能している。なお、Oリング23bは、上述
したオーバーストローク状態になったときにフリーピス
トン15および段部23bからなる金属部材同士が接触
するのを防ぐクッションゴムとして機能している。な
お、この段部23aとOリング23bによってフリーピ
ストン15の移動を規制する構成は、前記実施例1〜実
施例8の何れにも適用することが可能である。
2で説明した絞り部材に単弁式絞り本体を適用した例を
示したが、この単弁式絞り本体は前記実施例1、実施例
3〜8の何れの絞り部材にも適用することができる。単
弁式絞り本体をフリーピストンに一体的に設ける例を図
36〜図38によって説明する。
る絞り本体21は、フリーピストン15の一部を構成す
るように軸心部が突部24の小径軸部24aに嵌合され
ている。24bは突部24の大径軸部である。また、こ
の実施例で用いる板バルブ213は、減衰力を微調整す
るためのオリフィス217が設けられている。このオリ
フィス217は、板バルブ213の表裏を貫通する透孔
によって形成されている。
ね板218,219が表裏に密接され、実質的なばね力
が大きくなるように構成されている。これらの補助ばね
板218,219は、それぞれ板バルブ213より小径
な円板状に形成され、板バルブ213と同様にフリーピ
ストン15の突部24に固定されている。すなわち、オ
イルの圧力によって板バルブ213が弾性変形するとき
には板バルブ213の変形方向に位置する補助ばね板も
同時に弾性変形することになるので、補助ばね板21
8,219を用いない場合に較べて減衰力は大きくな
る。なお、これらの補助ばね板218,219は、2方
向のオイルの流れ方向に対して減衰力が等しくなるよう
に略同じ形状に形成されている。
輪車用懸架装置は、シリンダ内が絞り付きピストンによ
って上部オイル室と下部オイル室とに画成され、かつ車
輪側と車体側のうち一方にシリンダ本体が連結され他方
にピストンが連結されて車輪側と車体側の間に介装され
た油圧シリンダと、この油圧シリンダの上下のオイル室
のうち一方に連通されたオイル室を有しこのオイル室と
高圧ガス室とがフリーピストンによって画成された調圧
シリンダとを備え、4つの車輪のうち少なくとも2つに
前記油圧シリンダを装着させるとともに、油圧シリンダ
に連通された2つの油圧経路に前記調圧シリンダをそれ
ぞれ連通させ、各調圧シリンダのフリーピストンを互い
に連動するよう一体的に構成しかつ前記油圧経路同士を
絞り部材を介して連通してなり、前記2つの調圧シリン
ダを、基部と、この基部を軸方向に見たときにその投影
面積内に包含されて基部から軸方向に沿って突出する突
部とを有し、かつ前記基部の軸線と前記突部の軸線とが
互いに平行とされるとともに近接された段付きフリーピ
ストンと、この段付きフリーピストンの基部および突部
がそれぞれ嵌合して基部側オイル室、突部側オイル室お
よび高圧ガス室を形成するシリンダ本体とから形成して
一体に構成し、前記基部側オイル室および前記突部側オ
イル室を前記油圧シリンダの油圧経路にそれぞれ連通さ
せたため、2つの油圧シリンダが同一方向に伸縮すると
きには調圧シリンダの絞りを通過するオイルは少なく、
油圧シリンダの動作は油圧シリンダのピストンの絞りを
オイルが通過することによって減衰される。両油圧シリ
ンダが異なる方向に伸びたりあるいは縮んだりすると、
調圧シリンダ側の絞り部材にオイルが多く流れるように
なるので、そのときには油圧シリンダのピストンの絞り
と、調圧シリンダ側の絞り部材とをオイルが通過するこ
とによって油圧シリンダの動作が減衰される。
向に違いが生じたときに調圧シリンダ側の絞り部材が減
衰効果を発揮するようになるから、装置中に設けられる
各絞りの使用条件を限定できるようになってセッティン
グが容易になる。
きに基部の投影面積内に突部が包含される段付き構造と
し、基部と突部のそれぞれ軸線同士を互いに平行にする
とともに近接させたので、調圧シリンダの基部側オイル
室と突部側オイル室とに圧力差が生じたときにもフリー
ピストンにはその軸方向のみに圧力が加わるため、これ
がこじられるようなことがなくなる。このため、作動が
円滑になるという効果が得られる。
ることによって、フリーピストンは実質的に2種類のフ
リーピストンが結合部材を別途設けることなく剛直に結
合された構造になる。結合部材が不要であることと、2
種類のフリーピストンの軸線が近接されてシリンダ本体
は1軸構造で済むことから、調圧シリンダは小型にな
る。このため、本発明に係る懸架装置を4輪車に搭載す
るに当たり搭載スペースが狭くて済む。その上、フリー
ピストンは基部の投影面積内に突部を包含させて両部の
軸線を平行にした構造であるので、これら両部を加工し
易く、両部の軸線の平行度を出し易い。
ス加工や機械加工によって形成できるので、高精度に形
成し易くしかも生産性が高い。このため、高品質な懸架
装置を安価に得ることができる。
た段付きフリーピストンは調圧シリンダに精度よく嵌合
させることができるので、フリーピストンが作動すると
きに摺動抵抗が少なくて済み、より一層作動が円滑にな
るという利点がある。
1の発明に係る4輪車用懸架装置において、段付きフリ
ーピストンを有する調圧シリンダに絞り部材を一体に設
けたため、絞り部材と調圧シリンダとを連通する油圧経
路の構造が簡素化されるから、製造が容易になる。ま
た、調圧シリンダおよび絞り部材が一体化されてコンパ
クトになる。さらに、これら両者を車体に固定するに当
たり共通のブラケットを使用できるので、車体への取付
構造が簡単になるとともに、これによっても車載スペー
スを狭く済ますことができる。
2の発明に係る4輪車用懸架装置において、絞り部材
を、調圧シリンダのシリンダ本体におけるオイル室側端
部に形成された絞り部材用ケースと、このケース内を前
記調圧シリンダの軸方向とは交差する方向に2室に画成
する絞り本体とによって構成し、これら2つのケース内
空間のうち一方に調圧シリンダの基部側オイル室と油圧
シリンダとを連通する油圧経路を通し、他方に調圧シリ
ンダの突部側オイル室と油圧シリンダとを連通する油圧
経路を通したため、絞り部材の2つのケース内空間を調
圧シリンダの基部側オイル室、突部側オイル室にそれぞ
れ連通する連通路は、調圧シリンダにその軸線方向に沿
ってドリルにより穴加工を施すことによって形成するこ
とができる。
の2つのケース内空間を突部側オイル室、基部側オイル
室に連通させることが可能になるから、さらにコンパク
トになる。しかも、この連通路はドリルにより形成でき
るので加工がきわめて容易である。
2の発明に係る4輪車用懸架装置において、絞り部材
を、調圧シリンダの突部側オイル室に嵌合して突部側オ
イル室と基部側オイル室とを画成しかつ軸方向に貫通す
るオイル通路が形成された絞り本体と、前記オイル通路
に介装された絞り用弁とによって形成したため、絞り本
体の軸方向一端は突部側オイル室の内壁となるから、突
部側オイル室から絞り本体へオイルを導くオイル通路が
不要になる。
れてその小型化および部品数の削減を図ることができ、
コストダウンとなる。また、油圧シリンダから調圧シリ
ンダ内のオイル室に至る油圧経路が単純な形状で済むよ
うになり、流路抵抗が小さくなるから、絞り本体での減
衰力を設定するに当たり、油圧経路の抵抗による減衰力
寄与分が少なくなって設定幅が拡がるようになる。
概略構成図である。
正面図である。
VI−VI線断面図である。
同図は図4におけるVII−VII線断面図である。
面図である。
装着した状態を示す断面図である。
するために用いる電流値マップを示すグラフである。
前輪を懸架させた例を示す図である。
後輪を懸架させた例を示す図である。
前輪を懸架させると共に、左右の後輪を懸架させた例を
示す図である。
前後輪を懸架させると共に、右側の前後輪を懸架させた
例を示す図である。
輪と右側後輪とを懸架させると共に、右側前輪と左側後
輪とを懸架させた例を示す図である。
調圧装置を1つとし、一方のオイル室に左前輪側,左後
輪側の各油圧シリンダの油圧経路を連通させると共に、
他方のオイル室に右前輪側,右後輪側の各油圧シリンダ
の油圧経路を連通させた例を示す図である。
調圧装置を1つとし、一方のオイル室に左前輪側油圧シ
リンダおよび右後輪側油圧シリンダの油圧経路を連通さ
せると共に、他方のオイル室に右前輪側油圧シリンダお
よび左後輪側油圧シリンダの油圧経路を連通させた例を
示す図である。
である。
る調圧装置の概略構成を示す断面図である。
と絞り部材での減衰力を示すグラフである。
た一例を示す正面図である。
る調圧装置の具体例を示す断面図である。
設けた他の実施例を示す正面図である。
さらに別の実施例を示す断面図である。
た他の実施例を示す正面図である。
りを設けて減衰力を微調整する他の実施例を示す断面図
である。
整する他の実施例を示す正面図である。
本体を装着した実施例を示す断面図である。
本体を装着した実施例を示す断面図である。
示す断面図である。
ピストン、8…絞り、10…左側油圧経路、11…右側
油圧経路、12,13…調圧シリンダ、14…シリンダ
本体、15…フリーピストン、18…高圧ガス室、19
…絞り部材、20…ケース、21…絞り本体、24…突
部、25…基部、33…突部側オイル室、34…基部側
オイル室、81…連通路、82…絞り、83…突部側ボ
ディ、84…基部側ボディ、85…蓋体、ボディ…10
4。
Claims (4)
- 【請求項1】 シリンダ内が絞り付きピストンによって
上部オイル室と下部オイル室とに画成され、かつ車輪側
と車体側のうち一方にシリンダ本体が連結され他方にピ
ストンが連結されて車輪側と車体側の間に介装された油
圧シリンダと、この油圧シリンダの上下のオイル室のう
ち一方に連通されたオイル室を有しこのオイル室と高圧
ガス室とがフリーピストンによって画成された調圧シリ
ンダとを備え、4つの車輪のうち少なくとも2つに前記
油圧シリンダを装着させるとともに、これらの油圧シリ
ンダに連通された2つの油圧経路に前記調圧シリンダを
それぞれ連通させ、各調圧シリンダのフリーピストンを
互いに連動するよう一体的に構成しかつ前記油圧経路同
士を絞り部材を介して連通してなり、前記2つの調圧シ
リンダを、基部と、この基部を軸方向に見たときにその
投影面積内に包含されて基部から軸方向に沿って突出す
る突部とを有し、かつ前記基部の軸線と前記突部の軸線
とが互いに平行とされるとともに近接された段付きフリ
ーピストンと、この段付きフリーピストンの基部および
突部がそれぞれ嵌合して基部側オイル室、突部側オイル
室および高圧ガス室を形成するシリンダ本体とから形成
して一体に構成し、前記基部側オイル室および前記突部
側オイル室を前記油圧シリンダの油圧経路にそれぞれ連
通させたことを特徴とする4輪車用懸架装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の4輪車用懸架装置におい
て、段付きフリーピストンを有する調圧シリンダに絞り
部材を一体に設けたことを特徴とする4輪車用懸架装
置。 - 【請求項3】 請求項2記載の4輪車用懸架装置におい
て、絞り部材を、調圧シリンダのシリンダ本体における
オイル室側端部に形成された絞り部材用ケースと、この
ケース内を前記調圧シリンダの軸方向とは交差する方向
に2室に画成する絞り本体とによって構成し、これら2
つのケース内空間のうち一方に調圧シリンダの基部側オ
イル室と油圧シリンダとを連通する油圧経路を通し、他
方に調圧シリンダの突部側オイル室と油圧シリンダとを
連通する油圧経路を通したことを特徴とする4輪車用懸
架装置。 - 【請求項4】 請求項2記載の4輪車用懸架装置におい
て、絞り部材を、調圧シリンダの突部側オイル室に嵌合
して突部側オイル室と基部側オイル室とを画成しかつ軸
方向に貫通するオイル通路が形成された絞り本体と、前
記オイル通路に介装された絞り用弁とによって形成した
ことを特徴とする4輪車用懸架装置。
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