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JPH08132524A - 熱可塑性樹脂管の受け口成形方法ならびに熱可塑性樹脂管の受け口成形用金型 - Google Patents

熱可塑性樹脂管の受け口成形方法ならびに熱可塑性樹脂管の受け口成形用金型

Info

Publication number
JPH08132524A
JPH08132524A JP9085195A JP9085195A JPH08132524A JP H08132524 A JPH08132524 A JP H08132524A JP 9085195 A JP9085195 A JP 9085195A JP 9085195 A JP9085195 A JP 9085195A JP H08132524 A JPH08132524 A JP H08132524A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diameter
thermoplastic resin
mold
molded
resin pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9085195A
Other languages
English (en)
Inventor
Yonekazu Yamada
米数 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP9085195A priority Critical patent/JPH08132524A/ja
Publication of JPH08132524A publication Critical patent/JPH08132524A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリエチレン系などの結晶性樹脂を材料とし
た熱可塑性樹脂管Pの受け口成形に適用しても、受け口
を所望の寸法に安定させることができる受け口成形方法
を容易に可能とする受け口成形用金型を提供すること。 【構成】 熱可塑性樹脂管Pの内径と略等しい外径の小
径部11と、成形しようとする受け口の内径と略等しい
外径の大径部13と、小径部11と大径部13とを滑ら
かに連続させているテーパ部12とが設けられている内
型1と、上型2aと下型2bとで形成され、成形しよう
とする受け口の外径と略等しい内径の第3成形面24が
大径部13と対向する位置に設けられている外型2と、
成形しようとする受け口の内径よりも大きい外径の筒状
部31を有し、内型1の大径部13の外面に沿って大径
部13の軸方向に摺動可能な中間型3と、を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂管の受け
口成形方法ならびに熱可塑性樹脂管の受け口成形用金型
に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂管の一般的な受け口成形方
法としては、例えば、特開平5−26181号公報に記
載されているような金型を用いる方法と、特開昭56−
126116号公報や、特開昭56−146714号公
報に記載されているような方法が知られている。
【0003】前者の方法は、熱可塑性樹脂管の内径とほ
ぼ等しい外径の小径部と、成形しようとする受け口の内
径とほぼ等しい外径の大径部と、前記小径部と前記大径
部とを滑らかに連続させているテーパ部とが設けられて
いる金型を用い、加熱軟化させた熱可塑性樹脂管の端部
に前記金型を挿入することによって、前記熱可塑性樹脂
管の端部に受け口を成形する方法である。
【0004】一方、後者の方法は、射出成形機で受け口
を射出成形する方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
受け口成形方法にあっては、熱可塑性樹脂管の端部を拡
径させることにより受け口を成形する方法なので、ポリ
エチレン系などの結晶性樹脂を材料とした熱可塑性樹脂
管の受け口成形に適用すると、結晶化が進行する過程に
おいて、弾性回復力(結晶性樹脂には、加熱溶融して成
形した後に、更に加熱軟化して変形させた場合、結晶化
が進行する過程において、変形前の形状に戻ろうとする
力が働く。この力を弾性回復力と表現した。)によって
受け口に寸法変化が起こるという問題があった。
【0006】また、後者の受け口成形方法にあっては、
受け口を射出成形する方法なので、ポリエチレン系など
の結晶性樹脂を材料とした場合でも、ほとんど受け口に
寸法変化が生じることはないが、受け口を射出成形した
後に受け口と熱可塑性樹脂管とを融着接合する作業が必
要であるため、生産性が悪い上にビードによって見映え
が損なわれるという問題があった。
【0007】そこで、本発明は、上記のような問題に着
目し、ポリエチレン系などの結晶性樹脂を材料とした熱
可塑性樹脂管の受け口成形に適用しても、受け口の寸法
変化がなく、しかも見映えがよい商品を生産でき、かつ
生産性がよい受け口成形方法を提供することを第1の目
的とし、その受け口成形方法を容易に可能とする受け口
成形金型を提供することを第2の目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の熱可塑性樹脂管の受け口成形
方法では、加熱軟化させた熱可塑性樹脂管の端部を、成
形しようとする受け口の口径よりも大きくなるまで拡径
させた後に、成形しようとする受け口の口径まで縮径さ
せることによって受け口を成形する方法とした。
【0009】請求項2記載の熱可塑性樹脂管の受け口成
形方法では、加熱軟化させた熱可塑性樹脂管の端部を、
成形しようとする受け口の口径よりも大きくなるまで拡
径させた後に、成形しようとする受け口の口径まで縮径
させ且つ軸方向にも圧縮することによって受け口を成形
する方法とした。
【0010】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項3記載の熱可塑性樹脂管の受け口成形用金型で
は、成形しようとする受け口の内径に略等しい外径の大
径部と、熱可塑性樹脂管の内径に外径が略等しい小径部
と、前記小径部と前記大径部とを滑らかに連続させたテ
ーパ部とが設けられている内型と、割り型で形成され、
成形しようとする受け口の外径に略等しい内径の成形面
が前記大径部と対向する位置に設けられている外型と、
成形しようとする受け口の内径よりも外径が大きい筒状
部を有し、前記内型の大径部の外面に沿って大径部の軸
方向に摺動可能な中間型とを備えている構成とした。
【0011】また、請求項4記載の熱可塑性樹脂管の受
け口成形用金型では、前記大径部に、外径が成形しよう
とする受け口の内径よりも大きくなるまで拡径可能な可
動部材が設けられ、前記外型の成形面に設けられている
凹部と対向する位置に、前記可動部材が拡径するとリン
グ状の凸部が形成されることとした。
【0012】
【作用】本発明請求項1記載の熱可塑性樹脂管の受け口
成形方法では、ポリエチレン系などの結晶性樹脂を材料
とした熱可塑性樹脂管の受け口成形に適用した場合、熱
可塑性樹脂管の端部を拡径させた後に縮径する方向に働
く弾性回復力と、熱可塑性樹脂管の拡径端部を縮径させ
た後に拡径する方向に働く弾性回復力とが相殺関係とな
る。従って、加熱成形後も受け口の寸法が維持される。
【0013】本発明請求項2記載の熱可塑性樹脂管の受
け口成形方法では、ポリエチレン系などの結晶性樹脂を
材料とした熱可塑性樹脂管の受け口成形に適用した場
合、熱可塑性樹脂管の端部を拡径させると管軸方向にも
引き延ばされるので、その後に縮径する方向と管長を縮
小する方向とに弾性回復力が働く。この際、縮径する方
向に働く弾性回復力は、熱可塑性樹脂管の拡径端部を縮
径させた後に拡径する方向に働く弾性回復力と相殺関係
となり、管長を縮小する方向に働く弾性回復力は、熱可
塑性樹脂管の拡径端部を軸方向に圧縮させた後に管長を
拡大する方向に働く弾性回復力と相殺関係となる。従っ
て、加熱成形後も受け口の寸法は、管径方向と管長方向
のいずれの方向にも維持される。
【0014】本発明請求項3記載の熱可塑性樹脂管の受
け口成形用金型を用いて熱可塑性樹脂管を受け口成形す
る場合には、まず、外型を開き、中間型の筒状部を内型
のテーパ部近傍まで摺動させた状態にし、加熱軟化させ
た熱可塑性樹脂管の端部を、内型の小径部から中間型の
筒状部まで挿入させる。この時、内型の小径部は、熱可
塑性樹脂管の内径と外径が略等しいので、熱可塑性樹脂
管の端部に無理なく挿入させることができる。また、中
間型の筒状部は、成形しようとする受け口の内径よりも
外径が大きいので、熱可塑性樹脂管の端部は、成形しよ
うとする受け口の口径よりも大きくなるまで拡径され
る。
【0015】次に、中間型の筒状部を摺動させて熱可塑
性樹脂管の端部から離脱させ、それから、外型を型締め
する。そうすると、大径部と対向する位置に設けられて
いる外型の成形面は、成形しようとする受け口の外径と
内径が略等しいので、一旦拡径させた熱可塑性樹脂管の
端部は、成形しようとする受け口の口径まで縮径され
る。このようにして、熱可塑性樹脂管の端部に受け口が
成形される。
【0016】その後、熱可塑性樹脂管の端部が冷却固化
したら、外型を型開きし、熱可塑性樹脂管の端部から内
型を引き抜く。
【0017】なお、本発明請求項4記載のように、前記
大径部に、外径が成形しようとする受け口の内径よりも
大きくなるまで拡径可能な可動部材が設けられ、前記外
型の成形面に設けられている凹部と対向する位置に、前
記可動部材が拡径するとリング状の凸部が形成される場
合は、中間型の筒状部を摺動させて熱可塑性樹脂管の端
部から離脱させる作業と、外型を型締めする作業との間
に、前記可動部材を、成形しようとする受け口の内径よ
りも外径が大きくなるまで拡径する。そうすると、シー
ルリング装着用の溝を有する受け口が成形される。ま
た、熱可塑性樹脂管の受け口から内型を引き抜く作業
は、外型を型開きすると共に、前記可動部材を元の状態
まで縮径させてから行なう。
【0018】
【実施例】まず、図1に基づいて、本発明実施例の熱可
塑性樹脂管の受け口成形用金型の構成を説明する。図1
は、本実施例の受け口成形用金型を示す断面図で、図中
1は内型、2は外型、3は中間型である。
【0019】前記内型1は、成形材料となる熱可塑性樹
脂管Pの内径R1(図7参照)とほぼ等しい外径の小径
部11と、成形しようとする受け口P0の内径R2(図
8参照)とほぼ等しい外径の大径部13と、前記小径部
11と前記大径部13とを滑らかに連続させているテー
パ部12と、で構成されており、前記大径部13が、固
定アーム14を有する基板15に固定されている。ま
た、この内型1の大径部13には可動部材4が設けられ
ている。この可動部材4は、成形しようとする受け口P
0の内径R2よりも外径が大きくなるまで拡径可能に構
成されており、ロッド41を介して油圧シリンダー(図
示省略)によって駆動されるようになっている。なお、
前記可動部材4の詳細な構成は、例えば特開平5−26
1813号公報によって公知であるので、説明を省略す
る。
【0020】前記外型2は、前記内型1の基板15から
小径部11側に所定距離離れた位置に設けられており、
上型2aと下型2bとで構成されている。なお、前記上
型2aと下型2bは、油圧シリンダー(図示省略)によ
って駆動されるロッド21,21に固定されており、こ
れらのロッド21,21によって型締めならびに型開き
されるようになっている。
【0021】また、前記上型2aと下型2bには、成形
材料となる熱可塑性樹脂管Pの外径とほぼ等しい内径の
第1成形面22が内型1の小径部11と対向する位置に
設けられていると共に、成形しようとする受け口P0の
外径とほぼ等しい内径の第3成形面24が内型1の大径
部13と対向する位置に設けられ、前記第1成形面22
と前記第3成形面24とを滑らかに連続させている第2
成形面23が内型1のテーパ部12と対向する位置に設
けられている。そして、前記第3成形面24には、前記
内型1の可動部材4と対向する位置に、リング状の凹部
25が設けられている。
【0022】前記中間型3は、前記内型1の大径部13
の外面に沿って大径部13の軸方向に摺動可能に設けら
れており、成形しようとする受け口P0の内径R2より
も外径が大きい筒状部31(外径が熱可塑性樹脂管Pの
内径R2の 1.3倍程度の受け口P0を成形しようとする
場合には、筒状部31の外径は受け口P0の内径R2+
10mm以上とする)を有し、その筒状部31の一端に、外
型2の側面と係合可能なフランジ32が設けられ、筒状
部31の他端に、内型1のテーパ部12と略平行なテー
パ面33が設けられている。なお、前記筒状部31は、
フランジが外型と係合した時には、前記テーパ面33と
前記内型1のテーパ部12とが内方の軸方向に僅かな距
離sを隔てて配置される長さに形成されている。また、
この中間型3は、前記フランジ32が油圧シリンダー
(図示省略)によって駆動されるロッド34に固定され
ていて、このロッド34によって摺動されるようになっ
ている。また、図示は省略しているが、前記中間型3の
筒状部31にはヒーターが接続されていて、このヒータ
ーによって筒状部31を発熱させることができるように
なっている。
【0023】次に、図2〜図6に基づいて、前記受け口
成形用金型を用いた熱可塑性樹脂管の受け口成形方法に
ついて説明する。なお、熱可塑性樹脂管は、ポリエチレ
ン系などの結晶性樹脂を材料とした成形品である。
【0024】熱可塑性樹脂管Pの端部を受け口成形する
場合には、まず、図2に示したように、外型2を開き、
中間型3のフランジ32を外型2と係合させて筒状部3
1を内型1のテーパ部12近傍まで摺動させた状態に
し、加熱軟化させた熱可塑性樹脂管Pの端部に、内型1
の小径部11から中間型3の筒状部31までを挿入させ
る。この時、中間型3のヒーターをONにして中間型3
を発熱させ、熱可塑性樹脂管Pの端部の熱が金型に奪わ
れて急激に冷えることのないようにする。
【0025】内型1の小径部11の外径は、熱可塑性樹
脂管Pの内径R1と略等しいので、熱可塑性樹脂管Pの
端部に無理なく挿入させることができる。また、内型1
のテーパ部12から中間型3の筒状部31にかけての部
分の外径は、熱可塑性樹脂管Pの内径R1よりも大きい
ので、内型1のテーパ部12は、熱可塑性樹脂管Pの端
部を拡径しながら熱可塑性樹脂管Pの奥へと進み、内型
1の大径部13は、テーパ部12が拡径した口径を維持
しながら熱可塑性樹脂管Pの奥へと進み、中間型3のテ
ーパ面33は、更に熱可塑性樹脂管Pの端部を拡径しな
がら熱可塑性樹脂管Pの奥へと進み、筒状部31は、テ
ーパ面33が拡径した口径を維持しながら熱可塑性樹脂
管Pの奥へと進む。筒状部31は、成形しようとする受
け口P0の内径R1よりも外径が大きいので、図7に示
すように、熱可塑性樹脂管Pの端部は、中間型3の筒状
部31を挿入した部分の内径R3が、成形しようとする
受け口P0の内径R2よりも大きくなる。
【0026】この後、熱可塑性樹脂管Pの端部は、温度
低下に伴って縮径しようとする。図7の矢印F1は、こ
の縮径しようとする力を示す。
【0027】次に、図3に示すように、中間型3の筒状
部31を基板15側に摺動させて熱可塑性樹脂管Pの端
部から離脱させる。
【0028】そして、図4に示すように、可動部材4
を、中間型3の筒状部31によって拡径された熱可塑性
樹脂管Pの内面部分に近接あるいは接触するまで拡径す
る。なお、この時、可動部材4の外径は、成形しようと
する受け口P0の外径よりも大きくなる(図8参照 一
般的には熱可塑性樹脂管の内径R2の 1.3倍程度)。
【0029】次に、熱可塑性樹脂管Pの端部の温度が、
拡径時よりも若干低下したのを確認したら、図5に示す
ように、外型2を型締めする。この時、外型2の第3成
形面の内径は、成形しようとする受け口P0の外径と略
等しいので、一旦拡径させた熱可塑性樹脂管Pの端部の
内径は、図8に示すように、成形しようとする受け口P
0の内径R2まで縮径する。ちなみに、シールリング装
着用の溝P1は、熱可塑性樹脂管Pの端部の一部が、可
動部材4のリング状凸部と外型2のリング状凹塑25と
によって挟まれ、拡径したままの口径を維持することに
よって形成される。また、この時、熱可塑性樹脂管Pの
端部が縮径するのに伴って、中間型3の筒状部31によ
って拡径された部分とテーパ面33によって拡径された
部分との間の屈曲部分が真直になるので、シールリング
装着用の溝P1の周辺部分が必要以上に引き伸されて薄
肉になることがない。
【0030】この後、熱可塑性樹脂管Pの端部は、温度
低下に伴って拡径しようとする。図8の矢印F2は、こ
の拡径しようとする力を示す。
【0031】それから、熱可塑性樹脂管Pの受け口P0
が冷却し固化したら、図6に示すように、外型2を型開
きすると共に、前記可動部材4を元の状態まで縮径させ
てから熱可塑性樹脂管Pを内型1から引き抜く。
【0032】つまり、本実施例の受け口成形方法にあっ
ては、熱可塑性樹脂管Pの端部を拡径させた後に縮径す
る方向に働く弾性回復力F1と、熱可塑性樹脂管Pの拡
径端部を縮径させた後に拡径する方向に働く弾性回復力
F2とが相殺関係となる。従って、加熱成形後も受け口
P0の寸法が維持されるので、受け口P0を所望の寸法
に安定させることができる。
【0033】次に、図9と図10に基づいて、別の実施
例を説明する。本実施例は、前記実施例と同じ受け口成
形用金型を用いて行い、熱可塑性樹脂管の受け口成形方
法が前記実施例と一部異なっている。なお、熱可塑性樹
脂管は、前記実施例と同様、ポリエチレン系などの結晶
性樹脂を材料とした成形品である。
【0034】本実施例では、図2〜図4に示す工程は前
記実施例と同様になされるので、説明を省略する。この
工程で得られた熱可塑性樹脂管Pの端部は、前記実施例
では説明を一部省略したが、拡径されると同時に管軸方
向にも引き延ばされているので、温度低下に伴って縮径
しょうとすると同時に、管軸方向に収縮しようとする。
図9の矢印F1は、この縮径しようとする力を示し、矢
印F3は、管軸方向に収縮しようとする力を示す。
【0035】次に、図5に示すように、外型2を型締め
して縮径するが、この際、本実施例では熱可塑性樹脂管
Pを管軸方向に圧縮しながら外型2を型締めする。前記
熱可塑性樹脂管Pを管軸方向に圧縮する方法は、図示省
略しているが、熱可塑性樹脂管Pの加熱されていない中
央部を挟むことができるクランプ装置を設け、このクラ
ンプ装置を受け口成形金型側に向かって押しつけること
によって管軸方向に圧縮する力がかけられる。
【0036】この後、熱可塑性樹脂管Pの端部は、温度
低下に伴って拡径しようとすると共に、管軸方向に圧縮
されているので、管長を拡大しようとする。図10の矢
印F2は、この拡径しようとする力を示し、矢印F4
は、管長を拡大しようとする力を示す。
【0037】それから、熱可塑性樹脂管Pの受け口P0
が冷却し固化したら、図6に示すように、外型2を型開
きすると共に、前記可動部材4を元の状態まで縮径させ
てから熱可塑性樹脂管Pを内型1から引き抜く。
【0038】つまり、本実施例の受け口成形方法にあっ
ては、熱可塑性樹脂管Pの端部を拡径させた後に縮径す
る方向に働く弾性回復力F1と、熱可塑性樹脂管Pの拡
径端部を縮径させた後に拡径する方向に働く弾性回復力
F2とが相殺関係となる。また、熱可塑性樹脂管Pの端
部を拡径させた際、管軸方向に収縮しようとする弾性回
復力F3と、熱可塑性樹脂管Pの拡径端部を縮径させ且
つ管軸方向に圧縮させた後に管長を拡大する方向に働く
弾性回復力F4とが相殺関係となる。従って、加熱成形
後も受け口P0の寸法が径方向と管軸方向の両方向とも
維持されるので、受け口P0を所望の寸法に安定させる
ことができる。
【0039】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の
変更等があっても本発明に含まれる。例えば、実施例で
は、可動部材を拡径させる駆動手段として油圧シリンダ
ーを用いている構成としたが、この駆動手段は実施例に
限られるものではなく、内型にスプリングを内蔵させる
などしてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の熱
可塑性樹脂管の受け口成形方法並びに請求項2記載の熱
可塑性樹脂管の受け口成形方法にあっては、ポリエチレ
ン系などの結晶性樹脂を材料とした熱可塑性樹脂管の受
け口成形に適用しても弾性回復力が相殺されるので、受
け口に寸法変化が起こらないようにできる。しかも、融
着などの面倒な作業が不要なので、見映えのよい商品を
生産でき、かつ、生産性がよいという効果が得られる。
【0041】また、請求項3記載の受け口成形用金型な
らびに請求項4記載の受け口成形用金型あっては、従来
の金型に中間型を追加しただけの簡単な構成でありなが
ら、本発明請求項1記載の受け口成形方法並びに請求項
2記載の受け口成形方法が容易に可能になるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の受け口成形用金型を示す断面図であ
る。
【図2】実施例の受け口成形用金型を用いた熱可塑性樹
脂管の受け口成形方法を示す断面図である。
【図3】実施例の受け口成形用金型を用いた熱可塑性樹
脂管の受け口成形方法を示す断面図である。
【図4】実施例の受け口成形用金型を用いた熱可塑性樹
脂管の受け口成形方法を示す断面図である。
【図5】実施例の受け口成形用金型を用いた熱可塑性樹
脂管の受け口成形方法を示す断面図である。
【図6】実施例の受け口成形用金型を用いた熱可塑性樹
脂管の受け口成形方法を示す断面図である。
【図7】拡径後の熱可塑性樹脂管の端部を示す断面図で
ある。
【図8】縮径後の熱可塑性樹脂管の端部を示す断面図で
ある。
【図9】拡径後の熱可塑性樹脂管の端部を示す断面図で
ある。
【図10】縮径後の熱可塑性樹脂管の端部を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 内型 11 小径部 12 テーパ部 13 大径部 2 外型 24 第3成形面 25 凹部 3 中間型 31 筒状部 4 可動部材 P 熱可塑性樹脂管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱軟化させた熱可塑性樹脂管の端部
    を、成形しようとする受け口の口径よりも大きくなるま
    で拡径させた後に、成形しようとする受け口の口径まで
    縮径させることによって受け口を成形することを特徴と
    する熱可塑性樹脂管の受け口成形方法。
  2. 【請求項2】 加熱軟化させた熱可塑性樹脂管の端部
    を、成形しようとする受け口の口径よりも大きくなるま
    で拡径させた後に、成形しようとする受け口の口径まで
    縮径させ且つ軸方向にも圧縮させることによって受け口
    を成形することを特徴とする熱可塑性樹脂管の受け口成
    形方法。
  3. 【請求項3】 成形しようとする受け口の内径に略等し
    い外径の大径部と、熱可塑性樹脂管の内径に外径が略等
    しい小径部と、前記小径部と前記大径部とを滑らかに連
    続させているテーパ部とが設けられている内型と、 割り型で形成され、成形しようとする受け口の外径に略
    等しい内径の成形面が前記大径部と対向する位置に設け
    られている外型と、 成形しようとする受け口の内径よりも外径が大きい筒状
    部を有し、前記内型の大径部の外面に沿って大径部の軸
    方向に摺動可能な中間型と、 を備えていることを特徴とする熱可塑性樹脂管の受け口
    成形用金型。
  4. 【請求項4】 前記大径部に、外径が成形しようとする
    受け口の内径よりも大きくなるまで拡径可能な可動部材
    が設けられ、前記外型の成形面に設けられている凹部と
    対向する位置に、前記可動部材が拡径するとリング状の
    凸部が形成されることを特徴とする請求項2記載の熱可
    塑性樹脂管の受け口成形用金型。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017060275A (ja) * 2015-09-16 2017-03-23 積水化学工業株式会社 ケーブル保護管およびケーブル保護管の製造方法
CN113600696A (zh) * 2021-09-06 2021-11-05 江苏杰拉德金属有限公司 适用于多孔道铝合金扁管的收口工艺

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