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JPH08129728A - タイミング制御装置 - Google Patents

タイミング制御装置

Info

Publication number
JPH08129728A
JPH08129728A JP6265961A JP26596194A JPH08129728A JP H08129728 A JPH08129728 A JP H08129728A JP 6265961 A JP6265961 A JP 6265961A JP 26596194 A JP26596194 A JP 26596194A JP H08129728 A JPH08129728 A JP H08129728A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
timing
phase
rotation
speed
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6265961A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanobu Sano
高信 佐野
Hiroshi Takahata
弘 高畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP6265961A priority Critical patent/JPH08129728A/ja
Publication of JPH08129728A publication Critical patent/JPH08129728A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転体の回転に応じたタイミング制御処理を
容易に行うことができると共に、タイミング制御精度を
向上させることができるタイミング制御装置を提供す
る。 【構成】 回転検出手段72は、回転体71の回転の位
相情報及び速度情報を検出する。タイミング発生手段3
0は、上記回転検出手段72からの検出出力により位相
及び速度制御される。上記タイミング発生手段72は、
回転に同期したタイミング信号を出力するカウンタのク
ロック制御を、上記回転検出手段72からの位相情報と
タイミング発生基準位相の目標値との差を次の周期まで
に0とするフィードフォワード制御で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転体の回転に応じた
動作を行うためのタイミング制御装置に関するものであ
り、例えば、回転ヘッド型のデジタルオーディオテープ
レコーダ等の回転ヘッド型電子機器装置に用いて好適な
タイミング制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】回転ヘッドを備える電子機器装置の一例
として、回転ヘッドにより磁気テープへの記録/再生を
行う回転ヘッド型のデジタルオーディオテープレコーダ
(DAT:Digital Audio Tapere
corder)について説明する。
【0003】上記DATとは、例えば、回転ドラムに1
80°の角度間隔を持って一対の磁気ヘッドが取り付け
られた回転ヘッドを1秒間当り50回転(=50Hz)
で回転駆動させることにより、磁気テープの走行方向に
対してデジタルオーディオデータを傾斜記録/再生する
ものである。一般に、上記DATでは、ドラム回転数を
100/3Hz、即ち、2000rpmとしている。
【0004】また、上記DATの主な特徴として、上記
DATでは、2時間連続記録を行うことができる縦横7
3×54mm厚さ10.5mmの大きさの小型カセット
を用るため小型軽量化を図ることができる。さらに、回
転ヘッドにより傾斜記録を行うため、磁気テープへの記
録時間の長時間化、小型化、低価格化を図ることができ
る。
【0005】このようなDATでは、一定のタイミング
で記録/再生を行うために、回転ヘッドの回転位相に対
して位相サーボがかけられている。即ち、上記DATで
は、タイミング発生器等により、回転ヘッドの回転位相
から回転ヘッドの位相エラー信号に対応したタイミング
信号を生成し、このタイミング信号で記録再生系の動作
切換えを行っている。
【0006】これにより、例えば、上記DATを小型携
帯用テープレコーダに適用した場合、持ち運びによる振
動等の外乱が与えられた場合を考慮すると、外乱により
回転ヘッドの回転位相がずれたときでもタイミング発生
器からのタイミング信号は上記位相エラー信号に対応し
たものとなるため、回転ヘッドの回転位相とタイミング
信号とは常に同期関係を保つこととなる。従って、回転
ヘッドの回転に同期して、一定のタイミングで記録/再
生を行うことができる。
【0007】しかしながら、回転ヘッドは常に一定の回
転数で回転しているわけではなく、ローリング等の負荷
変動により位相のみならず速度も変動する。特に、テー
プレコーダのさらなる小型軽量化、消費電力化、或は、
低価格化を図るために、回転駆動源となる回転ヘッドの
モータを1個のみ用いる1モータ制御を行う場合には、
テープ走行駆動用のキャプスタンも同じモータで回転駆
動されることとなる。このため、キャプスタンサーボの
速度制御に伴って、回転ヘッドの回転速度も変動し、回
転位相がロックしたときに誤差が生じる場合がある。
【0008】そこで、本件出願人は、特開昭63−37
808号公報において、回転ヘッドの位相変動のみなら
ず、速度変動に対してもタイミング制御の精度を確保す
ることができるような回転ヘッド型電子機器装置を提案
している。即ち、上記回転ヘッド型電子機器装置の特徴
は、回転ヘッドの回転を検出する回転検出手段と、上記
回転検出手段からの検出出力により位相及び速度制御さ
れるタイミング発生手段を有し、上記回転検出手段から
の位相情報及び速度情報に応じて、上記タイミング発生
手段の位相及び速度を制御することにより、回転ヘッド
の回転が変動したときにもタイミング制御の精度を確保
することとなる。
【0009】また、上記回転検出手段からの位相情報に
対するタイミング発生基準位相の位相差の目標値を、上
記回転検出手段からの速度情報に応じて補正することに
より、回転ヘッドの速度変動に対してもタイミング制御
の精度を確保することとなる。例えば、上記回転ヘッド
型電子機器装置は、種々のタイミング信号を発生するタ
イミング発生器を備えており、上記タイミング発生器
は、回転ヘッドの回転に関する位相情報と速度情報に基
いて位相ロック及び速度追従サーボが施される。また、
上記回転ヘッド型電子機器装置では、回転ヘッド1回転
に対するタイミング発生の起点を示す信号の目標位相を
補正すると共に、上記タイミング発生器におけるタイミ
ング信号の発生の周期を可変(以下、プログラマブルと
言う。)として速度情報に応じてタイミング制御を行っ
ている。
【0010】即ち、上記タイミング発生器は、回転ヘッ
ドの回転に同期したタイミング信号を出力するカウンタ
と、上記カウンタのクロックを回転ヘッドの回転に関す
る速度情報に応じて制御するプログラマブル分周器とを
備えている。そして、上記プログラマブル分周器に回転
ヘッドの位相及び速度に応じた可変分周用速度情報を供
給することにより、上記タイミング発生器は、供給され
た可変分周用速度情報に応じて上記カウンタのクロック
制御を行う。
【0011】上記可変分周用速度情報は、例えば、図8
に示すような、可変分周用速度情報取得部により求めら
れる。上記可変分周用速度情報取得部は、フィードバッ
ク制御により上記タイミング発生器のカウンタのクロッ
ク制御を行うものであり、まず、端子51に供給される
可変分周用速度情報DPTGと端子52に供給される回転
ヘッドの回転速度情報DSPの差を加算/減算器53によ
り求め、その結果を速度誤差分として速度ゲインアンプ
54を介して加算器55に供給する。
【0012】また、端子56に供給される上記タイミン
グ発生器の基準位相と端子57に供給される上記パルス
信号SPGとの差、即ち、位相差を加算/減算器58によ
り求める。ここで、端子60に供給される位相目標値T
dは、位相目標補正ブロック61で補正する。従って、
加算/減算器59で上記位相差に対する上記位相目標補
正ブロック61で補正された位相目標値Tdの誤差分を
求める。この誤差分を位相ゲインアンプ62及び位相積
分ブロック63に供給する。
【0013】上記位相ゲンアンプ62からの出力は加算
器55に供給し、上記速度誤差分と加算する。その結果
を加算器65に供給する。また、上記位相積分ブロック
63からの出力を位相積分ゲインアンプ64を介して加
算器65に供給する。上記加算器65で位相積分ゲイン
アンプ64からの出力と上記加算器55からの出力とを
加算し、その結果を可変分周用速度情報DPTGとして出
力する。
【0014】従って、上記タイミング発生器は、上述の
ようにして求められた可変分周用速度情報DPTGに応じ
てカウンタのクロック制御を行うことにより、上記タイ
ミング発生器におけるタイミング発生信号動作は、回転
ヘッドの回転速度変動に追従されて制御されることとな
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このタイミン
グ制御処理の制御量である可変分周用速度情報は、上記
図8に示したように、回転体が1回転した時の時刻と、
回転体の回転に同期したクロックをカウントするカウン
タが1周した時の時刻を各々計測し、その差を目標値と
比較することによりサーボ誤差を得ていた。この方式で
は、目標値を現在の回転体の回転速度を考慮したサーボ
誤差に変換する必要があった。即ち、回転体の回転速度
に応じて目標値を補正すると共に、上記カウンタの周回
の位相を補正する必要があったため、上記カウンタのク
ロック制御をフィードバック制御で行っていた。このた
め、回転体の回転に応じたタイミング制御処理を容易に
行うことができなかった。
【0016】また、上記可変分周用速度情報、即ち、上
記カウンタのクロック制御を行うための制御量を、求め
たサーボ誤差から直接計算することが困難であった。従
って、回転ヘッド等の回転に対するタイミング発生動作
の追従の高速化を図ることができず、タイミング制御精
度を向上させることができなかった。そこで、本発明
は、上述の如き従来の実情に鑑みてなされたものであ
り、次のような目的を有するものである。
【0017】即ち、本発明の目的は、回転体の回転に応
じたタイミング制御処理を容易に行うことができると共
に、タイミング制御精度を向上させることができるタイ
ミング制御装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係るタイミング制御装置は、回転体の回
転の位相情報及び速度情報を検出する回転検出手段と、
上記回転検出手段からの検出出力により位相及び速度制
御されるタイミング発生手段とを有するタイミング制御
装置であって、上記タイミング発生手段は、回転に同期
したタイミング信号を出力するカウンタのクロック制御
を、上記回転検出手段からの位相情報とタイミング発生
基準位相の目標値との差を次の周期までに0とするフィ
ードフォワード制御で行うことを特徴とする。
【0019】また、本発明に係るタイミング制御装置
は、上記タイミング発生手段は、上記回転検出手段によ
り検出された位相情報と上記回転検出手段により検出さ
れた位相情報に基いて取り込まれる上記カウンタの値に
よる位相情報との差を補正し、補正した結果に基いて上
記フィードフォワード制御を行うことを特徴とする。
【0020】
【作用】本発明に係るタイミング制御装置では、回転検
出手段は、回転体の回転の位相情報及び速度情報を検出
する。タイミング発生手段は、上記回転検出手段からの
検出出力により位相及び速度制御される。上記タイミン
グ発生手段は、回転に同期したタイミング信号を出力す
るカウンタのクロック制御を、上記回転検出手段からの
位相情報とタイミング発生基準位相の目標値との差を次
の周期までに0とするフィードフォワード制御で行う。
【0021】また、本発明に係るタイミング制御装置で
は、上記タイミング発生手段は、上記回転検出手段によ
り検出された位相情報と上記回転検出手段により検出さ
れた位相情報に基いて取り込まれる上記カウンタの値に
よる位相情報との差を補正し、補正した結果に基いて上
記フィードフォワード制御を行う。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。本発明に係るタイミング制御装置
は、例えば、回転ヘッド型のデジタルオーディオテープ
レコーダ(DAT:Digital Audio Ta
perecorder)に適用したものであり、上記D
ATは、図1に示すように、回転体である回転ヘッド7
1と、上記回転ヘッド71の回転の位相情報及び速度情
報を検出する回転検出手段72と、上記回転検出手段7
2からの検出出力により位相及び速度制御されるタイミ
ング発生手段30とを備えている。
【0023】また、上記DATは、上記タイミング発生
手段30において記録/再生等の動作モードに応じたタ
イミング信号が発生されるように上記タイミング信号の
発生動作の制御をフィードフォワード制御で行うマイク
ロコンピュータ(以下、マイコンと言う。)100と、
上記タイミング発生手段30が発生するタイミング信号
により記録/再生信号の入出力が切り換えられる切換え
処理部73と、磁気テープ3に記録するアナログオーデ
ィオ信号が入力される入力端子13と、上記入力端子1
3を介して入力されるアナログオーディオ信号に対して
上記タイミング発生手段30が発生するタイミング信号
に応じて記録のための信号処理を行う記録処理部74
と、上記回転ヘッド71により磁気テープ3から読み取
られた信号に対して上記タイミング発生手段30が発生
するタイミング信号に応じて再生のための信号処理を行
う再生処理部75と、上記再生処理部75により信号処
理が行われた再生オーディオ信号を出力する出力端子2
5とを備えている。
【0024】上記回転ヘッド71は、回転ドラム1と、
磁気ヘッド2A,2Bとから成り、上記回転ドラム1に
は、180°の角度間隔を持って一対の磁気ヘッド2
A,2Bが取付けられている。上記磁気ヘッド2A,2
Bの磁気ギャップの角度は、互いに異なるように設けら
れている。このような回転ドラム1は、例えば、1秒間
当り50回転(=50Hz)で回転駆動される。また、
上記回転ドラム1には、磁気テープ3が90°の巻き付
け角度で斜めに巻き付けられており、所定速度で走行駆
動される。従って、磁気ヘッド2A,2Bが交互に磁気
テープ3上を走査することにより、磁気テープ3上に
は、傾斜した記録トラックが形成されることとなる。
【0025】上記切換え処理部73は、磁気ヘッド2
A,2Bを交互に切り換えるヘッド切換えスイッチ11
と、記録アンプ18と、再生アンプ19と、記録信号と
再生信号の入出力を切り換える記録/再生スイッチ12
とを備えている。この切換え処理部73における各スイ
ッチの切換え動作制御は、タイミング発生手段30が発
生するタイミング信号により行われる。
【0026】上記記録処理部74は、ローパスフィルタ
14と、アナログ/デジタル変換器(以下、A/D変換
器と言う。)15と、記録信号処理部16と、変調器1
7とを備えている。上記A/D変換器15、上記記録信
号処理部16、及び、上記変調器17における動作制御
は、タイミング発生手段30が発生するタイミング信号
により各々行われる。
【0027】上記再生処理部75は、イコライザ/PL
L(Phase Locked Loop)回路20
と、復調器21と、再生信号処理部22と、デジタル/
アナログ変換器(以下、D/A変換器と言う。)23
と、ローパスフィルタ24とを備えている。上記イコラ
イザ/PLL回路20と、上記復調器21と、上記再生
信号処理部22と、上記D/A変換器23における動作
制御は、タイミング発生手段30が発生するタイミング
信号により各々行われる。
【0028】上記回転検出手段72は、上記回転ヘッド
71を回転駆動するドラムモータ4と、上記回転ヘッド
71の回転速度に応じた周波数の信号SFGを発生する周
波数発電機(以下、FGと言う。)5と、上記FG5か
らの信号SFGにより速度エラー信号ES及び回転ヘッド
71の回転に関する速度情報を検出する速度サーボ回路
6と、上記回転ヘッド71が1回転する毎に1個のパル
ス信号SPGを発生するパルス発生器(以下、PGと言
う。)8と、上記PG8からのパルス信号SPGにより位
相エラー信号EP及び回転ヘッド71の回転に関する位
相情報を検出する位相サーボ回路9と、上記速度サーボ
回路6により検出された速度エラー信号E Sと上記位相
サーボ9回路により検出された位相エラー信号EPとを
加算する加算器7と、上記加算器7からの加算出力を制
御信号として上記ドラムモータ4に供給するアンプ10
とを備えている。
【0029】また、上記FG5は、ドラムモータ4の回
転軸に設けられている。また、上記PG8が発生するパ
ルス信号SPGは、例えば、回転ヘッド71の磁気ヘッド
2Aが磁気テープ3の走査を開始するタイミングで発生
される信号である。上記タイミング発生手段30は、上
記回転検出手段72により検出された速度情報及び位相
情報により位相及び速度制御されるものであり、上述し
たように、このタイミング発生手段30が発生する種々
のタイミング制御信号に基いて、切換え処理部73、記
録処理部74、再生処理部75等は各処理を行うことと
なる。
【0030】ここで、上記タイミング発生手段30にお
ける回転ヘッド71の回転に同期したタイミング信号を
出力するカウンタのクロック制御は、マイコン100に
より行われる。即ち、上記マイコン100は、上記回転
検出手段72からの位相情報とタイミング発生基準位相
の目標値との差を、回転ヘッド71が次の回転を行うま
でに0とするフィードフォワード制御で上記クロック制
御を行う。
【0031】また、この時、上記回転検出手段により検
出された位相情報と、上記回転検出手段により検出され
た位相情報に基いて取り込まれる上記カウンタの値によ
る位相情報との差を補正して、補正した結果に基いて上
記フィードフォワード制御を行う。まず、タイミング発
生手段30について具体的に説明する。
【0032】上記タイミング発生手段30には、上述し
た位相サーボ回路9からの位相情報と、速度サーボ回路
6からの速度情報が供給されている。そして、タイミン
グ発生手段30は、回転ヘッド71の回転に関する位相
情報と速度情報に基いて、位相ロック及び速度追従サー
ボが施される。この時、回転ヘッド71の回転位相の目
標値(以下、位相目標値と言う。)は、回転ヘッド71
の回転速度が定常状態の時であり、回転ヘッド71の回
転速度が変動した時、その位相目標値(=時間)がずれ
ることを考慮して、回転速度により位相目標値を補正す
ることにより、それによる誤差を無くしている。
【0033】ここで、図2は、タイミング発生手段30
からの出力タイミングパターンの一例を示しており、図
中の信号aは、PG8が発生するパルス信号SPG、信号
bは、回転ヘッド71の磁気ヘッド2A,2Bにより記
録再生される高周波信号(以下、RF信号と言う。)S
RF、信号cは、タイミング発生手段30が発生するタイ
ミング出力信号STGの一例、信号dは、タイミング発生
手段30におけるタイミング発生の起点となる位相、即
ち、目標位相を示す信号TG、信号eは、タイミング発
生手段30が発生するタイミングパターンTGの一例を
各々示している。
【0034】回転ヘッド71は、上述したように、50
Hz、即ち、1回転周期TRが20msecで回転駆動
されており、上記回転ヘッド71の回転基準位置を示す
パルス信号SPGからタイミング発生起点位相信号、即
ち、目標位相信号TGまでの時間をTdとする。この時
間Tdは、回転ヘッド71の回転周期TRに対する1回転
角度2πに対する目標位相値θdに相当する。
【0035】上記図2に示すように、一般に、回転ヘッ
ド型のDATは、間欠記録再生であり、回転ヘッド71
にようにヘッドが2系統であれば、回転ヘッド1回転T
R毎に、磁気ヘッド2A,2Bが磁気テープ3に接触し
ている区間に記録信号を流したり、再生信号を増幅した
りする。上記図2に信号cとして示しているタイミング
出力信号STGは、例えば、再生アンプのパワーオンタイ
ミングである。即ち、磁気ヘッド2A,2Bが磁気テー
プ3に接触している区間だけ再生アンプをパワーオンす
る。上記以外にも、上述のようなタイミング信号を出力
することにより、記録電流区間のタイミングや、磁気ヘ
ッド2A,2Bが磁気テープ3に接触していない区間で
の信号処理、外部との通信等、回転ヘッド71の回転位
相に同期して正確なタイミング制御を行う。
【0036】上述のようなタイミング発生手段30は、
例えば、図3に示すように、1チップのマイコンの内部
に組み込まれており、上記タイミング発生手段30は、
回転ヘッド71の1周期分をフルビットとする時間軸カ
ウンタ31と、タイミングパターンを発生するためのデ
ータが格納されたタイミングパターンメモリ32と、時
間軸カウンタ31のクロックを速度情報に応じて制御す
るプログラマブル分周器40とを備えている。
【0037】また、上記タイミング発生手段30は、コ
ンパレータ33と、タイミングコントローラ34と、イ
ベントカウンタ35と、セレクタ36と、タイミング出
力バッファ37と、波形整形処理部38と、割り込み信
号を出力する端子39と、マスタクロックCKMSが入力
される端子44と、データバス46と、データバッファ
47と、アドレスバス48と、アドレスバッファ49と
を備えている。
【0038】まず、タイミングパターンメモリ32は、
通常スタティックRAM(Random Access
Memory)が用いられており、例えば、6ビット
の出力データと10ビットの時間軸データとから成る1
ワード(=16ビット)データが32ワード分(=64
バイト)の領域が使用される。ここで、時間軸データ
は、時間軸カウンタ31のカウント値に対応するもので
あり、時間軸カウンタ31が示す時刻、即ち、位相及び
位置が上記時間軸データと一致した時に出力データの各
ビットが各々のタイミング出力信号STG0〜STG5とな
る。即ち、時間軸カウンタ31からの時刻が上記時間軸
データとなる時の6種類のタイミングパターンTP0
TP5が、上記6ビットの出力データの各ビットとして
上記タイミングパターンメモリ32に記憶されている。
【0039】上記プログラマブル分周器40は、速度レ
ジスタ41と、加算器42と、分周レジスタ43とから
成り、上記図1に示した速度サーボ回路6により検出さ
れた速度情報が、マイコン100により処理されて可変
(=プログラマブル)分周用速度情報となる。この可変
分周用速度情報は、8ビットの2の補数表示データ(−
128〜+127)として速度レジスタ41に供給され
るものであり、上記可変分周用速度情報により、時間軸
カウンタ31のクロックが制御されることとなる。
【0040】そこで、本実施例では、例えば、上記マイ
コン100は、回転ヘッド71の回転速度変動に追従さ
せて制御するための上記図3に示した時間軸カウンタ3
1のクロック制御を、フィードフォワード制御で行うタ
イミング制御装置を備えている。即ち、上記タイミング
制御装置は、上記クロック制御の制御量である上記図3
に示した速度レジスタ41に供給する可変分周用速度情
報を、上記図1に示した回転検出手段72からの位相情
報とタイミング発生基準位相の目標値との差が上記図1
に示した回転ヘッド71が次の回転を行うまでに「0」
となるような上記回転ヘッド71の速度とする。
【0041】また、このような上記回転ヘッド71の速
度を求める際には、上記回転検出手段72により検出さ
れた位相情報と上記回転検出手段72により検出された
位相情報に基いて取り込まれる上記時間軸カウンタ31
のカウント値による位相情報との差を補正して求める。
上記タイミング制御装置の構成を説明すると、例えば、
上記タイミング制御装置は、上記図4に示すように、位
相誤差が上記回転ヘッド71の次の回転までに「0」と
なるような上記回転ヘッド71の速度を求めるキャンセ
ル演算部200と、上記回転検出手段72からの位相情
報に合った上記回転ヘッド71の速度を求める回転速度
演算部230と、上記キャンセル演算部200と上記回
転速度演算部230からの各演算結果から上記可変分周
用速度情報を求める可変分周用速度情報演算部240と
を備えている。
【0042】また、上記キャンセル演算部200は、上
記回転検出手段72により検出された位相情報と上記回
転検出手段72により検出された位相情報に基いて取り
込まれる上記時間軸カウンタ31のカウント値による位
相情報との差を補正する補正処理部210を備えてい
る。上記キャンセル演算部200には、計測された上記
回転ヘッド71の割り込みが発生した時刻(以下、PG
割り込み時刻と言う。)PG_CAPTURE、例え
ば、図示していないデジタルシグナルプロセッサ(以
下、DSPと言う。)から上記回転ヘッド71の位相情
報をリードした時の時刻(以下、DSP計測時刻と言
う。)SOFT_CAPTURE、及び、上記DSP計
測時刻SOFT_CAPTURE時の基準位相PHAS
Eと、位相目標値Td(=8000h)が供給される。
【0043】以下、上記キャンセル演算部200で行う
演算処理について説明する。ここで、上記回転ヘッド7
1の位相FLY_WHEEL、及び、DSPからの基準
位相PHASEは、上記回転ヘッド71の回転に同期し
た同期信号の周期VSYNC、上記回転ヘッド71の速
度FLY_SPEEDを持って、 FLY_WHEEL=(1+FLY_SPEED/20
0h)×VSYNC PHASE=VSYNC−FLY_WHEEL なる基本式で表すことができる。
【0044】そこで、まず、DSP計測時刻SOFT_
CAPTURE時の上記回転ヘッド71の位相FLY_
WHEEL_2を求める。この時、図5に示すように、
マイコンの稼働状態によっては、DSP計測時刻SOF
T_CAPTUREと、PG割り込み時刻PG_CAP
TURE間には時差DLT_CAPTUREが生じてい
る。
【0045】従って、上記位相FLY_WHEEL_2
を、 FLY_WHEEL_2=SOFT_CAPTURE−
PHASE=(PG_CAPTURE−PHASE)+
DLT_CAPTURE なる演算で求める。
【0046】一方、上記補正処理部210では、現在の
上記回転ヘッド71の速度FLY_SPEED_OLS
を用いて位相誤差に対する補正値が、 補正値=1+(FLY_SPEED_OLS/200
h)×DLT_CAPTURE なる演算で求められる。
【0047】上記補正処理部210で求められた補正値
と、上述のようにして求めた位相FLY_WHEEL_
2を用いて、PG割り込み時刻PG_CAPTURE時
の上記回転ヘッド71の位相値FLY_WHEEL_1
を、 FLY_WHEEL_1=FLY_WHEEL_2−
(1+FLY_SPEED_OLS/200h)×DL
T_CAPTURE=(PG_CAPTURE−PHA
SE)−(FLY_SPEED_OLS/200h)×
DLT_CAPTURE なる演算で求める。即ち、この演算式における補正項
は、「(FLY_SPEED_OLS/200h)×D
LT_CAPTURE」となる。
【0048】次に、求められた上記位相値FLY_WH
EEL_1を、位相目標値、即ち、上記回転ヘッド71
の1回転に同期したクロックを生成するPTG(Pro
gramable Timinng Generato
r)の位相PTG_PHASEと任意のオフセット値P
TG_PHASE_OFFSETから得られた位相目標
値(=PTG_PHASE+PTG_PHASE_OF
FSET)から減算し、その差を位相誤差ERRORと
する。この時、上記オフセット値PTG_PHASE_
OFFSETは、記録時のみ有効とする。即ち、上記誤
差ERRORを、 ERROR=(PTG_PHASE+PTG_PHAS
E_OFFSET)−FLY_WHEEL_1 なる演算で求める。
【0049】次に、この求めた誤差ERRORが次のP
G割り込み時刻で「0」となるような上記回転ヘッド7
1の速度FLY_SPEED_NEWを、 FLY_SPEED_NEW=(200h/(8000
h−DLT_CAPTURE))×ERROR なる演算で求める。
【0050】このようにして求めた上記回転ヘッド71
の速度FLY_SPEED_NEW(=FRY_SP_
P)は、可変分周用速度情報演算部240に供給され
る。また、回転速度演算部230は、上記回転検出手段
72により検出された位相情報SPDTGTに対応する
上記回転ヘッド71の速度FRY_SP_Sを、FRY
_SP_P=200h×(800h−SPDTGT)/
SPDTGTなる演算で求め、求めた速度FRY_SP
_Sを上記可変分周用速度情報演算部240に供給す
る。
【0051】上記可変分周用速度情報演算部240は、
上記キャンセル演算部200で求められた速度FRY_
SP_Pと、上記回転速度演算部230で求められた速
度FRY_SP_Sとを加算して、その加算結果を可変
分周用速度情報FLY_SPEEDとして出力する。上
記可変分周用速度情報FLY_SPEEDは、上記図3
に示したデータバス46を介して速度レジスタ41に供
給される。
【0052】上記速度レジスタ41は、データバス46
を介して供給された可変分周用速度情報を必要に応じて
ビット拡張して加算器42に供給する。加算器42から
の出力は、分周レジスタ43を介して加算器42に戻さ
れる。上記分周レジスタ43には、端子44を介してマ
スタクロックCKMSが供給されており、上記速度サーボ
回路6により検出された速度情報に応じて可変される分
周比rで上記マスタクロックCKMSを分周して、時間軸
カウンタ31のカウントクロックCKrを発生する。こ
の分周比rは、上記可変分周用速度情報NSPを持って、 r=(NSP+512)/2048 とされており、512/2048=1/4を中心とし
て、384/2048〜639/2048までの範囲で
変化させ得るようになっている。
【0053】上記時間軸カウンタ31は、例えば、10
ビットのバイナリカウンタで、上述したプログラマブル
分周器40から出力されるカウントクロックCKrをカ
ウントするものである。そして、このカウントクロック
CKrでトリガされる毎にインクリメントされる。ま
た、上記時間軸カウンタ31は、上述したマスタクロッ
クCKMSがプログラマブル分周器40に供給され続ける
限りバイナリカウント動作を継続し、上記プログラマブ
ル分周器40により分周されたカウントクロックCKr
の1024で1サイクルが構成される。この時間軸カウ
ンタ31の1サイクルが最終的なタイミング出力信号S
TG0〜STG5の出力パターンの1サイクルとなる。
【0054】上述のような構成をしたタイミング発生手
段30の動作を説明する。まず、上記図1に示したマイ
コン100は、DATの状態、例えば、記録、再生、停
止等に応じて、予め、データバス46からデータバッフ
ァ47を介して、また、アドレスバス48からアドレス
バッファ49、セレクタ36を介して、例えば、10ビ
ットの時間軸データ、及び、6ビットのタイミングパタ
ーンデータをタイミングパターンメモリ32にロードす
る。
【0055】一方、入力端子44に供給されたマスタク
ロックCKMSは、プログラマブル分周器40で分周され
てカウントクロックCKrとなり時間軸カウンタ31に
供給される。また、上述したタイミング制御装置から
は、上記時間軸カウンタ31に可変分周用速度情報が供
給される。上記時間軸カウンタ31は、上記カウントク
ロックCKr、及び、上記タイミング制御装置からの可
変分周用速度情報に基いてカウント動作を行う。
【0056】ここで、例えば、上記時間軸カウンタ31
がオーバーフローすると、タイミングコントローラ34
を介してリセット信号がイベントカウンタ35に供給さ
れる。このリセット信号により、イベントカウンタ35
はリセットされる。上記イベントカウンタ35からの出
力「0」がセレクタ36を介してタイミングパターンメ
モリ32に供給されることにより、タイミングパターン
メモリ32に記憶されている全32ワード、即ち、アド
レス[0]〜[31]中の第1のワード、即ち、アドレ
ス[0]のワードがポイントされる。
【0057】上記タイミングパターンメモリ32のアド
レス[0]のワード(=16ビット)中の時間軸データ
(=10ビット)は、コンパレータ33の入力としてラ
ッチされ、上記アドレス[0]のワード中の出力データ
(=6ビット)は、タイミング出力バッファ37を介し
て出力される。この6ビット出力の各ビットが、6種類
のタイミング出力信号STG0〜STG5に各々相当する。
【0058】上記コンパレータ33の入力としてラッチ
された上記時間軸データは、時間軸カウンタ31からの
出力と比較されている。カウント動作している時間軸カ
ウンタ31からの出力が上記時間軸データに一致した時
点で上記コンパレータ33が一致出力を発生し、その一
致出力がタイミングコントローラ34を経由してイベン
トカウンタ35に供給されることにより、上記イベント
カウンタ35はインクリメントされる。
【0059】即ち、イベントカウンタ35が上述したリ
セット信号によりリセットされた次の回の時は、イベン
トカウンタ35からの出力が「0」から「1」に変化
し、タイミングパターンメモリ32の第2のワード、即
ち、アドレス[1]のワードがポイントされ、このワー
ドデータが読みだされる。一般的には、インクリメント
されたイベントカウンタ35からの出力によりポイント
されたタイミングパターンメモリ32のワードが読み出
され、時間軸データ(=10ビット)がコンパレータ3
3の入力としてラッチされると共に、出力データ(=6
ビット)がタイミング出力バッファ37を介して出力ポ
ートに出力されることとなる。
【0060】以上の動作を繰り返すことにより、タイミ
ング出力出力信号STG0〜STG5についてのタイミングパ
ターンメモリ32に記憶された各時間軸データ毎の出力
が得られる。時間軸カウンタ31が上記カウントクロッ
クCKrをフルビット相当の1024カウントすること
により時間軸カウンタ31がオーバーフローした際に
は、イベントカウンタ35はリセットされ、再びタイミ
ングパターンメモリ32の第1のワード、即ち、アドレ
ス[0]のワードから上記動作が繰り返される。
【0061】尚、時間軸カウンタ31からのオーバーフ
ロー出力は、波形整形処理部38にも供給されている。
この波形整形処理部38から端子39を介して割り込み
信号がマイコンに供給される。この割り込み信号は、マ
イコンに対して割り込みを行い、所定の割り込みプログ
ラムを起動させるためのものであり、この割り込み信号
により、例えば、上記図1に示した回転ヘッド71の回
転毎にタイミングパターンメモリ32の記憶内容を書き
換える処理等を行うことができる。
【0062】ここで、具体例として、簡易的に、イベン
ト数、即ち、ワード数を10、回転ヘッド71の1回転
分の時間軸カウント数を360、出力データのビット
数、即ち、タイミング出力の種類数を4とした場合のタ
イミングパターンメモリ32の記憶内容を図6に示し、
この時の各タイミング出力を図7に示す。即ち、上記図
6に示す出力データ及び時間軸データをタイミングパタ
ーンメモリ32に記憶し、360カウント周期の時間軸
カウンタ31からのカウント出力でイベントカウンタ3
5とセレクタ36を介してタイミングパターンメモリ3
2をアクセスすることにより、上記図7に示すタイミン
グ出力信号A〜Dを得ることができる。
【0063】上記タイミング出力信号A〜Dは、上記図
1において、切換え処理部73において記録側に切り換
えるための信号SREC,SA/B、再生処理部75の処理が
不要である場合に電源オフとするための信号SPWR、及
び、切換え処理部73において再生側に切り換えるため
の信号SPBを各々示している。上述のように、タイミン
グ発生手段30におけるタイミング信号発生動作は、従
来のようなフィードバック制御ではなく、上記図4に示
したタイミング制御装置で得られた可変分周用速度情報
に基いてフィードフォワード制御され、上記タイミング
発生手段30からは回転ヘッド71の回転速度変動に追
従された各種のタイミング信号が発生される。即ち、こ
のDATにおける各処理は、上記タイミング信号により
正確にタイミングコントロールされる。
【0064】これにより、このDATでは、上記回転ヘ
ッド71の回転に応じたタイミング制御処理を容易に行
うことができる。また、上記回転ヘッド71に、例え
ば、ローリングや振動が与えられた場合等、上記回転ヘ
ッド71の回転に対するタイミング発生手段30のタイ
ミング発生動作の追従を高速に行うことができるため、
再生データの欠落や記録位置のずれを防ぐことができ
る。
【0065】以下、上述のようなタイミング制御装置を
適用したDATの動作を上記図1を用いて説明する。ま
ず、回転ドラム1は、ドラムモータ4により回転駆動さ
れる。上記ドラムモータ4の回転軸に設けられたFG5
は、回転ドラム1の回転速度に応じた周波数の信号SFG
を発生して速度サーボ回路6に供給する。
【0066】上記速度サーボ回路6は、上記FG5から
の信号SFGから速度エラー信号ESを求め、その速度エ
ラー信号ESを加算器7に供給する。一方、パルス発振
器8は、回転ドラム1が1回転する毎に1個のパルス信
号S PGを発生する。上記パルス発振器8が発生したパル
ス信号SPGは、位相サーボ回路9に供給される。
【0067】上記位相サーボ回路9は、上記パルス発振
器8が発生したパルス信号SPGから位相エラー信号EP
を求めると共に、回転ドラム1の回転に関する位相情報
を求め、上記位相エラー信号EPを加算器7に供給し、
上記位相情報をタイミング発生手段30に供給する。上
記加算器7では、上記速度サーボ回路6からの速度エラ
ー信号ESと、上記位相サーボ回路9からの位相エラー
信号EPとが加算される。そして、その加算出力がアン
プ10を介してドラムモータ4に制御信号として供給さ
れることにより、上記ドラムモータ4は、50Hzで、
且つ、パルス信号SPGが同期信号Vsy ncに同期するよう
に回転駆動制御される。
【0068】上述のようにしてドラムモータ4が回転駆
動制御されると同時に、上記タイミング発生手段30
は、マイコン100に組み込まれているタイミング制御
装置により、タイミング信号発生動作が上述したような
フィードフォワード制御で行われる。上記タイミング発
生手段30は、上記タイミング制御装置によるフィード
フォワード制御に基いて、回転ドラム1の位相、速度に
応じた種々のタイミング信号を発生する。
【0069】従って、上記タイミング発生手段30が発
生するタイミング信号に応じて、磁気ヘッド2A,2B
は、ヘッド切換えスイッチ11により交互に切り換えら
れる。これにより、記録時には、入力端子13からのア
ナログオーディオ信号がローパスフィルタ(以下、LP
Fと言う。)14を介してアナログ/デジタル(以下、
A/Dと言う。)変換器15に供給される。上記A/D
変換器15は、アナログオーディオ信号をデジタルオー
ディオ信号に変換して記録信号処理回路16に供給す
る。上記記録信号処理回路16は、上記A/D変換器1
5からのデジタルオーディオ信号に、誤り検出処理、誤
り訂正用の符号付加処理、インターリーブ、時間軸圧縮
処理等を施し、それらの各処理を施した信号を変調回路
17に供給する。上記変調回路17は、上記記録信号処
理回路16からの信号を記録に適した信号に変調して記
録信号として出力する。
【0070】従って、上記変調回路17から出力される
記録信号は、記録アンプ18、及び、記録/再生スイッ
チ12の端子rを介してヘッド切換えスイッチ11に供
給され、上記ヘッド切換えスイッチ11により磁気ヘッ
ド2A,2Bに交互に供給される。また、再生時には、
上記磁気ヘッド2A,2Bにより磁気テープ3から読み
取られた再生信号が上記回転トランス等を介して記録/
再生スイッチ12の端子pに取り出される。
【0071】上記端子pにより取り出された再生信号
は、再生アンプ19、及び、イコライザ/PLL(Ph
ase Locked Loop)回路20を介して復
調回路21に供給される。上記復調回路21は、上記イ
コライザ/PLL回路20からの再生信号を復調し、再
生信号処理回路22に供給する。上記再生信号処理回路
22は、上記復調回路21からの再生信号に、時間軸伸
長処理、デインターリーブ、誤り訂正処理、誤り補正処
理等を施し、それらの各処理を施した再生信号をデジタ
ル/アナログ(以下、D/Aと言う。)変換器23に供
給する。上記D/A変換器23は、上記再生信号処理回
路22からの再生信号をアナログ信号に変換する。従っ
て、上記D/A変換器23からの再生オーディオ信号
は、LPF24を介して出力端子25より取り出され
る。
【0072】尚、本発明に係るタイミング制御装置は、
上述した本実施例のみに限定されるものではなく、例え
ば、VTR(ビデオテープレコーダ)等のように、回転
ヘッド等の回転体を備える機器であれば適用することが
できる。
【0073】
【発明の効果】本発明に係るタイミング制御装置では、
回転検出手段は、回転体の回転の位相情報及び速度情報
を検出する。タイミング発生手段は、上記回転検出手段
からの検出出力により位相及び速度制御される。上記タ
イミング発生手段は、回転に同期したタイミング信号を
出力するカウンタのクロック制御を、上記回転検出手段
からの位相情報とタイミング発生基準位相の目標値との
差を次の周期までに0とするフィードフォワード制御で
行う。これにより、上記回転体の回転に応じたタイミン
グ制御処理を容易に行うことができる。また、上記回転
体の回転に対するタイミング発生動作の追従を高速に行
うことができる。従って、タイミング制御精度を向上さ
せることができる。
【0074】また、本発明に係るタイミング制御装置で
は、上記タイミング発生手段は、上記回転検出手段によ
り検出された位相情報と上記回転検出手段により検出さ
れた位相情報に基いて取り込まれる上記カウンタの値に
よる位相情報との差を補正し、補正した結果に基いて上
記フィードフォワード制御を行う。これにより、さらに
タイミング制御精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタイミング制御装置を適用したデ
ジタルオーディオテープレコーダ(DAT)の構成を示
す図である。
【図2】上記DATにおける動作を示すためのタイミン
グチャートである。
【図3】上記DATに用いられるタイミング発生手段の
構成を示す図である。
【図4】上記タイミング制御装置の構成を示す図であ
る。
【図5】上記タイミング制御装置において可変分周用速
度情報を求める処理を説明するための図である。
【図6】上記タイミング発生手段のタイミングパターン
メモリの記憶内容の一例を示す図である。
【図7】上記タイミング発生手段からの出力信号の一例
を示すタイミングチャートである。
【図8】従来のタイミング発生器に用いられる可変分周
用速度情報を求めるための構成例を示す機能ブロック図
である。
【符号の説明】
200 キャンセル演算部 210 補正処理部 230 回転速度演算部 240 可変分周用速度情報演算部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体の回転の位相情報及び速度情報を
    検出する回転検出手段と、上記回転検出手段からの検出
    出力により位相及び速度制御されるタイミング発生手段
    とを有するタイミング制御装置であって、 上記タイミング発生手段は、回転に同期したタイミング
    信号を出力するカウンタのクロック制御を、上記回転検
    出手段からの位相情報とタイミング発生基準位相の目標
    値との差を次の周期までに0とするフィードフォワード
    制御で行うことを特徴とするタイミング制御装置。
  2. 【請求項2】 上記タイミング発生手段は、上記回転検
    出手段により検出された位相情報と上記回転検出手段に
    より検出された位相情報に基いて取り込まれる上記カウ
    ンタの値による位相情報との差を補正し、補正した結果
    に基いて上記フィードフォワード制御を行うことを特徴
    とする請求項1記載のタイミング制御装置。
JP6265961A 1994-10-31 1994-10-31 タイミング制御装置 Withdrawn JPH08129728A (ja)

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JP6265961A JPH08129728A (ja) 1994-10-31 1994-10-31 タイミング制御装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0831476A1 (en) * 1996-09-24 1998-03-25 Hewlett-Packard Company Methods and apparatus for controlling tape drive read circuitry operation

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0831476A1 (en) * 1996-09-24 1998-03-25 Hewlett-Packard Company Methods and apparatus for controlling tape drive read circuitry operation

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