JPH08129570A - 自動配置配線装置 - Google Patents
自動配置配線装置Info
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- JPH08129570A JPH08129570A JP6267001A JP26700194A JPH08129570A JP H08129570 A JPH08129570 A JP H08129570A JP 6267001 A JP6267001 A JP 6267001A JP 26700194 A JP26700194 A JP 26700194A JP H08129570 A JPH08129570 A JP H08129570A
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- contact cell
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンタクトセルの原点がグリッドに一致する
ようにレイアウトする。 【構成】 中心線AC,BCは、異なる配線層にまたが
る配線の中心線であり、この配線の経路は中心線AC,
BCがグリッドGを通るように決定される。そして、中
心線ACと中心線BCが交差するグリッドG上に中心点
CPが一致するように、異なる配線層の配線の間を接続
するコンタクトセルCCが設置される。このとき、コン
タクトセルCCの少なくとも一辺がグリッド間隔gの奇
数倍であれば、原点GPはグリッドGからずれている。
少なくとも一辺がグリッド間隔gの奇数倍であるコンタ
クトセルCCに対して、原点GPが最寄りのグリッドG
へ一致するように移動修正が行われる。 【効果】 手作業による移動修正なしで、コンタクトセ
ルの原点がグリッドに一致したレイアウト結果が得られ
る。
ようにレイアウトする。 【構成】 中心線AC,BCは、異なる配線層にまたが
る配線の中心線であり、この配線の経路は中心線AC,
BCがグリッドGを通るように決定される。そして、中
心線ACと中心線BCが交差するグリッドG上に中心点
CPが一致するように、異なる配線層の配線の間を接続
するコンタクトセルCCが設置される。このとき、コン
タクトセルCCの少なくとも一辺がグリッド間隔gの奇
数倍であれば、原点GPはグリッドGからずれている。
少なくとも一辺がグリッド間隔gの奇数倍であるコンタ
クトセルCCに対して、原点GPが最寄りのグリッドG
へ一致するように移動修正が行われる。 【効果】 手作業による移動修正なしで、コンタクトセ
ルの原点がグリッドに一致したレイアウト結果が得られ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばLSIなどの
半導体装置のレイアウト設計を自動的に行う自動配置配
線装置に関する。
半導体装置のレイアウト設計を自動的に行う自動配置配
線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動配置配線装置は、例えばLSI(大
規模集積回路)などの半導体装置のレイアウト設計、す
なわち所望の回路のレイアウト図面を作成する作業を自
動的に遂行する装置である。図31は、論理回路のレイ
アウト設計を行う従来の自動配置配線装置の構成を示す
ブロック図である。この自動配置配線装置600は、配
置部1、配線部4、および、コンパクション部5を備え
ている。自動配置配線装置600は、ネットリスト2、
レイアウトセルデータ3、コンタクトルール20、およ
びデザインルール6を参照しつつ、レイアウト作業を行
ってレイアウトデータ7を出力する。レイアウトデータ
7は、レイアウト図面を表現するデータであり、レイア
ウト図面と実質等価である。
規模集積回路)などの半導体装置のレイアウト設計、す
なわち所望の回路のレイアウト図面を作成する作業を自
動的に遂行する装置である。図31は、論理回路のレイ
アウト設計を行う従来の自動配置配線装置の構成を示す
ブロック図である。この自動配置配線装置600は、配
置部1、配線部4、および、コンパクション部5を備え
ている。自動配置配線装置600は、ネットリスト2、
レイアウトセルデータ3、コンタクトルール20、およ
びデザインルール6を参照しつつ、レイアウト作業を行
ってレイアウトデータ7を出力する。レイアウトデータ
7は、レイアウト図面を表現するデータであり、レイア
ウト図面と実質等価である。
【0003】配置部1には、ネットリスト2およびレイ
アウトセルデータ3が付与される。ネットリスト2は、
レイアウト対象とされる所望の論理回路を表現する論理
回路図から抽出されたデータである。論理回路図では、
論理ブロックと称される所定の論理演算機能をもった構
成単位(機能素子)の組み合わせとして論理回路が表現
される。例えば、論理ゲート素子、その集合体、フリッ
プフロップ、カウンタなどが論理ブロックとして扱われ
る。
アウトセルデータ3が付与される。ネットリスト2は、
レイアウト対象とされる所望の論理回路を表現する論理
回路図から抽出されたデータである。論理回路図では、
論理ブロックと称される所定の論理演算機能をもった構
成単位(機能素子)の組み合わせとして論理回路が表現
される。例えば、論理ゲート素子、その集合体、フリッ
プフロップ、カウンタなどが論理ブロックとして扱われ
る。
【0004】図32にレイアウト対象とされる論理回路
の論理回路図の一例を示す。図32の論理回路図610
では、論理回路が論理ブロック(機能素子)BL1〜B
L3の組み合わせで表現されるとともに、それらの入力
ピンおよび出力ピンの接続関係が配線W1〜W6で表現
されている。この論理回路図610から抽出して得られ
るネットリスト2は、論理回路を構成する各論理ブロッ
クBL1〜BL3の種別と、配線W1〜W6で表現され
る各論理ブロックBL1〜BL3の接続関係とを記述す
る。
の論理回路図の一例を示す。図32の論理回路図610
では、論理回路が論理ブロック(機能素子)BL1〜B
L3の組み合わせで表現されるとともに、それらの入力
ピンおよび出力ピンの接続関係が配線W1〜W6で表現
されている。この論理回路図610から抽出して得られ
るネットリスト2は、論理回路を構成する各論理ブロッ
クBL1〜BL3の種別と、配線W1〜W6で表現され
る各論理ブロックBL1〜BL3の接続関係とを記述す
る。
【0005】他方のレイアウトセルデータ3には、各論
理ブロックのレイアウト図面上における対応物(言い替
えると各論理ブロックのレイアウトイメージ)であるレ
イアウトセルの構造に関するレイアウト情報、すなわち
各レイアウトセルの形状、入/出力ピンの位置などが記
述されている。
理ブロックのレイアウト図面上における対応物(言い替
えると各論理ブロックのレイアウトイメージ)であるレ
イアウトセルの構造に関するレイアウト情報、すなわち
各レイアウトセルの形状、入/出力ピンの位置などが記
述されている。
【0006】図33は、図32に示した論理回路をレイ
アウト対象としたときに、配置部1および配線部4によ
って実行される作業の結果を示す模式図である。配置部
1は、ネットリスト2が記述する各論理ブロックBL1
〜BL3の種別とそれらの接続関係とにもとづいて、各
論理ブロックBL1〜BL3に対応するレイアウトセル
LC1〜LC3を、レイアウトセルデータ3が準備する
レイアウトセルの中から選び出し、イメージとしての
(すなわち仮想的な)レイアウト領域620内に配置す
る。なお、図33では、便宜上レイアウトセルLC1〜
LC3を論理ブロックBL1〜BL3の記号で表現して
いる。
アウト対象としたときに、配置部1および配線部4によ
って実行される作業の結果を示す模式図である。配置部
1は、ネットリスト2が記述する各論理ブロックBL1
〜BL3の種別とそれらの接続関係とにもとづいて、各
論理ブロックBL1〜BL3に対応するレイアウトセル
LC1〜LC3を、レイアウトセルデータ3が準備する
レイアウトセルの中から選び出し、イメージとしての
(すなわち仮想的な)レイアウト領域620内に配置す
る。なお、図33では、便宜上レイアウトセルLC1〜
LC3を論理ブロックBL1〜BL3の記号で表現して
いる。
【0007】配置部1は、矩形あるいは任意の形状の多
数の配置領域LR(図33に点線で示す)をレイアウト
領域620にあらかじめ生成し、その後、レイアウトセ
ルLC1〜LC3をこの配置領域LRの中に適宜配置す
る。
数の配置領域LR(図33に点線で示す)をレイアウト
領域620にあらかじめ生成し、その後、レイアウトセ
ルLC1〜LC3をこの配置領域LRの中に適宜配置す
る。
【0008】配線部4は、配置部1によって図33のよ
うに決定されたレイアウトセルLC1〜LC3の配置に
対して、ネットリスト2およびレイアウトセルデータ3
を参照しつつ、配線W1〜W6を配設する。すなわち、
既に配置されたレイアウトセルLC1〜LC3の入力、
出力ピンの位置に関する情報をレイアウトセルデータ3
から得るとともに、レイアウトセルLC1〜LC3の接
続関係に関する情報をネットリスト2から得ることによ
って、配線W1〜W6の経路をレイアウト領域620上
に決定する。
うに決定されたレイアウトセルLC1〜LC3の配置に
対して、ネットリスト2およびレイアウトセルデータ3
を参照しつつ、配線W1〜W6を配設する。すなわち、
既に配置されたレイアウトセルLC1〜LC3の入力、
出力ピンの位置に関する情報をレイアウトセルデータ3
から得るとともに、レイアウトセルLC1〜LC3の接
続関係に関する情報をネットリスト2から得ることによ
って、配線W1〜W6の経路をレイアウト領域620上
に決定する。
【0009】なお、配線部4によって決定されるのは配
線W1〜W6の経路とその配線の幅であって、配線W1
〜W6の間隔については後述するコンパクション部5で
決定される。一つの配線の経路が、異なる配線層(レイ
ヤ)にまたがるように決定されるときには、異なるレイ
ヤの間を接続するためのコンタクトホールが設置されな
ければならない。コンタクトルール20には、このコン
タクトホールのレイアウトイメージであるコンタクトセ
ルの形状があらかじめ記述されている。そして配線部4
は、コンタクトルール20にもとづいて、コンタクトセ
ルを配線W1〜W6の経路内に必要に応じて配置する。
線W1〜W6の経路とその配線の幅であって、配線W1
〜W6の間隔については後述するコンパクション部5で
決定される。一つの配線の経路が、異なる配線層(レイ
ヤ)にまたがるように決定されるときには、異なるレイ
ヤの間を接続するためのコンタクトホールが設置されな
ければならない。コンタクトルール20には、このコン
タクトホールのレイアウトイメージであるコンタクトセ
ルの形状があらかじめ記述されている。そして配線部4
は、コンタクトルール20にもとづいて、コンタクトセ
ルを配線W1〜W6の経路内に必要に応じて配置する。
【0010】通常、配線の幅はレイヤ毎に異なるので、
コンタクトルール20には、異なるレイヤ間を接続する
コンタクトセル毎に、異なる形状のコンタクトセルが準
備される。また、コンタクトルール20にはさらに、コ
ンタクトセルおよびその他の各種レイアウトセルの寸法
の単位であるグリッド間隔の大きさが記述されている。
グリッドは、レイアウト領域内にマトリクス状に配列さ
れるレイアウトのための基準点であり、各種レイアウト
セルおよび配線のレイアウトは、このグリッド上に配置
することによって行われる。そして、各種レイアウトセ
ルの寸法は、レイアウトセルデータ3およびコンタクト
ルール20において、グリッド間隔の整数倍で与えられ
ている。
コンタクトルール20には、異なるレイヤ間を接続する
コンタクトセル毎に、異なる形状のコンタクトセルが準
備される。また、コンタクトルール20にはさらに、コ
ンタクトセルおよびその他の各種レイアウトセルの寸法
の単位であるグリッド間隔の大きさが記述されている。
グリッドは、レイアウト領域内にマトリクス状に配列さ
れるレイアウトのための基準点であり、各種レイアウト
セルおよび配線のレイアウトは、このグリッド上に配置
することによって行われる。そして、各種レイアウトセ
ルの寸法は、レイアウトセルデータ3およびコンタクト
ルール20において、グリッド間隔の整数倍で与えられ
ている。
【0011】コンパクション部5は、配線部4によって
決定された配線W1〜W6の経路に対して、ネットリス
ト2、レイアウトセルデータ3、およびデザインルール
6を参照しつつ、配線W1〜W6の実配線を行う。デザ
インルール6には、配線の最小幅や最小間隔等に関する
デザイン上の規則が記述されている。
決定された配線W1〜W6の経路に対して、ネットリス
ト2、レイアウトセルデータ3、およびデザインルール
6を参照しつつ、配線W1〜W6の実配線を行う。デザ
インルール6には、配線の最小幅や最小間隔等に関する
デザイン上の規則が記述されている。
【0012】コンパクション部5は、既に配置されたレ
イアウトセルLC1〜LC3の配線層、配線禁止領域に
関する情報をレイアウトセルデータ3から、デザイン上
の規則をデザインルール6から、それぞれ得る。そし
て、配線W1〜W6のレイアウトを完成し、レイアウト
データ7を出力する。このとき配線W1〜W6の間隔も
決定される。レイアウトデータ7が得られることによっ
て対象回路のレイアウトは完了する。後続する工程で
は、レイアウトデータ7を用いて所要の拡散パターン等
が生成される。
イアウトセルLC1〜LC3の配線層、配線禁止領域に
関する情報をレイアウトセルデータ3から、デザイン上
の規則をデザインルール6から、それぞれ得る。そし
て、配線W1〜W6のレイアウトを完成し、レイアウト
データ7を出力する。このとき配線W1〜W6の間隔も
決定される。レイアウトデータ7が得られることによっ
て対象回路のレイアウトは完了する。後続する工程で
は、レイアウトデータ7を用いて所要の拡散パターン等
が生成される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の自動
配置配線装置600では、コンタクトセルを配置する際
には、それぞれのレイヤ上の配線の中心線(センターラ
イン)が交差する点に、コンタクトセルの中心が一致す
るようにコンタクトセルの配置が行われていた。図34
は、この動作を説明する動作説明図である。図34に示
すように、コンタクトセルCCはホールイメージHIと
ランドイメージLIとを有している。このコンタクトセ
ルCCは、レイヤA上の配線AWとレイヤB上の配線B
Wとが交差する位置に配置される。
配置配線装置600では、コンタクトセルを配置する際
には、それぞれのレイヤ上の配線の中心線(センターラ
イン)が交差する点に、コンタクトセルの中心が一致す
るようにコンタクトセルの配置が行われていた。図34
は、この動作を説明する動作説明図である。図34に示
すように、コンタクトセルCCはホールイメージHIと
ランドイメージLIとを有している。このコンタクトセ
ルCCは、レイヤA上の配線AWとレイヤB上の配線B
Wとが交差する位置に配置される。
【0014】配線AW、BWはいずれも、それらの中心
線AC、BCがグリッドG上に位置するように配設され
る。そして、コンタクトセルCCは、これらの中心線A
C、BCが交差するグリッドG上に、その中心点CPが
一致するように配置される。その結果、図34に例示す
るようにコンタクトセルCCのサイズ、すなわち一辺の
長さがグリッド間隔の奇数倍(図34では3倍の例を示
している)であるときには、コンタクトセルCCの四隅
の一つとして定義されるコンタクトセルCCの原点GP
がグリッドG上から外れて位置する。
線AC、BCがグリッドG上に位置するように配設され
る。そして、コンタクトセルCCは、これらの中心線A
C、BCが交差するグリッドG上に、その中心点CPが
一致するように配置される。その結果、図34に例示す
るようにコンタクトセルCCのサイズ、すなわち一辺の
長さがグリッド間隔の奇数倍(図34では3倍の例を示
している)であるときには、コンタクトセルCCの四隅
の一つとして定義されるコンタクトセルCCの原点GP
がグリッドG上から外れて位置する。
【0015】しかしながら、原点GPはコンタクトセル
CCの位置指定の基準点として機能するものであり、レ
イアウト後の工程においてレイアウトデータ7を用いて
拡散パターン等を生成する上で、原点GPはグリッドG
上に存在することが必要がある。このため、レイアウト
データ7において、グリッドGからずれた原点GPを最
寄りのグリッドG上に移動させるという修正を手作業で
行う必要があった。
CCの位置指定の基準点として機能するものであり、レ
イアウト後の工程においてレイアウトデータ7を用いて
拡散パターン等を生成する上で、原点GPはグリッドG
上に存在することが必要がある。このため、レイアウト
データ7において、グリッドGからずれた原点GPを最
寄りのグリッドG上に移動させるという修正を手作業で
行う必要があった。
【0016】また、自動配置配線装置600では、コン
タクトセルCCを配置する際に、その方向性を無視した
配置が行われていた。図35〜図37は、この動作を説
明する動作説明図である。配線の幅が異なるレイヤ間を
接続するコンタクトセルCCは、図35に示すように、
隣接する二辺の長さが異なる長方形形状をなす。図36
に示すように、接続すべきレイヤA、Bに配設される配
線AW、BWの間で、配線AWの方が配線BWよりも幅
が小さい場合には、コンタクトセルCCはその短辺が配
線AWの方を向き、長辺が配線BWの方を向くように設
置されなければならない。
タクトセルCCを配置する際に、その方向性を無視した
配置が行われていた。図35〜図37は、この動作を説
明する動作説明図である。配線の幅が異なるレイヤ間を
接続するコンタクトセルCCは、図35に示すように、
隣接する二辺の長さが異なる長方形形状をなす。図36
に示すように、接続すべきレイヤA、Bに配設される配
線AW、BWの間で、配線AWの方が配線BWよりも幅
が小さい場合には、コンタクトセルCCはその短辺が配
線AWの方を向き、長辺が配線BWの方を向くように設
置されなければならない。
【0017】しかしながら、従来の自動配置配線装置6
00では、コンタクトセルCCの方向性を考慮すること
なく、配置が行われていたので、図37に示すように、
方向性を誤って配置されることがあった。このため、レ
イアウトデータ7において、図37のように配置された
コンタクトセルCCを、図36のように正しく配置し直
すという修正を手作業で行う必要があった。
00では、コンタクトセルCCの方向性を考慮すること
なく、配置が行われていたので、図37に示すように、
方向性を誤って配置されることがあった。このため、レ
イアウトデータ7において、図37のように配置された
コンタクトセルCCを、図36のように正しく配置し直
すという修正を手作業で行う必要があった。
【0018】さらに、自動配置配線装置600では、微
細化プロセスに対応した張出し部を有するコンタクトセ
ルCCに対しても、その方向性を無視した配置が行われ
ていた。一般に、半導体プロセスによってレイアウト対
象回路が半導体装置に作り込まれたときには、各種レイ
アウトセル、配線等のエッジ部に円弧状の減肉が生じる
(この現象は「丸め」と称される)。微細化プロセスを
用いることによって、半導体装置が微細化される場合に
は、この「丸め」によってコンタクトセルCCのランド
イメージLIに生じる減肉が無視できなくなる。
細化プロセスに対応した張出し部を有するコンタクトセ
ルCCに対しても、その方向性を無視した配置が行われ
ていた。一般に、半導体プロセスによってレイアウト対
象回路が半導体装置に作り込まれたときには、各種レイ
アウトセル、配線等のエッジ部に円弧状の減肉が生じる
(この現象は「丸め」と称される)。微細化プロセスを
用いることによって、半導体装置が微細化される場合に
は、この「丸め」によってコンタクトセルCCのランド
イメージLIに生じる減肉が無視できなくなる。
【0019】このため、微細化プロセスに対応したレイ
アウトデータ7を作成するときには、図38に示すよう
に、二方向に張出し部PA、PBが設けられたコンタク
トセルCCがコンタクトルール20に準備される。張出
し部PA、PBは、それぞれコンタクトセルCCが接続
すべき2つのレイヤA、Bにおける張出し部である。こ
れらの張出し部PA、PBを有するコンタクトセルCC
は、正しくは図39に示すように、張出し部PAが配線
AWの反対側、張出し部PBが配線BWの反対側に位置
するように配置されなければならない。
アウトデータ7を作成するときには、図38に示すよう
に、二方向に張出し部PA、PBが設けられたコンタク
トセルCCがコンタクトルール20に準備される。張出
し部PA、PBは、それぞれコンタクトセルCCが接続
すべき2つのレイヤA、Bにおける張出し部である。こ
れらの張出し部PA、PBを有するコンタクトセルCC
は、正しくは図39に示すように、張出し部PAが配線
AWの反対側、張出し部PBが配線BWの反対側に位置
するように配置されなければならない。
【0020】ところが、従来の自動配置配線装置600
では、コンタクトセルCCの方向性を考慮することなく
配置が行われていたので、図40に示すように、方向性
を誤って配置されることがあった。このため、レイアウ
トデータ7において、図40のように配置されたコンタ
クトセルCCを、図39のように正しく配置し直すとい
う修正を手作業で行う必要があった。
では、コンタクトセルCCの方向性を考慮することなく
配置が行われていたので、図40に示すように、方向性
を誤って配置されることがあった。このため、レイアウ
トデータ7において、図40のように配置されたコンタ
クトセルCCを、図39のように正しく配置し直すとい
う修正を手作業で行う必要があった。
【0021】また、従来の自動配置配線装置600で
は、デザインルール6に規定される配線間隔は各レイヤ
毎に一種類のみであった。しかしながら、現実のレイア
ウト設計では、デザインルール6で準備される標準的な
配線よりも配線幅の大きい配線を配設する必要を生じる
場合があり、しかもこの幅の広い配線の近傍には、標準
的な配線間隔よりも大きい配線間隔を設定する必要があ
る。従来の自動配置配線装置600では、このような配
線幅、配線間隔は準備されていないために、レイアウト
データ7において、これらを修正する手作業を必要とし
た。
は、デザインルール6に規定される配線間隔は各レイヤ
毎に一種類のみであった。しかしながら、現実のレイア
ウト設計では、デザインルール6で準備される標準的な
配線よりも配線幅の大きい配線を配設する必要を生じる
場合があり、しかもこの幅の広い配線の近傍には、標準
的な配線間隔よりも大きい配線間隔を設定する必要があ
る。従来の自動配置配線装置600では、このような配
線幅、配線間隔は準備されていないために、レイアウト
データ7において、これらを修正する手作業を必要とし
た。
【0022】さらに、従来の自動配置配線装置600で
は、できるだけ配線長が短くなるように配線が行われて
いた。このため、レイアウトデータ7にもとづいて試作
あるいは製造された半導体装置において、配線間に無視
できないクロストークノイズが発生することがあった。
クロストークノイズを回避するためには、レイアウトデ
ータ7の配線に修正を施すという手作業を必要とした。
は、できるだけ配線長が短くなるように配線が行われて
いた。このため、レイアウトデータ7にもとづいて試作
あるいは製造された半導体装置において、配線間に無視
できないクロストークノイズが発生することがあった。
クロストークノイズを回避するためには、レイアウトデ
ータ7の配線に修正を施すという手作業を必要とした。
【0023】以上のように、従来の自動配置配線装置で
は、正しいレイアウトデータを得るため、あるいは高品
質の半導体装置を実現するレイアウトデータを得るため
には、自動配置配線装置が生成したレイアウトデータに
手作業による修正を加える必要があるという問題点があ
った。
は、正しいレイアウトデータを得るため、あるいは高品
質の半導体装置を実現するレイアウトデータを得るため
には、自動配置配線装置が生成したレイアウトデータに
手作業による修正を加える必要があるという問題点があ
った。
【0024】この発明は、従来の装置における上記した
問題点を解消するためになされたもので、手作業による
修正なしで、正しいレイアウトデータおよび高品質の半
導体装置を実現するレイアウトデータを生成する自動配
置配線装置を提供することを目的とする。
問題点を解消するためになされたもので、手作業による
修正なしで、正しいレイアウトデータおよび高品質の半
導体装置を実現するレイアウトデータを生成する自動配
置配線装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】第1の発明の自動配置配
線装置は、レイアウト対象回路のレイアウトを行う自動
配置配線装置において、複数配線層にわたって前記レイ
アウト対象回路の配線を配設する配線手段と、相異なる
配線層にまたがって配設された配線同士が重なる部位に
これらの配線同士を接続するコンタクトセルを配置する
コンタクトセル配置手段と、当該コンタクトセル配置手
段によって配置されたコンタクトセルに対して、付与さ
れた所定の条件を満たすようにその配置を修正するコン
タクトセル配置修正手段と、を備えることを特徴とす
る。
線装置は、レイアウト対象回路のレイアウトを行う自動
配置配線装置において、複数配線層にわたって前記レイ
アウト対象回路の配線を配設する配線手段と、相異なる
配線層にまたがって配設された配線同士が重なる部位に
これらの配線同士を接続するコンタクトセルを配置する
コンタクトセル配置手段と、当該コンタクトセル配置手
段によって配置されたコンタクトセルに対して、付与さ
れた所定の条件を満たすようにその配置を修正するコン
タクトセル配置修正手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0026】第2の発明の自動配置配線装置は、第1の
発明の装置において、前記配線手段が、規則的に配列し
たグリッド上に前記配線の中心線が沿うように当該配線
を配設し、前記コンタクトセル配置手段が、接続すべき
配線の中心線が交差する部位に前記コンタクトセルの中
心が重なるように当該コンタクトセルを配置し、前記コ
ンタクトセル配置修正手段が、前記コンタクトセル配置
手段によって配置された前記コンタクトセルに対して、
当該コンタクトセルに付随するとともにその位置指定の
基準点として機能する原点が最寄りのグリッドに一致す
るように、当該コンタクトセルを移動させること、を特
徴とする。
発明の装置において、前記配線手段が、規則的に配列し
たグリッド上に前記配線の中心線が沿うように当該配線
を配設し、前記コンタクトセル配置手段が、接続すべき
配線の中心線が交差する部位に前記コンタクトセルの中
心が重なるように当該コンタクトセルを配置し、前記コ
ンタクトセル配置修正手段が、前記コンタクトセル配置
手段によって配置された前記コンタクトセルに対して、
当該コンタクトセルに付随するとともにその位置指定の
基準点として機能する原点が最寄りのグリッドに一致す
るように、当該コンタクトセルを移動させること、を特
徴とする。
【0027】第3の発明の自動配置配線装置は、第2の
発明の装置において、前記グリッドがマトリクス状に配
列しており、前記コンタクトセルの形状が長方形であっ
てしかも各辺の長さが前記グリッドの間隔の整数倍であ
って、その原点が長方形の四隅の一つで定義されてお
り、前記コンタクトセル配置修正手段は、いずれかの辺
の長さが前記グリッドの間隔の奇数倍であるコンタクト
セルを検索し、検索によって見いだされたコンタクトセ
ルに対して、その原点が最寄りのグリッドに一致するよ
うに、当該コンタクトセルを移動させること、を特徴と
する。
発明の装置において、前記グリッドがマトリクス状に配
列しており、前記コンタクトセルの形状が長方形であっ
てしかも各辺の長さが前記グリッドの間隔の整数倍であ
って、その原点が長方形の四隅の一つで定義されてお
り、前記コンタクトセル配置修正手段は、いずれかの辺
の長さが前記グリッドの間隔の奇数倍であるコンタクト
セルを検索し、検索によって見いだされたコンタクトセ
ルに対して、その原点が最寄りのグリッドに一致するよ
うに、当該コンタクトセルを移動させること、を特徴と
する。
【0028】第4の発明の自動配置配線装置は、第1の
発明の装置において、前記コンタクトセルには、接続す
べき各配線に面する方向が指定されており、前記コンタ
クトセル配置修正手段が、前記コンタクトセルに指定さ
れた通りの方向に各配線が面するように、当該コンタク
トセルの向きを変更すること、を特徴とする。
発明の装置において、前記コンタクトセルには、接続す
べき各配線に面する方向が指定されており、前記コンタ
クトセル配置修正手段が、前記コンタクトセルに指定さ
れた通りの方向に各配線が面するように、当該コンタク
トセルの向きを変更すること、を特徴とする。
【0029】第5の発明の自動配置配線装置は、第4の
発明の装置において、前記配線手段が、マトリクス状に
配列したグリッド上に前記配線の中心線が沿うように当
該配線を配設し、前記コンタクトセル配置修正手段が、
前記コンタクトセルが接続すべき各配線が前記コンタク
トセルに指定された通りの方向に面するまで、当該コン
タクトセルを90゜ずつ回転すること、を特徴とする。
発明の装置において、前記配線手段が、マトリクス状に
配列したグリッド上に前記配線の中心線が沿うように当
該配線を配設し、前記コンタクトセル配置修正手段が、
前記コンタクトセルが接続すべき各配線が前記コンタク
トセルに指定された通りの方向に面するまで、当該コン
タクトセルを90゜ずつ回転すること、を特徴とする。
【0030】第6の発明の自動配置配線装置は、第5の
発明の装置において、前記コンタクトセルの回転を3回
行っても、当該コンタクトセルによって接続されるべき
各配線が当該コンタクトセルに指定された通りの方向に
面することがない場合に、これらの配線の少なくとも一
つの方向を当該コンタクトセルの回りに90゜ずつ変更
する配線方向変更手段を、さらに備えることを特徴とす
る。
発明の装置において、前記コンタクトセルの回転を3回
行っても、当該コンタクトセルによって接続されるべき
各配線が当該コンタクトセルに指定された通りの方向に
面することがない場合に、これらの配線の少なくとも一
つの方向を当該コンタクトセルの回りに90゜ずつ変更
する配線方向変更手段を、さらに備えることを特徴とす
る。
【0031】第7の発明の自動配置配線装置は、第4の
発明の装置において、前記コンタクトセルに指定された
方向とは合致し得ない角度で、当該コンタクトセルが接
続すべき配線同士が交差している場合に、これらの配線
の少なくとも一つの方向を当該コンタクトセルの近傍に
おいて変更する配線方向変更手段を、さらに備えること
を特徴とする。
発明の装置において、前記コンタクトセルに指定された
方向とは合致し得ない角度で、当該コンタクトセルが接
続すべき配線同士が交差している場合に、これらの配線
の少なくとも一つの方向を当該コンタクトセルの近傍に
おいて変更する配線方向変更手段を、さらに備えること
を特徴とする。
【0032】第8の発明の自動配置配線装置は、第4の
発明の装置において、前記コンタクトセルが、指定され
た方向とは反対側に張出し部を有すること、を特徴とす
る。
発明の装置において、前記コンタクトセルが、指定され
た方向とは反対側に張出し部を有すること、を特徴とす
る。
【0033】第9の発明の自動配置配線装置は、レイア
ウト対象回路のレイアウトを行う自動配置配線装置にお
いて、レイアウト対象回路の配線の経路と幅とを決定す
る配線手段と、前記配線手段で決定された配線の中で、
所定の基準値よりも幅の大きい配線である幅広配線を検
索する幅広配線検索手段と、幅広配線とそうでない標準
配線の配線間隔、及び幅広配線どうしの配線間隔が、そ
れぞれの配線に対して個別に付与された所定の値となる
ように、前記幅広配線および前記標準配線のレイアウト
を実行するコンパクション手段と、を備えることを特徴
とする。
ウト対象回路のレイアウトを行う自動配置配線装置にお
いて、レイアウト対象回路の配線の経路と幅とを決定す
る配線手段と、前記配線手段で決定された配線の中で、
所定の基準値よりも幅の大きい配線である幅広配線を検
索する幅広配線検索手段と、幅広配線とそうでない標準
配線の配線間隔、及び幅広配線どうしの配線間隔が、そ
れぞれの配線に対して個別に付与された所定の値となる
ように、前記幅広配線および前記標準配線のレイアウト
を実行するコンパクション手段と、を備えることを特徴
とする。
【0034】第10の発明の自動配置配線装置は、第9
の発明の装置において、前記配線手段が、レイアウト対
象回路の配線の経路と幅とを複数の配線層にわたって決
定し、前記所定の基準値が前記複数の配線層毎に個別に
付与されており、前記所定の値が前記複数の配線層毎に
個別に付与されており、前記幅広配線検索手段は、前記
複数の配線層毎に個別に付与された前記所定の基準値に
もとづいて、前記幅広配線を前記複数の配線層毎に検索
すること、を特徴とする。
の発明の装置において、前記配線手段が、レイアウト対
象回路の配線の経路と幅とを複数の配線層にわたって決
定し、前記所定の基準値が前記複数の配線層毎に個別に
付与されており、前記所定の値が前記複数の配線層毎に
個別に付与されており、前記幅広配線検索手段は、前記
複数の配線層毎に個別に付与された前記所定の基準値に
もとづいて、前記幅広配線を前記複数の配線層毎に検索
すること、を特徴とする。
【0035】第11の発明の自動配置配線装置は、レイ
アウト対象回路のレイアウトを行う自動配置配線装置に
おいて、レイアウト対象回路を構成する機能素子を配置
する配置手段と、前記機能素子の出力ピンおよび入力ピ
ンにつながる配線の経路と幅とを決定する配線手段と、
前記配線手段で決定された配線の中から、一方配線の信
号のレベル遷移にともなって他方配線に所定の限度を超
える信号変動が誘起される配線の組を検出するクロスト
ーク性検証手段と、前記クロストーク性検証手段で検出
された配線の組に対しては、標準の配線間隔よりも広い
配線間隔をもってレイアウトを実行するコンパクション
手段と、を備えることを特徴とする。
アウト対象回路のレイアウトを行う自動配置配線装置に
おいて、レイアウト対象回路を構成する機能素子を配置
する配置手段と、前記機能素子の出力ピンおよび入力ピ
ンにつながる配線の経路と幅とを決定する配線手段と、
前記配線手段で決定された配線の中から、一方配線の信
号のレベル遷移にともなって他方配線に所定の限度を超
える信号変動が誘起される配線の組を検出するクロスト
ーク性検証手段と、前記クロストーク性検証手段で検出
された配線の組に対しては、標準の配線間隔よりも広い
配線間隔をもってレイアウトを実行するコンパクション
手段と、を備えることを特徴とする。
【0036】第12の発明の自動配置配線装置は、第1
1の発明の装置において、前記機能素子の出力ピンに対
して、クロストークノイズを与え易いピンである強いピ
ンとクロストークノイズを受け易いピンである弱いピン
とを識別する識別手段、をさらに備え、前記配線手段
は、配線の経路が存在する範囲で、前記強いピンにつな
がる配線である強い配線と前記弱いピンにつながる配線
である弱い配線とが同一配線層上で隣接しないように、
しかも異なる配線層上で重複しないように、配線の経路
を決定し、前記クロストーク性検証手段は、前記配線手
段で決定された配線の中で不可避的に隣接または重複す
る強い配線と弱い配線の組を選択し、その中から、強い
配線の信号のレベル遷移にともなって弱い配線に所定の
限度を超える信号変動が誘起される配線の組を検出する
こと、を特徴とする。
1の発明の装置において、前記機能素子の出力ピンに対
して、クロストークノイズを与え易いピンである強いピ
ンとクロストークノイズを受け易いピンである弱いピン
とを識別する識別手段、をさらに備え、前記配線手段
は、配線の経路が存在する範囲で、前記強いピンにつな
がる配線である強い配線と前記弱いピンにつながる配線
である弱い配線とが同一配線層上で隣接しないように、
しかも異なる配線層上で重複しないように、配線の経路
を決定し、前記クロストーク性検証手段は、前記配線手
段で決定された配線の中で不可避的に隣接または重複す
る強い配線と弱い配線の組を選択し、その中から、強い
配線の信号のレベル遷移にともなって弱い配線に所定の
限度を超える信号変動が誘起される配線の組を検出する
こと、を特徴とする。
【0037】第13の発明の自動配置配線装置は、第1
1の発明の装置において、前記クロストーク性検証手段
は、前記一方配線の信号のレベル遷移にともなう前記他
方配線の信号変動の大きさを、前記一方配線のレベル遷
移幅をこれらの配線間の容量によるリアクタンスと前記
他方配線の容量によるリアクタンスとで分圧した値とし
て評価すること、を特徴とする。
1の発明の装置において、前記クロストーク性検証手段
は、前記一方配線の信号のレベル遷移にともなう前記他
方配線の信号変動の大きさを、前記一方配線のレベル遷
移幅をこれらの配線間の容量によるリアクタンスと前記
他方配線の容量によるリアクタンスとで分圧した値とし
て評価すること、を特徴とする。
【0038】第14の発明の自動配置配線装置は、レイ
アウト対象回路のレイアウトを行う自動配置配線装置に
おいて、レイアウト対象回路を構成する機能素子を配置
する配置手段と、前記機能素子の出力ピンおよび入力ピ
ンにつながる配線を配設する配線手段と、前記機能素子
の出力ピンに対して、クロストークノイズを与え易いピ
ンである強いピンとクロストークノイズを受け易いピン
である弱いピンとを識別する識別手段と、を備え、前記
配線手段は、配線の経路が存在する範囲で、前記強いピ
ンにつながる配線と前記弱いピンにつながる配線とが同
一配線層上で隣接しないように、しかも異なる配線層上
で重複しないように配線を配設すること、を特徴とす
る。
アウト対象回路のレイアウトを行う自動配置配線装置に
おいて、レイアウト対象回路を構成する機能素子を配置
する配置手段と、前記機能素子の出力ピンおよび入力ピ
ンにつながる配線を配設する配線手段と、前記機能素子
の出力ピンに対して、クロストークノイズを与え易いピ
ンである強いピンとクロストークノイズを受け易いピン
である弱いピンとを識別する識別手段と、を備え、前記
配線手段は、配線の経路が存在する範囲で、前記強いピ
ンにつながる配線と前記弱いピンにつながる配線とが同
一配線層上で隣接しないように、しかも異なる配線層上
で重複しないように配線を配設すること、を特徴とす
る。
【0039】第15の発明の自動配置配線装置は、第1
2または第14の発明の装置において、前記識別手段
が、前記出力ピンを駆動する前記機能素子内の駆動素子
の駆動能力が第1基準値よりも大きければ当該出力ピン
を強い出力ピンとして識別し、前記出力ピンを駆動する
前記機能素子内の駆動素子の駆動能力が第2基準値より
も小さければ当該出力ピンを弱い出力ピンとして識別
し、しかも、前記第1基準値は前記第2基準値よりも大
きいこと、を特徴とする。
2または第14の発明の装置において、前記識別手段
が、前記出力ピンを駆動する前記機能素子内の駆動素子
の駆動能力が第1基準値よりも大きければ当該出力ピン
を強い出力ピンとして識別し、前記出力ピンを駆動する
前記機能素子内の駆動素子の駆動能力が第2基準値より
も小さければ当該出力ピンを弱い出力ピンとして識別
し、しかも、前記第1基準値は前記第2基準値よりも大
きいこと、を特徴とする。
【0040】第16の発明の自動配置配線装置は、第1
4の発明の装置において、前記識別手段が、前記駆動素
子を構成するMOSトランジスタのチャネル幅とチャネ
ル長との比で前記駆動能力を評価すること、を特徴とす
る。
4の発明の装置において、前記識別手段が、前記駆動素
子を構成するMOSトランジスタのチャネル幅とチャネ
ル長との比で前記駆動能力を評価すること、を特徴とす
る。
【0041】
【作用】第1の発明の装置では、一旦配置されたコンタ
クトセルに対して、所定の条件に沿ってその配置が修正
される。このため、所定の条件を満たすようにコンタク
トセルが配置されたレイアウトが実現する。
クトセルに対して、所定の条件に沿ってその配置が修正
される。このため、所定の条件を満たすようにコンタク
トセルが配置されたレイアウトが実現する。
【0042】第2の発明の装置では、一旦配置されたコ
ンタクトセルに対して、その原点がグリッドに一致する
ようにコンタクトセルの配置が修正される。このため、
原点がグリッドに一致するようにコンタクトセルが配置
されたレイアウトが実現する。
ンタクトセルに対して、その原点がグリッドに一致する
ようにコンタクトセルの配置が修正される。このため、
原点がグリッドに一致するようにコンタクトセルが配置
されたレイアウトが実現する。
【0043】第3の発明の装置では、いずれかの辺の長
さがグリッドの間隔の奇数倍であるコンタクトセルを探
索し、見いだされたコンタクトセルが移動の対象とされ
る。コンタクトセルは、接続すべき配線の中心線が交差
する部位にコンタクトセルの中心が重なるように配置さ
れ、しかも、配線の中心線はグリッドに沿っているの
で、コンタクトセルの中心はグリッドに重なっている。
したがって、四角形の四隅の一つで定義される原点がグ
リッドからずれているコンタクトセルは、いずれかの辺
の長さがグリッドの間隔の奇数倍であるコンタクトセル
に限られる。この発明の装置は、このようなコンタクト
セルを選び出して配置の修正を行う。
さがグリッドの間隔の奇数倍であるコンタクトセルを探
索し、見いだされたコンタクトセルが移動の対象とされ
る。コンタクトセルは、接続すべき配線の中心線が交差
する部位にコンタクトセルの中心が重なるように配置さ
れ、しかも、配線の中心線はグリッドに沿っているの
で、コンタクトセルの中心はグリッドに重なっている。
したがって、四角形の四隅の一つで定義される原点がグ
リッドからずれているコンタクトセルは、いずれかの辺
の長さがグリッドの間隔の奇数倍であるコンタクトセル
に限られる。この発明の装置は、このようなコンタクト
セルを選び出して配置の修正を行う。
【0044】第4の発明では、コンタクトセルは位置修
正手段の働きによって、接続すべき配線に対して指定さ
れた方向に配置される。このため、正しい方向にコンタ
クトセルが配置されたレイアウトが実現する。
正手段の働きによって、接続すべき配線に対して指定さ
れた方向に配置される。このため、正しい方向にコンタ
クトセルが配置されたレイアウトが実現する。
【0045】第5の発明の装置では、グリッドがマトリ
クス状に配列するとともに、中心線がグリッドに沿うよ
うに配線が配設されるので、接続すべき配線が正しい角
度で交差している限り、コンタクトセルを90゜ずつ回
転する中で、接続すべき配線に対して指定された方向へ
のコンタクトセルの配置が必ず実現する。
クス状に配列するとともに、中心線がグリッドに沿うよ
うに配線が配設されるので、接続すべき配線が正しい角
度で交差している限り、コンタクトセルを90゜ずつ回
転する中で、接続すべき配線に対して指定された方向へ
のコンタクトセルの配置が必ず実現する。
【0046】第6の発明の装置では、コンタクトセルが
接続すべき各配線がコンタクトセルに指定された通りの
方向に面することがない場合に、これらの配線の少なく
とも一つの方向が当該コンタクトセルの回りに90゜ず
つ変更される。そのことによって、接続すべき配線が正
しい角度で交差していなくても、正しい角度で交差する
ようにコンタクトセルの近傍での配線の方向が修正され
る。
接続すべき各配線がコンタクトセルに指定された通りの
方向に面することがない場合に、これらの配線の少なく
とも一つの方向が当該コンタクトセルの回りに90゜ず
つ変更される。そのことによって、接続すべき配線が正
しい角度で交差していなくても、正しい角度で交差する
ようにコンタクトセルの近傍での配線の方向が修正され
る。
【0047】第7の発明の装置では、接続すべき配線が
正しい角度で交差していないときに、正しい角度で交差
するようにコンタクトセルの近傍での配線の方向が修正
される。
正しい角度で交差していないときに、正しい角度で交差
するようにコンタクトセルの近傍での配線の方向が修正
される。
【0048】第8の発明の装置では、コンタクトセル
が、指定された方向とは反対側に張出し部を有するの
で、レイアウト対象回路が微細化プロセスの対象となっ
たときに、「丸め」によるコンタクトセルに減肉が生じ
ても接続不良などの故障を防止できる。
が、指定された方向とは反対側に張出し部を有するの
で、レイアウト対象回路が微細化プロセスの対象となっ
たときに、「丸め」によるコンタクトセルに減肉が生じ
ても接続不良などの故障を防止できる。
【0049】第9の発明の装置では、標準配線と幅広配
線とに対してそれぞれ個別に付与された配線間隔をもっ
てレイアウトが行われる。
線とに対してそれぞれ個別に付与された配線間隔をもっ
てレイアウトが行われる。
【0050】第10の発明の装置では、複数の配線層毎
に標準配線と幅広配線の区別が行われ、複数の配線層毎
に個別の配線間隔をもって標準配線と幅広配線のレイア
ウトが行われる。
に標準配線と幅広配線の区別が行われ、複数の配線層毎
に個別の配線間隔をもって標準配線と幅広配線のレイア
ウトが行われる。
【0051】第11の発明の装置では、クロストーク性
検証手段によって、クロストークノイズが所定の限度を
超えて大きい配線の組が検出され、コンパクション手段
によって、その配線の組に対しては配線間隔が大きく設
定される。配線間隔が大きく設定されることによってク
ロストークノイズは減少する。すなわち、この装置で
は、すべての配線についてクロストークノイズを低く抑
えたレイアウトが実現する。
検証手段によって、クロストークノイズが所定の限度を
超えて大きい配線の組が検出され、コンパクション手段
によって、その配線の組に対しては配線間隔が大きく設
定される。配線間隔が大きく設定されることによってク
ロストークノイズは減少する。すなわち、この装置で
は、すべての配線についてクロストークノイズを低く抑
えたレイアウトが実現する。
【0052】第12の発明の装置では、可能な範囲で強
い配線と弱い配線とが隣接および重複しないように配線
の経路が決定された上で、不可避的に隣接または重複す
る配線の組の中からクロストークノイズが所定の限度を
超えて大きい配線の組が検出される。すなわち、クロス
トークノイズの大きい配線の組を検出する対象があらか
じめ絞り込まれるので、レイアウトに要する時間が短縮
される。
い配線と弱い配線とが隣接および重複しないように配線
の経路が決定された上で、不可避的に隣接または重複す
る配線の組の中からクロストークノイズが所定の限度を
超えて大きい配線の組が検出される。すなわち、クロス
トークノイズの大きい配線の組を検出する対象があらか
じめ絞り込まれるので、レイアウトに要する時間が短縮
される。
【0053】第13の発明の装置では、配線間のクロス
トークノイズの大きさが、一方配線のレベル遷移幅をこ
れらの配線間の容量によるリアクタンスと他方配線の容
量によるリアクタンスとで分圧した値として評価され
る。このため、クロストークノイズの大きさの評価が容
易である。
トークノイズの大きさが、一方配線のレベル遷移幅をこ
れらの配線間の容量によるリアクタンスと他方配線の容
量によるリアクタンスとで分圧した値として評価され
る。このため、クロストークノイズの大きさの評価が容
易である。
【0054】第14の発明の装置では、可能な範囲で強
い配線と弱い配線とが隣接および重複しないように配線
の経路が決定される。このため、クロストークノイズの
影響の少ないレイアウトが実現する。
い配線と弱い配線とが隣接および重複しないように配線
の経路が決定される。このため、クロストークノイズの
影響の少ないレイアウトが実現する。
【0055】第15の発明の装置では、出力ピンを駆動
する駆動素子の駆動能力を所定の基準値と比較すること
によって、出力ピンが強いピンと弱いピンとに識別され
る。このため、強いピンと弱いピンへの識別が容易に行
われる。
する駆動素子の駆動能力を所定の基準値と比較すること
によって、出力ピンが強いピンと弱いピンとに識別され
る。このため、強いピンと弱いピンへの識別が容易に行
われる。
【0056】第16の発明の装置では、駆動素子を構成
するMOSトランジスタのチャネル幅とチャネル長との
比で駆動能力が評価される。このため、駆動能力の評価
が容易に行われる。
するMOSトランジスタのチャネル幅とチャネル長との
比で駆動能力が評価される。このため、駆動能力の評価
が容易に行われる。
【0057】
<第1実施例>はじめに、第1実施例について説明す
る。図1はこの実施例の自動配置配線装置100の構成
を示すブロック図である。なお、以下の図において、図
31に示した自動配置配線装置600と同一部分には同
一符号を付して、その詳細な説明を略する。
る。図1はこの実施例の自動配置配線装置100の構成
を示すブロック図である。なお、以下の図において、図
31に示した自動配置配線装置600と同一部分には同
一符号を付して、その詳細な説明を略する。
【0058】自動配置配線装置100が備える配線部1
2は、自動配置配線装置600の配線部4と同様に、配
置部1によって決定されたレイアウトセルの配置に対し
て、ネットリスト2およびレイアウトセルデータ3を参
照しつつ配線を配設する。すなわち、配線の経路と幅を
決定する。それとともに、配線部12はコンタクトルー
ル20にもとづいて、コンタクトセルを配線の経路内に
必要に応じて配置する。配線部12はさらに、すべての
コンタクトセルCCの原点GPがグリッドGと一致する
ように、原点GPがグリッドGに一致しないコンタクト
セルCCの位置を修正する機能を果たす。配線部12に
おけるこの特徴的な動作については後述する。
2は、自動配置配線装置600の配線部4と同様に、配
置部1によって決定されたレイアウトセルの配置に対し
て、ネットリスト2およびレイアウトセルデータ3を参
照しつつ配線を配設する。すなわち、配線の経路と幅を
決定する。それとともに、配線部12はコンタクトルー
ル20にもとづいて、コンタクトセルを配線の経路内に
必要に応じて配置する。配線部12はさらに、すべての
コンタクトセルCCの原点GPがグリッドGと一致する
ように、原点GPがグリッドGに一致しないコンタクト
セルCCの位置を修正する機能を果たす。配線部12に
おけるこの特徴的な動作については後述する。
【0059】図2は、自動配置配線装置100における
レイアウト作業の流れの主要部を示すフローチャートで
ある。以下に、このフローチャートに沿って、自動配置
配線装置100の動作を説明する。自動配置配線装置1
00を用いたレイアウトを実行するには、あらかじめス
テップS21において、コンタクトルール20にコンタ
クトセルCCのサイズに関するデータが付与される。こ
のとき、グリッド間隔の大きさに関するデータも同時に
付与される。また、ネットリスト2、レイアウトセルデ
ータ3、およびデザインルール6も、同様にあらかじめ
準備される。
レイアウト作業の流れの主要部を示すフローチャートで
ある。以下に、このフローチャートに沿って、自動配置
配線装置100の動作を説明する。自動配置配線装置1
00を用いたレイアウトを実行するには、あらかじめス
テップS21において、コンタクトルール20にコンタ
クトセルCCのサイズに関するデータが付与される。こ
のとき、グリッド間隔の大きさに関するデータも同時に
付与される。また、ネットリスト2、レイアウトセルデ
ータ3、およびデザインルール6も、同様にあらかじめ
準備される。
【0060】つぎに、配置部1が動作することによっ
て、対象回路を構成する論理ブロックに対応するレイア
ウトセルが仮想的なレイアウト領域内に配置される(ス
テップS22)。
て、対象回路を構成する論理ブロックに対応するレイア
ウトセルが仮想的なレイアウト領域内に配置される(ス
テップS22)。
【0061】つづいて、配線部12によってステップS
23〜ステップS26の処理が実行される。まず、ステ
ップS23では、コンタクトルール20にもとづいて、
コンタクトセルCCの縦横二辺のサイズを算出するとと
もに、縦横の二辺ともグリッド間隔の偶数倍である(こ
こでは、「オングリッド」と称する)か、あるいは、少
なくとも一辺がグリッド間隔の奇数倍である(ここで
は、「オフグリッド」と称する)か、を判定する。配線
部12自身にメモリが備わっており、コンタクトルール
20が準備する各コンタクトセルCCに対して、判定に
よって得られたデータすなわちオングリッドまたはオフ
グリッドのいずれであるかに関するデータが、このメモ
リに記憶される。
23〜ステップS26の処理が実行される。まず、ステ
ップS23では、コンタクトルール20にもとづいて、
コンタクトセルCCの縦横二辺のサイズを算出するとと
もに、縦横の二辺ともグリッド間隔の偶数倍である(こ
こでは、「オングリッド」と称する)か、あるいは、少
なくとも一辺がグリッド間隔の奇数倍である(ここで
は、「オフグリッド」と称する)か、を判定する。配線
部12自身にメモリが備わっており、コンタクトルール
20が準備する各コンタクトセルCCに対して、判定に
よって得られたデータすなわちオングリッドまたはオフ
グリッドのいずれであるかに関するデータが、このメモ
リに記憶される。
【0062】図3には、オフグリッドのコンタクトセル
CCの例を示す。正方形であるコンタクトセルCCの二
辺の長さaは、グリッド間隔gの3倍すなわち奇数倍で
ある。したがって、ステップS23において、このコン
タクトセルCCはオフグリッドとして記憶される。
CCの例を示す。正方形であるコンタクトセルCCの二
辺の長さaは、グリッド間隔gの3倍すなわち奇数倍で
ある。したがって、ステップS23において、このコン
タクトセルCCはオフグリッドとして記憶される。
【0063】一方、図4には、オングリッドのコンタク
トセルCCの例を示す。同じく正方形であるコンタクト
セルCCの二辺の長さaは、グリッド間隔gの4倍すな
わち偶数倍である。したがって、ステップS23におい
て、このコンタクトセルCCはオングリッドとして記憶
される。
トセルCCの例を示す。同じく正方形であるコンタクト
セルCCの二辺の長さaは、グリッド間隔gの4倍すな
わち偶数倍である。したがって、ステップS23におい
て、このコンタクトセルCCはオングリッドとして記憶
される。
【0064】つぎに、ステップS24では、配線の経路
と幅が決定される。その後、ステップS25において、
コンタクトセルが配線上の必要な箇所に配置される。こ
れらのステップS24、S25における処理は、自動配
置配線装置600における配線部4の処理と同様であ
る。
と幅が決定される。その後、ステップS25において、
コンタクトセルが配線上の必要な箇所に配置される。こ
れらのステップS24、S25における処理は、自動配
置配線装置600における配線部4の処理と同様であ
る。
【0065】つづいて、ステップS26において、オフ
セット処理が行われる。この処理は、オフグリッドのコ
ンタクトセルCCに対して、その原点GPがグリッドG
に一致するように位置を修正する処理である。この処理
は、以下のように実行される。
セット処理が行われる。この処理は、オフグリッドのコ
ンタクトセルCCに対して、その原点GPがグリッドG
に一致するように位置を修正する処理である。この処理
は、以下のように実行される。
【0066】まず、ステップS25の処理によって、レ
イアウト領域上に配置されたコンタクトセルCCの中
で、オフグリッドのコンタクトセルCCを順次探索す
る。探し出されたオフグリッドのコンタクトセルCC
は、図5に示すように、中心点CPがレイヤAの中心線
ACとレイヤBの中心線BCが交差する点に一致するよ
うに配置されている。そのために、原点GPは、グリッ
ドGからずれた位置に存在する。図6に示すように、配
線部12は、このオフグリッドのコンタクトセルCCに
対して、原点GPが最寄りのグリッドG上に重なるよう
に、コンタクトセルCCを移動させる。
イアウト領域上に配置されたコンタクトセルCCの中
で、オフグリッドのコンタクトセルCCを順次探索す
る。探し出されたオフグリッドのコンタクトセルCC
は、図5に示すように、中心点CPがレイヤAの中心線
ACとレイヤBの中心線BCが交差する点に一致するよ
うに配置されている。そのために、原点GPは、グリッ
ドGからずれた位置に存在する。図6に示すように、配
線部12は、このオフグリッドのコンタクトセルCCに
対して、原点GPが最寄りのグリッドG上に重なるよう
に、コンタクトセルCCを移動させる。
【0067】一方、図7に示すように、ステップS25
の処理によってレイアウト領域上に配置されたオングリ
ッドのコンタクトセルCCは、既に原点GPがグリッド
Gに一致しているので、位置を修正する処理は必要がな
い。
の処理によってレイアウト領域上に配置されたオングリ
ッドのコンタクトセルCCは、既に原点GPがグリッド
Gに一致しているので、位置を修正する処理は必要がな
い。
【0068】ステップS26が終了すると、コンパクシ
ョン部5によってステップS27の処理、すなわちコン
パクション処理が実行される。この処理は、自動配置配
線装置600におけるコンパクション部5の処理と同要
領で行われる。
ョン部5によってステップS27の処理、すなわちコン
パクション処理が実行される。この処理は、自動配置配
線装置600におけるコンパクション部5の処理と同要
領で行われる。
【0069】以上のように、この実施例の自動配置配線
装置100では、配線部12によって、オフグリッドの
コンタクトセルCCに対して、一旦設置された位置が適
宜修正されるので、レイアウトデータ7において、すべ
てのコンタクトセルCCの原点GPがグリッドG上に位
置する。このため、レイアウトデータ7を手作業で修正
するという手間を要しない。すなわち、非能率な手作業
による修正を加えることなく、正しいレイアウトデータ
7を得ることができる。
装置100では、配線部12によって、オフグリッドの
コンタクトセルCCに対して、一旦設置された位置が適
宜修正されるので、レイアウトデータ7において、すべ
てのコンタクトセルCCの原点GPがグリッドG上に位
置する。このため、レイアウトデータ7を手作業で修正
するという手間を要しない。すなわち、非能率な手作業
による修正を加えることなく、正しいレイアウトデータ
7を得ることができる。
【0070】<第2実施例>つぎに、第2実施例につい
て説明する。図8はこの実施例の自動配置配線装置20
0の構成を示すブロック図である。自動配置配線装置2
00は、コンタクトセル検索部23およびコンタクトセ
ル移動処理部24を備える点が、従来の自動配置配線装
置600とは特徴的に異なっている。
て説明する。図8はこの実施例の自動配置配線装置20
0の構成を示すブロック図である。自動配置配線装置2
00は、コンタクトセル検索部23およびコンタクトセ
ル移動処理部24を備える点が、従来の自動配置配線装
置600とは特徴的に異なっている。
【0071】コンタクトセル検索部23は、コンパクシ
ョン部5によるコンパクション処理が終了して得られた
レイアウトデータにおいて、原点GPがグリッドGから
ずれているコンタクトセルCCを検索する装置部分であ
る。また、コンタクトセル移動処理部24は、検索の結
果見いだされたコンタクトセルCCを適宜移動させるこ
とによって、その原点GPとグリッドGとを重ねる装置
部分である。
ョン部5によるコンパクション処理が終了して得られた
レイアウトデータにおいて、原点GPがグリッドGから
ずれているコンタクトセルCCを検索する装置部分であ
る。また、コンタクトセル移動処理部24は、検索の結
果見いだされたコンタクトセルCCを適宜移動させるこ
とによって、その原点GPとグリッドGとを重ねる装置
部分である。
【0072】図9は、自動配置配線装置200における
レイアウト作業の流れの主要部を示すフローチャートで
ある。以下に、このフローチャートに沿って、自動配置
配線装置200の動作を説明する。自動配置配線装置2
00を用いたレイアウトを実行するには、あらかじめ、
ネットリスト2、レイアウトセルデータ3、コンタクト
ルール20およびデザインルール6に所定のデータが付
与される(図示を略する)。
レイアウト作業の流れの主要部を示すフローチャートで
ある。以下に、このフローチャートに沿って、自動配置
配線装置200の動作を説明する。自動配置配線装置2
00を用いたレイアウトを実行するには、あらかじめ、
ネットリスト2、レイアウトセルデータ3、コンタクト
ルール20およびデザインルール6に所定のデータが付
与される(図示を略する)。
【0073】つぎに、配置部1が動作することによっ
て、対象回路を構成する論理ブロックに対応するレイア
ウトセルが仮想的なレイアウト領域内に配置される(ス
テップS41)。
て、対象回路を構成する論理ブロックに対応するレイア
ウトセルが仮想的なレイアウト領域内に配置される(ス
テップS41)。
【0074】つぎに、ステップS42では、配線の経路
と幅が決定されるとともに、コンタクトセルが配線上の
必要な箇所に配置される。この処理は従来の自動配置配
線装置600における配線部4の処理と同様であり、自
動配置配線装置200の配線部4によって行われる。
と幅が決定されるとともに、コンタクトセルが配線上の
必要な箇所に配置される。この処理は従来の自動配置配
線装置600における配線部4の処理と同様であり、自
動配置配線装置200の配線部4によって行われる。
【0075】つぎに、コンパクション部5によってステ
ップS43の処理、すなわちコンパクション処理が実行
される。この処理は、自動配置配線装置600における
コンパクション部5の処理と同要領で行われる。
ップS43の処理、すなわちコンパクション処理が実行
される。この処理は、自動配置配線装置600における
コンパクション部5の処理と同要領で行われる。
【0076】つづいて、コンタクトセル検索部23によ
って、ステップS44の処理が実行される。このステッ
プS44では、コンパクション処理が完了したレイアウ
ト領域上のコンタクトセルCCの中で、原点GPがグリ
ッドGと一致しないものを検索する。
って、ステップS44の処理が実行される。このステッ
プS44では、コンパクション処理が完了したレイアウ
ト領域上のコンタクトセルCCの中で、原点GPがグリ
ッドGと一致しないものを検索する。
【0077】つぎに、コンタクトセル移動処理部24に
よってステップS45、S46の処理が実行される。ス
テップS45では、検索によって見いだされた原点GP
とグリッドGとが一致しないコンタクトセルCCに対し
て、その原点GPが最寄りのグリッドGへ一致するよう
な移動処理が施される。例えば、図5に示したコンタク
トセルCCは、原点GPがグリッドGに一致しないの
で、ステップS45の検索処理によって見出される。そ
して、ステップS46の処理によって、図6に示すよう
に、コンタクトセルCCの位置が修正され、原点GPが
最寄りのグリッドGの上に重なる。
よってステップS45、S46の処理が実行される。ス
テップS45では、検索によって見いだされた原点GP
とグリッドGとが一致しないコンタクトセルCCに対し
て、その原点GPが最寄りのグリッドGへ一致するよう
な移動処理が施される。例えば、図5に示したコンタク
トセルCCは、原点GPがグリッドGに一致しないの
で、ステップS45の検索処理によって見出される。そ
して、ステップS46の処理によって、図6に示すよう
に、コンタクトセルCCの位置が修正され、原点GPが
最寄りのグリッドGの上に重なる。
【0078】一方、図7に示したコンタクトセルCC
は、原点GPがグリッドGに一致しているので、ステッ
プS45における検索によって見いだされることはな
い。したがって、ステップS46における、移動処理の
対象とはならない。
は、原点GPがグリッドGに一致しているので、ステッ
プS45における検索によって見いだされることはな
い。したがって、ステップS46における、移動処理の
対象とはならない。
【0079】ステップS45の処理が完了すると、処理
はステップS46へと移行し、修正が完了したレイアウ
トデータがレイアウトデータ7として出力される。
はステップS46へと移行し、修正が完了したレイアウ
トデータがレイアウトデータ7として出力される。
【0080】以上のように、この実施例の自動配置配線
装置200では、コンタクトセル検索部23によって、
原点GPがグリッドGからずれて配置されたコンタクト
セルCCに対して、その位置が適宜修正されるので、レ
イアウトデータ7においては、すべてのコンタクトセル
CCの原点GPがグリッドG上に位置する。このため、
レイアウトデータ7を手作業で修正するという手間を要
しない。すなわち、非能率な手作業による修正を加える
ことなく、正しいレイアウトデータ7を得ることができ
る。
装置200では、コンタクトセル検索部23によって、
原点GPがグリッドGからずれて配置されたコンタクト
セルCCに対して、その位置が適宜修正されるので、レ
イアウトデータ7においては、すべてのコンタクトセル
CCの原点GPがグリッドG上に位置する。このため、
レイアウトデータ7を手作業で修正するという手間を要
しない。すなわち、非能率な手作業による修正を加える
ことなく、正しいレイアウトデータ7を得ることができ
る。
【0081】<第3実施例>つぎに、第3実施例につい
て説明する。図10はこの実施例の自動配置配線装置3
00の構成を示すブロック図である。自動配置配線装置
300が備える配線部17は、自動配置配線装置600
の配線部4と同様に、配置部1によって決定されたレイ
アウトセルの配置に対して、ネットリスト2およびレイ
アウトセルデータ3を参照しつつ配線の経路と幅を決定
するとともに、コンタクトルール21にもとづいて、コ
ンタクトセルを配線の経路内に必要に応じて配置する。
て説明する。図10はこの実施例の自動配置配線装置3
00の構成を示すブロック図である。自動配置配線装置
300が備える配線部17は、自動配置配線装置600
の配線部4と同様に、配置部1によって決定されたレイ
アウトセルの配置に対して、ネットリスト2およびレイ
アウトセルデータ3を参照しつつ配線の経路と幅を決定
するとともに、コンタクトルール21にもとづいて、コ
ンタクトセルを配線の経路内に必要に応じて配置する。
【0082】また、コンタクトルール21にはさらに、
コンタクトセルCCの方向性に関するデータが記述され
ている。配線部17は、コンタクトルール21を参照す
ることによって、コンタクトセルCCを正しい方向に配
置する機能をさらに有する点において、配線部4とは特
徴的に異なっている。配線部17におけるこの特徴的な
動作については後述する。
コンタクトセルCCの方向性に関するデータが記述され
ている。配線部17は、コンタクトルール21を参照す
ることによって、コンタクトセルCCを正しい方向に配
置する機能をさらに有する点において、配線部4とは特
徴的に異なっている。配線部17におけるこの特徴的な
動作については後述する。
【0083】図11は、自動配置配線装置300におけ
るレイアウト作業の流れの主要部を示すフローチャート
である。以下に、このフローチャートに沿って、自動配
置配線装置300の動作を説明する。自動配置配線装置
300を用いたレイアウトを実行するには、あらかじめ
ステップS61において、コンタクトルール21にコン
タクトセルCCのサイズに関するデータが付与される。
このとき、各コンタクトセルCCについて、それらが接
続すべき各レイヤの配線の方向を定義する。
るレイアウト作業の流れの主要部を示すフローチャート
である。以下に、このフローチャートに沿って、自動配
置配線装置300の動作を説明する。自動配置配線装置
300を用いたレイアウトを実行するには、あらかじめ
ステップS61において、コンタクトルール21にコン
タクトセルCCのサイズに関するデータが付与される。
このとき、各コンタクトセルCCについて、それらが接
続すべき各レイヤの配線の方向を定義する。
【0084】図12にその定義の一例を示す。図12に
おいて、コンタクトセルCCはレイヤAの配線とレイヤ
Bの配線とを接続するものであり、コンタクトルール2
1には、レイヤAに配設される配線の方向DAとレイヤ
Bに配設される配線の方向DBとが定義される。すなわ
ち、配線方向DAおよび配線方向DBに関するデータ
が、コンタクトセルCCの形状に関するデータとともに
コンタクトセルCCに付随するデータとしてコンタクト
ルール21に書き込まれる。
おいて、コンタクトセルCCはレイヤAの配線とレイヤ
Bの配線とを接続するものであり、コンタクトルール2
1には、レイヤAに配設される配線の方向DAとレイヤ
Bに配設される配線の方向DBとが定義される。すなわ
ち、配線方向DAおよび配線方向DBに関するデータ
が、コンタクトセルCCの形状に関するデータとともに
コンタクトセルCCに付随するデータとしてコンタクト
ルール21に書き込まれる。
【0085】また、ステップS61では、グリッド間隔
の大きさに関するデータも同時に付与される。さらに、
ネットリスト2、レイアウトセルデータ3、およびデザ
インルール6も、同様にあらかじめ準備される。
の大きさに関するデータも同時に付与される。さらに、
ネットリスト2、レイアウトセルデータ3、およびデザ
インルール6も、同様にあらかじめ準備される。
【0086】つぎに、配置部1が動作することによっ
て、対象回路を構成する論理ブロックに対応するレイア
ウトセルが仮想的なレイアウト領域内に配置される(ス
テップS62)。
て、対象回路を構成する論理ブロックに対応するレイア
ウトセルが仮想的なレイアウト領域内に配置される(ス
テップS62)。
【0087】つぎに、配線部17によってステップS6
3〜ステップS66の処理が実行される。まず、ステッ
プS63では配線の経路と幅が決定され、つづいてステ
ップS64においてコンタクトセルが配線上の必要な箇
所に配置される。これらの処理は従来の自動配置配線装
置600における配線部4の処理と同様である。
3〜ステップS66の処理が実行される。まず、ステッ
プS63では配線の経路と幅が決定され、つづいてステ
ップS64においてコンタクトセルが配線上の必要な箇
所に配置される。これらの処理は従来の自動配置配線装
置600における配線部4の処理と同様である。
【0088】つづくステップS65では、配置されたコ
ンタクトセルに接続されている配線の方向と、コンタク
トルール21に記述される正しい配線方向との間の一致
性を検証する。図13〜図16は、このステップS65
の処理を説明する動作説明図である。
ンタクトセルに接続されている配線の方向と、コンタク
トルール21に記述される正しい配線方向との間の一致
性を検証する。図13〜図16は、このステップS65
の処理を説明する動作説明図である。
【0089】図13に示すように、一つの配線の経路が
レイヤAの配線AWからレイヤBの配線BWへと至るよ
うに決定されている場合に、これらを接続すべきコンタ
クトセルCC(図12)は、ステップS64の処理によ
って例えば図14のように配置される。一方、図15に
示すように、配線AWと配線BWとが図13とは異なる
方向へ配設された場合には、コンタクトセルCCは図1
6に示すように配置される。
レイヤAの配線AWからレイヤBの配線BWへと至るよ
うに決定されている場合に、これらを接続すべきコンタ
クトセルCC(図12)は、ステップS64の処理によ
って例えば図14のように配置される。一方、図15に
示すように、配線AWと配線BWとが図13とは異なる
方向へ配設された場合には、コンタクトセルCCは図1
6に示すように配置される。
【0090】ステップS65では、ステップS64で配
置された各コンタクトセルCCについて、コンタクトル
ール21に記述される配線方向DA、DBと、コンタク
トセルCCに接続される配線AW、BWの方向とを比較
し、方向が一致しているか否かを判定する。
置された各コンタクトセルCCについて、コンタクトル
ール21に記述される配線方向DA、DBと、コンタク
トセルCCに接続される配線AW、BWの方向とを比較
し、方向が一致しているか否かを判定する。
【0091】例えば、図14のように配置されたコンタ
クトセルCCについては、配線方向DAと配線AWの方
向とが一致し、配線方向DBと配線BWの方向とが一致
している。すなわち、このコンタクトセルCCは正しい
方向に配置されている。このコンタクトセルCCについ
ては、方向が一致していると判定される。一方、図16
のように配置されたコンタクトセルCCについては、配
線方向DAと配線AWの方向が一致せず、また配線方向
DBと配線BWの方向も一致していない。すなわち、こ
のコンタクトセルCCは正しい方向に配置されていな
い。このコンタクトセルCCに対しては、方向が一致し
ていないと判定される。
クトセルCCについては、配線方向DAと配線AWの方
向とが一致し、配線方向DBと配線BWの方向とが一致
している。すなわち、このコンタクトセルCCは正しい
方向に配置されている。このコンタクトセルCCについ
ては、方向が一致していると判定される。一方、図16
のように配置されたコンタクトセルCCについては、配
線方向DAと配線AWの方向が一致せず、また配線方向
DBと配線BWの方向も一致していない。すなわち、こ
のコンタクトセルCCは正しい方向に配置されていな
い。このコンタクトセルCCに対しては、方向が一致し
ていないと判定される。
【0092】つづくステップS66では、方向が一致し
ないと判定されたコンタクトセルCCに対して、回転操
作を加えることによって方向の修正が行われる。例え
ば、図13のように配置されたコンタクトセルCCにつ
いては、方向が一致するとの判定がなされているので、
方向の修正は行われない。
ないと判定されたコンタクトセルCCに対して、回転操
作を加えることによって方向の修正が行われる。例え
ば、図13のように配置されたコンタクトセルCCにつ
いては、方向が一致するとの判定がなされているので、
方向の修正は行われない。
【0093】他方、図16のように配置されたコンタク
トセルCCについては、方向が一致しないとの判定が得
られているので、方向修正の対象とされる。すなわち、
コンタクトセルCCをまず90゜いずれかの方向に回転
させた後、ステップS65で行ったと同要領で方向の一
致性が判定される。以下、方向の一致が得られるまで、
90゜ずつの回転が逐次行なわれる。その結果、図17
に示すように、コンタクトセルCCは正しい方向に再配
置される。
トセルCCについては、方向が一致しないとの判定が得
られているので、方向修正の対象とされる。すなわち、
コンタクトセルCCをまず90゜いずれかの方向に回転
させた後、ステップS65で行ったと同要領で方向の一
致性が判定される。以下、方向の一致が得られるまで、
90゜ずつの回転が逐次行なわれる。その結果、図17
に示すように、コンタクトセルCCは正しい方向に再配
置される。
【0094】ステップS66が終了すると、コンパクシ
ョン部5によってステップS67の処理、すなわちコン
パクション処理が実行される。この処理は、自動配置配
線装置600におけるコンパクション部5の処理と同要
領で行われる。
ョン部5によってステップS67の処理、すなわちコン
パクション処理が実行される。この処理は、自動配置配
線装置600におけるコンパクション部5の処理と同要
領で行われる。
【0095】以上のように、この実施例の自動配置配線
装置300では、配線部17によって、正しい方向に配
置されていないコンタクトセルCCに対して、その方向
が修正されるので、レイアウトデータ7において、すべ
てのコンタクトセルCCが正しい方向に配置される。こ
のため、レイアウトデータ7を手作業で修正するという
手間を要しない。すなわち、非能率な手作業による修正
を加えることなく、正しいレイアウトデータ7を得るこ
とができる。
装置300では、配線部17によって、正しい方向に配
置されていないコンタクトセルCCに対して、その方向
が修正されるので、レイアウトデータ7において、すべ
てのコンタクトセルCCが正しい方向に配置される。こ
のため、レイアウトデータ7を手作業で修正するという
手間を要しない。すなわち、非能率な手作業による修正
を加えることなく、正しいレイアウトデータ7を得るこ
とができる。
【0096】また、図18に示すように、張出し部P
A、PBを有するコンタクトセルCCに対して、配線方
向DA、DBを、それぞれ張出し部PA、PBとは反対
方向に定義することによって、張出し部PA、PBを有
するコンタクトセルCCを正しい方向に配置することが
可能である。
A、PBを有するコンタクトセルCCに対して、配線方
向DA、DBを、それぞれ張出し部PA、PBとは反対
方向に定義することによって、張出し部PA、PBを有
するコンタクトセルCCを正しい方向に配置することが
可能である。
【0097】<第4実施例>つぎに、第4実施例につい
て説明する。図19はこの実施例の自動配置配線装置4
00の構成を示すブロック図である。自動配置配線装置
400は、幅広配線検索部27を備える点が、従来の自
動配置配線装置600とは特徴的に異なっている。
て説明する。図19はこの実施例の自動配置配線装置4
00の構成を示すブロック図である。自動配置配線装置
400は、幅広配線検索部27を備える点が、従来の自
動配置配線装置600とは特徴的に異なっている。
【0098】幅広配線検索部27は、配線部4による配
線経路と配線幅の決定が終了して得られたレイアウトデ
ータにおいて、標準的な配線よりも配線幅の広い配線
(ここでは便宜上「幅広配線」と記載する)を検索する
装置部分である。そして、コンパクション部28は、通
常のコンパクション処理を実行するとともに、特に幅広
配線に対しては配線間隔が標準よりも広くなるようにレ
イアウトする。このため、デザインルール29には、標
準の配線に対する配線間隔の他に、幅広配線に対する配
線間隔、さらに幅広配線であるか否かの判定の際の比較
の対象とされる配線幅の基準値が記述される。
線経路と配線幅の決定が終了して得られたレイアウトデ
ータにおいて、標準的な配線よりも配線幅の広い配線
(ここでは便宜上「幅広配線」と記載する)を検索する
装置部分である。そして、コンパクション部28は、通
常のコンパクション処理を実行するとともに、特に幅広
配線に対しては配線間隔が標準よりも広くなるようにレ
イアウトする。このため、デザインルール29には、標
準の配線に対する配線間隔の他に、幅広配線に対する配
線間隔、さらに幅広配線であるか否かの判定の際の比較
の対象とされる配線幅の基準値が記述される。
【0099】図20は、自動配置配線装置400におけ
るレイアウト作業の流れの主要部を示すフローチャート
である。以下に、このフローチャートに沿って、自動配
置配線装置400の動作を説明する。自動配置配線装置
400を用いたレイアウトを実行するには、あらかじめ
ステップS111において、標準配線の配線間隔に加え
て、幅広配線の配線間隔および幅広配線であるか否かの
判定の基準となる基準配線幅に関するデータがデザイン
ルール29へ付与される。これらの配線間隔および基準
配線幅は、一般にはレイヤ毎に付与される。また、ステ
ップS111では、ネットリスト2、レイアウトセルデ
ータ3、およびコンタクトルール20も、同様にあらか
じめ準備される。
るレイアウト作業の流れの主要部を示すフローチャート
である。以下に、このフローチャートに沿って、自動配
置配線装置400の動作を説明する。自動配置配線装置
400を用いたレイアウトを実行するには、あらかじめ
ステップS111において、標準配線の配線間隔に加え
て、幅広配線の配線間隔および幅広配線であるか否かの
判定の基準となる基準配線幅に関するデータがデザイン
ルール29へ付与される。これらの配線間隔および基準
配線幅は、一般にはレイヤ毎に付与される。また、ステ
ップS111では、ネットリスト2、レイアウトセルデ
ータ3、およびコンタクトルール20も、同様にあらか
じめ準備される。
【0100】つぎに、配置部1が動作することによっ
て、対象回路を構成する論理ブロックに対応するレイア
ウトセルが仮想的なレイアウト領域内に配置される(ス
テップS112)。
て、対象回路を構成する論理ブロックに対応するレイア
ウトセルが仮想的なレイアウト領域内に配置される(ス
テップS112)。
【0101】つぎに、配線部4によってステップS11
3の処理が実行される。すなわち、配線の経路と幅が決
定され、さらにコンタクトセルが配線上の必要な箇所に
配置される。このステップS113おける処理は、自動
配置配線装置600における配線部4の処理と同様であ
る。
3の処理が実行される。すなわち、配線の経路と幅が決
定され、さらにコンタクトセルが配線上の必要な箇所に
配置される。このステップS113おける処理は、自動
配置配線装置600における配線部4の処理と同様であ
る。
【0102】つぎに、幅広配線検索部27によってステ
ップS114およびステップS115の処理が実行され
る。まず、ステップS114ではステップS113で配
設された配線を順次検索しつつ、その配線の幅がデザイ
ンルール29に記述される基準配線幅より大きいか否か
を判定する。その比較は、一般に配線が配設されるレイ
ヤ毎に個別に行われる。あるレイヤに配設される配線
が、そのレイヤにおける基準配線幅よりも大きければ、
その配線はそのレイヤにおいて幅広配線であると判定さ
れる。
ップS114およびステップS115の処理が実行され
る。まず、ステップS114ではステップS113で配
設された配線を順次検索しつつ、その配線の幅がデザイ
ンルール29に記述される基準配線幅より大きいか否か
を判定する。その比較は、一般に配線が配設されるレイ
ヤ毎に個別に行われる。あるレイヤに配設される配線
が、そのレイヤにおける基準配線幅よりも大きければ、
その配線はそのレイヤにおいて幅広配線であると判定さ
れる。
【0103】つづいて、ステップS115では、幅広配
線と判定された配線に対して、デザインルール29に記
述される幅広配線の配線間隔を維持すべき旨を指示する
制約情報が付与される。また、幅広配線と判定されない
標準配線に対しては、デザインルール29に記述される
標準配線の配線間隔を維持すべき旨を指示する制約情報
が付与される。
線と判定された配線に対して、デザインルール29に記
述される幅広配線の配線間隔を維持すべき旨を指示する
制約情報が付与される。また、幅広配線と判定されない
標準配線に対しては、デザインルール29に記述される
標準配線の配線間隔を維持すべき旨を指示する制約情報
が付与される。
【0104】ステップS115が終了すると、コンパク
ション部28によってステップS116の処理、すなわ
ちコンパクション処理が実行される。このとき、コンパ
クション部28は、幅広配線検索部27によって付与さ
れた制約情報にもとづいて、標準配線と幅広配線,及び
幅広配線どうしとの間で別個の配線間隔が実現するよう
に配線のレイアウトを実行する。
ション部28によってステップS116の処理、すなわ
ちコンパクション処理が実行される。このとき、コンパ
クション部28は、幅広配線検索部27によって付与さ
れた制約情報にもとづいて、標準配線と幅広配線,及び
幅広配線どうしとの間で別個の配線間隔が実現するよう
に配線のレイアウトを実行する。
【0105】図21および図22は、ステップS113
〜ステップS116の処理を説明する動作説明図であ
る。図21に示すように、ステップS113の処理によ
って、3本の配線Wa、Wb、Wcが、あるレイヤに配
設されたとする。そして、これらの中で、配線Waの幅
はそのレイヤにおける基準配線幅よりも大きく、他の配
線Wb、Wcは逆に小さいとする。
〜ステップS116の処理を説明する動作説明図であ
る。図21に示すように、ステップS113の処理によ
って、3本の配線Wa、Wb、Wcが、あるレイヤに配
設されたとする。そして、これらの中で、配線Waの幅
はそのレイヤにおける基準配線幅よりも大きく、他の配
線Wb、Wcは逆に小さいとする。
【0106】このとき、ステップS114における処理
によって、配線Waはそのレイヤにおける幅広配線であ
ると判定され、他の配線Wb、Wcは標準配線であると
判定される。その結果、ステップS115では、配線W
aにはそのレイヤにおける幅広配線の配線間隔DLが制
約情報として付与され、配線Wb、Wcにはそのレイヤ
における標準配線の配線間隔DS(ただし、DS<D
L)が制約情報として付与される。
によって、配線Waはそのレイヤにおける幅広配線であ
ると判定され、他の配線Wb、Wcは標準配線であると
判定される。その結果、ステップS115では、配線W
aにはそのレイヤにおける幅広配線の配線間隔DLが制
約情報として付与され、配線Wb、Wcにはそのレイヤ
における標準配線の配線間隔DS(ただし、DS<D
L)が制約情報として付与される。
【0107】ステップS116の処理では、これらの制
約情報が参照される結果、図22に示すように、配線W
aは配線間隔DLを維持するようにレイアウトされ、配
線Wb、Wcは配線間隔DSを維持するようにレイアウ
トされる。
約情報が参照される結果、図22に示すように、配線W
aは配線間隔DLを維持するようにレイアウトされ、配
線Wb、Wcは配線間隔DSを維持するようにレイアウ
トされる。
【0108】以上のように、この実施例の自動配置配線
装置400では、幅広配線検索部27およびコンパクシ
ョン部28の働きによって、幅広配線と標準配線とがそ
れぞれに好ましい異なる配線間隔を維持するように配線
のレイアウトが行われる。このため、レイアウトデータ
7を手作業で修正するという手間を要しない。すなわ
ち、非能率な手作業による修正を加えることなく、好ま
しいレイアウトデータ7を得ることができる。
装置400では、幅広配線検索部27およびコンパクシ
ョン部28の働きによって、幅広配線と標準配線とがそ
れぞれに好ましい異なる配線間隔を維持するように配線
のレイアウトが行われる。このため、レイアウトデータ
7を手作業で修正するという手間を要しない。すなわ
ち、非能率な手作業による修正を加えることなく、好ま
しいレイアウトデータ7を得ることができる。
【0109】<第5実施例>つぎに、第5実施例につい
て説明する。図23はこの実施例の自動配置配線装置5
00の構成を示すブロック図である。自動配置配線装置
500が備える配線部30は、自動配置配線装置600
の配線部4と同様に、配置部1によって決定されたレイ
アウトセルの配置に対して、ネットリスト2およびレイ
アウトセルデータ3を参照しつつ配線の経路と幅を決定
するとともに、コンタクトルール20にもとづいて、コ
ンタクトセルを配線の経路内に必要に応じて配置する。
て説明する。図23はこの実施例の自動配置配線装置5
00の構成を示すブロック図である。自動配置配線装置
500が備える配線部30は、自動配置配線装置600
の配線部4と同様に、配置部1によって決定されたレイ
アウトセルの配置に対して、ネットリスト2およびレイ
アウトセルデータ3を参照しつつ配線の経路と幅を決定
するとともに、コンタクトルール20にもとづいて、コ
ンタクトセルを配線の経路内に必要に応じて配置する。
【0110】配線部30はさらに、配線経路を決定する
際には、クロストーク性検証ルール31および出力イン
ピーダンスデータ32を参照することによって、クロス
トークノイズを与え易い配線と受け易い配線とが、可能
な限り同一レイヤ上で隣接せず、しかも異なるレイヤ間
で重なり合わないような配線経路を探索し決定する。配
線部30におけるこの特徴的な動作については後述す
る。
際には、クロストーク性検証ルール31および出力イン
ピーダンスデータ32を参照することによって、クロス
トークノイズを与え易い配線と受け易い配線とが、可能
な限り同一レイヤ上で隣接せず、しかも異なるレイヤ間
で重なり合わないような配線経路を探索し決定する。配
線部30におけるこの特徴的な動作については後述す
る。
【0111】自動配置配線装置500はさらに、クロス
トーク性検証部33を備えている。クロストーク性検証
部33は、配線部30で不可避的に隣接または重なり合
って配設されたクロストークノイズを与え易い配線と受
け易い配線の組の中で、クロストーク性検証ルール31
およびデザインルール6を参照しつつ、クロストークノ
イズによる誤動作の危険があるか否かを判定する。そし
て、コンパクション部35は、従来のコンパクション部
5と同様のコンパクション動作とともに、クロストーク
性検証部33で誤動作の危険有りと判定された配線の組
について、それらの間の間隔を一定以上に引き離す機能
をも果たす。
トーク性検証部33を備えている。クロストーク性検証
部33は、配線部30で不可避的に隣接または重なり合
って配設されたクロストークノイズを与え易い配線と受
け易い配線の組の中で、クロストーク性検証ルール31
およびデザインルール6を参照しつつ、クロストークノ
イズによる誤動作の危険があるか否かを判定する。そし
て、コンパクション部35は、従来のコンパクション部
5と同様のコンパクション動作とともに、クロストーク
性検証部33で誤動作の危険有りと判定された配線の組
について、それらの間の間隔を一定以上に引き離す機能
をも果たす。
【0112】図24は、自動配置配線装置500におけ
るレイアウト作業の流れの主要部を示すフローチャート
である。以下に、このフローチャートに沿って、自動配
置配線装置500の動作を説明する。自動配置配線装置
500を用いたレイアウトを実行するには、あらかじめ
ステップS141において、レイアウトセルデータ3に
記述される各レイアウトセルの出力ピンを駆動するトラ
ンジスタの駆動能力を示す数値、例えばMOSトランジ
スタであればチャネルの幅Wと長さLの比(W/L)の
値が出力インピーダンスデータ32に付与される。
るレイアウト作業の流れの主要部を示すフローチャート
である。以下に、このフローチャートに沿って、自動配
置配線装置500の動作を説明する。自動配置配線装置
500を用いたレイアウトを実行するには、あらかじめ
ステップS141において、レイアウトセルデータ3に
記述される各レイアウトセルの出力ピンを駆動するトラ
ンジスタの駆動能力を示す数値、例えばMOSトランジ
スタであればチャネルの幅Wと長さLの比(W/L)の
値が出力インピーダンスデータ32に付与される。
【0113】さらに、ステップS142において、クロ
ストークノイズの影響を与え易いと判断し得る出力ピン
の駆動能力の下限値(ここでは便宜上「強い基準値」と
称する)、逆にクロストークノイズの影響を受け易いと
判断し得る出力ピンの駆動能力の上限値(ここでは便宜
上「弱い基準値」と称する)、および、クロストークに
よる誤動作の危険の有無を判断する上での基準値(ここ
では便宜上「クロストーク基準値」と称する)が、クロ
ストーク性検証ルール31へ付与される。出力インピー
ダンスデータ32に付与される値がW/L値であれば、
「強い基準値」、「弱い基準値」は、ともにW/L値に
対する基準値として与えられる。
ストークノイズの影響を与え易いと判断し得る出力ピン
の駆動能力の下限値(ここでは便宜上「強い基準値」と
称する)、逆にクロストークノイズの影響を受け易いと
判断し得る出力ピンの駆動能力の上限値(ここでは便宜
上「弱い基準値」と称する)、および、クロストークに
よる誤動作の危険の有無を判断する上での基準値(ここ
では便宜上「クロストーク基準値」と称する)が、クロ
ストーク性検証ルール31へ付与される。出力インピー
ダンスデータ32に付与される値がW/L値であれば、
「強い基準値」、「弱い基準値」は、ともにW/L値に
対する基準値として与えられる。
【0114】また、ステップS141またはS142で
は、ネットリスト2、レイアウトセルデータ3、コンタ
クトルール20、およびデザインルール6も、同様にあ
らかじめ準備される。
は、ネットリスト2、レイアウトセルデータ3、コンタ
クトルール20、およびデザインルール6も、同様にあ
らかじめ準備される。
【0115】つぎに、配置部1が動作することによっ
て、対象回路を構成する論理ブロックに対応するレイア
ウトセルが仮想的なレイアウト領域内に配置される(ス
テップS143)。
て、対象回路を構成する論理ブロックに対応するレイア
ウトセルが仮想的なレイアウト領域内に配置される(ス
テップS143)。
【0116】つぎに、配線部30によってステップS1
44の処理が実行される。すなわち、配線の経路と幅が
決定され、さらにコンタクトセルが配線上の必要な箇所
に配置される。このとき配線部30は、クロストーク性
検証ルール31と出力インピーダンスデータ32を参照
しつつ、配線間のクロストークを可能な限り抑えるよう
に配線を行う。
44の処理が実行される。すなわち、配線の経路と幅が
決定され、さらにコンタクトセルが配線上の必要な箇所
に配置される。このとき配線部30は、クロストーク性
検証ルール31と出力インピーダンスデータ32を参照
しつつ、配線間のクロストークを可能な限り抑えるよう
に配線を行う。
【0117】以下では、各レイアウトセルの出力ピンが
すべてMOSトランジスタで駆動される場合を例として
説明する。配線部30は、配線を行うにあたって、出力
インピーダンスデータ32に記述されるレイアウトセル
の出力ピンのW/L値を「強い基準値」および「弱い基
準値」と比較する。W/L値が「強い基準値」よりも大
きければ、その出力ピンはクロストークを与え易いピン
(ここでは便宜上「強いピン」と称する)であると判断
する。逆に、W/L値が「弱い基準値」よりも小さけれ
ば、その出力ピンはクロストークを受け易いピン(ここ
では便宜上「弱いピン」と称する)であると判断する。
「強い基準値」は「弱い基準値」よりも大きく設定され
るので、強いピンでも弱いピンでもない出力ピンも一般
に存在し得る。
すべてMOSトランジスタで駆動される場合を例として
説明する。配線部30は、配線を行うにあたって、出力
インピーダンスデータ32に記述されるレイアウトセル
の出力ピンのW/L値を「強い基準値」および「弱い基
準値」と比較する。W/L値が「強い基準値」よりも大
きければ、その出力ピンはクロストークを与え易いピン
(ここでは便宜上「強いピン」と称する)であると判断
する。逆に、W/L値が「弱い基準値」よりも小さけれ
ば、その出力ピンはクロストークを受け易いピン(ここ
では便宜上「弱いピン」と称する)であると判断する。
「強い基準値」は「弱い基準値」よりも大きく設定され
るので、強いピンでも弱いピンでもない出力ピンも一般
に存在し得る。
【0118】配線部30は可能な範囲で、強いピンにつ
ながる配線と弱いピンにつながる配線とが同一レイヤ上
で隣接しないように、しかも、異なるレイヤの間で重な
らないように配線を行う。このように、ステップS14
4では、配線間のクロストークノイズを可能な限り低減
するように配慮した配線が実行される。
ながる配線と弱いピンにつながる配線とが同一レイヤ上
で隣接しないように、しかも、異なるレイヤの間で重な
らないように配線を行う。このように、ステップS14
4では、配線間のクロストークノイズを可能な限り低減
するように配慮した配線が実行される。
【0119】つぎに、クロストーク性検証部33によっ
てステップS145〜ステップS147の処理が実行さ
れる。まず、ステップS145では、ステップS144
による配線が完了して得られたレイアウトデータに対し
て、クロストークノイズの発生危険箇所が検索される。
すなわち、出力インピーダンスデータ32が記述する各
出力ピンのW/L値とクロストーク性検証ルール31が
記述する「強い基準値」および「弱い基準値」とを参照
することによって、レイアウトデータの中で強い配線と
弱い配線が隣接している箇所、または重なり合っている
箇所(すなわちクロストークノイズ発生危険箇所)を検
索する。
てステップS145〜ステップS147の処理が実行さ
れる。まず、ステップS145では、ステップS144
による配線が完了して得られたレイアウトデータに対し
て、クロストークノイズの発生危険箇所が検索される。
すなわち、出力インピーダンスデータ32が記述する各
出力ピンのW/L値とクロストーク性検証ルール31が
記述する「強い基準値」および「弱い基準値」とを参照
することによって、レイアウトデータの中で強い配線と
弱い配線が隣接している箇所、または重なり合っている
箇所(すなわちクロストークノイズ発生危険箇所)を検
索する。
【0120】つぎに、ステップS146では、ステップ
S145の処理によって発見されたクロストークノイズ
発生危険箇所に相当する配線の組に対して、各配線の寄
生容量および各配線間の寄生容量を算出する。図25に
クロストークノイズ発生危険箇所に相当する配線の組の
例を示す。図25において、レイアウトセルLCxの出
力ピンは強いピンであり、レイアウトセルLCyは弱い
ピンである。そして、強いピンにつながる配線(強い配
線)Wxと弱いピンにつながる配線(弱い配線)Wyと
が隣接または重なり合っているものとする。
S145の処理によって発見されたクロストークノイズ
発生危険箇所に相当する配線の組に対して、各配線の寄
生容量および各配線間の寄生容量を算出する。図25に
クロストークノイズ発生危険箇所に相当する配線の組の
例を示す。図25において、レイアウトセルLCxの出
力ピンは強いピンであり、レイアウトセルLCyは弱い
ピンである。そして、強いピンにつながる配線(強い配
線)Wxと弱いピンにつながる配線(弱い配線)Wyと
が隣接または重なり合っているものとする。
【0121】クロストーク性検証部33は、ステップS
146において、強い配線Wxの寄生容量C1、弱い配
線Wyの寄生容量Cn、および強い配線Wxと弱い配線
Wyの間の寄生容量Cintを算出する。寄生容量Cintの
算出のためには強い配線Wxと弱い配線Wyの間の配線
間隔の値が必要であるが、この値にはデザインルール6
が記述する最小配線間隔の値が使用される。
146において、強い配線Wxの寄生容量C1、弱い配
線Wyの寄生容量Cn、および強い配線Wxと弱い配線
Wyの間の寄生容量Cintを算出する。寄生容量Cintの
算出のためには強い配線Wxと弱い配線Wyの間の配線
間隔の値が必要であるが、この値にはデザインルール6
が記述する最小配線間隔の値が使用される。
【0122】つづくステップS147では、配線部30
で不可避的に隣接または重なり合って配設された強い配
線Wxと弱い配線Wyの組に対して、クロストークノイ
ズによる誤動作の危険があるか否かを判定する。以下
に、図26に示す配線を例として、この判定の要領につ
いて説明する。
で不可避的に隣接または重なり合って配設された強い配
線Wxと弱い配線Wyの組に対して、クロストークノイ
ズによる誤動作の危険があるか否かを判定する。以下
に、図26に示す配線を例として、この判定の要領につ
いて説明する。
【0123】図26は、図25をより詳細に示したもの
であり、強い配線Wxがつながる強いピンは、NMOS
トランジスタTnxとPMOSトランジスタTpxとで駆動
され、弱い配線Wxがつながる弱いピンは、NMOSト
ランジスタTnyとPMOSトランジスタTpyとで駆動さ
れる。配線間の寄生容量Cintは寄生容量C2、C3の和
で与えられ、寄生容量C4は図25の寄生容量Cnに相当
する。
であり、強い配線Wxがつながる強いピンは、NMOS
トランジスタTnxとPMOSトランジスタTpxとで駆動
され、弱い配線Wxがつながる弱いピンは、NMOSト
ランジスタTnyとPMOSトランジスタTpyとで駆動さ
れる。配線間の寄生容量Cintは寄生容量C2、C3の和
で与えられ、寄生容量C4は図25の寄生容量Cnに相当
する。
【0124】弱い配線Wyの信号がロウレベル(以下に
おいて「L」と記載する)であるときに、強い配線Wx
の信号が「L」からハイレベル(以下において「H」と
記載する)へと立ち上がったときの、各配線における信
号の波形を図27に模式的に示す。このとき、弱い配線
WyにつながるPMOSトランジスタTpyはオフ(遮断
状態)のままであり、NMOSトランジスタTnyはオン
(導通状態)のままである。また、強い配線Wxにつな
がるPMOSトランジスタTpxはオフからオンへと遷移
し、同時にNMOSトランジスタTnxはオンからオフへ
と遷移する。
おいて「L」と記載する)であるときに、強い配線Wx
の信号が「L」からハイレベル(以下において「H」と
記載する)へと立ち上がったときの、各配線における信
号の波形を図27に模式的に示す。このとき、弱い配線
WyにつながるPMOSトランジスタTpyはオフ(遮断
状態)のままであり、NMOSトランジスタTnyはオン
(導通状態)のままである。また、強い配線Wxにつな
がるPMOSトランジスタTpxはオフからオンへと遷移
し、同時にNMOSトランジスタTnxはオンからオフへ
と遷移する。
【0125】強い配線Wxの信号電圧Vxが「L」から
「H」へと立ち上がるときに、弱い配線Wyの信号電圧
Vyにクロストークノイズに起因する変動電圧Vrが現
れる。この変動電圧Vrの大きさは、電源電圧に相当す
る「L」と「H」の間の電圧Vに対して、数1で与えら
れる。
「H」へと立ち上がるときに、弱い配線Wyの信号電圧
Vyにクロストークノイズに起因する変動電圧Vrが現
れる。この変動電圧Vrの大きさは、電源電圧に相当す
る「L」と「H」の間の電圧Vに対して、数1で与えら
れる。
【0126】
【数1】
【0127】逆に、弱い配線Wyの信号が「H」である
ときに、強い配線Wxの信号が「H」から「L」へと立
ち下がったときの、各配線における信号の波形を図28
に模式的に示す。このとき、弱い配線WyにつながるP
MOSトランジスタTpyはオンのままであり、NMOS
トランジスタTnyはオフのままである。また、強い配線
WxにつながるPMOSトランジスタTpxはオンからオ
フへと遷移し、同時にNMOSトランジスタTnxはオフ
からオンへと遷移する。
ときに、強い配線Wxの信号が「H」から「L」へと立
ち下がったときの、各配線における信号の波形を図28
に模式的に示す。このとき、弱い配線WyにつながるP
MOSトランジスタTpyはオンのままであり、NMOS
トランジスタTnyはオフのままである。また、強い配線
WxにつながるPMOSトランジスタTpxはオンからオ
フへと遷移し、同時にNMOSトランジスタTnxはオフ
からオンへと遷移する。
【0128】強い配線Wxの信号電圧Vxが「H」から
「L」へと立ち下がるときに、弱い配線Wyの信号電圧
Vyにクロストークノイズに起因する変動電圧が現れ
る。「L」の電位を基準とした変動電圧Vfの大きさ
は、数2で与えられる。
「L」へと立ち下がるときに、弱い配線Wyの信号電圧
Vyにクロストークノイズに起因する変動電圧が現れ
る。「L」の電位を基準とした変動電圧Vfの大きさ
は、数2で与えられる。
【0129】
【数2】
【0130】クロストーク性検証部33は、ステップS
147において、まずこれらの変動電圧Vr、Vfを算
出する。つぎに、クロストーク性検証ルール31に記述
されるクロストーク基準値とこれらの変動電圧Vr、V
fとを比較する。クロストーク性検証ルール31には、
変動電圧Vrと比較すべき基準電圧VH、および、変動
電圧Vfと比較すべき基準電圧VLが、クロストーク基
準値としてあらかじめ用意されている。
147において、まずこれらの変動電圧Vr、Vfを算
出する。つぎに、クロストーク性検証ルール31に記述
されるクロストーク基準値とこれらの変動電圧Vr、V
fとを比較する。クロストーク性検証ルール31には、
変動電圧Vrと比較すべき基準電圧VH、および、変動
電圧Vfと比較すべき基準電圧VLが、クロストーク基
準値としてあらかじめ用意されている。
【0131】数1に示すように、変動電圧Vrが基準電
圧VHよりも高ければ、強い配線Wxと弱い配線Wyの
組は、クロストークによる誤動作を引き起こす危険があ
る「エラー箇所」であると判定される。また、数2に示
すように、変動電圧Vfが基準電圧VLよりも低けれ
ば、強い配線Wxと弱い配線Wyの組が同じく「エラー
箇所」であると判定される。
圧VHよりも高ければ、強い配線Wxと弱い配線Wyの
組は、クロストークによる誤動作を引き起こす危険があ
る「エラー箇所」であると判定される。また、数2に示
すように、変動電圧Vfが基準電圧VLよりも低けれ
ば、強い配線Wxと弱い配線Wyの組が同じく「エラー
箇所」であると判定される。
【0132】数1および数2は、強い配線と弱い配線の
間のクロストークノイズの大きさを、強い配線のレベル
遷移幅をこれらの配線間の容量によるリアクタンスと前
記他方配線の容量によるリアクタンスとで分圧した値と
して評価することを意味する。この評価は一種の近似で
あるが、3種類の容量のみを用いるために容易かつ迅速
な評価が可能である。しかも、レベル遷移の期間すなわ
ち配線上の信号の立ち上がり、または立ち下がりに要す
る期間は、例えば10nsec程度であり、殆ど瞬時に
立ち上がり、または立ち下がるので、この近似の精度は
実用上十分な程度に高い。
間のクロストークノイズの大きさを、強い配線のレベル
遷移幅をこれらの配線間の容量によるリアクタンスと前
記他方配線の容量によるリアクタンスとで分圧した値と
して評価することを意味する。この評価は一種の近似で
あるが、3種類の容量のみを用いるために容易かつ迅速
な評価が可能である。しかも、レベル遷移の期間すなわ
ち配線上の信号の立ち上がり、または立ち下がりに要す
る期間は、例えば10nsec程度であり、殆ど瞬時に
立ち上がり、または立ち下がるので、この近似の精度は
実用上十分な程度に高い。
【0133】ステップS147の処理が終了すると、処
理はステップS148へと移行する。このステップS1
48では、コンパクション部35によるコンパクション
処理が行われる。コンパクション部35は、従来のコン
パクション部5と同様のコンパクション処理を実行する
とともに、クロストーク性検証部33で「エラー箇所」
と判定された配線の組について、それらの間の間隔をあ
らかじめ設定された所定の距離ないしそれ以上に引き離
す処理を実行する。「エラー箇所」と判定された配線の
組については、必要に応じて配線経路の変更も行われ
る。
理はステップS148へと移行する。このステップS1
48では、コンパクション部35によるコンパクション
処理が行われる。コンパクション部35は、従来のコン
パクション部5と同様のコンパクション処理を実行する
とともに、クロストーク性検証部33で「エラー箇所」
と判定された配線の組について、それらの間の間隔をあ
らかじめ設定された所定の距離ないしそれ以上に引き離
す処理を実行する。「エラー箇所」と判定された配線の
組については、必要に応じて配線経路の変更も行われ
る。
【0134】以上のように、この実施例の自動配置配線
装置500では、配線部30によってクロストークノイ
ズの影響を低減するように配慮した配線処理がなされる
のに加えて、クロストーク性検証部33およびコンパク
ション部35の働きによって、クロストークノイズによ
る誤動作の危険のある配線の組に対してクロストークノ
イズを十分に低減すべく互いの距離を引き離す処理が加
えられる。
装置500では、配線部30によってクロストークノイ
ズの影響を低減するように配慮した配線処理がなされる
のに加えて、クロストーク性検証部33およびコンパク
ション部35の働きによって、クロストークノイズによ
る誤動作の危険のある配線の組に対してクロストークノ
イズを十分に低減すべく互いの距離を引き離す処理が加
えられる。
【0135】このため、配線間のクロストークノイズに
よる誤動作の危険のないレイアウトデータ7が得られ
る。特に、クロストーク性検証部33で検出の対象とさ
れるのは、配線部30で不可避的に隣接ないし重複する
強い配線と弱い配線の組に限られるので、レイアウトが
短時間で能率よく行われる。
よる誤動作の危険のないレイアウトデータ7が得られ
る。特に、クロストーク性検証部33で検出の対象とさ
れるのは、配線部30で不可避的に隣接ないし重複する
強い配線と弱い配線の組に限られるので、レイアウトが
短時間で能率よく行われる。
【0136】この自動配置配線装置500を用いること
によって、クロストークノイズによる誤動作を回避する
ためにレイアウトデータ7を手作業で修正するという手
間が省かれる。すなわち、非能率な手作業による修正を
加えることなく、好ましいレイアウトデータ7を得るこ
とができる。
によって、クロストークノイズによる誤動作を回避する
ためにレイアウトデータ7を手作業で修正するという手
間が省かれる。すなわち、非能率な手作業による修正を
加えることなく、好ましいレイアウトデータ7を得るこ
とができる。
【0137】<第6実施例>第3実施例の自動配置配線
装置300において、以下のような処理を付加的に行う
ように配線部17を構成してもよい。
装置300において、以下のような処理を付加的に行う
ように配線部17を構成してもよい。
【0138】ステップS63(図11)における配線処
理の結果、図29に示すように、配線AWと配線BWと
がコンタクトルール21に準備されたコンタクトセルC
C(図12)に適しない方向で接続される場合がある。
このとき、配線部17は、例えば図30に示すように接
続部における配線AWまたは配線BWの方向を変更する
処理を付加的に行う。
理の結果、図29に示すように、配線AWと配線BWと
がコンタクトルール21に準備されたコンタクトセルC
C(図12)に適しない方向で接続される場合がある。
このとき、配線部17は、例えば図30に示すように接
続部における配線AWまたは配線BWの方向を変更する
処理を付加的に行う。
【0139】この付加的な処理は、例えばステップS6
6におけるコンタクトセルの90゜ずつの回転処理を3
回まで全て行っても、コンタクトセルの方向と配線の方
向とが一致しない場合に、接続部において配線AWまた
は配線BWの少なくとも一方を90゜回転し、再びステ
ップS66の処理を行なうことによって実現し得る。そ
して、方向の一致が得られるまで、接続部における配線
AWまたは配線BWの少なくとも一方の回転が続けられ
る。
6におけるコンタクトセルの90゜ずつの回転処理を3
回まで全て行っても、コンタクトセルの方向と配線の方
向とが一致しない場合に、接続部において配線AWまた
は配線BWの少なくとも一方を90゜回転し、再びステ
ップS66の処理を行なうことによって実現し得る。そ
して、方向の一致が得られるまで、接続部における配線
AWまたは配線BWの少なくとも一方の回転が続けられ
る。
【0140】あるいは、コンタクトルール21に記述さ
れるコンタクトセルの形状にもとづいて、ステップS6
3の配線処理の中で、コンタクトセルの形状に見合うよ
うに配線AW、BWの配線を実行してもよい。
れるコンタクトセルの形状にもとづいて、ステップS6
3の配線処理の中で、コンタクトセルの形状に見合うよ
うに配線AW、BWの配線を実行してもよい。
【0141】以上のように自動配置配線装置300を構
成することによって、コンタクトセルで接続すべき一組
の配線の方向を手作業で修正することなく、コンタクト
セルが常に正しい方向に配置される。
成することによって、コンタクトセルで接続すべき一組
の配線の方向を手作業で修正することなく、コンタクト
セルが常に正しい方向に配置される。
【0142】
【発明の効果】第1の発明の装置では、一旦配置された
コンタクトセルに対して、所定の条件に沿ってその配置
が修正されるので、正しい条件あるいは好ましい条件を
付与することによって、コンタクトセルが正しくあるい
は好ましく配置されたレイアウト結果が手作業なしで得
られる。
コンタクトセルに対して、所定の条件に沿ってその配置
が修正されるので、正しい条件あるいは好ましい条件を
付与することによって、コンタクトセルが正しくあるい
は好ましく配置されたレイアウト結果が手作業なしで得
られる。
【0143】第2の発明の装置では、一旦配置されたコ
ンタクトセルに対して、その原点がグリッドに一致する
ようにコンタクトセルの配置が修正される。このため、
原点がグリッドに一致するようにコンタクトセルが配置
されたレイアウト結果が、手作業を経ることなく得られ
る。
ンタクトセルに対して、その原点がグリッドに一致する
ようにコンタクトセルの配置が修正される。このため、
原点がグリッドに一致するようにコンタクトセルが配置
されたレイアウト結果が、手作業を経ることなく得られ
る。
【0144】第3の発明の装置では、いずれかの辺の長
さがグリッドの間隔の奇数倍であるコンタクトセルを探
索し、見いだされたコンタクトセルが移動の対象とされ
る。原点がグリッドからずれているコンタクトセルは、
いずれかの辺の長さがグリッドの間隔の奇数倍であるコ
ンタクトセルに限られるので、コンタクトセルの配置修
正が効率よく行われる。
さがグリッドの間隔の奇数倍であるコンタクトセルを探
索し、見いだされたコンタクトセルが移動の対象とされ
る。原点がグリッドからずれているコンタクトセルは、
いずれかの辺の長さがグリッドの間隔の奇数倍であるコ
ンタクトセルに限られるので、コンタクトセルの配置修
正が効率よく行われる。
【0145】第4の発明では、コンタクトセルは位置修
正手段の働きによって、接続すべき配線に対して指定さ
れた方向に配置される。このため、正しい方向にコンタ
クトセルが配置されたレイアウトが実現するので、手作
業による修正を省くことができる。
正手段の働きによって、接続すべき配線に対して指定さ
れた方向に配置される。このため、正しい方向にコンタ
クトセルが配置されたレイアウトが実現するので、手作
業による修正を省くことができる。
【0146】第5の発明の装置では、グリッドがマトリ
クス状に配列するとともに、中心線がグリッドに沿うよ
うに配線が配設されるので、接続すべき配線が正しい角
度で交差している限り、コンタクトセルを90゜ずつ回
転する中で、接続すべき配線に対して指定された方向へ
のコンタクトセルの配置が必ず実現する。正しい方向に
コンタクトセルが配置されたレイアウト結果が得られる
ので、手作業による修正を省くことができる。
クス状に配列するとともに、中心線がグリッドに沿うよ
うに配線が配設されるので、接続すべき配線が正しい角
度で交差している限り、コンタクトセルを90゜ずつ回
転する中で、接続すべき配線に対して指定された方向へ
のコンタクトセルの配置が必ず実現する。正しい方向に
コンタクトセルが配置されたレイアウト結果が得られる
ので、手作業による修正を省くことができる。
【0147】第6の発明の装置では、接続すべき配線が
正しい角度で交差していなくても、正しい角度で交差す
るようにコンタクトセルの近傍での配線の方向が修正さ
れる。このため、指定された方向へのコンタクトセルの
正しい配置が必ず実現する。
正しい角度で交差していなくても、正しい角度で交差す
るようにコンタクトセルの近傍での配線の方向が修正さ
れる。このため、指定された方向へのコンタクトセルの
正しい配置が必ず実現する。
【0148】第7の発明の装置では、接続すべき配線が
正しい角度で交差していなくても、正しい角度で交差す
るようにコンタクトセルの近傍での配線の方向が修正さ
れる。このため、指定された方向へのコンタクトセルの
正しい配置が必ず実現する。
正しい角度で交差していなくても、正しい角度で交差す
るようにコンタクトセルの近傍での配線の方向が修正さ
れる。このため、指定された方向へのコンタクトセルの
正しい配置が必ず実現する。
【0149】第8の発明の装置では、コンタクトセル
が、指定された方向とは反対側に張出し部を有するの
で、レイアウト対象回路が微細化プロセスの対象となっ
たときに、「丸め」によるコンタクトセルに減肉が生じ
ても接続不良などの故障を防止できる。
が、指定された方向とは反対側に張出し部を有するの
で、レイアウト対象回路が微細化プロセスの対象となっ
たときに、「丸め」によるコンタクトセルに減肉が生じ
ても接続不良などの故障を防止できる。
【0150】第9の発明の装置では、標準配線と幅広配
線とに対してそれぞれ個別に付与された配線間隔をもっ
てレイアウトが行われる。このため、幅広配線では標準
配線よりも広い配線間隔でレイアウトされた望ましいレ
イアウト結果を得ることが可能である。したがって、手
作業によって配線間隔を修正する必要がない。
線とに対してそれぞれ個別に付与された配線間隔をもっ
てレイアウトが行われる。このため、幅広配線では標準
配線よりも広い配線間隔でレイアウトされた望ましいレ
イアウト結果を得ることが可能である。したがって、手
作業によって配線間隔を修正する必要がない。
【0151】第10の発明の装置では、複数の配線層毎
に標準配線と幅広配線の区別が行われ、複数の配線層毎
に個別の配線間隔をもって標準配線と幅広配線のレイア
ウトが行われる。すなわち、各配線層に適した配線間隔
で配線が配設されたレイアウト結果を得ることができ
る。
に標準配線と幅広配線の区別が行われ、複数の配線層毎
に個別の配線間隔をもって標準配線と幅広配線のレイア
ウトが行われる。すなわち、各配線層に適した配線間隔
で配線が配設されたレイアウト結果を得ることができ
る。
【0152】第11の発明の装置では、クロストーク性
検証手段によって、クロストークノイズが所定の限度を
超えて大きい配線の組が検出され、コンパクション手段
によって、その配線の組に対しては配線間隔が大きく設
定される。その結果、その配線間のクロストークノイズ
は減少する。すなわちこの装置では、すべての配線につ
いてクロストークノイズが低く抑えられたレイアウト結
果が得られる。このため、クロストークノイズを抑える
ためにクロストークノイズが発生しそうな配線を手作業
で探し出す手間、さらにその配線間の間隔を手作業で修
正する手間が省かれる。
検証手段によって、クロストークノイズが所定の限度を
超えて大きい配線の組が検出され、コンパクション手段
によって、その配線の組に対しては配線間隔が大きく設
定される。その結果、その配線間のクロストークノイズ
は減少する。すなわちこの装置では、すべての配線につ
いてクロストークノイズが低く抑えられたレイアウト結
果が得られる。このため、クロストークノイズを抑える
ためにクロストークノイズが発生しそうな配線を手作業
で探し出す手間、さらにその配線間の間隔を手作業で修
正する手間が省かれる。
【0153】第12の発明の装置では、可能な範囲で強
い配線と弱い配線とが隣接および重複しないように配線
の経路が決定された上で、不可避的に隣接または重複す
る配線の組の中からクロストークノイズが所定の限度を
超えて大きい配線の組が検出される。すなわち、検出の
対象があらかじめ絞り込まれるので、すべての配線につ
いてクロストークノイズを低く抑えたレイアウトが短時
間で能率よく行われる。
い配線と弱い配線とが隣接および重複しないように配線
の経路が決定された上で、不可避的に隣接または重複す
る配線の組の中からクロストークノイズが所定の限度を
超えて大きい配線の組が検出される。すなわち、検出の
対象があらかじめ絞り込まれるので、すべての配線につ
いてクロストークノイズを低く抑えたレイアウトが短時
間で能率よく行われる。
【0154】第13の発明の装置では、配線間のクロス
トークノイズの大きさが、一方配線のレベル遷移幅をこ
れらの配線間の容量によるリアクタンスと他方配線の容
量によるリアクタンスとで分圧した値として評価され
る。このため、クロストークノイズの評価が容易であ
り、しかもレベル遷移期間の短いレイアウト対象回路で
は評価の精度が高い。
トークノイズの大きさが、一方配線のレベル遷移幅をこ
れらの配線間の容量によるリアクタンスと他方配線の容
量によるリアクタンスとで分圧した値として評価され
る。このため、クロストークノイズの評価が容易であ
り、しかもレベル遷移期間の短いレイアウト対象回路で
は評価の精度が高い。
【0155】第14の発明の装置では、可能な範囲で強
い配線と弱い配線とが隣接および重複しないように配線
の経路が決定される。このため、クロストークノイズの
影響の少ないレイアウト結果が得られる。
い配線と弱い配線とが隣接および重複しないように配線
の経路が決定される。このため、クロストークノイズの
影響の少ないレイアウト結果が得られる。
【0156】第15の発明の装置では、出力ピンを駆動
する駆動素子の駆動能力を所定の基準値と比較すること
によって、出力ピンが強いピンと弱いピンとに識別され
る。このため、強いピンと弱いピンへの識別が容易に行
われる。
する駆動素子の駆動能力を所定の基準値と比較すること
によって、出力ピンが強いピンと弱いピンとに識別され
る。このため、強いピンと弱いピンへの識別が容易に行
われる。
【0157】第16の発明の装置では、駆動素子を構成
するMOSトランジスタのチャネル幅とチャネル長との
比で駆動能力が評価される。このため、駆動能力の評価
が容易に行われる。
するMOSトランジスタのチャネル幅とチャネル長との
比で駆動能力が評価される。このため、駆動能力の評価
が容易に行われる。
【図1】 第1実施例の装置のブロック図である。
【図2】 第1実施例の処理手順を示すフローチャート
である。
である。
【図3】 第1実施例の装置の動作を示す動作説明図で
ある。
ある。
【図4】 第1実施例の装置の動作を示す動作説明図で
ある。
ある。
【図5】 第1実施例の装置の動作を示す動作説明図で
ある。
ある。
【図6】 第1実施例の装置の動作を示す動作説明図で
ある。
ある。
【図7】 第1実施例の装置の動作を示す動作説明図で
ある。
ある。
【図8】 第2実施例の装置のブロック図である。
【図9】 第2実施例の処理手順を示すフローチャート
である。
である。
【図10】 第3実施例の装置のブロック図である。
【図11】 第3実施例の処理手順を示すフローチャー
トである。
トである。
【図12】 第3実施例の装置の動作を示す動作説明図
である。
である。
【図13】 第3実施例の装置の動作を示す動作説明図
である。
である。
【図14】 第3実施例の装置の動作を示す動作説明図
である。
である。
【図15】 第3実施例の装置の動作を示す動作説明図
である。
である。
【図16】 第3実施例の装置の動作を示す動作説明図
である。
である。
【図17】 第3実施例の装置の動作を示す動作説明図
である。
である。
【図18】 第3実施例の装置の動作を示す動作説明図
である。
である。
【図19】 第4実施例の装置のブロック図である。
【図20】 第4実施例の処理手順を示すフローチャー
トである。
トである。
【図21】 第4実施例の装置の動作を示す動作説明図
である。
である。
【図22】 第4実施例の装置の動作を示す動作説明図
である。
である。
【図23】 第5実施例の装置のブロック図である。
【図24】 第5実施例の処理手順を示すフローチャー
トである。
トである。
【図25】 第5実施例の装置の動作を示す動作説明図
である。
である。
【図26】 第5実施例の装置の動作を示す動作説明図
である。
である。
【図27】 第5実施例の装置の動作を示す動作説明図
である。
である。
【図28】 第5実施例の装置の動作を示す動作説明図
である。
である。
【図29】 第6実施例の装置の動作を示す動作説明図
である。
である。
【図30】 第6実施例の装置の動作を示す動作説明図
である。
である。
【図31】 従来の装置のブロック図である。
【図32】 従来の装置の動作を示す動作説明図であ
る。
る。
【図33】 従来の装置の動作を示す動作説明図であ
る。
る。
【図34】 従来の装置の動作を示す動作説明図であ
る。
る。
【図35】 従来の装置の動作を示す動作説明図であ
る。
る。
【図36】 従来の装置の動作を示す動作説明図であ
る。
る。
【図37】 従来の装置の動作を示す動作説明図であ
る。
る。
【図38】 従来の装置の動作を示す動作説明図であ
る。
る。
【図39】 従来の装置の動作を示す動作説明図であ
る。
る。
【図40】 従来の装置の動作を示す動作説明図であ
る。
る。
1 配置部、4,12,17,30 配線部、5,2
8,35 コンパクション部、23 コンタクトセル検
索部、24 コンタクトセル移動処理部、27幅広配線
検索部、33 クロストーク性検証部。
8,35 コンパクション部、23 コンタクトセル検
索部、24 コンタクトセル移動処理部、27幅広配線
検索部、33 クロストーク性検証部。
Claims (16)
- 【請求項1】 レイアウト対象回路のレイアウトを行う
自動配置配線装置において、 複数配線層にわたって前記レイアウト対象回路の配線を
配設する配線手段と、 相異なる配線層にまたがって配設された配線同士が重な
る部位にこれらの配線同士を接続するコンタクトセルを
配置するコンタクトセル配置手段と、 当該コンタクトセル配置手段によって配置されたコンタ
クトセルに対して、付与された所定の条件を満たすよう
にその配置を修正するコンタクトセル配置修正手段と、
を備えることを特徴とする自動配置配線装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の自動配置配線装置にお
いて、 前記配線手段は、規則的に配列したグリッド上に前記配
線の中心線が沿うように当該配線を配設し、 前記コンタクトセル配置手段は、接続すべき配線の中心
線が交差する部位に前記コンタクトセルの中心が重なる
ように当該コンタクトセルを配置し、 前記コンタクトセル配置修正手段は、前記コンタクトセ
ル配置手段によって配置された前記コンタクトセルに対
して、当該コンタクトセルに付随するとともにその位置
指定の基準点として機能する原点が最寄りのグリッドに
一致するように、当該コンタクトセルを移動させるこ
と、を特徴とする自動配置配線装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の自動配置配線装置にお
いて、 前記グリッドがマトリクス状に配列しており、 前記コンタクトセルの形状が長方形であってしかも各辺
の長さが前記グリッドの間隔の整数倍であって、その原
点が長方形の四隅の一つで定義されており、 前記コンタクトセル配置修正手段は、いずれかの辺の長
さが前記グリッドの間隔の奇数倍であるコンタクトセル
を検索し、検索によって見いだされたコンタクトセルに
対して、その原点が最寄りのグリッドに一致するよう
に、当該コンタクトセルを移動させること、を特徴とす
る自動配置配線装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載の自動配置配線装置にお
いて、 前記コンタクトセルには、接続すべき各配線に面する方
向が指定されており、 前記コンタクトセル配置修正手段は、前記コンタクトセ
ルに指定された通りの方向に各配線が面するように、当
該コンタクトセルの向きを変更すること、を特徴とする
自動配置配線装置。 - 【請求項5】 請求項4に記載の自動配置配線装置にお
いて、 前記配線手段は、マトリクス状に配列したグリッド上に
前記配線の中心線が沿うように当該配線を配設し、 前記コンタクトセル配置修正手段は、前記コンタクトセ
ルが接続すべき各配線が前記コンタクトセルに指定され
た通りの方向に面するまで、当該コンタクトセルを90
゜ずつ回転すること、を特徴とする自動配置配線装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載の自動配置配線装置にお
いて、 前記コンタクトセルの回転を3回行っても、当該コンタ
クトセルによって接続されるべき各配線が当該コンタク
トセルに指定された通りの方向に面することがない場合
に、これらの配線の少なくとも一つの方向を当該コンタ
クトセルの回りに90゜ずつ変更する配線方向変更手段
を、さらに備えることを特徴とする自動配置配線装置。 - 【請求項7】 請求項4に記載の自動配置配線装置にお
いて、 前記コンタクトセルに指定された方向とは合致し得ない
角度で、当該コンタクトセルが接続すべき配線同士が交
差している場合に、これらの配線の少なくとも一つの方
向を当該コンタクトセルの近傍において変更する配線方
向変更手段を、さらに備えることを特徴とする自動配置
配線装置。 - 【請求項8】 請求項4に記載の自動配置配線装置にお
いて、 前記コンタクトセルは、指定された方向とは反対側に張
出し部を有すること、を特徴とする自動配置配線装置。 - 【請求項9】 レイアウト対象回路のレイアウトを行う
自動配置配線装置において、 レイアウト対象回路の配線の経路と幅とを決定する配線
手段と、 前記配線手段で決定された配線の中で、所定の基準値よ
りも幅の大きい配線である幅広配線を検索する幅広配線
検索手段と、 幅広配線とそうでない標準配線の配線間隔、及び幅広配
線どうしの配線間隔が、それぞれの配線に対して個別に
付与された所定の値となるように、前記幅広配線および
前記標準配線のレイアウトを実行するコンパクション手
段と、を備えることを特徴とする自動配置配線装置。 - 【請求項10】 請求項9に記載の自動配置配線装置に
おいて、 前記配線手段が、レイアウト対象回路の配線の経路と幅
とを複数の配線層にわたって決定し、 前記所定の基準値が前記複数の配線層毎に個別に付与さ
れており、 前記所定の値が前記複数の配線層毎に個別に付与されて
おり、 前記幅広配線検索手段は、前記複数の配線層毎に個別に
付与された前記所定の基準値にもとづいて、前記幅広配
線を前記複数の配線層毎に検索すること、を特徴とする
自動配置配線装置。 - 【請求項11】 レイアウト対象回路のレイアウトを行
う自動配置配線装置において、 レイアウト対象回路を構成する機能素子を配置する配置
手段と、 前記機能素子の出力ピンおよび入力ピンにつながる配線
の経路と幅とを決定する配線手段と、 前記配線手段で決定された配線の中から、一方配線の信
号のレベル遷移にともなって他方配線に所定の限度を超
える信号変動が誘起される配線の組を検出するクロスト
ーク性検証手段と、 前記クロストーク性検証手段で検出された配線の組に対
しては、標準の配線間隔よりも広い配線間隔をもってレ
イアウトを実行するコンパクション手段と、を備える自
動配置配線装置。 - 【請求項12】 請求項11に記載の自動配置配線装置
において、 前記機能素子の出力ピンに対して、クロストークノイズ
を与え易いピンである強いピンとクロストークノイズを
受け易いピンである弱いピンとを識別する識別手段、を
さらに備え、 前記配線手段は、配線の経路が存在する範囲で、前記強
いピンにつながる配線である強い配線と前記弱いピンに
つながる配線である弱い配線とが同一配線層上で隣接し
ないように、しかも異なる配線層上で重複しないよう
に、配線の経路を決定し、 前記クロストーク性検証手段は、前記配線手段で決定さ
れた配線の中で不可避的に隣接または重複する強い配線
と弱い配線の組を選択し、その中から、強い配線の信号
のレベル遷移にともなって弱い配線に所定の限度を超え
る信号変動が誘起される配線の組を検出すること、を特
徴とする自動配置配線装置。 - 【請求項13】 請求項11に記載の自動配置配線装置
において、 前記クロストーク性検証手段は、前記一方配線の信号の
レベル遷移にともなう前記他方配線の信号変動の大きさ
を、前記一方配線のレベル遷移幅をこれらの配線間の容
量によるリアクタンスと前記他方配線の容量によるリア
クタンスとで分圧した値として評価すること、を特徴と
する自動配置配線装置。 - 【請求項14】 レイアウト対象回路のレイアウトを行
う自動配置配線装置において、 レイアウト対象回路を構成する機能素子を配置する配置
手段と、 前記機能素子の出力ピンおよび入力ピンにつながる配線
を配設する配線手段と、 前記機能素子の出力ピンに対して、クロストークノイズ
を与え易いピンである強いピンとクロストークノイズを
受け易いピンである弱いピンとを識別する識別手段と、
を備え、 前記配線手段は、配線の経路が存在する範囲で、前記強
いピンにつながる配線と前記弱いピンにつながる配線と
が同一配線層上で隣接しないように、しかも異なる配線
層上で重複しないように配線を配設すること、を特徴と
する自動配置配線装置。 - 【請求項15】 請求項12または請求項14に記載の
自動配置配線装置において、 前記識別手段が、前記出力ピンを駆動する前記機能素子
内の駆動素子の駆動能力が第1基準値よりも大きければ
当該出力ピンを強い出力ピンとして識別し、前記出力ピ
ンを駆動する前記機能素子内の駆動素子の駆動能力が第
2基準値よりも小さければ当該出力ピンを弱い出力ピン
として識別し、しかも、前記第1基準値は前記第2基準
値よりも大きいこと、を特徴とする自動配置配線装置。 - 【請求項16】 請求項15に記載の自動配置配線装置
において、 前記識別手段が、前記駆動素子を構成するMOSトラン
ジスタのチャネル幅とチャネル長との比で前記駆動能力
を評価すること、を特徴とする自動配置配線装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6267001A JPH08129570A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 自動配置配線装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6267001A JPH08129570A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 自動配置配線装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08129570A true JPH08129570A (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=17438686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6267001A Pending JPH08129570A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 自動配置配線装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08129570A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007072562A1 (ja) * | 2005-12-22 | 2007-06-28 | Fujitsu Limited | ノイズチェック方法および装置並びにノイズチェックプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 |
US7587696B2 (en) | 2003-05-22 | 2009-09-08 | Nec Electronics Corporation | Semiconductor device, layout method and apparatus and program |
-
1994
- 1994-10-31 JP JP6267001A patent/JPH08129570A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7587696B2 (en) | 2003-05-22 | 2009-09-08 | Nec Electronics Corporation | Semiconductor device, layout method and apparatus and program |
WO2007072562A1 (ja) * | 2005-12-22 | 2007-06-28 | Fujitsu Limited | ノイズチェック方法および装置並びにノイズチェックプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 |
US7882466B2 (en) | 2005-12-22 | 2011-02-01 | Fujitsu Limited | Noise checking method and apparatus, and computer-readable recording medium in which noise checking program is stored |
JP5092752B2 (ja) * | 2005-12-22 | 2012-12-05 | 富士通株式会社 | ノイズチェック方法および装置並びにノイズチェックプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 |
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