JPH08125224A - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
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- JPH08125224A JPH08125224A JP25394894A JP25394894A JPH08125224A JP H08125224 A JPH08125224 A JP H08125224A JP 25394894 A JP25394894 A JP 25394894A JP 25394894 A JP25394894 A JP 25394894A JP H08125224 A JPH08125224 A JP H08125224A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】光の取り出し効率に優れた半導体装置を提供す
ることにある。 【構成】Si基板1にはp−Si拡散層2が形成され、
p−Si拡散層2の内部にn−Si拡散層3が形成され
ている。Si基板1のn−Si拡散層3上に発光用活性
領域となるn−GaAs層4が成長され、n−GaAs
層4の上に発光用活性領域となるp−GaAs層5が成
長されている。p−GaAs層5上の全面にわたり極薄
膜よりなる電流拡散用極薄膜電極6が配置され、、電流
拡散用極薄膜電極6上の一部領域にコンタクト用電極7
が配置されている。電流は、コンタクト用電極7から電
流拡散用極薄膜電極6を通してn−GaAs層4とp−
GaAs層5との間のpn接合部に注入され、この部分
にて発光する。発光した光は電流拡散用極薄膜電極6を
通過して外部に発せられる。
ることにある。 【構成】Si基板1にはp−Si拡散層2が形成され、
p−Si拡散層2の内部にn−Si拡散層3が形成され
ている。Si基板1のn−Si拡散層3上に発光用活性
領域となるn−GaAs層4が成長され、n−GaAs
層4の上に発光用活性領域となるp−GaAs層5が成
長されている。p−GaAs層5上の全面にわたり極薄
膜よりなる電流拡散用極薄膜電極6が配置され、、電流
拡散用極薄膜電極6上の一部領域にコンタクト用電極7
が配置されている。電流は、コンタクト用電極7から電
流拡散用極薄膜電極6を通してn−GaAs層4とp−
GaAs層5との間のpn接合部に注入され、この部分
にて発光する。発光した光は電流拡散用極薄膜電極6を
通過して外部に発せられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体装置に係り、詳
しくは、発光素子に関する。
しくは、発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、Si基板上にGaAsの発光ダイ
オードを作製する場合、つまり、Si基板上にn−Ga
As層とp−GaAs層とを連続的に結晶成長させて発
光ダイオードを作製する場合、SiとGaAsの熱膨張
係数が異なるため、5μm以上GaAsを結晶成長させ
るとクラックが発生することが知られている(1987
年秋,応用物理学会予稿集236頁,20p−X−1
3;MBE法により成長したSi基板上のGaAs層評
価;石野ら)。従って、Si基板上にGaAs発光ダイ
オードを作製する場合、GaAs層の厚さは5μm以下
に抑える必要がある。
オードを作製する場合、つまり、Si基板上にn−Ga
As層とp−GaAs層とを連続的に結晶成長させて発
光ダイオードを作製する場合、SiとGaAsの熱膨張
係数が異なるため、5μm以上GaAsを結晶成長させ
るとクラックが発生することが知られている(1987
年秋,応用物理学会予稿集236頁,20p−X−1
3;MBE法により成長したSi基板上のGaAs層評
価;石野ら)。従って、Si基板上にGaAs発光ダイ
オードを作製する場合、GaAs層の厚さは5μm以下
に抑える必要がある。
【0003】しかし、通常この膜厚で作製した発光ダイ
オードに電流を注入すると、ダイオード内部で電界が横
方向に十分広がらず、電極のほぼ直下にしか電流は流れ
ない。つまり、Si基板上にGaAs発光ダイオードを
作製する場合においては、GaAs層の上に上部電極を
配置し、この上部電極から下方のSi基板に向けて電流
を流してGaAs積層体の内部のpn接合部で発光させ
ることとなるが、GaAs積層体内で電界が横方向に十
分広がらず、上部電極のほぼ直下にしか電流は流れな
い。
オードに電流を注入すると、ダイオード内部で電界が横
方向に十分広がらず、電極のほぼ直下にしか電流は流れ
ない。つまり、Si基板上にGaAs発光ダイオードを
作製する場合においては、GaAs層の上に上部電極を
配置し、この上部電極から下方のSi基板に向けて電流
を流してGaAs積層体の内部のpn接合部で発光させ
ることとなるが、GaAs積層体内で電界が横方向に十
分広がらず、上部電極のほぼ直下にしか電流は流れな
い。
【0004】そのために、電極直下のpn接合部で発光
した光のうち電極を透過した光だけしか素子外部に達す
ることができず、光の取り出し効率が大変低いものとな
ってしまう。
した光のうち電極を透過した光だけしか素子外部に達す
ることができず、光の取り出し効率が大変低いものとな
ってしまう。
【0005】この対策として、上部電極の下の半導体層
の上面に電流拡散層(半導体層)を配置し、この電流拡
散層により上部電極からの電流を横方向に広げるように
することが提案されている(特開平5−226695号
公報)。より具体的には、電流拡散層としてキャリア濃
度5×1017cm-3以上の半導体層を用い、かつ、上部
電極とpn接合面との距離は20μm以下である。
の上面に電流拡散層(半導体層)を配置し、この電流拡
散層により上部電極からの電流を横方向に広げるように
することが提案されている(特開平5−226695号
公報)。より具体的には、電流拡散層としてキャリア濃
度5×1017cm-3以上の半導体層を用い、かつ、上部
電極とpn接合面との距離は20μm以下である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】GaAsの場合、例え
ば、カーボンを高濃度にドープしたp−GaAsの場合
でもキャリア濃度は1×1020cm-3程度(抵抗率ρ=
4×10-4Ωcm)程度しか上げることができない。こ
のことについては、J.Vac.Sci.Techno
l.B10(2),Mar/Apr1992;846頁
〜849頁、「Minority carrier l
ifetime andphotoluminesce
nt response of heavilycar
bon−doped GaAs grown with
gassource molecular−beam
epitaxy usinghalomethane
doping sources」に述べられている。
キャリア濃度が1020cm-3あるいはそれ以下では、膜
厚が5μm以下の場合、電流拡散層により電流を横方向
に広げる効果は期待できないことが分かった。このこと
を図8のシミュレーション結果を用いてより詳細に説明
する。このシミュレーションの前提条件としては、n−
GaAs層41の上にp−GaAs層42を成長させた
ものであり、n−GaAs層41の厚さを1μmとし,
濃度を1×1017cm-3とし、p−GaAs層42の厚
さを2μmとし,濃度を1×1020cm-3としている。
このp−GaAs層42は活性領域として機能するとと
もに前述の電流拡散層となっている。そして、p−Ga
As層42の上面に3つの上部電極(Vcc=5ボルト)
43を配置するとともにn−GaAs層41の下面の全
面に下部電極(グランド電位)44を配置した構造とし
ている。このような前提の下で電流経路をシミュレーシ
ョンし、その結果である電流経路を図中、矢印で示し
た。この図から、3μmの厚みのGaAs発光ダイオー
ドにおいては、電流は上部電極43の直下にしか流れな
いことが分かる。これは、p−GaAs層の厚さを4μ
mとした場合もほぼ同様である。従って、発光した光の
うち上部電極43を透過した光だけしか素子外部に達す
ることができず、上部電極43を透過する際の減衰のた
め光の取り出し効率は大幅に低下する。
ば、カーボンを高濃度にドープしたp−GaAsの場合
でもキャリア濃度は1×1020cm-3程度(抵抗率ρ=
4×10-4Ωcm)程度しか上げることができない。こ
のことについては、J.Vac.Sci.Techno
l.B10(2),Mar/Apr1992;846頁
〜849頁、「Minority carrier l
ifetime andphotoluminesce
nt response of heavilycar
bon−doped GaAs grown with
gassource molecular−beam
epitaxy usinghalomethane
doping sources」に述べられている。
キャリア濃度が1020cm-3あるいはそれ以下では、膜
厚が5μm以下の場合、電流拡散層により電流を横方向
に広げる効果は期待できないことが分かった。このこと
を図8のシミュレーション結果を用いてより詳細に説明
する。このシミュレーションの前提条件としては、n−
GaAs層41の上にp−GaAs層42を成長させた
ものであり、n−GaAs層41の厚さを1μmとし,
濃度を1×1017cm-3とし、p−GaAs層42の厚
さを2μmとし,濃度を1×1020cm-3としている。
このp−GaAs層42は活性領域として機能するとと
もに前述の電流拡散層となっている。そして、p−Ga
As層42の上面に3つの上部電極(Vcc=5ボルト)
43を配置するとともにn−GaAs層41の下面の全
面に下部電極(グランド電位)44を配置した構造とし
ている。このような前提の下で電流経路をシミュレーシ
ョンし、その結果である電流経路を図中、矢印で示し
た。この図から、3μmの厚みのGaAs発光ダイオー
ドにおいては、電流は上部電極43の直下にしか流れな
いことが分かる。これは、p−GaAs層の厚さを4μ
mとした場合もほぼ同様である。従って、発光した光の
うち上部電極43を透過した光だけしか素子外部に達す
ることができず、上部電極43を透過する際の減衰のた
め光の取り出し効率は大幅に低下する。
【0007】そこで、この発明の目的は、光の取り出し
効率に優れた半導体装置を提供することにある。
効率に優れた半導体装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、第1の伝導型領域を有する半導体単結晶基板と、前
記半導体単結晶基板の第1の伝導型領域上に成長され、
前記半導体単結晶基板とは異なる材料よりなり、かつ発
光用活性領域となる第1の伝導型半導体と、前記第1の
伝導型半導体の上に成長され、前記第1の伝導型半導体
と同一材料よりなり、かつ発光用活性領域となる第2の
伝導型半導体と、前記第2の伝導型半導体上の広範囲に
わたり配置され、極薄膜よりなる電流拡散用極薄膜電極
と、前記電流拡散用極薄膜電極上の一部領域に配置され
たコンタクト用電極とを備えた半導体装置をその要旨と
する。
は、第1の伝導型領域を有する半導体単結晶基板と、前
記半導体単結晶基板の第1の伝導型領域上に成長され、
前記半導体単結晶基板とは異なる材料よりなり、かつ発
光用活性領域となる第1の伝導型半導体と、前記第1の
伝導型半導体の上に成長され、前記第1の伝導型半導体
と同一材料よりなり、かつ発光用活性領域となる第2の
伝導型半導体と、前記第2の伝導型半導体上の広範囲に
わたり配置され、極薄膜よりなる電流拡散用極薄膜電極
と、前記電流拡散用極薄膜電極上の一部領域に配置され
たコンタクト用電極とを備えた半導体装置をその要旨と
する。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明における前記電流拡散用極薄膜電極の厚さは20
nm以下である半導体装置をその要旨とする。請求項3
に記載の発明は、請求項1に記載の発明における前記電
流拡散用極薄膜電極の厚さは10nm以上で20nm以
下である半導体装置をその要旨とする。
の発明における前記電流拡散用極薄膜電極の厚さは20
nm以下である半導体装置をその要旨とする。請求項3
に記載の発明は、請求項1に記載の発明における前記電
流拡散用極薄膜電極の厚さは10nm以上で20nm以
下である半導体装置をその要旨とする。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか1項に記載の発明における前記電流拡散用極薄
膜電極はAu−Zn系またはAu−Ge系材料よりなる
半導体装置をその要旨とする。
いずれか1項に記載の発明における前記電流拡散用極薄
膜電極はAu−Zn系またはAu−Ge系材料よりなる
半導体装置をその要旨とする。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の発明における前記半導体単結晶基板において第2の伝
導型領域の内部に前記第1の伝導型領域が形成されてい
る半導体装置をその要旨とする。
の発明における前記半導体単結晶基板において第2の伝
導型領域の内部に前記第1の伝導型領域が形成されてい
る半導体装置をその要旨とする。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、第2の伝導型
半導体上の広範囲にわたり極薄膜よりなる電流拡散用極
薄膜電極が配置され、電流がコンタクト用電極を介して
電流拡散用極薄膜電極から第2の伝導型半導体および第
1の伝導型半導体に向けて注入される(あるいは、電流
が基板側から電流拡散用極薄膜電極に向けて注入され
る)。この際、電流拡散用極薄膜電極を設けたことによ
り、より広い領域から電流注入が行われる(あるいは、
より広い領域に向かって電流注入が行われる)。
半導体上の広範囲にわたり極薄膜よりなる電流拡散用極
薄膜電極が配置され、電流がコンタクト用電極を介して
電流拡散用極薄膜電極から第2の伝導型半導体および第
1の伝導型半導体に向けて注入される(あるいは、電流
が基板側から電流拡散用極薄膜電極に向けて注入され
る)。この際、電流拡散用極薄膜電極を設けたことによ
り、より広い領域から電流注入が行われる(あるいは、
より広い領域に向かって電流注入が行われる)。
【0013】そして、第2の伝導型半導体と第1の伝導
型半導体とのpn接合部において発光する。その光は第
2の伝導型半導体および電流拡散用極薄膜電極を通して
外部に放出される。この際、電流拡散用極薄膜電極は極
薄膜よりなるので、光は容易に通過していく。又、電流
拡散用極薄膜電極の上の一部領域にのみコンタクト用電
極が配置されているだけであるので、コンタクト用電極
による光の減衰は極力抑えられる。
型半導体とのpn接合部において発光する。その光は第
2の伝導型半導体および電流拡散用極薄膜電極を通して
外部に放出される。この際、電流拡散用極薄膜電極は極
薄膜よりなるので、光は容易に通過していく。又、電流
拡散用極薄膜電極の上の一部領域にのみコンタクト用電
極が配置されているだけであるので、コンタクト用電極
による光の減衰は極力抑えられる。
【0014】その結果、コンタクト用電極を透過する際
の減衰のために光の取り出し効率が低下するのが極力抑
えられ、光の取り出し効率に優れたものとなる。請求項
2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用
に加え、電流拡散用極薄膜電極の厚さが20nm以下で
あるので、光が通過しやすい。
の減衰のために光の取り出し効率が低下するのが極力抑
えられ、光の取り出し効率に優れたものとなる。請求項
2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用
に加え、電流拡散用極薄膜電極の厚さが20nm以下で
あるので、光が通過しやすい。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加え、電流拡散用極薄膜電極の厚
さが10nm以上で20nm以下であるので、光が通過
しやすく、かつ、電流拡散用極薄膜電極の下地面の凹凸
に起因する段切れも生じにくい。
に記載の発明の作用に加え、電流拡散用極薄膜電極の厚
さが10nm以上で20nm以下であるので、光が通過
しやすく、かつ、電流拡散用極薄膜電極の下地面の凹凸
に起因する段切れも生じにくい。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜3のいずれか1項に記載の発明の作用に加え、電流拡
散用極薄膜電極がAu−Zn系またはAu−Ge系材料
よりなるので、電極材料として好ましいものとなる。と
くに、上層側の半導体としてp−GaAsを用いた場合
にはAu−Zn系材料が好ましく、上層側の半導体とし
てn−GaAsを用いた場合にはAu−Ge系材料が好
ましい。
〜3のいずれか1項に記載の発明の作用に加え、電流拡
散用極薄膜電極がAu−Zn系またはAu−Ge系材料
よりなるので、電極材料として好ましいものとなる。と
くに、上層側の半導体としてp−GaAsを用いた場合
にはAu−Zn系材料が好ましく、上層側の半導体とし
てn−GaAsを用いた場合にはAu−Ge系材料が好
ましい。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加え、半導体単結晶基板において
第2の伝導型領域の内部に第1の伝導型領域が形成され
ているので、第2の伝導型領域により他の部分と電気的
に絶縁することができる。
に記載の発明の作用に加え、半導体単結晶基板において
第2の伝導型領域の内部に第1の伝導型領域が形成され
ているので、第2の伝導型領域により他の部分と電気的
に絶縁することができる。
【0018】
(第1実施例)以下、この発明をGaAs発光ダイオー
ドに具体化した第1実施例を図面に従って説明する。
ドに具体化した第1実施例を図面に従って説明する。
【0019】図1に示すように、半導体単結晶基板とし
てのSi基板1の表面部にp−Si拡散層2が形成され
るとともに、そのp−Si拡散層2の内部にn−Si拡
散層3が形成されている。n−Si拡散層3の上面にお
ける一部領域には発光ダイオードの動作層(発光用活性
領域)となるn−GaAs層4およびp−GaAs層5
が順次結晶成長されている。p−GaAs層5の上面の
全面には極薄膜よりなる電流拡散用極薄膜電極6が形成
されている。この電流拡散用極薄膜電極6は膜厚が10
nmのAu−10%Zn膜よりなり、抵抗加熱法により
形成したものである。尚、GaAs層4,5の厚さの和
はクラックの発生を防止するために5μm以下となって
いる。
てのSi基板1の表面部にp−Si拡散層2が形成され
るとともに、そのp−Si拡散層2の内部にn−Si拡
散層3が形成されている。n−Si拡散層3の上面にお
ける一部領域には発光ダイオードの動作層(発光用活性
領域)となるn−GaAs層4およびp−GaAs層5
が順次結晶成長されている。p−GaAs層5の上面の
全面には極薄膜よりなる電流拡散用極薄膜電極6が形成
されている。この電流拡散用極薄膜電極6は膜厚が10
nmのAu−10%Zn膜よりなり、抵抗加熱法により
形成したものである。尚、GaAs層4,5の厚さの和
はクラックの発生を防止するために5μm以下となって
いる。
【0020】電流拡散用極薄膜電極6の上面での一部領
域にはコンタクト用電極(上部電極)7が配置されてい
る。このコンタクト用電極7はAuZn膜よりなり、膜
厚が300nmとなっている。このようにコンタクト用
電極7の膜厚が300nmと厚く、ワイヤボンディング
や膜による配線が可能となっている。
域にはコンタクト用電極(上部電極)7が配置されてい
る。このコンタクト用電極7はAuZn膜よりなり、膜
厚が300nmとなっている。このようにコンタクト用
電極7の膜厚が300nmと厚く、ワイヤボンディング
や膜による配線が可能となっている。
【0021】又、n−Si拡散層3の上面におけるn−
GaAs層4の配置領域以外の一部領域には、電流を取
り出すためのAl電極8が形成されている。さらに、コ
ンタクト用電極7とAl電極8との間には直流電源9が
接続され、コンタクト用電極7側にプラス電位が、Al
電極8側にマイナス電位が加わるようになっている。
GaAs層4の配置領域以外の一部領域には、電流を取
り出すためのAl電極8が形成されている。さらに、コ
ンタクト用電極7とAl電極8との間には直流電源9が
接続され、コンタクト用電極7側にプラス電位が、Al
電極8側にマイナス電位が加わるようになっている。
【0022】ここで、Au−10%Zn膜よりなる電流
拡散用極薄膜電極6は金属電極であり、その抵抗率が半
導体の抵抗率に比べ約4桁小さい。より具体的には、A
u−10%Zn膜の抵抗率が、1×1020cm-3のp−
GaAsの抵抗率に比べ6×10-5倍以下となる。換言
すれば、膜厚が10nmの電流拡散用極薄膜電極6を用
いたときの抵抗値を、1×1020cm-3のp−GaAs
層(電流拡散用半導体層)にて得ようとすると膜厚が約
170μm(=10nm/6×10-5)必要となり、大
変膜厚が厚いものとなる。このように厚いGaAs膜は
前述したようにクラックが発生するので作製できない。
拡散用極薄膜電極6は金属電極であり、その抵抗率が半
導体の抵抗率に比べ約4桁小さい。より具体的には、A
u−10%Zn膜の抵抗率が、1×1020cm-3のp−
GaAsの抵抗率に比べ6×10-5倍以下となる。換言
すれば、膜厚が10nmの電流拡散用極薄膜電極6を用
いたときの抵抗値を、1×1020cm-3のp−GaAs
層(電流拡散用半導体層)にて得ようとすると膜厚が約
170μm(=10nm/6×10-5)必要となり、大
変膜厚が厚いものとなる。このように厚いGaAs膜は
前述したようにクラックが発生するので作製できない。
【0023】このように、p−GaAs層(電流拡散用
半導体層)の代わりに、厚さが10nmの電流拡散用極
薄膜電極6を用いても横方向の抵抗は十分低く抑えられ
る。図2には、電極材料であるAu膜の膜厚dと光の透
過率εとの関係を示す。つまり、図3に示すように、膜
厚dのAu膜10に対して光を照射した場合において、
入射光量100に対しAu膜10を通過した光量xを透
過率εとして測定したものである。図2において横軸に
Au膜の膜厚dをとり縦軸に透過率εをとっている。
又、この光透過率εの測定にあたり用いた光はGaAs
の発光波長である950nmの光を用いている。
半導体層)の代わりに、厚さが10nmの電流拡散用極
薄膜電極6を用いても横方向の抵抗は十分低く抑えられ
る。図2には、電極材料であるAu膜の膜厚dと光の透
過率εとの関係を示す。つまり、図3に示すように、膜
厚dのAu膜10に対して光を照射した場合において、
入射光量100に対しAu膜10を通過した光量xを透
過率εとして測定したものである。図2において横軸に
Au膜の膜厚dをとり縦軸に透過率εをとっている。
又、この光透過率εの測定にあたり用いた光はGaAs
の発光波長である950nmの光を用いている。
【0024】この図2からAu膜10の膜厚を10nm
とした時の透過率εは55%となっている。Au膜の代
わりにAu−10%Zn膜を用いた場合にも図2に示す
特性とほぼ同じ特性が得られ、Au−10%Zn膜の膜
厚を10nmとした時の透過率εもほぼ55%となる。
即ち、電流拡散用極薄膜電極6の透過率εはほぼ55%
となる。
とした時の透過率εは55%となっている。Au膜の代
わりにAu−10%Zn膜を用いた場合にも図2に示す
特性とほぼ同じ特性が得られ、Au−10%Zn膜の膜
厚を10nmとした時の透過率εもほぼ55%となる。
即ち、電流拡散用極薄膜電極6の透過率εはほぼ55%
となる。
【0025】又、電流拡散用極薄膜電極6の膜厚を10
nmとしたのは、製造可能な最小の膜厚であるととも
に、下地のp−GaAs層5の表面の凹凸による段切れ
が発生しない最小の膜厚でもある。
nmとしたのは、製造可能な最小の膜厚であるととも
に、下地のp−GaAs層5の表面の凹凸による段切れ
が発生しない最小の膜厚でもある。
【0026】尚、図2において膜厚を20nmとした場
合においても透過率εは30%となり、十分実用的なも
のである。次に、このように構成した半導体装置の作用
を説明する。
合においても透過率εは30%となり、十分実用的なも
のである。次に、このように構成した半導体装置の作用
を説明する。
【0027】コンタクト用電極7に流れ込んだ電流は電
流拡散用極薄膜電極6でp−GaAs層5の表面全面に
広がり、さらに、下方のn−GaAs層4に向けて注入
される。
流拡散用極薄膜電極6でp−GaAs層5の表面全面に
広がり、さらに、下方のn−GaAs層4に向けて注入
される。
【0028】そして、電流がp−GaAs層5の表面全
面からp−GaAs層5とn−GaAs層4との間のp
n接合部の全領域に注入され、pn接合部の全領域にお
いてGaAsの発光波長である950nmの光を発す
る。つまり、電流注入によってGaAsのpn接合部の
全面が発光面となる。その光は上方に向かいp−GaA
s層5および電流拡散用極薄膜電極6を通過して素子
(ダイオード)の外部に放出される。この外部へ到達す
る際には、電流拡散用極薄膜電極6は10nmの極薄膜
よりなるので、電流拡散用極薄膜電極6に入射する光の
うちの55%が電流拡散用極薄膜電極6を通過してい
く。又、電流拡散用極薄膜電極6の上の一部領域にのみ
コンタクト用電極7が配置されているだけであるので、
コンタクト用電極7による光の減衰は極力抑えられる。
面からp−GaAs層5とn−GaAs層4との間のp
n接合部の全領域に注入され、pn接合部の全領域にお
いてGaAsの発光波長である950nmの光を発す
る。つまり、電流注入によってGaAsのpn接合部の
全面が発光面となる。その光は上方に向かいp−GaA
s層5および電流拡散用極薄膜電極6を通過して素子
(ダイオード)の外部に放出される。この外部へ到達す
る際には、電流拡散用極薄膜電極6は10nmの極薄膜
よりなるので、電流拡散用極薄膜電極6に入射する光の
うちの55%が電流拡散用極薄膜電極6を通過してい
く。又、電流拡散用極薄膜電極6の上の一部領域にのみ
コンタクト用電極7が配置されているだけであるので、
コンタクト用電極7による光の減衰は極力抑えられる。
【0029】一方、p−GaAs層5とn−GaAs層
4との間のpn接合部を通過した電流はn−GaAs層
4を通り、n−Si拡散層3に至り、さらにAl電極8
を通過していく。
4との間のpn接合部を通過した電流はn−GaAs層
4を通り、n−Si拡散層3に至り、さらにAl電極8
を通過していく。
【0030】このように本実施例では、n−Si拡散層
3(第1の伝導型領域)を有するSi基板(半導体単結
晶基板)1と、Si基板1のn−Si拡散層3上に成長
され、Si基板1とは異なる材料よりなり、かつ発光用
活性領域となるn−GaAs層4(第1の伝導型半導
体)と、n−GaAs層4の上に成長され、n−GaA
s層4と同一材料よりなり、かつ発光用活性領域となる
p−GaAs層5(第2の伝導型半導体)と、p−Ga
As層5上の広範囲にわたり配置され、極薄膜よりなる
電流拡散用極薄膜電極6と、電流拡散用極薄膜電極6上
の一部領域に配置されたコンタクト用電極7とを備え
た。
3(第1の伝導型領域)を有するSi基板(半導体単結
晶基板)1と、Si基板1のn−Si拡散層3上に成長
され、Si基板1とは異なる材料よりなり、かつ発光用
活性領域となるn−GaAs層4(第1の伝導型半導
体)と、n−GaAs層4の上に成長され、n−GaA
s層4と同一材料よりなり、かつ発光用活性領域となる
p−GaAs層5(第2の伝導型半導体)と、p−Ga
As層5上の広範囲にわたり配置され、極薄膜よりなる
電流拡散用極薄膜電極6と、電流拡散用極薄膜電極6上
の一部領域に配置されたコンタクト用電極7とを備え
た。
【0031】よって、電流がコンタクト用電極7を介し
て電流拡散用極薄膜電極6からp−GaAs層5および
n−GaAs層4に向けて注入されるが、電流拡散用極
薄膜電極6を設けたことにより、より広い領域から電流
注入が行われ、GaAsのpn接合部の広い範囲におい
て発光して、その光はp−GaAs層5および電流拡散
用極薄膜電極6を通して外部に放出される。この際、電
流拡散用極薄膜電極6は極薄膜よりなるので、光は容易
に通過していく。又、電流拡散用極薄膜電極6の上の一
部領域にのみコンタクト用電極7が配置されているだけ
であるので、コンタクト用電極7による光の減衰は極力
抑えられる。
て電流拡散用極薄膜電極6からp−GaAs層5および
n−GaAs層4に向けて注入されるが、電流拡散用極
薄膜電極6を設けたことにより、より広い領域から電流
注入が行われ、GaAsのpn接合部の広い範囲におい
て発光して、その光はp−GaAs層5および電流拡散
用極薄膜電極6を通して外部に放出される。この際、電
流拡散用極薄膜電極6は極薄膜よりなるので、光は容易
に通過していく。又、電流拡散用極薄膜電極6の上の一
部領域にのみコンタクト用電極7が配置されているだけ
であるので、コンタクト用電極7による光の減衰は極力
抑えられる。
【0032】その結果、コンタクト用電極7を透過する
際の減衰のために光の取り出し効率が低下するのが極力
抑えられ、光の取り出し効率に優れたものとなる。又、
電流拡散用極薄膜電極6の厚さが20nm以下であるの
で、光が通過しやすい。
際の減衰のために光の取り出し効率が低下するのが極力
抑えられ、光の取り出し効率に優れたものとなる。又、
電流拡散用極薄膜電極6の厚さが20nm以下であるの
で、光が通過しやすい。
【0033】さらに、電流拡散用極薄膜電極6の厚さが
10nm以上20nm以下であるので、光が通過しやす
く、かつ、電流拡散用極薄膜電極6の下地面(p−Ga
As層5の上面)の凹凸に起因する段切れも生じにく
い。
10nm以上20nm以下であるので、光が通過しやす
く、かつ、電流拡散用極薄膜電極6の下地面(p−Ga
As層5の上面)の凹凸に起因する段切れも生じにく
い。
【0034】さらには、電流拡散用極薄膜電極6がAu
−Zn系材料(Au−10%Zn)よりなるので、電極
材料として好ましいものとなる。又、Si基板1におい
てp−Si拡散層2(第2の伝導型領域)の内部にn−
Si拡散層3が形成されているので、p−Si拡散層2
により他の部分と電気的に絶縁することができる。
−Zn系材料(Au−10%Zn)よりなるので、電極
材料として好ましいものとなる。又、Si基板1におい
てp−Si拡散層2(第2の伝導型領域)の内部にn−
Si拡散層3が形成されているので、p−Si拡散層2
により他の部分と電気的に絶縁することができる。
【0035】尚、Si基板の上に成長させる半導体膜
は、GaAsの他にも、GaPやGaAlAs等の各種
の半導体膜であってもよい。又、上述した例では伝導型
として基板側のn−Si拡散層3、n−GaAs層4、
p−GaAs層5としたが、これらの伝導型を逆にして
もよい。即ち、基板側のp−Si拡散層に対しp−Ga
As層(4)とn−GaAs層(5)とを連続的に成長
させた構造としてもよい。この構造を採用した場合に
は、電流が基板1側から電流拡散用極薄膜電極6に向け
て注入され、電流拡散用極薄膜電極6を設けたことによ
り、より広い領域に向かって電流注入が行われる。又、
この構造を採用した場合において、上層側のGaAs層
としてp−GaAs層5を用いた場合にはその上に配置
する電流拡散用極薄膜電極6としてAu−Zn系材料を
使用したが、上層側のGaAs層としてn−GaAs層
を用いる場合には電流拡散用極薄膜電極6としてAu−
Ge系材料を用いるのが好ましい。
は、GaAsの他にも、GaPやGaAlAs等の各種
の半導体膜であってもよい。又、上述した例では伝導型
として基板側のn−Si拡散層3、n−GaAs層4、
p−GaAs層5としたが、これらの伝導型を逆にして
もよい。即ち、基板側のp−Si拡散層に対しp−Ga
As層(4)とn−GaAs層(5)とを連続的に成長
させた構造としてもよい。この構造を採用した場合に
は、電流が基板1側から電流拡散用極薄膜電極6に向け
て注入され、電流拡散用極薄膜電極6を設けたことによ
り、より広い領域に向かって電流注入が行われる。又、
この構造を採用した場合において、上層側のGaAs層
としてp−GaAs層5を用いた場合にはその上に配置
する電流拡散用極薄膜電極6としてAu−Zn系材料を
使用したが、上層側のGaAs層としてn−GaAs層
を用いる場合には電流拡散用極薄膜電極6としてAu−
Ge系材料を用いるのが好ましい。
【0036】さらに、p−GaAs層5の上に配置する
電流拡散用極薄膜電極6は、上述した例ではp−GaA
s層5の全面に配置したが、必ずしもp−GaAs層5
の全面に配置する必要はなく、コンタクト用電極7の設
置面積よりも広い領域にわたり配置してあれば、pn接
合部での発光面積(電流注入面積)の増大を図ることが
できる。
電流拡散用極薄膜電極6は、上述した例ではp−GaA
s層5の全面に配置したが、必ずしもp−GaAs層5
の全面に配置する必要はなく、コンタクト用電極7の設
置面積よりも広い領域にわたり配置してあれば、pn接
合部での発光面積(電流注入面積)の増大を図ることが
できる。
【0037】又、GaAsの結晶性向上のため、動作層
近傍Si基板側に歪み超格子を挿入してもよい。 (第2実施例)次に、第2実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
近傍Si基板側に歪み超格子を挿入してもよい。 (第2実施例)次に、第2実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0038】本実施例の半導体装置を、図4,5,6,
7に示す。第1実施例ではSi基板上に形成したGaA
s発光ダイオード単体を示したが、本第2実施例では集
積化の一例としてモノリシック構造のフォトカプラとし
ている。
7に示す。第1実施例ではSi基板上に形成したGaA
s発光ダイオード単体を示したが、本第2実施例では集
積化の一例としてモノリシック構造のフォトカプラとし
ている。
【0039】図4は平面図であり、図5は図4のA−A
断面図であり、図6は発光素子部(発光ダイオード部)
の拡大図であり、図7は受光素子部(フォトトランジス
タ部)の拡大図である。
断面図であり、図6は発光素子部(発光ダイオード部)
の拡大図であり、図7は受光素子部(フォトトランジス
タ部)の拡大図である。
【0040】図5に示すように、支持基板11の上にS
iO2 層12を介して単結晶Si層13が形成されてい
る。この支持基板11、SiO2 層12、単結晶Si層
13によりSOI基板14が構成されている。又、単結
晶Si層13の内部での底面部には高濃度拡散層15が
形成されている。
iO2 層12を介して単結晶Si層13が形成されてい
る。この支持基板11、SiO2 層12、単結晶Si層
13によりSOI基板14が構成されている。又、単結
晶Si層13の内部での底面部には高濃度拡散層15が
形成されている。
【0041】図4,5に示すように、SOI基板14に
おける単結晶Si層13上にはGaAs発光ダイオード
部16a,16bが形成されるとともに、SOI基板1
4における単結晶Si層13内にはSiを用いたフォト
トランジスタ部17a,17bが形成されている。つま
り、SOI基板14には発光ダイオード部16aとフォ
トトランジスタ部17aとからなるフォトカプラと、発
光ダイオード部16bとフォトトランジスタ部17bと
からなるフォトカプラとが形成され、2チャンネルのフ
ォトカプラが同一基板内に配置されている。
おける単結晶Si層13上にはGaAs発光ダイオード
部16a,16bが形成されるとともに、SOI基板1
4における単結晶Si層13内にはSiを用いたフォト
トランジスタ部17a,17bが形成されている。つま
り、SOI基板14には発光ダイオード部16aとフォ
トトランジスタ部17aとからなるフォトカプラと、発
光ダイオード部16bとフォトトランジスタ部17bと
からなるフォトカプラとが形成され、2チャンネルのフ
ォトカプラが同一基板内に配置されている。
【0042】単結晶Si層13における発光ダイオード
部16aの周囲にはSiO2 層12に至るSiO2 層形
成溝が形成され、その溝の内部にSiO2 層18aが充
填されている。同様に、単結晶Si層13における発光
ダイオード部16bの周囲にはSiO2 層12に至るS
iO2 層形成溝が形成され、その溝の内部にSiO2層
18bが充填されている。又、単結晶Si層13におけ
るフォトトランジスタ部17aの周囲にはSiO2 層1
2に至るSiO2 層形成溝が形成され、その溝の内部に
SiO2 層20aが充填されている。同様に、単結晶S
i層13におけるフォトトランジスタ部17bの周囲に
はSiO2 層12に至るSiO2 層形成溝が形成され、
その溝の内部にSiO2 層20bが充填されている。
部16aの周囲にはSiO2 層12に至るSiO2 層形
成溝が形成され、その溝の内部にSiO2 層18aが充
填されている。同様に、単結晶Si層13における発光
ダイオード部16bの周囲にはSiO2 層12に至るS
iO2 層形成溝が形成され、その溝の内部にSiO2層
18bが充填されている。又、単結晶Si層13におけ
るフォトトランジスタ部17aの周囲にはSiO2 層1
2に至るSiO2 層形成溝が形成され、その溝の内部に
SiO2 層20aが充填されている。同様に、単結晶S
i層13におけるフォトトランジスタ部17bの周囲に
はSiO2 層12に至るSiO2 層形成溝が形成され、
その溝の内部にSiO2 層20bが充填されている。
【0043】SiO2 層18a,18b,20a,20
bは光学的な屈折率が単結晶Si層13(半導体単結晶
領域)よりも小さく光を反射する。さらに、SiO2 層
18a,18b,20a,20bは複数のチャネルの相
互間に形成され、複数のチャネルの相互間の最短距離L
min (図4参照)が、 減衰長=(発光ダイオードの発光波長)/(4π×光吸
収部材の減衰係数) で表される減衰長以上となっている。
bは光学的な屈折率が単結晶Si層13(半導体単結晶
領域)よりも小さく光を反射する。さらに、SiO2 層
18a,18b,20a,20bは複数のチャネルの相
互間に形成され、複数のチャネルの相互間の最短距離L
min (図4参照)が、 減衰長=(発光ダイオードの発光波長)/(4π×光吸
収部材の減衰係数) で表される減衰長以上となっている。
【0044】そして、発光ダイオード部16aはSiO
2 層18aにて光が閉じ込められ、発光ダイオード部1
6bはSiO2 層18bにて光が閉じ込められる。又、
フォトトランジスタ部17aはSiO2 層20aにて光
が閉じ込められ、フォトトランジスタ部17bはSiO
2 層20bにて光が閉じ込められる。このように、単結
晶Si層13(半導体単結晶領域)に形成したSiO2
層18a,18b,20a,20bにて、チャンネルの
相互間のクロストーク(相互干渉)を防止することがで
きる。
2 層18aにて光が閉じ込められ、発光ダイオード部1
6bはSiO2 層18bにて光が閉じ込められる。又、
フォトトランジスタ部17aはSiO2 層20aにて光
が閉じ込められ、フォトトランジスタ部17bはSiO
2 層20bにて光が閉じ込められる。このように、単結
晶Si層13(半導体単結晶領域)に形成したSiO2
層18a,18b,20a,20bにて、チャンネルの
相互間のクロストーク(相互干渉)を防止することがで
きる。
【0045】尚、光閉じ込め層(光反射層)としてのS
iO2 層18a,18b,20a,20bは、シリカガ
ラスを用いたり、溝内に何も配置しない空隙であっても
よい。
iO2 層18a,18b,20a,20bは、シリカガ
ラスを用いたり、溝内に何も配置しない空隙であっても
よい。
【0046】さらに、単結晶Si層13における発光ダ
イオード部16aおよび16bの周囲(SiO2 層18
aおよび18bの周囲)にはSiO2 層12に至るSi
O2層形成溝が形成され、その溝の内部にSiO2 層1
9aが充填されている。同様に、単結晶Si層13にお
けるフォトトランジスタ部17aおよび17bの周囲
(SiO2 層20aおよび20bの周囲)にはSiO2
層12に至るSiO2 層形成溝が形成され、その溝の内
部にSiO2 層19bが充填されている。そして、単結
晶Si層13(半導体単結晶領域)に形成したSiO2
層19a,19bおよびSiO2 層12により、発光ダ
イオード部16a,16bとフォトトランジスタ部17
a,17bとが絶縁分離されている(電気的に分離され
ている)。
イオード部16aおよび16bの周囲(SiO2 層18
aおよび18bの周囲)にはSiO2 層12に至るSi
O2層形成溝が形成され、その溝の内部にSiO2 層1
9aが充填されている。同様に、単結晶Si層13にお
けるフォトトランジスタ部17aおよび17bの周囲
(SiO2 層20aおよび20bの周囲)にはSiO2
層12に至るSiO2 層形成溝が形成され、その溝の内
部にSiO2 層19bが充填されている。そして、単結
晶Si層13(半導体単結晶領域)に形成したSiO2
層19a,19bおよびSiO2 層12により、発光ダ
イオード部16a,16bとフォトトランジスタ部17
a,17bとが絶縁分離されている(電気的に分離され
ている)。
【0047】尚、電気的分離膜としてのSiO2 層19
a,19bは、他にもシリカガラスを用いてもよい。
又、SiO2 層18a,18b,19a,19b,20
a,20bの熱膨張率は単結晶Si層13(半導体単結
晶領域)の熱膨張率に近いものであり、これらSiO2
層により単結晶Si層13に加わる熱応力が緩和され
る。
a,19bは、他にもシリカガラスを用いてもよい。
又、SiO2 層18a,18b,19a,19b,20
a,20bの熱膨張率は単結晶Si層13(半導体単結
晶領域)の熱膨張率に近いものであり、これらSiO2
層により単結晶Si層13に加わる熱応力が緩和され
る。
【0048】図6の発光ダイオード部において、単結晶
Si層13にはp−Si拡散層2が形成されるととも
に、そのp−Si拡散層2の内部にn−Si拡散層3が
形成されている。n−Si拡散層3の上面にはn−Ga
As層4およびp−GaAs層5が順次結晶成長されて
いる。p−GaAs層5の上部において広い領域にわた
り電流拡散用極薄膜電極6が形成されている。この電流
拡散用極薄膜電極6はAu−10%Znよりなり、膜厚
が10nmとなっている。
Si層13にはp−Si拡散層2が形成されるととも
に、そのp−Si拡散層2の内部にn−Si拡散層3が
形成されている。n−Si拡散層3の上面にはn−Ga
As層4およびp−GaAs層5が順次結晶成長されて
いる。p−GaAs層5の上部において広い領域にわた
り電流拡散用極薄膜電極6が形成されている。この電流
拡散用極薄膜電極6はAu−10%Znよりなり、膜厚
が10nmとなっている。
【0049】電流拡散用極薄膜電極6の上面での一部領
域にはコンタクト用電極(上部電極)7が配置されてい
る。このコンタクト用電極7はAlZn膜よりなる。
又、n−Si拡散層3の上面におけるn−GaAs層4
の配置領域以外の領域には、電流を取り出すためのAl
電極8(図4に示す)が形成されている。
域にはコンタクト用電極(上部電極)7が配置されてい
る。このコンタクト用電極7はAlZn膜よりなる。
又、n−Si拡散層3の上面におけるn−GaAs層4
の配置領域以外の領域には、電流を取り出すためのAl
電極8(図4に示す)が形成されている。
【0050】一方、図7のフォトトランジスタ部におい
て、単結晶Si層13がn型となっており、その表面部
における所定領域にはp型ベース領域21が形成される
とともに、その内部における表面部にはn型エミッタ領
域22が形成されている。又、単結晶Si層13の表面
部における所定領域にはn型拡散領域23が形成されて
いる。そして、n型エミッタ領域22、p型ベース領域
21、n型単結晶Si層13にて、n/p/n構造のフ
ォトトランジスタが形成されている。
て、単結晶Si層13がn型となっており、その表面部
における所定領域にはp型ベース領域21が形成される
とともに、その内部における表面部にはn型エミッタ領
域22が形成されている。又、単結晶Si層13の表面
部における所定領域にはn型拡散領域23が形成されて
いる。そして、n型エミッタ領域22、p型ベース領域
21、n型単結晶Si層13にて、n/p/n構造のフ
ォトトランジスタが形成されている。
【0051】SOI基板14の表面にはフィールド酸化
膜(SiO2 膜)24が形成され、この膜24は後述す
る光導波路のクラッド層(光反射層)として必要な膜厚
となっている。又、p型ベース領域21の上面には薄い
SiO2 膜25が形成されている。
膜(SiO2 膜)24が形成され、この膜24は後述す
る光導波路のクラッド層(光反射層)として必要な膜厚
となっている。又、p型ベース領域21の上面には薄い
SiO2 膜25が形成されている。
【0052】フィールド酸化膜(SiO2 膜)24の
上、SiO2 膜25の上、およびn−GaAs層4・p
−GaAs層5の積層体の周囲には窒化シリコン膜26
が形成されている。発光ダイオード部16aとフォトト
ランジスタ部17aとの間における窒化シリコン膜26
の上には、光導波路形成部材としての酸化チタン層27
aが形成され、この酸化チタン層27aによりフォトト
ランジスタ部17aが発光ダイオード部16aと光学的
に結合されている。同様に、発光ダイオード部16bと
フォトトランジスタ部17bとの間における窒化シリコ
ン膜26の上には、光導波路形成部材としての酸化チタ
ン層27bが形成され、この酸化チタン層27bにより
フォトトランジスタ部17bが発光ダイオード部16b
と光学的に結合されている。
上、SiO2 膜25の上、およびn−GaAs層4・p
−GaAs層5の積層体の周囲には窒化シリコン膜26
が形成されている。発光ダイオード部16aとフォトト
ランジスタ部17aとの間における窒化シリコン膜26
の上には、光導波路形成部材としての酸化チタン層27
aが形成され、この酸化チタン層27aによりフォトト
ランジスタ部17aが発光ダイオード部16aと光学的
に結合されている。同様に、発光ダイオード部16bと
フォトトランジスタ部17bとの間における窒化シリコ
ン膜26の上には、光導波路形成部材としての酸化チタ
ン層27bが形成され、この酸化チタン層27bにより
フォトトランジスタ部17bが発光ダイオード部16b
と光学的に結合されている。
【0053】ここで、光導波路形成部材としての酸化チ
タン層27a,27bはGaAs発光ダイオードの発光
波長における光学的な屈折率が「1」よりも大きな透明
材料である。
タン層27a,27bはGaAs発光ダイオードの発光
波長における光学的な屈折率が「1」よりも大きな透明
材料である。
【0054】尚、光導波路形成部材としての酸化チタン
層(TiO2 )27a,27bは、他にも窒化シリコン
(Si3 N4 )や砒素ガラス(As2 Se3 ,As2 S
3 )でもよい。
層(TiO2 )27a,27bは、他にも窒化シリコン
(Si3 N4 )や砒素ガラス(As2 Se3 ,As2 S
3 )でもよい。
【0055】図4,5に示すように、発光ダイオード部
16aにおいて、窒化シリコン膜26の上にはAl配線
28aが形成され、Al配線28aは発光ダイオード部
16aのコンタクト用電極7と接続されるとともにSi
O2 層19aの内側領域においてSiO2 層18aの外
側領域に延設されている。又、図4に示すように、発光
ダイオード部16bにおいて、窒化シリコン膜26の上
にはAl配線28bが形成され、Al配線28bは発光
ダイオード部16bのコンタクト用電極7と接続される
とともにSiO2 層19bの内側領域においてSiO2
層18bの外側領域に延設されている。さらに、図4に
示すように、発光ダイオード部16aおよび16bにお
いて、窒化シリコン膜26の上にはAl配線29が形成
され、Al配線29は両発光ダイオード部16a,16
bのAl電極8と一体的に形成されるとともにSiO2
層19aの内側領域においてSiO2 層18aおよび1
8bの外側領域に延設されている。
16aにおいて、窒化シリコン膜26の上にはAl配線
28aが形成され、Al配線28aは発光ダイオード部
16aのコンタクト用電極7と接続されるとともにSi
O2 層19aの内側領域においてSiO2 層18aの外
側領域に延設されている。又、図4に示すように、発光
ダイオード部16bにおいて、窒化シリコン膜26の上
にはAl配線28bが形成され、Al配線28bは発光
ダイオード部16bのコンタクト用電極7と接続される
とともにSiO2 層19bの内側領域においてSiO2
層18bの外側領域に延設されている。さらに、図4に
示すように、発光ダイオード部16aおよび16bにお
いて、窒化シリコン膜26の上にはAl配線29が形成
され、Al配線29は両発光ダイオード部16a,16
bのAl電極8と一体的に形成されるとともにSiO2
層19aの内側領域においてSiO2 層18aおよび1
8bの外側領域に延設されている。
【0056】図4,5に示すように、フォトトランジス
タ部17a,17bにおいて、窒化シリコン膜26の上
にはAl配線30が形成され、Al配線30は両フォト
トランジスタ部17a,17bでのn型エミッタ領域2
2とそれぞれ接触するとともにSiO2 層19bの内側
領域においてSiO2 層20aおよび20bの外側領域
に延設されている。又、図4,5に示すように、フォト
トランジスタ部17aにおいて、窒化シリコン膜26の
上にはAl配線31aが形成され、Al配線31aはフ
ォトトランジスタ部17aのn型拡散領域23と接触す
るとともにSiO2 層19bの内側領域においてSiO
2 層20aの外側領域に延設されている。さらに、図4
に示すように、フォトトランジスタ部17bにおいて、
窒化シリコン膜26の上にはAl配線31bが形成さ
れ、Al配線31bはフォトトランジスタ部17bのn
型拡散領域23と接触するとともにSiO2 層19bの
内側領域においてSiO2 層20bの外側領域に延設さ
れている。
タ部17a,17bにおいて、窒化シリコン膜26の上
にはAl配線30が形成され、Al配線30は両フォト
トランジスタ部17a,17bでのn型エミッタ領域2
2とそれぞれ接触するとともにSiO2 層19bの内側
領域においてSiO2 層20aおよび20bの外側領域
に延設されている。又、図4,5に示すように、フォト
トランジスタ部17aにおいて、窒化シリコン膜26の
上にはAl配線31aが形成され、Al配線31aはフ
ォトトランジスタ部17aのn型拡散領域23と接触す
るとともにSiO2 層19bの内側領域においてSiO
2 層20aの外側領域に延設されている。さらに、図4
に示すように、フォトトランジスタ部17bにおいて、
窒化シリコン膜26の上にはAl配線31bが形成さ
れ、Al配線31bはフォトトランジスタ部17bのn
型拡散領域23と接触するとともにSiO2 層19bの
内側領域においてSiO2 層20bの外側領域に延設さ
れている。
【0057】発光ダイオード部16a,16bとフォト
トランジスタ部17a,17bの表面はSiO2 膜32
で覆われ、Al配線28a,28b,29,30,31
a,31bの上におけるSiO2 膜32の一部が開口し
ており、この部分がボンディングパッド部となってい
る。
トランジスタ部17a,17bの表面はSiO2 膜32
で覆われ、Al配線28a,28b,29,30,31
a,31bの上におけるSiO2 膜32の一部が開口し
ており、この部分がボンディングパッド部となってい
る。
【0058】このように構成した半導体装置の作用とし
ては、発光ダイオード部16a,16bにおいてコンタ
クト用電極7とAl電極8との間に電圧を印加すると、
電流拡散用極薄膜電極6を通してpn接合部において発
光し、その光は上方に向かい電流拡散用極薄膜電極6を
通過し酸化チタン層27a,27bに入る。さらに、そ
の光は酸化チタン層27a,27b内を伝播しフォトト
ランジスタ部17a,17bにおけるp型ベース領域2
1に至る。すると、フォトトランジスタ部17a,17
bにおけるp型ベース領域21とn型コレクタ領域(n
型単結晶Si層)でのpn接合で発生した光電流は増幅
されてコレクタ,エミッタ電流として取り出される。
ては、発光ダイオード部16a,16bにおいてコンタ
クト用電極7とAl電極8との間に電圧を印加すると、
電流拡散用極薄膜電極6を通してpn接合部において発
光し、その光は上方に向かい電流拡散用極薄膜電極6を
通過し酸化チタン層27a,27bに入る。さらに、そ
の光は酸化チタン層27a,27b内を伝播しフォトト
ランジスタ部17a,17bにおけるp型ベース領域2
1に至る。すると、フォトトランジスタ部17a,17
bにおけるp型ベース領域21とn型コレクタ領域(n
型単結晶Si層)でのpn接合で発生した光電流は増幅
されてコレクタ,エミッタ電流として取り出される。
【0059】この一連の信号伝播動作は、チャンネル毎
に行われる。つまり、発光ダイオード部16aと酸化チ
タン層27aとフォトトランジスタ部17aとからなる
第1チャンネルと、発光ダイオード部16bと酸化チタ
ン層27bとフォトトランジスタ部17bとからなる第
2チャンネルの2つのチャンネルが独立して信号伝播動
作を行う。この際、SiO2 層18a,18b,20
a,20bにて、チャンネルの相互間のクロストーク
(相互干渉)が防止される。
に行われる。つまり、発光ダイオード部16aと酸化チ
タン層27aとフォトトランジスタ部17aとからなる
第1チャンネルと、発光ダイオード部16bと酸化チタ
ン層27bとフォトトランジスタ部17bとからなる第
2チャンネルの2つのチャンネルが独立して信号伝播動
作を行う。この際、SiO2 層18a,18b,20
a,20bにて、チャンネルの相互間のクロストーク
(相互干渉)が防止される。
【0060】このように本実施例においても、発光ダイ
オード部16a,16bのコンタクト用電極7の下に電
流拡散用極薄膜電極6を形成することにより、ダイオー
ド内のpn接合部における広い領域から発光させ、その
光が、コンタクト用電極7による減衰の影響をほとんど
受けずに効率的に光導波路(27a,27b)に伝えら
れる。
オード部16a,16bのコンタクト用電極7の下に電
流拡散用極薄膜電極6を形成することにより、ダイオー
ド内のpn接合部における広い領域から発光させ、その
光が、コンタクト用電極7による減衰の影響をほとんど
受けずに効率的に光導波路(27a,27b)に伝えら
れる。
【0061】尚、受光素子としてはSiを用いたフォト
トランジスタの他にもフォトダイオードやフォトサイリ
スタやフォトトライアックや光起電力素子でもよい。
又、図1において、p−Si拡散層2は必ずしも必要と
しない。つまり、素子分離が必要ない場合には設ける必
要はない。
トランジスタの他にもフォトダイオードやフォトサイリ
スタやフォトトライアックや光起電力素子でもよい。
又、図1において、p−Si拡散層2は必ずしも必要と
しない。つまり、素子分離が必要ない場合には設ける必
要はない。
【0062】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、光の取
り出し効率に優れたものすることができる。
り出し効率に優れたものすることができる。
【0063】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、光を通過しやすくできる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明
の効果に加え、光が通過しやすく、かつ、電流拡散用極
薄膜電極の下地面の凹凸に起因する段切れも生じにくく
できる。
に記載の発明の効果に加え、光を通過しやすくできる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明
の効果に加え、光が通過しやすく、かつ、電流拡散用極
薄膜電極の下地面の凹凸に起因する段切れも生じにくく
できる。
【0064】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、電極材
料として好ましいものとすることができる。請求項5に
記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加
え、第2の伝導型領域により他の部分と電気的に絶縁す
ることができる。
〜3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、電極材
料として好ましいものとすることができる。請求項5に
記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加
え、第2の伝導型領域により他の部分と電気的に絶縁す
ることができる。
【図1】第1実施例の半導体装置の断面図。
【図2】膜厚と透過率との関係を示す測定図。
【図3】透過率を説明するための断面図。
【図4】第2実施例の半導体装置の平面図。
【図5】図4のA−A断面図。
【図6】発光ダイオード部の拡大断面図。
【図7】フォトトランジスタ部の拡大断面図。
【図8】シミュレーション結果を示す図。
1…半導体単結晶基板としてのSi基板、2…第2の伝
導型領域としてのp−Si拡散層、3…第1の伝導型領
域としてのn−Si拡散層、4…第1の伝導型半導体と
してのn−GaAs層、5…第2の伝導型半導体として
のp−GaAs層、6…電流拡散用極薄膜電極、7…コ
ンタクト用電極
導型領域としてのp−Si拡散層、3…第1の伝導型領
域としてのn−Si拡散層、4…第1の伝導型半導体と
してのn−GaAs層、5…第2の伝導型半導体として
のp−GaAs層、6…電流拡散用極薄膜電極、7…コ
ンタクト用電極
フロントページの続き (72)発明者 久冨 茂樹 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装 株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 第1の伝導型領域を有する半導体単結晶
基板と、 前記半導体単結晶基板の第1の伝導型領域上に成長さ
れ、前記半導体単結晶基板とは異なる材料よりなり、か
つ発光用活性領域となる第1の伝導型半導体と、 前記第1の伝導型半導体の上に成長され、前記第1の伝
導型半導体と同一材料よりなり、かつ発光用活性領域と
なる第2の伝導型半導体と、 前記第2の伝導型半導体上の広範囲にわたり配置され、
極薄膜よりなる電流拡散用極薄膜電極と、 前記電流拡散用極薄膜電極上の一部領域に配置されたコ
ンタクト用電極とを備えたことを特徴とする半導体装
置。 - 【請求項2】 前記電流拡散用極薄膜電極の厚さは20
nm以下である請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項3】 前記電流拡散用極薄膜電極の厚さは10
nm以上で20nm以下である請求項1に記載の半導体
装置。 - 【請求項4】 前記電流拡散用極薄膜電極はAu−Zn
系またはAu−Ge系材料よりなる請求項1〜3のいず
れか1項に記載の半導体装置。 - 【請求項5】 前記半導体単結晶基板において第2の伝
導型領域の内部に前記第1の伝導型領域が形成されてい
る請求項1に記載の半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25394894A JPH08125224A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25394894A JPH08125224A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08125224A true JPH08125224A (ja) | 1996-05-17 |
Family
ID=17258216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25394894A Pending JPH08125224A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08125224A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5838174A (en) * | 1995-11-24 | 1998-11-17 | Denso Corporation | Photocoupler having element isolation layers for low cross-talk low stress and high break down voltage |
-
1994
- 1994-10-19 JP JP25394894A patent/JPH08125224A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5838174A (en) * | 1995-11-24 | 1998-11-17 | Denso Corporation | Photocoupler having element isolation layers for low cross-talk low stress and high break down voltage |
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