[go: up one dir, main page]

JPH08124797A - 誘電体薄膜及びその製造方法及びコンデンサ - Google Patents

誘電体薄膜及びその製造方法及びコンデンサ

Info

Publication number
JPH08124797A
JPH08124797A JP6265319A JP26531994A JPH08124797A JP H08124797 A JPH08124797 A JP H08124797A JP 6265319 A JP6265319 A JP 6265319A JP 26531994 A JP26531994 A JP 26531994A JP H08124797 A JPH08124797 A JP H08124797A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
thin film
group
monomolecular
dielectric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6265319A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusuke Takada
祐助 高田
Eriko Mizoguchi
恵理子 溝口
Kazufumi Ogawa
小川  一文
Sanemori Soga
眞守 曽我
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6265319A priority Critical patent/JPH08124797A/ja
Publication of JPH08124797A publication Critical patent/JPH08124797A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 誘電体薄膜として少なくとも長短2種類の分
子鎖からなる薄膜を化学結合して累積することにより、
ナノメーターレベルの膜厚コントロールが可能でかつ電
気的にピンホールレスの誘電体膜を得る。 【構成】 基板上の水酸基など活性基を介して、化学吸
着法により長分子鎖の有機珪素系界面活性剤を吸着させ
て単分子膜を形成する。さらに、その上に、短分子鎖の
シロキサン系界面活性剤を吸着させ、単分子膜中の分子
レベルでの膜欠陥をふさぐ分子結合構造を得る。このよ
うにして、化学的に結合された長短2種類の単分子膜を
少なくとも1回累積させ、薄膜誘電体とする。また、A
l蒸着電極などの表面の自然酸化膜を介して長短2種類
の分子鎖を持つ分子膜を各々累積し、さらに、上部電極
を形成すると高性能なコンデンサとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘電体薄膜及びその製
造方法に関する。特にコンデンサ、表示デバイス、分子
素子などに使用される誘電体膜に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器などの小型化にともな
い、これに収容される各種電子部品の軽薄短小化のニー
ズが急速に高まってきている。誘電体に対しても、コン
デンサ、磁気ヘッド、表示デバイスなど多方面で薄膜化
の要求が多く、薄くて、機械的強度の強い、耐久性のあ
る、ピンホールレスな誘電体膜が望まれている。
【0003】従来の薄膜誘電体の作製方法としては、蒸
着、スパッタ、CVD、スピンコート、キャスティング
などが一般的であるが、膜厚が、サブミクロンからナノ
メータレベルになるにつれ、ピンホールが多く、種々の
特性に対して悪影響を与えてしまっていた。また、ナノ
メーターレベルの膜厚コントロールが可能なものとして
はLB膜があるが、ピンホールフリーの膜を作ることは
かなり困難であった。
【0004】最近では、特出平3−143498に示す
ように、電極表面にシラン系界面活性剤を反応させ、シ
ロキサン系単分子膜を化学吸着させ、ナノメータレベル
での均一な厚さの誘電体(絶縁体)薄膜を提供する方法
が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、作製方
法を改善して吸着密度を上げたり、吸着させる分子の化
学構造を変えてみても、誘電体を形成する下地の影響は
無視することが出来ず、誘電体を単分子累積膜として
も、実際には、ピンホールとりわけ、電気的なピンホー
ルのない膜は得られないのが現状である。
【0006】本発明は、前記従来技術を解決するため
に、ナノメータレベルでの均一な誘電体薄膜で、かつ、
電気的なピンホールのない膜を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1番目の発明の薄膜誘電体は、少なくとも2種
類の薄膜からなり、それらの薄膜は化学結合を介して結
合され、かつ、その薄膜の少なくとも1種類は単分子
膜、または、単分子累積膜である構成となっている。
【0008】また、第2番目の発明の薄膜誘電体の製造
方法は、基材表面に、1種類の化合物を反応させ単分子
膜を形成する工程と、前記単分子膜上に前記化合物と異
なる他の化合物を反応させ前記単分子膜上を覆うように
薄膜を形成する工程とからなり、それら2つの工程を1
サイクルとして少なくとも1サイクル以上繰り返すこと
を特徴としている。
【0009】また、第3番目の発明のコンデンサは、誘
電体薄膜の少なくとも片面に電極が形成されたコンデン
サであって、前記誘電体薄膜は少なくとも2種類の薄膜
からなり、前記2種類の薄膜と前記電極はそれぞれ化学
結合を介して結合され、かつ、前記薄膜の少なくとも1
種類は単分子膜、または、単分子累積膜であることを特
徴としている。
【0010】前記第1番目、第2番目、第3番目の発明
において、化学結合は、シロキサン結合が望ましい。ま
た、薄膜は、珪素化合物が反応してなる薄膜が望まし
い。また、2種類の薄膜に反応してなる化合物のうち、
一つは、反応性官能基を少なくとも1つ有する炭素数0
から7までの直鎖状分子で、Y(SiY2O)nSiY3
(ただし、n≦3、nは整数、Yはハロゲンまたはアル
コキシ基)、もう一つは、炭素数8以上の直鎖状分子
で、Xp3-pSi−R1−(CZ2n−R2−SiX q
3-q、または、R3−R1−(CZ2n−R2−SiXq
3-q(ただし、4≦n≦25;nは整数、R1,R2は−
(CH22−または、SiもしくはOを含む置換基を表
すがなくとも良い、R3は不飽和基あるいはジメチルシ
リル基、XはHまたはアルキル基などの置換基、Yはハ
ロゲンまたはアルコキシ基、ZはHまたはF、p,qは
0または1または2)が望ましい。
【0011】
【作用】化学吸着反応によって得られた炭素数が8以上
の直鎖状分子からなる単分子膜は分子が基板表面に対し
て配向することが知られている(T.Ohtake et al, Lang
muir,Vol.8,No.9,1992)。したがって、炭素数が8以上
の直鎖状分子からなる単分子膜を用いることで分子鎖長
によるナノメーターレベルでの膜厚コントロールができ
る。
【0012】第1、第2番目の発明によれば、誘電体薄
膜は、長分子鎖よりなる単分子膜が、ナノメーターレベ
ルの膜厚コントロールを行い、短分子鎖の薄膜が、長分
子鎖よりなる単分子膜形成時に発生した膜欠陥、すなわ
ち、基材表面等に影響された分子レベルのピンホールを
単分子膜表面上でふさぐ網目状の分子結合構造をとるた
め、基材の影響を受けにくく、電気的にピンホールのな
いものとすることができる。また、この2つの薄膜の組
み合わせが、各単分子膜ごとに欠陥のない膜を得ること
ができるので、この誘電体薄膜を累積することにより、
所望の膜厚の誘電体薄膜を得ることができる。
【0013】さらに、これらの膜どうしは、化学的に結
合されているために、機械的・熱的強度の高いものとす
ることができる。
【0014】また、第3の本発明の構成によれば、誘電
体薄膜と電極とが化学的に結合されているために、密着
強度が高く、電気特性についても高い信頼性を得るコン
デンサを提供することができる。
【0015】
【実施例】従来より、薄膜形成法、とりわけ、単分子膜
形成法の有力な1つとして化学吸着剤と呼ばれる界面活
性分子を溶解した非水系有機溶媒中に基板を浸漬させ
て、非水系有機溶媒中で化学反応を起こさせて単分子膜
を形成するという化学吸着法が知られている。また、こ
のようにして得られる単分子膜を化学吸着単分子膜とい
う。
【0016】化学吸着単分子膜は基材表面と強固な化学
結合を介してつながっているため、基板表面を削り取ら
ない限り一般には剥離しない程度の付着強度を有する。
また、このような液相での吸着以外にも、気相中で化学
吸着する方法もある。
【0017】化学吸着材を固定させる基材としては、化
学吸着膜により被覆され得るものであれば特に限定され
ないが。この表面に水酸基、カルボキシル基、スルフォ
ン酸基スルフィン酸基、リン酸基、亜リン酸基、チオー
ル基、アミノ基から選ばれる少なくともひとつの官能基
を有するものであれば良い。
【0018】本発明は、コンデンサ・表示デバイスなど
の誘電体、集積回路・分子素子などの層間絶縁膜とし
て、界面活性剤を用い、化学吸着法により基材表面にピ
ンホールフリーで優れた誘電体薄膜を形成することを特
徴としている。
【0019】すなわち、所定の基板表面に分子鎖長の異
なる2種類の珪素化合物を順次化学吸着させ、基材表面
と吸着分子、吸着分子どうしを化学的に結合させて、少
なくとも1種類の炭素数6以上の直鎖状分子からなる長
分子鎖の単分子膜と反応性官能基を少なくとも1つ有す
る炭素数0〜5までの短分子鎖の分子からなる薄膜の2
層構造を形成することを特徴としている。
【0020】例えば、薄膜状の金属電極を用意し、ま
ず、その電極をハロシリル基、または、アルコキシル基
を分子両末端に含む長分子鎖のフッ化炭素系界面活性剤
を混ぜた非水系溶媒に接触させて電極表面の水酸基と界
面活性剤の一端のハロシリル基とを反応させて界面活性
剤を電極表面に固定させる。そして、非水系有機溶媒を
用い電極上に残った未反応の余分な界面活性剤を洗浄除
去した後、水と反応させて電極上にシラノール基を複数
個含む長分子鎖の界面活性剤よりなる単分子膜を形成す
る。次に、短分子鎖のシリコン系界面活性剤を混ぜた非
水系溶媒に接触させて電極表面上に化学吸着された長分
子鎖の吸着膜表面の水酸基と短鎖分子のシリコン系界面
活性剤の一端のハロシリル基、または、アルコキシシリ
ル基とを反応させて短分子鎖の界面活性剤を固定させ
る。そして、非水系有機溶媒を用い、電極上に残った余
分な界面活性剤を洗浄除去した後、水と反応させて電極
上にシラノール基を複数個含む界面活性剤よりなる単分
子膜を形成する。この2つの工程を少なくとも1回以上
繰り返すことによって誘電体薄膜を形成する。
【0021】なお、このとき、ハロシリル基、または、
アルコキシシリル基を分子末端に含む長分子鎖のフッ化
炭素系界面活性剤として、Xp3-pSi−R1−(C
2n−R2−SiXq3-q(ただし、4≦n≦25;
nは整数、R1、R2はアルキル基または、Siもしくは
Oを含む置換基を表すがなくとも良い、XはHまたはア
ルキル基などの置換基、Yはハロゲン、アルコキシ基、
p,qは0または1または2)を用いると好都合であ
る。
【0022】また、長分子鎖を持つ化学吸着単分子膜を
形成する工程においては、ハロシリル基、または、アル
コキシシリル基を一端に含み一端に反応性官能基を含む
界面活性剤を混ぜた非水系溶媒に接触させて前記電極表
面の水酸基とフッ化炭素系界面活性剤の一端のハロシリ
ル基、または、アルコキシリシル基とを反応させて界面
活性剤を電極表面に固定させ、非水系有機溶媒を用い電
極上に残った余分な未反応の界面活性剤を洗浄除去した
後、水と反応させて電極上にシラノール基を複数個含む
界面活性剤よりなる単分子膜を形成する。その後、単分
子膜表面を化学試薬で処理したり、あるいは、反応性ガ
ス中でプラズマ処理したり、反応性ガス中でエネルギー
ビームを照射して、電極表面の反応性官能基をハロシリ
ル基に対して活性な基に変化させる、ことも可能であ
る。
【0023】なお、このとき、ハロシリル基、または、
アルコキシシリル基を一端に複数個含み他の一端に反応
性官能基を含む界面活性剤として、R3−R1−(C
2n−R2−SiXp3-p、R1−R2−(CF2n
3−SiXp(OA)3-p(ただし、4≦n≦25;n
は整数、R1、R2は−(CH22−またはSiもしくは
Oを含む置換基を表すがなくとも良い、R3は不飽和基
あるいはジメチルシリル基、XはHまたはアルキル基な
どの置換基、Yはハロゲン、アルコキシ基、pは0また
は1または2)を用いると好都合である。
【0024】また、短分子鎖を持つシリコン系界面活性
剤としては、例えば、SiY4、SiHY3、SiH
22、Y(SiY2O)nSiY3(ただし、n≦3;n
は整数、Yはハロゲン、アルコキシ基)等があげられ
る。
【0025】なお、化学吸着に用いられる非水系の溶媒
としては、例えば、シクロヘキサン、n−ヘキサデカ
ン、トルエン、キシレン、ジシクロヘキシル、四塩化炭
素、クロロホルム等が単独または複数種混合して用いら
れる。ハロシラン系以外のシラン系界面活性剤の場合に
は、これ以外に例えば、メチルアルコールやエチルアル
コールなども適用できる。
【0026】なお、界面活性剤の反応性官能基にはハロ
シリル基とアルコキシシリル基を用いているが、反応性
を考慮すると、クロロシリル基を用いた方が好結果が得
られる。
【0027】次に、本発明の誘電体薄膜について具体的
に実施例を述べる。 (実施例1)図1は本発明の実施例1における誘電体薄
膜をコンデンサの絶縁膜とした場合の製造行程を示す断
面模式図である。
【0028】11は、ガラス基板、12は、ガラス基板
11上に蒸着された下部電極、13は長分子鎖からなる
化学吸着単分子、14は、短分子鎖からなる化学吸着膜
である。
【0029】まず、ガラス基板11表面を十分に洗浄し
た後、真空中でAlを150nmパターン蒸着し、下部
電極12とした。このガラス基板11を大気中に取り出
し、下部電極12の表面を酸化して薄い自然酸化膜を形
成した。その後、ガラス基板11を純水中に通した後、
十分乾燥させて下部電極12の表面に水酸基を形成した
(図1(a))。
【0030】次に、化学吸着法によりフッ化炭素鎖を6
個含む長分子鎖のクロロシラン系界面活性剤を吸着させ
て化学吸着単分子膜13を形成する。
【0031】化学吸着剤は、Cl3Si−(CH22
(CF26−(CH22−SiCl3を用い、2wt%
の濃度で溶かした80wt%ヘキサデカン、12wt%
四塩化炭素、8wt%クロロホルム溶液を調製し、前記
のガラス基板11を2時間浸漬すると、下部電極の表面
には自然酸化膜が存在し、水酸基がたくさん含まれてい
るので、クロロシリル(−SiCl)基を分子両末端に
複数個含む物質の何れか片方のSiCl基と水酸基とが
反応し脱塩酸反応が生じ電極表面全面にわたり(化1)
に示す結合が生成された。
【0032】
【化1】
【0033】そこで、さらに、有機溶剤で良く洗浄し電
極表面に残留した余分の界面活性剤を除去し、水洗する
と、(化2)で表されるシロキサン系単分子膜13が下
部電極表面と化学結合(共有結合)した状態でおよそ1
5オングストロームの膜厚で形成できた(図1
(b))。
【0034】
【化2】
【0035】次に、下部電極上に形成した単分子膜上
に、さらに、短分子鎖のクロロシラン系界面活性剤を吸
着させて単分子膜と化学結合を介して結合された化学吸
着膜14を形成する。
【0036】化学吸着剤は、SiCl4を用い、2wt
%の濃度で溶かしたクロロホルム溶液を調製し、前記の
ガラス基板11を1時間浸漬すると、下部電極上のシロ
キサン系単分子膜13表面には水酸基がたくさん形成さ
れているので、1つ以上のクロロシリル(−SiCl)
基と水酸基とが反応し脱塩酸反応が生じ電極表面全面に
わたり(化2)や(化3)に示す結合が生成された。
【0037】
【化3】
【0038】
【化4】
【0039】そこで、さらに、有機溶剤で良く洗浄し電
極表面に残留した余分の界面活性剤を除去し、水洗する
と、(化5)や(化6)で表される短分子鎖からなる化
学吸着膜14が下部電極上の長分子鎖を持つ単分子膜表
面と化学結合(共有結合)した状態で形成できた(図1
(c))。
【0040】
【化5】
【0041】
【化6】
【0042】このようにして、化学吸着工程から水洗工
程までをもう一度づつ繰り返して2種類の化学吸着膜か
らなる4分子累積膜を作製した。
【0043】得られた4分子累積膜の表面に、さらに、
Alを100nmの厚さでパターン蒸着し、上部電極と
した。この平行平板型のコンデンサの電気特性を評価し
たところ、電極面積が2mmφで静電容量は5〜8nF
であった。また、漏れ電流は、2Vの測定電圧で、1×
10-10A、絶縁破壊電圧は7Vで、電気的にもかなり
の緻密な誘電体薄膜であることがわかった。
【0044】(実施例2)図2は本発明の実施例2にお
ける誘電体薄膜をコンデンサの絶縁膜とした場合の製造
工程を示す断面模式図である。
【0045】21は、ガラス基板、22は、ガラス基板
21上に蒸着された下部電極、23は、長分子鎖からな
る化学吸着単分子膜、24は短分子鎖からなる化学吸着
膜である。
【0046】実施例1と同様に、ガラス基板21表面を
十分に洗浄した後、真空中でAlを150nmパターン
蒸着し、下部電極22とした。このガラス基板21を大
気中に取り出し、下部電極22の表面を酸化して薄い自
然酸化膜を形成する。その後、ガラス基板21を純水中
に通した後、十分乾燥させて下部電極22の表面に水酸
基を形成した(図2(a))。
【0047】次に、下部電極上に、低分子鎖のクロロシ
ラン系界面活性剤を吸着させてクロロシラン系界面活性
剤よりなる化学吸着膜24を形成する。
【0048】化学吸着剤は、SiCl4を用い、2wt
%の濃度で溶かしたクロロホルム溶液を調製し、前記の
ガラス基板21を1時間浸漬すると、下部電極22上に
は水酸基がたくさん含まれているので、クロロシリル
(−SiCl)基と水酸基とが反応し脱塩酸反応が生じ
電極表面全面にわたり(化3)や(化4)に示す結合が
生成される。
【0049】そこで、さらに、有機溶剤で良く洗浄し電
極表面に残留した余分の界面活性剤を除去し、水洗する
と、(化5)や(化6)で表される化学吸着単分子膜2
4が下部電極上と化学結合(共有結合)した状態で形成
できた(図2(b))。
【0050】次に、化学吸着膜24上に、化学吸着法に
よりフッ化炭素鎖を6個含むクロロシラン系界面活性剤
を吸着させてクロロシラン系界面活性剤よりなる化学吸
着単分子膜23を形成する。
【0051】化学吸着剤は、Cl3Si−(CH22
(CF26−(CH22−SiCl3を用い、2wt%
の濃度で溶かした80wt%ヘキサデカン、12wt%
四塩化炭素、8wt%クロロホルム溶液を調製し、前記
のガラス基板21を2時間浸漬すると、下部電極上の化
学吸着単分子膜24表面には水酸基が多数存在するた
め、クロロシリル(−SiCl)基を分子両末端に複数
個含む物質の何れか片方のSiCl基と水酸基とが反応
し脱塩酸反応が生じ電極表面上の単分子膜表面全面にわ
たり(化1)に示す結合が生成される。
【0052】そこで、さらに、有機溶剤で良く洗浄し電
極表面に残留した余分の界面活性剤を除去し、水洗する
と、(化2)で表される化学吸着単分子膜23が下部電
極上の化学吸着膜24表面と化学結合(共有結合)した
状態でおよそ15オングストロームの膜厚で形成できた
(図2(c))。
【0053】さらに、下部電極上に形成した化学吸着単
分子膜23上に、再度、低分子鎖のクロロシラン系界面
活性剤を吸着させて化学吸着膜24を形成する。
【0054】化学吸着剤は、SiCl4を用い、2wt
%の濃度で溶かしたクロロホルム溶液を調製し、前記の
ガラス基板21を1時間浸漬すると、下部電極上の化学
吸着単分子膜24表面には水酸基がたくさん形成されて
いるので、1つ以上のクロロシリル(−SiCl)基と
水酸基とが反応し脱塩酸反応が生じ電極表面全面にわた
り(化3)や(化4)に示す結合が生成される。
【0055】そこで、さらに、有機溶剤で良く洗浄し電
極表面に残留した余分の界面活性剤を除去し、水洗する
と、(化5)や(化6)で表される化学吸着単分子膜2
4が下部電極上の長鎖分子を持つ単分子膜表面と化学結
合(共有結合)した状態で形成できた(図2(d))。
【0056】このようにして、化学吸着工程から水洗工
程までをもう一度づつ繰り返し長分子鎖、短分子鎖の2
種類の膜を累積し、5分子累積膜を作製した(図2
(e))。
【0057】得られた5分子累積膜の表面に、実施例1
と同様に、Alを100nmの厚さでパターン蒸着し、
上部電極とした。この平行平板型のコンデンサの電気特
性を評価したところ、電極面積が2mmφで静電容量は
3〜6nFであった。また、漏れ電流は、2Vの測定電
圧で、4×10-10A、絶縁破壊電圧は7.3Vで、電
気的にかなり高性能な誘電体薄膜で得られた。。
【0058】(実施例3)図3は本発明の実施例3にお
ける誘電体薄膜をコンデンサの絶縁膜とした場合の断面
模式図である。31は、ガラス基板、32は、ガラス基
板31上に蒸着された下部電極、36はフッ化炭素系化
学吸着単分子累積膜である。
【0059】実施例2で5層単分子膜を累積した後、一
端にクロロシラン基を複数個含み他の一端が3フッ化炭
素で置換された物質、例えば、F3C−(CF27
(CH22−SiCl3を用い、2wt%程度の濃度で
溶かした80wt%ヘキサデカン(トルエン、キシレ
ン、ジシクロヘキシル等でも良い)、12wt%四塩化
炭素、8wt%クロロホルム溶液を調製し、前記累積膜
の作製された電極を2時間浸漬すると、累積膜の表面は
水酸基が多数含まれているので、一端にクロロシリル基
を複数含み他の一端が3フッ化炭素で置換された物質の
SiCl基と前記水酸基が反応し脱塩酸反応が生じ、電
極全面にわたり、(化7)で示す結合が生成される。
【0060】
【化7】
【0061】そこで、さらに、有機溶剤でよく洗浄し電
極表面に残留した余分の界面活性剤を除去すると、表面
がフッ化炭素基で覆われた極めて密着強度の高いフッ化
炭素系化学吸着単分子累積膜36を製造できた(図
3)。
【0062】得られた単分子累積膜の表面に、実施例1
と同様に、Alを100nmの厚さでパターン蒸着し、
上部電極とした。この平行平板型のコンデンサの電気特
性を評価したところ、電極面積が2mmφで静電容量は
2〜4nFであった。また、漏れ電流は、2Vの測定電
圧で、6×10-11A、絶縁破壊電圧は7.6Vで、電
気的にかなり高性能な誘電体薄膜で得られた。
【0063】なお、上記の実施例1、2、3では、Cl
3Si−(CH22−(CF26−(CH22−SiC
3やSiCl4やF3C−(CF27−(CH22−S
iCl3を用いたが、他のクロロシラン系界面活性剤と
してCl3Si−(CH22−(CF28−(CH22
−SiCl3、Cl(CH32Si−(CH22−(C
26−(CH22−SiCl3、Cl(CH32Si
−(CH22−(CF2 8−(CH22−SiCl3
Cl3Si−(CH22−(CF26−(CH22−S
i(CH32Cl、Cl3Si−(CH22−(CF2
8−(CH22−Si(CH32Cl、あるいは、Si
HCl2、Cl3SiOSiCl3、Cl(SiCl2O)
2SiCl3、あるいは、F3C−(CF29−(CH2
2−SiCl 3、F3C−(CF25−(CH22−Si
Cl3、CF3CH2O(CH215SiCl3、CF3(C
22Si(CH32(CH215SiCl3、CF
3(CF2 4(CH22Si(CH32(CH29Si
Cl3、CF3COO(CH215SiCl3等が利用でき
る。
【0064】(実施例4)図4は本発明の実施例4の誘
電体薄膜をコンデンサの絶縁膜とした場合の製造工程を
示す断面模式図である。
【0065】41は、ガラス基板、42は、ガラス基板
41上に蒸着された下部電極、43は、長分子鎖からな
る化学吸着単分子膜、44は、短分子鎖からなる化学吸
着膜、45は、化学吸着単分子累積膜である。
【0066】まず、ガラス基板41表面を十分に洗浄し
た後、真空中でAlを150nmパターン蒸着し、下部
電極42とした。このガラス基板41を大気中に取り出
し、下部電極42の表面を酸化して薄い自然酸化膜を形
成する。その後、ガラス基板41を純水中に通した後、
十分乾燥させて下部電極42の表面に水酸基を形成した
(図4(a))。
【0067】次に、化学吸着法により一端にビニル基を
含むクロロシラン系界面活性剤を吸着させてクロロシラ
ン系界面活性剤よりなる単分子または複数個の単分子膜
状の誘電体薄膜43を形成する。
【0068】化学吸着剤は、CH2=CH−(CF26
−(CH22−SiCl3を用い、2wt%の濃度で溶
かした80wt%ヘキサデカン、12wt%四塩化炭
素、8wt%クロロホルム溶液を調製し、前記のガラス
基板41を2時間浸漬すると、下部電極の表面には自然
酸化膜が存在し、水酸基がたくさん含まれているので、
一端にビニル基を含む物質のSiCl基と前記水酸基が
反応し脱塩酸反応が生じ電極表面全面にわたり(化8)
に示す結合が生成された(図4(b)。
【0069】
【化8】
【0070】そこで、さらに、有機溶剤で良く洗浄し電
極表面に残留した余分の界面活性剤を除去し、反応性ガ
ス雰囲気中でエネルギービーム(電子線やイオンビー
ム、ガンマ線、紫外線)を照射(電子線の場合、空気中
で約5Mradの照射)すると、(化9)、(化1
0)、(化11)で表される分子の集まった単分子膜4
3が下部電極表面と化学結合(共有結合)した状態で形
成できた(図4(c))。
【0071】
【化9】
【0072】
【化10】
【0073】
【化11】
【0074】さらに、再度、同様の工程をくりかえし、
単分子膜43上に単分子膜43を作製し、化学吸着単分
子累積膜45とした(図4(d)。
【0075】次に、下部電極上に形成した化学吸着単分
子累積膜45上にさらに、低分子鎖のクロロシラン系界
面活性剤を吸着させて化学吸着膜44を形成する。
【0076】化学吸着剤は、Cl3SiOSiCl3を用
い、2wt%の濃度で溶かしたクロロホルム溶液を調製
し、前記のガラス基板41を1時間浸漬すると、下部電
極上の化学吸着単分子累積膜45表面には水酸基、アミ
ノ基等がたくさん形成されているので、1つ以上のクロ
ロシリル(−SiCl)基と水酸基、アミノ基などとが
反応し脱塩酸反応が生じ電極表面全面にわたり(化2)
や(化3)に示す結合が生成される。
【0077】そこで、さらに、有機溶剤で良く洗浄し電
極表面に残留した余分の界面活性剤を除去し、水洗する
と、(化5)や(化6)で表される化学吸着単分子膜4
4が下部電極上の長鎖分子を持つ単分子膜表面と化学結
合(共有結合)した状態で形成できた(図4(e))。
【0078】得られた3分子累積膜の表面に、さらに、
Alを100nmの厚さでパターン蒸着し、上部電極と
した。この平行平板型のコンデンサの電気特性を評価し
たところ、電極面積が2mmφで静電容量は5nFであ
った。また、漏れ電流は、2Vの測定電圧で、8×10
-10A、絶縁破壊電圧は6.5Vで、電気的にかなり高
性能な誘電体薄膜で得られた。
【0079】(実施例5)実施例1と同様の構造、作製
方法で、化学吸着剤をアルコキシシリル基に替えてコン
デンサの絶縁膜用誘電体薄膜を作製した。
【0080】化学吸着剤には、(CH3O)3Si−(C
22−(CF26−(CH22−Si(OCH33
用いた。
【0081】2wt%の濃度で溶かした99.5wt%
エタノール、0.5wt%硫酸溶液を調製し、実施例1
と同様に、ガラス基板を2時間浸漬すると、ガラス基板
上の下部電極の表面には自然酸化膜が存在し、水酸基が
たくさん含まれているので、メトキシシリル(−Si
(OCH33)基を分子両末端に複数個含む物質の何れ
か片方のSi(OCH33)基と水酸基とが反応し脱ア
ルコール反応が生じ電極表面全面にわたり(化12)に
示す結合が生成された。
【0082】
【化12】
【0083】そこで、さらに、有機溶剤で良く洗浄し電
極表面に残留した余分の界面活性剤を除去し、水洗後、
85度で1時間加熱すると、(化13)で表されるシロ
キサン系単分子膜53が下部電極表面と化学結合(共有
結合)した状態でおよそ15オングストロームの膜厚で
形成できた。
【0084】
【化13】
【0085】次に、下部電極上に形成した単分子膜上
に、さらに、短分子鎖のアルコキシシラン系界面活性剤
を吸着させて単分子膜と化学結合を介して結合された化
学吸着膜を形成する。
【0086】化学吸着剤は、Si(C25O)4を用
い、2wt%の濃度で溶かした99.5wt%エタノー
ル、0.5wt%硫酸溶液を調製し、前記のガラス基板
51を1時間浸漬すると、下部電極上のシロキサン系単
分子膜53表面には水酸基がたくさん形成されているの
で、1つ以上のエトキシシリル(−Si(OC25))
基と水酸基とが反応し脱アルコール反応が生じ電極表面
全面にわたり(化14)や(化15)に示す結合が生成
された。
【0087】
【化14】
【0088】
【化15】
【0089】そこで、さらに、有機溶剤で良く洗浄し電
極表面に残留した余分の界面活性剤を除去し、水洗後8
5度1時間加熱すると、(化5)や(化6)で表される
短分子鎖からなる化学吸着膜が下部電極上の長分子鎖を
持つ単分子膜表面と化学結合(共有結合)した状態で形
成できた。
【0090】このようにして、化学吸着工程から水洗・
加熱工程までをもう一度づつ繰り返して2種類の化学吸
着膜からなる4分子累積膜を作製した。
【0091】得られた4分子累積膜の表面に、さらに、
Alを100nmの厚さでパターン蒸着し、上部電極と
した。この平行平板型のコンデンサの電気特性を評価し
たところ、電極面積が2mmφで静電容量は4〜8nF
であった。また、漏れ電流は、2Vの測定電圧で、7×
10-9A、絶縁破壊電圧は6.4Vで、実施例1で作製
した誘電体薄膜とほぼ同様な電気的にもかなりの緻密な
誘電体薄膜であることがわかった。
【0092】なお、実施例では、フッ素系の長分子鎖を
持つクロロシラン系界面活性剤を使用したが、炭化水素
系の活性剤でも同じ結果が得られることは言うまでもな
い。
【0093】なお、実施例1、2、3、4ではSiCl
基を持つ界面活性剤を使ったが、他のハロゲン例えば、
SiBr基を用いても同じ結果が得られる。
【0094】なお、短分子鎖による薄膜は化学吸着膜に
限定されず、もう一方の長分子鎖よりなる単分子膜、ま
たは、単分子累積膜と化学結合するものに限る。
【0095】また、長分子鎖よりなる単分子膜は化学吸
着単分子膜に限定されず、他の薄膜と化学結合を介して
形成される単分子膜であれば同結果である。
【0096】さらに、実施例では、単分子膜に炭素数1
0を用いたが、炭素数が7以下だと分子配向しにくい為
ナノメーターレベルの膜厚コントロールができなくな
る。炭素数25を越えると材料入手も困難でかつ、作業
性が悪くなるため、好ましくは炭素数8〜24である。
また、薄膜の炭素数が7を越えると単分子膜の欠陥を補
う効果がなくなるため、好ましくは、炭素数0〜7であ
る。
【0097】さらに、実施例の中で電極としてAlの蒸
着電極を用いたが、表面に酸化膜が形成される金属であ
ればこれに限るものではない。
【0098】また、本発明の誘電体薄膜は、実施例の中
で、コンデンサ構造としての電気的緻密さを述べたが、
単分子膜どうし、または、基板と単分子膜とが化学的に
結合されているため、機械的にも電気的にも優れた誘電
体薄膜であることは明白であり、表示デバイス、分子素
子の誘電体膜、絶縁膜に利用できるのは明白である。
【0099】
【発明の効果】以上、本発明によれば、ナノメーターレ
ベルの均一な厚さを制御することができ、かつ、電気的
にもピンホールレスであり、密着強度の優れた誘電体薄
膜を用意に提供できる。
【0100】さらに、この誘電体薄膜を用いると、誘電
体厚みが分子オーダーで揃っているため、静電容量のば
らつきが少なく、漏れ電流も極めて少ない、さらに、耐
久性に富む高性能なコンデンサを得ることができ、工業
的価値は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の誘電体薄膜をコンデンサの絶縁膜とし
た場合の第1の実施例における製造工程を示す基板表面
を分子レベルまで拡大した断面模式図
【図2】本発明の誘電体薄膜をコンデンサの絶縁膜とし
た場合の第2の実施例における製造工程を示す基板表面
を分子レベルまで拡大した断面模式図
【図3】本発明の誘電体薄膜をコンデンサの絶縁膜とし
た場合の第3の実施例における基板表面を分子レベルま
で拡大した断面模式図
【図4】本発明の誘電体薄膜をコンデンサの絶縁膜とし
た場合の第4の実施例における製造工程を示す基板表面
を分子レベルまで拡大した断面模式図
【符号の説明】
11,21,31,41 ガラス基板 12,22,32,42 下部電極 13,23,43 長分子鎖からなる化学吸着単分子膜 14,24,44 短分子鎖からなる化学吸着膜 36 フッ化炭素系化学吸着単分子累積膜 45 化学吸着単分子累積膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 曽我 眞守 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2種類の薄膜からなり、前記薄
    膜は化学結合を介して結合され、かつ、前記薄膜の少な
    くとも1種類は単分子膜、または、単分子累積膜である
    誘電体薄膜。
  2. 【請求項2】基材表面に、1種類の化合物を反応させ単
    分子膜を形成する工程と、前記単分子膜上に前記化合物
    と異なる他の化合物を反応させ前記単分子膜上を覆うよ
    うに薄膜を形成する工程とからなり、それら2つの工程
    を1サイクルとして少なくとも1サイクル以上繰り返す
    ことを特徴とする誘電体薄膜の製造方法。
  3. 【請求項3】誘電体薄膜の少なくとも片面に電極が形成
    されたコンデンサであって、前記誘電体薄膜は少なくと
    も2種類の薄膜からなり、前記2種類の薄膜と前記電極
    はそれぞれ化学結合を介して結合され、かつ、前記薄膜
    の少なくとも1種類は単分子膜、または、単分子累積膜
    であることを特徴とするコンデンサ。
  4. 【請求項4】少なくとも2種類の薄膜が、交互に累積さ
    れている請求項1に記載の誘電体薄膜。
  5. 【請求項5】少なくとも2種類の薄膜が、交互に累積さ
    れている請求項3記載のコンデンサ。
  6. 【請求項6】薄膜が、珪素化合物からなる請求項1に記
    載の誘電体薄膜。
  7. 【請求項7】薄膜が、珪素化合物からなる請求項2に記
    載の誘電体薄膜の製造方法。
  8. 【請求項8】薄膜が、珪素化合物からなる請求項3に記
    載のコンデンサ。
  9. 【請求項9】化学結合が、シロキサン結合である請求項
    1に記載の誘電体薄膜。
  10. 【請求項10】化学結合が、シロキサン結合である請求
    項2に記載の誘電体薄膜の製造方法。
  11. 【請求項11】化学結合が、シロキサン結合である請求
    項3に記載のコンデンサ。
  12. 【請求項12】単分子膜が、炭素数8〜24の直鎖状分
    子からなる請求項1に記載の誘電体薄膜。
  13. 【請求項13】単分子膜が、炭素数8〜24の直鎖状分
    子からなる請求項2に記載の誘電体薄膜の製造方法。
  14. 【請求項14】単分子膜が、炭素数8〜24の直鎖状分
    子からなる請求項3に記載のコンデンサ。
  15. 【請求項15】薄膜の1つが、反応性官能基を少なくと
    も1つ有する炭素数0〜7までの分子からなる請求項1
    に記載の誘電体薄膜。
  16. 【請求項16】薄膜の1つが、反応性官能基を少なくと
    も1つ有する炭素数0〜7までの分子からなる請求項2
    に記載の誘電体薄膜製造方法。
  17. 【請求項17】薄膜の1つが、反応性官能基を少なくと
    も1つ有する炭素数0〜7までの分子からなる請求項3
    に記載のコンデンサ。
  18. 【請求項18】単分子膜が、炭素数8〜24の直鎖状分
    子からなり、他の薄膜が反応性官能基を少なくとも1つ
    有する炭素数0〜7までの分子からなる請求項1に記載
    の誘電体薄膜。
  19. 【請求項19】単分子膜が、炭素数8〜24の直鎖状分
    子からなり、他の薄膜が反応性官能基を少なくとも1つ
    有する炭素数0〜7までの分子からなる請求項2に記載
    の誘電体薄膜の製造方法。
  20. 【請求項20】単分子膜が、炭素数8〜24の直鎖状分
    子からなり、他の薄膜が反応性官能基を少なくとも1つ
    有する炭素数0〜7までの分子からなる請求項3に記載
    のコンデンサ。
  21. 【請求項21】2種類の薄膜が、分子中に一般式−Si
    p3-p(ただし、XはHまたはアルキル基などの置換
    基、Yはハロゲンまたはアルコキシ基、pは0または1
    または2)で示される官能基を少なくとも1つ有する請
    求項1に記載の誘電体薄膜。
  22. 【請求項22】2種類の薄膜が、分子中に一般式−Si
    p3-p(ただし、XはHまたはアルキル基などの置換
    基、Yはハロゲンまたはアルコキシ基、pは0または1
    または2)で示される官能基を少なくとも1つ有する請
    求項2に記載の誘電体薄膜の製造方法。
  23. 【請求項23】2種類の薄膜が、分子中に一般式−Si
    p3-p(ただし、XはHまたはアルキル基などの置換
    基、Yはハロゲンまたはアルコキシ基、pは0または1
    または2)で示される官能基を少なくとも1つ有する請
    求項3に記載のコンデンサ。
  24. 【請求項24】2種類の薄膜が、Y(SiY2O)nSi
    3(ただし、n≦3、nは整数、Yはハロゲンまたは
    アルコキシ基)とXp3-pSi−R1−(CZ2n−R2
    −SiXq3-q、または、R3−R1−(CZ2n−R2
    −SiXq3-q(ただし、8≦n≦24;nは整数、R
    1,R2は−(CH22−または、SiもしくはOを含む
    置換基を表すがなくとも良い、R3は不飽和基あるいは
    ジメチルシリル基、XはHまたはアルキル基などの置換
    基、Yはハロゲンまたはアルコキシ基、ZはHまたは
    F、p,qは0または1または2)からなる請求項1に
    記載の誘電体薄膜。
  25. 【請求項25】2種類の薄膜が、Y(SiY2O)nSi
    3(ただし、n≦3、nは整数、Yはハロゲンまたは
    アルコキシ基)とXp3-pSi−R1−(CZ2n−R2
    −SiXq3-q、または、R3−R1−(CZ2n−R2
    −SiXq3-q(ただし、8≦n≦24;nは整数、R
    1,R2は−(CH22−または、SiもしくはOを含む
    置換基を表すがなくとも良い、R3は不飽和基あるいは
    ジメチルシリル基、XはHまたはアルキル基などの置換
    基、Yはハロゲンまたはアルコキシ基、ZはHまたは
    F、p,qは0または1または2)からなる請求項2に
    記載の誘電体薄膜の製造方法。
  26. 【請求項26】2種類の薄膜が、Y(SiY2O)nSi
    3(ただし、n≦3、nは整数、Yはハロゲンまたは
    アルコキシ基)とXp3-pSi−R1−(CZ2n−R2
    −SiXq3-q、または、R3−R1−(CZ2n−R2
    −SiXq3-q(ただし、8≦n≦24;nは整数、R
    1,R2は−(CH22−または、SiもしくはOを含む
    置換基を表すがなくとも良い、R3は不飽和基あるいは
    ジメチルシリル基、XはHまたはアルキル基などの置換
    基、Yはハロゲンまたはアルコキシ基、ZはHまたは
    F、p,qは0または1または2)からなる請求項3に
    記載のコンデンサ。
JP6265319A 1994-10-28 1994-10-28 誘電体薄膜及びその製造方法及びコンデンサ Pending JPH08124797A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6265319A JPH08124797A (ja) 1994-10-28 1994-10-28 誘電体薄膜及びその製造方法及びコンデンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6265319A JPH08124797A (ja) 1994-10-28 1994-10-28 誘電体薄膜及びその製造方法及びコンデンサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08124797A true JPH08124797A (ja) 1996-05-17

Family

ID=17415546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6265319A Pending JPH08124797A (ja) 1994-10-28 1994-10-28 誘電体薄膜及びその製造方法及びコンデンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08124797A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6657849B1 (en) 2000-08-24 2003-12-02 Oak-Mitsui, Inc. Formation of an embedded capacitor plane using a thin dielectric

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6657849B1 (en) 2000-08-24 2003-12-02 Oak-Mitsui, Inc. Formation of an embedded capacitor plane using a thin dielectric
SG115394A1 (en) * 2000-08-24 2005-10-28 Oak Mitsui Inc Formation of a embedded capacitor plane using a thin dielectric

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2741804B2 (ja) コンデンサ及びその製造方法
US5981056A (en) Chemically adsorbed film
US5348638A (en) Method of manufacturing a probe for a scanning tunneling microscope
JP3879312B2 (ja) 膜の形成方法、及びデバイスの製造方法
EP1551066A1 (en) Material with pattern surface for use as template and process for producing the same
WO2002086913A1 (fr) Film mince organique conducteur et son procede de production, electrode et cable electrique utilisant ce film
WO2008068873A1 (en) Monolayer nanoparticle film, multilayer nanoparticle film, and manufacturing method thereof
JP3424835B2 (ja) カラー固体撮像装置およびカラーフィルタ
US5466523A (en) Hydrophilic chemically adsorbed film
US5397597A (en) Optical recording medium and method of manufacturing the same
EP0511650B1 (en) Antistatic film and method of manufacturing the same
JP2633747B2 (ja) フッ素系化学吸着単分子累積膜及びその製造方法
JPH08124797A (ja) 誘電体薄膜及びその製造方法及びコンデンサ
JPH05168913A (ja) 化学吸着膜の気相製造法
JP3007436B2 (ja) シロキサン系分子膜
JP2684849B2 (ja) 有機単分子膜の累積方法およびそれに用いる化学吸着剤
JP3181092B2 (ja) 帯電防止膜およびその製造方法
JP3181093B2 (ja) 帯電防止膜の製造方法
JP3397215B2 (ja) 親水親油性フィルム及びその製造方法
JPH07192970A (ja) コンデンサ及びその製造方法
JPH05117624A (ja) 機能性化学吸着膜およびその製造方法
WO2008139634A1 (en) Insulant fine particle film, a method of manufacturing the same, and a capacitor made thereof
JPH06152109A (ja) プリント基板およびその製造方法
JP2921532B2 (ja) 防曇撥油膜およびその製造方法
JP2006187844A (ja) 表面修飾膜パターンの形成方法