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JPH0812378A - 熱線遮断ガラス及びその製造方法 - Google Patents

熱線遮断ガラス及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0812378A
JPH0812378A JP14927494A JP14927494A JPH0812378A JP H0812378 A JPH0812378 A JP H0812378A JP 14927494 A JP14927494 A JP 14927494A JP 14927494 A JP14927494 A JP 14927494A JP H0812378 A JPH0812378 A JP H0812378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
film
group
heat ray
oxide film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14927494A
Other languages
English (en)
Inventor
Itaru Shibata
格 柴田
Riichi Nishide
利一 西出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP14927494A priority Critical patent/JPH0812378A/ja
Publication of JPH0812378A publication Critical patent/JPH0812378A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/34Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions
    • C03C17/3411Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions with at least two coatings of inorganic materials
    • C03C17/3417Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions with at least two coatings of inorganic materials all coatings being oxide coatings

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に高い可視光線透過率及び良好な熱線遮断
性能が要求される部位に好適に使用することができる熱
線遮断ガラスを提供すること。 【構成】 透明なガラス基板上に、基板側より第1層と
して第1の誘電体膜を設け、該第1層上に第2層として
酸化タングステン膜を設け、該第2層上に第3層として
第2の誘電体膜を設けてなることを特徴とする熱線遮断
ガラス。膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用や建築用窓ガ
ラスとして好適な熱線遮断ガラス及びその製造方法に関
し、特に高い可視光線透過率及び良好な熱線遮断性能が
要求される部位に好適に使用することができる熱線遮断
ガラス及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来より、省エネルギーの観点から窓ガラ
スを通じて車室内に照射される太陽光の特定の波長部分
を遮断し、車室内の温度上昇を減少させると共に、冷房
機器の負荷をも低減させるため、熱線遮断性の高い窓ガ
ラスが要求されている。
【0003】熱線を遮断する方法としては、いわゆるド
ルーデミラーと呼ばれる透明基板上に酸化インジウムと
酸化錫の混合膜(ITO膜)やアルミニウムを添加した
酸化亜鉛膜に代表される透明導電性膜を成膜して熱線を
遮断する方法が知られている。このタイプのガラスは熱
線を遮断するものの遮断する波長が1.5μm以上であ
り、熱線遮断性能はあまり良くない。
【0004】また、各種金属膜を積層しドルーデミラー
効果に光干渉効果を組み合わせて特定波長の光を反射又
は透過させることが知られている。この熱線反射膜とし
ては、例えば銀膜を透明誘電体膜で挟んだ構成が提案さ
れ(特公昭47−6315号公報)、また窒化物膜を透
明誘電体膜で挟んだ構成が提案されている(特開昭63
−206333号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載された熱線遮断膜は、未だ満足すべき性能を発
揮し得ないという欠点があった。また、例えば銀膜を利
用した場合には、この銀膜はシート抵抗値が数Ω〜10
Ω/□程度の値を有しており電波遮断性の高いものとな
る。熱線遮断ガラスとしてこのような導電性膜を使用す
ると電波も遮断し、電波を透過する必要がある場所、例
えば自動車の車室内やラジオ、テレビを設置してある建
物内等では携帯電話、ラジオ、テレビ等が使用すること
ができないという欠点があった。
【0006】また、建築用ガラスとして用いた場合に
は、高層ビルなどで窓ガラスが周囲の電波強度に影響す
ると言われている。更に、断熱膜として前述した導電性
のある膜を使用すると、特開平3−122032号公報
に開示されているようにアンテナ線上に導電性膜を形成
するとアンテナ線間に電流が流れアンテナ性能が劣化す
るという欠点があった。また、断熱膜の導電性にもよる
が、導電性がよいとアンテナ性能が劣化するという問題
以外にも電波透過性の問題も生じてくる。
【0007】以上説明したように、ドルーデミラータイ
プや銀膜などの断熱膜は好ましいとは言えない。従って
本発明の目的は、簡素な層構成で熱線を遮断することが
できると共に、電波が問題なく透過することのできる熱
線遮断ガラス及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
透明なガラス基板上に、基板側より第1層として第1の
誘電体膜を設け、該第1層上に第2層として酸化タング
ステン膜又はIIIa族、IVa族、Vb族、VIb族
及びVIIb族から成る群から選ばれた金属元素を少な
くとも1種含有する複合酸化タングステン膜を設け、該
第2層上に第3層として第2の誘電体膜を設けてなるこ
とを特徴とする熱線遮断ガラス及びその製造方法により
達成された。
【0009】以下、本発明を更に詳細に説明する。図1
は本発明の熱線遮断ガラスの構成を示す。図1におい
て、1は透明なガラス基板を示す。この透明なガラス基
板は、ソーダライムガラスやアルミノシリケートガラス
などの各種ガラス、グレー、ブルー、ブロンズ及びグリ
ーン色などの着色ガラス板から適宜選択することができ
る。着色ガラスを用いる場合には、グリーン色を有する
ガラスが好ましく使用することができる。
【0010】グリーン色を有するガラスの色はYxy表
示の色度図で規定することができる。Yは1.00〜
1.40の範囲、xは0.24〜0.32の範囲、yは
0.30〜0.41の範囲であることが好ましい。この
範囲にあるグリーン色のガラスは高い可視光透過率を有
し、近赤外線域に吸収を有するので、上記した熱線遮断
膜との併用により更に断熱効果が著しく改善される。ま
た、グリーン系の色合いをもつガラスには鉄イオンが含
まれ、本発明の酸化タングステン系断熱膜との相乗効果
によって優れた断熱性能が発揮される。
【0011】図1において、3は酸化タングステン膜、
又はIIIa族、IVa族、Vb族、VIb族及びVI
Ib族から成る群から選ばれた金属イオンを少なくとも
1種含有する複合酸化タングステン膜である。
【0012】2は第1の誘電体膜、4は第2の誘電体膜
を示す。前記2及び4は特に、シリコン、チタン、アル
ミニウム、錫、ジルコニウム、タンタル、クロム、ステ
ンレス、ニクロム及びニオブから成る群から選ばれた少
なくとも1種の酸化物膜、又はそれらの複合酸化物膜で
ある。またバナジウム及びタングステンから成る群から
選ばれた少なくとも1種の元素を含む、シリコン、アル
ミニウム及びチタンから選ばれた少なくとも1種の酸化
物膜も好適に使用することができる。2と4の屈折率
は、同一であっても異なっても本発明の目的の効果が得
られる。
【0013】第1の誘電体膜2及び第2の誘電体膜4の
屈折率の組み合わせで最も好ましいのは、3の酸化タン
グステン膜又は複合酸化タングステン膜よりも低く、特
に膜2及び4の屈折率が1.4〜1.9の範囲で、か
つ、膜3の屈折率が1.9〜2.8の範囲の組み合わせ
である。
【0014】膜2及び4の屈折率が1.4より低いと膜
強度が弱く実用的でなく、屈折率が1.9より大きくな
ると、酸化タングステン膜3との屈折率差が小さく、光
干渉効果を期待することができない。逆に、膜3の屈折
率が1.9未満になると上記誘電体膜2及び4との光干
渉効果を期待することができず、2.8を超えると可視
域に反射光が大きくなり実用上好ましくない。
【0015】第1の誘電体膜2及び第2の誘電体膜4の
屈折率の組み合わせで次に好ましいのは、3の酸化タン
グステン膜又は複合酸化タングステン膜よりも高く、特
に膜2及び4の屈折率が2.3〜2.8の範囲で、か
つ、膜3の屈折率が1.9〜2.2の範囲の組み合わせ
である。
【0016】膜2及び4の屈折率が2.3より低いと膜
2,3及び4を積層したことによる光干渉効果が小さく
なり熱線遮断効果が減少し、逆に屈折率が2.8を超え
ると可視域でも光の反射が大きくなり実用上好ましくな
い。また、膜3の屈折率が1.9未満になると上記誘電
体膜2及び4との光干渉効果を期待することができず、
2.2を超えると可視域に反射光が大きくなり実用上好
ましくない。
【0017】本発明において熱線を遮断する機能は、主
として酸化タングステン膜、又はIIIa族、IVa
族、Vb族、VIb族及びVIIb族から成る群から選
ばれた金属元素を少なくとも1種含有する複合酸化タン
グステン膜3、第1の誘電体膜2及び第2の誘電体膜4
の積層構成に起因する光干渉によるものである。
【0018】酸化タングステン膜、又はIIIa族、I
Va族、Vb族、VIb族及びVIIb族から成る群か
ら選ばれた金属元素を少なくとも1種含有する複合酸化
タングステン膜である膜3中のタングステン酸化物の酸
素(O)/タングステン(W)原子比は、2.60〜
2.98の範囲であることが最適である。
【0019】酸化タングステンは、最も酸化された6価
の状態(透明)よりも、5価の状態で存在する方が熱線
を遮断する能力は高く、特に近赤外線領域に吸収を生ず
る。この吸収をもつタングステン酸化物の酸素(O)/
タングステン(W)原子比は、2.60〜2.98の範
囲である。
【0020】図2に、透明ガラス基板上に本発明に係る
酸化タングステン膜(膜厚80nm)を成膜させたもの
の分光特性を示す。波長と透過率の関係を見ると、可視
光線域である波長500nmの透過率は60%、赤外線
域である波長1μmでの透過率は39%であり、可視光
域で光透過性をもち、かつ赤外線や熱線を遮断している
ことが判る。しかし、赤外線や熱線遮断性能を落とすこ
となく、より可視光線域での光透過性を向上させる必要
が実用上あり、また膜の酸化や傷つきを防止し、耐久性
を向上させる必要もあった。
【0021】そこで、酸化タングステン膜を、安定でか
つ赤外線や熱線遮断性能を落とすことなくより可視光線
域での光透過性を向上させる誘電体と組み合わせ、積層
させることにより、光干渉効果が現れて可視光線域の透
過率が向上し、熱線の性能が向上し、上記光透過性及び
耐久性の問題を解決することができた。
【0022】前記タングステン膜に、IIIa族、IV
a族、Vb族、VIb族及びVIIb族から成る群から
選ばれた金属元素を少なくとも1種含有させることによ
り、膜の耐久性をより向上させることができる。更に、
5000KΩ/□〜200MΩ/□まで該膜を高抵抗化
できるため、電波透過性能にすぐれ、またアンテナ線上
に前記膜を成膜してもアンテナ性能が劣化することはな
い。
【0023】本発明の複合酸化タングステン膜は、II
Ia族、IVa族、Vb族、VIb族及びVIIb族の
任意の元素をタングステン膜に少なくとも1種含有させ
ることにより得られるが、IIIa族としてはAl、I
Va族としてはSi、Vb族としてはV又はNb、VI
b族としてはCr、VIIb族としてはMnを好ましく
用いることができる。これらの元素を用いた場合にさら
に良好な断熱性及び耐久性が得られ、該膜を高抵抗化で
きるからである。
【0024】これらの熱線遮断膜はスパッタ法、蒸着
法、イオンプレーティング法及び化学気相法(CVD
法)などの真空成膜法及びゾルゲル法等の湿式成膜法に
よって成膜することができる。これらの成膜法の中で
も、大面積化や生産性等の観点からスパッタ法が好まし
く用いられる。例えば、以下のスパッター法で成膜する
ことができる。
【0025】スパッタターゲットとしてタングステンと
周期律表のIIIa族、IVa族、Vb族、VIb族及
びVIIb族から成る群から選ばれた少なくとも1種の
元素を所定の濃度含む合金ターゲットを使用し、スパッ
タガスとして所定のガス比に調整されたアルゴン(A
r)及び酸素(O2 )混合ガスを用い、いわゆる反応性
スパッタ法にてガラス基板上に複合酸化物膜を形成する
ことができる。
【0026】最下層の第1の誘電体膜は光干渉効果や着
色効果の他、基板との密着性改善の効果も有している。
最上層の第2の透明誘電体膜4は光干渉効果や着色効果
の他、酸化タングステン膜の酸化や傷つきという問題に
対する保護膜としての効果も有している。各層の膜厚と
しては少なくとも酸化タングステン膜及び複合酸化タン
グステン膜3は熱線遮断機能を発現することができる厚
さであれば良いが、島状にならない膜厚である必要性か
ら2nm以上、特に経済的な観点から300nm以下、
前記両者の点と更に全体の膜構成の中において安定かつ
確実な性能を得るためには5〜200nmの範囲である
ことが好ましい。
【0027】上記第1の透明誘電体2及び第2の透明誘
電体4は酸化タングステン膜3と光干渉効果を発現する
ことができる厚さでよいが、島状にならない膜厚である
必要性から2nm以上、特に経済的な観点から300n
m以下であることが好ましく、更に両者の点と全体の膜
構成の中において安全かつ確実な性能を得るためには5
〜100nmの範囲であることが好ましい。本発明の熱
線遮断ガラスを使用することにより、簡素な構成で熱線
を効率良く遮断することができると共に、充分な電波透
過性が得られる。また、本発明の熱線遮断ガラスは単板
として使用しても良く、合わせガラス又は複層ガラスと
して使用しても良い。
【0028】本発明の熱線遮断ガラスには、第2の透明
誘電体4上又は透明なガラス基板1と第1の透明誘電体
2との間に酸化亜鉛を含む紫外線遮断膜を設けることが
できる。紫外線遮断膜としては、酸化亜鉛又は酸化亜鉛
と酸化シリコンとの複合膜であることが好ましい。複合
膜における酸化亜鉛と酸化シリコンの比率は酸化亜鉛:
酸化シリコン=1:1以下であることが好ましい。両者
の比率が1:1より酸化シリコンが多いと、紫外線遮断
性能が減少する。紫外線遮断膜の膜厚は2μm以下であ
ることが好ましい。膜厚が2μmを超えると紫外線遮断
力よりも光干渉が大きく実用的でない。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。な
お、各実施例の基板及び層構成を表1〜3に示した。
【0030】実施例1 透明ガラス基板をイソプロピルアルコールにて脱脂洗浄
及び純粋リンスをした後、窒素ブロー乾燥した。この透
明ガラス基板をスパッタ装置内に搬送し、5×10-6 T
orr まで排気した。真空槽内には第1の誘電体膜として
用いる酸化シリコン膜用の酸化シリコンターゲット、酸
化タングステン膜として用いる酸化タングステンターゲ
ット、第2の誘電体膜として用いる酸化シリコン膜用の
酸化シリコンターゲットが設置されている。ただし第1
と第2の誘電体は本実施例の場合酸化シリコンで同一で
あるため、ターゲットは共用している。
【0031】まず、スパッタガスとしてアルゴン及び酸
素の混合ガスをAr:O2 =1:1に調整し真空槽内の
ガス圧が5×10-3 Torr となるように排気速度及びガ
ス流量を調整し、スパッタパワー250Wで、反応性ス
パッタにて第1の誘電体膜として酸化シリコン膜を10
0nmに成膜した。
【0032】次にスパッタガスとしてアルゴン及び酸素
の混合ガスをAr:O2 =1:0.005になるように
調整し真空槽内のガス圧が5×10-3 Torr となるよう
に排気速度及びガス流量を調整し、スパッタパワー30
0Wで、反応性スパッタにて酸化タングステン膜を80
nmに成膜した。このときの0/W比は2.94であっ
た。
【0033】次にスパッタガスとしてアルゴン及び窒素
の混合ガスをAr:O2 =1:1にもどし真空槽内のガ
ス圧が5×10-3 Torr となるように排気速度及びガス
流量を調整し、スパッタパワー250Wで、反応性スパ
ッタにて第3層目の第2の誘電体膜である酸化シリコン
膜を50nmに成膜した。酸化シリコン膜の屈折率は
1.48であり、酸化タングステン膜のそれは2.4で
あった。このようにして成膜された熱線遮断ガラスの光
学特性は、可視光線透過率78%で充分な可視光線透過
率と視認性をもち、日射透過率58%で太陽光の熱線を
充分に遮断していた。
【0034】実施例2 透明なガラス基板をイソプロピルアルコールにて脱脂洗
浄し、純粋リンスした後、窒素ブローで乾燥した。この
透明ガラス基板をスパッタ装置内に搬送し、5×10-6
Torrまで排気した。真空槽内には第1の誘電体2及び第
2の誘電体膜4である低屈折率の誘電体膜として用いる
酸化シリコン用のシリコンターゲット、複合酸化タング
ステン膜3である熱線遮断膜として用いるシリコンを含
有した酸化タングステン膜用のシリコンとタングステン
の合金ターゲット(Si:W=0.1:1原子比)を設
置した。まずスパッタガスとしてアルゴン及び酸素の混
合ガスをAr:O2 =1:1になるように調整し、真空
槽内のガス圧が5×10-3Torr となるように排気速度
やガス流量を調整し、スパッタパワー300Wで、反応
性スパッタにて第1の誘電体膜2として酸化シリコン膜
を10nmに成膜した。次に、スパッタガスとしてアル
ゴン及び酸素の混合ガスをAr:O2 =30:4になる
ように調整し、更に真空槽内のガス圧が5×10-3 Tor
r となるように排気速度やガス流量を調整し、スパッタ
パワー500Wで、反応性スパッタにて複合酸化タング
ステン膜3としてシリコンを含有した酸化タングステン
膜3を90nmに成膜した。このときのO/W比は2.
96であった。更に、第2の誘電体膜4として第1の透
明誘電体膜2と同様に酸化シリコンを10nmに成膜し
た。酸化シリコン膜の屈折率は1.48であり、シリコ
ンを含有する酸化タングステン膜の屈折率は2.3であ
った。複合酸化シリコン膜の膜抵抗は50MΩ/□であ
った。
【0035】このようにして成膜された熱線遮断ガラス
の光学的特性は、可視光線透過率80%で充分な可視光
線透過率と視認性をもち日射透過率60%で太陽光の熱
線を充分に遮断していた。更に、このガラスを建物用窓
ガラスとして使用したところ、携帯電話が支障無く使用
することができ、ラジオではFMやAM電波を良好に受
信することができた。また、自動車用窓ガラスとして使
用しても同様に携帯電話が支障なく使用することがで
き、ラジオではFMやAM電波を良好に受信することが
できた。
【0036】実施例3 実施例2と同等の膜材料や成膜条件で、第1の誘電体2
である酸化シリコン膜の膜厚を20nmとし、シリコン
を含有した酸化タングステン膜3の膜厚を90nmと
し、第2の誘電体膜4である酸化シリコン膜の膜厚を3
0nmとした他は、実施例2と全く同様にして熱線遮断
ガラスを成膜した。
【0037】この構成での光学的特性は可視光線透過率
75%で窓ガラスとして要求される充分な可視光線透過
率と視認性をもち、日射透過率45%で太陽光の熱線を
充分に遮断していた。また、このガラスを建物用窓ガラ
スとして使用したところ、携帯電話が支障無く使用する
ことができ、ラジオではFMやAM電波を良好に受信す
ることができた。更に、自動車用窓ガラスとして使用し
ても同様に携帯電話が支障なく使用することができ、ラ
ジオではFMやAM電波を良好に受信することができ
た。
【0038】実施例4 実施例2及び3とガラスと膜材料の異なるものについて
説明する。実施例2で用いた透明なガラス基板にかえ
て、色度図上でY値が1.27、x値が0.29、y値
が0.32の緑色ガラス基板を使用し、イソプロピルア
ルコールにて脱脂洗浄し、純粋リンスした後、窒素ブロ
ーで乾燥した。この透明ガラス基板をスパッタ装置内に
搬送し、5×10-6 Torr まで排気した。真空槽内には
第1の誘電体膜2及び第2の誘電体膜4として用いる酸
化アルミニウム膜用のアルミニウムターゲット、複合酸
化タングステン膜3として用いるアルミニウム含有酸化
タングステン膜用のアルミニウムとタングステンの合金
ターゲット(Al:W=0.1:1原子比)を設置し
た。まずスパッタガスとしてアルゴンガスを真空槽内の
ガス圧が5×10-3 Torr となるように排気速度やガス
流量を調整し、スパッタパワー400Wで、第1の誘電
体膜2である酸化アルミニウム膜を10nmに成膜し
た。次に、スパッタガスとしてアルゴン及び酸素の混合
ガスAr:O2 =30:4になるように調整し、真空槽
内のガス厚が5×10-3 Torr となるように排気速度や
ガス流量を調整し、スパッタパワー500Wで、反応性
スパッタにてアルミニウム含有酸化タングステン膜を7
0nmに成膜した。このときのO/W比は2.98であ
った。また、第2の誘電体膜4として、第1の誘電体膜
2と同様にして酸化アルミニウム膜を10nm成膜し
た。このようにして得られたアルミニウム含有酸化タン
グステン膜の屈折率は2.4であり、酸化アルミニウム
膜の屈折率は1.6であった。複合酸化タングステン膜
の膜抵抗は150MΩ/□であった。
【0039】この構成での光学的特性は可視光線透過率
72%で窓ガラスとして要求されるに充分な可視光線透
過率と視認性をもち日射透過率43%で太陽光の熱線を
充分に遮断していた。また、このガラスを建物用窓ガラ
スとして使用したところ、携帯電話が支障無く使用する
ことができ、ラジオではFMやAM電波を良好に受信す
ることができた。更に、自動車用窓ガラスとして使用し
ても同様に携帯電話が支障なく使用することができ、ラ
ジオではFMやAM電波を良好に受信することができ
た。
【0040】実施例5 実施例4における複合酸化タングステン膜3としてアル
ミニウムとタングステンの合金ターゲットの代わりにク
ロムとタングステンの合金ターゲット(Cr:W=0.
1:1)を用いてクロムを含有する酸化タングステン膜
を50nmに成膜した(O/W比=2.5)他は、実施
例4と全く同様にして熱線遮断ガラスを成膜した。クロ
ム含有酸化タングステン膜の屈折率は2.4であり、膜
抵抗は20MΩ/□であった。この構成での光学的特性
は可視光線透過率70%で窓ガラスとして要求される充
分な可視光線透過率と視認性をもち日射透過率40%で
太陽光の熱線を充分に遮断していた。更に、このガラス
を建物用窓ガラスとして使用したところ、携帯電話が支
障無く使用することができ、ラジオではFMやAM電波
を良好に受信することができた。また、自動車用窓ガラ
スとして使用しても同様に携帯電話が支障なく使用する
ことができ、ラジオではFMやAM電波を良好に受信す
ることができた。
【0041】実施例6 実施例2における第1の誘電体膜2としての酸化シリコ
ン膜の代わりに酸化錫膜を15nmとし、複合酸化タン
グステン膜3としてのシリコン含有酸化タングステン膜
の代わりにマンガンを含有する酸化タングステン膜を5
0nm(O/W比=2.6)用いた他は、実施例2と全
く同様にして熱線遮断ガラスを成膜した。このとき用い
たマンガンとタングステンの合金ターゲットのMn:W
は0.1:1であった。マンガン含有酸化タングステン
膜の屈折率は2.5であり、酸化錫膜の屈折率は1.9
であった。複合酸化タングステン膜の膜抵抗は60MΩ
/□であった。
【0042】この構成での光学的特性は可視光線透過率
72%で窓ガラスとして要求されるに充分な可視光線透
過率と視認性をもち日射透過率45%で太陽光の熱線を
充分に遮断していた。また、このガラスを建物用窓ガラ
スとして使用したところ、携帯電話が支障無く使用する
ことができ、ラジオではFMやAM電波を良好に受信す
ることができた。更に、自動車用窓ガラスとして使用し
ても同様に携帯電話が支障無く使用することができ、ラ
ジオではFMやAM電波を良好に受信することができ
た。
【0043】実施例7 実施例6における複合酸化タングステン膜3としてのマ
ンガンを含有する酸化タングステン膜の代わりにバナジ
ウムを含有する酸化タングステン膜を60nm(O/W
比=2.6)用い、第2の誘電体膜4としての酸化シリ
コンの代わりに酸化錫を20nm用いた他は、実施例5
と全く同様にして熱線遮断ガラスを成膜した。このとき
用いたバナジウムとタングステンの合金ターゲットの
V:Wは0.2:1であった。バナジウム含有酸化タン
グステン膜の屈折率は2.2であり、第2の誘電体膜4
としての酸化錫の屈折率は1.6であった。複合酸化タ
ングステン膜の膜抵抗は、40MΩ/□であった。
【0044】この構成での光学的特性は可視光線透過率
74%で窓ガラスとして要求される充分な可視光線透過
率と視認性をもち日射透過率47%で太陽光の熱線を充
分に遮断していた。また、このガラスを建物用窓ガラス
として使用したところ、携帯電話が支障無く使用するこ
とができ、ラジオではFMやAM電波を良好に受信する
ことができた。更に、自動車用窓ガラスとして使用して
も同様に携帯電話が支障無く使用することができ、ラジ
オではFMやAM電波を良好に受信することができた。
【0045】実施例8 透明なガラス基板をイソプロピルアルコールにて脱脂洗
浄し、純粋リンスした後、窒素ブローで乾燥した。この
透明なガラス基板をスパッタ装置内に搬送し、5×10
-6Torrまで排気した。真空槽内には第1の誘電体膜2及
び第2の誘電体膜4である高屈折率の誘電体膜として用
いる酸化チタン用のチタンターゲット、複合酸化タング
ステン3である熱線遮断膜として用いるシリコンを含有
した酸化タングステン膜用のシリコンとタングステンの
合金ターゲット(Si:W=0.2:1原子比)を設置
した。まずスパッタガスとしてアルゴン及び酸素の混合
ガスをAr:O2 =1:1になるように調整し、真空槽
内のガス圧が5×10-3 Torr となるように排気速度や
ガス流量を調整し、スパッタパワー400Wで、反応性
スパッタにて第1の誘電体膜2として酸化チタン膜を1
5nmに成膜した。次に、スパッタガスとしてアルゴン
及び酸素の混合ガスをAr:O2 =30:4になるよう
に調整し、真空槽内のガス圧が5×10-3 Torr となる
ように排気速度やガス流量を調整し、スパッタパワー5
00Wで、反応性スパッタにてシリコンを含有した酸化
タングステン膜3を100nmに成膜した。このときの
複合酸化タングステン膜のO/W比は2.96であっ
た。更に、第2の誘電体膜4として第1の誘電体膜2と
同様に酸化チタンを15nmに成膜した。酸化チタン膜
の屈折率は2.3であり、シリコンを含有する酸化タン
グステン膜の屈折率は1.9であり、膜抵抗は50MΩ
/□であった。
【0046】このようにして成膜された熱線遮断ガラス
の光学的特性は、可視光線透過率79%で充分な可視光
線透過率と視認性をもち日射透過率58%で太陽光の熱
線を充分に遮断していた。更に、このガラスを建物用窓
ガラスとして使用したところ、携帯電話が支障無く使用
することができ、ラジオではFMやAM電波を良好に受
信することができた。更に、自動車用窓ガラスとして使
用しても同様に携帯電話が支障なく使用することがで
き、ラジオではFMやAM電波を良好に受信することが
できた。
【0047】実施例9 実施例8と同等の膜材料及び成膜条件で、第1の誘電体
膜2である酸化チタン膜の膜厚を25nmとし、シリコ
ンを含有した酸化タングステン膜3の膜厚を80nmと
し、第2の誘電体膜4である酸化チタン膜の膜厚を20
nmとした他は、実施例8と全く同様にして熱線遮断ガ
ラスを成膜した。
【0048】この構成での光学的特性は可視光線透過率
77%で窓ガラスとして要求される充分な可視光線透過
率と視認性をもち日射透過率46%で太陽光の熱線を充
分に遮断していた。また、このガラスを建物用窓ガラス
として使用したところ、携帯電話が支障無く使用するこ
とができ、ラジオではFMやAM電波を良好に受信する
ことができた。更に、自動車用窓ガラスとして使用して
も同様に携帯電話が支障なく使用することができ、ラジ
オではFMやAM電波を良好に受信することができた。
【0049】実施例10 実施例8及び9と膜材料の異なるものについて説明す
る。実施例9で用いた透明なガラス基板をイソプロピル
アルコールにて脱脂洗浄し、純粋リンスした後、窒素ブ
ローで乾燥した。この透明なガラス基板をスパッタ装置
内に搬送し、5×10-6 Torr まで排気した。真空槽内
には第1の誘電体膜2及び第2の誘電体膜4として用い
る酸化タンタル膜用のタンタルターゲット、複合酸化タ
ングステン膜3として用いるアルミニウム含有酸化タン
グステン膜用のアルミニウムとタングステンの合金ター
ゲット(Al:W=0.3:1原子比)を設置した。ま
ずスパッタガスとしてアルゴンガスを真空槽内のガス圧
が5×10-3 Torr となるように排気速度やガス流量を
調整し、スパッタパワー400Wで、第1の誘電体膜2
として酸化タンタル膜を10nmに成膜した。次に、ス
パッタガスとしてアルゴン及び酸素の混合ガスAr:O
2 =30:4になるように調整し、真空槽内のガス圧が
5×10-3 Torr となるように排気速度やガス流量を調
整し、スパッタパワー450Wで、反応性スパッタにて
複合酸化タングステン膜3としてアルミニウム含有酸化
タングステン膜を90nmに成膜した。このときの複合
酸化タングステン膜のO/W比は2.92であった。更
に、第2の誘電体膜4として第1の誘電体膜2と同様に
して酸化タンタル膜を10nmに成膜した。このように
して得られたアルミニウム含有酸化タングステン膜の屈
折率は2.1であり、酸化タンタル膜の屈折率は2.4
であった。複合酸化タングステン膜の膜抵抗は100M
Ω/□であった。
【0050】この構成での光学的特性は可視光線透過率
72%で窓ガラスとして要求されるに充分な可視光線透
過率と視認性をもち日射透過率42%で太陽光の熱線を
充分に遮断していた。また、このガラスを建物用窓ガラ
スとして使用したところ、携帯電話が支障無く使用する
ことができ、ラジオではFMやAM電波を良好に受信す
ることができた。更に、自動車用窓ガラスとして使用し
ても同様に携帯電話が支障なく使用することができ、ラ
ジオではFMやAM電波を良好に受信することができ
た。
【0051】実施例11 実施例10における複合酸化タングステン膜3としてア
ルミニウムとタングステンの合金ターゲットの代わりに
シリコンとタングステンの合金ターゲット(Si:W=
0.1:1)を用いてシリコンを含有する酸化タングス
テン膜を60nm(O/W比=2.96)に成膜した他
は、実施例10と全く同様にして熱線遮断ガラスを成膜
した。シリコン含有酸化タングステン膜の屈折率は1.
9であり、膜抵抗は50MΩ/□であった。
【0052】この構成での光学的特性は可視光線透過率
71%窓ガラスとして要求される充分な可視光線透過率
と視認性をもち日射透過率43%で太陽光の熱線を充分
に遮断していた。また、このガラスを建物用窓ガラスと
して使用したところ、携帯電話が支障無く使用すること
ができ、ラジオではFMやAM電波を良好に受信するこ
とができた。更に、自動車用窓ガラスとして使用しても
同様に携帯電話が支障なく使用することができ、ラジオ
ではFMやAM電波を良好に受信することができた。
【0053】実施例12 実施例8における第1の誘電体膜2としての酸化チタン
膜の代わりに酸化ニオブ膜を13nmとし、複合酸化タ
ングステン膜3としてのシリコン含有酸化タングステン
膜の代わりにマンガンを含有する酸化タングステン膜を
55nm(O/W比=2.8)用いた他は、実施例8と
全く同様にして熱線遮断ガラスを成膜した。このとき用
いたマンガンとタングステンの合金ターゲットのMn:
Wは0.3:1であった。マンガン含有酸化タングステ
ン膜の屈折率は2.3であり、酸化ニオブ膜の屈折率は
2.7であった。複合酸化タングステン膜の膜抵抗は1
40MΩ/□であった。
【0054】この構成での光学的特性は可視光線透過率
74%で窓ガラスとして要求されるに充分な可視光線透
過率と視認性をもち日射透過率47%で太陽光の熱線を
充分に遮断していた。また、このガラスを建物用窓ガラ
スとして使用したところ、携帯電話が支障無く使用する
ことができ、ラジオではFMやAM電波を良好に受信す
ることができた。更に、自動車用窓ガラスとして使用し
ても同様に携帯電話が支障無く使用することができ、ラ
ジオではFMやAM電波を良好に受信することができ
た。
【0055】実施例13 実施例12における複合酸化タングステン膜3としての
マンガンを含有する酸化タングステン膜の代わりにバナ
ジウムを含有する酸化タングステン膜を65nm(O/
W比=2.6)用い、第2の誘電体膜4としての酸化チ
タンの代わりに酸化ニオブ膜を20nm用いた他は、実
施例12と全く同様にして熱線遮断ガラスを成膜した。
このとき用いたバナジウムとタングステンの合金ターゲ
ットのV:Wは0.2:1であった。バナジウム含有酸
化タングステン膜の屈折率は2.2であり、酸化ニオブ
膜の屈折率は2.7であった。複合酸化タングステン膜
の膜抵抗は60MΩ/□であった。
【0056】この構成での光学的特性は可視光線透過率
76%で窓ガラスとして要求されるに充分な可視光線透
過率と視認性をもち日射透過率47%で太陽光の熱線を
充分に遮断していた。また、このガラスを建物用窓ガラ
スとして使用したところ、携帯電話が支障無く使用する
ことができ、ラジオではFMやAM電波を良好に受信す
ることができた。更に、自動車用窓ガラスとして使用し
ても同様に携帯電話が支障無く使用することができ、ラ
ジオではFMやAM電波を良好に受信することができ
た。
【0057】実施例14 実施例12における複合酸化タングステン膜3としての
マンガンを含有する酸化タングステン膜の代わりにニオ
ブを含有する酸化タングステン膜を40nm(O/W比
=2.6)用い、第1の誘電体膜2及び第2の誘電体膜
4としての酸化ニオブの代わりに酸化アルミニウムを1
5nm用いた他は、実施例12と全く同様にして熱線遮
断ガラスを成膜した。このとき用いたニオブとタングス
テンの合金ターゲットのNb:Wは0.1:1であっ
た。ニオブ含有酸化タングステン膜の屈折率は2.4で
あり、酸化アルミニウムの屈折率は1.6であった。複
合酸化タングステン膜の膜抵抗は170MΩ/□であっ
た。
【0058】この構成での光学的特性は可視光線透過率
75%で窓ガラスとして要求されるに充分な可視光線透
過率と視認性をもち日射透過率44%で太陽光の熱線を
充分に遮断していた。また、このガラスを建物用窓ガラ
スとして使用したところ、携帯電話が支障無く使用する
ことができ、ラジオではFMやAM電波を良好に受信す
ることができた。更に、自動車用窓ガラスとして使用し
ても同様に携帯電話が支障無く使用することができ、ラ
ジオではFMやAM電波を良好に受信することができ
た。
【0059】実施例15 着色誘電体膜としてバナジウム含有酸化シリコン膜を用
いた場合について説明する。ガラス基板として色度図上
でY値が1.27、x値が0.29、y値が0.32の
緑色ガラス基板を使用した。このガラス基板をイソプロ
ピルアルコールにて脱脂洗浄し、純粋洗浄した後、窒素
ブローで乾燥した。このガラス基板をスパッタ装置内に
搬送し、5×10-6Torr まで排気した。スパッタ装置
内には、スパッタターゲットとして着色誘電体膜用とし
てバナジウムとシリコンの合金ターゲット(V:W=
0.2:1)、透明誘電体膜用としてシリコンターゲッ
ト、複合酸化タングステン膜用としてシリコンとタング
ステンの合金ターゲット(Si:W=0.1:1)が設
置されている。
【0060】まずターゲット表面をクリーニングするた
め、スパッタガスとしてアルゴンガスを真空槽内に導入
し、真空槽内の圧力が5×10-3 Torr になるようにア
ルゴンガス流量や排気速度を調整した。次に、スパッタ
パワー500Wで3分間、ターゲット表面をクリーニン
グした。更に、スパッタガスとして酸素ガスを導入し
た。このときアルゴンガスと酸素ガスとの流量比を3
0:4になるように調整し、かつ圧力を5×10-3 Tor
r になるように調整した。真空槽内のガス濃度が均一に
なるのに必要な時間が経過した後、第1層としてスパッ
タパワー500Wで、膜厚70nmの着色誘電体である
バナジウム含有酸化シリコン膜を成膜した。
【0061】次に、第2層として着色誘電体膜の成膜手
順と同様にして複合酸化タングステン膜(O/W比=
2.96)を50nmに成膜した。更に、第3層として
着色誘電体膜を第1層と同様にして50nmに成膜し
た。このようにして成膜された着色誘電体膜の屈折率は
1.6であり、複合酸化タングステン膜のそれは2.3
であった。複合酸化タングステン膜の膜抵抗は約70M
Ω/□であった。この構成での光学的特性は可視光線透
過率70%で窓ガラスとして要求される充分な可視光線
透過率と視認性をもち日射透過率45%で太陽光の熱線
を充分に遮断していた。また、このガラスを建物用窓ガ
ラスとして使用したところ、携帯電話が支障無く使用す
ることができ、ラジオではFMやAM電波を良好に受信
することができた。さらに、自動車用窓ガラスとして使
用しても同様に携帯電話が支障なく使用することがで
き、ラジオではFMやAM電波を良好に受信することが
できた。
【0062】実施例16 着色誘電体膜として実施例15で用いたバナジウム含有
酸化シリコン膜に代えてタングステン含有酸化シリコン
膜を用いた場合について説明する。着色誘電体膜用のス
パッタターゲットとしてタングステンとシリコンの合金
ターゲット(W:Si=0.1:1)を使用した。実施
例15と同様に第1層及び第3層として適用した場合に
ついて説明する。
【0063】成膜の手順は実施例15と全く同様であ
り、第1層の着色誘電体膜として50nm、第2層の複
合酸化タングステン膜として50nm、第3層の着色誘
電体膜として50nmに成膜した。このようにして成膜
された着色誘電体膜の屈折率は1.5であり、複合酸化
タングステン膜のそれは2.3であった。
【0064】この構成での光学的特性は可視光線透過率
72%で窓ガラスとして要求される充分な可視光線透過
率と視認性をもち日射透過率46%で太陽光の熱線を充
分に遮断していた。また、このガラスを建物用窓ガラス
として使用したところ、携帯電話が支障無く使用するこ
とができ、ラジオではFMやAM電波を良好に受信する
ことができた。さらに、自動車用窓ガラスとして使用し
ても同様に携帯電話が支障なく使用することができ、ラ
ジオではFMやAM電波を良好に受信することができ
た。
【0065】実施例17 着色誘電体膜として実施例15で用いたバナジウム含有
酸化シリコン膜に代えてバナジウム含有酸化アルミニウ
ム膜を用いた場合について説明する。ガラス基板、成膜
手順及び膜厚は実施例15と全く同様であり、スパッタ
ターゲットとしてバナジウムとアルミニウムの合金ター
ゲット(V:Al=0.1:1)を使用した。第1層の
着色誘電体膜として70nm、複合酸化物膜として50
nm、第3層の着色誘電体膜として50nmに積層し
た。着色誘電体膜の屈折率は1.7であった。
【0066】この構成での光学的特性は可視光線透過率
70%で窓ガラスとして要求される充分な可視光線透過
率と視認性をもち日射透過率47%で太陽光の熱線を充
分に遮断していた。また、このガラスを建物用窓ガラス
として使用したところ、携帯電話が支障無く使用するこ
とができ、ラジオではFMやAM電波を良好に受信する
ことができた。さらに、自動車用窓ガラスとして使用し
ても同様に携帯電話が支障なく使用することができ、ラ
ジオではFMやAM電波を良好に受信することができ
た。
【0067】実施例1〜17の結果を表1〜表3に示
す。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
【0070】
【表3】
【0071】
【発明の効果】本発明の断熱膜によれば、透明な基板上
に基板側より第1層として第1の誘電体膜、第2層とし
て酸化タングステン膜又はIIIa族、IVa族、Vb
族、VIb族及びVIIb族から成る群から選ばれた金
属元素を少なくとも1種含有する複合酸化タングステン
膜、第3層として第2の誘電体膜が形成されていること
を特徴とする熱線遮断ガラスにより、簡素な層構成で熱
線を効果的に遮断し、良好な電波透過性を有する窓ガラ
スが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱線遮断ガラスの構成を示す断面図で
ある。
【図2】本発明の熱線遮断ガラスの分光特性を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1 透明なガラス基板 2 第1の誘電体膜 3 酸化タングステン膜及び複合酸化タングステン膜 4 第2の誘電体膜

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明なガラス基板上に、基板側より第1
    層として第1の誘電体膜を設け、該第1層上に第2層と
    して酸化タングステン膜を設け、該第2層上に第3層と
    して第2の誘電体膜を設けてなることを特徴とする熱線
    遮断ガラス。
  2. 【請求項2】 透明なガラス基板上に、基板側より第1
    層として第1の誘電体膜を設け、該第1層上に第2層と
    して周期律表のIIIa族、IVa族、Vb族、VIb
    族及びVIIb族から成る群から選ばれた少なくとも1
    種の金属元素を含有する複合酸化タングステン膜を設
    け、該第2層上に第3層として第2の誘電体膜を設けて
    なることを特徴とする熱線遮断ガラス。
  3. 【請求項3】 第1及び第2の誘電体膜としてシリコ
    ン、チタン、アルミニウム、錫、ジルコニウム、タンタ
    ル、クロム、ステンレス、ニクロム及びニオブから成る
    群から選ばれた少なくとも1種の酸化物、又はそれらの
    複合酸化物を使用したことを特徴とする請求項1又は2
    記載の熱線遮断ガラス。
  4. 【請求項4】 第2層としてIIIa族、IVa族、V
    b族、VIb族及びVIIb族から成る群から選ばれた
    少なくとも1種の金属元素を3〜15原子%含有する複
    合酸化タングステン膜を用いることを特徴とする請求項
    2記載の熱線遮断ガラス。
  5. 【請求項5】 第2層の酸化タングステン膜又は複合酸
    化タングステン膜中のタングステン酸化物の酸素/タン
    グステン比が2.60〜2.98の範囲であることを特
    徴とする請求項1、2又は3記載の熱線遮断ガラス。
  6. 【請求項6】 第2層の複合酸化タングステン膜のシー
    ト抵抗値が500KΩ/□〜200MΩ/□の範囲であ
    ることを特徴とする請求項2記載の熱線遮断ガラス。
  7. 【請求項7】 第1層及び第3層の誘電体膜の屈折率が
    同一であり、かつ第2層の複合タングステン膜の屈折率
    よりも低いことを特徴とする請求項2記載の熱線遮断ガ
    ラス。
  8. 【請求項8】 第1層及び第3層の誘電体膜の屈折率が
    異なり、かつ第2層の複合タングステン膜の屈折率より
    も低いことを特徴とする請求項2記載の熱線遮断ガラ
    ス。
  9. 【請求項9】 第1層及び第3層の誘電体膜がシリコ
    ン、アルミニウム及び錫から成る群から選ばれた少なく
    とも1種の元素を含有する酸化物膜、又は複合酸化物膜
    であり、かつ屈折率が1.4〜1.9の範囲であること
    を特徴とする請求項7又は8記載の熱線遮断ガラス。
  10. 【請求項10】 第2層の複合酸化タングステン膜の屈
    折率が1.9〜2.8の範囲であることを特徴とする請
    求項7、8又は9記載の熱線遮断ガラス。
  11. 【請求項11】 第1層及び第3層の誘電体膜の屈折率
    が同一であり、かつ第2層の複合タングステン膜の屈折
    率よりも高いことを特徴とする請求項2記載の熱線遮断
    ガラス。
  12. 【請求項12】 第1層及び第3層の誘電体膜の屈折率
    が異なり、かつ第2層の複合タングステン膜の屈折率よ
    りも高いことを特徴とする請求項2記載の熱線遮断ガラ
    ス。
  13. 【請求項13】 第1層及び第3層の誘電体膜がチタ
    ン、タンタル及びニオブから成る群から選ばれた少なく
    とも1種の元素を含有する酸化物膜又は複合酸化物膜で
    あり、かつ屈折率が2.3〜2.8の範囲であることを
    特徴とする請求項11又は12記載の熱線遮断ガラス。
  14. 【請求項14】 第2層の複合酸化タングステン膜の屈
    折率が1.9〜2.2の範囲であることを特徴とする請
    求項11又は12記載の熱線遮断ガラス。
  15. 【請求項15】 透明なガラス基板上に、第1層として
    着色した誘電体膜を設け、該第1層上に第2層としてタ
    ングステンと周期律表のIIIa族、IVa族、Vb
    族、VIb族及びVIIb族から成る群から選ばれた少
    なくとも1種の元素からなる複合酸化物膜を設け、該第
    2層上に第3層として着色した誘電体膜を設けてなるこ
    とを特徴とする熱線遮断ガラス。
  16. 【請求項16】 着色した誘電体膜として、バナジウム
    及びタングステンから成る群から選ばれた少なくとも1
    種の元素を含む、シリコン、アルミニウム及びチタンか
    ら選ばれた少なくとも1種の酸化物を使用したことを特
    徴とする請求項15記載の熱線遮断ガラス。
  17. 【請求項17】 透明なガラス基板が色度図上でY値が
    1.0〜1.4の範囲、x値が0.24〜0.32の範
    囲、y値が0.30〜0.41の範囲の色合いを有する
    ガラス基板であることを特徴とする請求項1、2又は1
    5記載の熱線遮断ガラス。
  18. 【請求項18】 スパッタ法で作成したことを特徴とす
    る請求項1〜17記載の熱線遮断ガラスの製造方法。
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