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JPH08122540A - 光ケーブル端末具 - Google Patents

光ケーブル端末具

Info

Publication number
JPH08122540A
JPH08122540A JP6264116A JP26411694A JPH08122540A JP H08122540 A JPH08122540 A JP H08122540A JP 6264116 A JP6264116 A JP 6264116A JP 26411694 A JP26411694 A JP 26411694A JP H08122540 A JPH08122540 A JP H08122540A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical cable
spacer
tension member
cable terminal
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6264116A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Shiino
雅人 椎野
Eiki Miyazaki
栄樹 宮崎
Etsuo Tanabe
悦男 田辺
Shinji Nagasawa
真二 長沢
Mikio Tsutsumi
美紀夫 堤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP6264116A priority Critical patent/JPH08122540A/ja
Publication of JPH08122540A publication Critical patent/JPH08122540A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
  • Cable Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ケーブル端末具の収納空間を広くすると共
に防水構造にして収納せる光ファイバ及びコネクタを保
護する。 【構成】 基端が光ケーブル(1)の端末に固定され、
先端に牽引ロープ(38)が接続される光ケーブル端末
具(30)において、基端(31a)が光ケーブル端末
のケーブルシース(2)に、先端(31b)が光ケーブ
ル端末から露出されたテンションメンバ(3)の端末に
固定されるスペーサ(31)と、開口する基端(33
a)がスペーサの基端に嵌合固定され、閉塞された先端
(33b)に牽引ロープが接続され光ケーブル端末に冠
着される保護ホース(33)と、保護ホースの内部を液
密にシールするシール手段(35)とを備えた構成とし
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ケーブルの端末に設
けられ、牽引ロープや牽引ワイヤ等により光ケーブルを
牽引して布設する光ケーブル端末具に関する。
【0002】
【従来の技術】光ケーブル端末具は、光ケーブルの端末
(先端)に取り付けられ、当該光ケーブルを布設する際
に牽引ロープによりダクト、管路などの内部を通して牽
引される。このようにして光ケーブルを布設する場合、
光ケーブル端末のケーブルシースと中心の補強用のテン
ションメンバ端末とを一体的に固定した状態で牽引する
ことが必要である。
【0003】従来、光ケーブル端末を牽引する場合に使
用する端末具としては、例えば、図1又は図2に示すよ
うな構造のものがある。図1に示す端末具10は、光ケ
ーブル1の端末のケーブルシース2にスペーサ11を固
定し、当該スペーサ11の先端に光ケーブル端末から露
出されたテンションメンバ3の端末に固定したテンショ
ンメンバ引留部12の基端部を固定すると共に、牽引ロ
ープ13のテンションメンバ14の端末をテンションメ
ンバ引留部12に固定して光ケーブル1のテンションメ
ンバ3と連結し、光ケーブル1の端末と牽引ロープ13
の端末との間にプラスチック等の合成樹脂部材により形
成された保護ホース16を冠着し、当該保護ホース16
内、且つテンションメンバ引留部12の前方側に光ケー
ブル1の端末から露出された各光ファイバ4の余長部4
a、及びこれらの光ファイバ4の端末に夫々接続された
各コネクタ5を収納するようにしたものである。
【0004】また、図2に示す端末具20は、光ケーブ
ル1の端末から露出されたテンションメンバ3の端末に
テンションメンバ引留部21を固定し、先端に係止部2
2が固定された金属製の保護管23を当該光ケーブル1
の端末のケーブルシース2に冠着し、当該光ケーブル1
の端末から露出された光ファイバ4の端末に接続された
コネクタ5を収納し、基端部近傍をケーブルシース引留
部21に外側からネジ24により固定するようにしたも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図1に
示す構造の端末具10は、保護ホース16の中心に牽引
ケーブル13のテンションメンバ14が貫通し、更にこ
のテンションメンバ14にプラスチック製の保護ホース
16が側圧により潰れることを防止する複数箇所に保護
板17〜19等が設けられているために、光ファイバ4
及びコネクタ5の収納空間が制限され、特に多心コネク
タ付ケーブルの細径化が困難であるという問題がある。
【0006】また、図2に示す構造の端末具20は、保
護管23の基端部近傍を外側からネジ24により内部の
テンションメンバ引留部21に固定し、しかも、ネジ止
部の防水機能がないために管路内等に布設する際にネジ
止部から保護管23内に水が入り込み、光ファイバ4、
コネクタ5が被害を被る。この対策として保護管23の
外側からネジ止部全体をシール部材により覆うと、保護
管23の外形が大きくなり、管路内の布設が困難になる
という問題がある。
【0007】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、保護ホース内の収納空間を広くすると共に、防水性
の向上を図り、収納する光ファイバの端末及びコネクタ
を保護するようにした光ケーブル端末具を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、基端が光ケーブル端末に固定され、
先端が牽引される光ケーブル端末具において、基端が前
記光ケーブル端末のケーブルシースに固定され、先端が
当該光ケーブル端末から露出されたテンションメンバ端
末に固定されるスペーサと、開口する基端が前記スペー
サの基端に嵌合固定され、閉塞された先端が牽引可能と
され、前記光ケーブル端末に冠着される保護ホースとを
備えた構成としたものである。
【0009】請求項2では、基端が光ケーブル端末に固
定され、先端が牽引される光ケーブル端末具において、
基端が前記光ケーブル端末のケーブルシースに固定さ
れ、先端が当該光ケーブル端末から露出されたテンショ
ンメンバ端末に固定されるスペーサと、開口する基端が
前記スペーサの基端に嵌合固定され、閉塞された先端が
牽引可能とされ、前記光ケーブル端末に冠着される保護
ホースと、前記保護ホース(33)の内部を液密にシー
ルするシール手段(35、36)を備えた構成としたも
のである。
【0010】請求項3では、スペーサは、光ケーブル端
末のケーブルシースに外嵌固定されるスペーサ部と、テ
ンションメンバ端末に固定されるテンションメンバ引留
部と、スペーサ部とテンションメンバ引留部とを連結
し、且つ前記光ケーブル端末から露出された光ファイバ
を通す窓が設けられた連結部とにより構成される。請求
項4では、スペーサは、スペーサ部とテンションメンバ
引留部と連結部とが一体に形成される。
【0011】請求項5では、スペーサは、テンションメ
ンバ引留部と連結部とが一体に形成され、且つ連結部と
スペーサ部とが別体に形成される。請求項6では、スペ
ーサは、スペーサ部と連結部とが一体に形成され、且つ
テンションメンバ引留部が別体に形成され、テンション
メンバ引留部には光ケーブルの牽引方向への連結部の移
動を規制する止め部が設けられている。
【0012】請求項7では、スペーサは、連結部に窓が
設けられて光ファイバを通すように形成されている。請
求項8では、シール手段は、スペーサ部と保護ホースの
基端との間に、且つこれらの結合部よりも先端側に配置
されて液密にシールする第1のシール部材、及びスペー
サ部と光ケーブル端末のケーブルシースとの間に介在さ
れてこれら両者間を液密にシールする第2のシール部材
である。
【0013】
【作用】光ケーブルを牽引する際に保護ホースの先端に
加わる牽引力は、当該保護ホースの外側からスペーサの
基端、スペーサの先端、光ケーブルのテンションメンバ
の端末へと伝達される。このように保護ホースの外側で
テンションメンバに牽引力を伝達することにより、保護
ホース内が中空となり、多数の光ファイバ及びコネクタ
を収納することが出来る。
【0014】請求項2では、更に、保護ホース内がシー
ル手段により液密にシールされて光ファイバ及びコネク
タが防水保護される。請求項3では、スペーサは、スペ
ーサ部が光ケーブル端末のケーブルシースに外嵌固定さ
れ、テンションメンバ引留部がテンションメンバ端末に
固定される。牽引力は、保護ホース、スペーサ部、連結
部テンションメンバ引留部、テンションメンバへと伝達
される。また、連結部の窓に光ケーブル端末から露出さ
れた光ファイバが挿通される。
【0015】請求項4では、光ケーブル端末のケーブル
シースにスペーサ部を装着し、テンションメンバ端末に
テンションメンバ引留部を固定する。請求項5では、光
ケーブル端末のケーブルシースにスペーサ部を外嵌固定
し、テンションメンバ端末にテンションメンバ引留部を
固定して連結部をスペーサ部に係止させる。
【0016】請求項6では、テンションメンバ引留部の
係止部を連結部に係止させることにより光ケーブルの牽
引方向への連結部の移動を制限する。請求項7では、光
ケーブル端末のケーブルシースに外嵌固定したスペーサ
部とテンションメンバ引留部との間の連結部に設けられ
た窓から光ケーブル端末から露出された光ファイバ及び
これらの光ファイバのコネクタを引き出す。
【0017】請求項8では、保護ホース内部は、スペー
サ部と保護ホースの基端との間、且つこれらの固定部よ
りも前方側に配置された第1のシール部材と、スペーサ
部とケーブルシースとの間に介在された第2のシール部
材手段とにより液密に保持され、保護ホース内の光ファ
イバ及びコネクタが防水保護される。
【0018】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基づいて詳
述する。図3において、光ケーブル端末具30は、スペ
ーサ31、把持金具32、保護ホース33等により構成
されており、スペーサ31は、図3及び図4に示すよう
にスペーサ部31aと、テンションメンバ引留部31b
と、連結部31cとが一体に形成されている。スペーサ
部31aは、光ケーブル1の端末のケーブルシース2に
外嵌可能な厚肉のリング状をなし、外周面の略中央に全
周に亘り溝31dが設けられており、当該溝31dの前
端側にねじ孔31eが周方向に沿って等間隔且つ半径方
向に複数例えば、4個貫設され、溝31dの後端側にね
じ孔31fが周方向に沿って等間隔且つ半径方向に複数
例えば、4個穿設されている。尚、ねじ孔31fは、図
1に示すようにリング部31aの肉厚よりも僅かに浅く
形成されている。また、スペーサ部31aの後端面には
中央の孔の開口端周縁が軸方向に突出してフランジ31
gとされている。
【0019】テンションメンバ引留部31bは、円筒形
状をなしスペーサ部31aの前方に且つ中心線上に軸方
向に沿って配置され、基端の直径上の両側に連結部31
c、31cの各一端が二股状に連設されている。これら
の連結部31c、31cの各他端は、斜め後方に拡開し
ながら延出してスペーサ部31aの前端面に連設されて
いる。そして、連結部31c、31cの両側は、開かれ
た窓31h、31hとされており、光ケーブル1の端末
から露出された光ファイバ4及びこれらの各光ファイバ
に接続されたコネクタ5がこれらの窓31hを通して前
方に引き出されるようになっている。従って、光ケーブ
ル1の端末と引留部31bとの間の距離をある程度とる
ことが必要である。また、連結部31cは、細いほど窓
31hの開口面積が広くなり、多心ケーブルに有利であ
る。このスペーサ31は、金属部材により形成されてい
る。
【0020】把持金具32は、ケーブルシース2の外周
面に圧着可能な例えば、半割型の幅広の金属帯で、内面
には先端が尖った係止用の突起(鬼目)が多数形成され
ている。また、保護ホース33は、スペーサ部31aに
外嵌可能な内径とされ、基端33aには、スペーサ部3
1aの各ねじ孔31fに対応して孔33bが穿設されて
いる。また、前端33cは、テーパ状に縮径しており、
先端に牽引ロープの連結部33dが設けられている。こ
の保護ホース33は、可撓性を有し、且つ引張強度に強
く、側圧に対して容易に変形しない構造とされている。
この様な保護ホースとして、例えば、ゴム、プラスチッ
ク、金属等を蛇腹状に形成したもの、或いは、側圧保護
用の硬質プラスチックのコイルをプラスチックで包んだ
構造のもの等がある。
【0021】以下に光ケーブルへの組付について説明す
る。図3に示すようにケーブルシース2の端末に把持金
具32を取り付けて圧着し、突起(鬼目)をケーブルシ
ース2に食い込ませて固定する。次に、光ケーブル1の
端末にスペーサ31を配置し、スペーサ部31aの後端
側からテンションメンバ3、各光ファイバ4、及びコネ
クタ5を挿通し、テンションメンバ3をテンションメン
バ引留部31bに嵌挿させ、各光ファイバ4及び各コネ
クタ5を夫々連結部31c、31cの左右両側の窓31
h、31hから前方に引き出す。次に、把持金具32が
固定されたケーブルシース2の端末にスペーサ部31a
を図示のように外嵌圧入する。
【0022】次いで、スペーサ部31aの各ねじ孔31
eに夫々ねじ34を螺合して把持金具32に固定する。
これによりスペーサ部31aがケーブルシース2の端末
に強固に固定される。次に、テンションメンバ引留部3
1bを例えば、カシメによりテンションメンバ3に強固
に固定する。尚、テンションメンバ3と引留部31bと
は、カシメの他にねじ、或いは接着剤等により固定して
も良い。そして、スペーサ部31aの溝31dにOリン
グ35を装着し、スペーサ部31aの後端面のフランジ
31gとケーブルシース2とを覆うようにシール部材3
6を被せ、ケーブルシース2とスペーサ部31aの後端
との間を液密にシールする。このときシール部材36
は、フランジ31gに係止されてスペーサ部31aの後
端面から外れることなく良好にシールし得る。
【0023】次に、保護ホース33内に光ファイバ4及
びコネクタ5を収納し、当該保護ホース33の基端33
aをスペーサ部31aに外嵌して、ねじ37により固定
する。Oリング35は、ねじ37よりも前側に位置して
おり、従って、ねじ37の部分から侵入した水は、当該
Oリング35により阻止されて保護ホース33内への侵
入が防止される。このようにOリング35とシール部材
36とにより保護ホース33の内部が液密に保護され、
当該保護ホース33内に収納されている光ファイバ4及
びコネクタ5が防水保護される。このようにして光ケー
ブル1の端末に端末具30を取り付ける。
【0024】そして、保護ホース33の先端の係止部3
3dに牽引ロープ38を接続して矢印方向に引っ張る。
この牽引ロープ38の牽引力は、保護ホース33の外
側、スペーサ部31a、連結部31c、テンションメン
バ引留部31bを介してテンションメンバ3に伝達さ
れ、光ケーブル1が牽引される。このように保護ホース
33の外側でテンションメンバ3に牽引力を伝達するた
めに、当該保護ホース33内は中空となり、光ファイバ
4及びコネクタ5を従来のものよりも多く収納すること
が可能である。また、光ケーブル1を布設後、保護ホー
ス33は、スペーサ部31aと連結しているねじ37を
外すことにより容易に光ケーブル1から取り外すことが
でき、内部の光ファイバ4及びコネクタ5も容易に解放
することが可能である。
【0025】尚、上記実施例においては、スペーサ部3
1aに溝31dを形成してOリング35を装着して保護
ホース33内を液密にシールするようにしたが、これに
限るものではなく、保護ホース33の基端(33a)の
内面に全周に亘り溝を設けてOリングを装着するように
しても良い。この場合でも前記Oリングは、スペーサ部
31aと保護ホース33とを固定するねじ37の前方に
配置することは勿論である。
【0026】また、スペーサ部31の後端面にフランジ
31gを形成して当該フランジ部31gとケーブルシー
ス2の端末とをシール部材36により覆い、これら両者
間を液密にシールするようにしたが、これに限るもので
はなく、スペーサ部31aの内面に全周に亘り溝を設け
て、Oリング又は、ゴムブッシュを装着し、ケーブルシ
ース2の外周面とスペーサ部31aとの間を液密にシー
ルするようにしても良い。
【0027】更に、上記実施例では、図4に示すように
スペーサ31の連結部31cを2本設けた場合について
記述したが、光ケーブル1に加わる牽引力(張力)が大
きい場合、例えば、光ケーブル1が非常に長い場合、或
いは、光ケーブル1が多心でその外径が太く、しかも、
長い場合には、連結部を3本或いはそれ以上設けるよう
にしても良い。
【0028】図5乃至図7は、連結部がスペーサ部と独
立して形成されたタイプのスペーサを示し、図5は、ス
ペーサの第2の実施例を示し、スペーサ40は、スペー
サ部41と連結部42、42とを別体に形成し、且つ各
連結部42とテンションメンバ引留部43とを一体に形
成し、スペーサ部41の前端面41aに各連結部42の
基端42aを夫々ねじ44により固定するようにしたも
のである。スペーサ部41の前端面41aに連結部42
の基端面が当接し、且つねじ44を前方から後方に向け
て螺合して、スペーサ部41に連結部42を固定するこ
とにより、光ケーブル布設時の張力(牽引力)が、ねじ
44に対して圧縮方向に作用する。これによりねじ44
は、スペーサ41と連結部42とを単に位置決めするた
めに必要なものとなり、強度面での要求はなく、小型の
ものが選定でき、全体の小型化を図ることが可能とな
る。
【0029】図6は、スペーサの第3の実施例を示し、
スペーサ45は、スペーサ部41と連結部42、42と
を別体に形成し、且つ各連結部42とテンションメンバ
引留部43とを一体に形成すると共に、連結部42、4
2の各基端をスペーサ部41と同径のリング状の係止部
42bにより連設して形成し、スペーサ部41の前端面
41aに係止部42bをねじ44により固定するように
したものである。この場合も、ねじ44は、光ケーブル
布設時の張力(牽引力)が、ねじ44に圧縮方向に作用
し、スペーサ部41と連結部42とを単に位置決めする
ためのものとなり、小型化を図ることが可能となる。
【0030】図7は、スペーサの第4の実施例を示し、
スペーサ46は、スペーサ部47と連結部48、48と
を別体に形成し、且つ各連結部48とテンションメンバ
引留部49とを一体に形成すると共に、連結部48、4
8の各基端に外径がペーサ部47の外径と同径の円弧状
の係止用の突起部48a、48aを形成する一方、スペ
ーサ部47の前側に突起部48a、48aが嵌合するス
リット47a、47aを形成し、突起部48a、48a
を縮径させてスペーサ部47の前端から挿入し、各スリ
ット47a、47aに嵌合させ、スペーサ部47と連結
部48、48とを連結するようにしたものである。この
スペーサ46も小型化を図ることが可能である。
【0031】図8乃至図10は、連結部がテンションメ
ンバ引留部と独立して形成されたタイプのスペーサを示
し、図8は、スペーサの第5の実施例を示し、スペーサ
50は、スペーサ部51と連結部52、52とを一体に
形成し、テンションメンバ引留部53を別体に形成した
もので、テンションメンバ引留部53の後端にフランジ
53aを形成し、連結部52、52が連設された前端5
2aの端面52aに当接させるようにしたものである。
尚、光ケーブルのテンションメンバとテンションメンバ
引留部53とは、前述と同様にカシメ、或いはねじ、接
着剤等により固定する。光ケーブルの布設張力fは、矢
印のように作用し、テンションメンバ引留部53のフラ
ンジ53aの後端面が連結部52の前端面52aに圧接
する。即ち、テンションメンバ引留部53は、フランジ
53aにより連結部52より伝達する光ケーブルの布設
張力を受け止める。
【0032】図9は、スペーサの第6の実施例を示し、
スペーサ55は、図8に示すスペーサ50のテンション
メンバ引留部53を変形したもので、テンションメンバ
引留部56を2つの引留部56aと56bとにより形成
したものである。光ケーブルのテンションメンバ2をテ
ンションメンバ引留部56aに貫通させてカシメ、又は
ねじ、接着剤等で固定し、連結部52、52の連設部の
孔52bを貫通させた後、テンションメンバ引留部56
bを孔52bに前側から挿入してテンションメンバ引留
部56aに固定する。これらのテンションメンバ引留部
56aと56bは、カシメ、ねじ、接着剤等により固定
する。テンションメンバ引留部56bの前端にはフラン
ジ56dが形成されており、連結部52より伝達する光
ケーブル布設時の張力を受け止めるようになっている。
テンションメンバ引留部56aの後端には、光ケーブル
布設後テンションメンバ、又はテンションメンバ付ケー
ブルスロットの突き出しを防止するためのフランジ56
cが形成されている。
【0033】図10は、スペーサの第7の実施例を示
し、スペーサ57は、図9に示すスペーサ55のテンシ
ョンメンバ引留部56を変形したもので、テンションメ
ンバ引留部58を2つの引留部59と60とにより形成
したものである。光ケーブルのテンションメンバ3をテ
ンションメンバ引留部59に貫通させてカシメ、ねじ、
又は接着剤で固定し、連結部52、52の連設部の孔5
2bを貫通させ、その前端にテンションメンバ引留部6
0を孔52bに前側から挿入し、テンションメンバ3の
先端にカシメ、ねじ、又は接着剤により固定する。テン
ションメンバ引留部60の前部にはフランジ60aが全
周に亘り形成されており、連結部52より伝達する光ケ
ーブル布設時の張力を受け止めるようになっている。テ
ンションメンバ引留部59の後端には、引留部56aと
同様に光ケーブルの布設後テンションメンバ、又はテン
ションメンバ付ケーブルスロットの突き出しを防止する
ためのフランジ59aが形成されている。
【0034】図11は、図3に示す端末具の第2実施例
を示し、端末具30’は、保護ホース33’の基端3
3’aが厚肉とされ、その開口端面に周方向に沿って所
定の間隔で且つ軸方向にねじ孔33’bが複数穿設され
ている。スペーサ62のスペーサ部62aの後端には保
護ホース33’の基端33’aの外径と同径のフランジ
62bが形成され、各ねじ孔33’bと対応して軸方向
に孔62cが穿設され、更に、開口端の内面62dがテ
ーパ状に拡径されている。エンドキャップ63は、光ケ
ーブル1が挿通し、前端63aが保護ホース33’の基
端33’aの外径と同径とされ、後端がテーパ状に縮径
されており、ねじ孔33’bと対応して軸方向に孔63
bが穿設されている。
【0035】この端末具30’は、光ケーブル1の端末
にエンドキャップ63、シール部材例えば、ゴムブッシ
ュ64を装着し、図3の場合と同様にしてスペーサ3
1’aを装着固定し、テンションメンバ引留部62eに
テンションメンバ3を固定する。次いで、スペーサ部6
2aに保護ホース33’の基端33’aを外嵌し、後端
面をフランジ62bの前端面に当接させ、孔62cにね
じ孔33’bを合致させる。また、スペーサ部62aの
開口端のテーパ面62dにゴムブッシュ64を嵌合さ
せ、エンドキャップ63の前端面をフランジ62bの後
端面に当接させ、孔63bを孔62cに合致させる。
【0036】次いで、エンドキャップ63、フランジ6
2bの各孔63b、62cからねじ65を挿入して保護
ホース33’のねじ孔33’bに螺合し、これらを共締
め固定する。ゴムブッシュ64は、光ケーブル1のケー
ブルシース2の外周面、エンドキャップ63の前端面、
スペーサ部62aのテーパ面62dの間に圧接され、ケ
ーブルシース2とスペーサ部62aとの間を液密にシー
ルする。一方、スペーサ部62aと保護ホース33’と
の間は、Oリング35により液密にシールされる。これ
により保護ホース33’の内部は、液密にシールされ
る。しかも、ケーブル布設時の張力は、ねじ65の圧縮
方向に作用するために、ねじ65は、細目のもの(例え
ば、5 mm径程度)を使用することができ、端末具の小
型、軽量化が可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、保
護ホースの外側で布設張力を光ケーブルのテンションメ
ンバに伝達するために、保護ホース内は、中空となって
収納空間が広くなり、多数本の光ファイバ及びコネクタ
を収納することが可能となり、特に多心光ケーブルの端
末具に最適である。また、光ケーブルの布設後、保護ホ
ースは、スペーサとの連結部を解除することにより容易
に光ケーブルから取り外すことができるため、内部の光
ファイバ及びコネクタも容易に解放することが可能であ
る。
【0038】請求項2では、シール部材により保護ホー
ス内を液密にシールすることにより、収納せる光ファイ
バ及びコネクタを完全に防水保護することができ、光ケ
ーブルを管路内等に布設する場合でも保護ホース内の光
ファイバ及びコネクタを保護することが出来る。請求項
3では、スペーサが光ケーブル及びテンションメンバ端
末に固定されるために保護ホース内部が中空となり、収
納部が広くなり、多心光ケーブルに好適である。
【0039】請求項4では、スペーサ部とテンションメ
ンバ引留部と連結部とを一体に形成したことにより、部
品点数の低減が図られると共に、光ケーブルへの装着が
容易である。請求項5では、テンションメンバ引留部と
連結部とを一体に形成し、且つ連結部とスペーサ部とを
別体に形成したことにより、小型化が図られる。
【0040】請求項6では、スペーサ部と連結部とを一
体に形成し、且つテンションメンバ引留部を別体に形成
し、テンションメンバ引留部には光ケーブルの牽引方向
への連結部の移動を制限する止め部を設けた構成とした
ことにより、小型化が図られる。請求項7では、スペー
サ部とテンションメンバ引留部との間の連結部に設けら
れた窓から光ファイバを引き出すようにしたことによ
り、光ファイバの取扱が容易となり、光ファイバ及びコ
ネクタを保護ホースに収納し易くなる。
【0041】請求項8では、保護ホース内部は、スペー
サ部と保護ホースの基端との間、且つ固定部よりも前方
側に配置されたシール部材と、スペーサ部と光ケーブル
との間に介在されたシール部材とにより完全に液密に保
持され、収納され光ファイバ及びコネクタが防水保護さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の光ケーブルの端末具の断面図である。
【図2】従来の光ケーブルの端末具の断面図である。
【図3】本発明に係る光ケーブルの端末具の第1実施例
を示す断面図である。
【図4】図3のスペーサの斜視図である。
【図5】図3のスペーサの第2の実施例を示す組立斜視
図である。
【図6】図3のスペーサの第3の実施例を示す組立斜視
図である。
【図7】図3のスペーサの第4の実施例を示す組立斜視
図である。
【図8】図3のスペーサの第5の実施例を示す断面図で
ある。
【図9】図3のスペーサの第6の実施例を示す断面図で
ある。
【図10】図3のスペーサの第7の実施例を示す断面図
である。
【図11】本発明に係る光ケーブルの端末具の第2実施
例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 光ケーブル 2 ケーブルシース 3 テンションメンバ 4 光ファイバ 6 コネクタ 30、30’ 光ケーブル端末具 31、40、45、50、55、57、62 スペーサ 31a、41、47、51 スペーサ部 31b、43、49、53、56、58 テンションメ
ンバ引留部 31c、42、48、52 連結部 31h 窓 32 把持金具 35 Oリング 36 シール部材 34、37、65 ねじ 63 エンドキャップ 64 ゴムブッシュ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田辺 悦男 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 長沢 真二 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 堤 美紀夫 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端が光ケーブル端末に固定され、先端
    が牽引される光ケーブル端末具において、 基端(31a)が前記光ケーブル端末(1)のケーブル
    シース(2)に固定され、先端(31b)が当該光ケー
    ブル端末(1)から露出されたテンションメンバ(3)
    端末に固定されるスペーサ(31)と、 開口する基端(33a)が前記スペーサ(31)の基端
    (31a)に嵌合固定され、閉塞された先端(33b)
    が牽引可能とされて前記光ケーブル端末(1)に冠着さ
    れる保護ホース(33)とを備えたことを特徴とする光
    ケーブル端末具。
  2. 【請求項2】 基端が光ケーブル端末に固定され、先端
    が牽引される光ケーブル端末具において、 基端(31a)が前記光ケーブル端末(1)のケーブル
    シース(2)に固定され、先端(31b)が当該光ケー
    ブル端末(1)から露出されたテンションメンバ(3)
    端末に固定されるスペーサ(31)と、 開口する基端(33a)が前記スペーサ(31)の基端
    (31a)に嵌合固定され、閉塞された先端(33b)
    が牽引可能とされて前記光ケーブル端末(1)に冠着さ
    れる保護ホース(33)と、 前記保護ホース(33)の内部を液密にシールするシー
    ル手段(35、36)とを備えたことを特徴とする光ケ
    ーブル端末具。
  3. 【請求項3】 スペーサ(31)は、前記光ケーブル端
    末(1)のケーブルシース(2)に外嵌固定されるスペ
    ーサ部(31a)と、前記テンションメンバ端末(3)
    に固定されるテンションメンバ引留部(31b)と、前
    記スペーサ部(31a)と前記テンションメンバ引留部
    (31b)とを連結し、且つ前記光ケーブル端末(1)
    から露出された光ファイバ(4)を通す窓(31h)が
    設けられた連結部(31c)とを有する請求項1又は2
    に記載の光ケーブル端末具。
  4. 【請求項4】 スペーサ(31)は、スペーサ部(31
    a)とテンションメンバ引留部(31b)と連結部(3
    1c)とが一体に形成されている請求項1又は2に記載
    の光ケーブル端末具。
  5. 【請求項5】 スペーサ(45)は、連結部(42)と
    テンションメンバ引留部(43)とが一体に形成され、
    且つ連結部(42)がスペーサ部(41)と別体である
    請求項3に記載の光ケーブル端末具。
  6. 【請求項6】 スペーサ(50)は、スペーサ部(5
    1)と連結部(52)とが一体に形成され、且つテンシ
    ョンメンバ引留部(53)が別体に形成され、テンショ
    ンメンバ引留部(53)には光ケーブルの牽引方向への
    連結部(52)の移動を規制する係止部(53a)が設
    けられている請求項3に記載の光ケーブル端末具。
  7. 【請求項7】 スペーサ(31)の窓(31h)は、連
    結部(31c)に開口されて光ファイバを通す請求項3
    乃至6の何れか1項に記載の光ケーブル端末具。
  8. 【請求項8】 シール手段(35、36)は、スペーサ
    部(31a)と前記保護ホース(33)の基端(33
    a)との間に、且つこれらの結合部よりも先端側に配置
    されて液密にシールする第1のシール部材(35)、及
    びスペーサ部(31a)と光ケーブルのケーブルシース
    (2)との間に介在されてこれら両者間を液密にシール
    する第2のシール部材(36)である請求項2に記載の
    光ケーブルの端末具。
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