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JPH0812161A - カール除去装置 - Google Patents

カール除去装置

Info

Publication number
JPH0812161A
JPH0812161A JP14636594A JP14636594A JPH0812161A JP H0812161 A JPH0812161 A JP H0812161A JP 14636594 A JP14636594 A JP 14636594A JP 14636594 A JP14636594 A JP 14636594A JP H0812161 A JPH0812161 A JP H0812161A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
curl
recording medium
discharge roller
paper
discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14636594A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Takahashi
洋 高橋
Yuki Ikeda
友樹 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP14636594A priority Critical patent/JPH0812161A/ja
Publication of JPH0812161A publication Critical patent/JPH0812161A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で、記録媒体のカールを確実に除
去すること。 【構成】 回転駆動され印字後にの記録媒体Pを排出す
る1対の排出ローラ4A,4Bと、排出ローラのいずれ
か一方4Bを他方の軸心5Aを中心として公転しうるよ
うに支持する支持手段6と、公転される排出ローラ4B
を記録媒体Pに形成されたカールを除去しうる位置に拘
束する固定手段8とを有し、一方の排出ローラ4Bを記
録媒体Pのカールを除去しうる位置に公転させたうえで
固定手段8により固定し、印字後の記録媒体Pを両排出
ローラ4A,4B間に通過させることにより、記録媒体
Pにあらかじめ形成されているカールと逆方向に記録媒
体Pを湾曲せしめて記録媒体Pのカールを除去するよう
にしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱転写ラインプリン
タ、ページプリンタ等の各種のプリンタに適用するのに
好適な印字後の記録媒体のカールを除去するカール除去
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、用紙等の記録媒体に印字を行う
ようにした熱転写ラインプリンタ、ページプリンタ等の
各種のプリンタが、高印字品質、低騒音、低コスト、メ
ンテナンスの容易性等の理由により、コンピュータ、ワ
ードプロセッサ、ファクシミリ等の出力装置として用い
られている。
【0003】このような一般的なプリンタについて熱転
写ラインプリンタを例示して説明する。
【0004】熱転写ラインプリンタは、プラテンの前方
に臨んでいる用紙等の記録媒体と、ベースフィルムに所
望のインクを塗布してなるインクリボンとを、ラインサ
ーマルヘッドと称される多数の発熱素子が記録媒体の印
字範囲の行方向の寸法にわたって連設されてなる長尺な
サーマルヘッドによりプラテンとの間に挟持し、ライン
サーマルヘッドの複数の発熱素子を、印字情報に基づい
て選択的に発熱させることにより、インクリボンのイン
クを部分的に溶融して記録媒体に転写し、記録媒体上に
所望の画像等の印字を行うように構成されている。
【0005】ところで、前述した熱転写ラインプリンタ
においては、印字パターン、印字の濃度、印字時の熱お
よび印字ヘッドの圧接力等の影響により、印字後の記録
媒体が湾曲(カール)するという問題点があった。
【0006】前記記録媒体のカールは、記録媒体の種類
(紙質)や、各発熱素子の発熱頻度、印字濃度などによ
り曲率が変化するが、葉書等の厚紙を記録媒体として用
いた場合には、記録媒体の腰が強いために、記録媒体自
身の自重によるカールの回復作用がなく、記録媒体のカ
ールが長期間にわたって維持され、印字後の記録媒体の
品質(外観品質)を低下させてしまうという問題点があ
った。
【0007】このような印字後の記録媒体のカールを除
去するために、従来のプリンタにおいては、印字後の記
録媒体を、記録媒体のカールの方向と逆方向に湾曲させ
るペーパーガイドや、カールを矯正する矯正ローラなど
を設けていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のペーパーガイドや矯正ローラによる印字後の記
録媒体のカールの除去は、特定の曲率のカールに対して
はできるものの、カールの曲率にばらつきがある場合、
適正に対応することができないという問題点があった。
また、カール除去のために専用のペーパーガイドや矯正
ローラを設けると経済的負担が増加するという問題点が
あった。
【0009】本発明は、前述した従来のものにおける問
題点を克服し、簡単な構造で、記録媒体のカールを確実
に除去することのできるカール除去装置を提供すること
を目的とする。
【0010】また、本発明は、記録媒体に形成されたカ
ールをその曲率にかかわらず確実に除去することのでき
るカール除去装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に記載のカール除去装置は、回転駆動され
印字後にシート状の記録媒体を排出する1対の排出ロー
ラと、前記排出ローラのいずれか一方を他方の軸心を中
心として公転しうるように支持する支持手段と、公転さ
れる前記排出ローラを前記記録媒体に形成されたカール
を除去しうる位置に拘束する固定手段とを有することを
特徴としている。
【0012】また、請求項2に記載のカール除去装置
は、請求項1において、前記記録媒体のカールの有無を
検出する検出手段と、前記検出手段が前記記録媒体のカ
ールを検出した場合に公転される前記排出ローラを前記
記録媒体のカールを除去する位置に移動させる駆動手段
とを設けたことを特徴としている。
【0013】さらに、請求項3に記載のカール除去装置
は、請求項2において、前記検出手段は、前記記録媒体
のカールを検出するための複数のセンサを有しているこ
とを特徴としている。
【0014】さらにまた、請求項4に記載のカール除去
装置は、請求項1において、記録媒体に形成された曲率
の異なるカールを除去しうる前記公転される前記排出ロ
ーラの位置にこの排出ローラを手動により位置決めする
ための位置決め用目盛り手段を設けたことを特徴として
いる。
【0015】
【作用】前述した構成からなる請求項1に記載のカール
除去装置によれば、一方の排出ローラを記録媒体のカー
ルを除去しうる位置に公転させたうえで固定手段により
固定し、印字後の記録媒体を両排出ローラ間に通過させ
ることにより、記録媒体にあらかじめ形成されているカ
ールと逆方向に記録媒体を湾曲せしめて記録媒体のカー
ルを除去することができる。
【0016】また、請求項2に記載のカール除去装置に
よれば、検出手段が記録媒体のカールを検出した場合
に、駆動手段が一方の排出ローラを記録媒体のカールを
除去しうる位置に公転させ、固定手段がこの排出ローラ
を固定するので、印字後の記録媒体を両排出ローラ間に
通過させることにより、記録媒体にあらかじめ形成され
ているカールと逆方向に記録媒体を湾曲せしめて記録媒
体のカールを除去することができる。
【0017】さらに、請求項3に記載のカール除去装置
によれば、検出手段が、前記記録媒体のカールを検出す
るための複数のセンサを有しているので、カールの状態
を確実に検出することができる。
【0018】さらにまた、請求項4に記載のカール除去
装置によれば、排出ローラを手動により公転させて位置
決めするための位置決め用目盛り手段を設けたので、位
置決め用目盛り手段を目視つつ、一方の排出ローラをカ
ールを除去しうる位置にまで手動により公転させたうえ
で、固定手段により固定し、印字後の記録媒体を両排出
ローラ間に通過させることにより、記録媒体にあらかじ
め形成されているカールと逆方向に記録媒体を湾曲せし
めて記録媒体のカールを除去することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により説明
する。
【0020】図1において、この熱転写プリンタは、記
録媒体の一例としての用紙Pを水平方向に搬送して印字
を行うものであり、プリンタ本体(図示せず)内には、
円筒形をなすプラテンローラ1が配設されており、この
プラテンローラ1は、プリンタ本体内に配設されたステ
ッピングモータ等の駆動源(図示せず)からの駆動力の
伝達を受けて回転可能とされている。
【0021】前記プラテンローラ1の上方には、プラテ
ンローラ1の軸方向と平行な方向に延在する長尺のライ
ンサーマルヘッド2が配設されている。このラインサー
マルヘッド2は、用紙Pの記録範囲の行方向における寸
法に相当する長さにわたって複数の発熱素子(図示せ
ず)が整列状に配置されており、この発熱素子は、記録
情報に基づいて選択的に発熱可能とされている。また、
ラインサーマルヘッド2は、前記プラテンローラ1に対
して接離自在とされており、図1に示すように、ライン
サーマルヘッド2がプラテンローラ1に対し圧接してい
るヘッドダウン状態が印字状態とされ、ラインサーマル
ヘッド2がプラテンローラ1に対し圧接している部位が
印字位置とされている。
【0022】そして、プラテンローラ1とラインサーマ
ルヘッド2との間には、プラテンローラ1側から順に用
紙PおよびインクシートSが供給されるようになってい
る。これらの用紙PおよびインクシートSは、図1にお
いて左方から右方に向かって搬送自在とされており、こ
のように用紙Pを水平方向に搬送するため、印字位置を
挟んで記録媒体の走行方向上流側および下流側には、供
給側ガイド板3Aおよび排出側下部ガイド板3Bがそれ
ぞれ水平方向に配設されている。
【0023】前記排出側ガイド板3の上方には、印字後
の用紙Pを後述する排出ローラ4A,4Bへ確実に案内
するための排出側上部ガイド板4Cが設けられている。
この上部ガイド板4Cは、用紙Pの搬送方向下流側(排
出側)に向かって、排出側下部ガイド板4Bとの間隔が
漸減するように傾斜状に配設されている。
【0024】用紙Pの搬送方向において前記両排出側ガ
イド板3B,3Cの下流側には、印字後の用紙Pを挟持
したうえで回転してプリンタ本体から排出するための回
転自在な1対の排出ローラ4A,4Bが配設されてい
る。これらの排出ローラ4A,4Bは、それぞれ支軸5
A,5Bにより支持されており、適宜な当接力をもって
上下方向において相互に当接されている。そして、この
うちの下部排出ローラ4Aは、モータ等の駆動源(図示
せず)からの駆動力を伝達されて回転する駆動側の排出
ローラとされている。一方、上部排出ローラ4Bは、下
部排出ローラ4Aの駆動力を図示しないギヤ等を介して
伝達され従動回転する従動側の排出ローラとされてい
る。
【0025】前記両排出ローラ4A,4Bの支軸5A,
5Bの少なくとも一端部には、図1に示すように、上部
排出ローラ4Bを下部排出ローラ4Aの軸心たる支軸5
Aを中心として公転しうるように支持する支持手段とし
てのレバー部材6が配設されている。
【0026】前記レバー部材6には、前記各排出ローラ
4A,4Bの支軸5A,5Bがそれぞれ回転自在に支持
されており、このレバー部材6が下部排出ローラ4Aの
支軸5Aを中心として揺動することにより、上部排出ロ
ーラ4Bが下部排出ローラ4Aの外周面に沿って公転す
るようにされている。
【0027】前記レバー部材6は、下部排出ローラ4A
の支軸5Aの下方にまで延在しており、レバー部材6の
下端部には、レバー部材6の長手方向に沿って長孔7が
形成されている。一方、この長孔7の近傍には、固定手
段たるソレノイド8が配設されており、このソレノイド
8は、プリンタの図示しない制御部により電気的に消
勢、付勢されるようになっている。このソレノイド8に
は、電気的な消勢、付勢により進退しうるプランジャ9
が突設されており、このプランジャ9の先端部には、側
方に突出するピン10が植設され、このピン10は前記
レバー部材6の長孔7に嵌合されている。したがって、
前記ソレノイド8の消勢、付勢によりプランジャ9の進
退を介して前記レバー部材6が揺動されることになる。
【0028】すなわち、前記ソレノイド8の消勢時に
は、前記プランジャ9は前進位置をとり、これにより前
記レバー部材6は、図1に実線で示す鉛直方向に位置決
めされることになる。したがって、前記上部排出ローラ
4Bは前記下部排出ローラ4Aの直上に位置し、上部排
出ローラ4Bと下部排出ローラ4Aとの接合面は前記排
出側下部ガイド板3Bの上面の水平方向の延長上にほぼ
位置することになる。
【0029】一方、前記ソレノイド8の付勢時には、前
記プランジャ9は後退位置をとり、これにより前記レバ
ー部材6は、図1に想像線で示す傾斜方向に位置決めさ
れることになる。したがって、前記上部排出ローラ4B
は、用紙Pの搬送方向において前記下部排出ローラ4A
より下流側の下部排出ローラ4Aの斜め上方に位置し、
上部排出ローラ4Bと下部排出ローラ4Aとの接合面は
前記排出側下部ガイド板3Bの上面の水平方向の延長上
より下方に位置することになる。
【0030】前記排出側上部ガイド板3Cの上面には、
用紙Pのカールの有無を検出する検出手段たるプッシュ
スイッチ11が取付けられており、このプッシュスイッ
チ11のセンサたるアクチュエータ12は排出側上部ガ
イド板3Cの下方に臨み、カールが形成された用紙Pの
先端が当接されるようになっている。また、このプッシ
ュスイッチ11は、プリンタの図示しない制御部と電気
的に接続されている。したがって、印字により用紙Pに
カールが形成されると、このアクチュエータ12に用紙
Pの先端が当接することになるので、プッシュスイッチ
11が閉成され、この信号により制御部が前記ソレノイ
ド8を付勢することになる。
【0031】なお、前記検出手段としては、前述したプ
ッシュスイッチ11に代えてフォトセンサなどとしても
よい。
【0032】つぎに、前述した構成からなる本実施例の
作用について説明する。
【0033】印字開始時には、ソレノイド8は消勢さ
れ、ソレノイド8のプランジャ9は前進位置をとり、こ
れによりレバー部材6は、図1に実線で示す鉛直方向に
位置決めされ、したがって、上部排出ローラ4Bは前記
下部排出ローラ4Aの直上に位置し、上部排出ローラ4
Bと下部排出ローラ4Aとの接合面は排出側下部ガイド
板3Bの上面の水平方向の延長上にほぼ位置している。
【0034】このような状態において印字を行うと、用
紙Pは図1において左方から右方へ搬送されつつプラテ
ンローラ1およびラインサーマルヘッド2間を通過して
用紙Pへの印字が行われ、用紙Pは両排出側ガイド板3
B,3Cを通過して回転駆動されている排出ローラ4
A,4B間から排出される。このとき、印字された用紙
Pにカールが形成されていなければ、用紙Pの先端は、
排出側下部ガイド板3B上を通過し、用紙Pの先端がプ
ッシュスイッチ11のアクチュエータ12に当接しない
ので、ソレノイド8は消勢状態を維持し、レバー部材6
は、印字開始時と同様、図1に実線で示す鉛直方向に位
置する。したがって、上部排出ローラ4Bは前記下部排
出ローラ4Aの直上に位置し、上部排出ローラ4Bと下
部排出ローラ4Aとの接合面は排出側下部ガイド板3B
の上面の水平方向の延長上にほぼ位置することになり、
用紙Pは上部排出ローラ4Bと下部排出ローラ4Aとに
挟持され、そのまま水平方向に排出される。
【0035】ところで、プラテンローラ1およびライン
サーマルヘッド2間を通過して印字された用紙Pにカー
ルが形成されると、用紙Pの先端部が、図1に想像線で
示すように上向きになる。すると、この上向きになった
用紙Pの先端がプッシュスイッチ11のアクチュエータ
12に当接するので、プッシュスイッチ11が閉成さ
れ、この信号によりプリンタの制御部が前記ソレノイド
8を付勢することになる。すると、ソレノイド8のプラ
ンジャ9は後退し、これにより前記レバー部材6は、図
1に実線で示す鉛直位置から時計方向に揺動され、想像
線で示す傾斜方向に位置決めされることになる。したが
って、前記上部排出ローラ4Bは、用紙Pの搬送方向に
おいて前記下部排出ローラ4Aより下流側において下部
排出ローラ4Aの斜め上方に位置し、上部排出ローラ4
Bと下部排出ローラ4Aとの接合面は前記排出側下部ガ
イド板3Bの上面の水平方向の延長上より下方に位置す
ることになり、用紙Pは上部排出ローラ4Bと下部排出
ローラ4Aとに挟持され、形成されているカールの湾曲
方向と逆方向に湾曲されつつ斜め下方に排出される。こ
の結果、印字の際、用紙Pに形成されたカールは除去さ
れることになる。なお、用紙Pが上部排出ローラ4Bお
よび下部排出ローラ4A間から完全に排出されると、前
記ソレノイド8は消勢され、これにより、レバー部材6
は、図1に想像線で示す傾斜位置から反時計方向に揺動
され、図1に実線で示す鉛直方向に復する。したがっ
て、次回に印字された用紙Pにカールが形成されていな
ければ、用紙Pは上部排出ローラ4Bと下部排出ローラ
4Aとに挟持され、水平方向に排出されることになる。
【0036】このように、本実施例によれば、印字後の
用紙Pにカールが形成されていれば、このカールされた
用紙Pの先端をプッシュスイッチ11のアクチュエータ
12が検出して上部排出ローラ4Bを正規の位置から公
転せしめ、カールされた用紙Pを上部排出ローラ4Bと
下部排出ローラ4Aとに挟持して、用紙Pをカールと逆
方向に湾曲することにより自動的に用紙のカールを除去
することができる。
【0037】なお、用紙Pのカールの有無を検出する検
出手段を、前述した実施例においてはセンサたる単一の
アクチュエータ12を有するプッシュスイッチ11によ
り説明したが、複数のセンサを有する検出手段とし、各
センサを用紙Pの搬送方向に連設するようにすれば、用
紙Pに形成されたカールの曲率の大小により用紙Pの先
端を検出することができる限界のセンサが異なるので、
前記レバー部材6の揺動を微細に制御できるステップモ
ータ流体圧シリンダ装置などによりレバー部材6を駆動
するようにし、用紙Pの先端を検出する限界のセンサか
らの信号に対応してレバー部材6の停止位置を変化させ
ることにより、用紙Pに形成されたカールの曲率に対応
して最適な位置に上部排出ローラ4Bを位置せしめて用
紙Pに形成されたカールをさらに確実に除去することが
できる。
【0038】図2は本発明に係るカール除去装置を熱転
写ラインプリンタに適用した第2実施例を示すものであ
り、本実施例は公転する上部排出ローラ4Bを用紙Pの
カールを除去しうる位置にまで手動で公転させるように
したものである。なお、前述した第1実施例と同様の構
成については図面中に同様の符号を付し、その説明は省
略する。
【0039】両排出ローラ4A,4Bの支軸5A,5B
の少なくとも一端部には、図2に示すように、上部排出
ローラ4Bを下部排出ローラ4Aの軸心たる支軸5Aを
中心として公転しうるように支持する支持手段としての
レバー部材6´が配設されている。このレバー部材6´
には、前記各排出ローラ4A,4Bの支軸5A,5Bが
それぞれ回転自在に支持されており、このレバー部材6
が下部排出ローラ4Aの支軸5Aを中心として揺動する
ことにより、上部排出ローラ4Bが下部排出ローラ4A
の外周面に沿って公転するようにされている。
【0040】前記レバー部材6´は、上部排出ローラ4
Bの支軸5Bの上方にまで延在しており、レバー部材6
´の上端部には、レバー部材6´を把持しやすくするた
めのカバー15が被着されている。
【0041】前記レバー部材6の揺動をガイドするため
のガイドレール16が配設されており、このガイドレー
ル16は、レバー部材6の揺動中心たる下部排出ローラ
4Aの支軸5Aを中心とした円弧状に形成されている。
このガイドレール16の幅方向の中央部には、その長手
方向に沿ってスリット(図示せず)が形成されており、
このスリットには、前記レバー部材6´がスリット内を
その長手方向に沿って移動しうるように嵌挿されてい
る。
【0042】前記スリットの一側となる前記ガイドレー
ル16の下面には、ガイドレール16の長手方向に沿っ
て複数の球面からなる複数の凹部17,17…が等しい
間隔を隔てて形成されている。一方、前記レバー部材6
´の側面にはスプリングプランジャ18が取付けられて
いる。このスプリングプランジャ18は、直方体形状の
本体19を有しており、この本体19の上端から一部が
外部に臨み前記ガイドレール16の各凹部17に嵌合し
うる球体20が前記本体19内に収納されている。ま
た、この球体20を本体19の上端から突出する方向に
付勢するばね部材(図示せず)が前記本体19内に収納
されている。したがって、前記スプリングプランジャ1
8の球体20が前記ガイドレール16のいずれかの前記
凹部17に嵌合している状態において外力を加えなけれ
ば、この球体20はばね付勢されているので、嵌合して
いる凹部17から抜け出ることはない。なお、前記レバ
ー部材6´を把持して力を加えれば、球体20はばねの
付勢力に抗して前記凹部17から解放されることにな
る。
【0043】よって、スプリングプランジャ18の球体
20をガイドレール16のいずれかの凹部17に嵌合す
ることにより前記レバー部材6´を任意の傾斜角度で固
定することができる。このことから明らかなように、上
部排出ローラ4Bを、用紙Pのカールを良好に除去しう
る位置に固定することができる。
【0044】なお、前記ガイドレール16の上面には、
用紙Pのカールを良好に除去しうる上部排出ローラ4B
の位置をカールの曲率などに対応するように表示した位
置決め用目盛り(図示せず)が記載されている。
【0045】前述した構成によれば、プラテンローラ1
およびラインサーマルヘッド2間を通過して印字された
用紙Pにカールが形成されたのを確認したら、そのカー
ルが形成された用紙Pの排出後にカールの曲率などに対
応する目盛り位置にレバー部材6´が位置するようにレ
バー部材6´を揺動したうえで次回の印字を行うことに
より、上部排出ローラ4Bは、用紙Pの搬送方向におい
て前記下部排出ローラ4Aより下流側において下部排出
ローラ4Aの斜め上方に位置し、上部排出ローラ4Bと
下部排出ローラ4Aとの接合面は前記排出側下部ガイド
板3Bの上面の水平方向の延長上より下方に位置するこ
とになり、用紙Pは上部排出ローラ4Bと下部排出ロー
ラ4Aとに挟持され、形成されているカールの湾曲方向
と逆方向に湾曲されつつ斜め下方に排出される。この結
果、印字の際、用紙Pに形成されたカールは除去される
ことになる。
【0046】このような第2実施例によれば、手動でレ
バー部材6´の揺動を介して上部排出ローラ4Bを公転
せしめ、上部排出ローラ4Bを、用紙Pに形成されたカ
ールを除去するのに好適な位置に位置決めして印字を行
うことができるので、印字後の用紙Pからカールを確実
に除去することができる。
【0047】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、必要に応じて変更することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
単な構造で、記録媒体のカールを確実に除去することが
できる。
【0049】また、請求項2のように構成することによ
り、記録媒体のカールを自動的に除去することができ
る。
【0050】さらに、請求項3のように構成することに
より、カールの曲率にかかわらず、記録媒体のカールを
自動的に除去することができる。
【0051】さらにまた、請求項4のように構成するこ
とにより、カールの曲率にかかわらず、記録媒体のカー
ルを手動で除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るカール除去装置の第1実施例を
示す熱転写プリンタの要部の側面図
【図2】 本発明に係るカール除去装置の第2実施例を
示す熱転写プリンタの要部の側面図
【符号の説明】
1 プラテンローラ 2 ラインサーマルヘッド 3A 供給側ガイド板 3B 排出側下部ガイド板3B 3C 排出側上部ガイド板 4A 下部排出ローラ 4B 上部排出ローラ 5 支軸 6,6´ レバー部材 8 ソレノイド 9 プランジャ 11 プッシュスイッチ 12 アクチュエータ 16 ガイドレール 17 凹部 18 スプリングプランジャ 20 球体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動され印字後にシート状の記録媒
    体を排出する1対の排出ローラと、前記排出ローラのい
    ずれか一方を他方の軸心を中心として公転しうるように
    支持する支持手段と、公転される前記排出ローラを前記
    記録媒体に形成されたカールを除去しうる位置に拘束す
    る固定手段とを有することを特徴とするカール除去装
    置。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体のカールの有無を検出する
    検出手段と、前記検出手段が前記記録媒体のカールを検
    出した場合に公転される前記排出ローラを前記記録媒体
    のカールを除去する位置に移動させる駆動手段とを設け
    たことを特徴とする請求項1に記載のカール除去装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、前記記録媒体のカール
    を検出するための複数のセンサを有していることを特徴
    とする請求項2に記載のカール除去装置。
  4. 【請求項4】 記録媒体に形成された曲率の異なるカー
    ルを除去しうる前記公転される前記排出ローラの位置に
    この排出ローラを手動により位置決めするための位置決
    め用目盛り手段を設けたことを特徴とする請求項1に記
    載のカール除去装置。
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