JPH08118610A - 紙巾制御方法及び多色刷り印刷機 - Google Patents
紙巾制御方法及び多色刷り印刷機Info
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- JPH08118610A JPH08118610A JP7239065A JP23906595A JPH08118610A JP H08118610 A JPH08118610 A JP H08118610A JP 7239065 A JP7239065 A JP 7239065A JP 23906595 A JP23906595 A JP 23906595A JP H08118610 A JPH08118610 A JP H08118610A
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Landscapes
- Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)
- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 多色刷り印刷機の場合における、ウエブ
(紙)巾の変化による見当ずれに対し、スピーデイに対
応でき、且つ、印刷中のオペレータの作業負荷も軽減で
きる方法、印刷機を提供する。 【解決手段】 グラビア印刷機、オフセット印刷機等の
多色刷り印刷機における印刷ユニット間での紙巾変化に
よる見当ずれを修正する方法であって、連続する印刷ユ
ニット間での紙巾変化を検出し、検出された紙巾変化に
対応して、印刷ユニット間で紙にあてるドライヤの温風
をコントロールして、紙巾を一定に保つ。
(紙)巾の変化による見当ずれに対し、スピーデイに対
応でき、且つ、印刷中のオペレータの作業負荷も軽減で
きる方法、印刷機を提供する。 【解決手段】 グラビア印刷機、オフセット印刷機等の
多色刷り印刷機における印刷ユニット間での紙巾変化に
よる見当ずれを修正する方法であって、連続する印刷ユ
ニット間での紙巾変化を検出し、検出された紙巾変化に
対応して、印刷ユニット間で紙にあてるドライヤの温風
をコントロールして、紙巾を一定に保つ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷機における印刷見
当ずれのに関するもので、特に、紙巾変化に起因する見
当不良の調整に関する。
当ずれのに関するもので、特に、紙巾変化に起因する見
当不良の調整に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、グラビア印刷機、オフセット
印刷機等は、ウエブ(紙等帯状のもの)を、インキを凹
部に埋め込んで、ないし親油性の部位にインキを付着さ
せ、回転している版胴と、ウエブを該版胴に回転しなが
ら押しつける圧胴との間を通して、インキを版胴からウ
エブに転移させることにより印刷している。数色をそれ
ぞれ別の版胴により、各色毎にウエブに転移して印刷す
るものである。これらの印刷機においては、ウエブ
(紙)巾が温度等により、各色を印刷する印刷ユニット
間で変化した場合に、各色間の見当ずれが発生すること
が知られている。このウエブ(紙)巾の変化による見当
ずれに対しては、従来、オペレータが、最終印刷ユニッ
トで印刷されたものを目視によりチエックしており、ず
れがある場合には、ずれた色より1つ前の印刷ユニット
のドライヤー温風温度を調整して紙巾方向の見当が合う
ようにしていた。このドライヤー温風温度の調整は熱交
換器へ流入する蒸気流量を調整することによって行って
いた。
印刷機等は、ウエブ(紙等帯状のもの)を、インキを凹
部に埋め込んで、ないし親油性の部位にインキを付着さ
せ、回転している版胴と、ウエブを該版胴に回転しなが
ら押しつける圧胴との間を通して、インキを版胴からウ
エブに転移させることにより印刷している。数色をそれ
ぞれ別の版胴により、各色毎にウエブに転移して印刷す
るものである。これらの印刷機においては、ウエブ
(紙)巾が温度等により、各色を印刷する印刷ユニット
間で変化した場合に、各色間の見当ずれが発生すること
が知られている。このウエブ(紙)巾の変化による見当
ずれに対しては、従来、オペレータが、最終印刷ユニッ
トで印刷されたものを目視によりチエックしており、ず
れがある場合には、ずれた色より1つ前の印刷ユニット
のドライヤー温風温度を調整して紙巾方向の見当が合う
ようにしていた。このドライヤー温風温度の調整は熱交
換器へ流入する蒸気流量を調整することによって行って
いた。
【0003】
【解決しようとする課題】しかし、この従来の見当ずれ
対応には、オペレータは、常に見当ずれの監視をして
いなければならい。全色印刷後に見当ずれのチエック
をするため、最初に印刷された色の見当ずれが発生した
場合には、発見が遅れ、不良が多くなってしまう。ド
ライヤー温度を変えたことにより、紙巾が変わっても、
見当ずれがいかに修正されたかのチエックするまでに時
間がかかる為、ドライヤー温度の調整が難しい。ドラ
イヤー温度は,熱交換器へ流入する蒸気量を変えてコン
トロルするが応答が遅く調整しずらい。等の問題点があ
った。本発明は、このような状況のもと、上記のよう
に、グラビア印刷機、オフセット印刷機等の多色刷り印
刷機の場合における、ウエブ(紙)巾の変化による見当
ずれに対し、スピーデイに対応でき、且つ、印刷中のオ
ペレータの作業負荷も軽減できるものを提供しようとす
るものである。
対応には、オペレータは、常に見当ずれの監視をして
いなければならい。全色印刷後に見当ずれのチエック
をするため、最初に印刷された色の見当ずれが発生した
場合には、発見が遅れ、不良が多くなってしまう。ド
ライヤー温度を変えたことにより、紙巾が変わっても、
見当ずれがいかに修正されたかのチエックするまでに時
間がかかる為、ドライヤー温度の調整が難しい。ドラ
イヤー温度は,熱交換器へ流入する蒸気量を変えてコン
トロルするが応答が遅く調整しずらい。等の問題点があ
った。本発明は、このような状況のもと、上記のよう
に、グラビア印刷機、オフセット印刷機等の多色刷り印
刷機の場合における、ウエブ(紙)巾の変化による見当
ずれに対し、スピーデイに対応でき、且つ、印刷中のオ
ペレータの作業負荷も軽減できるものを提供しようとす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の紙巾制御方法
は、グラビア印刷機、オフセット印刷機等の多色刷り印
刷機における印刷ユニット間での紙巾変化による見当ず
れを修正する方法であって、連続する印刷ユニット間で
の紙巾変化を検出し、検出された紙巾変化に対応して、
印刷ユニット間で紙にあてるドライヤーの温風をコント
ロールして、紙巾を一定に保つことを特徴とするもので
ある。そして、上記において、印刷ユニット間での紙巾
変化の検出が、各印刷ユニットにて印刷され設けられた
紙の両サイドの検出用マークを光学的に検出し、検出さ
れた検出用マークの位置から紙巾変化を検出するもので
あることを特徴とするものである。そしてまた、上記に
おける温風のコントロールが、温風の温度およびまたは
風量のコントロールであることを特徴とするものであ
る。そして、上記ドライヤーの温風の温度コントロール
を、高温空気と冷温度の空気の混合率を制御することに
より行うことを特徴とするものであり、混合率の制御を
ダンパー開度制御により行うことを特徴とするものであ
る。また、上記における温風のコントロールを、ガス加
熱を制御することにより行うことを特徴とするものであ
る。又、本発明の多色刷り印刷機は、少なくとも、連続
する印刷ユニット間での紙巾変化を検出する手段と、検
出された紙巾変化に対応して、印刷ユニット間で、紙に
あてるドライヤーの温風をコントロールして紙巾を一定
に保つ手段と、を有することを特徴とするものである。
そして、上記における温風のコントロールが、温風の温
度およびまたは風量のコントロールであることを特徴と
するものである。そしてまた、上記におけるドライヤー
の温風の温度コントロールを、高温空気と冷温度の空気
の混合率を制御することにより行うことを特徴とするも
のであり、混合率の制御をダンパー開度制御により行う
ことを特徴とするものである。尚、上記において、冷温
度としては略室温度の空気を用いても良い。
は、グラビア印刷機、オフセット印刷機等の多色刷り印
刷機における印刷ユニット間での紙巾変化による見当ず
れを修正する方法であって、連続する印刷ユニット間で
の紙巾変化を検出し、検出された紙巾変化に対応して、
印刷ユニット間で紙にあてるドライヤーの温風をコント
ロールして、紙巾を一定に保つことを特徴とするもので
ある。そして、上記において、印刷ユニット間での紙巾
変化の検出が、各印刷ユニットにて印刷され設けられた
紙の両サイドの検出用マークを光学的に検出し、検出さ
れた検出用マークの位置から紙巾変化を検出するもので
あることを特徴とするものである。そしてまた、上記に
おける温風のコントロールが、温風の温度およびまたは
風量のコントロールであることを特徴とするものであ
る。そして、上記ドライヤーの温風の温度コントロール
を、高温空気と冷温度の空気の混合率を制御することに
より行うことを特徴とするものであり、混合率の制御を
ダンパー開度制御により行うことを特徴とするものであ
る。また、上記における温風のコントロールを、ガス加
熱を制御することにより行うことを特徴とするものであ
る。又、本発明の多色刷り印刷機は、少なくとも、連続
する印刷ユニット間での紙巾変化を検出する手段と、検
出された紙巾変化に対応して、印刷ユニット間で、紙に
あてるドライヤーの温風をコントロールして紙巾を一定
に保つ手段と、を有することを特徴とするものである。
そして、上記における温風のコントロールが、温風の温
度およびまたは風量のコントロールであることを特徴と
するものである。そしてまた、上記におけるドライヤー
の温風の温度コントロールを、高温空気と冷温度の空気
の混合率を制御することにより行うことを特徴とするも
のであり、混合率の制御をダンパー開度制御により行う
ことを特徴とするものである。尚、上記において、冷温
度としては略室温度の空気を用いても良い。
【0005】
【作用】本発明の紙巾制御方法は、このように、連続す
る印刷ユニット間での紙巾変化を検出し、検出された紙
巾変化に対応して、印刷ユニット間でドライヤの温風を
コントロールすることにより、自動的に、常時、印刷ユ
ニット間での紙巾変化を検出し、これに対応して紙巾を
補正して一定巾に保てるようにしている。温風の温度お
よびまたは風量のコントロールすることにより、早く紙
巾を制御できるものとしている。具体的には、ドライヤ
ーの温風の温度のコントロールを、高温空気と冷温度
(略室温)の空気の混合率混合率の制御をダンパー開度
制御により行うことにより、簡単に、早く紙巾を制御で
きるものとしている。そして、印刷ユニット間での紙巾
変化の検出を、各印刷ユニットにて印刷され設けられた
紙の両サイドに設けた検出用マークによることにより、
従来の見当合わせ用マーク(見当マーク)の扱いと同じ
で、光学的に比較的簡単に検出できるものとしている。
又、本発明の多色刷り印刷機は、このような構成にする
つことにより、自動的に、常時、印刷ユニット間での紙
巾変化に対応し、紙巾変化による見当ずれを調整できる
ものとしている。そして、温風の温度およびまたは風量
のコントロールすることにより、早く紙巾を制御できる
装置としている。
る印刷ユニット間での紙巾変化を検出し、検出された紙
巾変化に対応して、印刷ユニット間でドライヤの温風を
コントロールすることにより、自動的に、常時、印刷ユ
ニット間での紙巾変化を検出し、これに対応して紙巾を
補正して一定巾に保てるようにしている。温風の温度お
よびまたは風量のコントロールすることにより、早く紙
巾を制御できるものとしている。具体的には、ドライヤ
ーの温風の温度のコントロールを、高温空気と冷温度
(略室温)の空気の混合率混合率の制御をダンパー開度
制御により行うことにより、簡単に、早く紙巾を制御で
きるものとしている。そして、印刷ユニット間での紙巾
変化の検出を、各印刷ユニットにて印刷され設けられた
紙の両サイドに設けた検出用マークによることにより、
従来の見当合わせ用マーク(見当マーク)の扱いと同じ
で、光学的に比較的簡単に検出できるものとしている。
又、本発明の多色刷り印刷機は、このような構成にする
つことにより、自動的に、常時、印刷ユニット間での紙
巾変化に対応し、紙巾変化による見当ずれを調整できる
ものとしている。そして、温風の温度およびまたは風量
のコントロールすることにより、早く紙巾を制御できる
装置としている。
【0006】
【実施例】本発明の多色刷り印刷機の実施例1を挙げ、
これを基に、本発明の多色刷り印刷機および本発明の紙
幅制御方法を説明する。図1は本実施例の要部の概略図
である。図1中、100は多色刷り印刷機、101A、
101Bは印刷ユニット、102A、102Bは版胴、
103A、103Bはサイドレモータ、104A、10
4Bは紙(ウエブ)、105A、105Bは検出マー
ク、109a、109bは検出器(センサー)、110
は見当コントローラ、111はダンパコントローラー、
120A、120Bはドライヤー、121は熱風、12
2は冷風、123はダンパー部であり、図1は、簡単の
為、実施例1の多色刷り印刷機100の2段の連続する
印刷ユニット101A、101Bについてのみ図示して
ある。
これを基に、本発明の多色刷り印刷機および本発明の紙
幅制御方法を説明する。図1は本実施例の要部の概略図
である。図1中、100は多色刷り印刷機、101A、
101Bは印刷ユニット、102A、102Bは版胴、
103A、103Bはサイドレモータ、104A、10
4Bは紙(ウエブ)、105A、105Bは検出マー
ク、109a、109bは検出器(センサー)、110
は見当コントローラ、111はダンパコントローラー、
120A、120Bはドライヤー、121は熱風、12
2は冷風、123はダンパー部であり、図1は、簡単の
為、実施例1の多色刷り印刷機100の2段の連続する
印刷ユニット101A、101Bについてのみ図示して
ある。
【0007】印刷ユニット101Aによって所定の色の
インキが印刷された紙104Aは、後段の印刷ユニット
101Bへ送られ、別の色のインキで印刷されるが、一
般に印刷ユニット101Aと印刷ユニット101Bとで
印刷された絵柄の対応する位置がずれる(見当ずれが発
生する)ことがあり、紙(ウエブ)の両端部に見当ずれ
チエック用の見当マーク105A、105Bを各印刷ユ
ニットでの印刷時に設けておき、これにより、各印刷ユ
ニット間での見当ずれをチエックし、補正している。横
方向(紙巾方向)の見当ずれに関しては、一般的には、
検出マーク105A、105Bの一方側に、サイドレモ
ータ103Bにより版胴を移動することによって合わせ
て補正する。しかしながら、この方法の場合、紙巾自体
が変化した場合には、検出マーク105A、105Bの
他方側は合わない。この合わない分が紙巾自体の変化量
である。本実施例の多色刷り印刷機は、印刷ユニット間
で、ドライヤー120A、120Bの温風の温度をコン
トロールして、紙にあて、この紙巾自体の変化量を、制
御しようとするものである。
インキが印刷された紙104Aは、後段の印刷ユニット
101Bへ送られ、別の色のインキで印刷されるが、一
般に印刷ユニット101Aと印刷ユニット101Bとで
印刷された絵柄の対応する位置がずれる(見当ずれが発
生する)ことがあり、紙(ウエブ)の両端部に見当ずれ
チエック用の見当マーク105A、105Bを各印刷ユ
ニットでの印刷時に設けておき、これにより、各印刷ユ
ニット間での見当ずれをチエックし、補正している。横
方向(紙巾方向)の見当ずれに関しては、一般的には、
検出マーク105A、105Bの一方側に、サイドレモ
ータ103Bにより版胴を移動することによって合わせ
て補正する。しかしながら、この方法の場合、紙巾自体
が変化した場合には、検出マーク105A、105Bの
他方側は合わない。この合わない分が紙巾自体の変化量
である。本実施例の多色刷り印刷機は、印刷ユニット間
で、ドライヤー120A、120Bの温風の温度をコン
トロールして、紙にあて、この紙巾自体の変化量を、制
御しようとするものである。
【0008】以下、本実施例装置の紙幅変化に起因する
見当ずれを補正する動作を、図2に基づいて説明する。
図2は、本実施例多色刷り印刷機における紙巾制御の動
作フロー図で、図3は検出マークにもとづく補正を説明
するための図で、図3(a)は図1の印刷ユニット10
1Aから印刷ユニット101B間で紙巾が拡がった場合
を示しており、図3(b)は、図3(a)において調整
により一方(左側)のマークを合わせた状態を示したも
のである。本実施例装置においては、図1に示す検出セ
ンサー109a、109bによって、常時、印刷ユニッ
ト101Aによって印刷された検出マーク105Aと印
刷ユニット101Bによって印刷された検出マーク10
5Bとの紙の一方(左側)サイドでのずれを検出し(S
201)、見当ずれがある場合には、そのデータを基い
て、版胴移動方向、移動量を演算し(S202)、後段
の印刷ユニット101Bの見当コントローラー110に
より、検出マーク105Aと105Bの一方側(図3
(a)の左側)の検出マークの位置をサイドレモータ1
03Bにより合わせる(S203)。以下S201〜S
203 A繰り返す。S201後見当ずれがない場合に
は、再度S201を繰り返す。又、S201後見当ずれ
がない場合には、上記処理ととともに、105Aと10
5Bの他方側(図3(b)の右側)検出マークの位置が
合わない分だけ、紙巾変化量を補正するように、ダンパ
ーコントローラ111を介して、ドライヤー120Aの
温度調整を以下のようにして行う。先ず、既に、一方
(左側)検出マークの見当ズレは補正されているから、
紙巾の変化量に当たる他方(右側)検出マークの位置ず
れ量を検知する。(S204) 見当ずれ量がある場合には、ドライヤー温風の温度の変
化方向とその量を演算した(S205)後、この演算結
果に基づきドライヤーのダンパー開度を演算する。(S
206) 次いで、この演算結果にもとづき、ドライヤーのダンパ
ー開度を変更する。(S207) 例えば図3(b)に示すように、Δe、Kp 、ΔTを、
それぞれ紙巾変化量、制御ゲイン、ドライヤー120A
の温度ダウン量とした場合には、ΔT=Kp ×(−Δ
e)となる。この後、再度(S204〜S207)を繰
り返す。尚、S204後見当ずれ(右側の検出マークの
位置ずれ)がない場合には、再度S204を繰り返す。
以上より、紙巾自体が変化した場合においても、常時、
自動的に、紙巾変化に対する補正が行われることにな
る。
見当ずれを補正する動作を、図2に基づいて説明する。
図2は、本実施例多色刷り印刷機における紙巾制御の動
作フロー図で、図3は検出マークにもとづく補正を説明
するための図で、図3(a)は図1の印刷ユニット10
1Aから印刷ユニット101B間で紙巾が拡がった場合
を示しており、図3(b)は、図3(a)において調整
により一方(左側)のマークを合わせた状態を示したも
のである。本実施例装置においては、図1に示す検出セ
ンサー109a、109bによって、常時、印刷ユニッ
ト101Aによって印刷された検出マーク105Aと印
刷ユニット101Bによって印刷された検出マーク10
5Bとの紙の一方(左側)サイドでのずれを検出し(S
201)、見当ずれがある場合には、そのデータを基い
て、版胴移動方向、移動量を演算し(S202)、後段
の印刷ユニット101Bの見当コントローラー110に
より、検出マーク105Aと105Bの一方側(図3
(a)の左側)の検出マークの位置をサイドレモータ1
03Bにより合わせる(S203)。以下S201〜S
203 A繰り返す。S201後見当ずれがない場合に
は、再度S201を繰り返す。又、S201後見当ずれ
がない場合には、上記処理ととともに、105Aと10
5Bの他方側(図3(b)の右側)検出マークの位置が
合わない分だけ、紙巾変化量を補正するように、ダンパ
ーコントローラ111を介して、ドライヤー120Aの
温度調整を以下のようにして行う。先ず、既に、一方
(左側)検出マークの見当ズレは補正されているから、
紙巾の変化量に当たる他方(右側)検出マークの位置ず
れ量を検知する。(S204) 見当ずれ量がある場合には、ドライヤー温風の温度の変
化方向とその量を演算した(S205)後、この演算結
果に基づきドライヤーのダンパー開度を演算する。(S
206) 次いで、この演算結果にもとづき、ドライヤーのダンパ
ー開度を変更する。(S207) 例えば図3(b)に示すように、Δe、Kp 、ΔTを、
それぞれ紙巾変化量、制御ゲイン、ドライヤー120A
の温度ダウン量とした場合には、ΔT=Kp ×(−Δ
e)となる。この後、再度(S204〜S207)を繰
り返す。尚、S204後見当ずれ(右側の検出マークの
位置ずれ)がない場合には、再度S204を繰り返す。
以上より、紙巾自体が変化した場合においても、常時、
自動的に、紙巾変化に対する補正が行われることにな
る。
【0009】ドライヤー120は、熱風121と冷風1
22とをダンパー(バルブ)123により所定の比に混
合することにより、温風温度をコントロールしている。
これにより、ドライヤー120の風量を一定にして温度
だけを変化させることを可能としている。ダンパーコン
トローラ111は見当マーク105A、105Bの状態
を検出した検出器109a、109bからのデータに基
づきダンパー(バルブ)123を制御するもので、熱風
121と冷風122との混合比を調整している。ダンパ
ーコントローラ111への補正量の指示は、本実施例装
置のように見当コントローラ110を介してからでもよ
く、直接検出器(センサー)109a、109bからの
データに基づいて新たに算出してもよい。尚、風量を一
定にして温度だけを変化させる方法としては、本実施例
の方法には限定されない。ガス加熱を制御して空気の変
化させる方法を用いても良い。
22とをダンパー(バルブ)123により所定の比に混
合することにより、温風温度をコントロールしている。
これにより、ドライヤー120の風量を一定にして温度
だけを変化させることを可能としている。ダンパーコン
トローラ111は見当マーク105A、105Bの状態
を検出した検出器109a、109bからのデータに基
づきダンパー(バルブ)123を制御するもので、熱風
121と冷風122との混合比を調整している。ダンパ
ーコントローラ111への補正量の指示は、本実施例装
置のように見当コントローラ110を介してからでもよ
く、直接検出器(センサー)109a、109bからの
データに基づいて新たに算出してもよい。尚、風量を一
定にして温度だけを変化させる方法としては、本実施例
の方法には限定されない。ガス加熱を制御して空気の変
化させる方法を用いても良い。
【0010】次いで、本発明の多色刷り印刷機の実施例
2を挙げ、これを基に、本発明の多色刷り印刷機および
本発明の紙幅制御方法を説明する。図4は本実施例の要
部の概略図である。図4中、400は多色刷り印刷機、
401A、401Bは印刷ユニット、402A、402
Bは版胴、403A、403Bはサイドレモータ、40
4A、404Bは紙(ウエブ)、405A、405Bは
検出マーク、409a、409bは検出器(光学センサ
ー)、410は見当コントローラ、420A、420B
はドライヤー、421は温調器、422はファンモー
タ、450は演算部、460は本機シーケンサであり、
図4は、簡単の為、実施例2の多色刷り印刷機400の
2段の連続する印刷ユニット401A、401Bについ
てのみ図示してある。本実施例の場合も、実施例1の多
色刷り印刷機と同様で、印刷ユニット401Aによって
所定の色のインキが印刷された紙404Aは、後段の印
刷ユニット401Bへ送られ、別の色のインキで印刷さ
れるが、一般に印刷ユニット401Aと印刷ユニット4
01Bとで印刷された絵柄の対応する位置がずれる(見
当ずれが発生する)ことがあり、紙(ウエブ)の両端部
に見当ずれチエック用の見当マーク405A、405B
を各印刷ユニットでの印刷時に設けておき、これによ
り、各印刷ユニット間での見当ずれをチエックし、補正
するものである。本実施例の場合も、横方向(紙巾方
向)の見当ずれに関しては、検出マーク405A、40
5Bの一方側に、サイドレモータ403Bにより版胴を
移動することによって合わせて補正するが、実施例1の
場合と同様に、紙幅の調整機構を設けている。実施例1
の場合は、印刷ユニット間で、ドライヤー120A、1
20Bの温風の温度をコントロールして、紙にあて、ユ
ニット間での紙巾自体の変化量を、制御していたのに対
し、本実施例の多色刷り印刷機400の場合は、温度調
整された風を作り出す温調器421と、温度制御された
風を送るファンモータ422とを別個に制御して、紙幅
を制御するものである。
2を挙げ、これを基に、本発明の多色刷り印刷機および
本発明の紙幅制御方法を説明する。図4は本実施例の要
部の概略図である。図4中、400は多色刷り印刷機、
401A、401Bは印刷ユニット、402A、402
Bは版胴、403A、403Bはサイドレモータ、40
4A、404Bは紙(ウエブ)、405A、405Bは
検出マーク、409a、409bは検出器(光学センサ
ー)、410は見当コントローラ、420A、420B
はドライヤー、421は温調器、422はファンモー
タ、450は演算部、460は本機シーケンサであり、
図4は、簡単の為、実施例2の多色刷り印刷機400の
2段の連続する印刷ユニット401A、401Bについ
てのみ図示してある。本実施例の場合も、実施例1の多
色刷り印刷機と同様で、印刷ユニット401Aによって
所定の色のインキが印刷された紙404Aは、後段の印
刷ユニット401Bへ送られ、別の色のインキで印刷さ
れるが、一般に印刷ユニット401Aと印刷ユニット4
01Bとで印刷された絵柄の対応する位置がずれる(見
当ずれが発生する)ことがあり、紙(ウエブ)の両端部
に見当ずれチエック用の見当マーク405A、405B
を各印刷ユニットでの印刷時に設けておき、これによ
り、各印刷ユニット間での見当ずれをチエックし、補正
するものである。本実施例の場合も、横方向(紙巾方
向)の見当ずれに関しては、検出マーク405A、40
5Bの一方側に、サイドレモータ403Bにより版胴を
移動することによって合わせて補正するが、実施例1の
場合と同様に、紙幅の調整機構を設けている。実施例1
の場合は、印刷ユニット間で、ドライヤー120A、1
20Bの温風の温度をコントロールして、紙にあて、ユ
ニット間での紙巾自体の変化量を、制御していたのに対
し、本実施例の多色刷り印刷機400の場合は、温度調
整された風を作り出す温調器421と、温度制御された
風を送るファンモータ422とを別個に制御して、紙幅
を制御するものである。
【0011】次に、図5をもとに実施例2の多色刷り印
刷機における紙幅制御と横方向の見当制御のデータフロ
ーを、図4における印刷ユニット401Bを主にして簡
単に説明する。見当コントローラ410により常時見当
を認識するが、認識された横方向の見当のずれ量データ
についてはサイドレモータ403Bへ送信され、ずれ量
に対応した量だけサイドレモータ403Bは版胴402
Bを移動する。一方、認識された横方向の見当のずれ量
データは演算部450に送られ、演算部にて、得られた
見当のずれ量データに見合うドライヤー420Aの変更
条件データを計算する。演算部にて得られた変更条件デ
ータは本機シーケンサ460へ送られるが、本機シーケ
ンサ460はその内容に基づいて温調器421および/
またはファンモータ422へ所定の条件変更データを送
る。温調器421および/またはファンモータ422
は、本機シーケンサ460から送られてきた条件変更デ
ータに基づき、それぞれ温度条件、ファンモータの回転
数を変え、これによりドライヤー420Aを所定の条件
に設定するものである。
刷機における紙幅制御と横方向の見当制御のデータフロ
ーを、図4における印刷ユニット401Bを主にして簡
単に説明する。見当コントローラ410により常時見当
を認識するが、認識された横方向の見当のずれ量データ
についてはサイドレモータ403Bへ送信され、ずれ量
に対応した量だけサイドレモータ403Bは版胴402
Bを移動する。一方、認識された横方向の見当のずれ量
データは演算部450に送られ、演算部にて、得られた
見当のずれ量データに見合うドライヤー420Aの変更
条件データを計算する。演算部にて得られた変更条件デ
ータは本機シーケンサ460へ送られるが、本機シーケ
ンサ460はその内容に基づいて温調器421および/
またはファンモータ422へ所定の条件変更データを送
る。温調器421および/またはファンモータ422
は、本機シーケンサ460から送られてきた条件変更デ
ータに基づき、それぞれ温度条件、ファンモータの回転
数を変え、これによりドライヤー420Aを所定の条件
に設定するものである。
【0012】次に、図6をもとに実施例2の多色刷り印
刷機における紙幅制御と横方向の見当制御の動作とを簡
単に説明する。先ず、図4に示す印刷ユニット401
A、401Bにより印刷された検出マーク405A、4
05Bの両サイドを、ユニット401Bにおける検出器
(光学センサー)409a、409bにより常時モニタ
させ、両サイドでの検出マーク405A、405B間の
横方向ずれ量を検出する。(S601) 次いで、検出器(光学センサー)409a、409bに
より検出された両サイドでのずれ量より紙幅変化による
見当変化量σを求める。この紙幅変化による見当変化量
σがゼロでない場合、この見当変化量を補正するのに必
要なドライヤー420Aの風速変更量を演算部450
(図1)により計算し求める。(S602) 次いで、風速のみで見当変化量σを補正できか否かを判
断する。(S603) 風速のみで見当変化量σを補正できる場合には、ファン
モータ422(図1)にて風速変更を行い、ドライヤー
420Aの風速変更を行い(S604)、変更したドラ
イヤー420Aの条件により次回制御までの時間t1 を
所定の演算式により求めておく。(S605) 次いで、印刷が終了したか否かを判断する。(S61
1) 印刷が終了していない場合には、先に求めた次回の制御
までの時間t1 が経過したか継続して確認する。(S6
12) そして、時間t1 が経過後に再度ステップS601へと
進む。印刷が終了した場合には、制御を中止終了する。
(S613)
刷機における紙幅制御と横方向の見当制御の動作とを簡
単に説明する。先ず、図4に示す印刷ユニット401
A、401Bにより印刷された検出マーク405A、4
05Bの両サイドを、ユニット401Bにおける検出器
(光学センサー)409a、409bにより常時モニタ
させ、両サイドでの検出マーク405A、405B間の
横方向ずれ量を検出する。(S601) 次いで、検出器(光学センサー)409a、409bに
より検出された両サイドでのずれ量より紙幅変化による
見当変化量σを求める。この紙幅変化による見当変化量
σがゼロでない場合、この見当変化量を補正するのに必
要なドライヤー420Aの風速変更量を演算部450
(図1)により計算し求める。(S602) 次いで、風速のみで見当変化量σを補正できか否かを判
断する。(S603) 風速のみで見当変化量σを補正できる場合には、ファン
モータ422(図1)にて風速変更を行い、ドライヤー
420Aの風速変更を行い(S604)、変更したドラ
イヤー420Aの条件により次回制御までの時間t1 を
所定の演算式により求めておく。(S605) 次いで、印刷が終了したか否かを判断する。(S61
1) 印刷が終了していない場合には、先に求めた次回の制御
までの時間t1 が経過したか継続して確認する。(S6
12) そして、時間t1 が経過後に再度ステップS601へと
進む。印刷が終了した場合には、制御を中止終了する。
(S613)
【0013】一方、風速のみで見当変化量σを補正でき
ない場合には、紙幅変化による見当変化量σを補正する
のに必要なドライヤー420Aの温度変更量を演算部4
50(図4)により計算し求め(S606)、求められ
た温度変更量が、現状のドライヤー温度値、およびドラ
イヤー温度の許容下限値、上限値より、ドライヤーの温
度変更のみで見当変化量σを制御できるか否かを判断す
る。(S607) この際、温度変更のみで見当変化量σをきる場合には、
温調器421(図1)にて、求められた温度変更量に従
い、ドライヤー420Aの温度変更を行い(S60
8)、変更したドライヤー420Aの条件により次回制
御までの時間t2 を所定の演算式により求めておく。
(S605) 次いで、印刷が終了したか否かを判断する。(S61
1) 印刷が終了していない場合には、先に求めた次回の制御
までの時間t2 が経過したか継続して確認する。(S6
12) そして、時間t2 が経過後に再度ステップS601へと
進む。印刷が終了した場合には、制御を中止終了する。
(S613) この際、温度変更のみで見当変化量σをきない場合に
は、所定の温度変更量と、更に、変更すべきドライヤー
の風速変更量を演算部450(図4)により計算し求め
(S609)、得られた温度変更量と風速変更量に従
い、ファンモータ422(図1)の風速変更、温調器4
21(図1)の温度変更を行った(S610)後、変更
したドライヤー420Aの条件により次回制御までの時
間t3 を所定の演算式により求めておく。(S605) 次いで、印刷が終了したか否かを判断する。(S61
1) 印刷が終了していない場合には、先に求めた次回の制御
までの時間t3 が経過したか継続して確認する。(S6
12) そして、時間t3 が経過後に再度ステップS601へと
進む。印刷が終了した場合には、制御を中止終了する。
(S613)
ない場合には、紙幅変化による見当変化量σを補正する
のに必要なドライヤー420Aの温度変更量を演算部4
50(図4)により計算し求め(S606)、求められ
た温度変更量が、現状のドライヤー温度値、およびドラ
イヤー温度の許容下限値、上限値より、ドライヤーの温
度変更のみで見当変化量σを制御できるか否かを判断す
る。(S607) この際、温度変更のみで見当変化量σをきる場合には、
温調器421(図1)にて、求められた温度変更量に従
い、ドライヤー420Aの温度変更を行い(S60
8)、変更したドライヤー420Aの条件により次回制
御までの時間t2 を所定の演算式により求めておく。
(S605) 次いで、印刷が終了したか否かを判断する。(S61
1) 印刷が終了していない場合には、先に求めた次回の制御
までの時間t2 が経過したか継続して確認する。(S6
12) そして、時間t2 が経過後に再度ステップS601へと
進む。印刷が終了した場合には、制御を中止終了する。
(S613) この際、温度変更のみで見当変化量σをきない場合に
は、所定の温度変更量と、更に、変更すべきドライヤー
の風速変更量を演算部450(図4)により計算し求め
(S609)、得られた温度変更量と風速変更量に従
い、ファンモータ422(図1)の風速変更、温調器4
21(図1)の温度変更を行った(S610)後、変更
したドライヤー420Aの条件により次回制御までの時
間t3 を所定の演算式により求めておく。(S605) 次いで、印刷が終了したか否かを判断する。(S61
1) 印刷が終了していない場合には、先に求めた次回の制御
までの時間t3 が経過したか継続して確認する。(S6
12) そして、時間t3 が経過後に再度ステップS601へと
進む。印刷が終了した場合には、制御を中止終了する。
(S613)
【0014】次に、上記の制御フローにて使用する演算
式について説明しておく。基本演算式の例としては、以
下の(1)、(2)式がある。 ΔF=Ae・hDTS (1) ΔT=Ae・hDFS (2) 但し、ΔFはドライヤー420Aのファンモータ回転数
変更量、ΔTはドライヤー420Aの温度変更量、eは
紙幅変化による見当ずれ量、hは紙幅に関わる定数で、
Dはドライヤー420Aのパス長に関わる定数、Tはド
ライヤー420Aの現状の温度に関わる定数、Fはドラ
イヤー420Aの現状のファンモータの回転数に関わる
定数、Aは係数である。
式について説明しておく。基本演算式の例としては、以
下の(1)、(2)式がある。 ΔF=Ae・hDTS (1) ΔT=Ae・hDFS (2) 但し、ΔFはドライヤー420Aのファンモータ回転数
変更量、ΔTはドライヤー420Aの温度変更量、eは
紙幅変化による見当ずれ量、hは紙幅に関わる定数で、
Dはドライヤー420Aのパス長に関わる定数、Tはド
ライヤー420Aの現状の温度に関わる定数、Fはドラ
イヤー420Aの現状のファンモータの回転数に関わる
定数、Aは係数である。
【0015】また、変更したドライヤー420Aの条件
により次回制御までの時間、即ち制御周期tを求めるに
は、例えば、以下の(3)式を用いる。 t=k(HΔD+PS) (3) 但し、tは制御周期、Hはドライヤー420Aの条件変
更に関わる定数、ΔDはドライヤー420Aの条件変更
量、Pは印刷ユニット間パス長に関わる定数、Sはライ
ン速度に関わる定数、kは係数である。
により次回制御までの時間、即ち制御周期tを求めるに
は、例えば、以下の(3)式を用いる。 t=k(HΔD+PS) (3) 但し、tは制御周期、Hはドライヤー420Aの条件変
更に関わる定数、ΔDはドライヤー420Aの条件変更
量、Pは印刷ユニット間パス長に関わる定数、Sはライ
ン速度に関わる定数、kは係数である。
【0016】実施例2の多色刷り印刷機において、より
フレキシブルな、紙幅制御を行うために、温度よりも風
速(風量)による制御を多くしたい場合には、温度変更
時に、同時に風量設定を風量許容値の中央値に変更する
ような制御フローにしておくことにより、これを達成で
きる。
フレキシブルな、紙幅制御を行うために、温度よりも風
速(風量)による制御を多くしたい場合には、温度変更
時に、同時に風量設定を風量許容値の中央値に変更する
ような制御フローにしておくことにより、これを達成で
きる。
【0017】尚、上記実施例1、実施例2の多色刷り印
刷機においては、紙巾の変化の検出のために、各印刷ユ
ニットにて印刷された検出マークを利用したが、この方
法に限定はされない。変位センサー等を用いても良い。
紙巾の変化の検出については、前段の印刷ユニットでの
印刷直前と後段の印刷ユニットの印刷直前でも紙巾変化
量を検知してもよい。また、前段の印刷ユニットにて紙
の両サイドに印刷された検出マークを用いて、その両サ
イドの検出マークの距離を測定しても良い。
刷機においては、紙巾の変化の検出のために、各印刷ユ
ニットにて印刷された検出マークを利用したが、この方
法に限定はされない。変位センサー等を用いても良い。
紙巾の変化の検出については、前段の印刷ユニットでの
印刷直前と後段の印刷ユニットの印刷直前でも紙巾変化
量を検知してもよい。また、前段の印刷ユニットにて紙
の両サイドに印刷された検出マークを用いて、その両サ
イドの検出マークの距離を測定しても良い。
【0018】また、上記実施例1、実施例2の多色刷り
印刷機においては、紙巾自体の変化量をドライヤーの温
度コントロールで、またはドライヤーの温度コントロー
ルと風速(風量)コントロールにて行っているが、ドラ
イヤーの温風の湿度をコントロールすることにより紙巾
自体の変化量を制御しても良い。温風の温度、湿度、風
量(風速)を同時に制御しても良い。また、上記実施例
の多色刷り印刷機においては、紙幅を制御するものであ
るが、この方法は、紙以外の素材に対しもその幅制御を
可能とするものである。このような素材としては、含水
率の変化により寸法変化を起こす素材、あるいは熱量の
違いにより寸法変化を起こす素材であれば幅制御可能で
ある。
印刷機においては、紙巾自体の変化量をドライヤーの温
度コントロールで、またはドライヤーの温度コントロー
ルと風速(風量)コントロールにて行っているが、ドラ
イヤーの温風の湿度をコントロールすることにより紙巾
自体の変化量を制御しても良い。温風の温度、湿度、風
量(風速)を同時に制御しても良い。また、上記実施例
の多色刷り印刷機においては、紙幅を制御するものであ
るが、この方法は、紙以外の素材に対しもその幅制御を
可能とするものである。このような素材としては、含水
率の変化により寸法変化を起こす素材、あるいは熱量の
違いにより寸法変化を起こす素材であれば幅制御可能で
ある。
【0019】尚、以上、紙幅を制御するために、温風温
度と風量(風速)をコントロールする方法が採られてき
たが、これのみに限定する必要はない。例えば、断熱材
等を利用して温風が紙に接する長さ(パス)を変更する
方法を独立に用いても、上記方法と併用しても良い。要
は、紙に与える熱量をコントロールできれば良いのであ
る。
度と風量(風速)をコントロールする方法が採られてき
たが、これのみに限定する必要はない。例えば、断熱材
等を利用して温風が紙に接する長さ(パス)を変更する
方法を独立に用いても、上記方法と併用しても良い。要
は、紙に与える熱量をコントロールできれば良いのであ
る。
【0020】
【発明の効果】本発明は、従来のように最終印刷ユニッ
トの後に(全印刷後に)、人が目視にて検査するのでは
なく、印刷中に、常時、自動的に、紙巾変化を補正して
おり、紙巾変化による不良ロスを殆どないものとでき、
同時に作業者の負担を軽減しており、調整によるミスも
殆どないものとしている。結局、紙巾変化による不良を
なくし、印刷の生産性を向上させている。
トの後に(全印刷後に)、人が目視にて検査するのでは
なく、印刷中に、常時、自動的に、紙巾変化を補正して
おり、紙巾変化による不良ロスを殆どないものとでき、
同時に作業者の負担を軽減しており、調整によるミスも
殆どないものとしている。結局、紙巾変化による不良を
なくし、印刷の生産性を向上させている。
【図1】本発明の本発明の多色刷り印刷機の実施例1の
要部の概略図
要部の概略図
【図2】実施例1の多色刷り印刷機における紙巾制御の
動作のフロー図
動作のフロー図
【図3】実施例1の多色刷り印刷機における検出マーク
と補正の関係を説明する図
と補正の関係を説明する図
【図4】本発明の本発明の多色刷り印刷機の実施例2の
要部の概略図
要部の概略図
【図5】実施例2の多色刷り印刷機における紙巾制御と
見当制御のデータのフローを説明するための図
見当制御のデータのフローを説明するための図
【図6】実施例2の多色刷り印刷機における紙巾制御の
動作のフロー図
動作のフロー図
100 多色刷り印刷機 101A、101B 印刷ユニット 102A、102B 版胴 103A、103B サイドレモータ 104A、104B 紙(ウエブ) 105A、105B 検出マーク ) 109a、109b 検出器(センサー) 110 見当コントローラ 111 ダンパコントローラ 120 ドライヤー 121 熱風 122 冷風 123 ダンパー 400 多色刷り印刷機 401A、401B 印刷ユニット 402A、402B 版胴 403A、403B サイドレモータ 404A、404B 紙(ウエブ) 405A、405B 検出マーク ) 409a、409b 検出器(センサー) 410 見当コントローラ 421 温調器 422 ファンモータ 450 演算部 460 本機シーケンサ
Claims (10)
- 【請求項1】 グラビア印刷機、オフセット印刷機等の
多色刷り印刷機における印刷ユニット間での紙巾変化に
よる見当ずれを修正する方法であって、連続する印刷ユ
ニット間での紙巾変化を検出し、検出された紙巾変化に
対応して、印刷ユニット間で紙にあてるドライヤーの温
風をコントロールして、紙巾を一定に保つことを特徴と
する紙巾制御方法。 - 【請求項2】 請求項1において、印刷ユニット間での
紙巾変化の検出が、各印刷ユニットにて印刷され設けら
れた紙の両サイドの検出用マークを光学的に検出し、検
出された検出用マークの位置から紙巾変化を検出するも
のであることを特徴とする紙巾制御方法。 - 【請求項3】 請求項1ないし2における温風のコント
ロールが、温風の温度およびまたは風量のコントロール
であることを特徴とする紙巾制御方法。 - 【請求項4】 請求項3におけるドライヤーの温風の温
度コントロールを、高温空気と冷温度の空気の混合率を
制御することにより行うことを特徴とする紙巾制御方
法。 - 【請求項5】 請求項4における混合率の制御をダンパ
ー開度制御により行うことを特徴とする紙巾制御方法。 - 【請求項6】 請求項3におけるドライヤーの温風の温
度コントロールを、ガス加熱を制御することにより行う
ことを特徴とする紙巾制御方法。 - 【請求項7】 少なくとも、連続する印刷ユニット間で
の紙巾変化を検出する手段と、検出された紙巾変化に対
応して、印刷ユニット間で、紙にあてるドライヤーの温
風をコントロールして紙巾を一定に保つ手段と、を有す
ることを特徴とする多色刷り印刷機。 - 【請求項8】 請求項6における温風のコントロール
が、温風の温度およびまたは風量のコントロールである
ことを特徴とする多色刷り印刷機。 - 【請求項9】 請求項7におけるドライヤーの温風の温
度コントロールを、高温空気と冷温度の空気の混合率を
制御することにより行うことを特徴とする多色刷り印刷
機。 - 【請求項10】 請求項8における混合率の制御をダン
パー開度制御により行うことを特徴とする多色刷り印刷
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7239065A JPH08118610A (ja) | 1994-08-29 | 1995-08-25 | 紙巾制御方法及び多色刷り印刷機 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22606094 | 1994-08-29 | ||
JP6-226060 | 1994-08-29 | ||
JP7239065A JPH08118610A (ja) | 1994-08-29 | 1995-08-25 | 紙巾制御方法及び多色刷り印刷機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08118610A true JPH08118610A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=26526969
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7239065A Withdrawn JPH08118610A (ja) | 1994-08-29 | 1995-08-25 | 紙巾制御方法及び多色刷り印刷機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08118610A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005343006A (ja) * | 2004-06-02 | 2005-12-15 | Fuji Kikai Kogyo Kk | 乾燥装置 |
JP2012071418A (ja) * | 2010-09-27 | 2012-04-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 給気ファン回転数制御システム、給気ファン回転数制御方法、グラビア印刷機 |
WO2016104600A1 (ja) * | 2014-12-24 | 2016-06-30 | 株式会社小森コーポレーション | 電子回路の印刷方法および装置 |
JP2016120638A (ja) * | 2014-12-24 | 2016-07-07 | 株式会社小森コーポレーション | 電子回路の印刷方法および装置 |
JP2016120635A (ja) * | 2014-12-24 | 2016-07-07 | 株式会社小森コーポレーション | 電子回路の印刷方法および装置 |
CN110315842A (zh) * | 2019-06-25 | 2019-10-11 | 北新集团建材股份有限公司 | 一种印刷版自动纠偏装置 |
CN111605305A (zh) * | 2020-04-29 | 2020-09-01 | 陕西北人印刷机械有限责任公司 | 一种纸张横向变形控制装置及其控制方法 |
-
1995
- 1995-08-25 JP JP7239065A patent/JPH08118610A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005343006A (ja) * | 2004-06-02 | 2005-12-15 | Fuji Kikai Kogyo Kk | 乾燥装置 |
JP4613033B2 (ja) * | 2004-06-02 | 2011-01-12 | 富士機械工業株式会社 | 乾燥装置 |
JP2012071418A (ja) * | 2010-09-27 | 2012-04-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 給気ファン回転数制御システム、給気ファン回転数制御方法、グラビア印刷機 |
WO2016104600A1 (ja) * | 2014-12-24 | 2016-06-30 | 株式会社小森コーポレーション | 電子回路の印刷方法および装置 |
JP2016120638A (ja) * | 2014-12-24 | 2016-07-07 | 株式会社小森コーポレーション | 電子回路の印刷方法および装置 |
JP2016120635A (ja) * | 2014-12-24 | 2016-07-07 | 株式会社小森コーポレーション | 電子回路の印刷方法および装置 |
CN110315842A (zh) * | 2019-06-25 | 2019-10-11 | 北新集团建材股份有限公司 | 一种印刷版自动纠偏装置 |
CN111605305A (zh) * | 2020-04-29 | 2020-09-01 | 陕西北人印刷机械有限责任公司 | 一种纸张横向变形控制装置及其控制方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021105 |