JPH08116646A - ステッピングモータの予圧装置 - Google Patents
ステッピングモータの予圧装置Info
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- JPH08116646A JPH08116646A JP6274311A JP27431194A JPH08116646A JP H08116646 A JPH08116646 A JP H08116646A JP 6274311 A JP6274311 A JP 6274311A JP 27431194 A JP27431194 A JP 27431194A JP H08116646 A JPH08116646 A JP H08116646A
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Abstract
くロータに側圧をかけ、回転軸を安定させ、異音を防止
したステッピングモータの予圧装置を提供。 【構成】 ロータ10と一体に形成された回転軸13
と、この回転軸13を支える軸受14と、この軸受14
とロータ10との間に配設された予圧を与えるスプリン
グ16と、を備えたステッピングモータの予圧装置にお
いて、ロータ10のスプリング配置面15を所定角度に
傾斜させた傾斜面とし、軸受10とスプリング配置面1
5との間の回転軸13の外周にコイルスプリング16を
配設し、傾斜面となったスプリング配置面15によりコ
イルスプリング16からロータ10に側圧を付勢した。
Description
圧装置に係り、特に回転軸と軸受部分とのアンバランス
によって生じる異音を防止したステッピングモータの予
圧装置に関する。
る場合、ならびに金属製の回転軸を研磨により製作する
場合には、軸受の孔径ならびに回転軸の軸径が、1mm
〜10mmの間では、各加工精度はそれぞれ同程度のも
のとなる。即ち図7で示すように、回転軸71の直径が
1mmのものでも、それ以上のものでも、軸受の軸受孔
72と回転軸71とのクリアランスA,Bは同じものと
なる。
1とのクリアランス設定値も、軸径にかかわらず変わら
ない構成となり、軸受が小径のものでは、図6で示すよ
うに回転軸の径に対するクリアランスが大きくなり、回
転軸と軸受孔との遊びが大きく、回転中における軸受孔
に対して回転軸の軸受孔内における移動、即ち軸のあば
れが発生しやすい。
回転軸54と軸受52との関係において、ロータ51と
軸受52との間にスプリング53を配設して、軸方向
(矢印Y方向)に予圧が働くように構成した技術があ
る。しかしスプリング53は側圧(矢印X方向)を発生
させない。つまりロータ51の軸方向には予圧が働く
が、ロータ51の径方向に対しては予圧が働かないの
で、図6で示すように回転軸54は軸受の内周を接触し
ながら移動せずに、このため回転軸は軸受に対して中立
であり、自由に運動するので、回転軸と軸受とが衝突
(いわゆる軸のあばれ)が生じて異音が発生しやすいと
いう不都合がある。
て、製造段階で軸受と回転軸とのクリアランスをつめる
技術があるが、その場合、径に合わせて新たな機器を導
入して、クリアランスを個別に調整するか、もしくは軸
受径と回転軸径を組み合わせ毎に個々に測定して、個々
に選別する等の手段を取る必要が生じて、製造工程が多
くなるだけでなく、コストアップとなる。
に上記問題を解決する技術として、回転軸に側圧をかけ
て、回転軸の暴れを防止する各種の技術が提案されてい
る。例えば、ステッピングモータの固定子に設けられた
電磁石と、弾性部材を介して前記電磁石に対向して設け
られた磁性体と、ステッピングモータの回転子と対向す
る状態で前記磁性体に取り付けられた制動パッドとを備
え、前記弾性体は、回転子に圧接する方向の付勢力を前
記制動パッドに付与している技術がある(例えば実開平
4−80282号公報参照)。
回動自在に支承したモータシャフトの一側外周にロータ
コアを装着し、前記ロータコアをステータ内に収容し、
モータシャフトの前記一側端部にスラスト方向の長孔を
穿設し、この長孔に弾性体を収納し、前記ロータコアを
収容するステータに架設した押え板に点接触する部材
を、前記弾性体と押え板との間に介装した技術も知られ
ている(例えば実開平2−7779号公報参照)。
80282号公報で提案された技術は、制動用パッドを
ロータに押しつけることにより常に側圧を加えることが
できるがロータ外径と摺動するため摺動音が発生する。
また、構造として複雑である。また実開平2−7779
号公報で提案された技術は、球体により予圧をかけてい
るが組付性が悪いという不都合がある。
なくロータに側圧をかけ、回転軸を安定させ、異音を防
止したステッピングモータの予圧装置を提供することに
ある。
ッピングモータの予圧装置は、ロータと一体に形成され
た回転軸と、該回転軸を支える軸受と、該軸受とロータ
との間に配設された予圧を与えるスプリングと、を備え
たステッピングモータの予圧装置において、前記ロータ
のスプリング配置面を所定角度に傾斜させた傾斜面と
し、前記軸受とスプリング配置面との間の回転軸の外周
にコイルスプリングを配設し、前記傾斜面となったスプ
リング配置面によりスプリングからロータに側圧を付勢
してなることを特徴とする。
予圧装置は、ロータと一体に形成された回転軸と、該回
転軸を支える軸受と、該軸受とロータとの間に配設され
た予圧を与えるスプリングと、を備えたステッピングモ
ータの予圧装置において、前記軸受とスプリング配置面
との間の回転軸の外周にコイルスプリングを配設し、該
コイルスプリングのロータ側端部とスプリング配置面と
の間に駒を配置してスプリングからロータに側圧を付勢
してなることを特徴とする。
角度に傾斜させた傾斜面とし、前記軸受とスプリング配
置面との間の回転軸の外周にコイルスプリングを配設
し、前記傾斜面となったスプリング配置面によりスプリ
ングに側圧を付勢してなるので、コイルスプリングによ
り、回転軸に常に側圧が加わるため、回転軸は軸受内径
(内周面)に常に押しつけられて運動する。このため、
回転軸は軸受内で自由を規制されることとなり、回転軸
と軸受の衝突が防止され、回転軸は軸受の内周面を摺接
しながら回転することになり、軸受と回転軸との間で発
生する異音を防止することができる。
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を
限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。
施例を示すものであり、図1はステッピングモータの予
圧装置の説明断面図、図2は図1の作用説明図である。
本例におけるステッピングモータMは、ステータ(図示
せず)と、ロータ10とから構成されており、ロータ1
0はステータ内に配置されて、回転するように構成され
ている。本例のロータ10は、センターピース11と、
マグネット12と、から構成されており、このロータは
回転軸13と圧入固定等により一体に形成されている。
そして回転軸13は軸受14によって支えられている。
本例の軸受14と12は焼結合金による滑り軸受を例に
して説明する。
一方向に所定角度傾斜した傾斜面からなるスプリング配
置面15が形成されている。そしてこの傾斜面からなる
スプリング配置面15と、軸受14との間の回転軸13
の外周にコイルスプリング16を配設する。本例のコイ
ルスプリング16は、センターピース11に固定されて
いる。そして本例では、コイルスプリング16と軸受1
4との間にワッシャ17を配置している。
11のスプリング配置面15によりコイルスプリング1
6のコイル上下方向だけでなく、一定の方向性をもった
弾発力を与えることができ、いわゆるコイルスプリング
16により回転軸13に対して側圧を付勢することがで
きる。即ち、回転軸13に常に側圧が加わるため、回転
軸13が軸受内径に常に押しつけられて運動するため、
回転軸13と軸受14との間で衝突が防止され、異音の
発生が防止される。
で示すように、F:回転軸に加わる力,f:スプリング
荷重,fH:スプリング荷重(水平方向),fV:スプリ
ング荷重(垂直方向)とすると、スプリング配置面15
をθ゜傾けることにより、コイルスプリング16へかか
るの荷重fは、fH,fVの2方向に分解され、コイルス
プリング16による側圧fHが常に働くことになる。そ
のため回転軸13に常に一方側への側圧Fが働くことに
なる。これにより図6のように回転軸13が自由に移動
できずに、図3で示すように、回転軸13は軸受の内周
に接しながら回転を行うことになる。
Hと回転軸13に働く側圧Fとの間には、F×l1=fH
×l2 ,fH=l1/l2×Fの関係があり、角度θは、
fH=fsinθ,θ=sin-1(fH/f)によって求
まる。
として、上記説明例と異なり予めスプリングに方向性を
持たせることも考えられる。例えばスプリングの先端側
を予め一方向へ曲げて形成し、或いはスプリングの両端
を曲げて形成し、さらにはスプリングの中心を一定方向
に傾斜させて形成し、これらのスプリングを取り付ける
ときに、取付け座面の平面と軸受の平面に位置させるこ
とが考えられるが、このようにしてもスプリングがうね
って予定の形状とならなかったり、また応力集中が起こ
りバネがへたったり、バネが同心円上となるようにつく
るのが難しかったり、歪んだ場合には予定の側圧が発生
しない、等の不都合が生じて、予圧を安定して付勢させ
ることができない。
13に常に側圧が加わるため、軸受内径に常に押しつけ
られて運動するので、上述のような不都合が生じること
なく、確実に予圧(側圧)を発生できるように構成する
ことができる。
の予圧装置の説明断面図であり、図1及び図2で示す実
施例と同様部材,配置には同一符号を付してその説明を
省略する。
とスプリング配置面15との間に配置して、コイルスプ
リング16が前記実施例と同様に、一定方向への予圧
(側圧)を発生させるように構成したものである。この
ため本例では前記実施例と異なり、センターピース11
に傾斜面を形成する必要がない。なお他の構成は前記実
施例と同様である。
する軸支持構造においては、特に当構造を有するステッ
ピングモータにおいては、軸受と回転軸とのクリアラン
スが大きい程、回転軸が暴れやすくなるために、騒音が
大きなものとなる。そこで、本発明のように回転軸に予
圧がかかるように構成することにより、騒音を抑制する
ことが可能となる。即ち、常に側圧が働き、回転軸が軸
受へ付勢されて接触した状態で摺動するので、騒音の低
減とともに、騒音がクリアランスに拘わらずほぼ一定と
なる結果、初期の製品の騒音のばらつきの減少ならびに
寸法精度を緩和することも可能となる。
軸受の負担を低減することができる。即ち、回転軸が軸
受へ付勢されて接触した状態で摺動するので、回転軸の
暴れによる軸摺動面への集中荷重或いは衝突荷重が無
く、モータの作動の累積による軸受摺動面の凹凸の発生
を低減でき、結果として騒音の経時的増大を抑制するこ
とができる。
グモータの予圧装置、特に次の場合に効果がある。即
ち、軸受と回転軸との間のクリアランス大の場合や、初
期の部品寸法のバラツキにより、クリアランスの大とな
るものがある場合に、回転軸の暴れを防止でき、製品に
よる騒音のバラツキが小さくなる。
の説明断面図である。
の説明断面図である。
説明断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ロータと一体に形成された回転軸と、該
回転軸を支える軸受と、該軸受とロータとの間に配設さ
れた予圧を与えるスプリングと、を備えたステッピング
モータの予圧装置において、前記ロータのスプリング配
置面を所定角度に傾斜させた傾斜面とし、前記軸受とス
プリング配置面との間の回転軸の外周にコイルスプリン
グを配設し、前記傾斜面となったスプリング配置面によ
りスプリングからロータに側圧を付勢してなることを特
徴とするステッピングモータの予圧装置。 - 【請求項2】 ロータと一体に形成された回転軸と、該
回転軸を支える軸受と、該軸受とロータとの間に配設さ
れた予圧を与えるスプリングと、を備えたステッピング
モータの予圧装置において、前記軸受とスプリング配置
面との間の回転軸の外周にコイルスプリングを配設し、
該コイルスプリングのロータ側端部とスプリング配置面
との間に駒を配置してスプリングからロータに側圧を付
勢してなることを特徴とするステッピングモータの予圧
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6274311A JP3065492B2 (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | ステッピングモータの予圧装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6274311A JP3065492B2 (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | ステッピングモータの予圧装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08116646A true JPH08116646A (ja) | 1996-05-07 |
JP3065492B2 JP3065492B2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=17539884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6274311A Expired - Lifetime JP3065492B2 (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | ステッピングモータの予圧装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3065492B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58193852U (ja) * | 1982-06-16 | 1983-12-23 | 三洋電機株式会社 | 小型電動機の軸受装置 |
JPH02110960U (ja) * | 1989-02-21 | 1990-09-05 |
-
1994
- 1994-10-14 JP JP6274311A patent/JP3065492B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58193852U (ja) * | 1982-06-16 | 1983-12-23 | 三洋電機株式会社 | 小型電動機の軸受装置 |
JPH02110960U (ja) * | 1989-02-21 | 1990-09-05 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3065492B2 (ja) | 2000-07-17 |
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