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JPH08113546A - 3−アルコキシ−1−プロピルアルコールの製造法 - Google Patents

3−アルコキシ−1−プロピルアルコールの製造法

Info

Publication number
JPH08113546A
JPH08113546A JP27607094A JP27607094A JPH08113546A JP H08113546 A JPH08113546 A JP H08113546A JP 27607094 A JP27607094 A JP 27607094A JP 27607094 A JP27607094 A JP 27607094A JP H08113546 A JPH08113546 A JP H08113546A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
propyl alcohol
alkoxy
alcohol
alkoxide
alkali metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27607094A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Hitomi
進 人見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koei Chemical Co Ltd
Original Assignee
Koei Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koei Chemical Co Ltd filed Critical Koei Chemical Co Ltd
Priority to JP27607094A priority Critical patent/JPH08113546A/ja
Publication of JPH08113546A publication Critical patent/JPH08113546A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 工業的に入手が容易な原料を使用して、1工
程で3−アルコキシ−1−プロピルアルコールを製造す
る方法を提供する。 【構成】 一般式(1):ROH(式中、Rは低級アル
キル基を示す。)で表わされるアルコール中で3−クロ
ロ−1−プロピルアルコールを一般式(2):ROM
(式中、Rは前記と同じ。Mはアルカリ金属を示す。)
で表わされるアルカリ金属のアルコキシドと反応させて
一般式(3):ROCH2CH2CH2OH(式中、Rは
前記と同じ。)で表わされる3−アルコキシ−1−プロ
ピルアルコールを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は3−アルコキシ−1−プ
ロピルアルコールの製造法に関する。さらに詳しくは、
アルコール中で3−クロロ−1−プロピルアルコールを
アルカリ金属のアルコキシドと反応させることを特徴と
する3−アルコキシ−1−プロピルアルコールの製造法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、3−アルコキシ−1−プロピルア
ルコールの製造法としては、例えば次のような方法が知
られている。即ち、トリメチレングリコールと金属ナト
リウムから得られるアルコキシドと、ハロゲン化アルキ
ルとを反応させて3−アルコキシ−1−プロピルアルコ
ールを得る方法(J.Am.Chem.Soc.,6
5,1276(1943))である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
法では、原料のトリメチレングリコールと金属ナトリウ
ムとのアルコキシドの工業的入手が困難であり、したが
ってまずこのアルコキシドを製造し、次にハロゲン化ア
ルキルと反応させて3−アルコキシ−1−プロピルアル
コールを製造しなければならない。このように入手が容
易な原料を使用して3−アルコキシ−1−プロピルアル
コールを得るには、2工程を経て行わなければならな
い。そしてトリメチレングリコールと金属ナトリウムと
のアルコキシドを得る反応において、金属ナトリウムは
取扱に注意を要する物質であると共に、当該反応は発熱
が激しいため反応温度の制御が困難である。本発明は、
工業的に入手が容易な原料を使用して、1工程で3−ア
ルコキシ−1−プロピルアルコールを製造する方法を提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記欠点を
解決する方法を見出すべく種々検討を行った。その結
果、工業的に入手容易なアルカリ金属のアルコキシド及
び3−クロロ−1−プロピルアルコールを使用し、両者
をアルコール中で反応させると3−アルコキシ−1−プ
ロピルアルコールを1工程で、好収率で製造できること
を見出し本発明を完成した。
【0005】即ち本発明は、一般式(1): ROH (1) (式中、Rは低級アルキル基を示す。)で表わされるア
ルコール中で3−クロロ−1−プロピルアルコールを一
般式(2): ROM (2) (式中、Rは前記と同じ。Mはアルカリ金属を示す。)
で表わされるアルカリ金属のアルコキシドと反応させる
ことを特徴とする一般式(3): ROCH2CH2CH2OH (3) (式中、Rは前記と同じ。)で表わされる3−アルコキ
シ−1−プロピルアルコールの製造法に関する。
【0006】本発明で使用される一般式(1)で表わさ
れるアルコール(以下、アルコール(1)という)にお
いて、Rで示される低級アルキル基は炭素数1〜4の直
鎖状又は分枝状アルキル基である。アルコール(1)の
具体例としては、メタノール、エタノール、n−プロピ
ルアルコール、イソプロピルアルコール及びtert−
ブチルアルコール等が挙げられる。
【0007】また一般式(2)で表わされるアルカリ金
属のアルコキシド(以下、アルコキシド(2)という)
において、Rで示される低級アルキル基は前記と同じで
あり、Mはリチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカ
リ金属である。アルコキシド(2)の具体例としては、
リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、カリウム
メトキシド、リチウムエトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、カリウムn−プロポキシド、カリウムイソプロポキ
シド、リチウムtert−ブトキシド、ナトリウムte
rt−ブトキシド及びカリウムtert−ブトキシド等
が挙げられる。
【0008】本発明の方法によって製造される一般式
(3)で表わされる3−アルコキシ−1−プロピルアル
コール(以下、3−アルコキシ−1−プロピルアルコー
ル(3)という)の具体例は、3−メトキシ−1−プロ
ピルアルコール、3−エトキシ−1−プロピルアルコー
ル、3−n−プロポキシ−1−プロピルアルコール、3
−イソプロポキシ−1−プロピルアルコール、3−te
rt−ブトキシ−1−プロピルアルコール等が挙げられ
る。
【0009】本発明においては、3−クロロ−1−プロ
ピルアルコールの1モルとアルコキシド(2)の1モル
とが反応して、目的物の3−アルコキシ−1−プロピル
アルコール1モルが生成する。したがって、アルコキシ
ド(2)の使用量は3−クロロ−1−プロピルアルコー
ル1モルに対して1モル以上であればよく、通常1〜5
モル、好ましくは1.1〜2モルである。アルコキシド
(2)の使用量が上記範囲よりも少ないと、目的物の収
率が低下するため好ましくない。また上記範囲よりも多
い場合は特に問題はないが、経済的な観点から好ましく
ない。
【0010】本発明の方法では、Rで示される低級アル
キル基が同じであるアルコール(1)及びアルコキシド
(2)の組み合わせで反応を行う。両者のRで示される
アルキル基が異なると、アルコール(1)とアルコキシ
ド(2)の間でアルカリ金属の交換が起り、反応系内に
2種のアルコキシド(2)が存在し、そしてこれらのア
ルコキシド(2)が3−クロロ−1−プロピルアルコー
ルと反応して、2種の3−アルコキシ−1−プロピルア
ルコール(3)が生成する。したがって所望の3−アル
コキシ−1−プロピルアルコール(3)を得るには、R
で示されるアルキル基が同じであるアルコール(1)と
アルコキシド(2)の組み合わせで反応を行うことが必
要である。
【0011】本発明においてアルコール(1)の使用量
は、3−クロロ−1−プロピルアルコール1重量部に対
して通常1〜20重量部、好ましくは3〜6重量部であ
る。アルコール(1)の使用量が、上記範囲よりも少な
いと収率が低下する傾向があり好ましくない。上記範囲
よりも多い場合には特に問題はないが容器効率が悪くな
るため好ましくない。また、本発明の方法では、反応に
影響を及ぼさない他の溶媒をアルコキシド(2)が反応
系に溶解する程度の量を併用してもよい。このような溶
媒としては、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素等
が挙げられる。
【0012】本発明の方法を実施するには、反応器にア
ルコール(1)、アルコキシド(2)及び3−クロロ−
1−プロピルアルコールを仕込み、この混合物を加熱撹
拌すれば目的とする3−アルコキシ−1−プロピルアル
コール(3)が生成する。より好ましくは、反応器にア
ルコール(1)及びアルコキシド(2)を仕込み、加熱
撹拌下、3−クロロ−1−プロピルアルコールを滴下し
ながら反応を行い、その後さらに数時間加熱撹拌を続け
て反応を完結させる。このようにすると目的物である3
−アルコキシ−1−プロピルアルコール(3)の収率が
向上する傾向にある。
【0013】反応温度は、50〜74℃、好ましくは7
0〜74℃、さらに好ましくは還流温度である。反応時
間はアルコール(1)及びアルコキシド(2)の使用
量、並びに反応温度により異なるが、通常2〜8時間で
ある。
【0014】上記のようにして生成した3−アルコキシ
−1−プロピルアルコール(3)の単離精製は、反応終
了後、反応液を室温まで冷却し、過剰のアルコキシド
(2)を塩化水素等の酸で中和する。次いで析出した塩
をろ別し、ろ液を蒸留すれば、容易に目的物の3−アル
コキシ−1−プロピルアルコール(3)を得ることがで
きる。
【0015】
【実施例】以下に実施例を示しさらに詳細に本発明を説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。 実施例1 反応器に28%ナトリウムメトキシドのメタノール溶液
336.8g及びメタノール300gを仕込み、該溶液
中に3−クロロ−1−プロピルアルコール150gを、
撹拌下、70℃、4時間で滴下しながら反応を行った。
3−クロロ−1−プロピルアルコールの滴下終了後、メ
タノール300gを留出させ、さらに撹拌下、70℃で
6時間反応を行った。その後、反応液を室温まで冷却
し、11%塩化水素−メタノール溶液で中和し、析出し
た固形物をろ別した。ろ残をメタノールで洗浄し、ろ液
と洗浄液とを一緒にして蒸留を行うと3−メトキシ−1
−プロピルアルコール99.7gが得られた。
【0016】
【発明の効果】本発明は、医農薬の中間体として有用な
3−アルコキシ−1−プロピルアルコール(3)を、入
手が容易な原料を用い、1工程で製造することができる
ので従来法にくらべて有利な方法である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1): ROH (1) (式中、Rは低級アルキル基を示す。)で表わされるア
    ルコール中で3−クロロ−1−プロピルアルコールを一
    般式(2): ROM (2) (式中、Rは前記と同じ。Mはアルカリ金属を示す。)
    で表わされるアルカリ金属のアルコキシドと反応させる
    ことを特徴とする一般式(3): ROCH2CH2CH2OH (3) (式中、Rは前記と同じ。)で表わされる3−アルコキ
    シ−1−プロピルアルコールの製造法。
JP27607094A 1994-10-13 1994-10-13 3−アルコキシ−1−プロピルアルコールの製造法 Pending JPH08113546A (ja)

Priority Applications (1)

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JP27607094A JPH08113546A (ja) 1994-10-13 1994-10-13 3−アルコキシ−1−プロピルアルコールの製造法

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27607094A JPH08113546A (ja) 1994-10-13 1994-10-13 3−アルコキシ−1−プロピルアルコールの製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08113546A true JPH08113546A (ja) 1996-05-07

Family

ID=17564389

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27607094A Pending JPH08113546A (ja) 1994-10-13 1994-10-13 3−アルコキシ−1−プロピルアルコールの製造法

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JP (1) JPH08113546A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001294544A (ja) * 2000-04-11 2001-10-23 Tosoh Corp ω−メトキシ−1−アルカノールの製造方法
JP4570786B2 (ja) * 1999-03-31 2010-10-27 ダイセル化学工業株式会社 高純度1,3−プロパンジオール誘導体系溶媒、その製造方法、及び用途

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